2007年04月09日

フレンズ3-2その25

モニカ: (on phone) Michelle, I only beeped in so I could hear my own message. I mean, that's allowed. Yeah-huh? I mean, look, yeah, you know what, I would really appreciate it if you wouldn't tell your Dad about. What do you mean, you don't feel comfortable with this? Come on, we're friends! (Michelle hangs up) That bitch always hated me. I'm calling her back. (ミシェル。私は自分が入れたメッセージを聞くためにボタンを操作しただけよ。つまり、それは許されていることなのよ。何ですって? ねぇ、ミシェルがそのことについてあなたのパパに言わないでいてくれたら、とてもありがたいわ。どういう意味よ、あなたはこのことについて不快感を持っているですって? ねぇ、私たちは友達でしょ! [ミシェルは電話を切ってしまう] あの意地悪女はいつも私を嫌ってたわ。彼女に電話をかけ直してやる。)
ロス: No, no, no, no. Tick, tick, tick, tick. (だめだめだめだめ。(時計が)チクタクチクタク(してるよ)。)
モニカ: Okay, fine. (runs to her room) (わかった、いいわ。)
と言って自分の部屋に走って行くモニカ。
チャンドラー: She's got a phone in there, right? (あの部屋には電話があるよな?)
ロスに促されて、
フィービー: Okay, we're on it. We're on it. (わかった。止めてきます、止めてきます。)

I only beeped in so I could hear my own message. ですが、beep というのは名詞で「ビーッという音、発信音」、動詞では「ビーッという音を出す」という意味です。
beep in というのは、フレンズ3-2その13フレンズ3-2その14 辺りのシーンでやっていた行為のことですね。
モニカがリチャードの留守番電話を遠隔[リモコン]操作するコード番号を知っていて、それをピポパと押して、電話を操作できる状態にした、「ビーッと押して電話に入った」という感じのニュアンスでしょうかね?
それはメッセージを入れた人間に当然許される権利だとでも言いたげにモニカは開き直っています。
が、それをリチャードに言わないで欲しいと頼んでいます。
やっぱりリチャードには知られたくない、自分でもやっちゃいけないことだとわかっている、ということですね。

モニカの電話応対のセリフを聞いていると、ミシェルは、モニカがリチャードの電話を勝手に遠隔操作したことに対して、不快感を持っている(don't feel comfortable)ようです。
「友達でしょ?」と言って頼み込んだのに相手があっさり切ってしまったので、その直後に "That bitch always hated me." と言うのがおかしいですね。
さっきまで自分で "we're friends!" って言ってたくせに!みたいな(笑)。
この様子を見ていると、昔から仲が良かったわけではないようで、そんなこともあって、きっとリチャードとモニカが付き合っていることも快く思っていなかったし、さらには度を過ぎたことをしてしまったので、ミシェルはかなり怒ってるようですね。

ロスが時計の音を口で表現しながら、「時間がないよ! 今はさっさと服を着替えてよ!」と訴えているのもおかしいです。
We're on it. について。
チャンドラーがぼそっと「あそこ[モニカの寝室]には電話があるよな。」と言ったのですが、言った本人もあまり緊迫感がありません。
ロスにせかされて、「そうだ、モニカは電話を使うつもりだぞ、何とかしなくちゃ。」と気付いた二人は、慌ててモニカの部屋に飛んで行きます。
「モニカに電話を使わせないように止めに行く」という「任務に今から取り掛かります」という感じの on でしょうね。

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posted by Rach at 08:41| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月08日

ナンバー・ディスプレイの話 フレンズ3-2その24

リチャードの留守電に入っていた声がミシェルのものかどうか確認するために、実際にミシェルに電話してみるモニカ。
Hola! (ホウラー)という挨拶が、以前聞いた留守電のメッセージ(フレンズ3-2その15 で出てきました)と同じなので安心します。
(2007.4.11 追記)
スペイン語では h の音は発音しないので、Hola. は「オラ」という発音になるそうです。
DVDで、2回出てきた Hola! を聞き直してみたところ、どちらも「オーラー」という感じで発音されているようです。
「ホウラー」だと思ったのは、私の聞き間違いのようでした。申し訳ありません。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)
モニカ: So there you go. Woo! We're out of the woods. Okay, I'll get dressed now. (ほらね。やったー! 危機は乗り越えたわ。よし、私も今すぐ着替えるわ。)

out of the woods は「困難・危機を乗り越えて」。
「森を抜けて」という意味ですね。
日本語の感覚でも、森の中では方向がよくわからなくて迷子になるとか、野生動物がウロウロしていて危険が多いとかのイメージがありますよね。
そして、「森を抜ける」と、視界が広がって、自分がどこにいるかがわかる、というようなニュアンスもあります。
Don't halloo till you are out of the woods. 「安心できるまでは喜ぶな。森を出るまでは「おーい!」と叫ぶな。」という表現(諺?)があるようです。
halloo の発音は、「ハルー」とルーにアクセントがあります。
発音は違いますが、見た目は、ミシェルの挨拶 hola と似ていますね。


電話が鳴ります。
フィービー: I'll get it, okay. (answers phone) Hi, Monica and Rachel's. (listens) Yeah, just a second. Can I ask who's calling? (to Monica) Oh, ew, it's Michelle! Ew! She, she must have that "Caller I.D." thing. You should get that. (私が出るわ。[電話に出る] はい、モニカとレイチェルの家です。えぇ、ちょっと待って。あなたのお名前を聞いてもいいかしら? [モニカに] ミシェルよ! きっと彼女の電話には、例の「ナンバー・ディスプレイ」っていうやつがついてるのよ。モニカが電話に出なくちゃ。)
モニカ: (on phone) Uh, Michelle? Yeah, that was me, I-I dialed your number by mistake. (listens) Oh, you're so sweet. Yeah, we were a great couple. I know, I really miss him. Well, you know how it is, it's just that... (あぁ、ミシェル? あれは[さっきミシェルに電話したのは]私よ。私、間違えてあなたの番号をダイヤルしちゃったの。まぁ、優しいのね。えぇ、私たちはお似合いのカップルだったのよ。そうなのよ、本当に彼が恋しいわ。どんな感じかわかるでしょ? ただ…)
チャンドラー: (to Phoebe) You know what's weird? Donald Duck never wore pants. But whenever he's getting out of the shower, he always put a towel around his waist. I mean, what is that about? ([フィービーに向かって] 何が変か、って言うとさ。ドナルド・ダックは決してパンツをはかないんだ。でも、彼がシャワーを浴びて出てくる時はいつも、腰にタオルを巻いているんだよ。つまり、あれって何なんだろうね?)

I'll get it. というのは、電話やピンポン(呼び鈴)が鳴った時に「私が出るわ。」という場合の定番表現ですよね。
この場合は、I'll つまり I will であって、ここを I'm going to とすると間違いだ、という話をよく聞きます。
be going to を使ってしまうと、その電話やピンポンが鳴るであろうことが事前にわかっていたかのように、「私がそれを取ることになっている、取る予定である」のような意味になってしまう、ということですね。
何か出来事が起こって、それに対して反応して「じゃあ、私が…するわ」という場合には、I will を使うわけです。
ハートで感じる英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ著 「Lesson 7 未来形なんてない」の p.98 に、「「流れの中にいる」を示す be going to 」という項目があります。
そこで、大西先生が、be going to と will との違いをわかりやすく説明して下さっていますので、二つの違いがいまいちわからない…という方は、大西先生の本をご覧になって下さい。

caller I.D. は「電話の発信者番号通知サービス、ナンバー・ディスプレイ」のこと。
日本語では、上に書いたようにナンバー・ディスプレイと言いますが、
Wikipedia 英語版: Caller ID の記事内を検索しても、"Number Display" という言葉は出てきませんので、和製英語なんでしょうねぇ?
"number display" でぐぐると、かなりの数のサイトはヒットするのですが、「日本のサイトの英語版」などに登場しているのが多いような気がします。
例えば、
NTT EAST: Service Guide: Caller ID Display (Number Display)
というサイトがあり、これは NTT東日本の英語版サービスガイドのようですが、そこに、
Caller ID Display (Number Display)
Caller ID Display service shows the telephone number of the caller on the display before you answer the phone.

という説明が書いてあります。
また、Wikipedia 日本語版: ナンバーディスプレイ を見ると、
ナンバー・ディスプレイは「番号表示サービス」についてのNTT東西の商標であるが、一般名詞としても浸透している。
とあります。
ということで、英語ではやはり Caller ID が一般的呼称で、NTT が Number Display という名前を独自につけている、ということのようですね。
display されるのは間違いないですが、ただ「number(番号)が表示される」だけではちょっと説明不足な気がします。
「電話をかけて来た相手の」番号が出るわけですから、やはり caller という単語が必要な気がするのですが…。
ということで、英語圏の人と話す場合は、Caller ID という単語を使いましょう。

you're so sweet. というのは「あなたって優しいのね。」という表現で、落ち込んでいる時に慰めてくれるとか、優しくしてくれた相手に、そのセリフを使いますね。
ミシェルが何を言っているかは聞こえませんが、このモニカのセリフから、「パパと別れたんですってね。大丈夫? 寂しいでしょ?」という慰めの言葉をモニカにかけている、ということがわかります。
その言葉に合わせて、「あなたのパパと私は a great couple だった」などと、リチャードを恋しがっていることを素直に話すのですが…。

チャンドラーは、唐突にドナルド・ダックの話を持ち出していますね。
ドレスに着替える途中のモニカが、黒いドレス(?)の上に、スリップのような白い下着をつけているので、それを見て思い出したようですね。
確かにドナルドは青い帽子に青いセーラー服を着てますが、下半身は白い羽根のお尻を見せていますよね。
キャラクター的にはあの姿が浸透していて、下半身が羽根でボリュームがある分、パンツをはくのも変なのですが、シャワーで裸になると、とたんに下半身まで見えているのが見た目として恥ずかしく感じるのでしょうか?
お風呂上りには下半身にタオルを巻くのがお約束だからそうしているだけでしょうが、確かによく考えると変だな(笑)。
ドナルドは、セーラー服の上着だけの姿で見慣れているからいいけど、ミッキーが上着だけで下にパンツ(半ズボン)をはいていなかったら、ものすご〜く違和感があるでしょうからね(笑)。

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posted by Rach at 11:19| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月07日

沈黙は免れた 1級面接3回目

今日は、やっと合格を手にした第3回目の面接当日(2007年2月25日)の話をします。
自分の記録として書いているため、妙に細かくて、面白くない記事です。ごめんなさい。

以前に、結果ハガキの画像を記事に載せたことがあるのですが、再度、結果を下に書いておきます。

合格
セクション1 (SHORT SPEECH)
18点 (30点満点)
セクション2 (INTERACTION)
18点 (30点満点)
セクション3 (GRAMMAR AND VOCABULARY)
12点 (20点満点)
セクション4 (PRONUNCIATION)
12点 (20点満点)
合計
60点 (100点満点、合格点60点)
ということで、何度も言いますが、「ギリギリ」です(笑)。

面接官は、日本人の女性と、ネイティブの男性でした。
最初の自由会話では、「好きなことを話してくれ」と言われたので、英語が好きで、いつか英語を使った仕事をしてみたい、というようなことを話しました。

選んだトピックは、
「携帯電話(The cell phones)が、あるもの(以下Aとします)にネガティブなインパクトを与えてきたか?」
というものでした。
英語では、Have the cell phones had a negative impact on... という文章だった、と思います。
ちょっとうろ覚えな上、on の後に4つほど英単語があったのですが、それが何だったか、すっかり忘れています(爆)。
大雑把に言うと、communication 関係のフレーズでした。

携帯電話は便利なツールである、と常々思っている私は、ポジティブな方向で話をまとめよう、とすぐに決めました。
スピーチがあらぬ方向に行ってしまうのを避けるために、「私の意見はポジティブ、ポジティブ!」とそれだけをしっかり頭に叩き込みました。

スピーチの最初に、
I think the cell phones have had a negative impact on...
と言ったところで、「あ、私の意見はネガティブじゃなかったんだ!」と気付き(気付くのが遅い!…笑)、
I DON'T think the cell phones have had a negative impact on...
と言い直しました。
それを口に出した時に、「あ、現在完了形だ。」と思ったのですが(これまた気付くのが遅い!)、現在完了形だからと言って、じゃあ、どうスピーチを展開したらいいのか、というところまでは頭が回りませんでした。
とりあえず、ポジティブな意見を言うのだけで精一杯という感じで。

今から思うと、現在完了形が使われている、ということは、「携帯電話が発明されたことで、どのようなネガティブな影響をAは受けたか」という、Aの「変遷・変化」を尋ねているわけで、携帯電話のせいで、こういう良い部分が減ったとか、こういう悪い部分が出てきた、などの例を挙げながら説明しろ、ってことだったのでしょうね。
その「与えてきた影響」というものを語れなくて、ただ単に携帯電話が善玉か悪玉か、というところで話していたのはマイナス要因の一つだったと思います。

私の基本的なスタンスは、「技術は、それが人のためになるのであれば、どんどん発達すればいい」というものです。
ですから、携帯は便利だ、という意識も強いのですね。
最初に、携帯の利点として、
If you want to talk to your friends, you can talk to them on the cell phones anytime anywhere in the world. 「もし友達と話をしたければ、いつでもどこでも(好きな時に)話せる」
などと言いました。
言った直後に「世界中どこでも、は言い過ぎたかなぁ。山の頂上みたいな圏外じゃダメだし…」とか思ったのですが、そんな細かいことを言い直している場合じゃないぞ!と心の中でツッコミを入れ、それについては流しました(その時間、約3秒…笑)。
その後、ポジティブな話として、「例えばメールは…」とメールが便利である、という話ばかりしていたような気がします。
実は私は携帯を「電話」としてはほとんど使わず、もっぱら「メール」でしか使わないために、こんな流れになってしまったのですが、トピックはあくまで「携帯」が主語であるので、それを「メール」のことを中心に話し過ぎた、ということもまた、マイナスだったかな、と。

「与えてきた影響」を尋ねているのに、「その長所」を答えるにとどまっていた、というのは問題だとは思うのですが、少なくとも、ネガティブだとは思っていない、私はポジティブだと思っている、というところは主張できたかな、と思いました。
前の時と比べると、ほとんど沈黙することはなかったし、その時思いついたことはそれなりに話せた気がしたので、とりあえずは安心しました。

質疑応答では、ネイティブの男性が、
「何かネガティブな部分はないですか? もちろんあなたがポジティブに考えているのはよくわかったのですが。」
と言われたので、正直ホッとしました。
私が「ポジティブ路線」で話をしていたのが相手に通じた、とわかったからです。
面接のトピックになるような controversial な問題は、必ずポジティブな面とネガティブな面があるわけです。
それは当然のことなので、「もちろん、ネガティブな面はあります。」と言った後、「例えば、電磁波が人体に与える影響とか?」と言ったら、一瞬空気が凍ったように感じました(笑)。
トピックではAについて、という条件がついていたのですが、それと「電磁波が与える影響」というのは、全く関係のない事柄だったんですね。

面接官が質問で条件を限定していたかどうか記憶にないのですが、トピックが決まっている以上、あくまでも「”Aに対して”携帯電話が与えた影響」についての意見を尋ねられているはずなんですよね。
それがA以外に関する話をしてしまったので、またもや、「トピックからずれてる」というのをやってしまった、と思いました。

その後、何かネガティブなことを…と考えて浮かんだのは…。
目の前に話すべき人がいる場合にでも、携帯ばかり使っていて、目の前の人間よりもそちらに気が向いてしまっている人がいる、現実に生身の人間と直接コミュニケーションすることも必要だ、というようなことを言った気がします。
ですが最初に、「どこでも使える」と言っておきながら、「使うTPOをわきまえない人がいる」と言ったのは、矛盾している気もします。
私の中では、「それは携帯電話の問題ではなくて、使う人の意識やマナーの問題だ。携帯の使い方に問題のある人は、携帯が発明される前から、TPOをわきまえない人なんだ。」という気持ちがあるのですが、その点を述べるのを忘れていました。
ですから、アーギュメントが中途半端だったかも、と思います。
「人対人」ではない機械を通したコミュニケーションの弊害みたいなことを語って、最後に「それでも携帯は便利で有益だと思う。」というようなことは付け加えたのですが、自分がポジティブを主張しているのなら、「もっと強く」そのポジティブであることを主張すべきだった、と思います。
「そういうネガティブな面もあるけれど、それでもポジティブな面の方が重要だと思います。」みたいに、ネガティブなことに翻ったわけではないことを最後にはっきりと付け足す必要があったんだろうなぁ、と。

使う場所の話になったので、日本人の女性が、「電車や教室では携帯の使用を禁止すべきである、という意見に賛成ですか?」と尋ねてこられました。
私は「もちろん賛成です。そういう場所では禁止すべきです。電車で使うと他の乗客に迷惑だし、教室は勉強をするところだし…」などと答えました。
今から思うと、「携帯を使うことで迷惑をこうむる人がいる」というネガティブな面をあっさり認めたように聞こえてしまったかもしれません。

スピーチも、質疑応答も、沈黙しないように気をつけていたし、とつとつとではあるけれども、何とか文を組み立てながらしゃべっている自分がいました。
家で独り言をぶつぶつ英語で言う練習をしていたのが、功を奏したのかなぁ?(笑)
自分の話している内容をちゃんと自分の耳で聞いて、それに付け加えながら話している自分を感じながらしゃべっていました。
そんなことは英語を話す時の基本なんですが、私は今までそういうことを感じたことがあまりありませんでした。
書くときはそれを意識しながら書いているけれど、それまでの私の頭の中にはそういう「話す回路」ができていなかったようです。
本番で、「初めてそういう感覚を味わった」と言っている時点で、英検1級の二次試験に臨む人間の言葉とは思えませんが…(笑)。
そんなこと、英語で話す経験を積んできている方々は、当然のようにできていることなんじゃないかと思いますね。

このように後から振り返ると、アーギュメントがおかしい、といろいろ気付くのですが、面接の時に自分の論理の矛盾に気付いていない、というのは、自分の話している内容を客観的に感じられていない、ということでしょう。
日本語なら、自分で話しながら自分の言葉の矛盾にすぐに気付くはずですよね。
それがわからないということは、やっぱりまだ「英語を話すこと」だけにいっぱいいっぱいで、とてもその内容に関して吟味するほどの余裕がない、ということなんでしょう。
日本語を話しているときほど、頭が回転していない、という感じです。

でも、とりあえず頭に浮かんだことを話す、というのはできた気がしたので、そういう緊張した状況の中で、あまり頭が回らなかった自分はある程度しょうがないと思いました。
これが今の私の実力だろうとも思いましたし。
だから、今回また落ちた場合は、今度は自分の主張を最後まで貫き通し、反対意見について言及しても、必ず自分の意見がより正しいと主張するなどのフォローを忘れないようにしよう、と、「またあるかもしれない次回(笑)」に向けての反省点としました。

前回までと今回とで違っていたのは、「関係のある文章を思い出そう」とすることと、「思ったことを話そう」との違い、だったでしょうか。
これまで、本でキーワードやキーフレーズをたくさん覚えてきましたが、前回までは、その丸暗記したフレーズをいかにたくさん盛り込むか、ということでアピールしようとしていた節があります。
でも、そうではなくて、自分の言いたいことをシンプルに言う中で、勉強してきた時に覚えたそういうフレーズが言葉の端々に出てくる、というのが自然な現象なんでしょう。
美しく印象的な言葉でスピーチを飾るのではなくて、言いたいことが言えているか、が大事なのであって、それには、「私はこう思います。〜するためには、…すべきだと思います。それは○○だからです。」とシンプルなフレーズで繋げて、ポイントが押さえてあるスピーチであればそれでいい、ということなんだろうと。
今の私の話す能力では、流暢なスピーチは話せないと自分でわかっていましたから、小学生が学級会などで発言するようなイメージで、ただ「意見を素直に述べる」ことに忠実であろうとした、という感じだったでしょうか。

面接が終わった後は、自分なりに達成感はありました。
与えられた時間を無駄にせずにたくさん話せた、という達成感です。
2回目の時も思ったのですが、「前回よりは良かった」と今回も思えました。
点数としては前よりも明らかに上がったのはわかるけど、でも、前回が48点でしたから、12点も上がるかどうかはわからないなぁ、と思いました。
そんな風に、試験直後は、「もしかしたらいけるかも」と思ったのですが、家に帰って落ち着いて自分の面接内容を思い出してみると、上に挙げたような「ここはまずかったかなぁ。」ということがどんどん浮かんできて、合格発表までは、本当に本当に不安でした。

結局、点数がギリギリで何とか合格したわけですが、私が「ギリギリ」であることをやたらと強調したがるのは、その点数の内訳にあります。
SHORT SPEECH は、「与えられたトピックについて主要な点とその根拠をまとめ、首尾一貫したメッセージを組み立てる能力を評価」
INTERACTION は、「質問に対する応答と会話を継続する能力を評価」
なのですが、その部分に関しては、ちょっとポイントを勘違いした、などの「時の運」も関係する気がします(本来は、英語に堪能な人であれば、どんなトピックでも外さないのでしょうが…)。
GRAMMAR AND VOCABULARY は、「幅広い範囲の語彙・文法を正確かつ適切に運用する能力を評価」
なのですが、これが6割の点であった、というのが、まさに私の今の精一杯の実力なんだろうな、と思うのです。
自分としては同じ単語ばかり使っていたようにも思わないので、多分、文法的に目に付く誤りがいくつかあって、それがマイナスされているのだと思います。
ライティングの時は、文法ミスはあまりしないように気をつけていて(もちろん最後に読み直すことで気づくこともありますが)、「それほどポコポコと文法ミスをするわけではない」とちょっと自信を持っていたのに、スピーキングの時は、本人の気付かないところで、いろいろとポカをやっているのだ、ということがこの点数でわかったんですね。
本人は、文法的にミスしたとも、構文が変だったという自覚もないのにこの点数なわけなので、「あぁ、私はまだまだなんだなぁ。まだまだ自分の話している英語が全然聞こえてないんだなぁ。」と思いました。
こういう部分を、実際に英会話スクールなどで相手に逐一チェックしてもらうことができれば、私の英語ももっと洗練(笑)されていくのかなぁ、と期待したりします。

これで二次試験の面接体験記はおしまいです。
一連の体験記であまり触れていなかった「発音」に関しては、数日後に、記事にしたいと思っています。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

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posted by Rach at 11:26| Comment(5) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月06日

落ちたらスクールに通う、と決めていた 1級面接3回目直前の心境

出だしでつまずく 1級面接2回目 の記事の続きです。

前回からの反省点としては、質問の意図をよ〜く理解して、それから外れないようにスピーチすること。
質問に対する答えを、最初にきっちりと語ってからスピーチを始めること、だけは忘れないように、と思いました。
ただ、問題は、最初の2分間のスピーチで、どうしても沈黙してしまう瞬間がある、ということです。
どうして、いつもいつも、頭でイメージしていることが、口からすっと出てこないんだろう?
それは、やはり「話す」経験が絶対的に足りないからだ、と思いました。

頭が真っ白になって焦っている自分、それを見てがっかりしているようなネイティブの顔、私の言っていることが通じていないのがありありとわかる相手の表情、または「君の言いたいことがわかるよ」と頷いてくれる相手の笑顔…。
そういう生身の人間のリアクションを身をもって感じることで、「もっとわかってもらいたい。」という気持ちになれるんだと思うんですね。

私は「英会話スクール」というものに通ったことがありません。
別に、英会話スクールが無意味だと思っているわけではありません。
まずは自分である程度の英語力を先に身に付けて、それから、その英語力を試し、訓練する場として、スクールを利用するのが理想的だ、と私は思っているのですね。
いつかもっと時間が出来たら通いたいなぁ、という漠然とした思いはずっと持っていましたが、今すぐに通いたい、と思ったこともこれまではなかったのです。
ですが、二次試験に2回失敗して、本当にスクールに通うことを視野に入れるべきなのではないか、と思うようになりました。

マイブログのタイトル下に書いているように、「海外経験なしで」というのが、私の最大の「ウリ」なのです(笑)。
DVD学習だけでここまで(って大したことないけど)できるようになった、というのが私の宣伝文句で、DVDを活用することで日本にいながらでも多くのことが学べる、というのを実感しているから、そういう趣旨のブログを書いているわけですね。

「DVDだけで」というのには、「英会話スクールには通わないで」という意味も暗に含ませていました。
誰か個人に指導されることなく「家で独学で」という意味です。
そういう意味で、スクールに通わずにいかにして英語力を伸ばすか、ということにこれまでは取り組んでいたわけですが、ここまで来ると、「ただの意地でしかない」と思いました。
他のことは貪欲に「日本語訳でもカタカナ英語でも語呂合わせでも、知識を身に付けるのに役立つものは何でも使え!」が私のモットーだと言うのに、「スクールに通わずに」ということだけ、何故か頑なにそれにこだわっている自分に気付いて、もうそれもそろそろ限界だと思ったわけです。
やっぱり、「実際に人と英語で会話してみる、という経験を積まなければわからないことがたくさんある」ということを思い知ったのですね。

3回目の面接試験(2007年2月)で落ちたら、次の4回目(2007年7月)はまだ一次免除の資格があるはずなので(そうですよね?)、3回目はこのままの状態で受けるとして、もし3回目の試験がまたダメだったら、その4回目に向けて、2007年5月くらいから、スクールに通うことにしよう、と心の中で決めていました。
私事ですが、この4月から下の娘が幼稚園に行くので、それが落ち着いた5月頃なら通えるかなぁ、と思ったのです。
運良く3回目で何とか通ったので、英検面接対策として今すぐ英会話を習う必要はなくなったのですが、今でも、行きたいなぁ、とは思っています。
まだパンフレットももらってないし、スクールで説明も聞いていませんが、あそこにしようかな、と決めているところも一応あります。
やっぱり面接での自分の様子を見ていると、まだまだ足りない部分が多くて、それを実感している今だからこそ、英会話に通うことで、貪欲に学べるような気がするのですね。

ということで、3回目の試験は、スクールに通わずに挑戦する最後の試験だったわけです。
ですから、独学でできることは何か、をいろいろ考えてみました。
ブログを書くのは休みませんでしたが、それ以外の時間は、極力、そういうスピーチの本や自分で作った文章を音読したり、家事の合間にぶつぶつ独り言でスピーチの練習をする、などして、常にそのことを念頭において過ごしていました。
ただ、悲しいかな、だんだんそういう勉強が苦痛に、というか、「飽きて」くるようになってしまったんですね。
相手がいない状態でそういうスピーチの練習をするのも何だか甲斐がないし(笑)、重要な表現やフレーズも、「暗記はできていないのに、読み飽きちゃった」という状態になってしまったのです。
「読み飽きちゃった」ものを読むのはつまらないし、何度やっても頭に入りません。
だから、こういう勉強法ももう限界で、3回目の試験が終われば、こういう英検二次試験だけにターゲットを絞った勉強はやめにしよう、と思っていました。
3回目の試験までは、とりあえず時間があれば英検面接関連のものを見るようにするけれど、3回目の結果がどうであれ、それが終われば、普通に楽しくブログを書いて、興味のある分野の英語にあれこれ手を出していくことで英語を伸ばす、という方向に変えようと思っていました。
「また」落ちたら、「また」この勉強をあと数ヶ月続けないといけない…そう思うと、何だかやる気が出ないんですよね。
だから、「3回目までは」と決めることで、何とかこのスピーチがらみの勉強に集中できたような気がします。
「これさえ終われば、また好きな方法で英語を勉強できる」と思って、それだけを楽しみにしていました。

本来であれば、「英検のために勉強をして力をつける」のではなくて、「英検に合格できるほどの実力がついたから受ける」というのが自然なんだろうと思います。
3回目に落ちたら、もうそういう気持ちで続けていかないと、英語の勉強そのものが苦痛になりそうな気がしました。
4回目もダメなら、また一次試験をもう一度受ければいい、と結構気楽な気持ちでした。
もちろん、今度もすっと一次に通るかどうかはわかりません。
正直、確率は半々ぐらいだと思いますが、もう、一生の間にどこかで通ればいいや、くらいの気持ちでいた方がいいんじゃないかと思いました。
本当に「英語を使える人間」になれば、英検1級は自然とクリアできるものだと思うことにしたのです。

続いて明日の記事で、その「なんとか通った」という3回目の面接の当日のやり取りについて書いてみたいと思います。

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posted by Rach at 08:39| Comment(4) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月05日

フレンズ3-2その23

レイチェル: (entering from her room) Okay, Pheebs, quick, what shoes should I wear? The black or the purple? (ねぇ、フィービー、素早く決めてね。どの靴を履くべきかしら? 黒いの、それともパープルの?)
ロス: Just, just, just pick one, okay? (とにかくどちらかを選んでよ、わかった?)
フィービー: Okay, okay, okay. The black. But, oh, do you have black with the little strappys? (わかった、わかった、わかった。黒ね。でも、小さなストラップのついた黒い靴を持ってたでしょ?)
レイチェル: Yeah. But, but those really go better with pants. Maybe I should wear pants. (えぇ、でも、あれはパンツの方が本当によく合うのよね。パンツにした方がいいのかも。)
ロス: Yeah, pants! What, what an idea! Or better yet, um, how 'bout you go without any pants. Look, I don't know what you're trying to do to me, but just get your butt in there and pick out any shoes that fit your feet, okay? No, no, I don't care if they match. I don't care if they make your ankles or your knees or your earlobes look fat. Okay. (あぁ、パンツね! それはいい考えだ! もしくは、もっといい考えがあるよ。パンツなしで行く、ってのはどう? ねぇ、君が僕のために何をしようとしているのか、僕にはわからないけど、ただ(つべこべ言わずに)その部屋に行って、君の足に合う靴をどれか選んできてよ、わかった? いいや、僕はそれが似合うかどうかはどうでもいいんだよ。もしその服や靴のせいで、君の足首や膝や耳たぶが太って見えても、僕はそんなこと気にしてないんだよ。わかった?)
レイチェル: But I... (でも、私は…)
ロス: No, no, no just do it. Go in there and pick something out so we can go. (いいや、とにかくそうしてくれ。そこに行って何かを選べば、僕たちは出かけられる。)
レイチェル: All right. (わかったわ。)
ロス: Thank you. (ありがとう。)

Just, just, just pick one, okay? の just ですが、これは以下の英辞郎のニュアンスが近いと思います。
just=(副-8)(質問は)いいから、黙って、つべこべ言わずに。
(用法)命令文で、理由を告げずに「いいから〜しろ」または「いいから〜するな」というとき
例文) Just do it. いいからやってみな。/とにかくやりなさい。

時間がないと言っているのに、どちらの色にしようか、などと悠長なことを言っているので、ロスはイライラしているんですね。
だから、「ただ pick one してよね、いい?」と言っているわけですが、その「ただ(just)」のニュアンスは、「他の(くだらない、つまらない)ことは一切考えずに、「ただ」それだけをしてくれよ」という感じのようです。
この後、ロスのセリフには、何度も何度もこの just が出てきますね。
英辞郎の例文にあった、Just do it. も出てきます。

I don't know what you're trying to do to me. は、「君が僕のために何をしようとしているのかがわからない」、もしくは、「君が僕のためにやろうとしていることが理解できない。」ということでしょう。
僕はただ、早く準備して出かけたいのに、それだけに意識を集中してくれよ、と言いたいのですね。
フレンズ3-2その16 で、
レイチェル: Well, honey. I'm just trying to look nice for your big night. (えぇ、ハニー。あなたの盛大な夜のために、ただ素敵に見えるようにと頑張ってるのよ。)
というセリフが出てきました。
ですから、レイチェルがそういう意味で衣装について悩んでいるのはロスも知っているはずですが、僕の急ぐ気持ちを全然わかろうともせず悩んでいるのが、全然僕のためになってない、とか、ロスのためにきれいに…と言いながら、結局、自分の趣味にこだわってるだけじゃないかとか(←それが図星だろう…笑)、そういう気持ちが込められているんでしょうね。

「自分の部屋に行って」という意味で、get your butt in there という表現を使っていますが、その後のセリフに出てくる Go in there に比べると、butt (尻)という単語を使っていて、下品、というよりも、ちょっと乱暴な言葉遣いなのかな、と思います。
ちょっとムカついた相手に対して使う表現なのではないでしょうか。
get one's butt out of 「〜から立ち去る、〜から出る」という表現もよく聞きますが、これもあまりお上品ではないでしょうし。

ロスは、I don't care if... を2回続けて言っていて、「…はどうでもいい、そんなことは気にしない。」と力説しています。
その後に続く文章が「くだらない」ことだと言っているわけですね。
足首などが fat に見える、と fat 「太った」という形容詞を使っていますが、これは、かなりまずいなぁ、と。
この単語を聞いただけで、ひと波乱ありそうな予感がします(笑)。

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2007年04月04日

フレンズ3-2その22

(entering from Rachel's room, wearing a huge bow to cover the stain)
フィービーはドレスのシミを隠すために、でっかいコサージュのようなもの(a huge bow=大きなちょう形リボン)を付けて、レイチェルの部屋から出てきます。
フィービー: Okay, I'm ready. (さぁ、準備できたわ。)
ロス&チャンドラー: Oh, aaaah! (あぁぁぁ!)
フィービー: Rachel didn't have anything that I liked, so, but she had this Christmas ribbon, and I thought, all right, fine, I'll be political. (レイチェルは私が気に入るような服を持ってなかったのよ。でも、このクリスマス・リボンを持ってたから、「よし、これでいいわ。私は political になるわ。」って思ったの。)
チャンドラー: What are you supporting? ((political になる、って)何を支持してるの?)
フィービー: Duh!! Christmas. (わからないの? クリスマスよ。)

political は「政治(上)の、政治活動をする、政治的な」。
ロングマン現代英英辞典には、
political: relating to the government, politics, and public affairs of a country
つまり、「政府、政治、国の公共の事柄に関係する」ということ。
「でっかい飾りを付けることで、自分の主義主張を示す」という意味で、フィービーは political という言葉を使ったのでしょう。
「それを示すことで、どういうことがアピールできるの? 政治的に何を支持してるの?」と尋ねるチャンドラーに対して、「クリスマスのリボンだから、クリスマスを支持してることを示しているに決まってるじゃない。」と答えるフィービー。
そういうのを political って言うんだろうか…?という感じなのですが(笑)。

duh というのは、相手の言葉を聞いて、「何言ってるの? そんなこともわからないの? 当たり前じゃない。」などのように、ちょっと非難とあきれているさまを表す言葉です。
英辞郎には、
duh=(間投)(米俗)(そんなの)当たり前じゃないか。
(用法)たとえば、洗車場で車を洗っているときに友人がやってきて、「随分汚れてるなー」と言われたときに「ダー」と言えば、「汚れてるから洗車してるんだ」というニュアンスになる。

とあります。
フィービーの発音を聞いていると、そういう気持ちが込められているのはすぐにわかりますよね。


ロス: Okay, hey, that's okay with me. Two down, and I have exactly 12 minutes.... What? My watch stopped. My watch. (shows Chandler) Okay, see, the, the dinosaur tail isn't going around any more. (grabs Chandler's watch) What time is it? It's 7:33. I have seven minutes. I have seven minutes! (わかった。僕はそれでいいよ。二人は準備が済んだ。そしてあとちょうど12分ある…何? 僕の時計が止まってる。僕の時計が。[チャンドラーに時計を見せて] ほら、恐竜の尻尾がもうグルグル回ってないよ。[チャンドラーの時計を掴んで] 今何時? 7時33分か。あと7分だ。あと7分だよ!)

down は「完了して、終了して」という意味なので、Two down は「二人は、準備が完了した。」ということです。
研究社 新英和中辞典には、
down=完了して、終了して
Two problems down, one to go. 「問題の2つは終了して残りが1つ。」

という例文が載っています。
時計が止まってると大騒ぎのロスですが、ロスのセリフから判断すると、ロスの腕時計は恐竜の尻尾が針(秒針?)になっているようですね。
時計の長針と短針がミッキーマウスの腕だったりするのは時々見ますが…(笑)。
こういうセリフで、さりげなくロスの時計が恐竜グッズであることを示して、ほのかな笑いを誘っているわけですね。

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2007年04月03日

出だしでつまずく 1級面接2回目

頭が真っ白 1級面接1回目 の記事の続きです。
今日は、第2回目の面接(2006年11月12日)に向けてどんな勉強をしたか、と、その面接当日の話をします。
(だらだらと長いので、英検に興味のある方にとっても、退屈な記事だと思います…笑)

最初に2回目の結果を書いておきます。
不合格A
セクション1 (SHORT SPEECH)
15点 (30点満点)
セクション2 (INTERACTION)
15点 (30点満点)
セクション3 (GRAMMAR AND VOCABULARY)
8点 (20点満点)
セクション4 (PRONUNCIATION)
10点 (20点満点)
合計
48点 (100点満点、合格点60点)
ということでした。
「不合格A」とは言っても、惜しい!ってほどの点数ではありません(笑)。

1回目の面接で、頭が真っ白になってしゃべれなかったのは、スピーチでの決まり文句のような表現のストックが自分の中にないからだ、と思いました。
関連の本を読んで、自分なりにまとめて印刷していても、それを覚える、ということまではしていなかったのです。
何となく覚えているだけでも、口から出てくるだろう、みたいに軽く考えていたのが間違いでした。
それで、とにかく、そういう文章を音読して、口に慣らして、言葉がスムーズに出るように練習しました。
それから、ただ、文章を丸暗記して覚えるのではなくて、「本当にそう思って言っている、そう訴えたいと思っている」という気持ちを込めて、自分の話している内容が頭にちゃんとイメージできるようにしながら、話す訓練をしました。
また、実際にそれなりの大きさの声を出して話す、ということにも気をつけていました。
普段からゴニョゴニョとしか音読していないと、当日もそんな風にしか話せなくなるだろうと思ったからです。

トピックというのは、多岐に渡りますが、実際に受けてみた感想を言うと、割と抽象的な話題が多いような気がします。
それぞれ想定されるトピックに関しては、具体的に2分間のスピーチを実際に自分で作ってみたわけではありません。
最初はいくつかきちんと2分間分のスピーチを作ってみたのですが、それを暗記することすらできないのです。(記憶力の限界をひしひしと感じます…笑)
それに、仮にそれを丸暗記できたところで、自分が予想していた問題と全く同じものが出る、ということもないでしょう。
ですから、暗記することはあまり意味がないと考えて、ただ、テクノロジー、教育、などそれぞれの分野で使えそうな表現を分野ごとにまとめて覚える、という風にしました。
そして、その分野ごとに、Pros & Cons に意見を分けてみたのですね。

基本的にアーギュメントというのは、ある意見に対して、賛成か反対か、という意見を述べるものです。
仮にそういう質問でなくても、「こういう長所があり、こういう短所がある」などと、2つの面からアプローチするのが基本ですよね。
自分の意見を述べる、というのは、自分がどちらのサイドにつくか、というのを表明する、ということで、そのように Pros & Cons に分けた後、自分としてはどちらを選ぶか、ということを念頭において、自分の意見に合う側の表現を重点的に覚えていこうと思いました。

ここからは、面接当日の話です。
面接官は、日本人の女性と、ネイティブの男性でした。
最初の自由会話では、「どうやってここまで来ましたか? どのくらい時間がかかりましたか?」「この面接の後、何をしますか? どういう予定ですか?」などの質問をされました。

トピックの選択に関しては、前回の反省から、「早く決める」ことを心がけました。
結果として、別のトピックを選んだ方が良かった、ということはあるかもしれないけど、少なくとも限られた1分間で、どちらにしようかなどと迷っている時間はないと思ったからです。
これだ、と思ったら、それに集中して、できるだけ内容を考えるために時間を使うべきだ、というのを前回のことで痛感していたのですね。

選んだトピックは、「あるもの(以下Aとします)は、創造性(creativity)を高めるか阻害するか」というようなものでした。
創造性に関するトピックというのはちょっと抽象的だけれど、そういうものの方が話をしやすいと思ったのです。
私は「高める」というポジティブな方向で話を進めることにして話し始めたのですが、またもや、あまり話が続かない。
前回よりは沈黙の長さが減ったとは思うのですが、しばらく沈黙したり、何度も言い直したりして、結局、不完全なスピーチになってしまいました。
「あぁ、また、ダメかもなぁ…。またきっと不合格だわ。」みたいに思いながら、何故かパニックにはならない冷静な私がいました。
2回目で少しは慣れた、というのもあるでしょうが、ダメかも、と思ったことで、「間違えないように気をつけなくちゃ!」という緊張感からちょっと解放されたのかもしれません。

2分間のスピーチが終わり、面接官の質疑応答で、ネイティブの男性が、
「Aは創造性に対して、ポジティブに働くと思いますか? それともネガティブに働くと思いますか?」
と尋ねて来られました。
その質問の意味がわからなくて、"I beg your pardon?" と聞き返しました。
すると、その男性がトピックの問題を読み上げてから、再度、ポジティブかネガティブかを尋ねて来られたので、私は「もちろんポジティブです。」と答えたら、相手は「よくわかりました。」とおっしゃいました。

実は、面接が終わってから気付いたのですが、どうやら私は、スピーチの最初に、
"I would say yes for the following reasons." 「以下の理由で、私はそれについて賛成します。」
と答えたようなんですよ(爆)。
質問は「高めるか阻害するか」だから、「高めると思う」か「阻害すると思う」かのどちらかで答えないといけない!
もしくは、「ある部分では高めるが、別の部分では阻害する」などと両方挙げるのもアリでしょうが、少なくとも、or の入った質問で、yes と答えるのはダメですよねぇ…。
そんなことは初歩の初歩で、TOEIC のパート2の応答問題ならその間違いに気付くのに、自分がそんなトンチンカンな発言をしたなんて!
またその発言の後も自分でそのことに気付かなかったなんて!
後から気付いて、自分でもびっくりでした。

つまり、私は自分が発した言葉を全然自分で聞けていない、ということがここではっきりしました。
ここが、「書く」のと「話す」のとの違いなのかな、と後から思いました。
いくら緊張しているといっても、こんなことではそりゃあ面接には通らないよなぁ、と思いましたね。
1級の二次面接でここまでトンチンカンなことを言ったのは私くらいじゃないだろうかと…。
面接官の人は心の中でツッコミを入れておられたのではないかしら…「イエス!って一体何がイエスやねん?」って(笑)。

その男性の質問の意図は、「あなたは自分がどちらの意見であるかをはっきりとは言っていませんでしたよ。」ということだったのですが、それに気付かない私もどうかしていたのだと思います。
ここで、自分が yes と返事してしまったことに気付いて、「あれは間違いでした。私の意見はこうです。」と自分の口からはっきり言い直すことができていれば、もう少し評価が変わっていたのかも…とも思います。(それで挽回して合格になった、とも思えませんが)

次に「具体的な例」を多分聞かれたと思うのですが、それを聞かれたということはスピーチで説得力のある具体例を出せていなかった、ということでもあります。
何かしゃべった気がするけど、確かに具体例を出した記憶はない…それも問題だと思いましたね。
まずは、自分がその問題についてどう思うかを簡潔に述べ、その理由を具体例を交えて述べる、最後にまた改めて自分の考えをまとめる形の結論、というパターンで行こう!と決めていたのに、そういう形式に合わせて話すことができなかった、ということです。

質疑応答で「具体的な例」を尋ねられたので、Aについての話をひたすら話していたら、「Aが良いか悪いか、ではなくて、それが創造性にどういう影響を与えるか、という質問なんですが…」と女性から言われて、あっ、そうだ、とやっと気付きました。
やっぱり私は「話す」時に、恐ろしく視野が狭くなっている、というか、「何について話しているかさえ忘れている」ようです(笑)。
言葉を思いつく、思い出すのに精一杯なんでしょうねぇ。

でも、そこではパニクることもなく、何故か平然と、
Oh, I guess I made a mistake. 「あぁ、勘違いしていたみたいですね。」
と微笑みながら答えたのですが、かと言って、「どういう影響を」というのがうまく説明できない。
じゃあ、creativity とは何ですか?と聞き直されて、Creativity is the ability... などと続けようと思ったけれど、うまく言葉がでてこなくて、
"Creativity... creativity... It is so hard to explain the meaning of creativity..." などと言い訳して(笑)何とか説明を探そうと思ったのですが、的確な言葉が出てきませんでした。
やっと出てきた説明が、Creativity is the ability to create something orininal or unique... で、ここまでが限界。
そしてその後、トピックに結び付けて話すことも出来ませんでした。

ちなみに、ロングマン現代英英辞典では(笑)、
creativity: the ability to use your imagination to produce new ideas, make things etc
と書いてあります。
語義の説明としては、良い線行ってたかも…と思ったりしますが(笑)、その後に話が続かなければあまり意味はないですよねぇ。
そんな感じで、面接は終わりました。

ここで、この面接を振り返ってみると、まず最初のトピックで、「どちらか?」と聞かれているのに、「はいそうです。」と答えてしまった、AがBに対してどういう影響を与えるか、という話なのに Aの話ばかりをしてしまった、そのトピックに出てくるキーワードの意味を自分の言葉で説明しろ、と言われて、「それを説明するのは難しいですね。」などと、ほとんどボケキャラを演じているかのような、トンチンカンなやり取りが続いていたわけです。

不思議なのは、言っている時は自分が直前に言ったことをすっかり忘れているのに、終わった後、思い出すと、結構はっきりと覚えている。
確かに私は yes と言ったなぁ、とか、Aのことばっかりしゃべっていて、創造性という単語を使いもしていなかったなぁ、とか。
で、キーワードをかみくだいて説明することすら中途半端で終わっている、というのもこれまた致命的ですし。

これだけのメチャメチャ具合で、絶対不合格だとわかっていながら、不思議とこの時は落ち込みませんでした。
少なくとも、沈黙が前よりも少なくなったし、質疑応答で面接官が助け舟を出してくれているのがわかったからでしょうか。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本 の p.299 の質疑応答の項目で、
「面接官の質問は、受験者をやり込めるものではなく、気づかなかった点を指摘し、「助け舟」を出してくれているというぐらいの態度で臨んだ方が気楽にもなれる。」
と書いてあったのですが、まさにそれをその場で実感した気がしました。

最初の2分間のスピーチでは、わけのわからないことを言ってしまったけど、相手と対話していく中で、ポイントを絞ることができるように思いました。
あの時に、自分が yes と言ったことを思い出していれば、「さっきのは間違いでした。」と言い直して、もう一度、はっきり結論を自分の口から言えたのだろうし、私の偏った論理展開を指摘してくれたわけですから、それを参考にして、Aが創造性に良い影響を与える具体例をその時1個でも挙げられていれば、またもう少し評価も上がっていたのかもしれません。
創造性についても、その時に、自分の言葉でもっといろいろ説明できていれば、Aがそういうものを作り出す助けになる、という論理展開を思いついたかも、と思います。

最初のスピーチがイマイチだったお陰で、「守るべきもの」がなくなったのでしょうね、質疑応答の時は、試験されている、というよりも、相手と会話する、という意識の方が強かったです。
相手の質問を聞いてパニクるのではなくて、あぁ、そうか、と素直に人の意見として聞いてしまう、というか、面接官があれやこれやとおっしゃって下さることに対して、自分なりに考えて対応する、ということが初めて出来た気がした、というか。
「今さら点数を稼いでも挽回できないだろう」と思っていたために、「少しでも点数を稼ぐために何か印象的なことを言おう」という意識はなくて、相手が尋ねてきたことに答える、相手が「これはどうですか?」と言ってきたらそれを考える…と、何だか本番の試験なのに、試験の練習をしているような心境で話をしていました。
相手が私をうまく誘導しようとしてくれているように感じ、それが相手の求める答えへの道であり、私はそういう方向でスピーチをすべきであったし、その方向で質疑応答に臨むべきであった、ということを、実際の面接官とのやり取りで初めて気付くことができた気がしました。

ということで、絶対不合格だと思いながら、帰り道の足取りは意外と軽かったです。
もう次の試験のことを考えていました。
この反省点を生かして次回はそういうトンチンカンなことがないように気をつけて試験に臨もう!と思えたのですね。
(ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。)

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posted by Rach at 12:02| Comment(8) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月02日

コマンドーの話 フレンズ3-2その21

怒った顔で部屋に入ってくるジョーイ。
ジョーイ: (entering) Where's my underwear? (俺の下着はどこだ?)
ロス: Whoa, whoa, whoa. Come on, come on, what? You took his underwear? (おいおいおい、ちょっと何だよ? チャンドラーはジョーイの下着を取ったのか?)
チャンドラー: He took my essence! (ジョーイは俺のエッセンス[根本的要素]を取ったんだぞ!)
ロス: Okay, now hold on. Joey, why, why can't you just wear the underwear you're wearing now? (わかった、ちょっと待ってよ。ジョーイ、どうして今はいてる下着をそのままはいておくことができないんだ?)
ジョーイ: Because I'm not wearing any underwear now. (だって、俺、今、下着を何もつけてないから。)
ロス: Okay, then why do you have to wear underwear tonight? (わかった、それじゃあ、今夜はどうして下着をつけないといけないんだ?)
ジョーイ: It's a rented tux, okay? I'm not gonna go commando in another man's fatigues. (だって、レンタルのタキシードなんだぜ、わかる? 他の男の戦闘服で、「下着なし」ってわけにはいかないよ。)
チャンドラー: Well, then it looks like somebody is gonna have to give somebody back his cushions. (それじゃあ、誰かさんは誰かさんに彼のクッションを返してやらないといけないみたいだな。)
ジョーイ: Okay. You hide my clothes, I'm gonna do the exact opposite to you. (わかった。お前は俺の服を隠した。俺はお前に全く正反対のことをしてやるよ。)
チャンドラー: What are you, what are you gonna show me my clothes? (お前は何をするつもりだ? 俺の服を俺に「見せる」つもりか?)
ジョーイ: Hey, opposite, is opposite! (leaves) (おい、反対は反対だ[反対と言ったら、反対なんだ]!)
と言って立ち去るジョーイ。
チャンドラー: He's got nothing! (話にならないよ!)

チャンドラーはまだ「エッセンス」の話をしています(笑)。
essence については、フレンズ3-2その18 で説明しています。
ジョーイが、下着がない、と騒いでいるので、ロスは「出掛けるからって、別に下着まではき換える必要なんかないじゃないか。今はいてるのをはいておいたら?」と言うのですが、ジョーイの返事は、大方の予想を裏切らないものでしたね(笑)。
ジョーイが普段は下着をつけてない、という話はこれまで何度も出てきました。
フレンズ1-13その4 では、ジョーイはチャンドラーと一緒に寝ないといけないので、やむを得ず下着をつけたけど、落ち着かなくて眠れない、という話をしていました。
フレンズ2-13その16 では、下着を盗まれたチャンドラーに「お前の下着を貸してくれ」と言われて、
ジョーイ: I'm not wearing any. (俺は下着ははいてないよ。)
と返事していましたし。
この「下着をはいてない」ネタは今後もまだまだ出てきます。

fatigue は「疲労」ですが、fatigues と複数形になると「作業服。軍服、戦闘服」という意味になります。
fatigue には「軍隊で兵士に課せられる雑役」という意味もあるからでしょうね。
ロングマン現代英英辞典の語義は、
fatigues [plural]: loose-fitting army clothes
つまり、「(複数形で)ゆったりした軍隊の服」となっています。
commando は「(特殊訓練を受けた)コマンド隊(員)、突撃隊員」。
ですから、commando と fatigues という単語は、兵隊関係の言葉なんですね。
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の Commando (邦題:コマンドー)という映画もありましたね。(見てませんが)
Amazon.co.jp: コマンドー DVD
ロングマン現代英英辞典には、以下の語義が載っています。
commando:
1. [countable] a soldier who is specially trained to make quick attacks into enemy areas
2. go commando
(American English spoken) to not wear any underwear - used humorously

1.を訳すと、「敵のエリアに素早く攻撃を加える訓練を特別に受けた兵士」で、これが一般的な意味です。
2.には、go commando=「(アメリカ口語) 下着を全くつけないこと。ユーモラスに使われる」とありますね。
英辞郎にもちゃんと、
go commando=下着を付けずにズボンをはく
と書いてあって、この表現は、ジョーイ独特のものではなく、アメリカでは一般的に使われている表現のようです。
ジョーイは fatigues 「軍服、戦闘服」という言葉を使っていますので、commando も「コマンドー、突撃隊員」として表現した方が、そのセリフの面白みがわかるのですが、うまく日本語に置き換えるのが難しいですねぇ。
in another man's fatigues の in は、「その服の中に[で]」という意味と、「その服を着て」という意味のどちらにも使えると思うのですが、「他人の戦闘服の中で俺がコマンドーになる(コマンドーとして突撃する)」とか、「他人の戦闘服を着て俺がコマンドーになる」とか、見た目上はそんな感じのセリフになるのでしょうかねぇ?
でも、意味としては、そんな抽象的な比喩ではなくて、辞書にもしっかり載っているイディオム(?)ですから、「他人の服を着て、下着をつけない、ってことはない」という風に誰もがピンと来るわけですね。

(しつこく引っ張って申し訳ありませんが…笑)どうしてコマンドーがそういう意味になったのか?について。
フリーオンラインスラング辞典の Urban Dictionary に面白いことが書いてありました。
Commando: To not wear underwear. The origins for this are either "out in the open" or "ready for action". Maybe others.
訳すと、「下着をつけないこと。この語源は、"out in the open" 「外にいる、公然と明るみに出ている」 か、もしくは、"ready for action" 「戦闘準備ができている」 かのどちらか。もしくは別にあるのかも。」とのことです。
まぁ、そういう意味でしょうね(笑)。
こそこそと隠れてないで、いつでも戦闘に参加できるぜ!という準備万端の様子を表現しているということでしょう。
雄々しく猛々しい感じも滲み出ていますしね(笑)。

the exact opposite 「正反対のこと」をすると言ったジョーイに対するチャンドラーのセリフ、"What are you, what are you gonna show me my clothes?" ですが、これは正確には、"What are you gonna do? Are you gonna show me my clothes?" ということですね。
ネットスクリプトでは上のように書いてありましたが、DVD字幕では、"What, are you gonna show me my clothes?" と what と are の間にコンマがちゃんと入っていました。
細かい話をすると、そこにコンマがないと、what が show の目的語のように見えてしまい、me に見せる対象物としての目的語が what と my clothes の二つあるかのように見えてしまいます。
実際は、チャンドラーのセリフの言い方から、「何を…俺に服を見せるつもりか?」になるのはわかるのですが。

hide 「隠す」の反対だから、show 「見せる、披露する」のか?とチャンドラーは返しています。(子供の喧嘩みたいですが…笑)
それに対して、"opposite, is opposite!" 「反対は…反対なんだ!」と言って去っていくジョーイ。
正反対のことだったら「隠す」の反対の「見せる」だよな?と言われて、うまく言い返すことができなくて、「とにかく俺のすることを見てろ!」という感じの捨てゼリフでしょうか。
He's got nothing! は「彼は何も持っていない。」という感じで、「理屈が通っていない、説明になっていない、自分でもよくわかっていない、何も考えてない。」のように、いろいろなニュアンスが考えられるかと思います。

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posted by Rach at 16:43| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月01日

フレンズ3-2その20

フィービー: Oh Rach, good! Listen, isn't this perfect for me? (she's wearing another dress on a hanger around her neck) (まぁ、レイチェル、素敵! ねぇ、これって私にぴったりじゃない?)
フィービーは、ハンガーがついたままの服を首にかけてドレスの上に着ています。
レイチェル: Oh, it's perfect! But not for tonight. (まぁ、ぴったりね! でも、今夜(の会合)には合わないけど。)
フィービー: Well, of course, not for tonight. Yeah, hi. I'm going to a benefit. (えぇ、もちろん。今夜はダメね。はーい、私、募金活動に行ってくるわ。)

ネットスクリプトでは、フィービーの最後のセリフは、"Well, of course not for tonight. Yeah, hi!" としか書いてありませんが、DVD字幕では上のように、"I'm going to a benefit." と書いてありました。
benefit は「利益」で、その場合は通常、不可算名詞になります。
このように a benefit と可算名詞になると、「慈善興業、募金興行」という意味になります。
ハンガーをつけた服が、街頭で募金活動をしている人たちが首にかけている募金箱みたい、だからでしょうかねぇ?
ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3 のロスのセリフに、「博物館へ寄付してくれたことに感謝を述べる」というフレーズが出てきました。
そういう寄付などを求める会合に、こういう格好で出席するのはジョークとしては面白いかもしれないけど、今回は非常に真面目な会合だから、それはひんしゅくよねぇ…みたいな感じなのでしょうか?
ネットスクリプトでも省略されていて、セリフとしてもあまりはっきりとは言っていないので、その a benefit という言葉に、特に意味はないのかもしれませんが…。


チャンドラー: We used them as pillows when we went camping. (キャンプに行った時、俺たちはあれを枕として使ってたんだ。)
ロス: What? (何のこと?)
チャンドラー: (shyly) The sheep. ([恥ずかしそうに]羊、だよ。)
ロス: Hey, what you do on your own time... (なぁ、チャンドラーが自分の自由時間に何をしようと…)

突然、枕の話をするのでロスは不思議に思うのですが、チャンドラーはさっきのビニールの羊の件にまだこだわっていたんですね。
ビニールの羊については、昨日の記事、ビニール人形の話 フレンズ3-2その19 で説明しています。
チャンドラーが "The sheep." 「例の”羊”だよ。さっきの”羊”だよ。」と言う時のト書きには、shyly 「恥ずかしそうに」と書いてあるのですが、まさにそんな感じでした。
ロスの what you do on your own time... はセリフが途中で終わっていますが、What you do on your own time doesn't matter to me. 「君が自分の自由時間にすること(行為、行動)は、僕には重要なことじゃない[僕には関係ない]。」みたいな感じのことを言いたかったのでしょうね。
Whatever you do on your own time, I don't care. 「君が自由時間に何をしようと、僕は気にしないよ[どうでもいいよ]。」とも言えるかと思います。

チャンドラーが一生懸命言い訳しているので、ここであまり親しくない人なら、「あぁ、そういうことだったんですね。」ととりあえず聞いておいてあげるところでしょうが、ロスは「そんな妙な言い訳をしなくても、その羊をどう使おうが、君の勝手にしたらいい。チャンドラーがどういう使い方をしても、それは君の自由だよ。」みたいな返事をしているわけで、つまり、チャンドラーがエッチなことに使っていると思っている、と言っているのと同じですね。

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posted by Rach at 11:17| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする