2007年12月31日

「持って行く」にもなるbring フレンズ3-9その31

フィービー: Umm, this stuffing is amazing. Do you think we should bring them some? (うーん、この(ターキーの)詰め物はすごくおいしいわ。彼らに持って行ってあげるべきだと思う?)
ジョーイ: When they're hungry enough, they'll come in. (彼らが思いっきり空腹になったら、(自分たちで)こっちに来るよ。)
その後、画面がカットし、すっかり暗くなった公園で、まだボールの取り合いをしているロスとモニカが映る。

stuffing は「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」のこと。
フレンズ1-9その3 にも出てきました。

Do you think we should bring them some? について。
some は some stuffing ですね。
フィービーやジョーイの言う、them, they が誰を指しているのかは、このセリフの時点では漠然としているのですが、その後のシーンで、それは今この部屋にいない二人(ロスとモニカ)のことを言っていたのだ、ということがわかります。

bring は「(自分のいるところに)持って来る、持ってくる」と訳されることが多いのですが、ロングマン現代英英辞典の語義は以下のようになっています。
bring:
1. a) to take something or someone with you to the place where you are now, or to the place you are talking about (see also take)

つまり、「自分が今いる場所に、または自分が話題にしている場所に、自分と一緒に何かを持って来る、誰かを連れて来ること」。

「自分が話題にしている場所」は自分が今いる場所と異なる場合も多いですよね。
そういう場合は、「持って来る」よりも「持って行く」という日本語の方がしっくり来る気がします。
そういう、自分が今頭の中でイメージしている場所に何かを「持って行く」場合にも、bring を使うことができる、ということのようです。
この「持って来る」でもあり、「持って行く」でもある、というのは、come が「来る」だけではなく、話題となっている場所、自分がイメージしている場所に「行く」という意味になるのと同じですね。
come=来る、go=行く、ではない、という話は、フレンズ1-9その1 でも触れています。

また、同じくロングマンでは、以下のような意味も載っています。
bring:
5. to make something available for people to use, have, enjoy etc

「人がそれを使う、持つ、楽しめるように何かを利用できるようにすること」

これは日本語で「(人に)…をもたらす」と訳されているもののようですね。

今回のフィービーの bring は「もたらす」というニュアンスに捉えることも可能かな、と思います。
この詰め物が食べられるように彼らにそれを「もたらす」、つまり「彼らに持って行ってあげる」という感じかな、と。

When they're hungry enough, they'll come in. というジョーイのセリフは、「おなかがすいて、何か食べたい、食べないと死にそう…くらいに空腹になれば、こっちに戻ってくるさ。だから、わざわざ持って行ってあげる必要はないよ。」ということですね。
その後のシーンで必死にボールの取り合いをしている二人の姿が映りますが、ジョーイはそれを知っているので、今の二人は食べ物どころじゃないよ、ほっとけばいい、と言っているのです。


ボールを取り合いしながら、
ロス: How come it's always us left in the field holding the ball? (どうして、ボールを掴んでフィールドに取り残されるのは、いつも僕たちなんだ?)
モニカ: I don't know. I guess the other people just don't care enough. (わからないわ。思うに、他の人たちはただ、それほど(フットボールのことを)気に掛けてない、ってことよ。)

感謝祭の料理も食べずにいつまでもボールにこだわっている二人。
care enough は「こんな寒い中でもボールを掴んで離さないほどこだわっている、気にかけている」という感じ。
子供の時は親にあきれられ、今は友人たちに見放され(?)…でも、このこだわりがゲラー兄妹なのね、と思います。


(Rach より年末のご挨拶)
今日で今年も終わりですね。
いつも読んで下さっている方、コメントを下さる方、ランキングを応援して下さる方…読者の皆様には今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。
今年も英語学習を続けることができて、Rach はとても幸せでした。
一生こんな風に英語と触れ合っていけたらなぁ、と思っています。

来年もまたよろしくお願いいたします。
来年も皆様にとって素晴らしい年でありますように!


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2007年12月29日

NFLに参加する フレンズ3-9その30

[Scene: Monica and Rachel's, Rachel, Phoebe, Chandler, and Joey are eating Thanksgiving dinner.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェル、フィービー、チャンドラー、ジョーイは感謝祭の料理を食べている。
レイチェル: We should definately play football more often. Maybe there's a league we could join or something. (私たちは是非とも、もっと頻繁にフットボールをすべきだわ。多分、私たちが加入できたりするようなリーグがあるわよね。)
フィービー: Isn't there a "national football league"? (「ナショナル・フットボール・リーグ」っていうのがなかったかしら?)
チャンドラー: Yes, yes, there is. They play on Sundays and Monday nights. (そうそう、あるよ。彼らは日曜日と月曜日の夜に試合をしてる。)
レイチェル: Oh, shoot! I work Monday nights. (まぁ、残念! 私は月曜の夜は仕事よ。)

more だけなら、もっと量をたくさんすべきだ、という意味になりますね。
ここでは、often 「しばしば、よく」という「頻度を表す副詞」を比較級にした more often ですから、「頻度をもっとたくさん」「もっと頻繁に」という意味になります。

national football league は、NFL、つまり「アメリカプロフットボールリーグ」のことですね。
今日、初めてアメフト(それもタッチフット)をして、たまたま勝っただけなのに、確か NFL とかいうリーグがあったでしょ、あれに私たちも参加したらどうかしら、とトンチンカンな話をしているわけです。
女性陣はアメフトを知らない、と言っても、そこまで知らなかったのね、と観客は笑えるわけですね。

on Sundays and Monday nights について。
Sunday and Monday nights だったら、日曜日の夜と月曜日の夜、という意味になるでしょうね。
この場合は、Sundays と複数になっていますので、'Sundays' & 'Monday nights' という意味でしょう。
いつも「日曜日」と「月曜日の晩」にやるので、それぞれが複数形になっているのだと思います。
(私は NFL に詳しくないのですが、本当に、日曜日と、月曜日の晩、に試合があるんですか?)

I work Monday nights. も、現在形で習慣を表し、「いつも月曜日の晩は仕事なの」「月曜日の晩はいつも働いてるの」みたいな感じです。
だから、月曜日だったら、参加できないわ、残念ね…と言っているのですが、予定が合ったところで、参加は無理でしょう(笑)。


(Rach からのお知らせ)
明日は、家事都合で休みます。

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posted by Rach at 06:48| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

オランダに愛されてる俺 フレンズ3-9その29

いったんはレイチェルを試合に参加させるモニカですが、モニカの目にボールをぶつけてしまい、また go long するように言われてしまいます。
モニカはフィービーに投げようとするのですが、フィービーはジョーイとチャンドラーに阻まれ、そしてロスがモニカに向かって突進してきます。
なすすべのないモニカは、ロングパスをレイチェルに投げ、そして…レイチェルがそれをキャッチ!
レイチェル: (in triumph) I did it! Touchdown! We did it! ([勝ち誇って] やったわ! タッチダウンよ! 私たちがやったわ[勝ったわ]!)
チャンドラー: Hey-hey-hey, you know, Rachel? Funny thing, actually, the ah, end zone starts at that pole. So you're five feet short. So we win! (ねぇねぇねぇ。レイチェル? 面白いことに、実際、エンドゾーンはポールから始まっているんだ。だから、君は5フィート足りないんだよ。だから、俺たちの勝ちだ!)
ロス: Yes, yes, yes! (そうだ、そうだ、そうだ!)
フィービー: Wait-wait-wait-wait! So, explain something to me though. If, if nobody tagged Rachel, then isn't the play still going? (待って待って待って! それじゃあ、私に説明して欲しいんだけど。もし、もし誰もレイチェルにタッチしてないんだったら、そのプレーはまだ続いてるんじゃないの?)
(they all start to dive for the ball and Monica and Ross grab it at the same time.)
彼ら全員がボールにダイブしようとする。そしてモニカとロスがボールを同時に掴む。
ジョーイ: Let me in, let me in! (俺に入らせろ、俺に入らせろ!)
ロス: No way! Let go! (だめだ! 離せ!)
モニカ: Let go?! I'm a tiny little woman! (離せ、ですって? 私は小さな小さな女性なのよ!)
チャンドラー: Guys! Guys! Come on, it's Thanksgiving! It's not important who wins or loses. The important thing is, (to Joey) the Dutch girl picked me! Me, not you! Holland loves Chandler! Thank you, Amsterdam! Good night! (みんな、みんな! (今日は)感謝祭だぞ。誰が勝ったとか負けたとかは重要じゃない。重要なのは、[ジョーイに向かって] あのオランダの女の子が俺を選んだ、ってことだ! 俺だぞ、お前じゃない! オランダはチャンドラーを愛している! ありがとう、アムステルダム! さようなら[おやすみなさい]!)

ネットスクリプトでは、そのレイチェルが見事にボールをキャッチするシーンのト書きに、

Then with the grace of Jerry Rice (no offense to Jerry Rice), Rachel catches the ball...

と書いてあります。
Jerry Rice って誰なんだろう?と思って調べてみたら、元 NFL の有名なワイドレシーバー(wide receiver)だそうです。
私は、NFL には詳しくないので全然知らなかったのですが(ごめん)、皆さんは彼のことをご存知でしたか?
Wikipedia 日本語版: ジェリー・ライス
Wikipedia 英語版: Jerry Rice
彼の業績やそのすごさは、日本語版ウィキペディアで簡潔に書かれていますので、手っ取り早く知りたい方はそちらをどうぞ。

で、そのト書きの意味を訳してみると、

その時、ジェリー・ライスの恩寵によって(ジェリー・ライスに対して悪気はないのだが)、レイチェルはボールをキャッチし…

みたいな意味になるのでしょう。
史上最強とも言われる神のようにすごいワイドレシーバーが力を貸してくれたかのように、ダメダメだったレイチェルがそのロングパスを見事にキャッチした、と表現しているのですね。
遊びでやっているタッチフットボールの試合で、それもレイチェルのキャッチを形容するのにジェリー・ライスの名前を持ち出したことに対して、no offense to... 「彼に悪気があって名前を出したのではないけれど」と注釈を入れている、ということかな?
セリフの解釈とは直接関係ありませんが、名ワイドレシーバーと言えば彼!という、みんなの共通認識があることがわかりますね。

せっかくレイチェルがキャッチしたのに、実はまだエンドゾーンまで5フィート足りなかった…それでボールの奪い合いになります。
最後までボールを離そうとしないロスとモニカに向かって、チャンドラーは、感謝祭は「感謝をする日」だから、勝ち負けを気にしちゃダメだ、などと演説しています。
が、結局、チャンドラーの言いたいことも「一人の女性を巡る勝ち負けの話」じゃないか、っていうオチですね(笑)。

最後のオランダ、アムステルダムなどが出てくるセリフは、アメフト中継の終わりをイメージしているのでしょうかね。
オランダやその首都のアムステルダムで試合があって、チャンドラーのチームが勝ったりすると、そんな風にナレーションが入りそうです。
最後のBGMも、Good Night! で終わるところも、スポーツ中継の終わりっぽいし。
オランダのことを言う時に、チャンドラーはここでは、the Netherlands ではなく、Holland という名前を使っていますね。
やはり、彼らにとっては Holland という名称の方がなじみがある、ということでしょうか?


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2007年12月27日

あと1分半ある フレンズ3-9その28

モニカ: All right, we still have a minute and a half left to go, and we're down by two points, okay? Two points. ladies. (she gets interrupted by the guys, who are doing a slow-motion high five.) Phoebe, you do a buttonhook again. Rachel, you go long. (いいわ、私たちにはまだ1分半あるの。私たちは2ポイント差で負けてるのよ。2ポイントよ、レディース。[モニカは男性陣に邪魔される、男性陣はスロー・モーションでハイ・ファイブをしている] フィービー、あなたはボタンフックをもう一度するの。レイチェルは遠くに行って。)

have a minute and a half left to go は「(ラストまで)あと1分半ある、残っている」という意味。
to go は「最終段階・目標に到達するまでに、(距離や時間が)それだけ残っている」みたいなニュアンスですね。
go すべき時間、距離がそれだけある、という感じでしょうか。

ロングマン現代英英辞典では、
to go:
a) still remaining before something happens
例) Only ten days to go to Christmas!

つまり、「何かが起こる前にまだ残っている」、例文は「クリスマスまであとわずか10日!」
b) still having to be done or dealt with before you have finished
例) Laura's sat six exams and has two more to go.

つまり、「何かをやり終えてしまう前に、やるべきこと、処理すべきことがまだあること」、例文は「ローラはこれまで6つの試験を受け、あとまだ2つの試験が残っている。」(sat は sit 「座る、筆記試験を受ける」の過去分詞形です。)
c) still to travel before you reach the place you are going to
例) only another five miles left to go

つまり、「行こうとしている場所に到達するまでにまだ進むこと」、例文は「(目的地まで)あとたったの5マイル」。

フレンズ2-7その11 では、with one pound to go 「減量の目標まであと1ポンド」という表現が出てきました。

何が high five かというのは、この場面を見ていてもわかりますが、high five とは、お互いが頭上に手を上げて、手のひらを叩き合わせる、というジェスチャーのことですね。
よく野球でホームランや決勝点をあげた選手に、ほかの選手が手をたたいて答えたりしている、あれですよね?

you do a buttonhook again の buttonhook は、英辞郎に書いてある語義が一番わかりやすいようです。
英辞郎によると、
buttonhook=(アメフト)ボタンフック。(直進していて急にスクリメージ・ライン側に反転したレシーバーに渡すパス。)
だそうです。

About.com.: Football という以下のサイトでは、アメフトの glossary (用語集、用語解説)があり、buttonhook も英語で定義されています。
興味のある方はご覧下さい。
About.com.: Football: About Football Glossary - Buttonhook

ただ、どうして、buttonhook (つまりは、hook a button みたいなニュアンス??)がそういう意味になるのかがわからない(笑)。

ちなみに、hook というのは、名詞では、日本語にもなっている「フック」のように「(先の曲がった)鉤(かぎ)」という意味ですよね。
フレンズ3-9その24 のセリフに Captain Hook (フック船長)が出てきましたが、彼の名前が Hook なのは、彼の片方の手が a hook になっているから、なんですね。


レイチェル: No. Come on! Don't make me go long. Use me. They never cover me. (いやよ。ねぇ! 私を遠くに行かせないで。私を使って。あいつらは絶対に私をカバー[マーク]してないわ。)
モニカ: Honey, there's a reason. (ハニー、(あなたを使わないのには)理由があるのよ。)
レイチェル: God, I'm not lame, okay? I can do something. I can throw. Would you let me throw? Come on, this is my game too. (まぁ。私はダメじゃないわ、いい? 私も何かはできるわ。私も投げられるわ。私に投げさせてよ。ねぇ、これは私の試合でもあるのよ。)

もう go long するのはいやだ、試合に参加させて、というレイチェルですが、モニカの返事は、「ある一つの理由がある」。
はっきりと言っていませんが、「レイチェルは下手だから使わない」と言っているのと同じですね。

lame の元々の意味は「足が不自由な」という意味です。
ただ、この言葉には軽蔑的・差別的な響きがあるようですから、足の不自由な人に対して使うのは好ましくないようです。
ここでの意味は「良くない」という意味で使っています。
また、a lame excuse だと「まずい言い訳」という意味になります。


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2007年12月26日

片方の目でテレビを見ていた フレンズ3-9その27

モニカ: Are we playing football or what? Come on, you hairy-backed Marys! (あなたたちはフットボールをしてるの?、それとも別のことをしてるの? かかって来なさいよ、背中に毛の生えたメアリーちゃんたち。)

疑問文の最後に or what? をつけると、「…なの? それとも他に何か?」みたいなニュアンスになります。
フレンズ3-2その19 で、アリー my Love のセリフ、
アリー: Is this guy gay or what? ([心の中で]この人、ゲイか何かなの?)
というのを取り上げましたが、そのセリフも、「ゲイか、もしくは、女に興味のない人、女嫌い、みたいなそういう類(たぐい)のヤツ?」みたいなニュアンスがありますね。
今回の場合は、ジョーイとチャンドラーが女性を巡ってモメているので、ちゃんとスポーツに集中しなさいよ、みたいなことですね。

you hairy-backed Marys と男性陣に呼びかけるモニカ。
hairy-backed は「毛が背中についた」「背中が毛深い、毛むくじゃらな」みたいな意味のようです。
Mary は「メアリー」という女性名で、可愛い女の子のイメージなのでしょう。
3人の男性に向かって言っているので、Marys と複数形になっているのですね。
見た目は毛深くて男っぽいけれど、その中身は女々しいんだ、女の私たちでもこてんぱんにやっつけることができるわよ、と言いたいのです。
映画などを見ているとわかりますが、日本人と比べて、アメリカ人は確かに毛深いですね(笑)。


[cut to the girls huddle.]
女性陣のハドルに画面がカット。
モニカ: We have to do this. We are playing for women everywhere. Okay, just think about every lousy date that you ever had, okay? Every guy who kept one eye on the TV while you were making out... (これをしなくちゃいけないのよ。すべての女性のためにプレーをしているの。いい、今まであった最低のデートのことをただ考えるのよ、いい? いちゃいちゃしている時に、その片方の目はテレビを見ていた全ての男どもを…)
フィービー: Oh my God. You dated someone with a glass eye too? (まぁ、なんてこと。あなたも義眼を持った人とデートしてたの?)
モニカ: Come on, okay? Come on, this is for all womankind. Let's kill 'um! (ねぇ、いい? これは全ての女性のためのものなのよ。あいつらをやっつけよう[殺そう]!)
レイチェル: Yeah! Kill 'um! (そうよ、やっつけろ!)
フィービー: All right, y'know, I want to kill them too. But they're boys, y'know, how are we gonna beat three boys? (いいわ、私も彼らをやっつけたいわ。でも、彼らは男性よ。どうやって私たち(女性)が、3人の男性を倒すの?)

kept one eye on the TV は、eye が単数形になっているので、一つの目、片方の目でテレビを見ていた、ってことですよね。
でもそれは本当に片方の目だけで見ていたという意味ではなくて、女の子といちゃいちゃするのに夢中なようなふりをして、その実、ちらちらとテレビの方を気にしていた、つまり、いちゃいちゃしながらテレビを見ていた、いちゃいちゃするのに熱中していたわけではなかった、みたいなニュアンスなのでしょう。
日本語でも、片方の目はテレビに釘付けだった、みたいに表現すると、そういう「気もそぞろだった」というニュアンスが出ますよね。
しかし、フィービーはその表現を言葉通り受け止めて、じゃあ、今、モニカが言っている人は、「両方の目じゃなくて、片方の目だけで」テレビを見ていたのね、つまり、もう片方の目は「ガラスの目、義眼」だったのね、と答えているのです。
too は「モニカも」ということで、それはフィービーがそういう男性と付き合っていたことを示唆しています。
フィービーは「モニカもそんな彼氏がいたのね!」と共感しているわけですが、それはフィービーの勘違いです(笑)。

womankind は集合的に「女性」。
人類のことを mankind と言いますが、それの女性形です。

kill を「殺す」と言ってしまうと何とも物騒なのですが、「やっつける、やっちまう」みたいなニュアンスでしょう。
Kill them. なのですが、th をはっきり発音せずに、「キラム」みたいな発音になっています。
映画「インデペンデンス・デイ」でも、Tell him! と言うセリフが、「テルヒム」ではなくて、「テリム」みたいに聞こえるものがありました。
興奮気味に話す場合には、特にそういう h や th の発音が消えるようです。
アメリカ英語では、こういう「音の脱落」が多いですね。


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2007年12月25日

位置について、よーい、ドン! フレンズ3-9その26

マーハは、いったんはジョーイよりもチャンドラーを選んだけれど、結局はチャンドラーも振られてしまいます。
それをからかうジョーイですが、
チャンドラー: Y'know what, it doesn't matter, 'cause she picked me. Me! From now on, I get the dates and you have to stay home on Saturday nights watching Ready, Set, Cook! (いいか、そんなことどうでもいい。だって、彼女は俺を選んだんだから。俺を、だぞ! これからは、俺がデートをして、お前は毎週土曜日の夜に家にいないといけないんだ、テレビで、Ready, Set, Cook を見ながらな。)
ロス: Save the breakthroughs for therapy, okay? The clock is ticking. We have no time and we are losing, we are losing to girls. (そういう大躍進の話はセラピーのために取っておいたら? 時計はカチカチ鳴ってるんだ。時間がないし、僕らは負けそうなんだよ、女性陣に負けそうになってるんだ。)
チャンドラー: We're not gonna lose to girls. (俺たちは女の子には負けないよ。)
ロス: Hey! It's 42-21! (だって、42対21だぞ!)
ジョーイ: This sucks. I was just up by that much! (こんなの最低だよ。俺は(トレードされる前は)その点差で勝ってた[リードしてた]のに!)

date には「デート(異性と会う約束)」、「デートの相手」という二つの意味がありますから、get the dates は「(いくつかの)デートをする」か、「(何人かの)デートの相手をゲットする」という意味かのどちらかですね。。
ここでは多分、「デートをする」でしょう。

チャンドラーが例えに出したテレビ番組、Ready, Set, Cook について。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Ready.. Set... Cook!
IMDb: "Ready Set Cook" (1995) TV-Series

上のウィキペディアによると、a cooking game show (ゲーム形式の料理番組?)のようですね。
その形式は、イギリスの Ready Steady Cook という番組を参考にしているそうです。
そのイギリス版とアメリカ版のタイトルを見比べてみると、面白いなと思いました。

徒競走などで「位置について、よーい、ドン!」という時に、アメリカでは、
Ready... Set... Go! または、Get ready! Get set! Go!
と言いますが、イギリスではそれを、
Ready, steady, go!
と言うそうです。
それぞれの国の番組のタイトルは、その最後の go を cook で言い換えたもので、「位置について、よーい、料理開始!」みたいな意味なんですね。

私は具体的にどういう番組なのか知らないのですが、「2人のシェフが料理の準備を競い合う」という番組のようですね。
そのイメージは、「料理の鉄人」とか、「どっちの料理ショー」みたいな感じなのでしょうが、あんな風に高級食材は使わないようです。制限時間も短いみたいですね。
(この番組について詳しくご存知の方は教えて下さい。)
実際にそれを競い合う時に、Ready, Set, Cook! というコールがあるのでしょう、多分。
楽しいはずの週末の夜に、スポーツ観戦ならまだしも、男が一人寂しく料理番組を見ることになるんだよ、とチャンドラーは言っているのですね。

Save the breakthroughs for therapy. について。
save については、昨日の記事 フレンズ3-9その25 で触れましたが、今回も「とっておく」という意味ですね。
ブレイクスルーというと、「英語学習におけるブレイクスルー」というような、「難関の突破」という意味がまず頭に浮かびますが、ここではどういうニュアンスで使っているのかなぁ?
何かを突き破る感じのブレイクスルーであれば、「行き詰まりの突破、突破口、現状打破」みたいなことで、女性に関することに関しては、常にジョーイに負けていた、という長年のコンプレックスを打破して、ジョーイを負かして俺が選ばれた、という事実がブレイクスルーだと言っているのでしょうか?
また「躍進、大きな進歩」という意味もありますので、そういう自慢話は後でゆっくりセラピストと話したら、みたいに言っているのかもしれません。
何故セラピーかと言うと、結局チャンドラーは振られてしまったわけで、せっかくのチャンスを棒に振ってしまった、そのことを気に病んで、そのうちセラピストの元に通うことになるだろう、という意味でしょうね。
その時に「選ばれたのは俺なんだ!」と言えばいい、その時にゆっくり自慢話をすればいい、相手は「結果がどうあれ、その事実は大切ね。あなたにとって良いことだったわね。」みたいな話になるだろう、という感じかな?

I was just up by that much! について。
この up は、「勝って、リードして」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
up: WINNING
(British English) beating your opponent by a certain number of points (opposite: down)
two goals up/three points up etc
例) United were a goal up at half time.

つまり、「相手にあるポイント数勝っていること。反意語は down」。
例文は、「ユナイテッドはハーフタイムで1ゴール勝っていた[リードしていた]。」

フレンズ3-9その21 で、I'm only down by three touchdowns. というセリフがありましたが、up はその down の反対の意味で、by はその点差を表しているのですね。
今回の by that much も「それくらいの差」、つまり 42対21の21点差だった、ということです。
過去形で was (just) up 「勝っていた」と言っているのは、レイチェルとトレードされる前はその点差で勝っていたのに、今度はそれを追う立場になるのかよ、最低だね、と言っているのですね。


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2007年12月24日

お前は最低、俺は最高 フレンズ3-9その25

チャンドラー: You hear that! That is her truth, Mr. "I'll Let You Have Her"! I win! You suck! I rule all! Mini-wave in celebration of me! (does the wave.) (今の聞いたよな! それが彼女の真実なんだよ、「俺が彼女を譲ってやるよ」君! 俺の勝ちだ! お前は最低だ! 俺が最高[一番]だ! 俺のお祝いの小さなウェーブだぞ! [そのウェーブをする])
マーハ: I'm now thinking I would like to change my answer to "no one." (今、私の答えを「(好きな人は)誰もいない」に変えたいって思うわ。)
チャンドラー: Wh-what? (な、何だって?)
マーハ: I now find you shallow and um, a dork. Bye-bye. (今、あなたが底の浅い[薄っぺらな]おばかさんだってわかったわ。バイバイ。)
ジョーイ: Nice going. You just saved yourself a couple months of sex. (うまくいったな。今ので、お前は、2、3ヵ月はエッチをしないことになるな。)

Mr. "I'll Let You Have Her" という呼び掛け語、つまり「とっさにつけたあだ名」が面白いですね。
ジョーイは当然自分が選ばれるように偉そうに言っていたけど、実際に選ばれたのはこの俺なんだよ、ということですね。

rule all は「全てを支配する」ということで、「最高、一番」というニュアンスですね。
フレンズ3-3その26 では、"New York Knicks rule." という自動詞の形で出てきました。

suck は、フレンズ1-1その2 の初出以来、フレンズではおなじみの言葉ですが、「最低だ、最悪だ、ひどい」という意味ですね。
You suck! I rule all! は「お前は最低! 俺は最高!」という感じで、「俺の勝ちだぁ〜!」と勝ち誇っているセリフです。

チャンドラーは嬉しくて小さなウェーブをするのですが、それがあまりにも幼稚に見えたんでしょうね。
shallow は「浅い」で、人間を形容すると「浅はかな、底の浅い」という意味になります。
その反意語の deep には、「(意味・知識などが)深い、深遠な」という意味がありますね。
英語でも日本語でも、「浅い」「深い」には共通するイメージがある、というのが興味深いです。

dork は「ばか、まぬけ」。
フレンズ2-20その14 にも出てきました。

You just saved yourself a couple months of sex. について。
save は日本語のセーブするからわかるように「(金・ものを)とっておく、蓄える」「(労力などを)節約する、消耗させないでおく」。
「save+目的語(人)+目的語(もの)」は「(人に)(ものを)とっておく」「(人に)(労力・手間・金銭・時間)などを省かせる」。

大事なものを save するのであれば、それを「大切にとっておく」という意味になるし、面倒なもの(手間・労力)などを save するのであれば、それを「人から省いてやる」という意味になるのですね。

save をとっておくという意味で使った例としては、
フレンズ2-16その22 の、
ロス: Save us some pizza. (僕らの分のピザを取って置いてよ。)
というセリフがありましたね。
他の人が食べてしまうという危険な状態からそのピザを遠ざけておいてよ、という感じでしょうか。

今回のセリフは、You just saved 「お前がたった今、セーブした」と言っています。
それは、ミニウェーブをしたりというおバカな振る舞いをしたことで、マーハにさよならを言われてしまった出来事を言っているのですね。
save yourself a couple months of sex は「自分自身に、2、3ヶ月のエッチをセーブする」ということで、「大事なものをとっておく」というニュアンスだと、「2、3ヶ月エッチをせず、その楽しみを大事にとっておく」「2、3ヶ月エッチはお預けになる」という感じでしょうか。
「面倒なことを省かせる」という皮肉っぽいニュアンスだと、「2、3ヶ月エッチをしなくても済む」「2、3ヶ月は面倒くさいエッチという行為をしなくても済むよ」みたいになるでしょうか。
とにかく、2、3ヶ月チャンドラーはエッチをすることがない、という結果を、今のおバカな行動で招いてしまった、ということですね。
せっかく女性とお近づきになれるチャンスだったのに、これを逃したら、また2、3ヶ月はそんなチャンスは巡ってこないよ、この失恋のショックでどうせすぐには女性に声をかけられないだろうし、みたいなことでしょう。


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2007年12月23日

それが私の本心なの フレンズ3-9その24

ジョーイとチャンドラーのどちらが好きか?と聞かれて、
マーハ: Well, if I had to choose right now, which, by the way, I find really weird, I would have to say Chandler. (そうね、今すぐに選ばないといけないとしたら、とにかくそれって、すごく変な感じだけど、チャンドラーって言わないといけないわね。)
チャンドラー: Yes! (やった!)
嬉しそうなチャンドラー。
ジョーイ: Wait a minute. Wait a minute. She obviously didn't understand the question. (ちょっと待って、待ってよ。彼女は明らかにその質問を理解していなかったよ。)
チャンドラー: Well, why don't you have Captain Hook explain it to her? (そうだな、キャプテン・フックに頼んで、質問の意味を彼女に説明してもらったらどうだ?[説明させたらどうだ?])
マーハ: I'm sorry, Joey. That is my truth. (ごめんなさい、ジョーイ。さっきのは本当なの。)

マーハにしてみれば、今日会ったばかりで、どうして二人のうちの一人を選ばないといけないのか、という気持ちなんですね。
だから、「もし選ばないといけないとしたら、チャンドラーと言わないといけないでしょうね。」と仮定法過去を使って表現しているのですね。
「選ばないといけない」ことを、weird 「変な感じ」だと付け足すことも忘れていません。
その付け足しには、which という関係代名詞と、by the way 「ところで」という挿入句が使われているところが英語っぽい部分だと思います。

無理に一人を選ぶ必要はなかったのかもしれませんが、それくらいマーハにとっては、ネーデルランド(オランダ)をネバーランド(ピーターパンの国)と間違えられたことがショックだった、ということですね。
ジョーイは、マーハは外国人だから英語の質問をよく理解していないんだよ、と言うのですが、それに対してチャンドラーは、Captain Hook という名前を出して、また「ネバーランドねた」でからかっています。
Captain Hook はピーターパンに出てくる海賊の「キャプテン・フック、フック船長」のことですね。

That is my truth. は「それが(今言ったことが)私の真実なの。」というニュアンスのようです。
私は最初それを聞いた時、何となく「日本人英語っぽい」感じがして、もしかしたら、オランダ人のカタコトっぽい英語表現かも、とも思いました。
でも、そのフレーズを使ったタイトルのアルバムがあるようです。
だから、今は「れっきとした英語(?)」なのかな、と思っています。

そのアルバムはこちら(↓)。
Amazon.co.jp: This Is My Truth Tell Me Yours [from US] [Import] Manic Street Preachers
Manic Street Preachers はイギリスのバンド。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: マニック・ストリート・プリーチャーズ

このアルバムのタイトル This Is My Truth Tell Me Yours は「これが俺の真実(本心)だ、君の真実を聞かせて」みたいな感じでしょうね。


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posted by Rach at 10:28| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月22日

チェイスシーンに切り替わる フレンズ3-9その23

ロス: Okay, y'know what, I've had enough of this. Let's just cut to the chase here, okay? Heidi, which of my boys do you like? (よし。もうこんなのはたくさんだ。早く本題に入ろうよ[手っ取り早く要点を言おうよ]。お嬢さん[ハイディ、ハイジ]、この僕の友達のうち、どっちが好き?)
チャンドラー&ジョーイ: What are you doing? What are you doing? What are you doing? (何してる? 何してる? 何してる?)
と抗議しながらも、彼女の答えを期待して待っているチャンドラーとジョーイ(笑)。
マーハ: Which do I like? (どちらが好きか、ですって?)
ロス: Yeah, y'know for dating, general merriment, taking back to your windmill? (あぁ、デートするのに、普通に楽しむために、君の国の風車に連れて帰るのに、どっちが好きか、ってことだよ。)

cut to the chase は「本題に入る、すばり要点を言う」。
chase はカー・チェイスなどからわかるように「追跡」という意味で、また「映画の追跡シーン、カー・チェイス・シーン」も指します。
ロングマン現代英英辞典では、
cut to the chase: (informal) to immediately start dealing with the most important part of something
つまり、「何かの最も大切な部分を取り扱うことを即座に始めること」。

Wikipedia 英語版: Cut to the chase に、この言葉の意味とその由来が書いてあります。

意味がよく似たイディオムに、get to the point 「要点を述べる」というのがありますが、ウィキペディアでも、get to the point というフレーズを使って、意味を説明してありますね。

映画というのはクライマックスにチェイス・シーン(chase scenes)が出てくるものが多いですが、いきなり場面をチェイス・シーンにカットする、つまり、場面をそれに切り替えて、クライマックスに突入させる、みたいなニュアンスがあるようです。
上のウィキペディアでは、下手な、不慣れな(inexpert)脚本家が使う方法である、と書いてあります。

そんな風に「何かのシーンにカットが切り替わること」をト書きでは cut to ... と表現するのですが、そう言えば、このスクリプトのト書きには、cut to という表現がたくさん出てきました。
今回は特に、スポーツの話だったためか、画面の切り替わりが激しかったようです。
cut to later, cut to the guy's team とか、cut to the girls huddle など、数えたら計10回も。
ここ数日の記事だけでも、昨日の記事、フレンズ3-9その22、3日前の記事、フレンズ3-9その20 の冒頭で、cut to というト書きが出てきます。
その cut to.. という表現をまさに使ったイディオムが今回登場したわけで、とても興味深いな、と思います。
フレンズの脚本はよく出来ていますので、何の脈略もなく cut to the chase 「チェイス・シーンにカットする」ということはありませんでしたけど(笑)。

Heidi (発音はハイディ)、とロスはマーハに呼びかけています。
Heidi は女性の名前で、「アルプスの少女ハイジ」などの「ハイジ」という名前ですね。
彼女の本当の名前はマーハですが、ロスは多分それを知らなくて、適当にヨーロッパっぽい名前(?)で呼び掛けてみた、ということでしょうか?
DVDの日本語音声では「お姉さん、どっちが好みです?」と訳してありましたが、そんな感じの「お姉さん、お嬢さん」という女性に対する呼び掛けのニュアンスなんだろうなぁ、と思います。

merriment は「陽気さ、陽気な騒ぎ・にぎわい」。
タイムリーですが、Merry Christmas! の merry 「陽気な、お祭り気分の」という形容詞の名詞形ですね。

windmill は「風車、風車小屋」。
日本人にも、「オランダと言えば風車」みたいなイメージがありますが、アメリカ人にとってもそうなのでしょうか?
ちょっとステレオタイプなイメージのような気もしますけど…。


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posted by Rach at 09:46| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

ピーターパンの国 フレンズ3-9その22

[cut to the guys' team.]
男性チームに画面がカット。
マーハ: (coming over) The game is over? We eat now? ([近づいてきて] 試合はおしまい? もう(夕食を)食べる?)
チャンドラー: No-no-no-no, the game's not over. We're switching teams. (いやいやいや、試合は終わってない。僕らはチームをスイッチした[取り替えた]んだ。)
ジョーイ: Yeah, Chandler finds me so intimidating that it's better if we're on the same team. (あぁ、チャンドラーは俺のことをものすごく脅威に感じて、僕らが同じチームの方がいい、って思ったんだよ。)

intimidate は「(人を)怖がらせる、脅す」「(才能などが)(人を)威圧する」ですから、それに、-ing 形がついた形容詞の intimidating は「脅威的な、おびえさせるような」という意味になります。

finds me so intimidating は、「find+目的語+補語」で、「(目的語が)…だと認める、わかる、知る」ということですね。


チャンドラー: No ah, hold on a second, Joe. Where do Dutch people come from? (いや、ちょっと待って、ジョーイ。ダッチの人たちってどこから来るんだっけ?[出身はどこだっけ?])
ジョーイ: Ah well, the ah, Pennsylvania Dutch come from Pennsylvania. (あぁ、そうだな、ペンシルベニア・ダッチはペンシルベニア出身だよ。)
チャンドラー: And the other ah, Dutch people? They come from somewhere near the Netherlands, right? (それじゃあ、それ以外のダッチの人たちは? 彼らはネーデルランドあたりのどこかの出身なんだよね?)
ジョーイ: Nice try. (to Margha) See, the Netherlands is this make-believe place where Peter Pan and Tinker Bell come from. ((いい試みだけど)その手には乗らないぞ。[マーハに] ねぇ、ネーデルランドっていうのは、架空の場所だよね。ピーターパンやティンカーベルがそこの出身なんだよね。)
マーハ: Oh, my. (まぁ。)
ロス: Enough with "geography for the insane," okay? Let's play some ball, guys. (「正気でない人[頭が変な人]のための地理学」はもういいよ。ボールをプレーしようよ、みんな。)

フレンズ3-9その18 で、the Dutch girl という表現が出てきました。
そこでも書いたように、ジョーイはもう「ダッチ」が彼女の名前だとは思っていないようですが、Dutch という言葉の意味は深く知らないことが上のやり取りでわかります。
ペンシルベニア・ダッチは「17〜18世紀にペンシルベニア州に移住したドイツ系の子孫」のこと。
フレンズ1-21その3 でもう少し詳しく説明しています。

Netherlands は、the Netherlands と the をつけた形で、「ネーデルランド、オランダ」を指します。
オランダの公式名称は、英語では、the Kingdom of the Netherlands といいます。
英語の発音は「ザーランズ」という感じ。
日本語のオランダと言う名前は、Holland という俗称から来たものですね。
英語の発音は「(−)ランド」になります。

Nice try. を直訳すると「いい試み」というところですが、これは「いい試みだけど、お前の思い通りにはいかないぞ」というようなニュアンスでよく使われます。
ジョーイは、チャンドラーが変な質問をして、ジョーイにボロを出させようとしていると考えて、ナイス・トライ「俺を陥れる良い作戦、試みだけど、その手には乗らないぞ」と言っていることになります。

ネーデルランドなんて名前を出したけど、それはピーターパンに出てくる架空の国の名前だよねぇ…と、ジョーイはマーハに説明しています。
チャンドラーは俺を騙そうとしてるけど、俺はそれには騙されないぞ!と得意になってしゃべっているのですが、ピーターパンのいる国って、それは、

ネバーランド、だろっ!(笑)。

これには大笑いしました。
確かに英語で書くと似てるんですよ。
Netherlands と Neverland ですからね。

マイケル・ジャクソン所有の遊園地の名前もネバーランドでしたねぇ。
Wikipedia 英語版: Neverland Ranch

ということで、チャンドラーは、ジョーイが Dutch と聞いてとっさにオランダ人だとわからなかったことから、the Netherlands という国の名前も知らない可能性が高い、と思ったのでしょう。
それで、トンチンカンな答えをしてマーハの前で恥をかくだろうと見越して、その名前を出したんですね。
上手い具合にネバーランドと間違ってくれるかどうかまで見切っていたかどうかは知りませんが、それも想定していた、という方がチャンドラーらしいですね。

もうそんな下らない地理クイズみたいなのはやめて、早く試合を始めよう、というロス。
オランダの別名も知らない人と地理の話をしても無駄だよ、ということですね。


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posted by Rach at 10:40| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする