2008年05月10日

earlyとsoonの違いは前か後か フレンズ3-13その5

フレンズ3-13その4 の続きです。

リチャード: So, you wanna get a hamburger or something? (ハンバーガーか何か食べたい?)
モニカ: Oh, um, I don't know if that's a good idea. (あぁ、それってグッドアイディアかどうかわからないわ。)
リチャード: Oh. Look, just friends, I won't grope you. I promise. (ねぇ、ただの友達(として)だよ。君をまさぐったりはしないよ。約束する。)
モニカ: No, I just I think that it's too soon. (いいえ、私はただ早過ぎると思うの。)
リチャード: No it's not too soon, I had lunch at 11. (いいや、早過ぎないよ。僕はランチを11時に食べたから。)

楽しく会話しながら、リチャードはモニカを食事に誘います。
モニカが「わからない」と言っているのは、偶然ここで会って、ご飯まで食べるのは、「元恋人、別れた二人」として不適切なんじゃない?、ということですね。
そういうしがらみがなければ、That's a good idea! 「それって名案ね、良い考えね!」とすぐに食事に向かうことができるのですが、そう言えない難しさをそのセリフで表現しているのでしょう。

grope は「(女性の体を)触る、まさぐる」。
フレンズ3-11その26 にも出てきました。
エッチな感じ、いやらしい感じの単語だと思うのですが、リチャードはわざとそういう過激な単語を使って、「そんなことはしないから大丈夫だよ」と、下心などは全くないことを示しているのですね。
確かに、本当にそういう下心というか、よりを戻すつもりがあるのならば、却ってそういうエッチを連想させる言葉は使えないかもしれません。

モニカとリチャード、どちらも too soon 「早過ぎる」という表現を使っていますね。
soon は副詞で「まもなく、すぐ、あまり時間がたたないうちに」。
ASAP, as soon as possible 「できるだけ早く」という決まり文句もあるように「早く」と訳されることもあります。
そういう「はやく」という意味で紛らわしい類語を、研究社 新英和中辞典では、以下のように説明してあります。

early はある定まった時より早く・ある期間の初めのころ、soon は現在またはある時点からまもなく・すぐに、fast は速度が速く

early と fast は「(時間・時刻が)早く」と「(速度が)速く」で、漢字も違うことからその違いはわかりやすいような気がします。

early と soon については、ロングマン現代英英辞典の語義も見てみましょう。

early [adverb]:
before the usual, arranged, or expected time (opposite: late)

つまり「通常の時間、取り決めた時間、または予想された時間の前に。反意語は late 」

soon [adverb]:
in a short time from now, or a short time after something else happens

つまり「今から少しの時間が経って、または何か他のことが起こる少し後に。」

どちらも「早く」と訳されるのですが、early は before 「前に」、soon は after 「後に」という語義で説明されているのが興味深いですね。
early と soon は共に、「何か基準となるもの」と比べているのですが、early は基準となるものの「前」で「時刻や時期が早い」、soon は基準となるものの「後」で「そこからの時間の経過がわずかである」という「期間の短さ」を表している、ということのようです。

今回のセリフでは、二人とも soon を使っているので、何かからの時間の経過が短いこと、食事をするには十分な時間が経過していないことを言っているのですが、その基準となるものが異なる、そして、「食事をする」という行為についての認識が異なる、ということです。

モニカにとっては、「別れた恋人同士が再び食事を共にする」ということは大きな出来事で、そういうことができるようになるためには、かなりの時間を必要とする、と思っています。
だから、「別れてから、一緒に食事をすることができるほどの時間が経ってない」「別れてからまだ日が浅いのに、食事をするのは早過ぎる」とモニカは言っているのですね。
一方のリチャードの場合は、昼食が早かったので、夕食を食べるには十分な時間が経過しているから、too soon ということはないよ、と言っているのです。

フレンズ3-13その1 で、8:02 であったことがわかるので、今は夜の8時過ぎ、だから too soon ではない、というリチャードの理屈も一応筋は通っていることがわかるのもポイントでしょうか。


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posted by Rach at 06:36| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

スピード・レーサーとフレンズとの関係 フレンズ1-13その7

一昨日の記事、フレンズ1-13その6 に引き続き、フレンズ1-13 のセリフを取り上げたいと思います。

ジョーイ: You know what I mean. About how I'm always going out with all these women, and I always figured, when the right one comes along, I'd be able to be a standup guy, and go the distance, you know. Now I'm looking at my Dad, thinking... (俺の言ってる意味がわかるだろ。この女の子全員といつもそんな風にデートしてる、ってことだよ。そしていつも思ってたんだ。理想の女性が現れた時には、俺は立派な男になって、自分の意志を貫き通すことができるだろう、って。(でも)ほら、親父を見ていたら、考えちゃうんだよね…(あの父親みたいに浮気をしちゃうんじゃないかって)。)
チャンドラー: Hey, you're not him, you're you. When they were all over you to go into your father's pipe fitting business, did you cave? (なぁ、ジョーイはパパとは違うよ。ジョーイはジョーイだよ。みんな[お前の家族]がジョーイに、パパのパイプをフィットする仕事に就くようにとうるさく言った時、ジョーイはそれに屈服したか?)
ジョーイ: No. (いいや。)
チャンドラー: No. You decided to go into the out-of-work-actor business. Now that wasn't easy, but you did it. And I'd like to believe that when the right woman comes along, you will have the courage, and the guts, to say: "No thanks. I'm married." (屈服しなかっただろ。ジョーイは失業中みたいな(不安定な)俳優の仕事に進むことを決めたんだ。それは簡単なことじゃなかった。でもお前はそれをやった。理想の女性が現れた時、ジョーイには「いや、俺は結構だ。俺は結婚してるから。」と言える勇気やガッツがあるって、信じたいよ。)
ジョーイ: You really think so? (ほんとにそう思う?)
チャンドラー: Yeah. I really do. (あぁ、ほんとにそう思うよ。)
ジョーイ: Aw! Thanks, Chandler... (Snuggles up to Chandler) (あぁ! ありがとう、チャンドラー… [チャンドラーに体をすり寄せる])
チャンドラー: Get off! (離れろよ!)
ジョーイ: Hey! (なんだよ![いいじゃないか!])

茶化すチャンドラーに、俺の言いたいことはわかってるだろ、と言いながら、ジョーイはその心境を説明します。

come along は「やってくる」。
ロングマン現代英英辞典の along [adverb] の項目では、以下のような語義が載っています。
2. go/come along
to go or come to a place where something is happening
4. be/come along
to arrive

つまり、2. は「何かが起こっている場所に行く、または来ること」、4. は「到着すること」。
ですから、when the right one/woman comes along というのは、ジョーイにとって運命の女性、理想の女性、ぴったりの女性が現れたら、という感じだろうと思います。

そんな風にたくさんの女の子と遊んでいるのは、まだ理想の女性が出て来ていないからで、理想の女性に会えば、男らしくその人に決めて、そんなチャラチャラしたことはしなくなる、彼女と添い遂げて、浮気なんかしないはずだ、と自分では思っていた、と。
でも、俺の親父があんな風にママ以外の人と恋愛しているのを見ると、俺もああなっちゃうんじゃないかって不安になるんだよ、と言っているわけですね。

go the distance は「最後までやり抜く」。
「その距離を行く」なので、何らかの道のりを踏破する感じかなと思います。

stand up (stand-up) は「立ち上がる」という力強いイメージからわかるように、「立派な、正々堂々とした」という意味の形容詞です。

パパみたいになる…と心配するジョーイに、「ジョーイはジョーイだよ。」と言うチャンドラー。
さっきは女の子をパンケーキに例えたりしてふざけていたチャンドラーですが、ジョーイの悩みが真剣であることを知って、ジョーイなら大丈夫だよ、と励ましています。

out of work (out-of-work) は「失業して、失業中の」という意味。
パパの跡を継ぐという手堅い仕事ではなくて、「失業中のように仕事がない、仕事が不安定な俳優の仕事」に就いたんだ、ということですね。
DVD英語字幕では、the out-of-work-actor business とハイフンで繋がれていて、厳密に訳すと「失業中の俳優」の仕事、みたいなニュアンスになるでしょうか。
仕事がなかなか簡単には入らないから、失業状態なのですが、まるでジョーイの仕事が、「失業中の俳優」という仕事、「失業している、仕事のない俳優」という仕事、であるかのような言い回しになっているような気がします。

そんな風に意志を貫いたお前なら大丈夫だよ、理想の女性に出会えれば、「他の女性を断ることのできる」立派な男になれるさ、と励ましているのでしょうね。
"No thanks. I'm married." というセリフで、観客が笑っているのですが、いかにもジョーイらしからぬセリフ、だからでしょうか?
(2018.7.27 追記)
非公開コメントにて、「「俺は結婚してるから」と言う相手は(他の女性ではなく)理想の女性なのでは?」というご意見を頂戴しました。
私もそのシーンを見直してみたのですが、確かに、「理想の女性が現れた時、ジョーイなら「いや、俺は結構だ。俺は結婚してるから」と言える」というのは、「誰かと結婚した後に理想の女性が現れた場合」の話をしているようです。
私は最初、「”俺、結婚してるから”と他の女性の誘いを断ることができる」という意味で解釈していたのですが、このセリフの英文をよく見ると「理想の女性と結婚している時に、他の女性に「俺、既婚者だから」と言える」という内容にはなっていません(”他の女性に”そう言う、という表現が入っていないため)。
この英文を言葉通りに解釈すると、「理想の女性が現れた時に(その女性に)言える」のように、「俺、結婚してるから」と言う相手は「現れた理想の女性」ということになります。
ジョーイは「たくさんの女の子と付き合っていても、理想の女性に会えばその人と決めることができる」という意味で「親父みたいにはならない、他の女性と浮気なんかしない」と言っていたわけですが、その流れで話が進むのかと思いきや、「そうだよ、ジョーイはジョーイのパパみたいにはならないよ(浮気なんかしないよ)」という意味で「結婚したら、理想の女性が現れても、その人と浮気したりせず、自分の意志を貫けるさ」と言ってみせた面白さになるようです。
"No thanks. I'm married." というセリフで、観客が笑っているのが私も気になっていたのですが、「ジョーイに理想の女性が現れた時には、ジョーイは既に別の人と結婚していた」ということがそのセリフでわかるという、観客の予想を裏切る展開のオチに対して笑っている、と考えると流れ的にもしっくりくる気がします。
つまり、ジョーイのパパとジョーイとの違いは、
パパはママと結婚した後で理想の女性(ロニー)と出会い、その人を拒むことができず浮気してしまった。
ジョーイは結婚した後で理想の女性と出会っても「俺、結婚してるから」と断る勇気やガッツがある。
ということのようです。
「理想の女性が現れるのは既婚者になってから」というのは、例え話にしてもジョーイにとってはあまり嬉しくない話でしょうが、そのような状況設定にしてジョークにすることでコメディーとしての笑いも入れながら、チャンドラーがジョーイの意志の強さを信じている様子を語ってみせた、ということなのでしょうね。
(追記はここまで)

言って欲しいことを言ってもらえて安心した様子のジョーイは、思わずチャンドラーに抱きつきますが、「わー、ひっつくな!」という感じでいやがるチャンドラーが面白いですね。
一応、「今回は」下着をつけているのですが(笑)、ソファーベッドで寝ているので、その上、抱きつかれるのは困る、ということですね。(ジョーイとハグするのは嫌いじゃないはずだけどな…笑)

ちなみに、余談ですが、このシーンでチャンドラーが着ているTシャツ、あまりはっきりとは映っていませんが、よく見ると、「マッハGoGoGo」の絵が描いてあります。
このアニメ、アメリカでは Speed Racer というタイトルで人気があって、最近、アメリカで実写映画化されました。
アメリカでは、2008年5月9日に公開されるそうなので、日付で言うと、今日です!
日本では 7月5日公開。
Speed Racer In Theaters May 9th
上のサイトでは、Trailer (予告編)が見られます。

「アメリカで人気だ」というのは、フレンズにしばしば登場したので知っていました。
逆輸入のような形で公開される今、その事実を知っていたことが無性に嬉しい(笑)。
フレンズ1-1その2 ではポスターが貼ってありましたし、
フレンズ2-18その3 では、
チャンドラー: So you think that Speed Racer guy gets a lot of tickets or...? (それで、エディーはどう思う? スピードレーサーの主人公は、違反切符をたくさん切られたか、それとも…?)
というセリフもありました。
そんな風に「あのチャンドラーがジョークで使うほど」アメリカでは人気だ、ということです。

ついでの脱線ですが…。(英語の話ではないので、興味のない方は飛ばして下さい)

GW中の 5月5日に放映された、「ヤッターマン限定版 ドロンボー vs みのもんた」でも、同じタツノコプロだということで、マッハ号と三船 剛が登場していました。(セリフもありました)
登場したガッチャマンのうち、「大鷲の健」だけセリフがあったのは、三船 剛と同じ声優さん(森 功至さん)だからだ…と気付いて、一人で喜んでいた私。
森さんの声って美形声ですよねぇ。
「笑うなよ、兵が見ている。」(ガルマ様)とか、ザブングルのビエル様とか。(ザブングル、って漫才師の方じゃないですよ…笑)

それにしても、タツノコアニメってすごいなぁと思いました。
アメリカで人気でそれが実写化されたり、復活したヤッターマンも大人気で(子供も、子供の友達も、みんな見てるって言ってます)、ドロンボー一味のギャグなんか全く同じなのに、今の世代にもあの笑いは通じるんだなぁ、と。(「ぽちっとな。」を聞くだけでも、感動します…笑)
あぁ、久々のアニメネタだった…スピード・レーサーネタがあまりにもタイムリーだったので…「暴走」すみません。「違反切符」切られますね。

アニメネタなら、「あと10年は戦える」な…(爆)。


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posted by Rach at 13:30| Comment(2) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

フレンズソフトシェル半額キャンペーン開始

今日、2008年5月8日に、フレンズのDVDセットの「ソフトシェル版」が半額キャンペーンを開始した、というお知らせです。

こういうお知らせを書くと、「アフィリエイトで稼ごうとしてる?」みたいに思われそうなので、普段はあまりこういう記事は書かないのですが、今回は特別。
フレンズファンの一人として、また、フレンズに関するブログを書き、フレンズを利用した英語学習法の本を書いた人間として、この機会に、一人でも多くの方にフレンズの魅力を知ってもらいたい、と思ったのです。

キャンペーンに関しては、詳しくは、以下のサイトで。
ワーナー・ホーム・ビデオ: ワーナーTVシリーズ ソフトシェル 大好評!! "I Love TV Life" 第2弾

「ソフトシェル版」というのは、DVDセットの廉価版のことです。
場所を取らないパッケージになっています。
通常、税込 5,229 円のところ、50%OFF の 2,615 円になって、今日から再発売されるのです。

アマゾンではこちら(↓)。
Amazon.co.jp: 「ソフトシェル版「フレンズ」」シリーズ
上のページには、残念ながら、シーズン9までしか載っていません。
シーズン10(ザ・ファイナル)も同じく、ソフトシェル版が半額になるのですが、それは以下のページになります。
Amazon.co.jp: フレンズ シーズン10(ザ・ファイナル) ソフトシェル vol.1
Amazon.co.jp: フレンズ シーズン10(ザ・ファイナル) ソフトシェル vol.2

その「ソフトシェル版」の一覧を見るとわかるのですが、今回、半額になっているものが、アマゾンでは、さらに値引きとなっています。
例えば、シーズン1(ファースト・シーズン)であれば、2,615 円が、2,004 円になっています。
シーズンによって、値引き率は異なるようですが。

私は全て通常版の「コレクターズセット」で揃えているので、フレンズのソフトシェル版は持っていません。
ですから、以下の情報は間違っているかもしれませんが、わかる範囲で情報を書いておきます。
(間違いに気付かれた方は、是非ご指摘下さい。)

最初に発売された「コレクターズセット」との違いは、パッケージがコンパクトであること以外は、「映像特典のあるなし」でしょうか。

例えば、

シーズン6のコレクターズセット1の Vol. 1 (Disc 1) に収録されていた映像特典「メイキング・オブ・フレンズ」(約42分)
がソフトシェル版には収録されていない。

シーズン10(ザ・ファイナル)のコレクターズセットに付いていた「ボーナス・ディスク」(57分)
がソフトシェル版には付いていない。

などの違いがあるようです。
ですが、ドラマ本編は同じなので、ドラマの本編を楽しみたい、それを使って英語を学びたい、という方は、ソフトシェルで十分だと思います。


人によって好き嫌いはあるので、無理には勧めませんが、「フレンズ」は本当に面白いです。
フレンズって面白そう、と思われた方は、このキャンペーン中に、まずはシーズン1のソフトシェル vol.1 (ディスク3枚セット、第1話〜第12話を収録)だけでも見て欲しいなぁ、と。
もちろん、いきなり買わなくても、まずはレンタルでもいいと思っています。

シーズン1では、1-7 The One With the Blackout (マンハッタンが真っ暗!)が好きだ、という人が多いですね。
私は 1-8 The One Where Nana Dies Twice (陽気なお葬式) も好きです。
ディスク2 を最後まで見ると、1-8 まで見たことになりますが、その時点で「フレンズって何が面白いのかよくわかんない」という方は、フレンズとそりが合わないということかもしれませんので、フレンズで英語学習しても、あまり効果はないかもしれませんね。
ハマる人は、1-8 までにハマると思います。

ですから、フレンズがどんなドラマかをよく知らない間に、「フレンズで学習するんだ!」と決めてしまって DVD を買い込むのではなく、まずは自分に合った題材かどうかを見極める、ということをしていただきたいと思います。
まず買うのならば、一番最初の シーズン1のソフトシェル vol.1 かなぁ、と。(値引き率も高いですしね…笑)

フレンズ1-1の鑑賞方法 にも書いたのですが、フレンズ1-1 (パイロット版)というのは、キャストもスタッフも手探りの状態で、まだキャラ立ちもしていないし、見ていて何となく違和感があります(笑)。
実際にセリフを解釈する立場としても、結構難しい表現が多くて、私はいつも、
「パイロット版は意外と難しいので、パイロット版をとことん理解しようとするのはやめた方がいいです。わからない部分にこだわらず、先に進みましょう。」
とアドバイスしています。
ですから、パイロット版を見て、「なぁんだ、つまんない。」と思って見るのをやめてしまう、というのだけは避けていただきたいと願っています。
せめて、1-8 までは見て下さい(笑)。

私は英会話学校に通ったことがないので、英会話学校なら、2,004 円というお金で何が出来るのかわかりません。
その金額で、フレンズというアメリカの人気ドラマの生きた英語を 12話分も学べる、何度も何度も繰り返し見られる、というのは、本当に効果的だと思います。
「肌に合わない」という人はきっとおられるでしょう。
でも、これほど「費用対効果」の高い教材はない、と私は断言します。

もっともっと「フレンズ大好き!」な仲間が増えることを願っています。
そして、今、フレンズで繋がっている読者の皆様へ。
これからも一緒にフレンズをとことん楽しんで行きましょうね!


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posted by Rach at 13:31| Comment(4) | その他のお知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

端と端を合わせるか積み上げるか フレンズ1-13その6

フレンズ1-13その1 のコメント欄 で、フレンズ1-13 のセリフ
"Are they end-to-end, or tall, like pancakes?"
に関するご質問がありましたので、今日は、フレンズ1-13 を取り上げたいと思います。

(ちょっと言い訳、というか、説明)
フレンズで英語学習を始めよう!という方は、やはりまずシーズン1から見始める方が多いと思うのですね。
ですから、シーズン1は、できるだけ丁寧に解説した方が望ましいのですが、私のブログではシーズン1の頃の解説が非常に淡白です(笑)。
ですから、特にシーズン1に関してはこのように、少しでも説明を追加していけたら…と思っています。

以下で取り上げるシーンは、実は以前に下書きを書いていました。
配管工plumber フレンズ3-10その22 で、「ジョーイのパパは配管工である」であることがわかるセリフが出てきて、その時に、フレンズ1-13 のセリフ "... your father's pipe fitting business ..." というのを取り上げました。
その時に、1-13 の過去記事で触れていなかった部分を、詳しく解説しようかなと思って、私なりの解説を書いてみたのですが、配管工の話からの脱線としては長すぎるかな、と思い、そのままお蔵入りになっていたのです。
私自身、解釈に自信があるわけではありませんので、皆さんにそれを披露して、一緒に解釈を考えていけたらいいな、と思います。(言い訳、終わり)


取り上げるのは、フレンズ1-13その4 辺りのシーンです。
「パパとロニーに寝室を貸してしまったので、ジョーイとチャンドラーはソファーで一緒に寝ています。」というシーンですね。

[Night. Chandler's & Joey's place. They're sharing the sofa-bed... Joey is tossing and turning, and kicking...]
夜。チャンドラーとジョーイの部屋。二人はソファーベッドを分け合っている。ジョーイはごろごろと寝返りを打っている。そして足をバタバタ蹴っている。
チャンドラー: Hey, kickie! What are you doing? (おい、キック野郎! 何やってんだよ?)
ジョーイ: I'm just trying to get comfortable. I can't sleep in my underwear... (俺はただ、快適になるように試みてるだけなんだよ。下着をつけて寝ることなんてできないよ。)
チャンドラー: Well, you're gonna! (下着をつけたままで寝ろよ!)

toss の基本的な意味は「軽く投げる」。
そこから、「からだをあちこち動かす」という意味にもなります。
turn は「回る、転がる」。
そういう toss と turn の感覚から、toss and turn が「(ごろごろと)寝返りを打つ」という意味になるのですね。
ジョーイの場合は、寝返りを打ちながら、足までバタバタしているので、いかにも「眠りたいのに眠れない!」という感じがト書きからもにじみ出ています。

kickie について。
DVD英語字幕では kickie、ネットスクリプトでは、kicky と表記されています。
どちらの場合でも、「蹴ってくるやつ」「足をバタバタさせているやつ」みたいな呼び掛け語のニュアンスでしょうか?
私は最初「蹴り魔!」と訳してみたのですが、DVD日本語字幕では「キック野郎」となっていて、そちらの方がぴったりだと思ったので、そちらを使わせていただきました。

フレンズ3-4その7 では、a kicky beret 「おしゃれなベレー(帽)」という表現が出てきて、kicky は「おしゃれな、かっこいい、いかす、いけてる」という形容詞で使われていました。

you're gonna! は "you're gonna sleep in your underwear." ということで、そのままで眠れよ、はいてるパンツを脱ぐなよ、ということでしょうね。
gonna の部分を強調してしゃべっています。
gonna = going to で、「ハートで感じる」大西先生はそれを「流れ」という言葉で表現されていますが、今回の gonna も、「今のままでいろよ」と「今の流れをそのまま維持すること」を求めているセリフ、という感じがしました。

過去記事でも触れましたが、ジョーイはいつも下着をはかずに寝ているので、たまにはくと寝にくいようですね(笑)。


ジョーイ: I've been thinking. You know, about how I'm always seeing girls on top of girls... (ずっと考えてたんだ。ほら、俺がいつも、どんな風に女の子をとっかえひっかえして付き合ってるかを。)
チャンドラー: Are they end-to-end, or tall, like pancakes? (女の子の上に女の子、っていう(お前が見ている)その女の子たちは、端と端をくっつけてるのか、それとも(積み上げられて)高くなってるのか、パンケーキみたいに?)

be seeing someone という進行形は「(人)と付き合う」という意味。
girls on top of girls は、「女の子たちの上にまた別の女の子たち」というニュアンスでしょうね。
それをチャンドラーは、「付き合っている」という意味の be seeing を「見ている」と解釈した上で、その女子たちが「女の子たちの上にまた女の子たち」という「物理的な並び」になっているかのようにわざと言ってみせたのだろうと思います。
モテないチャンドラーにしてみたら、「何人も女の子とつきあってるのに、そのまた上に女の子」という表現をしたジョーイに、やっかみみたいなものがあって、その表現にチャチャを入れたくなったのかなぁ?と。

end to end は「端と端をくっつけて」。
上に、と言っているけど、それは、女の子を平面に並べて、ある女の子の頭の上に別の女の子の足をくっつけて、縦にずらっと並べた状態なのか、それとも、パンケーキを積み上げるみたいに、女の子の上に女の子を積んでいって高くなっているのか、と、実にくだらないこと(笑)を尋ねているような気がします。
つまり、「端と端をくっつけて並べているのか、パンケーキのように高く積み上げているか、のどっちだ?」と尋ねているわけですね。

大爆笑!という感じのジョークにも思えないのですが、私の解釈では多分、そういうことじゃないかなぁ、と。
また、他の方のご意見もお待ちしております。
(2009.10.27 追記)
end-to-end について、下のコメント欄にてご意見を頂戴しました。
人が立った状態でその人の上にまた人がどんどん積み上がっている状態、組み立て体操かトーテムポールみたいな、縦に高くのびていく感覚を指すようです。
コメント欄も併せてご覧いただけると幸いです。
(追記はここまで)

この後のシーンも、続けて解説したいと思います。
もうしばらく、フレンズ1-13 にお付き合い下さいませ。


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posted by Rach at 14:17| Comment(10) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月06日

時計じかけのオージー? フレンズ3-13その4

[Scene: continued from earlier.]
先ほどからの続き。
モニカ: See that guy? He's in "Classics" now, but y'know as soon as we leave, he's going straight to the porn. (あの男性を見て。彼は今、「クラシック[古典]」の場所にいるけど、ほら、私たちが立ち去ったらすぐに、まっすぐポルノのところに向かうわよ。)
リチャード: He's gonna go up to the counter with Citizen Kane, Vertigo, and Clockwork Orgy. (they both laugh) This is nice. (彼は、「市民ケーン」「めまい」、そして「時計じかけのオージー」を持って、カウンターに向かうだろうね。[二人とも笑う] こういうの、楽しいね。)
モニカ: Yeah. (そうね。)
リチャード: I miss this. (こういうの、懐かしいよ。)
モニカ: Me too. (私も(懐かしく思うわ)。)

Classics というのは「映画の古典、名作」コーナーということでしょうね。
go straight to という表現が「他のものには目もくれず、それだけに向かって」という感じが出ていて、面白いです。
今は他人がいて気まずいからそこに行けないけど、人目がなくなれば、すぐにポルノコーナーに直行しちゃうわよ、ということ。

「市民ケーン」(Citizne Kane)は、オーソン・ウェルズが監督・出演した名画ですね。
映画のベスト10をすると必ず入る作品です(が、私は見てない…笑)。
Wikipedia 日本語版: 市民ケーン

「めまい」(Vertigo)は、アルフレッド・ヒッチコックの名作ですね。
Wikipedia 日本語版: めまい (映画)
ヒッチコック作品はいくつか映画館でリバイバル上映したのを見たけれど、これはなぜか見ていません。
vertigo という単語は、本当に「めまい」という意味の英単語で、「めまい」という邦題は直訳なのですね。
発音は「ヴァーティゴウ」という感じで、ヴァーにアクセントがあります。
U2 の歌にも Vertigo という曲があります。
少し前に来日した時、この曲を Mステーションで歌っているのを見ました。

Clockwork Orgy は Clockwork Orange をもじったタイトルですね。
Clockwork Orange という英語のタイトルでピンと来るように、これは「時計じかけのオレンジ」のこと。
スタンリー・キューブリック監督の問題作です。
正式なタイトルでは、A Clockwork Orange と A が入るようですが、上のセリフの DVD英語字幕には入っていません。
Wikipedia 日本語版: 時計じかけのオレンジ
これまた見てません。あらすじを知っているだけに見るのが怖い(笑)。

見た目も発音も、orange と orgy は似ていますね。
orgy は「乱飲乱舞の酒宴、乱痴気騒ぎ、乱行」、orgy party だと「乱交パーティー」。
ロングマン現代英英辞典では、
orgy [noun]:
1. a wild party with a lot of eating, drinking, and sexual activity
2. sexual activity in a group

英語のままで意味がわかると思うので、あえて訳しませんが(笑)、そういうエッチな意味なので、ポルノのタイトルにもじって使われているのです。

カウンターに持っていくビデオのうち、2本は Classics からのもので、残りの1本が名作とタイトルの似たポルノだ、というオチなんですね。

そういうジョークを言って二人がひとしきり笑った後、リチャードは、This is nice. そして、I miss this. と言っています。
こんな風に面白いジョークを言いながら楽しく笑い合えるのが懐かしい、ということですね。
恋人同士だった頃を思い出しているわけです。


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posted by Rach at 10:07| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月05日

静電気でくっつく フレンズ3-13その3

リチャード: You got panties stuck to your leg. (足にパンティーがくっついてるよ。)
モニカ: (removes them) That's because I-I was just grabbing some things out of the dryer, and static cling. Or maybe it's just that God knew I'd be running into you and saw an opportunity. ([パンティーを取り除いて] それは乾燥機から急いで取り出したからなの。静電気でまとわりついたのね。それとも、多分、私があなたにばったり会うことを神様がご存知で、そこに好機を見いだしたのね[(こういういたずらをする)チャンスだと思ったのね]。)
リチャード: It's good to see you. (会えて嬉しいよ。)
モニカ: It's good to see you too. (私も会えて嬉しいわ。)
(They hug, and Richard notices a stocking stuck to Monica's back, which he removes for her.)
二人はハグする。そしてストッキングがモニカの背中にくっついていることにリチャードが気付く。リチャードはそのストッキングを彼女のために取ってあげる。)

日本語ではパンティーと言いますが、英語では常に panties と複数形ですね。
だから、代名詞で表す場合にも、remove them と複数形になっています。

static は「静電気の」。
元々は「静的な、静止の」という意味で、反意語は dynamic です。(ダイナミックは日本語になっていますね)
static electricity は「静電気」です。

英辞郎に、
static cling=静電気で衣服がまとわりつくこと
とあります。
cling は自動詞で、cling to の形で「…にくっつく、くっついて離れない」という意味ですが、ここでは名詞として使われているようです。
辞書には名詞の語義が見当たりませんが、その感覚は納得できますよね。

grab は「ひっつかむ」。
「洗濯物を乾燥機から取り出す」ならば、take the laundry out of the dryer と表現することができますが、ここで grab という動詞が使われていることで、「慌てて中にあるものをひっつかんで取り出した」という少々乱暴で荒っぽいニュアンスが感じられる気がします。
絡まりあっている洗濯物をそのまま取り出しちゃって、洗濯物同士がくっついているのにも気付かなかった、みたいなことです。

Or maybe it's just that God knew I'd be running into you and saw an opportunity. について。
saw an opportunity のニュアンスで少し迷いました。
opportunity は「機会、好機」という意味ですね。
可算名詞にも不可算名詞にもなる単語で、英辞郎には、
see opportunity=好機を見いだす
という語義が載っています。

ここでは、saw と過去形になっているので、knew と並列関係になり、God knew ... and saw ...、つまり、主語は God になるようですね。
その英辞郎の語義を使うと、
「モニカがリチャードにばったり出くわすことになると神様は知っていた、そして、好機を見いだしたのよ。」
みたいな感じになるでしょうか。
つまり、神様は二人が会うのを知っていたので、「パンツに下着がくっつく」といういたずらをした、いたずらをするのに絶好のチャンスだと思った、みたいなことかなぁ?と。

stocking は「ストッキング」で、「長い靴下」のことです。
普通は a pair of stockings で「(ペアになっている)ストッキング1足」ですが、今回は、その片方だけなので、a stocking という単数形になっているのですね。

日本語の「パンティーストッキング、パンスト」は (a pair of) panty hose と言います。
hoze の形で複数扱いで、hoses とはなりません。

ストッキングと言えば、クリスマスにプレゼントを入れてもらうために吊るしておく靴下、あれは stocking なんですね。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Christmas stocking

ハグしながら、「ここにもまだ他の洗濯物がついてるよ」と驚いた表情をしているリチャードが面白いです。


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posted by Rach at 09:30| Comment(8) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月04日

久しぶりに会った女性への褒め言葉 フレンズ3-13その2

リチャード: So, you look great! (それで、モニカは素敵[きれい]だね!)
モニカ: Right. (えぇ、まぁ。)
リチャード: No, you do. You... just... (いや、(ほんとに)きれいだよ。ただ…)
モニカ: What? (何?)
リチャード: You got panties stuck to your leg. (足にパンティーがくっついてるよ。)

look great というのは褒め言葉ですね。
そう言えば、フレンズ2-15その6 で、リチャード(リチャード・バーク先生)が初登場した時、モニカに対して以下のようなセリフを言っていました。
リチャード: My God! You used to be so... I mean, you've... You must have lost like... You look great. (驚きだよ! 君は昔とっても…、つまり、君は…減量したんだな、まるで…。素敵だよ。)

この時は、昔の太ったモニカのイメージを描いていたら、彼女がスリムできれいになっていたので驚いている、というセリフですね。
いろいろ言おうとして、結局、You look great. という褒め言葉で締めているわけです。

別れた後、久しぶりに会った今回も、同じ表現を使っているのですね。
リチャードはオトナなので、女性に久しぶりに会った時は、まずルックスを褒めるのでしょうが、言われたモニカは、こんな格好でいる時にそんなこと言われても…みたいな感じで、恥ずかしそうに顔をさすっています。
実際、時間に間に合わない!と思って、慌ててレンタルを返しに来ただけですから、ちょっとむさくるしい、というか、おしゃれとは縁遠い格好になっていますね。
ですから、このモニカの Right. は「その通りね!」みたいな意味ではなくて、「えぇ、まぁ、そんなところね。」と言いながら謙遜している感じ、「あなたが無理に褒めてくれるのは嬉しいけれど、今は、身だしなみもぐちゃぐちゃだし…」みたいな照れですね。
ですが、You look great. と言われて怒る女性もいないと思うので(笑)、久しぶりに会った女性にかける言葉としては良い言葉なのではないでしょうか。

No, you do. とは一見珍しいパターンに見えますが、この No は相手が謙遜しているのを否定して、「そんな謙遜することないよ。本当にきれいだよ。」ということですね。
モニカの Right. のニュアンスを汲み取って、そう返事しているわけです。

got panties stuck to は、「get+something+過去分詞」 で、panties が stuck to you である状態になる、みたいなことですね。
そういう状態を君は get している、そういう状態になっている、という感じです。
パンティーが静電気でくっついている、ということなのですが、その経緯について、この後、モニカの口から説明があります(笑)。
それは明日にします。


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posted by Rach at 08:54| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月03日

口ひげがなくなった フレンズ3-13その1

シーズン3 第13話
The One Where Monica and Rich are Just Friends (モニカの恋、再び…)
原題は「モニカとリチャード[リッチ]がただの友達である話」

まず、英語のタイトルですが。
ネットスクリプトでは、
The One Where Monica And Richard Are Just Friends
や、
The One Where Monica And Richard Are Friends
などと表記されているのですが、
DVD英語字幕では、上のように、Richard ではなく、Rich と書いてありました。
リチャードの愛称だと思うのですが、and で繋いでコンビ名のように言う場合は、Monica & Rich の方がリズムがいいのかもしれません。
わざわざ Rich と表記していることに何かのこだわりがあるのかと思って、DVD英語字幕のタイトルを上では使いました。

[Scene: A Video Store, Monica is running in to return a video.]
(レンタル)ビデオ店。モニカはビデオを返却するために走って入ってくる。
モニカ: (to clerk) Hi. ([店員に]はーい。)
(The clerk enters the video into the computer.)
店員はビデオをコンピュータに入力する。
店員: Six dollars, please. (6ドルになります[お願いします]。)
モニカ: Six? I just had it for one night. It's three. (6ドル? 私はそれを1晩借りてただけよ。3ドルよ。)
店員: Eight o'clock is the cutoff and, (looks at his watch) aww, it’s 8:02. (8時が締切です、そして [自分の腕時計を見る] あーぁ、8時2分ですね。)
モニカ: Y'know, in a weird way, you have too much power. Look, you're gonna have to help me out here, 'cause I only have three. (ねぇ、妙な具合に、あなたってものすごくパワーがあるわね。ねぇ、あなたは私を助けてくれるでしょ、だって私は3ドルしか持ってないんだもの。)

cutoff は名詞で、「切断、遮断」、また「締切日」という意味もあります。
切断、という意味はカットオフというカタカナでもイメージはわかりますね。

たった2分オーバーしただけなのに、おまけしてくれない店員。
時計を見て「あー、残念ながらもう8時2分になっちゃいましたねぇ〜」みたいに言っています。
モニカのいうように、妙な説得力というか、妙な圧迫感があります(笑)。
別に怖そうな感じの人でもないのですが、有無を言わせない迫力、という意味で、in a weird way, you have too much power. とモニカは表現しているのですね。
人に言い返せなくなった時に、使える表現かもしれません。
しれっとこんなことができる彼はしっかり者の店員ですね。
情けを見せるときりがないので、こういう「決まりごと」は、感情を見せないで対応するのがポイントでしょうか?(笑)


リチャード: (standing behind her, without his moustache[mustache]) I can help with that. ([モニカの後ろに立っている、口ひげがない。] それ、僕が助けてあげようか[助けてあげられるよ]。)
モニカ: Oh my God. Richard? (turns around) Hi! (まぁ、リチャード? [振り返る] はーい!)
リチャード: Hi! (やぁ。)
モニカ: Wow! Your lip went bald. (Richard pays the clerk) Hey, thanks. (まぁ! あなたの唇、ハゲになったのね。[リチャードは店員に支払う] ねぇ、ありがとう。)

背後から声がして、その声で元彼のリチャードだとわかるモニカ。
振り返らずに、「まさか、リチャードなの?」みたいに言う演出がいいですね。

「ハゲ」という言葉は、髪の毛の薄いことを気にしている方には失礼な表現だと思うのですが(ごめんなさい)、ここのニュアンスはやはりそういうことですよね。
「髪の毛がなくなったわね」=「ハゲになったわね」と同じ感じで、「口ひげがなくなったわね」を「唇がハゲになったわね」と表現しているのです。


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posted by Rach at 12:27| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月02日

女性への神からの贈り物 フレンズ3-12その37

昨日の続きです。
ダイナーにバーバーショップ・カルテットが入ってきて、フリオに対して以下の歌を歌います。
男性: (singing) Mr. Pretentious
You think there's no one finer
Well, Your poems are unpublished
And you work in a diner

(♪ミスター・プリテンシャス[うぬぼれ屋さん]
君は自分が一番だと思っているけど
ほら、君の詩は出版されない
そして君はダイナーで働く♪)
カルテット: You're no God's gift to women
That's all in your headdddd.
You are just a butt-munch

(♪君は女性にとって魅力的な男性じゃない
君の頭の中は女だけだ
君はただのバカだ♪)

その中で、
You're no God's gift to women
についての説明を昨日省いたので、今日、それを解説します。

gift はご存知「ギフト、贈り物」で、「才能、天賦の才能」という意味もあります。
「才能」という語義は、ロングマン英英辞典では、以下のように書いてあります。

gift:
a) a natural ability (synonym: talent)
b) an ability that is given to you by God


b) にあるように、「神によって与えられた能力」、つまり「神からの贈り物」なので「天賦の才能」という意味になったわけですね。
ですから最初、God's gift を見た時、これも「天賦の才能」という意味だと思いました。
「女性に対する才能がない」みたいな意味なのかと…。
でも、どうやら、少しそれとは意味が異なるようです。

「才能」という意味の場合は、普通は God's はつけずに、gift だけで、
He has a gift for/of doing. 「彼には…をする才能がある」
などと使います。
フレンズ1-5その5 にも、
フィービー: It's like a gift. (才能みたいなものね。)
というセリフが出てきました。
gifted 「才能がある」という形容詞もあります。

「才能」という意味であれば、have a/the gift のように、have という動詞が使われそうな気がします。
が、上の歌では、You're no God's gift to women と be動詞が使われていますね。
調べてみると、ロングマン現代英英辞典に、そのものズバリを発見しました。

God's gift to somebody/something:
someone who thinks they are perfect or extremely attractive - used to show disapproval
例) Paul thinks he's God's gift to women.

つまり、「自分がパーフェクトで非常に魅力的だと思っている人。(非難・不満・難色を示すのに使われる)」
例文は、「ポールは自分が非常に魅力的だと思っている。」

used to show disapproval というのは、ロングマンの語義説明でよく使われるフレーズですが、「褒め言葉ではなく、ネガティブなニュアンス、悪い意味で使われる、話者が disapproval な気持ちを込めて使う」ということです。
ですから「自分のことをパーフェクトで魅力的だと思っている人」という「悪口」ですね。

God's gift to women を素直に直訳すると、「神が女性たちに与えたもの、女性への神からの贈り物」みたいな感じで、女性たちが喜ぶもの、女性が憧れるような男性、という意味になると思います。
それを褒め言葉として使っても良さそうな気がするのですが、「神が与えしもの」のように、あまりにも大仰しい表現なので、かなりうぬぼれが強い人に対して、「彼は自分のことをそんな風に思ってるのよ。」という悪口のように使うのだろうと思います。

今回の、You're no God's gift to women という言葉には、no という否定語が入っているのですが、その意味は、
You think you're God's gift to women, but Noooo!
「君は自分を魅力的(な男性)だと思っている、けど、それは違うよ!」
みたいな感じかな、と思いました。
no God's gift to women で、「God's gift to women だなんてとんでもない!」という風に否定している感じかな、と。

…ということで、
gift と言えば「ギフト、贈り物」だけど「才能」っていう意味もあるから、ここは「才能」って意味の方だ!
と思ったら、やっぱりここは本来の「贈り物」という意味に近いニュアンスで使われているのだとわかって「へぇ〜」と思ったので、ちょっとしつこく解説してみました。


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posted by Rach at 11:45| Comment(3) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月01日

カルテットの別の利用法 フレンズ3-12その36

[Scene: The Moondance Diner.]
ムーンダンス・ダイナー。
男性: (entering) Is there a Julio here? ([入ってきて] フリオさんはここにいますか?)
フリオ: (to him) I am Julio. ([彼に] 僕がフリオですが。)
(The rest of barbershop quartet enters, and joins him.)
バーバーショップ・カルテットの他のメンバーが入ってきて、彼に合流する。
男性: (singing) Mr. Pretentious
(Monica stands up in the background)
You think there's no one finer
Well, Your poems are unpublished
And you work in a diner

(♪ミスター・プリテンシャス[うぬぼれ屋さん]♪
[モニカは(カルテットの)後ろに立っている]
♪君は自分が一番だと思っているけど
ほら、君の詩は出版されない
そして君はダイナーで働く♪)
カルテット: You're no God's gift to women
That's all in your headdddd.
You are just a butt-munch

(♪君は…[ここでは省略します]
君の頭の中は女だけだ
君はただのバカだ♪)
バス担当: No one likes a butt-munch! (誰もバカは好きじゃない!)
カルテット: And you're also bad in bedd-edd-edd!
(♪そして、君はベッドの中でも最低だ〜!♪)
(Monica waves at Julio.)
モニカはフリオに手を振る。

ムーンダンス・ダイナーの様子が映ると、フリオは別の女性にキスしようとしているところ。
この女性は、フレンズ3-12その9 で、「フリオにアタックすべきよ。」と言っていたジェニーンのようです。
モニカだけではなく、他の女性にも色目を使っている、ということが、このシーンでわかりますね。

Is there a Julio here? について。
Julio という固有名詞に不定冠詞の a がついていますが、これは、a man named Julio 「フリオという名前の男性」という感じでしょう。

pretentious は「もったぶった、うぬぼれた、見栄を張った」。
You think there's no one finer は、Julio thinks there's no one finer than him. ということで、「フリオは自分より優れた人はいないと思っている」→「自分が一番だと思っている」ということです。

You're no God's gift to women について。
この部分の解説が長くなったので、それは明日にします。ごめんなさい。

That's all in your head の that's all は「それだけだ」ということですが、that はその前の women を指しているのだと思います。
「君の頭の中にあるのは、女のことばかりだ」という感じですね。

butt munch は、英辞郎によると、
butt munch=(軽蔑的)とんま、ばか、間抜け、愚か者、むかつくやつ、うっとうしいやつ

ダメ押しで、bad in bed つまり、エッチが下手だ、とまで言っています。
モニカは、してやったり!みたいな顔をしていますね。
ロスとレイチェルの件では、二人が大喧嘩になる原因を作ったバーバーショップ・カルテットでしたが、最後のオチでこんな風に登場したのには笑いました。
「愛しの彼女には逆効果だったけど、憎たらしい男に対してこんな風に使うこともできるのね」みたいな…(笑)。


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