チャンドラー: No, Beth doesn't die, she doesn't die. Does she, Rachel? (いいや。ベスは死なないよ。彼女は死なない。そうだろ、レイチェル?)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Joey's asking if you've just ruined the first book he's ever loved that didn't star Jack Nicholson. (ジャック・ニコルソンが主演じゃないもので、ジョーイが好きになった[気に入った]最初の本を、レイチェルが台無しにしちゃったのかどうか、ジョーイは尋ねているんだよ。)
レイチェル: No. She doesn't die. (いいえ。彼女は死なないわ。)
ジョーイ: Then why would you say that? (じゃあ、どうしてそんなことを言ったんだよ?)
レイチェル: Because I wanted to hurt you. (だって、あなたを傷付けたかったから。)
(2008.6.13 追記)
この下の部分の解説には誤りがあります。下に追記をしています。
(この部分の追記はここまで)
チャンドラーやロスのセリフから、二人はレイチェルが怒りのあまり嘘を教えていること、つまりはベスは死なないことを知っているようです。
チャンドラーがそう言っているのに、What? 「何のこと?」とまだすっとぼけているレイチェルに、本当のことを教えてあげなよ、という意味で、Joey's asking if ... 以下のセリフをロスは言っています。
もう、かなりのあらすじを言ってしまっていて、それでほとんど ruin したことになるのですが、最後の「ベスは死ぬ」という話がジョーイにとっては決定的なダメ押しになってしまったようで、これではジョーイがその本を嫌いになってしまう、ということがロスは言いたいのかな、と思います。
若草物語、という本は、the first book he's ever... 「ジョーイが…した最初の本」だと言っていて、その内容は、「彼が今まで愛した最初の本」、「ジャック・ニコルソンが主演じゃなくて」愛した最初の本、だと言っています。
star は「星、スター」ですが、ここでは「(人を)主役にする、主役として使う」という動詞で使われています。
a movie starring Jack Nicholson なら「ジャック・ニコルソン主演の映画」という意味ですね。
本を読まないジョーイですが、シャイニングは大好きだと言っていましたね。
きっとそれは、本を読むより先に、映画を見たことがあって、それでその本も読みたいと思ったということなのでしょう。
今回の若草物語は、そんな風に映画から入ったということもなく、純粋に読み物としての本から入った作品だから、シャイニング以外で最初に好きになった本を、そんな風にダメにしちゃっていいのか? 本当のことを教えてあげなよ、と言っているのですね。
なぜ嘘をついたんだと言われて、「あなたを傷付けたかったから」と答えるレイチェル。
あらすじをバラされてカチンと来た仕返しだったことを認めています。
(2008.6.13 追記)
下のコメント欄でご指摘をいただいたのですが、若草物語(の続編)で「ベスは死ぬ」ことになります。
シャイニングのネタバレをされた腹いせで、「ベスは死ぬわ」という決定的なネタバレを言ったレイチェルですが、それを言ってしまうとジョーイがこの先、せっかく好きになったこの本を読まなくなってしまうから、チャンドラーとロスは「それは嘘だと言ってやれ」と言っているようですね。
詳しくは下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)
ロバート: (running in) Oh, there they are! I-I dropped my keys. ([走って入ってくる] あぁ、君たち(そこにいるんだね)! 僕は鍵を落としちゃって。)
(He bends over to pick them up, right in front of Rachel, who then gets a free peep show.)
ロバートは鍵を拾おうとして、レイチェルの真ん前で腰をかがめる。その時、レイチェルは無料のピープ・ショー(のぞきショー)を見る。)
レイチェル: (gasps) Oh my.... ([息をのんで] あら、まぁ…)
ロバート: Got 'em. ((鍵を)取れた。)
who then gets a free peep show というト書きが面白いです。
今回のエピソードでは、「ロバートの大切な部分が見える」時のト書きが、やけに凝っているというか、ディクテーションした人の妙なこだわりを感じますが…(笑)。
peep は「のぞく」なので、peep show は「のぞき見ショー、いかがわしいショー」ということですね。
free は「無料の」ということで、ただでのぞきショーが見れちゃった、みたいな意味です。
別に、レイチェルは見たくなかったと思いますが…(笑)。
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2008年06月12日
2008年06月11日
プロポーズする フレンズ3-13その32
レイチェル: All right, okay, Laurie proposes to Jo and she says no, even though she's still in love with him, and then he ends up marring Amy. (いいわ。ローリーがジョーにプロポーズして、ジョーはノーと言うの。ジョーはローリーをまだ愛しているのにもかかわらず、よ。それから、ローリーは結局エイミーと結婚することになるの。)
ジョーイ: Hey! Mine was by accident! All right, the boiler explodes and destroys the hotel and kills the dad. (おい! 俺のは偶然でわざとじゃないんだ。いいさ、ボイラーは爆発して、ホテルが破壊されて、父親が死ぬんだよ。)
レイチェル: Eh. Beth dies. (あー。ベスは死ぬわ。)
(Joey recoils and gasps in horror.)
ジョーイはたじろぎ、ぞっとして息を飲む。
ジョーイ: Beth, Beth dies? (ベス、ベスが死ぬの?)
レイチェル: Um-hmm. (えぇ。)
ジョーイ: Is that true? If I keep reading, is Beth gonna die? (それって本当? もし俺が読み続ければ、ベスは死ぬことになるの?)
日本語でもおなじみの「プロポーズ」ですが、このようにプロポースする相手(目的語)の前に、to という前置詞が必要なのですね。
研究社 新英和中辞典では、
propose(他動詞)=〔+目(+to+【(代)名】)〕 〈男が〉〔女に〕〈結婚を〉申し込む
He proposed marriage to Margaret. 「彼はマーガレットに結婚を申し込んだ。」
propose(自動詞)=〔+to+【(代)名】〕 〈男が〉〔女に〕結婚を申し込む
Have you proposed to her? 「彼女に結婚の申し込みをしたのか。」
と出ています。
つまり、他動詞の場合でも、目的語は人になるのではなくて、「何を申し込むのか」の「何を」の部分、つまりは「結婚を」の部分が他動詞の目的語になっていて、その申し込む相手はやはり、to という前置詞を使って to somebody としなければいけない、ということですね。
もともとは「(計画・動議など)を提案する」という意味ですから、「提案するもの、申し込むもの」を目的語に取るわけですね。
日本語で「プロポーズ」というと、結婚を申し込むプロポーズのイメージが強いので、何となく、propose someone みたいに、相手の名前や人称代名詞を直接、目的語に取れるようなイメージを持ってしまいそうな気がしたので、ちょっとくどくどと説明してみました。
ネタバレされて、これからの楽しみがなくなってしまったレイチェルは、ジョーイが読んでいる若草物語のあらすじをバラしてしまいます。
by accident は「(ほんの)偶然に、誤って」。反意語は on purpose です。
「アクシデントで」という日本語でも意味は通じるでしょうね。
つまりは、わざとじゃない、わざとやったんじゃない、故意ではない、ということです。
Mine was by accident. って何だか日本語チックな感じもしますが、これで意味は通じるんですねぇ。
mine というのは、「俺がネタをバラしてしまったことは」ということです。
キレたジョーイは、他にもネタをバラします。
ト書きの recoil は「(驚き・恐怖などで)後ずさりする、ひるむ、たじろぐ」。
in horror は「ぞっとして」ですが、ホラー映画のホラーのような「恐怖」というよりも、ショックを受けて、という感じでしょう。
「何てこと言うんだ! そこまで言うか?!」という驚き、マジでショックを受けているジョーイがおかしいです。
ジョーイはベスに思い入れがあるようです。
このまま読んでいくと彼女は死んじゃうの?、と言っているわけですから、「それなら俺はもう読まない。そんな悲しいお話になるのなら読みたくない。」とでも言いたげな感じです。
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ジョーイ: Hey! Mine was by accident! All right, the boiler explodes and destroys the hotel and kills the dad. (おい! 俺のは偶然でわざとじゃないんだ。いいさ、ボイラーは爆発して、ホテルが破壊されて、父親が死ぬんだよ。)
レイチェル: Eh. Beth dies. (あー。ベスは死ぬわ。)
(Joey recoils and gasps in horror.)
ジョーイはたじろぎ、ぞっとして息を飲む。
ジョーイ: Beth, Beth dies? (ベス、ベスが死ぬの?)
レイチェル: Um-hmm. (えぇ。)
ジョーイ: Is that true? If I keep reading, is Beth gonna die? (それって本当? もし俺が読み続ければ、ベスは死ぬことになるの?)
日本語でもおなじみの「プロポーズ」ですが、このようにプロポースする相手(目的語)の前に、to という前置詞が必要なのですね。
研究社 新英和中辞典では、
propose(他動詞)=〔+目(+to+【(代)名】)〕 〈男が〉〔女に〕〈結婚を〉申し込む
He proposed marriage to Margaret. 「彼はマーガレットに結婚を申し込んだ。」
propose(自動詞)=〔+to+【(代)名】〕 〈男が〉〔女に〕結婚を申し込む
Have you proposed to her? 「彼女に結婚の申し込みをしたのか。」
と出ています。
つまり、他動詞の場合でも、目的語は人になるのではなくて、「何を申し込むのか」の「何を」の部分、つまりは「結婚を」の部分が他動詞の目的語になっていて、その申し込む相手はやはり、to という前置詞を使って to somebody としなければいけない、ということですね。
もともとは「(計画・動議など)を提案する」という意味ですから、「提案するもの、申し込むもの」を目的語に取るわけですね。
日本語で「プロポーズ」というと、結婚を申し込むプロポーズのイメージが強いので、何となく、propose someone みたいに、相手の名前や人称代名詞を直接、目的語に取れるようなイメージを持ってしまいそうな気がしたので、ちょっとくどくどと説明してみました。
ネタバレされて、これからの楽しみがなくなってしまったレイチェルは、ジョーイが読んでいる若草物語のあらすじをバラしてしまいます。
by accident は「(ほんの)偶然に、誤って」。反意語は on purpose です。
「アクシデントで」という日本語でも意味は通じるでしょうね。
つまりは、わざとじゃない、わざとやったんじゃない、故意ではない、ということです。
Mine was by accident. って何だか日本語チックな感じもしますが、これで意味は通じるんですねぇ。
mine というのは、「俺がネタをバラしてしまったことは」ということです。
キレたジョーイは、他にもネタをバラします。
ト書きの recoil は「(驚き・恐怖などで)後ずさりする、ひるむ、たじろぐ」。
in horror は「ぞっとして」ですが、ホラー映画のホラーのような「恐怖」というよりも、ショックを受けて、という感じでしょう。
「何てこと言うんだ! そこまで言うか?!」という驚き、マジでショックを受けているジョーイがおかしいです。
ジョーイはベスに思い入れがあるようです。
このまま読んでいくと彼女は死んじゃうの?、と言っているわけですから、「それなら俺はもう読まない。そんな悲しいお話になるのなら読みたくない。」とでも言いたげな感じです。
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2008年06月10日
伏せ字で話す フレンズ3-13その31
ジョーイ: Hey, Rach, how you doing with The Shining? (なぁ、レイチェル。シャイニングはどんな感じ?)
レイチェル: Oh, Danny just went into room 217. (あぁ、ダニーがちょうど217号室に入ったところよ。)
ジョーイ: Oooh, the next part's the best! When that dead lady in the bathtub... (おー。その次のパートが最高なんだよ! バスタブのあの死んだ女が…)
レイチェル: Oh, no, meh-nah-nah-nah, come on, you're gonna ruin it! (あぁ、だめ。だめだめだめ。やめてよ。台無しにするところよ。)
ジョーイ: All right I'll talk in code. (to Ross and Chandler) Remember when the kid sees those two "blanks" in the hallway? (わかった。じゃあコードで話すよ。[ロスとチャンドラーに] あの子供が廊下で、二つの○○を見た時のこと覚えてる?)
チャンドラー: Hmmm, that's very cool. (あぁ。あれはすごくクールだよね。)
ジョーイ: Oh, all "blank" and no "blank" makes "blank" a "blank-blank." Oh, no-no-no, no, the end! When Jack almost kills them all with that "blank" but in the last second, they get away. Aww! (あぁ、全ての○○と、○○がないことが、○○を○○にするんだよな。あぁ、でも(やっぱりすごいのは)ラストだよ! ジャックがあの○○で、彼らを全部殺しそうになるけど、最後の瞬間に、彼らは逃げ出すんだよね。あぁ!)
レイチェル: Joey! I can't believe you just did that. (ジョーイ! あなたがそんなことしたなんて信じられない!)
チャンドラー: I can't believe she cracked your code! (レイチェルがジョーイの暗号を解いたなんて信じられない!)
あらすじを言いそうになるジョーイに、「マナナナ!」と言って聞きたくないと訴えるレイチェルが可愛いです。
ruin は「…を台無しにする、ぶち壊す、めちゃめちゃにする」。
you're gonna ruin it! は、そのまま話し続けると、「台無し」「ぶち壊し」になっちゃうわ、という感じですね。
この先どうなるのかな?とワクワクしながら読んでいるのに、あらすじをバラしたら、ネタバレしちゃったらだめじゃん、ということです。
ネタバレするという意味では、spoil という単語も使われますね。
spoil は「台無しにする、(興味などを)そぐ、水を差す、価値を損なう」。
spoiler だと「台無しにする人、ネタバレ」という意味になります。
in code は「暗号で、暗号文で」。
blank は「空白」なので、言ってはいけない言葉を空白で表現しているのですね。
DVDの日本語訳では「伏せ字」と表現されていました。
日本語では「ほにゃらら」とか「○○(まるまる)」みたいに表現するところでしょうか?
those two が前につくと、ちゃんと blanks と複数形になっているところにも注目です。
次の blank ばかりの文は何が何やら全くわかりません。
それだけ blank を多用しておいて、最後のクライマックスの結末を、Jack almost kills them all, they get away とはっきりと言ってしまっています。
with that "blank" と、どんな凶器を使ったかの部分を伏せ字にしているのですが、伏せ字にすべき場所を間違えているわけです。
匿名インタビューで、顔ではなくて、手などにモザイクをかけているようなものです。
一番のクライマックスのあらすじを聞かされてしまい、「そんなことするなんて、ネタバレしちゃうなんて信じられないわ!」というレイチェルですが、その後の、チャンドラーのセリフが面白いです。
同じように、I can't believe を使っているのですが、「今のジョーイの話で、レイチェルは話の内容を知ってしまったんだね。ジョーイの暗号を彼女は読み取った、解読したんだ、それってすごいよ、信じられないよ。」みたいなことです。
ジョーイは暗号(code)を使って話すよ、と言っていたのに、ちっとも暗号になっていなくて、バレバレ状態。
それをさもレイチェルが見破ったように驚いてみせることで、暗号を使うと言いながらちっとも暗号になっていなかったジョーイの発言にあきれているのですね。
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レイチェル: Oh, Danny just went into room 217. (あぁ、ダニーがちょうど217号室に入ったところよ。)
ジョーイ: Oooh, the next part's the best! When that dead lady in the bathtub... (おー。その次のパートが最高なんだよ! バスタブのあの死んだ女が…)
レイチェル: Oh, no, meh-nah-nah-nah, come on, you're gonna ruin it! (あぁ、だめ。だめだめだめ。やめてよ。台無しにするところよ。)
ジョーイ: All right I'll talk in code. (to Ross and Chandler) Remember when the kid sees those two "blanks" in the hallway? (わかった。じゃあコードで話すよ。[ロスとチャンドラーに] あの子供が廊下で、二つの○○を見た時のこと覚えてる?)
チャンドラー: Hmmm, that's very cool. (あぁ。あれはすごくクールだよね。)
ジョーイ: Oh, all "blank" and no "blank" makes "blank" a "blank-blank." Oh, no-no-no, no, the end! When Jack almost kills them all with that "blank" but in the last second, they get away. Aww! (あぁ、全ての○○と、○○がないことが、○○を○○にするんだよな。あぁ、でも(やっぱりすごいのは)ラストだよ! ジャックがあの○○で、彼らを全部殺しそうになるけど、最後の瞬間に、彼らは逃げ出すんだよね。あぁ!)
レイチェル: Joey! I can't believe you just did that. (ジョーイ! あなたがそんなことしたなんて信じられない!)
チャンドラー: I can't believe she cracked your code! (レイチェルがジョーイの暗号を解いたなんて信じられない!)
あらすじを言いそうになるジョーイに、「マナナナ!」と言って聞きたくないと訴えるレイチェルが可愛いです。
ruin は「…を台無しにする、ぶち壊す、めちゃめちゃにする」。
you're gonna ruin it! は、そのまま話し続けると、「台無し」「ぶち壊し」になっちゃうわ、という感じですね。
この先どうなるのかな?とワクワクしながら読んでいるのに、あらすじをバラしたら、ネタバレしちゃったらだめじゃん、ということです。
ネタバレするという意味では、spoil という単語も使われますね。
spoil は「台無しにする、(興味などを)そぐ、水を差す、価値を損なう」。
spoiler だと「台無しにする人、ネタバレ」という意味になります。
in code は「暗号で、暗号文で」。
blank は「空白」なので、言ってはいけない言葉を空白で表現しているのですね。
DVDの日本語訳では「伏せ字」と表現されていました。
日本語では「ほにゃらら」とか「○○(まるまる)」みたいに表現するところでしょうか?
those two が前につくと、ちゃんと blanks と複数形になっているところにも注目です。
次の blank ばかりの文は何が何やら全くわかりません。
それだけ blank を多用しておいて、最後のクライマックスの結末を、Jack almost kills them all, they get away とはっきりと言ってしまっています。
with that "blank" と、どんな凶器を使ったかの部分を伏せ字にしているのですが、伏せ字にすべき場所を間違えているわけです。
匿名インタビューで、顔ではなくて、手などにモザイクをかけているようなものです。
一番のクライマックスのあらすじを聞かされてしまい、「そんなことするなんて、ネタバレしちゃうなんて信じられないわ!」というレイチェルですが、その後の、チャンドラーのセリフが面白いです。
同じように、I can't believe を使っているのですが、「今のジョーイの話で、レイチェルは話の内容を知ってしまったんだね。ジョーイの暗号を彼女は読み取った、解読したんだ、それってすごいよ、信じられないよ。」みたいなことです。
ジョーイは暗号(code)を使って話すよ、と言っていたのに、ちっとも暗号になっていなくて、バレバレ状態。
それをさもレイチェルが見破ったように驚いてみせることで、暗号を使うと言いながらちっとも暗号になっていなかったジョーイの発言にあきれているのですね。
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2008年06月09日
見せびらかしているように感じる フレンズ3-13その30
[Scene: Central Perk, Robert is picking up Phoebe for a date.]
セントラルパーク。ロバートはデートのためにフィービーを迎えに来ている。
ロバート: Hey. (やあ。)
フィービー: Hey. Ooh! Don't sit down. (はーい。あぁ! 座らないで。)
ロバート: Ready to go to the batting cage? (バッティングケージに行く準備はいい?)
フィービー: Yeah, you bet. And first, here's a gift. (えぇ、もちろん。それで、最初に、これ、プレゼントよ。)
ロバート: Oh! Wow! Hey! (わぁ、すごいよ。)
チャンドラー: Stretchy pants?! Those are the greatest things in the world! If I were you, I'd wear them every day, every day. (ストレッチパンツ?それは世界で一番素晴らしいものだね! もし僕が君ならば、僕はそれを毎日、毎日、はいちゃうよ!)
ロバート: Gee, thank you. Really, that's so nice. But um, to be honest, I don’t think I can wear these, they're so tight, I'd feel like I'm on display. I'm sorry. (あぁ、ありがとう。本当に素晴らしいよ。でも、正直に言うと、これをはくことはできないって思うんだ。そのパンツはすごくタイトで、自分がディスプレーされているような気がするんだ。ごめんよ。)
フィービー: That's all right, that's well, I'll figure.... (they start to leave as Joey enters.) (いいのよ。いいの。私は… [二人は出て行こうとする。その時、ジョーイが入ってくる])
ロバート: (to Joey) Hey! (やあ。)
ジョーイ: Hey! (starts to laugh.) How's it going? (やぁ。[(ロバートを見たので思い出し笑いのように)笑い出す] 元気?)
ロス: Good. (あぁ。)
座るとまたロバートの短パンの中が見えてしまうので、座らないで!というフィービーがおかしいです。
batting cage については以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Batting cage
要は日本語のバッティングセンターのことのようです。
Wikipedia 日本語版: バッティングセンター にも、バッティングセンターという言葉が和製英語であると書いてあります。
フィービーがロバートにあげたのは、stretchy pants でした。
英辞郎には、
stretch pants=ストレッチ・パンツ
と出ていて、日本語でもわかる感覚ですが、セリフでは、stretch ではなく、stretchy と -y がついています。
stretchy は形容詞で「伸びる、伸縮性のある」ですから、「伸縮性のあるパンツ」ということですね。
確かに正しくはこちらの方が正解な気はします。(どっちでも通じるとは思いますが)
前にも書きましたが、pants と複数形なので、代名詞も those (are), (wear) them になっているのに注目しましょう。
If I were you, I'd wear them は「仮定法過去」。
If I were a bird と同じで、僕が君になることは不可能だけれども、もし僕が君ならば、と仮定して話をしているのですね。
「僕だったら毎日はいちゃうよなぁ。それ最高!」とすすめるフリをしておいて、「お願いだから毎日はいてくれよ!」と心の中でお願いしている感じですね。
that's so nice の that は単数形なので、パンツという複数形を指しているのではなくて、that はフィービーがしてくれた行為をさしているのでしょうね。
プレゼントをくれるなんてありがたいよ、素敵だ、みたいなことでしょう。
on display は「陳列して、展示して」。
display には「表に出すこと、誇示、見せびらかし」という意味もありますので、be on display だと「見える状態になっている、誇示されている」みたいな感じでしょうね。
そのパンツをはくと、それがとってもタイトだから、体のラインにぴったりフィットして、外からその形がはっきり見えちゃうみたいでいやなんだ、と言っているわけですが…。
でも実際は、中身が他の人たちに丸見えで、ラインどころかそのものズバリがすっかり見えてしまっている、on display 状態になっているので、余計にその display という単語に笑えてしまうわけですね。
ラインを気にするより、もっと気にすることがあるだろう!みたいなことです。
フレンズ3-13その8 で、jock 「スポーツマン、スポーツばかりしている人」という単語を解説しました。
そういう人がよくはいている局部用サポーターを、jockstrap といい、そこから jock という言葉が出来たようです。
今回の stretchy pants もそういう jockstrap のような役目を果たすパンツでしょうね。
スポーツマンは、そういうものをはくのが当たり前になっているのに、ロバートはそれをはくのをいやがっている、つまり彼は、jockstrap をはかない jock なわけです。
大事なところを守る意味でも、大事なところを露出しないためにも必要な下着なのに、「苦手なんだよね。」の一言で済ましてしまい、周りの人間をどぎまぎさせてしまっている…そこが面白いのでしょうね。
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ロバート: Hey. (やあ。)
フィービー: Hey. Ooh! Don't sit down. (はーい。あぁ! 座らないで。)
ロバート: Ready to go to the batting cage? (バッティングケージに行く準備はいい?)
フィービー: Yeah, you bet. And first, here's a gift. (えぇ、もちろん。それで、最初に、これ、プレゼントよ。)
ロバート: Oh! Wow! Hey! (わぁ、すごいよ。)
チャンドラー: Stretchy pants?! Those are the greatest things in the world! If I were you, I'd wear them every day, every day. (ストレッチパンツ?それは世界で一番素晴らしいものだね! もし僕が君ならば、僕はそれを毎日、毎日、はいちゃうよ!)
ロバート: Gee, thank you. Really, that's so nice. But um, to be honest, I don’t think I can wear these, they're so tight, I'd feel like I'm on display. I'm sorry. (あぁ、ありがとう。本当に素晴らしいよ。でも、正直に言うと、これをはくことはできないって思うんだ。そのパンツはすごくタイトで、自分がディスプレーされているような気がするんだ。ごめんよ。)
フィービー: That's all right, that's well, I'll figure.... (they start to leave as Joey enters.) (いいのよ。いいの。私は… [二人は出て行こうとする。その時、ジョーイが入ってくる])
ロバート: (to Joey) Hey! (やあ。)
ジョーイ: Hey! (starts to laugh.) How's it going? (やぁ。[(ロバートを見たので思い出し笑いのように)笑い出す] 元気?)
ロス: Good. (あぁ。)
座るとまたロバートの短パンの中が見えてしまうので、座らないで!というフィービーがおかしいです。
batting cage については以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Batting cage
要は日本語のバッティングセンターのことのようです。
Wikipedia 日本語版: バッティングセンター にも、バッティングセンターという言葉が和製英語であると書いてあります。
フィービーがロバートにあげたのは、stretchy pants でした。
英辞郎には、
stretch pants=ストレッチ・パンツ
と出ていて、日本語でもわかる感覚ですが、セリフでは、stretch ではなく、stretchy と -y がついています。
stretchy は形容詞で「伸びる、伸縮性のある」ですから、「伸縮性のあるパンツ」ということですね。
確かに正しくはこちらの方が正解な気はします。(どっちでも通じるとは思いますが)
前にも書きましたが、pants と複数形なので、代名詞も those (are), (wear) them になっているのに注目しましょう。
If I were you, I'd wear them は「仮定法過去」。
If I were a bird と同じで、僕が君になることは不可能だけれども、もし僕が君ならば、と仮定して話をしているのですね。
「僕だったら毎日はいちゃうよなぁ。それ最高!」とすすめるフリをしておいて、「お願いだから毎日はいてくれよ!」と心の中でお願いしている感じですね。
that's so nice の that は単数形なので、パンツという複数形を指しているのではなくて、that はフィービーがしてくれた行為をさしているのでしょうね。
プレゼントをくれるなんてありがたいよ、素敵だ、みたいなことでしょう。
on display は「陳列して、展示して」。
display には「表に出すこと、誇示、見せびらかし」という意味もありますので、be on display だと「見える状態になっている、誇示されている」みたいな感じでしょうね。
そのパンツをはくと、それがとってもタイトだから、体のラインにぴったりフィットして、外からその形がはっきり見えちゃうみたいでいやなんだ、と言っているわけですが…。
でも実際は、中身が他の人たちに丸見えで、ラインどころかそのものズバリがすっかり見えてしまっている、on display 状態になっているので、余計にその display という単語に笑えてしまうわけですね。
ラインを気にするより、もっと気にすることがあるだろう!みたいなことです。
フレンズ3-13その8 で、jock 「スポーツマン、スポーツばかりしている人」という単語を解説しました。
そういう人がよくはいている局部用サポーターを、jockstrap といい、そこから jock という言葉が出来たようです。
今回の stretchy pants もそういう jockstrap のような役目を果たすパンツでしょうね。
スポーツマンは、そういうものをはくのが当たり前になっているのに、ロバートはそれをはくのをいやがっている、つまり彼は、jockstrap をはかない jock なわけです。
大事なところを守る意味でも、大事なところを露出しないためにも必要な下着なのに、「苦手なんだよね。」の一言で済ましてしまい、周りの人間をどぎまぎさせてしまっている…そこが面白いのでしょうね。
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2008年06月08日
ラケットボール友達 フレンズ3-13その29
[Scene: Monica's bedroom, she's in bed with Richard.]
モニカのベッドルーム。モニカはリチャードとベッドにいる。
モニカ: So we can be friends who sleep together. (それで、私たちは、一緒に寝る友達でいられると思うの。)
リチャード: Absolutely. This'll just be something we do. Like racquetball. (全くだね。これは僕らが(普通に)するようなことになるだろうね。ラケットボールみたいな。)
モニカ: Sounds smart and healthy to me. So um, just out of curiosity, um, do you currently have any other "racquetball" buddies? (私にとっては、賢くて健康的なことのように思えるわ。それで、ちょっと興味本位で尋ねるんだけど、最近、あなたには他に「ラケットボール」友達はいるの?)
リチャード: Just your dad. (pause) Although that's actually racquetball. You know, I-I do have a blind date with my sister's neighbor next Tuesday. (君のパパだけだよ。[間をおいて] それは本当のラケットボールだけどね。僕の妹の近所の人と、来週の火曜日にブラインドデートをするんだ。)
モニカ: Oh. (まぁ。)
リチャード: Do you want me to cancel it? (僕にそのデートをキャンセルして欲しい?)
モニカ: No! (pushes him) No! (いいえ! [彼を押して] いいえ!)
リチャード: Okay. (それならいい。)
モニカ: 'Cause if you did, that means you'd be canceling it for me. And we're just friends. (だって、もしあなたがそれをキャンセルしたら、私のためにそれをキャンセルすることになるわ。そして、私たちはただの友達だから。)
リチャード: Exactly. (pushes her back) (その通りだ。[彼女を押し返す])
昨日の解説記事で、二人がキスするシーンがあったのですが、その後、いきなりベッドで寝ている二人が映るのが面白いですね。
付き合っちゃいけない、って思っていながら、キスしてしまうと「流れ」(笑)でこんな風になってしまうのは、観客にもわかっていたわけですから、その経緯をいちいち画面で見せる必要もないわけです。
「二人はどうなっちゃうのー?」と思った瞬間に、ベッドインしている二人(それも大抵はことが済んだ後の姿…笑)が映る、というのは、ある意味コメディの王道ですね。
二人とも開き直ったような発言をして、自分たちのしていることを正当化しようとしているのが面白いです。
ラケットボールをする友達みたいなもので、たまに一緒に寝る友達があってもいいじゃないか、みたいな。
寝ることをラケットボールに例えた後、「恋人じゃないけど、寝る友達」はいるの?という意味で、ラケットボールバディという言葉を使うのがおかしいです。
ラケットボール友達と聞いて、「パパだけだよ。」とジョークで答えるリチャード。
こちらは、本当のラケットボール友達なんですが。
そこまでの女性はいないけど、来週ブラインドデートをすることになってる、と答えるリチャード。
モニカの答えが泣けますね。
'Cause if you did, that means you'd be canceling it for me. And we're just friends. は、「もしそのデートをキャンセルしたら、私のためにそれをキャンセルしたことになってしまう。そして私たちの状況はと言うと、「私たちは友達」なわけだし。」という感じで終わっているのですが、それは「友達の私のためにデートをキャンセルするのはおかしいわよね。」ということです。
裏を返せば「(仮に周囲に反対された仲であったとしても)恋人ならそんなデートをするのはやめてと言えるけど、私たちは友達だから、そんなことは言えないわ。」ということにもなるでしょうか。
「やめて欲しいけど、やめてと言えない」元カノとしてつらい立場のモニカです。
そういうモニカの気持ちをわかっていないわけでもないでしょうが、そう言ってくれて助かるよ、とでも言いたげな態度のリチャードですね。
ここで問題を深刻に捉えてしまうと、また修羅場を迎えてしまう、またたくさん悩まないといけなくなってしまう…「寝るのは遊びの一種だ」と割り切って、二人とも自分の気持ちを何とかごまかそうとしているのでしょうか。
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モニカのベッドルーム。モニカはリチャードとベッドにいる。
モニカ: So we can be friends who sleep together. (それで、私たちは、一緒に寝る友達でいられると思うの。)
リチャード: Absolutely. This'll just be something we do. Like racquetball. (全くだね。これは僕らが(普通に)するようなことになるだろうね。ラケットボールみたいな。)
モニカ: Sounds smart and healthy to me. So um, just out of curiosity, um, do you currently have any other "racquetball" buddies? (私にとっては、賢くて健康的なことのように思えるわ。それで、ちょっと興味本位で尋ねるんだけど、最近、あなたには他に「ラケットボール」友達はいるの?)
リチャード: Just your dad. (pause) Although that's actually racquetball. You know, I-I do have a blind date with my sister's neighbor next Tuesday. (君のパパだけだよ。[間をおいて] それは本当のラケットボールだけどね。僕の妹の近所の人と、来週の火曜日にブラインドデートをするんだ。)
モニカ: Oh. (まぁ。)
リチャード: Do you want me to cancel it? (僕にそのデートをキャンセルして欲しい?)
モニカ: No! (pushes him) No! (いいえ! [彼を押して] いいえ!)
リチャード: Okay. (それならいい。)
モニカ: 'Cause if you did, that means you'd be canceling it for me. And we're just friends. (だって、もしあなたがそれをキャンセルしたら、私のためにそれをキャンセルすることになるわ。そして、私たちはただの友達だから。)
リチャード: Exactly. (pushes her back) (その通りだ。[彼女を押し返す])
昨日の解説記事で、二人がキスするシーンがあったのですが、その後、いきなりベッドで寝ている二人が映るのが面白いですね。
付き合っちゃいけない、って思っていながら、キスしてしまうと「流れ」(笑)でこんな風になってしまうのは、観客にもわかっていたわけですから、その経緯をいちいち画面で見せる必要もないわけです。
「二人はどうなっちゃうのー?」と思った瞬間に、ベッドインしている二人(それも大抵はことが済んだ後の姿…笑)が映る、というのは、ある意味コメディの王道ですね。
二人とも開き直ったような発言をして、自分たちのしていることを正当化しようとしているのが面白いです。
ラケットボールをする友達みたいなもので、たまに一緒に寝る友達があってもいいじゃないか、みたいな。
寝ることをラケットボールに例えた後、「恋人じゃないけど、寝る友達」はいるの?という意味で、ラケットボールバディという言葉を使うのがおかしいです。
ラケットボール友達と聞いて、「パパだけだよ。」とジョークで答えるリチャード。
こちらは、本当のラケットボール友達なんですが。
そこまでの女性はいないけど、来週ブラインドデートをすることになってる、と答えるリチャード。
モニカの答えが泣けますね。
'Cause if you did, that means you'd be canceling it for me. And we're just friends. は、「もしそのデートをキャンセルしたら、私のためにそれをキャンセルしたことになってしまう。そして私たちの状況はと言うと、「私たちは友達」なわけだし。」という感じで終わっているのですが、それは「友達の私のためにデートをキャンセルするのはおかしいわよね。」ということです。
裏を返せば「(仮に周囲に反対された仲であったとしても)恋人ならそんなデートをするのはやめてと言えるけど、私たちは友達だから、そんなことは言えないわ。」ということにもなるでしょうか。
「やめて欲しいけど、やめてと言えない」元カノとしてつらい立場のモニカです。
そういうモニカの気持ちをわかっていないわけでもないでしょうが、そう言ってくれて助かるよ、とでも言いたげな態度のリチャードですね。
ここで問題を深刻に捉えてしまうと、また修羅場を迎えてしまう、またたくさん悩まないといけなくなってしまう…「寝るのは遊びの一種だ」と割り切って、二人とも自分の気持ちを何とかごまかそうとしているのでしょうか。
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2008年06月07日
「後で電話する」が効果的に使われる フレンズ3-13その28
[Scene: Monica and Rachel's, Monica is talking to Richard on the phone.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカは電話でリチャードと話している。
モニカ: So, how'd the lasagna go over? (listens) Really? Good. So you owe me three pretty things. (listens) Yeah, I've been thinking a lot about you too. (listens) Well, no. It's hard this whole "platonomy" thing. (listens) It's a word. (それで、ラザニアは好評だった? [聞いて] 本当? 良かった。それならあなたは私にかわいいものを3つ買ってくれることになるのね。[聞いて] そうね。私もずっとあなたのことばかり考えていたわ。[聞いて] えぇ、このプラトノミーなこと、つらいわ。[聞いて] それはただの表現よ[言葉のあやよ]。)
(There's a knock on the door.)
ドアをノックする音。
モニカ: Yeah, I do think it's better this way. (listens) Yeah, we're being smart. (gets up to answer the door) (listens) Yes, I'm sure. (she opens the door and it's Richard) (えぇ、こうするのがベターだって本当に思うわ。[聞いて] そう、私たちは賢く振る舞うのよ。[ドアのノックに答えるために立ち上がる][聞いて] そう、確信してるわ。[モニカはドアを開ける、すると、それはリチャードである。])
リチャード: You really sure? (君は本当にそう思ってるの?)
モニカ: I'll call you back. (starts kissing him) (後で電話するわ。[リチャードとキスを始める])
go over について。
ロングマン現代英英辞典には go over well という表現が載っています。
go over well: (also go over big) (American English) if something goes over well, people like it
つまり、「何かが go over well するとは、人々がそれを好きであること。」
今回のセリフは、(go over) well であったかどうかを、how という疑問詞で尋ねている感じでしょうか?
過去にも何度か出てきたことのある、How'd the audition go? というのは、audition がどうなったか?という結果を尋ねている疑問文ですよね。
今回の場合は、Did the lasagne go over well? みたいなことを聞いているのでしょうが、その well かどうかを尋ねているのが、how の疑問文なのでしょう。
フレンズ3-13その21 で、
リチャード: So when people compliment me on my cooking tonight, what do I say? (それで、今夜の料理について人々が僕を褒(ほ)めたら、僕は何て言ったらいいんだ?)
モニカ: You say, "Thank you very much," and then you buy me something pretty. (あなたはこう言うのよ。「どうもありがとう。」 そして、それから、私に何か素敵なもの[可愛いもの]を買ってくれたらいいのよ。)
というやり取りがありました。
今回の three pretty things はそのセリフの流れですね。
きっと3人の人が(3人だけ?という気もするけど…)ラザニアを褒めたので、3個 pretty thing(s) を買ってね、と言っているのです。
I've been thinking a lot about you too. は「継続を表す現在完了進行形」。
「現在完了進行形」とかそういう文法用語が苦手という人も多いと思うのですが、このセリフを言う時のモニカの気持ちがわかれば、おのずとその感覚が掴めてくると思います。
大切なのは「現在完了進行形」を使うことで、どういうニュアンスが出るか、どういう気持ちが相手に伝わるか、ということですね。
this whole "platonomy" thing. について。
この platonomy は、platonic love 「精神的恋愛、プラトニックラブ」みたいな意味で使っているのだろうと思います。
この言葉をぐぐってみると、検索結果がかなり少ない。
そして、Google に「もしかして: plutonomy」と聞き返されてしまいました(笑)。
そのよく似た単語の plutonomy は、英辞郎によると、
plutonomy=(名詞)政治経済学。(同)political economy
だそうです。
このやり取りは電話で、相手のリチャードが何を言っているかが聞こえないために、モニカのセリフの意味を解釈するのが難しいのですが、platonomy という言葉があまり聞きなれない言葉なので、リチャードに、"You mean platonic love?" みたいに聞き返されたのかなぁ?
それで、platonomy っていう言葉や表現があってもいいじゃない、みたいな意味で、It's a word. 「ただの言葉よ。表現の一つよ。」みたいに言っているのか?
それとも、platonomy = platonic love, platonic thing みたいな感覚だとリチャードも理解したけれど、その hard 「つらい」という言葉にひっかかって「今のプラトニックな状態がつらいの?」と聞き返されて、「hard と言ったのは、ただの言葉のアヤよ。」という意味で言ったのか??
ノックの音がして出てみるとそれはリチャード!
携帯が普通の現代においては、ありがちな設定ですね。(この放映当時はまだ珍しかったようですが)
この、I'll call you back. というセリフがいいですね。
電話でずっとしゃべっているはずの人が目の前にいて、直接話せるからもう電話する必要がない、だから電話を切っているわけですが、びっくりして電話を落とすとか、黙って電源を切るとかではなくて、"I'll call you back." と言うところが、しゃれている、と私は思うわけです。
「今、大切な用事が出来ちゃったから、電話で話すのは後にするわ」みたいなことですね。
電話で話している間は冷静に対処できていたモニカも、その本人を目の前にして、そして思いつめた表情で "You really sure?" 「君が smart でいる、と言っているのは本心なの?」みたいに尋ねられてしまっては…。
リチャードがわざわざモニカの部屋まで尋ねて来たことで「リチャードも私と同じ気持ちだった」ことに気付き、二人はキスすることになってしまうわけですね。
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モニカとレイチェルの部屋。モニカは電話でリチャードと話している。
モニカ: So, how'd the lasagna go over? (listens) Really? Good. So you owe me three pretty things. (listens) Yeah, I've been thinking a lot about you too. (listens) Well, no. It's hard this whole "platonomy" thing. (listens) It's a word. (それで、ラザニアは好評だった? [聞いて] 本当? 良かった。それならあなたは私にかわいいものを3つ買ってくれることになるのね。[聞いて] そうね。私もずっとあなたのことばかり考えていたわ。[聞いて] えぇ、このプラトノミーなこと、つらいわ。[聞いて] それはただの表現よ[言葉のあやよ]。)
(There's a knock on the door.)
ドアをノックする音。
モニカ: Yeah, I do think it's better this way. (listens) Yeah, we're being smart. (gets up to answer the door) (listens) Yes, I'm sure. (she opens the door and it's Richard) (えぇ、こうするのがベターだって本当に思うわ。[聞いて] そう、私たちは賢く振る舞うのよ。[ドアのノックに答えるために立ち上がる][聞いて] そう、確信してるわ。[モニカはドアを開ける、すると、それはリチャードである。])
リチャード: You really sure? (君は本当にそう思ってるの?)
モニカ: I'll call you back. (starts kissing him) (後で電話するわ。[リチャードとキスを始める])
go over について。
ロングマン現代英英辞典には go over well という表現が載っています。
go over well: (also go over big) (American English) if something goes over well, people like it
つまり、「何かが go over well するとは、人々がそれを好きであること。」
今回のセリフは、(go over) well であったかどうかを、how という疑問詞で尋ねている感じでしょうか?
過去にも何度か出てきたことのある、How'd the audition go? というのは、audition がどうなったか?という結果を尋ねている疑問文ですよね。
今回の場合は、Did the lasagne go over well? みたいなことを聞いているのでしょうが、その well かどうかを尋ねているのが、how の疑問文なのでしょう。
フレンズ3-13その21 で、
リチャード: So when people compliment me on my cooking tonight, what do I say? (それで、今夜の料理について人々が僕を褒(ほ)めたら、僕は何て言ったらいいんだ?)
