(phone rings) 電話が鳴る。
レイチェル: (answering the phone) Hello? (listens) Yeah, this is she. (listens) Oh! You're kidding! You're kidding! (listens) Oh, thank you! I love you! ([電話に出て] もしもし? [聞く] はい、私がレイチェルです。[聞く] まぁ、冗談でしょ? 冗談でしょ? [聞いて] まぁ、ありがとう。愛してるわ!)
チャンドラー: Sure, everybody loves a kidder. (確かに。誰でも、冗談を言う人が好きだよね。)
レイチェル: (hanging up the phone) I got the job! ([電話を切って] 仕事をゲットしたわ!)
みんな: That's great! (それはすごい!)
フィービー: Oh, God bless us, everyone! (まぁ、私たちに神の祝福がありますように、ね、みんな!)
電話の相手が「レイチェルさんをお願いします」と言ったのでしょうね、レイチェルは this is she. と答えています。
This is Rachel. ならすんなりわかるのですが、This is she. とも言うんですねぇ。
こちらの今話しているのが、あなたの言っている、話したがっているレイチェル、つまり彼女です、みたいなニュアンスでしょうか。
kid は動詞で「からかう、冗談を言う」。
You're kidding! というのは相手が信じられないことを言っている場合に「冗談でしょ、嘘でしょ?」みたいなことですね。
レイチェルは相手が嬉しいニュースを言ってくれるので、「嘘でしょ?」と言いながら、「愛してるわ」とも言っているのですが、それをチャンドラーは「あなたは冗談を言ってるのね。そういうところを愛してるわ。」みたいな感じに捉えて、kid する人を人は誰でも愛するものだ、レイチェルが愛してるって言ったのはよくわかる、だってみんなそういう冗談を言う人、お茶目な人が好きだからね、と茶化しているのですね。
God bless us, everyone! について。
最初、「神のご加護があったから、枯れた木々は助かり、レイチェルは仕事をゲットできた。こんなに幸せなことが起こったのは、きっと神様からのプレゼントね。」みたいな意味かと思ったのですが、実際のセリフは、God blessed us. 「神は我々に恵みを授けた。」という過去形ではありませんよね。
フレンズ2-14その7 のコメント欄 で、God forbid や、God Save The Queen というフレーズについて触れているのですが、そのニュアンスは、「神が〜する」ではなくて、「神よ、〜したまえ、して下さい」、という God, (please) forbid/save... という、「呼び掛け語+命令形」だと思われます。
今回の God bless us. も、「神よ、…にご加護を与えたまえ!」という願いだと思います。
まずは、一般的な God bless you. という表現から見てみます。
God bless you! だと「あなたに神の祝福がありますように!」という意味ですね。
くしゃみをした人に「お大事に。」という意味でも使います。
God bless you! は Bless you! とも表現できるようです。
ロングマン現代英英辞典には、
bless you!: (spoken)
a) what you say when someone sneezes
b) used to thank someone for doing something for you
つまり、a) は「誰かがくしゃみをした時に言う言葉」、b) は「誰かがあなたに何かをしてくれたことに感謝する時に使う」。
今回のフィービーのセリフは、「感謝」のニュアンスなんでしょうね。
本来であれば、何か良いことをしてくれた人へ「あなたに神のご加護がありますように」と祈ることで感謝の気持ちを述べるのでしょう。
フィービーが you ではなくて、us と言っているのは、枯れ木を救ってくれたジョーイやモニカに対して、そして最初に枯れ木を救おうと思ったフィービー自身に対して感謝している、ということかなぁ、と。
私たちとってもいいことしたわよね、枯れ木も助かったし、レイチェルが仕事をゲットできたのも、きっと私たちがいいことをしたからよ、だから自分も含めた私たちみんなに神のご加護がありますように、私たちみんなに感謝ね!みたいな意味で、God bless us, everyone! と言っているように思います。
普通は多分、God bless us とは言わないところを、今回は「自分もでかした」という意味で自分を含んでいるところが面白い表現なのかな、と思うのですが、どうでしょう??
(2008.2.1 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが、
God bless us, everyone! というのは、チャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」に出てくる有名なセリフだそうです。
興味のある方は、下のコメント欄もご覧下さい。
(追記はここまで)
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2008年01月31日
2008年01月30日
リビングデッド フレンズ3-10その30
[Scene: The hallway between the two apartments, Chandler, Phoebe, Ross, and Rachel are coming up the stairs.]
2つのアパートの部屋の間の廊下。チャンドラー、フィービー、ロスとレイチェルが階段を上がってくるところ。
チャンドラー: Well, seeing that drunk Santa wet himself really perked up my Christmas. (そうだね、酔っぱらったサンタがおもらしするところを見て、俺のクリスマスは本当に盛り上がったよ。)
(They start to go into Monica and Rachel's, their apartment is filled with all of the old Christmas trees from Joey's work.)
みんなはモニカとレイチェルの部屋に入ろうとする。二人のアパートはジョーイの仕事場にあった古いクリスマスツリーでいっぱいである。
フィービー: Oh! Oh, my God! (まぁ、まぁ、なんてこと!)
ジョーイ&モニカ: (jumping up from behind the couch) Merry Christmas! ([カウチの後ろから飛び出して] メリー・クリスマス!)
フィービー: You saved them! You guys! Oh, God, you're the best! (あなたたち、この木々を救ってくれたのね。みんな! まぁ、あなたたちって最高よ!)
チャンドラー: Looks like Night of the Living Dead Christmas Trees. (”ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド・クリスマス・ツリー”みたいだね。)
wet oneself は「ちびる、おもらしをする、おねしょをする」。
自分で自分の服や身体を濡らしてしまうからですね。
この場合は、サンタが酔っぱらって寝ていて、粗相(そそう)をしてしまった、ということです。
perk は Central Perk の perk と同じ綴りです。
セントラルパークの perk は、percolate 「パーコレーターでコーヒーを入れる」の短縮形です。
上のセリフに出てきた perk は自動詞「元気を取り戻す」、他動詞「(人を)元気づかせる」という意味ですね。
自動詞・他動詞共に perk up という形で使われるようです。
ちょっと気になったのは、英辞郎に、
perk up=吐く、嘔吐する
という意味が載っているんですよねぇ。
「酔っ払い」つながりの言葉として、perk up という言葉を出している可能性もあるのかもしれません。
perk up にそういう「吐く」という意味があるのは、他の辞書にはあまり載っていないのですが、
Urban Dictionary には、
perk: n. Alcohol
perked: v. to be drunk
というお酒がらみの意味が載っています。
「元気づかせるもの」という意味で、そういうお酒の意味になったのでしょうか?
吐く、という意味ではフレンズでは、throw up がよく使われます。
フレンズ1-14その1 のコメント欄 に説明があります。
その throw up のイメージで、perk up もそういう意味になったのかなぁ?とも思うのですが。
どうしてここにひっかかるかと言うと、普通に「元気づける」という意味だと、cheer up で良いと思うんですよ、何となく cheer という単語の方がクリスマスっぽい気もしますし。
そこをあえて perk up にしているのは、おもらししているサンタを見る、つまり夢を与えるはずのサンタがただの酔っ払いと化しているところを見てゲンナリしてしまう、「盛り上げているんじゃなくて、実は盛り下げている(?)」という意味のネガティブなニュアンスを与えているのではないか、という気がするんですね。
普通は、perk up だと「元気づける」というポジティブな意味だけど、このチャンドラーの言っている内容はポジティブな言葉を使っているように見せてその実、「酔っ払いが俺のクリスマスを台無しにした」みたいなニュアンスを出しているのかなぁ、と。
(いつもの考え過ぎかもしれませんケド…笑)
Night of the Living Dead はそういうタイトルの映画があるのですね。邦題もカタカナそのままのようです。
Wikipedia 英語版: Night of the Living Dead
Wikipedia 日本語版: ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
the dead で集合的に「死者」を指し、複数扱いになります。
the dead and the wounded で「死傷者」、the dead and the living で「死者と生存者」。
Living Dead は「生ける屍(しかばね)、生きている死者」なので、ゾンビみたいなものを指すのですね。
今モニカの部屋にあるのは、ほとんど枯れたようになっている木なので、ゾンビのような木、生きている枯れ木、という意味で living dead tree と呼んでいるのです。
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2つのアパートの部屋の間の廊下。チャンドラー、フィービー、ロスとレイチェルが階段を上がってくるところ。
チャンドラー: Well, seeing that drunk Santa wet himself really perked up my Christmas. (そうだね、酔っぱらったサンタがおもらしするところを見て、俺のクリスマスは本当に盛り上がったよ。)
(They start to go into Monica and Rachel's, their apartment is filled with all of the old Christmas trees from Joey's work.)
みんなはモニカとレイチェルの部屋に入ろうとする。二人のアパートはジョーイの仕事場にあった古いクリスマスツリーでいっぱいである。
フィービー: Oh! Oh, my God! (まぁ、まぁ、なんてこと!)
ジョーイ&モニカ: (jumping up from behind the couch) Merry Christmas! ([カウチの後ろから飛び出して] メリー・クリスマス!)
フィービー: You saved them! You guys! Oh, God, you're the best! (あなたたち、この木々を救ってくれたのね。みんな! まぁ、あなたたちって最高よ!)
チャンドラー: Looks like Night of the Living Dead Christmas Trees. (”ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド・クリスマス・ツリー”みたいだね。)
wet oneself は「ちびる、おもらしをする、おねしょをする」。
自分で自分の服や身体を濡らしてしまうからですね。
この場合は、サンタが酔っぱらって寝ていて、粗相(そそう)をしてしまった、ということです。
perk は Central Perk の perk と同じ綴りです。
セントラルパークの perk は、percolate 「パーコレーターでコーヒーを入れる」の短縮形です。
上のセリフに出てきた perk は自動詞「元気を取り戻す」、他動詞「(人を)元気づかせる」という意味ですね。
自動詞・他動詞共に perk up という形で使われるようです。
ちょっと気になったのは、英辞郎に、
perk up=吐く、嘔吐する
という意味が載っているんですよねぇ。
「酔っ払い」つながりの言葉として、perk up という言葉を出している可能性もあるのかもしれません。
perk up にそういう「吐く」という意味があるのは、他の辞書にはあまり載っていないのですが、
Urban Dictionary には、
perk: n. Alcohol
perked: v. to be drunk
というお酒がらみの意味が載っています。
「元気づかせるもの」という意味で、そういうお酒の意味になったのでしょうか?
吐く、という意味ではフレンズでは、throw up がよく使われます。
フレンズ1-14その1 のコメント欄 に説明があります。
その throw up のイメージで、perk up もそういう意味になったのかなぁ?とも思うのですが。
どうしてここにひっかかるかと言うと、普通に「元気づける」という意味だと、cheer up で良いと思うんですよ、何となく cheer という単語の方がクリスマスっぽい気もしますし。
そこをあえて perk up にしているのは、おもらししているサンタを見る、つまり夢を与えるはずのサンタがただの酔っ払いと化しているところを見てゲンナリしてしまう、「盛り上げているんじゃなくて、実は盛り下げている(?)」という意味のネガティブなニュアンスを与えているのではないか、という気がするんですね。
普通は、perk up だと「元気づける」というポジティブな意味だけど、このチャンドラーの言っている内容はポジティブな言葉を使っているように見せてその実、「酔っ払いが俺のクリスマスを台無しにした」みたいなニュアンスを出しているのかなぁ、と。
(いつもの考え過ぎかもしれませんケド…笑)
Night of the Living Dead はそういうタイトルの映画があるのですね。邦題もカタカナそのままのようです。
Wikipedia 英語版: Night of the Living Dead
Wikipedia 日本語版: ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
the dead で集合的に「死者」を指し、複数扱いになります。
the dead and the wounded で「死傷者」、the dead and the living で「死者と生存者」。
Living Dead は「生ける屍(しかばね)、生きている死者」なので、ゾンビみたいなものを指すのですね。
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2008年01月29日
千の面接 フレンズ3-10その29
ロス: Oh, come here, sweetie. Listen, you're gonna go on, like, a thousand interviews before you get a job. (she glares at him) That's not how that was supposed to come out. (あぁ、おいで、ハニー。ねぇ聞いて。君が仕事を得るまでには、1000回くらいの面接を続けることになるだろうから… [レイチェルはロスをにらみつける] そういう(君が怒るような)意味になるはずじゃなかったんだけど。)
フィービー: This is just the worst Christmas ever. (これってこれまでで最低のクリスマスね。)
チャンドラー: Y'know what Rach, maybe you should just, y'know stay here at the coffeehouse. (ねぇ、レイチェル。多分、君はコーヒーハウスに留まるべきだと思うよ。)
レイチェル: I can't. It's too late. Terry already hired that girl over there. (points to her) Look at her. She's even got waitress experience. Last night she was teaching everybody how to make napkins.... into... (starts to cry) (できないわ。遅すぎるのよ。テリーはすでにあそこにいるあの娘を雇ったの。[彼女を指差す] 彼女を見て。彼女はウェイトレスの経験さえも持ってるのよ。昨日の晩は、みんなに教えていたわ、ナプキンをある形に折る方法を…その形は… [泣き始める])
ロス: That word was "swans." ((レイチェルが言った)その言葉は「スワン」だ。)
ロスはレイチェルを慰めようと、「面接は今回が1回目だよ。まだこれから何度も面接を受けないといけないんだから、そんなに落ち込まないで、次の面接に向けて気分を切り替えようよ。」みたいなつもりで言ったのでしょう。
1000(千)という数字を出したのは、今回のはたった1回の結果だから、それにこだわらないで、気にしないで、という意味だったのでしょうが、「あと1000回は受けないと仕事がゲットできない」と言われたことにさすがのレイチェルもムッとしたわけですね。
a thousand interviews について。
a thousand の a は interview にかかっているのではなくて、a thousand で、「一千、1000」という意味ですね。
interview が 1000 あるから、複数形の interviews になっている、ということです。
a thousand は「(ちょうど)1000の、一千の」という意味以外に、「何千もの、無数の」という意味にもなります。
thousands of (people) のような複数形が「何千もの」という意味になるのはすっと納得できるのですが、a thousand という形容詞でもそういう意味になるのが興味深いと思います。
ロングマン現代英英辞典にも以下のように書いてあります。
thousand [number]:
an extremely large number of things or people
a thousand
I've been this route a thousand times before.
thousands of
There are thousands of things I want to do.
つまり、「極端に大きい数のものや人」。
例文では、a thousand と thousands of が同じように「数が多い・大きいこと」の意味で使われていますね。
今回のセリフも、「ちょうどあと1000回ある」と言っているわけではなくて、そんな風に数が多いことを言っているわけですね。
「千の…」というと思い出すのが、「千の風になって(A Thousand Winds)」でしょうか?
Wikipedia 日本語版: 千の風になって
その英語の原詩に、
"I am a thousand winds that blow"
というフレーズが出てくるそうです。
この「千の」も、ロスのセリフと同じで、数が多いことを表す詩的な表現ですよね。
That's not how that was supposed to come out. について。
come out は「…という結果になる」、あるいは「口から出る」。
how は元々「こういう感じになるはずだった、聞こえるはずだった」というその「感じ」、That's not how で、「さっきの発言はその「感じ」とは違った、こういう感じに聞こえるはずだったというのとは結果が違ってしまった」ということでしょうね。
新しく雇われたウェイトレスの彼女は経験者で、他のみんなに教えるほどだと言っています。
だから、今さら自分が戻ると言ったところで、受け入れてもらえるわけないわ、ということですね。
how to make napkins into ... で「ナプキンを…に折る方法」になります。
その「何に折るのか」という部分が泣き声でわからなくなっているのですね。
こういう部分は、日本語と語順が違うので大変訳しにくいです。
「ナプキンを○○に折る方法が…」では、○○というオチを先に言ってしまうことになり、そのセリフの感じが伝わりませんからねぇ…。
レイチェルは泣いているだけかと思ったら、「スワン」と言っていたのでした。
日本語でも、「スワーン」と言うと「ウワーン」って泣いたみたいに聞こえますから、わかりやすいですね。
泣き声かと思いきやそれが単語だった…と聞き間違えることが可能な単語、ということで、swan が選ばれたようです。
ナプキンをスワン(白鳥)の形に折る、というのもイメージが湧きますし、うまい具合にハマっていますねぇ。
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フィービー: This is just the worst Christmas ever. (これってこれまでで最低のクリスマスね。)
チャンドラー: Y'know what Rach, maybe you should just, y'know stay here at the coffeehouse. (ねぇ、レイチェル。多分、君はコーヒーハウスに留まるべきだと思うよ。)
レイチェル: I can't. It's too late. Terry already hired that girl over there. (points to her) Look at her. She's even got waitress experience. Last night she was teaching everybody how to make napkins.... into... (starts to cry) (できないわ。遅すぎるのよ。テリーはすでにあそこにいるあの娘を雇ったの。[彼女を指差す] 彼女を見て。彼女はウェイトレスの経験さえも持ってるのよ。昨日の晩は、みんなに教えていたわ、ナプキンをある形に折る方法を…その形は… [泣き始める])
ロス: That word was "swans." ((レイチェルが言った)その言葉は「スワン」だ。)
ロスはレイチェルを慰めようと、「面接は今回が1回目だよ。まだこれから何度も面接を受けないといけないんだから、そんなに落ち込まないで、次の面接に向けて気分を切り替えようよ。」みたいなつもりで言ったのでしょう。
1000(千)という数字を出したのは、今回のはたった1回の結果だから、それにこだわらないで、気にしないで、という意味だったのでしょうが、「あと1000回は受けないと仕事がゲットできない」と言われたことにさすがのレイチェルもムッとしたわけですね。
a thousand interviews について。
a thousand の a は interview にかかっているのではなくて、a thousand で、「一千、1000」という意味ですね。
interview が 1000 あるから、複数形の interviews になっている、ということです。
a thousand は「(ちょうど)1000の、一千の」という意味以外に、「何千もの、無数の」という意味にもなります。
thousands of (people) のような複数形が「何千もの」という意味になるのはすっと納得できるのですが、a thousand という形容詞でもそういう意味になるのが興味深いと思います。
ロングマン現代英英辞典にも以下のように書いてあります。
thousand [number]:
an extremely large number of things or people
a thousand
I've been this route a thousand times before.
thousands of
There are thousands of things I want to do.
つまり、「極端に大きい数のものや人」。
例文では、a thousand と thousands of が同じように「数が多い・大きいこと」の意味で使われていますね。
今回のセリフも、「ちょうどあと1000回ある」と言っているわけではなくて、そんな風に数が多いことを言っているわけですね。
「千の…」というと思い出すのが、「千の風になって(A Thousand Winds)」でしょうか?
Wikipedia 日本語版: 千の風になって
その英語の原詩に、
"I am a thousand winds that blow"
というフレーズが出てくるそうです。
この「千の」も、ロスのセリフと同じで、数が多いことを表す詩的な表現ですよね。
That's not how that was supposed to come out. について。
come out は「…という結果になる」、あるいは「口から出る」。
how は元々「こういう感じになるはずだった、聞こえるはずだった」というその「感じ」、That's not how で、「さっきの発言はその「感じ」とは違った、こういう感じに聞こえるはずだったというのとは結果が違ってしまった」ということでしょうね。
新しく雇われたウェイトレスの彼女は経験者で、他のみんなに教えるほどだと言っています。
だから、今さら自分が戻ると言ったところで、受け入れてもらえるわけないわ、ということですね。
how to make napkins into ... で「ナプキンを…に折る方法」になります。
その「何に折るのか」という部分が泣き声でわからなくなっているのですね。
こういう部分は、日本語と語順が違うので大変訳しにくいです。
「ナプキンを○○に折る方法が…」では、○○というオチを先に言ってしまうことになり、そのセリフの感じが伝わりませんからねぇ…。
レイチェルは泣いているだけかと思ったら、「スワン」と言っていたのでした。
日本語でも、「スワーン」と言うと「ウワーン」って泣いたみたいに聞こえますから、わかりやすいですね。
泣き声かと思いきやそれが単語だった…と聞き間違えることが可能な単語、ということで、swan が選ばれたようです。
ナプキンをスワン(白鳥)の形に折る、というのもイメージが湧きますし、うまい具合にハマっていますねぇ。
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2008年01月28日
U.S.S.という略称 フレンズ3-10その28
[Scene: Central Perk, Chandler, Phoebe, and Ross are there.]
セントラルパーク。チャンドラー、フィービー、ロスがそこにいる。
チャンドラー: Tell us what happened, Brown Bird Ross. (何があったのか説明してよ、ブラウンバードのロスくん。)
ロス: Well, I lost. Some little girl loaned her uniform to her 19-year-old sister, who went down to the U.S.S. Nimitz and sold over 2000 boxes. (あぁ、僕は負けちゃったんだ。ある女の子が、自分の19歳の姉に自分の制服を貸したんだ。その姉さんは、米軍艦のニミッツに行って、2000個以上を売ったんだよ。)
U.S.S. Nimitz の U.S.S. は United States Ship の略で「米軍艦、米国の船」という意味ですね。
Wikipedia 英語版: USS Nimitz (CVN-68)
いきなり脱線ですが、私は U.S.S. と聞くと、まず最初に、U.S.S. Enterprise (U.S.S.エンタープライズ)という名前の、スタートレックに出てくる「宇宙船」を思い出すのですが…(笑)。
あの世界では、いろんな惑星が集まって一つの連邦を作っているんですね。
それを United Federation of Planets 「惑星連邦」と呼んでいます。
そこの Star Ship 「宇宙船」だから、United Federation of Planets Star Ship の略で、U.S.S. とついているのです。
スタートレックはアメリカの作品ですから、U.S.S. という略称だと、アメリカの空母・軍艦のイメージと重なるのでこれはいい!ということで使ったのではないかな?と私は以前から思っていました(笑)。
と思ったらやはり、Wikipedia 日本語版: エンタープライズ (スタートレック) にも同じようなことが書いてありました(笑)。
実際、アメリカ海軍には本当に、USS Enterprise という名で呼ばれる原子力空母も存在するようです。
Wikipedia 英語版: USS Enterprise (CVN-65)
Wikipedia 日本語版: エンタープライズ (CVN-65)
トレッキーな脱線、大変失礼いたしました。
フレンズ3-10その19 に出てきた、ロスがたくさんクッキーを売った「大学の寮」というアイディアもかなり良かったのですが、もっと上手(うわて)がいたんですねぇ。
規模のもっと大きい「軍艦」で、猛者(もさ)が揃っているので食べる量もすごいでしょうし、おまけに売っている人が、ブラウンバードのコスプレ(?)をしている19歳のギャル(←死語?…笑)だから、女っけの少ない(女性もいるのかもしれませんが、少ないでしょうし…)軍艦に行けば、それは飛ぶように売れたでしょう。他の人と桁が違います。
あまりの数に、さすがのロスもそれ以上、結果を改ざんするのをあきらめてしまったようですね。
チャンドラー: (to Rachel, who's entering) Hey! How'd the interview go? ([入ってきたレイチェルに] やあ。インタビューはどうだった?)
レイチェル: Oh, I blew it. I wouldn't have even hired me. (あぁ、失敗しちゃったわ。もし私が面接官だったとしても、私を雇わなかったと思うもの。)
blow は「失敗する、しくじる、台無しにする」。
I wouldn't have even hired me. は仮定法の would not +現在完了形を使っていて、「もし私が面接官だったとしても…しなかっただろう」という意味ですね。
この場合は、明らかに失敗だった、私が面接官でもこんな子は採用できないと思うほど、ひどく失敗しちゃったのよ、と言っているのですね。
日本語だとこういう場合、「もし私が面接官だったら、だったとしても」のような言葉を挟みたくなるのですが、英語ではあえて、If I were the interviewer, などとは言わずにいきなり、I wouldn't have... と仮定法を使ってしまうことで、「もし私がそういう立場なら」ということを表現できてしまうわけです。
「私なら…する」という仮定法の場合でも、I would さらには、I'd などと省略されて、日本人だと聞き逃す可能性も高いのですが、前後の文脈から考えて「私なら」という仮定の条件が含まれていることを感じ取れるようになるといいですね。
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セントラルパーク。チャンドラー、フィービー、ロスがそこにいる。
チャンドラー: Tell us what happened, Brown Bird Ross. (何があったのか説明してよ、ブラウンバードのロスくん。)
ロス: Well, I lost. Some little girl loaned her uniform to her 19-year-old sister, who went down to the U.S.S. Nimitz and sold over 2000 boxes. (あぁ、僕は負けちゃったんだ。ある女の子が、自分の19歳の姉に自分の制服を貸したんだ。その姉さんは、米軍艦のニミッツに行って、2000個以上を売ったんだよ。)
U.S.S. Nimitz の U.S.S. は United States Ship の略で「米軍艦、米国の船」という意味ですね。
Wikipedia 英語版: USS Nimitz (CVN-68)
いきなり脱線ですが、私は U.S.S. と聞くと、まず最初に、U.S.S. Enterprise (U.S.S.エンタープライズ)という名前の、スタートレックに出てくる「宇宙船」を思い出すのですが…(笑)。
あの世界では、いろんな惑星が集まって一つの連邦を作っているんですね。
それを United Federation of Planets 「惑星連邦」と呼んでいます。
そこの Star Ship 「宇宙船」だから、United Federation of Planets Star Ship の略で、U.S.S. とついているのです。
スタートレックはアメリカの作品ですから、U.S.S. という略称だと、アメリカの空母・軍艦のイメージと重なるのでこれはいい!ということで使ったのではないかな?と私は以前から思っていました(笑)。
と思ったらやはり、Wikipedia 日本語版: エンタープライズ (スタートレック) にも同じようなことが書いてありました(笑)。
実際、アメリカ海軍には本当に、USS Enterprise という名で呼ばれる原子力空母も存在するようです。
Wikipedia 英語版: USS Enterprise (CVN-65)
Wikipedia 日本語版: エンタープライズ (CVN-65)
トレッキーな脱線、大変失礼いたしました。
フレンズ3-10その19 に出てきた、ロスがたくさんクッキーを売った「大学の寮」というアイディアもかなり良かったのですが、もっと上手(うわて)がいたんですねぇ。
規模のもっと大きい「軍艦」で、猛者(もさ)が揃っているので食べる量もすごいでしょうし、おまけに売っている人が、ブラウンバードのコスプレ(?)をしている19歳のギャル(←死語?…笑)だから、女っけの少ない(女性もいるのかもしれませんが、少ないでしょうし…)軍艦に行けば、それは飛ぶように売れたでしょう。他の人と桁が違います。
あまりの数に、さすがのロスもそれ以上、結果を改ざんするのをあきらめてしまったようですね。
チャンドラー: (to Rachel, who's entering) Hey! How'd the interview go? ([入ってきたレイチェルに] やあ。インタビューはどうだった?)
レイチェル: Oh, I blew it. I wouldn't have even hired me. (あぁ、失敗しちゃったわ。もし私が面接官だったとしても、私を雇わなかったと思うもの。)
blow は「失敗する、しくじる、台無しにする」。
I wouldn't have even hired me. は仮定法の would not +現在完了形を使っていて、「もし私が面接官だったとしても…しなかっただろう」という意味ですね。
この場合は、明らかに失敗だった、私が面接官でもこんな子は採用できないと思うほど、ひどく失敗しちゃったのよ、と言っているのですね。
日本語だとこういう場合、「もし私が面接官だったら、だったとしても」のような言葉を挟みたくなるのですが、英語ではあえて、If I were the interviewer, などとは言わずにいきなり、I wouldn't have... と仮定法を使ってしまうことで、「もし私がそういう立場なら」ということを表現できてしまうわけです。
「私なら…する」という仮定法の場合でも、I would さらには、I'd などと省略されて、日本人だと聞き逃す可能性も高いのですが、前後の文脈から考えて「私なら」という仮定の条件が含まれていることを感じ取れるようになるといいですね。
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2008年01月27日
糖分欠乏症なので… フレンズ3-10その27
リーダー: Charla. Two hundred and seventy-eight. Sorry, dear, but still good. (シャーラ。278個。残念ね、でも良い結果よ。)
ロス: (to himself) Good for a scrud. ([独り言を言う] スクラッドにしては良い結果だよね。)
リーダー: Oh, yes, Elizabeth. Ah, Eight hundred and seventy-one. (はい、エリザベス。まぁ、871。)
ロス: That's crap! Sister Brown Bird. (to Elizabeth) Good going. (does the salute) (そんなの嘘だ。シスター・ブラウンバード。[エリザベスに] よくやったね。[敬礼をする])
リーダー: Who's next? (goes over and stands behind Ross, who's feverishly writing on his form, and clears her throat to get his attention.) (次は誰かしら? [向こう側へ行って、ロスの後ろに立つ、ロスは自分の書類に無我夢中で書いている。シスターは彼の注意を引くために咳払いをする])
ロス: Hi there. (はい、こんにちは。)
リーダー: Hi. And batting for Sarah, Ross Geller, 872. Although, it looks like you bought an awful lot of cookies yourself. (こんにちは。そしてサラのピンチ・ヒッターの[代理の]ロス・ゲラー。872個。でも、あなたは自分自身でものすごくたくさんのクッキーを購入しているみたいだけど?)
ロス: Um, that is because my doctor says that I have a very serious.... nougat.... deficiency. (あぁ、それは僕の主治医が言うからなんです。僕はとても深刻な…ヌガー[糖菓]不足[欠乏症]だって。)
but still は「さっきの子よりも少ないから、すごくいいとは言えなくて残念ね。でも、彼女に負けたことはともかくとしても、”それでもまだ”、立派な数字だわ、頑張ったわね。」というニュアンスです。
crap は「うんち」で、「くず、がらくた」「うそ、たわごと」という意味もあります。
間投詞として使うと、「ばかな!」という意味になります。
That's a lot of crap. だと「うそ八百だ。まったくばかばかしい」という意味になります。
自分より少ない間は、一人ほくそ笑んでいたロスですが、自分より上の数字を聞いて、「そんなことあるもんか!」と思わず叫んでしまったんですね。
他の女の子が冷静なのに、大の大人のロスが興奮しているので、目立ってしまいます。
慌てて、フォローを入れるロスがおかしい。
Good going! も誉め言葉で「よくやった!」という意味ですね。
clear one's throat は「咳払いをする」。
過去記事、フレンズ3-4その15 にも出てきました。
嘘だ!と言った後、熱心に追加で書いていることから、ロスが自分の数字を上乗せしているのがわかります。
bat は野球の「バット」のことで、「…をバットで打つ」という動詞にもなります。
自動詞では「打者となって打つ」という意味になるので、bat for は「…のために打者になる、…の代わりに打者になる」、つまり、「…の代打をする」というニュアンスになるようですね。
日本語では急に誰かの代わりをする場合に「ピンチヒッター(pinch hitter)になる」と言いますが、それとニュアンスは似ている気がします。
nougat は「ヌガー、糖菓」。
Wikipedia 英語版: Nougat
Wikipedia 日本語版: ヌガー
僕はヌガー不足だと常々医者から言われているので、常識では考えにくいくらいの量を摂取しないといけない、だからたくさん購入しているんだ…という妙な言い訳ですね。
「糖分の取りすぎ」を医者に指摘されることはよくあると思いますが、その逆の「糖分の足りなさすぎ」を注意されている、というのがいかにも嘘っぽい、ですよね。
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ロス: (to himself) Good for a scrud. ([独り言を言う] スクラッドにしては良い結果だよね。)
リーダー: Oh, yes, Elizabeth. Ah, Eight hundred and seventy-one. (はい、エリザベス。まぁ、871。)
ロス: That's crap! Sister Brown Bird. (to Elizabeth) Good going. (does the salute) (そんなの嘘だ。シスター・ブラウンバード。[エリザベスに] よくやったね。[敬礼をする])
リーダー: Who's next? (goes over and stands behind Ross, who's feverishly writing on his form, and clears her throat to get his attention.) (次は誰かしら? [向こう側へ行って、ロスの後ろに立つ、ロスは自分の書類に無我夢中で書いている。シスターは彼の注意を引くために咳払いをする])
ロス: Hi there. (はい、こんにちは。)
リーダー: Hi. And batting for Sarah, Ross Geller, 872. Although, it looks like you bought an awful lot of cookies yourself. (こんにちは。そしてサラのピンチ・ヒッターの[代理の]ロス・ゲラー。872個。でも、あなたは自分自身でものすごくたくさんのクッキーを購入しているみたいだけど?)
ロス: Um, that is because my doctor says that I have a very serious.... nougat.... deficiency. (あぁ、それは僕の主治医が言うからなんです。僕はとても深刻な…ヌガー[糖菓]不足[欠乏症]だって。)
but still は「さっきの子よりも少ないから、すごくいいとは言えなくて残念ね。でも、彼女に負けたことはともかくとしても、”それでもまだ”、立派な数字だわ、頑張ったわね。」というニュアンスです。
crap は「うんち」で、「くず、がらくた」「うそ、たわごと」という意味もあります。
間投詞として使うと、「ばかな!」という意味になります。
That's a lot of crap. だと「うそ八百だ。まったくばかばかしい」という意味になります。
自分より少ない間は、一人ほくそ笑んでいたロスですが、自分より上の数字を聞いて、「そんなことあるもんか!」と思わず叫んでしまったんですね。
他の女の子が冷静なのに、大の大人のロスが興奮しているので、目立ってしまいます。
慌てて、フォローを入れるロスがおかしい。
Good going! も誉め言葉で「よくやった!」という意味ですね。
clear one's throat は「咳払いをする」。
過去記事、フレンズ3-4その15 にも出てきました。
嘘だ!と言った後、熱心に追加で書いていることから、ロスが自分の数字を上乗せしているのがわかります。
bat は野球の「バット」のことで、「…をバットで打つ」という動詞にもなります。
自動詞では「打者となって打つ」という意味になるので、bat for は「…のために打者になる、…の代わりに打者になる」、つまり、「…の代打をする」というニュアンスになるようですね。
日本語では急に誰かの代わりをする場合に「ピンチヒッター(pinch hitter)になる」と言いますが、それとニュアンスは似ている気がします。
nougat は「ヌガー、糖菓」。
Wikipedia 英語版: Nougat
Wikipedia 日本語版: ヌガー
僕はヌガー不足だと常々医者から言われているので、常識では考えにくいくらいの量を摂取しないといけない、だからたくさん購入しているんだ…という妙な言い訳ですね。
「糖分の取りすぎ」を医者に指摘されることはよくあると思いますが、その逆の「糖分の足りなさすぎ」を注意されている、というのがいかにも嘘っぽい、ですよね。
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2008年01月26日
5を意味する「正」の英語版 フレンズ3-10その26
[Scene: A Brown Bird meeting, Ross is there with the other Brown Birds to see who won the contest.]
ブラウンバードのミーティング。ロスは誰がコンテストで優勝するかを確かめるために、ほかのブラウンバードの子たちとそこにいる。
ロス: (to the girl sitting next to him) Hi there. How many, how many ah, did you sell? ([自分の隣に座っている女の子に] やぁこんにちは。何個、君は、何個売ったの?)
女の子: I'm not gonna tell you. You're the bad man who broke Sarah's leg. (あなたには言わないわ。あなたはサラの脚を骨折させた悪い人だもの。)
ロス: Hey, now. That was an accident, okay? (おい。あれは事故だったんだよ、いいかい?)
女の子: You're a big scrud. (あなたは超「スクラッド」だわ。)
ロス: What's a scrud? (スクラッドって何?)
女の子: Why don't you look in the mirror, scrud? (鏡を見たらどう、スクラッドさん?)
ロス: I don't have to. I can just look at you. (鏡を見る必要はないよ。君を見ることができるからね。)
scrud について。
英辞郎には、
scrud=(名)(米俗) (重い)病気、性病
とあります。
ロングマン現代英英辞典には載っていませんでした。
crud という単語はどの辞書にも載っています。
crud は元々、「不純な沈殿物、付着物」という意味で、そこから「不快なもの、人物」「汚いもの」「無価値なもの」という意味になります。
英辞郎に載っている scrud も、crud が変形した言葉のようですね。
その女の子の憎々しげな発音から、その scrud という言葉が悪口であることはわかりますね。
ロスは scrud って何?と女の子に聞き返しています。
crud は聞いたことあるけど、scrud って何だよ、という意味か、小さい女の子が口にするような言葉ではない、ということで「君は scrud の意味をわかって使っているのか?」と尋ねてみたかのどちらかですね。
それに対して、意味は答えずに、「自分の姿を鏡で見ればわかる」、つまり、「あなたみたいな人のことよね、スクラッド」と呼び掛け語にまで使っています。
こまっしゃくれた、というか、大人顔負けの女の子ですねぇ。(この子もサラみたいに苦労してるのかなぁ…笑)
目の前に scrud がいるから、鏡なんか見なくてもいいよ、とロスも返しています。
「君の方こそ scrud だよ。」という意味ですね。
こんな小さい子とむきになってけんかしているロスに笑えます。
ブラウンバードのリーダー: All right, girls, and man. Let’s see your final tallies. (all the girls raise their hands) Ohhhh, Debbie, (looks at her form) Three hundred and twenty-one boxes of cookies. (to Debbie) Very nice. (さあ、女の子たち、そして、男性のあなたも。みなさんの最終集計を見てみましょうね。[女の子全員が手を挙げる] あぁ、デビー。[彼女の書類を見る] クッキーを321箱。[デビーに] とってもナイスよ。)
ロス: (to himself) Not nice enough. ([独り言を言う] 十分にナイスとは言えないけどね。)
ブラウンバードは女の子のみの組織のようですね。
だから、いつもは、girls と呼びかけるのですが、今回は珍しく男性が混じっているので、付け足しのように man と呼び掛けを加えたようです。
tally は「勘定、計算、記録」。
元々、tally mark という言葉があって、そこから来たようです。
日本では投票結果などを黒板に集計する際に、「正」の字を5としてカウントしますが、それに似た5を表すマークが英語にもあります。
それが tally mark で、下のウィキペディアにそのマークも載っています。
Wikipedia 英語版: Tally marks
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ブラウンバードのミーティング。ロスは誰がコンテストで優勝するかを確かめるために、ほかのブラウンバードの子たちとそこにいる。
ロス: (to the girl sitting next to him) Hi there. How many, how many ah, did you sell? ([自分の隣に座っている女の子に] やぁこんにちは。何個、君は、何個売ったの?)
女の子: I'm not gonna tell you. You're the bad man who broke Sarah's leg. (あなたには言わないわ。あなたはサラの脚を骨折させた悪い人だもの。)
ロス: Hey, now. That was an accident, okay? (おい。あれは事故だったんだよ、いいかい?)
女の子: You're a big scrud. (あなたは超「スクラッド」だわ。)
ロス: What's a scrud? (スクラッドって何?)
女の子: Why don't you look in the mirror, scrud? (鏡を見たらどう、スクラッドさん?)
ロス: I don't have to. I can just look at you. (鏡を見る必要はないよ。君を見ることができるからね。)
scrud について。
英辞郎には、
scrud=(名)(米俗) (重い)病気、性病
とあります。
ロングマン現代英英辞典には載っていませんでした。
crud という単語はどの辞書にも載っています。
crud は元々、「不純な沈殿物、付着物」という意味で、そこから「不快なもの、人物」「汚いもの」「無価値なもの」という意味になります。
英辞郎に載っている scrud も、crud が変形した言葉のようですね。
その女の子の憎々しげな発音から、その scrud という言葉が悪口であることはわかりますね。
ロスは scrud って何?と女の子に聞き返しています。
crud は聞いたことあるけど、scrud って何だよ、という意味か、小さい女の子が口にするような言葉ではない、ということで「君は scrud の意味をわかって使っているのか?」と尋ねてみたかのどちらかですね。
それに対して、意味は答えずに、「自分の姿を鏡で見ればわかる」、つまり、「あなたみたいな人のことよね、スクラッド」と呼び掛け語にまで使っています。
こまっしゃくれた、というか、大人顔負けの女の子ですねぇ。(この子もサラみたいに苦労してるのかなぁ…笑)
目の前に scrud がいるから、鏡なんか見なくてもいいよ、とロスも返しています。
「君の方こそ scrud だよ。」という意味ですね。
こんな小さい子とむきになってけんかしているロスに笑えます。
ブラウンバードのリーダー: All right, girls, and man. Let’s see your final tallies. (all the girls raise their hands) Ohhhh, Debbie, (looks at her form) Three hundred and twenty-one boxes of cookies. (to Debbie) Very nice. (さあ、女の子たち、そして、男性のあなたも。みなさんの最終集計を見てみましょうね。[女の子全員が手を挙げる] あぁ、デビー。[彼女の書類を見る] クッキーを321箱。[デビーに] とってもナイスよ。)
ロス: (to himself) Not nice enough. ([独り言を言う] 十分にナイスとは言えないけどね。)
ブラウンバードは女の子のみの組織のようですね。
だから、いつもは、girls と呼びかけるのですが、今回は珍しく男性が混じっているので、付け足しのように man と呼び掛けを加えたようです。
tally は「勘定、計算、記録」。
元々、tally mark という言葉があって、そこから来たようです。
日本では投票結果などを黒板に集計する際に、「正」の字を5としてカウントしますが、それに似た5を表すマークが英語にもあります。
それが tally mark で、下のウィキペディアにそのマークも載っています。
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2008年01月25日
ホリデーシーズンが辛い理由 フレンズ3-10その25
モニカ: (entering) Hey, guys. I'm here to pick out my Christmas tree. ([入ってきて] ねぇ、みんな。うちのクリスマスツリーを選びに来たんだけど。)
フィービー: Well, look no further! (shows her the dead one) This one's yours! Ahhh. (そうね、もうこれ以上見なくていいわよ。[モニカに枯れた木を見せる] この木があなたのよ。ほら。)
モニカ: Is this the one that I threw out last year? (これって、私が去年(使った後)捨てたやつ?)
フィービー: All right y'know what, never mind! Everyone wants to have a green one! I'm sorry, I'm sorry, I didn't mean to get so emotional. I guess it's just the holidays are just hard. (いいわ。もう忘れて[気にしないで]。誰もが緑の木を欲しがるのよ。ごめんなさい、ごめんなさい。そんなに感情的になるつもりはなかったのよ。多分、祝日がただ、(私にとっては)ハードな[辛い]だけだと思うの。)
モニカ: Oh honey. Is that 'cause your mom died around Christmas? (あぁ、ハニー。それってあなたのママがクリスマスの頃に亡くなったから?)
フィービー: Oh, I wasn't even thinking about that. (あぁ、そのことについては考えもしなかったわ。)
モニカ: Oh. (turns and looks at Joey, who gives a 'way-to-go' thumbs up and smile.) (あぁ。[振り返ってジョーイを見る。ジョーイは「やったね!」と親指を上げて笑う])
ツリーを選びに来たモニカに、フィービーは "Look no further." と言っています。
You don't have to look further. 「これ以上さらに見る必要はない」と同じ意味だと思うのですが、それを命令形の形で言っているようです。
普通に命令形にする場合は、Don't look further. になるかと思うのですが、Look no further. でも意味はよくわかる気がします。
枯れた木を勧めるフィービーに、「これは、去年私が使って、処分したやつじゃないの?」と返すのが面白いですね。
フィービーが感情的になっているのは、ホリデーのせいだと言うので、「そう言えばあなたのママは今の季節に亡くなったんだったわよね。」と理解を示そうとするモニカですが、そのせいで感情的だったわけではない、と言うフィービー。
そのことは考えてもいなかった、と言っています。
つまり、ホリデーという華やかな時期そのものが、そういう枯れ木などの寂しいものへの思いを募らせるだけだったようで、さらにモニカが「ママが死んだのは今頃だった」という悲しい事実を思い出させてくれちゃったので(笑)、さらにフィービーは悲しくなってしまうのですね。
まさに、「泣きっ面に蜂」状態。
ジョーイも、「いまのフォローは”最高!”だったね」とサムアップしているのがおかしいです。
こんな風に「やったね!」と指を立てるさまをト書きでは、gives a 'way-to-go' thumbs up と表現しています。
こういう生き生きとした表現を覚えておくと、自分の英語のバリエーションが広がりそうな気がしますね。
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フィービー: Well, look no further! (shows her the dead one) This one's yours! Ahhh. (そうね、もうこれ以上見なくていいわよ。[モニカに枯れた木を見せる] この木があなたのよ。ほら。)
モニカ: Is this the one that I threw out last year? (これって、私が去年(使った後)捨てたやつ?)
フィービー: All right y'know what, never mind! Everyone wants to have a green one! I'm sorry, I'm sorry, I didn't mean to get so emotional. I guess it's just the holidays are just hard. (いいわ。もう忘れて[気にしないで]。誰もが緑の木を欲しがるのよ。ごめんなさい、ごめんなさい。そんなに感情的になるつもりはなかったのよ。多分、祝日がただ、(私にとっては)ハードな[辛い]だけだと思うの。)
モニカ: Oh honey. Is that 'cause your mom died around Christmas? (あぁ、ハニー。それってあなたのママがクリスマスの頃に亡くなったから?)
フィービー: Oh, I wasn't even thinking about that. (あぁ、そのことについては考えもしなかったわ。)
モニカ: Oh. (turns and looks at Joey, who gives a 'way-to-go' thumbs up and smile.) (あぁ。[振り返ってジョーイを見る。ジョーイは「やったね!」と親指を上げて笑う])
ツリーを選びに来たモニカに、フィービーは "Look no further." と言っています。
You don't have to look further. 「これ以上さらに見る必要はない」と同じ意味だと思うのですが、それを命令形の形で言っているようです。
普通に命令形にする場合は、Don't look further. になるかと思うのですが、Look no further. でも意味はよくわかる気がします。
枯れた木を勧めるフィービーに、「これは、去年私が使って、処分したやつじゃないの?」と返すのが面白いですね。
フィービーが感情的になっているのは、ホリデーのせいだと言うので、「そう言えばあなたのママは今の季節に亡くなったんだったわよね。」と理解を示そうとするモニカですが、そのせいで感情的だったわけではない、と言うフィービー。
そのことは考えてもいなかった、と言っています。
つまり、ホリデーという華やかな時期そのものが、そういう枯れ木などの寂しいものへの思いを募らせるだけだったようで、さらにモニカが「ママが死んだのは今頃だった」という悲しい事実を思い出させてくれちゃったので(笑)、さらにフィービーは悲しくなってしまうのですね。
まさに、「泣きっ面に蜂」状態。
ジョーイも、「いまのフォローは”最高!”だったね」とサムアップしているのがおかしいです。
こんな風に「やったね!」と指を立てるさまをト書きでは、gives a 'way-to-go' thumbs up と表現しています。
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2008年01月24日
歩合制で働く フレンズ3-10その24
[Scene: Joey work, Joey is showing a guy a tree.]
ジョーイの仕事場。ジョーイはある男性に木を見せている。
ジョーイ: Okay, and ah, this one here is a Douglas fir. Now, it's a little more money, but you get a nicer smell. (ここにあるこの木は、ダグラス・ファーです。それで、少し値段が高いですが、より良い香りが楽しめますよ。)
男性: Looks good. I'll take it. (素敵だね。それを貰おう。)
フィービー: (running up carrying a tree) Wait, wait, wait, wait, wait! No, no! You don't want that one! No, you can have this cool brown one. (points to the almost dead tree she has) ([木を運びながら走ってくる] 待って待って待って待って待って! だめよ、だめ。あなたはそんなのを欲しくないわ[欲しくないはずよ]。だめ、このクールな茶色の木がお似合いよ。[自分の持っているほとんど枯れかけた木を指差す])
男性: It's-it's-it's almost dead. (それは、それは、ほとんど枯れてるじゃないか。)
フィービー: Okay but that's why you have to buy it, so it can fulfil its Christmas destiny. Otherwise, they're gonna throw it into the chipper. Tell him, Joey. (そうよ、でも、だからあなたはそれを買わないといけないの。そうすれば、その木はそのクリスマスの運命を全うすることができるんだから。さもないと[それをあなたが買わないと]、店の人はその木をチッパーに投げ入れてしまうことになるのよ。その人に言ってやって、ジョーイ。)
ジョーイ: Yeah, the ah, trees that don't fulfil their Christmas destiny are thrown in the chipper. (えぇ、クリスマスの運命を全うしない木々は、チッパーに投げ込まれるんです。)
男性: I-I think I'm gonna look around a little bit more. (もう少し、他を見て回ることにするよ。)
ジョーイ: Pheebs, you gotta stop doing this. I'm working on commission here! (フィービー、こんなことするのをやめないとだめだよ。ここでは俺は歩合で働いてるんだ。)
Douglas fir (ダグラス・ファー)は日本語では「アメリカトガサワラ、ベイマツ(米松)」というそうです。
Wikipedia 英語版: Douglas-fir には写真も載っています。
ジョーイがダグラス・ファーを勧める時のセリフ、it's a little more money, but you get a nicer smell. は、more, nicer と比較級が並んでいます。
「少し高額になるけれど、香りは他のものよりも良い」ということです。
more money の方には、a little をつけて「高いと言っても少しだけ」であることを示して、ちょっぴり金額を上乗せするだけで、より良い品質のものが買える、と言っているわけです。
なかなか良い宣伝文句だと思うのですが、これはきっとジョーイが考えたものではなくて(笑)、お店の人にそう言うように教えられていたのでしょう。
commission は「歩合」。
work on commission は「歩合制で働く」ということですね。
つまり、ジョーイがたくさん木を売れば売るほど、彼のお給料が上がる、ということです。
I'll take one. 「それをもらうよ。」というのは、店屋で買うことを決めた時の決まり文句で、お客はそこまで言って、もうすっかり買うつもりになっていたことがわかります。
なのに、フィービーが割り込んだせいで、あっちに行ってしまった、俺の給料が減っちゃったじゃないか、営業妨害だよ、という感じですね。
枯れた木を勧める、という妙な行動を取る販売員とその友達に対して、お客の男性は明らかにいやな感じを覚えたでしょうね。
でも、この人は紳士なのか、いやそうな顔はしているものの、あからさまに怒ったセリフは言っていません。
やんわりと、"I think I'm gonna look around a little bit more." 「もう少し別のところを見てこよう。」みたいに言ってその場を去ります。
私たちが海外で買い物をする場合にも、買いたくないものを買わされそうになった時、買うかどうかをもう少し考えたい時に、この表現は使えそうですね。
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ジョーイの仕事場。ジョーイはある男性に木を見せている。
ジョーイ: Okay, and ah, this one here is a Douglas fir. Now, it's a little more money, but you get a nicer smell. (ここにあるこの木は、ダグラス・ファーです。それで、少し値段が高いですが、より良い香りが楽しめますよ。)
男性: Looks good. I'll take it. (素敵だね。それを貰おう。)
フィービー: (running up carrying a tree) Wait, wait, wait, wait, wait! No, no! You don't want that one! No, you can have this cool brown one. (points to the almost dead tree she has) ([木を運びながら走ってくる] 待って待って待って待って待って! だめよ、だめ。あなたはそんなのを欲しくないわ[欲しくないはずよ]。だめ、このクールな茶色の木がお似合いよ。[自分の持っているほとんど枯れかけた木を指差す])
男性: It's-it's-it's almost dead. (それは、それは、ほとんど枯れてるじゃないか。)
フィービー: Okay but that's why you have to buy it, so it can fulfil its Christmas destiny. Otherwise, they're gonna throw it into the chipper. Tell him, Joey. (そうよ、でも、だからあなたはそれを買わないといけないの。そうすれば、その木はそのクリスマスの運命を全うすることができるんだから。さもないと[それをあなたが買わないと]、店の人はその木をチッパーに投げ入れてしまうことになるのよ。その人に言ってやって、ジョーイ。)
ジョーイ: Yeah, the ah, trees that don't fulfil their Christmas destiny are thrown in the chipper. (えぇ、クリスマスの運命を全うしない木々は、チッパーに投げ込まれるんです。)
男性: I-I think I'm gonna look around a little bit more. (もう少し、他を見て回ることにするよ。)
ジョーイ: Pheebs, you gotta stop doing this. I'm working on commission here! (フィービー、こんなことするのをやめないとだめだよ。ここでは俺は歩合で働いてるんだ。)
Douglas fir (ダグラス・ファー)は日本語では「アメリカトガサワラ、ベイマツ(米松)」というそうです。
Wikipedia 英語版: Douglas-fir には写真も載っています。
ジョーイがダグラス・ファーを勧める時のセリフ、it's a little more money, but you get a nicer smell. は、more, nicer と比較級が並んでいます。
「少し高額になるけれど、香りは他のものよりも良い」ということです。
more money の方には、a little をつけて「高いと言っても少しだけ」であることを示して、ちょっぴり金額を上乗せするだけで、より良い品質のものが買える、と言っているわけです。
なかなか良い宣伝文句だと思うのですが、これはきっとジョーイが考えたものではなくて(笑)、お店の人にそう言うように教えられていたのでしょう。
commission は「歩合」。
work on commission は「歩合制で働く」ということですね。
つまり、ジョーイがたくさん木を売れば売るほど、彼のお給料が上がる、ということです。
I'll take one. 「それをもらうよ。」というのは、店屋で買うことを決めた時の決まり文句で、お客はそこまで言って、もうすっかり買うつもりになっていたことがわかります。
なのに、フィービーが割り込んだせいで、あっちに行ってしまった、俺の給料が減っちゃったじゃないか、営業妨害だよ、という感じですね。
枯れた木を勧める、という妙な行動を取る販売員とその友達に対して、お客の男性は明らかにいやな感じを覚えたでしょうね。
でも、この人は紳士なのか、いやそうな顔はしているものの、あからさまに怒ったセリフは言っていません。
やんわりと、"I think I'm gonna look around a little bit more." 「もう少し別のところを見てこよう。」みたいに言ってその場を去ります。
私たちが海外で買い物をする場合にも、買いたくないものを買わされそうになった時、買うかどうかをもう少し考えたい時に、この表現は使えそうですね。
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2008年01月23日
それがビッグニュース!? フレンズ3-10その23
ジョーイ: And now, for the great news. (それで、ビッグニュースのことなんだけど。)
ロス: What, that wasn't the great news? (何? 今のがビッグニュースじゃないの?)
ジョーイ: Only if you think it's better than this... (holds up an aerosol can) Snow-in-a-Can! I got it at work. Mon, you want me to decorate the window? Give it kind of a Christmas looky? (もし、君たちがこのニュースよりもさっきの方が良いニュースだと思うなら、そうかもしれないけど。[エアゾールの缶を示す] 「缶に入った雪[缶詰雪]」だよ。仕事場でゲットしたんだ。モニカ、窓をデコレートしようか? 窓に、クリスマスっぽい外観(クリスマス・ルッキー)が欲しくない?)
モニカ: Christmas cookie? (クリスマス・クッキー?)
「今度は the great news の話題だ」というジョーイ。
レイチェルの就職先の話がビッグニュースではなかった、という…(笑)。
だいたい、ビッグニュースだ!と入ってきた場合に、「もしかしてレイチェルの就職関係の話?と思わせておいて、実は全く関係ない、くっだらない話だった」というオチの可能性もあるのですが、今回は一応、就職のニュースは確かにあったけど、ただビッグニュースと言っていたのはそのことではなかった、というオチなのですね(ややこしい)。
Only if you think it's better than this... は「今から言うニュースよりさっきの方がいいと思うなら、の話だけど。」みたいなことです。
That is[was] the great news, only if ... 「もしそう思う場合に限って、さっきのがビッグニュースだって言えるよ。」みたいな感じでしょうか。
つまり、今から言うニュースを聞いたら、やっぱり後の方がビッグニュースだってわかるよ、みたいなことです。
aerosol は「エアゾール(噴霧器)」。
英語の発音は、「エラソル」という感じで、最初のエにアクセントがあります。
an aerosol can で「エアゾール噴霧器」という、キンチョールの缶みたいなものを指します。
aero- という接頭語は、「空気、空中、航空」という意味がありますね。
aerobics 「エアロビクス」も、「有酸素運動」のことで、酸素を取り入れること、それを消費することと関係があるので、「空気」の接頭語がついているのですね。
ジョーイの話を聞いていると「それがビッグニュースかよっ!?」って感じなのですが、ジョーイはやけに嬉しそう(笑)。
ちょっとした Christmas looky を窓に与えて欲しいと思う?とジョーイは尋ねています。
looky は look 「見かけ、様子、外観」をちょっと可愛く(?)言ってみているようです。
どうして look ではなくて、looky と言っているかと言うと、それを聞いてモニカが、cookie と聞き間違えるように、ですね。
クリスマス・クッキーというセリフを言わせるための、クリスマス・ルッキーだった、ということです。
今のモニカは、クッキーのことしか頭にありませんね(笑)。
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ロス: What, that wasn't the great news? (何? 今のがビッグニュースじゃないの?)
ジョーイ: Only if you think it's better than this... (holds up an aerosol can) Snow-in-a-Can! I got it at work. Mon, you want me to decorate the window? Give it kind of a Christmas looky? (もし、君たちがこのニュースよりもさっきの方が良いニュースだと思うなら、そうかもしれないけど。[エアゾールの缶を示す] 「缶に入った雪[缶詰雪]」だよ。仕事場でゲットしたんだ。モニカ、窓をデコレートしようか? 窓に、クリスマスっぽい外観(クリスマス・ルッキー)が欲しくない?)
モニカ: Christmas cookie? (クリスマス・クッキー?)
「今度は the great news の話題だ」というジョーイ。
レイチェルの就職先の話がビッグニュースではなかった、という…(笑)。
だいたい、ビッグニュースだ!と入ってきた場合に、「もしかしてレイチェルの就職関係の話?と思わせておいて、実は全く関係ない、くっだらない話だった」というオチの可能性もあるのですが、今回は一応、就職のニュースは確かにあったけど、ただビッグニュースと言っていたのはそのことではなかった、というオチなのですね(ややこしい)。
Only if you think it's better than this... は「今から言うニュースよりさっきの方がいいと思うなら、の話だけど。」みたいなことです。
That is[was] the great news, only if ... 「もしそう思う場合に限って、さっきのがビッグニュースだって言えるよ。」みたいな感じでしょうか。
つまり、今から言うニュースを聞いたら、やっぱり後の方がビッグニュースだってわかるよ、みたいなことです。
aerosol は「エアゾール(噴霧器)」。
英語の発音は、「エラソル」という感じで、最初のエにアクセントがあります。
an aerosol can で「エアゾール噴霧器」という、キンチョールの缶みたいなものを指します。
aero- という接頭語は、「空気、空中、航空」という意味がありますね。
aerobics 「エアロビクス」も、「有酸素運動」のことで、酸素を取り入れること、それを消費することと関係があるので、「空気」の接頭語がついているのですね。
ジョーイの話を聞いていると「それがビッグニュースかよっ!?」って感じなのですが、ジョーイはやけに嬉しそう(笑)。
ちょっとした Christmas looky を窓に与えて欲しいと思う?とジョーイは尋ねています。
looky は look 「見かけ、様子、外観」をちょっと可愛く(?)言ってみているようです。
どうして look ではなくて、looky と言っているかと言うと、それを聞いてモニカが、cookie と聞き間違えるように、ですね。
クリスマス・クッキーというセリフを言わせるための、クリスマス・ルッキーだった、ということです。
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2008年01月22日
配管工plumber フレンズ3-10その22
ジョーイ: What? Rach, listen, have you ever heard of Fortunata Fashions? (何だって? レイチェル、聞いてよ。フォーチュナタ・ファッションズって聞いたことある?)
レイチェル: No. (いいえ。)
ジョーイ: My old man is doing a plumbing job down there and he heard they have an opening. So, you want me to see if he can get you an interview? (おれの親父がそこで配管工事をしていて、仕事の空きがあるって聞いたんだ。だから、レイチェルが面接を受けられるかどうか、俺が聞いてやろうか?(→訂正:(配管工事をしている)親父が、レイチェルに面接を受けられるようにする(面接の口を利く)ことができるかどうか、俺が確認しようか? 訂正ここまで)
レイチェル: Oh, my God, yes! I would love that! Oh, that's soo sweet, Joey. (まぁ、なんてこと! もちろんよ! そうして欲しいわ! もう、そんなことしてくれるなんて、なんて優しいの、ジョーイ。)
ジョーイ: Not a problem. (大したことないよ。)
レイチェル: Thanks. (ありがとう。)
Fortunata Fashions というのは架空の名前のようです。ぐぐっても、フレンズ関係のサイトしか見つかりませんので。
レイチェルが知らない、と言っているので、マイナーなデザイン会社、ブランドということでしょう。
それでも彼女としては嬉しい、ということですね。
マイナーなものをあげないといけないので、有名ブランドの名前を使うわけにもいかず、架空の名前を作った、ということかな、と。
ここでの my old man というのは「親父、父親」のことですね。
フレンズ2-21その26 で、old という言葉を取り上げていて、そのコメント欄で、もっと詳しく old について語っています。
そのコメント欄でも触れたのですが、old man について興味深い記事がありましたので、再度ここで引用させていただきます。
週刊ST(ジャパンタイムズ発行の抄訳付き英字新聞)の2006年9月22日号の宮脇孝雄さんの「翻訳の料理法」というコラムに、
「old man は「老人」とは限らない」
という話が載っていました。
そのコラムから引用させていただくと、
「父親(father)の意味で、old man が使われることもある。これも実年齢とは関係がなく、15歳の少年が37歳の父親のことを my old man と呼んだりする。「うちのじいさんがね」と訳してはいけない。」
今回のジョーイのセリフの My old man がまさにこれに該当しますね。
old は「年老いた」ではなくて、自分と比べて年上の、という感じなんでしょう。
plumb は「(建物・部屋などに)ガス・水道の配管(工事)をする、配管工として働く」。
plumber は「配管工」ですね。
発音は、plumb が「プラム」、plumber が「プラマー」で、最後の b は発音しません。comb などと同じです。
この plumb や plumber という単語、TOEIC に時々出ます。
「配管工事はいつ行われるか」などのパート3の会話形式でよく耳にします。
同じセリフに登場する、an opening 「(就職)口、(仕事の)空き」も TOEIC 頻出ですね。
アリー my Love のシーズン5で、ジョン・ボン・ジョビがアリーの恋人役としてゲスト出演していましたが、彼は配管工という設定でした。(アリーが購入した家の配管工事に来ていて出会った…はず)
Wikipedia 英語版: Ally McBeal の Guest stars の項目にも、
A plumber who was Ally's boyfriend for a short period of time
と書いてあります。
今回のセリフから、ジョーイのパパは配管工であることがわかるのですが、実は既にフレンズ1-13 のセリフで、ジョーイのパパが配管工であることが示唆されていました。
チャンドラー: Hey, you are not him, you're you. When they were all over you to go into your father's pipe fitting business, did you cave? (なぁ、ジョーイはパパとは違うよ。ジョーイはジョーイだよ。みんな[お前の家族]がジョーイに、パパのパイプをフィットする仕事に就くようにとうるさく言った時、ジョーイはそれに屈服したか?)
パパの仕事は、pipe fitting business 「パイプをフィットする仕事」、つまり、配管を取り付けるような仕事だ、と言っていますね。
(Rach からのお願い)
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レイチェル: No. (いいえ。)
ジョーイ: My old man is doing a plumbing job down there and he heard they have an opening. So, you want me to see if he can get you an interview? (おれの親父がそこで配管工事をしていて、仕事の空きがあるって聞いたんだ。だから、レイチェルが面接を受けられるかどうか、俺が聞いてやろうか?(→訂正:(配管工事をしている)親父が、レイチェルに面接を受けられるようにする(面接の口を利く)ことができるかどうか、俺が確認しようか? 訂正ここまで)
レイチェル: Oh, my God, yes! I would love that! Oh, that's soo sweet, Joey. (まぁ、なんてこと! もちろんよ! そうして欲しいわ! もう、そんなことしてくれるなんて、なんて優しいの、ジョーイ。)
ジョーイ: Not a problem. (大したことないよ。)
レイチェル: Thanks. (ありがとう。)
Fortunata Fashions というのは架空の名前のようです。ぐぐっても、フレンズ関係のサイトしか見つかりませんので。
レイチェルが知らない、と言っているので、マイナーなデザイン会社、ブランドということでしょう。
それでも彼女としては嬉しい、ということですね。
マイナーなものをあげないといけないので、有名ブランドの名前を使うわけにもいかず、架空の名前を作った、ということかな、と。
ここでの my old man というのは「親父、父親」のことですね。
フレンズ2-21その26 で、old という言葉を取り上げていて、そのコメント欄で、もっと詳しく old について語っています。
そのコメント欄でも触れたのですが、old man について興味深い記事がありましたので、再度ここで引用させていただきます。
週刊ST(ジャパンタイムズ発行の抄訳付き英字新聞)の2006年9月22日号の宮脇孝雄さんの「翻訳の料理法」というコラムに、
「old man は「老人」とは限らない」
という話が載っていました。
そのコラムから引用させていただくと、
「父親(father)の意味で、old man が使われることもある。これも実年齢とは関係がなく、15歳の少年が37歳の父親のことを my old man と呼んだりする。「うちのじいさんがね」と訳してはいけない。」
今回のジョーイのセリフの My old man がまさにこれに該当しますね。
old は「年老いた」ではなくて、自分と比べて年上の、という感じなんでしょう。
plumb は「(建物・部屋などに)ガス・水道の配管(工事)をする、配管工として働く」。
plumber は「配管工」ですね。
発音は、plumb が「プラム」、plumber が「プラマー」で、最後の b は発音しません。comb などと同じです。
この plumb や plumber という単語、TOEIC に時々出ます。
「配管工事はいつ行われるか」などのパート3の会話形式でよく耳にします。
同じセリフに登場する、an opening 「(就職)口、(仕事の)空き」も TOEIC 頻出ですね。
アリー my Love のシーズン5で、ジョン・ボン・ジョビがアリーの恋人役としてゲスト出演していましたが、彼は配管工という設定でした。(アリーが購入した家の配管工事に来ていて出会った…はず)
Wikipedia 英語版: Ally McBeal の Guest stars の項目にも、
A plumber who was Ally's boyfriend for a short period of time
と書いてあります。
今回のセリフから、ジョーイのパパは配管工であることがわかるのですが、実は既にフレンズ1-13 のセリフで、ジョーイのパパが配管工であることが示唆されていました。
チャンドラー: Hey, you are not him, you're you. When they were all over you to go into your father's pipe fitting business, did you cave? (なぁ、ジョーイはパパとは違うよ。ジョーイはジョーイだよ。みんな[お前の家族]がジョーイに、パパのパイプをフィットする仕事に就くようにとうるさく言った時、ジョーイはそれに屈服したか?)
パパの仕事は、pipe fitting business 「パイプをフィットする仕事」、つまり、配管を取り付けるような仕事だ、と言っていますね。
(Rach からのお願い)
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