[Scene: Central Perk, later.]
セントラルパーク、その後。
歌手: Hey, Phoebe. (はーい、フィービー。)
フィービー: Hey, Leslie, how'd you know I'd be here? (はーい、レスリー。私がここにいるってどうやって知ったの?)
レスリー: I ran into Vlad at the place where they sell the big fish, and he said you played here a lot, so umm.... (ブラッドに偶然会ったのよ。ブラッドたちが大きな魚を売っている場所でね。それで、彼は言ったの。あなたがここでよく演奏してるって。それで…)
チャンドラー: (to Ross) All right listen, I have to go to the bathroom, but if the place with the big fish comes up again. I'd like know whether that's several big fish or just one big fish. ([ロスに] ねぇ、いい? 俺はトイレに行かなくちゃいけないんだけど、もしその大きな魚の場所の話がまた出てきたらさぁ。その the big fish っていうのは、何匹かの大きな魚か、それともたった1匹の大きな魚かのどちらかを俺は知りたいんだ。)
fish というのは、fishes という複数形もあるようですが、複数の場合でも、fish という形で使われることが多いようです。
ロングマン現代英英辞典では、
there are plenty more fish in the sea:
used to tell someone whose relationship has ended that there are other people they can have a relationship with
つまり、「海にはもっとたくさんの魚がいる」という文の意味は、「恋愛関係が終わったばかりの人に、恋愛関係を持つことができる人間は他にもいる、と言うために使われる。」
「世の中に男はゴマンといるって。星の数ほどいるって。」みたいなニュアンスの言葉ですね。
この fish も、1匹ではなくもっと多くの魚を指しているので、複数形なんだけど、見た目は単数形と同じ fish という形が使われている、ということです。
こういう単複同形の場合、定冠詞の the がついてしまうと、単数なのか複数なのかわかりません。
レスリーとフィービーはその場所を知っているので、二人の頭の中には、その the big fish のイメージが描かれているはずです。
でも、チャンドラーは、the big fish だけでは、それが単数なのか複数なのかわからないから、イメージすることができません。
俺がトイレに入ってる間に、今度話題に出て来たら、どっちかちゃんと聞いておいてくれよ、と言っているようです。
日本語には何とも訳しにくいセリフですね。
実際、それが単数であろうが複数であろうがどっちでも良いのですが、そういう些細なことが気になる、だって the fish だけじゃわかんないだろ?という感じのジョークですね。
魚を1匹だけ売っているということはないでしょうから、多分複数だと思うけど…(笑)。
ジョーイ: (to Leslie) So ah, Phoebe tells us you write jingles. ([レスリーに] それで、フィービーが教えてくれたんだけど、君はCMソング[ジングルズ]を書くんだってね。)
フィービー: Actually, I said she abandoned me to write jingles. (実際には、「彼女はCMソングを書くために私を捨てた」って私は言ったのよ。)
ジョーイ: (to Leslie) Ah, anything we might've heard of? ([レスリーに] あぁ、俺たちが聞いたことあるかもしれないのって何かある?)
レスリー: Ah, yeah, umm. (singing) Home is never far away (あぁ、そうね。うーんと。[歌って] ホームは決して遠くない)
モニカ、ロス、ジョーイ: (joining in) Home is Homestar Stew. ([一緒に歌って] ホームはホームスター・シチュー。)
レスリー: Yeah, but, I don't do that anymore. I got kinda sick of it, and then I couldn't come up with anything good, so they fired me. (そうね。でも、もうそれ[CMソングを書くこと]はしないの。ちょっといやになっちゃって。それで何もいいものが思いつかなくなって、それで首になったの。)
フィービー: Hmm, bummer. (あー、残念ね。)
レスリー: Well, I y'know, I was just, umm, I was just thinking and hoping, that umm, maybe you'd want to get back together? (そうね、ほら、私はちょっと考えていたの、そして願っていたのよ。あなたが、もしかしたら、元に戻りたいって思ってるんじゃないかって。)
フィービー: No, but, thanks. (ノーよ。でも、ありがとう。)
レスリー: Aw, come on, Phoebe. Would you just think about it? (あぁ、ねぇ。フィービー。ちょっとだけでも考えてくれる?)
フィービー: Okay. No, but, thanks. (わかったわ。ノーよ。でもありがとう。)
レスリー: Okay, ah, see you, Pheebs. (leaves) (またね、フィービー。[立ち去る])
ジョーイ: (to Phoebe) Wow, that was kinda brutal. ([フィービーに] わぁ。さっきのはちょっと残酷だったね。)
フィービー: Well, okay, let this be a lesson to all of you, all right. Once you, once you betray me, I become like the Ice Woman, y'know. I'm just very cold, hard, unyielding. Y'know, nothing, nothing can penetrate this icy exterior. (to Monica) Can I have a tissue, please? (そうね。これをあなたたち全員の教訓にしてね。一度でも、一度でも私を裏切ったら、私は「氷の女」になるわ。私はただただ、すごく冷たくて、きつくて、屈しない[譲歩しない]人間になるわ。この氷の外側[外を覆っている氷]を貫通できるものはないの。[モニカに] お願い、ティッシュをくれる?)
モニカ: Yeah, sure. (うん、わかった。)
"You write [She writes] jingles." ってフィービーが言ったと言うジョーイに、正確には、"She abandoned me to write jingles." と私は言ったのよ、と訂正するフィービー。
私が言いたかったのは、CMソングを書くために「私を捨てた」ということなんだけど、と言いたいようです。
ここでは、ジョーイが tell、フィービーが say と使い分けているのがポイントかな、と思います。
ハートで感じる英文法 大西泰斗/ポール・マクベイ著 Lesson 11 「英単語もイメージだ」の p.163 に、4種類の「話す」動詞(speak, talk, tell, say)の使い分けが説明してあります。
フレンズ3-1その17 では、talk と tell のニュアンスの違いについて触れました。
今回も「ハートで感じる」大西先生の説明を引用させていただきますと、
tell のイメージは「メッセージを手渡しする」感覚
say のイメージは「(ことば)を言う」という感覚
tell には、tell someone that ... 「…だと人に言う」という間接話法の用法があります。
Phoebe tells us you write jingles. が間接話法だとすると、Phoebe says to us, "She writes jingles." と書き換えることは可能かな、と思います。
ただ、実際に発言した言葉を言う場合には、Phoebe told us, Phoebe said to us と過去形になるのが自然でしょうか。
ジョーイが現在形の tell を使っているのは、「君がジングルズを書いている」という情報をフィービーが教えてくれるんだ、フィービーの情報によると…という感覚、「メッセージを手渡しする、情報を伝える」感覚なのでしょうね。
それに対して、私が実際に口に出して言った言葉は、She abandoned me ... なんだけど、と、say の過去形 said を使って訂正している、という流れです。
DVD英語字幕では、ジョーイの Phoebe tells us ... の部分が、Phoebe says you write jingles. となっていました。(ジョーイは実際には tells と言っています。)
ここはやはり tell の方が、ジョーイとフィービーの言いたいことの違いがはっきりして、面白いと思うのですが…。
ジョーイは say ではなく tell を使って、フィービーが教えてくれた内容を語った。(だから、フィービーの言った言葉そのままではない。)
フィービーは、そんな風に人の発言を勝手に編集しないで、という意味で、実際の発言はこうだった、と訂正した…という感じがします。
jingles は「CMソング」のこと。
ロングマン現代英英辞典では、
jingle [noun]: [countable] a short song used in advertisements
つまり、「広告宣伝で使われる短い歌」。
bummer は「いやなこと、がっかりすること」。
フレンズ3-11その29 にも出てきました。
即答で No. というので、少しだけでも考えて、とお願いするレスリー。
それに対して、少し考える仕草をしただけで、また、No. というフィービーが面白いです。
まぁ、面白いと言うより、それだけ「捨てられた」ことにこだわっている、忘れられない、ということでしょう。
No, but, thanks. という言い方も面白いですね。
「また前みたいに一緒にやろう。」と言ってくれていることに対しては、お礼を言っているのです。
それはありがたいとは思うけど、でもダメなのよ、ということですね。
レスリーがあんなに下手(したて)に出ているのに、容赦のないフィービー。
ジョーイはそれを brutal だと言っています。
それに対してフィービーは、「私を裏切るとどうなるかこれでわかるでしょ? 今のこの出来事を教訓にするのね。」と言っています。
文字通り「氷の女」になって、その氷の殻を破ることはできないのよ、ということです。
exterior の反対語は interior。
インテリアは日本語になっていますね。
penetrate は「…を貫く」。
でもそんな風に言いながらもつい涙ぐんでしまう…複雑な心境のフィービーです。
(Rach からのお詫び)
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2008年06月29日
2008年06月27日
プレイ・ザ・ギター フレンズ3-14その1
シーズン3 第14話
The One With Phoebe's Ex-Partner (フィービーの歌がCMに!)
原題は「フィービーの元パートナーの話」
[Scene: Central Perk, the gang, except Rachel, is watching a new singer.]
セントラルパーク。レイチェルを除いたフレンズたちは新しい歌手を見ている。
歌手: (singing) 'Cause every time I see your face, I can't help but fall from grace. I know.... ([歌って] あなたの顔を見るといつも、嫌われることばかりしてしまう。私は知ってるの…)
ジョーイ: Wow! This girl's good. (わぉ! この子、いいね。)
フィービー: Oh-ho yeah, a song with rhyming words! Oo, I never thought of that before. (あー、そうね。韻を踏む言葉の歌ね! 私はそういうの、一度も考えたことないわ。)
チャンドラー: I like her. (彼女、好きだな。)
フィービー: (to Chandler) Why? Because she can sing and play guitar and do both at the same time? ([チャンドラーに] どうして? なぜなら、彼女は歌ってギターを弾いて、同時に両方ができるから?)
チャンドラー: Well, that's pretty much all I'm looking for from these people. (そうだな。それが、こういう(歌手の)人たちに俺が求めることのほとんど全てだな。)
モニカ: (to Phoebe) Look at you, all jealous. ([フィービーに] 自分を見てみなさいよ。すっかりジェラシーを感じてるわね。)
ロス: Yeah Pheebs, come on, you two have completely different styles. Y'know, she's more... (shakes his shoulders, like he's dancing) y'know, and you're more (sees the look from Phoebe and stops) (そうだよ、フィービー。いいかい。君と彼女の二人は全く違ったスタイルを持っているんだ。ほら、彼女はもっと…[肩を揺らして、まるで踊っているように] それから、君はもっと [フィービーからの視線を見て、話をやめる])
fall from grace は「(ばかなことをして)不興を買う、信用を失う、好かれなくなる、嫌われる」。
歌手を褒めるジョーイに、韻を踏んでるからね、と答えるフィービー。
face(フェイス)と grace(グレイス)が韻を踏んでるということですね。
でも、フィービーのトンデモナイ歌(笑)でも、たいてい韻は踏んでいるはずですが…。
フレンズ1-7 に出てきた「停電の歌(?)」でも、power と sour、scary と dairy が韻を踏んでいましたし。
どう見ても、歌手としての才能に妬(や)いている感じのフィービーに、こういう場所でギターを持ちながら歌うシンガーに対しては、歌いながらギターを弾くことを客の誰もが期待するもんじゃないか、それを求めて俺たちは聞いているんじゃないか、とチャンドラーは返しています。
歌とギターが同時に出来ることをひがんでいるようなフィービーの発言ですが、弾き語りが上手くないという自覚があるようです(笑)。
「ギターを弾く」は play the guitar で、「ピアノを弾く」は play the piano だと学校で習った気がするのですが、今回のセリフは、DVD英語字幕も、ネットスクリプトも、play guitar になっていて、the がついていません。
実際のセリフを聞いてみても、フィービーは play guitar と発音しています。
何だか不思議な感じ。学校の英作文ならバツにされちゃいそうなんですが…。
ネットで検索しても、"play the guitar" よりも、"play guitar" の方が多いようです。
スポーツの場合は、play baseball, play tennis と無冠詞ですね。
最近では、guitar も「ギターの演奏」というような意味で、baseball や tennis などと同じような無冠詞、不可算名詞の感覚で扱う、ということでしょうか??
ロスまでもが、彼女の歌はノリが良くて、自然に身体が動いちゃうんだ、などと言っていますね。
歌い終えた歌手にみんなが喝采する。
フィービー: Okay, see, see? Everyone else is happy she's done. (いいわ。見た見た? 他のみんなは彼女が終わったことを喜んでるわ。)
歌手: Okay, my next song's called: "Phoebe Buffay, What Can I Say? I Really Loved When We Were Singing Partners And I Shouldn't Have Left You That Way." (オッケー。私の次の歌のタイトルはこうよ。「フィービー・ブッフェ。私は何て言ったらいいの? 私たちが歌のパートナーだった頃、とても楽しかった。そして、私はあんなふうにあなたから去るべきじゃなかったのに。」)
(The gang all looks at Phoebe.)
フレンズたちは全員、フィービーを見る。
フィービー: Oh no, one of those "look for the hidden meaning" songs. (あぁ、違うの。例のそういう「隠された意味を探せ」って歌の一種よ。)
歌が終わった後、客は拍手喝采しています。
Everyone else は、「彼女のことを褒めているフレンズ以外のみんな」ということですね。
あなたたちはそうやって彼女を褒めるけど、他のみんなは彼女の歌がやっと終わってくれたと喜んでいる、と言いたいようです。(ジャイアンのリサイタルじゃあるまいし…笑)
次の曲のタイトルを言う歌手。
そのタイトルは、
Phoebe Buffay, What Can I Say? I Really Loved When We Were Singing Partners And I Shouldn't Have Left You That Way.
題名と呼ぶにはあまりにも長すぎる、内容そのまんまみたいなタイトルになっています。
フィービーに対して語りかけているような感じです。
shouldn't have left は、shouldn't +have+過去分詞で「(あの時)…すべきでなかった(のに…してしまった)」ということですね。
二人が singing partners であったこと、彼女がフィービーの元を去ったこと、がフレンズたちにもわかってしまったわけです。
the hidden meaning は「隠された意味」。
このタイトルには、何か隠された意味があるのよ、と言っているのですが、隠すも何もそのまんまじゃん、という。
フレンズ3-12その26 では、フリオの書いた The Empty Vase という詩のことを、
trick poems that seem to be about one thing but are actually about something else 「あることについて書いているように見えて、実は別のことについて言っているようなトリック詩[ずるいたくらみの詩]」
と表現していました。
そういう何か意味ありげなフレーズを使っている歌詞ならば、"look for the hidden meaning" songs と言うことは可能ですね。
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The One With Phoebe's Ex-Partner (フィービーの歌がCMに!)
原題は「フィービーの元パートナーの話」
[Scene: Central Perk, the gang, except Rachel, is watching a new singer.]
セントラルパーク。レイチェルを除いたフレンズたちは新しい歌手を見ている。
歌手: (singing) 'Cause every time I see your face, I can't help but fall from grace. I know.... ([歌って] あなたの顔を見るといつも、嫌われることばかりしてしまう。私は知ってるの…)
ジョーイ: Wow! This girl's good. (わぉ! この子、いいね。)
フィービー: Oh-ho yeah, a song with rhyming words! Oo, I never thought of that before. (あー、そうね。韻を踏む言葉の歌ね! 私はそういうの、一度も考えたことないわ。)
チャンドラー: I like her. (彼女、好きだな。)
フィービー: (to Chandler) Why? Because she can sing and play guitar and do both at the same time? ([チャンドラーに] どうして? なぜなら、彼女は歌ってギターを弾いて、同時に両方ができるから?)
チャンドラー: Well, that's pretty much all I'm looking for from these people. (そうだな。それが、こういう(歌手の)人たちに俺が求めることのほとんど全てだな。)
モニカ: (to Phoebe) Look at you, all jealous. ([フィービーに] 自分を見てみなさいよ。すっかりジェラシーを感じてるわね。)
ロス: Yeah Pheebs, come on, you two have completely different styles. Y'know, she's more... (shakes his shoulders, like he's dancing) y'know, and you're more (sees the look from Phoebe and stops) (そうだよ、フィービー。いいかい。君と彼女の二人は全く違ったスタイルを持っているんだ。ほら、彼女はもっと…[肩を揺らして、まるで踊っているように] それから、君はもっと [フィービーからの視線を見て、話をやめる])
fall from grace は「(ばかなことをして)不興を買う、信用を失う、好かれなくなる、嫌われる」。
歌手を褒めるジョーイに、韻を踏んでるからね、と答えるフィービー。
face(フェイス)と grace(グレイス)が韻を踏んでるということですね。
でも、フィービーのトンデモナイ歌(笑)でも、たいてい韻は踏んでいるはずですが…。
フレンズ1-7 に出てきた「停電の歌(?)」でも、power と sour、scary と dairy が韻を踏んでいましたし。
どう見ても、歌手としての才能に妬(や)いている感じのフィービーに、こういう場所でギターを持ちながら歌うシンガーに対しては、歌いながらギターを弾くことを客の誰もが期待するもんじゃないか、それを求めて俺たちは聞いているんじゃないか、とチャンドラーは返しています。
歌とギターが同時に出来ることをひがんでいるようなフィービーの発言ですが、弾き語りが上手くないという自覚があるようです(笑)。
「ギターを弾く」は play the guitar で、「ピアノを弾く」は play the piano だと学校で習った気がするのですが、今回のセリフは、DVD英語字幕も、ネットスクリプトも、play guitar になっていて、the がついていません。
実際のセリフを聞いてみても、フィービーは play guitar と発音しています。
何だか不思議な感じ。学校の英作文ならバツにされちゃいそうなんですが…。
ネットで検索しても、"play the guitar" よりも、"play guitar" の方が多いようです。
スポーツの場合は、play baseball, play tennis と無冠詞ですね。
最近では、guitar も「ギターの演奏」というような意味で、baseball や tennis などと同じような無冠詞、不可算名詞の感覚で扱う、ということでしょうか??
ロスまでもが、彼女の歌はノリが良くて、自然に身体が動いちゃうんだ、などと言っていますね。
歌い終えた歌手にみんなが喝采する。
フィービー: Okay, see, see? Everyone else is happy she's done. (いいわ。見た見た? 他のみんなは彼女が終わったことを喜んでるわ。)
歌手: Okay, my next song's called: "Phoebe Buffay, What Can I Say? I Really Loved When We Were Singing Partners And I Shouldn't Have Left You That Way." (オッケー。私の次の歌のタイトルはこうよ。「フィービー・ブッフェ。私は何て言ったらいいの? 私たちが歌のパートナーだった頃、とても楽しかった。そして、私はあんなふうにあなたから去るべきじゃなかったのに。」)
(The gang all looks at Phoebe.)
フレンズたちは全員、フィービーを見る。
フィービー: Oh no, one of those "look for the hidden meaning" songs. (あぁ、違うの。例のそういう「隠された意味を探せ」って歌の一種よ。)
歌が終わった後、客は拍手喝采しています。
Everyone else は、「彼女のことを褒めているフレンズ以外のみんな」ということですね。
あなたたちはそうやって彼女を褒めるけど、他のみんなは彼女の歌がやっと終わってくれたと喜んでいる、と言いたいようです。(ジャイアンのリサイタルじゃあるまいし…笑)
次の曲のタイトルを言う歌手。
そのタイトルは、
Phoebe Buffay, What Can I Say? I Really Loved When We Were Singing Partners And I Shouldn't Have Left You That Way.
題名と呼ぶにはあまりにも長すぎる、内容そのまんまみたいなタイトルになっています。
フィービーに対して語りかけているような感じです。
shouldn't have left は、shouldn't +have+過去分詞で「(あの時)…すべきでなかった(のに…してしまった)」ということですね。
二人が singing partners であったこと、彼女がフィービーの元を去ったこと、がフレンズたちにもわかってしまったわけです。
the hidden meaning は「隠された意味」。
このタイトルには、何か隠された意味があるのよ、と言っているのですが、隠すも何もそのまんまじゃん、という。
フレンズ3-12その26 では、フリオの書いた The Empty Vase という詩のことを、
trick poems that seem to be about one thing but are actually about something else 「あることについて書いているように見えて、実は別のことについて言っているようなトリック詩[ずるいたくらみの詩]」
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2008年06月25日
シットコムとは?
「何を今さら?」という感じのタイトルですが、シットコムという言葉について、これまで簡単に触れたことはあっても、詳しく語ったことはあまりありませんでした。
ブログや本のタイトルで使っている「シットコム」という言葉の意味、定義について、今日は詳しく見てみたいと思います。
「シットコム」という言葉については、このブログの一番最初の記事、海外ドラマ「フレンズ」で英語を学ぶ で、以下のように説明しています。
「シットコム(sitcom)とは、situation comedy の略で、笑い声の入るドラマ、というと、あぁあれか、とわかる方も多いでしょう。」
実際、このブログを始めた当初、私の中では、「シットコム=笑い声の入るドラマ(コメディ)」という認識だったのですが、いろいろ調べているうちに、「笑い声の入らないシットコム」が存在する、ということを知りました。
だとすると、”シットコム=「時々笑い声の入るドラマ」”とは必ずしも言い切れない、ということになります。
でも、「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」などに代表されるような「時々笑い声の入るドラマ」、あれはシットコムだよね!という認識も間違いではない気がします。
「笑い声が入るドラマ」であることが、その定義として完全なるイコールで結ばれるわけではないけれども、日本人のイメージとしては、そういうドラマだと説明するのが、一番手っ取り早くてわかりやすい気がするのですね。
そして、私がブログや本でシットコムという言葉を使う場合は、「笑い声が入るもの」という認識で使っていて、あの笑い声があるからこそ、そこでジョークを言っているということがわかるし、あの笑い声と一緒に笑えるということが、理解度のバロメーターにもなっていると思うのです。
そういう意味で、私にとっては「あの笑い声が入っているかどうか」が非常に重要なポイントなのです。
ですから、私が使っているシットコムという言葉のイメージは、ああいう笑い声が入るもの、ということで、実際に厳密なシットコムの定義は、また別のところにあるらしい、ということです。
私の過去の説明があやふやで誤解を与えることになってしまっていたとしたら、申し訳ありません。
で、結局、本来の定義は何か?、comedy はわかるけど、その situation っていうのは何のこと? という疑問に答えるために、今回の記事を書いてみます。
実際に、シットコムの定義を調べてみました。
ロングマン現代英英辞典では、
sitcom [noun] :
situation comedy a funny television programme in which the same characters appear in different situations each week
つまり、「面白いテレビ番組のこと。その番組の中で、毎週、同じキャラクターが違った状況[シチュエーション]で登場する。」
実はこの different situations という言葉にちょっとひっかかるのですが、それは後に検証します。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
situation comedy [noun] :
a radio or television comedy series that involves a continuing cast of characters in a succession of episodes
つまり、「一連のエピソードの中で、引き続き存在するキャラクターのキャストを伴う、ラジオやテレビのコメディシリーズ。」
英辞郎では、
sitcom, situation comedy=(連続)ホームコメディ、シットコム。(日常生活を situation にしたコメディ)
研究社 新英和中辞典では、
situation comedy=(ラジオ・テレビの)連続ホームコメディー
と出ています。
ネットでは、Wikipedia 日本語版: シチュエーション・コメディ の説明が、日本語では一番詳しく書かれているような気がします。
やはりシットコムの定義の中に「笑い声」のことは入っていません。
ただ、「多くのシットコムで、劇中にラフ・トラックと言われる観客の笑い声が挿入されることがある。」という記述があります。(ラフ・トラック=laugh track)
また、「ラフ・トラックを使っていないシットコム」として、いくつか番組名が挙げられていますね。
ですから、あの笑い声はシットコムでよく見られる特徴ではあるけれども、必須条件ではない、という認識が一番正しいのでしょうか?
Wikipedia 英語版: Situation comedy で、situation という言葉について詳しく触れられている箇所(Characteristics にある説明)を、以下に引用させていただきます。
The essence of the current, modern situation comedy on television is that the characters remain in the same situation from episode to episode. The situation is usually that of a family, workplace, or a group of friends.
訳しますと、「現在のテレビのシチュエーション・コメディの本質[重要な点]は、キャラクターたちがエピソードからエピソードにかけて同じ状況[シチュエーション]にとどまっているということである。そのシチュエーションはたいてい、家族の、職場の、または友達のグループのシチュエーションである。」
ここで、上で紹介したロングマンとちょっと違ったニュアンスを感じる気がします。
ロングマンでは、different situations 、ウィキペディアでは、the same situation とありますね。
私が感じる認識では、the same situation が近いのではないかと思います。
まさに、a group of friends と書いてあるのが、フレンズのシチュエーションですよね。
フレンズでは、セントラルパーク(コーヒーハウス)、モニカとレイチェルの部屋、ジョーイとチャンドラーの部屋が舞台になることが多いです。
そのセットの中で俳優はお芝居をし、それを見て観客が笑っているわけですが、やっぱりその形式が一番、シットコムとして特徴的な形なのではないかと。
ウィキペディアの Modern sitcoms という項目で、最近のシットコムにおけるスタイルの変更について触れています。
The single camera, no laugh track style という項目では、
Another popular modern style of sitcom is filmed without a live studio audience or laugh track, using multiple locations and a single camera setup.
とあります。
つまり、「別のシットコムの人気のある最新形式[スタイル]は、ライブのスタジオの観客やラフ・トラック[笑い声]なしで撮影される。複数のロケーションで、カメラを1台配置する形で。」
この項目の説明を見ると、フレンズのように舞台にセットを組んで観客の前で演技すると、いろいろと制約があるために、そういう「観客なし、笑い声なし」のシットコムという形式も出てきた、という感じのことのようです。
いろいろと見てきましたが、やはり「シットコム」の定義の中に、「笑い声(laugh track)が入っている」ということは条件としては入っていません。
ですが、わざわざ、no laugh track style という形式があることを言っていることからも、シットコムと言うと、あの笑い声を連想することが多い、というのも否定できない気がします。
「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」のそれぞれの英語版ウィキペディア、Wikipedia 英語版: Friends、Wikipedia 英語版: Full House、Wikipedia 英語版: Bewitched では、その全てにおいて、sitcom または situation comedy であるという説明がされています。
ですから、
「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」と言えば…?
「シットコム!」
という認識は正しいはずです。
本来の定義である、連続もののコメディという説明だと、あまりにも漠然としすぎているというか、そういうくくりだと、日本にもたくさんのシットコムが存在することになってしまう気がします。
でも日本ではシットコムというジャンルは定着していませんよね?
私はアメリカで暮らしたことがないので、アメリカのドラマを自分の経験に基づいてカテゴライズすることはできません。
アメリカでは、連続もののコメディというジャンルでは、伝統的にああいう笑い声の入るものが多い、という認識で合っているのでしょうか??
いろいろ調べてみて、私も「わかったような、わからないような」はっきりしない気持ちです。
シットコム、というのはカテゴリー分けのための言葉なので、人によって受け止め方は違う、と言う可能性もあるのかもしれません。
もしネイティブの方々に、「シットコムの代表作を挙げて下さい」と頼んだら、皆さんは何を挙げるのでしょうか?
そこに挙げられたシットコムの全てに、ラフ・トラック[笑い声]は入っているのでしょうか??
今はそれが知りたいなと思います。
私はこう思う、などのいろいろなご意見があればお聞かせいただければと思います。
(Rach からのお願い)
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ブログや本のタイトルで使っている「シットコム」という言葉の意味、定義について、今日は詳しく見てみたいと思います。
「シットコム」という言葉については、このブログの一番最初の記事、海外ドラマ「フレンズ」で英語を学ぶ で、以下のように説明しています。
「シットコム(sitcom)とは、situation comedy の略で、笑い声の入るドラマ、というと、あぁあれか、とわかる方も多いでしょう。」
実際、このブログを始めた当初、私の中では、「シットコム=笑い声の入るドラマ(コメディ)」という認識だったのですが、いろいろ調べているうちに、「笑い声の入らないシットコム」が存在する、ということを知りました。
だとすると、”シットコム=「時々笑い声の入るドラマ」”とは必ずしも言い切れない、ということになります。
でも、「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」などに代表されるような「時々笑い声の入るドラマ」、あれはシットコムだよね!という認識も間違いではない気がします。
「笑い声が入るドラマ」であることが、その定義として完全なるイコールで結ばれるわけではないけれども、日本人のイメージとしては、そういうドラマだと説明するのが、一番手っ取り早くてわかりやすい気がするのですね。
そして、私がブログや本でシットコムという言葉を使う場合は、「笑い声が入るもの」という認識で使っていて、あの笑い声があるからこそ、そこでジョークを言っているということがわかるし、あの笑い声と一緒に笑えるということが、理解度のバロメーターにもなっていると思うのです。
そういう意味で、私にとっては「あの笑い声が入っているかどうか」が非常に重要なポイントなのです。
ですから、私が使っているシットコムという言葉のイメージは、ああいう笑い声が入るもの、ということで、実際に厳密なシットコムの定義は、また別のところにあるらしい、ということです。
私の過去の説明があやふやで誤解を与えることになってしまっていたとしたら、申し訳ありません。
で、結局、本来の定義は何か?、comedy はわかるけど、その situation っていうのは何のこと? という疑問に答えるために、今回の記事を書いてみます。
実際に、シットコムの定義を調べてみました。
ロングマン現代英英辞典では、
sitcom [noun] :
situation comedy a funny television programme in which the same characters appear in different situations each week
つまり、「面白いテレビ番組のこと。その番組の中で、毎週、同じキャラクターが違った状況[シチュエーション]で登場する。」
実はこの different situations という言葉にちょっとひっかかるのですが、それは後に検証します。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
situation comedy [noun] :
a radio or television comedy series that involves a continuing cast of characters in a succession of episodes
つまり、「一連のエピソードの中で、引き続き存在するキャラクターのキャストを伴う、ラジオやテレビのコメディシリーズ。」
英辞郎では、
sitcom, situation comedy=(連続)ホームコメディ、シットコム。(日常生活を situation にしたコメディ)
研究社 新英和中辞典では、
situation comedy=(ラジオ・テレビの)連続ホームコメディー
と出ています。
ネットでは、Wikipedia 日本語版: シチュエーション・コメディ の説明が、日本語では一番詳しく書かれているような気がします。
やはりシットコムの定義の中に「笑い声」のことは入っていません。
ただ、「多くのシットコムで、劇中にラフ・トラックと言われる観客の笑い声が挿入されることがある。」という記述があります。(ラフ・トラック=laugh track)
また、「ラフ・トラックを使っていないシットコム」として、いくつか番組名が挙げられていますね。
ですから、あの笑い声はシットコムでよく見られる特徴ではあるけれども、必須条件ではない、という認識が一番正しいのでしょうか?
Wikipedia 英語版: Situation comedy で、situation という言葉について詳しく触れられている箇所(Characteristics にある説明)を、以下に引用させていただきます。
The essence of the current, modern situation comedy on television is that the characters remain in the same situation from episode to episode. The situation is usually that of a family, workplace, or a group of friends.
訳しますと、「現在のテレビのシチュエーション・コメディの本質[重要な点]は、キャラクターたちがエピソードからエピソードにかけて同じ状況[シチュエーション]にとどまっているということである。そのシチュエーションはたいてい、家族の、職場の、または友達のグループのシチュエーションである。」
ここで、上で紹介したロングマンとちょっと違ったニュアンスを感じる気がします。
ロングマンでは、different situations 、ウィキペディアでは、the same situation とありますね。
私が感じる認識では、the same situation が近いのではないかと思います。
まさに、a group of friends と書いてあるのが、フレンズのシチュエーションですよね。
フレンズでは、セントラルパーク(コーヒーハウス)、モニカとレイチェルの部屋、ジョーイとチャンドラーの部屋が舞台になることが多いです。
そのセットの中で俳優はお芝居をし、それを見て観客が笑っているわけですが、やっぱりその形式が一番、シットコムとして特徴的な形なのではないかと。
ウィキペディアの Modern sitcoms という項目で、最近のシットコムにおけるスタイルの変更について触れています。
The single camera, no laugh track style という項目では、
Another popular modern style of sitcom is filmed without a live studio audience or laugh track, using multiple locations and a single camera setup.
とあります。
つまり、「別のシットコムの人気のある最新形式[スタイル]は、ライブのスタジオの観客やラフ・トラック[笑い声]なしで撮影される。複数のロケーションで、カメラを1台配置する形で。」
この項目の説明を見ると、フレンズのように舞台にセットを組んで観客の前で演技すると、いろいろと制約があるために、そういう「観客なし、笑い声なし」のシットコムという形式も出てきた、という感じのことのようです。
いろいろと見てきましたが、やはり「シットコム」の定義の中に、「笑い声(laugh track)が入っている」ということは条件としては入っていません。
ですが、わざわざ、no laugh track style という形式があることを言っていることからも、シットコムと言うと、あの笑い声を連想することが多い、というのも否定できない気がします。
「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」のそれぞれの英語版ウィキペディア、Wikipedia 英語版: Friends、Wikipedia 英語版: Full House、Wikipedia 英語版: Bewitched では、その全てにおいて、sitcom または situation comedy であるという説明がされています。
ですから、
「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」と言えば…?
「シットコム!」
という認識は正しいはずです。
本来の定義である、連続もののコメディという説明だと、あまりにも漠然としすぎているというか、そういうくくりだと、日本にもたくさんのシットコムが存在することになってしまう気がします。
でも日本ではシットコムというジャンルは定着していませんよね?
私はアメリカで暮らしたことがないので、アメリカのドラマを自分の経験に基づいてカテゴライズすることはできません。
アメリカでは、連続もののコメディというジャンルでは、伝統的にああいう笑い声の入るものが多い、という認識で合っているのでしょうか??
いろいろ調べてみて、私も「わかったような、わからないような」はっきりしない気持ちです。
シットコム、というのはカテゴリー分けのための言葉なので、人によって受け止め方は違う、と言う可能性もあるのかもしれません。
もしネイティブの方々に、「シットコムの代表作を挙げて下さい」と頼んだら、皆さんは何を挙げるのでしょうか?
そこに挙げられたシットコムの全てに、ラフ・トラック[笑い声]は入っているのでしょうか??
今はそれが知りたいなと思います。
私はこう思う、などのいろいろなご意見があればお聞かせいただければと思います。
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2008年06月23日
永遠に友達であることを誓う フレンズ3-13その38
モニカ: Y'know what? What if we're friends who don’t see other people? (ねぇ。もし私たちが、他の人とは付き合わないっていう友達になったらどうかしら?)
リチャード: You mean like "exclusive" friends? (つまりは、排他的な友達、ってこと?)
モニカ: Why not? I mean, this has been the most amazing week. Would it be so terrible? Even if we were friends who lived together? Or maybe someday, friends who stood up in front of their other friends, and vowed to be friends forever. (いいでしょ?[どうしてだめなの?] だって、今週は、今までで一番素敵な1週間だったもの。それってひどいことかしら? たとえ一緒に住む友達になったとしても? または、多分いつか、他の友達の前に立って、永遠に友達であることを誓う友達になったとしても?)
リチャード: Wow. Y'know, we're back where we were. Honey, I would love to do all that, but nothing's changed. (あぁ。ねぇ、僕たちは前の状態に戻っているね。ハニー、その今の話、全部やってみたいと思うよ。でも、何も変わっていないんだ。)
モニカ: That's not true. You don't have a moustache. (それは違うわ。あなたは口ひげを生やしていないもの。)
リチャード: Okay, okay, one thing's changed. But we still want different things, and we know how this is gonna end. (わかった、わかった。一つ変わったことはあるね。でも、僕たちはまだ違ったことを求めている。そして、僕らは知ってる、これがどんなどんな風に終わることになるかを。)
モニカ: Y'know what? I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. (ねぇ。私は今すぐ、ここから歩いて出て行かないといけないわ。だって、あなたをあきらめることは、私がこれまでしなければいけなかったことで、一番つらいことだから。それをもう一度できるとは思えないの。)
リチャード: I know I couldn't. So.... (僕もできないってわかってる。だから…)
(Monica kisses him.)
モニカはリチャードにキスする。
モニカ: How 'bout one last game of racquetball? (ラケットボールの最後の試合をするのはどうかしら?)
(They both kiss, and Richard picks her up and goes over to the bed and starts to lie down.)
二人はキスをして、リチャードはモニカを持ち上げ、ベッドに行き、横たわろうとする。
モニカ: Watch the thorns! (とげに気をつけて!)
リチャード: (lying down) Ow!! ([寝転んで] あいた!)
exclusive は「(組織などが)他人を入れない、排他的な、閉鎖的な」「(人が)特定の人とだけ交際する、交際相手を限定する」「独占的な」。
また名詞では「独占記事、スクープ、特ダネ」のような意味で用いられますね。
動詞は exclude 「締め出す、除外する」で、include 「含む」の反対語です。
「友達」という名目・名義のままで、一緒に住む(同棲する)、そして、友人の前で「私たちは永遠に友達であることを誓います」と宣誓するのはどうかしら?とモニカは言っています。
一緒に住んで、ついには結婚式を挙げるようなことをする「友達」でいることもできるかしら?みたいなことを言っているのですね。
リチャードは、自分たちがまた前の状態に戻っていることを悟ります。
モニカの話は素敵だと思うけど、前に別れた理由が何も解決されていない、そのままだとまた前と同じことになってしまう、と言いたいのですね。
フレンズ3-13その11 では、モニカ自身が以下のようなセリフを言っていました。
モニカ: We're not gonna have sex. Okay, nothing's changed here. He still doesn't want children, and I still do. So that's why we're just gonna be friends. (私たち[リチャードと私]はエッチはしないわ。そうよ、ここでは[今の状況では]、何も変わっていないもの。彼はまだ子供を欲しいと思っていない。そして私はまだ欲しいと思っている。だから、私たちはただの友達でいるの。)
モニカも、nothing's changed であることはいやと言うほどわかっているのに、友達という間柄のままで今の関係を続けたいと願ってしまう、悲しい女心ですね。
変わったこともあるわ、あなたはもう口ひげを生やしていないし、とちょっと冗談めかして言うのですが、それでも状況が深刻であることは変わりません。
I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. というセリフには泣けます。
リチャードと別れた頃(フレンズ3-1その2 あたり)のモニカはボロボロでした。
その後、リチャードを忘れることがどんなにつらかったか…と言っているのですね。
以前のように愛し合う仲になってしまっても、「モニカは子供が欲しい、リチャードは子供が欲しくない」という問題が解決していない以上、また別れなければならなくなる。
またその別れとその苦しさを乗り越えることを再度経験するのはあまりにもつらい、と言っているのですね。
あのつらさをもう一度乗り越えることなんて出来ない、だから私は今すぐここを出て行かないといけない、ということです。
…とそんな印象的なセリフを言っていながら、あきらめがつかないモニカ、「最後にもう一回ラケットボールのゲームをしましょうよ。」と言っています。
二人は以前、寝ることはラケットボールをするのと同じだ、と言い張っていましたから、もう一度、最後にエッチをしましょうよ、と言っているのですね。
[Scene: Monica and Rachel's, Joey is entering, and he's very dejected.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイが入ってくる、そして彼はとても落胆している。
レイチェル: What? (何?)
ジョーイ: Beth is really, really sick. (ベスがひどい病気になって。)
レイチェル: Awwww. (あぁ。)
ジョーイ: Jo's there, but I don't think there's anything she can do. (ジョーがいるんだ。でも、彼女にできることはないと思うんだよ[彼女は何もしてあげられないんだよ]。)
(Rachel hugs him)
レイチェルはジョーイをハグする。
レイチェル: Joey? (ジョーイ?)
ジョーイ: Yeah. (うん。)
レイチェル: You wanna put the book in the freezer? (その本を冷凍室に入れましょうか?)
ジョーイ: (nodding his head) Okay. ([うなずいて] うん。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
(Joey hands her the book and she puts it in the freezer.)
ジョーイはレイチェルに本を手渡し、レイチェルは冷凍室にそれを入れる。(注:実際には、レイチェルが本を冷凍室に入れるところは画面には映りませんが…)
dejected は「しょげた、落胆した」。
最後の最後に、「本を冷凍室に入れる」がまた登場しますね。
怖い本を冷凍室に入れる フレンズ3-13その13 で語っていたように、ジョーイはシャイニングを読んで怖くなったら、その本を冷凍室に入れるのですね。
今回は、若草物語を読んでいて、ベスが重病になり、ジョーも何もしてあげられない状態になっています。
あまりに悲しくてこれ以上読み進められない、だから、冷凍室に入れてしまおう、と言っているのです。
フレンズ3-13その33 で、「ベスは死ぬ」という話を聞かされて読むのをやめてしまいそうだったジョーイ。
レイチェルが「ベスは死なない」と言い直したお陰で、そのまま若草物語を読み続けたジョーイが、このエピソードの最後でそのつらい場面を読むことになる、という展開になっています。
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モニカ: Why not? I mean, this has been the most amazing week. Would it be so terrible? Even if we were friends who lived together? Or maybe someday, friends who stood up in front of their other friends, and vowed to be friends forever. (いいでしょ?[どうしてだめなの?] だって、今週は、今までで一番素敵な1週間だったもの。それってひどいことかしら? たとえ一緒に住む友達になったとしても? または、多分いつか、他の友達の前に立って、永遠に友達であることを誓う友達になったとしても?)
リチャード: Wow. Y'know, we're back where we were. Honey, I would love to do all that, but nothing's changed. (あぁ。ねぇ、僕たちは前の状態に戻っているね。ハニー、その今の話、全部やってみたいと思うよ。でも、何も変わっていないんだ。)
モニカ: That's not true. You don't have a moustache. (それは違うわ。あなたは口ひげを生やしていないもの。)
リチャード: Okay, okay, one thing's changed. But we still want different things, and we know how this is gonna end. (わかった、わかった。一つ変わったことはあるね。でも、僕たちはまだ違ったことを求めている。そして、僕らは知ってる、これがどんなどんな風に終わることになるかを。)
モニカ: Y'know what? I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. (ねぇ。私は今すぐ、ここから歩いて出て行かないといけないわ。だって、あなたをあきらめることは、私がこれまでしなければいけなかったことで、一番つらいことだから。それをもう一度できるとは思えないの。)
リチャード: I know I couldn't. So.... (僕もできないってわかってる。だから…)
(Monica kisses him.)
モニカはリチャードにキスする。
モニカ: How 'bout one last game of racquetball? (ラケットボールの最後の試合をするのはどうかしら?)
(They both kiss, and Richard picks her up and goes over to the bed and starts to lie down.)
二人はキスをして、リチャードはモニカを持ち上げ、ベッドに行き、横たわろうとする。
モニカ: Watch the thorns! (とげに気をつけて!)
リチャード: (lying down) Ow!! ([寝転んで] あいた!)
exclusive は「(組織などが)他人を入れない、排他的な、閉鎖的な」「(人が)特定の人とだけ交際する、交際相手を限定する」「独占的な」。
また名詞では「独占記事、スクープ、特ダネ」のような意味で用いられますね。
動詞は exclude 「締め出す、除外する」で、include 「含む」の反対語です。
「友達」という名目・名義のままで、一緒に住む(同棲する)、そして、友人の前で「私たちは永遠に友達であることを誓います」と宣誓するのはどうかしら?とモニカは言っています。
一緒に住んで、ついには結婚式を挙げるようなことをする「友達」でいることもできるかしら?みたいなことを言っているのですね。
リチャードは、自分たちがまた前の状態に戻っていることを悟ります。
モニカの話は素敵だと思うけど、前に別れた理由が何も解決されていない、そのままだとまた前と同じことになってしまう、と言いたいのですね。
フレンズ3-13その11 では、モニカ自身が以下のようなセリフを言っていました。
モニカ: We're not gonna have sex. Okay, nothing's changed here. He still doesn't want children, and I still do. So that's why we're just gonna be friends. (私たち[リチャードと私]はエッチはしないわ。そうよ、ここでは[今の状況では]、何も変わっていないもの。彼はまだ子供を欲しいと思っていない。そして私はまだ欲しいと思っている。だから、私たちはただの友達でいるの。)
モニカも、nothing's changed であることはいやと言うほどわかっているのに、友達という間柄のままで今の関係を続けたいと願ってしまう、悲しい女心ですね。
変わったこともあるわ、あなたはもう口ひげを生やしていないし、とちょっと冗談めかして言うのですが、それでも状況が深刻であることは変わりません。
I gotta walk out of here right now, 'cause getting over you is the hardest thing that I have ever had to do. I don't think I could do it again. というセリフには泣けます。
リチャードと別れた頃(フレンズ3-1その2 あたり)のモニカはボロボロでした。
その後、リチャードを忘れることがどんなにつらかったか…と言っているのですね。
以前のように愛し合う仲になってしまっても、「モニカは子供が欲しい、リチャードは子供が欲しくない」という問題が解決していない以上、また別れなければならなくなる。
またその別れとその苦しさを乗り越えることを再度経験するのはあまりにもつらい、と言っているのですね。
あのつらさをもう一度乗り越えることなんて出来ない、だから私は今すぐここを出て行かないといけない、ということです。
…とそんな印象的なセリフを言っていながら、あきらめがつかないモニカ、「最後にもう一回ラケットボールのゲームをしましょうよ。」と言っています。
二人は以前、寝ることはラケットボールをするのと同じだ、と言い張っていましたから、もう一度、最後にエッチをしましょうよ、と言っているのですね。
[Scene: Monica and Rachel's, Joey is entering, and he's very dejected.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイが入ってくる、そして彼はとても落胆している。
レイチェル: What? (何?)
ジョーイ: Beth is really, really sick. (ベスがひどい病気になって。)
レイチェル: Awwww. (あぁ。)
ジョーイ: Jo's there, but I don't think there's anything she can do. (ジョーがいるんだ。でも、彼女にできることはないと思うんだよ[彼女は何もしてあげられないんだよ]。)
(Rachel hugs him)
レイチェルはジョーイをハグする。
レイチェル: Joey? (ジョーイ?)
ジョーイ: Yeah. (うん。)
レイチェル: You wanna put the book in the freezer? (その本を冷凍室に入れましょうか?)
ジョーイ: (nodding his head) Okay. ([うなずいて] うん。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
(Joey hands her the book and she puts it in the freezer.)
ジョーイはレイチェルに本を手渡し、レイチェルは冷凍室にそれを入れる。(注:実際には、レイチェルが本を冷凍室に入れるところは画面には映りませんが…)
dejected は「しょげた、落胆した」。
最後の最後に、「本を冷凍室に入れる」がまた登場しますね。
怖い本を冷凍室に入れる フレンズ3-13その13 で語っていたように、ジョーイはシャイニングを読んで怖くなったら、その本を冷凍室に入れるのですね。
今回は、若草物語を読んでいて、ベスが重病になり、ジョーも何もしてあげられない状態になっています。
あまりに悲しくてこれ以上読み進められない、だから、冷凍室に入れてしまおう、と言っているのです。
フレンズ3-13その33 で、「ベスは死ぬ」という話を聞かされて読むのをやめてしまいそうだったジョーイ。
レイチェルが「ベスは死なない」と言い直したお陰で、そのまま若草物語を読み続けたジョーイが、このエピソードの最後でそのつらい場面を読むことになる、という展開になっています。
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2008年06月21日
寝室を見たいと言う女性 フレンズ3-13その37
[Cut to into the bedroom, with Monica still hiding under the covers. Richard enters and sits down next to her.]
ベッドルームの中に画面がカットする。モニカはまだカバーの下に隠れている状態である。リチャードは入ってきて、モニカの隣に座る。
モニカ: (still hiding under the blankets) So um, who is she? ([ブランケットの下にまだ隠れている] それで、彼女は誰?)
リチャード: Oh, (laughs) that was the blind date that I told you about. She called and switched it from Tuesday. (あぁ。[笑って] あれが、僕が君に話した例のブラインドデートの相手だよ。彼女は電話してきて、ブラインドデートを火曜日から(今日に)変更したんだ。)
モニカ: (still hiding under the blankets) Did you like her? And I'm just asking as a friend, because I am totally fine with this. ([まだブランケットの下に隠れたままで] あなたは彼女のことをいいなと思った? 私はただ友達として尋ねているだけよ。だって私はこの件に関しては全く大丈夫だもの。)
リチャード: Well, you seem fine. (そうだね、大丈夫そうに見えるよ。)
モニカ: (gets up) Okay, y'know what? I'm not fine, I'm not. I mean, how could I be fine, hearing you come in with her. She wants to see your bedroom.... (pause) Y'know what? What if we're friends who don't see other people? ([起き上がって] ねぇ。私は大丈夫じゃないわ。大丈夫なんかじゃない。だって、どうして大丈夫なんてことがありうるの? あなたが彼女と一緒に部屋に入ってくる音を聞いて。彼女があなたのベッドルームを見たがって… [一息ついて] ねぇ、もし私たちが、他の人とは付き合わないっていう友達になったらどうかしら?)
フレンズ3-13その29 で、リチャードは火曜日にブラインドデートをする、というセリフが出てきました。
リチャードのセリフから、その火曜日の予定が今日に変わったんだ、ということがわかりますね。
モニカがブラインドデートの日を狙ってきたわけではなく、たまたまこの日に変更になってしまっていた、ということがわかる仕組みになっています。
モニカが慌てていたのはそのせいなんですね。
Did you like her? という過去形が何とも変な感じですが、さっきデートしていた時、彼女を好きだと思った?みたいなことでしょうか?
また、意地を張っているところがかわいいですね。
「ちょっと友達として聞いてみただけよ。」などと言っています。
out of curiosity と同じ感じで、「別に詮索してるんじゃないのよ。ただの質問よ。」と言っているのですが、当然リチャードにはモニカの気持ちがわかってしまいます。
自分は fine だと言うモニカに、モニカが内心穏やかでないことを知りながら、「あぁ、確かに fine のようだね。」と言っています。
それを聞いて、正直な気持ちを吐露するモニカ。
モニカが言っているように、彼女がベッドルームまで見たがった、というのは元カノとしてはかなりつらい事実ですよね。
気のない人の部屋なら、絶対に「ベッドルームを見せて」なんて言わないはずですから。
もしその部屋に入って、ベッドを目の当たりにして、相手が変な気を起こしたらどうしよう、という場合に、そうなっても構わないと思っているから、ベッドルームを見せて欲しい、と言っているわけで、彼女の方はかなり乗り気、リチャードにかなり好意を抱いているということがわかりますよね。
フレンズ1-13その4 で、ジョーイのパパの浮気相手のロニーが登場した時、パパとロニーを一緒に寝させないために、チャンドラーはロニーを自分の寝室に案内します。
チャンドラー: Come on. I'll show you to my room. That sounds weird when it's not followed by, "No, thanks, it's late!" (じゃあ、来て。俺の部屋へ案内するよ。 [ロニーを案内しながら] 変な感じだよな。「俺の部屋を案内するよ。」って言った後、「いいえ、結構よ。もう遅いから。」ってセリフが続かないなんてさ。)
チャンドラーが女性に「俺の寝室に案内するよ。」というと、女性はたいてい断る(笑)という話ですが、まさにこのことですね。
リチャードは見せる気がないのに、相手の女性が見たがっている、というその積極性に、モニカはハラハラしているのです。
相手が魅力的な人なら、リチャードも好きになってしまうかもしれない、というあせりでしょうか。
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ベッドルームの中に画面がカットする。モニカはまだカバーの下に隠れている状態である。リチャードは入ってきて、モニカの隣に座る。
モニカ: (still hiding under the blankets) So um, who is she? ([ブランケットの下にまだ隠れている] それで、彼女は誰?)
リチャード: Oh, (laughs) that was the blind date that I told you about. She called and switched it from Tuesday. (あぁ。[笑って] あれが、僕が君に話した例のブラインドデートの相手だよ。彼女は電話してきて、ブラインドデートを火曜日から(今日に)変更したんだ。)
モニカ: (still hiding under the blankets) Did you like her? And I'm just asking as a friend, because I am totally fine with this. ([まだブランケットの下に隠れたままで] あなたは彼女のことをいいなと思った? 私はただ友達として尋ねているだけよ。だって私はこの件に関しては全く大丈夫だもの。)
リチャード: Well, you seem fine. (そうだね、大丈夫そうに見えるよ。)
モニカ: (gets up) Okay, y'know what? I'm not fine, I'm not. I mean, how could I be fine, hearing you come in with her. She wants to see your bedroom.... (pause) Y'know what? What if we're friends who don't see other people? ([起き上がって] ねぇ。私は大丈夫じゃないわ。大丈夫なんかじゃない。だって、どうして大丈夫なんてことがありうるの? あなたが彼女と一緒に部屋に入ってくる音を聞いて。彼女があなたのベッドルームを見たがって… [一息ついて] ねぇ、もし私たちが、他の人とは付き合わないっていう友達になったらどうかしら?)
フレンズ3-13その29 で、リチャードは火曜日にブラインドデートをする、というセリフが出てきました。
リチャードのセリフから、その火曜日の予定が今日に変わったんだ、ということがわかりますね。
モニカがブラインドデートの日を狙ってきたわけではなく、たまたまこの日に変更になってしまっていた、ということがわかる仕組みになっています。
モニカが慌てていたのはそのせいなんですね。
Did you like her? という過去形が何とも変な感じですが、さっきデートしていた時、彼女を好きだと思った?みたいなことでしょうか?
また、意地を張っているところがかわいいですね。
「ちょっと友達として聞いてみただけよ。」などと言っています。
out of curiosity と同じ感じで、「別に詮索してるんじゃないのよ。ただの質問よ。」と言っているのですが、当然リチャードにはモニカの気持ちがわかってしまいます。
自分は fine だと言うモニカに、モニカが内心穏やかでないことを知りながら、「あぁ、確かに fine のようだね。」と言っています。
それを聞いて、正直な気持ちを吐露するモニカ。
モニカが言っているように、彼女がベッドルームまで見たがった、というのは元カノとしてはかなりつらい事実ですよね。
気のない人の部屋なら、絶対に「ベッドルームを見せて」なんて言わないはずですから。
もしその部屋に入って、ベッドを目の当たりにして、相手が変な気を起こしたらどうしよう、という場合に、そうなっても構わないと思っているから、ベッドルームを見せて欲しい、と言っているわけで、彼女の方はかなり乗り気、リチャードにかなり好意を抱いているということがわかりますよね。
フレンズ1-13その4 で、ジョーイのパパの浮気相手のロニーが登場した時、パパとロニーを一緒に寝させないために、チャンドラーはロニーを自分の寝室に案内します。
チャンドラー: Come on. I'll show you to my room. That sounds weird when it's not followed by, "No, thanks, it's late!" (じゃあ、来て。俺の部屋へ案内するよ。 [ロニーを案内しながら] 変な感じだよな。「俺の部屋を案内するよ。」って言った後、「いいえ、結構よ。もう遅いから。」ってセリフが続かないなんてさ。)
チャンドラーが女性に「俺の寝室に案内するよ。」というと、女性はたいてい断る(笑)という話ですが、まさにこのことですね。
リチャードは見せる気がないのに、相手の女性が見たがっている、というその積極性に、モニカはハラハラしているのです。
相手が魅力的な人なら、リチャードも好きになってしまうかもしれない、というあせりでしょうか。
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2008年06月19日
英語の語順のままイメージする フレンズ3-13その36
[Scene: Richard's bedroom, Monica has covered it in rose petals and candles. We hear Richard come in to the apartment, and Monica frantically throws the rest of the petals on the bed, and jumps onto the bed and puts a rose in her mouth, and bites a thorn.]
リチャードのベッドルーム。モニカはその部屋をバラの花びらとキャンドルで埋め尽くす。観客はリチャードがアパートに入ってくる音を聞く。モニカは必死にベッドに残りの花びらをまく。そしてベッドに飛び乗って、口にバラを一輪入れるが、とげをかむ。)
モニカ: Ow! (いたっ!)
リチャード: (outside the bedroom) Really? Well, it's just like everyone else's apartment. It's got rooms and walls and ceilings. ([ベッドルームの外で] 本当に? うーんと、他の人のアパートと同じだよ。部屋があって壁があって天井がある、っていう。)
リチャードのデート相手: Well, I just wanted to see where you live. Now, give me the tour. (私はただ、あなたが住んでいるところを見たかっただけなの。さあ、部屋[家の中]を案内して。)
モニカ: Oh my God! Oh my God! (She frantically tries to clean up the bedroom as Richard starts the tour.) (なんてこと! なんてこと! [モニカは必死にベッドルームをきれいにしようとする。その時、リチャードはツアー[部屋の案内]を開始する。]
リチャード: Ah well, this is the living room. (あぁ、ここがリビングルームだ。)
デート相手: That's nice. (素敵ね。)
リチャード: All right. And this is the kitchen. (よし、そして、これがキッチンだ。)
デート相手: Oh, that's real pretty. Wait a minute, don't I get to see the bedroom? (まぁ、それは本当に素敵ね。ちょっと待って。ベッドルームは見られないの?)
リチャード: The bedroom. Well, it's pretty much your typical... (opens the door as Monica hides under the covers, and quickly closes the door before his date can see the room.) bedroom. (ベッドルームね。そうだな。それはかなり典型的な… [ドアを開けると、モニカがカバーの下に隠れる。そして、リチャードはすばやくドアを閉める。彼のデート相手がその部屋を見ることが出来る前に] (典型的な)ベッドルームだよ。)
デート相手: We're still on this side of the door. (私たちはまだ、ドアのこちら側にいるわよ。)
リチャード: Um-hmm. (あぁ、そうだね。)
デート相手: I didn't get to see it. (ベッドルームを見られなかったわ。)
リチャード: Oh, shoot. Maybe next time. (yawns) Thanks for a lovely evening. (shows her out) (あぁ、残念だ。多分、次の機会にね。[あくびをする] 素敵な夜をありがとう。[彼女を部屋から送り出す])
最初の部分のト書き、ネットスクリプトには、(rose) pedals と書いてあるのですが、恐らく、petal のタイポだろうと思います。(上では訂正してあります。)
petal は「花びら」で、pedal は「(自転車などの)ペダル」のことですね。
リチャードのセリフから、家の中を案内したくないと思っていることがわかりますね。
何も代わり映えしない普通のアパートだよ、部屋に壁に天井があるっていう…というその説明からもそれは明白です。
tour は「部屋を見て(見せて)回ること」。
フレンズ3-6その6 でも tour について解説しています。
that's real pretty について。
pretty を強調する役目としては、正しくは副詞の really となるはずですが、現代の口語では、このように、real を副詞として使うこともあるようです。
形容詞を副詞として使う フレンズ3-13その15 でも、その副詞の real について触れていますが、
ロングマン現代英英辞典には、
real [adverb]:
(American English spoken)
very
例) He's real cute. It was real nice to see you again.
と載っています。
リチャードは寝室を案内するのは気が乗らないようですが、見せて欲しいと言われて、「寝室と言っても、どこにでもあるような典型的な寝室だよ。」と言おうとしています。
スクリプトは、その your typical bedroom の間に、長いト書きが入った形になっています。
上のト書きの訳、今回は、できるだけ英語の文章の流れのままに訳そうとしてみました。
ト書きにはこのようによく as が登場するのですが、as は「…している時、…しながら」などと訳される「時を表す接続詞」ですよね。
ですから、「…している時」というニュアンスで訳すと、「モニカがカバーの下に隠れた時、(リチャードが)ドアを開ける。」となるわけですが、実際の英語の語順では、ドアを開ける、という方を先に語っています。
つまり、このスクリプトを読んでいる人は、まずその知識を先に頭に入れているわけです。
それで読み進めて行くと、それが as Monica hides ... であること、つまり、「その時、それとほとんど同時に」モニカが下に隠れた、という事実を知るわけです。
実際は、ほとんど同時進行で行われているか、時間の差にすれば非常にわずかの違いなので、モニカが隠れた時、リチャードがドアを開ける、でも大意は変わらないと思うのですが、英語で書いてある順番、つまり、事実を述べている順番に合わせて、読んでいる方も頭の中でイメージしていきたい、と思うので、そういう順番で訳してみました。
日本語と英語の文章の構造が違っている以上、どこまでその順番に合わせられるかは限界があるのですが、できるだけ英語の語順のままでイメージしていけたらな、と思っています。
before の文も同様ですね。
自然な日本語にすると、「相手が見る前に閉める」ですが、英語の語順では、すばやく閉める、それはデート相手がそれを見る前だった、みたいな感じですね。
パッと開けて、モニカがいるのに気付き、やばいっ!とドアをすばやく閉めたリチャード。
パパッと開け閉めした後、今のがベッドルームだ、と説明しているのですが、全然見てない、まだドアのこっち側にいるわよ、と相手は言っています。
最初、We're still on this side of the door. というセリフを「スクリプト上の文字で」見た時に、この女性がちょっと思わせぶりなことを言っているのかと思いました。
「私たちはまだ、ベッドルームのこっち側にいるのね。」みたいな感じで、「私はまだベッドルームには入れてもらえないのね。まだそれほどの仲でもないし、そこまであなたは気を許しているわけではないのね。」みたいな、ちょっと誘っているようなセリフなのかと…。
でも、それはどうも考えすぎみたいです(爆)。
ここは、単純に、「ベッドルームだよっ!」と案内してくれたけど、全然中を見てないわ、まだドアのこっち側なんだけど、ちゃんと中に入って見せてよ、という少々ご不満のセリフかな、と思います。
show は「(人にものを)見せる」という意味が基本です。
I'll show you. なら、「見せて教えてあげる」みたいなニュアンスで、道案内の場合は、同行したり、方向を指差したりして教える、という感じですね。
その流れで、「(人を)…に案内する、送っていく」という意味もあります。
show somebody in なら、「人を中へ通す」で、show somebody out なら「人を送り出す」ということ。
最後のト書きの shows her out は、相手が玄関に向かうように、仕草などで帰るように促す、という感じでしょうか。
実際のシーンでも、相手の肩を持って、帰るようにちょっと強引に向きを変えて玄関に向かっていますね。
(Rach からのお願い)
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リチャードのベッドルーム。モニカはその部屋をバラの花びらとキャンドルで埋め尽くす。観客はリチャードがアパートに入ってくる音を聞く。モニカは必死にベッドに残りの花びらをまく。そしてベッドに飛び乗って、口にバラを一輪入れるが、とげをかむ。)
モニカ: Ow! (いたっ!)
リチャード: (outside the bedroom) Really? Well, it's just like everyone else's apartment. It's got rooms and walls and ceilings. ([ベッドルームの外で] 本当に? うーんと、他の人のアパートと同じだよ。部屋があって壁があって天井がある、っていう。)
リチャードのデート相手: Well, I just wanted to see where you live. Now, give me the tour. (私はただ、あなたが住んでいるところを見たかっただけなの。さあ、部屋[家の中]を案内して。)
モニカ: Oh my God! Oh my God! (She frantically tries to clean up the bedroom as Richard starts the tour.) (なんてこと! なんてこと! [モニカは必死にベッドルームをきれいにしようとする。その時、リチャードはツアー[部屋の案内]を開始する。]
リチャード: Ah well, this is the living room. (あぁ、ここがリビングルームだ。)
デート相手: That's nice. (素敵ね。)
リチャード: All right. And this is the kitchen. (よし、そして、これがキッチンだ。)
デート相手: Oh, that's real pretty. Wait a minute, don't I get to see the bedroom? (まぁ、それは本当に素敵ね。ちょっと待って。ベッドルームは見られないの?)
リチャード: The bedroom. Well, it's pretty much your typical... (opens the door as Monica hides under the covers, and quickly closes the door before his date can see the room.) bedroom. (ベッドルームね。そうだな。それはかなり典型的な… [ドアを開けると、モニカがカバーの下に隠れる。そして、リチャードはすばやくドアを閉める。彼のデート相手がその部屋を見ることが出来る前に] (典型的な)ベッドルームだよ。)
デート相手: We're still on this side of the door. (私たちはまだ、ドアのこちら側にいるわよ。)
リチャード: Um-hmm. (あぁ、そうだね。)
デート相手: I didn't get to see it. (ベッドルームを見られなかったわ。)
リチャード: Oh, shoot. Maybe next time. (yawns) Thanks for a lovely evening. (shows her out) (あぁ、残念だ。多分、次の機会にね。[あくびをする] 素敵な夜をありがとう。[彼女を部屋から送り出す])
最初の部分のト書き、ネットスクリプトには、(rose) pedals と書いてあるのですが、恐らく、petal のタイポだろうと思います。(上では訂正してあります。)
petal は「花びら」で、pedal は「(自転車などの)ペダル」のことですね。
リチャードのセリフから、家の中を案内したくないと思っていることがわかりますね。
何も代わり映えしない普通のアパートだよ、部屋に壁に天井があるっていう…というその説明からもそれは明白です。
tour は「部屋を見て(見せて)回ること」。
フレンズ3-6その6 でも tour について解説しています。
that's real pretty について。
pretty を強調する役目としては、正しくは副詞の really となるはずですが、現代の口語では、このように、real を副詞として使うこともあるようです。
形容詞を副詞として使う フレンズ3-13その15 でも、その副詞の real について触れていますが、
ロングマン現代英英辞典には、
real [adverb]:
(American English spoken)
very
例) He's real cute. It was real nice to see you again.
と載っています。
リチャードは寝室を案内するのは気が乗らないようですが、見せて欲しいと言われて、「寝室と言っても、どこにでもあるような典型的な寝室だよ。」と言おうとしています。
スクリプトは、その your typical bedroom の間に、長いト書きが入った形になっています。
上のト書きの訳、今回は、できるだけ英語の文章の流れのままに訳そうとしてみました。
ト書きにはこのようによく as が登場するのですが、as は「…している時、…しながら」などと訳される「時を表す接続詞」ですよね。
ですから、「…している時」というニュアンスで訳すと、「モニカがカバーの下に隠れた時、(リチャードが)ドアを開ける。」となるわけですが、実際の英語の語順では、ドアを開ける、という方を先に語っています。
つまり、このスクリプトを読んでいる人は、まずその知識を先に頭に入れているわけです。
それで読み進めて行くと、それが as Monica hides ... であること、つまり、「その時、それとほとんど同時に」モニカが下に隠れた、という事実を知るわけです。
実際は、ほとんど同時進行で行われているか、時間の差にすれば非常にわずかの違いなので、モニカが隠れた時、リチャードがドアを開ける、でも大意は変わらないと思うのですが、英語で書いてある順番、つまり、事実を述べている順番に合わせて、読んでいる方も頭の中でイメージしていきたい、と思うので、そういう順番で訳してみました。
日本語と英語の文章の構造が違っている以上、どこまでその順番に合わせられるかは限界があるのですが、できるだけ英語の語順のままでイメージしていけたらな、と思っています。
before の文も同様ですね。
自然な日本語にすると、「相手が見る前に閉める」ですが、英語の語順では、すばやく閉める、それはデート相手がそれを見る前だった、みたいな感じですね。
パッと開けて、モニカがいるのに気付き、やばいっ!とドアをすばやく閉めたリチャード。
パパッと開け閉めした後、今のがベッドルームだ、と説明しているのですが、全然見てない、まだドアのこっち側にいるわよ、と相手は言っています。
最初、We're still on this side of the door. というセリフを「スクリプト上の文字で」見た時に、この女性がちょっと思わせぶりなことを言っているのかと思いました。
「私たちはまだ、ベッドルームのこっち側にいるのね。」みたいな感じで、「私はまだベッドルームには入れてもらえないのね。まだそれほどの仲でもないし、そこまであなたは気を許しているわけではないのね。」みたいな、ちょっと誘っているようなセリフなのかと…。
でも、それはどうも考えすぎみたいです(爆)。
ここは、単純に、「ベッドルームだよっ!」と案内してくれたけど、全然中を見てないわ、まだドアのこっち側なんだけど、ちゃんと中に入って見せてよ、という少々ご不満のセリフかな、と思います。
show は「(人にものを)見せる」という意味が基本です。
I'll show you. なら、「見せて教えてあげる」みたいなニュアンスで、道案内の場合は、同行したり、方向を指差したりして教える、という感じですね。
その流れで、「(人を)…に案内する、送っていく」という意味もあります。
show somebody in なら、「人を中へ通す」で、show somebody out なら「人を送り出す」ということ。
最後のト書きの shows her out は、相手が玄関に向かうように、仕草などで帰るように促す、という感じでしょうか。
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2008年06月17日
もう一つの私のブログ
今日はお知らせがあります。
実は私、このブログ「シットコムで笑え!」以外に、もう一つ、別のブログを書いていました。
それがこのブログです(↓)。英語日記です。
Karen's blog supplemental
Karen's blog supplemental を始めたのは、2007年4月12日なので、もうかれこれ、1年2ヶ月続けていたことになります。
ランキングサイトでは、にほんブログ村 英語ブログ にだけ登録していました。
今、この記事を投稿する前に見たら、「英語ブログ」の中で 14位、「英語の日記」カテゴリーでは 2位でした。
ブログ村に登録したのは、2007年5月21日なので、ブログ村に登録してからでも、もう1年以上経ちます。
ですから、ブログのタイトルくらいは記憶にある、という方もおられるでしょうか?
ブログのタイトルにもある、Karen というのが私です。
Rach とは別の「もう一つのハンドルネーム」ということです。
今まで内緒にしていて、本当にごめんなさい。
今日、この記事と同時に、Karen's blog supplemental の方でも、I have another name, another blog. という英文記事を投稿しています。
いろいろと書きたいことがありすぎて、うまくまとまらなかったのですが、そちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。
Karen として英語を書いている時に、あえて Rach であることをほのめかしたことはなく、「他にもブログを書いている」と言ったことはありません。
が、身元を隠そうとしたわけでもなく、「30代の2人の子持ち専業主婦である」ということも英語記事で書いています。
そこで書いている家族の話も、実際にあった出来事を書いています。
誰かが気付けばそれでいいし、気付かないでもいい、という気持ちでした。
ご存知の方もおられると思いますが、こちらでのハンドルネームの Rach (レイチ)は、フレンズの主人公レイチェルのニックネーム(愛称)から取りました。
彼女のフルネームは、Rachel Karen Greene (or Green) で、Karen (カレン)は、彼女のミドルネームから取りました。
私にとっては、Rach と Karen は表と裏、みたいなものです。
英語のインプットの部分は Rach、アウトプットの部分を Karen が請け負っているような形です。
supplemetal は「補足」という意味で、この Rach のブログが私のメインとして存在するから、その「補足的なブログ」という意味で、supplemental と付けました。
実は、Karen's blog supplemental というフレーズは、私の好きなあるドラマで使われたフレーズをもじったものなのですが、どなたか気付かれた方、おられますか?
Karen's blog の Watching dramas makes your English better という記事は、「ドラマで学んだ表現をライティングで使う」話で、私が常々こちらのブログでも語っている話です。
こちらのブログの、学習法の本を出版しました! という記事の最後の方に、英語で挨拶を書いたのですが、そこにも、
Watching your favorite dramas over and over again makes your English better & more natural.
というフレーズが出てきます。
英文を書く形式、というか、最後に名前を入れる部分の書き方も、Karen's blog にそっくりなので、これを見たら、同一人物が書いたものであると納得されるかもしれません。
Karen's blog の My English learning experiences は、「シットコムで笑え!」の 私の英語学習歴(その2) に書いているのと同じ内容が書いてあります。
やはり同じ人間が書いていることですし、考えるネタも同じようなことなので、他にもカブる部分は大変多いのですが…。
Karen という別名で英語日記を書いていた理由などは、Karen's blog の方でぼちぼち語っていきたいと思っています。
が、「一番大きな理由」だけ説明させて下さい。
私は Rach として、「英検1級、TOEIC945点」という資格を看板として掲げています。
すると、どんなとんでもない英文を書いても、仮にそれが読みにくくてわかりにくいものであったとしても、その資格から判断して「きっと上手に書けているに違いない」と思って下さる人がいるように思いました。
ですから、そういう資格を示さずに、どういう経歴の人間かもあまり語らずに、ただ英語の文章を書いてみて、それを読もうと思って立ち止まって下さる方がいるかどうかを確かめてみたかったのですね。
ブログ村には「英語の日記」というカテゴリーがあるので、そこに登録すれば、英語の日記を書いている人の目に止まるだろう、英文ライティングに興味のある人が訪れてくれて、資格という色眼鏡にとらわれない、素直な感想を残して下さるだろうと思ったのです。
自分の書いた英文を人に見せる、というのは結構勇気が要るものです。
ある意味、自分の弱点を見せているとも言えます。
それでも、ライティング力を伸ばすには、やはり「とにかく書いてみる」しかないのです。
書いてみなければ、その弱点さえもわかりません。
もうご存知の方も少ないとは思うのですが、私はかつて、このブログ「シットコムで笑え!」で、英語のコラムを書いていました。
それが、Rach Goes です。
これも、「当時の私にしてはよく書けていた」方だと思うし、自分でも愛着があるのですが、今から見ると、とにかく冗長で読みにくい。
わざと難しく書いていたのではなくて、当時は本当に「こんな風にしか書けなかった」のです。
その反省から、もっと読みやすいものを、と思って、一から出直す意味で、別のブログを立ち上げたのですね。
ブログ村のサイト紹介文では、「natural & easy to read (自然で読みやすい)を心掛けながら書いている英語日記です。」と書いていますが、それが私の目指す英語でした。
Rach Goes の頃よりは読みやすい英文が書けるようになったかな…程度の進歩ですが、とにかく、「過去の自分と比較して、少しでも上達していることが感じられればそれでいい」と思いながら書いています。
この1年、インプットとアウトプットを、別々の名前、別々のブログでやってきました。
一昨日 6月15日に、こちらのブログ「シットコムで笑え!」は3周年を迎え、毎日更新から隔日更新にすることを宣言しました。
そして、3周年を機に、Rach = Karen だと reveal するのが、ベストのタイミングだと私は判断しました。
「インプットとアウトプットの関係」、「海外ドラマで学んだことをライティングに生かす方法」などを両方のブログで追求していけたらな、と思っています。
本来、「読む聞く書く話す」の全てが密接に関連付けられて、初めて「英語」というものが成り立つはずです。
フレンズのセリフを日本語でこねくり回しているだけに見えるこのブログも、私にとってはライティングの貴重な例文であり素材であったのです。
これからは、インプットとアウトプットの良いバランスを考えながら、どちらのブログも続けて行きたいと思っています。
両方のブログの読者の方には、心より感謝申し上げます。
二つのブログをやっていたことを黙っていたことに関しては、心よりお詫び申し上げます。
これからも、「いち英語学習者」として Rach または Karen が学んで行く様子を見ていただければな、と思います。
どうか、今後ともよろしくお願いいたします。
(Rach からのお願い)
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実は私、このブログ「シットコムで笑え!」以外に、もう一つ、別のブログを書いていました。
それがこのブログです(↓)。英語日記です。
Karen's blog supplemental
Karen's blog supplemental を始めたのは、2007年4月12日なので、もうかれこれ、1年2ヶ月続けていたことになります。
ランキングサイトでは、にほんブログ村 英語ブログ にだけ登録していました。
今、この記事を投稿する前に見たら、「英語ブログ」の中で 14位、「英語の日記」カテゴリーでは 2位でした。
ブログ村に登録したのは、2007年5月21日なので、ブログ村に登録してからでも、もう1年以上経ちます。
ですから、ブログのタイトルくらいは記憶にある、という方もおられるでしょうか?
ブログのタイトルにもある、Karen というのが私です。
Rach とは別の「もう一つのハンドルネーム」ということです。
今まで内緒にしていて、本当にごめんなさい。
今日、この記事と同時に、Karen's blog supplemental の方でも、I have another name, another blog. という英文記事を投稿しています。
いろいろと書きたいことがありすぎて、うまくまとまらなかったのですが、そちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。
Karen として英語を書いている時に、あえて Rach であることをほのめかしたことはなく、「他にもブログを書いている」と言ったことはありません。
が、身元を隠そうとしたわけでもなく、「30代の2人の子持ち専業主婦である」ということも英語記事で書いています。
そこで書いている家族の話も、実際にあった出来事を書いています。
誰かが気付けばそれでいいし、気付かないでもいい、という気持ちでした。
ご存知の方もおられると思いますが、こちらでのハンドルネームの Rach (レイチ)は、フレンズの主人公レイチェルのニックネーム(愛称)から取りました。
彼女のフルネームは、Rachel Karen Greene (or Green) で、Karen (カレン)は、彼女のミドルネームから取りました。
私にとっては、Rach と Karen は表と裏、みたいなものです。
英語のインプットの部分は Rach、アウトプットの部分を Karen が請け負っているような形です。
supplemetal は「補足」という意味で、この Rach のブログが私のメインとして存在するから、その「補足的なブログ」という意味で、supplemental と付けました。
実は、Karen's blog supplemental というフレーズは、私の好きなあるドラマで使われたフレーズをもじったものなのですが、どなたか気付かれた方、おられますか?
Karen's blog の Watching dramas makes your English better という記事は、「ドラマで学んだ表現をライティングで使う」話で、私が常々こちらのブログでも語っている話です。
こちらのブログの、学習法の本を出版しました! という記事の最後の方に、英語で挨拶を書いたのですが、そこにも、
Watching your favorite dramas over and over again makes your English better & more natural.
というフレーズが出てきます。
英文を書く形式、というか、最後に名前を入れる部分の書き方も、Karen's blog にそっくりなので、これを見たら、同一人物が書いたものであると納得されるかもしれません。
Karen's blog の My English learning experiences は、「シットコムで笑え!」の 私の英語学習歴(その2) に書いているのと同じ内容が書いてあります。
やはり同じ人間が書いていることですし、考えるネタも同じようなことなので、他にもカブる部分は大変多いのですが…。
Karen という別名で英語日記を書いていた理由などは、Karen's blog の方でぼちぼち語っていきたいと思っています。
が、「一番大きな理由」だけ説明させて下さい。
私は Rach として、「英検1級、TOEIC945点」という資格を看板として掲げています。
すると、どんなとんでもない英文を書いても、仮にそれが読みにくくてわかりにくいものであったとしても、その資格から判断して「きっと上手に書けているに違いない」と思って下さる人がいるように思いました。
ですから、そういう資格を示さずに、どういう経歴の人間かもあまり語らずに、ただ英語の文章を書いてみて、それを読もうと思って立ち止まって下さる方がいるかどうかを確かめてみたかったのですね。
ブログ村には「英語の日記」というカテゴリーがあるので、そこに登録すれば、英語の日記を書いている人の目に止まるだろう、英文ライティングに興味のある人が訪れてくれて、資格という色眼鏡にとらわれない、素直な感想を残して下さるだろうと思ったのです。
自分の書いた英文を人に見せる、というのは結構勇気が要るものです。
ある意味、自分の弱点を見せているとも言えます。
それでも、ライティング力を伸ばすには、やはり「とにかく書いてみる」しかないのです。
書いてみなければ、その弱点さえもわかりません。
もうご存知の方も少ないとは思うのですが、私はかつて、このブログ「シットコムで笑え!」で、英語のコラムを書いていました。
それが、Rach Goes です。
これも、「当時の私にしてはよく書けていた」方だと思うし、自分でも愛着があるのですが、今から見ると、とにかく冗長で読みにくい。
わざと難しく書いていたのではなくて、当時は本当に「こんな風にしか書けなかった」のです。
その反省から、もっと読みやすいものを、と思って、一から出直す意味で、別のブログを立ち上げたのですね。
ブログ村のサイト紹介文では、「natural & easy to read (自然で読みやすい)を心掛けながら書いている英語日記です。」と書いていますが、それが私の目指す英語でした。
Rach Goes の頃よりは読みやすい英文が書けるようになったかな…程度の進歩ですが、とにかく、「過去の自分と比較して、少しでも上達していることが感じられればそれでいい」と思いながら書いています。
この1年、インプットとアウトプットを、別々の名前、別々のブログでやってきました。
一昨日 6月15日に、こちらのブログ「シットコムで笑え!」は3周年を迎え、毎日更新から隔日更新にすることを宣言しました。
そして、3周年を機に、Rach = Karen だと reveal するのが、ベストのタイミングだと私は判断しました。
「インプットとアウトプットの関係」、「海外ドラマで学んだことをライティングに生かす方法」などを両方のブログで追求していけたらな、と思っています。
本来、「読む聞く書く話す」の全てが密接に関連付けられて、初めて「英語」というものが成り立つはずです。
フレンズのセリフを日本語でこねくり回しているだけに見えるこのブログも、私にとってはライティングの貴重な例文であり素材であったのです。
これからは、インプットとアウトプットの良いバランスを考えながら、どちらのブログも続けて行きたいと思っています。
両方のブログの読者の方には、心より感謝申し上げます。
二つのブログをやっていたことを黙っていたことに関しては、心よりお詫び申し上げます。
これからも、「いち英語学習者」として Rach または Karen が学んで行く様子を見ていただければな、と思います。
どうか、今後ともよろしくお願いいたします。
◇ ◇ Rach a.k.a. (=also known as) Karen ◇ ◇
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2008年06月15日
ブログ3周年
ブログを始めて、今日6月15日でちょうど3年となりました!
ここまで来られたのも、応援して下さった読者の皆様のお陰です。
本当にありがとうございました!
過去記事、学習法の本を出版しました! で触れましたように、今年は、3月に、「自分の本を出版する」というビッグニュースがありました。
3年前には、自分が本を出すことになるなんて、夢にも思っていませんでした。
自分の本を手にした時は、そしてそれが実際に本屋さんに並んでいるのを見た時は、本当にほんとうに嬉しかったです。
ブロガー Rach としての集大成として1冊の本が出来上がったこと、本当に幸せに感じています。
3周年を迎えた今日から、このブログを「隔日更新」にすることにいたします。
これまで、出来る限り毎日更新するように心がけてきました。
が、過去記事、投稿記事1000件目! The One Thousandth で触れたように、2008年3月16日に投稿件数1000件目の記事を投稿して、一つの区切りがついた気がしました。
本を出版することもでき、こうして無事3周年を迎えることもでき、今とてもすがすがしい気持ちです。
このブログを書くのは本当に楽しくて、やめるつもりはありません。
ただ、「毎日更新」を自分に課していると、どうしても記事を書く時に「守りに入ってしまう」のですね。
ちょっと些細なことにこだわってみて(それはそれで私のブログの特徴だと思うのですが)、記事が長くなった場合に、「”半分こ”して、後半を明日に回したら、それで一日分稼げちゃうな」などと考えてしまう自分がいるのです。
そういうことの繰り返しで、だんだん1つのエピソード解説が長くなってしまう、という悪循環。
これから隔日更新にする場合、基本的にはスクリプトは全部取り上げるつもりです。
そして、それに対する「自分なりの日本語訳」も全部付けてみます。
ただ、解説記事に関しては、ムラが出てくる、というか、ほとんど取り上げずに流す部分も増えてくるかもしれません。
フレンズのセリフは本当によく出来ていて、本当に面白い。
だから、そのセリフについて何か解説を、と思うと、あれもこれもと書いてしまう。
でも、これまで何度か説明していることと同じような説明も出てきますね。
これからは、そういう部分はばっさり切って、特に興味深いと思われる部分を重点的に取り上げたいなと思います。
人それぞれ、興味を持つ部分、わからないと思う部分は違います。
ですから、私が解説を飛ばしたところで、わかりにくい部分があれば、どしどしコメント欄で質問をお寄せ下さい。
そのために、「叩き台」として、全部に日本語訳を付けておこう、と思っているわけです。
「この日本語訳、違うのでは?」とか、「どうしてそういう日本語になるのかわからない。」という部分から議論を始めることも可能だし、質問する場合にも、「上の記事のこのセリフ」と参照しやすいと思うからです。
これまでも何度か、エピソード解説記事の短縮化を図ってきましたが、見事に失敗に終わりました(笑)。
ですから、今度もうまく行くかどうかはわかりません。
でも、隔日更新にするからには、「意識して」スピードアップを図りたいと思います。
とにかく頑張ります。
「毎日更新」を続けていたのは、それで「自分が頑張っている姿」を見られる気がしたからかなぁ。
好きだから続けていたのは本当ですが、「毎日更新」に関しては、ちょっとムキになっていたようなところもあります。
だから、これからはもう少し肩の力を抜いてやって行きたいなぁ、と。
ランキング上位の人気ブログの方々を見ても、毎日更新している人の方がきっと珍しいですよね。
私もその方々に倣って、更新頻度が減っても、ブログ全体の内容はより濃くなるような方向に変わっていけたらなぁ、と思います。
3周年を迎えた今でも、登録しているランキングサイトで、非常に良い順位にいさせていただけていること、本当に心より感謝しています。
皆さんが読んで下さっている、皆さんが応援して下さっている…それはものすごく励みになることなのです。
手間を惜しまずクリックして下さる読者の方々、本当にありがとうございます。
これからも、応援していただければ、Rach はとっても嬉しいです。
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3年前には、自分が本を出すことになるなんて、夢にも思っていませんでした。
自分の本を手にした時は、そしてそれが実際に本屋さんに並んでいるのを見た時は、本当にほんとうに嬉しかったです。
ブロガー Rach としての集大成として1冊の本が出来上がったこと、本当に幸せに感じています。
3周年を迎えた今日から、このブログを「隔日更新」にすることにいたします。
これまで、出来る限り毎日更新するように心がけてきました。
が、過去記事、投稿記事1000件目! The One Thousandth で触れたように、2008年3月16日に投稿件数1000件目の記事を投稿して、一つの区切りがついた気がしました。
本を出版することもでき、こうして無事3周年を迎えることもでき、今とてもすがすがしい気持ちです。
このブログを書くのは本当に楽しくて、やめるつもりはありません。
ただ、「毎日更新」を自分に課していると、どうしても記事を書く時に「守りに入ってしまう」のですね。
ちょっと些細なことにこだわってみて(それはそれで私のブログの特徴だと思うのですが)、記事が長くなった場合に、「”半分こ”して、後半を明日に回したら、それで一日分稼げちゃうな」などと考えてしまう自分がいるのです。
そういうことの繰り返しで、だんだん1つのエピソード解説が長くなってしまう、という悪循環。
これから隔日更新にする場合、基本的にはスクリプトは全部取り上げるつもりです。
そして、それに対する「自分なりの日本語訳」も全部付けてみます。
ただ、解説記事に関しては、ムラが出てくる、というか、ほとんど取り上げずに流す部分も増えてくるかもしれません。
フレンズのセリフは本当によく出来ていて、本当に面白い。
だから、そのセリフについて何か解説を、と思うと、あれもこれもと書いてしまう。
でも、これまで何度か説明していることと同じような説明も出てきますね。
これからは、そういう部分はばっさり切って、特に興味深いと思われる部分を重点的に取り上げたいなと思います。
人それぞれ、興味を持つ部分、わからないと思う部分は違います。
ですから、私が解説を飛ばしたところで、わかりにくい部分があれば、どしどしコメント欄で質問をお寄せ下さい。
そのために、「叩き台」として、全部に日本語訳を付けておこう、と思っているわけです。
「この日本語訳、違うのでは?」とか、「どうしてそういう日本語になるのかわからない。」という部分から議論を始めることも可能だし、質問する場合にも、「上の記事のこのセリフ」と参照しやすいと思うからです。
これまでも何度か、エピソード解説記事の短縮化を図ってきましたが、見事に失敗に終わりました(笑)。
ですから、今度もうまく行くかどうかはわかりません。
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好きだから続けていたのは本当ですが、「毎日更新」に関しては、ちょっとムキになっていたようなところもあります。
だから、これからはもう少し肩の力を抜いてやって行きたいなぁ、と。
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私もその方々に倣って、更新頻度が減っても、ブログ全体の内容はより濃くなるような方向に変わっていけたらなぁ、と思います。
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2008年06月14日
ナッツとマウス フレンズ3-13その35
ロバートが入ってくる。
ロバート: (to Phoebe) So you ready for the gym? They've got this new rock-climbing wall. We can spot each other. ([フィービーに] それで、ジムへ行く準備はできた? ジムでは新しいロック・クライミングの壁が出来たんだよ。(ロック・クライミングをしていても)お互いの場所はわかるから。)
フィービー: No, I can spot you from here. (いいえ。私はここからあなたの居場所がわかるわ。)
ロバート: What? (何?)
フィービー: Okay, listen Robert... (いいわ。ねぇ、ロバート…)
ロス: (to Chandler) Hey, don't we have to...? ([チャンドラーに] ねぇ、ちょっと…しないか?)
チャンドラー: Yeah, we got, um-hmm. (あぁ、俺たち…)
フィービー: Umm, I think you're really, really great... (あぁ。私はあなたがとってもとっても素敵だと思ってるの…)
ロバート: Oh God. Here we go again. Why does this keep happening to me? (spreads his legs) Is it something I'm putting out there? Is this my fault? Or am I just nuts? (あぁ、だめだ。またこれだよ。どうしてこういうことが僕に起こり続けるの? [足を開く] それは僕が外にさらけ出している何かのせいなの? これは僕のせいなの? それとも、僕がただおかしいだけ?)
フィービー: I-I-I-I-I don't know, I don't know what to say. (私は、私は、わからないわ。何て言ったらいいかわからないわ。)
ガンター: (cleaning up the table) (to Robert) Hey, buddy? This is a family place. Put the mouse back in the house. ([テーブルを掃除しながら] [ロバートに] やぁ、君。ここは家族向けの場所なんだ。そのネズミを家にしまってくれ。)
(Robert looks down and realises the problem.)
ロバートは下を見て、問題に気付く。
spot は「…を見つける、見分ける」。
研究社 新英和中辞典には、
I spotted my friend at once among the crowd. 「人ごみの中に友人をすぐ見つけ出した。」
という例文が載っていますが、このようにたくさんの人の中で誰かを見つける、というニュアンスですね。
ロック・クライミングの話をしているので、大きな壁にみんながよじ登っているけれども、お互い、相手がどこにいるか見つけられるよね、みたいなことかなぁ、と思いました。
それに対して、同じように spot という単語を使って返すフィービー。
ここでの you は your stuff 、あなたの象徴である、あなたのモノがそこにあるのを私は知ってるわ、みたいな意味でしょうね。
外からパッと見は見えないけど、今そこにあるって場所がはっきりわかるわ、という感じかな、と。
put out というのは「外に出す」ということなので、ロバートが言っているのは、内面的、精神的なことなのでしょう。
僕が人に語る言葉や僕の仕草・態度などに問題でもあるのか?ということでしょうね。
でも、それが足をバーッと開いて something I'm putting out there と言っているので、「そこで外に出している何か」=「彼のモノ」を言っているように聞こえるので、観客が笑ってしまうのです。
nuts は形容詞で「気が狂って、気が変で」。
また nut は名詞で「ナッツ、木の実」という意味もあります。
さらにこの名詞は、nuts と複数形にすると、俗語・卑語で「睾丸」(testicle)という意味にもなるそうです。
ロングマン現代英英辞典にもちゃんと載っています。
nut [noun]:
5. SEX ORGAN
nuts [plural] (informal) a man's testicles
観客が異様に笑っているので、多分、ソレ系の意味なんだろう、と辞書を調べる前から気付いていましたが(笑)。
彼女が自分の方に向き直って、I think you're really really great... と言い出すと、その後に、but と続くことが(彼女の言い方からも)予想されますよね。
以前と同じようなパターンでフラれてしまいそうだと気付いて、どうしてなんだ?と悩んでいるセリフなのですが、彼は「僕のせいなのか、それとも、別に僕のせいではないのに勝手に僕のせいだと感じてしまうのがおかしいのか?」と自問しているのですね。
その nuts という形容詞が、testicle(s) という意味になるので、「それとも僕がただ睾丸だから?」みたいな意味にも聞こえて、ますます笑える、ということです。
ボールズ フレンズ3-6その25 でも、balls という言葉にそういう意味がある、と説明し、はっきり「睾丸」と書いていますので、いまさら恥ずかしがってもしょうがないのですが、今回はこのロバートのお陰で、そういう隠語・卑語をたくさん目にすることになってしまいましたね。
その過去記事にも書いたのですが、「下品な言葉は下品なように、荒っぽい言葉は荒っぽいように」聞こえていなければ、それを楽しめたとは言えない、のです。
このジョークに笑えるためには、そのダブルミーニングに気付かないといけません。
ですから私もフレンズの英語を解説する者として、今回は使命感に燃えて熱心に解説してみました(笑)。
family place について。
直接、family place という表現は発見できなかったのですが、
研究社 新英和中辞典で、
family(形容詞)=家族の、家庭の、家族向きの
a family film [hotel] 家族向き映画[ホテル]
というのがありました。
ここの family place も「家族向けの場所」、つまり、子供などの未成年者も来る場所、という意味でしょうね。
ガンターは、みんなが言いにくくて stuff などとはぐらかしているモノを、mouse と呼んでいます。
ざっと調べたところ、mouse にそういう卑語の意味がある、ということはないようですが、何となくイメージはわかりますね(笑)。
大事なのは、mouse にそういう意味があるんだ!と思ってそれを覚えようとすることではなくて、そのガンターのセリフで、あぁ、あれのことをそう表現しているんだな、と思って、クスッと笑えればそれでいい、ということです。
この店を仕切っている人なので、あまり下品な表現も使わずに、さらりと「家にネズミを…」と言ったガンター。さすがだな、と思いました。
このガンターという人物、思いを寄せるレイチェルには自分の気持ちも言えずにもじもじしているのですが、お店を快適な環境にするためには、妙にしょりっとする、というか、的確迅速に行動しますねぇ。
フレンズ2-21その10 でも、ソファの取り合いになった時、いじめっ子を黙らせるため、ロスはガンターに注意してもらっていました。
その後、「ガンターカード」を使うのが早過ぎたとも言っていました。
それだけ強力な「切り札」なのですから、今回も早くガンターに頼んでいたら、とっくの昔に解決していたのに…というところですね。
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ロバート: (to Phoebe) So you ready for the gym? They've got this new rock-climbing wall. We can spot each other. ([フィービーに] それで、ジムへ行く準備はできた? ジムでは新しいロック・クライミングの壁が出来たんだよ。(ロック・クライミングをしていても)お互いの場所はわかるから。)
フィービー: No, I can spot you from here. (いいえ。私はここからあなたの居場所がわかるわ。)
ロバート: What? (何?)
フィービー: Okay, listen Robert... (いいわ。ねぇ、ロバート…)
ロス: (to Chandler) Hey, don't we have to...? ([チャンドラーに] ねぇ、ちょっと…しないか?)
チャンドラー: Yeah, we got, um-hmm. (あぁ、俺たち…)
フィービー: Umm, I think you're really, really great... (あぁ。私はあなたがとってもとっても素敵だと思ってるの…)
ロバート: Oh God. Here we go again. Why does this keep happening to me? (spreads his legs) Is it something I'm putting out there? Is this my fault? Or am I just nuts? (あぁ、だめだ。またこれだよ。どうしてこういうことが僕に起こり続けるの? [足を開く] それは僕が外にさらけ出している何かのせいなの? これは僕のせいなの? それとも、僕がただおかしいだけ?)
フィービー: I-I-I-I-I don't know, I don't know what to say. (私は、私は、わからないわ。何て言ったらいいかわからないわ。)
ガンター: (cleaning up the table) (to Robert) Hey, buddy? This is a family place. Put the mouse back in the house. ([テーブルを掃除しながら] [ロバートに] やぁ、君。ここは家族向けの場所なんだ。そのネズミを家にしまってくれ。)
(Robert looks down and realises the problem.)
ロバートは下を見て、問題に気付く。
spot は「…を見つける、見分ける」。
研究社 新英和中辞典には、
I spotted my friend at once among the crowd. 「人ごみの中に友人をすぐ見つけ出した。」
という例文が載っていますが、このようにたくさんの人の中で誰かを見つける、というニュアンスですね。
ロック・クライミングの話をしているので、大きな壁にみんながよじ登っているけれども、お互い、相手がどこにいるか見つけられるよね、みたいなことかなぁ、と思いました。
それに対して、同じように spot という単語を使って返すフィービー。
ここでの you は your stuff 、あなたの象徴である、あなたのモノがそこにあるのを私は知ってるわ、みたいな意味でしょうね。
外からパッと見は見えないけど、今そこにあるって場所がはっきりわかるわ、という感じかな、と。
put out というのは「外に出す」ということなので、ロバートが言っているのは、内面的、精神的なことなのでしょう。
僕が人に語る言葉や僕の仕草・態度などに問題でもあるのか?ということでしょうね。
でも、それが足をバーッと開いて something I'm putting out there と言っているので、「そこで外に出している何か」=「彼のモノ」を言っているように聞こえるので、観客が笑ってしまうのです。
nuts は形容詞で「気が狂って、気が変で」。
また nut は名詞で「ナッツ、木の実」という意味もあります。
さらにこの名詞は、nuts と複数形にすると、俗語・卑語で「睾丸」(testicle)という意味にもなるそうです。
ロングマン現代英英辞典にもちゃんと載っています。
nut [noun]:
5. SEX ORGAN
nuts [plural] (informal) a man's testicles
観客が異様に笑っているので、多分、ソレ系の意味なんだろう、と辞書を調べる前から気付いていましたが(笑)。
彼女が自分の方に向き直って、I think you're really really great... と言い出すと、その後に、but と続くことが(彼女の言い方からも)予想されますよね。
以前と同じようなパターンでフラれてしまいそうだと気付いて、どうしてなんだ?と悩んでいるセリフなのですが、彼は「僕のせいなのか、それとも、別に僕のせいではないのに勝手に僕のせいだと感じてしまうのがおかしいのか?」と自問しているのですね。
その nuts という形容詞が、testicle(s) という意味になるので、「それとも僕がただ睾丸だから?」みたいな意味にも聞こえて、ますます笑える、ということです。
ボールズ フレンズ3-6その25 でも、balls という言葉にそういう意味がある、と説明し、はっきり「睾丸」と書いていますので、いまさら恥ずかしがってもしょうがないのですが、今回はこのロバートのお陰で、そういう隠語・卑語をたくさん目にすることになってしまいましたね。
その過去記事にも書いたのですが、「下品な言葉は下品なように、荒っぽい言葉は荒っぽいように」聞こえていなければ、それを楽しめたとは言えない、のです。
このジョークに笑えるためには、そのダブルミーニングに気付かないといけません。
ですから私もフレンズの英語を解説する者として、今回は使命感に燃えて熱心に解説してみました(笑)。
family place について。
直接、family place という表現は発見できなかったのですが、
研究社 新英和中辞典で、
family(形容詞)=家族の、家庭の、家族向きの
a family film [hotel] 家族向き映画[ホテル]
というのがありました。
ここの family place も「家族向けの場所」、つまり、子供などの未成年者も来る場所、という意味でしょうね。
ガンターは、みんなが言いにくくて stuff などとはぐらかしているモノを、mouse と呼んでいます。
ざっと調べたところ、mouse にそういう卑語の意味がある、ということはないようですが、何となくイメージはわかりますね(笑)。
大事なのは、mouse にそういう意味があるんだ!と思ってそれを覚えようとすることではなくて、そのガンターのセリフで、あぁ、あれのことをそう表現しているんだな、と思って、クスッと笑えればそれでいい、ということです。
この店を仕切っている人なので、あまり下品な表現も使わずに、さらりと「家にネズミを…」と言ったガンター。さすがだな、と思いました。
このガンターという人物、思いを寄せるレイチェルには自分の気持ちも言えずにもじもじしているのですが、お店を快適な環境にするためには、妙にしょりっとする、というか、的確迅速に行動しますねぇ。
フレンズ2-21その10 でも、ソファの取り合いになった時、いじめっ子を黙らせるため、ロスはガンターに注意してもらっていました。
その後、「ガンターカード」を使うのが早過ぎたとも言っていました。
それだけ強力な「切り札」なのですから、今回も早くガンターに頼んでいたら、とっくの昔に解決していたのに…というところですね。
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2008年06月13日
解き放たれているもの フレンズ3-13その34
[Scene: Monica and Rachel's, Rachel is reading The Shining, as Monica enters.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェルはシャイニングを読んでいる。その時、モニカが入ってくる。
モニカ: Hi. (はーい。)
レイチェル: (screams and grabs a potato masher to defend herself) Sorry. I'm sorry. ([叫んで、防御のため、ポテトマッシャーを掴む] (大声上げて)ごめん。ごめんね。)
モニカ: You would not believe my day. I had to work two shifts, and then to top it off, I lost one of my fake boobs, (opens her coat revealing a large burn mark over her left breast.) in a grill fire. (私の今日一日(の話)を信じられないでしょうね。私は2シフトで働かないといけなかったの。挙句の果てに、ニセ胸の一つを失ったのよ。[コートを開けて、左胸の上の大きな焼け焦げを見せる] グリルの火でね。)
(Rachel starts laughing.)
レイチェルは笑い出す。
モニカ: What are you smiling at? (何に対して微笑んでいるの?[どうしてニコニコしてるの?])
レイチェル: I'm sorry, I was just thinking your day could still pick up. (ごめんね。あなたの一日はまだいいことがあるって思ってただけよ。)
モニカ: Yeah, right. (えぇ、そうね。)
(She goes into her bedroom, and sees Richard who has covered the room in roses and has two glasses of wine and a rose between his lips.)
モニカはベッドルームに行く。そしてリチャードを見る。彼は部屋をバラで覆い尽くして、2つのワイングラスを持ち、唇にバラを挟んでいる。
リチャード: Hello. (ハロー。)
モニカ: I love this "friend" thing! (こういう「フレンド」っていうの、大好き!)
レイチェルが持ってるあのでっかい器具はポテトマッシャー(じゃがいもつぶし器)なんですね。
もうポテトマッシャーも日本語になっていますが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす、押しつぶす」。
mashed potatoes は「マッシュ(ド)ポテト」ですね。
確かに、怖い本や映画を見ている時には、ちょっとした物音でビクーッ!としたりするものです。
背後から誰かが襲って来そうな気がして、こんなものを自衛のために身近に用意していたのですね。
to top it off は「挙句の果てに」
to top it all, to top it all off とも言うようです。
ロングマン現代英英辞典では、
to top it all: (spoken) in addition to other bad things that have happened to you
つまり、「すでに人に起こった他の悪いことに加えて」。
burn mark は「焼け(焦げた)跡」。
日本語でマークというと、スマイルマークみたいなシンボルを思い浮かべますが、基本的な意味は、研究社 新英和中辞典の語義にあるように、
「(本来の形や色を傷つけたりよごしたりする)跡、 傷跡、しみ、汚点」
ということです。
birthmark だと「生まれつきのあざ」になります。
pick up は「拾い上げる」という他動詞で使うことが多いですが、ここでは自動詞で「回復する、向上する、持ち直す、元気づく、調子が上向く」のような意味ですね。
レイチェルが何だか嬉しそうなので、どうしてスマイルしているの?、ニコニコしているの?と尋ねるモニカ。
レイチェルの返事は、そんなに悪いことばかりの一日だったけど、まだこれから良いことが起こる可能性だってあるわよ、みたいなことですね。
モニカはそれを、単なる慰め、励ましの言葉と捉えたようですが、次のシーンで、そのレイチェルの言っていた意味がわかります。
この部屋に住んでいるレイチェルは、当然、リチャードが来たのを知っていたので、「まだ、楽しいことがあるわよ。」と笑っていたのですね。
[Scene: Central Perk, Phoebe, Chandler, and Ross are there.]
セントラルパーク。フィービー、チャンドラー、ロスがそこにいる。
フィービー: Listen, Robert's gonna be here any second, so could one of you just tell him? (ねぇ。ロバートはそのうちここに来るわ。それで、あなたたちの誰かがちょっと彼に言ってくれる?)
ロス: Oh. (いやだよ。)
フィービー: Please, right now, no, every time I see him, it's like "Is it on the loose? Is it watching me?" (お願いよ。たった今、いいえ、私が彼を見るといつでも、まるでこんな感じなの。「それは解放されてるの?」「それは私を見つめてるの?」)
チャンドラー: We can't tell him. You can't go up to a guy you barely know and talk about his "stuff." (俺たちは彼に言えないよ。ほとんど知らない人[かろうじて知っているだけの人]に近づいて行って、彼のモノについて話すことなんてできないよ。)
ロス: He's right. Even if it's to say something complimentary. (He stops and thinks about what he just said.) (チャンドラーは正しいよ。もしそれがお世辞のようなことを言うとしても、だ。)
ロスは言葉を続けるのをやめて、たった今自分が言ったことについて考える。
it は彼の penis をさしていますね。
loose は形容詞だと「放たれた、自由な、解放されて、解き放たれて」。
on the loose だと「(犯人などが)逃亡中で」「羽目を外して」という意味になります。
普通は、下着の下に収まっているはずのものが、下着をつけていないために解放されている、自由になっている、と言っているわけですね。
何かしらの制約から「解き放たれた」感じがして、on the loose という表現がやけに面白く聞こえる気がします。
それが私を見つめてるの?という表現も面白いですね。
それが私をじーっと見ているような気がする、それにずっと見られているような気がするから、気になってしょうがない、ということです。
barely は「かろうじて、わずかに、やっと」「ほとんど…ない」という否定的な意味を表す副詞です。
hardly, scarcely と似た感じです。
You can't というのは、フィービーのことではなくて、「一般の人」です。
誰だって人は、よく知らない人に対して、その人のモノを話題にすることなんてできないよ、ということ。
よく知ってる親しい間柄ならともかく、俺たちはまだそんなに彼のこと知らないんだから、と言いたいわけですね。
something complimentary について。
DVD英語字幕では complimentary、ネットスクリプトでは、complementary と表記されていました。
complimentary だと「お世辞を言う、称賛の」。
complementary は「補足的な」。
2つのコンプリメント フレンズ3-13その21 でも、その紛らわしい二つの単語について説明しています。
基本的に、「単語の綴りは DVD英語字幕の方が正しい」と判断すべきだと思うのですが、セリフを聞いて書き取る(ディクテーションする)人が、complementary という意味で納得した、という可能性もありますね。(この二つは紛らわしいので、タイポ・タイプミスの可能性も大ですが)
DVD英語字幕通り、「称賛の」の方だと考えると、「お世辞になるようなことを言ったとしても(見知らぬ人にモノのことを言いにくい)」ということになりますね。
彼のソレが見えていることを指摘するのに、なかなかイイモノ持ってますね、みたいな褒め言葉になるとしても、そんなことは言いにくいものだよ、と言っているのですが、言った後で「褒め言葉」と言ってしまった自分に対して、彼の持っているものをうらやましがっているかのような気持ちがセリフに入っちゃった?と思って、考え込んでいるような気もします。
または、発音が同じ、complementary 「補足的な」とのダブルミーニングだとしたらどうなるでしょう?
something complementary は「何か補足的なもの」で、complement は「補足物、補足して完全にするもの」という言葉です。
彼の stuff (モノ)が 彼という人間にとって、complement である、彼のモノがあってはじめて、彼という一個の男性が成立する、みたいな意味で、ちょうどそういうモノの話をしているときに、complementary と形容したのが、我ながら上手かったな…言い得て妙だったな、と自分のセリフを振り返っている感じでしょうか??
(Rach からのお願い)
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モニカとレイチェルの部屋。レイチェルはシャイニングを読んでいる。その時、モニカが入ってくる。
モニカ: Hi. (はーい。)
レイチェル: (screams and grabs a potato masher to defend herself) Sorry. I'm sorry. ([叫んで、防御のため、ポテトマッシャーを掴む] (大声上げて)ごめん。ごめんね。)
モニカ: You would not believe my day. I had to work two shifts, and then to top it off, I lost one of my fake boobs, (opens her coat revealing a large burn mark over her left breast.) in a grill fire. (私の今日一日(の話)を信じられないでしょうね。私は2シフトで働かないといけなかったの。挙句の果てに、ニセ胸の一つを失ったのよ。[コートを開けて、左胸の上の大きな焼け焦げを見せる] グリルの火でね。)
(Rachel starts laughing.)
レイチェルは笑い出す。
モニカ: What are you smiling at? (何に対して微笑んでいるの?[どうしてニコニコしてるの?])
レイチェル: I'm sorry, I was just thinking your day could still pick up. (ごめんね。あなたの一日はまだいいことがあるって思ってただけよ。)
モニカ: Yeah, right. (えぇ、そうね。)
(She goes into her bedroom, and sees Richard who has covered the room in roses and has two glasses of wine and a rose between his lips.)
モニカはベッドルームに行く。そしてリチャードを見る。彼は部屋をバラで覆い尽くして、2つのワイングラスを持ち、唇にバラを挟んでいる。
リチャード: Hello. (ハロー。)
モニカ: I love this "friend" thing! (こういう「フレンド」っていうの、大好き!)
レイチェルが持ってるあのでっかい器具はポテトマッシャー(じゃがいもつぶし器)なんですね。
もうポテトマッシャーも日本語になっていますが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす、押しつぶす」。
mashed potatoes は「マッシュ(ド)ポテト」ですね。
確かに、怖い本や映画を見ている時には、ちょっとした物音でビクーッ!としたりするものです。
背後から誰かが襲って来そうな気がして、こんなものを自衛のために身近に用意していたのですね。
to top it off は「挙句の果てに」
to top it all, to top it all off とも言うようです。
ロングマン現代英英辞典では、
to top it all: (spoken) in addition to other bad things that have happened to you
つまり、「すでに人に起こった他の悪いことに加えて」。
burn mark は「焼け(焦げた)跡」。
日本語でマークというと、スマイルマークみたいなシンボルを思い浮かべますが、基本的な意味は、研究社 新英和中辞典の語義にあるように、
「(本来の形や色を傷つけたりよごしたりする)跡、 傷跡、しみ、汚点」
ということです。
birthmark だと「生まれつきのあざ」になります。
pick up は「拾い上げる」という他動詞で使うことが多いですが、ここでは自動詞で「回復する、向上する、持ち直す、元気づく、調子が上向く」のような意味ですね。
レイチェルが何だか嬉しそうなので、どうしてスマイルしているの?、ニコニコしているの?と尋ねるモニカ。
レイチェルの返事は、そんなに悪いことばかりの一日だったけど、まだこれから良いことが起こる可能性だってあるわよ、みたいなことですね。
モニカはそれを、単なる慰め、励ましの言葉と捉えたようですが、次のシーンで、そのレイチェルの言っていた意味がわかります。
この部屋に住んでいるレイチェルは、当然、リチャードが来たのを知っていたので、「まだ、楽しいことがあるわよ。」と笑っていたのですね。
[Scene: Central Perk, Phoebe, Chandler, and Ross are there.]
セントラルパーク。フィービー、チャンドラー、ロスがそこにいる。
フィービー: Listen, Robert's gonna be here any second, so could one of you just tell him? (ねぇ。ロバートはそのうちここに来るわ。それで、あなたたちの誰かがちょっと彼に言ってくれる?)
ロス: Oh. (いやだよ。)
フィービー: Please, right now, no, every time I see him, it's like "Is it on the loose? Is it watching me?" (お願いよ。たった今、いいえ、私が彼を見るといつでも、まるでこんな感じなの。「それは解放されてるの?」「それは私を見つめてるの?」)
チャンドラー: We can't tell him. You can't go up to a guy you barely know and talk about his "stuff." (俺たちは彼に言えないよ。ほとんど知らない人[かろうじて知っているだけの人]に近づいて行って、彼のモノについて話すことなんてできないよ。)
ロス: He's right. Even if it's to say something complimentary. (He stops and thinks about what he just said.) (チャンドラーは正しいよ。もしそれがお世辞のようなことを言うとしても、だ。)
ロスは言葉を続けるのをやめて、たった今自分が言ったことについて考える。
it は彼の penis をさしていますね。
loose は形容詞だと「放たれた、自由な、解放されて、解き放たれて」。
on the loose だと「(犯人などが)逃亡中で」「羽目を外して」という意味になります。
普通は、下着の下に収まっているはずのものが、下着をつけていないために解放されている、自由になっている、と言っているわけですね。
何かしらの制約から「解き放たれた」感じがして、on the loose という表現がやけに面白く聞こえる気がします。
それが私を見つめてるの?という表現も面白いですね。
それが私をじーっと見ているような気がする、それにずっと見られているような気がするから、気になってしょうがない、ということです。
barely は「かろうじて、わずかに、やっと」「ほとんど…ない」という否定的な意味を表す副詞です。
hardly, scarcely と似た感じです。
You can't というのは、フィービーのことではなくて、「一般の人」です。
誰だって人は、よく知らない人に対して、その人のモノを話題にすることなんてできないよ、ということ。
よく知ってる親しい間柄ならともかく、俺たちはまだそんなに彼のこと知らないんだから、と言いたいわけですね。
something complimentary について。
DVD英語字幕では complimentary、ネットスクリプトでは、complementary と表記されていました。
complimentary だと「お世辞を言う、称賛の」。
complementary は「補足的な」。
2つのコンプリメント フレンズ3-13その21 でも、その紛らわしい二つの単語について説明しています。
基本的に、「単語の綴りは DVD英語字幕の方が正しい」と判断すべきだと思うのですが、セリフを聞いて書き取る(ディクテーションする)人が、complementary という意味で納得した、という可能性もありますね。(この二つは紛らわしいので、タイポ・タイプミスの可能性も大ですが)
DVD英語字幕通り、「称賛の」の方だと考えると、「お世辞になるようなことを言ったとしても(見知らぬ人にモノのことを言いにくい)」ということになりますね。
彼のソレが見えていることを指摘するのに、なかなかイイモノ持ってますね、みたいな褒め言葉になるとしても、そんなことは言いにくいものだよ、と言っているのですが、言った後で「褒め言葉」と言ってしまった自分に対して、彼の持っているものをうらやましがっているかのような気持ちがセリフに入っちゃった?と思って、考え込んでいるような気もします。
または、発音が同じ、complementary 「補足的な」とのダブルミーニングだとしたらどうなるでしょう?
something complementary は「何か補足的なもの」で、complement は「補足物、補足して完全にするもの」という言葉です。
彼の stuff (モノ)が 彼という人間にとって、complement である、彼のモノがあってはじめて、彼という一個の男性が成立する、みたいな意味で、ちょうどそういうモノの話をしているときに、complementary と形容したのが、我ながら上手かったな…言い得て妙だったな、と自分のセリフを振り返っている感じでしょうか??
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