ジョーイがクリスマスツリーを売っている仕事場に来たフィービー。
ここにいる木々たちは、そのクリスマスツリーとしての運命を全うしているんだ、と説得するジョーイですが…。
フィービー: (One of Joey's co-workers, walks by with a dead tree.) Yikes! That one doesn't look very fulfilled. ([ジョーイの同僚の一人が枯れた木を持って傍を歩いて行く] いやだ! あの木はそれほど満ち足りているようには見えないわ。)
ジョーイ: Oh, that's, that's ah, one of the old ones. He's just taking it to the back. (あぁ、あれは古い木のひとつなんだよ。彼はただあれを裏に運んでいるだけだ。)
フィービー: You keep the old ones in the back? That is so ageist. (ここでは古い木は裏で保管しておくの? それってすごく老人差別的だわ。)
ジョーイ: Well, we have to make room for the fresh ones. (そうだね、新鮮で新しい木のために場所を空けておかないといけないんだ。)
フィービー: So what happens to the old guys? (それで、古い木たちはどうなるの?)
ジョーイ: Well, they go into the chipper. (そうだね、彼らはチップ加工機(チッパー)に入るんだ[チップ加工機に入れられるんだ]。)
フィービー: Why, I have a feeling that's not as happy as it sounds. (Joey points out one going into the chipper to her, as this haunty, demonic music starts to play in the background) No! Nooooo!!! (she winces in horror and hides her face against Joey's shoulder, as she sees the tree spit out from the chipper.) (まぁ、その go into the chipper という話は、chipper (元気のよい)という言葉の響きのようには、ハッピーな感じがしないように思うわ。[ジョーイはチップになろうとしている木を彼女に指で示す。その時、幽霊や悪霊のような音楽がバックに流れる] いや! いや〜! [フィービーは恐怖でたじろぎ、ジョーイの肩に顔を隠す。その時、チッパーから木が吐き出されるのを見る])
ジョーイ: (to the guy operating the chipper) Hey! Hey!! (makes the 'cut it' motion with his hands) ([チッパーを操作している男性に対して] おい、おい! [手で「やめろ」の動きをする])
yikes は「ヤイクス」と発音されていますが、衝撃を表す間投詞のようですね。
You keep the old ones in the back? の you はジョーイ個人を指しているのではなくて、あなたを含めてここで働いている人たちは、木をそういうところに置いておくの?みたいな感じでしょう。
ageist は形容詞で「老人差別の」。
ageism なら名詞で「年齢差別、(特に)老人差別」ですね。
最初、ageist という言葉を見た時に、egoist 「エゴイスト、利己主義者」とか、racist 「人種差別主義者」などの「そういう主義を持った”人”」という意味かと思ったのですが、ageist の場合は形容詞なのですね。
「老人差別主義者」の場合も ageist と言うのかもしれませんが。
pianist, stylist などのように、-ist という接尾語は「…する人」「…主義者」を表すことが多いですよね。
フィービーは、古い木々のことを the old guys と呼んでいます。
生きとし生けるものすべてに愛情を注ぐフィービーなので、擬人化して呼んでいるようです。
chipper を辞書で調べると、「元気の良い、快活な」という形容詞しか出てきませんが、ジョーイの言っている意味は、chip にするもの、chip を作り出す機械、という意味のようです。
chip は「木のかけら、木っ端(こっぱ)」。
I have a feeling that's not as happy as it sounds. について。
I have a feeling (that) で「(that 以下)という感じがする」。
セリフの that は、that's という形になっていることからわかるように、「名詞節を導く接続詞の that 」ではなくて、つまり、I have a feeling that+SV の that ではなくて、ジョーイが今言った、go into the chipper というフレーズを指しています。
そのフレーズの響き・サウンドのようにハッピーな感じがしない、というのは、chipper には上に述べたように「元気の良い、快活な」という意味があるのに、chipper という単語が聞こえた割には、そういう楽しそうで幸せそうな感じがしないわね、chipper という言葉が使われている割には、「チップになってしまう」という寂しい話よね、と言っているわけです。
チップ(chip)になるよ、じゃなくて、「チッパー(chipper)の中に入るよ」と表現することで、形容詞の chipper を使ったジョーク・しゃれを言うことができるわけです。
the old guys たちが粉々になっていく様子を見て、恐怖で叫ぶフィービー。
フィービーが怖がってるだろ、やめろよ!という感じで、首の辺りを手のひらで切るような仕草(しぐさ)をしています。
ト書きには makes the 'cut it' motion with his hands とありますね。
フレンズ3-9その20 では、"Ross is done!" 「ロスはおしまいね!」 と言う時に、モニカは人差し指で首を横に切るような仕草をしていました。
その時のニュアンスは「死ぬ、おしまい」という意味のようでしたが、今回は「やめろ、終えろ」みたいなニュアンスのようです。
指か手全体か、の違いはあるのですが、首を切るのはどちらも死のイメージで、「死ぬ」か「終わりにする」の意味で使われるのでしょう。
私の好きな新スタートレックでは(笑)、ピカード艦長が敵からは見えないところで自分のクルーにこの仕草をして、「やめろ」とか「回線を切れ」みたいな意味で使っているのを何度か見たことある気がします。
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2008年01月11日
2008年01月10日
お泊りパーティには招かれないけど フレンズ3-10その10
[Scene: A hallway, Ross is selling Brown Bird cookies for Sarah, he stops and knocks on a door.]
廊下。ロスはサラのためにブラウンバード・クッキーを売っている。彼は立ち止まり、あるドアをノックする。
女性: (looking through her peephole, we see Ross standing in the hallway.) Yes? ([彼女が覗き穴から覗くと、視聴者の目には、ロスが廊下で立っているのが見える] はい?)
ロス: Hi, I'm selling Brown Bird cookies. (はい、僕はブラウンバード・クッキーを売っているんです。)
女性: You're no Brown Bird, I can see you through my peephole. (あなたはブラウンバードじゃないわ。覗き穴からあなたが見えるのよ。)
ロス: No, hi, I'm, I'm an honorary Brown Bird. (does the Brown Bird salute.) (いいえ。あの、僕は名誉職のブラウンバードなんです。[ブラウンバードの敬礼をする])
女性: What does that mean? (どういう意味?)
ロス: Ah, well, it means that I can sell cookies, but I'm not invited to sleepovers. (それはつまり、僕はクッキーを売ることができる、ということです。でも、お泊りパーティーには招かれません。)
女性: I can dial 911 at the press of a button, y'know. Now, go away! (ボタンを一押しすれば、911[緊急電話番号]に電話することができるんだよ。さあ、あっちへ行って!)
ロス: No, please, please, um, it's for a poor little girl who wants to go to Space Camp more than anything in the world. (そんなこと言わないで。世界で何よりスペースキャンプに行くことを望んでいる可愛そうな小さな女の子のためなんです。)
女性: I'm pressing. A policeman is on his way. (私はボタンを押してるよ。警察官がこっちに向かってる。)
ロス: Okay, okay! I'm going. I'm going. (goes across the hall to knock on another door.) (わかった、わかりました! 行きますよ。行きますよ。[廊下を横切って、別のドアをノックする])
女性: I can still see you! (まだ、あんたの姿が見えてるよ!)
ロス: All right! (わかったよ!)
honorary は「名誉職の、肩書きの」。
見た目は他のブラウンバードの女の子たちと随分違うけど、肩書き上は、ブラウンバードの一員なんだ、騙(かた)っているのではない、ということです。
sleep over は「(人の家に)外泊する」。
ここでの sleepovers は、名詞 sleepover の複数形ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
sleepover [noun]: [countable]
a party for children in which they stay the night at someone's house
つまり、「誰かの家に一晩泊まる、という子供のパーティー」。
an honorary Brown Bird というのはどういう意味かと聞かれて、ロスはその内容を答えています。
ブラウンバードの協会・組織からは、クッキーを売ることは許されているけれど、女の子たちの夜のお泊りパーティーには年齢や性別のせいで参加はできないんですけどね、と冗談めかして、自分の立場を説明しているのですね。
at the press of a button は「ボタンの一押しで」。
ボタンを押せばすぐに警察に連絡できるんだよ、というニュアンスです。
911 はアメリカでの警察・救急・消防を呼ぶ緊急電話番号。
フレンズ1-22その6 でも、911 という番号が出てきました。
wants to go to Space Camp more than anything in the world は「世界中にあるどんなことよりも、スペースキャンプに行くことを望んでいる」ということで、その子にとっては、それが一番の望みだ、ということですね。
日本語でも「誰よりも君を愛してる」なんて言い方がありますから、「誰より、何より」と比較することで、それが「最高」であることを示すのは、英語も日本語も同じですね。
I can dial 911 「911 にダイヤルできる」と言っているのに、ロスが立ち去ろうとしないので、I'm pressing 「今、電話をかけているところよ。」とその行為を実行に移したことを告げています。
フレンズ3-2その13 では、暗証コードを使って、元カレのリチャードの留守電のメッセージを聞こうとするモニカに、
ロス: Okay, Mon, I really don't think this is the... Okay, you're dialing, you are dialing. (いいか、モニカ。僕はこんなことは絶対に(しちゃいけないことだと思うよ)…あぁ、ダイヤルしてるんだね、もうダイヤルしてるんだね。)
と言うセリフがありました。
これも、モニカがすると言っている行為について、それはどうかなと苦言を呈そうとしているのに、モニカはすでに実行に移してしまっている様子を、You are dialing. という現在進行形で表現しているのですね。
I'm going. は「あっちに行きますよ。」という意味になります。
おばさんのいる方向とは違う方向に行く、ということです。
これが、I'm coming. だったら、そのおばさんのいる部屋に入りますよ、近づきますよ、という意味になるのですね。
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廊下。ロスはサラのためにブラウンバード・クッキーを売っている。彼は立ち止まり、あるドアをノックする。
女性: (looking through her peephole, we see Ross standing in the hallway.) Yes? ([彼女が覗き穴から覗くと、視聴者の目には、ロスが廊下で立っているのが見える] はい?)
ロス: Hi, I'm selling Brown Bird cookies. (はい、僕はブラウンバード・クッキーを売っているんです。)
女性: You're no Brown Bird, I can see you through my peephole. (あなたはブラウンバードじゃないわ。覗き穴からあなたが見えるのよ。)
ロス: No, hi, I'm, I'm an honorary Brown Bird. (does the Brown Bird salute.) (いいえ。あの、僕は名誉職のブラウンバードなんです。[ブラウンバードの敬礼をする])
女性: What does that mean? (どういう意味?)
ロス: Ah, well, it means that I can sell cookies, but I'm not invited to sleepovers. (それはつまり、僕はクッキーを売ることができる、ということです。でも、お泊りパーティーには招かれません。)
女性: I can dial 911 at the press of a button, y'know. Now, go away! (ボタンを一押しすれば、911[緊急電話番号]に電話することができるんだよ。さあ、あっちへ行って!)
ロス: No, please, please, um, it's for a poor little girl who wants to go to Space Camp more than anything in the world. (そんなこと言わないで。世界で何よりスペースキャンプに行くことを望んでいる可愛そうな小さな女の子のためなんです。)
女性: I'm pressing. A policeman is on his way. (私はボタンを押してるよ。警察官がこっちに向かってる。)
ロス: Okay, okay! I'm going. I'm going. (goes across the hall to knock on another door.) (わかった、わかりました! 行きますよ。行きますよ。[廊下を横切って、別のドアをノックする])
女性: I can still see you! (まだ、あんたの姿が見えてるよ!)
ロス: All right! (わかったよ!)
honorary は「名誉職の、肩書きの」。
見た目は他のブラウンバードの女の子たちと随分違うけど、肩書き上は、ブラウンバードの一員なんだ、騙(かた)っているのではない、ということです。
sleep over は「(人の家に)外泊する」。
ここでの sleepovers は、名詞 sleepover の複数形ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
sleepover [noun]: [countable]
a party for children in which they stay the night at someone's house
つまり、「誰かの家に一晩泊まる、という子供のパーティー」。
an honorary Brown Bird というのはどういう意味かと聞かれて、ロスはその内容を答えています。
ブラウンバードの協会・組織からは、クッキーを売ることは許されているけれど、女の子たちの夜のお泊りパーティーには年齢や性別のせいで参加はできないんですけどね、と冗談めかして、自分の立場を説明しているのですね。
at the press of a button は「ボタンの一押しで」。
ボタンを押せばすぐに警察に連絡できるんだよ、というニュアンスです。
911 はアメリカでの警察・救急・消防を呼ぶ緊急電話番号。
フレンズ1-22その6 でも、911 という番号が出てきました。
wants to go to Space Camp more than anything in the world は「世界中にあるどんなことよりも、スペースキャンプに行くことを望んでいる」ということで、その子にとっては、それが一番の望みだ、ということですね。
日本語でも「誰よりも君を愛してる」なんて言い方がありますから、「誰より、何より」と比較することで、それが「最高」であることを示すのは、英語も日本語も同じですね。
I can dial 911 「911 にダイヤルできる」と言っているのに、ロスが立ち去ろうとしないので、I'm pressing 「今、電話をかけているところよ。」とその行為を実行に移したことを告げています。
フレンズ3-2その13 では、暗証コードを使って、元カレのリチャードの留守電のメッセージを聞こうとするモニカに、
ロス: Okay, Mon, I really don't think this is the... Okay, you're dialing, you are dialing. (いいか、モニカ。僕はこんなことは絶対に(しちゃいけないことだと思うよ)…あぁ、ダイヤルしてるんだね、もうダイヤルしてるんだね。)
と言うセリフがありました。
これも、モニカがすると言っている行為について、それはどうかなと苦言を呈そうとしているのに、モニカはすでに実行に移してしまっている様子を、You are dialing. という現在進行形で表現しているのですね。
I'm going. は「あっちに行きますよ。」という意味になります。
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2008年01月09日
向かいの家のテレビを見る フレンズ3-10その9
ロス: Say, how many more boxes would you have to sell in order to win? (ねぇ、勝つためには[スペースキャンプへの旅行の権利を得るためには]、あとどのくらいの箱を売らないといけないの?)
サラ: The girl who won last year sold 475. (去年勝った女の子は475個売ったって。)
ロス: Yeah. (そうなんだ…。)
サラ: So far, I've sold 75. (これまでのところ、私は75個を売ったわ。)
ロス: Four hundred, huh? Well, that sounds doable. (starts to get out his wallet) How much are the boxes? (あと400個なんだね? うん、400個くらいなら何とかなりそうだな。[ロスは自分の財布を取り出そうとする] その箱はいくらなの?)
サラ: Five dollars a box. (1箱5ドル。)
ロス: (puts away his wallet) And what is second prize? ([財布をしまって] それで2位は何なの?)
サラ: A 10-speed bike. But I'd rather have something my dad couldn't sell. (10変速の自転車。でも、パパが売りに出すことができないものがいいの。)
ロス: Well, that makes sense. (うーん、それは一理ある。)
サラ: Could you do me one favor? If it's not too much trouble. (一つお願いを聞いてくれる? もしすごく面倒でなければ。)
ロス: Yeah, Sarah. Anything. (いいよ、サラ。何でもどうぞ。)
サラ: Could you pull the curtains open for me? The astronauts from the space shuttle are gonna be on the news. Since we don't have a TV, so the lady across the alley said she'd push hers up to her window, so I can watch it. (私のためにカーテンを引いて[開けて]くれる? スペースシャトルの宇宙飛行士がニュースに出る予定なの。うちの家にはテレビがないから、路地[裏通り]の向かいの女の人が、自分のテレビを窓のところまで上げてあげる、って言ってた。そうしたら、私がそれを見ることができるから。)
so far は「今までのところ、これまでのところ」。
So far, so good. 「これまでのところはいい感じ。」という決まり文句もありますね。
that sounds doable の doable は do に可能の語尾 -able がついたもので、「することのできる」。
この場合は、400個と聞いて、doable と言った後、財布を出そうとしているところから、「じゃあ、僕が400個買ってあげよう」と思っているわけですね。
400個くらいなら買ってあげられそうだ、それくらいなら可能だ、という意味の、doable です。
でも箱の値段を聞いてみたら、思ったより高かったのでしょうね、出しかけた財布をひっこめてしまいます(笑)。
組織の運営に対しての寄付のような形のクッキーのようですから、普通のクッキーよりもかなり割高なんでしょうね。
高額でも、小さい女の子がけなげに売り歩いているから、という理由で、チャリティーの精神でみんな買ってあげている、ということでしょう。
bike というのは、bicycle の短縮形で、「自転車」。
日本語と同じように「バイク」すなわち「オートバイ」も指すようですが、紛らわしいですね。
普通は、オートバイの場合は、motorcycle という場合が多いでしょうか?
10変速の自転車も悪くないけど、それだとパパが売りに出してしまう、売ってお金に換えてしまう、というサラ。かなり悲惨な家庭ですね。
ロスもそれまでの話を聞いて、いかにもそういうことをしそうなパパだと悟ったんでしょうね。すぐにその意見に納得しているところがおかしいです。
Could you do me one favor? If it's not too much trouble. という依頼文について。
サラはこまっしゃくれた、というか、やはり苦労をしているので冷めた感じのする女の子ですが、頼む時には丁寧な言い回しを使っているようです。
Could you do me one favor? と仮定法の could を使っていて「もしできることなら…してもらえますか?」と丁寧な表現になっています。
その後さらに、「もし、それがものすごく面倒なことでなければ」と付け足しています。
「私はそんなに面倒をかけるつもりはないけど、ちょっとは面倒をかけちゃうかもしれない、それでもお願いを聞いてもらえますか?」みたいな感じでしょうか。
丁寧に言われたロスは、もちろん自分は加害者だという気持ちもありますから、素直に Anything. 「なんでもどうぞ」と答えます。
お願いは「カーテンを開けること」。
カーテンを開けると、別の部屋の人のテレビが見られる、と言っています。
それも、ちゃんと事前に話をつけてあるところがしっかりしていますよね。
前を走っている車の中のカーナビのテレビ映像を見るようなもので、非常に見えにくいと思うのですが、それほどまでに見たいなんて、けなげですよねぇ。
恵まれた家庭に育ったロスには考えられない話でしょう。
自分が怪我させた子供が、こんなに大変な毎日を送っているなんて、ますます自己嫌悪感が高まってしまいますね。
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サラ: The girl who won last year sold 475. (去年勝った女の子は475個売ったって。)
ロス: Yeah. (そうなんだ…。)
サラ: So far, I've sold 75. (これまでのところ、私は75個を売ったわ。)
ロス: Four hundred, huh? Well, that sounds doable. (starts to get out his wallet) How much are the boxes? (あと400個なんだね? うん、400個くらいなら何とかなりそうだな。[ロスは自分の財布を取り出そうとする] その箱はいくらなの?)
サラ: Five dollars a box. (1箱5ドル。)
ロス: (puts away his wallet) And what is second prize? ([財布をしまって] それで2位は何なの?)
サラ: A 10-speed bike. But I'd rather have something my dad couldn't sell. (10変速の自転車。でも、パパが売りに出すことができないものがいいの。)
ロス: Well, that makes sense. (うーん、それは一理ある。)
サラ: Could you do me one favor? If it's not too much trouble. (一つお願いを聞いてくれる? もしすごく面倒でなければ。)
ロス: Yeah, Sarah. Anything. (いいよ、サラ。何でもどうぞ。)
サラ: Could you pull the curtains open for me? The astronauts from the space shuttle are gonna be on the news. Since we don't have a TV, so the lady across the alley said she'd push hers up to her window, so I can watch it. (私のためにカーテンを引いて[開けて]くれる? スペースシャトルの宇宙飛行士がニュースに出る予定なの。うちの家にはテレビがないから、路地[裏通り]の向かいの女の人が、自分のテレビを窓のところまで上げてあげる、って言ってた。そうしたら、私がそれを見ることができるから。)
so far は「今までのところ、これまでのところ」。
So far, so good. 「これまでのところはいい感じ。」という決まり文句もありますね。
that sounds doable の doable は do に可能の語尾 -able がついたもので、「することのできる」。
この場合は、400個と聞いて、doable と言った後、財布を出そうとしているところから、「じゃあ、僕が400個買ってあげよう」と思っているわけですね。
400個くらいなら買ってあげられそうだ、それくらいなら可能だ、という意味の、doable です。
でも箱の値段を聞いてみたら、思ったより高かったのでしょうね、出しかけた財布をひっこめてしまいます(笑)。
組織の運営に対しての寄付のような形のクッキーのようですから、普通のクッキーよりもかなり割高なんでしょうね。
高額でも、小さい女の子がけなげに売り歩いているから、という理由で、チャリティーの精神でみんな買ってあげている、ということでしょう。
bike というのは、bicycle の短縮形で、「自転車」。
日本語と同じように「バイク」すなわち「オートバイ」も指すようですが、紛らわしいですね。
普通は、オートバイの場合は、motorcycle という場合が多いでしょうか?
10変速の自転車も悪くないけど、それだとパパが売りに出してしまう、売ってお金に換えてしまう、というサラ。かなり悲惨な家庭ですね。
ロスもそれまでの話を聞いて、いかにもそういうことをしそうなパパだと悟ったんでしょうね。すぐにその意見に納得しているところがおかしいです。
Could you do me one favor? If it's not too much trouble. という依頼文について。
サラはこまっしゃくれた、というか、やはり苦労をしているので冷めた感じのする女の子ですが、頼む時には丁寧な言い回しを使っているようです。
Could you do me one favor? と仮定法の could を使っていて「もしできることなら…してもらえますか?」と丁寧な表現になっています。
その後さらに、「もし、それがものすごく面倒なことでなければ」と付け足しています。
「私はそんなに面倒をかけるつもりはないけど、ちょっとは面倒をかけちゃうかもしれない、それでもお願いを聞いてもらえますか?」みたいな感じでしょうか。
丁寧に言われたロスは、もちろん自分は加害者だという気持ちもありますから、素直に Anything. 「なんでもどうぞ」と答えます。
お願いは「カーテンを開けること」。
カーテンを開けると、別の部屋の人のテレビが見られる、と言っています。
それも、ちゃんと事前に話をつけてあるところがしっかりしていますよね。
前を走っている車の中のカーナビのテレビ映像を見るようなもので、非常に見えにくいと思うのですが、それほどまでに見たいなんて、けなげですよねぇ。
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2008年01月08日
インドのタージ・マハルじゃなくて… フレンズ3-10その8
[Scene: Sarah's bedroom, her room is decorated with a space motif.]
サラのベッドルーム。彼女の部屋は宇宙のモチーフで装飾されている。
ロス: So, this must be kinda neat for ya, huh? I mean, your Dad tells me that you get a couple of days off school, and you, you ah, don't have to sell those cookies anymore. (それで、これは君にとっていいことに違いないよ。つまり、君のパパが言うように、君は学校を2、3日休めるし、そのクッキーをもう売る必要がないんだ。)
サラ: Well, I kinda wanted to sell the cookies. The girl who sells the most wins a trip to Space Camp, and gets to sit in a real space shuttle. (私はそのクッキーを売りたいのよ。一番たくさんクッキーを売る女の子は、スペースキャンプへの旅行を獲得できるの。そして、本物のスペースシャトルに座ることになるのよ。)
ロス: Wow, you ah, you really like all this space stuff, huh? (わぁ。君は、君は本当に、こういう宇宙のものが好きなんだね?)
サラ: Yeah. My Dad says if I'd spend as much time helping him clean apartments, as I do daydreaming about outer space, he'd be able to afford a trip to the Taj Mahal. (そうよ。パパは言うの、もし、私が外宇宙のことを考えている時間と同じくらいの時間を、パパがアパートを掃除する手伝いに費やしたら、タージ・マハルに旅行できるくらいのお金が貯まるだろうって。)
ロス: I think you would have to clean a whole lot of apartments to go all the way to India. (インドまで行くためには、アパートのを片っ端から掃除しないといけないと思うよ。)
サラ: No. The one in Atlantic City, Dad loves the slots. He says he's gonna double the college money my Grandma left me. (違うの。アトランティック・シティにあるタージ・マハルよ。パパはスロットが好きなの。パパはいつも言ってるわ。私のおばあちゃんが私に残してくれた大学(入学)資金を倍増してやるって。)
ロス: Huh. Well, good luck to Dad. (はぁ。そうだね、パパに幸運を祈ってるよ。)
motif は「主題、動機、テーマ、基調、モチーフ」。
motive 「動機」と形や意味が似ていますが、motif はフランス語から来た言葉のようです。
スペースキャンプ(Space Camp)について。
Space Camp Online
9歳から11歳までの子供が参加できるようです。
参加費用なども書いてあります。2008年春だと、6日間で 749ドルのようですね。
Wikipedia 英語版: United States Space Camp
これを題材にした、SpaceCamp という1986年の映画もあったようです。
Wikipedia 英語版: SpaceCamp
as much time as で、「…するのと同じくらいの時間」。
help him clean apartments で、apartments と複数になっていますね。
an apartment は、an apartment building 「アパートの建物」の中で、一家族、一世帯の区画を指しますね。
フレンズたちのようにルームシェアしている場合は、ジョーイ&チャンドラーの部屋が、an apartment になるわけです。
フレンズ2-16その14 では、「ジョーイは別の部屋に引っ越したがっている」と勘ぐるチャンドラーに、
ジョーイ: Why would I want another apartment? I've already got an apartment that I love. (どうして俺がもうひとつ別のアパートを欲しいってことになるんだよ? 俺にはもうすでに愛すべきアパートがあるっていうのに。)
というセリフもありました。
ただ、研究社 新英和中辞典には、apartment = apartment house [building] という語義もあり、場合によっては、建物全体を指すこともあるようです。
apartments を clean するとお金が稼げるように言っていますので、これは自分の部屋を掃除するとかではなくて、そういうアパートの複数の部屋部屋を掃除する(あるいは、アパートのビルをいくつか掃除する)というのがパパの仕事だということみたいですね。
そして、サラは宇宙のことばっかり考えているので、その膨大な時間をパパの仕事の手伝いに回したら、さぞかし儲かって、タージ・マハルにまで旅行できるくらいにお金が貯まるよ、といつも言われている、という話です。
まぁ、よく言われる話ですよね。そんな夢みたいなこと考えてる暇があったら、手伝いしたら?、勉強したら?、仕事したら?みたいに。
a whole lots of は「全部、全て、片っ端から」。
a whole lot of apartments については、apartment が「一世帯の区画」を指すのなら、「アパートの部屋部屋を片っ端から、端から端まで」という意味になるでしょうし、「アパートメント・ビルディング」という建物を指すのなら、ここらじゅうにあるあらゆるビルを掃除して回る、みたいな意味になるでしょう。
部屋単位で考えているにしても、ビル単位で考えているにしても、とにかくものすごい数の部屋、存在する部屋の全てを片っ端から掃除していくくらいじゃないと、インドまでは行けそうにないよね、ということのようです。
でも、サラの言っているタージ・マハルはインドではなくて、ニュージャージー州のアトランティック・シティにあるとのこと。
そのセリフから、そこにカジノがあるらしい、ということがわかるので、"Taj Mahal" "Atlantic City" の2語をサーチボックスに入れてぐぐってみると…出てきました!
Trump Taj Mahal Atlantic City Hotel & Casino
Trump Taj Mahal という名前のホテルとカジノがアトランティック・シティにあるのですね。
Trump という名前がついているように、不動産王ドナルド・トランプ氏が 1990年に開業したカジノのようです。
話を聞いていると、とんでもないパパのようですね。
2倍にしてやる、と言いながら、要はギャンブルにそういう大事なお金をつぎ込んでしまっている、ということです。
ロスも「パパの幸運を祈る」としか言えない(笑)。
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サラのベッドルーム。彼女の部屋は宇宙のモチーフで装飾されている。
ロス: So, this must be kinda neat for ya, huh? I mean, your Dad tells me that you get a couple of days off school, and you, you ah, don't have to sell those cookies anymore. (それで、これは君にとっていいことに違いないよ。つまり、君のパパが言うように、君は学校を2、3日休めるし、そのクッキーをもう売る必要がないんだ。)
サラ: Well, I kinda wanted to sell the cookies. The girl who sells the most wins a trip to Space Camp, and gets to sit in a real space shuttle. (私はそのクッキーを売りたいのよ。一番たくさんクッキーを売る女の子は、スペースキャンプへの旅行を獲得できるの。そして、本物のスペースシャトルに座ることになるのよ。)
ロス: Wow, you ah, you really like all this space stuff, huh? (わぁ。君は、君は本当に、こういう宇宙のものが好きなんだね?)
サラ: Yeah. My Dad says if I'd spend as much time helping him clean apartments, as I do daydreaming about outer space, he'd be able to afford a trip to the Taj Mahal. (そうよ。パパは言うの、もし、私が外宇宙のことを考えている時間と同じくらいの時間を、パパがアパートを掃除する手伝いに費やしたら、タージ・マハルに旅行できるくらいのお金が貯まるだろうって。)
ロス: I think you would have to clean a whole lot of apartments to go all the way to India. (インドまで行くためには、アパートのを片っ端から掃除しないといけないと思うよ。)
サラ: No. The one in Atlantic City, Dad loves the slots. He says he's gonna double the college money my Grandma left me. (違うの。アトランティック・シティにあるタージ・マハルよ。パパはスロットが好きなの。パパはいつも言ってるわ。私のおばあちゃんが私に残してくれた大学(入学)資金を倍増してやるって。)
ロス: Huh. Well, good luck to Dad. (はぁ。そうだね、パパに幸運を祈ってるよ。)
motif は「主題、動機、テーマ、基調、モチーフ」。
motive 「動機」と形や意味が似ていますが、motif はフランス語から来た言葉のようです。
スペースキャンプ(Space Camp)について。
Space Camp Online
9歳から11歳までの子供が参加できるようです。
参加費用なども書いてあります。2008年春だと、6日間で 749ドルのようですね。
Wikipedia 英語版: United States Space Camp
これを題材にした、SpaceCamp という1986年の映画もあったようです。
Wikipedia 英語版: SpaceCamp
as much time as で、「…するのと同じくらいの時間」。
help him clean apartments で、apartments と複数になっていますね。
an apartment は、an apartment building 「アパートの建物」の中で、一家族、一世帯の区画を指しますね。
フレンズたちのようにルームシェアしている場合は、ジョーイ&チャンドラーの部屋が、an apartment になるわけです。
フレンズ2-16その14 では、「ジョーイは別の部屋に引っ越したがっている」と勘ぐるチャンドラーに、
ジョーイ: Why would I want another apartment? I've already got an apartment that I love. (どうして俺がもうひとつ別のアパートを欲しいってことになるんだよ? 俺にはもうすでに愛すべきアパートがあるっていうのに。)
というセリフもありました。
ただ、研究社 新英和中辞典には、apartment = apartment house [building] という語義もあり、場合によっては、建物全体を指すこともあるようです。
apartments を clean するとお金が稼げるように言っていますので、これは自分の部屋を掃除するとかではなくて、そういうアパートの複数の部屋部屋を掃除する(あるいは、アパートのビルをいくつか掃除する)というのがパパの仕事だということみたいですね。
そして、サラは宇宙のことばっかり考えているので、その膨大な時間をパパの仕事の手伝いに回したら、さぞかし儲かって、タージ・マハルにまで旅行できるくらいにお金が貯まるよ、といつも言われている、という話です。
まぁ、よく言われる話ですよね。そんな夢みたいなこと考えてる暇があったら、手伝いしたら?、勉強したら?、仕事したら?みたいに。
a whole lots of は「全部、全て、片っ端から」。
a whole lot of apartments については、apartment が「一世帯の区画」を指すのなら、「アパートの部屋部屋を片っ端から、端から端まで」という意味になるでしょうし、「アパートメント・ビルディング」という建物を指すのなら、ここらじゅうにあるあらゆるビルを掃除して回る、みたいな意味になるでしょう。
部屋単位で考えているにしても、ビル単位で考えているにしても、とにかくものすごい数の部屋、存在する部屋の全てを片っ端から掃除していくくらいじゃないと、インドまでは行けそうにないよね、ということのようです。
でも、サラの言っているタージ・マハルはインドではなくて、ニュージャージー州のアトランティック・シティにあるとのこと。
そのセリフから、そこにカジノがあるらしい、ということがわかるので、"Taj Mahal" "Atlantic City" の2語をサーチボックスに入れてぐぐってみると…出てきました!
Trump Taj Mahal Atlantic City Hotel & Casino
Trump Taj Mahal という名前のホテルとカジノがアトランティック・シティにあるのですね。
Trump という名前がついているように、不動産王ドナルド・トランプ氏が 1990年に開業したカジノのようです。
話を聞いていると、とんでもないパパのようですね。
2倍にしてやる、と言いながら、要はギャンブルにそういう大事なお金をつぎ込んでしまっている、ということです。
ロスも「パパの幸運を祈る」としか言えない(笑)。
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2008年01月07日
いいんだよ、スイートハート フレンズ3-10その7
[cut to Gunther retraining Rachel.]
ガンターがレイチェルを再教育している画面にカット。
ガンター: After you deliver the drinks, you take the empty tray.... (飲み物を運んだ後、君は空(から)のトレー[お盆]を…)
レイチェル: Gunther, Gunther, please, I've worked here for two and a half years. I know the empty trays go over there. (points to the counter.) (ガンター、ガンター、勘弁してよ。私はここで2年半も働いているのよ。知ってるわ、そういう空のトレーはそこに置くのよ。[カウンターを指差す])
ガンター: What if you put them here? (sets the empty tray on another stack of empty trays on the back counter.) (もしトレーをここに置いたらどうなるかな? [後ろのカウンターの空のトレーが積んである上にそのトレーを置く])
レイチェル: Huh. Well, y'know that's actually a really good idea, because that way they'll be closer to the mugs. Y'know what, you should have the other waitresses do that too. (そうね。ほら、それは本当に良い考えだわ。だって、そうすれば、マグにより近くなるものね。ねぇ、ほかのウェイトレスにもそうさせるべきだわ。)
ガンター: They already do. That's why they call it the tray spot. (他のウェイトレスはすでにそうしてるんだ。だから、彼女たちはそれをトレー・スポットと呼んでるんだよ。)
レイチェル: Gee, I always heard them talk about that. I just always thought that it was a club they went to. Oh God, I'm, I'm sorry. (walks away) (まぁ。私はいつも、他のウェイトレスたちがトレー・スポットの話をするのを聞いていたわ。私は、トレー・スポットって、彼女たちが行くクラブのことだっていつも思っていたのよ。なんてこと、私…ごめんなさい。[立ち去る])
ガンター: It's all right. Sweetheart. (いいんだよ。スイートハート。)
レイチェルがガンターに言う please は、「どうかそんなことはよしてよ!」みたいなこと、つまり、「今さらそんな分かりきったこと聞かないでよ、人を初心者みたいに扱わないでよ。」という感じですね。
for two and a half years は「2年半」ですが、そういう数字がらみの表現は、ノンネイティブには意外とパッと出て来ないことがあります。
「2年半」と聞いて、とっさにこのフレーズが出るようにしておきたいですね。
They already do. は「すでに彼らは(いつも)そうしている、彼らにはすでにそういう習慣がついている」というニュアンスですね。
今、ガンターが示した場所は便利だから、これからそこに置くことにしたら?と提案するレイチェルですが、They already do. というセリフで、そこにお盆を置いていないのはレイチェルだけだった、ということがわかります。
spot というのは日本語でも「デートスポット」というように、「場所、地点」を指します。
そういう「デートスポット」のイメージからか、トレーの置き場所だとは思わなくて、そういう名前のクラブがあるとレイチェルは思っていたようです。
偉そうに言ったのに自分だけ知らなかったと落ち込むレイチェル。
謝って立ち去るのですが、それをなだめるように、It's all right. と言った後、sweetheart という a term of endearment 「親愛語」をそっと付け加えるガンターが可愛いですよね。
彼女を優しく慰める恋人になったつもりで、その言葉をかけながら、ささやかな幸せを噛み締めているのでしょう(笑)。
上の一連のやり取りは、「そんな初歩的なこと」を聞かないで、みたいに言っていたレイチェルが、「そんな初歩的なこと」さえ知らなかった、という展開になっています。
知らないレイチェルが悪いとはいえ、みじめになったレイチェルがかわいそうに見えてくるのですが、この最後のガンターの sweetheart というオチでくすっと笑えることで、見ている方も少し救われる気がしますね。
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ガンターがレイチェルを再教育している画面にカット。
ガンター: After you deliver the drinks, you take the empty tray.... (飲み物を運んだ後、君は空(から)のトレー[お盆]を…)
レイチェル: Gunther, Gunther, please, I've worked here for two and a half years. I know the empty trays go over there. (points to the counter.) (ガンター、ガンター、勘弁してよ。私はここで2年半も働いているのよ。知ってるわ、そういう空のトレーはそこに置くのよ。[カウンターを指差す])
ガンター: What if you put them here? (sets the empty tray on another stack of empty trays on the back counter.) (もしトレーをここに置いたらどうなるかな? [後ろのカウンターの空のトレーが積んである上にそのトレーを置く])
レイチェル: Huh. Well, y'know that's actually a really good idea, because that way they'll be closer to the mugs. Y'know what, you should have the other waitresses do that too. (そうね。ほら、それは本当に良い考えだわ。だって、そうすれば、マグにより近くなるものね。ねぇ、ほかのウェイトレスにもそうさせるべきだわ。)
ガンター: They already do. That's why they call it the tray spot. (他のウェイトレスはすでにそうしてるんだ。だから、彼女たちはそれをトレー・スポットと呼んでるんだよ。)
レイチェル: Gee, I always heard them talk about that. I just always thought that it was a club they went to. Oh God, I'm, I'm sorry. (walks away) (まぁ。私はいつも、他のウェイトレスたちがトレー・スポットの話をするのを聞いていたわ。私は、トレー・スポットって、彼女たちが行くクラブのことだっていつも思っていたのよ。なんてこと、私…ごめんなさい。[立ち去る])
ガンター: It's all right. Sweetheart. (いいんだよ。スイートハート。)
レイチェルがガンターに言う please は、「どうかそんなことはよしてよ!」みたいなこと、つまり、「今さらそんな分かりきったこと聞かないでよ、人を初心者みたいに扱わないでよ。」という感じですね。
for two and a half years は「2年半」ですが、そういう数字がらみの表現は、ノンネイティブには意外とパッと出て来ないことがあります。
「2年半」と聞いて、とっさにこのフレーズが出るようにしておきたいですね。
They already do. は「すでに彼らは(いつも)そうしている、彼らにはすでにそういう習慣がついている」というニュアンスですね。
今、ガンターが示した場所は便利だから、これからそこに置くことにしたら?と提案するレイチェルですが、They already do. というセリフで、そこにお盆を置いていないのはレイチェルだけだった、ということがわかります。
spot というのは日本語でも「デートスポット」というように、「場所、地点」を指します。
そういう「デートスポット」のイメージからか、トレーの置き場所だとは思わなくて、そういう名前のクラブがあるとレイチェルは思っていたようです。
偉そうに言ったのに自分だけ知らなかったと落ち込むレイチェル。
謝って立ち去るのですが、それをなだめるように、It's all right. と言った後、sweetheart という a term of endearment 「親愛語」をそっと付け加えるガンターが可愛いですよね。
彼女を優しく慰める恋人になったつもりで、その言葉をかけながら、ささやかな幸せを噛み締めているのでしょう(笑)。
上の一連のやり取りは、「そんな初歩的なこと」を聞かないで、みたいに言っていたレイチェルが、「そんな初歩的なこと」さえ知らなかった、という展開になっています。
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2008年01月06日
NYを見る唯一のチャンス フレンズ3-10その6
ジョーイ: And I gotta go sell some Christmas trees. (それから、俺はクリスマスツリーを売らないといけないんだ。)
フィービー: Have fun. Oh wait! No, don't! I forgot. I am totally against that now. (楽しんで。あぁ、待って! ダメよ! 忘れてたわ。私は今、それに対して完全に反対の立場なの。)
ジョーイ: What? Me having a job? (何に反対なの? 俺が仕事を持つことに反対なの?)
フィービー: No, no, I am against innocent trees being cut down in their prime, and their, their corpses grotesquely dressed in, like, tinsel and twinkly lights. (to Joey) Hey, how do you sleep at night? (違う違う。私が反対しているのは、何の罪もない木々がその絶頂期に切り倒されてしまうことについてよ。そして木々の死体はグロテスクに装飾されるのよ、ほら、金ピカの金属片とか、ピカピカ光るライトとか。[ジョーイに] ねぇ、夜眠ってる時どんな感じ?[どんな風に眠ってるの?])
ジョーイ: Well, I'm pretty tired from lugging the trees around. Hey, Phoebe listen, you got this all wrong. Those trees were born to be Christmas trees. They're fulfilling their life purpose, by, by making people happy. (木々をあちこち引きずり回しているからものすごく疲れてるんだ。ねぇ、フィービー、聞いてよ。君はこのことを完全に誤解してる。その木々たちは、クリスマスツリーになるために生まれてきたんだ。彼らは生涯の目的を果たしているんだよ、人を幸せにすることでね。)
フィービー: Really? (本当?)
(Phoebe turns and looks at Monica, while Joey frantically motions to Chandler to help him out.)
フィービーは振り返ってモニカを見る。その時、ジョーイはチャンドラーに、助けてくれよ、という仕草を必死にする。
チャンドラー: Yes! Yes, and ah, ah, the trees are happy too, because for most of them, it's their only chance to see New York. (そうだよ、そうだよ。それにその木々たちも幸せなんだよ。だって、その木々たちのほとんどにとっては、ニューヨークを見られる唯一のチャンスだからさ。)
I forgot. というのは、つい Have fun. と言ってしまったけど、やっぱり楽しんじゃだめよ。私はそれに対して反対の立場だってことを、すっかり、ころっと忘れてたわ、という感じ。
今、思い出したから、慌てて否定している、というニュアンスです。
in one's prime で「全盛期に(の・で)、絶頂期に、最盛期に」。
prime の形容詞の意味は「主要な、第一の」。
prime-time は「プライムタイム」と日本語になっていますが、「ゴールデンタイムの、テレビの視聴率が最も高い時間帯」のことですね。
a prime minister だと「総理大臣、首相」です。
corpse は「死体、死骸」。
「ティム・バートンのコープスブライド」(原題:Tim Burton's Corpse Bride)という2005年のアニメ映画もありましたね。
原題をそのままカタカナにしたような邦題ですが、「死体の花嫁」だと、子供が怖くて見られないから、でしょうか?
Wikipedia 英語版: Corpse Bride
Wikipedia 日本語版: ティム・バートンのコープスブライド
tinsel は「キラキラ・ピカピカ光る金属片・糸」。
how do you sleep at night? というのは、そんな風に何の罪もない木々を切り倒して、死体にキラキラピカピカの装飾をつけるような残酷な仕事に携わっているのに、何か呪われたりはしてないの? 夜には寝苦しかったり、金縛りにあったりすることはないの?みたいに尋ねているようですね。
この時期には、普通に行われている仕事なのに、フィービーにかかると、とんでもない悪行のように聞こえます。
そして、祟り(たたり)でもあるかのように言っているのですね。
前世・来世やカルマを信じるフィービーらしい発言です。
でも、ジョーイはそういうフィービーの意図には気付いていないようです。
夜はよく眠れている?という質問だと思って、「重たい木々をあっちこっちに運ぶ仕事だから、すごく疲れちゃって、だから、よく眠れているよ。」という答えのようですね。
チャンドラーの「ジョーイはフィービーの質問の意図がわかってないなぁ」という仕草に笑えます。
was/were born to be... は「…になるために生まれてきた」。
クイーンの I Was Born To Love You なら「君を愛するために生まれてきた」ですね。
まぁ、そういう木は山奥から運ばれてきたのでしょうから、これがNYを見る唯一のチャンスと言われれば確かにそうかも。
ジョーイを強力にバックアップするようなフォローでないところが、チャンドラーらしいです。
フレンズ1-19その2 では、ロスのペットであるおサルのマルセルが逃亡し、行方不明になった時、
チャンドラー: It's his first time out, so he'll do some of the touristy things. I'll go to Cats. You go to the Russian Tea Room. (初めての外出だから、観光客みたいなことするんじゃない? 俺はミュージカルのキャッツに行ってくる。君たちはロシアン・ティー・ルームへ行ってくれ。)
と言っていました。
クリスマスツリーが初めてNYを見るとか、おサルがNYを観光するとか、そういうネタがチャンドラーは好きですね(笑)。
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フィービー: Have fun. Oh wait! No, don't! I forgot. I am totally against that now. (楽しんで。あぁ、待って! ダメよ! 忘れてたわ。私は今、それに対して完全に反対の立場なの。)
ジョーイ: What? Me having a job? (何に反対なの? 俺が仕事を持つことに反対なの?)
フィービー: No, no, I am against innocent trees being cut down in their prime, and their, their corpses grotesquely dressed in, like, tinsel and twinkly lights. (to Joey) Hey, how do you sleep at night? (違う違う。私が反対しているのは、何の罪もない木々がその絶頂期に切り倒されてしまうことについてよ。そして木々の死体はグロテスクに装飾されるのよ、ほら、金ピカの金属片とか、ピカピカ光るライトとか。[ジョーイに] ねぇ、夜眠ってる時どんな感じ?[どんな風に眠ってるの?])
ジョーイ: Well, I'm pretty tired from lugging the trees around. Hey, Phoebe listen, you got this all wrong. Those trees were born to be Christmas trees. They're fulfilling their life purpose, by, by making people happy. (木々をあちこち引きずり回しているからものすごく疲れてるんだ。ねぇ、フィービー、聞いてよ。君はこのことを完全に誤解してる。その木々たちは、クリスマスツリーになるために生まれてきたんだ。彼らは生涯の目的を果たしているんだよ、人を幸せにすることでね。)
フィービー: Really? (本当?)
(Phoebe turns and looks at Monica, while Joey frantically motions to Chandler to help him out.)
フィービーは振り返ってモニカを見る。その時、ジョーイはチャンドラーに、助けてくれよ、という仕草を必死にする。
チャンドラー: Yes! Yes, and ah, ah, the trees are happy too, because for most of them, it's their only chance to see New York. (そうだよ、そうだよ。それにその木々たちも幸せなんだよ。だって、その木々たちのほとんどにとっては、ニューヨークを見られる唯一のチャンスだからさ。)
I forgot. というのは、つい Have fun. と言ってしまったけど、やっぱり楽しんじゃだめよ。私はそれに対して反対の立場だってことを、すっかり、ころっと忘れてたわ、という感じ。
今、思い出したから、慌てて否定している、というニュアンスです。
in one's prime で「全盛期に(の・で)、絶頂期に、最盛期に」。
prime の形容詞の意味は「主要な、第一の」。
prime-time は「プライムタイム」と日本語になっていますが、「ゴールデンタイムの、テレビの視聴率が最も高い時間帯」のことですね。
a prime minister だと「総理大臣、首相」です。
corpse は「死体、死骸」。
「ティム・バートンのコープスブライド」(原題:Tim Burton's Corpse Bride)という2005年のアニメ映画もありましたね。
原題をそのままカタカナにしたような邦題ですが、「死体の花嫁」だと、子供が怖くて見られないから、でしょうか?
Wikipedia 英語版: Corpse Bride
Wikipedia 日本語版: ティム・バートンのコープスブライド
tinsel は「キラキラ・ピカピカ光る金属片・糸」。
how do you sleep at night? というのは、そんな風に何の罪もない木々を切り倒して、死体にキラキラピカピカの装飾をつけるような残酷な仕事に携わっているのに、何か呪われたりはしてないの? 夜には寝苦しかったり、金縛りにあったりすることはないの?みたいに尋ねているようですね。
この時期には、普通に行われている仕事なのに、フィービーにかかると、とんでもない悪行のように聞こえます。
そして、祟り(たたり)でもあるかのように言っているのですね。
前世・来世やカルマを信じるフィービーらしい発言です。
でも、ジョーイはそういうフィービーの意図には気付いていないようです。
夜はよく眠れている?という質問だと思って、「重たい木々をあっちこっちに運ぶ仕事だから、すごく疲れちゃって、だから、よく眠れているよ。」という答えのようですね。
チャンドラーの「ジョーイはフィービーの質問の意図がわかってないなぁ」という仕草に笑えます。
was/were born to be... は「…になるために生まれてきた」。
クイーンの I Was Born To Love You なら「君を愛するために生まれてきた」ですね。
まぁ、そういう木は山奥から運ばれてきたのでしょうから、これがNYを見る唯一のチャンスと言われれば確かにそうかも。
ジョーイを強力にバックアップするようなフォローでないところが、チャンドラーらしいです。
フレンズ1-19その2 では、ロスのペットであるおサルのマルセルが逃亡し、行方不明になった時、
チャンドラー: It's his first time out, so he'll do some of the touristy things. I'll go to Cats. You go to the Russian Tea Room. (初めての外出だから、観光客みたいなことするんじゃない? 俺はミュージカルのキャッツに行ってくる。君たちはロシアン・ティー・ルームへ行ってくれ。)
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2008年01月05日
ヤツがやって来る フレンズ3-10その5
[Scene: Central Perk, the gang's all there discussing the incident.]
セントラルパーク。フレンズはみんなそこにいて、その出来事[事件]について話し合っている。
モニカ: You broke a little girl's leg? (ロスは小さな女の子の脚を骨折させたの?)
ロス: I know. I feel horrible, okay? (わかってるよ。最悪の気分だよ。)
チャンドラー: (reading the paper) Says here that a Muppet got whacked on Sesame Street last night. (to Ross) Where exactly were you around 10-ish? ([新聞を読みながら] ここに書いてあるよ。昨晩、セサミ・ストリートでマペットが殴られた、って。[ロスに] 10時頃、ロスはどこにいたんだ?[どこにいたのか正確に答えろよ。])
ロス: Well, I'm gonna see her. I wanna bring her something. What do you think she'll like? (僕は彼女に会いに行くよ[お見舞いに行くよ]。何かその子に持っていきたいんだけど。彼女は何が好きだと思う[何を喜ぶと思う]?)
モニカ: Maybe a Hello Kitty doll? The ability to walk? (多分、ハロー・キティの人形なんかどうかしら? 歩ける能力とか?)
(Rachel starts to laugh, and Ross notices her.)
レイチェルは笑いそうになるが、ロスがそれに気付く。
レイチェル: I'm gonna get back to retraining. (gets up) (私は再教育[再訓練]に戻るわ。[立ち上がる])
ロス: All right. See you, guys. (starts to leave) (よし、じゃあね、みんな。[立ち去る])
チャンドラー: Look out, kids! He's coming! (Ross continues to leave with his head down in shame.) (気をつけろ、子供たち! 彼が[ヤツが]来るぞ! [ロスは恥ずかしくて頭を下げた状態で、そのまま立ち去る])
whack は「(…を)(棒などで)強く・激しく打つ、強打する」。
映画「グッドフェローズ」(原題: GoodFellas)では、「殺される、バラされる」という意味で whack が使われていました。
乱暴なやり方で惨殺されるニュアンスが感じられますね。
チャンドラーの質問は、警察の尋問風です。
セサミでマペット襲撃事件があったという記事が新聞に載っているかのように言って(もちろん嘘ですが)、小さな女の子をけがさせただなんて、このマペット襲撃事件もお前のしわざじゃないのか?と言いたいのですね。
その女の子に持っていくものの説明として、she'll like が使われています。
she likes という現在形ではないですね。
つまり、見た後で、「わぁ、それ素敵!」と気に入るだろう、と思われるものは何かな?という質問のようです。
こんなところでハロー・キティの名前が何気(なにげ)に出てきてびっくりですが、アメリカのセレブにも人気だと聞きますね。
その後の、the ability to walk というのは、何ともイヤミな答えです。
ロスがそれをなくしてしまったのに、一番今彼女が欲しいと思っているのはそれじゃないかしら、なんてねぇ。
continue to は「…し続ける」。
continues to leave を「立ち去り続ける」と訳すと変ですが、要は、そんなことを言われても、立ち止まることなく、そのまま去っていったということですね。
ただし、それを言われてがっくり来たので、頭を下げるという動作はしたのだ、ということでしょう。
He's coming! というのは何だか恐怖映画のキャッチコピーみたいですね。
「あいつがやってくる」「ヤツが来る」みたいな。
ほとんどジェイソン扱いされているかわいそうなロスです。
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セントラルパーク。フレンズはみんなそこにいて、その出来事[事件]について話し合っている。
モニカ: You broke a little girl's leg? (ロスは小さな女の子の脚を骨折させたの?)
ロス: I know. I feel horrible, okay? (わかってるよ。最悪の気分だよ。)
チャンドラー: (reading the paper) Says here that a Muppet got whacked on Sesame Street last night. (to Ross) Where exactly were you around 10-ish? ([新聞を読みながら] ここに書いてあるよ。昨晩、セサミ・ストリートでマペットが殴られた、って。[ロスに] 10時頃、ロスはどこにいたんだ?[どこにいたのか正確に答えろよ。])
ロス: Well, I'm gonna see her. I wanna bring her something. What do you think she'll like? (僕は彼女に会いに行くよ[お見舞いに行くよ]。何かその子に持っていきたいんだけど。彼女は何が好きだと思う[何を喜ぶと思う]?)
モニカ: Maybe a Hello Kitty doll? The ability to walk? (多分、ハロー・キティの人形なんかどうかしら? 歩ける能力とか?)
(Rachel starts to laugh, and Ross notices her.)
レイチェルは笑いそうになるが、ロスがそれに気付く。
レイチェル: I'm gonna get back to retraining. (gets up) (私は再教育[再訓練]に戻るわ。[立ち上がる])
ロス: All right. See you, guys. (starts to leave) (よし、じゃあね、みんな。[立ち去る])
チャンドラー: Look out, kids! He's coming! (Ross continues to leave with his head down in shame.) (気をつけろ、子供たち! 彼が[ヤツが]来るぞ! [ロスは恥ずかしくて頭を下げた状態で、そのまま立ち去る])
whack は「(…を)(棒などで)強く・激しく打つ、強打する」。
映画「グッドフェローズ」(原題: GoodFellas)では、「殺される、バラされる」という意味で whack が使われていました。
乱暴なやり方で惨殺されるニュアンスが感じられますね。
チャンドラーの質問は、警察の尋問風です。
セサミでマペット襲撃事件があったという記事が新聞に載っているかのように言って(もちろん嘘ですが)、小さな女の子をけがさせただなんて、このマペット襲撃事件もお前のしわざじゃないのか?と言いたいのですね。
その女の子に持っていくものの説明として、she'll like が使われています。
she likes という現在形ではないですね。
つまり、見た後で、「わぁ、それ素敵!」と気に入るだろう、と思われるものは何かな?という質問のようです。
こんなところでハロー・キティの名前が何気(なにげ)に出てきてびっくりですが、アメリカのセレブにも人気だと聞きますね。
その後の、the ability to walk というのは、何ともイヤミな答えです。
ロスがそれをなくしてしまったのに、一番今彼女が欲しいと思っているのはそれじゃないかしら、なんてねぇ。
continue to は「…し続ける」。
continues to leave を「立ち去り続ける」と訳すと変ですが、要は、そんなことを言われても、立ち止まることなく、そのまま去っていったということですね。
ただし、それを言われてがっくり来たので、頭を下げるという動作はしたのだ、ということでしょう。
He's coming! というのは何だか恐怖映画のキャッチコピーみたいですね。
「あいつがやってくる」「ヤツが来る」みたいな。
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2008年01月04日
力と正確さと華麗さ フレンズ3-10その4
(they both start up the stairs.)
二人は階段を上り始める。
ロス: All right here. Watch me execute the three P's of championship play. Power. (swings the racquet) Precision. (swings the racquet.) and panache. (does a backswing and hits Sarah who's started up the stairs, knocking her down, they both watch in horror.) (ねぇ。僕がチャンピオンシップ[勝者]のプレーの3つのPをするのを見てなよ。Power (力)[ラケットをスイングする]、Precision (正確さ)[ラケットをスイングする]、そして、panache (堂々たる態度)。[バックスイングをして、(すでに)階段を上がり始めていたサラを打ってしまう。それで彼女は倒れて、ロスとチャンドラーの二人は、ぞっとした顔でそれを見る。]
(実際のシーンは、ギャッ!という声だけでサラの姿は見えない。驚く顔のロスとチャンドラーだけが映る。)
execute は「(計画・命令などを)実行する、遂行する」「(人に)死刑を執行する、(人を)処刑する」。
excuse と見た目は似ていますが、発音は「エクシキュート」という感じで、最初のエにアクセントがあります。
excuse は後ろの「キューズ」にアクセントがありますよね。
precision は「正確、精密」。
その形容詞は、precise 「正確な」ですね。
副詞の precisely は「正確に」ですが、返事として使うと、「まさにその通り。」という意味になります。Exactly. と似た感じですね。
panache は、「パナッシュ」でナにアクセントがあり、意味は「堂々たる態度」。
ロングマン現代英英辞典では、
panache: [uncountable]
a way of doing things that makes them seem easy and exciting, and makes other people admire you
つまり、「簡単そうにそして刺激的に見えるようなことをする様子、他の人があなたを賞賛するようなことをする様子」。
語義の私の日本語訳がイマイチですが(笑)、他人が見て惚れ惚れするようなスタイル、という感じなのでしょうね。
大切なのは「力と正確さと華麗さ」、みたいなニュアンスなのでしょう。
そうやって話に夢中になっていて、下にサラが来ていることに気付かず、ラケットを振り回してしまったロス。
サラも、目の前に大きな箱を持ちながら上がってきていたので、前が見えていなかったのですね。
サラがどんな状態であるかは画面上では見えないのですが、二人の恐怖の表情を見ると「とんでもないことをしてしまった〜」というのがよくわかります。
まさに watch in horror という顔をしていますね。
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二人は階段を上り始める。
ロス: All right here. Watch me execute the three P's of championship play. Power. (swings the racquet) Precision. (swings the racquet.) and panache. (does a backswing and hits Sarah who's started up the stairs, knocking her down, they both watch in horror.) (ねぇ。僕がチャンピオンシップ[勝者]のプレーの3つのPをするのを見てなよ。Power (力)[ラケットをスイングする]、Precision (正確さ)[ラケットをスイングする]、そして、panache (堂々たる態度)。[バックスイングをして、(すでに)階段を上がり始めていたサラを打ってしまう。それで彼女は倒れて、ロスとチャンドラーの二人は、ぞっとした顔でそれを見る。]
(実際のシーンは、ギャッ!という声だけでサラの姿は見えない。驚く顔のロスとチャンドラーだけが映る。)
execute は「(計画・命令などを)実行する、遂行する」「(人に)死刑を執行する、(人を)処刑する」。
excuse と見た目は似ていますが、発音は「エクシキュート」という感じで、最初のエにアクセントがあります。
excuse は後ろの「キューズ」にアクセントがありますよね。
precision は「正確、精密」。
その形容詞は、precise 「正確な」ですね。
副詞の precisely は「正確に」ですが、返事として使うと、「まさにその通り。」という意味になります。Exactly. と似た感じですね。
panache は、「パナッシュ」でナにアクセントがあり、意味は「堂々たる態度」。
ロングマン現代英英辞典では、
panache: [uncountable]
a way of doing things that makes them seem easy and exciting, and makes other people admire you
つまり、「簡単そうにそして刺激的に見えるようなことをする様子、他の人があなたを賞賛するようなことをする様子」。
語義の私の日本語訳がイマイチですが(笑)、他人が見て惚れ惚れするようなスタイル、という感じなのでしょうね。
大切なのは「力と正確さと華麗さ」、みたいなニュアンスなのでしょう。
そうやって話に夢中になっていて、下にサラが来ていることに気付かず、ラケットを振り回してしまったロス。
サラも、目の前に大きな箱を持ちながら上がってきていたので、前が見えていなかったのですね。
サラがどんな状態であるかは画面上では見えないのですが、二人の恐怖の表情を見ると「とんでもないことをしてしまった〜」というのがよくわかります。
まさに watch in horror という顔をしていますね。
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2008年01月03日
海兵隊員みたいな叫び フレンズ3-10その3
ロス: Just admit it, Chandler. You have no backhand. ((ごちゃごちゃ言わずに)認めなよ、チャンドラー。君のはバックハンドじゃない[君はバックハンド[逆手打ち]の技術がない]。)
チャンドラー: Excuse me, little one, I have a very solid backhand. (失礼だけど、坊や、俺はものすごく強固なバックハンドを持ってるんだぜ。)
ロス: Shielding your face and shrieking like a girl... is not a backhand. (顔をかばって[シールドして]、女の子のように金切り声を上げること…は、バックハンドとは言わないよ。)
チャンドラー: I was shrieking... like a Marine. (俺は金切り声を(確かに)上げたよ…海兵隊員みたいなね。)
Just admit it. の Just は「ただ…しろ」というニュアンスです。
フレンズ3-2その23 で、そういう「ごちゃごちゃ、つべこべ言わずに」というニュアンスについて説明しています。
little one は「坊や」。
フレンズ3-1その27 で、little one について説明しています。
ここでも、えらそうに言っているロスのことを、お前にそんなに偉そうに言われたくないよ、という意味で、「坊や」と呼びかけているのでしょう。
shield と shriek という、sh で始まるよく似た単語を並べていますね。
shield は「シールド、盾」「保護する、かばう」という意味です。
shriek は、フレンズ3-7その26 に出てきた、screech の同義語です。
「キャーと言う、金切り声を上げる」という意味ですね。
marine はマリンという日本語からもわかるように「海の、海洋の」という形容詞ですが、ここでは a がついているので名詞で、「アメリカの the Marine Corps (米国海兵隊)の一員、海兵隊員」という意味になります。
ですから大文字になっているのですね。
ちなみに、corps は「コープス」と読みたくなりますが、発音は「コア」という感じ。フランス語から来た言葉のようです。
確かに金切り声は上げたけど、女の子っぽいやつじゃなくて、海兵隊員みたいな雄々しい力強い叫びだったぞ、とでも言いたいのかな、と思いますが…そういうのも、shriek って言うのかなぁ?
ああいう叫びは shriek って言わないぞ!ってところが面白いのかなぁ??
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ロス: Shielding your face and shrieking like a girl... is not a backhand. (顔をかばって[シールドして]、女の子のように金切り声を上げること…は、バックハンドとは言わないよ。)
チャンドラー: I was shrieking... like a Marine. (俺は金切り声を(確かに)上げたよ…海兵隊員みたいなね。)
Just admit it. の Just は「ただ…しろ」というニュアンスです。
フレンズ3-2その23 で、そういう「ごちゃごちゃ、つべこべ言わずに」というニュアンスについて説明しています。
little one は「坊や」。
フレンズ3-1その27 で、little one について説明しています。
ここでも、えらそうに言っているロスのことを、お前にそんなに偉そうに言われたくないよ、という意味で、「坊や」と呼びかけているのでしょう。
shield と shriek という、sh で始まるよく似た単語を並べていますね。
shield は「シールド、盾」「保護する、かばう」という意味です。
shriek は、フレンズ3-7その26 に出てきた、screech の同義語です。
「キャーと言う、金切り声を上げる」という意味ですね。
marine はマリンという日本語からもわかるように「海の、海洋の」という形容詞ですが、ここでは a がついているので名詞で、「アメリカの the Marine Corps (米国海兵隊)の一員、海兵隊員」という意味になります。
ですから大文字になっているのですね。
ちなみに、corps は「コープス」と読みたくなりますが、発音は「コア」という感じ。フランス語から来た言葉のようです。
確かに金切り声は上げたけど、女の子っぽいやつじゃなくて、海兵隊員みたいな雄々しい力強い叫びだったぞ、とでも言いたいのかな、と思いますが…そういうのも、shriek って言うのかなぁ?
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2008年01月02日
組織を代表して敬礼 フレンズ3-10その2
[Scene: The hallway of Ross's building, there is a Brown Bird girl selling cookies, as Ross and Chandler come up the stairs.]
ロスのアパートのビルの廊下。ブラウンバードの女の子がクッキーを売っている。その時、ロスとチャンドラーが階段を上がってくる。
サラ: So that's two boxes of the Holiday Macaroons. On behalf of the Brown Birds of America, I salute you. (Does the Brown Bird salute, she blows on a bird call, then holds her hand, palm facing out, next to her face, and then waves it like a bird flapping its wings.) (それで、それがホリデー・マカロン2箱です。ブラウン・バーズ・オブ・アメリカを代表して、敬礼します。[ブラウンバードの敬礼をする。鳥の鳴き声のする笛を吹いて、それから、手のひらを外に向けて、顔の横に手を上げて、鳥が羽根を羽ばたかせるようにそれを揺らす])
Brown Bird というのは、このエピソードをずっと見ていけばわかるのですが、ガールスカウトのような組織のようですね。
クッキーを売って資金を集める、という活動をやっているようです。
有名な組織なのかと思って、ぐぐってみたのですが、それらしいものが見つかりません。
架空の組織名かもしれません。
よく似た名前、よく似たコンセプトの団体はきっとアメリカにいくつもあるのだろうな、とは思います。
ご存知の方は、是非情報を教えて下さい。
macaroon は「マカロン」というお菓子ですね。
英語の発音は「マカルーン」でルーにアクセントがあります。
Wikipedia 日本語版: マカロン
Wikipedia 英語版: Macaroon
on behalf of は「…に代わって、…の代理[代表]として」。
ここでは、その組織のメンバーの一人として、団体の長に成り代わり私が(お礼を言う)…みたいなニュアンスです。
フレンズ2-21その2 にも出てきました。
salute は「敬礼する」。
その組織の一員として、購入していただいたことに感謝します、という敬礼ですね。
ぴろぴろぴろ〜♪という、変なような可愛いような笛の音が面白いです。
この笛とこの仕草をするのが決まりのようです。
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Brown Bird というのは、このエピソードをずっと見ていけばわかるのですが、ガールスカウトのような組織のようですね。
クッキーを売って資金を集める、という活動をやっているようです。
有名な組織なのかと思って、ぐぐってみたのですが、それらしいものが見つかりません。
架空の組織名かもしれません。
よく似た名前、よく似たコンセプトの団体はきっとアメリカにいくつもあるのだろうな、とは思います。
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macaroon は「マカロン」というお菓子ですね。
英語の発音は「マカルーン」でルーにアクセントがあります。
Wikipedia 日本語版: マカロン
Wikipedia 英語版: Macaroon
on behalf of は「…に代わって、…の代理[代表]として」。
ここでは、その組織のメンバーの一人として、団体の長に成り代わり私が(お礼を言う)…みたいなニュアンスです。
フレンズ2-21その2 にも出てきました。
salute は「敬礼する」。
その組織の一員として、購入していただいたことに感謝します、という敬礼ですね。
ぴろぴろぴろ〜♪という、変なような可愛いような笛の音が面白いです。
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