2007年12月20日

3タッチダウン差 フレンズ3-9その21

ジョーイとレイチェルをトレードしても勝ってみせる、というモニカに、
ロス: What?! The guys against the girls? See, that's ridiculous, Monica, because I'm only down by three touchdowns. (何だって? 男対女? ねぇ、それってばかげてるよ、モニカ。だって、3タッチダウンで同点になるんだよ[差は3タッチダウンしかないんだよ]。)
モニカ: Oh, then bring it on! Oh, unless of course you're afraid you might lose to a bunch of girls. (まぁ、それじゃあ、かかって来なさいよ。あぁ、もちろん、あなたたちが女の子たちに負けちゃうかもしれないのが怖くないなら、の話だけど。)
ロス: Fine, fine, Rachel, you're with Monica. Joey, you're with me. (いいよ、いいよ。レイチェル、君はモニカと一緒に。ジョーイ、君は僕のチームに。)
レイチェル: I can not believe you're trading me. (あなたが私をトレードするなんて、信じられないわ。)
モニカ: Come on Rach, come on. Let's see what it's like to be on a winning team for a change. (こっちへ来て、レイチェル。今までと違って、勝つチームにいるってことがどんなことかを確かめてみたら。)
レイチェル: Are you gonna let me play? (私にプレーさせてくれるの?)
モニカ: All right, then! (よーし、それじゃあ(行くわよ)!)

I'm only down by three touchdowns. について。
I'm only down という意味がよくわからないのですが、by three touchdowns は2つのチームの差を表しているのでしょう。
昨日の記事、フレンズ3-9その20 のセリフにあったように、現在のスコアは 42対21 ですから、7点×3タッチダウンの差、で合っていますよね。
意味としては、「あと3タッチダウンで追いつく、同点になる」ということだと思います。
もっと差があるのならともかく、今の3タッチダウンの差で男対女にチーム分けしちゃったら、そんなのすぐひっくり返せちゃうよ、ということでしょうね。

(2007.12.23 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが(ありがとうございます!)、down には「(ある点差で)負けて」という意味があるようです。
ですから、上のセリフ I'm only down by three touchdowns. は、「3タッチダウン差でちょっと負けているだけ。」のような意味になると思われます。
コメント欄で down に関する追加説明をしていますので、興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)

bring on は「(悪いことを)もたらす、引き起こす」ということですから、Bring it on. という命令形は、「けんかをしかけて来なさいよ。」みたいな感じでしょうか。

a bunch of girls と言う時に、girls のところで「女の子」みたいにもじもじしてみせるモニカ。
そういう「か弱い可愛い子ちゃんたち」に負けちゃうけどいいのかな?みたいな感じですね。

Let's see what it's like to be on a winning team for a change. について。
for a change は「気分転換に」「いつもと違って、いつもと変えて、時には」などの意味があります。
「気分転換に」だと、そんな風に下手だからとトレードされたことを気に病まずに、気分を変えて、試合を楽しみましょう、みたいなことでしょうか。
「いつもと違って」というニュアンスだと、今まではずっと負けチームにいたから、今度はそれとは違って、勝ってるチームにいる楽しさを味わいましょう、みたいなことですね。
what it's like to be は「…であることがどんな感じか」。
let's see については、フレンズ3-7その14 のコメント欄 で、「Let's see+目的語」は「軽い命令」である」という話について触れています。
今回のセリフも、レイチェルに軽い気持ちで「それを見てみたら、確かめてみたら」みたいな感じかもしれません。
自分も一緒のチームで一緒の経験をするわけなので、「一緒に見てみましょう」でもいいのですが、「勝ちチームにいるってことを、あなたも味わってみたらいいわよ。」みたいなことかなぁ、と。

「一緒に頑張ろう」みたいなことを言っているので、今度のチームではプレーできるのかと喜ぶレイチェルですが、モニカは Yes とも No とも答えません。
レイチェルの質問には答えないふりで「さぁ、始めるわよ!」みたいに言っています。
一緒に勝とうね、みたいに言っているわりには、参加させないつもりなのが、いかにも負けん気の強いモニカらしいですよね。


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posted by Rach at 06:53| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

素晴らしいアーギュメント フレンズ3-9その20

[cut to Ross who walks up to Rachel who is eating a baked pretzel.]
レイチェルに歩み寄るロスに画面がカット。レイチェルは焼きプレッツェルを食べている。
ロス: Hey, where'd you get that? (ねぇ、そのプレッツェルをどこでゲットしたの?)
レイチェル: I went really long. (私はずーっと遠くに行ったのよ。)
モニカ: Forty-two to 21. Like the turkey, Ross is done! (42対21。ターキーみたいに、ロスはおしまいね!)
ロス: It's no surprise that you're winning, 'cause you got to pick first, so you got the better team. (モニカが勝っているのは不思議じゃないよ。だって、モニカが先に選んだんだから、モニカがより良いチームを作れるわけだし。)
モニカ: So pathetic! Why can't you just accept that we're winning because I'm better than you? (なんてみじめな! 私たちが勝っているのは、私があなたより上手いからだってことを、どうしてただ認めることができないの?)
(Ross makes a 'Yeah. Right.' sound.)
「よく言うよ」みたいな感じのプフーという息の音を出す。
モニカ: Oh, what a great argument. Exhaling! All right, y'know what, I'll prove it to you, okay? I'll trade you Joey for Rachel and I'll still win the game. (まぁ、何て素晴らしいアーギュメントかしら。息を吐き出すなんてね。ほら、ねぇいい? 私の言ったことを証明してあげる。ジョーイとレイチェルをトレードしてあげる。それでもまだ私がゲームに勝つわよ。)

プレッツェルを食べているレイチェルが、I went really long. と答えるのが面白いですね。
いつも、go long 「遠くに行っておいて」と言われていたので、レイチェルは試合を抜け出して、どこかのお店か屋台でそれを買ったのですね。
レイチェルが試合に参加していなくても誰も気付かなかった、ということです。

The turkey is done. なら「(料理としての)ターキーが出来上がった、焼き上がった。」というニュアンスですね。
日本語でも「どう料理してやろうか」とか、「上手く料理される」などと言いますから、この場合も、「ターキーみたいに、ロスもうまく料理されちゃったわね。」と言っても、通じるかなと思います。
DVDの日本語字幕では「ロスの丸焼き 出来上がり!」となっていました。
それも、「料理されちゃった」と同じニュアンスで、料理みたいに何らかの処理をされて、もう運命が決まっちゃったわね、もうおしまいね、抵抗はできないわね、みたいなニュアンスだと思います。

Ross is done! という時に、モニカは人差し指で首を横に切るような仕草(しぐさ)をしています。
この部分はト書きがないので、英語でこの動作をどう表現するのか知らないのですが、よくみかける仕草ですね。
これは恐らく、「死ぬ、おしまい」というようなニュアンスでしょう。
「首をかき切る」仕草は死を連想させますし、DVDの日本語音声でも、「いちゃもんロスも あの世行き!」となっていましたし。
ですから、ロスを感謝祭のターキーに例えて、Ross is done. と表現しているわけですが、その意味はやはり「ロスはおしまいだ、あなたの負けは決定的よ。」みたいな意味でモニカは使っている、ということですね。

最初のバニー・アップで、モニカが先に選ぶ権利を得たから、上手なジョーイをゲットした、そして選ぶのが後になった僕は、レイチェルを引き受けることになった、だからその時点ですでにある程度、こうなることはわかっていたんだよ、みたいなことをロスは言っています。
それに対してモニカは、そんなにいろいろ理屈を並べてるけど、結局は、キャプテンの私たちの力の差よ、それを素直に認めたらどうなのよ?と言っていますね。

Ross makes a 'Yeah. Right.' sound. について。
フレンズ1-8その1 で、"Yeah, right!" という表現が出てきました。
直訳すると「はい、その通り!」となりそうなのですが、ちょっとあきれた感じで言うと、「そんなはずはないよ。」という逆の意味になります。
「全く君の言う通りだよね!」と言いながら皮肉っている感じの表現です。

argument は「議論、論争、主張、言い分、論点」。
英検の2次試験の参考書に「アーギュメント」という言葉が書いてあることがありますが、提示された質問に対して、論理的に理論を展開して説明する、みたいな感じのことですね。
素晴らしいアーギュメントだと、その人の意見が一本筋が通っていて、説得力もある、ということでしょうか。
悪いアーギュメントだと、何を言っているのかわからない、相手を説得できるほど論理性がない、みたいなことになるでしょうね。
ここでは、モニカの言い分に対して、論理的に反論できなくて、ただ「よく言うよ、ばかばかしい。」みたいに息をプフーっと吐いただけのロスのその対応を、「まぁ、素晴らしいご意見の主張だったこと。」みたいに言っているわけですね。
ちゃんとした意見を言葉として言えないの?ということです。


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posted by Rach at 10:46| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月18日

レッツゲットレディトゥランブル フレンズ3-9その19

(just as he gets in front of Margha, Monica comes up and tackles him)
ちょうどチャンドラーがマーハの前に来た時に、モニカが近づいて来て彼にタックルする。
モニカ: Whoa! Whoa! Tackled by a girl! Bet ya don't see that every day, do ya? (わぁわぁ! 女の子にタックルされてる! そんなの毎日は見られないことよねぇ?)
ロス: Whoa! Whoa! Whoa! What's with the tackling? (おいおいおい! そのタックルは何だよ?)
モニカ: What? I just touched him and he went over. (何って? 私はただ彼にタッチして、彼が転倒しただけよ。)
ロス: Okay, you wanna play rough? We can play rough. (よし、モニカはラフプレーをしたいんだな? 俺たちだって、ラフプレーをするぞ。)
にらみ合うロスとモニカ。
その時、
Let's get ready to rumble!
という声がナレーションで入る。

Bet ya don't see that every day, do ya? について。
ya = you のことで、I bet you don't see... ということですね。
I bet は「私は思う、確信する」。
「(か弱い)女の子にタックルされる男なんて、めったに見かけないわよね、毎日こんな光景見られるもんじゃないわ、珍しいものを見たわね、マーハ!」とモニカは言っているのです。
わざとマーハの前で、チャンドラーのかっこ悪いところを見せ付けた上、それを「これってすごく恥ずかしいことよねぇ。」と言葉でも説明しているわけですね。(かなり、いじわるだ)

you wanna play rough? We can play rough. について。
play rough は「ラフプレーをする」。
この場合の rough は副詞で「手荒に、乱暴に」という意味ですね。
ラフプレーをする、という日本語(?)を英語にしたいと思った時に、「目的語を a rough play にしたら、動詞は何を使うんだろう?」と悩んでしまいそうですが、このように、play rough 「ラフに・ラフな状態でプレーする」と書けばいいのですね。

you wanna...? We can... というのは、「お前がそれをするっていうのなら、こっちだってそうしてやるぞ。」みたいな感じです。
ルール違反だと思うからこちらはやっていないだけで、そっちがその気なら、こっちだっていつでも同じ手を使えるんだぞ、ということですね。

モニカとロスがにらみ合って、その後、フットボールのシーンが続くのですが、その導入として、効果的な Let's get ready to rumble. というナレーションが入ります。
rumble は「(雷・腹などが)(低い音で)ゴロゴロ・ガラガラ鳴る」という意味ですが、「(不良グループなどが)けんかをする、騒ぎを起こす」という意味もあります。
Let's get ready to rumble. を直訳すると、「けんかの準備をしようぜ!」「今からけんかだぜ!」みたいなことでしょうか。
このアナウンスのようなもの、何かの決まり文句のようでもあります。
と思って探したら、ありました、ありました!

Wikipedia 英語版: Let's get ready to rumble!
アメリカのボクシング、プロレスのアナウンサーである、マイケル・バッファー(Michael Buffer)が使うキャッチフレーズだそうです。
Wikipedia 日本語版: マイケル・バッファー にも詳しい説明があります。
その有名なコールについてもきちんと説明されています。

Michael Buffer: Let's Rumble.com という彼の公式サイトもあります。
サイトの ENTER をクリックして、左側のマイケルさんの写真の下に、CLICK TO PLAY AUDIO とあるのでそこをクリックすると、Let's get ready to rumble! が聞けます。
フレンズのナレーションに入っていたのと同じですね。
ランボ〜〜〜という感じで、声がなが〜く伸びて、余韻があります(笑)。
会社では聞かないで下さいね。周りの人の注目を浴びちゃいそうだから(笑)。
家で聞くと元気が出るかも。

その後は、音楽に乗って彼らがフットボールをしている様子が映し出されます。
その部分は以下のネットスクリプトに詳しいト書きで描写されています。
The One Without A Name... Yet: Scripts: The One With The Football
そのト書きの解説はここでは省きます。
ただ、そのシーンの動きとト書きとを付き合わせしてみると、英語の勉強になると思いますので、興味のある方は、是非ネットスクリプトをご覧になって下さい。


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posted by Rach at 11:16| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

後は私に任せて フレンズ3-9その18

モニカとはもう試合をしたくない、というロスに、
モニカ: Y'know what? I'll think you'll play. (いい? 私はあなたがプレーすると思うわ。)
(2007.12.19 追記)
上のモニカのセリフ、I'll think you'll play. は間違いで、正しくは I think you'll play. です。
下のコメント欄でその件についての追加説明がありますので、興味のある方はご覧下さい。
(追記はここまで)
ロス: Oh really? Why's that? (へぇ、そう? どうしてそうなの?)
[cut to Monica and Rachel's.]
モニカとレイチェルの部屋に場面がカット。
汚い人形が画面に映ります(笑)。
モニカ: Because the winner gets this. (なぜなら、勝者はこれを手に入れるからよ。)
ロス: The Geller Cup! (ゲラー・カップだ!)
チャンドラー: Is everybody else seeing a troll doll nailed to a two by four? (他のみんなにも、ツーバイフォー(2インチ×4インチ)に釘付けされてるトロールの人形が見えてる?)
みんな: Yeah. (うん。)
チャンドラー: Okay, good. (オッケー、それならいい。)

なんともきったなーい人形(笑)なのですが、これが二人の因縁の人形 The Geller Cup なんですね。
ロスとモニカだけが興奮しているのですが、他の人にはただの汚い人形にしか見えません。
everybody else と言っているのは、興奮しているロスとモニカ以外、という意味もあるでしょうが、俺(チャンドラー)にはこんな風に見えてるけど、俺以外の人も俺と同じように見えているかな?という確認ですね。
確かに台座が角材のツーバイフォーのようで、それに釘付けされている a troll doll としか表現しようがありませんが、その身も蓋もない描写に笑えます。
フレンズ1-6その1 にトロールが出てきましたね。
Wikipedia 英語版: Troll
異形の妖精、という感じで、あまり可愛らしいものを指すものではないようですね。
何故かマーハもモニカの部屋まで一緒に来ている、のがポイントかな(笑)。


[Scene: The park, the gang is returning to play the second half of the
game.]
公園。フレンズたちはゲームの後半をプレーするために戻ってくる。
ロス: Okay, where the hell did you get that? (ねぇ、一体どこでそれをゲットしたの?)
モニカ: When Mom and Dad drove you to the hospital to get your nose fixed, I swam into the lake and fished it out. (ロスの鼻を治療してもらうために、ママとパパがロスを病院に車で連れて行った時に、私は湖に潜ってそれを探し出したのよ。)
ロス: That cup is mine! (そのカップは僕のだ!)
モニカ: No it’s not. You want it, you're gonna have to win it. (いいえ、違うわ。それが欲しいのなら、それを勝ち取らなきゃ。)
レイチェル: All right, so are we not having dinner at all? (わかったわ。それで夕食は食べないの?)
モニカ: Come on, Phoebe, let's go. Come on, it's time to get serious. Huddle up. Joey, keep your head in the game. (さあ行くわよ、フィービー。レッツ・ゴー。マジになる時間よ。ハドルをしましょう。ジョーイ、ゲーム中は冷静にね。)
ジョーイ: It's hard, y'know? His huddle is closer to the Dutch girl. (それは辛いよ。チャンドラーのハドルの方が、ダッチ・ガールに近いよ。)
モニカ: All right look, if I take Chandler out of the running, will you be able to focus? (わかったわ、ねぇ、もし私がチャンドラーが走るのをやめさせたら、集中することができる?)
ジョーイ: What are you gonna do? (モニカは何をするつもりなの?)
モニカ: All right, you just make sure that Chandler catches the ball. I'll take care of the rest. (ジョーイはただ、チャンドラーが確実にボールをキャッチするようにすればいい。残りは私がやるわ[後は私に任せて]。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)

fish out は「探し出す」。
fish は名詞「魚」、動詞では go fishing が「釣りに行く」であることからもわかるように、「魚を捕らえる、釣りをする」ですね。
fish out は「水の中から魚を釣り上げる」イメージなんでしょう。
この場合も、湖の底に沈んでいたカップを水の中から引き上げた、というようなニュアンスだと思います。

want it, win it でこの場合の win は「(試合・ゲームに)勝つ」という意味ではなく、「賞品を勝ち取る、獲得する」という意味でしょうね。
ゲームに勝つなら、you're gonna have to win the game. になるでしょう。
欲しいのなら、自分の力で勝って正統な権利としてそれを受け取れ、みたいなことですね。

keep one's head は「冷静になる、落ち着く、分別を持つ」。
直訳すると「頭を保っておく」ということで、つまりは、パニクらない状態に冷静に保っておく、ということです。
ジョーイは現在チャンドラーとの確執があって、さっきジャージを破られたこともあるから、そういう恨みつらみは忘れて冷静に臨んでね、ということです。

His huddle is closer to the Dutch girl. とジョーイは言っています。
フレンズ3-9その12 では、ジョーイが、Dutch を「オランダ人」ではなく、「ダッチ」という名前だと思った、というシーンが出てきます。
ところが、上のセリフの、the Dutch girl という表現は、the American girl 「そのアメリカ人女性」と同じように、「そのオランダ人女性」という意味になると思われます。
this Mark guy で「(この)マークって名前の男」という意味になることもありますが、the Dutch girl を「そのダッチって名前の女の子」と解釈するのには少々無理があるような気がするのです。
もし、この時点でもダッチが彼女の名前だと思い込んでいるのなら、His huddle is closer to Dutch. 「チャンドラーのハドルの方がダッチのいる場所に近いよ。」となるだろうと思うのですがどうでしょう?
このセリフを聞く限りは、ジョーイはこの時点では、ダッチが名前ではなく、「オランダ人の」という意味であることに気付いているようですね。
「ダッチという名前」ネタでひっぱりすぎるのは、しつこいと思ったのか?(笑)

誰かに何かを指示した後、I'll take care of the rest. 「(それ以外の)残りは私がやるわ。他は私に任せて。」というのはよく聞くセリフですね。
I'll take care of it. 「私がやります。私に任せて。」というのも決まり文句ですね。
学校の英語では、take care of は「…を世話する」という意味をまず最初に習った気がしますが、「…を引き受ける、処理する」という意味もあるんですね。


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posted by Rach at 19:39| Comment(10) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月16日

mono(単)という病名 フレンズ3-9その17

ロス: Ow! Ow! Okay, okay, fine, fine! All right, you wanna win by cheating, go ahead, all right. Phoebe, the touchdown does count. You win. (あぁ! あぁ! いいよ、いいよ。構わないよ。よし、モニカが騙しを使って勝ちたいんなら、そうすればいい。いいよ、フィービー。そのタッチダウンはカウントされるよ。君の勝ちだ。)
フィービー: Woo-yay!! (やったー!)
モニカ: No! Listen, I'm not gonna go through this with you again, okay. Just once I wanna beat when you can't blame it on the broken nose or the buzzer, or the fact that you thought you might be getting mono. All right? Let's just call this tie score and it's halftime. (だめよ! 聞いて。ロスとまたこんなやり取りをするつもりはないの、いい? ただ一度だけ私は勝ちたいのよ。以下のような理由があったからモニカは勝てたんだ、ってあなたにケチをつけられないようにね。鼻を折ったこととか、ブザーのこととか、それから、あなたが伝染性単核症になるかもしれないと思った、って事実とかを、勝った理由にされたくないのよ。いい? これは同点ってことにするわ。そしてハーフタイムよ。)
ロス: Okay, first of all, I don't play with cheaters, and second of all, you know I had swollen glands! (よし、まず最初に、僕は詐欺師とはプレーしない。2番目に、僕は腺が腫れたんだぞ。)

騙すつもりなら騙せばいい、と言われると、そんな風に卑怯者呼ばわりされて勝ちたくはない、と反発するモニカ。
さすがに妹の性格をよくわかっていますね。

go through this with you を直訳すると「あなたと一緒にこういうことを体験・経験する」みたいなことですね。
子供の頃の第6回ゲラー・ボウル(笑)でも、今回の試合でも、モニカが得点する度に、ロスがケチをつけてくる、そういうことはもうしたくないのよ、ということでしょう。

blame it on A は「それをAのせいにする」。
blame は「非難する」という意味で、その非難や罪の責任を A に負わせる、帰する、という感じですね。
モニカが勝った場合に、ロスはそれを、「僕の鼻を骨折させて勝ったんだ」とか、「ブザーの音が先だったのに、それが後だったかのように言い張って勝ったんだ」などと言うけれど、そういうことが言えない状態の時に勝ちたいのよ、ということでしょう。
上の日本語訳はすっきり書けていませんが(笑)、つまりは、「鼻の骨折などのせいで勝ったと非難する」ことができないように、ロスに非難の余地を与えない正々堂々とした勝ち方で勝ってみせるわ、ということですね。

the fact that you thought you might be getting mono. について。
mono というと、「(ステレオに対して)モノラル」という意味がありますが、mono- という接頭語は「単、単一の」という意味にもなりますね。(monotone, monopoly など)
今回の mono は病名です。

ロングマン現代英英辞典では、
mono: [uncountable] (informal) (American English)
an infectious illness that makes your lymph nodes swell and makes you feel weak and tired for a long time afterwards (British Equivalent: glandular fever)

つまり、「リンパ節が膨らみ、その後しばらく、脱力感・疲労感を感じるようになる伝染性の病気。イギリス英語では、glandular fever (腺熱)」。

mono は略称で、正しい名称は、mononucleosis, または、infectious mononucleosis と言います。
日本語では「伝染性単核症」と呼ばれているようです。
その長い mononucleosis という名前の文頭を取って、mono と呼ばれているようですが、日本語で言うと、「伝染性”単”核症」を「単」(mono)という略称で呼んでいることになるわけですよね。
いくら何でも略しすぎ、という気もしますが(笑)、まぁ、それくらいメジャーな病気だ、ということですね。

the fact that you thought you might be getting mono は「ロスが伝染性単核症になるんじゃないか、と思ったという事実」。
昔、鼻を骨折した後、リンパ腺が腫れて熱が出て(もしくは、腫れて熱が出たと思い込んで)、パパやママに「僕、そういう病気になった気がするよ」と言っていた、という事実、ということでしょう。
you thought は「あなたがそう思っていた」ですから、モニカの気持ちとしては、「実際はそんなことなかったのに、自分ではそう思い込んでいて、そのことを大袈裟に人に言っては同情を買っていた」ということでしょうね。

ですから、ロスは、I had swollen glands 「僕は(実際に)腺が腫れていたんだ。」と答えているのですね。
僕の思い込みじゃなくて、本当に腫れていたんだ!と。
swell は「膨れる、膨張する」ですから、その過去分詞形の swollen は「膨れた、腫れ上がった」。
gland は、リンパ腺、涙腺などの「腺」ですね。


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posted by Rach at 13:06| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

詐欺師と過食症 フレンズ3-9その16

フィービーはボールを受けて走り、タッチダウンします。
フィービー: Touchdown! Touchdown! (タッチダウン! タッチダウン!)
ロス: Uh, hello, the buzzer buzzed. It doesn't count. (あぁ、もしもし。ブザーが鳴ってたよ。それはカウントしないよ。)
モニカ: After the snap. ((鳴ったのは)スナップの後だったわ。)
ロス: Before the snap. (スナップの前だった。)
ジョーイ: After. (後だ。)
チャンドラー: Before. (前だ。)
レイチェル: Now, does it really matter? (今、それがそんなに大事なことなの?)
レイチェルを除く全員: Yes! (そうだよ!)

the buzzer buzzed. という表現が面白いですね。
buzz するものが buzz した、って当たり前なんですが、これって重複感はないのでしょうか?
日本のテストの英作文で、buzzer buzzed と書いたら何だか減点されそうな気がして(笑)、buzzer sounded の方がベターな気がするのですが…。
ぐぐってみると、"buzzer buzzed" もそれなりにヒットはしますが、
"buzzer buzzed" の検索結果 約 1,010 件
"buzzer sounded" の検索結果 約 111,000 件
で、buzzer sounded の方が断然多いようです。

ブザーの前か後かがそんなに大事なことか?と尋ねるレイチェル。
「そんなに大事なこと」なのです(笑)。
だって、それでそのタッチダウンが有効になるかどうかが決まるのですからね。
ここでもレイチェルが全くルールを知らないことがわかります。


フィービー: Well, okay, I made a touchdown. It was my first touchdown. So? (そうね、いいわ。私はタッチダウンをしたのよ。私の初めてのタッチダウンだったのよ。だから、ね?(いいでしょ?))
ロス: Oh Pheebs, that's great. Doesn't count. (あぁ、フィービー。それはすごいことだよ。カウントはされないけど。)
モニカ: Does so count. (絶対にカウントされるわ。)
ロス: Cheater, cheater, compulsive eater. (詐欺師、詐欺師、過食症。)
フィービー: Oh my God! (まぁ、なんてことを!)
モニカ: Y'know what, that's fine. Maybe you haven't grown up, but I have. (いい、それで構わないわよ。多分、ロスは成長していないのね。でも私は成長したから。)
ロス: Oh-ho, okay. (おぉ、オーケー。)
モニカ: Dead leg! (kicks him in the thigh.) (足を攻撃よ! [と彼の太ももを蹴る])

Does so count. という強調の仕方が面白いですね。
It does count. だけでも強調になるのですが、そこに so までついています。
「本当に、ものすごく、カウントされるのよ」みたいな感じでしょうか。

cheater は「騙す(だます)人、詐欺(さぎ)師、ペテン師」。
このセリフを「詐欺師」と訳すと、キツい感じになってしまいますが、「人をだますやつ、うそつき」くらいのニュアンスでしょうね。

-er で終わる人を表す単語(cheater)を2回繰り返した後、今度は、compulsive eater と続けています。
cheater の -eater と compulsive eater の eater が韻を踏んでいるのですね。
compulsive eater は「過食症の人」。
ロスは成長していない、というセリフから分かる通り、子供じみた悪口ですよね。
そして、実際に彼らが子供だった頃、モニカがズルをすると、ロスがこうやってはやし立てていたのでしょう。
その当時のモニカは大変太っていて、お菓子などを食べるのがやめられない女の子でしたから、「過食症」と罵られるのが、彼女にとっては一番の悪口だったのでしょうね。

compulsive というと、フレンズ3-7その15 で、the compulsively neat one 「几帳面すぎるほど片付いている部屋」という表現が出てきました。
モニカは、compulsively neat 「潔癖症(の人)」でもあるんですね。
彼女の性格を形容する時、compulsive という言葉が付き物のように出てくるわけです。

dead leg! という言い方も面白いのですが、これは、今から蹴るからね、足が死んだみたいに思いっきり痛くしてあげるわよ、という感じでしょうか。


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posted by Rach at 10:05| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月14日

お気に入りが二つになった フレンズ3-9その15

ジョーイ: Fumble! (ファンブル!)
(Joey starts to return the fumble and Chandler grabs Joey's shirt and rips it off of his back.)
ジョーイはファンブルしたボールをリターンしようとするが、チャンドラーはジョーイのシャツを掴み、その背中が破けてしまう。)
ジョーイ: What the hell's the matter with you?! This is my favorite jersey. (一体お前はどうしたんだよ? これは俺のお気に入りのジャージなんだぞ。)
チャンドラー: Well, now you have two. Hey, I am good at math! (ほら、今これで、二つになったぞ。ほら、俺は数学が得意だからな!)
ジョーイ: All right, that's it. Y'know I was still gonna let you have her. But now, forget about it. Prepare to feel very bad about yourself. (よし、それまでだ。俺はまだお前に彼女を譲ってやるつもりだったんだ。でも、今は、その件については忘れろ。自己嫌悪を感じる準備をしてなよ。)
チャンドラー: Hey! Well, I've been preparing for that my entire life! Or something about you that's mean! (おい! そうだな、俺は一生ずっとそういうことに対して心構えしてきたんだよ! もしくは、お前に一言言わせてもらうと、今の言葉はひどいよな!)

fumble は「ファンブルする、ボールを取り損ねる・掴み損ねる」。
アメフト以外では、「手探りする」「不器用に取り扱う」という意味がありますね。

お気に入りのシャツだったのに破れたじゃないか、どうしてくれるんだ、どうしてそこまでするんだよ、と怒るジョーイですが、チャンドラーは反省の色がありません。
お気に入りが破れたので、1つが2つに増えて良かったじゃないか、みたいなことを言っています。
俺は数学が得意だから、数字にはうるさいんだよ。増えた、ってことがわかるぜ。みたいな感じ。

そう言えば、「ふしぎなポケット」という歌がありますね。
♪ポケットのなかにはビスケットがひとつ ポケットをたたくとビスケットはふたつ♪ という歌詞です。
昔、誰かが(たぶん、圭・修だったような…笑)漫才で、「それは増えてるんやなくて、たたいたから割れてるんや!」と言っていましたが、それと同じかな(笑)。

Prepare to feel very bad about yourself. というのは、えらく強気のケンカ言葉ですね。
偉そうなことを言って、モノにできなくて、結局泣きを見るのはお前だよ、おとなしく譲ってもらえば良かったのに、俺を本気にさせたことを後悔しろよ、この身の程知らず、みたいな感じでしょうか。

I've been preparing for that my entire life! は「継続を表す現在完了進行形」(笑)で、俺はこれまでずっと prepare to feel very bad about myself の準備をしてきた、心構えをしてきた、ということでしょう。
何かやるたびに「あぁ、俺ってダメな男だ」と落ち込む、そういう人生を送ってきたから、そういうことに対しては耐性があるよ、という感じでしょうか。

Or something about you that's mean! というのが実はよくわかりません。
実際のセリフを聞いてみると、about you の you の部分に力が入っています。
that's mean は that is mean ということで、mean は形容詞「意地の悪い、たちの悪い、意地悪な」という意味だと思います。
「自己嫌悪の準備をしろ」と言われて「自己嫌悪の準備がいつも出来ているのが俺の人生だよ」みたいに自虐的なことを言うのですが、その後、我に返ったように、「俺についての話はともかくとして、お前について一言言うとすると、いくら怒っているとは言え、今のそのセリフはあんまりにもひどいじゃないか!」と言っているのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?


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posted by Rach at 11:42| Comment(9) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

何故8歳なのか? フレンズ1-1その8

フレンズ3-9その12 のコメント欄 で、フレンズ1-1 のセリフに関するご質問がありましたので、今日は、フレンズ1-1 を取り上げたいと思います。

only one woman であったはずのキャロルが出て行って、ロスがそれを嘆いているシーン。
ジョーイはそれを聞いて、アイスクリームのフレイバーだってお気に入りは一つだけじゃない、いろんな種類があるぞ、と言います。
そして、そのセリフは以下のように続きます。

ジョーイ: This is the best thing that ever happened to you! You got married. You were like, what? 8? Welcome back to the world! Grab a spoon!

その "8" とは何でしょうか?というご質問でした。

ネットスクリプトでは、You got married, you were, like, what, eight? と書いてありますが、どちらにしても、8 = eight です。

まず最初に説明すると、この 8 は「8歳」ということです。
「小さい子供」というニュアンスですね。
この部分、DVDの日本語音声では、

「結婚した時はまだガキだったろ? 8つ?」(と言ってジョーイは吹き出す)

になっていました。
だから、私が 8 = 8 years old だと気付いたわけではなくて、吹替の情報でそれが8歳だという意味だとわかった、というだけです。
日本語字幕・音声は意訳されていて、英語本来の意味とはかけ離れたものになっている場合もあるのですが、このセリフに関しては、きちんと 8 が訳出されていて助かったのですね。(ありがとうございます)

そのジョーイのセリフを私なりに訳してみると、

「今回のキャロルとの別れは、ロスにこれまで起こった出来事の中で、最高の出来事なんだぞ! ロスは結婚した、その時、ロスは8歳くらいだったっけ? (現実の)世界によく戻ってきた! スプーンを掴めよ!」

ロスは大学を卒業してから結婚しているので「8歳で結婚した」ということはないのですが(笑)、そのくらい世間を知らない若い間に結婚してしまった、他のいろいろな女性のことを知らずに、「この人が僕のたった一人の人だ」と信じて結婚した、というニュアンスだと思います。
それが今回離婚することになって、再びフリーになった。
アイスクリームのフレイバーをいろいろ吟味して選べるように、今は素敵な女性を選べる立場になったんだぞ、という意味で、「(現実の)この世界にようこそ!」と言っているのですね。
そして、スプーンを掴んで、好きなフレイバーを選ぶように、女性を自分の目で選んでみろよ、と言っているのです。
いかにもプレイボーイのジョーイの言いそうなセリフです(笑)。

何故7歳でも9歳でもなく「8歳」なのか?は知りません。
ちょうど日本人だと小学校低学年(小2〜小3)くらいなので、日本人の言うところの「お前は小学生かっ!?」みたいなニュアンスなんだろうと思います。
「小学生」と言っても、高学年はもうかなり冷めていますし(笑)、小1だとまだ幼稚園児とさほど変わらない感じもします。
うちの息子はもうじき8歳になるのでよくわかるのですが(笑)、一応大人と対等に話は出来るけれども、まだまだ子供っぽい無邪気な部分を残していて、大人の現実を知らない「ガキんちょ、子供」みたいなことなんでしょう。

実は、フレンズの他のエピソードでも、「8歳」という表現が出てきます。
同じような「子供」というニュアンスで使われているようです。
1-1 よりも後になりますが、1-1 から順に解説を読んでいかれる方にとってネタバレにならない程度にセリフを引用します。(どちらも過去記事では触れていません。)

フレンズ1-5その5 辺りのセリフ。

ボブという男性を称賛しているモニカ。
モニカ: I've gotta tell you, Bob is terrific. (ねぇ、ボブって最高ね。)
アンジェラ: Yeah, isn't he? (えぇ、そうでしょ?)
モニカ: It's so great to meet a guy who's smart and funny, and has an emotional age beyond, like 8. (賢くて面白くて、その上、精神年齢が8歳以上の男性に会えるなんて、すごく素敵!)

この部分はDVDの日本語でも「精神年齢が8歳以上の男」ときちんと訳出されていました。
つまり、「賢い人や面白い人はたまにはいるけど、そういう人は精神年齢が幼い、ってことが多いのよね。」とモニカは言いたいようです。(それってチャンドラーのことか?とか思ったりしますが…笑)
で、ボブは smart かつ funny であり、同時に精神年齢も大人である、大人の男性の魅力も持ち合わせている、という稀有な存在よ、そんな男性に会えるなんてすごいことだわ!とモニカは感動しているわけです。

また、フレンズ2-5 にも、8 という数字が出てきます。
フレンズ2-5その9 辺りのシーンです。

モニカが昔、ベビーシッターをしていた子供(スティーブ)と再会するシーン。
モニカ: Oh my god, little Stevie Fisher? How've you been? (まぁ、なんてこと。ちっちゃなスティービー・フィッシャーくん? 元気にしてた?)
スティーブ: Good, good, I'm a lawyer now. (えぇ、元気でしたよ。今は弁護士です。)
モニカ: You can't be a lawyer. You're 8. (弁護士であるはずがないわ。あなたは8歳の坊やだもの。)

最後のセリフで、自分がベビーシッターをしていた子供が今は弁護士になっていることにモニカは驚いています。
DVDの日本語では「うそ、8つだったのに。」となっていました。
そのニュアンスは「私がベビーシッターをしていた頃は、あなたは8歳だったわ。あんなに小さかった8歳のスティービー坊やが、今は弁護士だなんて信じられない。」ということですね。
そのように、日本語としては「8つ”だった”のに。」と過去形で表現するのが自然だと思います。

ところが実際の英語のセリフを見てみると、You're 8. となっています。
were の語尾も -re なのですが、
ロングマン現代英英辞典によると、
're = the short form of 'are'
なので、この場合はやはり、You were 8. ではなくて、You are 8. だと解釈すべきだと思います。
were と過去形である場合は、「過去」であることを示すのが重要なので、are と同じ表記になる 're という短縮形は使わない気がしますし。
ですから、モニカのセリフを英語に忠実に訳すと、「あなたは8歳だったのに。」ではなくて、「あなたは8歳なのに。」と現在の状態を言っていることになります。

このニュアンスを私なりに考えてみると…。
You can't be a lawyer. の can't は可能性を否定しているニュアンスで「…はずがない、あり得ない」みたいなことですね。

あなたは自分が弁護士だって言うけど、そんなはずない、そんなことありえない。
「だって、あなたは8歳なんだもの。」

みたいな感じでしょうか。
私の知っているスティービー坊やは8歳で、今、目の前にいる弁護士だと名乗る人は私の知ってるスティービーくんじゃない、「あなたは私の知っている頃から、すっかり変わってしまったのね。見違えたわ。」ということなのでしょう。

私の知っているスティービーくんは8歳よ、8歳のままなのよ、というのがその現在形のニュアンスなのかな、と思います。

また、モニカが彼のベビーシッターをしていた頃、スティーブは本当に8歳だったのかもしれませんが、とっさに当時の年齢を、それも他人の年齢をすぐにパッと思い出す、というのはちょっと不思議な感じがしますね。
ここでの「8歳」という年齢も、上の2つの例と同じように、「小さな子供」というニュアンスで使っているのではないかな、と私は思います。
世間の仕組みもよくわかっていなかった子供のあなたが、今は弁護士だなんて、という感じで、知的な大人の職業である弁護士との対比として、「8歳の子供」という表現を使ったのかな、と思ったりします。

ということで、「8歳」の話を長々としてしまいましたが、フレンズでは「小学生くらいの子供」の例えでは、やたらと「8歳」という年齢を使いたがる、という気がするので、今回はそれを追及してみました。
「8歳」と聞くと、ネイティブには何か共通したイメージが湧く、ということかな、と思うのですが、どうでしょう?
フレンズ以外でもやはり「8歳」という年齢を使うのかなぁ?


あ、それから、昨日の記事、フレンズ3-9その14 では、チャンドラーの仕事について触れて、「フレンズ1-1(パイロット版)でも、チャンドラーの仕事が数字がらみのものである、ということがわかるセリフがあります。」と書きました。
そのセリフを以下に紹介しておきます。

フレンズ1-1 で、これから仕事に出かけようとしているチャンドラーが、
チャンドラー: All right, kids, I gotta get to work. If I don't input those numbers,... it doesn't make much of a difference... (よーし、みんな。俺は仕事に行かなくちゃ。もし俺がそういう数字をインプットしなかったら…別に大した違いはないけどな。)

make a difference は「違いをもたらす」ということから、「影響を及ぼす、効果を生じる、重要である」という意味になりますね。
偉そうに「俺が数字を入力しなかったら、会社は動かないんだよ。たくさんの人が困るんだよ。」とでも言いたいところなんでしょうが、別に俺が数字を入力したところで、何も大きな違いは生まれないんだけどね、俺の仕事が会社にとってそんなに重要なわけでもないんだけどね。まぁ、とりあえず行ってきますわ、みたいな感じの、「拍子抜け」のオチになっているセリフです。


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posted by Rach at 10:26| Comment(8) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月12日

お前の得意分野は数字だろ? フレンズ3-9その14

美人のオランダ人女性マーハが、フレンズたちのフットボールの試合を観戦することになりました。
チャンドラー: Y'know, I was thinking about ah, asking her for her number. (ほら、俺は考えてたんだよ、彼女の電話番号を尋ねようかな、って。)
ジョーイ: Thanks, man, but I think it makes a stronger statement if I ask for it myself, y'know. (ありがとう。でも、俺が自分でそれを尋ねた方が、もっと印象が強くなると思うよ[もっと俺の言いたいことがはっきりすると思うよ]。)
チャンドラー: Whoa-ho, whoa! No, I was thinking about y'know for me, as part of that whole getting-over-Janice thing you were talking about. (おいおい、おい! 違うよ、俺は自分のことを考えていたんだ。お前が話していた、「ジャニスを忘れること」の一部としてね。)

statement は「述べること」「陳述、声明」ですが、ここでは、make a statement で「意見や考えをはっきり伝える」という感じのようです。
もちろん、チャンドラーは自分のために番号を聞き出そうとしているのですが、そんなことは夢にも思わないジョーイは、「そんなことしてくれなくても、自分でするよ。他人の手を借りたら、俺にやる気がないみたいに見えるから。」みたいな返事をしているわけです。

as part of that whole ... は、「例の”ジャニスを忘れること”の全体の内の一部として」みたいな感じでしょうか。
フレンズ1-22その6 のコメント欄 で、
That's part of the whole, them-not-liking-you extravaganza.
というセリフについて触れています。
それも part of the whole 「全体の一部」となっていますね。
つまり、こうやって他の女性とお付き合いしようと思うことは、「ジャニスを忘れること」の全てではないけれど、その一部にはなる、その悲しみや辛さが少しはそれで癒されるんだ、という感じでしょうか。


ジョーイ: Oh, yeah, That. All right, means that much to ya, I'll let you have her. (あぁ、そうだね。それが、そうだな、お前にとってそんなに意味があることなら、俺がお前に譲ってやるよ。)
チャンドラー: Thanks. What? "Let me have her"? What do you mean? Like if you didn't, I wouldn't have a shot? (ありがとう。何だって? 「俺に譲ってやる?」 それはどういう意味だよ。まるで、もしお前がそれを許可しなかったら、俺には見込み[チャンス]がない、とでも言いたげだな。)
ジョーイ: Well, I don't like to say it out loud, but, yeah! Don't feel bad, man. We all have our strengths. You're better with numbers and stuff. (そうだな、そのことを大きな声では言いたくないけど…その通りだよ! 気分を悪くしないでくれよ。俺たち人間はみんな、自分の強みってのがある。お前は数字とかそういうことが得意だろ。)
チャンドラー: Math? You're giving me math? All right, look, y'know what? Forget about it. You go for the girl. We'll see who gets her. (数学? お前は俺には(女性じゃなくて)数学を与えようとしてるのか。よし、いいか。さっきの話は忘れろ。お前はその女の子にアプローチすればいい。誰が彼女をゲットできるか、結果を見てみようぜ。)

I'll let you have her. は、「お前が彼女を持つこと(お付き合いするなど)を俺が許してやるよ。」
フレンズ3-7その32 では、
ドクター・グリーン: So what do you let her go to a chiropractor for? (それじゃあ、どうしてロスはレイチェルをカイロに行かせてる[行くのを許してる]んだ?)
レイチェル: I'm sorry, "let her"? (何ですって? 「行かせる」?)
というやり取りがあって、let という言葉を使ったことにレイチェルが怒っていましたね。
今回のチャンドラーも、ジョーイが let という言葉を使ったことに、引っかかったようです。
なんで、お前が偉そうに許可するんだ、何の権限があって let という言葉を使うんだ、そして、どうしてジョーイなら当然彼女をゲットできるように言うんだ?ということですね。

I don't like to say it out loud, but, yeah! というセリフは、その前振りがあまり意味をなしていませんね。
大きな声では言いたくないけど、と言った後に、大声で「そうだよ!」と言っているわけですから。
言いにくいことを言う前振りとして取りあえず言ってみたけど、はっきりと Yeah と言って「チャンドラーには無理だ」と認めているので、遠慮のようなものは感じられません。
ジョーイは「ジャニスのことで落ち込んでいるかわいそうなチャンドラーのために」譲ってやろうと思ったのに、そんな風に言葉尻を捉えられて、ムッとしているのでしょうね。

strength は「強み、長所」。
We と言っているのは、人間誰でも、みたいなニュアンスでしょう。
誰にだってその人特有の強みってものがあるんだ、と。
ジョーイは女の子を扱うのが得意で、チャンドラーは数字を扱うのが得意だろ、と言っています。

チャンドラーの仕事は「数字を扱う仕事」なんですね。
フレンズ1-15その4 では、転職したいと適性検査を受けたチャンドラーが、その結果にがっかりしているシーンがありました。
チャンドラー: Eight and a half hours of aptitude tests, intelligence tests, personality tests, and what do I learn? "You're suited for data processing for a large multi national corporation." (適性検査に知能テスト、性格検査を8時間半もやって、何がわかったと思う? 「あなたは、多国籍大企業のデータ処理の仕事に向いています。」だってさ。)
フィービー: That's so great because you already know how to do that! (それは良かったわね。だって、あなた、そういう仕事のやり方、もう知ってるもの。)
つまり、適性検査の結果、現在やっている仕事が一番向いている、と判定されてしまった、ということですね。

フレンズ1-1(パイロット版)でも、チャンドラーの仕事が数字がらみのものである、ということがわかるセリフがあります。
明日、フレンズ1-1 について追加の記事を書きたいと思っていますので、それはその時に一緒に説明します。

そんな風に「チャンドラーの仕事は数字を扱うもの」だとみんな知っているのですが、その彼の仕事についてフレンズたちが具体的にどのくらい知っているか、がわかる話が、フレンズ4-12 に出てきます。

「数学を与えようとしているのか?」というのは、「お前は女性の分野は得意じゃないんだから、そっちは俺が受け持つよ。お前は得意な数学で頑張れよ。」みたいに言うのか?ということですね。
怒ったチャンドラーは、We'll see. 「結果がどうなるか様子を見ようじゃないか」と言っています。
ジョーイは最初から、俺が負けると思い込んでいるようだけど、結果はやってみないとわからないじゃないか、ということですね。
We'll see. は、フレンズ3-7その7 にも出てきました。
これも、レイチェルを巡って、ガンターがロスに対して言ったセリフでしたね。(ロスはガンターの気持ちを知らないので「?」となっていましたが…)


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posted by Rach at 10:36| Comment(8) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

悪いニュアンスのpull フレンズ3-9その13

[cut to Ross and Monica.]
ロスとモニカに画面はカットする。
モニカ: Come on, guys! Let's go! Come on, it's second down! (いくわよ、みんな! レッツ・ゴー! ほら、セカンド・ダウンよ!)
ロス: Uh, hello? It's third down. (あぁ、もしもし? サード・ダウンだよ。)
モニカ: No it's not, it's second. (いいえ、違うわ。セカンドよ。)
ロス: Wow. (わお。)
モニカ: "Wow" what? (わお、って何よ。)
ロス: How it just amazes me that you're still pulling stuff like this. (モニカがまだこんな(悪い)ことをやってるなんて驚きだな。)
モニカ: Pulling what? It's second down. (やるって何を? セカンド・ダウンよ。)
ロス: Okay, it's second down. (turns away) Take all the second downs you need. (いいよ。セカンド・ダウンで。[向きを変えて(モニカに背を向けて)] 必要なだけセカンド・ダウンを使いなよ。)
モニカ: I heard that. (それ、聞こえたわよ。)
ロス: Well, I said it loud. (あぁ、声に出して言ったんだよ。)

pull は「引っ張る」。
そういう「引っ張る」という意味からでしょうか、「(犯罪などを)やってのける」「(詐欺などを)行う」という意味でも使われます。
pull a bank robbery なら「銀行強盗をやる、やってのける」、
pull a dirty trick (on somebody) だと「(人に対して)卑劣な手段を用いる、汚い手を使う」という意味になります。
この場合も、pulling stuff で、「何かしら悪いことをやってのける、汚いことをする」という感じですね。

フレンズ2-23その20 で、
ジョーイ: If you try to pull somethin', he'll call you on it. "What're you tryin' to pull?" he'll say. (もしお前が何かを pull しようとしたら、ジョセフはいちゃもんをつけてくるだろう。「何を pull しようとしてんの?」って彼は言うさ。)
というセリフがありました。
その過去記事では、pull を「引っ張る」と訳してしまったのですが、今思うと、この pull も「何かしら(悪いことを)やってのける」というニュアンスなのかもしれません。

How it just amazes me that you're still pulling stuff like this. について。
ネットスクリプトでは、It just amazes me that... と書いてあるのですが、DVD英語字幕では、How it just... と文頭に how が書いてあります。
そして実際にロスも、how と言っているようです。
この how はどういうニュアンスなんでしょうね。

how は、How happy you are! などと感嘆文で使いますね。
普通は「how+形容詞または副詞」の形で使うのですが、
研究社 新英和中辞典には、
How it rains! 何という雨だろう。
という例文も載っています。
そういう感嘆文のニュアンスを持った how だと考えることもできるかもしれません。

または、何が Wow! なのか?と聞かれたので、「モニカがまだそういうことをするという事実が”どのように”僕を驚かせたか」が Wow! という言葉になって出たんだよ、というニュアンスかもしれません。
that 以下の内容が、amazes me した様子・度合いを表す how かなぁ?と。
私は後者のニュアンスかな、と思っています。

Take all the second downs you need. を直訳すると、「君が必要な全てのセカンド・ダウンを take しな。」って感じで、セカンド・ダウンだって言い張りたい間は、何度でもそう主張していいよ、という感じです。
そう思いたければそうすれば?、好きなだけズルすれば?みたいな感じでしょうね。

「聞こえたわ。」「聞こえるように言ったんだ。」
どちらも負けていませんね。
こういう売り言葉に買い言葉も覚えると、会話が生き生きしてきますよね。(ただ喧嘩になるだけだ、という話もありますが…笑)


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