[Scene: The lecture, Rachel is listening closely, Ross is bored out of his mind.]
講演会。レイチェルは真剣に聞いている。ロスは心の底から飽き飽きしている。
講演者: We're beginning to see a lot of layering of sheer fabrics and colors. For instance, a sheer navy blouse over a pink.... (これから薄手の生地や色の重ね着をたくさん見ていきます。例えば、ピンクの上に薄手のネイビー(ブルー)のブラウスを…)
ロス: (to Rachel) I'm really glad we came. (Rachel smiles and rubs his arm) You're so pretty. I love you. ([レイチェルに] 僕たちが(二人で)来たこと、ものすごく嬉しいよ。[レイチェルは微笑んで彼の腕をさする] 君はとっても可愛いよ。愛してる。)
レイチェル: Oh. (puts her hand over his mouth) (えぇ。[自分の手を彼の口の上にかぶせる])
be bored out of one's mind は「心の底から飽き飽きする、うんざりする」。
out of one's mind と、日本語の「心の底から」という感覚はよく似ていますね。
sheer は「全くの」という意味でよく使われますが、今回は「(布や服が)薄手の生地の、透き通るような」という意味です。
layer は名詞だと「層、積み、重ね」。
動詞だと「…を層にする」、また「(衣服を)重ね着する」という意味にもなります。
服を何層にも重ねる感覚ですね。
ですから、上のセリフの layering は「重ね着(すること)、生地を重ねること」という意味になります。
navy は「海軍」ですが、ここでは navy = nave blue 「ネイビーブルー、濃紺」ですね。
レイチェルは、「えぇ、あなたの気持ちはわかってるわ、ありがと」という感じで腕をさすっています。
今は講義に集中しているので声を出してありがとうと言いたくないからそうやっているのですが、ロスはまだしゃべり続けます。
そこで、ロスの口を手で覆うのですね。
黙ってて!と口に指を当てる フレンズ3-14その4 では、
Joey puts his finger over his mouth to tell Ross to keep quiet. ジョーイはロスに黙っててと言うために、口に指を当てる。
というト書きがありました。
この時は、人差し指だから「シーッ!」という感じになり、今回は hand つまり、手、手のひら全体で口の上を覆っているので、「(あなた)黙ってて」という感じになるのですね。
[Scene: Central Perk, Phoebe is teaching Leslie how to sing Smelly Cat.]
セントラルパーク。フィービーはレスリーにスメリーキャットの歌い方を教えている。
フィービー: (singing)
Smelly cat, smelly cat
What are they feeding you?
Smelly cat, smelly cat
It's not your fault
♪スメリーキャット(くさい猫)、スメリーキャット
飼い主はあなたにどんなエサを与えてるの?
スメリーキャット、スメリーキャット
あなたのせいじゃない♪
レスリー: Wow, that's great. (わぁ、その曲、素敵。)
フィービー: Oh, yeah! (えぇ、そうでしょ!)
レスリー: Y'know, you could totally sell this. It'd be perfect for, like, umm, a kitty-litter campaign. (ねぇ、これ絶対に売れるわよ。ほら、子猫のトイレの砂を売り出すのに完璧だわ。)
フィービー: A..., a jingle? No, no-no-no, no. (ジングル[CMソング]? だめだめだめだめ。)
レスリー: What? Why not? You'd make a ton of money. (何? どうしてだめなの?[いいじゃない]。ものすごくお金が儲かるわよ。)
フィービー: Okay, well, if I was in this for the money, I'd be a millionaire by now, y'know. You just gotta get out of that jingle-head, sweetie. (いいわ。ねぇ、もし私がお金のためにこういうことをやってたら、今頃は大金持ち[大富豪]になっているでしょうね。あなたはそういう「ジングル頭」から抜け出さないといけないわ、スィーティ。)
レスリー: Aw, you're right, you're right. I'm sorry. (あー、あなたは正しい、正しいわ。ごめんなさい。)
フィービー: That's okay. All right, I'm gonna play a song now that's really, really sad. It's called "Magician Box Mix-Up." (she turns her guitar upside down to play it.) (いいのよ。よし、今から本当に本当に悲しい歌を演奏するわよ。そのタイトルは「マジシャンの箱の取り違え」よ。[フィービーはそれを演奏するために、自分のギターを上下逆にする])
スメリーキャットを聞いてレスリーが That's great. と言っているので、レスリーは初めてこの曲を聴いたようですね。
以前の記事で、Sticky Shoes と Smelly Cat の曲調が似ていると書きましたが、どうやら Smelly Cat は、レスリーとコンビを解消した後に、フィービーが一人で作ったようです。
フィービーは目をキラキラさせて嬉しそうに、Oh, yeah! と言っています。
Oh, yeah! の語尾は上がり調子で発音しています。(そういう意味では、Oh, yeah? と書くべきなのか…?)
グレイトだと褒められたので、「そうでしょ? そう思うでしょ?」みたいに相手に同意を求めている感じです。
モニカなら、ここで、I know! 「そうなのよ!」と叫ぶでしょうか?(笑)。
litter は「猫のトイレ用の砂」。
ロングマン現代英英辞典では、
litter [noun]: FOR CAT'S TOILET
[uncountable] small grains of a dry substance that is put in a container that a cat uses as a toilet indoors
つまり、「入れ物(箱)に入れて、猫が屋内のトイレとして使う、乾燥した物質の小さな複数の粒」。
campaign はキャンペーンと日本語になっています。
上のセリフの意味は、そのカタカナ英語のキャンペーン(「ただいまキャンペーン中!」など)に近いニュアンスですね。
「販売促進などを目的とした活動」という意味です。
また、英語のニュースで campaign という単語が出てくる場合、選挙の話題だと、「選挙運動、遊説」、戦争の話題だと、「軍事作戦、軍事行動」という意味で使われますね。
レスリーは、「その歌、ネコのトイレ砂の売り出し・販促に使えるわよ」と言っているのです。
「そんな Smelly Cat でも、このトイレの砂なら、もう臭いが気になりません!」みたいなコピーでも付くんでしょうか?(笑)
millionaire は、「クイズ$ミリオネア」という番組があったので、日本人にもおなじみですね。
レスリーの、「ジングルにしたら売れる、儲かる」とすぐに考えてしまう思考回路のことを、フィービーは、jingle-head と呼んでいます。
日本語でも「○○頭」と表現すると、「そのことしか考えていない」感じが出ますよね。
日本人にもわかりやすいニュアンスだと思います。
「この歌をジングルにしたらお金が儲かる」と言われて、フィービーは、Okay, well, if I was in this for the money, I'd be a millionaire by now... と答えています。
この okay は、レスリーの発言を押しとどめながら、「私が今から言うことを落ち着いて聞いてね。」と言っているような感じでしょうか。
「儲かる、儲かる」としつこいので、「儲かることくらい、私にもわかってるわ。私は別に、お金を儲けたくて歌を作ってるわけじゃないから。」みたいな気持ちを説明するために、ワンクッション置いている感じかな、と。
mix up は句動詞だと「まぜこぜにする」「混同する、取り違える」という意味。
ここでは、歌のタイトルとして、mix-up とハイフンで繋がれているので、名詞でしょうか。
英辞郎にも、
mix-up=(名詞)混乱、混同、取り違え、ゴタゴタ、思いこみ
という名詞の意味が載っています。
ですから、次の曲のタイトル "Magician Box Mix-Up" は「マジシャンの箱の取り違え」という意味なのだろう、と。
ウサギを出すはずが、ハトが出たとか?
人体を切り離したり、剣で突き刺したりする手品で、タネの違う箱を使ってしまって、間違って本当に中の人を傷つけてしまった…とか、そういう感じのことでしょうか??
ト書きにもあるように、何故かフィービーはギターを反対に持ち変えています。
意味があるのかないのかよくわからないこの言動が、またフィービーらしい、ということでしょうか?
箱の取り違え、というタイトルと、ギターを逆に持つという「ギターの持ち違え」(?)をかけている、のかなぁ?(よくわかりません)
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2008年07月30日
2008年07月28日
コミュニカティブ英語とフレンズDVD学習法
人気ブログランキングでおなじみの、日向清人先生のビジネス英語雑記帳 の最新記事で、日向先生が、TOEICを活かしたコミュニカティブ英語の学習法 という記事を書かれました。
その記事で、日向先生は「フレンズ」をお勧めして下さっています。
ありがとうございます!
記事のメインは、タイトルにもあるように、「TOEICを活かした」学習法についての記述です。
TOEICの点数とご自分の英語力とのギャップに悩んでおられる方は、是非、先生の記事をご覧になって下さい。
日向先生は、ご自身の記事で、何度もTOEICをトピックとして取り上げられています。(私自身、TOEICのことで過去にいろいろ悩んだ時に、先生の記事に大変救われました。)
また、そのコメント欄で、TOEICマスターとして有名な、TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生と、何度も有意義な意見交換をされています。
「そういう素晴らしいものをネット上で簡単に読むことができる、我々英語学習者は幸せだよなぁ〜」といつも思っているのですが、そういうTOEIC関連記事の中で、フレンズのことに触れていただけたことは、ものすごく嬉しかったです。
日向先生が「フレンズ」についてどう紹介して下さっているかを以下に引用させていただきます。
もう一つこの方面のセンスを養うのに有効なのが、海外ドラマのDVDで人のやりとりを繰り返し観察することです。一般市民どうしの標準的なわかりやすい英会話の実態を伝えている海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし、(以下略)
また、海外ドラマでの会話例をキャプション付きで観るのは、単語や構文の実際もさることながら、会話を続けるために不可欠な Indeed, Oh, really. Come again. といった小道具の使い方がわかり、さらに表情や仕草から使っている単語のニュアンスまでわかり、英語を使う人々にとって当たり前のセンスを養うのに有用です。
「海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし」の「フレンズ」という部分にはリンクがはってあるのですが、そのリンクは、なんと(!)私のこのブログ「シットコムで笑え!」へのリンクです!
また、日向先生のその前の記事、「TOEIC英語を憂える」のコメント欄 での日向先生の返信の中でも、フレンズについて言及して下さり、私のブログ名とそのリンクを紹介して下さっています! ありがとうございます!
日向先生の記事を読んで、「海外ドラマを使ったDVD学習法」に初めて興味を持たれた方もおられるかもしれません。
この機会に、私の「フレンズ」のDVDを使った英語学習法について、語らせて下さい。
このブログでは折に触れて「ドラマを使う効果」について述べているのですが、一つの記事として書かれたものだと、過去記事、ドラマを使った英語学習 が何かの参考になるかもしれません。
また、拙著、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 ではかなりのページを割いて、そのことについて触れています。
「はじめに」(p.5) で私はこう書いています。
…ですから私は、「ドラマで英語を学ぶ」ということがどれほど効果的であるかをまずは説明していきたいと思います。その効果を信じられるようになった上で、私のおすすめするDVD学習法にトライしてみてください。
そこに書いたように、私の本は、ドラマで英語を学ぶ効果と、その具体的方法の記述がメインになっています。
1.3 ドラマを使う意義(p.12)では、
同じドラマを長い間見ていると、そのキャラクターの性格がよくわかってきます。そして、その「キャラ立ち」した彼や彼女が、「こういう気持ちの時、こんな言葉を使っていた」、それが、気持ちを伝える言葉を覚える時、思い出す時の一番効果的な材料になるのです。
1.11 「深く」掘り下げる(p.41)では、
ドラマのセリフはすべて、スキットのついた例文です。それを学ぶことで、そのセリフの使いどころがわかります。
3.2 インプットなくしてアウトプットなし(p.103)では、
実践で誰かを相手にして会話をしないと会話が身に付かない、と思う人もいるでしょうが、相手の質問にたどたどしく答える訓練をする前にできることがあります。それは「スムーズな会話のやり取り」の実践形に数多く触れることです。(中略)まずは自分の中にたくさんの情報を蓄積することが大切です。ですから、本物の英語、生きた英語をたくさん聞くことが必要なのです。ドラマでも、映画でも、ネイティブの会話がたくさん登場します。それをよーく観察して、言葉が言葉を生む、相手の言葉に反応する、という会話の空気を感じることです。そのイメージがあってこそ、自分が誰かと話す時に、そんな流れで話せばいい、というイメージができるのです。
私の本では、上のように「ドラマで学ぶことによる効果」を必死に(笑)訴えています。
参考までに、今日、拙著の目次を別記事、私の本の目次 として投稿しました。
(私の本に限らず、誰の本でもそうですが)目次をざっと見ると、著者の言いたいことが何となくわかりますよね。
何かの参考にしていただければ幸いです。
日向先生のようなビジネス英語の大家(たいか)の方が、「フレンズで英語を学ぶこと」を認めて下さっている、ということは、フレンズのブログの管理人として、とても光栄です。
先生のおっしゃる「コミュニカティブ英語の学習法」の一つとして、私もこれまで通り、自分のやり方を貫いていきたいと思っています。
日向清人先生、いろいろと本当にありがとうございました!
(Rach からのお願い)
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「そういう素晴らしいものをネット上で簡単に読むことができる、我々英語学習者は幸せだよなぁ〜」といつも思っているのですが、そういうTOEIC関連記事の中で、フレンズのことに触れていただけたことは、ものすごく嬉しかったです。
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もう一つこの方面のセンスを養うのに有効なのが、海外ドラマのDVDで人のやりとりを繰り返し観察することです。一般市民どうしの標準的なわかりやすい英会話の実態を伝えている海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし、(以下略)
また、海外ドラマでの会話例をキャプション付きで観るのは、単語や構文の実際もさることながら、会話を続けるために不可欠な Indeed, Oh, really. Come again. といった小道具の使い方がわかり、さらに表情や仕草から使っている単語のニュアンスまでわかり、英語を使う人々にとって当たり前のセンスを養うのに有用です。
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「はじめに」(p.5) で私はこう書いています。
…ですから私は、「ドラマで英語を学ぶ」ということがどれほど効果的であるかをまずは説明していきたいと思います。その効果を信じられるようになった上で、私のおすすめするDVD学習法にトライしてみてください。
そこに書いたように、私の本は、ドラマで英語を学ぶ効果と、その具体的方法の記述がメインになっています。
1.3 ドラマを使う意義(p.12)では、
同じドラマを長い間見ていると、そのキャラクターの性格がよくわかってきます。そして、その「キャラ立ち」した彼や彼女が、「こういう気持ちの時、こんな言葉を使っていた」、それが、気持ちを伝える言葉を覚える時、思い出す時の一番効果的な材料になるのです。
1.11 「深く」掘り下げる(p.41)では、
ドラマのセリフはすべて、スキットのついた例文です。それを学ぶことで、そのセリフの使いどころがわかります。
3.2 インプットなくしてアウトプットなし(p.103)では、
実践で誰かを相手にして会話をしないと会話が身に付かない、と思う人もいるでしょうが、相手の質問にたどたどしく答える訓練をする前にできることがあります。それは「スムーズな会話のやり取り」の実践形に数多く触れることです。(中略)まずは自分の中にたくさんの情報を蓄積することが大切です。ですから、本物の英語、生きた英語をたくさん聞くことが必要なのです。ドラマでも、映画でも、ネイティブの会話がたくさん登場します。それをよーく観察して、言葉が言葉を生む、相手の言葉に反応する、という会話の空気を感じることです。そのイメージがあってこそ、自分が誰かと話す時に、そんな流れで話せばいい、というイメージができるのです。
私の本では、上のように「ドラマで学ぶことによる効果」を必死に(笑)訴えています。
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私の本の目次
シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の「目次」です。
(上のアマゾンでの紹介ページの「商品の詳細」の「目次を見る」のリンクをクリックしても目次は見られるようになっています。)
何かの参考になれば幸いです。
(目次)
はじめに
1 「深く」がポイント
1.1 私は「英語解説者」でありたい
1.2 英語は「暗記モノ」ではない
1.3 ドラマを使う意義
1.4 子供は言葉をどう覚えるか?
1.5 日本語と他言語とのズレ
1.6 たくさんの情報が隠れている
1.7 長い文章を話すには、長い文章が聞けなければならない
1.8 文法のありがたみを知る
1.9 ナチュラルな表現とは
1.10 間違うことを恐れてはいけない、でも、間違っても問題ないと開き直ってはいけない
1.11 「深く」掘り下げる
2 Rach流DVD学習法
2.1 完全5段階
2.2 具体的な調べ方とメモの取り方
2.3 英和辞典か、英英辞典か
2.4 イディオムとジョークの関係
2.5 サブカルネタの調べ方
2.6 文の構造をつかむ訓練
2.7 はしょる3段階
2.8 自分の実力を思い知る、そしてこれが最終目的地だと知る
−第1段階が「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」である本当の理由−
2.9 日本語訳を利用する意義とその限界
2.10 最後に「今の自分」が気になるところを調べて、それをデータベース化しておく
2.11 答えがわからなくても気にしない
−またどこかで再び出会うこともあるさ、と気楽に構えよう−
2.12 自分なりの根拠を持って論理的に「考える」
3 ネイティブに対峙する前にできること、すべきこと
3.1 「とにかく実践あるのみ!」なのか?
3.2 インプットなくしてアウトプットなし
3.3 「ああ言えばこう言う」のリズムと間(ま)、「会話はキャッチボール」と知る
4 「続ける」には好奇心が必要
4.1 興味を持続させること
4.2 苦行ではない「楽しみ」としての学習
4.3 「知的好奇心」を持つ
4.4 せめて、ネットの情報を英語で読めるようにはなりたい(ですよね?)
5 学習を続けるために心掛けたいこと
5.1 まずは「人の意見」に耳を傾けてみる
5.2 次に「自分で」やってみる
5.3 ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
5.4 途中でやめることは「挫折」か?
おわりに
私の使っている本・ツールとその使い方
(目次は以上です)
(上のアマゾンでの紹介ページの「商品の詳細」の「目次を見る」のリンクをクリックしても目次は見られるようになっています。)
何かの参考になれば幸いです。
(目次)
はじめに
1 「深く」がポイント
1.1 私は「英語解説者」でありたい
1.2 英語は「暗記モノ」ではない
1.3 ドラマを使う意義
1.4 子供は言葉をどう覚えるか?
1.5 日本語と他言語とのズレ
1.6 たくさんの情報が隠れている
1.7 長い文章を話すには、長い文章が聞けなければならない
1.8 文法のありがたみを知る
1.9 ナチュラルな表現とは
1.10 間違うことを恐れてはいけない、でも、間違っても問題ないと開き直ってはいけない
1.11 「深く」掘り下げる
2 Rach流DVD学習法
2.1 完全5段階
2.2 具体的な調べ方とメモの取り方
2.3 英和辞典か、英英辞典か
2.4 イディオムとジョークの関係
2.5 サブカルネタの調べ方
2.6 文の構造をつかむ訓練
2.7 はしょる3段階
2.8 自分の実力を思い知る、そしてこれが最終目的地だと知る
−第1段階が「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」である本当の理由−
2.9 日本語訳を利用する意義とその限界
2.10 最後に「今の自分」が気になるところを調べて、それをデータベース化しておく
2.11 答えがわからなくても気にしない
−またどこかで再び出会うこともあるさ、と気楽に構えよう−
2.12 自分なりの根拠を持って論理的に「考える」
3 ネイティブに対峙する前にできること、すべきこと
3.1 「とにかく実践あるのみ!」なのか?
3.2 インプットなくしてアウトプットなし
3.3 「ああ言えばこう言う」のリズムと間(ま)、「会話はキャッチボール」と知る
4 「続ける」には好奇心が必要
4.1 興味を持続させること
4.2 苦行ではない「楽しみ」としての学習
4.3 「知的好奇心」を持つ
4.4 せめて、ネットの情報を英語で読めるようにはなりたい(ですよね?)
5 学習を続けるために心掛けたいこと
5.1 まずは「人の意見」に耳を傾けてみる
5.2 次に「自分で」やってみる
5.3 ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
5.4 途中でやめることは「挫折」か?
おわりに
私の使っている本・ツールとその使い方
(目次は以上です)
2008年07月25日
パイルと聞いて想像するもの フレンズ3-14その12
フィービー: I can't. I can't. She dumped me, I mean, I totally trusted her and then one day it was like: "Okay, bye Pheebs." Gone! Y'know what the saddest part is? When we were playing together, that was like the most fun I've ever had in like all my lives. (私は(電話)できないわ。できないわ。彼女は私を捨てたのよ。私は完全に彼女を信頼していたの。そして、それがある日、こんな感じになったわ。「オッケー。さよなら、フィービー。」 (彼女は)行っちゃった! 一番悲しかった部分が何かわかる? 私たちが一緒に演奏していた時、それは私のすべての人生で経験した最高に楽しい出来事だったのよ。)
She's gone. は、She has gone. ということですが、Gone! だけの方が、「去った、行った」「去っちゃった、行っちゃった」という感じが出るように思います。
Y'know what the saddest... は、フレンズに頻繁に登場する、Y'know what? 「ねぇ、聞いて。」のような挿入句ではなく、「最も悲しかったことは何だか知ってる?」ということですね。
in like all my lives について。
like は、つなぎ言葉の挿入句なので、in all my lives ということなのですが…。
普通は人の人生と言うのは一度きりなので、in my life とか、in my entire life という風に life は単数形になると思います。
ここで、lives と複数形になっているのは、フィービー特有の「前世、来世」思想でしょうかねぇ?
前世、現世、来世のようないろんな複数の人生の中で、いっちばーん楽しい時だったのよ、彼女と一緒に演奏していた頃がね、と言っているわけでしょう。
「何が悲しいって、彼女と演奏していた時が人生で一番楽しい瞬間だったの。」という一見感動的なセリフなのに観客が笑っているのは、やはり、lives と複数形になっているからだと思います。
そんなに楽しかったのに、ふられて、捨てられてしまった、だから、素直に電話なんてできない、こだわる気持ちをわかって欲しい、みたいなことでしょう。
[Scene: Central Perk, Leslie is singing.]
セントラルパーク。レスリーが歌っている。
レスリー: (singing)
My favorite shoes, so good to me
I wear them everyday
Down at the heel, holes in the toes
Don't care what people say
My feet's best friend
Pals to the end
With them, I'm one hot chickie
Though late one night
Not much light
I....
(♪私の大好きな靴、私にとっても似合ってる
それを毎日履くの
かかとはすり減って、つま先には穴が開いてる
人が何て言おうと気にしない
私の足の親友
最後まで友達
それをはいてると、私はホットなチキーなの
ある晩遅くのことだけど
あまり明かりもなくて
私は…♪)
(Phoebe runs in and joins her.)
フィービーは走ってきて、彼女に合流する。
フィービー: (singing)
I stepped in something icky
(♪何かイッキーな[気持ちわるい/ベタベタする]ものを踏んだの〜♪)
フィービー&レスリー: (singing)
Sticky shoes, sticky shoes
Always make me smile
Sticky shoes, sticky shoes
Next time I'll....
avoid the..... pillleeeee[pile]!
(♪ベタベタする靴、ベタベタする靴、
いつも私をにっこりさせる
ベタベタする靴、ベタベタする靴
次は、私は
パイルは避けるわ〜!♪)
down at (the) heel(s) は、「(靴の)かかとがつぶれた、かかとのすり減った靴を履いて」という意味で、そこから「みすぼらしい」という意味にもなります。
直訳すると、「ヒールの部分がダウンした」みたいな感じでしょうか?
chickie は chicken でしょうね。
chicken は「若い女性」ということです。chick とも言いますね。
icky は「嫌な感じの、気味悪い、不快な」という意味。
研究社 新英和中辞典の icky の項目には以下のように書いてあります。
icky (語源)sticky の最初の音が落ちた語
ですから、上の歌詞に登場する、icky と sticky は関連語なのですね。
フレンズ1-22その6 では、
モニカ: It's icky. (気味悪いの。)
というセリフがあり、その時のフレンズの原題は The One With the Ick Factor 「いや〜な要因の話」でした。
pile について。
最初、私は「積み重ね、堆積、山」という意味かと思ったのですね。
道が暗くて、道端にある草とか葉っぱとかが積んであるところを何気なく踏んだら、ガムとか(あるいは最悪、犬や猫のうんちとか…笑)を踏んづけてしまって、靴がベタベタ状態になっちゃったから、今度はそういうものは踏まないように避けよう、という歌詞なのかな、と。
でも、マンハッタンの路上にそういうものが積んである、っていうのも何となく変な感じだし…。
それで、DVD日本語字幕を見てみると、
「カーペットの毛をつけないように」
と書いてありました。
そっかー、そっちの「パイル」か!
pile というと、a pile of leaves, a pile of books のような「積み重ねた山」を真っ先に思い出すのですが、それとは別に「じゅうたんなどのけば、パイル」という意味もありますね。
ロングマン現代英英辞典では、
pile: MATERIAL
[uncountable and countable] the soft surface of short threads on a carpet or some types of cloth
thick/deep pile
例) Her feet sank into the thick pile of the rug.
a deep pile carpet
つまり、「カーペットや、いくつかのタイプの布の短い糸の柔らかい表面」。
例文は、「彼女の足は、その敷物の厚いパイルに沈んだ。」「深い[ぶ厚い]パイルのカーペット」
そういうパイル部分を、ベタベタした靴で踏むと、そのパイルが抜けて、靴の裏にくっついてしまいますよね。
カーペットや敷物のパイルが抜けると困るから、このベタベタ靴で歩く時は、そういうものを踏まないように気をつけるわ、という歌詞のようです。
(そんなことを心配するなら、先にそのベタベタを洗って取っちゃえば?とツッコミを入れるべきなんでしょうか?)
アメリカではめったに靴を脱がないので、じゅうたんやカーペットなどの上を土足で歩く機会が日本よりも多いですよね。
だから、毛足の長い敷物には気をつけよう、というのもわかる気がします。
この歌ですが、リズムといい、雰囲気といい、フィービーの迷曲 Smelly Cat に似ていますよね。
♪Sticky shoes, sticky shoes♪の部分は特に、♪Smelly cat, smelly cat♪に似ていると思います。
このエピソードの冒頭シーンで、聞かせる歌を歌い上げていたレスリーですが、レパートリーにはこんな曲もあるんですね。
やはりフィービーとコンビを組んでいたので、似たもの同士、ということでしょうか。
Sticky Shoes の歌詞も、最初は普通かと思いきや、「変なものを踏んじゃった」あたりから、フィービーっぽくなってきます(笑)。
歌っているレスリーに、セントラルパークに飛び込んで来たフィービーが合流。
二人がとうとう仲直りするというシーンで、このトンデモ歌詞、このバランスがいかにもフレンズらしくていいですよね。
(Rach からのお願い)
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She's gone. は、She has gone. ということですが、Gone! だけの方が、「去った、行った」「去っちゃった、行っちゃった」という感じが出るように思います。
Y'know what the saddest... は、フレンズに頻繁に登場する、Y'know what? 「ねぇ、聞いて。」のような挿入句ではなく、「最も悲しかったことは何だか知ってる?」ということですね。
in like all my lives について。
like は、つなぎ言葉の挿入句なので、in all my lives ということなのですが…。
普通は人の人生と言うのは一度きりなので、in my life とか、in my entire life という風に life は単数形になると思います。
ここで、lives と複数形になっているのは、フィービー特有の「前世、来世」思想でしょうかねぇ?
前世、現世、来世のようないろんな複数の人生の中で、いっちばーん楽しい時だったのよ、彼女と一緒に演奏していた頃がね、と言っているわけでしょう。
「何が悲しいって、彼女と演奏していた時が人生で一番楽しい瞬間だったの。」という一見感動的なセリフなのに観客が笑っているのは、やはり、lives と複数形になっているからだと思います。
そんなに楽しかったのに、ふられて、捨てられてしまった、だから、素直に電話なんてできない、こだわる気持ちをわかって欲しい、みたいなことでしょう。
[Scene: Central Perk, Leslie is singing.]
セントラルパーク。レスリーが歌っている。
レスリー: (singing)
My favorite shoes, so good to me
I wear them everyday
Down at the heel, holes in the toes
Don't care what people say
My feet's best friend
Pals to the end
With them, I'm one hot chickie
Though late one night
Not much light
I....
(♪私の大好きな靴、私にとっても似合ってる
それを毎日履くの
かかとはすり減って、つま先には穴が開いてる
人が何て言おうと気にしない
私の足の親友
最後まで友達
それをはいてると、私はホットなチキーなの
ある晩遅くのことだけど
あまり明かりもなくて
私は…♪)
(Phoebe runs in and joins her.)
フィービーは走ってきて、彼女に合流する。
フィービー: (singing)
I stepped in something icky
(♪何かイッキーな[気持ちわるい/ベタベタする]ものを踏んだの〜♪)
フィービー&レスリー: (singing)
Sticky shoes, sticky shoes
Always make me smile
Sticky shoes, sticky shoes
Next time I'll....
avoid the..... pillleeeee[pile]!
