2007年09月20日

英語字幕をリーディングする

DVDの音声と字幕(その2) のコメント欄 で、ご質問をいただきました。
私がやっている「Rach流DVD学習法」というのは(←恥ずかしい命名…笑)、「完全5段階」と「はしょる3段階」に分かれているのですが、どちらも最終段階は「英語音声、英語字幕」にして、意味を調べる、ということになっています。
(Rach流DVD学習法については、カテゴリー DVD学習法 をご覧下さい。)

その最終段階の「英語音声、英語字幕」を「理解する、調べる」という部分について、もう少し詳しく知りたい、というお話でした。

自分で「ここがキモ」だと思っているわりには、その過去記事での解説が、抽象的になっています。
そこで、あくまで「私の方法」にすぎないのですが、私がその最終段階で具体的にどうやっているか、について以下に解説したいと思います。

まず、私は手書きのノートは一切書きません。
全てパソコン上のソフトに書いています。(私が使っているのは、Microsoft の「メモ帳」)
(私が何故、手書きのノートを書かなくなったのか?については、フレンズ3-1その9 のコメント欄 で語っています。)

フレンズは人気ドラマなので、ファンがディクテーションして書き起こした、というネット上のスクリプト(transcripts)がいくつも存在します。
それをあらかじめコピペしておいて、そこに自分のメモを書き込むようにすると便利でしょうね。
(でも、私はこのブログを始めるまで、そのネットスクリプトの存在を知らなかったので、スクリプトがないとダメだ、ということでもないと思いますが。)
それを、「メモ帳」にコピーして、準備完了。

DVDを英語音声・英語字幕にして、英語字幕が出てくるたびに、必ず一時停止します。
(プレーヤーが壊れないように注意!…笑)
この段階では、音声、字幕共に英語になっていますが、神経を集中させるのは「字幕」の方です。
ここで英語音声にしていることにも意味があるのですが、それは別の機会に述べます。

ネットスクリプトには、typo (タイプミス)もあるので、ここでネットスクリプトと突き合わせしてもいいでしょう。(突き合わせは面倒くさいので、省いても構いません。)

そして、その英語のセリフを読んでみる
それは試験のリーディング・セクションを読むように、洋書を読むように、「しっかり」読みます。
ここで読まないと、もう二度とこのセリフに出会わない、くらいの気持ちで!
そうじゃないと、それまでに、音声と字幕をいろいろ切り替えて見てきた意味がありません。
日本語でそのセリフのイメージを掴んだところで、その記憶が鮮明な間に、英語のセリフを確認する、という作業が大切なのです。

そして、その英語の「意味が取れたら」、それでオッケーだということで次に進みます。
意味が取れる、というのは、言っている内容がわかる、自分が日本語訳で見た時のイメージと違っていない、ということですね。

自分がわかったことをわざわざメモする必要はありません。
あえて、全てに自分なりの日本語訳をつける必要もありません。
英語で「意味が取れたら」それでいいのです。
自分で「わかる」と思う部分はさっさと流しましょう。

そして、自分が引っかかったところ、知らない単語、イディオムなどがあれば、それは必ず辞書で調べるようにします。
辞書は、英和か英英か?という話になると、話が長くなりそうなので、それは別の機会にします。
簡単に言うと、「英英が理想的だけど、無理だと思うなら、まぁ、英和でもいいんじゃないかな?」という何とも消極的な意見(笑)。

セリフの解釈にわからない部分があれば、つまり「意味が取れなければ」、手元の文法書に手を伸ばすなどして、できる限り調べてみましょう。

調べるに当たっては、「わからない部分があって当然だ」という気持ちで望みましょう。
今の自分にとってわからない部分、ひっかかった部分を一つ一つクリアしていこう、という気持ちですね。

その「調べ方」については、場合分けをして、具体的に説明したいと思っています。(明日の記事になる予定です。)


(今日のポイント)
・日本人が持つ「リーディング」のイメージで、英語字幕をじっくり読み込む。
ここでの「精読」が、私の英語学習の原点です。


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2007年09月19日

今にわかるさ フレンズ3-7その7

レイチェル: Okay, look, I know, all right, just one dinner, please, just one night for me, please? I just want him to love you like I do. (Ross looks at her) All right, well, not exactly like I do, but, but, if you do come to dinner, I'll love you like I do in that black thing that you like. (わかった、ねぇ、1回のディナーだけよ、お願い。私のために一晩だけ、お願いよ。私はただ、私があなたを愛するように、パパにあなたを愛して欲しいだけなの。[ロスはレイチェルを見つめる。] えーっと、私が愛するのと全く同じように、じゃないけどね。でも、もしロスがディナーに来てくれたら、あなたが好きなあの黒いのを着た時と同じように、あなたを愛してあげるわ。)
チャンドラー: (leaning in) I'll go. ([身体を傾けて入ってくる] 俺が行くよ。)
ロス: Fine. (わかったよ。)
レイチェル: Thank you. (ありがとう。)
ロス: Hi, Gunther. (やあ、ガンター。)
ガンター: Yeah. We'll see. (あぁ、これからどうなるかの成り行きを見てるよ[これからどうなるかはわかんないよ]。)

私がロスを愛するように、パパにもロスを愛して欲しいの、というレイチェルですが、精神的に愛する、というだけではなく、具体的な愛の行為も含めて?みたいに、一瞬ロスは想像してしまったんでしょうね。
もちろんそんなことはないのはロスもわかっているのですが、何から何まで君と同じようにパパに愛してもらいたくはないよ、と言いたげなロスなので、もちろん、全く同じじゃないけどね、とレイチェルは付け足ししています。
そして、同じように愛すると言えば…とその行為のことでふとある考えを思いついたレイチェル。
in that black thing と thing という漠然とした言葉を使っていますが、恐らく「下着」のことでしょう。
きっとかなりセクシーなもので(色も黒だしね、ふふふ…笑)、そういうのを着て、かなり激しく(?)愛し合ったことがあるのでしょうね。
ディナーに来てくれたら、お礼に「あの時みたいに」サービスしちゃうわよ、と言っているわけです。

lean はロングマン現代英英辞典によると、
lean: [intransitive always + adverb/preposition] to move or bend your body in a particular direction
つまり「ある方向に、身体を動かす、または曲げること」
この場合は、急に身を乗り出して、話に割り込むという感じですね。

横で話を聞いていたチャンドラー、パパのことでモメている間は、そんなことどーでもいいや、という感じで他人のふりなんですが、セクシーな話になってくると、耳がダンボになっちゃったんですね。
そんなサービスしてくれるなら、いやがるロスの代わりに俺が行ってやるよ!と思わず身を乗り出すチャンドラーがおかしい。

We'll see. は「(結果がどうなるか)今にわかるだろう」「成り行きを見守ろう、様子を見よう」という意味になります。
この see は、ロングマン現代英英辞典では、以下の語義が該当するでしょうか。
see: IN THE FUTURE
[intransitive and transitive] to find out about something in the future
'Can we go to the zoo, Dad?' ' We'll see .' (=used when you do not want to make a decision immediately)

つまり、「未来に、何かについてわかること」。
例文は、「パパ、動物園に行ける?」「そのうちに(行けるかどうか)わかるよ[様子を見よう]。」(=すぐに決心したくない場合に使う。)

フレンズ2-14その8 にも、We'll see. は出てきました。

よく似た表現で、You'll see. というのもあります。
ロングマン現代英英辞典に以下の例文が載っています。
Things will work out, you'll see (=you will find out that I am right).
つまり、「ことはうまく行くよ。そのうちわかるよ。(=俺が正しいってことがもうじき君にもわかるよ。)」

We'll see. と You'll see. はよく似ていますが、そのニュアンスの違いは、I (私)が含まれているかどうか、でしょうね。
We'll see. の場合は「話者である私自身も今のところはわからない、君も私も時が経てばそのうちわかるだろう」、You'll see. の場合は「私はあることを確信していて、君もそのうちにそれがわかるよ」という感じですね。

で、ここのガンターのセリフなんですが、ロスとレイチェルは、今はこんなラブラブぶりを見せ付けているけど、二人の間もこれからどうなるかわからないぞ、俺が彼女を横取りできるかも、彼女が僕に心変わりするかも、未来のことなんて今はわからない、今は何とも言えないけど、そのうちにわかる時が来るさ…みたいなことでしょうか?
「このままで済むと思うなよ。」という日本語の捨てゼリフもありますが、それに近いかも。
「この幸せが続くとは限らないぞ。」という感じですね。

上に挙げた We'll see. と You'll see. の違いを考えてみると、怖い顔でにらんではいるのですが、ガンター自身も「レイチェルが僕のものになる」という確信はないのでしょうね(笑)。
絶対に僕が奪い取ってやる、と思っているのなら、You'll see. 「今に見てろ、俺が必ず奪い取ってやるからな。」になるような気がします。
ガンターも、ただ幸運が自分の方に転がってくる可能性を待っているだけ、という感じで、それが We という主語に出ている気がするのですが、どうでしょう?

ロスはガンターのレイチェルに対する気持ちを知らないようなので、一体何を怒っているのか、多分気付いていないでしょうね。

(今日のポイント)
・We'll see. と You'll see. のニュアンスの違い。
・We'll see. は「今はわからない。そのうちわかる。」というニュアンスなのですが、ガンターのように怒った様子で言うと、「いつまでもこの(幸せな)状態のままとは限らないぞ。」という捨てゼリフっぽい言葉になります。
こういう、辞書からはなかなか掴みにくいニュアンスを、ドラマを見ることで掴んで下さい。


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2007年09月18日

不本意なニックネーム フレンズ3-7その6

[Scene: Central Perk, Rachel is on the phone, everyone else is there except Joey.]
セントラルパーク。レイチェルは電話で話している。ジョーイを除く全員がそこにいる。
レイチェル: Okay. (listens) Okay, daddy. We'll see you tomorrow night. (listens) Okay, bye-bye. (hangs up) (わかったわ。[電話を聞いて] わかった、パパ。私たちは明日の晩、パパに会うのね。[聞いて] わかったわ、バイバイ。[電話を切る])
ロス: "We"? (”私たち”?)
レイチェル: ... are having dinner with my Dad tomorrow night, I hope that's okay. (…が明日の晩、私のパパと食事する予定なの。それで構わないならいいんだけど。)
ロス: Oh shoot! Tomorrow's not so good, I'm supposed to um, fall off the Empire State Building and land on a bicycle with no seat, so... (あぁ、くそっ! 明日は都合が悪いよ。僕は、エンパイア・ステート・ビルから飛び降りて、シートのない自転車の上に着地(?)することになってるんだ。だから…)
レイチェル: Ross, my father doesn't hate you. (ロス、パパはあなたを嫌っていないわよ。)
ロス: Please, he refers to me as "Wet-Head." (やめてよ。君のパパは僕のことを「ウェット・ヘッド(濡れた頭)」と呼んでるんだよ。)
レイチェル: Honey, he calls everybody by a nickname. (ハニー、パパは誰でもニックネームで呼ぶのよ。)

shoot は shit の婉曲語で、「くそ! ちぇっ!」みたいな意味になります。
I'm supposed to を使って、「…することになっている」から明日はダメだ、都合が悪い、と言っているのですが、そのやるべきことの内容が、アクロバットのよう…というよりも、それを実施したら間違いなく死ぬ、という感じの内容です(笑)。
シートのない自転車、という言葉の意味なんですが、サドル(腰をかける部分)がなくて、スポークが突き出しているようなイメージなんでしょうかねぇ?
そんな高いところから落ちたら死ぬのですが、その上に land on 「着地する」(地面に着地するわけじゃないけれど、「着地」としか表現しようがないというか…笑) と言っている場所が、サドルのない自転車なので、さらに助かる確率は下がるわけですね。
フレンズ3-5その4 のセリフに出てきた、デビッド・カッパーフィールドみたいなイリュージョニストのイメージも浮かばないではないですが、投身自殺のイメージでしょうね。
パパに会ったら悲惨なことになるに決まってる、だから予定通り(?)自殺した方がましだ、ということでしょう。

Wet-Head というあだ名は、もちろん、ジェルをつけすぎているように見えるロスの髪の毛のことを言っているわけですね。
フレンズ2-9 では、「レイチェルの長所短所リスト」をロスが作ったと知ってすっかり怒ってしまったレイチェルに、「僕についてのそういうリストを作れば気分が楽になるよ。」とロスはアドバイスしていました。
そして、レイチェルが挙げた項目の一つに、
you wear too much of that gel in your hair. (ロスは髪の毛にそのジェルをつけすぎ。)
というのがありましたね。
それを言われた後の フレンズ2-9その13 では、
ロス: It's hard to tell because I'm sweating, but I use exactly what the gel bottle says. An amount about the size of a pea. How can that be too much? (僕が汗をかいてるからわかりずらいけど、僕はジェルのボトルに書いてあるとおりに正確に使ってるんだ。豆粒大の量だよ。どうしてそれで多すぎるってことになるんだ?)
と別の女性のボヤいていましたね。

パパは誰にでもニックネームを付けたがるのよ、とレイチェルはフォローしていますが、ロスとしては、Wet-Head は大変不本意なあだ名なのですね。


(今日のポイント)
・「レイチェルのパパに会うよりは、…した方がましだ」という場合の例えが回りくどい(笑)。
結局「自殺した方がましだ」と言いたいようですが、あっさりそう言ってしまわないところが、アメリカン・ジョークっぽい気がします。
・ロスのあだ名 Wet-Head。ここで言及していることで、後にそのあだ名が実際に使われるであろう、と想像できますね(実際にパパがこのネタでからかいます)。コメディの展開の「お約束」がわかるようになってくると楽しいですよ。


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2007年09月17日

ほっといても売れる フレンズ3-7その5

チャンドラー: What a wank! (何ていやな野郎だ!)
ジャニス: Oh, I cannot believe he's using our divorce to sell mattresses! (まぁ、信じられないわ。私との離婚を、マットレスを売るために利用してるなんて。)
モニカ: I know. At 499 for a pillow-top queen set, who cares about the divorce? Those babies will sell themselves! (they all stare at her) And I'm appalled for you, by the way. (そうよね。ピロートップ・クイーンセットが499ドルなら、誰が離婚を気にするって言うのよ? そのベイビーたちは勝手に売れるわ。[フレンズは全員モニカを見る] ちなみに、私はジャニスのことを思って愕然としてるわよ。)
マットレス・キング: (on TV) I'm close! I'm cheap! I'm the king! ([テレビで] 私はケチだ! 私はケチだ! 私はキングだ!)

wank というのはちょっとお下品な言葉ですね。
動詞でも名詞でも使うのですが、日本語で書くのが恥ずかしいので、ロングマン現代英英辞典の語義を以下に書いておきます。
wank (verb): [intransitive] (British English informal not polite)
to masturbate
wank (noun): (British English informal not polite)
1. [singular] an act of masturbation
2. [uncountable]something which you think is very stupid, useless, or of bad quality (synonym: rubbish)

基本的な意味は masturbate で、そこから名詞 2. の意味、「非常に愚かな、無意味な、または品質が悪いと思われるもの。同義語は rubbish「ごみ」」に派生したようです。

元々の意味を考えると、そういう非常に悪い意味で使われるだろう、ということは見当がつきますし、チャンドラーの吐き捨てるような言い方からもわかりますね。

離婚話を持ち出しながら、安売りの話に持っていくことに、ジャニスは嫌気がさしているようです。
それに対してモニカは違ったところに反応しています。
「こんなに良い商品で、こんなに安い価格だなんて」とモニカは思っていて、そんな離婚話なんか持ち出さなくても、ほっといてもその値段なら勝手に売れるわよ、だから、そんな離婚話を使うなんて信じられない、無意味なのにね、とでも言いたいようです。

sell oneself は、sell を他動詞と考えると、「自分を売る、自分を売り込む」ということになります。
また、oneself を「自ら、自分自身で」などの強調の意味と捉えて、sell を自動詞のように解釈すると、「(ものが)自ら売れる」という意味になり、「勝手に売れる」という感じになるでしょうか。
自動詞の場合だと、sell by themselves のような意味になると思います。
「自らを売り込む」でも「勝手に売れる」でも、他の助けや変な小細工などは必要ない、という感じが出ますね。

baby は「可愛いやつ、素敵なやつ」という感じでしょう。
appall は「(人を)ぞっと・ぎょっと・愕然とさせる」。
be appalled と受身で使うと「ぞっとした、愕然とした」という意味になりますね。
be appalled by なら、「…で愕然とする」ですが、この場合は、for you で、「あなたのために、あなたのことを思って」愕然とした、と言っているのです。

by the way は「ところで」で、普通は文頭につけて、本題から少しそれる話題を出す時に使いますね。
今回のように、最後に by the way をつけると、「今の話とは別に、言い忘れてたけどそう言えば」みたいな感じが出ます。
どんなに値段が安いか、ということばかり今しゃべってたけど、もちろん、ジャニスの離婚を利用したことに関しては、ジャニスのことを思って、私も一緒に憤慨していたわよ、というのを「付け足して」いるのですね。

"I'm close! I'm cheap! I'm the king!" の部分、意外と日本語訳をどうしようか悩んでしまいました。

close は「接近した、近い」という意味ですが、金銭面で言うと、「けちな、けちで」という意味があります。
He is close with his money. で「彼は金に汚い。」という意味になります。

ロングマン現代英英辞典では、
close [adjective]: UNWILLING TO SPEND MONEY
[not before noun] not generous
close with
例) You won't get a penny out of Jack - he's very close with his money.

つまり、close の意味は「気前がよくない」。
close with を使った例文は、「ジャックからは1ペニーもゲットできないよ。彼は金に汚い[細かい]からね。」

また、money を主語にした Money is close. だと「金詰まりだ。金銭[金融]面で逼迫(ひっぱく)している。」という意味になります。

cheap も普通は「価格が安い」という意味で使いますが、人の性格を表す場合だと、上の close と同じ「けちな」という意味になります。

同じくロングマンでは、
cheap: NOT GENEROUS
(American English) not liking to spend money (British Equivalent: mean)
例) She's too cheap to take a cab.

つまり、「(アメリカ英語) お金を使うことを好まない。イギリス英語の同義語は mean」
例文は、「彼女はケチだから、タクシーを使わない。」

ですから、I'm close. I'm cheap. はどちらも「私はケチだ。」ということになるはずです。
"I'm close! I'm cheap! I'm the king!" は「私はお金を使うのが嫌いな王様だ。」みたいな感じなんでしょうかねぇ?

この人はこのベッドを売っている会社の社長さんなので、この人が「ケチ」だとすると、お金を儲けるために悪い商売をしている、つまり品質の悪いベッドを高く売りつけているようなイメージを与えそうな気もするのですが、「ケチな私も納得しているよ。」「品質が良くて、値段も安い、このベッドをオススメするよ。」という宣伝文句なのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?


(今日のポイント)
・sell oneself のニュアンス。
・「信じられない」と思うポイントが、モニカだけ違っている。「注目してるのは、そこかい!」とツッコミを入れて下さい(笑)。
・「ケチな」という意味の形容詞、close, cheap


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posted by Rach at 11:34| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

スラッシュ フレンズ3-7その4

マットレス・キング: (on TV) Despair fills the mattress showroom. My kingdom is suddenly without a Queen. I'm so depressed... I'm going to slash... my prices! Check it out! 599 for a California king! 499 for a pillow-top queen set! I'm going medieval on prices! ([テレビで] 絶望がマットレスのショールームを満たしている。我が王国は突然、クイーンがいなくなった。私はとても意気消沈している…私は slash するつもりだ…(商品の)価格をね! ほら見て! カリフォルニア・キングが599ドル。ピロートップ・クイーンセットが499ドル。価格では、私は中世の時代に逆戻りしてるよ!)

slash は「(…を)(ナイフ・剣などで)さっと切る、深く切る」という意味があります。
そして、「(金額・値段などを)大幅に切り下げる、削減する」という意味もあります。

ロングマン現代英英辞典では、
slash (verb):
1. [intransitive,transitive always + adverb/preposition] to cut or try to cut something violently with a knife, sword etc
2. [transitive]to greatly reduce an amount, price etc - used especially in newspapers and advertising (synonym: cut)
例) The workforce has been slashed by 50%.
3. slash your wrists
to cut the veins in your wrists with the intention of killing yourself

つまり、1. は「ナイフや刀で何かを激しく[乱暴に]切る、または切ろうとすること」
2. は「量や価格を大幅に削減すること、特に新聞や広告で使われる。同義語 cut」
例文は「従業員は50%カットされた。」
3. の slash your wrists は「手首を切る」ということで、「自殺しようと思って手首の血管を切ること」。

このシーンでは、I'm so depressed... と落ち込んだ様子で、I'm going to slash とセリフが続いています。
ここまで聞いた人は、「もう夢も希望もなくて生きてはいけない」みたいに、その後、slash my wrists または slash myself のような「自分の身体を傷つける」言葉が続くのか?と普通は思うのではないでしょうか。
ところが、急に明るく、my prices と叫んで、slash するのは、身体などではなく、価格の方でしたぁ〜!みたいにびっくりさせているのですね。
「もうスパッと切っちゃおうと思ってるんだ…価格を!」という感じのオチになるわけです。
slash に「ナイフで切る」「価格を下げる」という二つの意味があるので、それをうまく使ったということですね。

その「さっと切る」という語義からでしょうね、slash は「斜線」という意味にもなります。
日本語でも「スラッシュ」と言いますから、こちらの意味は日本人にもおなじみですね。

フレンズ1-9その1 で、モデル用に化粧をしたジョーイが登場した時、
ジョーイ: As of today, I'm officially "Joey Tribbiani: actor/model." (本日をもって、俺は正式に「ジョーイ・トリビアーニ:俳優兼モデル」になったんだ。)
チャンドラー: That's so funny, 'cause I was thinking you look more like "Joey Tribbiani: man/woman." (それは面白いね。だって俺は「ジョーイ・トリビアーニ:男兼女」みたいに見えるなぁと思ってたから。)
というセリフがありましたが、これも、音声では、actor slash model, man slash woman と言っていました。

ピロートップについて。
そのベッド、寝心地はどうですか?(丸八真綿青山店のブログ) ピロートップとは? で、詳しく説明されています。(さすがは専門店!)
以下のサイトも、ピロートップがどんなものかわかりやすい写真があります。
楽天市場 家具のhinode ポケットコイルマットレス【フィット】片面ピロートップ付!

要は、マットレスの上にもう一つ「枕」…というより、「薄いピロー(?)」が載っているから、ピロートップと言うのでしょう。

599ドルとか、499ドルとか、どこの国でもこんな価格の付け方をするのですね。
1ドルしか違わないのに、600ドルより599ドルの方が随分安い気がしてしまう…というやつです。
こういう価格設定、アメリカが発祥なのかもしれませんが。

medieval は「中世の、中世風の」「古風な、旧式の」という意味。
王様であり、王国という設定なので、中世をイメージしているわけですが、価格面において、go medieval 「中世化している、中世の状態になっている」というのは、物価の安い昔のように値段を下げている、価格は中世並みだよ、私は価格面では中世の世界に行っているんだよ、ということでしょうね。


(今日のポイント)
・slash の二つの意味「ナイフで切る」「価格を下げる」。
・安売りの宣伝文句


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posted by Rach at 07:47| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

架空の電話番号 フレンズ3-7その3

(A commercial for the Mattress King, Janice's ex-husband, comes on TV.)
マットレス・キングのCM。ジャニスの元夫がテレビに出てくる。

画面には、
MATTRESS KING
212-555-KING
SEVEN TRI-STATE AREA LOCATIONS
という表示が映ります。
212-555-KING というのは、電話番号ですね。

212 はニューヨークの番号のようです。
私が所持している「地球の暮らし方 ニューヨーク」という本を見ると、212- で始まる番号がたくさん出てきましたから(笑)。

555 について。
Wikipedia 英語版: 555 (telephone number) にもあるように、prefix 555 (局番555)のついた電話番号は、ドラマ・映画などで使われる fictitious phone numbers (架空の電話番号)だそうです。
上のウィキペディアには、映画ゴーストバスターズに出てきた架空の電話番号 555-2368 の画面の写真があります。
そのウィキペディアには、今回の フレンズ3-7 のマットレス・キングの番号についての記述はありませんが、フレンズ1-22その3 に出てきた、55-JIMBO というポケベルの番号について触れていました。
55- というのは、「架空の番号ポケベルバージョン」だということですね。

KING のようなアルファベットは、数字の代わりだろう、と思って調べてみたら、やはり想像どおりでした。
Wikipedia 日本語版: フリーダイヤル の「アメリカ合衆国の類似サービス」という項目に、「アルファベットで表記された電話番号」についての記述があります。
例えば、自分の携帯電話を見てみると、数字キー(dial pad)に、アルファベットが割り振られています。
このアルファベットのボタンを押せばいい、ということで、KING だと、5464 になるようです。
ウィキペディアにもあるように、これは日本の語呂合わせの代わりのようですね。

SEVEN TRI-STATE AREA LOCATIONS について。
tri- は「3つの」ですから、tri-state は近隣3州、ということでしょう。
「近畿2府4県に30店舗」みたいな感じで、「近隣3州に7店舗」というニュアンスかなぁ、と。


フィービー: Ewww! Oh! It's the Mattress King! (げー。やだ。マットレス・キングよ。)
ジョーイ: Booo!! (ブー!)
チャンドラー: (to Janice) Don't look honey. Change the channel! Change the channel! ([ジャニスに] ハニー、見ないで。チャンネルを変えろ! チャンネルを変えろ!)
ジャニス: Wait! Wait! I wanna see this. After I divorce him, half of that kingdom is gonna be mine! (待って、待って! これを見たいわ。彼と離婚した後、その王国の半分が私のものになるのよ!)

日本語でも「ブーイング」と言いますが、実際にブーイングする時に「ブー」と言うから「ブーイング」なんですね。
この人が社長さんで、それがジャニスの元夫、というか、現在離婚調停中の夫だ、ということがジャニスのセリフからわかるわけです。
マットレス・キング、つまり「マットレスの王様」だから、彼の会社(彼の国)はキングダム(王国)なわけですね。
ジャニスは過去エピソードで、夫が秘書と浮気した、と言っていたので、ジャニスには非はなくて、調停がうまく済めば、その権利の半分は当然彼女のものになる、ということでしょう。
資産の半分が、ではなくて、王国の半分が私のものに…と表現しているのが面白いですね。


(今日のポイント)
・アメリカの電話番号について。
フィクションで使われる架空の番号 555。
アルファベットによる表示もある。
看板・サインなどの表示は必要事項がシンプルに書いてあるだけ。TOEIC でも、広告の問題がよく出るように、書いてある情報を正しく読み取る英語力も大切なのです。


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posted by Rach at 07:46| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月14日

ハッピー・デイズ フレンズ3-7その2

[Scene: Monica and Rachel's, the whole gang is there including Janice, they're watching Happy Days.]
モニカとレイチェルの部屋。ジャニスも含めてフレンズ全員がそこにいる。みんなはハッピー・デイズを見ている。
ロス: Hey. When you guys were kids and you played Happy Days, who were you? I was always Richie. (ねぇ、子供の頃、ハッピー・デイズごっこをしてる時、誰をやってた? 僕はいつもリッチーだった。)
モニカ: I was always Joanie. (私はいつもジョーニーだった。)
ジョーイ: Question: Was ah, "Egg the Gellers!" the war cry of your neighborhood? (質問。「ゲラー兄妹に卵を投げろ!」って言うのが、君らの近所の標語だった?)

テレビから流れている音楽が、ドラマ(シットコム) Happy Days (ハッピー・デイズ)のテーマソングなんでしょうね。
前回のエピソード、フレンズ3-6その26 で、ジュークボックスをたたいて音を出す Fonzie というキャラクターについて触れましたが、そのフォンジーが出演していたドラマが、Happy Days でした。
そこでも、そのドラマについて少し説明してあるのですが、後ほど、もう少し追加説明をします。
前回、エピソードの最後に小ネタのように出てきたことと、今回、オープニング後のシーンにすぐ Happy Days の話になっているのとは、何か関連があるんでしょうかねぇ?(偶然にしては出来すぎな気がしますから)

egg はご存知「卵」ですが、動詞で「(人を)扇動する、そそのかす」という意味があるようです。
また、「…に生卵を投げつける」という意味もあるようです。
上のセリフは、「卵を投げる」方だろうと思います。

war cry は「ときの声」「標語、スローガン」。
ロングマン現代英英辞典では、
war cry: [countable] a shout used by people fighting in a battle to show their courage and frighten the enemy (synonym: battle cry)
つまり、「自分たちの勇気を示すため、そして敵を怖がらせるために、戦闘中の人々が使う叫び。同義語は battle cry」

「…をやっつけるぞ、オー!」みたいな感じの雄叫びのことでしょうね。
ロスとモニカがリッチーとジョーニー役だったので、近所では、「ゲラー兄妹に卵を投げるぞ、オー!」みたいな雄叫びが聞こえてたんじゃないの?と質問しているわけです。
ということは…
リッチーとジョーニーというのは、嫌われキャラ、なんでしょうかねぇ?
いつもその役を演じていた、というのは、そのキャラクターと性格が似ている、ということで、君らも同じように近所の嫌われキャラだったのか?と言っているような気がします。

ここで、Happy Days についての情報を書いておきます。
Wikipedia 英語版: Happy Days
IMDb: "Happy Days" (1974) TV-Series 1974-1984
アマゾンではこちら(↓)
Amazon.co.jp: Happy Days: Complete First Season (3pc) (Full) (1974)

ウィキペディアを見ると、リッチーとジョーニーは兄妹のようです。
だから、ロス&モニカがその二人の役をやっていたんですね。
私が想像したような「嫌われキャラ」かどうかについては、実際にこのドラマを見たことある方に聞いた方が早そうなので、調べるのはやめました(笑)。
ご存知の方は教えて下さい。

ジョーニー(Joanie Cunningham)を演じていたのは、Erin Moran、リッチー(Richard 'Richie' Cunningham)を演じていたのは、Ron Howard。
そのロン・ハワードは、 今では、監督として有名ですね。
2001年に「ビューティフル・マインド」(A Beautiful Mind)でアカデミー監督賞を受賞しています。
Wikipedia 日本語版: ロン・ハワード

ジョーニーというキャラクターについてですが、実はフレンズ1-1(パイロット版)で、すでにこのキャラクターについて言及されています。
そのシーンは以下のとおり。

(CUT TO RACHEL WATCHING 'JOANIE LOVES CHACHI')
レイチェルがドラマ「Joanie Loves Chachi」を見ている。
テレビ: "I, Joanie, take you, Charles, as my lawful husband." "Do you take Joanie.." (「私、ジョーニーは、あなた、チャールズを、私の夫とします。」「あなたはジョーニーを…」)
レイチェル: Oh...see! But Joanie loved Chachi. That's the difference. (あぁ、これよ! でも、ジョーニーはチャーチーを愛してた。そこが違うのよ。)

Joanie Loves Chachi というドラマは、Happy Days のスピンオフで、そのドラマの中で二人は結婚式を挙げるのですね。
結婚式から逃げ出したレイチェルは、そのシーンを見ながら感動しているのですが、ドラマのタイトル「ジョーニーはチャーチーを愛してる」でもわかるように、二人は愛し合っていた、だから結婚した、そこが私たち(レイチェルとバリー)とは違っている点なのよ、と嘆いていました。
このセリフは、このドラマのタイトルを知っていると、余計に笑えるわけです。
ウィキペディアによると、ジョーニーと結婚したチャーチーは、フォンジーのいとこ、だそうです。

参考までに。
Wikipedia 英語版: Joanie Loves Chachi
IMDb: "Joanie Loves Chachi" (1982) TV-Series 1982-1983

過去記事で、フレンズ5-3 でも Happy Days ネタ(フォンジーネタ)が出てくることを説明しましたが、これ以外に、フレンズ3-25 でも、Happy Days ネタが登場します。
Happy Days のスピンオフ、Laverne & Shirley、Joanie Loves Chachi も含めると、ネタとして使われた回数はかなりのものです。

フレンズのエピソード番号で一覧にすると、
Happy Days
3-6 フォンジーがジュークボックスをたたく仕草の真似。
3-7 子供の頃に Happy Days ごっこをやった時の配役。
3-25 (今は内容は伏せます)
5-3 フォンジーの大ファンであるお医者さんが登場。
Laverne & Shirley
1-16 スペイン語音声になったテレビで、フレンズたちがこの番組を見ていた。
2-21 タイトルをもじった、Laverne-and-Curly (Fries) 「ラバーン&カーリー(フライ)」というメニューの名前。
Joanie Loves Chachi
1-1 レイチェルがテレビで見て、自分の境遇と比較していた。

フレンズでは、本当によく引き合いに出されるドラマのようですね。


(今日のポイント)
・play Happy Days 「ハッピー・デイズごっこをする」、他に、egg(動詞)、war cry などの、子供の遊びを彷彿とさせる言葉。
・また Happy Days ネタで長々とすみません(笑)。
上に一覧にしたように、これだけ言及されていると、「フレンズを楽しむための基礎知識」みたいに思えてきたので…。
私が資料として一覧を作りたかっただけかも。
でも、一番のポイントは、私はこの Happy Days やそのスピンオフを一度も見たことがない!、ということでしょうか(笑)。


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posted by Rach at 11:01| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

恐竜はいつ絶滅するの? フレンズ3-7その1

シーズン3 第7話
The One With the Race Car Bed (教え子はライバル)
原題は「レースカー・ベッドの話」

[Scene: Central Perk, the whole gang is there, Ross is telling a story about what happened at work and the rest of the gang are thinking to themselves, denoted by italics.]
セントラル・パーク。フレンズのみんながそこにいる。ロスは仕事中に起こった出来事を話している。そして、他のフレンズたちは心の中で考え事をしている。考え事の部分はイタリックで表示されている。
ロス: So I told Carl, nobody, no matter how famous their parents are, nobody is allowed to climb on the dinosaur. But of course, this went right in one ear and out..... (それで僕はカールに言ったんだよ。どんなに両親が有名であっても、誰も恐竜の上に登ってはいけないんだ、って。でも、もちろん、こんなことを言っても聞き流されるだけで…)
レイチェル: I love how he cares so much about stuff. If I squint, I can pretend he's Alan Alda. (ロスが物事に打ち込んでいる[情熱を傾けている]様子が好きだわ。もし、目を細くして見たら、彼がアラン・アルダだと思えるわ。)
モニカ: Oh good, another dinosaur story. When are those gonna become extinct? (もう最高。また別の恐竜の話だわ。そいつら[その恐竜たち]はいつになったら絶滅するのかしら?)
チャンドラー: If I was a superhero who could fly and be invisible, that would be the best. (もし俺が空を飛べて透明なスーパーヒーローだったら、最高なのにな。)
ガンター: What does Rachel see in this guy? I love Rachel. I wish she was my wife. (レイチェルはこの男のどこがいいんだろう? レイチェルを愛してる。レイチェルが僕の妻ならいいのに。)
(Joey is singing in his head.)
ジョーイは頭の中で歌を歌っている。
フィービー: Who’s singing? (誰が歌ってるの?)

go in one ear and out the other は「一つの耳から入って、反対側の耳から出る」ということですね。
日本語にも「右の耳から左の耳へ抜ける」という表現があります。
つまり、聞いたことが耳を素通りする、ちっとも頭に残っていない、人の話を真剣に聞いていない、聞き流されてしまう、ということになります。
ロスは、恐竜の化石の上に子供が登ったことを怒っているんですね。
どうやら有名人の子供だったようですが、そんなことは関係ない、生物学上の貴重な資料である化石には、どんな人でも乗っちゃいけないんだ、なんぴとたりとも乗る事は許されないのだ、みたいな感じです。

no matter how famous their parents are と their が使われていますが、これは、nobody という不定の単数代名詞を受けたものです。
つまり、no matter how famous his/her parents are ということで、「その子の親がどんなに有名だろうと、誰も乗ってはいけない」ということです。
このように単数形を they や their で受ける、という話は、フレンズ2-24その7 で詳しく説明しています。

ロスのセリフでは、「カールにそう言ったが、聞き流されるだけで…」なので、恐竜に乗っていた少年の名前がカールで、彼は有名人の息子だった、注意してもちっともそれを気にしていなかった、ということです。

pretend はロングマン現代英英辞典によると、
pretend:
1. [intransitive and transitive] to behave as if something is true when in fact you know it is not, in order to deceive people or for fun

つまり、「人を欺くため、または楽しみのために、実際はそうでないと知っているのに、まるでそれが真実であるかのように振舞うこと」
2. [transitive usually in negatives] to claim that something is true, when it is not
つまり、「(主に否定文で)実際は真実ではないのに、真実であると主張すること」

今回の場合は、レイチェルが楽しみのために、そんな風に想像すると楽しいから、という理由で、彼をアラン・アルダだってことにする、彼をアラン・アルダだと思い込む、ということですね。

その、アラン・アルダについて。
Wikipedia 日本語版: アラン・アルダ
Wikipedia 英語版: Alan Alda
IMDb: Alan Alda
「M*A*S*H」(マッシュ)に出ていた人のようです。
マッシュと言えば、マッシュの映画版には、ジャック・ゲラー(ロス&モニカのパパ)役のエリオット・グールドも出ていたそうです。
フレンズ2-13その2 のコメント欄 で、マッシュについて触れています。

ちなみに、アラン・アルダは、1998年の映画「私の愛情の対象」(原題: The Object of My Affection)で、レイチェル役のジェニファー・アニストンと共演しています。
その映画には、ポール・ラッド(Paul Rudd)も出演しているのですが、ポール・ラッドと言えば、フレンズシーズン9〜10に登場するサブキャラを演じていました。(ネタバレになるので、役柄は伏せます。)

Oh good. というのは、Oh great. という感じですが、皮肉っぽく言っているのですね。
本当は、もうやめてよ、勘弁してよ、という感じで、「最低!」の意味で「最高!」と言っているわけです。

恐竜というと、extinct という言葉が付き物のように出てきます。
フレンズ1-22その1 では、
ジョーイ: Why does a paleontologist need a beeper? (どうして古生物学者にポケベルが必要なんだよ?)
モニカ: Is it for dinosaur emergencies? Help! They're still extinct! (恐竜の緊急事態のために? 助けて! 恐竜はまだ絶滅したままだよ!)
というやり取りもありましたね。
本当はとっくの昔に絶滅しているのですが、それを are gonna become extinct と未来形で表現しているのがおかしいわけです。
ロスが恐竜の話ばかりするので、恐竜はまだ絶滅してないの?、そんな話をされなくて済むように、とっとと絶滅してよね、と言っているわけ。
ちなみに、日本語では「絶滅する」と動詞で表現しますが、英語の場合は形容詞の extinct を使って、become extinct 「絶滅した状態になる」と表現するのですね。

(2007.11.4 追記)
コメント欄でご指摘いただいたのですが、
When are those gonna become extinct? の those は「恐竜」ではなくて、「(ロスがしゃべっているような)恐竜話」という意味のようです。
つまり、those = those dinosaur stories ということですね。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)


チャンドラーは、ふんふんと相槌を打っているふりをして、実は全然違うことを考えています。
その証拠に目が泳いでいる、というか、視線が上の方を向いていますね。
彼の考え事を聞いてみると、「子供か!」と言いたくなるような内容です。
invisible は「目に見えない」なので、「透明の」ということ。
透明になって、どんなことをするつもりかは、だいたいわかりますが(笑)。

ガンターのセリフ。
see in は、フレンズ1-24その5 にも出てきました。
ロス: I don't get it. What do you see in this guy anyway? (わからないな。一体、この男のどこがいいんだ?)
というセリフでしたね。
しかし、いつもは無口なガンター、頭の中の考えとは言え、随分はっきり言い切っていますね、「愛している」と。
これ以降も、「ガンターはレイチェルが好き」という設定は何度も出てきます。
一途なガンターが可愛い(笑)。

ジョーイが歌っているのは、Baby Elephant Walk というタイトルの歌(曲)ですね。
日本語のタイトルは、「子象の行進」(または「小象の行進」)。
♪僕らは小さな象♪という歌詞でしたねぇ。
Wikipedia 英語版: Baby Elephant Walk
作曲者は、有名な映画音楽を数多く作っている Henry Mancini (ヘンリー・マンシーニ)。
この曲は、「ハタリ!」(Hatari!)という映画の挿入歌、だそうです。

ジョーイが心の中で鼻歌を歌っているのも面白いのですが、それがどうしてフィービーに聞こえてるんだ?!
さすがはフィービー。
他の人には聞こえなくても彼女にだけは聞こえるのでしょうか?(笑)


(今日のポイント)
・go in one ear and out the other 「(言ったことが)聞き流されてしまう」
・nobody (不定単数代名詞)を受ける所有格の their
・pretend 「本当であるかのように振舞う、思い込む」
・dinosaur 「恐竜」と言えば、extinct 「死に絶えた、絶滅した」。
恐竜オタクのロスに対して、フレンズたちが extinct ネタで返すことが度々あります。
そういう「お決まりのパターン」が読めるようになってくると面白いし、恐竜と聞いて、extinct が入ったジョークで返せるようになるとすごいかも。
・「絶滅する」=become extinct
日本語の感覚では動詞を使う気がしますが、become+形容詞という表現になっています。
ネイティブの英語と日本人っぽい英語の差は、こういうところに表れてくると思いますね。


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posted by Rach at 10:31| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

自分用英語データベースを作る

今日は、何故、私の記事がいつも「長い」のか、そして「細かい」のか、の理由について書きたいと思います。
言い訳のように聞こえるかもしれませんが、実は、私の勉強法と関係があるんですよね。

私のサイトはブログですが、私は、毎日自分の思ったところを書いて投稿している、というよりは、「自分用の英語データベースを作っている」という感じなのです。
たまたまブログというツールが便利だからそれを使っているだけ、なんですね。

ブログを一つの「読み物」と考えるのならば、簡潔にまとまっていて、ポイントだけ押さえてある方が、読みやすいし、ためにもなるだろうと思います。
特に、「長く、細かく」なればなるほど、フレンズを知らない人にとっては、重箱の隅をつつくような話になってくるだろうとも思います。

私は、自分の過去記事にリンクして、「過去記事にも同じ単語・表現が出てきました。」とよく書いています。
それは同じ言葉に対して何度も説明しなくても済むようにやっているのもありますが、本当は、
その同じ単語・フレーズが、違った場面で使われた時に、それを「比較」することで、その英語のイメージやニュアンスがはっきりしてくる
と思っているから、です。
逆に言うと、ある単語やフレーズに一度出会って、それを辞書で調べたくらいでは、本当に「使える」レベルまでには理解できていない、ということです。

比較する際には、セリフそのものを比較するのと同時に、そのセリフが話された時の「状況」「心情」がどんなものであるかという情報も欠かせません。
(この「状況」「心情」が不可欠な要素である、ということについては、別の機会に話します。)

フレンズの解説を書いていて、「過去にも似た表現が出てきた気がする。」と思う…そこが、そのフレーズのイメージを再確認する最大のチャンスです。
まるまる一文のセリフでも、句動詞やイディオムのようなフレーズでも、そして単語についても、その「比較」が大事なのです。
同じ単語が別の使われ方をするのを知ることで、その単語の「基本イメージ」が見えてくる、または、その単語の「意味の広がり」に気付くことができる。
例えば、簡単な例で言うと、フレンズで学んでいると、have, get, take などの基本動詞のニュアンスがだんだんわかってきます。
そういうものは、実際に get や take などが使われた事例にたくさん出会わないと掴めないものなんですね。

「前にも似たセリフがあったなぁ…」と思ってネットスクリプトを検索してみると、確かにそういうセリフが過去に出てきたけれど、「何故か私のブログでは取り上げていない!」という事態がこれまで何度も発生しました。
私に言わせると、シーズン1を解説していた頃の「面白い言い回しだけを取り上げた記事」では、「英語のデータベース」としては全く役に立ちません。
あの時のセリフはどういうものだったのか?、そのセリフが話された時の状況はどうだったのか?、と比較することができないのです。
それで、ことあるごとに、シーズン1で抜けていた部分も思い出したついでに解説したりしているんですね。

「ファイナルまで解説を続けること」をメインにするならば、もっとあっさり解説します。
でも、私もDVDを見ながらこういう記事を書いている以上、「私の記録として」思いついたことすべてを書いておかないと、せっかくフレンズのDVDを再度見直して、時間をかけてこのブログを書いている甲斐がない、と言うか…。
「フレンズを全話解説した」という事実よりも、「そこからどれだけのものを吸収できたか」という内容が大事だと思っています。
それは、「本を何冊読んだか、ではなくて、その本で学んだことがちゃんと身に付いているかどうかが大切だ。」というのと同じでしょうか。
「解説」ではなくて「ただの疑問」で終わっている場合も多々あるのですが、自分の疑問を記録として残しておくことも大切ですよね。
後に何かのきっかけでその答えに気付く場合もありますし。

人によって興味のあるところ、わからないところ、というのはそれぞれ異なると思います。
私は、私が何か引っかかったところ、何か思い出したこと、こんな風に他の知識と結びつけたらいいと思うこと、などをあれやこれやと思いつくまま書いています。
読者の方も、あくまでもこれはデータベースである、と思って、興味のあるところだけを拾い読みしていただけたらなぁ、と思いますし、「そんなこと言われなくてもわかってるよ。」という部分は飛ばして下さい。

一番最初に書いたように、「読み物として面白いものを」というよりは、後々、参照して使いやすいようにできるだけ詳しくデータとして残している、ということなのです。

今書いているような、「自分の思ったこと」は勢いでいくらでも書けます。(コメントのお返事で、こういうことをいつもタラタラ書いていますし…笑)
でも、「解説記事」というのは、調べ物に結構時間がかかります。
私は記事を毎日更新しているので、普通に考えると、一つの記事の命は一日限りで、毎日新しい記事に更新されて、過去の記事となったものは人目に触れることも少なくなります。
そんな風に考えてしまうと、とてもそれほどの時間をかけようという気にはなりません。
私は一つ一つの記事の積み重ねで、フレンズ解説のデータベースを作っている、と思っているからこそ、気になるところは徹底的に調べて書こうと思えるのです。
そのデータベースが、絶対に後で役に立つ時が来るだろう、という確信があるから。
詳しく書いてあるからこそ、データベースとして使えるのだと思っています。

でも、これをホームページでやっていたらどうなっていたか。
きっと 3-6 に行き着く前に辞めていたでしょうね。
ブログという定期的に投稿するツールで、私も毎日更新しようと思いながらやっているからできたことです。
その日その日の記事で何かしら英語のためになることを、と思いながら書いている、それが毎日蓄積されていくことで、一つのデータベースとなっていく…。
それが私のブログであり、私の学習法だ、ということですね。


(今日のポイント)
今日は「フレンズ解説」が長いことの言い訳みたいになっていますが、「詳しく書かなければデータベースとして機能しない」と思っているから「長く細かく」書いているのだ、ということを知っていただきたかったのです。
英語を理解しようとする際に、「状況」「心情」が大切である、という話は、またフレンズ解説の合間に書きたいと思っています。


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posted by Rach at 10:25| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

ミスをする フレンズ3-6その26

[Scene: the bar, Chandler is playing pool, as Rachel enters.]
バー。チャンドラーがプールをやっている。そこへレイチェルが入ってくる。
チャンドラー: I can't believe you came back. (君が帰ってくるなんて、信じられないよ。)
レイチェル: Don't say anything. I don't wanna speak. I don't wanna think. I just want you to take me and kiss me and make love to me right here, right now. (何も言わないで。話したくないの。考えたくないの。ただ、あなたに、抱いて、キスして、愛してもらいたいの、今すぐ、ここで。)
(She hits the jukebox Fonzy style, and Time of the Season starts to play, as they start to kiss.)
レイチェルはフォンジースタイルで、ジュークボックスをたたく。すると、「ふたりのシーズン」の演奏が始まる。そして二人はキスを始める。)
キキ: Rachel! Rachel! (stirs Rachel from her dream, she's in her car driving back from the city) レイチェル、レイチェル! [レイチェルを揺り動かして、夢から覚まさせる。レイチェルは車の中にいて、シティから運転して帰っているところ])
レイチェル: What? (何?)
キキ: You missed the exit. (あなた、出口を下り損ねたわよ。)
レイチェル: Oh, sorry. (まぁ、ごめん。)
ベッツィー: My God, what were you thinking about? (全く。何を考えていたの?)
レイチェル: Um, (shyly) Barry. ([恥ずかしそうに]バリーよ。)
キキ&ベッツィー: Awwww!! (まぁ!)

レイチェルは何とも情熱的なセリフを言っていますね。
take というのは漠然とした言葉ですが、チャンドラーが私を「手に取る」という感じで、抱く、というようなニュアンスだと思います。
引き寄せて、とかでもいいかも。
フレンズ2-13その9 でも、
スージー: I want you right here, right now. (あなたが欲しいの。今すぐ、ここで。)
というセリフが出てきましたね。

ト書きにある Fonzy style について。
これは、このジュークボックスのデザインのことなどではなくて、この叩き方、というか、こうやってジュークボックスを鳴らす方法、みたいなことのようです。
つまり、hit ... Fonzy style で、「フォンジー風に…をたたく」ということらしい。
-style は連結形で、ほかの言葉の語尾に付いて、「…スタイルの」という形容詞、「…スタイルで」という副詞になります。
Fonzy style は、American-style 「アメリカンスタイルで」と同じような副詞「フォンジースタイルで」になるのですね。

で、その Fonzy というのは誰かと言うと、多分、この人みたいです。
Wikipedia 英語版: Fonzie
綴りは、Fonzy ではなくて、Fonzie が正しいようです。
アメリカのシットコム Happy Days に出てくるキャラクターの名前で、本当の名前は、Arthur Herbert Fonzarelli (アーサー・ヘルバート・フォンツァレリ??)というそうです。
シットコム Happy Days についてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Happy Days
フレンズ2-21その4 で話題に上っている、Laverne & Shirley は、この Happy Days のスピンオフなんですね。

Fonzie のウィキペディアで jukebox という単語で検索すると、jukebox という言葉が何度も出てくることがわかります。
それを見ると、どうやら、Happy Days というシットコムで、フォンジーがジュークボックスを叩いて直す、というか、叩いて演奏を始めさせる、というシーンが何度か出てきたようですね。
上のウィキペディアの References in popular culture にも書いてあるように、他のドラマなどでその「ジュークボックスを叩いて鳴らす」仕草を真似するシーンがいくつもあるようです。
残念ながら、今回のフレンズ3-6 のこのシーンについては書いてありませんが、これもまさにその「フォンジー」の真似なんでしょう。
ドンッ!と叩いて、音楽が流れてきたので、ただそれだけでもおかしいのですが、ネイティブの人は、「これってフォンジーの真似だよ!」「お前はフォンジーか!」みたいに、余計に笑えるわけですね。
このト書きがなければ、気付かないところでした。

ちなみに、このフォンジーというのは有名な人のようで、後のエピソード、フレンズ5-3 で、このフォンジーの大ファンだと言うお医者さんが出てきます。
その人は、自己紹介で、"And also, I love Fonzie." 「それからね、私はフォンジーが大好きなんだ。」と名乗り、ことあるごとにフォンジーの話ばかりしていました。(また、そのエピソードにたどり着けば説明します…笑)
この 5-3 の件については、上のウィキペディアに書いてあるのですが、その部分を読むとネタバレになりそうなので、気をつけて下さい。

ジュークボックスから流れる曲、ネットスクリプトには、"It's That Time of Season" と書いてあるのですが、正しいタイトルは、"Time of the Season" のようです。(ですから、上のスクリプトはこちらに訂正してあります。)
この曲については、フレンズ2-23その8 のコメント欄 で触れています。
ここでも説明しておくと、Time of the Season は、邦題「ふたりのシーズン」で、歌うのは The Zombies (ザ・ゾンビーズ)。
60年代イギリスの有名なバンドだそうです。
日産ティーダが発売になった時のCMソングに使われていましたので、ご存知の方も多いかも。

そして、チャンドラーとレイチェルはキスをする…のですが、この大胆なシーンは、実はレイチェルの妄想であったことが判明します(やっぱりそんなこったろうと思った…笑)。

stirs Rachel from her dream について。
stir は、「かき回す」。
私は stir と言うと、フレンズ2-5その2 で取り上げた 007 のセリフ、
“Vodka martini. Shaken, not stirred.” (ウォッカ・マティーニ。ステア[かき回す]でなくシェイクして。)
を思い出すのですが、そんな風に何かを動かす、という意味にもなり、また「人を目覚めさせる、起こす」という意味にもなります。(相手の肩などをゆすって起こす感じが出ている気がします。)

You missed the exit. について。
日本語で、「間違う」ことを「ミスをする」と言いますが、このミスは、多分、mistake から来た言葉でしょう。
仕事でミスをした、テストでミスをした、と言う場合は、make a mistake を使うかな、と。
miss は「的を外す、逃す、逸する、し損なう」ということで、「失敗した」という意味では mistake と意味的に重なる部分もあるのですが、本質的には意味は異なると思います。

日本語の「ミスをする」のイメージがあるので、miss the exit を「出口を”間違う”」みたいに訳す方もおられるかもしれません。
でも、そう訳してしまうと、「間違った別の出口で下りてしまう」ように聞こえますね。
miss the exit のニュアンスは、「下りるべき出口で下り損ねる」という感じです。
実際、レイチェルは高速にまだ乗ったままで、どこかの出口では下りていないはずです。
miss the train なら「電車に乗り遅れる、乗り損ねる」になります。
I miss you. 「あなたがいなくて寂しく思う。」というのも、「”本来はいるべきはずの”あなたがいないので、寂しい。」という感じなんですね。

ジュークボックスから流れるこの歌は、レイチェルが運転する車の中でかかっていた曲だったんですね。
しかし、チャンドラーの妄想ならともかく、レイチェルがこんなことを想像するなんてねぇ(笑)。
あの時は、「こんな男、眼中にないわ。」てな感じだったのですが、バリーだけが一人の男だと考えると、さっきあったあの人でもいいや(笑)、みたいについ、潜在意識でそういう想像をしてしまったのでしょうか。
まさか「さっき偶然会った男の人、元同級生モニカの男友達」のことを考えていた、とも言えず、とっさに「バリー」と答えてしまうレイチェル。
みんなの冷やかす声が却ってレイチェルには辛いでしょうね。

しかし、いつもはなかなかそんな対象に見られないチャンドラーですが、想像の中とはいえ、キスできて良かったですね。
フレンズ1-22その1 では、レイチェルがチャンドラーとエッチした夢を見た、という話もありました。
深層心理を探ってみると、レイチェルはチャンドラーのことが結構好きなのかも、ね(笑)。


(今日のポイント)
・miss のニュアンス。日本語の「ミスをする」=「間違える」とはニュアンスが異なる。

・他のシットコムからのサブカルネタ。
そんなトリビアどうでもいい、という話もありますが(笑)、脚本家や演出家は、観客がその元ネタがわかることを前提に、そういうパロディを入れているわけです。
確かに、外国人である日本人がそこまで理解する必要はないかもしれない。
でも、誰かが「何じゃこりゃあ!」と叫んだ時に、「お前は松田優作か!」「お前はジーパン刑事か!」とツッコミを入れられる人とそうでない人では、「何が面白いのか」という笑いの質が異なりますよね。
私は(あくまでも「私は」ですが、)パロディであるならば、そのパロディの元ネタを知った上で笑いたいと思うし、特定の世代のネイティブなら誰でも知っているようなサブカルネタを知識として持っていることも、決して無駄ではないと思うのです。


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