フィービーはきちんとドレスアップして登場したので喜ぶロス。
ロス: You see this? This is a person who is ready to go. Phoebe, you, oh, you are my star. (みんなこれを見てよ! これが、「行く準備が出来た人」だよ。フィービー、君は、あぁ、君は僕のスター[星]だよ。)
フィービー: Ohh, well, you're my lucky penny. (あぁ、じゃあ、ロスは私のラッキーペニー[幸運の1セント]よ。)
penny は、イギリスでは1ペニーを表すペニー貨。
アメリカやカナダでは「1セント(cent)銅貨」を指します。
アンクル・サムの話 フレンズ3-1その29 では、nickel という5セント貨も出てきましたね。
ロングマン現代英英辞典の語義は以下の通り。
penny: a coin that is worth one cent in the US or Canada. One hundred pennies are equal to $1.
「アメリカやカナダで1セントの価値があるコイン。ペニー貨100枚で1ドルに相当する。」
Wikipedia 英語版: Penny には、ペニーの写真が載っています。(日本の10円玉みたいな色のようです。)
ウィキペディア英語版にはラッキーペニーのことは書いていないようなのですが、
Wikipedia 日本語版: ペニー には、以下の記述があります。
朝、家を出て一番に(別の伝承もあり)拾った1セント硬貨を「ラッキーペニー」と呼び、幸運のお守りにする。
日本語で「ラッキーペニー」と検索すると、同様のことが書いてあるサイトがたくさんヒットしますし、ラッキーアイテムであることから、それを使ったアクセサリーもあるようですね。
そのアクセサリー関係で見つけたサイト(↓)。
バースイヤーコイン アクセサリー 〜ペニー・シルバーペンダント〜
このサイトはペニーに関する説明が詳しくて、そのアクセサリーの写真も豊富なので楽しいですよ。
(このサイトで取り扱っているアクセサリーの色がシルバーなのは「シルバーメッキをかけている」かららしいのですが、やっぱり元の色のままだと、ちょっとアクセサリーには不向きなんでしょうかねぇ…。)
自分の生まれた年のコインが特にラッキーアイテムみたいです。
ということで、lucky penny 自体は「ラッキーアイテム」ですから、悪い言葉ではないのでしょうが、ロスがフィービーのことを星、スターだと言っているのに、そのお返しに、ロスを、道端に落ちているような「小銭」であるペニーに例えているのが、アンバランスというか、全然お返しになってないというか…なわけで、フィービーらしくて面白いんですね。
バスルームから出てきたチャンドラー。
チャンドラー: All right, I took the quiz. And it turns out I do put career before men. (俺はクイズ[簡単なテスト]をやったんだ。そしたら何と、「俺は男よりもキャリアを優先している」という結果だったよ。)
ネットスクリプトのト書きには、
[entering from bathroom, with an issue of Cosmo]
とありますので、Cosmo という雑誌を読んでいたようですね。
Cosmo とは、雑誌コスモポリタン(Cosmopolitan)のことです。
フレンズ2-20その22 にも出てきました。
quiz は日本語にもなっている「クイズ」ですが、「簡単な試験、小テスト」という意味もあります。
これは恐らく女性雑誌によくある、簡単な質問に Yes, No で答えて行って、「分析の結果、今のあなたはこんな感じですよ。あなたはこういうタイプですよ。」と最後に教えてくれるようなチャート形式のクイズ[心理テスト]のことを言っているのでしょう。
It turns out (that) ... で「…ということがわかる、…ということになる」。
"I took the quiz. And it turns out..." と過去形の後、現在形の turns out が続いていますね。
遥か彼方の銀河系の話 フレンズ3-1その21 でもこういう現在形の turns out が出て来て、何故 turns out だけ現在形になっているのか?ということを悩んでいるのですが、コメント欄で興味深いアドバイスをいただきました。
こういう場合の turns out は「予想外の瞬間の出来事」を表しており、日本語にすると、「それがなんと…だったのだ[だったのよ]」のようなニュアンスになる。
というご意見でした。
そのご意見を聞いた後、私なりに考えてみたのですが、turns out というフレーズは、「ある時点でその事実がポンっと出てきた、現れた、明らかになった」という感じかな、と思いました。
そしてその判明した事実が「予想に反したこと、思っても見なかったこと、意外なこと」である、というニュアンスがあるようですね。
ということで、今回は上の和訳に「そしたら何と」という言葉を盛り込んでみました。
put A before B は「Bの前にAを置く」ですから、「BよりAを優先する、大事にする」という意味になります。
女性向け雑誌ですから、「男性との恋愛よりも、キャリアとしての仕事を優先している」という結果が出ているわけですよね。
だから、そういう「女性に対する答え」を文字通り受け取ることは男性にとっては無意味なわけです。
普通は、「俺は男なんだから、男とキャリアのどちらが大事かなんて比べたりはしないよ。」と一笑に付するところなのですが、いつもゲイと間違えられる(笑)チャンドラーにとっては聞き流せない結果なんですね(笑)。
「こんな分析が出てくるなんてびっくりだよね、他の人には、男性にばかり気を取られているように思われているのにさ。」とか、「俺はみんなが思っているように、キャリアよりも男性との関係を優先しているはずなのに…。」という感じで、自虐的にその結果に驚いてみせているわけでしょうね。
(Rach からのお願い)
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2007年03月11日
2007年03月10日
ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3
ロスはそわそわしています。
ジョーイ: What's the matter, Ross? You're nervous about your speech? (どうしたんだ、ロス? スピーチのことで緊張してるの?)
ロス: Nope! You wanna hear it? (違うよ! スピーチ聞きたい?)
ジョーイ: Am I in it? (そのスピーチに俺は出てくる?)
ロス: Uh, huh. Yeah, right after I thank everyone for giving money to the museum, I sing a song about the wonder that is Joey. (あ、あぁ…。僕がみんなに博物館へ寄付してくれたことに感謝を述べた後、「不思議な人、それはジョーイ」という歌を歌うよ。)
違うと言いながら、ロスはやっぱりスピーチのことで緊張しているんですね。
Am I in it? は「そのスピーチの中に俺は入ってる?」ということですから、スピーチの中で友人である俺の話題に触れるのか?と尋ねているのです。
次のロスのセリフを聞いて、観客はやっとそのスピーチの内容、そしてどうしてみんなが出かける準備をしているのかがわかるようになっていますね。
ネットスクリプトの最初のト書きには、
[Scene: Rachel and Monica's, everyone is getting ready to go to a banquet]
「みんなは banquet 「祝宴、晩餐会、宴会」へ行く準備をしているところ」
と書いてあるのですが、実際の映像では、ロスがタキシードを着込んでやってきて、他のみんなに早く着替えるようにせかしている様子がわかるだけで、特にどういうイベントが行われるのかを説明するセリフはありませんでした。
見ていくうちにその内容がだんだんわかってくるような演出にしているのでしょう。
あまり説明的なセリフを入れるのも不自然ですしね。
give money to は「献金する」、つまり donate 「寄付する」ということ。
museum というのは、ロスの勤務先である博物館のことですね。
今さらながら、なんですが、彼の勤務先の正式名称は何でしょう?
フレンズ1-2 でロスが原始人のマネキンをセッティングしているシーンがありましたね。
そのシーンに入る際、白い立派な建築物が映り、その後、画面に、
MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY
という文字が映ります。
prehistoric history って何だか矛盾したフレーズだと思うのですが、「先史時代の歴史、有史以前の歴史」という意味ですよね。
日本語字幕では「先史博物館」と訳されていました。
ネットスクリプトのト書きにも、
SCENE 1: MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY (ROSS AND MARSHA ARE SETTING UP AN EXHIBIT, WHICH INCLUDES SOME MANNEQUINS OF CAVE PEOPLE)
「シーン1:先史博物館(ロスとマーシャは展示をセッティングしている。展示には原始人のマネキンが含まれている)」
と書いてあります。
ただ、ちょっと気になることがあります。
フレンズ2-10その2 で、恐竜のマグカップが出てきました。
モニカの部屋にあるマグカップですが、ロスが自分用に置いている、とか、ロスがモニカにプレゼントした、とかいうことでしょう。(その時はチャンドラーが使っていましたが…)
そのマグには、
"I got boned at the Museum of Natural History."
「私は自然史博物館で骨を抜かれた」「恐竜のボクは、この博物館で骨になって飾られてるよ」
という文字が入っています。
このカップを、自分の勤める博物館のギフトショップで買ったものだと考えると、ロスの勤務先は the Museum of Natural History である、という可能性もあります。
ということで、今日の記事は、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という細かくマニアックな話なので、興味のない方は、また明日お会いしましょう。
ちなみに、"museum of prehistoric history" でぐぐると、ロスの勤務先である、と書いてあるサイトがいくつかヒットします。
フレンズ5-9 では、ネットスクリプトに、
[Scene: The Museum of Prehistoric History (Ross's work)]
とあり、実際の映像でも、フレンズ1-2 に出てきたのと同じ、白い建物と MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY という文字が画面に映ります。
一方、「Museum-of-Natural-History Friends Ross」でぐぐってみると、こちらも「ロスがそこで働いている」という記述がいくつかヒットします。
また、ネットスクリプトにもそれらしき記述があります。
フレンズ2-15 では、スクリプトのト書きに、
[Scene: Museum of Natural History.]
という記述があります。
フレンズ4-11 では、以下のセリフが出てきます。
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something unnatural about the way... (以下略) (ほら、僕たちは a museum of natural history で働いている。でも、…するやり方に不自然なことがあるんだ。)
ここでは、a museum of natural history という言葉が出て来ています。
ネットスクリプトは the Museum of Natural History と the がついて大文字で書かれていたのですが、DVDの字幕では、上のセリフに書いたように、a がついて小文字になっています。
この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。
フレンズ10-15 では、
ロス: How would he like to come with me to the Museum of Natural History after everyone else has left. (みんなが帰った後、自然史博物館を僕と一緒に見て回れるとしたら、彼は喜ぶんじゃないでしょうか?)
この場合は、何故かネットスクリプトの方が小文字(the museum of natural history)になっていましたが、みんなが帰った後に見るわけですから、彼の勤務先、ということになりますよね。
ということで、実際のセリフやスクリプトなどで、どちらの名前も出てくるので、ロスの勤務先は「先史博物館」か「自然史博物館」か、意見が分かれているということのようです。
Wikipedia 英語版: Ross Geller (←ネタバレの恐れあります!)の Background の Career の項目には
...and later became employed at the New York Museum of Prehistoric History.
「(大学卒業)後に、ニューヨーク先史博物館で雇われるようになった。」
と書いてあります。
ウィキペディアには「自然史博物館」のことは書いてありませんね。
一方、Museum of Natural History で検索してみると、本当にそういう名前の博物館があるのがわかります。
American Museum of Natural History
Wikipedia 英語版: American Museum of Natural History の Images の項目では、恐竜も含めた様々な展示物の写真を見ることができます。
ウィキペディアの日本語版(↓)でも詳しく解説されているので、有名な博物館なんですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館
マンハッタンにあるそうですから、仮に勤務先ではなくても、ロスが大好きでよく行っている場所なのは間違いないでしょう。
スタッフが1,200名もいるそうですから、ロスがその中の一人である可能性もあります。
そう思って、再度、フレンズ1-2 でちらっと映った白い建物の映像と、ウィキペディアに載っている写真「アメリカ自然史博物館(セントラルパーク・ウェスト側)」とを見比べてみたのですが、雰囲気は大変似ているものの、びみょーに違うんですよね(笑)。
DVDの建物の方が、柱の数が多い、建物前の銅像が3つあって、それはどうやら座っている女神のような女性像に見える、建物の色合いも異なる…などなど、の違いがあります。
ちょうど入り口を右斜め前から写したような映像になっていて、建物の左横に、細かいガラスで仕切られて、決まったパターンで一部が青いガラスになっている近代的なビルが映っています。
NYに詳しい人が見れば、その建物が何かすぐにわかるのかもしれませんが…。
やっぱりアメリカ自然史博物館と似た感じの写真を使って、そんな感じの施設である、と示しているだけなのでしょうね。
ドラマに出てきたセットを見ると、展示などはそれほど大規模なものではなく、もっとこじんまりした感じでしたから、やっぱり「先史博物館」という「架空の」博物館が彼の勤務先である、という設定なんでしょうね。
フレンズ1-2 ではマネキンの腕が取れたり(笑)、2-15 では展示の内容が間違っているとロスが怒っているセリフもありましたが、アメリカ自然史博物館では、まさかそんないい加減なことはないだろう(笑)。
ロスはその恐竜コーナーで、若いのにかなりの権限を持っているようでもあるので、やっぱりアメリカ自然史博物館であるとは考えにくいし…。
ということで、私の結論としては、
「アメリカ自然史博物館」をモデルにした、架空の「先史博物館」がロスの勤務先である。
が、そのモデルが有名であるために、ネットスクリプトのライターや、時には製作スタッフまでもが、その二つの名前を混同して使ってしまうようである。
という感じでしょうかねぇ?
セリフに戻ると(笑)、ロスの話によると、その祝宴は、博物館に寄付をしてくれた人を招待してもてなす、という会合のようですね。
もしくは何周年記念パーティーとかで、それに合わせて寄付を募って、ロスはその寄付の報告及び謝辞を述べる、という担当になっているのかも。
アカデミー賞の授賞式じゃないんだから(笑)、ロスが友達の名前を挙げて礼を述べるはずもないのですが、ロスは適当に返事します。
それを聞いて嬉しそうなジョーイがおかしい。
I sing a song about the wonder that is Joey. は、「僕は、不思議なもの[驚異的なもの]についての歌を歌うよ。その不思議なもの、っていうのはジョーイのことだ。」という感じなので、「不思議な人、それはジョーイ」と訳してみました。
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ジョーイ: What's the matter, Ross? You're nervous about your speech? (どうしたんだ、ロス? スピーチのことで緊張してるの?)
ロス: Nope! You wanna hear it? (違うよ! スピーチ聞きたい?)
ジョーイ: Am I in it? (そのスピーチに俺は出てくる?)
ロス: Uh, huh. Yeah, right after I thank everyone for giving money to the museum, I sing a song about the wonder that is Joey. (あ、あぁ…。僕がみんなに博物館へ寄付してくれたことに感謝を述べた後、「不思議な人、それはジョーイ」という歌を歌うよ。)
違うと言いながら、ロスはやっぱりスピーチのことで緊張しているんですね。
Am I in it? は「そのスピーチの中に俺は入ってる?」ということですから、スピーチの中で友人である俺の話題に触れるのか?と尋ねているのです。
次のロスのセリフを聞いて、観客はやっとそのスピーチの内容、そしてどうしてみんなが出かける準備をしているのかがわかるようになっていますね。
ネットスクリプトの最初のト書きには、
[Scene: Rachel and Monica's, everyone is getting ready to go to a banquet]
「みんなは banquet 「祝宴、晩餐会、宴会」へ行く準備をしているところ」
と書いてあるのですが、実際の映像では、ロスがタキシードを着込んでやってきて、他のみんなに早く着替えるようにせかしている様子がわかるだけで、特にどういうイベントが行われるのかを説明するセリフはありませんでした。
見ていくうちにその内容がだんだんわかってくるような演出にしているのでしょう。
あまり説明的なセリフを入れるのも不自然ですしね。
give money to は「献金する」、つまり donate 「寄付する」ということ。
museum というのは、ロスの勤務先である博物館のことですね。
今さらながら、なんですが、彼の勤務先の正式名称は何でしょう?
フレンズ1-2 でロスが原始人のマネキンをセッティングしているシーンがありましたね。
そのシーンに入る際、白い立派な建築物が映り、その後、画面に、
MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY
という文字が映ります。
prehistoric history って何だか矛盾したフレーズだと思うのですが、「先史時代の歴史、有史以前の歴史」という意味ですよね。
日本語字幕では「先史博物館」と訳されていました。
ネットスクリプトのト書きにも、
SCENE 1: MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY (ROSS AND MARSHA ARE SETTING UP AN EXHIBIT, WHICH INCLUDES SOME MANNEQUINS OF CAVE PEOPLE)
「シーン1:先史博物館(ロスとマーシャは展示をセッティングしている。展示には原始人のマネキンが含まれている)」
と書いてあります。
ただ、ちょっと気になることがあります。
フレンズ2-10その2 で、恐竜のマグカップが出てきました。
モニカの部屋にあるマグカップですが、ロスが自分用に置いている、とか、ロスがモニカにプレゼントした、とかいうことでしょう。(その時はチャンドラーが使っていましたが…)
そのマグには、
"I got boned at the Museum of Natural History."
「私は自然史博物館で骨を抜かれた」「恐竜のボクは、この博物館で骨になって飾られてるよ」
という文字が入っています。
このカップを、自分の勤める博物館のギフトショップで買ったものだと考えると、ロスの勤務先は the Museum of Natural History である、という可能性もあります。
ということで、今日の記事は、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という細かくマニアックな話なので、興味のない方は、また明日お会いしましょう。
ちなみに、"museum of prehistoric history" でぐぐると、ロスの勤務先である、と書いてあるサイトがいくつかヒットします。
フレンズ5-9 では、ネットスクリプトに、
[Scene: The Museum of Prehistoric History (Ross's work)]
とあり、実際の映像でも、フレンズ1-2 に出てきたのと同じ、白い建物と MUSEUM OF PREHISTORIC HISTORY という文字が画面に映ります。
一方、「Museum-of-Natural-History Friends Ross」でぐぐってみると、こちらも「ロスがそこで働いている」という記述がいくつかヒットします。
また、ネットスクリプトにもそれらしき記述があります。
フレンズ2-15 では、スクリプトのト書きに、
[Scene: Museum of Natural History.]
という記述があります。
フレンズ4-11 では、以下のセリフが出てきます。
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something unnatural about the way... (以下略) (ほら、僕たちは a museum of natural history で働いている。でも、…するやり方に不自然なことがあるんだ。)
ここでは、a museum of natural history という言葉が出て来ています。
ネットスクリプトは the Museum of Natural History と the がついて大文字で書かれていたのですが、DVDの字幕では、上のセリフに書いたように、a がついて小文字になっています。
この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。
フレンズ10-15 では、
ロス: How would he like to come with me to the Museum of Natural History after everyone else has left. (みんなが帰った後、自然史博物館を僕と一緒に見て回れるとしたら、彼は喜ぶんじゃないでしょうか?)
この場合は、何故かネットスクリプトの方が小文字(the museum of natural history)になっていましたが、みんなが帰った後に見るわけですから、彼の勤務先、ということになりますよね。
ということで、実際のセリフやスクリプトなどで、どちらの名前も出てくるので、ロスの勤務先は「先史博物館」か「自然史博物館」か、意見が分かれているということのようです。
Wikipedia 英語版: Ross Geller (←ネタバレの恐れあります!)の Background の Career の項目には
...and later became employed at the New York Museum of Prehistoric History.
「(大学卒業)後に、ニューヨーク先史博物館で雇われるようになった。」
と書いてあります。
ウィキペディアには「自然史博物館」のことは書いてありませんね。
一方、Museum of Natural History で検索してみると、本当にそういう名前の博物館があるのがわかります。
American Museum of Natural History
Wikipedia 英語版: American Museum of Natural History の Images の項目では、恐竜も含めた様々な展示物の写真を見ることができます。
ウィキペディアの日本語版(↓)でも詳しく解説されているので、有名な博物館なんですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館
マンハッタンにあるそうですから、仮に勤務先ではなくても、ロスが大好きでよく行っている場所なのは間違いないでしょう。
スタッフが1,200名もいるそうですから、ロスがその中の一人である可能性もあります。
そう思って、再度、フレンズ1-2 でちらっと映った白い建物の映像と、ウィキペディアに載っている写真「アメリカ自然史博物館(セントラルパーク・ウェスト側)」とを見比べてみたのですが、雰囲気は大変似ているものの、びみょーに違うんですよね(笑)。
DVDの建物の方が、柱の数が多い、建物前の銅像が3つあって、それはどうやら座っている女神のような女性像に見える、建物の色合いも異なる…などなど、の違いがあります。
ちょうど入り口を右斜め前から写したような映像になっていて、建物の左横に、細かいガラスで仕切られて、決まったパターンで一部が青いガラスになっている近代的なビルが映っています。
NYに詳しい人が見れば、その建物が何かすぐにわかるのかもしれませんが…。
やっぱりアメリカ自然史博物館と似た感じの写真を使って、そんな感じの施設である、と示しているだけなのでしょうね。
ドラマに出てきたセットを見ると、展示などはそれほど大規模なものではなく、もっとこじんまりした感じでしたから、やっぱり「先史博物館」という「架空の」博物館が彼の勤務先である、という設定なんでしょうね。
フレンズ1-2 ではマネキンの腕が取れたり(笑)、2-15 では展示の内容が間違っているとロスが怒っているセリフもありましたが、アメリカ自然史博物館では、まさかそんないい加減なことはないだろう(笑)。
ロスはその恐竜コーナーで、若いのにかなりの権限を持っているようでもあるので、やっぱりアメリカ自然史博物館であるとは考えにくいし…。
ということで、私の結論としては、
「アメリカ自然史博物館」をモデルにした、架空の「先史博物館」がロスの勤務先である。
が、そのモデルが有名であるために、ネットスクリプトのライターや、時には製作スタッフまでもが、その二つの名前を混同して使ってしまうようである。
という感じでしょうかねぇ?
セリフに戻ると(笑)、ロスの話によると、その祝宴は、博物館に寄付をしてくれた人を招待してもてなす、という会合のようですね。
もしくは何周年記念パーティーとかで、それに合わせて寄付を募って、ロスはその寄付の報告及び謝辞を述べる、という担当になっているのかも。
アカデミー賞の授賞式じゃないんだから(笑)、ロスが友達の名前を挙げて礼を述べるはずもないのですが、ロスは適当に返事します。
それを聞いて嬉しそうなジョーイがおかしい。
I sing a song about the wonder that is Joey. は、「僕は、不思議なもの[驚異的なもの]についての歌を歌うよ。その不思議なもの、っていうのはジョーイのことだ。」という感じなので、「不思議な人、それはジョーイ」と訳してみました。
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2007年03月09日
「読む聞く」から「書く話す」へ
昨日の記事、英検1級に合格しました! の続きです。
今日は、「ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなった」という、その心境の変化について書きたいと思います。
このブログを始める前の 2005年1月に、私は TOEIC で930点を取ったのですが、その900点超えをした時でも、「それじゃあ、いっちょ、英検1級に挑戦してみるか!」とは思いませんでした。
TOEIC で930点を取れたからって、今のこの実力では、英検1級には絶対に通らない、という確信がありました。
大学生の時に1級の一次試験でものの見事に撃沈された記憶がトラウマのように残っていたからです(笑)。
だから私はいつも、「大学生の時に落ちたから、もういくら頑張っても通りっこないよ。1級が欲しかったのなら、準1級に通った時に一気に1級まで取っておくべきだったのに、あの時にあっさりあきらめちゃったから、もう今さらどうしようもないよねぇ…。」と、自分に言い聞かせていました。
ブログを始めてからも、他の人が英検を受けた、合格した、という話を聞いても、「もう資格試験だけを目指して勉強するのは辞めたの。私はもう若くないんだし。」という言い訳を自分にして、それで自分も納得していました。
他の人には負け惜しみのように聞こえるかもしれないけど、自分としては負け惜しみを言っているのではなくて、限られた時間の中で、自分のしたいように英語を勉強したい、という正直な気持ちだったのです。
ところが、約1年前の、2006年(去年)の1月の終わり頃、そんな私に、ある出来事が起こりました。
「こんな私でも、英語の文章が書けるようになるかもしれない。」という、私のライティング能力に関する出来事でした。
ちなみに、それは、このブログ上で起こったことではありませんし、恐らく、このブログ上でその出来事について詳しく書くことはないと思うのですが、「私の」というよりも、「英語学習者 Rach の」人生を変えた、と言ってもいい、とても大切な出来事だった、とだけ言っておきます。
英検に合格するわけがない、と思っていたのは、英検という試験が TOEIC よりもアカデミックで、単語や文章が難しい、ということに加えて、一次試験では英作文と言うライティング、二次試験では面接というスピーキングの能力を試されるからです。
ライティングに関しては、何しろ自分の日記すらつけたことなかったですし、スピーキングと言えば、未だに人と英語で会話した記憶がほとんどないくらいです。
人と英語で会話する、というシチュエーションになったことがない、なんて、現代のこの globalizing society においては化石のような存在なんですが…(笑)。
英語の能力は、「読む、聞く、書く、話す」の全てが必要だということはわかっています。
でもその全てを身に付けるのは非常に難しいことです。
私が実践してきたDVD学習法で、まずは「聞く」能力がついてきて、そのセリフを細かく分析することで「読む」能力も少しずつ上がってきたけれど、「書く」のと「話す」のは全然別物だと思っていました。
「書く」能力を伸ばすには、「たくさん書いた上で、それを英語の堪能な人に丁寧に間違いをチェックしてもらう」しかないと思っていたし、「話す」能力を延ばすには、「英語の堪能な人とたくさんしゃべって、その都度、ちゃんと間違いを訂正してもらう」しか方法がない、と思っていたからです。
つまり、「ネイティブ、もしくはネイティブくらい英語が堪能な人」に付きっ切りでチェックしてもらわないとそういうアウトプットの能力は伸びない、と思っていたわけです。
でも、DVD学習法で「聞く」「読む」という訓練を一人で続けていることで、少しは「書ける」ようにもなった「かも?」、と1年前に「ある出来事」で気付いて、「書ける」なら「話せる」ようになるかもしれない…と夢はどんどん膨らんでいったんですね。
英語のセリフを解説するブログを書いているのは、まずは英語の意味を英語のまま理解することの素晴らしさを訴えたかったからです。
英語の能力を伸ばすには、まずは英語を理解することから始めないといけない、と思っていて、まずはインプット能力を高めることから始めるべきだと思っているからです。
そして私は「映画やドラマを英語で楽しめることができるなら、それでいいじゃん。」と、自分がここまで出来るようになったことを誇りに思いつつ、これが私の限界だと思っていました。
「リーディングとリスニングはそれなりに出来ます、でも、ライティングとスピーキングは全くダメです。」という人間でいいや、と思っていたのです。
日本で暮らしていて、私のように英語を使う機会のない人間なら、それで別に困ることもないわけですしね。
えらそうに「解説」などを書いていますが、英語の能力がオールマイティではなくても、そのセリフを理解することだけに特化するというのも、英語学習の一つの方法であり、それを他の英語学習者の方々と共有することにも意味がある、と思っていたからです。
でも、もし「書ける」「話せる」のであれば、もちろんその能力を伸ばしたい。
その能力を伸ばすことができるかもしれない、と思った時に、その指標となる「英検」のことが頭に浮かんだのです。
TOEIC では計れない「書く」「話す」能力を判定してくれる試験に、初めて向かい合う気持ちができたんですね。(最近、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」というのが出来ましたので、「TOEIC では計れない」というと怒られそうですが…笑)
心境の変化から、「よし英検1級に挑戦してみよう!」と思うまではものすごく早かったです。
2月上旬から3月にかけて、アマゾンで英検1級試験対策関係の本を何冊か購入し、それを使って勉強を始めました。
どんな本を使ったか、どんな勉強をしたか、そうやって英検向けの勉強をしてどんなことを思ったか…などは、またこのブログ上でチビチビ話していこうと思っています。
大雑把に言うと、一次試験向けに問題集などを使って勉強すること自体は、結構面白かったですね。
少なくとも TOEIC 対策の勉強をしているよりは、ずっと楽しかったですよ。
また、今まで自分が鍛えていなかった部分を鍛えられた気がして、とても有意義な学習だったと思いました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
実際に試験を受けた時の感想とその詳しい結果についても、また思い出しながらボチボチ書くことにします。
ちなみに、二次面接試験を3回受けてますが、
「不合格B→不合格A→合格」
というふうに着実に(爆)合格に向かって上がっていったのですが、やっと到達した合格が、ギリギリの点数で「滑り込みセーフ!」というのが、何とも私らしくて泣けてきます。
でも、「ライティングとスピーキングは全くダメだ。」と思っていた自分に自信をつける「資格」として、「英検1級」が欲しかっただけですから、「最低点」であろうが何だろうが(笑)、私にはこれでもう十分です。
これから、もっとたくさん英語を勉強して、いつか「英語はペラペラのベラベラよん♪」みたいな自信がついたら(笑)、その時に、純粋に自分の能力を計る試験として、再度受験してみてもいいかな、と思っています。
明日は、フレンズ解説に戻ります。
(Rach からのお願い)
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今日は、「ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなった」という、その心境の変化について書きたいと思います。
このブログを始める前の 2005年1月に、私は TOEIC で930点を取ったのですが、その900点超えをした時でも、「それじゃあ、いっちょ、英検1級に挑戦してみるか!」とは思いませんでした。
TOEIC で930点を取れたからって、今のこの実力では、英検1級には絶対に通らない、という確信がありました。
大学生の時に1級の一次試験でものの見事に撃沈された記憶がトラウマのように残っていたからです(笑)。
だから私はいつも、「大学生の時に落ちたから、もういくら頑張っても通りっこないよ。1級が欲しかったのなら、準1級に通った時に一気に1級まで取っておくべきだったのに、あの時にあっさりあきらめちゃったから、もう今さらどうしようもないよねぇ…。」と、自分に言い聞かせていました。
ブログを始めてからも、他の人が英検を受けた、合格した、という話を聞いても、「もう資格試験だけを目指して勉強するのは辞めたの。私はもう若くないんだし。」という言い訳を自分にして、それで自分も納得していました。
他の人には負け惜しみのように聞こえるかもしれないけど、自分としては負け惜しみを言っているのではなくて、限られた時間の中で、自分のしたいように英語を勉強したい、という正直な気持ちだったのです。
ところが、約1年前の、2006年(去年)の1月の終わり頃、そんな私に、ある出来事が起こりました。
「こんな私でも、英語の文章が書けるようになるかもしれない。」という、私のライティング能力に関する出来事でした。
ちなみに、それは、このブログ上で起こったことではありませんし、恐らく、このブログ上でその出来事について詳しく書くことはないと思うのですが、「私の」というよりも、「英語学習者 Rach の」人生を変えた、と言ってもいい、とても大切な出来事だった、とだけ言っておきます。
英検に合格するわけがない、と思っていたのは、英検という試験が TOEIC よりもアカデミックで、単語や文章が難しい、ということに加えて、一次試験では英作文と言うライティング、二次試験では面接というスピーキングの能力を試されるからです。
ライティングに関しては、何しろ自分の日記すらつけたことなかったですし、スピーキングと言えば、未だに人と英語で会話した記憶がほとんどないくらいです。
人と英語で会話する、というシチュエーションになったことがない、なんて、現代のこの globalizing society においては化石のような存在なんですが…(笑)。
英語の能力は、「読む、聞く、書く、話す」の全てが必要だということはわかっています。
でもその全てを身に付けるのは非常に難しいことです。
私が実践してきたDVD学習法で、まずは「聞く」能力がついてきて、そのセリフを細かく分析することで「読む」能力も少しずつ上がってきたけれど、「書く」のと「話す」のは全然別物だと思っていました。
「書く」能力を伸ばすには、「たくさん書いた上で、それを英語の堪能な人に丁寧に間違いをチェックしてもらう」しかないと思っていたし、「話す」能力を延ばすには、「英語の堪能な人とたくさんしゃべって、その都度、ちゃんと間違いを訂正してもらう」しか方法がない、と思っていたからです。
つまり、「ネイティブ、もしくはネイティブくらい英語が堪能な人」に付きっ切りでチェックしてもらわないとそういうアウトプットの能力は伸びない、と思っていたわけです。
でも、DVD学習法で「聞く」「読む」という訓練を一人で続けていることで、少しは「書ける」ようにもなった「かも?」、と1年前に「ある出来事」で気付いて、「書ける」なら「話せる」ようになるかもしれない…と夢はどんどん膨らんでいったんですね。
英語のセリフを解説するブログを書いているのは、まずは英語の意味を英語のまま理解することの素晴らしさを訴えたかったからです。
英語の能力を伸ばすには、まずは英語を理解することから始めないといけない、と思っていて、まずはインプット能力を高めることから始めるべきだと思っているからです。
そして私は「映画やドラマを英語で楽しめることができるなら、それでいいじゃん。」と、自分がここまで出来るようになったことを誇りに思いつつ、これが私の限界だと思っていました。
「リーディングとリスニングはそれなりに出来ます、でも、ライティングとスピーキングは全くダメです。」という人間でいいや、と思っていたのです。
日本で暮らしていて、私のように英語を使う機会のない人間なら、それで別に困ることもないわけですしね。
えらそうに「解説」などを書いていますが、英語の能力がオールマイティではなくても、そのセリフを理解することだけに特化するというのも、英語学習の一つの方法であり、それを他の英語学習者の方々と共有することにも意味がある、と思っていたからです。
でも、もし「書ける」「話せる」のであれば、もちろんその能力を伸ばしたい。
その能力を伸ばすことができるかもしれない、と思った時に、その指標となる「英検」のことが頭に浮かんだのです。
TOEIC では計れない「書く」「話す」能力を判定してくれる試験に、初めて向かい合う気持ちができたんですね。(最近、「TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト」というのが出来ましたので、「TOEIC では計れない」というと怒られそうですが…笑)
心境の変化から、「よし英検1級に挑戦してみよう!」と思うまではものすごく早かったです。
2月上旬から3月にかけて、アマゾンで英検1級試験対策関係の本を何冊か購入し、それを使って勉強を始めました。
どんな本を使ったか、どんな勉強をしたか、そうやって英検向けの勉強をしてどんなことを思ったか…などは、またこのブログ上でチビチビ話していこうと思っています。
大雑把に言うと、一次試験向けに問題集などを使って勉強すること自体は、結構面白かったですね。
少なくとも TOEIC 対策の勉強をしているよりは、ずっと楽しかったですよ。
また、今まで自分が鍛えていなかった部分を鍛えられた気がして、とても有意義な学習だったと思いました。
二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。
実際に試験を受けた時の感想とその詳しい結果についても、また思い出しながらボチボチ書くことにします。
ちなみに、二次面接試験を3回受けてますが、
「不合格B→不合格A→合格」
というふうに着実に(爆)合格に向かって上がっていったのですが、やっと到達した合格が、ギリギリの点数で「滑り込みセーフ!」というのが、何とも私らしくて泣けてきます。
でも、「ライティングとスピーキングは全くダメだ。」と思っていた自分に自信をつける「資格」として、「英検1級」が欲しかっただけですから、「最低点」であろうが何だろうが(笑)、私にはこれでもう十分です。
これから、もっとたくさん英語を勉強して、いつか「英語はペラペラのベラベラよん♪」みたいな自信がついたら(笑)、その時に、純粋に自分の能力を計る試験として、再度受験してみてもいいかな、と思っています。
明日は、フレンズ解説に戻ります。
(Rach からのお願い)
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2007年03月08日
英検1級に合格しました!
またまた、黙って受験していて申し訳ありません。
2006年度第3回の英検で、1級にとうとう合格することができました。
過去に TOEIC のことでいろいろと複雑な気持ちを書いたことがあるのですが、実は私の大本命は、TOEIC ではなく、こちらの「英検1級」の方でした。
ずっと内緒にしていて本当にごめんなさい。
(でも、TOEIC で自己最高を取った時にものすごく嬉しかった、というのは本当のことです。)
「とうとう」と書いたのは、ストレートで合格したのではないから、です。
一次試験に合格したのは、2006年度第1回(2006年6月11日実施)で、その後、二次試験に2回落ちて、今回3度目の挑戦(2007年2月25日実施)で、やっと二次試験に通ることができたわけです。
3月6日(火)にネット上で合否結果発表がありました。
ドキドキしながらクリックすると、「合格」という文字が目に入ったので、「やったぁ〜!!」と思った1秒後に、その隣に書いてある点数を見て、目が点になりました。
「60点」
…って、合格点ギリギリやんか!(爆)
いやぁ、60点でも合格は合格やから…と自分を励ましてはみるものの、そんなギリギリの攻防だったなんて…あぶない、あぶない(笑)。
あと少し何かミスをしていたら、間違いなく落ちていた、ということですよねぇ。
もう、ただただ自分がラッキーだった、と思うより他ありません。
英語の神様に、心から感謝する Rach であります。
今日、郵送されてきた合格通知ハガキの画像を下に載せておきます。
60点の点数の内訳を見ると、これがまた衝撃的というか、全ての分野において、得点率が60%なんですよ。
恐ろしいほどきれいに揃っています。
こんな点数あり得るのか?と思うような点数で、「ギリギリで通るということはこういうことだ!」の見本に出てきそうな得点票ですねぇ(笑)。
新TOEIC実は受けてました という記事で、945点を取った時の話を書いていますが、その時に試験をこっそり受けた理由を言い訳がましく述べています。
「受けることを発表すると自分を追い詰めて苦しめることになりそうだ」とか、「悪い結果に振り回されたくない」とか、そういうことを書いたのですが、私が本当にプレッシャーを受けたくなかったのは、実は TOEIC ではなくて、英検の方だったのです。
一次試験は運よく一発で通りましたが(点数は85点、その時の合格点は80点でした)、二次試験は簡単には通らないとわかっていましたし、合格するまでは長丁場になると思ったので、余計に怖くて言えなかったんですね。
945点を取った時の記事(10月25日)でえらく喜んでいたのは、そのしばらく後に2回目の挑戦となる英検二次試験が近づいていて(11月12日)、「TOEICの点が上がった、というこの昇り調子で、英検も一気に合格だぁ!」みたいな流れになればいいなぁと思っていたからなんです。
それと、ひとまず新 TOEIC で自己最高点が取れたことで、TOEIC のことはすっかり忘れて英検だけに集中できる精神状態になれたことも嬉しかったのです。
この時、TOEIC の点数もイマイチだったら、「英検も頑張らないといけないし、TOEIC も新形式で一度良い点数を取っとかないとまずいし…」と、その両方を気にしてしまいそうな自分がいたからですね。
英検二次試験の1回目に落ちて、ヘコんでいたこともありますし、TOEIC で良い点が取れたことが「せめてもの」救いだった、という感じだったでしょうか。
このまま英検1級には一生通らないかもしれないし、それならば「せめて」TOEIC の点だけでも上がって欲しい、という感じでもありました。
その記事で、「TOEIC の満点ホルダーになりたいという夢がある」と私は書いたのですが(そして今でももちろんその夢は捨てていませんが)、私が一番欲しかったのは、TOEIC 満点よりも英検1級の方でした。
今のこの "TOEIC ブーム" のようなものを考えると、TOEIC 満点ホルダーの方が肩書きとしてはインパクトがあるだろう、とは思います。(実際に、満点の人はやはりすごい、と私は思っていますし。)
でも、TOEIC の点数をあと45点上げるための勉強で身に付く能力よりも、英検1級を取得するための勉強で身に付く能力の方が、私にとっては重要だと思いました。
人によって意見は異なるかもしれませんが、TOEIC945点の私の実感としては、
「英検1級>>>TOEIC945点」
です。
ですから、1級を取れた今、私が何か英語の肩書きを言う時には、きっと英検1級の方を先にアピールすると思います。
TOEIC というテストに対しては、何とも複雑な気持ちを持っているのですが、英検に関してはただただ「憧れ」しかありませんでした。
だから、ギリギリの最低点であろうと(笑)、合格したこと、その事実が心底嬉しいのです。
ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなりました。
明日はそのことについて触れてみたいと思います。
(Rach からのお願い)
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2006年度第3回の英検で、1級にとうとう合格することができました。
過去に TOEIC のことでいろいろと複雑な気持ちを書いたことがあるのですが、実は私の大本命は、TOEIC ではなく、こちらの「英検1級」の方でした。
ずっと内緒にしていて本当にごめんなさい。
(でも、TOEIC で自己最高を取った時にものすごく嬉しかった、というのは本当のことです。)
「とうとう」と書いたのは、ストレートで合格したのではないから、です。
一次試験に合格したのは、2006年度第1回(2006年6月11日実施)で、その後、二次試験に2回落ちて、今回3度目の挑戦(2007年2月25日実施)で、やっと二次試験に通ることができたわけです。
3月6日(火)にネット上で合否結果発表がありました。
ドキドキしながらクリックすると、「合格」という文字が目に入ったので、「やったぁ〜!!」と思った1秒後に、その隣に書いてある点数を見て、目が点になりました。
「60点」
…って、合格点ギリギリやんか!(爆)
いやぁ、60点でも合格は合格やから…と自分を励ましてはみるものの、そんなギリギリの攻防だったなんて…あぶない、あぶない(笑)。
あと少し何かミスをしていたら、間違いなく落ちていた、ということですよねぇ。
もう、ただただ自分がラッキーだった、と思うより他ありません。
英語の神様に、心から感謝する Rach であります。
今日、郵送されてきた合格通知ハガキの画像を下に載せておきます。
60点の点数の内訳を見ると、これがまた衝撃的というか、全ての分野において、得点率が60%なんですよ。
恐ろしいほどきれいに揃っています。
こんな点数あり得るのか?と思うような点数で、「ギリギリで通るということはこういうことだ!」の見本に出てきそうな得点票ですねぇ(笑)。
新TOEIC実は受けてました という記事で、945点を取った時の話を書いていますが、その時に試験をこっそり受けた理由を言い訳がましく述べています。
「受けることを発表すると自分を追い詰めて苦しめることになりそうだ」とか、「悪い結果に振り回されたくない」とか、そういうことを書いたのですが、私が本当にプレッシャーを受けたくなかったのは、実は TOEIC ではなくて、英検の方だったのです。
一次試験は運よく一発で通りましたが(点数は85点、その時の合格点は80点でした)、二次試験は簡単には通らないとわかっていましたし、合格するまでは長丁場になると思ったので、余計に怖くて言えなかったんですね。
945点を取った時の記事(10月25日)でえらく喜んでいたのは、そのしばらく後に2回目の挑戦となる英検二次試験が近づいていて(11月12日)、「TOEICの点が上がった、というこの昇り調子で、英検も一気に合格だぁ!」みたいな流れになればいいなぁと思っていたからなんです。
それと、ひとまず新 TOEIC で自己最高点が取れたことで、TOEIC のことはすっかり忘れて英検だけに集中できる精神状態になれたことも嬉しかったのです。
この時、TOEIC の点数もイマイチだったら、「英検も頑張らないといけないし、TOEIC も新形式で一度良い点数を取っとかないとまずいし…」と、その両方を気にしてしまいそうな自分がいたからですね。
英検二次試験の1回目に落ちて、ヘコんでいたこともありますし、TOEIC で良い点が取れたことが「せめてもの」救いだった、という感じだったでしょうか。
このまま英検1級には一生通らないかもしれないし、それならば「せめて」TOEIC の点だけでも上がって欲しい、という感じでもありました。
その記事で、「TOEIC の満点ホルダーになりたいという夢がある」と私は書いたのですが(そして今でももちろんその夢は捨てていませんが)、私が一番欲しかったのは、TOEIC 満点よりも英検1級の方でした。
今のこの "TOEIC ブーム" のようなものを考えると、TOEIC 満点ホルダーの方が肩書きとしてはインパクトがあるだろう、とは思います。(実際に、満点の人はやはりすごい、と私は思っていますし。)
でも、TOEIC の点数をあと45点上げるための勉強で身に付く能力よりも、英検1級を取得するための勉強で身に付く能力の方が、私にとっては重要だと思いました。
人によって意見は異なるかもしれませんが、TOEIC945点の私の実感としては、
「英検1級>>>TOEIC945点」
です。
ですから、1級を取れた今、私が何か英語の肩書きを言う時には、きっと英検1級の方を先にアピールすると思います。
TOEIC というテストに対しては、何とも複雑な気持ちを持っているのですが、英検に関してはただただ「憧れ」しかありませんでした。
だから、ギリギリの最低点であろうと(笑)、合格したこと、その事実が心底嬉しいのです。
ずっと英検は受けないつもりにしていたのが、1年ほど前、突然、英検を受けてみたくなりました。
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2007年03月07日
フレンズ3-2その2
レイチェルに向かって、
ロス: So, um, let's see, you're pretty close, huh? Makeup's on. Hair's done. (どれどれ、レイチェルはもうちょっとだね。化粧もしてるし、髪型のセットも済んでる。)
レイチェル: Yeah, I just have to get dressed. (えぇ、後はただ服を着るだけよ。)
ロス: Yay! And that takes, what? Just 6 or 7 minutes? (やったね! すると、それってどのくらいかかるかな? ほんの6、7分だよね?)
レイチェル: Yeah. Once I figure out what I'm wearing. (えぇ。何を着るかが決まりさえすればね。)
close は「(時間・空間・程度など)接近した、類似した、近い」。
pretty は「かなり」という副詞なので、pretty close は「かなり近い」ということ。
ここでは「仕上げ、準備完了」まで「かなり近い」ところまで来ているね、という意味で使っています。
その後のセリフが、Makeup's on. Hair's done. と続いているところからもわかりますね。
「化粧する、メーキャップする」は put on makeup です。
put on は「服を着る」などの「身につける”動作”」を表しますから、makeup (化粧)を顔につける、乗っける、という感じで、Makeup's on. は「化粧が(顔に)ついている、乗っている」という感じになります。
フレンズ2-8その3 では、そういう「身につける」という意味の put on について説明しています。
do one's hair で「髪型(ヘアスタイル)を整える」という意味になるので、それを受身にした形が Hair's done. ですね。
done は済んだ、という意味もありますから、受身(受動態)というよりは、「済んだ、おしまい」という形容詞的ニュアンスが強いかもしれません。
また、hairdo だと「結髪、髪の結い方、髪型、ヘアスタイル」という意味の名詞になります。
dress は他動詞で「(人に)服を着せる」という意味。
She dressed her child. だと「彼女は自分の子供に服を着せた。」です。
自分が着る場合は、dress oneself になりますが、それよりもこの get dressed という表現がよく使われますね。
dressed は形容詞で「服装をして、身支度をして」という意味なので、get dressed で「服を着た状態にする」つまり「服を着る、着替える、支度する」という意味になるのです。
once は「ひとたび(いったん)…すると、…してしまえば」という意味。
figure out は「…を理解する、わかる、…を解く、解決する」。
what I'm wearing という現在進行形は、「近い将来の予定を表す」進行形で、「私が何を着る予定か、私が着る予定のものは何か」という問題が解決すれば、それさえ決まってしまえば、あとは着るだけだから時間はかからない、ということ。
逆に言うと、レイチェルはまだ着ていく服が決まってないのですね。
これから決めるところなのよ、と言っているのと同じです。
ロスはいやな予感がしているようです。
レイチェルの服がなかなか決まらないのを知っているのでしょう。
まぁ、女性は誰でも決めるのに時間がかかるもんですが。
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ロス: So, um, let's see, you're pretty close, huh? Makeup's on. Hair's done. (どれどれ、レイチェルはもうちょっとだね。化粧もしてるし、髪型のセットも済んでる。)
レイチェル: Yeah, I just have to get dressed. (えぇ、後はただ服を着るだけよ。)
ロス: Yay! And that takes, what? Just 6 or 7 minutes? (やったね! すると、それってどのくらいかかるかな? ほんの6、7分だよね?)
レイチェル: Yeah. Once I figure out what I'm wearing. (えぇ。何を着るかが決まりさえすればね。)
close は「(時間・空間・程度など)接近した、類似した、近い」。
pretty は「かなり」という副詞なので、pretty close は「かなり近い」ということ。
ここでは「仕上げ、準備完了」まで「かなり近い」ところまで来ているね、という意味で使っています。
その後のセリフが、Makeup's on. Hair's done. と続いているところからもわかりますね。
「化粧する、メーキャップする」は put on makeup です。
put on は「服を着る」などの「身につける”動作”」を表しますから、makeup (化粧)を顔につける、乗っける、という感じで、Makeup's on. は「化粧が(顔に)ついている、乗っている」という感じになります。
フレンズ2-8その3 では、そういう「身につける」という意味の put on について説明しています。
do one's hair で「髪型(ヘアスタイル)を整える」という意味になるので、それを受身にした形が Hair's done. ですね。
done は済んだ、という意味もありますから、受身(受動態)というよりは、「済んだ、おしまい」という形容詞的ニュアンスが強いかもしれません。
また、hairdo だと「結髪、髪の結い方、髪型、ヘアスタイル」という意味の名詞になります。
dress は他動詞で「(人に)服を着せる」という意味。
She dressed her child. だと「彼女は自分の子供に服を着せた。」です。
自分が着る場合は、dress oneself になりますが、それよりもこの get dressed という表現がよく使われますね。
dressed は形容詞で「服装をして、身支度をして」という意味なので、get dressed で「服を着た状態にする」つまり「服を着る、着替える、支度する」という意味になるのです。
once は「ひとたび(いったん)…すると、…してしまえば」という意味。
figure out は「…を理解する、わかる、…を解く、解決する」。
what I'm wearing という現在進行形は、「近い将来の予定を表す」進行形で、「私が何を着る予定か、私が着る予定のものは何か」という問題が解決すれば、それさえ決まってしまえば、あとは着るだけだから時間はかからない、ということ。
逆に言うと、レイチェルはまだ着ていく服が決まってないのですね。
これから決めるところなのよ、と言っているのと同じです。
ロスはいやな予感がしているようです。
レイチェルの服がなかなか決まらないのを知っているのでしょう。
まぁ、女性は誰でも決めるのに時間がかかるもんですが。
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2007年03月06日
フレンズ3-2その1
シーズン3 第2話
The One Where No One's Ready (身支度は大騒ぎ!)
原題は「誰も準備できてない話」
最初に説明しておきますが、今回のエピソードはモニカの部屋の中だけで繰り広げられる、典型的なドタバタです。(エンド・クレジットの後のシーンでは、別の場所が映りますが…)
今回のエピソードは、セリフのやり取りとそのテンポの良さを堪能していただきたい、という感じですね。
難しい表現は少ないのですが、セリフの掛け合いを聞いているだけでも面白いし、テーマ自体が単純なだけに、そのテンポの良さが際立つように思います。
冷蔵庫を物色しているジョーイ。
ジョーイ: All right, they got water, orange juice, and what looks like cider. (よーし、水とオレンジジュースと。それからリンゴジュースみたいに見えるやつ。)
チャンドラー: Taste it. (味見したら。)
ジョーイ: Yep, it's fat. I drank fat! (あぁ、油だ。俺、油、飲んじゃったよ!)
チャンドラー: Yeah, I know, I did that two minutes ago. (あぁ、知ってる。俺も2分前に飲んだから。)
cider の発音は「サイダー」ですが、三ツ矢サイダーとかの「サイダー」ではありません。
日本語のサイダーのような「ソーダ、炭酸水」は soda pop と言います。
cider はアメリカでは「リンゴジュース」(リンゴの絞り汁を発酵させないもの)を指し、イギリスでは「リンゴ酒」(リンゴの絞り汁を発酵させたもの。アルコールを含む)を指します。
ロングマン現代英英辞典の語義は以下のとおり。
cider:
1. (British English) an alcoholic drink made from apples, or a glass of this drink
American Equivalent: hard cider
訳すと、「(イギリス英語) リンゴから作られたアルコール飲料、またはその飲料のグラス一杯分。アメリカ英語では hard cider と呼ばれる」
2. (American English) also apple cider
a non-alcoholic drink made from apples
訳すと、「(アメリカ英語) apple cider とも言う。リンゴから作られたノンアルコール飲料」
ジョーイが取り出した液体は黄色でした。
日本のサイダーのイメージだと透明なものを想像しますので、ちょっとイメージが異なりますよね。
1999年の映画で「サイダーハウス・ルール」(The Cider House Rules)というのがありますね(↓)。
Amazon.co.jp: サイダーハウス・ルール DVD
原作はジョン・アーヴィング(John Irving)です(↓)。
Amazon.co.jp: The Cider House Rules (マスマーケット) John Irving 著
この物語はリンゴ園(apple orchard)が舞台で、そのリンゴを収穫しジュースにする場所、かつ、そこで作業している人が住んでいる場所、がサイダーハウス(cider house)なんだそうですね。
Wikipedia 英語版: The Cider House Rules には、リンゴの表紙(First paperback cover)の画像が載っています。
fat というと、まっさきに「太った」という形容詞を思い出してしまいますが(笑)、名詞で「脂身(あぶら身)、脂肪、(料理用の)油」という意味もあります。
fat-free だと「脂肪を含まない、無脂肪の」。
フレンズ1-4その2 には、a fat-free crust with extra cheese 「脂肪分を含まないクラスト(皮)のチーズ増量」という表現が出てきました。
何だろう?と思っているジョーイに、飲んでみるように勧めるチャンドラーですが、油であることを知っていたんですね。いたずらかよ(笑)。
油とリンゴジュース、確かに色は似てますね。
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The One Where No One's Ready (身支度は大騒ぎ!)
原題は「誰も準備できてない話」
最初に説明しておきますが、今回のエピソードはモニカの部屋の中だけで繰り広げられる、典型的なドタバタです。(エンド・クレジットの後のシーンでは、別の場所が映りますが…)
今回のエピソードは、セリフのやり取りとそのテンポの良さを堪能していただきたい、という感じですね。
難しい表現は少ないのですが、セリフの掛け合いを聞いているだけでも面白いし、テーマ自体が単純なだけに、そのテンポの良さが際立つように思います。
冷蔵庫を物色しているジョーイ。
ジョーイ: All right, they got water, orange juice, and what looks like cider. (よーし、水とオレンジジュースと。それからリンゴジュースみたいに見えるやつ。)
チャンドラー: Taste it. (味見したら。)
ジョーイ: Yep, it's fat. I drank fat! (あぁ、油だ。俺、油、飲んじゃったよ!)
チャンドラー: Yeah, I know, I did that two minutes ago. (あぁ、知ってる。俺も2分前に飲んだから。)
cider の発音は「サイダー」ですが、三ツ矢サイダーとかの「サイダー」ではありません。
日本語のサイダーのような「ソーダ、炭酸水」は soda pop と言います。
cider はアメリカでは「リンゴジュース」(リンゴの絞り汁を発酵させないもの)を指し、イギリスでは「リンゴ酒」(リンゴの絞り汁を発酵させたもの。アルコールを含む)を指します。
ロングマン現代英英辞典の語義は以下のとおり。
cider:
1. (British English) an alcoholic drink made from apples, or a glass of this drink
American Equivalent: hard cider
訳すと、「(イギリス英語) リンゴから作られたアルコール飲料、またはその飲料のグラス一杯分。アメリカ英語では hard cider と呼ばれる」
2. (American English) also apple cider
a non-alcoholic drink made from apples
訳すと、「(アメリカ英語) apple cider とも言う。リンゴから作られたノンアルコール飲料」
ジョーイが取り出した液体は黄色でした。
日本のサイダーのイメージだと透明なものを想像しますので、ちょっとイメージが異なりますよね。
1999年の映画で「サイダーハウス・ルール」(The Cider House Rules)というのがありますね(↓)。
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原作はジョン・アーヴィング(John Irving)です(↓)。
Amazon.co.jp: The Cider House Rules (マスマーケット) John Irving 著
この物語はリンゴ園(apple orchard)が舞台で、そのリンゴを収穫しジュースにする場所、かつ、そこで作業している人が住んでいる場所、がサイダーハウス(cider house)なんだそうですね。
Wikipedia 英語版: The Cider House Rules には、リンゴの表紙(First paperback cover)の画像が載っています。
fat というと、まっさきに「太った」という形容詞を思い出してしまいますが(笑)、名詞で「脂身(あぶら身)、脂肪、(料理用の)油」という意味もあります。
fat-free だと「脂肪を含まない、無脂肪の」。
フレンズ1-4その2 には、a fat-free crust with extra cheese 「脂肪分を含まないクラスト(皮)のチーズ増量」という表現が出てきました。
何だろう?と思っているジョーイに、飲んでみるように勧めるチャンドラーですが、油であることを知っていたんですね。いたずらかよ(笑)。
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2007年03月05日
フレンズ3-1その30
スター・ウォーズのテーマ曲をハミングで歌っているロス。
そこへ、「ロスの憧れ」である「レイア姫の金のビキニ」を着たレイチェルが登場します!
髪型が「シナモン・バンズ(シナモン・ロール)」になっているのが笑えますね。
レイア姫の髪型の話 フレンズ3-1その10 で髪型について触れているのですが、「レイア姫と言えばこの髪型」がお約束ですからねぇ。
ただ、細かいことを言うと、実際のレイア姫が金のビキニを着ていた時、髪をアップにはせず、1本の長い三つ編みにしていました。(だから余計に女っぽく見えたのでしょう。)
実際のレイア姫の金のビキニの写真とレイチェルのコスプレを比べてみたのですが、完璧なレプリカ、というわけではないですね。
レイチェルのビキニは、金色のモールで縁取りがされている感じですが、本物は全部が金色でした。
スクリプトのト書きには、
[Rachel enters, with her hair done up like Princess Leia's, and wearing a belly dancer's outfit, to simulate the gold bikini thing.]
と書いてあります。
その説明によると、レイチェルは、「金のビキニを真似るために、ベリー・ダンスの踊り子の衣装を着ている」とのことです。
そう言えば、ベリー・ダンスの衣装はセクシーなので有名ですよね。
トルコに新婚旅行に行ったカップルの男性がベリー・ダンスを食い入るように見ていて、夫婦間に少し亀裂が入った…なぁんて話も聞いたことあるような…(笑)。
アメリカは日本に比べて、ハロウィーンなど仮装する機会が多いわけですから、本物に限りなく近いコスチュームが簡単に借りられるように思ったりするのですが、どうなんでしょうね?
今回のエピソードでは、その衣装が殿方に大人気だということがよくわかりましたから、需要もかなりのものだと思いますし。
まぁ、この、ちょっと違うチープな感じが逆にいいのかもしれないし、大切なのは「どれだけ露出しているか」なのかもしれませんねぇ、男子の皆さん?(笑)。
レイチェル: Okay, here we go. I am Jabba's prisoner. And you... have a really weird look on your face. What? Honey, what is it? Did I get it wrong? Did I get the hair wrong? What? Did you just picture it differently? What? What? (さぁ、いくわよ。私はジャバの捕らわれ人よ。そして、あなたは…何だか表情が変ね。何? ハニー、何なの? 私、何か間違ったかしら? 髪型がおかしかった? 何? あなたは違った姿を想像したのかしら?[あなたの想像していたのと違ってる?] 何? 何?)
ロス: No, no it's, um, it's not you, um, it's um, it's... (いや、違う、君のせいじゃ…)
ロスがレイチェルを見ると、レイチェルがいるはずの場所にロスのママが立っています。
ロスのママ: Well, what is it? Come on, sweetie. You're, like, freaking me out here. (まぁ、何よ? どうしたの、ハニー。(そんな顔をして)私を驚かせないでよ。)
ロス: I hate Chandler. The bastard ruined my life! (チャンドラーなんか嫌いだ。あの野郎が僕の人生をめちゃめちゃにした!)
何のことか分からず、不思議そうな顔をしているレイチェル。
picture は「想像する、心(頭)に描く」という意味。
つい最近の記事、フレンズ3-1その27 では、
ジョーイ: I always picture your mom when I'm having sex. (あぁ! 俺はエッチする時、いつもお前のママを想像するんだ。)
というセリフもありましたよね。
せっかくレイチェルが憧れのレイア姫の金のビキニを着てくれたというのに、その姿がママに見えてしまうロス。
フレンズ3-1その24 でのチャンドラーの話が頭にこびりついていたんですね。
bastard は「ひどい人(もの)、いやな人(もの)、やつ、野郎」。
フレンズ2-12その10 には、"you bastard!" 「このろくでなし!」という表現が出てきました。
ruin my life 「僕の人生をだめにする、台無しにする、破滅させる」とはやや大袈裟な表現ですが、ずっと心に抱いていた fantasy が叶うチャンスに余計なことを思い出して、すっかりその気がなくなってしまったロスにとっては、そう言いたくもなるのでしょう。
ロスの最後のセリフの後のト書きは以下のようになっています。
[Rachel starts looking around and down, with a 'What the hell is going on?' look on her face.]
訳すと、「レイチェルは見回したり下を見たりする。顔には「一体全体何が起こったの?」という表情を浮かべている。」
ということです。
a 'What the hell is going on?' look という表現が面白いですね。
スクリプトのト書きではこういう表現をよく見かけますが、簡単で応用の利く表現ですね。
スクリプトを見ていると、どうしてもセリフにばかり注目してしまいますが、ト書きにも注目してみると、かなり勉強になる気がします。
例えば、自分が見ているシーンを英語で人に説明することって結構難しいですよね。
ト書きを読んで、実際に画面で行われている動作が英語ではどういう風に表現されるのかを知ることは、そういう表現力を身につけることにつながります。
特に、動詞や副詞などは、その単語のニュアンスを掴むのに非常に役立つと思います。
さて、この後、二人はどうなったのかしら…ねぇ?(笑)。
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そこへ、「ロスの憧れ」である「レイア姫の金のビキニ」を着たレイチェルが登場します!
髪型が「シナモン・バンズ(シナモン・ロール)」になっているのが笑えますね。
レイア姫の髪型の話 フレンズ3-1その10 で髪型について触れているのですが、「レイア姫と言えばこの髪型」がお約束ですからねぇ。
ただ、細かいことを言うと、実際のレイア姫が金のビキニを着ていた時、髪をアップにはせず、1本の長い三つ編みにしていました。(だから余計に女っぽく見えたのでしょう。)
実際のレイア姫の金のビキニの写真とレイチェルのコスプレを比べてみたのですが、完璧なレプリカ、というわけではないですね。
レイチェルのビキニは、金色のモールで縁取りがされている感じですが、本物は全部が金色でした。
スクリプトのト書きには、
[Rachel enters, with her hair done up like Princess Leia's, and wearing a belly dancer's outfit, to simulate the gold bikini thing.]
と書いてあります。
その説明によると、レイチェルは、「金のビキニを真似るために、ベリー・ダンスの踊り子の衣装を着ている」とのことです。
そう言えば、ベリー・ダンスの衣装はセクシーなので有名ですよね。
トルコに新婚旅行に行ったカップルの男性がベリー・ダンスを食い入るように見ていて、夫婦間に少し亀裂が入った…なぁんて話も聞いたことあるような…(笑)。
アメリカは日本に比べて、ハロウィーンなど仮装する機会が多いわけですから、本物に限りなく近いコスチュームが簡単に借りられるように思ったりするのですが、どうなんでしょうね?
今回のエピソードでは、その衣装が殿方に大人気だということがよくわかりましたから、需要もかなりのものだと思いますし。
まぁ、この、ちょっと違うチープな感じが逆にいいのかもしれないし、大切なのは「どれだけ露出しているか」なのかもしれませんねぇ、男子の皆さん?(笑)。
レイチェル: Okay, here we go. I am Jabba's prisoner. And you... have a really weird look on your face. What? Honey, what is it? Did I get it wrong? Did I get the hair wrong? What? Did you just picture it differently? What? What? (さぁ、いくわよ。私はジャバの捕らわれ人よ。そして、あなたは…何だか表情が変ね。何? ハニー、何なの? 私、何か間違ったかしら? 髪型がおかしかった? 何? あなたは違った姿を想像したのかしら?[あなたの想像していたのと違ってる?] 何? 何?)
ロス: No, no it's, um, it's not you, um, it's um, it's... (いや、違う、君のせいじゃ…)
ロスがレイチェルを見ると、レイチェルがいるはずの場所にロスのママが立っています。
ロスのママ: Well, what is it? Come on, sweetie. You're, like, freaking me out here. (まぁ、何よ? どうしたの、ハニー。(そんな顔をして)私を驚かせないでよ。)
ロス: I hate Chandler. The bastard ruined my life! (チャンドラーなんか嫌いだ。あの野郎が僕の人生をめちゃめちゃにした!)
何のことか分からず、不思議そうな顔をしているレイチェル。
picture は「想像する、心(頭)に描く」という意味。
つい最近の記事、フレンズ3-1その27 では、
ジョーイ: I always picture your mom when I'm having sex. (あぁ! 俺はエッチする時、いつもお前のママを想像するんだ。)
というセリフもありましたよね。
せっかくレイチェルが憧れのレイア姫の金のビキニを着てくれたというのに、その姿がママに見えてしまうロス。
フレンズ3-1その24 でのチャンドラーの話が頭にこびりついていたんですね。
bastard は「ひどい人(もの)、いやな人(もの)、やつ、野郎」。
フレンズ2-12その10 には、"you bastard!" 「このろくでなし!」という表現が出てきました。
ruin my life 「僕の人生をだめにする、台無しにする、破滅させる」とはやや大袈裟な表現ですが、ずっと心に抱いていた fantasy が叶うチャンスに余計なことを思い出して、すっかりその気がなくなってしまったロスにとっては、そう言いたくもなるのでしょう。
ロスの最後のセリフの後のト書きは以下のようになっています。
[Rachel starts looking around and down, with a 'What the hell is going on?' look on her face.]
訳すと、「レイチェルは見回したり下を見たりする。顔には「一体全体何が起こったの?」という表情を浮かべている。」
ということです。
a 'What the hell is going on?' look という表現が面白いですね。
スクリプトのト書きではこういう表現をよく見かけますが、簡単で応用の利く表現ですね。
スクリプトを見ていると、どうしてもセリフにばかり注目してしまいますが、ト書きにも注目してみると、かなり勉強になる気がします。
例えば、自分が見ているシーンを英語で人に説明することって結構難しいですよね。
ト書きを読んで、実際に画面で行われている動作が英語ではどういう風に表現されるのかを知ることは、そういう表現力を身につけることにつながります。
特に、動詞や副詞などは、その単語のニュアンスを掴むのに非常に役立つと思います。
さて、この後、二人はどうなったのかしら…ねぇ?(笑)。
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2007年03月04日
アンクル・サムの話 フレンズ3-1その29
モニカに優しく語りかけるパパ。
パパ: Honey, relationships are hard. Like with your Mom and me. You know, after we graduated college, we broke up for a while. It seems her father, your grandfather, wanted her to travel around Europe like he did. Of course, he got to do it on Uncle Sam's nickel, because he was also strafing German troop trains at the time. However... (ハニー、男女の関係ってのは難しいもんだ。お前のママと私みたいにね。大学を卒業した後、私たちはしばらく別れたんだ。彼女のお父さん、つまりお前のおじいさん、が自分がかつてそうしたように、彼女にヨーロッパを旅行させたかったらしい。もちろん、おじいさんは戦時中のアメリカのお金で旅をしないといけなかったんだけど。なぜなら、おじいさんはその時、ドイツの軍用列車に機銃掃射もしていたから。ところが…)
モニカが眠っているのに気付いて、毛布をかけてあげるパパ。
パパは、葉巻をくわえて、南北戦争のビデオを見始めます。
Uncle Sam とは「アンクル・サム、典型的な米国人」のことで、また「アメリカ政府」も指します。
United States と同じ頭文字になるから、なんですね。
Wikipedia 英語版: Uncle Sam にはアンクル・サムのイラストも載っています。
ウィキペディアによると、
その言葉が最初に使われたのは1812年、イラストは1852年から使われている。
とのことです。
その姿はそのイラストを見れば一発でわかるのですが、ウィキペディアではそれをわざわざ文字で書いて説明してあります。
He is often depicted as a serious elderly man with white hair and a goatee, dressed in clothing that recalls the design elements of the flag of the United States—for example, a top hat with red and white stripes and white stars on a blue band, and red and white pants.
それを訳してみると、
アンクル・サムはしばしば以下の姿で描かれる。シリアスな[厳粛な]年配の男性で、白髪に山羊ひげ(goatee)、服装は合衆国の国旗を思い出させる[ほうふつとさせる]ものである。例えば、シルクハット(top hat)には、赤白の縞模様[ストライプ]があり、帽子の青の帯に白い星がついている、そしてパンツ[ズボン]は赤と白(の縞模様)である。
…ということなんですが、ウィキペディアの一番右上に載っている "I WANT YOU FOR U.S. ARMY" のポスターのアンクル・サムは、白いシルクハットに「白い星の入った青い帯」がついているだけで red and white stripes はないようです。
Uncle Sam Pictures ではいろんなアンクル・サムの絵を見ることができますが、ここでも帽子に赤白のストライプはないですねぇ…。
でも、ウィキペディアの下の方を見ていくと、ニューヨーク・ヤンキースのロゴが載っていて、そこの説明にこうあります。
The logo of the New York Yankees features Uncle Sam's hat covering the barrel of a red baseball bat.
ニューヨーク・ヤンキースのロゴは、赤い野球バット(の太い部分)を覆っているアンクル・サムの帽子をフィーチャーしている[その特徴としている]。
feature って日本語に訳しにくいので困るんですが(笑)、つまり日本でもおなじみのあのロゴに書いてある帽子はアンクル・サムの帽子で、その帽子にはちゃんと赤白のストライプが入っているわけですから、ウィキペディアの説明が間違っているというわけでもないようです。
逆に今はこちらのヤンキースのロゴの帽子のイメージが強すぎる、ということかもしれません。
nickel は「ニッケル(金属の種類)」のことですが、「アメリカの5セント硬貨(コイン)」のことも指します。
ここではコインのことを言っているようです。
Wikipedia 英語版: Nickel (United States coin) に Wartime nickels という項目があるのですが、Uncle Sam's nickel というのは、これのことでしょうかね。
それによると、
1942年半ばから1945年にかけて、いわゆる「戦時」合成ニッケルが作られた。そのコインは、銅56%、銀35%、マンガン9%でできている。
とのことです。
最初の General history の項目にも、
ニッケル硬貨は通常、1グラムにつき1セントの価値を持っている。(第二次世界大戦中に一時的にニッケルが使われていない特別バージョンが発行された時でさえ、その(1グラムにつき1セントの)価値があった。)
と書いてあります。(5セントのニッケル硬貨は5グラムだとウィキペディアにも書いてあります。)
どうして戦時中の硬貨にはニッケルが使われなかったかということについては、
Wikipedia 日本語版: ニッケル の「用途」の項目に、その理由と思われることが書いてあります。(英語のウィキペディアにはその辺りのことは書いていなかったようですが。)
とにかく、その銅・銀・マンガンで構成されていてニッケルが使われていない戦時中の5セント硬貨のことを、Uncle Sam's nickel と呼んでいるのでしょうか?
ウィキペディアのアンクル・サムの項目に、戦争中のポスターにそのキャラクターが使われたと書いてありますし、わざわざ Uncle Sam's と付けているところに、その戦争中に使われていたという特殊なバージョンのコイン、というニュアンスが込められているような気がします。
"on Uncle Sam's nickel" でぐぐると、いくつかヒットするのですが、Uncle Sam's nickel そのものを説明した文章には出会いませんでした。
he got to do it on Uncle Sam's nickel と言うのは、he had to travel around Europe on U.S. money ということだと思います。
どうしてわざわざ「アメリカのお金で」と言っているかと言うと、戦争しに行っているから、当然、入国時にその国のお金に換金するわけではないからね、ということなんだと思うのですが。
strafe は「(低空飛行で)(…に)機銃掃射を加える、地上掃射する、猛爆撃する」という意味。
思い出話をするパパですが、モニカはリチャードの様子を聞いて安心したのでしょうね。いつの間にか眠ってしまいました。
それに毛布をかけてやり、リチャードがするように葉巻をくわえ、南北戦争のビデオを見るパパが微笑ましいです。
リチャードと同世代ですから、パパも南北戦争が好きなんでしょう。
男性は戦争ものが好きなのかもしれませんね。
私の父も戦争映画とかが大好きで、最近では、「父親たちの星条旗」と「硫黄島からの手紙」の両方を見に行ったと言ってました。
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パパ: Honey, relationships are hard. Like with your Mom and me. You know, after we graduated college, we broke up for a while. It seems her father, your grandfather, wanted her to travel around Europe like he did. Of course, he got to do it on Uncle Sam's nickel, because he was also strafing German troop trains at the time. However... (ハニー、男女の関係ってのは難しいもんだ。お前のママと私みたいにね。大学を卒業した後、私たちはしばらく別れたんだ。彼女のお父さん、つまりお前のおじいさん、が自分がかつてそうしたように、彼女にヨーロッパを旅行させたかったらしい。もちろん、おじいさんは戦時中のアメリカのお金で旅をしないといけなかったんだけど。なぜなら、おじいさんはその時、ドイツの軍用列車に機銃掃射もしていたから。ところが…)
モニカが眠っているのに気付いて、毛布をかけてあげるパパ。
パパは、葉巻をくわえて、南北戦争のビデオを見始めます。
Uncle Sam とは「アンクル・サム、典型的な米国人」のことで、また「アメリカ政府」も指します。
United States と同じ頭文字になるから、なんですね。
Wikipedia 英語版: Uncle Sam にはアンクル・サムのイラストも載っています。
ウィキペディアによると、
その言葉が最初に使われたのは1812年、イラストは1852年から使われている。
とのことです。
その姿はそのイラストを見れば一発でわかるのですが、ウィキペディアではそれをわざわざ文字で書いて説明してあります。
He is often depicted as a serious elderly man with white hair and a goatee, dressed in clothing that recalls the design elements of the flag of the United States—for example, a top hat with red and white stripes and white stars on a blue band, and red and white pants.
それを訳してみると、
アンクル・サムはしばしば以下の姿で描かれる。シリアスな[厳粛な]年配の男性で、白髪に山羊ひげ(goatee)、服装は合衆国の国旗を思い出させる[ほうふつとさせる]ものである。例えば、シルクハット(top hat)には、赤白の縞模様[ストライプ]があり、帽子の青の帯に白い星がついている、そしてパンツ[ズボン]は赤と白(の縞模様)である。
…ということなんですが、ウィキペディアの一番右上に載っている "I WANT YOU FOR U.S. ARMY" のポスターのアンクル・サムは、白いシルクハットに「白い星の入った青い帯」がついているだけで red and white stripes はないようです。
Uncle Sam Pictures ではいろんなアンクル・サムの絵を見ることができますが、ここでも帽子に赤白のストライプはないですねぇ…。
でも、ウィキペディアの下の方を見ていくと、ニューヨーク・ヤンキースのロゴが載っていて、そこの説明にこうあります。
The logo of the New York Yankees features Uncle Sam's hat covering the barrel of a red baseball bat.
ニューヨーク・ヤンキースのロゴは、赤い野球バット(の太い部分)を覆っているアンクル・サムの帽子をフィーチャーしている[その特徴としている]。
feature って日本語に訳しにくいので困るんですが(笑)、つまり日本でもおなじみのあのロゴに書いてある帽子はアンクル・サムの帽子で、その帽子にはちゃんと赤白のストライプが入っているわけですから、ウィキペディアの説明が間違っているというわけでもないようです。
逆に今はこちらのヤンキースのロゴの帽子のイメージが強すぎる、ということかもしれません。
nickel は「ニッケル(金属の種類)」のことですが、「アメリカの5セント硬貨(コイン)」のことも指します。
ここではコインのことを言っているようです。
Wikipedia 英語版: Nickel (United States coin) に Wartime nickels という項目があるのですが、Uncle Sam's nickel というのは、これのことでしょうかね。
それによると、
1942年半ばから1945年にかけて、いわゆる「戦時」合成ニッケルが作られた。そのコインは、銅56%、銀35%、マンガン9%でできている。
とのことです。
最初の General history の項目にも、
ニッケル硬貨は通常、1グラムにつき1セントの価値を持っている。(第二次世界大戦中に一時的にニッケルが使われていない特別バージョンが発行された時でさえ、その(1グラムにつき1セントの)価値があった。)
と書いてあります。(5セントのニッケル硬貨は5グラムだとウィキペディアにも書いてあります。)
どうして戦時中の硬貨にはニッケルが使われなかったかということについては、
Wikipedia 日本語版: ニッケル の「用途」の項目に、その理由と思われることが書いてあります。(英語のウィキペディアにはその辺りのことは書いていなかったようですが。)
とにかく、その銅・銀・マンガンで構成されていてニッケルが使われていない戦時中の5セント硬貨のことを、Uncle Sam's nickel と呼んでいるのでしょうか?
ウィキペディアのアンクル・サムの項目に、戦争中のポスターにそのキャラクターが使われたと書いてありますし、わざわざ Uncle Sam's と付けているところに、その戦争中に使われていたという特殊なバージョンのコイン、というニュアンスが込められているような気がします。
"on Uncle Sam's nickel" でぐぐると、いくつかヒットするのですが、Uncle Sam's nickel そのものを説明した文章には出会いませんでした。
he got to do it on Uncle Sam's nickel と言うのは、he had to travel around Europe on U.S. money ということだと思います。
どうしてわざわざ「アメリカのお金で」と言っているかと言うと、戦争しに行っているから、当然、入国時にその国のお金に換金するわけではないからね、ということなんだと思うのですが。
strafe は「(低空飛行で)(…に)機銃掃射を加える、地上掃射する、猛爆撃する」という意味。
思い出話をするパパですが、モニカはリチャードの様子を聞いて安心したのでしょうね。いつの間にか眠ってしまいました。
それに毛布をかけてやり、リチャードがするように葉巻をくわえ、南北戦争のビデオを見るパパが微笑ましいです。
リチャードと同世代ですから、パパも南北戦争が好きなんでしょう。
男性は戦争ものが好きなのかもしれませんね。
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2007年03月03日
フレンズ3-1その28
パパ: Well, I just wanted to make sure you're okay. (私はただ、モニカが大丈夫かどうかを確かめたかっただけだ。)
モニカ: What makes you think that I might not be okay? (どうして私が大丈夫じゃないかもしれないと思ったの?)
パパ: I saw Richard. (リチャードに会ったんだよ。)
モニカ: Oh. (まぁ。)
パパ: So, how you doing? (それで、お前は大丈夫なのか?)
モニカ: I'm fine, just a little tired, I'm okay. How's Richard doing? (私は大丈夫よ。ただちょっと疲れてるだけ。大丈夫。リチャードはどうしてるの?)
パパ: You don't wanna know. (知りたくないだろ。)
モニカ: No, I really, really do. (そんなこと言わないで。本当に、本当に、知りたいの。)
パパ: Well, he's doing terrible! (リチャードはひどい状態だよ!)
モニカ: Really! (ほんとに?)
パパ: Worse than when he broke up with Barbara. (バーバラ(元妻)と別れたときよりもひどい状態だよ。)
モニカ: You're not just saying that, are you? (パパはただそんな風に言ってるだけじゃないわよね?)
パパ: No, the man is a mess! ((気休めに)言ってるだけじゃないよ。あの男はボロボロだよ。)
モニカ: Was he crying? (彼は泣いてた?)
パパ: No. (いや、泣いてない。)
モニカ: Well, do you think he was waiting 'til after you left, so he could cry? (じゃあ、彼はパパが去るまで待って[こらえて]いて、それから泣いた、ってことはあり得ると思う?)
パパ: Maybe. (多分ね。)
モニカ: I think so. (私もそう思うわ。)
What makes you think that は「何があなたに(that 以下だと)思わせたのか」ということですから、「なぜ(どうして)(that 以下だと)思ったの?」という意味になります。
make は使役動詞で、make+目的語+動詞の原形で「(人に)…させる」という意味になりますよね。
パパは "How you doing?" と言っています。
正確には "How are you doing?" と be 動詞の are が必要なところですが、挨拶の決まり文句なので省略されることがあるようです。
「どうしてるの? 今、どんな感じなの?」というニュアンスだと思います。
パパはモニカが精神的・肉体的に大丈夫かどうかを尋ねているのでしょう。
次のセリフでモニカは、How's Richard doing? と尋ねていますが、こちらはちゃんと be 動詞の is が入っていますね。
後のエピソード(フレンズ4-13)で、ジョーイがこの "How you doing?" というフレーズを使います。
それ以来、この台詞は何度も何度も出てくるようになります。
ジョーイが女性をナンパする時のキメ台詞なんですよね(笑)。
ジョーイの発音、というかイントネーションが独特なので、それを聞くだけで観客は笑ってしまうのです。
日本語では「元気か〜い?」と訳されていましたっけ?
このセリフはフレンズファンの間では有名です。
Wikipedia 英語版: Friends (←ちなみにこのサイトはネタバレ要素満載なので、ネタバレはいやだ、という人は決して見ないで下さい…笑) の Running gags 「連続して登場する(?)ギャグ」という項目にも、ちゃんと "How you doin'?" は挙げられていて、そこに
This is Joey's pick-up line. 「これはジョーイのナンパの台詞だ。」
と書いてあります。
パパの You don't wanna know. 「知りたくないだろ。」に対して、モニカは、No, I really, really do. と答えていますね。
英語の場合は、普通、否定文に対して No と答えた場合は、No, I don't wanna know. と後に否定文が続くはずで、日本語に訳すと「えぇ、知りたくないわ。」になります。
この場合のモニカは、No, I really do. と No の後に肯定文が続いていますが、これは No, I don't. などの No とは違って、恐らく、パパの言った言葉に対して、「そんなこと言わないで。」という意味の No なんでしょうね。
do terrible は do+形容詞(ひどい、つらい、非常に悪い)になっていて、何となく中途半端な表現のように思えるのですが…。
How's Richard doing? の how は「どんな状態・具合か」を尋ねる副詞ですから、文法的に正しい答えは "He is doing+副詞" になるはずだと思います。
厳密に言うと、do terrible things (do+形容詞+名詞)とか do terribly (do+副詞)という感じなのでしょう。
まぁ、do terrible のニュアンスはよくわかりますし、日常会話ではよくある表現なのかもしれません。
パパの terrible という言葉にはとても力が入っています。
今回のパパはとっても優しいです。表情もとても柔らかいですね。
いつもはかなりトンチンカンなパパなのにねぇ(笑)。
また、それを聞いたモニカの Really? が本当に嬉しそうですね。
ここは女としては泣けてしまいます。
せめて別れなければいけないのなら、彼も私と同じように苦しんで悲しんでいて欲しい、と思う気持ち。
フレンズ3-1その18 でフィービーにアロマセラピーをしてもらっている時に、モニカは「彼は大丈夫なんだと思うわ。」と言って自分を追い込んでいましたね。
自分と別れてハツラツとしているところなんて想像したくないはずなのに…。
a mess は「混乱、めちゃくちゃ、雑然としたもの、(外見や考えなどが)乱れている人」。
DVDの日本語字幕では「ボロボロだよ」と訳されていましたが、まさにそんな感じでしょう。
日本語でひどい状態のことを「もうボロボロ」とか言いますものね。
「泣いてた?」との質問に、安易に「あぁ、もう号泣していたよ。」と言わないところもいいですね。
リチャードが男友達の前で涙を見せるとは思えないし、そんな風に言ってしまうと、やっぱり "You're just saying that." 「ただ(私を慰めるために)そう言っているだけ。」ということになってしまいますから。
一人になってから泣いていた、と思うことで安心しようとするモニカ。
パパの Maybe. 「たぶん。」という返事も「絶対そうだよ。」よりも優しい感じがしますね。
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モニカ: What makes you think that I might not be okay? (どうして私が大丈夫じゃないかもしれないと思ったの?)
パパ: I saw Richard. (リチャードに会ったんだよ。)
モニカ: Oh. (まぁ。)
パパ: So, how you doing? (それで、お前は大丈夫なのか?)
モニカ: I'm fine, just a little tired, I'm okay. How's Richard doing? (私は大丈夫よ。ただちょっと疲れてるだけ。大丈夫。リチャードはどうしてるの?)
パパ: You don't wanna know. (知りたくないだろ。)
モニカ: No, I really, really do. (そんなこと言わないで。本当に、本当に、知りたいの。)
パパ: Well, he's doing terrible! (リチャードはひどい状態だよ!)
モニカ: Really! (ほんとに?)
パパ: Worse than when he broke up with Barbara. (バーバラ(元妻)と別れたときよりもひどい状態だよ。)
モニカ: You're not just saying that, are you? (パパはただそんな風に言ってるだけじゃないわよね?)
パパ: No, the man is a mess! ((気休めに)言ってるだけじゃないよ。あの男はボロボロだよ。)
モニカ: Was he crying? (彼は泣いてた?)
パパ: No. (いや、泣いてない。)
モニカ: Well, do you think he was waiting 'til after you left, so he could cry? (じゃあ、彼はパパが去るまで待って[こらえて]いて、それから泣いた、ってことはあり得ると思う?)
パパ: Maybe. (多分ね。)
モニカ: I think so. (私もそう思うわ。)
What makes you think that は「何があなたに(that 以下だと)思わせたのか」ということですから、「なぜ(どうして)(that 以下だと)思ったの?」という意味になります。
make は使役動詞で、make+目的語+動詞の原形で「(人に)…させる」という意味になりますよね。
パパは "How you doing?" と言っています。
正確には "How are you doing?" と be 動詞の are が必要なところですが、挨拶の決まり文句なので省略されることがあるようです。
「どうしてるの? 今、どんな感じなの?」というニュアンスだと思います。
パパはモニカが精神的・肉体的に大丈夫かどうかを尋ねているのでしょう。
次のセリフでモニカは、How's Richard doing? と尋ねていますが、こちらはちゃんと be 動詞の is が入っていますね。
後のエピソード(フレンズ4-13)で、ジョーイがこの "How you doing?" というフレーズを使います。
それ以来、この台詞は何度も何度も出てくるようになります。
ジョーイが女性をナンパする時のキメ台詞なんですよね(笑)。
ジョーイの発音、というかイントネーションが独特なので、それを聞くだけで観客は笑ってしまうのです。
日本語では「元気か〜い?」と訳されていましたっけ?
このセリフはフレンズファンの間では有名です。
Wikipedia 英語版: Friends (←ちなみにこのサイトはネタバレ要素満載なので、ネタバレはいやだ、という人は決して見ないで下さい…笑) の Running gags 「連続して登場する(?)ギャグ」という項目にも、ちゃんと "How you doin'?" は挙げられていて、そこに
This is Joey's pick-up line. 「これはジョーイのナンパの台詞だ。」
と書いてあります。
パパの You don't wanna know. 「知りたくないだろ。」に対して、モニカは、No, I really, really do. と答えていますね。
英語の場合は、普通、否定文に対して No と答えた場合は、No, I don't wanna know. と後に否定文が続くはずで、日本語に訳すと「えぇ、知りたくないわ。」になります。
この場合のモニカは、No, I really do. と No の後に肯定文が続いていますが、これは No, I don't. などの No とは違って、恐らく、パパの言った言葉に対して、「そんなこと言わないで。」という意味の No なんでしょうね。
do terrible は do+形容詞(ひどい、つらい、非常に悪い)になっていて、何となく中途半端な表現のように思えるのですが…。
How's Richard doing? の how は「どんな状態・具合か」を尋ねる副詞ですから、文法的に正しい答えは "He is doing+副詞" になるはずだと思います。
厳密に言うと、do terrible things (do+形容詞+名詞)とか do terribly (do+副詞)という感じなのでしょう。
まぁ、do terrible のニュアンスはよくわかりますし、日常会話ではよくある表現なのかもしれません。
パパの terrible という言葉にはとても力が入っています。
今回のパパはとっても優しいです。表情もとても柔らかいですね。
いつもはかなりトンチンカンなパパなのにねぇ(笑)。
また、それを聞いたモニカの Really? が本当に嬉しそうですね。
ここは女としては泣けてしまいます。
せめて別れなければいけないのなら、彼も私と同じように苦しんで悲しんでいて欲しい、と思う気持ち。
フレンズ3-1その18 でフィービーにアロマセラピーをしてもらっている時に、モニカは「彼は大丈夫なんだと思うわ。」と言って自分を追い込んでいましたね。
自分と別れてハツラツとしているところなんて想像したくないはずなのに…。
a mess は「混乱、めちゃくちゃ、雑然としたもの、(外見や考えなどが)乱れている人」。
DVDの日本語字幕では「ボロボロだよ」と訳されていましたが、まさにそんな感じでしょう。
日本語でひどい状態のことを「もうボロボロ」とか言いますものね。
「泣いてた?」との質問に、安易に「あぁ、もう号泣していたよ。」と言わないところもいいですね。
リチャードが男友達の前で涙を見せるとは思えないし、そんな風に言ってしまうと、やっぱり "You're just saying that." 「ただ(私を慰めるために)そう言っているだけ。」ということになってしまいますから。
一人になってから泣いていた、と思うことで安心しようとするモニカ。
パパの Maybe. 「たぶん。」という返事も「絶対そうだよ。」よりも優しい感じがしますね。
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2007年03月02日
フレンズ3-1その27
ジョーイ: Oh, hey, Chandler, We, ah, we stopped by the coffee shop and ran into Ross. (そうだ、チャンドラー。俺とジャニスはコーヒーショップ[セントラルパーク]に立ち寄って、そこでロスに会ったよ。)
チャンドラー: Oh, God! (なんてこった。)
ジョーイ: Hey, if it makes you feel any better, I do it too. (これを聞いて少しは気分がましになってくれるといいんだけど、俺もお前と同じことをするんだよ。)
チャンドラー: Really? (ほんとに?)
ジョーイ: Oh yeah! I always picture your mom when I'm having sex. (あぁ! 俺はエッチする時、いつもお前のママを想像するんだ。)
ロスに会ったと聞いて、「頭の中でママを想像して…」の話を聞かれてしまったことがわかって慌てるチャンドラー。
でもジョーイがチャンドラーと同じことをしていると聞いて一瞬安心するのですが…。
同じこと、というのは「ジョーイもジョーイのママを頭で想像」するんじゃなくて、「ジョーイはチャンドラーのママを頭で想像」している、というオチでした。
確かに「全く同じ」ことですが(笑)。
チャンドラーのママはとてもセクシーな人です。
フレンズ1-11その3 では、ロスとキスするというシーンまでありましたね。
そういう人だから、このジョーイのセリフには少し納得できるところがあるので、余計に面白いのです。
モニカは南北戦争のビデオを見ています。
誰かが部屋を訪ねてきました。
モニカ: Hi, Dad! What are you doing here? (まぁ、パパ! ここで何してるの?[何しに来たの?])
(モニカの)パパ: Well, it's your mother's bridge night, so I thought that I would come into the city for a little Moni-cuddle. (あぁ、今日はママがブリッジをする夜なんだ。だから、ちょっとしたモニカドルをするために[ちょっとモニカをハグするために]、町に出ようと思ってな。)
bridge はブリッジという名前のトランプ遊びです。
bridge という名前のトランプ遊び[カードゲーム]はいろいろな種類があるらしく、
Wikipedia 英語版: Bridge (card game disambiguation) には4種類の名前が書いてあります。
その中でも最も一般的なのが Contract bridge と呼ばれるもの。
その説明は、ウィキペディア日本語版に任せてしまおう(笑)。
Wikipedia 日本語版: コントラクトブリッジ
cuddle は「抱擁(する)、(愛情を込めて)抱き締める」。
ここでは Moni-cuddle と言いながらモニカを抱擁していますね。
for a little Moni-cuddle という風に、a と冠詞がついていることから、Moni-cuddle はモニカの名前を変形したもの(モニカドルという愛称)というよりは、for a cuddle 「抱擁するために(来た)」の cuddle という単語に、Moni- をつけて、モニカ+カドル 「モニカを抱擁するために(来た)」と表現しているのでしょう。
「モニカドルちゃんのために来た」なら、for Little Moni-cuddle という風になって、a はつかないと思います。
モニカパパは、フレンズ1-2 でも以下のようなセリフを言っていました。
パパ: ...And I read about these women trying to have it all, and I thank God 'Our Little Harmonica' doesn't seem to have that problem. (そして、全てのものを持とうとする女性の話を読むと、私は神に感謝するんだ。「私たちのリトル・ハーモニカ」はそんな問題を抱えてないようだからね。)
この (Our) Little Harmonica という名前も、Monica と harmonica 「(楽器の)ハーモニカ」をかけています。
for a little Moni-cuddle, Our Little Harmonica と、どちらにも little がついていますが、意味は少し異なるような気がします。
Moni-cuddle の little は、for a little cuddle、つまり「ちょっとしたハグ、抱擁」という意味で、モニカのことを言っているのではなく、抱擁の方にかかっているように思います。(little Monica を cuddle する、という風に取れなくもないですが…)
Our Little Harmonica の little は、「若い、年少の」という意味で、「私たちのちっちゃなハーモニカちゃん」のようなニュアンスだと思います。
このような little は、母親が自分の子供のことを言う時に使うことが多いようです。
呼び掛けとして my little man というと「坊や」という感じ、our little ones だと「うちの子供たち」になります。
新スタートレック(TNG)で、カウンセラーのディアナ・トロイの母親ラクサナ・トロイが、いつも娘のディアナのことを Little One と呼んでいました。
日本語では「おちびちゃん」と訳されていましたね。
ディアナは結婚適齢期の女性なのに、母親はいつまで経っても彼女を子ども扱いしている、ということを表す呼び名でした。
呼ばれているディアナもその呼び名をとてもいやがっていました。
男性が、自分の母親に「ちゃん付け」で呼ばれるといやだ、みたいな感じでしょうかね。
(Rach からのお願い)
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チャンドラー: Oh, God! (なんてこった。)
ジョーイ: Hey, if it makes you feel any better, I do it too. (これを聞いて少しは気分がましになってくれるといいんだけど、俺もお前と同じことをするんだよ。)
チャンドラー: Really? (ほんとに?)
ジョーイ: Oh yeah! I always picture your mom when I'm having sex. (あぁ! 俺はエッチする時、いつもお前のママを想像するんだ。)
ロスに会ったと聞いて、「頭の中でママを想像して…」の話を聞かれてしまったことがわかって慌てるチャンドラー。
でもジョーイがチャンドラーと同じことをしていると聞いて一瞬安心するのですが…。
同じこと、というのは「ジョーイもジョーイのママを頭で想像」するんじゃなくて、「ジョーイはチャンドラーのママを頭で想像」している、というオチでした。
確かに「全く同じ」ことですが(笑)。
チャンドラーのママはとてもセクシーな人です。
フレンズ1-11その3 では、ロスとキスするというシーンまでありましたね。
そういう人だから、このジョーイのセリフには少し納得できるところがあるので、余計に面白いのです。
モニカは南北戦争のビデオを見ています。
誰かが部屋を訪ねてきました。
モニカ: Hi, Dad! What are you doing here? (まぁ、パパ! ここで何してるの?[何しに来たの?])
(モニカの)パパ: Well, it's your mother's bridge night, so I thought that I would come into the city for a little Moni-cuddle. (あぁ、今日はママがブリッジをする夜なんだ。だから、ちょっとしたモニカドルをするために[ちょっとモニカをハグするために]、町に出ようと思ってな。)
bridge はブリッジという名前のトランプ遊びです。
bridge という名前のトランプ遊び[カードゲーム]はいろいろな種類があるらしく、
Wikipedia 英語版: Bridge (card game disambiguation) には4種類の名前が書いてあります。
その中でも最も一般的なのが Contract bridge と呼ばれるもの。
その説明は、ウィキペディア日本語版に任せてしまおう(笑)。
Wikipedia 日本語版: コントラクトブリッジ
cuddle は「抱擁(する)、(愛情を込めて)抱き締める」。
ここでは Moni-cuddle と言いながらモニカを抱擁していますね。
for a little Moni-cuddle という風に、a と冠詞がついていることから、Moni-cuddle はモニカの名前を変形したもの(モニカドルという愛称)というよりは、for a cuddle 「抱擁するために(来た)」の cuddle という単語に、Moni- をつけて、モニカ+カドル 「モニカを抱擁するために(来た)」と表現しているのでしょう。
「モニカドルちゃんのために来た」なら、for Little Moni-cuddle という風になって、a はつかないと思います。
モニカパパは、フレンズ1-2 でも以下のようなセリフを言っていました。
パパ: ...And I read about these women trying to have it all, and I thank God 'Our Little Harmonica' doesn't seem to have that problem. (そして、全てのものを持とうとする女性の話を読むと、私は神に感謝するんだ。「私たちのリトル・ハーモニカ」はそんな問題を抱えてないようだからね。)
この (Our) Little Harmonica という名前も、Monica と harmonica 「(楽器の)ハーモニカ」をかけています。
for a little Moni-cuddle, Our Little Harmonica と、どちらにも little がついていますが、意味は少し異なるような気がします。
Moni-cuddle の little は、for a little cuddle、つまり「ちょっとしたハグ、抱擁」という意味で、モニカのことを言っているのではなく、抱擁の方にかかっているように思います。(little Monica を cuddle する、という風に取れなくもないですが…)
Our Little Harmonica の little は、「若い、年少の」という意味で、「私たちのちっちゃなハーモニカちゃん」のようなニュアンスだと思います。
このような little は、母親が自分の子供のことを言う時に使うことが多いようです。
呼び掛けとして my little man というと「坊や」という感じ、our little ones だと「うちの子供たち」になります。
新スタートレック(TNG)で、カウンセラーのディアナ・トロイの母親ラクサナ・トロイが、いつも娘のディアナのことを Little One と呼んでいました。
日本語では「おちびちゃん」と訳されていましたね。
ディアナは結婚適齢期の女性なのに、母親はいつまで経っても彼女を子ども扱いしている、ということを表す呼び名でした。
呼ばれているディアナもその呼び名をとてもいやがっていました。
男性が、自分の母親に「ちゃん付け」で呼ばれるといやだ、みたいな感じでしょうかね。
(Rach からのお願い)
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