(♪ベタベタする靴、ベタベタする靴、
いつも私をにっこりさせる
ベタベタする靴、ベタベタする靴
次は、私は
パイルは避けるわ〜!♪)
down at (the) heel(s) は、「(靴の)かかとがつぶれた、かかとのすり減った靴を履いて」という意味で、そこから「みすぼらしい」という意味にもなります。
直訳すると、「ヒールの部分がダウンした」みたいな感じでしょうか?
chickie は chicken でしょうね。
chicken は「若い女性」ということです。chick とも言いますね。
icky は「嫌な感じの、気味悪い、不快な」という意味。
研究社 新英和中辞典の icky の項目には以下のように書いてあります。
icky (語源)sticky の最初の音が落ちた語
ですから、上の歌詞に登場する、icky と sticky は関連語なのですね。
フレンズ1-22その6 では、
モニカ: It's icky. (気味悪いの。)
というセリフがあり、その時のフレンズの原題は The One With the Ick Factor 「いや〜な要因の話」でした。
pile について。
最初、私は「積み重ね、堆積、山」という意味かと思ったのですね。
道が暗くて、道端にある草とか葉っぱとかが積んであるところを何気なく踏んだら、ガムとか(あるいは最悪、犬や猫のうんちとか…笑)を踏んづけてしまって、靴がベタベタ状態になっちゃったから、今度はそういうものは踏まないように避けよう、という歌詞なのかな、と。
でも、マンハッタンの路上にそういうものが積んである、っていうのも何となく変な感じだし…。
それで、DVD日本語字幕を見てみると、
「カーペットの毛をつけないように」
と書いてありました。
そっかー、そっちの「パイル」か!
pile というと、a pile of leaves, a pile of books のような「積み重ねた山」を真っ先に思い出すのですが、それとは別に「じゅうたんなどのけば、パイル」という意味もありますね。
ロングマン現代英英辞典では、
pile: MATERIAL
[uncountable and countable] the soft surface of short threads on a carpet or some types of cloth
thick/deep pile
例) Her feet sank into the thick pile of the rug.
a deep pile carpet
つまり、「カーペットや、いくつかのタイプの布の短い糸の柔らかい表面」。
例文は、「彼女の足は、その敷物の厚いパイルに沈んだ。」「深い[ぶ厚い]パイルのカーペット」
そういうパイル部分を、ベタベタした靴で踏むと、そのパイルが抜けて、靴の裏にくっついてしまいますよね。
カーペットや敷物のパイルが抜けると困るから、このベタベタ靴で歩く時は、そういうものを踏まないように気をつけるわ、という歌詞のようです。
(そんなことを心配するなら、先にそのベタベタを洗って取っちゃえば?とツッコミを入れるべきなんでしょうか?)
アメリカではめったに靴を脱がないので、じゅうたんやカーペットなどの上を土足で歩く機会が日本よりも多いですよね。
だから、毛足の長い敷物には気をつけよう、というのもわかる気がします。
この歌ですが、リズムといい、雰囲気といい、フィービーの迷曲 Smelly Cat に似ていますよね。
♪Sticky shoes, sticky shoes♪の部分は特に、♪Smelly cat, smelly cat♪に似ていると思います。
このエピソードの冒頭シーンで、聞かせる歌を歌い上げていたレスリーですが、レパートリーにはこんな曲もあるんですね。
やはりフィービーとコンビを組んでいたので、似たもの同士、ということでしょうか。
Sticky Shoes の歌詞も、最初は普通かと思いきや、「変なものを踏んじゃった」あたりから、フィービーっぽくなってきます(笑)。
歌っているレスリーに、セントラルパークに飛び込んで来たフィービーが合流。
二人がとうとう仲直りするというシーンで、このトンデモ歌詞、このバランスがいかにもフレンズらしくていいですよね。
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2008年07月23日
鍋を見てても沸騰しない フレンズ3-14その11
[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is looking at her beeper still in the pot. She takes it out, shakes it, and puts it back in.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーはまだ、鍋に入っているポケベルを見ている。フィービーはそれを取り出して、振って、鍋の中に戻す。
モニカ: Y'know, they say "A watched pot never beeps." (ねぇ、よく言うでしょ[ことわざにあるでしょ]。「見ている鍋はビープ音を鳴らさない[鍋をじっと見ていても、ビープ音は鳴らない]。」って。)
フィービー: Y'know, it's just been a couple of hours, and she hasn't called. Not that I even care. I don't. (2、3時間経ったけど、彼女は電話して来ないわ。気にしてるってことじゃないのよ。気にしてないわよ。)
モニカ: Phoebe, why don't you just call her? You obviously want to. (フィービー。ただ彼女に電話したらどう? あなたは明らかに電話したいと思ってるわよ。)
フィービー: You think you know me so well. (私のことよくわかってると思ってるのね。)
モニカ: Well, don't you wanna? (それじゃ、電話したくないの?)
フィービー: Yeah. (電話したいわよ。)
モニカ: Okay, so I do know you. (ほら。だから私はあなたをよくわかってるのよ。)
フィービー: That's what I said. (それは私が言ったことよ。)
モニカ: Well, so? (そうね、それで?)
モニカが言っている、"A watched pot never beeps." は、A watched pot never boils. ということわざをもじったものです。
研究社 新英和中辞典には、以下のように説明されています。
A watched pot never boils. (諺(ことわざ)) 待つ身は長い(あせってはだめ)。
直訳すると「じーっと見つめられている鍋は決して沸騰しない。」となるでしょうか?
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋をじーっと見つめてしまうけど、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、観察していても無駄だ、みたいな意味ですね。
フレンズ2-24その28 にもこのことわざに関係したセリフが出てきました。
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
この 2-24 のセリフは、そのボケ加減がとてもフィービーっぽいです。(意味がよくわからない方は、上の過去記事をご覧下さい。)
they say は「人々が言う」という感じで、そういう「ことわざ、言い伝え」が存在する、よくそういうことがちまたで一般に言われる、ということです。
今回のモニカのセリフは、その鍋のことわざをもじって、「じっと見てたって、ポケベルが鳴るわけじゃないのよ。」、つまり「そんなに気になるのなら自分から電話したら?」と暗に促しているわけです。
ちょうどポケベルを鍋の中に入れているので、その鍋のことわざが使える、という脚本の妙にもご注目下さい。
You think you know me so well. について。
普通、このセリフを言う場合は、「私のことをわかってるように思ってるようだけど、ほんとはわかってないわ。わかったようなことを言わないで。」というニュアンスになるでしょうね。
そんなこと言うってことは、電話したくない、とでも言うの?とモニカが尋ねると、フィービーは、Yeah、つまり、Yes と答えています。
これは過去記事でも何度か触れていますが、電話したくない場合は、No, I don't wanna. になりますし、実は電話したい場合は、Yes, I wanna (call her). となりますね。
ですから、この Yeah は「電話したい。」という意味です。
ほら、やっぱり電話したいんじゃない、私の言った通り、私はあなたのことをよーくわかってるのよ…と自慢げに話すモニカですが、「それは私が言ったことだ」とフィービーは返しています。
あなたが私のことをわかっているのは、私もわかってるわよ、さっき私はそう言ったでしょ?と。
フィービーが「あなたは私のことをわかってるように思ってる」と言ったことを指しています。
このやり取り、ややこしいですが、整理してみますと、
フィービーの "You think you know me so well." は、「モニカは私のこと知らないくせに」みたいなニュアンスに聞こえるけれど、実際の言葉としては「あなたは私のことを知ってると思ってる」と言ったわけで、そういう意味では「モニカが私(フィービー)のことをよく知ってる、わかってる」ってことは、私がその前にすでに言ったことだから、モニカが勝ち誇るようなことじゃない、という感じです。
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モニカとレイチェルの部屋。フィービーはまだ、鍋に入っているポケベルを見ている。フィービーはそれを取り出して、振って、鍋の中に戻す。
モニカ: Y'know, they say "A watched pot never beeps." (ねぇ、よく言うでしょ[ことわざにあるでしょ]。「見ている鍋はビープ音を鳴らさない[鍋をじっと見ていても、ビープ音は鳴らない]。」って。)
フィービー: Y'know, it's just been a couple of hours, and she hasn't called. Not that I even care. I don't. (2、3時間経ったけど、彼女は電話して来ないわ。気にしてるってことじゃないのよ。気にしてないわよ。)
モニカ: Phoebe, why don't you just call her? You obviously want to. (フィービー。ただ彼女に電話したらどう? あなたは明らかに電話したいと思ってるわよ。)
フィービー: You think you know me so well. (私のことよくわかってると思ってるのね。)
モニカ: Well, don't you wanna? (それじゃ、電話したくないの?)
フィービー: Yeah. (電話したいわよ。)
モニカ: Okay, so I do know you. (ほら。だから私はあなたをよくわかってるのよ。)
フィービー: That's what I said. (それは私が言ったことよ。)
モニカ: Well, so? (そうね、それで?)
モニカが言っている、"A watched pot never beeps." は、A watched pot never boils. ということわざをもじったものです。
研究社 新英和中辞典には、以下のように説明されています。
A watched pot never boils. (諺(ことわざ)) 待つ身は長い(あせってはだめ)。
直訳すると「じーっと見つめられている鍋は決して沸騰しない。」となるでしょうか?
鍋でお湯を沸かしている時に、鍋をじーっと見つめてしまうけど、そんなことをしたって早く沸くわけじゃない、観察していても無駄だ、みたいな意味ですね。
フレンズ2-24その28 にもこのことわざに関係したセリフが出てきました。
フィービー: Chandler, you gotta stop staring at the door. It's like a watched pot. You know, if you keep looking at it, then the door is never gonna boil. I think what you have to do is try not to... (チャンドラー、ドアを見つめるのをやめなさい[やめなくちゃ]。「見られてる鍋」みたいなものよ。ほら、それをじっと見てたって、ドアは沸騰しないんだから。あなたがすべきことは、(ドアを見)ないようにすることで…)
この 2-24 のセリフは、そのボケ加減がとてもフィービーっぽいです。(意味がよくわからない方は、上の過去記事をご覧下さい。)
they say は「人々が言う」という感じで、そういう「ことわざ、言い伝え」が存在する、よくそういうことがちまたで一般に言われる、ということです。
今回のモニカのセリフは、その鍋のことわざをもじって、「じっと見てたって、ポケベルが鳴るわけじゃないのよ。」、つまり「そんなに気になるのなら自分から電話したら?」と暗に促しているわけです。
ちょうどポケベルを鍋の中に入れているので、その鍋のことわざが使える、という脚本の妙にもご注目下さい。
You think you know me so well. について。
普通、このセリフを言う場合は、「私のことをわかってるように思ってるようだけど、ほんとはわかってないわ。わかったようなことを言わないで。」というニュアンスになるでしょうね。
そんなこと言うってことは、電話したくない、とでも言うの?とモニカが尋ねると、フィービーは、Yeah、つまり、Yes と答えています。
これは過去記事でも何度か触れていますが、電話したくない場合は、No, I don't wanna. になりますし、実は電話したい場合は、Yes, I wanna (call her). となりますね。
ですから、この Yeah は「電話したい。」という意味です。
ほら、やっぱり電話したいんじゃない、私の言った通り、私はあなたのことをよーくわかってるのよ…と自慢げに話すモニカですが、「それは私が言ったことだ」とフィービーは返しています。
あなたが私のことをわかっているのは、私もわかってるわよ、さっき私はそう言ったでしょ?と。
フィービーが「あなたは私のことをわかってるように思ってる」と言ったことを指しています。
このやり取り、ややこしいですが、整理してみますと、
フィービーの "You think you know me so well." は、「モニカは私のこと知らないくせに」みたいなニュアンスに聞こえるけれど、実際の言葉としては「あなたは私のことを知ってると思ってる」と言ったわけで、そういう意味では「モニカが私(フィービー)のことをよく知ってる、わかってる」ってことは、私がその前にすでに言ったことだから、モニカが勝ち誇るようなことじゃない、という感じです。
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2008年07月21日
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10
[Scene: Ross's bedroom, Rachel getting into bed while Ross is reading and laughs.]
ロスのベッドルーム。レイチェルはベッドに入ろうとしている、その時、ロスは本を読んでいて、笑う。
レイチェル: Funny book? (面白い本なの?)
ロス: Hmmm. Oh, no, no, I'm just thinking about something funny I heard today. Umm, Mark, Mark saying, "I'll see you Saturday." (うーん。違う違う。僕はただ今日聞いた面白いことについて考えているところなんだよ。マーク、マークが言っていた「土曜日に会おう」ってこと。)
レイチェル: Yeah, at the lecture. I told you that last week. You said you didn't mind. (そう、レクチャー[講義、講演]でね。そのことは先週あなたに話したわよ。あなたは構わないって言ってたわ。)
ロス: Oh, no, no, no, it's-it's not the lecture ah, I mind, umm.... (あぁ、違う違う。講演会のことじゃないよ。僕が気にしてるのは…)
レイチェル: Oh, please tell me it's not because I’m going with Mark. (あぁ、お願いだから、「私がマークと一緒に行くからじゃない」って言って。)
ロス: Oh, well... (あぁ、うーんと…)
レイチェル: Oh my God! Ross! (なんてこと! ロス!)
フレンズ3-14その5 で、マークが職場を変わると聞いて大喜びのロスでしたが、別れ際にマークが「土曜日に会おう。」と言っていました。
ロスは今、その話題を持ち出しています。
レイチェルは、at the lecture と言っていますね。
the という定冠詞がついているのは、「ロスも当然知っているはずの例のレクチャーよ。前に話したレクチャーのことよ。」というニュアンスでしょう。
It's not because A but because B というのはよく使われるフレーズですね。
Aだからではなく、Bだからだ。という理由を述べる文です。
この場合は、「僕が気にしてるのは、君がマークと一緒に行くから、という理由ではなくて…」とロスに答えて欲しい、ということです。
「土曜日にマークと一緒に講演会に行く」ということに不満そうなロス、そこで「講演会が問題なんじゃない」と言っているわけですから、気になっている理由はただ1つ、「マークと一緒に出かけること」なのは、疑う余地がありません。
またマークの話を持ち出されそうになったレイチェルは予防線を張って、「まさか、またマークのことでひっかかる、とか言うんじゃないでしょうね、お願いだからそれだけは言わないで。マークのことは理由じゃない、って言って!」と懇願しているわけです。
それに対して言葉を濁しているので、やっぱり理由はそれなのね!と言う感じで、レイチェルは、Oh my God! と言っています。
ロス: Well, I'm sorry, but ah, look, if you're not working with him anymore, why do you have to still do stuff with him? (あぁ、ごめんよ。でも、ねぇ、もし君が彼ともう一緒に働いていないのなら、どうして君はまだ彼とそういうことをしないといけないわけ?)
レイチェル: Because, he's my friend. (だって、彼は私の友達だもの。)
ロス: Okay, but do you really need another "friend"? I mean... (わかったよ。でも、君は本当にもう1人別の「友達」が欲しいの? つまり…)
レイチェル: Okay, well if I stop playing with Joey and Chandler, can I play with Mark? (じゃあ、そうね、もし私がジョーイやチャンドラーと遊ぶのをやめたら、マークと遊んでもいい?)
ロス: Is that funny? Am I supposed to be laughing? (それって面白いの? 僕は(今ここで)笑うことになってるの?[ここは僕が笑うべきところ?])
レイチェル: I don't know. You thought "See you Saturday" was funny. Look, honey, Mark is in fashion, okay? I like having a friend that I can share this stuff with. You guys would never want to go to a lecture with me. (さあね。あなたは「土曜日に会おう」が面白いって思ったんでしょ。ねぇ、ハニー。マークはファッション業界の人よ、そうでしょ? こういう(ファッション関係の)ことをシェアできる友達を持つのって素敵なの。あなたたちは、私と一緒に講演会に行きたいと思ったことなんてないでしょ。)
ロス: Pa-haa!! I would love to go with you. (プハー! 僕は(ぜひ)君と一緒に行きたいと思ってるよ。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Yeah, hey I-I have clothes. I even pick them out. I mean for, for all you know, I could be a fashion..... monger. (そうだよ。ねぇ、僕も服を持ってる。服を選ぶことだってする。つまり、ことによると、僕だって、ファッション・マンガー[ファッション屋]になることは可能なんだ。)
レイチェル: Okay. Honey, I would love for you to go with me. (Ross has a worried look on his face) What? (わかったわ、ハニー。あなたに私と一緒に来て欲しいわ。[ロスは心配気な表情を浮かべる] 何?)
ロス: What should I wear? Now I'm all nervous.
(何を着ていけばいいかな? 今、すっかりナーバスになってるんだ。)
do stuff というのは、漠然とした表現で、「ものごとをする」みたいな感じでしょうか。
今回みたいに、講演会に行くとか、そういうことをする、ということを、そう表現しているわけです。
子供のように「遊ぶ」 フレンズ3-7その34 で、play with という言葉は「子供の遊び」っぽいニュアンスがある、と書きました。
今回は、レイチェルはわざと、フレンズたちがよく使う hang out with ではなくて、play with を使っているようです。
friend という言葉を出したレイチェルに対して、do you really need another "friend"? とロスは言っています。
わざわざ another 「もう一人別の」と言っているのは、君にはもう男友達として、Joey や Chandler がいるだろ、と言いたいわけですね。
それを察したレイチェルは、限りなく子供のニュアンスに近い「遊び友達」のニュアンスを込めて、その二人と「遊ぶ」のをやめたら、他の「遊び友達」を作ってもいいでしょ?みたいに尋ねているようです。
まるで親が「新しいオトモダチを作らなくても、いまのオトモダチがいるじゃない。」と言ったのに対して、「じゃあ、ジョーイくんとチャンドラーくんと遊ぶのはやめる。今度はマークくんと遊ぶの。」と言っている子供のような雰囲気が漂っているような気もします。
Am I supposed to be laughing? について。
be supposed to... はフレンズによく登場するフレーズですが、「…することになっている、…することを予期(予想)されている」ということですね。
直訳すると、「僕は(今ここで)わははと笑うことになってるの?」みたいなことです。
冗談のつもりで言っているんだろうけど、笑えないね。僕を笑わせようとしてそういうことを言ってるの?、ここで僕は笑うところなのかな?、という感じです。
冗談めかして言っているようだけど、ちっとも笑えないよ、面白くもおかしくもないよ、と言いたいわけです。
ロスの「プハー」みたいな音が面白いです。
「なんだってぇ?、ご冗談でしょう」みたいな感じ。
I would love to go with you. について。
フレンズ3-10その22 で、レイチェルが、"I would love that!" と言っていました。
そのコメント欄で、「I would love that. は相手の申し出や誘いに、喜んで、とか、ぜひに、とかいう気持ちが出ている」というご意見をいただいたのですが、今回のロスのセリフもそういうニュアンスですね。
monger は複合語を作って、「…商人、…屋」という意味になります。
ironmonger だと「金物屋」、fishmonger だと「魚屋」。
日本語でも、その職業についている場合に、「私は経理屋です」「事務屋ですから」みたいに言ったりしますが、そういう感覚と似ているのでしょうか?
えらそうに、fashoinmonger にだってなれるさ、と言っておきながら、何を着て行っていいかわからない、とオロオロし始めるロス。
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ロスのベッドルーム。レイチェルはベッドに入ろうとしている、その時、ロスは本を読んでいて、笑う。
レイチェル: Funny book? (面白い本なの?)
ロス: Hmmm. Oh, no, no, I'm just thinking about something funny I heard today. Umm, Mark, Mark saying, "I'll see you Saturday." (うーん。違う違う。僕はただ今日聞いた面白いことについて考えているところなんだよ。マーク、マークが言っていた「土曜日に会おう」ってこと。)
レイチェル: Yeah, at the lecture. I told you that last week. You said you didn't mind. (そう、レクチャー[講義、講演]でね。そのことは先週あなたに話したわよ。あなたは構わないって言ってたわ。)
ロス: Oh, no, no, no, it's-it's not the lecture ah, I mind, umm.... (あぁ、違う違う。講演会のことじゃないよ。僕が気にしてるのは…)
レイチェル: Oh, please tell me it's not because I’m going with Mark. (あぁ、お願いだから、「私がマークと一緒に行くからじゃない」って言って。)
ロス: Oh, well... (あぁ、うーんと…)
レイチェル: Oh my God! Ross! (なんてこと! ロス!)
フレンズ3-14その5 で、マークが職場を変わると聞いて大喜びのロスでしたが、別れ際にマークが「土曜日に会おう。」と言っていました。
ロスは今、その話題を持ち出しています。
レイチェルは、at the lecture と言っていますね。
the という定冠詞がついているのは、「ロスも当然知っているはずの例のレクチャーよ。前に話したレクチャーのことよ。」というニュアンスでしょう。
It's not because A but because B というのはよく使われるフレーズですね。
Aだからではなく、Bだからだ。という理由を述べる文です。
この場合は、「僕が気にしてるのは、君がマークと一緒に行くから、という理由ではなくて…」とロスに答えて欲しい、ということです。
「土曜日にマークと一緒に講演会に行く」ということに不満そうなロス、そこで「講演会が問題なんじゃない」と言っているわけですから、気になっている理由はただ1つ、「マークと一緒に出かけること」なのは、疑う余地がありません。
またマークの話を持ち出されそうになったレイチェルは予防線を張って、「まさか、またマークのことでひっかかる、とか言うんじゃないでしょうね、お願いだからそれだけは言わないで。マークのことは理由じゃない、って言って!」と懇願しているわけです。
それに対して言葉を濁しているので、やっぱり理由はそれなのね!と言う感じで、レイチェルは、Oh my God! と言っています。
ロス: Well, I'm sorry, but ah, look, if you're not working with him anymore, why do you have to still do stuff with him? (あぁ、ごめんよ。でも、ねぇ、もし君が彼ともう一緒に働いていないのなら、どうして君はまだ彼とそういうことをしないといけないわけ?)
レイチェル: Because, he's my friend. (だって、彼は私の友達だもの。)
ロス: Okay, but do you really need another "friend"? I mean... (わかったよ。でも、君は本当にもう1人別の「友達」が欲しいの? つまり…)
レイチェル: Okay, well if I stop playing with Joey and Chandler, can I play with Mark? (じゃあ、そうね、もし私がジョーイやチャンドラーと遊ぶのをやめたら、マークと遊んでもいい?)
ロス: Is that funny? Am I supposed to be laughing? (それって面白いの? 僕は(今ここで)笑うことになってるの?[ここは僕が笑うべきところ?])
レイチェル: I don't know. You thought "See you Saturday" was funny. Look, honey, Mark is in fashion, okay? I like having a friend that I can share this stuff with. You guys would never want to go to a lecture with me. (さあね。あなたは「土曜日に会おう」が面白いって思ったんでしょ。ねぇ、ハニー。マークはファッション業界の人よ、そうでしょ? こういう(ファッション関係の)ことをシェアできる友達を持つのって素敵なの。あなたたちは、私と一緒に講演会に行きたいと思ったことなんてないでしょ。)
ロス: Pa-haa!! I would love to go with you. (プハー! 僕は(ぜひ)君と一緒に行きたいと思ってるよ。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Yeah, hey I-I have clothes. I even pick them out. I mean for, for all you know, I could be a fashion..... monger. (そうだよ。ねぇ、僕も服を持ってる。服を選ぶことだってする。つまり、ことによると、僕だって、ファッション・マンガー[ファッション屋]になることは可能なんだ。)
レイチェル: Okay. Honey, I would love for you to go with me. (Ross has a worried look on his face) What? (わかったわ、ハニー。あなたに私と一緒に来て欲しいわ。[ロスは心配気な表情を浮かべる] 何?)
ロス: What should I wear? Now I'm all nervous.
(何を着ていけばいいかな? 今、すっかりナーバスになってるんだ。)
do stuff というのは、漠然とした表現で、「ものごとをする」みたいな感じでしょうか。
今回みたいに、講演会に行くとか、そういうことをする、ということを、そう表現しているわけです。
子供のように「遊ぶ」 フレンズ3-7その34 で、play with という言葉は「子供の遊び」っぽいニュアンスがある、と書きました。
今回は、レイチェルはわざと、フレンズたちがよく使う hang out with ではなくて、play with を使っているようです。
friend という言葉を出したレイチェルに対して、do you really need another "friend"? とロスは言っています。
わざわざ another 「もう一人別の」と言っているのは、君にはもう男友達として、Joey や Chandler がいるだろ、と言いたいわけですね。
それを察したレイチェルは、限りなく子供のニュアンスに近い「遊び友達」のニュアンスを込めて、その二人と「遊ぶ」のをやめたら、他の「遊び友達」を作ってもいいでしょ?みたいに尋ねているようです。
まるで親が「新しいオトモダチを作らなくても、いまのオトモダチがいるじゃない。」と言ったのに対して、「じゃあ、ジョーイくんとチャンドラーくんと遊ぶのはやめる。今度はマークくんと遊ぶの。」と言っている子供のような雰囲気が漂っているような気もします。
Am I supposed to be laughing? について。
be supposed to... はフレンズによく登場するフレーズですが、「…することになっている、…することを予期(予想)されている」ということですね。
直訳すると、「僕は(今ここで)わははと笑うことになってるの?」みたいなことです。
冗談のつもりで言っているんだろうけど、笑えないね。僕を笑わせようとしてそういうことを言ってるの?、ここで僕は笑うところなのかな?、という感じです。
冗談めかして言っているようだけど、ちっとも笑えないよ、面白くもおかしくもないよ、と言いたいわけです。
ロスの「プハー」みたいな音が面白いです。
「なんだってぇ?、ご冗談でしょう」みたいな感じ。
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フレンズ3-10その22 で、レイチェルが、"I would love that!" と言っていました。
そのコメント欄で、「I would love that. は相手の申し出や誘いに、喜んで、とか、ぜひに、とかいう気持ちが出ている」というご意見をいただいたのですが、今回のロスのセリフもそういうニュアンスですね。
monger は複合語を作って、「…商人、…屋」という意味になります。
ironmonger だと「金物屋」、fishmonger だと「魚屋」。
日本語でも、その職業についている場合に、「私は経理屋です」「事務屋ですから」みたいに言ったりしますが、そういう感覚と似ているのでしょうか?
えらそうに、fashoinmonger にだってなれるさ、と言っておきながら、何を着て行っていいかわからない、とオロオロし始めるロス。
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2008年07月19日
義足とバイオニックフット フレンズ3-14その9
[Scene: A street, Chandler is kissing Ginger.]
ストリートで、チャンドラーはジンジャーとキスしている。
チャンドラー: Well, that's the best kiss I've had with anybody I've met in a men's room. (あぁ、今のは、男性トイレで会った人とのキスで最高のキスだよ。)
ジンジャー: Actually, me too. (実は、私もよ。)
チャンドラー: (sees her foot is in a slush puddle) Op, foot in a puddle, foot all in a puddle! ([彼女の足が雪解けの水たまりに入っているのを見て] おや、水たまりに足が。足がすっかり水たまりに入ってるよ。)
ジンジャー: Oh damn, I hate that! (あぁ、いやだ。そういうの[水に濡れるの]嫌い!)
チャンドラー: Yeah, we're gonna have to get you out of those shoes. (そうだね。その靴を脱がないといけないね。)
ジンジャー: Oh, don't worry about it. (あぁ、心配しないで。)
チャンドラー: No, really. You're gonna freeze. (いいや、ほんとに。君は凍えちゃうよ。)
ジンジャー: No, I'm not. (いいえ、凍えないわ。)
チャンドラー: You're not? What do you, what do you got a bionic foot? (凍えないの? 君は、君はバイオニックの足[サイボーグのような足]を持ってるの?)
ジンジャー: Someday. Maybe. (いつかね。多分。)
最初のチャンドラーのセリフが面白いですね。
ジンジャーとは男性トイレで出会ったのですが、男性トイレで会った人、というのは、普通は男性です。
恐らく男性トイレで会った人の中で唯一の女性がジンジャーだったでしょうから、男性とのキスと比べているわけで、褒め言葉にはなっていない気もします。
ただ、チャンドラーはゲイだと誤解されることが多いので、そういう意味では、男性のキスとの比較も、何やら真実味があるような(笑)、もしくは、ゲイと間違えられることが多いのを知っている観客にとっては笑えるセリフなのかな、と思います。
今までの人生で最高のキス、とか言ってしまうと、少々嘘っぽい感じもしますが、このチャンドラーのセリフは本当のことだろうし、なおかつユーモアもあるので、すごくチャンドラーらしいセリフだと思いますね。
ジンジャーも「私も」と返しているのですが、ジンジャーもいつも男性トイレに入るわけではないでしょうから、彼女にとっても「男子トイレで会った人とのキスで最高」なのは事実なわけでしょう。
それを、「今のキスは最高に素敵だった」「私も」みたいな普通のやり取りと同じように、me too. と答えているのがしゃれている、というか、面白いというか。
slush は「半解けの雪、雪解け、ぬかるみ」。
puddle は「水たまり」
get you out of those shoes は、その靴から君を取り出す、みたいなことですから、その濡れて冷たくなった靴から早く足を出さなきゃ、靴を脱がなきゃ、ということでしょう。
bionic は「生物工学の、バイオニックの」。
研究社 新英和中辞典には、
bionic=(口語) 超人的な、サイボーグ(cyborg)のような
という意味も載っています。
チャンドラーが言っているのは、そういうニュアンスですね。
ロングマン現代英英辞典には、
bionic [adjective]:
bionic arms, legs etc are electronic and therefore stronger or faster than normal arms etc - often used humorously
例) I swear Mom has bionic ears.
つまり、「バイオニック・アームやレッグとは、電子工学的なもので、そのために、通常の腕などよりもより強力でより動きが速い。しばしばユーモラスに使われる。」
例文は、「絶対に、ママはバイオニックの耳を持ってるよ。」
上の例文はユーモラスに使った例で、どんな秘密も知っているママに対して、日本語で言うところの地獄耳というか、何でもママには筒抜けになっていて、サイボーグみたいなすごい聴力の耳を持ってるに違いない、と言っているのですね。
冷たさを感じない、って、君の足は、サイボーグみたいな、生物工学を駆使した足を持っているのか?と尋ねているわけです。
彼なりのユーモアですね。
でも、実際は、前回のジョーイの話からわかるように、彼女は義足(an artificial leg)をつけているわけで、彼女は、「今はバイオニックフットじゃないけど、そのうちに、多分、そういうのになるわね。」みたいな返事をしています。
そういう意味では、(an) artificial leg と (a) bionic foot [leg] とには、イメージの違いがあるようですね。
artificial は、natural に対する言葉として、「人工的な、作り物の」という意味です。
バイオニック、というと、先端の生物工学を駆使した、見かけは本物そっくりの体の器官、本来の肉体と同じように脳の指示によって動く、というようなニュアンスが感じられます。
ですから、bionic foot の方が、より進化した義足のイメージで、近未来的な感じがするから、ジンジャーも、Someday. Maybe. 「いつか、多分(そういうものをつける日が来るかもね)。」と答えているのですね。
leg と foot の違いについて。
彼女の義足は、ジョーイが a log と間違えたくらいなので、脚全体が義足になっているのでしょう。
チャンドラーが見ていた時には、足の部分(つま先からかかと、足首までの部分)が雪に浸かっているのに冷たくない、と言っていたので、その「足」の部分がバイオニックなの?という意味で、foot を使っているのでしょうね。
チャンドラーは、ジンジャーが義足をつけている、ジンジャーの leg そのものが artificial であるなんて夢にも思っていない、ということです。
ただ、彼女が義足だとわかっている我々視聴者にしてみると、そのチャンドラーのジョークに笑ってもいいのかどうか…ちょっとギリギリのジョーク、という気もします。
さらりと、Someday. Maybe. と答えてみせた彼女の返事に救われる気はしますが。
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ストリートで、チャンドラーはジンジャーとキスしている。
チャンドラー: Well, that's the best kiss I've had with anybody I've met in a men's room. (あぁ、今のは、男性トイレで会った人とのキスで最高のキスだよ。)
ジンジャー: Actually, me too. (実は、私もよ。)
チャンドラー: (sees her foot is in a slush puddle) Op, foot in a puddle, foot all in a puddle! ([彼女の足が雪解けの水たまりに入っているのを見て] おや、水たまりに足が。足がすっかり水たまりに入ってるよ。)
ジンジャー: Oh damn, I hate that! (あぁ、いやだ。そういうの[水に濡れるの]嫌い!)
チャンドラー: Yeah, we're gonna have to get you out of those shoes. (そうだね。その靴を脱がないといけないね。)
ジンジャー: Oh, don't worry about it. (あぁ、心配しないで。)
チャンドラー: No, really. You're gonna freeze. (いいや、ほんとに。君は凍えちゃうよ。)
ジンジャー: No, I'm not. (いいえ、凍えないわ。)
チャンドラー: You're not? What do you, what do you got a bionic foot? (凍えないの? 君は、君はバイオニックの足[サイボーグのような足]を持ってるの?)
ジンジャー: Someday. Maybe. (いつかね。多分。)
最初のチャンドラーのセリフが面白いですね。
ジンジャーとは男性トイレで出会ったのですが、男性トイレで会った人、というのは、普通は男性です。
恐らく男性トイレで会った人の中で唯一の女性がジンジャーだったでしょうから、男性とのキスと比べているわけで、褒め言葉にはなっていない気もします。
ただ、チャンドラーはゲイだと誤解されることが多いので、そういう意味では、男性のキスとの比較も、何やら真実味があるような(笑)、もしくは、ゲイと間違えられることが多いのを知っている観客にとっては笑えるセリフなのかな、と思います。
今までの人生で最高のキス、とか言ってしまうと、少々嘘っぽい感じもしますが、このチャンドラーのセリフは本当のことだろうし、なおかつユーモアもあるので、すごくチャンドラーらしいセリフだと思いますね。
ジンジャーも「私も」と返しているのですが、ジンジャーもいつも男性トイレに入るわけではないでしょうから、彼女にとっても「男子トイレで会った人とのキスで最高」なのは事実なわけでしょう。
それを、「今のキスは最高に素敵だった」「私も」みたいな普通のやり取りと同じように、me too. と答えているのがしゃれている、というか、面白いというか。
slush は「半解けの雪、雪解け、ぬかるみ」。
puddle は「水たまり」
get you out of those shoes は、その靴から君を取り出す、みたいなことですから、その濡れて冷たくなった靴から早く足を出さなきゃ、靴を脱がなきゃ、ということでしょう。
bionic は「生物工学の、バイオニックの」。
研究社 新英和中辞典には、
bionic=(口語) 超人的な、サイボーグ(cyborg)のような
という意味も載っています。
チャンドラーが言っているのは、そういうニュアンスですね。
ロングマン現代英英辞典には、
bionic [adjective]:
bionic arms, legs etc are electronic and therefore stronger or faster than normal arms etc - often used humorously
例) I swear Mom has bionic ears.
つまり、「バイオニック・アームやレッグとは、電子工学的なもので、そのために、通常の腕などよりもより強力でより動きが速い。しばしばユーモラスに使われる。」
例文は、「絶対に、ママはバイオニックの耳を持ってるよ。」
上の例文はユーモラスに使った例で、どんな秘密も知っているママに対して、日本語で言うところの地獄耳というか、何でもママには筒抜けになっていて、サイボーグみたいなすごい聴力の耳を持ってるに違いない、と言っているのですね。
冷たさを感じない、って、君の足は、サイボーグみたいな、生物工学を駆使した足を持っているのか?と尋ねているわけです。
彼なりのユーモアですね。
でも、実際は、前回のジョーイの話からわかるように、彼女は義足(an artificial leg)をつけているわけで、彼女は、「今はバイオニックフットじゃないけど、そのうちに、多分、そういうのになるわね。」みたいな返事をしています。
そういう意味では、(an) artificial leg と (a) bionic foot [leg] とには、イメージの違いがあるようですね。
artificial は、natural に対する言葉として、「人工的な、作り物の」という意味です。
バイオニック、というと、先端の生物工学を駆使した、見かけは本物そっくりの体の器官、本来の肉体と同じように脳の指示によって動く、というようなニュアンスが感じられます。
ですから、bionic foot の方が、より進化した義足のイメージで、近未来的な感じがするから、ジンジャーも、Someday. Maybe. 「いつか、多分(そういうものをつける日が来るかもね)。」と答えているのですね。
leg と foot の違いについて。
彼女の義足は、ジョーイが a log と間違えたくらいなので、脚全体が義足になっているのでしょう。
チャンドラーが見ていた時には、足の部分(つま先からかかと、足首までの部分)が雪に浸かっているのに冷たくない、と言っていたので、その「足」の部分がバイオニックなの?という意味で、foot を使っているのでしょうね。
チャンドラーは、ジンジャーが義足をつけている、ジンジャーの leg そのものが artificial であるなんて夢にも思っていない、ということです。
ただ、彼女が義足だとわかっている我々視聴者にしてみると、そのチャンドラーのジョークに笑ってもいいのかどうか…ちょっとギリギリのジョーク、という気もします。
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2008年07月17日
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ジョーイ: All right!! Okay, it was, like, four years ago. Okay, Ginger and I had gone out a few times, and then this one weekend, we went up to her Dad's cabin. Just me, her, and her annoying little dog, Pepper. Well that night, I cooked this really romantic dinner.... (わかったよ! いいか、それは、そう、4年(くらい)前のことだった。ジンジャーと俺は2、3回デートしたんだ。それから、ある週末に、彼女のパパのキャビン[丸太小屋]に行ったんだ。ただ、俺と彼女と、彼女のうっとうしい子犬のペッパーだけだった。その夜、俺は実にロマンティックなディナーを作って…)
モニカ: You gave her food poisoning! (あなたの料理で彼女は食中毒を起こしたのね!)
ジョーイ: I wish. No. After dinner, me, her, and Pepper all fell asleep in front of the fire. Well, I woke up in the middle of the night and I saw that the fire was dying out. So, I picked up a log and threw it on. Or, at least what I thought was a log. (そうだったら良かったのに。違うんだよ。ディナーの後、俺と彼女とペッパーはみんな火の前で眠った。それで、夜中に俺は目が覚めて、火が消えかかっているのを見た。だから、俺は丸太を取り上げて、それを投げ入れたんだ。もしくは、少なくとも俺が丸太だと思ったものを投げ入れたんだ。)
フィービー: Oh my God! You threw Pepper on the fire! (なんてこと! あなたはペッパーを火に投げ入れたの!)
ジョーイ: I wish. See, I guess another thing I probably should've told you about Ginger is that she kinda has a ah, artificial leg. (そうだったら良かったのに。ねぇ、ジンジャーについて多分君たちに話しておくべきだったことがもう一つあるように思う。ジンジャーは…彼女は、その、人工の足[義足]をつけているんだよ。)
(Phoebe and Monica both stand up and gasp.)
