2007年08月01日

シャドー・ゲーム フレンズ3-5その20

小さい頃、兄ロスとどんなことをしていたか語るモニカ。
モニカ: Oh, we used to drive each other crazy playing the shadow game. (あぁ、それから、シャドー・ゲームをしてお互いをイライラさせたものだったわ。)
フィービー: Oh, how do you play the shadow game? (まぁ、シャドー・ゲームってどうやってプレーするの?)
モニカ: Oh, how do you play the shadow game? (まぁ、シャドー・ゲームってどうやってプレーするの?)
フィービー: I just asked you. (私はただ尋ねただけよ。)
モニカ: I just asked you. (私はただ尋ねただけよ。)
フィービー: I don't have time for this. (こんなことやってる時間はないわ。)
モニカ: No, that is what the game is. (違うのよ、それがこのゲームなの。)
フィービー: You just gave up really quickly. (モニカは随分早く降参しちゃったわね。)

shadow game という言葉が一般的なものかどうかはわかりませんが、その後のやり取りを聞くと、どんなゲームかわかりますね。
shadow 「影のように後をつける、尾行する」ということで、スピーキングの練習で行うシャドーイングも同じような要領ですよね。
モニカはフィービーの質問を繰り返すことで、シャドー・ゲームはこんなものだと教えつつ、からかっていたつもりでしたが、フィービーは知っていてわざと知らん振りをしたんですね。
それにモニカがまんまとひっかかってしまった、ということ。

日本でも同じような「ひっかけ」がありますね。
”「何で?(どうして?)」って言った方が負け!”というゲームをしていて、ひとしきりやり取りをした後、突然、「あ、お前の負けだ!」と言われて、つい「何で?」と聞き返して負けてしまう…というヤツ。
上のやり取りも、それに似た感じがします。


チャンドラー: (entering) Have you seen Joey? (ジョーイを見かけた?)
モニカ: What's the matter? (どうしたの?)
チャンドラー: Oh, just this! (turns around and has a paint lid stuck to the back of his pants.) Y'know what. It's my fault, really, because the couch is usually where we keep the varnish. (これだよ! [背を向けると、彼のパンツのお尻にペイントの蓋がくっついている] ほら、これは俺のミスだね、全く。だって、そのカウチはたいていニスの置き場所になってるからさ。)
ジョーイ: (yelling from bathroom) Hey, does somebody wanna hand me one of those tiles? ([バスルームから叫んでいる] なぁ、誰か、そのタイルを一枚俺に手渡してくれないか?)
チャンドラー: What's going on? (何やってるんだ?)
モニカ: He's retiling my floor. (they both run to the bathroom) (ジョーイは床のタイルを張り直してるのよ。)
二人ともバスルームに走って行く。
チャンドラー: Yo!! Spackle boy! Get up! (よぉ! スパックル・ボーイ! 立てよ!)

varnish は「ニス」。
白木に塗る塗料のことですね。
where we keep the varnish というのは、ニスを置いておく場所・保管場所が、そこ(カウチの上)だ、と言っているわけですね。
つまり、ニスの缶または蓋がカウチに置いてあって、それを知らずに座ってしまった、と言っているのです。
「カウチってのは、ニス(の蓋)を置いとくとこだもんな。俺が悪いんだよ。」と口では言っているのですが、それは「普通は人が座るところにそんなもん置くか?」と、信じられないことをするジョーイを皮肉って怒っているわけですね。

チャンドラーは、ジョーイに、"Spackle boy!" と呼び掛けています。
spackle とは…?
Merriam-Webster Online Dictionary によると、
Spackle
Function: trademark
used for a compound that is used as a filler for cracks or holes in a surface

つまり、大文字で始まる Spackle (スパックル)は商標で、「表面のクラック(割れ目、ひび)や穴を埋めるものとして使われる混合物(に使われる商標)」
その固有名詞である商標が、小文字になって他動詞になると、
spackle: to apply Spackle paste to
つまり、「スパックルのペーストを埋め込むこと」という意味になるようです。

つまり、Spackle は「穴埋め材」「穴埋めパテ」の名前(商品名)なんですね。
spackling paste とも呼ばれるようです。
Wikipedia 英語版: Spackling paste

ジョーイは今、タイルの張り替えをしているので、その隙間を埋めるために Spackle のような穴埋め材が必要だ、もしくは他動詞の spackle で表現されるようなことを今している、という意味で、Spackle Boy と呼び掛けたのでしょう。
と同時に、例のピチピチパンツをはいたまま、みんなにお尻を向けて作業しているので、お尻に関係のある crack や hole を連想させる spackle という単語を使った、ということもあると思います。
「お前のお尻の穴も spackle できれいに埋められているな。」と、お尻の線があらわになったパンツ姿をからかっている、ということかなぁ?と。
フレンズ1-6その3 では、お尻(butt)の代役をすることになったジョーイに、crack や opening という単語を使って、フレンズたちがからかっていましたね。
今回の Spackle Boy もそれと同じような感じかな?と思うのですが、どうでしょう?(深読みし過ぎじゃないといいけど…笑)

(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
皆様の応援が、とても励みになっています。ありがとうございます。
人気blogランキング
にほんブログ村 英語ブログ

posted by Rach at 08:59| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする