[Scene: Monica and Rachel's, Carol and Susan are picking up Ben, while Monica is pouring chocolate syrup, lots of it, into her ice cream.]
モニカとレイチェルの部屋。キャロルとスーザンはベンを迎えに来ている。一方、モニカはチョコレートシロップを、それもたくさん、アイスクリームにかけている。
キャロル: G.I. Joe? G.I. Joe?! (G.I.ジョー? G.I.ジョーですって?)
ロス: Hey, I don't know what to tell you guys. That's the doll he chose. (ねぇ、君たちに何て言えばいいかわからないけど。それはベンが選んだ人形なんだよ。)
スーザン: What'd you do, dip it in sugar? (何をしたの? 砂糖につけた?)
ロス: Look, G.I. Joe's in, Barbie's out. And if you guys can't deal with it, that's just your too bad. (ねぇ、(ベンにとっては)G.I.ジョーがブームで、バービーは流行遅れになったのさ。そして、もし君たちがそれに上手く対応できないっていうのなら、それは君たちが言うところの、"too bad" って感じだね。)
僕が押し付けたんじゃなくて、ベンが自分でG.I.ジョーを選んだ、というロス。
フレンズ3-4その7 で、どうしてベンがバービー人形を持っているのか尋ねたロスに、
キャロル: He picked it out of the toy store himself, he loves it. (おもちゃ屋さんで自分でそれを選んだのよ、それが大好きなの。)
と答えていましたね。
前にそう言われたので、こっちだってそうさ、と言いたいようです。
「何か細工でもしたの?」と言いたげに、「砂糖に漬け込んだ? 砂糖にまぶした?」みたいなことを尋ねているのがおかしいですね。
in や out にはいろんな意味がありますね。
ここでは、in 「流行している、はやっている」、out 「流行遅れになっている、廃れている」が一番近いでしょうか。
ロングマン現代英英辞典では、
in (adjective): (informal) fashionable
out (adjective): no longer fashionable
とあります。
この in, out のイメージは、「入る、出る」のイメージと同じで、「G.I.ジョーが登場し、バービーは去った。」というニュアンスなのでしょうね。
実際にロスのジェスチャーを見てみると、人差し指を外から中に動かして in、 親指で外側を示しながら out と言っています。
日本語で「流行している、登場している」などとはっきり限定してしまうと、却ってその言葉のイメージを狭めることになってしまうような気がします。
G.I. Joe's in, Barbie's out. のように、be 動詞と in, out だけを使ってシンプルに表現しているところが、とても英語っぽくていいな、と思うのですが…。
こういうのは、なかなか日本人にはすっと出てこない表現ですよね。
that's just your too bad. について。
too bad は「お気の毒な、残念な」。
"That's too bad." 「それは残念だね。お気の毒に。」と「同情」を示す意味でよく使われます。
ロングマン現代英英辞典には以下のように書いてあります。
too bad: (spoken)
a) used to say that you do not care that something bad happens to someone
例) 'I'm going to be late now!' 'Too bad, you should have gotten up earlier.'
b) used to say that you are sorry that something bad has happened to someone
例) It's too bad that you couldn't come to the party last night.
a. は「誰かに悪いことが起こるのを気にしないことを言うのに使われる」
例文は、「もう遅刻しちゃうよ!」「それはいけないな、もっと早く起きるべきだったのに。」
b. は「誰かに悪いことが起こったことについて同情していることを言うのに使われる」
例文は、「昨夜、パーティーに来られなかったのは残念だね。」
b. は上で書いた「同情を示す」意味ですが、a. は少しニュアンスが違いますね。
同情するというよりは、「それはいけないな」「そりゃいかんな」とその起こった事実が相手にとって都合の悪いことだと認めつつ、他人事のように距離を置いている感じ、でしょうか。
ここで改めて、ロスのセリフ that's just your too bad. について考えてみます。
一見、your が入っているのがちょっと変な感じで、ネイティブの方でも、you're を your と間違って書くということがたまにあることから、you're too bad の誤植の可能性も考えたのですが、your はやはり所有格のようですね。
ネットスクリプトでは、that's your 'too bad.' と書いてありましたし。
つまり、too bad の前に所有格の your がついていて、too bad は一種の名詞のように扱われているようです。
意味としては、「君たちがよく言う、"(That's) too bad." みたいな感じだね」ということでしょうか。
スーザンがよく口だけ同情する風で、内心は喜んでいるのが見え見えな感じで「残念だったわねぇ。」と言ったりする、というのを踏まえて言っているような気がします。
実際に、スーザンたちがそういうセリフを言っているのは確認できなかったのですが、そういうこと言いそうな雰囲気ありますよね?(笑)
もしくは「それって最低、最悪」という意味の "Too bad!" で、君たちにはもう「なんてこと、サイテーよ!」と言うしかない、文句を言うしかしょうがないね、という感じかもしれません。
ということで、「君たちには残念なことだね。」か「君たちには最悪な展開だね。」かのどちらか、でしょう(多分)。
おまけですが、
フレンズ2-19その10 で、落ち込んでいるジョーイにガンターが話しかけるシーンがありました。
ジョーイ: It's career stuff. They killed off my character on the show. (キャリアのことでね。番組で俺は死んで降板になったんだ。)
ガンター: That's too bad. How'd they do it? (それはひどいな。どうやって降ろされたんだ?)
その過去記事で、私は上のように「それはひどいな。」と訳しているのですが、実際のセリフのニュアンスはもっと同情の気持ちが出ているのでしょうね。
ここでも「残念だね。お気の毒に。」と訳した方がしっくりくるような気がします。
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2007年07月11日
2007年07月10日
七人の小人 フレンズ3-4その29
(phone rings) 電話が鳴る。
チャンドラー: (answering phone) Hello. Hi, Janice! Can you hold on for a second? Okay. (to Monica and Rachel) Okay, what do I do? ([電話に出る] はい、ジャニス! ちょっと待ってくれる? [モニカとレイチェルに] さぁ、どうしよう?)
レイチェル: Shhh...I don't know, this is totally unprecedented. (どうしたらいいかわからないわ。こんなこと、全く前例がないもの。)
モニカ: If-if-if we ever did what you did, a man would never call. (もし私たち(女性)があなたがやったことをしたとしたら、男は絶対に電話してこないわ。)
レイチェル: Yeah. (そうよ。)
チャンドラー: Hello! (なぁ、どうしたらいいんだよ!)
モニカ: Oh wait, you know what, I got it, I got it, pretend like you just woke up, okay, that will throw her off. Be sleepy! (あぁ、待って。ほら、わかったわ。今起きたばかりだってふりをするのよ。それで彼女をまく[混乱させる]ことができるわ。眠たそうにして!)
レイチェル: Yes! And grumpy! (そうよ! それから、不機嫌にして!)
チャンドラー: What are you...? Stop naming dwarfs! (on phone) Hello, Janice. Hi, I'm so glad that you called, I know I've been acting really weird lately. And, it's just because I'm crazy about you, and I just got...stupid, and, and scared, and....stupid a couple of more times. I'm sorry. (listens) Really?! (listens) Really?! (君らは何を… 小人の名前を挙げるのはやめろ! [電話で]はい、ジャニス。君が電話してきてくれて嬉しいよ。最近の俺は妙な行動してるって自分でもわかってる。それはただ、君のことが大好きだからだ。それでバカなことをして、怖くて、でまた何度もバカなことをした。ごめんよ。[電話を聞きながら]ほんとに? ほんとに?)
レイチェル: He's soo lucky. If Janice were a guy, she'd be sleeping with somebody else by now. (チャンドラーはものすごーくラッキーね。もしジャニスが男なら、今頃は他の人と寝てるところよ。)
チャンドラー: (on phone) I love you too. (俺も愛してるよ。)
モニカ: Aw, it's soo unfair! (they both start digging into the 'good' ice cream) (あぁもう、なんて不公平なの!)
二人は”とっておきの”アイスクリームをつつき始める。
unprecedented は「先例・前例のない、空前の、前代未聞の、かつてない」。
precedent は名詞で「先例、慣例」、形容詞で「先行する」という意味になります。
precede は「…の先に立つ、…を先導する」、the preceding page だと「前のページ」ですね。
throw off は「(人を)迷わせる、うろたえさせる、(追跡者・追っ手を)まく」
ロングマン現代英英辞典では、
throw somebody/something off (phrasal verb):
2. to get free from something that has been limiting your freedom
4. to escape from someone or something that is chasing you
つまり、2. は「自分の自由を制限している何かから自由になること」、4. は「自分を追いかけてくる誰かや何かから逃げること」。
grumpy は「気難しい、不機嫌な」。
この会話では、"Be sleepy!" "And grumpy!" "Stop naming dwarfs!" というのが一つのジョークになっています。
dwarf は「小人(こびと)」。
ここで、チャンドラーが言っているのは、「白雪姫と七人の小人(Snow White and the Seven Dwarfs)」の小人のことですね。
Wikipedia 英語版: Snow White and the Seven Dwarfs (1937 film)
Wikipedia 日本語版: 白雪姫 (アニメ映画)
英語版ウィキペディアの Characters という項目に、Grumpy も Sleepy も載っていますね。
日本語版ウィキペディアには、7人の小人さんの日本語名も載っています。
今回出てきた Grumpy は「おこりんぼ」、Sleepy は「ねぼすけ」という名前です。
ウィキペディアにはその小人さんの写真が載っていないので、ちょっと探してみました。
楽天市場 木彫り調フィギュア グランピー ディズニー・トラディション
このグランピー、ものすごーく不機嫌な顔をしています(笑)。
楽天市場 木彫り調フィギュア 七人の小人 ディズニー・トラディション
上のサイトでは7人が揃っていて、左から4番目がスリーピー、右から2番目がグランピーですね。
起きぬけで、まだ頭がはっきりしていないふりをすれば、ジャニスもこれじゃ話にならないわ、と電話を切ってしまうだろう、と二人は考えたのですね。
それで、寝起きの典型的な状態である、sleepy で grumpy な状態になれ、と言ったのですが、それがまさにそういう性質・性格の小人の名前でもあったので、スリーピーとか、グランピーとか、次々と小人の名前を挙げるのはやめてくれ、と言っているのです。
タカアンドトシ風に言うと、「(スリーピー、グランピーって、俺は)白雪姫の小人か!」という感じですね。
モニカとレイチェルは心配して慰めてあげていたのに、ジャニスの方から電話してくる、というあり得ない展開になって、またラブラブ状態に戻ったチャンドラー。
unfair だと言いたくなる気持ちもわかります。
アイスクリームを食べる時って、結構固いですから、スプーンで掘る、または、ほじくるようにして食べますよね。
それを dig into と表現しているのが面白いな、と思いました。
固い土を掘ってるのと似た感覚ですよね。
結局、チャンドラーではなく、モニカとレイチェルの二人が上等のアイスクリームを食べることになってしまったんですね。
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チャンドラー: (answering phone) Hello. Hi, Janice! Can you hold on for a second? Okay. (to Monica and Rachel) Okay, what do I do? ([電話に出る] はい、ジャニス! ちょっと待ってくれる? [モニカとレイチェルに] さぁ、どうしよう?)
レイチェル: Shhh...I don't know, this is totally unprecedented. (どうしたらいいかわからないわ。こんなこと、全く前例がないもの。)
モニカ: If-if-if we ever did what you did, a man would never call. (もし私たち(女性)があなたがやったことをしたとしたら、男は絶対に電話してこないわ。)
レイチェル: Yeah. (そうよ。)
チャンドラー: Hello! (なぁ、どうしたらいいんだよ!)
モニカ: Oh wait, you know what, I got it, I got it, pretend like you just woke up, okay, that will throw her off. Be sleepy! (あぁ、待って。ほら、わかったわ。今起きたばかりだってふりをするのよ。それで彼女をまく[混乱させる]ことができるわ。眠たそうにして!)
レイチェル: Yes! And grumpy! (そうよ! それから、不機嫌にして!)
チャンドラー: What are you...? Stop naming dwarfs! (on phone) Hello, Janice. Hi, I'm so glad that you called, I know I've been acting really weird lately. And, it's just because I'm crazy about you, and I just got...stupid, and, and scared, and....stupid a couple of more times. I'm sorry. (listens) Really?! (listens) Really?! (君らは何を… 小人の名前を挙げるのはやめろ! [電話で]はい、ジャニス。君が電話してきてくれて嬉しいよ。最近の俺は妙な行動してるって自分でもわかってる。それはただ、君のことが大好きだからだ。それでバカなことをして、怖くて、でまた何度もバカなことをした。ごめんよ。[電話を聞きながら]ほんとに? ほんとに?)
レイチェル: He's soo lucky. If Janice were a guy, she'd be sleeping with somebody else by now. (チャンドラーはものすごーくラッキーね。もしジャニスが男なら、今頃は他の人と寝てるところよ。)
チャンドラー: (on phone) I love you too. (俺も愛してるよ。)
モニカ: Aw, it's soo unfair! (they both start digging into the 'good' ice cream) (あぁもう、なんて不公平なの!)
二人は”とっておきの”アイスクリームをつつき始める。
unprecedented は「先例・前例のない、空前の、前代未聞の、かつてない」。
precedent は名詞で「先例、慣例」、形容詞で「先行する」という意味になります。
precede は「…の先に立つ、…を先導する」、the preceding page だと「前のページ」ですね。
throw off は「(人を)迷わせる、うろたえさせる、(追跡者・追っ手を)まく」
ロングマン現代英英辞典では、
throw somebody/something off (phrasal verb):
2. to get free from something that has been limiting your freedom
4. to escape from someone or something that is chasing you
つまり、2. は「自分の自由を制限している何かから自由になること」、4. は「自分を追いかけてくる誰かや何かから逃げること」。
grumpy は「気難しい、不機嫌な」。
この会話では、"Be sleepy!" "And grumpy!" "Stop naming dwarfs!" というのが一つのジョークになっています。
dwarf は「小人(こびと)」。
ここで、チャンドラーが言っているのは、「白雪姫と七人の小人(Snow White and the Seven Dwarfs)」の小人のことですね。
Wikipedia 英語版: Snow White and the Seven Dwarfs (1937 film)
Wikipedia 日本語版: 白雪姫 (アニメ映画)
英語版ウィキペディアの Characters という項目に、Grumpy も Sleepy も載っていますね。
日本語版ウィキペディアには、7人の小人さんの日本語名も載っています。
今回出てきた Grumpy は「おこりんぼ」、Sleepy は「ねぼすけ」という名前です。
ウィキペディアにはその小人さんの写真が載っていないので、ちょっと探してみました。
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このグランピー、ものすごーく不機嫌な顔をしています(笑)。
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上のサイトでは7人が揃っていて、左から4番目がスリーピー、右から2番目がグランピーですね。
起きぬけで、まだ頭がはっきりしていないふりをすれば、ジャニスもこれじゃ話にならないわ、と電話を切ってしまうだろう、と二人は考えたのですね。
それで、寝起きの典型的な状態である、sleepy で grumpy な状態になれ、と言ったのですが、それがまさにそういう性質・性格の小人の名前でもあったので、スリーピーとか、グランピーとか、次々と小人の名前を挙げるのはやめてくれ、と言っているのです。
タカアンドトシ風に言うと、「(スリーピー、グランピーって、俺は)白雪姫の小人か!」という感じですね。
モニカとレイチェルは心配して慰めてあげていたのに、ジャニスの方から電話してくる、というあり得ない展開になって、またラブラブ状態に戻ったチャンドラー。
unfair だと言いたくなる気持ちもわかります。
アイスクリームを食べる時って、結構固いですから、スプーンで掘る、または、ほじくるようにして食べますよね。
それを dig into と表現しているのが面白いな、と思いました。
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2007年07月09日
グーフィー フレンズ3-4その28
[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is lying on the counter and Rachel and Monica are comforting him again.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーはカウンターに横たわり、レイチェルとモニカがまた彼を慰めている。
チャンドラー: ....And then I just, you know, threw the bag of barley at her, and ran out of the store. (…それから、俺は、ほら、その大麦の袋を彼女に投げつけて、店から走って逃げた。)
モニカ: My God! Chandler, we said be "aloof," not "a doof." (まぁ、なんてこと。チャンドラー、私たちは、aloof (よそよそしい)になれって言ったのよ。"a doof"(おバカ)じゃなくてね。)
aloof は フレンズ3-4その20 に出てきました。
doof という単語は doofus の省略形のようです。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
doofus:
Etymology: perhaps alteration of goof
slang : a stupid, incompetent, or foolish person
つまり、語源は、恐らく goof が変化したもの。意味は「愚かな、無能な、ばかな人」。
doofus という単語は過去のフレンズにも出てきました。
フレンズ2-2その5 で、香水売り場で、ジョーイがオンブレ男と決闘(笑)するシーンがあります。
過去記事ではセリフを一部しか取り上げていませんでしたが、そのやり取りは以下の通り。
客の顔に香水をかけてしまったオンブレ男。
客: You idiot, you stupid cowboy, you've blinded me, I'm suing! (このバカ。まぬけなカウボーイめ。お前のせいで目が見えないぞ。訴えてやる!)
店員: Oh my god, Todd! What the hell did you do? (なんてことを、トッド! お前は一体何をしたんだ?)
トッド(オンブレ男の本名): I'm sorry. I am such a doofus. I'm so sorry, I'm so sorry. (すみません。俺は本当にバカなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。)
この決闘の直前までは、男っぽさ全開、みたいな感じのオンブレくんでしたが、大失敗してしまって、急に小さな男(笑)になってしまうのが面白かったですね。
この状況で自分のことを doofus と呼んでいますので、それがかなり情けな〜い意味であることが想像できます。
doofus は goof が変化したものだろう、とのことですが、goof は「ばか、まぬけ」「へま、どじ」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
goof: [countable] informal especially American English
1. (also goof up) a silly mistake
2. (also goofball) someone who is silly
つまり、1. は「愚かな過ち・間違い」、2. は「愚かな人」、ということで、「愚かなこと、人」の両方を指すのですね。
フレンズ2-22その5 のコメント欄 で、goo 「ベタベタ・ヌメヌメするもの」から発展して、goof, goofy という単語についても触れています。
その部分とややカブるのですが、ディズニーのキャラクターでグーフィーというのがいますねぇ。
これがちょっとオマヌケな感じのキャラですよね。
Wikipedia 英語版: Goofy
このキャラが誕生してから、その名前は変化してきたようですが、今現在の彼のフルネームは、Goofy Goof だそうです。
goof の意味を考えると、ものすごい名前だな(笑)。
ということで、aloof と a doof というよく似た発音の表現を並べて、チャンドラーは、よそよそしく振舞うはずが、ばかを演じてしまったのよ、とモニカはあきれているわけです。
チャンドラー: I've actually ruined this, haven't I? It's time for the good ice cream now, right? (俺はこの件を本当に台無しにしてしまったよね。もう、上等のアイスクリームを食べてもいい時期だよね?)
レイチェル: Yeah, it is. (そうね。)
モニカ: You know what, everything's gonna be okay. (ねぇ、全てはうまく行くわよ。)
フレンズ3-4その19 では、豆乳のアイスクリームを食べていたチャンドラー。
その時に、
レイチェル: We sort of, we save the real stuff for those really terminal cases. (私たちは、本当の末期患者の為に、本物のアイスクリームはとってあるのよ。)
と言っていましたね。
今がその末期的状態で、上等のアイスクリームの出番だ、ということです。
"everything's gonna be okay." は、人を慰める時の定番表現ですね。
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チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーはカウンターに横たわり、レイチェルとモニカがまた彼を慰めている。
チャンドラー: ....And then I just, you know, threw the bag of barley at her, and ran out of the store. (…それから、俺は、ほら、その大麦の袋を彼女に投げつけて、店から走って逃げた。)
モニカ: My God! Chandler, we said be "aloof," not "a doof." (まぁ、なんてこと。チャンドラー、私たちは、aloof (よそよそしい)になれって言ったのよ。"a doof"(おバカ)じゃなくてね。)
aloof は フレンズ3-4その20 に出てきました。
doof という単語は doofus の省略形のようです。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
doofus:
Etymology: perhaps alteration of goof
slang : a stupid, incompetent, or foolish person
つまり、語源は、恐らく goof が変化したもの。意味は「愚かな、無能な、ばかな人」。
doofus という単語は過去のフレンズにも出てきました。
フレンズ2-2その5 で、香水売り場で、ジョーイがオンブレ男と決闘(笑)するシーンがあります。
過去記事ではセリフを一部しか取り上げていませんでしたが、そのやり取りは以下の通り。
客の顔に香水をかけてしまったオンブレ男。
客: You idiot, you stupid cowboy, you've blinded me, I'm suing! (このバカ。まぬけなカウボーイめ。お前のせいで目が見えないぞ。訴えてやる!)
店員: Oh my god, Todd! What the hell did you do? (なんてことを、トッド! お前は一体何をしたんだ?)
トッド(オンブレ男の本名): I'm sorry. I am such a doofus. I'm so sorry, I'm so sorry. (すみません。俺は本当にバカなんです。ごめんなさい。ごめんなさい。)
この決闘の直前までは、男っぽさ全開、みたいな感じのオンブレくんでしたが、大失敗してしまって、急に小さな男(笑)になってしまうのが面白かったですね。
この状況で自分のことを doofus と呼んでいますので、それがかなり情けな〜い意味であることが想像できます。
doofus は goof が変化したものだろう、とのことですが、goof は「ばか、まぬけ」「へま、どじ」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
goof: [countable] informal especially American English
1. (also goof up) a silly mistake
2. (also goofball) someone who is silly
つまり、1. は「愚かな過ち・間違い」、2. は「愚かな人」、ということで、「愚かなこと、人」の両方を指すのですね。
フレンズ2-22その5 のコメント欄 で、goo 「ベタベタ・ヌメヌメするもの」から発展して、goof, goofy という単語についても触れています。
その部分とややカブるのですが、ディズニーのキャラクターでグーフィーというのがいますねぇ。
これがちょっとオマヌケな感じのキャラですよね。
Wikipedia 英語版: Goofy
このキャラが誕生してから、その名前は変化してきたようですが、今現在の彼のフルネームは、Goofy Goof だそうです。
goof の意味を考えると、ものすごい名前だな(笑)。
ということで、aloof と a doof というよく似た発音の表現を並べて、チャンドラーは、よそよそしく振舞うはずが、ばかを演じてしまったのよ、とモニカはあきれているわけです。
チャンドラー: I've actually ruined this, haven't I? It's time for the good ice cream now, right? (俺はこの件を本当に台無しにしてしまったよね。もう、上等のアイスクリームを食べてもいい時期だよね?)
レイチェル: Yeah, it is. (そうね。)
モニカ: You know what, everything's gonna be okay. (ねぇ、全てはうまく行くわよ。)
フレンズ3-4その19 では、豆乳のアイスクリームを食べていたチャンドラー。
その時に、
レイチェル: We sort of, we save the real stuff for those really terminal cases. (私たちは、本当の末期患者の為に、本物のアイスクリームはとってあるのよ。)
と言っていましたね。
今がその末期的状態で、上等のアイスクリームの出番だ、ということです。
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2007年07月08日
プリティ フレンズ3-4その27
ジョーイ: Okay, what else? (わかった、他には?)
フィービー: Um, the off-Broadway play people said that you were "pretty but dumb." (あぁ、オフ・ブロードウェイのお芝居の担当者たちは、ジョーイは「pretty だけど dumb だ(かわいいけど、おバカだ)」って言ってた。)
ジョーイ: Oh. (おぉ。)
フィービー: Oh no wait, I'm sorry. That's "pretty dumb." (あぁ、違う、待って。ごめんなさい。今のは、"pretty dumb"(かなりバカ)だった。)
pretty は日本語でプリティになっているように、形容詞で「かわいい、きれいな」という意味ですが、副詞として、形容詞や副詞を修飾すると「かなり、相当、ずいぶん、非常に」という意味になります。
この場合は、形容詞ではなく、dumb を「さらに強調する」(笑)「非常に、かなり」という意味だったのですね。
おバカと言われながらも、ルックスだけでも誉められたことを一瞬喜んだジョーイでしたが、その後の訂正の言葉は、彼にはかなりキツいものでしたね。
この pretty に関しては、日本人なら余計に聞き間違いして喜んじゃいそうですね。
今、私のこと、プリティって言った!?みたいに。
エステルのところに戻るというジョーイ
ジョーイ: Yeah, well, don't get me wrong, you're a better agent than she is, but at least with her, I don't want to blow my pretty dumb brains out. (あぁ、誤解しないでくれ。フィービーはエステルより素晴らしいエージェントだよ。でも、少なくとも彼女といると、俺のこのかなりおバカな脳みそを爆破したい[吹き飛ばしたい]と思うことはないから。)
エステルは嘘ばかり言って本当のことを言ってくれないから勉強にならない、とは言うものの、あまりに正直なコメントを聞かされると、自分のバカさ加減が情けなくなってきて、今の担当者が言っていた「かなりおバカ」な脳みそをドッカーンと爆破したくなる(ピストルで自殺する、という意味も含まれてる?)と言っているのですね。
やはり pretty dumb という言葉はかなりショックだったようで、全く同じ表現を使っています。
立ち去ろうとするフィービーに、
ジョーイ: Wait a minute, did you just make all that stuff up to get out of being my agent? (ちょっと待てよ。フィービーは、俺のエージェント役を辞めるために、今のを全部でっち上げたんだな?)
フィービー: (in a coy tone) Oh, he caught me. I am so busted! ([はにかんだ、恥ずかしそうな声で] あぁ、ジョーイにわかっちゃった。もうダメね(おしまいね、大失敗ね)。)
ジョーイ: (in a really, really bad Italian accent) That's-ah what I suspected-ah. ([非常に非常にひどいイタリアン・アクセントで] 俺が予想していた通りだよ。)
make up は「(物語を)作る、でっちあげる」という意味。
フレンズ2-8その4 にも出てきました。
DVDの英語字幕では "he caught me." となっているのですが、ネットスクリプトでは "you caught me." となっています。
音声は微妙でよくわかりませんが、意味としては、you caught me. と同じで、you であるジョーイのことを、少し距離を置いて he と表現している、ということでしょうか?
You caught me. は「あなたにわかっちゃった。ばれちゃった。」ということ。
フレンズ1-5その4 にも出てきました。
bust は burst (爆発する)から変形した単語で、「…を破裂・破産・破滅させる、だめにする、(人を)逮捕する」。
その過去形を形容詞的に使った busted は「捕まえられた、やられた、破滅した」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
busted: (American English spoken informal)
[not before noun] caught doing something wrong and likely to be punished
つまり、「何か悪いことをしているのを見つかって、罰せられる可能性がある」
最後に、また例のイタリアンアクセントを使うジョーイ。
「そんなことだろうと思ってたよ。」という感じで、さもフィービーのたくらみがわかっていたかのように言っていますが、実際は最後の最後に気付いただけですよね(笑)。
最後のやり取りを聞くと、結局、ジョーイに対する数々の鋭い批判は、全部フィービーがでっちあげた(make up)ものだった、ということのようですね。
ですから、pretty dumb の話なども、実際のオーディションの担当者が言った言葉かどうかもわからないのですが、フィービーが完全にでっち上げたものだとすると、友達としてそこまで言うか?!という感じもしますし、それを言えるのがフィービーなのかもしれません。
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フィービー: Um, the off-Broadway play people said that you were "pretty but dumb." (あぁ、オフ・ブロードウェイのお芝居の担当者たちは、ジョーイは「pretty だけど dumb だ(かわいいけど、おバカだ)」って言ってた。)
ジョーイ: Oh. (おぉ。)
フィービー: Oh no wait, I'm sorry. That's "pretty dumb." (あぁ、違う、待って。ごめんなさい。今のは、"pretty dumb"(かなりバカ)だった。)
pretty は日本語でプリティになっているように、形容詞で「かわいい、きれいな」という意味ですが、副詞として、形容詞や副詞を修飾すると「かなり、相当、ずいぶん、非常に」という意味になります。
この場合は、形容詞ではなく、dumb を「さらに強調する」(笑)「非常に、かなり」という意味だったのですね。
おバカと言われながらも、ルックスだけでも誉められたことを一瞬喜んだジョーイでしたが、その後の訂正の言葉は、彼にはかなりキツいものでしたね。
この pretty に関しては、日本人なら余計に聞き間違いして喜んじゃいそうですね。
今、私のこと、プリティって言った!?みたいに。
エステルのところに戻るというジョーイ
ジョーイ: Yeah, well, don't get me wrong, you're a better agent than she is, but at least with her, I don't want to blow my pretty dumb brains out. (あぁ、誤解しないでくれ。フィービーはエステルより素晴らしいエージェントだよ。でも、少なくとも彼女といると、俺のこのかなりおバカな脳みそを爆破したい[吹き飛ばしたい]と思うことはないから。)
エステルは嘘ばかり言って本当のことを言ってくれないから勉強にならない、とは言うものの、あまりに正直なコメントを聞かされると、自分のバカさ加減が情けなくなってきて、今の担当者が言っていた「かなりおバカ」な脳みそをドッカーンと爆破したくなる(ピストルで自殺する、という意味も含まれてる?)と言っているのですね。
やはり pretty dumb という言葉はかなりショックだったようで、全く同じ表現を使っています。
立ち去ろうとするフィービーに、
ジョーイ: Wait a minute, did you just make all that stuff up to get out of being my agent? (ちょっと待てよ。フィービーは、俺のエージェント役を辞めるために、今のを全部でっち上げたんだな?)
フィービー: (in a coy tone) Oh, he caught me. I am so busted! ([はにかんだ、恥ずかしそうな声で] あぁ、ジョーイにわかっちゃった。もうダメね(おしまいね、大失敗ね)。)
ジョーイ: (in a really, really bad Italian accent) That's-ah what I suspected-ah. ([非常に非常にひどいイタリアン・アクセントで] 俺が予想していた通りだよ。)
make up は「(物語を)作る、でっちあげる」という意味。
フレンズ2-8その4 にも出てきました。
DVDの英語字幕では "he caught me." となっているのですが、ネットスクリプトでは "you caught me." となっています。
音声は微妙でよくわかりませんが、意味としては、you caught me. と同じで、you であるジョーイのことを、少し距離を置いて he と表現している、ということでしょうか?
You caught me. は「あなたにわかっちゃった。ばれちゃった。」ということ。
フレンズ1-5その4 にも出てきました。
bust は burst (爆発する)から変形した単語で、「…を破裂・破産・破滅させる、だめにする、(人を)逮捕する」。
その過去形を形容詞的に使った busted は「捕まえられた、やられた、破滅した」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
busted: (American English spoken informal)
[not before noun] caught doing something wrong and likely to be punished
つまり、「何か悪いことをしているのを見つかって、罰せられる可能性がある」
最後に、また例のイタリアンアクセントを使うジョーイ。
「そんなことだろうと思ってたよ。」という感じで、さもフィービーのたくらみがわかっていたかのように言っていますが、実際は最後の最後に気付いただけですよね(笑)。
最後のやり取りを聞くと、結局、ジョーイに対する数々の鋭い批判は、全部フィービーがでっちあげた(make up)ものだった、ということのようですね。
ですから、pretty dumb の話なども、実際のオーディションの担当者が言った言葉かどうかもわからないのですが、フィービーが完全にでっち上げたものだとすると、友達としてそこまで言うか?!という感じもしますし、それを言えるのがフィービーなのかもしれません。
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2007年07月07日
ビリーバブル フレンズ3-4その26
[Scene: Central Perk, Joey and Phoebe are there]
セントラルパーク。ジョーイとフィービーがいる。
フィービー: Okay, so we got some more good rejections, lots of stuff to work on. (よし、それじゃあ、またいくつか「良い拒絶」をもらったわよ。取り組むべき材料がたくさんあるわ。)
ジョーイ: Okay, shoot. (わかった、話して。)
フィービー: Okay, um, oh, the zoo commercial. (わかった。例の動物園のCM。)
ジョーイ: I didn't get it? (それ、ゲットできなかったの?)
フィービー: No. They said you "weren't believable as a human being." So you can work on that. (ダメだったわ。担当者が言うには、あなたは「人間として believable ではない[なかった]。」って。だから、そのことについて励めばいいわね。)
rejection 「拒絶」とは、オーディションで落とされたことを指すわけですから、それが good であるはずはないのですが、フレンズ3-4その23 でジョーイが言っていたように、その落ちた理由をはっきり聞くことで自分の欠点・弱点がわかり、それを克服しようと努力することができるわけですね。
だから、ジョーイにとっては「役に立つ、ありがたい」という意味で、good と言っているわけです。
believable は文字通り「信じられる」という意味から「信用できる」という意味にもなるようで、a believable politician なら「信用できる政治家」になります。
それに否定を表す接頭語 un- がついた unbelievable は、日本語でも、アンビリーバブル(アンビリーバボー)という風にカタカナ表記され、「信じられない」という意味として有名ですよね。
悪い意味だけではなくて、「信じられないほどすごい、素晴らしい、驚くべき」という良い意味でも使います。
ロングマン現代英英辞典では、
unbelievable:
1. very good, successful, or impressive (synonym: amazing)
2. very bad or shocking (synonym: terrible)
今回のセリフでは、そのオーディションの担当者たちが、"Joey isn't (or wasn't) believable as a human being." と言った、ということですね。
これがもし、"You are (or were) unbelievable!" と言ったのだとしたらどうでしょう。
上にも書いたように、unbelievable には良い意味と悪い意味の両方があって、その時の口調でどちらの意味にも取れますが、オーディションの感想として聞くと、普通は「信じられないほど素晴らしい。」という誉め言葉に聞こえる気がします。
今回のセリフは、unbelievable と言わずに、not believable を使っているのがポイントでしょうか?
ここの解釈は、私もあまり自信がないのですが…。
「君は believable ではない」、それも、as a human being がついているので、「人間として信じられない、信用できない」ということになるのかな、と思います。
ジョーイの人間性、というか、何かまたトンチンカンなことをして、演技うんぬんよりも他の部分で担当者をあきれさせた、ということなのかと思うのですが…。
このCMは動物園のCMなので、「信じられないほど”素晴らしい”動物園、信じられないほど珍しい動物がいる動物園」のようなキャッチフレーズを使っているのかもしれません。
わざわざ as a human being がついているのは、そういう「信じられないほど素晴らしい動物たち」に対して、という意味で、対照的に使っているのかな、と思います。
これが、They said you "were unbelievable as a human being." だったとしたら、信じられないほど素晴らしい動物たちに対して、ジョーイは「人間として、信じられないほど”とんでもない”ヤツだった」という解釈も可能ですね。
動物園のCMに登場するのに、「人間としての一定の基準を満たしていない」みたいな感じに聞こえなくもないです。
ただ、unbelievable と not believable では少しニュアンスが異なると思うので、weren't believable を were unbelievable とは言い換えられない気がするのです。
私の受けたイメージでは、unbelievable という誉め言葉に使われる表現を言い換えた not believable を使って、「信用できない」とけなしているセリフなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?
(我ながら、わかりにくい説明で申し訳ありません。)
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セントラルパーク。ジョーイとフィービーがいる。
フィービー: Okay, so we got some more good rejections, lots of stuff to work on. (よし、それじゃあ、またいくつか「良い拒絶」をもらったわよ。取り組むべき材料がたくさんあるわ。)
ジョーイ: Okay, shoot. (わかった、話して。)
フィービー: Okay, um, oh, the zoo commercial. (わかった。例の動物園のCM。)
ジョーイ: I didn't get it? (それ、ゲットできなかったの?)
フィービー: No. They said you "weren't believable as a human being." So you can work on that. (ダメだったわ。担当者が言うには、あなたは「人間として believable ではない[なかった]。」って。だから、そのことについて励めばいいわね。)
rejection 「拒絶」とは、オーディションで落とされたことを指すわけですから、それが good であるはずはないのですが、フレンズ3-4その23 でジョーイが言っていたように、その落ちた理由をはっきり聞くことで自分の欠点・弱点がわかり、それを克服しようと努力することができるわけですね。
だから、ジョーイにとっては「役に立つ、ありがたい」という意味で、good と言っているわけです。
believable は文字通り「信じられる」という意味から「信用できる」という意味にもなるようで、a believable politician なら「信用できる政治家」になります。
それに否定を表す接頭語 un- がついた unbelievable は、日本語でも、アンビリーバブル(アンビリーバボー)という風にカタカナ表記され、「信じられない」という意味として有名ですよね。
悪い意味だけではなくて、「信じられないほどすごい、素晴らしい、驚くべき」という良い意味でも使います。
ロングマン現代英英辞典では、
unbelievable:
1. very good, successful, or impressive (synonym: amazing)
2. very bad or shocking (synonym: terrible)
今回のセリフでは、そのオーディションの担当者たちが、"Joey isn't (or wasn't) believable as a human being." と言った、ということですね。
これがもし、"You are (or were) unbelievable!" と言ったのだとしたらどうでしょう。
上にも書いたように、unbelievable には良い意味と悪い意味の両方があって、その時の口調でどちらの意味にも取れますが、オーディションの感想として聞くと、普通は「信じられないほど素晴らしい。」という誉め言葉に聞こえる気がします。
今回のセリフは、unbelievable と言わずに、not believable を使っているのがポイントでしょうか?
ここの解釈は、私もあまり自信がないのですが…。
「君は believable ではない」、それも、as a human being がついているので、「人間として信じられない、信用できない」ということになるのかな、と思います。
ジョーイの人間性、というか、何かまたトンチンカンなことをして、演技うんぬんよりも他の部分で担当者をあきれさせた、ということなのかと思うのですが…。
このCMは動物園のCMなので、「信じられないほど”素晴らしい”動物園、信じられないほど珍しい動物がいる動物園」のようなキャッチフレーズを使っているのかもしれません。
わざわざ as a human being がついているのは、そういう「信じられないほど素晴らしい動物たち」に対して、という意味で、対照的に使っているのかな、と思います。
これが、They said you "were unbelievable as a human being." だったとしたら、信じられないほど素晴らしい動物たちに対して、ジョーイは「人間として、信じられないほど”とんでもない”ヤツだった」という解釈も可能ですね。
動物園のCMに登場するのに、「人間としての一定の基準を満たしていない」みたいな感じに聞こえなくもないです。
ただ、unbelievable と not believable では少しニュアンスが異なると思うので、weren't believable を were unbelievable とは言い換えられない気がするのです。
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2007年07月06日
チェルシーのチェルシー フレンズ3-4その25
ジャニス: Where is this party? (そのパーティーはどこであるの?)
チャンドラー: Here in Chelsea. (ここ、チェルシーで。)
ジャニス: Whose party is it? (誰のパーティーなの?)
チャンドラー: A woman's. (ある女性の。)
ジャニス: What woman? (何て女性?)
チャンドラー: (shyly) Chelsea. ([恥ずかしそうに] チェルシー。)
ジャニスに質問攻めにされ、だんだんボロが出てくるのがおかしいですね。
今、買い物をしているのがチェルシーという場所(地区)で、この近くでパーティーがある、と説明するのですが、主催者は女性だと言ってしまい、「女って誰よ?」みたいな感じで問い詰められて、「チェルシーって名前の女性だよ。」と思わず答えてしまうチャンドラー。
今回のこのやり取りが面白いのは、チェルシーという地名は女性名にも使われるから、ですね。
有名なところでは、クリントン前大統領&ヒラリー上院議員の一人娘さんが、チェルシーさんです。
Wikipedia 英語版: Chelsea Clinton
ト書きには shyly と書いてありますが、実際のところは答えに窮して思わずチェルシーと言ってしまった…という感じでした。
こんなに切羽詰った状態でなければ、「面白いことにその女性の名前もチェルシーって言うんだよ!」と明るいジョークに出来たのかもしれませんが…。
これを言うためにこの場所がチェルシーだということになったのでしょうね。
こんなことで「ジャニスはチェルシーに住んでいる」という設定が決まってしまうのか…(笑)。
チェルシーについては、つい最近、テレビでその街の様子を見ることがありました。
6月15日から17日にかけて、NHK-BS で、「ニューヨークまるごと72時間」という番組が放映されていましたよね。
そこで「中継!ウイークエンドニューヨーク」という、ニューヨークの現地から中継する番組が4つあって、その第4弾が「NYの最新グルメ!チェルシーでランチタイム」というものでした。
出演者の皆さんがおいしそうなアジアン・フュージョンの昼食を食べておられましたねぇ。
チェルシーについて、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Chelsea, Manhattan
Wikipedia 日本語版: チェルシー (ニューヨーク)
しどろもどろのチャンドラーに、
ジャニス: Okay, you know, one of two things is happening here. Either you're seeing somebody behind my back, which would make you the biggest jerk on the planet. Or else you're pretending that you're seeing somebody, which just makes you so pathetic that I could start crying right here in the cereal aisle. So, like, which of these two guys do you want to be? (another guy walks by) (わかったわ。ここでは二つのうちのどちらかが起こってるのね。一つ目は、あなたは私に隠れて誰かと付き合っているということ、そしてそんなことしたら、あなたは地球上で最も最低なヤツになるでしょうね。二つ目は、あなたは誰かと付き合っているふりをしている、それはあなたをただ惨めにさせて、私は今ここのシリアルの通路[シリアルのコーナー]で大声で泣き始めることになるわ。今話した二人の男のどっちにあなたはなりたいの?)
別の男性が傍を歩いていく。
チャンドラー: Can I be that guy? (あの男になれる?)
behind someone's back は「(人)の背後で・陰で、(人)のいない時に、(人)に隠れて・内緒で」という意味。
フレンズ1-24その5 にも出てきました。
ちょうど二人は今、シリアルがたくさん置いてある場所にいるので、ジャニスは "right here in the cereal aisle" と言っていますね。
aisle は「通路」という意味で、発音は「アイル」。
「教会の側廊、通路」という意味もあり、結婚式の場面でよく聞く単語ですね。
フレンズ2-24その5 ではその「教会の通路」という意味で出てきました。
ですから、cereal aisle を直訳すると「シリアルの通路」ということですが、つまりはお店の「シリアル・コーナー」を指すわけですね。
cereal aisle は発音の最後に l (エル)が来る単語が二つ続いていて、続けて発音すると「シリアライル」みたいに聞こえます。
この言葉を聞くと、きっとネイティブには、シリアルの箱がずらーっと棚に並んでいる風景が目に浮かぶのでしょう。
わざわざ、この「シリアルの通路で」と詳しく説明しているのが面白い、ということのようですね。
ジャニスはチャンドラーの魂胆を見抜いています。
どっちにしても辛い選択しか残されていないチャンドラーは、どっちの男になりたいの?と言われて、泣きそうな声で、「通りすがりのあの男になりたい」と答えます。
今のこの辛い状況を考えると、誰だかわからないけど、あの人の方がきっとましだろう、と思えるのですね(笑)
やっぱり、ジャニスの方が一枚も二枚も上手(うわて)でした。
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チャンドラー: Here in Chelsea. (ここ、チェルシーで。)
ジャニス: Whose party is it? (誰のパーティーなの?)
チャンドラー: A woman's. (ある女性の。)
ジャニス: What woman? (何て女性?)
チャンドラー: (shyly) Chelsea. ([恥ずかしそうに] チェルシー。)
ジャニスに質問攻めにされ、だんだんボロが出てくるのがおかしいですね。
今、買い物をしているのがチェルシーという場所(地区)で、この近くでパーティーがある、と説明するのですが、主催者は女性だと言ってしまい、「女って誰よ?」みたいな感じで問い詰められて、「チェルシーって名前の女性だよ。」と思わず答えてしまうチャンドラー。
今回のこのやり取りが面白いのは、チェルシーという地名は女性名にも使われるから、ですね。
有名なところでは、クリントン前大統領&ヒラリー上院議員の一人娘さんが、チェルシーさんです。
Wikipedia 英語版: Chelsea Clinton
ト書きには shyly と書いてありますが、実際のところは答えに窮して思わずチェルシーと言ってしまった…という感じでした。
こんなに切羽詰った状態でなければ、「面白いことにその女性の名前もチェルシーって言うんだよ!」と明るいジョークに出来たのかもしれませんが…。
これを言うためにこの場所がチェルシーだということになったのでしょうね。
こんなことで「ジャニスはチェルシーに住んでいる」という設定が決まってしまうのか…(笑)。
チェルシーについては、つい最近、テレビでその街の様子を見ることがありました。
6月15日から17日にかけて、NHK-BS で、「ニューヨークまるごと72時間」という番組が放映されていましたよね。
そこで「中継!ウイークエンドニューヨーク」という、ニューヨークの現地から中継する番組が4つあって、その第4弾が「NYの最新グルメ!チェルシーでランチタイム」というものでした。
出演者の皆さんがおいしそうなアジアン・フュージョンの昼食を食べておられましたねぇ。
チェルシーについて、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Chelsea, Manhattan
Wikipedia 日本語版: チェルシー (ニューヨーク)
しどろもどろのチャンドラーに、
ジャニス: Okay, you know, one of two things is happening here. Either you're seeing somebody behind my back, which would make you the biggest jerk on the planet. Or else you're pretending that you're seeing somebody, which just makes you so pathetic that I could start crying right here in the cereal aisle. So, like, which of these two guys do you want to be? (another guy walks by) (わかったわ。ここでは二つのうちのどちらかが起こってるのね。一つ目は、あなたは私に隠れて誰かと付き合っているということ、そしてそんなことしたら、あなたは地球上で最も最低なヤツになるでしょうね。二つ目は、あなたは誰かと付き合っているふりをしている、それはあなたをただ惨めにさせて、私は今ここのシリアルの通路[シリアルのコーナー]で大声で泣き始めることになるわ。今話した二人の男のどっちにあなたはなりたいの?)
別の男性が傍を歩いていく。
チャンドラー: Can I be that guy? (あの男になれる?)
behind someone's back は「(人)の背後で・陰で、(人)のいない時に、(人)に隠れて・内緒で」という意味。
フレンズ1-24その5 にも出てきました。
ちょうど二人は今、シリアルがたくさん置いてある場所にいるので、ジャニスは "right here in the cereal aisle" と言っていますね。
aisle は「通路」という意味で、発音は「アイル」。
「教会の側廊、通路」という意味もあり、結婚式の場面でよく聞く単語ですね。
フレンズ2-24その5 ではその「教会の通路」という意味で出てきました。
ですから、cereal aisle を直訳すると「シリアルの通路」ということですが、つまりはお店の「シリアル・コーナー」を指すわけですね。
cereal aisle は発音の最後に l (エル)が来る単語が二つ続いていて、続けて発音すると「シリアライル」みたいに聞こえます。
この言葉を聞くと、きっとネイティブには、シリアルの箱がずらーっと棚に並んでいる風景が目に浮かぶのでしょう。
わざわざ、この「シリアルの通路で」と詳しく説明しているのが面白い、ということのようですね。
ジャニスはチャンドラーの魂胆を見抜いています。
どっちにしても辛い選択しか残されていないチャンドラーは、どっちの男になりたいの?と言われて、泣きそうな声で、「通りすがりのあの男になりたい」と答えます。
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2007年07月05日
ブリティッシュアクセント フレンズ3-4その24
[Scene: A grocery store that Janice shops in. Chandler is on purpose, accidentally bumping into her.]
ジャニスが買い物をしている食品店。チャンドラーは、偶然を装って、その実、故意に、彼女とばったり出くわす。
bump into は過去にも何度か出てきましたが、「ばったり・偶然出会う、出くわす」という意味です。
ロングマン現代英英辞典では、
bump into somebody (phrasal verb): to meet someone who you know when you were not expecting to
つまり、「(会うと)予想していなかった時に、知っている人[知り合い]に会うこと」。
「こんなところで会うなんて!」と、思いがけない人に会う感じ、がポイントなんですね。
ト書きには、on purpose, accidentally と書いてあります。
これは、フレンズ1-1その5 で解説した、accidentally on purpose 「偶然のように見せて[偶然を装って]その実、故意に」のことですね。
フレンズ3-4その20 では以下のセリフがありました。
レイチェル: Right. So, what you have to do is, you have to accidentally run into her on purpose. And then act aloof. (そうよ。だから、あなたがしなければならないのは…あなたはわざと彼女に「偶然」遭遇しないといけないのよ。そして、そこで、よそよそしく振舞うの。)
つまり、チャンドラーは今、そのレイチェルのアドバイス通りに行動している、ということです。
ジャニス: (to butcher) No, thank you. (Chandler makes a sound and she notices him) Chandler! ([肉屋さんに] いいわ、ありがとう。[チャンドラーは音を立て、ジャニスは彼に気付く] チャンドラー!)
チャンドラー: (in a British accent) Hello, Janice. ([イギリス風アクセントで] こんにちは、ジャニス。)
ジャニス: What are you doing here? (ここで何をしてるの?)
チャンドラー: (in accent) Oh, just a bit of shopping. How've you been? ([そのアクセントのままで] あぁ、ちょっとしたショッピングだよ。どうしてた?)
ジャニス: Are you being British?! (あなた、イギリス人になってるの?[イギリス風にしゃべってるの?])
チャンドラー: (normal voice) No. Not anymore. ([普通の声で] いや、もうやってない。)
チャンドラーは、ちょっと気取った感じでしゃべってますが、これがイギリス風アクセント(イギリス発音)ということみたいですね。
日本人でも、平静を装おうとする時には、必要以上に気取ったしゃべり方をして、「俺は全然動揺なんかしてないもんね」ということをアピールしたりしますが、それと同じことなのでしょう。
気まずくて、ヘンな敬語を使ってしまったりとか…。
で、アメリカ人の場合は、イギリス式発音になってしまう、と。(ほんとか…笑)
昨日の記事では、Italian accent、今日の記事では、British accent と何故かアクセントの話が続いていますね。(意図的なものか、単なる偶然か…)
ジャニス: Why are you shopping here? You don't live in this neighborhood. Were you here waiting for me? (どうしてここで買い物してるの? あなたはこの近所には住んでないでしょ。ここで私を待ってたの?)
チャンドラー: Yeah, huh. I'm just uh, you know I'm just picking up some things for a party. (grabs a bag off of the shelf) (まさか。俺はただ、ほら、ただパーティー用の品をここで選んでるだけだよ。)
と言いながら偶然手にしたのが、barley (バーリー、大麦)の袋でした。
ジャニス: Barley? What kind of party serves barley? (バーリー? バーリーを出すって、どんなパーティーよ?)
チャンドラー: Well, I'm sorry if my friends aren't as sophisticated as yours. (あぁ、もし俺の友達が君の友達みたいに洗練されてないんだとしたら、残念だね。)
「私を待ってたの?」と尋ねるジャニス。
すっかりバレてます、というか、誰の目にも明らかですが(笑)。
Yeah, huh? は「ヤーハー?」という感じで語尾が上がりますが、「まさか。君はそんな風に思ってるの?」みたいなニュアンスですね。
たまたま手にしたのが大麦だったわけですが、セリフとしては、party と barley が韻を踏んでいる、というか、よく似た発音の単語を並べている、のが面白いようです。
I'm sorry... のセリフは、「君たちが開くようなパーティーとは違って、僕の友達のパーティーはそんなに洗練されてないんだよ。悪かったね、残念だね。」という言い訳のようです。
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ジャニスが買い物をしている食品店。チャンドラーは、偶然を装って、その実、故意に、彼女とばったり出くわす。
bump into は過去にも何度か出てきましたが、「ばったり・偶然出会う、出くわす」という意味です。
ロングマン現代英英辞典では、
bump into somebody (phrasal verb): to meet someone who you know when you were not expecting to
つまり、「(会うと)予想していなかった時に、知っている人[知り合い]に会うこと」。
「こんなところで会うなんて!」と、思いがけない人に会う感じ、がポイントなんですね。
ト書きには、on purpose, accidentally と書いてあります。
これは、フレンズ1-1その5 で解説した、accidentally on purpose 「偶然のように見せて[偶然を装って]その実、故意に」のことですね。
フレンズ3-4その20 では以下のセリフがありました。
レイチェル: Right. So, what you have to do is, you have to accidentally run into her on purpose. And then act aloof. (そうよ。だから、あなたがしなければならないのは…あなたはわざと彼女に「偶然」遭遇しないといけないのよ。そして、そこで、よそよそしく振舞うの。)
つまり、チャンドラーは今、そのレイチェルのアドバイス通りに行動している、ということです。
ジャニス: (to butcher) No, thank you. (Chandler makes a sound and she notices him) Chandler! ([肉屋さんに] いいわ、ありがとう。[チャンドラーは音を立て、ジャニスは彼に気付く] チャンドラー!)
チャンドラー: (in a British accent) Hello, Janice. ([イギリス風アクセントで] こんにちは、ジャニス。)
ジャニス: What are you doing here? (ここで何をしてるの?)
チャンドラー: (in accent) Oh, just a bit of shopping. How've you been? ([そのアクセントのままで] あぁ、ちょっとしたショッピングだよ。どうしてた?)
ジャニス: Are you being British?! (あなた、イギリス人になってるの?[イギリス風にしゃべってるの?])
チャンドラー: (normal voice) No. Not anymore. ([普通の声で] いや、もうやってない。)
チャンドラーは、ちょっと気取った感じでしゃべってますが、これがイギリス風アクセント(イギリス発音)ということみたいですね。
日本人でも、平静を装おうとする時には、必要以上に気取ったしゃべり方をして、「俺は全然動揺なんかしてないもんね」ということをアピールしたりしますが、それと同じことなのでしょう。
気まずくて、ヘンな敬語を使ってしまったりとか…。
で、アメリカ人の場合は、イギリス式発音になってしまう、と。(ほんとか…笑)
昨日の記事では、Italian accent、今日の記事では、British accent と何故かアクセントの話が続いていますね。(意図的なものか、単なる偶然か…)
ジャニス: Why are you shopping here? You don't live in this neighborhood. Were you here waiting for me? (どうしてここで買い物してるの? あなたはこの近所には住んでないでしょ。ここで私を待ってたの?)
チャンドラー: Yeah, huh. I'm just uh, you know I'm just picking up some things for a party. (grabs a bag off of the shelf) (まさか。俺はただ、ほら、ただパーティー用の品をここで選んでるだけだよ。)
と言いながら偶然手にしたのが、barley (バーリー、大麦)の袋でした。
ジャニス: Barley? What kind of party serves barley? (バーリー? バーリーを出すって、どんなパーティーよ?)
チャンドラー: Well, I'm sorry if my friends aren't as sophisticated as yours. (あぁ、もし俺の友達が君の友達みたいに洗練されてないんだとしたら、残念だね。)
「私を待ってたの?」と尋ねるジャニス。
すっかりバレてます、というか、誰の目にも明らかですが(笑)。
Yeah, huh? は「ヤーハー?」という感じで語尾が上がりますが、「まさか。君はそんな風に思ってるの?」みたいなニュアンスですね。
たまたま手にしたのが大麦だったわけですが、セリフとしては、party と barley が韻を踏んでいる、というか、よく似た発音の単語を並べている、のが面白いようです。
I'm sorry... のセリフは、「君たちが開くようなパーティーとは違って、僕の友達のパーティーはそんなに洗練されてないんだよ。悪かったね、残念だね。」という言い訳のようです。
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2007年07月04日
イタリアンアクセント フレンズ3-4その23
ジョーイは、イタリアンアクセントが下手だ、と言われて落ち込んでいます。
フィービー: Yeah. Ooh God, there's that face again! See I can't do this job! I... (えぇ。もういやよ。またその顔だわ! ほら、私はこの仕事はできない! 私は…)
ジョーイ: No, no, no, see that's why you have to do this job, agents always lie. You know, Estelle just says stuff like, "They went another way." But this? I can use this. (in a very bad Italian accent) I canna work on a new accent. (そんなことないよ。だからこそ、君はこの仕事をしないといけないんだ。エージェントっていうのはいつも嘘をつくんだよ。ほら、エステルはただ、「方向性が違ったのよ。」みたいなことを言うんだ。でも、今回は? このことを利用できるんだ。[非常にまずいイタリアンアクセントで] 新しいアクセントに取り組むことができるんだ。)
go anothe way は「別のある方向に行く」なので、「進む方向が違う、求める[目標とする]方向が違う」という感じで、「求めていたものが違った。捉え方・感覚が違った」という感じなのかと思うのですが…。
DVDの日本語訳では、「”縁がなかった”とか言ってごまかすだけだ。」となっていましたが、確かに、日本語の断りの常套句である「ご縁がなかった、ということで…」に感覚は似ているのかな、と思います。
can use は直訳すると、「…を使うことができる、利用できる」ということですが、この can を過去形 could にした形、could use 「…が得られたらありがたい」は、よく使われますね。
フレンズ1-22その1 にも出てきました。
この場合の could は婉曲、もしくは仮定法の could で、「もしそれがあれば、それを利用できる」→「あると助かる、是非それが欲しい、あるとありがたい」という意味になるのですね。
work on は「…に取り組む、励む」。
ロングマン現代英英辞典では、
work on somebody/something (phrasal verb):
1. to spend time working in order to produce or repair something
2. to try very hard to improve or achieve something
つまり、1. は「何かを作り出す、または修理するために働いて時を過ごす[時間をかけて働く]」、
2. は「何かを上達させるため、または達成するために一生懸命トライする」。
フレンズ2-24その4 では、
モニカ: Maybe that's what you need to work on. (多分、あなたが取り組むべき問題はそこね。)
という表現が出てきました。
最後のセリフで、ジョーイはイタリアンアクセントで話しています。
DVDの英語字幕では、"I can work on a new accent." と書いてあるのですが、それを
「アイ・キャンナ・ワーク・オンナ・ユー・アカセンテ」
みたいな感じで発音しています。
だから、ネットスクリプトでは、can を canna と書いてあるのですね。
さらに、英語で accent の発音は「アクセント」とアの部分を強調しますが、イタリア語っぽく言うと「アカセンテ」になるわけですね。
ただ、ト書きにも書いてあるように、これは下手な見本のようです(笑)。
イタリア語と言えば、フレンズ1-7その4 で初登場したパウロはイタリア人でしたので、彼の話す英語はイタリアンアクセントだった、ということでしょうね。
他に私の知っているものでは、アニメ映画「カーズ(Cars)」に出てくるフェラーリ好きのキャラクター、ルイジ(Luigi)が、(どうやら)イタリアンアクセントの英語を話すようです。(実は、私が聞いても、それがイタリアンアクセントなのかどうか、よくわからない…笑)
その友達のグイド(Guido)は、"Pit stop!" などの簡単なフレーズを除いては、イタリア語しか話さないキャラでした。
「カーズ」のオリジナルの英語版で声をアテているのは、トニー・シャルーブ(Tony Shalhoub)という俳優さんです。
Wikipedia 英語版: Tony Shalhoub
ウィキペディアによると、彼はレバノン系らしいのですが、Wings というTVドラマで、イタリア系タクシードライバーを演じていたことで有名だ、とのこと。
今回もイタリア系の車を演じているわけですから、きっとイタリアンアクセントの上手な俳優さんだ、ということなのだと思うのですが…。
ちなみに、日本語吹替版ではパンツェッタ・ジローラモさんが声をアテておられるので、まさに「イタリアンアクセントの日本語」をしゃべっているわけですね。
イタリア語しか話さないグイド(ルイジの友達)と、主役のライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)とのやり取りがあるのですが、マックィーンは相手にわかるように、イタリア語を混ぜて話しているようです。
そのセリフを一部取り上げると、
Uno lappo! Don't need any help. I work solo mio.
No pit stoppo. Comprendo?
イタリックで書いた部分が、イタリア語だと思われる部分ですが、見た目もかなり英語とは違いますね。
特に、語尾に -o などの母音が来るところが特徴的でしょうか。
日本人はどうしても最後の子音に母音を入れてしまう、つまり bat を「バット(to)」、map を「マップ(pu)」などと発音してしまいがちなのですが、イタリア語も語尾は子音だけでは終わらず、母音がつく傾向にある、ということでしょうか?
(イタリア語はさっぱりわかりませんので、詳しい方は教えて下さい。)
それで、accent も「アカセンテ」みたいに、語尾に妙な母音を入れてイタリアンっぽくしている、という感じかなぁ?
映画「カーズ」でルイジが話す英語が本当にイタリアンアクセントなのかどうか私にはわからない、と上に書きましたが、彼の話す英語は、明らかに American English とは異なっているのですが、イタリア語の特徴が出ているのかどうか、私にはよくわからないのです。
ジョーイがやったような、語尾に妙な母音が付く感じ、もないですし…。
でもルイジの設定を考えると、絶対にイタリアンアクセントの英語を話しているはずなので、やっぱりあれがそうなのかな?
詳しい方は教えて下さい。(こればっか…笑)
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フィービー: Yeah. Ooh God, there's that face again! See I can't do this job! I... (えぇ。もういやよ。またその顔だわ! ほら、私はこの仕事はできない! 私は…)
ジョーイ: No, no, no, see that's why you have to do this job, agents always lie. You know, Estelle just says stuff like, "They went another way." But this? I can use this. (in a very bad Italian accent) I canna work on a new accent. (そんなことないよ。だからこそ、君はこの仕事をしないといけないんだ。エージェントっていうのはいつも嘘をつくんだよ。ほら、エステルはただ、「方向性が違ったのよ。」みたいなことを言うんだ。でも、今回は? このことを利用できるんだ。[非常にまずいイタリアンアクセントで] 新しいアクセントに取り組むことができるんだ。)
go anothe way は「別のある方向に行く」なので、「進む方向が違う、求める[目標とする]方向が違う」という感じで、「求めていたものが違った。捉え方・感覚が違った」という感じなのかと思うのですが…。
DVDの日本語訳では、「”縁がなかった”とか言ってごまかすだけだ。」となっていましたが、確かに、日本語の断りの常套句である「ご縁がなかった、ということで…」に感覚は似ているのかな、と思います。
can use は直訳すると、「…を使うことができる、利用できる」ということですが、この can を過去形 could にした形、could use 「…が得られたらありがたい」は、よく使われますね。
フレンズ1-22その1 にも出てきました。
この場合の could は婉曲、もしくは仮定法の could で、「もしそれがあれば、それを利用できる」→「あると助かる、是非それが欲しい、あるとありがたい」という意味になるのですね。
work on は「…に取り組む、励む」。
ロングマン現代英英辞典では、
work on somebody/something (phrasal verb):
1. to spend time working in order to produce or repair something
2. to try very hard to improve or achieve something
つまり、1. は「何かを作り出す、または修理するために働いて時を過ごす[時間をかけて働く]」、
2. は「何かを上達させるため、または達成するために一生懸命トライする」。
フレンズ2-24その4 では、
モニカ: Maybe that's what you need to work on. (多分、あなたが取り組むべき問題はそこね。)
という表現が出てきました。
最後のセリフで、ジョーイはイタリアンアクセントで話しています。
DVDの英語字幕では、"I can work on a new accent." と書いてあるのですが、それを
「アイ・キャンナ・ワーク・オンナ・ユー・アカセンテ」
みたいな感じで発音しています。
だから、ネットスクリプトでは、can を canna と書いてあるのですね。
さらに、英語で accent の発音は「アクセント」とアの部分を強調しますが、イタリア語っぽく言うと「アカセンテ」になるわけですね。
ただ、ト書きにも書いてあるように、これは下手な見本のようです(笑)。
イタリア語と言えば、フレンズ1-7その4 で初登場したパウロはイタリア人でしたので、彼の話す英語はイタリアンアクセントだった、ということでしょうね。
他に私の知っているものでは、アニメ映画「カーズ(Cars)」に出てくるフェラーリ好きのキャラクター、ルイジ(Luigi)が、(どうやら)イタリアンアクセントの英語を話すようです。(実は、私が聞いても、それがイタリアンアクセントなのかどうか、よくわからない…笑)
その友達のグイド(Guido)は、"Pit stop!" などの簡単なフレーズを除いては、イタリア語しか話さないキャラでした。
「カーズ」のオリジナルの英語版で声をアテているのは、トニー・シャルーブ(Tony Shalhoub)という俳優さんです。
Wikipedia 英語版: Tony Shalhoub
ウィキペディアによると、彼はレバノン系らしいのですが、Wings というTVドラマで、イタリア系タクシードライバーを演じていたことで有名だ、とのこと。
今回もイタリア系の車を演じているわけですから、きっとイタリアンアクセントの上手な俳優さんだ、ということなのだと思うのですが…。
ちなみに、日本語吹替版ではパンツェッタ・ジローラモさんが声をアテておられるので、まさに「イタリアンアクセントの日本語」をしゃべっているわけですね。
イタリア語しか話さないグイド(ルイジの友達)と、主役のライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)とのやり取りがあるのですが、マックィーンは相手にわかるように、イタリア語を混ぜて話しているようです。
そのセリフを一部取り上げると、
Uno lappo! Don't need any help. I work solo mio.
No pit stoppo. Comprendo?
イタリックで書いた部分が、イタリア語だと思われる部分ですが、見た目もかなり英語とは違いますね。
特に、語尾に -o などの母音が来るところが特徴的でしょうか。
日本人はどうしても最後の子音に母音を入れてしまう、つまり bat を「バット(to)」、map を「マップ(pu)」などと発音してしまいがちなのですが、イタリア語も語尾は子音だけでは終わらず、母音がつく傾向にある、ということでしょうか?
(イタリア語はさっぱりわかりませんので、詳しい方は教えて下さい。)
それで、accent も「アカセンテ」みたいに、語尾に妙な母音を入れてイタリアンっぽくしている、という感じかなぁ?
映画「カーズ」でルイジが話す英語が本当にイタリアンアクセントなのかどうか私にはわからない、と上に書きましたが、彼の話す英語は、明らかに American English とは異なっているのですが、イタリア語の特徴が出ているのかどうか、私にはよくわからないのです。
ジョーイがやったような、語尾に妙な母音が付く感じ、もないですし…。
でもルイジの設定を考えると、絶対にイタリアンアクセントの英語を話しているはずなので、やっぱりあれがそうなのかな?
詳しい方は教えて下さい。(こればっか…笑)
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2007年07月03日
自分のこととして受け取る フレンズ3-4その22
ジョーイを見るなり逃げ出したフィービー。変な言い訳をします。
フィービー: Oh, Joey! Oh, okay, see, I didn't recognize you wearing, in those....pants. (あぁ、ジョーイ! ほら、さっきはあなたに気付かなかったのよ、ほらそんな…パンツをはいているから。)
ジョーイ: Look listen, that TV movie I went in for? Did you hear anything? I think I got a shot at it. (ねぇ、聞いてよ。俺が試験を受けた例のテレビ映画は? (結果について)何か聞いた? 俺、あれはバッチリだった[うまく行った]と思うんだけど。)
フィービーはジョーイだと気付かなかった、と言い訳していますが、彼がはいていたのは、ごくごく普通のパンツです。
いつもと違う服だったから、あなただってわからなくて…と言おうと思ったけど、結局言い訳に使えなくて、言いよどんでしまった、ということですね。
ジョーイがいるのに気付いたけど無視しようとした、つまり、会うと都合が悪いので逃げ出した、ということがわかります。
go in for は「…に参加する、…を受験する、(試験を)受ける」という意味。
ロングマン現代英英辞典では、
go in for something (phrasal verb): to do an examination or take part in a competition
つまり、「試験を受ける、または試合に参加すること」ということですね。
ジョーイが役をゲットできなかったことで罪の意識を感じたフィービーは、エージェント役を下りる、と言うのですが。
ジョーイ: No! No, no you can't quit! You're the best agent I ever had! Look Pheebs, rejection is part being an actor. You can't take it personal. (ダメ! ダメ、やめちゃだめだよ! 今までのエージェントの中で、フィービーは最高なんだよ。ねぇ、フィービー、拒絶は「俳優であること」の一部なんだ。それを個人的に(自分のこととして)受け取っちゃだめなんだ。)
フィービー: Not personal, really? Well, they said that they never met an Italian actor with a worse Italian accent. (個人的には受け取らない? 本当に? じゃあ、担当者は言ってたわ。あれよりひどいイタリアンアクセントのイタリア系俳優を今まで見たことないって。)
ジョーイ: They actually said that? (本当にそんなこと言ったの?)
と悲しそうな顔をするジョーイ。
"rejection is part being an actor." という文章が面白いな、と思います。
俳優という仕事は、そんな風にオーディションに落ちて断られることはつきものなんだ、俳優をしている限り、拒絶されることは当然ある、拒絶を気にしていたら俳優なんかやってられない…みたいな感じですね。
rejection や actor の部分をいろいろ変えて応用が利きそうです。
You can't take it personal. なんですが、最初は、この you がフィービーを指しているのだと思いました。
オーディションに落ちたのは、エージェント役をやっていた君のせいじゃないんだから、君が気に病むことはない、ということかなぁ?と最初は思ったのですね。
でも、フィービーが "Not personal, really?" と言って、ジョーイに対する評価がどんなものであったかについて述べていますね。
つまり、you は一般の人、もしくは「もし君が俳優だったら、俳優というものは」という感じで、「俳優は拒絶されるのも仕事のうちだから、それをいちいち、だから俺はダメなんだ…とかって落ち込んだりしてはいけないんだ。」という意味の、take it personal ということなのかな、と思いました。
ところで、「個人的に」と副詞なので、本来であれば、personally になると思うのですが、このセリフでは、personal と形容詞になっていますね。
フレンズ2-13その1 でも、"Don't take it personal." という表現が出てきました。
ネットで "take it personal" をフレーズ検索してみると、235,000件、"take it personally" をフレーズ検索してみると、1,120,000件のヒットがありました。
やはり、personally の方が使用実績は多いようですが、personal の方も決して少なくはありませんね。
DVDの英語字幕は、実際の音声の通り、take it personal と書いてありますが、ネットスクリプトでは、"you can't take it personally." と書いてあります。
このスクリプトを書いた人にとっては、take it personally の方が自然だ、ということなんでしょうね。
they never met an Italian actor with a worse Italian accent. は「担当者は、より悪いイタリアンアクセントのイタリア系俳優を見たことがない」と言っています。
もちろん、ジョーイのアクセントと比較して worse 「それより悪い」ということですから、つまり「ジョーイは、今まで見た中で、イタリアンアクセントが一番下手なイタリア系俳優だった」と言っているわけですね。
悪い結果を個人的には受け取らないと言っておきながら、やはりショックを隠せないジョーイです。
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フィービー: Oh, Joey! Oh, okay, see, I didn't recognize you wearing, in those....pants. (あぁ、ジョーイ! ほら、さっきはあなたに気付かなかったのよ、ほらそんな…パンツをはいているから。)
ジョーイ: Look listen, that TV movie I went in for? Did you hear anything? I think I got a shot at it. (ねぇ、聞いてよ。俺が試験を受けた例のテレビ映画は? (結果について)何か聞いた? 俺、あれはバッチリだった[うまく行った]と思うんだけど。)
フィービーはジョーイだと気付かなかった、と言い訳していますが、彼がはいていたのは、ごくごく普通のパンツです。
いつもと違う服だったから、あなただってわからなくて…と言おうと思ったけど、結局言い訳に使えなくて、言いよどんでしまった、ということですね。
ジョーイがいるのに気付いたけど無視しようとした、つまり、会うと都合が悪いので逃げ出した、ということがわかります。
go in for は「…に参加する、…を受験する、(試験を)受ける」という意味。
ロングマン現代英英辞典では、
go in for something (phrasal verb): to do an examination or take part in a competition
つまり、「試験を受ける、または試合に参加すること」ということですね。
ジョーイが役をゲットできなかったことで罪の意識を感じたフィービーは、エージェント役を下りる、と言うのですが。
ジョーイ: No! No, no you can't quit! You're the best agent I ever had! Look Pheebs, rejection is part being an actor. You can't take it personal. (ダメ! ダメ、やめちゃだめだよ! 今までのエージェントの中で、フィービーは最高なんだよ。ねぇ、フィービー、拒絶は「俳優であること」の一部なんだ。それを個人的に(自分のこととして)受け取っちゃだめなんだ。)
フィービー: Not personal, really? Well, they said that they never met an Italian actor with a worse Italian accent. (個人的には受け取らない? 本当に? じゃあ、担当者は言ってたわ。あれよりひどいイタリアンアクセントのイタリア系俳優を今まで見たことないって。)
ジョーイ: They actually said that? (本当にそんなこと言ったの?)
と悲しそうな顔をするジョーイ。
"rejection is part being an actor." という文章が面白いな、と思います。
俳優という仕事は、そんな風にオーディションに落ちて断られることはつきものなんだ、俳優をしている限り、拒絶されることは当然ある、拒絶を気にしていたら俳優なんかやってられない…みたいな感じですね。
rejection や actor の部分をいろいろ変えて応用が利きそうです。
You can't take it personal. なんですが、最初は、この you がフィービーを指しているのだと思いました。
オーディションに落ちたのは、エージェント役をやっていた君のせいじゃないんだから、君が気に病むことはない、ということかなぁ?と最初は思ったのですね。
でも、フィービーが "Not personal, really?" と言って、ジョーイに対する評価がどんなものであったかについて述べていますね。
つまり、you は一般の人、もしくは「もし君が俳優だったら、俳優というものは」という感じで、「俳優は拒絶されるのも仕事のうちだから、それをいちいち、だから俺はダメなんだ…とかって落ち込んだりしてはいけないんだ。」という意味の、take it personal ということなのかな、と思いました。
ところで、「個人的に」と副詞なので、本来であれば、personally になると思うのですが、このセリフでは、personal と形容詞になっていますね。
フレンズ2-13その1 でも、"Don't take it personal." という表現が出てきました。
ネットで "take it personal" をフレーズ検索してみると、235,000件、"take it personally" をフレーズ検索してみると、1,120,000件のヒットがありました。
やはり、personally の方が使用実績は多いようですが、personal の方も決して少なくはありませんね。
DVDの英語字幕は、実際の音声の通り、take it personal と書いてありますが、ネットスクリプトでは、"you can't take it personally." と書いてあります。
このスクリプトを書いた人にとっては、take it personally の方が自然だ、ということなんでしょうね。
they never met an Italian actor with a worse Italian accent. は「担当者は、より悪いイタリアンアクセントのイタリア系俳優を見たことがない」と言っています。
もちろん、ジョーイのアクセントと比較して worse 「それより悪い」ということですから、つまり「ジョーイは、今まで見た中で、イタリアンアクセントが一番下手なイタリア系俳優だった」と言っているわけですね。
悪い結果を個人的には受け取らないと言っておきながら、やはりショックを隠せないジョーイです。
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2007年07月02日
G.I.ジョー フレンズ3-4その21
[Scene: Monica and Rachel's, Ross is still trying to get Ben to play with something other than the Barbie doll.]
モニカとレイチェルの部屋。ロスはまだベンにバービー人形以外のもので遊ばせようと奮闘中。
ロス: Guess who's here. It's the toughest guy in Toyland, Ben. (singing) Real American hero. I'm G.I. Joe! Drop the Barbie, drop the Barbie. (ここにいるのはだ〜れだ? おもちゃの国で最もタフな男だよ、ベン。[歌いながら] リアル・アメリカン・ヒーロー、僕は、G.I.ジョーだよ! バービーを離しなさい、バービーを離しなさい。)
レイチェル: G.I. Joe? Do you really think he's gonna fall for that? (G.I.ジョーですって? あなた本当にベンがそんなものにつられると思ってるの?)
ジョーイ: (entering) G. I. Joe? Cool! Can I play? ([入ってきて] G.I.ジョー!? かっこいい! 遊んでいい?)
ロス: Look Ben, it's a toy that protects U.S. oil interests overseas! (ほら、このおもちゃは、海外でアメリカの石油の利益を守るんだぞ!)
ジョーイとロス: Go, Joe!!! (行け、ジョー!)
画面を見てわかるとおり、G.I.ジョーというのは、ミリタリーのフィギュアですね。
ハスブロ社(Hasbro)が販売しているそうです。
Wikipedia 英語版: G.I. Joe
Wikipedia 英語版: G.I. Joe: A Real American Hero
この下のサイト(↓)はハスブロ社の公式サイトのようですが、効果音やテーマソングが流れて、ものすごく派手なページなので、仕事中には決して開かないで下さい(笑)。
Hasbro.com: GI Joe Official Site
GI というのは、ロングマン現代英英辞典によると、
GI (noun): a soldier in the US army, especially during the Second World War
つまり、「アメリカ軍の兵士、特に第二次世界大戦中の」ということです。
英和辞典を調べると、GI = government issue の略だと書いてあります。
government issue とは「(兵士の軍服などの)官給品」のことで、そこから「米兵」という意味になったようです。
ただ、ちょっと気になるのは、Wikipedia 英語版: GI (military) に、「G.I. は Government Issue のイニシャルだと思われているが、本当のオリジンは違う…」というようなことが書いてあります。
えらくマニアックな話になりそうなので、この辺で止めておきますが、興味のある方は、その GI に関するウィキペディアをご覧になって下さい。
まぁ、一般的には、government issue の略だ、ということで良いと思うのですが…。
そう言えば、デミ・ムーア主演の映画で、「G.I.ジェーン(原題: G.I. Jane)」というのがありましたね。
G.I. Joe というキャラクターが有名なことから、G.I. Joe と言えば「米国男性兵士」という意味になり、同じ J で始まる名前、ということで、女性兵の場合は、G.I. Jane になる、ということなんですね。
fall for は「はまる、だまされる、つられる」「好きになる、惚れる」、それに「落ちる」という感じで、だまされるにしても、好きになるにしても、その吸引力に吸い寄せられて一緒に落ちてしまう感じでしょうか。
フレンズ2-20その20 では、「(策略など)にひっかかる、だまされる」という意味で出てきました。
で、肝心のベンはちっとも興味を持ってくれないけど、ジョーイはそれを見て大喜びしています。
どっちか子供かわかりません(笑)。
overseas はロングマン現代英英辞典によると、
overseas (adverb): to or in a foreign country that is across the sea
つまり、「海を越えた外国へ、または外国(の中)で」、ということなので、この場合は「海外で(米国の利益を)守っている」という感じでしょうか。
子供のおもちゃなのに、えらく政治的な設定になっているんですねぇ(笑)。
子供を喜ばせるはずが、大人の男性二人ですっかり盛り上がっております。
いつまでも少年の心を忘れない二人が素敵…(笑)。
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ロス: Guess who's here. It's the toughest guy in Toyland, Ben. (singing) Real American hero. I'm G.I. Joe! Drop the Barbie, drop the Barbie. (ここにいるのはだ〜れだ? おもちゃの国で最もタフな男だよ、ベン。[歌いながら] リアル・アメリカン・ヒーロー、僕は、G.I.ジョーだよ! バービーを離しなさい、バービーを離しなさい。)
レイチェル: G.I. Joe? Do you really think he's gonna fall for that? (G.I.ジョーですって? あなた本当にベンがそんなものにつられると思ってるの?)
ジョーイ: (entering) G. I. Joe? Cool! Can I play? ([入ってきて] G.I.ジョー!? かっこいい! 遊んでいい?)
ロス: Look Ben, it's a toy that protects U.S. oil interests overseas! (ほら、このおもちゃは、海外でアメリカの石油の利益を守るんだぞ!)
ジョーイとロス: Go, Joe!!! (行け、ジョー!)
画面を見てわかるとおり、G.I.ジョーというのは、ミリタリーのフィギュアですね。
ハスブロ社(Hasbro)が販売しているそうです。
Wikipedia 英語版: G.I. Joe
Wikipedia 英語版: G.I. Joe: A Real American Hero
この下のサイト(↓)はハスブロ社の公式サイトのようですが、効果音やテーマソングが流れて、ものすごく派手なページなので、仕事中には決して開かないで下さい(笑)。
Hasbro.com: GI Joe Official Site
GI というのは、ロングマン現代英英辞典によると、
GI (noun): a soldier in the US army, especially during the Second World War
つまり、「アメリカ軍の兵士、特に第二次世界大戦中の」ということです。
英和辞典を調べると、GI = government issue の略だと書いてあります。
government issue とは「(兵士の軍服などの)官給品」のことで、そこから「米兵」という意味になったようです。
ただ、ちょっと気になるのは、Wikipedia 英語版: GI (military) に、「G.I. は Government Issue のイニシャルだと思われているが、本当のオリジンは違う…」というようなことが書いてあります。
えらくマニアックな話になりそうなので、この辺で止めておきますが、興味のある方は、その GI に関するウィキペディアをご覧になって下さい。
まぁ、一般的には、government issue の略だ、ということで良いと思うのですが…。
そう言えば、デミ・ムーア主演の映画で、「G.I.ジェーン(原題: G.I. Jane)」というのがありましたね。
G.I. Joe というキャラクターが有名なことから、G.I. Joe と言えば「米国男性兵士」という意味になり、同じ J で始まる名前、ということで、女性兵の場合は、G.I. Jane になる、ということなんですね。
fall for は「はまる、だまされる、つられる」「好きになる、惚れる」、それに「落ちる」という感じで、だまされるにしても、好きになるにしても、その吸引力に吸い寄せられて一緒に落ちてしまう感じでしょうか。
フレンズ2-20その20 では、「(策略など)にひっかかる、だまされる」という意味で出てきました。
で、肝心のベンはちっとも興味を持ってくれないけど、ジョーイはそれを見て大喜びしています。
どっちか子供かわかりません(笑)。
overseas はロングマン現代英英辞典によると、
overseas (adverb): to or in a foreign country that is across the sea
つまり、「海を越えた外国へ、または外国(の中)で」、ということなので、この場合は「海外で(米国の利益を)守っている」という感じでしょうか。
子供のおもちゃなのに、えらく政治的な設定になっているんですねぇ(笑)。
子供を喜ばせるはずが、大人の男性二人ですっかり盛り上がっております。
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