2007年07月21日

ハーディー・ボーイズ フレンズ3-5その9

レイチェル: Oh, I don't know, I guess, Chris O'Donnell, John F. Kennedy, Jr., Daniel Day-Lewis, Sting and Parker Stevenson. (そうねぇ、よくわからないけど、こんな感じかしら、クリス・オドネル、ジョン・F・ケネディ・ジュニア、ダニエル・デイ=ルイス、スティング、それから、パーカー・スティーヴンソン。)
ロス: Spiderman? (スパイダーマンの?)
レイチェル: Hardy Boy. (ハーディー・ボーイズよ。)
チャンドラー: Peter Parker. ((ロスが言ってるのは)ピーター・パーカーだ。)
ロス: Thank you. (ありがとう。)

昨日の続きです。
レイチェルが最後に名前を挙げた、Parker Stevenson の説明をします。

パーカー・スティーヴンソン。
日本語版ウィキペディアはないので、英語版を。
Wikipedia 英語版: Parker Stevenson
レイチェルが言っているように、Hardy Boys (ハーディー・ボーイズ)というテレビドラマに出演していたことで有名なようです。
さらには、彼はベイ・ウォッチにも出演していたみたいですね。

IMDb: "The Hardy Boys/Nancy Drew Mysteries" (1977) TV-Series 1977-1979
ハーディー・ボーイズ、というのは、ハーディー兄弟という少年探偵の話で、有名な小説が原作だそうです。
IMDb: Parker Stevenson の Photos で彼の顔を見ることができます。
(see all 2 photos) のリンクをクリックすると、写真を拡大して見ることができ、写真の説明も載っています。
2枚写真が載っていますが、左(1枚目)がハーディー・ボーイズ、右(2枚目)がベイ・ウォッチの写真ですね。
ハーディー・ボーイズでの写真では、左側の赤い服が弟役のショーン・キャシディ、右の青い服が、パーカー・スティーヴンソンですね。
以下の Amazon.co.jp のサイトでは、北米版のDVDが紹介されています。ジャケット写真を見ることができます。
Hardy Boys Nancy Drew Mysteries: Season One (2pc) (1977)
Hardy Boys Nancy Drew Mysteries: Season Two (5pc) (1977)

ちなみに、レイチェルは Hardy Boys という複数形ではなくて、Hardy Boy という単数形で答えていますね。
これは作品名を挙げているのではなくて、「ハーディー兄弟(Hardy Boys)」のうちの一人、という意味で単数形にしているのでしょう。

チャンドラーが言った Peter Parker というのは、スパイダーマンの本名です。
ここ数年、スパイダーマンが映画になっていますが、トビー・マグワイアがピーターを演じていますね。

上のセリフのやり取りですが、英語は日本語のように助詞がないので、「誰々か?」「誰々よ!」みたいに言わなくて、ただ固有名詞が並んでいるだけになりますね。
そのやり取りをシンプルにすると、
レイチェル: Parker Stevenson. (パーカー・スティーヴンソン。)
ロス: Spiderman? (スパイダーマン?)
レイチェル: Hardy Boy. (ハーディー・ボーイズ。)
チャンドラー: Peter Parker. (ピーター・パーカー。)
ロス: Thank you. (ありがとう。)
となって、日本語訳を助詞をつけずに、ただカタカナの名前だけにしてしまうと、ひたすら固有名詞を挙げているだけのやり取りに見えてしまいますね。

それぞれの頭に浮かんだ考えは…。

まず、レイチェルが、パーカー・スティーヴンソンの名前を挙げた。
パーカーと聞いて、ロスは、ピーター・パーカーを思い出したので、「それはスパイダーマンに出てくる人?」という意味で、スパイダーマン?と尋ねた。
レイチェルは「スパイダーマンじゃなくて、ハーディー・ボーイズに出ていた人よ。」と答えた。
チャンドラーは、「ロスが言っているスパイダーマンに出てくる人ってのは、パーカー・スティーヴンソンじゃなくて、ピーター・パーカーだよ。」と教えてあげた…ので、ロスは御礼を言った。

というやり取りになるわけですね。

その前にチャンドラーが、ジェシカ・ラビットというアニメキャラを候補に挙げたので、レイチェルもそういう架空の人物であるアメコミのキャラがいいのかな?とでも、ロスは思ったのでしょうか?

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2007年07月20日

スティング フレンズ3-5その8

ジョーイ: Rach, how about you? (レイチェルは?)
レイチェル: Oh, I don't know, I guess, Chris O'Donnell, John F. Kennedy, Jr., Daniel Day-Lewis, Sting and Parker Stevenson. (そうねぇ、よくわからないけど、こんな感じかしら、クリス・オドネル、ジョン・F・ケネディ・ジュニア、ダニエル・デイ=ルイス、スティング、それから、パーカー・スティーヴンソン。)

わからないけど…と言いながら、すごい早さで5人の名前を挙げるのが面白いですね。
他の人の話を聞きながら、ちゃんと自分の分を考えていたんだ(笑)。

クリス・オドネル。
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(Scent of a Woman)、バットマン・シリーズのロビン、などで有名ですね。
ウィキペディア日本語版がない!ということで英語版
Wikipedia 英語版: Chris O'Donnell

ジョン・F・ケネディ Jr. は名前から分かる通り、あのケネディ大統領の息子さんのことですね。
彼がどれほどのセレブであったか、そしてその波乱の人生については、ウィキペディアを直接見ていただいた方が早いです。
Wikipedia 日本語版: ジョン・フィッツジェラルド・ケネディ・ジュニア

ダニエル・デイ=ルイス。
フレンズ3-4その9 で、「マイ・レフトフット」(My Left Foot)という映画について説明しているのですが、ダニエル・デイ=ルイスはその映画に主演して、アカデミー主演男優賞を受賞しています。
最近では、マーティン・スコセッシ監督の「ギャング・オブ・ニューヨーク」(Gangs of New York)に出演していましたね。
Wikipedia 日本語版: ダニエル・デイ=ルイス

スティングは歌手。
ポリス(The Police)のメンバーでしたね。
フレンズ3-3その24 で、Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)の歌詞について少し触れています。
Wikipedia 日本語版: スティング (ミュージシャン)

魅力的な有名人を挙げる時に、スティングってよく引き合いに出されるような気がします。
かっこよく年齢を重ねている人、みたいなイメージがあるんでしょうかねぇ?
フレンズ1-13 で(解説を飛ばしてしまいましたが)こんなセリフが出てきます。(ちょうど、フレンズ1-13その4 と、フレンズ1-13その5 の間に当たる部分です。)

ジョーイのパパが浮気をしているのを知っていながら、わざと知らん振りをしているジョーイママ。
ジョーイ: Ma, I don't mean to be disrespectful, but... what the hell are you talking about? I, I mean, what about you? (ママ、失礼[無礼]なことをするつもりはないけど…一体何を言ってるんだよ! つまり、(パパの気持ちじゃなくて)ママの方はどうなんだよ?)
ジョーイママ: Me? I'm fine. Look, honey, in an ideal world, there'd be no her and your father would look like Sting. And I'll tell you something else: Ever since that poodle-stuffer came along, he's been so ashamed of himself that he's been more attentive, he's been more loving, it's like every day is our anniversary. (私? 私は大丈夫よ。ねぇ、ハニー。理想の世界だったら、そんな女は存在しなくて、パパもスティングみたいなルックスなんだろうけどね。そして、他にも言うことがあるわ。あのプードルを剥製にする女が現れてからずっと、パパは自分のことを恥じて、前より思いやりのある、愛情に満ちた人になってるのよ。まるで毎日が(結婚)記念日みたい。)

ジョーイのパパはスティングとは随分イメージの違う人ですが(笑)、スティングみたいなダンナなら素敵なのに、ということですね。

フレンズ8-10 には、スティングの奥さんである Trudie Styler が、本人役でゲスト出演します。(スティング本人は出てきませんでしたが…)

アリー my Love の 4-20 「誕生日の贈り物」(原題: Cloudy Skies, Chance Of Parade)には、スティング本人がゲスト出演していて、スティングの猛烈なファンである女性の夫からスティングが訴えられる、という話でした。

…というわけで、どんな状況でも、「スティングは素敵、かっこいい」というみんなの共通認識があるようです。
だから、レイチェルがスティングの名前を挙げると、みんなは、なるほど、と納得するわけですね。

スティングの話が長くなってしまったので(笑)、Parker Stevenson の説明は明日にします。

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2007年07月19日

ギャング フレンズ3-5その7

ジョーイ: Hey, Monica, who would yours be? (ねぇ、モニカ。モニカの場合は、誰になりそうなの?)
モニカ: First, I need a boyfriend, then I can have a list. (まず、恋人が必要ね。そしたら、そういうリストを作ることができるわ。)
ジョーイ: It's just a game, Mon. (makes a 'Can-you-believe-her' face to the rest of the gang.) (ただのゲームだよ、モニカ。)
ジョーイは、他のフレンズたちに「モニカって信じられないよな?」という顔をする。

昨日の記事に出てきた、モニカからチャンドラーへの質問、"who's on your list?" はわかりやすいですが、この "who would yours be?" という疑問文は、日本人にはパッと出てこない気がします。
つまり、Yours would be 'somebody'. という文章の somebody を who? で尋ねる形の疑問文になっているわけですね。
yours = celebrities that you could sleep with で、それが誰か?を尋ねる形になっているわけです。

Who is yours? ならまだシンプルでわかりやすいですが、そこに would が使われているために、少し複雑な形になっているのですね。

チャンドラーに対しては、"who's on your list?" と直接的に質問していましたが、それは、ジャニスとチャンドラーの間で、そういうリストがすでに存在しているのがわかっているから、「あなたのリストには誰が載っているの?」という「事実」を尋ねるので、普通に現在形を使っているのです。

それに対して、モニカの場合は、今話題に出たばかりで、モニカにはまだそういうリストが存在していないわけだから、「そういうリストがあるとしたら、もしそんなリストを作るとしたら、誰になる?」と、仮定の意味を込めた婉曲表現の would を使って尋ねているわけです。

あくまで仮定の話として聞いているのは、その would からも読み取れるのに、それでも、「まずは恋人を」と頑張るのが、いかにもモニカらしい、ということなのかもしれません。
モニカにしてみれば、「恋人が許してくれる5人の相手」なわけだから、私にはまずその前提条件となる恋人探しから始めないと、そういうリストを作ることはできないのよ、という気持ちですね。

ト書きの、"makes a 'Can-you-believe-her' face" というのは文字通り、"Can you believe her?" 「モニカのこと信じられる?」、つまり、「モニカって信じられないこと言うよな?」という気持ちを顔で表現している、ということですね。
フレンズのト書きにはよくこういう表現が使われますが、便利な表現だと思います。

同じくト書きで、gang という言葉が使われていますが、これはフレンズのメンバーのことですね。
「遊び仲間、グループ」という意味で、フレンズのト書きでは、よくこのように表現されています。
フレンズ1-8その5 で、モニカのおばあちゃんの遺品の写真が出てきました。
その「おばあちゃんと友達の写真」には、
"Me and the gang at Java Joe's" (私とジャワジョーズの仲間)
という説明が書いてありました。
「いつもつるんでいる悪ガキたち」みたいなニュアンスが感じられるような気もします。

ロングマン現代英英辞典では、
gang: [countable]
1. a) a group of young people who spend time together, and who are often involved in crime or drugs and who often fight against other groups
b) a group of young people together in one place, especially young people who might cause trouble
2. a group of criminals who work together
3. (informal) a group of friends, especially young people

つまり、1. の a) は「一緒に時間を過ごす若い人たちのグループで、しばしば犯罪や薬物にかかわっており、しばしば他のグループとけんかする」、
1. の b) は「一つの場所で一緒にいる若い人たち、特にトラブルを起こすかもしれない若い人たちのグループ」、
2. は「一緒に働く犯罪者のグループ」、
3. は「友達のグループ、特に若い人たちの」

ということで、2. が日本語の「ギャング」のイメージですね。
そして、1. のように、「犯罪やトラブルなどの悪いことにかかわる可能性のある若い人たちのグループ、集団」を指すという意味があるのですが、その意味が広がって、別に何か悪いことやトラブルを起こすわけではない「友達の集団」を指すことになった、ということですね。

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2007年07月18日

ロジャー・ラビットの妻 フレンズ3-5その6

モニカ: So, Chandler, who's on your list? (それで、チャンドラー、あなたのリストには誰が載っているの?)
チャンドラー: Ah, Kim Basinger, Cindy Crawford, Halle Berry, Yasmine Bleeth, and ah, Jessica Rabbit. (あぁ、キム・ベイシンガー、シンディ・クロフォード、ハル・ベリー、ヤズミン・ブリース、それから、ジェシカ・ラビット。)
レイチェル: Now, you do realize that she is a cartoon, and way out of your league? (ねぇ、彼女はアニメのキャラで、あなたとは全く住む世界が違う、ってわかってるでしょ?)
チャンドラー: I know, I know, I just always wondered if I could get her eyes to pop out of her head. (わかってる、わかってる。ただいつも思うんだよ。俺が、彼女の目玉を頭から飛び出させることができるかな、って。)

たくさんの名前が出てきましたので、それぞれの簡単な説明とウィキペディア(日本語)へのリンクをはっておきます。

キム・ベイシンガー。
「L.A.コンフィデンシャル」(L.A. Confidentail)でアカデミー助演女優賞を受賞。
Wikipedia 日本語版: キム・ベイシンガー

シンディ・クロフォード。
スーパーモデル。
Wikipedia 日本語版: シンディ・クロフォード

ハル・ベリー。
「チョコレート」(Monster's Ball)でアカデミー主演女優賞を受賞。
Wikipedia 日本語版: ハル・ベリー
日本語では「ハル・ベリー」と表記されますが、チャンドラーは「ハリー・ベリー」と発音しています。
実際の発音は「ハリー」が正しいようですね。(ウィキペディアにもその件について書いてあります。)

ヤズミン・ブリース。
チャンドラーとジョーイが大好きなTVドラマ「ベイ・ウォッチ」に出てくる女優さんですね。
日本語版ウィキペディアには、ヤズミンの項目がない!
ので、英語版ウィキペディアへのリンクをはっておきます。
Wikipedia 英語版: Yasmine Bleeth
彼女の名前の実際の発音は、「ヤズミン・ブリース」なんでしょうか?
ネットで名前を検索すると、日本語では「ヤスミン」と濁らない発音の方が多くヒットするようなのですが、実際のチャンドラーの発音は「ヤズミン」と濁っているような気がします。
DVDの日本語字幕も「ヤズミン」と濁っていました。
フレンズ2-17その7で、Yasmine Bleeth という名前が、初めてセリフに出てきました。
その過去記事で彼女について詳しく取り上げています。

さて、5人目に挙げたジェシカ・ラビット。
これがいわゆる「オチ」のような感じでしょうか(笑)。
その後でレイチェルが、"she is a cartoon" 「彼女はアニメ[カルトゥーン](のキャラクター)だ。」と言っていることからわかるように、ジェシカ・ラビットは現実の女性ではなくて、アニメキャラなんですね。

Wikipedia 英語版: Jessica Rabbit
ジェシカ・ラビットの日本語版ウィキペディアはありませんが、Wikipedia 日本語版: ロジャー・ラビット で少しだけ触れられています。

つまり、ジェシカ・ラビットというのは「ロジャー・ラビットの奥さん」なんですね。
ロジャーはウサギのキャラですが、ジェシカは人間の姿(それもかなりセクシーな姿)をしています。(英語版ウィキペディアでその姿が見られます)
確かにチャンドラーが名前を挙げたのがわからんでもないなぁ…という感じ。

ウィキペディアに書いてありますが、ジェシカ・ラビットの声はキャスリーン・ターナー(Kathleen Turner)がやっているそうです。
キャスリーン・ターナーは、後のエピソード フレンズ7-22 でかなり重要な役どころでゲスト出演します。(あまり書くとネタバレになるので、ここまでに留めます。)

MOVIES.CO.JP ロジャー・ラビット コレクターズ・エディション というサイトでは、ロジャー・ラビットと並んでいるジェシカの姿が見られます。

out of your league は、「同じ部類には属さない」ということで、「高嶺の花」「手の届かない人、住む世界の違う人」という意味になります。
out of your league については、過去記事 フレンズ1-6その6 で詳しく説明しています。

ロジャー・ラビットの映画は見たことないんですが、このセリフを聞くと、ジェシカは時々、目が飛び出ることがあるようですね(笑)。
DVDの日本語吹替では、「ひょっとしたらあの時、彼女の目玉がビヨーンと飛び出すかもしれないじゃん。」となっています。
「あの時」というのは、この話の流れでいうと、「一緒に寝ている、エッチしている時」ということでしょうね。
このチャンドラーのセリフも、wondered if I could get her eyes to pop out... で、「”俺が”彼女の目玉を飛び出”させる”」ということですから、「俺が彼女とエッチして、彼女の目を飛び出させることができるかな」と言っているわけですね。
エッチの時に、「あなたってすごいわ!」と目が飛び出るほどびっくりさせてみたい、というのは、殿方の夢、でしょうか?(笑)

フレンズ3-2その5 では、
ロス: ...before the big vein in my head pops. (僕の頭に大きな血管が浮き出る前に…)
という表現が出てきました。
そこで、pop, pop up, pop out などの表現について触れています。

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2007年07月17日

試供品 フレンズ3-5その5

チャンドラー: All right, Janice, likes him. In fact, she likes him so much, she put him on her "freebie" list. (わかった。”ジャニスが”彼を好きなんだよ。実際、彼女は彼が大好きで、彼を自分の”試供品”リストに入れてるんだ。)
ジョーイ: Her what? (彼女の…何だって?)
チャンドラー: Well, we have a deal, where we each pick five celebrities that we could sleep with, and the other one can't get mad. (あぁ、僕らは取り決めをしてるんだ。その取り決めでは自分が寝ることのできる5人のセレブ[有名人]をそれぞれ選んで、相手はそれで腹を立ててはいけない、っていうことになってる。)
ロス: Ah, the heart of every healthy relationship. Honesty, respect and sex with celebrities. (あぁ、すべての健全な男女関係の本質[中心]部分だね。正直さ、尊敬、そして有名人とのエッチ。)

昨日の続きです。
freebie の説明からになります。
freebie は「無料で提供されるもの、試供品、無料サンプル、景品」。
ロングマン現代英英辞典では、
freebie: [countable] (informal)
something that you are given free, usually by a company

つまり、「たいていは企業によって、無料で与えられるもの」。

ジョーイが「何?」と聞き返したくらいなので、他の人が聞いてもピンと来ない表現なわけですが、freebie という言葉を使ったのは、お金や何らかの条件と引き換えに、ではなく、こちらが何も提供することなしに、ということなんでしょうかね?
この場合は、ジャニスが恋人のチャンドラーに対してお詫びに何かしてあげないといけない、ということはなく、これについてはチャンドラーが「無条件で認めている」という意味なのかと思います。
「リスク、条件なしに、無料で、何の見返りを要求されることもなく提供される」という感じで、恋人が怒ったり悲しんだりすることなく、どうぞご遠慮なく、と言ってくれる感じ、でしょうか。
上のロングマンの語義にあるように、普通は試供品というのは企業が宣伝のためにただでくれるものですが、この場合は企業ではなく、「恋人がただで許してくれているもの」ということなのでしょうね。

セレブはすっかり日本語になってしまっていますが、
ロングマン現代英英辞典では、
celebrity: [countable] a famous living person (synonym: star)
つまり、「今生きている、有名な人」、同意語は star。

heart は「心臓、心」ですが、この場合は、the heart of で「(問題などの)核心、中心、本質、急所」の意味で使っているようです。
それが「大切な部分、ポイント」だよね、という感じでしょうか。
日本語では「キモ、肝」などとも言いますが、日本語では心臓ではなくて、肝臓なんですね(笑)。

「この5人なら寝ても良い」と恋人に許可を与えているなんて、実に健全な関係の証だねぇ、と、ロスは半ばあきれているのですね。
相手が有名人だからあり得ない話だし、言うのはただだ、みたいなことでしょうが、はっきり sleep with とまで言ってしまっていいのか、みたいな気持ちもあるでしょうね。
だから、ロスは、sleep with をもっと露骨に表現した sex with という表現を使っているわけですね。

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2007年07月16日

フォクシーはセクシー フレンズ3-5その4

[Scene: inside Central Perk]
セントラルパークにて。
チャンドラー: Does anyone else think David Copperfield's cute? (デビッド・カッパーフィールドがキュートだと思う人は他にもいる?)
モニカ: No, but he told me he thinks you're a fox. (いいえ、私はそんな風に思ったことないわ。でもデビッドは、あなたのことを魅力的だと思う、って言ってたわよ。)
チャンドラー: All right, Janice, likes him. In fact, she likes him so much, she put him on her "freebie" list. (いいかい、”ジャニスが”彼を好きなんだよ。実際、彼女は彼が大好きで、彼を自分の”試供品”リストに入れてるんだ。)

「オリバー・ツイスト」などで有名なチャールズ・ディケンズの小説に、David Copperfield というものがあるようですが(主人公の名前でもある)、ここでチャンドラーが言っているのは、手品師、イリュージョニスト(illusionist)の、デビッド・カッパーフィールド、のことですね。
Wikipedia 英語版: David Copperfield (illusionist)
Wikipedia 日本語版: デビッド・カッパーフィールド
自由の女神を消す!とかそういう大掛かりな仕掛けの手品をよくやる方ですよね。
何年か前によくテレビでそういうイリュージョンを放映していて、私も何度か見たことあります。

最近公開になった、ヒュー・ジャックマン主演の映画「プレステージ」(原題: The Prestige)は、マジシャンの対決を描いた映画ですが、その映画のマジックを、デビッド・カッパーフィールドが監修しているそうですね。
映画「プレステージ」公式HP

fox は「キツネ」で、「狡猾な人、ずるい人」という意味もありますが、「魅力的な女性、性的魅力のある女性」という意味もあります。
ロングマン現代英英辞典では、
fox:
2. [countable] (informal) someone who is clever and good at deceiving people
4. [countable] (American English informal) someone who is sexually attractive

つまり、2. は「賢くて、人をだますのがうまい人」
4. は「性的に魅力のある人」。
同じくロングマンで foxy を調べると、それぞれの形容詞の意味も載っています。
foxy:
1. (informal especially American English) sexually attractive (synonym: sexy)
3. skilful at deceiving people (synonym: cunning)

1. が「性的に魅力がある」ということで、同意語は sexy、3. が「人をだますのが上手い」ということで、同意語は cunning。

このセリフでは、「だます」関係の意味ではなくて、魅力的、という意味で使っていますね。
つまり、you're a fox. は you're sexy. のような意味で使っているようです。

他にもいる?と聞いていることから、誰かが、「デビッド・カッパーフィールドをキュートだと思う」と言ったのだろうということはわかりますよね。
チャンドラーがそう思ってるわけはないだろうし、男性をキュートだと言ったということだと、恋人のジャニスがそう言ったのだろうことは、容易に想像できます。
でもモニカはそれをわざと、チャンドラーがそう思っているかのように受け取って、「あなたは可愛いと思ってるのね。彼もあなたのことが素敵だって言ってたわよ。相思相愛じゃないの、良かったわね。」と言いたいようです。

だから、自分じゃなくて、「ジャニスが」そう思ってるんだ、と言うことを強調するために、チャンドラーは、"Janice, likes him." と、Janice をわざとはっきり発音しているわけですね。

freebie の説明は長くなりそうなので明日にします。

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2007年07月15日

あの子はいつも… フレンズ3-5その3

[Scene: Outside Central Perk, Phoebe is pacing back and forth waiting for someone.]
セントラルパークの外。フィービーは前や後ろに歩いて誰かを待っている。
レイチェル: Any sign of your brother? (弟さんが来そうな気配は?)
フィービー: No, but he's always late. (ないわ。でも、あの子はいつも遅れるから。)
レイチェル: I thought you only met him once. (フィービーは弟さんと一度しか会ったことないと思ってたけど。)
フィービー: Yeah, I did. I think it sounds y'know big sister-y, y'know, "Frank's always late." (確かにそうだけど。(でも、そう言ったら)「姉っぽい」って思ったのよ、「フランクはいつも遅れるの」って。)
レイチェル: Well, relax, he'll be here. (まぁ、リラックスして。彼はここに(すぐに)来るわ。)
フィービー: No, I know, I'm just nervous. Y'know it's just y'know Mom's dead, don't talk to my sister, Grandma's been sleeping a lot lately. It's like the "last-desperate-chance-to-have-a-family", y'know, kinda thing. You're so sweet to wait with me. (ちょっとナーバスになってるだけなの。ほら、ママは死んで、姉とは話をしない、おばあちゃんは最近は眠っていることが多いし。それって、「家族を持つ最後のいちかばちかのチャンス」みたいな感じのものね。私と一緒に待っててくれるなんて、レイチェルは優しいのね。)
レイチェル: Well, actually, Gunther sent me. You're not allowed to have cups out here. (takes her cup and goes back inside) (えぇと、実は、ガンターが私をここによこしたのよ。こんな外にカップを持ち出しちゃいけないのよ。[フィービーのカップを持って中に入る]

"he's always late." と always 「いつも」という単語を使ったので、これまで1回しか会ったことなかったんじゃ?と尋ねるレイチェル。
I thought と過去形を使うことで、「今のセリフを聞くまでは、そう”思っていた”けど、もしかしてそれ以外にも何度か会ったりしてるのね?」というニュアンスが出ますね。
実際のところは、やっぱり1度しか会ったことがないのですが、そういう「姉の口癖」というか、「姉がよく言う愚痴」みたいなのを言ってみたかったようです。
「全くあの子はいつもそうなのよねぇ。何度言っても直さないの。もう慣れちゃったわ。」みたいな感覚でしょうか。
フィービーがよく使う、名詞の語尾に -y をつけて形容詞化する big sister-y がここでも登場していますね。

フィービーが家族に関して語るくだりは、よく聞くとかなりハードなことを言っています。
おばあちゃんは sleep a lot 「たくさん眠っている」、それが has been sleeping a lot ですから、現在完了進行形で、「(最近は)ずっと眠っている」という感じでしょうか。
a lot というのは睡眠時間が常識で考えるよりも多い、という感じだと思うので、別に「一度も目を覚まさない」というわけでもないと思うのですが、どうやらいつもウトウトしていて、眠っていることの方が多い、ということなのかな、と。
つまり、ずっと眠っている、寝たきり、もしくは昏睡状態に近い状態になっている、ということで、えらくシビアな話なわけですね。
そういうのをサラリと話すのがフィービーのすごいところでしょうか。

actually は「(フィービーはそんな風に思ってるようだけど)実はそうじゃなくて」というニュアンスですね。
せっかく「優しいのね」と誉めてくれたんだけど、私の意思で来たんじゃなくて、ガンターに頼まれたから来ただけなのよね、ということです。

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2007年07月14日

ぴったりフィットジーンズ フレンズ3-5その2

チャンドラー: Okay. (notices that Joey is wearing some really tight jeans) (わかったよ。)
ジョーイが実にタイトなジーンズをはいているのに気付いて、
チャンドラー: My word! Those are snug! (おやまあ。そのパンツはぴったりフィットしてるねぇ。)
ジョーイ: Oh yeah. These are my old work pants, Sergio Valente. (あぁ、そうだろ。俺が作業する時いつもはくパンツなんだ。セルジオ・ヴァレンテだよ。)
(Chandler goes to his bedroom and opens the door. However, only the top half opens, and he trips into his bedroom over the bottom half.)
チャンドラーは自分の寝室に向かい、ドアを開ける。しかし、ドアの上半分だけが開いて、彼は下半分につまずいて寝室の方に転ぶ。
ジョーイは苦笑いしながら、
ジョーイ: Power saw kinda got away from me there. (そこで(作業してた時)電動ノコギリが俺の手から離れちゃって。)

My word! は「おやおや! これは驚いた!」と驚きを表す言葉です。
「何て言葉にしたらいいのかわからないよ」みたいなことでしょうか。

snug は「(部屋などが)居心地の良い、気持ちが良い」「(衣服などが)身体にぴったりの」。
ロングマン現代英英辞典では、
snug:
1. a room, building, or space that is snug is small, warm, and comfortable, and makes you feel protected (synonym: cosy)
3. clothes that are snug fit closely
例) snug jeans

つまり、1. は「snug な部屋、建物、場所は、小さくて暖かくて心地良い、そして(その中にいる)人が保護されていると感じることができる。同意語:cosy」、
3. は「snug な服は、ぴったりフィットしている」、例は「ぴったりフィットしたジーンズ」。

ということで、3. が意味も例も今回のセリフと「ぴったりフィット」していますね(笑)。

Sergio Valente (セルジオ・ヴァレンテ)というのはブランド名ですね。
公式HP SERGIOVALENTE
Wikipedia 英語版: Sergio Valente (clothing)

名前からしてイタリアのブランドかと思ったら、アメリカのブランドみたいです。
ジーンズで有名なブランドのようですねぇ…(私はブランドには詳しくなくて…笑)

チャンドラーが寝室のドアで転ぶシーンには大爆笑ですね。(役者さんも大変だな。)
あんな風にドアが開いたら、誰でもあんな風に転んでしまうでしょう(笑)。
get away from は「…から離れる、抜け出す、遠ざかる」ということですから、「手が滑って」とか、「うまく操作できなくなって手を離してしまって、違うところを切ってしまった」という感じでしょうか。
kinda を使っているので、「まぁ、そんな感じのことなんだよ。」と、ちょっとはぐらかしている感じもしますね。
実際は「手が滑った」のようなうっかりミスではなく、何かと間違えて真剣に切っていて後からドアを切っていたことに気付いた、ということかもしれません。
チャンドラーをつまずかせるために、いたずらで切ってみた、ということはさすがにないと思いますが(笑)。

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2007年07月13日

どんなにかかっても フレンズ3-5その1

シーズン3 第5話
The One With Frank Jr. (彼女はイザベラ・ロッセリーニ?)
原題は「フランク・ジュニアの話」

[Scene: Chandler and Joey's, there is lumber all over the apartment]
チャンドラーとジョーイの部屋。アパートの部屋じゅうに材木がある。
チャンドラー: Hey-hey-hey. So what happened? Did a forest tick you off? (おいおいおい。それで何が起こったんだ? 森がお前を怒らせたのか?)
ジョーイ: No. Y'know how we always say we need a place for the mail. (違うよ。ほら、いつも言ってるだろ。手紙を置く場所が必要だって。)
チャンドラー: Yeah! (あぁ!)
ジョーイ: Well, I started building one. But then I decided to take it to the next step. (で、その置き場所を作り始めたんだ。でも、それから、それを次の段階に進めようと決めたんだ。)
チャンドラー: You're building a post office? (郵便局を建てるつもりか?)
ジョーイ: No, an entertainment unit, with a mail cubby built right in. It's a one-day job, max. (違うよ。エンターテインメント・ユニットだよ。手紙の整理棚が組み込まれているやつをね。それなら最大でも一日仕事でできる[どんなにかかっても一日でできる仕事だ]。)

ト書きにかいてある lumber 「材木」は不可算名詞(uncountable)なんですね。
tick は「(時計が)カチカチ(時を)刻む」という意味ですが、tick off で「…にチェックマークをつける、チェックする」「(人を)怒らせる、憤らせる」という意味もあります。

ロングマン現代英英辞典では、
tick somebody/something off (phrasal verb)
:(American English informal) to annoy someone
例) Her attitude is really ticking me off.

つまり、「人をイライラさせること」。
例文は、「彼女の態度は本当に私をいらつかせる。彼女の態度に私は本当にいらいらした。」

「森にむかついた仕返しに、木材を切り刻んでいるのか?」とチャンドラーは尋ねているのですね。

Y'know と言いながら説明するジョーイですが、チャンドラーはわけがわかんなくてキョロキョロしています。
さらに説明を追加して、得意げに「わかるだろ?」という感じで指差すジョーイですが、相変わらずわかんないチャンドラー(笑)。
あまりに大掛かりな仕事をしているので、郵便局でも建てるのか?と問い返していますね。

cubby は「整理棚、引き出し」という意味のようです。
cubbyhole という単語から来た言葉のようですね。
cubbyhole はロングマン現代英英辞典では、
cubbyhole: a very small space or room, used especially for storing things
つまり、「非常に小さい場所、特に物を貯蔵するために用いられる」。

max はご存知 maximum 「最大限(の)」の省略形。
ここでは、副詞として使われていて、日本語で言うところの「マックスで、一日仕事」という感じになります。
最後に max と付けると「どんなにかかってもそれくらいで済んじゃうよ。」というニュアンスが出るのですね。
フレンズ2-13その6 で、
チャンドラー: What I had planned shouldn't take more than two, three minutes, tops. (俺の予定してることは、どんなに長くても2、3分以上はかかるはずないよ。)
というセリフがありましたが、その tops 「最も多くても、最大でも」と同じニュアンスですね。

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posted by Rach at 10:44| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月12日

ウインナー フレンズ3-4その31

モニカ: What are you being such a weenie for? So he has a Barbie. Big deal. You used to dress up like a woman. (どうしてそんなばかなこと[嫌がらせ]をするの? そうよ、ベンはバービーを持ってる。大したことないじゃない。ロスだって昔は女装してたのに。)

weenie について。
ロングマン現代英英辞典では、
weenie: [countable] (American English informal)
1. a type of sausage (synonym: wiener, hot dog)
2. someone who is weak, afraid, or stupid - used especially by children (synonym: wimp)

つまり、1. は「ソーセージの一種。同意語(類義語):ウインナー、ホットドッグ」
2. は「弱い、恐れている、愚かな人。特に子供が使う(表現)。同意語:wimp(意気地のない人、弱虫)」

weenie の同意語に挙げられている wiener を同じくロングマンで調べると、
wiener: (also wienie, weenie [countable] American English)
1. a type of sausage
2. (spoken) someone who is silly or stupid
3. (spoken) a penis - used by children

ほぼ、上に挙げた weenie の語義と同じですが、3. に「penis のこと。子供が使う(表現)」とありますね。

わざわざ解説するまでもないですが、ソーセージなどを表す単語が penis を指す…というのは、日本人にもわかりやすいですね(笑)。

それで、モニカのセリフを直訳すると「何のためにロスはそんなに weenie になってるの?」ということで、子供じみた仕返しのようなセリフを言っていることを「弱い人間が一生懸命負け惜しみを言っている」ように捉えている、ということでしょうか。
また、相手を penis と呼ぶのはどう考えても悪口ですから、「嫌(いや)なやつ」というニュアンスにもなるのでしょうね。
どうしてわざわざそんなイヤミや嫌がらせを言うの?という感じかもしれません。

ちなみに、フレンズ1-15その1 では、WENUS というシステムの名前が出てきました。
これは、発音が weenie、weener に似ているのがポイントだ(笑)、とその過去記事でも説明しています。


ロス: What? (何だって?)
モニカ: Well, you used to dress up in Mom's clothes all the time. (ほら、ロスはいつもママのドレスを着てたわ。)
ロス: What are you talking about? (何を言ってるんだよ。)
モニカ: The big hat, the pearls, the little pink handbag? (大きな帽子に、真珠に、小さなピンクのハンドバッグ。)
ロス: Okay, you are totally making this up. (わかった、モニカは全部でっち上げてるんだ。)
モニカ: How can you not remember? You made us call you "Bea"? (どうして覚えてないの? 私たちに「ビー」って呼ばせてたじゃない。)
ロス: (remembering) Oh God. ([思い出して] あぁ、なんてこった。)
スーザン: I've literally never been this happy. (私は文字通り、今までこんなに幸せだったことはないわ、ってくらい幸せよ。)
モニカ: Wasn't there a little song? (ちょっとした歌がなかったかしら?)
キャロル: Oh, please, God, let there be a song. (あぁ、どうか神様、そんな歌が存在しますように。)
ロス: There was no song. (to Monica) There was no song! (歌なんてなかった。歌なんてなかった!)
モニカ: (singing) "I am Bea." (私はビー♪)
と言って歌いだすモニカ。(以下、歌詞は省略します)

女装していたと言われてロスは最初否定していますが、しらばっくれていたわけではなく、本当に忘れていたのでしょうかねぇ?
どうやら、Bea という名前を聞いて、はっきりと思い出したみたいです。
Bea という名前ですが、愛称みたいですね。
よくわからないですが、beautiful の最初の文字の bea ということで、「美しい」を彷彿とさせる愛称、ということでしょうか?

never been this は「こんなに…だったことは今までない」、つまり、「今までの中で今のこれが一番…だ」ということです。
ベンが女性っぽくならないようにむきになっていたロスなのに、実はロス自身、子供の頃、女性の真似をしていたなんて、もう最高ね!という感じでしょう。
歌の話が出た時も、「そういう歌がどうか存在していてくれたまえ!」と神へ祈っているわけですね。


エンド・クレジットの後、その歌を歌っている小さい頃のビデオフィルムが流れます。
[Scene: It's an old home movie of the Geller's backyard, young Ross is dressed up as Bea, and pouring himself/herself some tea.]
ト書き訳: ゲラー家の裏庭の古いホームビデオの映像。若い[幼い]ロスはビーとしてドレスアップして、自分にお茶を入れている。

ト書きに、himself/herself とわざわざ書いてあるのがおかしいです。
ちなみに、最後に小さい頃のモニカの姿も映ります。
子供の頃太っていたことがよく話題になるモニカですが、ここではスリムな姿を見せています。
この頃はまだ太っていなかったという設定なのか、長期シリーズものによくありがちな「設定の不一致」というやつか…(笑)。

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posted by Rach at 10:12| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする