ジョーイ: (angrily entering, to Chandler) Can I talk to you for a second?! ([怒りながら入ってくる。チャンドラーに向かって] お前と少し話ができるかな。)
ロス: Hey, Joey! (やぁ、ジョーイ!)
レイチェル: Hey. (they all walk away from Chandler) (はーい。[全員がチャンドラーから離れる])
ジョーイ: Come on. (motions for Chandler to come with him) (こっちへ来い。[俺と一緒に来い、というしぐさをする])
チャンドラー: Why can't we talk in here? With, with, witnesses? (どうして、ここで話しちゃいけないんだ? 目撃者と一緒に。)
ジョーイはものすごく怒っているようです。
だからチャンドラーは、二人きりだと何をされるかわからないから、他のフレンズたちのいるところで話をしようよ、と言っているのですね。
witness は名詞だと「目撃者、証人、立会人」。
ハリソン・フォードとケリー・マクギリス主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」という映画がありましたが、その原題は、Witness でしたね。
アーミッシュの少年が殺人事件の目撃者となって…という映画でした。
語尾に -ness がついているのでいかにも名詞っぽいのですが(kindness 「親切」などと同じ)、「目撃者」という名詞以外にも、他動詞「目撃する」、自動詞「証言する」という動詞としても使われます。
ジョーイ: I just got off the phone with my sister. (たった今、妹の電話を切ったところだ。)
ロス: Ah, which, which one? (あぁ、どの妹?)
ジョーイ: Mary Angela. (マリー・アンジェラ。)
ロス: Mary Angela. (マリー・アンジェラ。)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
名前がわかって喜ぶチャンドラー。
モニカ: Now which one is she again? (それで、もう一度(聞くけど)、彼女はどの子だって?)
ジョーイ: Why don't you ask Chandler, 'cause he's the one that fooled around with her. She told me you said you could really fall for her. Now is that true? Or are you just gettin' over Janice by groping my sister? (チャンドラーに尋ねたらどうだ? だってチャンドラーは妹とエッチした人間だからな。彼女は俺に言ったんだ、お前が彼女にぞっこんだって。それで、それは本当なのか? それとも、俺の妹の体をまさぐることで、ただジャニスを忘れようとしているのか?)
チャンドラー: It's gotta be the first one. (最初の方に決まってるよ。)
ジョーイ: Really? That's great! You and my sister, sittin' in a tree! (本当に? それってすごいよ! お前と俺の妹が(仲良く)木にとまってるんだ!)
チャンドラー: Yep, I'm in a tree. (そうだな。俺は木の中にいるよ。)
get off the phone は「電話を切る」。
grope は「手探りする」。
そこから、「(女性の体を)触る、まさぐる」という意味にもなります。
同じ「触る」でも、やらし〜いニュアンスが感じられますね。
まさに日本語の「まさぐる」がぴったりだろうと思います。
「まさかと思うけど、ジャニスを忘れるためだけに、俺の妹を grope したんじゃないんだろうな?」みたいな気持ちが入っているので、その grope には「エッチなこと、みだらなことをした」という意味が大いに込められているのだろうと思います。
わざと grope という過激な単語を使っている、ということですね。
sit in a tree は「木にとまる」。
直訳すると「木の中で座る」みたいなことですから、鳥が木の間の枝にとまっているイメージだろうと思います。
ジョーイのセリフを聞いていると、sit in a tree は「鳥が2羽、仲良く並んで木にとまっている」ようなイメージを感じます。
"sitting in a tree" でぐぐっていたら、以下のサイトを見つけました。
Wikipedia 英語版: Xandir and Tim, Sitting in a Tree
ある番組のエピソードタイトルのようですが、このタイトルの出典が Cultural references に書いてあります。
興味深いので引用させていただくと、
The title of this episode is a reference to an old children's rhyme in which two people thought to be in love are said to be "sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g."
訳すと、「このエピソードのタイトルは、愛し合っていると(まわりの者に)思われている二人の人間が、"sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g." と言われる、という古い子供の rhyme (押韻、押韻詩)を参考にしている。」
この "sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g." を見て、思い出したことがあります。
アニメ映画「カーズ(Cars)」で、メーターが、マックィーンとサリーの二人を冷やかすシーンがあります。
中間辺りと最後の方の2回出てくるセリフがこれ(↓)。(DVDの日本語訳も面白いので、引用させていただきます。)
McQueen and Sally parked beneath a tree, K-i-s-somethin'-somethin'-somethin'-t!
(日本語字幕)マックィーンとサリーは仲良しだ 駐(チュー)車しながらチューしてた
(日本語吹替)マックィーンとサリーちゃん、木の下で〜、あっちっちーの〜、えーっと…こっちっちー、っと。
McQueen and Sally parked beneath the tree, K-i-s-s-... i-n-t!
(日本語字幕)マックィーンとサリーは仲良しだ 駐(チュー)車しながらチュー…してる!
(日本語吹替)マックィーンとサリーちゃん、木の下で〜、あっちっちーの〜、えーっと…こっちっちー!
K-i-s-s-... の部分はアルファベット読みで「ケー・アイ・エス・エス…」と言っています。
kissing の部分をわざとそんな風に言って、アツアツの二人をはやす決まり文句のようですね。
このカーズのセリフが面白いのは…。
1) やはり車だと鳥のように木にはとまれないので、sit in a tree の代わりに、park(ed) beneath a tree 「木の下に駐車する」になっています。
それでも、tree という言葉を使うことで、sit in a tree を連想させることができます。
2) メーターは、おとぼけキャラというか、おまぬけキャラというか…なので(ゴメン)、kissing の綴りをちゃんと言えないんですね。
それで、分からない部分を somethin' でごまかしたり(K-i-s-somethin'-somethin'-somethin'-t!)、ing を int と間違えたり(K-i-s-s-... i-n-t!)しているわけです。
日本語字幕では、park と kiss を「駐車」と「チュー」でかけているのが面白い。
「あっちっち」という日本語も、子供が誰かを冷やかす時によく使うフレーズですから、イメージぴったりですよね。(さすがはプロだわ!と感動。)
ということで、長くなりましたが、sit in a tree は「小鳥が木の中で二羽仲良く並んでたたずんでいる様子」を表していて、ラブラブであっちっちの二人を冷やかす子供の言葉に、"sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g" という決まり文句がある、ということです。
グーグルのサーチボックスに、「"sitting in a tree" kissing」などと入れて検索すると、そういうフレーズがたくさんヒットします。
今回ジョーイのセリフの意味を調べることで、カーズのメーターのセリフの意味もわかったのが、私個人としては大変嬉しかったです(笑)。
で、「チャンドラーと俺の妹がラブラブだぁ!」とジョーイは喜んでいるのですが、それに対してチャンドラーは、I'm in a tree. と返しています。
何となく私のイメージですが、「木の中にいる」、つまり、「木の上に追い詰められて降りられない、もう逃げ場がない」ということかなぁ、と。
ジョーイというトラかライオンに追いつめられた草食動物の気分、という感じかな?と思うのですが、どうでしょう??
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2008年02月29日
2008年02月28日
酔うと過度にフレンドリーになる フレンズ3-11その25
チャンドラー: Veronica. Look, it's got to be Veronica. The girl in the red skirt. I definitely stuck my tongue down her throat! (ヴェロニカだ。そうだ、ヴェロニカに違いない。赤いスカートをはいてた子だよ。俺は間違いなく、彼女ののどまで舌を入れたぞ。)
モニカ: That was me. (それは私よ。)
チャンドラー: Look, when I've been drinking, sometimes I tend to get overly friendly, and I'm sorry. (ねぇ、お酒を飲んでる時、俺は時々、過度にフレンドリーになる傾向にあるんだよな。ごめん。)
モニカ: That's okay. (いいのよ。)
レイチェル: That's all right. (いいのよ。)
ロス: That's okay. (いいんだ。)
フレンズ2-22その9 にも、stuck her tongue down my throat という表現が出てきました。
そこでそういう「過激な表現」(笑)についていくつか触れています。
ヴェロニカと激しいキスをした、と力説するチャンドラーですが、それはモニカだったそうです(笑)。
確かに、赤いスカートはいてましたねぇ。
キスをしてしまったことを詫びるチャンドラー。
I tend to get overly friendly. という言い訳が面白いです。
「酔っぱらうとフレンドリーになりすぎちゃうんだよね。」というのは、日本でもよく使われる言い訳ですね。
その後の「3段オチ」(?)には大ウケしました。
レイチェルが「いいのよ」と言っているということは、モニカだけではなく、レイチェルにも同じようなことをした、ということですよね。
そして、ロスまでもが That's okay. と言っているということは…?
つまり、酔っぱらったチャンドラーは、ロスにまでキスを(それも激しいヤツを?)していた、ということになります。
ちゃんとカメラに向かって3人が並んで見えていて、右から順番に「いいのよ」「いいのよ」「いいんだ」と言っているのを見て、大笑いしてしまいました。
これは「一人目、二人目がボケたら、必ず三人目はボケないといけない」という「お笑いの鉄則」にならってそう言っているだけではなくて、チャンドラーが本当にロスにまでキスしたようですね。
ロスの言い方がすごく恥ずかしそうというか、消え入りそうな声で言っているので、余計におかしいです。
何でロスが照れてるんだよっ!って感じ。
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モニカ: That's okay. (いいのよ。)
レイチェル: That's all right. (いいのよ。)
ロス: That's okay. (いいんだ。)
フレンズ2-22その9 にも、stuck her tongue down my throat という表現が出てきました。
そこでそういう「過激な表現」(笑)についていくつか触れています。
ヴェロニカと激しいキスをした、と力説するチャンドラーですが、それはモニカだったそうです(笑)。
確かに、赤いスカートはいてましたねぇ。
キスをしてしまったことを詫びるチャンドラー。
I tend to get overly friendly. という言い訳が面白いです。
「酔っぱらうとフレンドリーになりすぎちゃうんだよね。」というのは、日本でもよく使われる言い訳ですね。
その後の「3段オチ」(?)には大ウケしました。
レイチェルが「いいのよ」と言っているということは、モニカだけではなく、レイチェルにも同じようなことをした、ということですよね。
そして、ロスまでもが That's okay. と言っているということは…?
つまり、酔っぱらったチャンドラーは、ロスにまでキスを(それも激しいヤツを?)していた、ということになります。
ちゃんとカメラに向かって3人が並んで見えていて、右から順番に「いいのよ」「いいのよ」「いいんだ」と言っているのを見て、大笑いしてしまいました。
これは「一人目、二人目がボケたら、必ず三人目はボケないといけない」という「お笑いの鉄則」にならってそう言っているだけではなくて、チャンドラーが本当にロスにまでキスしたようですね。
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2008年02月27日
殺されて死ぬ フレンズ3-11その24
[Scene: Monica and Rachel's, continued from earlier.]
モニカとレイチェルの部屋。少し前からの続き。
モニカ: Are you insane? I mean, Joey is going to kill you. He's actually going to kill you dead. (あなた正気なの? だって、ジョーイはあなたを殺すわよ。彼は本当にあなたを殺してしまうわよ。)
チャンドラー: Okay! You don't think I thought of that? (わかってるよ! 俺がそのことを考えてなかったと思う?)
フィービー: How can you not know which one? (どうしてどの妹かわからない、なんてことがあるの?)
レイチェル: I mean, that's unbelievable. (そうよ、そんなの信じられないわ。)
モニカ: I mean, was it Gina? (それってジーナじゃなかった?)
ロス: Which one is Gina? (ジーナってどの子?)
レイチェル: The dark, big hair, with airplane earrings. (黒い、豊かな髪で、飛行機のイヤリングをつけてた。)
モニカ: No, no, no, that's not Gina, that's Dina. (違う、違う、違う。それはジーナじゃなくて、ディーナよ。)
チャンドラー: (to Monica) You see? You can't tell which is which either, dwha!! ([モニカに] ねぇ。君らだって、どの子がどの子かわからないじゃん。ほーら!)
フィービー: We didn't fool around with any of them. Dwha! Dwha! (私たちはその中のどの子ともエッチしてないわよ。ほらほら!)
家族思いのジョーイですから、妹とエッチした、さらにはそれが誰だか覚えてないなんて、本当に冗談抜きで殺されちゃうわよ、とモニカは言っています。
彼が家族思いであることは、これまでも何度か出てきました。
イタリアン・マフィアの映画などを見ていると、そんな風に家族の結束が固いですね。
イタリア系の特徴なのでしょうか?
この kill you dead という表現ですが、あなたを殺して(kill you)、死ぬという状態にする(you (are) dead)という感じですね。
2007年10月から12月にかけて、NHK 教育テレビで、大西泰斗先生の「出張!ハートで感じる英語塾」という番組が放映されていましたね。
その Lesson 3 「どこまでも並べていけ」で、
I'll kiss it better.
という例文を使って、その「並べ方」の感覚を説明されていたのですが、その感覚と、kill you dead の感覚も似ているような気がします。
これを、大西先生は「ピボット」と呼んでおられますよね。
2007年10月号のテキスト p.45 には、
The gang beat him unconscious. 「ギャングは彼を殴って気絶させた」
という例文も載っています。
これは特に、kill you dead に近いニュアンスを感じます。
kill したら、dead という状態になるに決まっているんじゃ…?という気もするのですが、kill には、「kill するほどの痛みを与える」という意味もあります。(My head is killing me! だったら、「頭が割れそうに痛い!」という意味。)
ですから、そういう比喩の kill じゃなくて、ほんとに死ぬところまでいっちゃうわよ、という意味で、dead をつけている、ということでしょうか?
kill you と言った後に、actually 「本当に」と念押しした後で、kill you dead と言っているわけですから、「殺される…って、言葉のあやじゃなくて、”本当に殺されてあなたは死ぬ”わよ」という感じかな、と。
You don't think I thought of that? を直訳すると、「俺がそのこと(ジョーイに殺されるってこと)を考えたとは思わないの?」ですが、英語では否定語を最初に持ってきますので、日本語にした場合は「そのことを考えなかったと思う?」の方が自然ですね。
俺だって言われなくてもそのくらいわかってるよ。だから、これが最悪だって言ってる、だから落ち込んでるんだよ、ということですね。
big hair について。
英辞郎では、
big hair=豊かな髪
と書いてあります。
「でっかい髪」のように訳すと、「爆発頭」、髪の毛が爆発しているみたいに聞こえるので悪口みたいですが、上のセリフを見る限りは、big hair は悪口ではないようです。
Wikipedia 英語版: Big hair を見ると、big hair というのは、ボリュームのある髪型を指すようです。
その例として、ファラ・フォーセット(チャーリーズ・エンジェルで有名)が挙がっていますので、ああいう感じのゴージャスな髪型のイメージなんでしょうね。
モニカのセリフを聞いていると、Gina も Dina もどちらもいるようです。(エンドクレジットにも両方とも名前が出ています。)
そんな紛らわしい名前をつけるな!という感じですが。
フレンズ3-11その19 で触れましたが、フレンズ8-10 には、その Dina という女きょうだいが登場します。
でも、3-11 と 8-10 では演じている女優さんが違うようですね。
その件に関しては、フレンズ3-11その23 のコメント欄 で触れています。
tell which is which は「どれがどれかを区別する」。
日本語の直訳みたいですが、英語でもこう表現するんですね。わかりやすいです。
「ほら、お前らだってわかんないじゃん、どうだ!」みたいに子供のように勝ち誇っているチャンドラーに笑えます。
それに対して、「私たちはあなたと違って、何も罪深いことはしてないのよ!」と言いながら、同じような「ムハ」か「ドゥハ」のような音(?)を使って返すフィービーもさらにおかしいですね。
まるで子供のケンカだわ(笑)。
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モニカとレイチェルの部屋。少し前からの続き。
モニカ: Are you insane? I mean, Joey is going to kill you. He's actually going to kill you dead. (あなた正気なの? だって、ジョーイはあなたを殺すわよ。彼は本当にあなたを殺してしまうわよ。)
チャンドラー: Okay! You don't think I thought of that? (わかってるよ! 俺がそのことを考えてなかったと思う?)
フィービー: How can you not know which one? (どうしてどの妹かわからない、なんてことがあるの?)
レイチェル: I mean, that's unbelievable. (そうよ、そんなの信じられないわ。)
モニカ: I mean, was it Gina? (それってジーナじゃなかった?)
ロス: Which one is Gina? (ジーナってどの子?)
レイチェル: The dark, big hair, with airplane earrings. (黒い、豊かな髪で、飛行機のイヤリングをつけてた。)
モニカ: No, no, no, that's not Gina, that's Dina. (違う、違う、違う。それはジーナじゃなくて、ディーナよ。)
チャンドラー: (to Monica) You see? You can't tell which is which either, dwha!! ([モニカに] ねぇ。君らだって、どの子がどの子かわからないじゃん。ほーら!)
フィービー: We didn't fool around with any of them. Dwha! Dwha! (私たちはその中のどの子ともエッチしてないわよ。ほらほら!)
家族思いのジョーイですから、妹とエッチした、さらにはそれが誰だか覚えてないなんて、本当に冗談抜きで殺されちゃうわよ、とモニカは言っています。
彼が家族思いであることは、これまでも何度か出てきました。
イタリアン・マフィアの映画などを見ていると、そんな風に家族の結束が固いですね。
イタリア系の特徴なのでしょうか?
この kill you dead という表現ですが、あなたを殺して(kill you)、死ぬという状態にする(you (are) dead)という感じですね。
2007年10月から12月にかけて、NHK 教育テレビで、大西泰斗先生の「出張!ハートで感じる英語塾」という番組が放映されていましたね。
その Lesson 3 「どこまでも並べていけ」で、
I'll kiss it better.
という例文を使って、その「並べ方」の感覚を説明されていたのですが、その感覚と、kill you dead の感覚も似ているような気がします。
これを、大西先生は「ピボット」と呼んでおられますよね。
2007年10月号のテキスト p.45 には、
The gang beat him unconscious. 「ギャングは彼を殴って気絶させた」
という例文も載っています。
これは特に、kill you dead に近いニュアンスを感じます。
kill したら、dead という状態になるに決まっているんじゃ…?という気もするのですが、kill には、「kill するほどの痛みを与える」という意味もあります。(My head is killing me! だったら、「頭が割れそうに痛い!」という意味。)
ですから、そういう比喩の kill じゃなくて、ほんとに死ぬところまでいっちゃうわよ、という意味で、dead をつけている、ということでしょうか?
kill you と言った後に、actually 「本当に」と念押しした後で、kill you dead と言っているわけですから、「殺される…って、言葉のあやじゃなくて、”本当に殺されてあなたは死ぬ”わよ」という感じかな、と。
You don't think I thought of that? を直訳すると、「俺がそのこと(ジョーイに殺されるってこと)を考えたとは思わないの?」ですが、英語では否定語を最初に持ってきますので、日本語にした場合は「そのことを考えなかったと思う?」の方が自然ですね。
俺だって言われなくてもそのくらいわかってるよ。だから、これが最悪だって言ってる、だから落ち込んでるんだよ、ということですね。
big hair について。
英辞郎では、
big hair=豊かな髪
と書いてあります。
「でっかい髪」のように訳すと、「爆発頭」、髪の毛が爆発しているみたいに聞こえるので悪口みたいですが、上のセリフを見る限りは、big hair は悪口ではないようです。
Wikipedia 英語版: Big hair を見ると、big hair というのは、ボリュームのある髪型を指すようです。
その例として、ファラ・フォーセット(チャーリーズ・エンジェルで有名)が挙がっていますので、ああいう感じのゴージャスな髪型のイメージなんでしょうね。
モニカのセリフを聞いていると、Gina も Dina もどちらもいるようです。(エンドクレジットにも両方とも名前が出ています。)
そんな紛らわしい名前をつけるな!という感じですが。
フレンズ3-11その19 で触れましたが、フレンズ8-10 には、その Dina という女きょうだいが登場します。
でも、3-11 と 8-10 では演じている女優さんが違うようですね。
その件に関しては、フレンズ3-11その23 のコメント欄 で触れています。
tell which is which は「どれがどれかを区別する」。
日本語の直訳みたいですが、英語でもこう表現するんですね。わかりやすいです。
「ほら、お前らだってわかんないじゃん、どうだ!」みたいに子供のように勝ち誇っているチャンドラーに笑えます。
それに対して、「私たちはあなたと違って、何も罪深いことはしてないのよ!」と言いながら、同じような「ムハ」か「ドゥハ」のような音(?)を使って返すフィービーもさらにおかしいですね。
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2008年02月26日
これが男だ! フレンズ3-11その23
(Chandler enters hungover and groaning)
チャンドラーは二日酔い状態で、うめき声をあげながら入ってくる。
モニカ: How ya feelin'? (気分はどう?)
チャンドラー: Well, my apartment isn't there anymore, because I drank it. (そうだな、俺のアパートの部屋はもうあそこにはないよ。だって俺が飲んじゃったから。)
フィービー: Where'd you get to? We lost you after you opened up all the presents. (どこに行ってたの? チャンドラーがプレゼントを全部開けた後、私たちはあなたを見失ったのよ[居場所がどこかわからなくなったのよ]。)
ロス: Yeah. (そうだよ。)
チャンドラー: Yeah, I ended up in the storage room, and not alone. (あぁ、結局、俺は、収納部屋にいたんだ。それも一人じゃなかった。)
みんな: Woooo hoooo!!! (ウー、フー! [とはやす])
チャンドラー: Ow, no "woo-hooing." No "woo-hooing." (あぁ、ウーフーって言うのはやめてくれ。)
フィービー: Why, what happened? (どうして? 何があったの?)
チャンドラー: Ah, I fooled around with Joey's sister. (Phoebe gasps) Well, that's not the worst part. (あぁ、俺はジョーイの妹とエッチしたんだよ。[フィービーは息を呑む] あぁ、それは最悪な部分じゃないんだ。)
モニカ: What is the worst part? (何が最悪な部分なの?)
チャンドラー: I can't remember which sister. (どの妹だったか、思い出せないんだ。)
ロス: (to Rachel) You see what men do? Don't tell me men are nice! (points to Chandler) This is men! ([レイチェルに] 男どもが何をするかがわかったろ? 男は優しい、なんて僕に言わないでくれ。[チャンドラーを指差して] これが「男」だよ!)
部屋全体を飲んじゃった、飲み込んじゃった、みたいに言っています。
飲めるものは全て飲み込んだ、つまり、ものすごくたくさんのお酒を飲んだ、ということでしょうね。
フィービーのセリフで、ジョーイのプレゼントをチャンドラーが全部開けてしまったことがわかります。
自分の誕生日プレゼントだったら、やはり自分で開けたいですよね。(ジョーイは子供っぽいところがあるので、余計にそうでしょう…笑)
それなのに、チャンドラーが酔っぱらって開けてしまったのですから、ひんしゅくだったでしょうね。
プレゼントをあげた人に対しても失礼ですし。
「あれからどこに行ってたの?」だけでも、話の流れはわかるのですが、セリフにそういうエピソードを(脚本家が)意図的に挿入することで、チャンドラーは酔っぱらってしまって、ジョーイが開けるはずのプレゼントを全部開けてしまった、そういう「どひんしゅく」な行為をするほど、自制心を失っていた、ということがわかるのですね。
storage room は「収納室、貯蔵室」。
このアパートのビルのどこかにそういう部屋があるのでしょうか? 彼らの部屋にあるのでしょうか? よくわからないのですが。
モテないチャンドラーは冷やかされて喜びそうなものですが、何故か今回ばかりは、ヒューヒュー(英語では、woo-hoo)とはやして欲しくない…。
頭を痛そうに押さえているので、その声が二日酔いの頭に響くからやめてくれ、というのもあるのでしょうが、みんなが喜ぶような話でもないんだ、という顔もしています。
ジョーイの妹とエッチした、と聞いて、フィービーは「なんてこと!」という感じで驚くのですが、チャンドラーは、that's not the worst part. と言っています。
それも問題と言えば問題なんだけど、それが「問題の本質」じゃないんだよ、というところですね。
驚くのはまだ早い、という感じです。
その本当の理由は…?
ここで、今回のエピソードのタイトルの意味がはっきりするわけですね。
The One Where Chandler Can't Remember Which Sister 「チャンドラーが、どの妹か思い出せない話」。
remember の訳語としては「覚えている、記憶している」「思い出す」などがありますが、ここでは、「覚えていない」というよりも、「どの子か思い出せない」という感じかな、と思います。
「覚えていない」というニュアンスだったら、I don't remember になるような気がするんですよねぇ…。(実はその辺りの違いは、よくわかっておりません。)
このチャンドラーの状況としては、その当時、ベロンベロンで全く記憶がない状態なので「誰だったか覚えていない」という日本語でも正しいとは思いますが、can't remember の正確なニュアンスはどれかなぁ?とちょっと疑問に思ったもので…。
うまい具合に、男のひどさを露呈してくれたチャンドラー。
ロスにとっては「追い風」です。
This is a man. じゃなくて、This is men. となっていますね。
「これ(単数形)=男性たち(複数形)」という文ですが、「これ(チャンドラーの今の姿)が世の一般の男どもの象徴だ、形になったものだ、世の男たちの具現化された姿だ。」みたいな感じでしょうか。
最後のロスのセリフでは、men が3回出てきますが、「男ども、男たち、男という人種」みたいに、「男一般」を指していて、「男というものの本質、習性」を語っている感じですね。
「男は全てこうなんだよ!、例外なく男というものはこういうものなんだよ!」というところでしょうか。
その「いい人」だと思っているマークも、その men の一員なんだよ、と言いたいわけですね。
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チャンドラーは二日酔い状態で、うめき声をあげながら入ってくる。
モニカ: How ya feelin'? (気分はどう?)
チャンドラー: Well, my apartment isn't there anymore, because I drank it. (そうだな、俺のアパートの部屋はもうあそこにはないよ。だって俺が飲んじゃったから。)
フィービー: Where'd you get to? We lost you after you opened up all the presents. (どこに行ってたの? チャンドラーがプレゼントを全部開けた後、私たちはあなたを見失ったのよ[居場所がどこかわからなくなったのよ]。)
ロス: Yeah. (そうだよ。)
チャンドラー: Yeah, I ended up in the storage room, and not alone. (あぁ、結局、俺は、収納部屋にいたんだ。それも一人じゃなかった。)
みんな: Woooo hoooo!!! (ウー、フー! [とはやす])
チャンドラー: Ow, no "woo-hooing." No "woo-hooing." (あぁ、ウーフーって言うのはやめてくれ。)
フィービー: Why, what happened? (どうして? 何があったの?)
チャンドラー: Ah, I fooled around with Joey's sister. (Phoebe gasps) Well, that's not the worst part. (あぁ、俺はジョーイの妹とエッチしたんだよ。[フィービーは息を呑む] あぁ、それは最悪な部分じゃないんだ。)
モニカ: What is the worst part? (何が最悪な部分なの?)
チャンドラー: I can't remember which sister. (どの妹だったか、思い出せないんだ。)
ロス: (to Rachel) You see what men do? Don't tell me men are nice! (points to Chandler) This is men! ([レイチェルに] 男どもが何をするかがわかったろ? 男は優しい、なんて僕に言わないでくれ。[チャンドラーを指差して] これが「男」だよ!)
部屋全体を飲んじゃった、飲み込んじゃった、みたいに言っています。
飲めるものは全て飲み込んだ、つまり、ものすごくたくさんのお酒を飲んだ、ということでしょうね。
フィービーのセリフで、ジョーイのプレゼントをチャンドラーが全部開けてしまったことがわかります。
自分の誕生日プレゼントだったら、やはり自分で開けたいですよね。(ジョーイは子供っぽいところがあるので、余計にそうでしょう…笑)
それなのに、チャンドラーが酔っぱらって開けてしまったのですから、ひんしゅくだったでしょうね。
プレゼントをあげた人に対しても失礼ですし。
「あれからどこに行ってたの?」だけでも、話の流れはわかるのですが、セリフにそういうエピソードを(脚本家が)意図的に挿入することで、チャンドラーは酔っぱらってしまって、ジョーイが開けるはずのプレゼントを全部開けてしまった、そういう「どひんしゅく」な行為をするほど、自制心を失っていた、ということがわかるのですね。
storage room は「収納室、貯蔵室」。
このアパートのビルのどこかにそういう部屋があるのでしょうか? 彼らの部屋にあるのでしょうか? よくわからないのですが。
モテないチャンドラーは冷やかされて喜びそうなものですが、何故か今回ばかりは、ヒューヒュー(英語では、woo-hoo)とはやして欲しくない…。
頭を痛そうに押さえているので、その声が二日酔いの頭に響くからやめてくれ、というのもあるのでしょうが、みんなが喜ぶような話でもないんだ、という顔もしています。
ジョーイの妹とエッチした、と聞いて、フィービーは「なんてこと!」という感じで驚くのですが、チャンドラーは、that's not the worst part. と言っています。
それも問題と言えば問題なんだけど、それが「問題の本質」じゃないんだよ、というところですね。
驚くのはまだ早い、という感じです。
その本当の理由は…?
ここで、今回のエピソードのタイトルの意味がはっきりするわけですね。
The One Where Chandler Can't Remember Which Sister 「チャンドラーが、どの妹か思い出せない話」。
remember の訳語としては「覚えている、記憶している」「思い出す」などがありますが、ここでは、「覚えていない」というよりも、「どの子か思い出せない」という感じかな、と思います。
「覚えていない」というニュアンスだったら、I don't remember になるような気がするんですよねぇ…。(実はその辺りの違いは、よくわかっておりません。)
このチャンドラーの状況としては、その当時、ベロンベロンで全く記憶がない状態なので「誰だったか覚えていない」という日本語でも正しいとは思いますが、can't remember の正確なニュアンスはどれかなぁ?とちょっと疑問に思ったもので…。
うまい具合に、男のひどさを露呈してくれたチャンドラー。
ロスにとっては「追い風」です。
This is a man. じゃなくて、This is men. となっていますね。
「これ(単数形)=男性たち(複数形)」という文ですが、「これ(チャンドラーの今の姿)が世の一般の男どもの象徴だ、形になったものだ、世の男たちの具現化された姿だ。」みたいな感じでしょうか。
最後のロスのセリフでは、men が3回出てきますが、「男ども、男たち、男という人種」みたいに、「男一般」を指していて、「男というものの本質、習性」を語っている感じですね。
「男は全てこうなんだよ!、例外なく男というものはこういうものなんだよ!」というところでしょうか。
その「いい人」だと思っているマークも、その men の一員なんだよ、と言いたいわけですね。
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2008年02月25日
仕事のためにシャワーを浴びる フレンズ3-11その22
[Scene: Monica and Rachel's, Monica, Phoebe, Ross, and Rachel are eating breakfast.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカ、フィービー、ロス、レイチェルは朝食を食べている。
ロス: (to Rachel) So, he's "just a nice guy." You really think this Mark doesn't want anything in exchange for helping you? ([レイチェルに] それで、彼は「ただ、いい人」なんだ。君は本当に思ってるの? そのマークって男が君を助ける代わりに何も求めていない、って。)
レイチェル: Well, I assume I'll have to take showers with him, but y'know, that's true of any job. (そうね、彼とシャワーを浴びないといけないだろうとは思うわ。でも、ほら、それはどんな仕事においても当てはまるから。)
in exchange for は「〜と交換・引き換えに、〜の代わりに、〜の見返りに」。
assume は「(証拠はないが)…を当然のことと思う」。
こういう「思う」系の動詞は、自分が意見を述べる時に使うことになりますが、自分でバリエーションを持って使おうと思うと、まずは、I think ではなく、I assume を使っていることによって、「どういう意味やニュアンスの違いがあるか」を深く知る必要がありますね。
何でもかんでもとりあえず I think で済ましてしまう、という手もありますが(笑)、やはりその思うことについて、根拠があるのか、どれくらいの確率で思っているのか、などの差をつけて、使い分けしたいところです。
こういうものこそ、きっちりと英英辞典で調べたいですね。
ロングマン現代英英辞典では、
assume: to think that something is true, although you do not have definite proof
つまり、「何かを真実だと思うこと。決定的な証拠は持っていないけれども。」
「根拠はないけど、そうだと思っている」→「思い込んでいる」みたいな意味になるのですね。
true of の true は名詞ではありません。
名詞「真実」だと truth ですし、the true の形で「真理」という意味になる場合もあるようですが、上のセリフの true は形容詞ですね。
true of ... で「…に当てはまって」という意味になります。
That's true of any job. で、「それは[そういうことは]どんな仕事にでも当てはまる、どんな仕事でもそういうことが言える」という意味になります。
シャワーくらいは浴びないと、と、レイチェルはカゲキなことを言っていますねぇ。
寝るとまでは言っていませんが、寝ると言っているのとほぼ同じですね。
sleep with ではそれこそ過激で直接的すぎるので、その後のまたは前の(?)シャワーの話にしているのでしょう。
普通は、take a shower と冠詞の a をつけますが、この場合は、複数形になっていますね。
何回かシャワーを浴びないといけない、ということを示唆しているのでしょうか??
仕事をゲットするには、いやだと思うこともしなくちゃいけない、そんな潔癖なことを言っていたら仕事なんてゲットできない、という感じですね。
どれだけこの仕事を欲しがっているかがわかります。
今はマークは何も求めていないけど、「俺と寝たら上に口を利いてあげるよ。」と言われたら拒めないだろうとは思ってるわ、ということのようです。
フレンズ2-10その6 では、
エステル: You're gonna have to sleep with her. (ジョーイは彼女(ローリーという名のキャスティング担当者)と寝なくちゃいけないことになったわ。)
というセリフもありましたね。
ジョーイの場合は、プレイボーイなのに、仕事をゲットするために女性と寝るのはいやだ、みたいなことを言っていました。
レイチェルはその逆で、仕事のためなら、彼がいても寝ることくらいはしょうがない、みたいな発言になっています。
女性の方が現実的なのかもしれません。(私はそこまでしませんよ…って、そもそも誰も私にそんなことを求めないな…爆)
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モニカとレイチェルの部屋。モニカ、フィービー、ロス、レイチェルは朝食を食べている。
ロス: (to Rachel) So, he's "just a nice guy." You really think this Mark doesn't want anything in exchange for helping you? ([レイチェルに] それで、彼は「ただ、いい人」なんだ。君は本当に思ってるの? そのマークって男が君を助ける代わりに何も求めていない、って。)
レイチェル: Well, I assume I'll have to take showers with him, but y'know, that's true of any job. (そうね、彼とシャワーを浴びないといけないだろうとは思うわ。でも、ほら、それはどんな仕事においても当てはまるから。)
in exchange for は「〜と交換・引き換えに、〜の代わりに、〜の見返りに」。
assume は「(証拠はないが)…を当然のことと思う」。
こういう「思う」系の動詞は、自分が意見を述べる時に使うことになりますが、自分でバリエーションを持って使おうと思うと、まずは、I think ではなく、I assume を使っていることによって、「どういう意味やニュアンスの違いがあるか」を深く知る必要がありますね。
何でもかんでもとりあえず I think で済ましてしまう、という手もありますが(笑)、やはりその思うことについて、根拠があるのか、どれくらいの確率で思っているのか、などの差をつけて、使い分けしたいところです。
こういうものこそ、きっちりと英英辞典で調べたいですね。
ロングマン現代英英辞典では、
assume: to think that something is true, although you do not have definite proof
つまり、「何かを真実だと思うこと。決定的な証拠は持っていないけれども。」
「根拠はないけど、そうだと思っている」→「思い込んでいる」みたいな意味になるのですね。
true of の true は名詞ではありません。
名詞「真実」だと truth ですし、the true の形で「真理」という意味になる場合もあるようですが、上のセリフの true は形容詞ですね。
true of ... で「…に当てはまって」という意味になります。
That's true of any job. で、「それは[そういうことは]どんな仕事にでも当てはまる、どんな仕事でもそういうことが言える」という意味になります。
シャワーくらいは浴びないと、と、レイチェルはカゲキなことを言っていますねぇ。
寝るとまでは言っていませんが、寝ると言っているのとほぼ同じですね。
sleep with ではそれこそ過激で直接的すぎるので、その後のまたは前の(?)シャワーの話にしているのでしょう。
普通は、take a shower と冠詞の a をつけますが、この場合は、複数形になっていますね。
何回かシャワーを浴びないといけない、ということを示唆しているのでしょうか??
仕事をゲットするには、いやだと思うこともしなくちゃいけない、そんな潔癖なことを言っていたら仕事なんてゲットできない、という感じですね。
どれだけこの仕事を欲しがっているかがわかります。
今はマークは何も求めていないけど、「俺と寝たら上に口を利いてあげるよ。」と言われたら拒めないだろうとは思ってるわ、ということのようです。
フレンズ2-10その6 では、
エステル: You're gonna have to sleep with her. (ジョーイは彼女(ローリーという名のキャスティング担当者)と寝なくちゃいけないことになったわ。)
というセリフもありましたね。
ジョーイの場合は、プレイボーイなのに、仕事をゲットするために女性と寝るのはいやだ、みたいなことを言っていました。
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2008年02月24日
かっこいい男性にとろける音 フレンズ3-11その21
(Cut to Ross and Monica)
ロスとモニカに画面がカット。
ロス: Hi. (はーい。)
モニカ: Hi. (はーい。)
ロス: Yeah. So um, I-I heard about this ah, Mark guy that ah, Rachel met today. (僕は、マークって男の話を聞いたんだけど。レイチェルが今日会った、っていう。)
モニカ: Isn't that great? (それってすごくない?[すごいでしょ?])
ロス: Oh yeah! So ah, kinda pretty, pretty good. He sounds like a nice, good guy. (あぁ、そうだね! そう、とってもとってもグッドな感じだね。彼は、優しくて良い人みたいだね。)
モニカ: Oh, he is. And he is so dreamy! I mean, y'know what, when he left, I actually used the phrase: "Hummina, hummina, hummina." (walks away) (えぇ、彼はそういう人よ。そして、彼ってとっても素敵なの! つまり、ほら、彼が立ち去った時、私は実際にあのフレーズを使ったのよ。「ハマナ、ハマナ、ハマナ」って。 [と言って立ち去る])
ロス: That's excellent. (それは素敵だ。)
He sounds like a nice, good guy. というのは、「彼は優しくて良い人のように聞こえる。」ということです。
実物は見ていないけど、レイチェルの話を聞いてそこから判断しているので、「話によると…のようだね。」という意味で、sound という動詞を使っているのですね。
もし、彼が話している姿を見て、いい人だと思ったのなら、look という動詞を使うだろうと思います。
dreamy は日本語のドリーミーの感じだと「夢のような」になりますね。
それ以外にも「(人が)空想にふける」という意味もありますが、今回の場合は、彼が夢見る人だ、と言っているのではありません。
「夢見るように美しい」という意味から「素敵な、素晴らしい」という意味になるので、「素敵な人、かっこいい人」ということですね。
ロングマン現代英英辞典では、
dreamy: (informal) very attractive and desirable
つまり、「とても魅力的で好ましい」。(desirable = sexually attractive)
「素敵な、素晴らしい」という意味で使うのは、主に女の子のようですね。(確かに、男性が dreamy という単語を使うと、ちょっと違和感があるような気がします。)
レイチェルは内面・性格の話しかしていませんでしたが、見かけも素敵だ、ということが dreamy という形容詞でわかる、ということだと思います。
"Hummina, hummina, hummina." と変な音(?)を出していますが、ハマナ、ハムナ、みたいに発音していますね。
ヘナヘナヘナ、と素敵な男性にとろける音(?)のようです。
アメリカでも惚れ惚れするような男性に会ったら、ヘナヘナヘナ…となるんだなぁ(笑)。
レイチェルは彼がかっこいいなんてことは全く言っていなかったのに、モニカは彼が素敵な男性だと言うので、ますますどうしたらいいか困ってしまうロス。
気持ちはわかります。
最後のロスのセリフは、「ほんと、最高!」という感じですが、これはもちろん、「最低だ!」という言葉の裏返しですね。
優しい人でかっこよくて、そんな人がレイチェルに親切にして、レイチェルもあんなに喜んでいて…もう「最高」と呟くしかないわけです。
恋人としては大変辛い展開ですね。
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ロス: Hi. (はーい。)
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モニカ: Isn't that great? (それってすごくない?[すごいでしょ?])
ロス: Oh yeah! So ah, kinda pretty, pretty good. He sounds like a nice, good guy. (あぁ、そうだね! そう、とってもとってもグッドな感じだね。彼は、優しくて良い人みたいだね。)
モニカ: Oh, he is. And he is so dreamy! I mean, y'know what, when he left, I actually used the phrase: "Hummina, hummina, hummina." (walks away) (えぇ、彼はそういう人よ。そして、彼ってとっても素敵なの! つまり、ほら、彼が立ち去った時、私は実際にあのフレーズを使ったのよ。「ハマナ、ハマナ、ハマナ」って。 [と言って立ち去る])
ロス: That's excellent. (それは素敵だ。)
He sounds like a nice, good guy. というのは、「彼は優しくて良い人のように聞こえる。」ということです。
実物は見ていないけど、レイチェルの話を聞いてそこから判断しているので、「話によると…のようだね。」という意味で、sound という動詞を使っているのですね。
もし、彼が話している姿を見て、いい人だと思ったのなら、look という動詞を使うだろうと思います。
dreamy は日本語のドリーミーの感じだと「夢のような」になりますね。
それ以外にも「(人が)空想にふける」という意味もありますが、今回の場合は、彼が夢見る人だ、と言っているのではありません。
「夢見るように美しい」という意味から「素敵な、素晴らしい」という意味になるので、「素敵な人、かっこいい人」ということですね。
ロングマン現代英英辞典では、
dreamy: (informal) very attractive and desirable
つまり、「とても魅力的で好ましい」。(desirable = sexually attractive)
「素敵な、素晴らしい」という意味で使うのは、主に女の子のようですね。(確かに、男性が dreamy という単語を使うと、ちょっと違和感があるような気がします。)
レイチェルは内面・性格の話しかしていませんでしたが、見かけも素敵だ、ということが dreamy という形容詞でわかる、ということだと思います。
"Hummina, hummina, hummina." と変な音(?)を出していますが、ハマナ、ハムナ、みたいに発音していますね。
ヘナヘナヘナ、と素敵な男性にとろける音(?)のようです。
アメリカでも惚れ惚れするような男性に会ったら、ヘナヘナヘナ…となるんだなぁ(笑)。
レイチェルは彼がかっこいいなんてことは全く言っていなかったのに、モニカは彼が素敵な男性だと言うので、ますますどうしたらいいか困ってしまうロス。
気持ちはわかります。
最後のロスのセリフは、「ほんと、最高!」という感じですが、これはもちろん、「最低だ!」という言葉の裏返しですね。
優しい人でかっこよくて、そんな人がレイチェルに親切にして、レイチェルもあんなに喜んでいて…もう「最高」と呟くしかないわけです。
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2008年02月23日
短縮ダイヤル フレンズ3-11その20
(cut to Chandler)
チャンドラーに画面がカット。
ジョーイの姉妹1: (to Chandler) What 'cha doing? ([チャンドラーに] 何してるの?)
チャンドラー: Oh, I'm taking my ex-girlfriend off my speed dialer. (あぁ、短縮ダイヤルから、元カノ(の番号)を消してるんだ。)
ジョーイの姉妹たち: Oh!! (まぁ!)
チャンドラー: No-no-no-no, no, it's a good thing. Why must we dial so speedily anyway? Why must we rush through life? Why can't we savor the precious moments? (to one of Joey's sisters) Those are some huge breasts you have. (いやいやいやいや、違うんだ。良いことなんだよ。だいたい、どうして俺たちはそんなに速くダイヤルしないといけないんだ? どうしてそんなに人生を急いで生きないといけないんだ? どうして貴重な瞬間をゆっくり味わうことができないんだ? [ジョーイの姉妹の一人に向かって] 君は大きな胸してるんだな。)
speed dialer は、「短縮ダイヤル」のことですね。
研究社 新和英中辞典には、
短縮ダイヤル speed [simplified, shortened] dialing.
と出ています。
「短縮する」というと、abbreviate という単語を思い出します。
実際、abbreviated dialing という表現もあるようですが、それはちょっとニュアンスが違うようです。
Wikipedia 英語版: Abbreviated dialing によると、公共機関にかける 911 (日本でいう 110 や 119 などの緊急電話番号)のようなものを指すようです。
speed は「(速度が)速いこと」ですから、speed dialer は素早くダイヤルできるもの[装置]、長い番号をちんたら入力しなくて済むもの、ということですね。
savor は「…をゆっくり味わう、賞味する」。
元カノの短縮ダイヤルを削除しているのを知って、「かわいそう」みたいな同情の声があがるので、「全然みじめなんかじゃない」と力説するチャンドラー。
「人生急ぐ必要なんかないんだよ。ゆっくり生きようじゃないか。」みたいに、短縮ダイヤルの話から、話は大きく、人生の話にまで広がっています(笑)。
…と思ったら視線が胸に止まって、つい思ったままを口に出してしまった…というオチですね。
セクハラみたいな発言ですが、確かにこの人の胸は大きいなぁ(笑)。
Those are some huge breasts you have. という文章がちょっと不思議な構文になっていますね。
「それって、君が持ってる大きな胸だね。」みたいな感じになるのですが、そのままの語順で捉えると、「その、今、目に見えてる物体、それは大きな胸だね、君の胸だね。」みたいな感じになるでしょうか?
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チャンドラーに画面がカット。
ジョーイの姉妹1: (to Chandler) What 'cha doing? ([チャンドラーに] 何してるの?)
チャンドラー: Oh, I'm taking my ex-girlfriend off my speed dialer. (あぁ、短縮ダイヤルから、元カノ(の番号)を消してるんだ。)
ジョーイの姉妹たち: Oh!! (まぁ!)
チャンドラー: No-no-no-no, no, it's a good thing. Why must we dial so speedily anyway? Why must we rush through life? Why can't we savor the precious moments? (to one of Joey's sisters) Those are some huge breasts you have. (いやいやいやいや、違うんだ。良いことなんだよ。だいたい、どうして俺たちはそんなに速くダイヤルしないといけないんだ? どうしてそんなに人生を急いで生きないといけないんだ? どうして貴重な瞬間をゆっくり味わうことができないんだ? [ジョーイの姉妹の一人に向かって] 君は大きな胸してるんだな。)
speed dialer は、「短縮ダイヤル」のことですね。
研究社 新和英中辞典には、
短縮ダイヤル speed [simplified, shortened] dialing.
と出ています。
「短縮する」というと、abbreviate という単語を思い出します。
実際、abbreviated dialing という表現もあるようですが、それはちょっとニュアンスが違うようです。
Wikipedia 英語版: Abbreviated dialing によると、公共機関にかける 911 (日本でいう 110 や 119 などの緊急電話番号)のようなものを指すようです。
speed は「(速度が)速いこと」ですから、speed dialer は素早くダイヤルできるもの[装置]、長い番号をちんたら入力しなくて済むもの、ということですね。
savor は「…をゆっくり味わう、賞味する」。
元カノの短縮ダイヤルを削除しているのを知って、「かわいそう」みたいな同情の声があがるので、「全然みじめなんかじゃない」と力説するチャンドラー。
「人生急ぐ必要なんかないんだよ。ゆっくり生きようじゃないか。」みたいに、短縮ダイヤルの話から、話は大きく、人生の話にまで広がっています(笑)。
…と思ったら視線が胸に止まって、つい思ったままを口に出してしまった…というオチですね。
セクハラみたいな発言ですが、確かにこの人の胸は大きいなぁ(笑)。
Those are some huge breasts you have. という文章がちょっと不思議な構文になっていますね。
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2008年02月22日
姉か妹かがわかる場合 フレンズ3-11その19
モニカ: How hammered are you? Huh? These, these are Joey's sisters. (どんだけ酔ってるのよ? ねぇ? これは、これはジョーイの姉妹たちよ。)
チャンドラー: Hi, Joey's sisters! (はーい、ジョーイの姉妹たち!)
sisters の話の続きです。
フレンズ3-3その26 では、
モニカ: Wow! Big family, seven sisters, and he's the only...boy. (まぁ! 大家族ね、7人の姉妹がいて、彼は(その中で)ただ一人の…男性。)
というセリフがありました。
ですから、ジョーイが8人兄弟(きょうだい)で、ジョーイ以外は全員女性だ、というのはそのセリフでわかりますね。
この場合は、女きょうだいが7人ということだけで、ジョーイよりも年齢が上か下かということはわかりません。
姉か妹か、ということが明白になるような表現が、過去エピソードに出てきたことはなかったと思うのですが…。
後のエピソード、フレンズ8-10 には、Dina というジョーイの女きょうだいが登場します。
そのセリフでは、
My youngest sister, Dina
My little sister Dina
という表現、
さらには、
ジョーイ: Because! 'Cause... 'Cause you're my baby sister!
ディーナ: And you're my big brother!
というやり取りもありますので、ジョーイが兄、ディーナが妹、ということだけははっきりしているようです。
いずれにしても、日本語では「姉」か「妹」かを厳密に区別する傾向にありますが、英語では「女きょうだい」であることを言うだけで年齢の上下はあまり気にしないようだ、ということですね。
フィービー: (to one of his sisters, Cookie) Hey! ([彼の姉妹の一人、クッキーに] はーい!)
クッキー: Hey. What are we drinkin' over here? (ねぇ、ここであんたは何を飲んでるんだい?)
フィービー: Well, I have ah, vodka and cranberry juice. (そうね、私はウォッカとクランベリー・ジュースを飲んでるわ。)
クッキー: No kiddin'. That's the exact same drink I made myself right after I shot my husband. (冗談でしょ。それって、私が自分の夫を射殺した[銃で撃った]直後に自分で作った飲み物と全く同じよ。)
フィービー: Wow. Okay, I don’t know how to talk to you. (まぁ。そうね、私、あなたとどうやって話したらいいかわかんない。)
このクッキーというジョーイの姉(?)は、ちょっとヤンキーみたいなあねごタイプ。
ヒア(here)がヒーイみたいにしか聞こえません。
かなり「すれた」感じがしますねぇ。
「何を飲んでるんだい?」(にしおかすみこ、みたい…笑)、または「何を飲んでるのさ?」みたいな雰囲気かもしれません。
the exact same で「全く同じ」、shot は shoot 「(鉄砲・弾丸を)撃つ、発射する」「撃ち殺す、射殺する」の過去形ですね。
ここではただ単に「銃で撃った」だけなのか、「射殺してしまった」のかよくわかりませんが…(笑)。
本当に撃って、さらには殺していたら大変なことなので、多分、冗談でしょうね。
だから、「撃つ」か「射殺する」かの解釈はどっちでもいいでしょう。
冗談だとは思うけれど、この人を見てると事実かもしれない…そう思うと、さすがのフィービーも「これからどう会話を展開していったらいいかわかんない状態」です。
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sisters の話の続きです。
フレンズ3-3その26 では、
モニカ: Wow! Big family, seven sisters, and he's the only...boy. (まぁ! 大家族ね、7人の姉妹がいて、彼は(その中で)ただ一人の…男性。)
というセリフがありました。
ですから、ジョーイが8人兄弟(きょうだい)で、ジョーイ以外は全員女性だ、というのはそのセリフでわかりますね。
この場合は、女きょうだいが7人ということだけで、ジョーイよりも年齢が上か下かということはわかりません。
姉か妹か、ということが明白になるような表現が、過去エピソードに出てきたことはなかったと思うのですが…。
後のエピソード、フレンズ8-10 には、Dina というジョーイの女きょうだいが登場します。
そのセリフでは、
My youngest sister, Dina
My little sister Dina
という表現、
さらには、
ジョーイ: Because! 'Cause... 'Cause you're my baby sister!
ディーナ: And you're my big brother!
というやり取りもありますので、ジョーイが兄、ディーナが妹、ということだけははっきりしているようです。
いずれにしても、日本語では「姉」か「妹」かを厳密に区別する傾向にありますが、英語では「女きょうだい」であることを言うだけで年齢の上下はあまり気にしないようだ、ということですね。
フィービー: (to one of his sisters, Cookie) Hey! ([彼の姉妹の一人、クッキーに] はーい!)
クッキー: Hey. What are we drinkin' over here? (ねぇ、ここであんたは何を飲んでるんだい?)
フィービー: Well, I have ah, vodka and cranberry juice. (そうね、私はウォッカとクランベリー・ジュースを飲んでるわ。)
クッキー: No kiddin'. That's the exact same drink I made myself right after I shot my husband. (冗談でしょ。それって、私が自分の夫を射殺した[銃で撃った]直後に自分で作った飲み物と全く同じよ。)
フィービー: Wow. Okay, I don’t know how to talk to you. (まぁ。そうね、私、あなたとどうやって話したらいいかわかんない。)
このクッキーというジョーイの姉(?)は、ちょっとヤンキーみたいなあねごタイプ。
ヒア(here)がヒーイみたいにしか聞こえません。
かなり「すれた」感じがしますねぇ。
「何を飲んでるんだい?」(にしおかすみこ、みたい…笑)、または「何を飲んでるのさ?」みたいな雰囲気かもしれません。
the exact same で「全く同じ」、shot は shoot 「(鉄砲・弾丸を)撃つ、発射する」「撃ち殺す、射殺する」の過去形ですね。
ここではただ単に「銃で撃った」だけなのか、「射殺してしまった」のかよくわかりませんが…(笑)。
本当に撃って、さらには殺していたら大変なことなので、多分、冗談でしょうね。
だから、「撃つ」か「射殺する」かの解釈はどっちでもいいでしょう。
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2008年02月21日
あの子が複数に見える フレンズ3-11その18
ジョーイの姉妹たち: (entering) Joey! Happy Birthday! (all 7 of them look almost identical) ([入ってきて] ジョーイ! 誕生日おめでとう! [7人全員はほとんど見た目が同じである])
ジョーイ: Hey!! Hey-hey-hey! (やぁ! やぁやぁやぁ。)
チャンドラー: (to Monica) Okay, how many of that girl are you seeing? ([モニカに] なぁ、モニカにはあの女の子が何人に見えてる?)
モニカ: How hammered are you? Huh? These, these are Joey's sisters. (どんだけ酔ってるのよ? ねぇ? これは、これはジョーイの姉妹たちよ。)
チャンドラー: Hi, Joey's sisters! (はーい、ジョーイの姉妹たち!)
all 7 of them look almost identical とありますが、本当にそうですね。
顔が似ているわけではないのですが、服装や髪型の雰囲気が似ている、ということです。みんなブルネット(黒髪)だし。
あまりの歓声に、ロスがびっくりしてるのがおかしいです。
identical という単語は、フレンズ3-3その30 にも出てきました。
フィービー: There goes my identical twin sister! Just walkin' along, looking like me. (あそこに私の一卵性双生児の姉がいるわよ! ちょうど通り過ぎていく。私のような姿をして。)
何故かそこで identical について説明していないのですが、identical は「全く同じの、同一の」、identical twins は「一卵性双生児」です。
identify, identity の形容詞形ですね。
「酔っぱらって複数に見えてるのか?」みたいなことをモニカに尋ねているチャンドラー。
how many of that girl are you seeing? となっていて、How many girls are you seeing? 「何人の女の子を君は見ている?、君には何人の女の子が見えてる?」ではないんですね。
「that girl (そこにいる一人の女の子)が何人に見えているか?」みたいな質問になっているように思います。
チャンドラーはへべれけ(?)に酔っぱらっているので、女の子が何重にもぼやけて複数に見えているかのように語っているのですね。
チャンドラーが過去にジョーイの姉妹たちに会ったことがあるのかどうかはわかりませんが(エピソード上では、今回が初登場ですが)、ジョーイにたくさんの姉妹がいることは知っているはずです。
だから、このセリフも本気で質問しているのではなくて、「俺には一人の女の子がたくさんに見えてるけど、モニカもそうかな?」とジョークを言っているのだろうと思うのですが…。
もしかしたら、そのことも思い出せないほど、意識が朦朧(もうろう)としているのかもしれない(笑)。
そのセリフを、目がすわった状態で言っているから、なおさらおかしいわけです。
hammered は「酔っぱらった、泥酔した」。
フレンズ2-10その3 では、"Okay, I was so wasted!" "Oh, we were so bombed!" という表現が出てきました。
wasted も bombed も「酔っ払って、酒でフラフラの」という意味になります。
その 2-10 では hammered という表現は使われていませんでしたが、hammer は名詞でご存知「ハンマー、金づち」、動詞で「ハンマーでたたく」という意味があります。
hammered は「ハンマーで殴られた」ということで、ハンマーで殴られたように意識がない、ヘロヘロになっている、という感じでしょうか?
How hammered are you? は「あなたはどれほど酔っぱらっているの?」ですが、「どんだけ〜[どんだけぇ〜](酔っぱらってるの)?」みたいな感じですね。
どれほど…か、つまり、…しすぎなんじゃないの、度を過ぎて…なんじゃないの?というニュアンスです。
sisters を「姉妹たちよ。」と訳すと変な感じなのですが…。
その sisters について、ちょっと脱線しそうなので、続きは明日にします。
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ジョーイ: Hey!! Hey-hey-hey! (やぁ! やぁやぁやぁ。)
チャンドラー: (to Monica) Okay, how many of that girl are you seeing? ([モニカに] なぁ、モニカにはあの女の子が何人に見えてる?)
モニカ: How hammered are you? Huh? These, these are Joey's sisters. (どんだけ酔ってるのよ? ねぇ? これは、これはジョーイの姉妹たちよ。)
チャンドラー: Hi, Joey's sisters! (はーい、ジョーイの姉妹たち!)
all 7 of them look almost identical とありますが、本当にそうですね。
顔が似ているわけではないのですが、服装や髪型の雰囲気が似ている、ということです。みんなブルネット(黒髪)だし。
あまりの歓声に、ロスがびっくりしてるのがおかしいです。
identical という単語は、フレンズ3-3その30 にも出てきました。
フィービー: There goes my identical twin sister! Just walkin' along, looking like me. (あそこに私の一卵性双生児の姉がいるわよ! ちょうど通り過ぎていく。私のような姿をして。)
何故かそこで identical について説明していないのですが、identical は「全く同じの、同一の」、identical twins は「一卵性双生児」です。
identify, identity の形容詞形ですね。
「酔っぱらって複数に見えてるのか?」みたいなことをモニカに尋ねているチャンドラー。
how many of that girl are you seeing? となっていて、How many girls are you seeing? 「何人の女の子を君は見ている?、君には何人の女の子が見えてる?」ではないんですね。
「that girl (そこにいる一人の女の子)が何人に見えているか?」みたいな質問になっているように思います。
チャンドラーはへべれけ(?)に酔っぱらっているので、女の子が何重にもぼやけて複数に見えているかのように語っているのですね。
チャンドラーが過去にジョーイの姉妹たちに会ったことがあるのかどうかはわかりませんが(エピソード上では、今回が初登場ですが)、ジョーイにたくさんの姉妹がいることは知っているはずです。
だから、このセリフも本気で質問しているのではなくて、「俺には一人の女の子がたくさんに見えてるけど、モニカもそうかな?」とジョークを言っているのだろうと思うのですが…。
もしかしたら、そのことも思い出せないほど、意識が朦朧(もうろう)としているのかもしれない(笑)。
そのセリフを、目がすわった状態で言っているから、なおさらおかしいわけです。
hammered は「酔っぱらった、泥酔した」。
フレンズ2-10その3 では、"Okay, I was so wasted!" "Oh, we were so bombed!" という表現が出てきました。
wasted も bombed も「酔っ払って、酒でフラフラの」という意味になります。
その 2-10 では hammered という表現は使われていませんでしたが、hammer は名詞でご存知「ハンマー、金づち」、動詞で「ハンマーでたたく」という意味があります。
hammered は「ハンマーで殴られた」ということで、ハンマーで殴られたように意識がない、ヘロヘロになっている、という感じでしょうか?
How hammered are you? は「あなたはどれほど酔っぱらっているの?」ですが、「どんだけ〜[どんだけぇ〜](酔っぱらってるの)?」みたいな感じですね。
どれほど…か、つまり、…しすぎなんじゃないの、度を過ぎて…なんじゃないの?というニュアンスです。
sisters を「姉妹たちよ。」と訳すと変な感じなのですが…。
その sisters について、ちょっと脱線しそうなので、続きは明日にします。
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2008年02月20日
サンドイッチボード フレンズ3-11その17
ロス: Well, I'm just saying, I mean, why else would he just, y'know, swoop in out of nowhere for no reason? (そう、僕はただこう言ってるだけだよ。つまり、ただどこからともなく、さっと現れるなんて、他にどんな理由があるっていうんだ?)
レイチェル: To be nice? (優しくするため?)
ロス: Hey, Joey, are men ever nice to strange women for no reason? (なぁ、ジョーイ、男ってのは、理由もなく知らない女性に優しくすることなんてあるかな?)
ジョーイ: No, only for sex. (ないね。エッチのためだけだよ。)
ロス: Thank you. (to Rachel) So did you ah, did you tell "Mark Something" about me? (ありがとう。[レイチェルに] それで、「マーク・なんとか」には、僕のことを話したの?)
レイチェル: I didn't have to, because I was wearing my "I heart Ross" sandwich board and ringing my bell. (話す必要なんてなかったわ。だって、私は「私 ”ハートマーク” ロス」っていうサンドイッチボードをつけて、ベルを鳴らしていたもの。)
ロス: Uh-huh. (あぁ。)
nowhere は「どことも知れぬ場所」なので、out of nowhere を直訳すると、「何もないところから(出る)」、つまり、「(出現などが)どこからともなく」「出し抜けに、いきなり」というような意味になるのですね。
swoop in は「急降下する」。
ここでは out of nowhere という言葉とくっついて、「どこからともなく急に現れる」というような意味になっています。
フレンズ1-12その4 では、レイチェルがパウロと別れる瞬間を狙え、とロスにアドバイスする時、
ジョーイ: Now is when you swoop. (今が割り込むチャンスだぞ。)
と言っていましたね。
why else の else は、その前に言った「君とエッチしたい」という理由の「他に」、という意味でしょう。
それ以外の理由は何だろう?、それ以外に理由なんてあるのかな?みたいな感じでしょうかねぇ?
レイチェルは「知らない女性にも優しくしたいと思う男性はいるはずよ。」と答えるのですが、ロスはジョーイに「男はそんなことをするか?」と尋ねます。
すると、「エッチが目的、これしかないね。」みたいに即答するジョーイ。
さすがジョーイ(笑)、そして、とっさにジョーイに振ったロスもさすがです。そう答えるのがわかっていたから、ですね。。
sandwich board というのは、体の前後に板を下げる、広告版のことですね。
サンドイッチ[サンドウィッチ]みたいに、前後の板で体を挟むから、サンドイッチボードと呼ぶのでしょう。
そういう広告をぶらさげながら、歩いている人、立っている人を、サンドイッチマン(sandwich man)と言いますね。
最近はあまり見かけないような気もしますが…。
さらには、今、「サンドウィッチマン」というと、2007年M-1で王者になった漫才コンビを思い出してしまうのですが…。(エンタの神様でコント「墓参り」を見た時から、面白いなぁ、と思っていました… M-1では「僕、ちゃんとピッツァって言いましたよ!」にウケました…)
人目を引くために、サンドイッチボードをつけた人は、ベルを鳴らしながら歩いている、ということでしょうね。
実際にレイチェルも、右手に持ったベルを鳴らすような仕草をしています。
レイチェルの例えは、「私 ハート ロス」つまり、私とロスをハートマークで繋げた看板、「アイ・ラブ・ロス」という意味の看板を持って、ベルを鳴らしながら歩いていた、「私とロスはラブラブなのよ」と宣伝しながら歩いていたから、わざわざ詳しくロスのことを説明しなくても大丈夫よ、というところです。
もちろん、そんなことをしているはずもないし、ロスという恋人がいるということが他人にわかるようなことは何もしていないはずです。
そんな風に、周りの人みんなに、「私にはロスという恋人がいるのよ」と言って回らないといけないの?、宣伝しまくらないといけないの?、とイヤミで言っているのでしょうね。
尋ねられてもいないのに、こっちからそれを吹聴して回る必要がどこにあるの?というところでしょう。
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ロス: Hey, Joey, are men ever nice to strange women for no reason? (なぁ、ジョーイ、男ってのは、理由もなく知らない女性に優しくすることなんてあるかな?)
ジョーイ: No, only for sex. (ないね。エッチのためだけだよ。)
ロス: Thank you. (to Rachel) So did you ah, did you tell "Mark Something" about me? (ありがとう。[レイチェルに] それで、「マーク・なんとか」には、僕のことを話したの?)
レイチェル: I didn't have to, because I was wearing my "I heart Ross" sandwich board and ringing my bell. (話す必要なんてなかったわ。だって、私は「私 ”ハートマーク” ロス」っていうサンドイッチボードをつけて、ベルを鳴らしていたもの。)
ロス: Uh-huh. (あぁ。)
nowhere は「どことも知れぬ場所」なので、out of nowhere を直訳すると、「何もないところから(出る)」、つまり、「(出現などが)どこからともなく」「出し抜けに、いきなり」というような意味になるのですね。
swoop in は「急降下する」。
ここでは out of nowhere という言葉とくっついて、「どこからともなく急に現れる」というような意味になっています。
フレンズ1-12その4 では、レイチェルがパウロと別れる瞬間を狙え、とロスにアドバイスする時、
ジョーイ: Now is when you swoop. (今が割り込むチャンスだぞ。)
と言っていましたね。
why else の else は、その前に言った「君とエッチしたい」という理由の「他に」、という意味でしょう。
それ以外の理由は何だろう?、それ以外に理由なんてあるのかな?みたいな感じでしょうかねぇ?
レイチェルは「知らない女性にも優しくしたいと思う男性はいるはずよ。」と答えるのですが、ロスはジョーイに「男はそんなことをするか?」と尋ねます。
すると、「エッチが目的、これしかないね。」みたいに即答するジョーイ。
さすがジョーイ(笑)、そして、とっさにジョーイに振ったロスもさすがです。そう答えるのがわかっていたから、ですね。。
sandwich board というのは、体の前後に板を下げる、広告版のことですね。
サンドイッチ[サンドウィッチ]みたいに、前後の板で体を挟むから、サンドイッチボードと呼ぶのでしょう。
そういう広告をぶらさげながら、歩いている人、立っている人を、サンドイッチマン(sandwich man)と言いますね。
最近はあまり見かけないような気もしますが…。
さらには、今、「サンドウィッチマン」というと、2007年M-1で王者になった漫才コンビを思い出してしまうのですが…。(エンタの神様でコント「墓参り」を見た時から、面白いなぁ、と思っていました… M-1では「僕、ちゃんとピッツァって言いましたよ!」にウケました…)
人目を引くために、サンドイッチボードをつけた人は、ベルを鳴らしながら歩いている、ということでしょうね。
実際にレイチェルも、右手に持ったベルを鳴らすような仕草をしています。
レイチェルの例えは、「私 ハート ロス」つまり、私とロスをハートマークで繋げた看板、「アイ・ラブ・ロス」という意味の看板を持って、ベルを鳴らしながら歩いていた、「私とロスはラブラブなのよ」と宣伝しながら歩いていたから、わざわざ詳しくロスのことを説明しなくても大丈夫よ、というところです。
もちろん、そんなことをしているはずもないし、ロスという恋人がいるということが他人にわかるようなことは何もしていないはずです。
そんな風に、周りの人みんなに、「私にはロスという恋人がいるのよ」と言って回らないといけないの?、宣伝しまくらないといけないの?、とイヤミで言っているのでしょうね。
尋ねられてもいないのに、こっちからそれを吹聴して回る必要がどこにあるの?というところでしょう。
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