シーズン3 第10話
The One Where Rachel Quits (レイチェルのトラバーユ)
原題は「レイチェルが辞める話」
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
[Scene: Central Perk, Chandler and Rachel are sitting on the couch.]
セントラルパーク。チャンドラーとレイチェルはカウチに座っている。
チャンドラー: (reading the comics) Eh..., I don't, I don't know. ([コミックスを読みながら] うーん、わかんない。)
レイチェル: What? (何が?)
チャンドラー: Well, as old as he is in dog years, do you think Snoopy should still be allowed to fly this thing? (うん、彼はドッグイヤーであの年齢なのに、スヌーピーはまだこういうものを飛ばす[操縦する]のを許されるべきだと思う?)
as old as he is in dog years は、譲歩「…だけれども」を表しているのかな、と思います。
Old as he is in dog years とも表現できるようです。
Young as he was, he... だと「彼は若かったが…」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典には、以下の語義が載っています。
as [conjunction]: though
例) As popular as he is, the President hasn't always managed to have his own way.
つまり、「大統領は人気があるが、彼はいつもうまく自分の思い通りにしてきたわけではない。」
dog year については、フレンズ2-21その20 で解説しています。
「犬の7年が人間の1年に相当する、人間が1歳年をとる間に犬は7歳年をとる」という説・通説ですね。
スヌーピーは見かけはあんな「可愛い子犬」みたいだけど、昔からいるから結構な年齢だ、それもドッグイヤーで人間よりも7倍早く年を取るから、人間で言うとかなりの年齢のおじいちゃんだよね、それなのに、こういうものを fly するのを許されるのか?と言っているのですが…。
fly this thing という言葉がちょっと漠然としています。
ここでは、fly を他動詞として使っています。
他動詞の意味としては、「(凧など)を飛ばす」「(飛行機・宇宙船)を操縦する」というのがあります。
ですから、チャンドラーのセリフは、「ヨボヨボのおじいちゃんなのに、飛行機を運転・操縦させて大丈夫?」ということのようですね。
DVDの日本語でも「飛行機の操縦」となっていましたし、そう言えば、スヌーピーがゴーグルをつけて飛行機に乗っている姿もよく見かけますし。
ガンター: Do you remember when you first came here, how you spent two weeks getting trained by another waitress? (君がここに初めて来た時のことを覚えてる? 別のウェイトレスにトレーニングされて2週間を過ごしたのが、どんな風だったか覚えてる?)
レイチェル: Oh, sure! Do you need me to train somebody new? (えぇ、もちろん! 私に新しいウェイトレスをトレーニングして欲しいの?)
ガンター: (laughs) Good one. Actually, ah, Terry wants you to take the training again. Whenever. ([笑いながら] それはいい。実は、テリーが君にそのトレーニングを再度受けて欲しいと思ってるんだ。いつでもいいよ。)
レイチェル: (to Chandler) Eh, do you believe that? ([チャンドラーに] もう。今の話信じられる?)
チャンドラー: (thinks about it) Yeah. ([それについて考えて] うん。)
ガンターのセリフに「私もあれからだいぶ経つから、今度は私が教育係になるのね?」と返すレイチェルですが、「レイチェルが再教育を受ける」話だった、という(笑)。
Good one. というのは、「それは、ナイスな返しだね。ナイスなつっこみだね。」という感じで、思いもよらない返事が返ってきて、今の返事は最高だよ、とちょっとあきれながら皮肉っぽく言っているようです。
Terry (テリー)は、フレンズ1-9その1 に出てきた、セントラルパークの店長ですね。
つまり、ガンターはここのオーナーではなくて、彼もテリーの雇われ人だ、ということです。
私が再教育を受ける必要があるなんて信じられないわよね?、とレイチェルはチャンドラーに同意を求めるのですが…。
そんなことないよ、とフォローしようとしたけど、少しの沈黙の後、「そうだね、」と認めるのが面白いです。
まぁ、誰でも認めざるを得ない、かな(笑)。
(Rach からのお願い)
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