ジョーイはチャンドラーとジャニスが別れないと知って大騒ぎしています。
レイチェル: Well, you know I'm not surprised. I mean, have you seen them together? They're really cute. (私は驚かないわよ。二人が一緒にいるのを見たでしょ? 二人はとっても可愛いわ。)
ジョーイ: "Cute"? This is Janice! You remember Janice? (”可愛い”? ジャニスだよ! ジャニスのこと、覚えてる?)
レイチェル: Yes, Joey, I remember. She's annoying. But you know what? She's-she's his girlfriend now. I mean, what can we do? (えぇ、ジョーイ。覚えてるわよ。彼女はうっとうしい人だわ。でも、いい? 彼女は今、チャンドラーの恋人なのよ。つまり、私たちに何ができるっていうの?)
ジョーイ: There you go! That's the spirit I'm looking for! "What can we do?" Huh? All right who's first? Huh? Ross? (それだよ! それが俺の探していた心意気[精神]だよ! 「俺たちに何ができるか?」だよな? よし、最初は誰だ? ロスは?)
ロス: Well, I'm thinking that Chandler's our friend and Janice makes him happy, so I say we all just be adult about it and accept her. (僕の考えでは、チャンドラーは僕らの友人で、ジャニスは彼を幸せにしてくれる。だから、その件については僕らは大人として対応して、彼女を受け入れるべきだと思うよ。)
ジョーイ: Yeah, we'll call that Plan B. All right? (あぁ、じゃあそれをプランBと呼ぶことにしよう、いいだろ?)
フレンズ1-10その4 で、
チャンドラー: You remember Janice. (ジャニスのこと、覚えてるよね。)
モニカ: Vividly. (鮮やかに。)
というやり取りがありましたが、彼女はとても印象深い人で(笑)、忘れたくても忘れられない人ですよね。
annoying は「うるさい、迷惑な、気に障る、人を悩ます、うっとうしい」という感じ。
かなりヒドイ表現で、今の言葉で言うと「うざい」が近いでしょうか。
レイチェルは「ジャニスはチャンドラーの恋人なんだから、友達の私たちはごちゃごちゃ言わず、ただ二人のことを見守るしかないでしょう?」という意味で、「何が出来るって言うの? 何も出来ないわ、だってチャンドラーが決めたことで、彼は今幸せなんですもの。」と、"What can we do?" を反語的に使っているんですね。
それをジョーイは文字通りの疑問文として受け取って、"What can we do?" をテーマにして、何とか自分たちに出来る対策を考えたい、という方向に持っていこうとしています。
spirit は「(人間の心の動きとしての)精神、魂」、「元気、勇気、気迫、意気」という意味。
That's the spirit. で「その調子だ、その意気だ、そうこなくっちゃ」という意味になりますので、この場合は、「レイチェルの言ったことが、俺がまさに探していた心意気、意気込みなんだよ。」という感じでしょうか。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
spirit: a special attitude or frame of mind
というのが載っています。
つまり、「特別な態度[心構え・気持ち・考え・意見]、または気持ち[考え方・気の持ちよう]」ということです。
ロスもレイチェルと同意見なので、ジョーイはそれをプランBと呼ぶことにしようと言います。
つまり、何が何でもこの案を認めたくない、「ジャニスと別れるべきだ、そのために対策を立てるべきだ」というプランAを誰かに提案して欲しい、ということですね。
チャンドラーの同居人であるジョーイは、他の人よりもジャニスに会う機会が多いので、彼が一番げんなりしているようです。
他の人は結構他人事のように話していますが、それほど会うチャンスもないから困ることもない、ということでしょうかねぇ?
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2007年02月08日
2007年02月07日
tiredとsickの話 フレンズ3-1その4
いつまでも落ち込んでいるモニカ。
モニカ: God, what is wrong with me? (もう、私は一体どうしちゃったの?)
ロス: You need to get some sleep. (モニカには睡眠が必要なんだよ。)
モニカ: I need to get some Richard. (私にはリチャードが必要なのよ。)
レイチェル: Monica, you broke up with him for a reason. (モニカ、あなたは理由があって彼と別れたんでしょう?)
モニカ: I know, I know. I'm just so tired of-of missing him. I'm tired of wondering why he hasn't called. Why hasn't he called! (わかってる、わかってるわ。私はただ、彼がいなくて寂しいと思うのがすっかり嫌になったのよ。何故彼は一度も電話してこないのかを悩むのがいやなの。何故彼は電話をかけて来ないの?)
フィービー: Maybe because you told him not to? (多分それは、モニカがリチャードに電話をかけてこないで、って言ったからじゃないの?)
モニカ: What are you, the Memory Woman? (あなたは何者なの? ”記憶女”?)
get some sleep は「(少し)睡眠をとる」。
need to get some は「…がいくらか(多少)必要」ということですが、あえて some を日本語に訳す必要もないでしょう。
sleep は不可算名詞なので、some をつけて「若干の、いくぶんの」と、どのくらいであるかははっきり言わないけれど「ある程度」の sleep が必要だ、と言っているのですね。
可算名詞なら、単数の場合には必ず a をつけないといけませんが、不可算名詞には a をつける必要はないですよね。
その代わりというか、I want some money. などのように、some をつけることが多いです。
I need some milk. 「ミルクが欲しい。」とか、I had some chicken for dinner. 「夕食にチキンを食べた。」とか。
チキンの話は、週刊STの英作文コラムで伊藤サムさんが何度か例として使っておられました。
鶏肉という材料・材質としての物質を指す場合は不可算で、この場合は I had chicken for dinner. と無冠詞でも良いが、I had a chicken for dinner. と a をつけてしまうと、「丸ごと一匹のチキンを食べた」ということになってしまうので注意しましょう、とよくおっしゃっていましたね。
普通は some Richard とは言いませんが、この場合は、ロスが some sleep と言ったのに合わせて、some Richard と返した、ということです。
また、リチャードと別れて、リチャードに全然会えなくて、少しでもいいから会いたい、顔を見たい、声が聞きたい…など何かリチャードの「一部、かけら、少しのリチャード」だけでもあればいいのに…という感じも込められているのかもしれません。
for a reason は「ある一つの理由で、故あって」。
フレンズ2-20その25 で、the reason と a reason の違いについて説明しています。
ここでは「とある一つの理由、モニカは子供が欲しいけれど、リチャードは欲しいと思っていない」ということですね。
理由をぼかしたい場合は、for some reason 「何らかの理由で」と表現することもできますが、この場合は別れた理由をみんな知っていて、あえてぼかす必要もないから、a を使っているのでしょう。
be tired of は「…にうんざりしている、飽きている、嫌気がさしている、いやになっている」。
「…で体が疲れた、くたびれた」という場合は、be tired from を使いますね。
I'm tired from walking. なら「歩き疲れている。」
from はその「疲れた原因」を示しており、of の場合は、of 以下のことがずっと続いてそれに嫌気がさしている、それがもう我慢できないほどいやである、と「その行為そのものに疲れている」ということかなぁ?と思います。
日本語で「疲れた」というと、「もう、彼との恋に疲れた。」などと精神的に参ってゲンナリしている時にも使いますので、そのニュアンスは同じでしょうか。
I'm tired of... と似た表現に、I'm sick of... というのもありますし、それをくっつけて、I'm sick and tired of her complaints. 「彼女の愚痴にはあきあきしている。」という表現もあります。
ちょっと、I'm sick of... で思い出したセリフがあります。
映画「インデペンデンス・デイ」(ID4)の特別版にある劇場版未公開シーンの中に次のようなものがありました。
いつも酔っ払っている父親ラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)を、長男のミゲルが責めるシーン。
病気で薬が必要な末っ子トロイの薬代を稼ぐために自分は頑張っているのに、父親は仕事で失敗ばかりして少しもお金を稼がない、と言って責めるのですが、それを聞いていたトロイは、その高価な薬の瓶を地面に投げつけて、
トロイ: I don't want your stupid medicine because I'm so sick of medicine! (そんなつまらない薬なら僕はいらない。だって、薬にはもううんざりしてるんだ!)
sick はもともと「病気である、気分が悪い」というところから、「(気分が悪くなるほど)いや気がさして、うんざりして」という意味になったのだと思います。
I'm so sick of medicine. という表現は、本来は気分を良くするために飲んでいるはずの薬で「気分を悪くしている、うんざりしている」という表現になっていて、sick と medicine をわざと並べて、そんな薬は何の役にも立たないよ、って感じを皮肉っぽく表現しているのかなぁ、と思ったのですが、どうでしょう?
実際の体調はその薬のお陰で良い状態に保たれているわけで、医学的または肉体的なことを彼は言っているのではなく、精神的に「もううんざり、飽き飽き、こりごり」みたいな感じを sick という言葉で表現しているんですね。
ちょっと矛盾した感じを醸し出していて、例えば「死ぬのが死ぬほど怖い。」のような表現と似ているように私には思えたのですが…考えすぎかも(笑)。
毎日毎日、miss him (彼がいないのを寂しく思う)、wonder why he hasn't called (彼が電話を一度もかけてこない[現在完了形なので、別れてから今までの間一度も、という意味ですね]のは何故かと悩む)ことを繰り返して、それにうんざりしてしまった、もうそんなことを考えるのは嫌なのよ!という心の叫びです。
それを丁寧に、「リチャードが電話してこないのは、あなたがかけないでって言ったからよ。」と答えるフィービー。
the Memory Woman はニックネームみたいなもので「記憶女」。
DVDでは「記憶力チャンピオン、記憶博士」などと訳されていましたが、どうしてそんなことを事細かに覚えているの? ということで、モニカとしては、自分でもよくわかっている理由をわざわざ人に口に出して言ってもらいたくはなかったんですね。
思わずフィービーに当たってしまうモニカの気持ちもわかりますが、聞いた質問に素直に答えたのに怒られるフィービーはもっとかわいそうでしょうか。
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モニカ: God, what is wrong with me? (もう、私は一体どうしちゃったの?)
ロス: You need to get some sleep. (モニカには睡眠が必要なんだよ。)
モニカ: I need to get some Richard. (私にはリチャードが必要なのよ。)
レイチェル: Monica, you broke up with him for a reason. (モニカ、あなたは理由があって彼と別れたんでしょう?)
モニカ: I know, I know. I'm just so tired of-of missing him. I'm tired of wondering why he hasn't called. Why hasn't he called! (わかってる、わかってるわ。私はただ、彼がいなくて寂しいと思うのがすっかり嫌になったのよ。何故彼は一度も電話してこないのかを悩むのがいやなの。何故彼は電話をかけて来ないの?)
フィービー: Maybe because you told him not to? (多分それは、モニカがリチャードに電話をかけてこないで、って言ったからじゃないの?)
モニカ: What are you, the Memory Woman? (あなたは何者なの? ”記憶女”?)
get some sleep は「(少し)睡眠をとる」。
need to get some は「…がいくらか(多少)必要」ということですが、あえて some を日本語に訳す必要もないでしょう。
sleep は不可算名詞なので、some をつけて「若干の、いくぶんの」と、どのくらいであるかははっきり言わないけれど「ある程度」の sleep が必要だ、と言っているのですね。
可算名詞なら、単数の場合には必ず a をつけないといけませんが、不可算名詞には a をつける必要はないですよね。
その代わりというか、I want some money. などのように、some をつけることが多いです。
I need some milk. 「ミルクが欲しい。」とか、I had some chicken for dinner. 「夕食にチキンを食べた。」とか。
チキンの話は、週刊STの英作文コラムで伊藤サムさんが何度か例として使っておられました。
鶏肉という材料・材質としての物質を指す場合は不可算で、この場合は I had chicken for dinner. と無冠詞でも良いが、I had a chicken for dinner. と a をつけてしまうと、「丸ごと一匹のチキンを食べた」ということになってしまうので注意しましょう、とよくおっしゃっていましたね。
普通は some Richard とは言いませんが、この場合は、ロスが some sleep と言ったのに合わせて、some Richard と返した、ということです。
また、リチャードと別れて、リチャードに全然会えなくて、少しでもいいから会いたい、顔を見たい、声が聞きたい…など何かリチャードの「一部、かけら、少しのリチャード」だけでもあればいいのに…という感じも込められているのかもしれません。
for a reason は「ある一つの理由で、故あって」。
フレンズ2-20その25 で、the reason と a reason の違いについて説明しています。
ここでは「とある一つの理由、モニカは子供が欲しいけれど、リチャードは欲しいと思っていない」ということですね。
理由をぼかしたい場合は、for some reason 「何らかの理由で」と表現することもできますが、この場合は別れた理由をみんな知っていて、あえてぼかす必要もないから、a を使っているのでしょう。
be tired of は「…にうんざりしている、飽きている、嫌気がさしている、いやになっている」。
「…で体が疲れた、くたびれた」という場合は、be tired from を使いますね。
I'm tired from walking. なら「歩き疲れている。」
from はその「疲れた原因」を示しており、of の場合は、of 以下のことがずっと続いてそれに嫌気がさしている、それがもう我慢できないほどいやである、と「その行為そのものに疲れている」ということかなぁ?と思います。
日本語で「疲れた」というと、「もう、彼との恋に疲れた。」などと精神的に参ってゲンナリしている時にも使いますので、そのニュアンスは同じでしょうか。
I'm tired of... と似た表現に、I'm sick of... というのもありますし、それをくっつけて、I'm sick and tired of her complaints. 「彼女の愚痴にはあきあきしている。」という表現もあります。
ちょっと、I'm sick of... で思い出したセリフがあります。
映画「インデペンデンス・デイ」(ID4)の特別版にある劇場版未公開シーンの中に次のようなものがありました。
いつも酔っ払っている父親ラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)を、長男のミゲルが責めるシーン。
病気で薬が必要な末っ子トロイの薬代を稼ぐために自分は頑張っているのに、父親は仕事で失敗ばかりして少しもお金を稼がない、と言って責めるのですが、それを聞いていたトロイは、その高価な薬の瓶を地面に投げつけて、
トロイ: I don't want your stupid medicine because I'm so sick of medicine! (そんなつまらない薬なら僕はいらない。だって、薬にはもううんざりしてるんだ!)
sick はもともと「病気である、気分が悪い」というところから、「(気分が悪くなるほど)いや気がさして、うんざりして」という意味になったのだと思います。
I'm so sick of medicine. という表現は、本来は気分を良くするために飲んでいるはずの薬で「気分を悪くしている、うんざりしている」という表現になっていて、sick と medicine をわざと並べて、そんな薬は何の役にも立たないよ、って感じを皮肉っぽく表現しているのかなぁ、と思ったのですが、どうでしょう?
実際の体調はその薬のお陰で良い状態に保たれているわけで、医学的または肉体的なことを彼は言っているのではなく、精神的に「もううんざり、飽き飽き、こりごり」みたいな感じを sick という言葉で表現しているんですね。
ちょっと矛盾した感じを醸し出していて、例えば「死ぬのが死ぬほど怖い。」のような表現と似ているように私には思えたのですが…考えすぎかも(笑)。
毎日毎日、miss him (彼がいないのを寂しく思う)、wonder why he hasn't called (彼が電話を一度もかけてこない[現在完了形なので、別れてから今までの間一度も、という意味ですね]のは何故かと悩む)ことを繰り返して、それにうんざりしてしまった、もうそんなことを考えるのは嫌なのよ!という心の叫びです。
それを丁寧に、「リチャードが電話してこないのは、あなたがかけないでって言ったからよ。」と答えるフィービー。
the Memory Woman はニックネームみたいなもので「記憶女」。
DVDでは「記憶力チャンピオン、記憶博士」などと訳されていましたが、どうしてそんなことを事細かに覚えているの? ということで、モニカとしては、自分でもよくわかっている理由をわざわざ人に口に出して言ってもらいたくはなかったんですね。
思わずフィービーに当たってしまうモニカの気持ちもわかりますが、聞いた質問に素直に答えたのに怒られるフィービーはもっとかわいそうでしょうか。
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2007年02月06日
フレンズ3-1その3
チャンドラーとジョーイの部屋にジャニスが歌いながら入ってきます。
ジャニス: Monica and Rachel had syrup. Now I can get my man to cheer up. (♪モニカとレイチェルはシロップを持ってた、(だから)今、私は恋人を元気にすることができる♪)
チャンドラー: Hey, you know what, here's a thought. Why don't you stay home from work today and just hang out with me? (ねぇ、ちょっと考えたんだけど。今日は仕事には行かずにここにいて、ただ俺と過ごすことにしたらどう?)
ジャニス: Oh, I wish. Look, honey, you have that report to finish, and I gotta go see my lawyer. (あぁ、そうできたらいいんだけど。ねぇ、ハニー、あなたは終わらせないといけないレポートがあるし、私は弁護士に会わないといけないのよ。)
チャンドラー: I can not believe that I am going out with someone that is getting divorced. I'm such a grownup. (離婚しようとしている人と付き合っているなんて信じられないよ。俺も大人になったな。)
ジャニス: I-I-I gotta go, I gotta go. Okay, not without a kiss. (行かなくちゃ、行かなくちゃ。キスをしないと行けないわ。)
チャンドラー: Well, maybe I won't kiss you, and then you'll have to stay. (じゃあ、キスしないぞ。そしたら、ここに留まらないといけなくなるだろ。)
ジョーイ: Kiss her. Kiss her! (キスしろ、キスしろ!)
syrup 「シロップ」と cheer up 「元気になる」の up が韻を踏んでいるようです。
パンケーキにかけるシロップをモニカとレイチェルから借りてきて、これでおいしいパンケーキが食べられる、そしてチャンドラーは元気が出る、ということですね。
stay home from work は「仕事を休んで家にいる」。
この from は出発点を表す「…から」ではなくて、隔たり・不在を表す「…から離れて」という意味ですね。
away from home 「家に不在で」、His house is 5 miles from here. 「彼の家はここから5マイルです[離れています]。」 と同じです。
is getting divorced は、現在進行形で「近い将来の予定」を表しています。
ジャニスの夫は秘書と浮気をし、ジャニスは弁護士に会う、と言っているので、離婚話がかなり進んでおり、近々離婚することになっている、ということでしょうね。
女性関係が苦手なチャンドラーなのに、既婚者と恋愛しているなんてすごい、俺って大人じゃん、と自画自賛しています。
ジャニスは "not without a kiss" と言っていますね。
ただ "Without a kiss" なら「キスはなし、でね。キスはしないでね。」ということになるのかもしれませんが、ここではその前に not がついているので、"I'm not going [I will not go] without a kiss." という感じでしょうか。
「キスなしでは、出かけないわよ。これからでかけるんだから、さよならのキスをしてよ。」と言っているのですね。
さらにチャンドラーの返事が輪をかけて「あま〜い」のですが、「じゃあ、キスをしなかったら出かけないんだな、キスをしないで君をここに引き止めておくぞ。」というセリフなんですよねぇ。
聞いているだけでも他人にはかなり恥ずかしいセリフで、また相手が今までいろいろと腐れ縁のあったジャニスなので、ジョーイとしては我慢ならないのでしょう。
「もうこんなの聞いてらんないよ、さっさとキスして、とっとと出て行ってくれ!」と言わんばかりに、Kiss her! と言うジョーイが面白いです。
この "Kiss her!" のスクリプトのト書きには、under his breath と書いてあります。
「声をひそめて」ということですね。
ジャニス: I'll see you later, sweetie. Bye, Joey. (じゃあね、ハニー。さよなら、ジョーイ。)
ジョーイ: Bye-bye, Janice... So when are you dumping her? (バイバイ、ジャニス…[チャンドラーに向かって]それで、いつ彼女と別れるつもりだ?)
チャンドラー: Nope. Not this time. (いや。今回は別れない。)
ジョーイ: Come on, quit yankin' me. (うそだろう? 俺をからかうのはやめろよ。)
チャンドラー: I'm not yanking you. (からかってなんかいないよ。)
ジョーイ: This is Janice. (ジャニスだぞ。)
チャンドラー: Yeah, I know. She makes me happy. (あぁ、わかってるよ。彼女は俺を幸せにしてくれるんだ。)
ジョーイ: Okay. All right. You look me in the eye and tell me, without blinking, that you're not breaking up with her. No blinking. (そうか、わかった。俺の目を見て言うんだ。まばたきなしで。「彼女とは別れない」って。まばたきなしで、だぞ。)
ジョーイの目をじーっと見て、
チャンドラー: I'm not breaking up with her! (俺は彼女とは別れない!)
ラブラブな二人に対して、「いつ別れるの?」とはヒドイ感じもしますが、かつての二人をいやというほど見ているジョーイがそう思うのも無理はないですかね。
yank は「…をぐいと引く、引っ張る」という意味。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
yank: to pull or extract with a quick vigorous movement
つまり、「素早く勢いある動きで引っ張る、または引き抜くこと」なのですが、ここでの意味は「騙す、からかう」みたいな感じなのでしょうか?
ジョーイはチャンドラーの言葉が信じられず、子供が「命賭けるか?」みたいなノリで、まっすぐ目を見て別れないと宣言してみろ、というのですが、それにちゃんと答えるチャンドラーです。
女性関係には常に自信のないチャンドラーがここまで言うとは…さすがのジョーイもびっくりでしょうね。そしてチャンドラー本人もびっくりしているのかもしれません。
妙な沈黙が流れた後、チャンドラーの顔にフッと息を吹きかけるジョーイ。
何かしないではいられないほど、チャンドラーのリアクションが意外だった、ということですね。
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ジャニス: Monica and Rachel had syrup. Now I can get my man to cheer up. (♪モニカとレイチェルはシロップを持ってた、(だから)今、私は恋人を元気にすることができる♪)
チャンドラー: Hey, you know what, here's a thought. Why don't you stay home from work today and just hang out with me? (ねぇ、ちょっと考えたんだけど。今日は仕事には行かずにここにいて、ただ俺と過ごすことにしたらどう?)
ジャニス: Oh, I wish. Look, honey, you have that report to finish, and I gotta go see my lawyer. (あぁ、そうできたらいいんだけど。ねぇ、ハニー、あなたは終わらせないといけないレポートがあるし、私は弁護士に会わないといけないのよ。)
チャンドラー: I can not believe that I am going out with someone that is getting divorced. I'm such a grownup. (離婚しようとしている人と付き合っているなんて信じられないよ。俺も大人になったな。)
ジャニス: I-I-I gotta go, I gotta go. Okay, not without a kiss. (行かなくちゃ、行かなくちゃ。キスをしないと行けないわ。)
チャンドラー: Well, maybe I won't kiss you, and then you'll have to stay. (じゃあ、キスしないぞ。そしたら、ここに留まらないといけなくなるだろ。)
ジョーイ: Kiss her. Kiss her! (キスしろ、キスしろ!)
syrup 「シロップ」と cheer up 「元気になる」の up が韻を踏んでいるようです。
パンケーキにかけるシロップをモニカとレイチェルから借りてきて、これでおいしいパンケーキが食べられる、そしてチャンドラーは元気が出る、ということですね。
stay home from work は「仕事を休んで家にいる」。
この from は出発点を表す「…から」ではなくて、隔たり・不在を表す「…から離れて」という意味ですね。
away from home 「家に不在で」、His house is 5 miles from here. 「彼の家はここから5マイルです[離れています]。」 と同じです。
is getting divorced は、現在進行形で「近い将来の予定」を表しています。
ジャニスの夫は秘書と浮気をし、ジャニスは弁護士に会う、と言っているので、離婚話がかなり進んでおり、近々離婚することになっている、ということでしょうね。
女性関係が苦手なチャンドラーなのに、既婚者と恋愛しているなんてすごい、俺って大人じゃん、と自画自賛しています。
ジャニスは "not without a kiss" と言っていますね。
ただ "Without a kiss" なら「キスはなし、でね。キスはしないでね。」ということになるのかもしれませんが、ここではその前に not がついているので、"I'm not going [I will not go] without a kiss." という感じでしょうか。
「キスなしでは、出かけないわよ。これからでかけるんだから、さよならのキスをしてよ。」と言っているのですね。
さらにチャンドラーの返事が輪をかけて「あま〜い」のですが、「じゃあ、キスをしなかったら出かけないんだな、キスをしないで君をここに引き止めておくぞ。」というセリフなんですよねぇ。
聞いているだけでも他人にはかなり恥ずかしいセリフで、また相手が今までいろいろと腐れ縁のあったジャニスなので、ジョーイとしては我慢ならないのでしょう。
「もうこんなの聞いてらんないよ、さっさとキスして、とっとと出て行ってくれ!」と言わんばかりに、Kiss her! と言うジョーイが面白いです。
この "Kiss her!" のスクリプトのト書きには、under his breath と書いてあります。
「声をひそめて」ということですね。
ジャニス: I'll see you later, sweetie. Bye, Joey. (じゃあね、ハニー。さよなら、ジョーイ。)
ジョーイ: Bye-bye, Janice... So when are you dumping her? (バイバイ、ジャニス…[チャンドラーに向かって]それで、いつ彼女と別れるつもりだ?)
チャンドラー: Nope. Not this time. (いや。今回は別れない。)
ジョーイ: Come on, quit yankin' me. (うそだろう? 俺をからかうのはやめろよ。)
チャンドラー: I'm not yanking you. (からかってなんかいないよ。)
ジョーイ: This is Janice. (ジャニスだぞ。)
チャンドラー: Yeah, I know. She makes me happy. (あぁ、わかってるよ。彼女は俺を幸せにしてくれるんだ。)
ジョーイ: Okay. All right. You look me in the eye and tell me, without blinking, that you're not breaking up with her. No blinking. (そうか、わかった。俺の目を見て言うんだ。まばたきなしで。「彼女とは別れない」って。まばたきなしで、だぞ。)
ジョーイの目をじーっと見て、
チャンドラー: I'm not breaking up with her! (俺は彼女とは別れない!)
ラブラブな二人に対して、「いつ別れるの?」とはヒドイ感じもしますが、かつての二人をいやというほど見ているジョーイがそう思うのも無理はないですかね。
yank は「…をぐいと引く、引っ張る」という意味。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
yank: to pull or extract with a quick vigorous movement
つまり、「素早く勢いある動きで引っ張る、または引き抜くこと」なのですが、ここでの意味は「騙す、からかう」みたいな感じなのでしょうか?
ジョーイはチャンドラーの言葉が信じられず、子供が「命賭けるか?」みたいなノリで、まっすぐ目を見て別れないと宣言してみろ、というのですが、それにちゃんと答えるチャンドラーです。
女性関係には常に自信のないチャンドラーがここまで言うとは…さすがのジョーイもびっくりでしょうね。そしてチャンドラー本人もびっくりしているのかもしれません。
妙な沈黙が流れた後、チャンドラーの顔にフッと息を吹きかけるジョーイ。
何かしないではいられないほど、チャンドラーのリアクションが意外だった、ということですね。
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2007年02月05日
フレンズ3-1その2
モニカは疲れて元気がありません。
フィービー: Oh, my God! Has she slept at all? (まぁ。モニカは少しは寝ているのかしら?)
ロス: Nope. (いや、全然寝てないよ。)
レイチェル: No, it's been three nights in a row. (全然寝てないわ。もう連続で3日間も寝てないのよ。)
ロス: Yeah, she finally stopped crying yesterday. But then she found one of Richard's cigar butts out on the terrace, so. (あぁ、モニカは昨日やっと泣くのをやめたんだ。でも、その後、テラスでリチャードの葉巻の吸いさし[吸い殻]を見つけたんだ。だから…。)
フィービー: Oh, okay, that explains it. I got a call at two in the morning, but all I could hear was, like, this high squeaky sound. So I thought, "Okay, its like a mouse or a possum." But then I realized, like, okay... where would a mouse or a possum get the money to make the phone call? (あぁ、それで説明がつくわ。私、朝の2時に電話がかかってきたのよ。でも私に聞こえるのは、ほら、甲高いキーキーいう音だけだったのよ。だから私は思ったの、「わかった、それはネズミかオポッサムみたいなやつだろう。」って。でもそれから気付いたの。「電話をかけるためのお金をネズミやオポッサムはどこで手に入れたんだろう?」ってね。)
at all は否定文で使って not... at all という形になると、「少しも…でない」という意味になりますね。
疑問文で使うと「少しでも、一体」という意味になります。
見たところどうやら睡眠不足みたいだけど、少しは眠れているのかしら、それとも全く寝て[眠って]いないのかしら?という意味でしょう。
in a row は「一列に」という意味から、「連続的に、連続して」という意味になります。
for three times in a row なら「3回続けて」、for five days in a row なら「連続5日間、5日続けて」ということ。
butt はフレンズでは「お尻」の意味でよく出てきますが、ここでは「(たばこ・葉巻の)吸いさし」という意味。
explain は「説明する」ですが、このように主語が人ではなく、もの(この場合はそのロスの言った話の内容)が explain it 「事情を説明する」という風にも使います。
That explains it. は「それで説明がつく、そういうことだったのか、そういうわけか。」という意味ですね。
squeak という動詞は「(ネズミなどが)チューチュー鳴く、(人が)キーキー声で話す」という意味で、その形容詞形の squeaky は「チューチュー言う、キーキー声の」ということです。
possum は opossum とも書きますが、「オポッサム」というアメリカにいる有袋類のこと。
フレンズ2-12 で、動物園の野生動物コーナーで、ロスと janitor (管理人、清掃員)が話すシーンがありましたが、そこで
清掃員: Ahh, hello Mr. Opossum, enigma of the trees, upside-down denizen of the night, taunting gravity with... (こんにちは、ミスター・オポッサム、木々にいる謎の生き物、上下が反対の夜の居住者、重力をあざけり…)
と、詩か何かでも詠んでいるように、オポッサムに語りかけるセリフがありました。
「上下が反対の」と言っていることから、オポッサムは逆さまにぶら下がることができるようですね。
Wikipedia 日本語版: オポッサム には絵が載っているのですが、右側のオポッサムは、尻尾を木に巻きつけてぶら下がっていますね。
日本では、誰もが知ってる動物ではない気がしますが、アメリカではメジャーな動物のようですね。
フィービーは「動物たちにはお金がないのに電話をかけてくるなんておかしいなと思っていたのよ。」というようなことを言っていますが、本心からではないらしく、自分で笑っています。
お金があろうがなかろうが、ネズミが電話してくること自体が変ですから、さすがのフィービーも本気で相手がネズミだと思ったわけではないでしょう。
とにかくそういう小動物のキーキー言うような声しか聞こえなかった、それくらいモニカは泣いてパニクっていた、ということです。
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フィービー: Oh, my God! Has she slept at all? (まぁ。モニカは少しは寝ているのかしら?)
ロス: Nope. (いや、全然寝てないよ。)
レイチェル: No, it's been three nights in a row. (全然寝てないわ。もう連続で3日間も寝てないのよ。)
ロス: Yeah, she finally stopped crying yesterday. But then she found one of Richard's cigar butts out on the terrace, so. (あぁ、モニカは昨日やっと泣くのをやめたんだ。でも、その後、テラスでリチャードの葉巻の吸いさし[吸い殻]を見つけたんだ。だから…。)
フィービー: Oh, okay, that explains it. I got a call at two in the morning, but all I could hear was, like, this high squeaky sound. So I thought, "Okay, its like a mouse or a possum." But then I realized, like, okay... where would a mouse or a possum get the money to make the phone call? (あぁ、それで説明がつくわ。私、朝の2時に電話がかかってきたのよ。でも私に聞こえるのは、ほら、甲高いキーキーいう音だけだったのよ。だから私は思ったの、「わかった、それはネズミかオポッサムみたいなやつだろう。」って。でもそれから気付いたの。「電話をかけるためのお金をネズミやオポッサムはどこで手に入れたんだろう?」ってね。)
at all は否定文で使って not... at all という形になると、「少しも…でない」という意味になりますね。
疑問文で使うと「少しでも、一体」という意味になります。
見たところどうやら睡眠不足みたいだけど、少しは眠れているのかしら、それとも全く寝て[眠って]いないのかしら?という意味でしょう。
in a row は「一列に」という意味から、「連続的に、連続して」という意味になります。
for three times in a row なら「3回続けて」、for five days in a row なら「連続5日間、5日続けて」ということ。
butt はフレンズでは「お尻」の意味でよく出てきますが、ここでは「(たばこ・葉巻の)吸いさし」という意味。
explain は「説明する」ですが、このように主語が人ではなく、もの(この場合はそのロスの言った話の内容)が explain it 「事情を説明する」という風にも使います。
That explains it. は「それで説明がつく、そういうことだったのか、そういうわけか。」という意味ですね。
squeak という動詞は「(ネズミなどが)チューチュー鳴く、(人が)キーキー声で話す」という意味で、その形容詞形の squeaky は「チューチュー言う、キーキー声の」ということです。
possum は opossum とも書きますが、「オポッサム」というアメリカにいる有袋類のこと。
フレンズ2-12 で、動物園の野生動物コーナーで、ロスと janitor (管理人、清掃員)が話すシーンがありましたが、そこで
清掃員: Ahh, hello Mr. Opossum, enigma of the trees, upside-down denizen of the night, taunting gravity with... (こんにちは、ミスター・オポッサム、木々にいる謎の生き物、上下が反対の夜の居住者、重力をあざけり…)
と、詩か何かでも詠んでいるように、オポッサムに語りかけるセリフがありました。
「上下が反対の」と言っていることから、オポッサムは逆さまにぶら下がることができるようですね。
Wikipedia 日本語版: オポッサム には絵が載っているのですが、右側のオポッサムは、尻尾を木に巻きつけてぶら下がっていますね。
日本では、誰もが知ってる動物ではない気がしますが、アメリカではメジャーな動物のようですね。
フィービーは「動物たちにはお金がないのに電話をかけてくるなんておかしいなと思っていたのよ。」というようなことを言っていますが、本心からではないらしく、自分で笑っています。
お金があろうがなかろうが、ネズミが電話してくること自体が変ですから、さすがのフィービーも本気で相手がネズミだと思ったわけではないでしょう。
とにかくそういう小動物のキーキー言うような声しか聞こえなかった、それくらいモニカは泣いてパニクっていた、ということです。
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2007年02月04日
トニー・ダンザの替え歌の話 フレンズ3-1その1
シーズン3 第1話
The One With the Princess Leia Fantasy (マンハッタンの6人、再び)
原題は「レイア姫の幻想の話」
今日からシーズン3に突入、ということで、記事タイトルの書き方をちょっと変えてみました。
記事で何かしらメインとなる話題がある場合には、その話題をタイトルの前に持ってくる…というだけなんですが(笑)。
フレンズのエピソード番号(フレンズ3-1)とその順番(その1 など)は、ただの「記事の連番」みたいなもので、記事を整理するのと後から参照するのが便利なようにつけているだけです。
例えば、人気blogランキングでは、表示される最新記事のタイトルには文字数制限があって、「フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話」という記事タイトルの場合でも、「フレンズ2-24その23+…)」という表示になってしまっていたので、ずっと前から記事タイトルをもっとわかりやすくしなくちゃ!と思っていたんです。
毎回無理にメインテーマを掲げるつもりはないので、記事のほとんどはこれまで通り、フレンズの連番のみとなると思いますが…。
ということで、早速、今日のメインテーマは「トニー・ダンザの替え歌の話」です。
あ、それから今さらですが、いつも「…の話」とつけているのは、フレンズのエピソードタイトルがいつも、The One With(または Where) 「…の話」となっているのに倣っているだけのことですが…お気づきでしたか?(笑)
朝食を食べているところ。
ロス: I have to say "Tupelo Honey" by Van Morrison. (絶対、ヴァン・モリソンの「チュペロ・ハニー」だよ。)
レイチェル: No way! The most romantic song ever was "The Way We Were." (まさか。今までで一番ロマンティックな歌は、「追憶」よ。)
フィービー: See, I-I think that one that Elton John wrote for, um, that guy on "Who's The Boss?" (ねぇ、私はエルトン・ジョンが「フーズ・ザ・ボス」に出ているあの男性のために書いたあの歌(が一番ロマンティック)だと思うわ。)
レイチェル: What song was that, Pheebs? (フィービー、それってどんな歌?)
フィービー: Hold me close, Young Tony Danza. (♪しっかり抱いて、ヤング・トニー・ダンザ♪)
いろいろ出てきた固有名詞についてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Van Morrison
Wikipedia 英語版: Tupelo Honey
Amazon.co.jp: Tupelo Honey [Original recording remastered] [from US] [Import]
Tupelo Honey というヴァン・モリソンのアルバムがあって、その6曲目に同じタイトルの曲が入っているんですね。
上の Import 盤のサイトは試聴できます。
The Way We Were は1973年の映画「追憶」。
バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード主演。
その主題歌をバーブラが歌っているのですね。
IMDb: The Way We Were (1973)
Amazon.co.jp: 追憶 コレクターズ・エディション(DVD)
Amazon.co.jp: 追憶 バーブラ・ストライサンド(CD)
この映画見てなくて、テーマ曲も知らなかったのですが、iTS(iTunes Store)で検索して、「追憶」のテーマだと思われるものをいくつか聴いてみてわかりました。
確かに聴いたことある、ある。素敵な曲です。
Who's the Boss? というのは Tony Danza 主演のシットコムのようです。
Wikipedia 英語版: Who's the Boss?
IMDb: "Who's the Boss?" (1984) [TV-Series 1984-1992]
ざっと概要を説明すると、元野球選手で、男やもめの Tony Micelli (演じるはトニー・ダンザ)が、live-in housekeeper (住み込みの家政婦・家事をする人)として働く、という話のようです。
娘役でアリッサ・ミラノも出ているらしい。
でも、このシットコムのストーリー自体は、このフィービーの歌とはあまり関係ないので、説明はこのくらいにしておきます。
私は見たことないんですが、結構有名なドラマみたいですね。
このドラマの主題歌をエルトン・ジョンが歌っているのかな?と思って、「"Who's The Boss" Elton John」でぐぐってみたんですが、主題歌ではありませんでした。
でも、興味深い情報を見つけました。
Wikipedia 英語版: Tiny Dancer
ウィキペディアの説明を訳すと、
タイニー・ダンサーは、Bernie Taupin が作詞したエルトン・ジョンの 1971年の曲。ジョンの5枚目のアルバム Madman Across the Water に収録されている。そのアルバムでは一番有名な曲で、多くのファンには彼の名曲の一つとして認識されている。
そして、Lyrical confusion 「歌詞の混乱・混同(?)」という項目に、興味深い話が書いてありました。
偽りの聞き間違いである、"Hold me closer, Tony Danza..." (もっとしっかり抱いて、トニー・ダンザ…)は、人気の高い[よく知られている]内輪ネタ[楽屋落ち]になっている。その(エルトン・ジョンのオリジナルの)歌は、その俳優が有名になった時から数えて7年前の歌であるが[その歌の発表から7年後にその俳優は有名になった]。
テレビシリーズ「フレンズ」で、フィービーというキャラクターが、お気に入りのラブソングを聞かれた時に、
"The one Elton John wrote about the guy from Who's the Boss ... you know... [begins singing] Hold me closer Tony Danza..."
と答えたことが、そのジョークの発端である。
皮肉なことに、コーラスの最後の2行(Hold me closer tiny dancer の部分ではないが)では、多くの人が、正確な言葉を聞き分けるのに苦労する。
Lay me down and she's a blender
You had a visitor today.
と聞こえる、またはありそうにない他の歌詞に聞こえる、または全く聞き取ることができない部分は、実際には、
Lay me down in sheets of linen
You had a busy day today.
という歌詞である。
Amazon.co.jp: Madman Across the Water [Original recording remastered] [from US] [Import]
この Import 盤のサイトでは試聴できますが、残念ながら、フィービーが歌った部分ではありません。
iTS でも探してみましたが、Elton John が歌う Tiny Dancer はなく、他の人のカバーで聴ける部分も、アマゾンと同じようなところです。(そこがサビなのかなぁ?)
上の「そのエルトン・ジョンの歌から7年後に…」の話ですが、IMDb: Tony Danza を見ると、彼の Actor-filmography は 1977年から始まっていますので、確かにエルトン・ジョンがこの曲を発表した時には、彼はまだ俳優として活躍していなかった、ということで、7年後という数字もだいたいそれに一致しています。
フィービーが歌ったものは、「替え歌」というか「空耳ソング」みたいなものでしょうね。
本当の歌詞は、"Hold me closer tiny dancer" なのですが、「タイニー・ダンサー」が「トニー・ダンザ」に聞こえる、ってことです。
フィービーのセリフでは、"Hold me close, Young Tony Danza" になっていましたが、オリジナルの歌詞は、closer と比較級になっていますし、young も必要ない気がします(笑)。
Young を入れたのは、少し前のドラマで「あの若い頃の」という意味のジョークでしょうかね?
ウィキペディアに書いてある替え歌のフレーズ、"hold me closer tony danza" でグーグルフレーズ検索すると、かなりのヒット数がありますから、この替え歌はかなり有名のようです。
そして、ウィキペディアによると、それはフレンズでフィービーが言ったのが最初、のように書いてあるので、もしそうだとしたらすごいなぁ、さすが人気ドラマだ!と思うのですが…。
このエピソードでフィービーが言う前にはなかった替え歌なんでしょうかねぇ?
脚本家が考えたオリジナル?
それとも、そういう替え歌は巷では有名で、それを公に発表したのがフレンズが最初、ということでしょうか?
コーラス部分が聞き取りにくい(何を言っているのかわからない)曲らしく、替え歌になりやすい曲だということみたいです。(日本で言うとサザンみたいな感じでしょうか?)
フィービーが「フーズ・ザ・ボス」の…という話をした時にお客さんはすでに笑っているのですが、その後、実際にその替え歌を歌った後、やんやの喝采が起こっています。
最初の笑いは、「あ、またフィービーが何か妙なことを言おうとしている」という笑いなのか、知ってる人は知ってるネタなので聞く前にその替え歌のことだとわかって笑えてしまったのか、どちらでしょう?
いろんなリンクを辿っているうち、こんなサイトも発見しました。
bewild.com: Fan Club Tiny Danza T-Shirt
小さなダンザ(Tiny Danza)が手のひらに乗っているイラストが描かれたTシャツです。
そこの説明にも、このエルトン・ジョンの替え歌の話が書いてあり、そこからこのデザインが生み出されたようですね。
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The One With the Princess Leia Fantasy (マンハッタンの6人、再び)
原題は「レイア姫の幻想の話」
今日からシーズン3に突入、ということで、記事タイトルの書き方をちょっと変えてみました。
記事で何かしらメインとなる話題がある場合には、その話題をタイトルの前に持ってくる…というだけなんですが(笑)。
フレンズのエピソード番号(フレンズ3-1)とその順番(その1 など)は、ただの「記事の連番」みたいなもので、記事を整理するのと後から参照するのが便利なようにつけているだけです。
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毎回無理にメインテーマを掲げるつもりはないので、記事のほとんどはこれまで通り、フレンズの連番のみとなると思いますが…。
ということで、早速、今日のメインテーマは「トニー・ダンザの替え歌の話」です。
あ、それから今さらですが、いつも「…の話」とつけているのは、フレンズのエピソードタイトルがいつも、The One With(または Where) 「…の話」となっているのに倣っているだけのことですが…お気づきでしたか?(笑)
朝食を食べているところ。
ロス: I have to say "Tupelo Honey" by Van Morrison. (絶対、ヴァン・モリソンの「チュペロ・ハニー」だよ。)
レイチェル: No way! The most romantic song ever was "The Way We Were." (まさか。今までで一番ロマンティックな歌は、「追憶」よ。)
フィービー: See, I-I think that one that Elton John wrote for, um, that guy on "Who's The Boss?" (ねぇ、私はエルトン・ジョンが「フーズ・ザ・ボス」に出ているあの男性のために書いたあの歌(が一番ロマンティック)だと思うわ。)
レイチェル: What song was that, Pheebs? (フィービー、それってどんな歌?)
フィービー: Hold me close, Young Tony Danza. (♪しっかり抱いて、ヤング・トニー・ダンザ♪)
いろいろ出てきた固有名詞についてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Van Morrison
Wikipedia 英語版: Tupelo Honey
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The Way We Were は1973年の映画「追憶」。
バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード主演。
その主題歌をバーブラが歌っているのですね。
IMDb: The Way We Were (1973)
Amazon.co.jp: 追憶 コレクターズ・エディション(DVD)
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この映画見てなくて、テーマ曲も知らなかったのですが、iTS(iTunes Store)で検索して、「追憶」のテーマだと思われるものをいくつか聴いてみてわかりました。
確かに聴いたことある、ある。素敵な曲です。
Who's the Boss? というのは Tony Danza 主演のシットコムのようです。
Wikipedia 英語版: Who's the Boss?
IMDb: "Who's the Boss?" (1984) [TV-Series 1984-1992]
ざっと概要を説明すると、元野球選手で、男やもめの Tony Micelli (演じるはトニー・ダンザ)が、live-in housekeeper (住み込みの家政婦・家事をする人)として働く、という話のようです。
娘役でアリッサ・ミラノも出ているらしい。
でも、このシットコムのストーリー自体は、このフィービーの歌とはあまり関係ないので、説明はこのくらいにしておきます。
私は見たことないんですが、結構有名なドラマみたいですね。
このドラマの主題歌をエルトン・ジョンが歌っているのかな?と思って、「"Who's The Boss" Elton John」でぐぐってみたんですが、主題歌ではありませんでした。
でも、興味深い情報を見つけました。
Wikipedia 英語版: Tiny Dancer
ウィキペディアの説明を訳すと、
タイニー・ダンサーは、Bernie Taupin が作詞したエルトン・ジョンの 1971年の曲。ジョンの5枚目のアルバム Madman Across the Water に収録されている。そのアルバムでは一番有名な曲で、多くのファンには彼の名曲の一つとして認識されている。
そして、Lyrical confusion 「歌詞の混乱・混同(?)」という項目に、興味深い話が書いてありました。
偽りの聞き間違いである、"Hold me closer, Tony Danza..." (もっとしっかり抱いて、トニー・ダンザ…)は、人気の高い[よく知られている]内輪ネタ[楽屋落ち]になっている。その(エルトン・ジョンのオリジナルの)歌は、その俳優が有名になった時から数えて7年前の歌であるが[その歌の発表から7年後にその俳優は有名になった]。
テレビシリーズ「フレンズ」で、フィービーというキャラクターが、お気に入りのラブソングを聞かれた時に、
"The one Elton John wrote about the guy from Who's the Boss ... you know... [begins singing] Hold me closer Tony Danza..."
と答えたことが、そのジョークの発端である。
皮肉なことに、コーラスの最後の2行(Hold me closer tiny dancer の部分ではないが)では、多くの人が、正確な言葉を聞き分けるのに苦労する。
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と聞こえる、またはありそうにない他の歌詞に聞こえる、または全く聞き取ることができない部分は、実際には、
Lay me down in sheets of linen
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iTS でも探してみましたが、Elton John が歌う Tiny Dancer はなく、他の人のカバーで聴ける部分も、アマゾンと同じようなところです。(そこがサビなのかなぁ?)
上の「そのエルトン・ジョンの歌から7年後に…」の話ですが、IMDb: Tony Danza を見ると、彼の Actor-filmography は 1977年から始まっていますので、確かにエルトン・ジョンがこの曲を発表した時には、彼はまだ俳優として活躍していなかった、ということで、7年後という数字もだいたいそれに一致しています。
フィービーが歌ったものは、「替え歌」というか「空耳ソング」みたいなものでしょうね。
本当の歌詞は、"Hold me closer tiny dancer" なのですが、「タイニー・ダンサー」が「トニー・ダンザ」に聞こえる、ってことです。
フィービーのセリフでは、"Hold me close, Young Tony Danza" になっていましたが、オリジナルの歌詞は、closer と比較級になっていますし、young も必要ない気がします(笑)。
Young を入れたのは、少し前のドラマで「あの若い頃の」という意味のジョークでしょうかね?
ウィキペディアに書いてある替え歌のフレーズ、"hold me closer tony danza" でグーグルフレーズ検索すると、かなりのヒット数がありますから、この替え歌はかなり有名のようです。
そして、ウィキペディアによると、それはフレンズでフィービーが言ったのが最初、のように書いてあるので、もしそうだとしたらすごいなぁ、さすが人気ドラマだ!と思うのですが…。
このエピソードでフィービーが言う前にはなかった替え歌なんでしょうかねぇ?
脚本家が考えたオリジナル?
それとも、そういう替え歌は巷では有名で、それを公に発表したのがフレンズが最初、ということでしょうか?
コーラス部分が聞き取りにくい(何を言っているのかわからない)曲らしく、替え歌になりやすい曲だということみたいです。(日本で言うとサザンみたいな感じでしょうか?)
フィービーが「フーズ・ザ・ボス」の…という話をした時にお客さんはすでに笑っているのですが、その後、実際にその替え歌を歌った後、やんやの喝采が起こっています。
最初の笑いは、「あ、またフィービーが何か妙なことを言おうとしている」という笑いなのか、知ってる人は知ってるネタなので聞く前にその替え歌のことだとわかって笑えてしまったのか、どちらでしょう?
いろんなリンクを辿っているうち、こんなサイトも発見しました。
bewild.com: Fan Club Tiny Danza T-Shirt
小さなダンザ(Tiny Danza)が手のひらに乗っているイラストが描かれたTシャツです。
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2007年02月03日
フレンズ2-24その28
セントラルパークにて。
パソコンの相手を待つチャンドラーとフレンズたち。
金髪美人を見て、
チャンドラー: Ooh, oh, oh, that's her. (あぁ、あれが彼女だよ。)
ロス: Yeah, 'cause life's just that kind. (そうだね、だって人生っていうのは、”まさにそんな感じ”だもんね。)
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
ロスは just that kind というフレーズを、チャンドラーを見ながら、ゆっくりはっきり言っています。
これは、イヤミ、皮肉っぽく言っているわけですね。
「パソコンで話をして意気投合した彼女が、ものすごい美人だった」なんて、世の中そんなに上手くいくわけないよ、と言いたいのです。
フィービーは a watched pot 「見られている鍋、監視されている鍋」を例えに出しています。
フレンズ1-18その4 にも、pot という単語が出てきました。
このフィービーのセリフは、例えを出して、チャンドラーの行動の無意味さをわからせようとしているのですが、ちょっとトンチンカンなことを言っています。
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋を何となくじーっと見つめてしまうものですが、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、というのが鍋の例えですね。
その鍋の話を出した後、今度はドアの話に置き換えてみるのですが、普通の話の流れなら、「鍋→沸かない」、「ドア→開かない」となるはずで、then the door is never gonna open となるはずが、フィービーは boil と言っているのです。
「そりゃ、ドアは沸騰しないって!」というつっこみを、ここでみんなで入れましょう(笑)。
結構正論で、例えも的確だったのに、最後のツメが甘かった…。
でもこの説明が完璧に決まっちゃうと、フィービーらしくなくて、この「ずれ方」がいかにもフィービーなんですよね。
そこへパソコンデートの相手が入ってきます。
呆然とするチャンドラー。
チャンドラー: Oh my God. (なんてこった。)
ジャニス: Oh... my... God. (まぁ、なんてこと。)
情熱的なキスをする二人。
みんな: Oh... my... God. (なんてこった。)
最初にチャンドラー、それからジャニス、そして最後はみんなで "Oh, my God!" このオチには笑ってしまいました。
フレンズ1-14その1 で、"Oh, my God!" について触れています。
これは彼女のキメ台詞なのですが、この人は今後も、忘れた頃に登場して、そのたびに笑わせて下さいます。
チャンドラーとジャニス、この二人の関係が今後どうなるか?というのは、やっぱり「クリフハンガー」なんでしょうかねぇ?(笑)
クリフハンガーについては、フレンズ1-24その6 で説明しています。
私はそこで「シーズン2はクリフハンガーじゃなかったと思う」と書いたのですが、このチャンドラーとジャニス、そしてモニカとリチャードの間にすれ違いが生じてきている…という部分が、クリフハンガーなのかもしれません。
ジョーイの部屋に入ってくるロス。
ロス: All right. I've been feeling incredibly guilty about this because I wanna be a good friend. And damn it, I am a good friend. So just, just shut up and close your eyes. (いいかい。この件について僕はずっとものすごく罪悪感を感じてたんだ。だって僕は良き友人でありたいからね。そして(実際)僕は良き友人なんだよ。だから、ただ黙って目を閉じて。)
と言ってジョーイにキスするロス。
ジョーイ: Wow, you are a good friend, 'course the audition was this morning, and I didn't get it. But that was a hell of a kiss. Rachel is a very lucky girl. (わぁ、ロスはいい友達だね。(ちなみに)オーディションは今朝だったんだ、そして俺は役をゲットできなかった。でも、さっきのはすごいキスだったぞ。レイチェルはすごいラッキーガールだね。)
'course というのは、of course 「もちろん、当然」の省略形です。
ここはどうニュアンスを出していいのかよくわからないのですが、「ロスは知らなかったかもしれないけど、当然のことながら、予定通りの今朝にオーディションは終了して」という感じでしょうか?
英辞郎に、
of course=(忘れていたことを思い出したときに)あっそうそう、そうだった
という語義が載っているのですが、そういう感じで「ちなみに、そう言えば」と情報を付け足しているのでしょうか?
hell は「地獄」で、ののしりの言葉として使われることもあり、また強意語としても使われます。
a hell of a は元々「非常にひどい、悪い」という意味だったと思うのですが、それを「とても、すごく素晴らしい、ずばぬけた」という良い意味としても使います。
この場合はその褒め言葉ですね。
シーズン2を終えて…
やっと(笑)シーズン2の最終話の解説が終わりました。
書いてる本人は楽しんでやってることなのでいいとして、読者の方には長いシーズン2でしたよねぇ…。
たくさんの量を読んでいただくことになり、本当に申し訳ありませんでした。
サイドバーのカテゴリー別アーカイブを見ると、シーズン1が134件に対して、シーズン2は417件。
3倍以上の長さになってしまったようです。
シーズン2第1話を解説し始めたのが、一昨年(2005年)の11月1日ですから、本来は半年(24話)のドラマを、実に1年と3ヶ月もかけて解説してきた、ってことですね。
シーズン3では徐々に軌道修正していくつもりなので、こんなに長くはならないと思います、多分…(笑)。
特に寄り道もせず、明日からまた普通にシーズン3の解説を続けていくつもりなのですが、シーズン2が終わって嬉しい、というよりも、シーズン3に突入できることが嬉しいですね。
読んで下さっている方がいる!と実感できる…それが私がブログを続けていられる理由なんだと思います。
いつも読んで、また応援して下さる方には、心より感謝しております。本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、今度ともよろしくお願いいたします。
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パソコンの相手を待つチャンドラーとフレンズたち。
金髪美人を見て、
チャンドラー: Ooh, oh, oh, that's her. (あぁ、あれが彼女だよ。)
ロス: Yeah, 'cause life's just that kind. (そうだね、だって人生っていうのは、”まさにそんな感じ”だもんね。)
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
ロスは just that kind というフレーズを、チャンドラーを見ながら、ゆっくりはっきり言っています。
これは、イヤミ、皮肉っぽく言っているわけですね。
「パソコンで話をして意気投合した彼女が、ものすごい美人だった」なんて、世の中そんなに上手くいくわけないよ、と言いたいのです。
フィービーは a watched pot 「見られている鍋、監視されている鍋」を例えに出しています。
フレンズ1-18その4 にも、pot という単語が出てきました。
このフィービーのセリフは、例えを出して、チャンドラーの行動の無意味さをわからせようとしているのですが、ちょっとトンチンカンなことを言っています。
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋を何となくじーっと見つめてしまうものですが、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、というのが鍋の例えですね。
その鍋の話を出した後、今度はドアの話に置き換えてみるのですが、普通の話の流れなら、「鍋→沸かない」、「ドア→開かない」となるはずで、then the door is never gonna open となるはずが、フィービーは boil と言っているのです。
「そりゃ、ドアは沸騰しないって!」というつっこみを、ここでみんなで入れましょう(笑)。
結構正論で、例えも的確だったのに、最後のツメが甘かった…。
でもこの説明が完璧に決まっちゃうと、フィービーらしくなくて、この「ずれ方」がいかにもフィービーなんですよね。
そこへパソコンデートの相手が入ってきます。
呆然とするチャンドラー。
チャンドラー: Oh my God. (なんてこった。)
ジャニス: Oh... my... God. (まぁ、なんてこと。)
情熱的なキスをする二人。
みんな: Oh... my... God. (なんてこった。)
最初にチャンドラー、それからジャニス、そして最後はみんなで "Oh, my God!" このオチには笑ってしまいました。
フレンズ1-14その1 で、"Oh, my God!" について触れています。
これは彼女のキメ台詞なのですが、この人は今後も、忘れた頃に登場して、そのたびに笑わせて下さいます。
チャンドラーとジャニス、この二人の関係が今後どうなるか?というのは、やっぱり「クリフハンガー」なんでしょうかねぇ?(笑)
クリフハンガーについては、フレンズ1-24その6 で説明しています。
私はそこで「シーズン2はクリフハンガーじゃなかったと思う」と書いたのですが、このチャンドラーとジャニス、そしてモニカとリチャードの間にすれ違いが生じてきている…という部分が、クリフハンガーなのかもしれません。
ジョーイの部屋に入ってくるロス。
ロス: All right. I've been feeling incredibly guilty about this because I wanna be a good friend. And damn it, I am a good friend. So just, just shut up and close your eyes. (いいかい。この件について僕はずっとものすごく罪悪感を感じてたんだ。だって僕は良き友人でありたいからね。そして(実際)僕は良き友人なんだよ。だから、ただ黙って目を閉じて。)
と言ってジョーイにキスするロス。
ジョーイ: Wow, you are a good friend, 'course the audition was this morning, and I didn't get it. But that was a hell of a kiss. Rachel is a very lucky girl. (わぁ、ロスはいい友達だね。(ちなみに)オーディションは今朝だったんだ、そして俺は役をゲットできなかった。でも、さっきのはすごいキスだったぞ。レイチェルはすごいラッキーガールだね。)
'course というのは、of course 「もちろん、当然」の省略形です。
ここはどうニュアンスを出していいのかよくわからないのですが、「ロスは知らなかったかもしれないけど、当然のことながら、予定通りの今朝にオーディションは終了して」という感じでしょうか?
英辞郎に、
of course=(忘れていたことを思い出したときに)あっそうそう、そうだった
という語義が載っているのですが、そういう感じで「ちなみに、そう言えば」と情報を付け足しているのでしょうか?
hell は「地獄」で、ののしりの言葉として使われることもあり、また強意語としても使われます。
a hell of a は元々「非常にひどい、悪い」という意味だったと思うのですが、それを「とても、すごく素晴らしい、ずばぬけた」という良い意味としても使います。
この場合はその褒め言葉ですね。
シーズン2を終えて…
やっと(笑)シーズン2の最終話の解説が終わりました。
書いてる本人は楽しんでやってることなのでいいとして、読者の方には長いシーズン2でしたよねぇ…。
たくさんの量を読んでいただくことになり、本当に申し訳ありませんでした。
サイドバーのカテゴリー別アーカイブを見ると、シーズン1が134件に対して、シーズン2は417件。
3倍以上の長さになってしまったようです。
シーズン2第1話を解説し始めたのが、一昨年(2005年)の11月1日ですから、本来は半年(24話)のドラマを、実に1年と3ヶ月もかけて解説してきた、ってことですね。
シーズン3では徐々に軌道修正していくつもりなので、こんなに長くはならないと思います、多分…(笑)。
特に寄り道もせず、明日からまた普通にシーズン3の解説を続けていくつもりなのですが、シーズン2が終わって嬉しい、というよりも、シーズン3に突入できることが嬉しいですね。
読んで下さっている方がいる!と実感できる…それが私がブログを続けていられる理由なんだと思います。
いつも読んで、また応援して下さる方には、心より感謝しております。本当にありがとうございます。
これからも頑張りますので、今度ともよろしくお願いいたします。
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2007年02月02日
フレンズ2-24その27
リチャードとモニカは寄り添ってダンスを踊っています。
リチャード: Okay, I'll do it. (わかった、そうするよ。)
モニカ: You'll do what? (する、って何を?)
リチャード: If kids is what it takes to be with you, then kids it is. (もし僕が君といるために子供が必要なら、やっぱり子供は必要なんだ。)
モニカ: Oh, my God. (本当?)
リチャード: If I have to, I'll, I'll do it all again. I'll do the 4 o'clock feeding thing. I'll go to the PTA. meetings. I'll coach the soccer team. (もし必要なら、もう一度そう[子育てを]するさ。4時にミルクをあげたり、PTAの会合に出席したり、サッカーチームをコーチしたり。)
モニカ: Really? (本当に?)
リチャード: Yeah, if I have to. Monica... I don't wanna lose you. So if I have to do it all over again, then I will. (あぁ、もし必要ならね。モニカ…僕は君を失いたくない。だから、もしそれをもう一度することが必要なら、僕はそうするよ。)
モニカ: You're the most wonderful man. And if you hadn't have said "if I have to," like, 17 times, then I'd be saying, "Okay, let's do it." (あなたは本当に素敵な人だわ。そしてもしあなたが「もし必要なら」と…そうね、17回も言わなかったのなら、私は「そうね、じゃあそうしましょう[子供を持つことにしましょう]。」と言っていると思うわ。)
リチャード: But you're not. (でもそうは言わないんだね。)
モニカ: Oh my God. I can't believe what I'm getting ready to say. I wanna have a baby. But I don't wanna have one with someone who doesn't really wanna have one. (あぁ、どうしよう。私がこれから言おうとしていることは自分でも信じられない。私は子供を産みたいのよ。でも、本当に子供を欲しいと思っているわけではない人の子供を産みたくはないのよ。)
リチャード: God. I love you. (そんな…。君を愛してる。)
モニカ: I know you do. Me too. So what now? (愛してくれてるのはわかってるわ。私も愛してる。それでこれからどうしたらいいの?)
リチャード: I guess we just keep dancing. (ただ踊り続けるだけだ。)
リチャードは唐突に I'll do it. と言っていますが、これは、フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話 で、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
と言ったセリフを踏まえて言っているのですね。
what it takes to be with you は「君と一緒にいるのに必要なもの」。
この take は、it を主語として、"It takes A (for someone) to do" 「(人が)…するのにAかかる、Aが必要である」という構文の take と同じですね。
It only takes ten minutes (for me) to walk here. 「そこへ(私が)歩いて行くのに10分しかかからない。」のように使われます。
このセリフでは "It takes kids (for me) to be with you." という文章が基本概念にあって、それを変形したものを仮定の形にしているのですね。
DVDの字幕はこれを簡単にして、If it takes kids to be with you 「君といるのに子供が必要なら」となっていましたが、意味としてはそれと同じことで、その kids を主語として前に出して「子供が、君といるのに必要なものなら」と強調しているわけです。
then kids it is は上手く説明しにくいのですが、「(もし子供が必要だということなら)まさにポイントは子供なんだ。」という感じでしょうか?
それとももっと軽い感じかなぁ?
英辞郎に、
it is.=〜にするよ。/〜でいくよ。/〜で決まり。
例文) All right. Jacket and tie it is. 分かった。ネクタイとジャケットでいくよ。
というのが載っているのですが、これと似た雰囲気なんでしょうかねぇ?
名詞だけで終わるのが寂しいというか中途半端なので、「それがまさにそうなんだ」という it is を軽い感じで付け加えているような気もします。
リチャードは夫として子育てに積極的に関わると具体例を出して言っていますが、何度も "If I have to" や、"do it all (over) again" という表現を使っています。
have to は「…しないといけない」、「ハートで感じる」大西先生によると「外からの圧力」を表す have to です。
「自分の意思ではない、そうするより他に方法がない」というようなニュアンスが感じられますね。
all (over) again という表現ですが、リチャードは前の奥さんとの間に子供がいて、彼のことだから父親としてちゃんと育児に参加していたのでしょうね。
それを「もう一度全部最初からやり直す」という感じが言葉に滲み出ています。
もう孫のいる年齢なのに、子育てにもう一度最初から取り組まないといけない、というリチャードの苦悩が表れているセリフだと思います。
モニカの if you hadn't have said... I'd be saying というのは、条件節が仮定法過去完了で「過去の事実に反対の仮定」を表し、帰結節が would を使った仮定法過去(…するだろうに)を表している、という表現ですね。
「もし(過去に)…しなかったのなら、(今頃)私は…しているのに」という感じで、条件節と帰結節に時制のずれがあります。
like, 17 times の like は you know などと同じ会話のつなぎ言葉で、「そうね、例えば」という感じ。
実際にはリチャードは have to を17回も言っていませんが、まるでそれくらいたくさん言ったかのように思えるほど、モニカにはその言葉がひっかかっている、ということです。
But you're not. は But you're not saying, "Okay, let's do it." を省略した形ですね。
子供は欲しいけれど、リチャードが欲しがってないのを知りながら、あなたの子供を産みたいとは言えない…モニカの気持ち、よくわかります。
また、この年齢で再び父親になることに抵抗を感じてしまうリチャードの気持ちも、よくわかります。
愛し合っている二人だからこそ、余計につらいですよね…。
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モニカ: You'll do what? (する、って何を?)
リチャード: If kids is what it takes to be with you, then kids it is. (もし僕が君といるために子供が必要なら、やっぱり子供は必要なんだ。)
モニカ: Oh, my God. (本当?)
リチャード: If I have to, I'll, I'll do it all again. I'll do the 4 o'clock feeding thing. I'll go to the PTA. meetings. I'll coach the soccer team. (もし必要なら、もう一度そう[子育てを]するさ。4時にミルクをあげたり、PTAの会合に出席したり、サッカーチームをコーチしたり。)
モニカ: Really? (本当に?)
リチャード: Yeah, if I have to. Monica... I don't wanna lose you. So if I have to do it all over again, then I will. (あぁ、もし必要ならね。モニカ…僕は君を失いたくない。だから、もしそれをもう一度することが必要なら、僕はそうするよ。)
モニカ: You're the most wonderful man. And if you hadn't have said "if I have to," like, 17 times, then I'd be saying, "Okay, let's do it." (あなたは本当に素敵な人だわ。そしてもしあなたが「もし必要なら」と…そうね、17回も言わなかったのなら、私は「そうね、じゃあそうしましょう[子供を持つことにしましょう]。」と言っていると思うわ。)
リチャード: But you're not. (でもそうは言わないんだね。)
モニカ: Oh my God. I can't believe what I'm getting ready to say. I wanna have a baby. But I don't wanna have one with someone who doesn't really wanna have one. (あぁ、どうしよう。私がこれから言おうとしていることは自分でも信じられない。私は子供を産みたいのよ。でも、本当に子供を欲しいと思っているわけではない人の子供を産みたくはないのよ。)
リチャード: God. I love you. (そんな…。君を愛してる。)
モニカ: I know you do. Me too. So what now? (愛してくれてるのはわかってるわ。私も愛してる。それでこれからどうしたらいいの?)
リチャード: I guess we just keep dancing. (ただ踊り続けるだけだ。)
リチャードは唐突に I'll do it. と言っていますが、これは、フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話 で、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
と言ったセリフを踏まえて言っているのですね。
what it takes to be with you は「君と一緒にいるのに必要なもの」。
この take は、it を主語として、"It takes A (for someone) to do" 「(人が)…するのにAかかる、Aが必要である」という構文の take と同じですね。
It only takes ten minutes (for me) to walk here. 「そこへ(私が)歩いて行くのに10分しかかからない。」のように使われます。
このセリフでは "It takes kids (for me) to be with you." という文章が基本概念にあって、それを変形したものを仮定の形にしているのですね。
DVDの字幕はこれを簡単にして、If it takes kids to be with you 「君といるのに子供が必要なら」となっていましたが、意味としてはそれと同じことで、その kids を主語として前に出して「子供が、君といるのに必要なものなら」と強調しているわけです。
then kids it is は上手く説明しにくいのですが、「(もし子供が必要だということなら)まさにポイントは子供なんだ。」という感じでしょうか?
それとももっと軽い感じかなぁ?
英辞郎に、
it is.=〜にするよ。/〜でいくよ。/〜で決まり。
例文) All right. Jacket and tie it is. 分かった。ネクタイとジャケットでいくよ。
というのが載っているのですが、これと似た雰囲気なんでしょうかねぇ?
名詞だけで終わるのが寂しいというか中途半端なので、「それがまさにそうなんだ」という it is を軽い感じで付け加えているような気もします。
リチャードは夫として子育てに積極的に関わると具体例を出して言っていますが、何度も "If I have to" や、"do it all (over) again" という表現を使っています。
have to は「…しないといけない」、「ハートで感じる」大西先生によると「外からの圧力」を表す have to です。
「自分の意思ではない、そうするより他に方法がない」というようなニュアンスが感じられますね。
all (over) again という表現ですが、リチャードは前の奥さんとの間に子供がいて、彼のことだから父親としてちゃんと育児に参加していたのでしょうね。
それを「もう一度全部最初からやり直す」という感じが言葉に滲み出ています。
もう孫のいる年齢なのに、子育てにもう一度最初から取り組まないといけない、というリチャードの苦悩が表れているセリフだと思います。
モニカの if you hadn't have said... I'd be saying というのは、条件節が仮定法過去完了で「過去の事実に反対の仮定」を表し、帰結節が would を使った仮定法過去(…するだろうに)を表している、という表現ですね。
「もし(過去に)…しなかったのなら、(今頃)私は…しているのに」という感じで、条件節と帰結節に時制のずれがあります。
like, 17 times の like は you know などと同じ会話のつなぎ言葉で、「そうね、例えば」という感じ。
実際にはリチャードは have to を17回も言っていませんが、まるでそれくらいたくさん言ったかのように思えるほど、モニカにはその言葉がひっかかっている、ということです。
But you're not. は But you're not saying, "Okay, let's do it." を省略した形ですね。
子供は欲しいけれど、リチャードが欲しがってないのを知りながら、あなたの子供を産みたいとは言えない…モニカの気持ち、よくわかります。
また、この年齢で再び父親になることに抵抗を感じてしまうリチャードの気持ちも、よくわかります。
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2007年02月01日
フレンズ2-24その26
気まずい雰囲気に耐え切れず、その場を去ろうとするレイチェル。
レイチェル: See you in the parking lot. ([ロスに]駐車場で会いましょう。)
ロス: No, Rach! (待って、レイチェル。)
バリー: And once again, she is out of here! Okay, who had 9:45? Um? (そしてまたもや、彼女は逃げ出す! よし、誰か9時45分にかけた人、いる?)
parking lot は「駐車場」。
この lot は「土地の1区画、敷地」という意味ですね。
See you in the parking lot. の See you は、See you later. や See you around. と同じで、I'll が省略されているんでしょうね。
フレンズ2-12その7 の動物園のシーンで、
清掃員: Meet me in the nocturnal house in 15 minutes. (夜行性動物のコーナーで15分後に会おう。)
というセリフがありましたが、この Meet me の場合は命令形で、「…の場所で私に会え、会えるように来い」という意味なんでしょう。
どちらも待ち合わせ場所で会おう、と言っているのですが、目的語が異なるのが面白いなぁ、と思います。
who had 9:45 という表現も面白いですね。
ここではこの have にはどういう意味があるの?…などと追求しなくても、「私は9時、僕は10時」などと誰かが賭けをして、それぞれの時間をくじ引きのくじのようにそれぞれが「所持している」感じなのでしょうね。
レイチェルが逃げ出すかどうかについて賭けがあったかのようなセリフですが、実際のところはどうなのでしょう。
今回、レイチェルが気まずい立場に立たされることは誰の目にも明らかなので、本当に逃げ出す可能性がある、とみんなは思っていたのかもしれません。
何時に逃げ出すか賭けていた、というのも、あながちでたらめではないのかも。
バンドのマイク前に立ったレイチェル。
レイチェル: You know what, Bar? I'm not gonna leave. I probably should, but I'm not. See, 'cause I promised myself that I would make it through at least one of your weddings. (ねぇ、バリー? 私は逃げないわよ。多分、ここを離れるべきなんでしょうけど、そうはしないわ。だって私は自分自身に約束したんだもの、こういう状況を乗り切ってみせる、って。少なくともあなたの結婚式の一つだけでもね。)
ドラムの音♪が入る。
レイチェル: See now, tonight, all I really wanted was to make it through this evening with a little bit of grace and dignity. Well, I guess we can all agree that's not gonna happen. I guess there's nothing really left to say except.... (今、今夜、私が本当にしたかったことは、この夜を、少しの気品と威厳を持って切り抜けることだった。そう、でもここにいるみんながそんなことは起こらないって思ってるんでしょうね。もう言うことは残ってないみたいね。これ以外は…)
と言って、Copacabana を歌い始めるレイチェル。
make it through は「…をうまくやり遂げる、何とか…を切り抜ける・乗り越える」。
フレンズ2-22その20 に、get through 「(困難などを)乗り越える、切り抜ける」という表現がありましたが、それと似た感じですね。
make it には「成功する、うまくやり遂げる、間に合う、都合をつける」などの意味がありますが、この場合は「成功する、うまくやり遂げる」に through がついて、「困難を通り抜けて・いろんな苦難を経て、最後までやり遂げた」感じがより強く出ていると思います。
one of weddings で、たくさんあるうちの一つである、と表現しています。
つまり、浮気者のバリーのことだから、もしくはバリーとミンディがうまくいくとは思えないから、また別れて、これからいくつもバリーは結婚式をすることになるのよ、と示唆しているのですね。
ここでのドラムはバッチリです(笑)。
grace と dignity を持ってこの式を乗り切ろうとしたレイチェルですが、お尻は出してしまうし、他の人のスピーチでいろいろ言われてしまうし、もう失うものは何もないわ、みたいな感じになっているのですね。
フレンズ2-24その17 で、8年生の時、全校生徒の前でコパカバーナを歌ってパニクった、という恥ずかしい思い出について語っていましたが、今なら、そのトラウマになっている歌を歌って笑い飛ばすことも出来るわよ、という感じなのでしょうね。
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レイチェル: See you in the parking lot. ([ロスに]駐車場で会いましょう。)
ロス: No, Rach! (待って、レイチェル。)
バリー: And once again, she is out of here! Okay, who had 9:45? Um? (そしてまたもや、彼女は逃げ出す! よし、誰か9時45分にかけた人、いる?)
parking lot は「駐車場」。
この lot は「土地の1区画、敷地」という意味ですね。
See you in the parking lot. の See you は、See you later. や See you around. と同じで、I'll が省略されているんでしょうね。
フレンズ2-12その7 の動物園のシーンで、
清掃員: Meet me in the nocturnal house in 15 minutes. (夜行性動物のコーナーで15分後に会おう。)
というセリフがありましたが、この Meet me の場合は命令形で、「…の場所で私に会え、会えるように来い」という意味なんでしょう。
どちらも待ち合わせ場所で会おう、と言っているのですが、目的語が異なるのが面白いなぁ、と思います。
who had 9:45 という表現も面白いですね。
ここではこの have にはどういう意味があるの?…などと追求しなくても、「私は9時、僕は10時」などと誰かが賭けをして、それぞれの時間をくじ引きのくじのようにそれぞれが「所持している」感じなのでしょうね。
レイチェルが逃げ出すかどうかについて賭けがあったかのようなセリフですが、実際のところはどうなのでしょう。
今回、レイチェルが気まずい立場に立たされることは誰の目にも明らかなので、本当に逃げ出す可能性がある、とみんなは思っていたのかもしれません。
何時に逃げ出すか賭けていた、というのも、あながちでたらめではないのかも。
バンドのマイク前に立ったレイチェル。
レイチェル: You know what, Bar? I'm not gonna leave. I probably should, but I'm not. See, 'cause I promised myself that I would make it through at least one of your weddings. (ねぇ、バリー? 私は逃げないわよ。多分、ここを離れるべきなんでしょうけど、そうはしないわ。だって私は自分自身に約束したんだもの、こういう状況を乗り切ってみせる、って。少なくともあなたの結婚式の一つだけでもね。)
ドラムの音♪が入る。
レイチェル: See now, tonight, all I really wanted was to make it through this evening with a little bit of grace and dignity. Well, I guess we can all agree that's not gonna happen. I guess there's nothing really left to say except.... (今、今夜、私が本当にしたかったことは、この夜を、少しの気品と威厳を持って切り抜けることだった。そう、でもここにいるみんながそんなことは起こらないって思ってるんでしょうね。もう言うことは残ってないみたいね。これ以外は…)
と言って、Copacabana を歌い始めるレイチェル。
make it through は「…をうまくやり遂げる、何とか…を切り抜ける・乗り越える」。
フレンズ2-22その20 に、get through 「(困難などを)乗り越える、切り抜ける」という表現がありましたが、それと似た感じですね。
make it には「成功する、うまくやり遂げる、間に合う、都合をつける」などの意味がありますが、この場合は「成功する、うまくやり遂げる」に through がついて、「困難を通り抜けて・いろんな苦難を経て、最後までやり遂げた」感じがより強く出ていると思います。
one of weddings で、たくさんあるうちの一つである、と表現しています。
つまり、浮気者のバリーのことだから、もしくはバリーとミンディがうまくいくとは思えないから、また別れて、これからいくつもバリーは結婚式をすることになるのよ、と示唆しているのですね。
ここでのドラムはバッチリです(笑)。
grace と dignity を持ってこの式を乗り切ろうとしたレイチェルですが、お尻は出してしまうし、他の人のスピーチでいろいろ言われてしまうし、もう失うものは何もないわ、みたいな感じになっているのですね。
フレンズ2-24その17 で、8年生の時、全校生徒の前でコパカバーナを歌ってパニクった、という恥ずかしい思い出について語っていましたが、今なら、そのトラウマになっている歌を歌って笑い飛ばすことも出来るわよ、という感じなのでしょうね。
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