モニカ: You say, "Thank you very much," and then you buy me something pretty. (あなたはこう言うのよ。「どうもありがとう。」 そして、それから、私に何か素敵なもの[可愛いもの]を買ってくれたらいいのよ。)
というやり取りがありました。
今回の three pretty things はそのセリフの流れですね。
きっと3人の人が(3人だけ?という気もするけど…)ラザニアを褒めたので、3個 pretty thing(s) を買ってね、と言っているのです。
I've been thinking a lot about you too. は「継続を表す現在完了進行形」。
「現在完了進行形」とかそういう文法用語が苦手という人も多いと思うのですが、このセリフを言う時のモニカの気持ちがわかれば、おのずとその感覚が掴めてくると思います。
大切なのは「現在完了進行形」を使うことで、どういうニュアンスが出るか、どういう気持ちが相手に伝わるか、ということですね。
this whole "platonomy" thing. について。
この platonomy は、platonic love 「精神的恋愛、プラトニックラブ」みたいな意味で使っているのだろうと思います。
この言葉をぐぐってみると、検索結果がかなり少ない。
そして、Google に「もしかして: plutonomy」と聞き返されてしまいました(笑)。
そのよく似た単語の plutonomy は、英辞郎によると、
plutonomy=(名詞)政治経済学。(同)political economy
だそうです。
このやり取りは電話で、相手のリチャードが何を言っているかが聞こえないために、モニカのセリフの意味を解釈するのが難しいのですが、platonomy という言葉があまり聞きなれない言葉なので、リチャードに、"You mean platonic love?" みたいに聞き返されたのかなぁ?
それで、platonomy っていう言葉や表現があってもいいじゃない、みたいな意味で、It's a word. 「ただの言葉よ。表現の一つよ。」みたいに言っているのか?
それとも、platonomy = platonic love, platonic thing みたいな感覚だとリチャードも理解したけれど、その hard 「つらい」という言葉にひっかかって「今のプラトニックな状態がつらいの?」と聞き返されて、「hard と言ったのは、ただの言葉のアヤよ。」という意味で言ったのか??
ノックの音がして出てみるとそれはリチャード!
携帯が普通の現代においては、ありがちな設定ですね。(この放映当時はまだ珍しかったようですが)
この、I'll call you back. というセリフがいいですね。
電話でずっとしゃべっているはずの人が目の前にいて、直接話せるからもう電話する必要がない、だから電話を切っているわけですが、びっくりして電話を落とすとか、黙って電源を切るとかではなくて、"I'll call you back." と言うところが、しゃれている、と私は思うわけです。
「今、大切な用事が出来ちゃったから、電話で話すのは後にするわ」みたいなことですね。
電話で話している間は冷静に対処できていたモニカも、その本人を目の前にして、そして思いつめた表情で "You really sure?" 「君が smart でいる、と言っているのは本心なの?」みたいに尋ねられてしまっては…。
リチャードがわざわざモニカの部屋まで尋ねて来たことで「リチャードも私と同じ気持ちだった」ことに気付き、二人はキスすることになってしまうわけですね。
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2008年06月06日
testyに隠された意味 フレンズ3-13その27
(Robert walks away and the guys all start laughing in front of Phoebe.)
ロバートは歩いて向こうへ行き、男性陣はみなフィービーの前で笑い始める。
フィービー: What? (the guys keep laughing.) What? You guys, what is going on? Do you not like Robert? (the guys keep laughing.) Why are you laughing? (何? [男性陣は笑い続ける] 何? みんな、何が起こってるの? みんなはロバートが好きじゃないの? [彼らは笑い続ける] どうしてみんな笑ってるの?)
ロス: Calm down. There's no reason to get testy. (落ち着いてよ。怒る理由はないんだよ。)
(The guys start laughing harder.)
男性陣は、より強く笑い始める。
フィービー: You guys! Come on! (みんな! ねぇ!)
チャンドラー: We're sorry, We're sorry, it just seems that Robert isn't as concealed in the shorts area, as ah, one may have hoped. ([俺たち笑ったりして]ごめんよ、ごめん。ただ、ロバートは短パンのエリアで、人が望んでいたようには隠されていなかったみたいなことなんだ。)
フィービー: What do you mean? (どういうこと?)
ロバートが座る。
ジョーイ: Hey Robert, could you ah, ha, pass me those cookies? (ねぇ、ロバート、そのクッキーを僕に取ってくれる?)
ロバート: Sure. (いいよ。)
(He puts his leg up on the table to pass Joey the cookies, and Phoebe sees what the guys are laughing at, and gasps.)
ロバートはジョーイにクッキーを渡すために、足をテーブルに乗せる。そして、フィービーは、男性陣が笑っている対象物を見る。そして息を飲む。)
testy を辞書で調べると、「短気な、怒りっぽい」という語義が載っています。
get testy は「イライラする、カッとなる」。
ロングマン現代英英辞典では、
testy: impatient and easily annoyed
と出ています。
ここでは、上のト書きにもあるように、testy という言葉を聞いた後、男性陣がさらに大きく笑っています。
ということは、この testy には何か別の意味も含ませてある、ということのようですね。
スラングに強い Urban Dictionary では、以下のような語義が載っていました。
Testy: A slang nickname for an individual who has more than 2 testicles
つまり、「2つより多くの[3つ以上の]睾丸を持った人に対するスラングのニックネーム。」
Urban Dictionary の語義はかなり過激なものが多いので、ここでヒカないでいただきたいのですが…。
えーっと、ここでのポイントは、「ロスの言った testy という言葉がそういう意味なのかぁ…」ではなく、「testicles (睾丸)に関係するニックネームだから、testy である」ということです。
実際、ロバートはソレが3つ以上あるわけではないでしょうし、ただソレを露出しているだけです。
この Urban Dictionary の語義を見ることで、testy というのは、testicle から来た言葉なのか、と気付くことが大切なのですね。
みんなが笑っている理由がわからずに「理由を説明してよ!」と怒っているフィービーに対して、get angry などではなくて、get testy と言っているところが、ジョーク・しゃれになっているわけですね。
testicle を連想させる testy という形容詞を使うことで「そりゃいいや!」みたいな感じで、男性陣はますますウケてしまう、ということです。
例えば日本語でも、大事な部分を露出してしまうという事件があった時に、「とんだ”チン事”(珍事・椿事)だったな。」みたいなしゃれを言う場合があります。それと同じ感じかな、と。
We're sorry. は、みんなを代表して謝っている感じです。
俺たち寄ってたかってバカにしたみたいに笑ってゴメン、と「俺たち複数」のごめんの気持ちを述べた言葉なんですね。
conceal は「…を隠す」という風に物理的に隠すことも言いますが、「…を秘密にする」という意味もあります。
人が、つまりは俺たちが願っていたようには隠れていない、俺たちが思ってもみないほど、あらわになっていた、みたいなことでしょうか。
ロバートは、ショーツのエリア、つまりパンツの中で、思ってもみないほど、あけっぴろげになっているんだ、みたいなことですね。
この表現は、「ショーツエリア」とかなり直接的に言っているような気もするのですが、フィービーは全くそのことに気付いていません。
まさかそんなことでみんなが笑っているなんて、夢にも思っていないのでしょう。
実際にその現場を見て初めて、ハッと息を飲むのですね。
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ロバートは歩いて向こうへ行き、男性陣はみなフィービーの前で笑い始める。
フィービー: What? (the guys keep laughing.) What? You guys, what is going on? Do you not like Robert? (the guys keep laughing.) Why are you laughing? (何? [男性陣は笑い続ける] 何? みんな、何が起こってるの? みんなはロバートが好きじゃないの? [彼らは笑い続ける] どうしてみんな笑ってるの?)
ロス: Calm down. There's no reason to get testy. (落ち着いてよ。怒る理由はないんだよ。)
(The guys start laughing harder.)
男性陣は、より強く笑い始める。
フィービー: You guys! Come on! (みんな! ねぇ!)
チャンドラー: We're sorry, We're sorry, it just seems that Robert isn't as concealed in the shorts area, as ah, one may have hoped. ([俺たち笑ったりして]ごめんよ、ごめん。ただ、ロバートは短パンのエリアで、人が望んでいたようには隠されていなかったみたいなことなんだ。)
フィービー: What do you mean? (どういうこと?)
ロバートが座る。
ジョーイ: Hey Robert, could you ah, ha, pass me those cookies? (ねぇ、ロバート、そのクッキーを僕に取ってくれる?)
ロバート: Sure. (いいよ。)
(He puts his leg up on the table to pass Joey the cookies, and Phoebe sees what the guys are laughing at, and gasps.)
ロバートはジョーイにクッキーを渡すために、足をテーブルに乗せる。そして、フィービーは、男性陣が笑っている対象物を見る。そして息を飲む。)
testy を辞書で調べると、「短気な、怒りっぽい」という語義が載っています。
get testy は「イライラする、カッとなる」。
ロングマン現代英英辞典では、
testy: impatient and easily annoyed
と出ています。
ここでは、上のト書きにもあるように、testy という言葉を聞いた後、男性陣がさらに大きく笑っています。
ということは、この testy には何か別の意味も含ませてある、ということのようですね。
スラングに強い Urban Dictionary では、以下のような語義が載っていました。
Testy: A slang nickname for an individual who has more than 2 testicles
つまり、「2つより多くの[3つ以上の]睾丸を持った人に対するスラングのニックネーム。」
Urban Dictionary の語義はかなり過激なものが多いので、ここでヒカないでいただきたいのですが…。
えーっと、ここでのポイントは、「ロスの言った testy という言葉がそういう意味なのかぁ…」ではなく、「testicles (睾丸)に関係するニックネームだから、testy である」ということです。
実際、ロバートはソレが3つ以上あるわけではないでしょうし、ただソレを露出しているだけです。
この Urban Dictionary の語義を見ることで、testy というのは、testicle から来た言葉なのか、と気付くことが大切なのですね。
みんなが笑っている理由がわからずに「理由を説明してよ!」と怒っているフィービーに対して、get angry などではなくて、get testy と言っているところが、ジョーク・しゃれになっているわけですね。
testicle を連想させる testy という形容詞を使うことで「そりゃいいや!」みたいな感じで、男性陣はますますウケてしまう、ということです。
例えば日本語でも、大事な部分を露出してしまうという事件があった時に、「とんだ”チン事”(珍事・椿事)だったな。」みたいなしゃれを言う場合があります。それと同じ感じかな、と。
We're sorry. は、みんなを代表して謝っている感じです。
俺たち寄ってたかってバカにしたみたいに笑ってゴメン、と「俺たち複数」のごめんの気持ちを述べた言葉なんですね。
conceal は「…を隠す」という風に物理的に隠すことも言いますが、「…を秘密にする」という意味もあります。
人が、つまりは俺たちが願っていたようには隠れていない、俺たちが思ってもみないほど、あらわになっていた、みたいなことでしょうか。
ロバートは、ショーツのエリア、つまりパンツの中で、思ってもみないほど、あけっぴろげになっているんだ、みたいなことですね。
この表現は、「ショーツエリア」とかなり直接的に言っているような気もするのですが、フィービーは全くそのことに気付いていません。
まさかそんなことでみんなが笑っているなんて、夢にも思っていないのでしょう。
実際にその現場を見て初めて、ハッと息を飲むのですね。
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2008年06月05日
先にご対面 フレンズ3-13その26
(Enter Phoebe and Robert)
フィービーとロバートが入ってくる。
ロス: Hey! How'd the ah, basketball go? (やぁ。バスケットボールはどうだった?)
フィービー: Oh, okay, I learned how to shoot a lay-up, a foul shot, and a 23-pointer. (あぁ、そうね。私はレイアップやファウルショット[フリースロー]をシュートする方法を習ったの。そして 23ポインターも。)
チャンドラー: You mean a 3-pointer? ((それって)3ポインターじゃないの?)
フィービー: Oh, I get more because I'm dainty. (あぁ、私は(3点より)もっと(たくさんの点数を)ゲットするのよ、だって私はきゃしゃでかわいらしいから。)
私はバスケに詳しくないのですが…。
Wikipedia 日本語版: シュート (バスケットボール) に、レイアップ、ファウルショット(フリースロー)、スリーポインター(スリーポイントショット)の説明があります。
「スリーポイントラインより外側(スリーポイントエリア)のショット」をスリーポインター(スリーポイントショット)と呼ぶようで、それが決まると3点入るようです。
フィービーは初心者なので、そのエリアからシュート出来たら、3点じゃなくて23点あげちゃうよ、とでも言われたのでしょうね。
それで、3ポインターではなくて、23ポインターだと言っているようです。
dainty は「きゃしゃな、可愛らしい、優美な」という褒め言葉のようです。
「初心者だからサービスしている」だけだと思うのですが、それを自分で「可愛いからサービスしてくれてるのよ」と冗談っぽく言っているのですね。
ロバート: So um, is there a phone here, I can check my messages? (それで、ここに電話はある? 留守電のメッセージをチェックできるかな?)
フィービー: Yeah, in the back. Do you want a quarter? (そうね、裏にあるわよ。クオーター(25セント硬貨)いる?)
ロバート: Oh, no thanks. I always carry one in my sock. (あぁ、いいよ、ありがとう。僕はいつも靴下に硬貨を入れてるんだ。)
(He puts his leg up on the couch to get the quarter, once again exposing himself to Chandler and Ross. In horror, Chandler, slides
over and leans against Joey on the couch.)
ロバートは25セントを取るために、カウチに足を乗せる。再び、「彼自身」がチャンドラーとロスに対してあらわになる[露出する]。ぞっとして、チャンドラーは滑るように動いて、カウチのジョーイにもたれかかる。
ジョーイ: (noticing Chandler) What are you doing? (he pushes Chandler back to his side of the couch) Get back over on your side of the... (sees Robert in all his glory) Hello! (to Robert) Hi, I'm Joey, we haven't met.
[チャンドラーに気付いて] 何やってんだよ? [ジョーイはチャンドラーをカウチの彼の側に押し返す] お前の側に戻れよ… [栄華をきわめた[得意の絶頂の、美しい姿の]ロバートを見る] ハロー! [ロバートに] はーい、俺はジョーイだ。まだ会ったことないよね[初対面だよね]。)
ロバート: Ah, good to meet you. Robert. (あぁ、会えて嬉しいよ。ロバートだ。)
当たり前ですが、片方の靴下に入れているので、in my socks ではなくて、単数形の sock になっています。
日本語でソックスとなっているだけに、注意しないとソックスと言いそうになる…(のは私だけ?)
靴に入っている硬貨を取ろうとしてカウチに足を乗せたので、また短パンの中が丸見えになってしまいます。
今度のト書きでは、himself 「彼自身」となっています。(日本語でもこんな風に言ったりしますよね?…笑)
ト書きの see Roberts in all his glory について。
glory はグローリーというカタカナでもわかるように、「栄光、誉れ」「栄華、絶頂、全盛」「大得意、満悦」「壮観、美しさ、素晴らしさ」。
研究社 新英和中辞典の glory の項目の例文には、
Solomon in all his glory was not arrayed like one of these. 「栄華をきわめた時のソロモンでさえこの花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」 (注:聖書「マタイ伝」から)
He's in his glory now. 「彼は今や得意の絶頂にある。」
という文が載っています。
その流れで訳すと、栄華をきわめたロバートを見る、得意の絶頂のロバートを見る、みたいなことになりますね。
ロングマン現代英英辞典では、
glory: [uncountable] when something is beautiful and impressive in appearance
in all its/their etc glory
例) The sun emerged from behind the clouds in all its glory.
「何かが、外見上、美しい、または印象的な時」。
in all its glory の例文は、「太陽は雲の後ろから美しい姿で現れた。」
見た目の姿が美しい、印象的、ということだと、「生まれたままの男の姿」みたいな意味で、その「象徴」のことを言っているようにも思えます。
男として大事な部分をじゃじゃーん!と披露して、「どうだ!」みたいに誇らしげな感じであることを表現したいのでしょうか?
クレヨンしんちゃんでも、しんちゃんはいつも自分の「ぞうさん」を見せびらかしていますし、うちの息子も面白がってそれを見せて、母親である私の眉をひそめさせたりするのですが(笑)、その自分の持ち物を自慢げに見せる傾向が男子にはあるようです。
そういうことをこの表現で言っているのかな、と思いました。
ズバリ日本語に訳すのが難しい、というか、ドンピシャの日本語が思いつかないのですが、面白い表現だな、と思いました。
そのロバートのモノにご対面する形になってしまい、それに対してハローと言った後で、今度はロバート本人に対して(to Robert)、「はーい、俺はジョーイだ。」と挨拶しています。
ロバートの顔を見る前に、彼の象徴に先に挨拶しちゃったよ、みたいなおかしさですね。
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フィービーとロバートが入ってくる。
ロス: Hey! How'd the ah, basketball go? (やぁ。バスケットボールはどうだった?)
フィービー: Oh, okay, I learned how to shoot a lay-up, a foul shot, and a 23-pointer. (あぁ、そうね。私はレイアップやファウルショット[フリースロー]をシュートする方法を習ったの。そして 23ポインターも。)
チャンドラー: You mean a 3-pointer? ((それって)3ポインターじゃないの?)
フィービー: Oh, I get more because I'm dainty. (あぁ、私は(3点より)もっと(たくさんの点数を)ゲットするのよ、だって私はきゃしゃでかわいらしいから。)
私はバスケに詳しくないのですが…。
Wikipedia 日本語版: シュート (バスケットボール) に、レイアップ、ファウルショット(フリースロー)、スリーポインター(スリーポイントショット)の説明があります。
「スリーポイントラインより外側(スリーポイントエリア)のショット」をスリーポインター(スリーポイントショット)と呼ぶようで、それが決まると3点入るようです。
フィービーは初心者なので、そのエリアからシュート出来たら、3点じゃなくて23点あげちゃうよ、とでも言われたのでしょうね。
それで、3ポインターではなくて、23ポインターだと言っているようです。
dainty は「きゃしゃな、可愛らしい、優美な」という褒め言葉のようです。
「初心者だからサービスしている」だけだと思うのですが、それを自分で「可愛いからサービスしてくれてるのよ」と冗談っぽく言っているのですね。
ロバート: So um, is there a phone here, I can check my messages? (それで、ここに電話はある? 留守電のメッセージをチェックできるかな?)
フィービー: Yeah, in the back. Do you want a quarter? (そうね、裏にあるわよ。クオーター(25セント硬貨)いる?)
ロバート: Oh, no thanks. I always carry one in my sock. (あぁ、いいよ、ありがとう。僕はいつも靴下に硬貨を入れてるんだ。)
(He puts his leg up on the couch to get the quarter, once again exposing himself to Chandler and Ross. In horror, Chandler, slides
over and leans against Joey on the couch.)
ロバートは25セントを取るために、カウチに足を乗せる。再び、「彼自身」がチャンドラーとロスに対してあらわになる[露出する]。ぞっとして、チャンドラーは滑るように動いて、カウチのジョーイにもたれかかる。
ジョーイ: (noticing Chandler) What are you doing? (he pushes Chandler back to his side of the couch) Get back over on your side of the... (sees Robert in all his glory) Hello! (to Robert) Hi, I'm Joey, we haven't met.
[チャンドラーに気付いて] 何やってんだよ? [ジョーイはチャンドラーをカウチの彼の側に押し返す] お前の側に戻れよ… [栄華をきわめた[得意の絶頂の、美しい姿の]ロバートを見る] ハロー! [ロバートに] はーい、俺はジョーイだ。まだ会ったことないよね[初対面だよね]。)
ロバート: Ah, good to meet you. Robert. (あぁ、会えて嬉しいよ。ロバートだ。)
当たり前ですが、片方の靴下に入れているので、in my socks ではなくて、単数形の sock になっています。
日本語でソックスとなっているだけに、注意しないとソックスと言いそうになる…(のは私だけ?)
靴に入っている硬貨を取ろうとしてカウチに足を乗せたので、また短パンの中が丸見えになってしまいます。
今度のト書きでは、himself 「彼自身」となっています。(日本語でもこんな風に言ったりしますよね?…笑)
ト書きの see Roberts in all his glory について。
glory はグローリーというカタカナでもわかるように、「栄光、誉れ」「栄華、絶頂、全盛」「大得意、満悦」「壮観、美しさ、素晴らしさ」。
研究社 新英和中辞典の glory の項目の例文には、
Solomon in all his glory was not arrayed like one of these. 「栄華をきわめた時のソロモンでさえこの花の一つほどにも着飾ってはいなかった。」 (注:聖書「マタイ伝」から)
He's in his glory now. 「彼は今や得意の絶頂にある。」
という文が載っています。
その流れで訳すと、栄華をきわめたロバートを見る、得意の絶頂のロバートを見る、みたいなことになりますね。
ロングマン現代英英辞典では、
glory: [uncountable] when something is beautiful and impressive in appearance
in all its/their etc glory
例) The sun emerged from behind the clouds in all its glory.
「何かが、外見上、美しい、または印象的な時」。
in all its glory の例文は、「太陽は雲の後ろから美しい姿で現れた。」
見た目の姿が美しい、印象的、ということだと、「生まれたままの男の姿」みたいな意味で、その「象徴」のことを言っているようにも思えます。
男として大事な部分をじゃじゃーん!と披露して、「どうだ!」みたいに誇らしげな感じであることを表現したいのでしょうか?
クレヨンしんちゃんでも、しんちゃんはいつも自分の「ぞうさん」を見せびらかしていますし、うちの息子も面白がってそれを見せて、母親である私の眉をひそめさせたりするのですが(笑)、その自分の持ち物を自慢げに見せる傾向が男子にはあるようです。
そういうことをこの表現で言っているのかな、と思いました。
ズバリ日本語に訳すのが難しい、というか、ドンピシャの日本語が思いつかないのですが、面白い表現だな、と思いました。
そのロバートのモノにご対面する形になってしまい、それに対してハローと言った後で、今度はロバート本人に対して(to Robert)、「はーい、俺はジョーイだ。」と挨拶しています。
ロバートの顔を見る前に、彼の象徴に先に挨拶しちゃったよ、みたいなおかしさですね。
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2008年06月04日
名前で性別がわからない フレンズ3-13その25
[Scene: Central Perk, Chandler is watching Joey read Little Women, Ross is also there.]
セントラルパーク。チャンドラーはジョーイが若草物語を読むのを見ている。ロスも(同じく)そこにいる。
ジョーイ: These little women. Wow! (この「小さな婦人たち」! すごいよ!)
チャンドラー: You're liking it, huh? (ジョーイはそれを楽しんでるみたいだねぇ?)
ジョーイ: Oh yeah. Amy just burned Jo's manuscript. I don't see how he could ever forgive her. (あぁ、そうだよ。エイミーはジョーの原稿を燃やしてしまったんだ。彼がどんな風に彼女を許すことができるのかわからないよ[彼はとても彼女を許せないだろうと思うよ]。)
ロス: Umm, Jo's a girl, it's short for Josephine. (あ、ジョーは女の子だよ。ジョーはジョーゼフィンの短縮形だよ。)
ジョーイ: But Jo's got a crush on Laurie. (Ross nods his head) Oh. You mean it's like a girl-girl thing? 'Cause that is the one thing missing from The Shining. (でも、ジョーはローリーに恋してるんだぞ。[ロスは(その通りだよという感じで)うなずく] あぁ、つまりは、女の子と女の子のやつ[レズビアンもの]みたいなことだな。だって、そういう(レズビアン関係の)ことがシャイニングに欠けているものの一つだから。)
チャンドラー: No, actually Laurie's a boy. (違うよ。実際、ローリーは男の子だよ。)
ジョーイ: No wonder Rachel had to read this so many times. (レイチェルがこれを何度も何度も読まないといけなかったのも無理はないね。)
manuscript は「原稿」ですね。
Jo は作家志望なんですね。
Wikipedia 日本語版: 若草物語 の「登場人物 ジョー」のところにも、「作家を目指して自分でも小品を書いている」「作者自身がモデル」との記述があります。
script という単語は、このブログでも「ネットスクリプト」という言葉でおなじみの単語です。
script は「台本、脚本、スクリプト」。
describe 「描写する」、description 「描写」などもすべて「書く」ことと関係のある言葉ですね。
I don't see how he could ever forgive her. を直訳すると、「俺にはわからないよ、どうやって彼が彼女を許すことができるだろう、って。」みたいな感じでしょうか。
許すことができないほど怒っている、許すことなんてできるはずない、ということでしょうね。
このジョーイのセリフで、ジョーイが大きな勘違いをしていることがわかります。
それをロスが指摘しています。
ジョーイは he could ever forgive her と言ったけど、Jo は he じゃなくて she だよ、Jo は女の子なんだ、と説明していますね。
ロスが言うように、Jo は Josephine (ジョーゼフィン)の短縮形、愛称です。
そう言えば、チャンドラーはジョーイ(Joey)のことを時々、Joe と読んでいます。
Joseph (ジョセフ)の短縮名も Joe ですね。
研究社 新英和中辞典には、
Jo (名詞) ジョウ
1 女性名 (Josephine の愛称)
2 男性名 (Joseph の愛称)
とあります。
ですから、Jo と書いてあった場合にそれが男性である可能性もあるようなので、余計に紛らわしいですが。
ジョーイの誤解は果てしなく続きます。
But Jo's got a crush on Laurie. (でも、ジョーはローリーに恋してるんだぞ。)というセリフは、その「でも」というニュアンスから、ローリーに恋しているから Jo を男だと思っていた、ということ、つまり、ローリーを女の子だと思っている、ということですね。
Jo がローリーに恋しているのは事実なので、ロスはうなずくのですが、それを見たジョーイは、Jo が女の子でローリーも女の子、つまり、女の子同士の恋愛の話かと勘違いしてしまいます。
「ははーん、そういうことか、わかったぞ」みたいに納得顔のジョーイですが、こういう表情をしている時は、たいがい勘違いなんですよねぇ。
ジョーイはレズビアンものが好きという設定なので(笑)、すぐに話をそっち方向に持っていきたがるようです。
シャイニングに欠けているものなどない、と言っていたジョーイですが、ここが若草物語のすごいところなんだな、だからみんな熱心に読むんだな、シャイニングにはそういうレズビアンネタは出てこないからなぁ、などと勝手に結論づけています。
ローリーは男の子だと言われて、やっと登場人物の性別を把握したジョーイ。
レイチェルが何度も読んだのは、一度読んだだけではその人物描写がわからないから、性別すらわからないからなんだなぁ、みたいに言っています。
レイチェルは、初めて読んだ時に、登場人物の性別くらいはわかっていたと思いますが?(笑)
でも、性別を間違えていながらも、ここまで夢中になって読めるなんて、やっぱり Little Women は名作だ、ということなのでしょうね。
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セントラルパーク。チャンドラーはジョーイが若草物語を読むのを見ている。ロスも(同じく)そこにいる。
ジョーイ: These little women. Wow! (この「小さな婦人たち」! すごいよ!)
チャンドラー: You're liking it, huh? (ジョーイはそれを楽しんでるみたいだねぇ?)
ジョーイ: Oh yeah. Amy just burned Jo's manuscript. I don't see how he could ever forgive her. (あぁ、そうだよ。エイミーはジョーの原稿を燃やしてしまったんだ。彼がどんな風に彼女を許すことができるのかわからないよ[彼はとても彼女を許せないだろうと思うよ]。)
ロス: Umm, Jo's a girl, it's short for Josephine. (あ、ジョーは女の子だよ。ジョーはジョーゼフィンの短縮形だよ。)
ジョーイ: But Jo's got a crush on Laurie. (Ross nods his head) Oh. You mean it's like a girl-girl thing? 'Cause that is the one thing missing from The Shining. (でも、ジョーはローリーに恋してるんだぞ。[ロスは(その通りだよという感じで)うなずく] あぁ、つまりは、女の子と女の子のやつ[レズビアンもの]みたいなことだな。だって、そういう(レズビアン関係の)ことがシャイニングに欠けているものの一つだから。)
チャンドラー: No, actually Laurie's a boy. (違うよ。実際、ローリーは男の子だよ。)
ジョーイ: No wonder Rachel had to read this so many times. (レイチェルがこれを何度も何度も読まないといけなかったのも無理はないね。)
manuscript は「原稿」ですね。
Jo は作家志望なんですね。
Wikipedia 日本語版: 若草物語 の「登場人物 ジョー」のところにも、「作家を目指して自分でも小品を書いている」「作者自身がモデル」との記述があります。
script という単語は、このブログでも「ネットスクリプト」という言葉でおなじみの単語です。
script は「台本、脚本、スクリプト」。
describe 「描写する」、description 「描写」などもすべて「書く」ことと関係のある言葉ですね。
I don't see how he could ever forgive her. を直訳すると、「俺にはわからないよ、どうやって彼が彼女を許すことができるだろう、って。」みたいな感じでしょうか。
許すことができないほど怒っている、許すことなんてできるはずない、ということでしょうね。
このジョーイのセリフで、ジョーイが大きな勘違いをしていることがわかります。
それをロスが指摘しています。
ジョーイは he could ever forgive her と言ったけど、Jo は he じゃなくて she だよ、Jo は女の子なんだ、と説明していますね。
ロスが言うように、Jo は Josephine (ジョーゼフィン)の短縮形、愛称です。
そう言えば、チャンドラーはジョーイ(Joey)のことを時々、Joe と読んでいます。
Joseph (ジョセフ)の短縮名も Joe ですね。
研究社 新英和中辞典には、
Jo (名詞) ジョウ
1 女性名 (Josephine の愛称)
2 男性名 (Joseph の愛称)
とあります。
ですから、Jo と書いてあった場合にそれが男性である可能性もあるようなので、余計に紛らわしいですが。
ジョーイの誤解は果てしなく続きます。
But Jo's got a crush on Laurie. (でも、ジョーはローリーに恋してるんだぞ。)というセリフは、その「でも」というニュアンスから、ローリーに恋しているから Jo を男だと思っていた、ということ、つまり、ローリーを女の子だと思っている、ということですね。
Jo がローリーに恋しているのは事実なので、ロスはうなずくのですが、それを見たジョーイは、Jo が女の子でローリーも女の子、つまり、女の子同士の恋愛の話かと勘違いしてしまいます。
「ははーん、そういうことか、わかったぞ」みたいに納得顔のジョーイですが、こういう表情をしている時は、たいがい勘違いなんですよねぇ。
ジョーイはレズビアンものが好きという設定なので(笑)、すぐに話をそっち方向に持っていきたがるようです。
シャイニングに欠けているものなどない、と言っていたジョーイですが、ここが若草物語のすごいところなんだな、だからみんな熱心に読むんだな、シャイニングにはそういうレズビアンネタは出てこないからなぁ、などと勝手に結論づけています。
ローリーは男の子だと言われて、やっと登場人物の性別を把握したジョーイ。
レイチェルが何度も読んだのは、一度読んだだけではその人物描写がわからないから、性別すらわからないからなんだなぁ、みたいに言っています。
レイチェルは、初めて読んだ時に、登場人物の性別くらいはわかっていたと思いますが?(笑)
でも、性別を間違えていながらも、ここまで夢中になって読めるなんて、やっぱり Little Women は名作だ、ということなのでしょうね。
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2008年06月03日
日本語訳は危険か有用か
昨日の記事、脱ぐのか捨てるのか フレンズ3-13その24 で、
海外ドラマの日本語版を制作するに当たっては、「脱ぐ」でも「捨てる」でもどっちでもいい
と私は書きました。
それは、海外の作品を日本語に置き換えたものとして見る場合、ストーリーの流れがわかればそれでいい、ということがあるからです。
「どっちでもいい、だって!?」とお怒りになる方がおられるかもしれませんが、過去記事、日本語字幕の限界?(その2) で語っているように、「DVDの日本語字幕・音声(吹き替え)は英語学習者のためのものではない!」、つまり「海外ドラマのDVDは、英語学習用に英語学習者のために作られたものではない」のです。
ですから、英語を厳密に訳していない部分も多々あります。
だから、「日本語訳がこうなっていたから、こういう意味なんだぁ…」と思い込んでしまうのはある意味「危険」でもあります。
それが危険だとは言え、実際のところ、そういう日本語の情報を一切使わないで英語スクリプトだけを頼りにその意味を類推することは、かなりの英語力がないと出来ないことだろうと私は思っています。
英文の構造をちゃんと掴める人でないと、それはつらいんじゃないかなぁ、と。
そもそも、本当に日本語の情報なしで見ていたら、ドラマのストーリー展開がわかりません。
ドラマはそんな単純なものではないのです。
目で見てわかること(具体的な行為、キャラクターの喜怒哀楽)だけでは、話の内容を把握するところまでは行かないですよね。
私の個人的実感では、TOEIC900点超えをしたくらいの頃なら、そういう日本語情報なしでもやっていけそうには思いました。(そりゃあ、あまりにも遅すぎる!という人もいるかもしれませんが…笑)
今なら、見たことのない映画でも、スクリプトを示してもらえれば、それなりにセリフの掛け合いや、セリフのジョークもわかるような気はします。
そんな私でも、今でもDVDの日本語ではどう訳してあるのか?を常に知りたいと思ってしまいます。
その日本語を見て、自分があまりにも初歩的な解釈間違いをしていたことに気付いたり、「やっぱりここはすっと日本語には訳せないよなぁ。ここは日本語とのギャップが深い部分だよなぁ。」と思ったりするわけですね。
その「日本語との比較」がとても楽しいのです。
そうやって「母国語と比較することで、外国語を学ぶ」という方法も、絶対に「アリ!」だと。
全ての人にそれを押し付けるつもりはありません。
私はそうやって学んで来た、だから、私のような方法が合っている、という人も必ずいるはずだ、と思うのです。
もちろん、「日本語なしで、英語だけでやってみる」という人は是非そうして下さい。
私はそれを否定していません。
そうやって素晴らしい英語を身に付けたという人も知っています。
「英語の字幕、英語のスクリプトを使って、英英辞典で調べる」という行為が、英語力を伸ばすことに繋がるのは間違いないです。
ただ、私はそれは「初心者にはあまりにもハードルが高すぎる」と思っていて、私のように、ある程度までは日本語を使って、それでかなり英語そのものに近づけるようになったら、そこから「英語のみ」の方法に切り替える、というのもアリだと思っているのです。
過去記事、英英辞典に切り替える時期 でも述べましたが、最初は英和を使っていて、それから英英に切り替えてもいいじゃないか、と思うのです。
それは個人個人の判断で、どちらが絶対に正しい、ということはないと思います。
だから私は日本語を使う限界を知りつつも、「Rach流DVD学習法」として、日本語字幕・音声を使う方法を提唱しています。
「こういう意味なのか…と思って辞書を調べたら載っていないので、もう少し深く調べてみる」、その作業の積み重ねが英語力を伸ばすことに繋がるのですね。
だから、最後の5段階目の英語字幕の段階で、自分で辞書で調べる作業が必ず必要になってきます。
私がこのブログで書いている「私なりの日本語訳」も、私はいつもそれを「叩き台」だと思っています。
その英語のセリフが理解できている、と主張しても、「どの程度理解できている」のか、他人様にはわかりません。
ですから、「日本語で言うとこんな感じだと受け止めている」という意味で、日本語訳を示しているのですね。
すると「それはちょっと違うんじゃないかな?」というご意見をいただける。
そして、本当のニュアンスはこういうことじゃないかな?と議論してそれを突き詰めていくことができるのです。
日本語で英語のニュアンス全てを伝えることは不可能だろうと思います。
また、「完全に日本語に置き換える」ことも不可能だろうと思っています。
でも、英語でそれをわかった気になっても、実際に母国語で言うとこんな感じだろう、と詳しくニュアンスを説明できない間は、それはやはり「まだよくわかってない」ということなんだろうと思うのですね。
日本語を母国語としている人が、英語のニュアンスを日本語で説明できないとしたら、結局、英語のままでも、噛み砕いた英語に直せない、ということだと思うのです。
わかっているのなら、ロングマン英英辞典の語義のように、簡単な英語で説明できるはず、それができるなら、日本語でもそれを説明できるはずだ、と思うのです。
私が付けた日本語訳とその解説、それを叩き台として、今まで読者の方にたくさんのご指摘をいただき、多くのことを学ばせていただきました。
だから、やはり、私が日本語訳を付ける、という行為は間違っていなかったのだと思っています。
そして、DVDの日本語訳を使うという行為も、とても意味のあることだと思っています。
DVDの日本語訳に振り回されることなく、それを上手にヒントとして使えるようになったら、DVD学習法が自分の方法として確立してきた、ということになるかな、と思います。
そういう距離感を掴んでいきたいですね。
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海外ドラマの日本語版を制作するに当たっては、「脱ぐ」でも「捨てる」でもどっちでもいい
と私は書きました。
それは、海外の作品を日本語に置き換えたものとして見る場合、ストーリーの流れがわかればそれでいい、ということがあるからです。
「どっちでもいい、だって!?」とお怒りになる方がおられるかもしれませんが、過去記事、日本語字幕の限界?(その2) で語っているように、「DVDの日本語字幕・音声(吹き替え)は英語学習者のためのものではない!」、つまり「海外ドラマのDVDは、英語学習用に英語学習者のために作られたものではない」のです。
ですから、英語を厳密に訳していない部分も多々あります。
だから、「日本語訳がこうなっていたから、こういう意味なんだぁ…」と思い込んでしまうのはある意味「危険」でもあります。
それが危険だとは言え、実際のところ、そういう日本語の情報を一切使わないで英語スクリプトだけを頼りにその意味を類推することは、かなりの英語力がないと出来ないことだろうと私は思っています。
英文の構造をちゃんと掴める人でないと、それはつらいんじゃないかなぁ、と。
そもそも、本当に日本語の情報なしで見ていたら、ドラマのストーリー展開がわかりません。
ドラマはそんな単純なものではないのです。
目で見てわかること(具体的な行為、キャラクターの喜怒哀楽)だけでは、話の内容を把握するところまでは行かないですよね。
私の個人的実感では、TOEIC900点超えをしたくらいの頃なら、そういう日本語情報なしでもやっていけそうには思いました。(そりゃあ、あまりにも遅すぎる!という人もいるかもしれませんが…笑)
今なら、見たことのない映画でも、スクリプトを示してもらえれば、それなりにセリフの掛け合いや、セリフのジョークもわかるような気はします。
そんな私でも、今でもDVDの日本語ではどう訳してあるのか?を常に知りたいと思ってしまいます。
その日本語を見て、自分があまりにも初歩的な解釈間違いをしていたことに気付いたり、「やっぱりここはすっと日本語には訳せないよなぁ。ここは日本語とのギャップが深い部分だよなぁ。」と思ったりするわけですね。
その「日本語との比較」がとても楽しいのです。
そうやって「母国語と比較することで、外国語を学ぶ」という方法も、絶対に「アリ!」だと。
全ての人にそれを押し付けるつもりはありません。
私はそうやって学んで来た、だから、私のような方法が合っている、という人も必ずいるはずだ、と思うのです。
もちろん、「日本語なしで、英語だけでやってみる」という人は是非そうして下さい。
私はそれを否定していません。
そうやって素晴らしい英語を身に付けたという人も知っています。
「英語の字幕、英語のスクリプトを使って、英英辞典で調べる」という行為が、英語力を伸ばすことに繋がるのは間違いないです。
ただ、私はそれは「初心者にはあまりにもハードルが高すぎる」と思っていて、私のように、ある程度までは日本語を使って、それでかなり英語そのものに近づけるようになったら、そこから「英語のみ」の方法に切り替える、というのもアリだと思っているのです。
過去記事、英英辞典に切り替える時期 でも述べましたが、最初は英和を使っていて、それから英英に切り替えてもいいじゃないか、と思うのです。
それは個人個人の判断で、どちらが絶対に正しい、ということはないと思います。
だから私は日本語を使う限界を知りつつも、「Rach流DVD学習法」として、日本語字幕・音声を使う方法を提唱しています。
「こういう意味なのか…と思って辞書を調べたら載っていないので、もう少し深く調べてみる」、その作業の積み重ねが英語力を伸ばすことに繋がるのですね。
だから、最後の5段階目の英語字幕の段階で、自分で辞書で調べる作業が必ず必要になってきます。
私がこのブログで書いている「私なりの日本語訳」も、私はいつもそれを「叩き台」だと思っています。
その英語のセリフが理解できている、と主張しても、「どの程度理解できている」のか、他人様にはわかりません。
ですから、「日本語で言うとこんな感じだと受け止めている」という意味で、日本語訳を示しているのですね。
すると「それはちょっと違うんじゃないかな?」というご意見をいただける。
そして、本当のニュアンスはこういうことじゃないかな?と議論してそれを突き詰めていくことができるのです。
日本語で英語のニュアンス全てを伝えることは不可能だろうと思います。
また、「完全に日本語に置き換える」ことも不可能だろうと思っています。
でも、英語でそれをわかった気になっても、実際に母国語で言うとこんな感じだろう、と詳しくニュアンスを説明できない間は、それはやはり「まだよくわかってない」ということなんだろうと思うのですね。
日本語を母国語としている人が、英語のニュアンスを日本語で説明できないとしたら、結局、英語のままでも、噛み砕いた英語に直せない、ということだと思うのです。
わかっているのなら、ロングマン英英辞典の語義のように、簡単な英語で説明できるはず、それができるなら、日本語でもそれを説明できるはずだ、と思うのです。
私が付けた日本語訳とその解説、それを叩き台として、今まで読者の方にたくさんのご指摘をいただき、多くのことを学ばせていただきました。
だから、やはり、私が日本語訳を付ける、という行為は間違っていなかったのだと思っています。
そして、DVDの日本語訳を使うという行為も、とても意味のあることだと思っています。
DVDの日本語訳に振り回されることなく、それを上手にヒントとして使えるようになったら、DVD学習法が自分の方法として確立してきた、ということになるかな、と思います。
そういう距離感を掴んでいきたいですね。
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