フィービーとモニカは二人とも立ち上がって息をのむ。
モニカ: Oh my God! Joey, what did you do after you threw her leg on the fire? (なんてこと! ジョーイ、あなたは彼女の足を火に投げ入れた後、どうしたの?)
ジョーイ: I ran! (俺は走って逃げた!)
ジンジャー(Ginger)の飼っている犬の名前がペッパー(Pepper)。
ginger は「ショウガ」、pepper は「コショウ」で、どちらも料理番組の味付けに登場しそうなアイテムです。
「ここは笑うところ?」と思ったのですが、観客は特に笑っていませんねぇ。(どちらもよくある名前、なのか…)
food poisoning は「食中毒」。
このように、誰かが料理を作って、食べた人が食中毒になった場合には、give someone food poisoning と give を使って表現するんですね。
料理を作った人が、食べた人に、食中毒を「与えた」という感じになるようです。
I wish は「私は願う」ですから、モニカの言うように食中毒だったら良かったのに、それならいいのに、というニュアンスですね。
I wish は仮定法過去完了と結びついて、「(あの時)…だったら良かったのに(実際は…ではなかった)」という「過去に関する実現不可能な願望」を表すことがありますが、そのニュアンスです。
食中毒の方が「まだまし」だなんて…一体、ジョーイはどんなひどいことをしたんだ?と、さらに興味は深まります。
a log と言った後、Or, at least what I thought was a log. と言い換えています。
今、a log (1本の丸太)と言ったけど、丸太、または、少なくとも俺が丸太だと思ったもの、ということですね。
丸太というと、大きな感じがしますが、firewood (まき、薪(たきぎ))のようなもののことを言っているのでしょう。
その表現から、ジョーイが丸太だと思って何か別のものを火に投げ入れてしまった、ということがわかります。
丸太と思ったもの、といえば、その状況下で思いつくものは子犬くらいしかありませんよね。
よくもまぁそんなひどいことを!という感じで、子犬を火に投げ入れたの?と叫ぶのですが、それに対するジョーイの答えは、2度目の I wish.
「そうなら良かった、それの方がましだった」と言うのですから、いったい何を入れたんだ!?、それよりひどいって何だ!?と誰もが驚くわけです。
ジョーイは「何を」投げ入れたかを直接言わずに、ジンジャーに関するある事実を述べます。
artifical は「人工の」ですから、artificial leg は「義足」ですね。
それを聞いて二人は、ジョーイが丸太と間違えて、彼女の義足を火に投げ入れてしまった、という驚愕の事実を知るのです。
モニカもフィービーも、そして観客も、ジョーイがためらいながら言ったその a ah, artificial leg という言葉を聞いて、驚きの声を上げていますね。
英語でリスニングしている皆さんも、ここで一緒に驚くことが出来たでしょうか?
彼女は義足をつけている、と聞いて、丸太に似たものとはそれだったのか!というのがわかる仕組みになっているのですね。
確かに「ジョーイの人生の中で最大にひどい行い」と言っても過言ではありません。
セントラルパークで、あれほどまでにジンジャーから隠れていた理由がやっとわかりました。
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モニカ: You gave her food poisoning! (あなたの料理で彼女は食中毒を起こしたのね!)
ジョーイ: I wish. No. After dinner, me, her, and Pepper all fell asleep in front of the fire. Well, I woke up in the middle of the night and I saw that the fire was dying out. So, I picked up a log and threw it on. Or, at least what I thought was a log. (そうだったら良かったのに。違うんだよ。ディナーの後、俺と彼女とペッパーはみんな火の前で眠った。それで、夜中に俺は目が覚めて、火が消えかかっているのを見た。だから、俺は丸太を取り上げて、それを投げ入れたんだ。もしくは、少なくとも俺が丸太だと思ったものを投げ入れたんだ。)
フィービー: Oh my God! You threw Pepper on the fire! (なんてこと! あなたはペッパーを火に投げ入れたの!)
ジョーイ: I wish. See, I guess another thing I probably should've told you about Ginger is that she kinda has a ah, artificial leg. (そうだったら良かったのに。ねぇ、ジンジャーについて多分君たちに話しておくべきだったことがもう一つあるように思う。ジンジャーは…彼女は、その、人工の足[義足]をつけているんだよ。)
(Phoebe and Monica both stand up and gasp.)
フィービーとモニカは二人とも立ち上がって息をのむ。
モニカ: Oh my God! Joey, what did you do after you threw her leg on the fire? (なんてこと! ジョーイ、あなたは彼女の足を火に投げ入れた後、どうしたの?)
ジョーイ: I ran! (俺は走って逃げた!)
ジンジャー(Ginger)の飼っている犬の名前がペッパー(Pepper)。
ginger は「ショウガ」、pepper は「コショウ」で、どちらも料理番組の味付けに登場しそうなアイテムです。
「ここは笑うところ?」と思ったのですが、観客は特に笑っていませんねぇ。(どちらもよくある名前、なのか…)
food poisoning は「食中毒」。
このように、誰かが料理を作って、食べた人が食中毒になった場合には、give someone food poisoning と give を使って表現するんですね。
料理を作った人が、食べた人に、食中毒を「与えた」という感じになるようです。
I wish は「私は願う」ですから、モニカの言うように食中毒だったら良かったのに、それならいいのに、というニュアンスですね。
I wish は仮定法過去完了と結びついて、「(あの時)…だったら良かったのに(実際は…ではなかった)」という「過去に関する実現不可能な願望」を表すことがありますが、そのニュアンスです。
食中毒の方が「まだまし」だなんて…一体、ジョーイはどんなひどいことをしたんだ?と、さらに興味は深まります。
a log と言った後、Or, at least what I thought was a log. と言い換えています。
今、a log (1本の丸太)と言ったけど、丸太、または、少なくとも俺が丸太だと思ったもの、ということですね。
丸太というと、大きな感じがしますが、firewood (まき、薪(たきぎ))のようなもののことを言っているのでしょう。
その表現から、ジョーイが丸太だと思って何か別のものを火に投げ入れてしまった、ということがわかります。
丸太と思ったもの、といえば、その状況下で思いつくものは子犬くらいしかありませんよね。
よくもまぁそんなひどいことを!という感じで、子犬を火に投げ入れたの?と叫ぶのですが、それに対するジョーイの答えは、2度目の I wish.
「そうなら良かった、それの方がましだった」と言うのですから、いったい何を入れたんだ!?、それよりひどいって何だ!?と誰もが驚くわけです。
ジョーイは「何を」投げ入れたかを直接言わずに、ジンジャーに関するある事実を述べます。
artifical は「人工の」ですから、artificial leg は「義足」ですね。
それを聞いて二人は、ジョーイが丸太と間違えて、彼女の義足を火に投げ入れてしまった、という驚愕の事実を知るのです。
モニカもフィービーも、そして観客も、ジョーイがためらいながら言ったその a ah, artificial leg という言葉を聞いて、驚きの声を上げていますね。
英語でリスニングしている皆さんも、ここで一緒に驚くことが出来たでしょうか?
彼女は義足をつけている、と聞いて、丸太に似たものとはそれだったのか!というのがわかる仕組みになっているのですね。
確かに「ジョーイの人生の中で最大にひどい行い」と言っても過言ではありません。
セントラルパークで、あれほどまでにジンジャーから隠れていた理由がやっとわかりました。
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2008年07月15日
晴山氏がブログにコメントして下さいました
嬉しいお知らせです。
一昨日、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました という記事を書きました。(晴山陽一さんは、幻冬舎「英語ベストセラー本の研究」の著者の方です。)
その私の書いた記事に、ご本人の晴山陽一さんが、コメントを入れて下さいました!
晴山さんのお優しいお人柄が感じられる素敵なコメントです。
晴山さん、ありがとうございます!
(晴山さんの最新のコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。)
いつも応援して下さる読者の方々に、その驚きと喜びをお伝えしたくて…。
その記事のコメント欄 を読んでいただけると嬉しいです!
なお、いつものフレンズ解説記事は、この下(↓)に投稿しています。
今日は、久しぶりに「調べたがり屋の Rach」の本領発揮か!?という内容です。
こういう記事は、「面白い」と思う方と、「そんなこと調べて何になる?」という方の真っ二つに分かれるタイプの記事なのですが…(笑)。
私自身がこういうのを調べるの、大好き!なんですよね…。(すみません)
拙著 p.64 「サブカルネタの調べ方」に書いてあることを実際に行うとこうなる…という実例になっているかな、と思います。
一昨日、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました という記事を書きました。(晴山陽一さんは、幻冬舎「英語ベストセラー本の研究」の著者の方です。)
その私の書いた記事に、ご本人の晴山陽一さんが、コメントを入れて下さいました!
晴山さんのお優しいお人柄が感じられる素敵なコメントです。
晴山さん、ありがとうございます!
(晴山さんの最新のコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。)
いつも応援して下さる読者の方々に、その驚きと喜びをお伝えしたくて…。
その記事のコメント欄 を読んでいただけると嬉しいです!
なお、いつものフレンズ解説記事は、この下(↓)に投稿しています。
今日は、久しぶりに「調べたがり屋の Rach」の本領発揮か!?という内容です。
こういう記事は、「面白い」と思う方と、「そんなこと調べて何になる?」という方の真っ二つに分かれるタイプの記事なのですが…(笑)。
私自身がこういうのを調べるの、大好き!なんですよね…。(すみません)
拙著 p.64 「サブカルネタの調べ方」に書いてあることを実際に行うとこうなる…という実例になっているかな、と思います。
映画スターのジンジャーって誰? フレンズ3-14その7
ジョーイが入ってきて、
ジョーイ: Is ah, is Chandler around? (チャンドラーはこのあたりにいる?)
モニカ: No, umm, he met some girl at the coffee house. (いいえ、彼はコーヒーハウスで、ある女の子に会ってね。)
ジョーイ: Oooh. ([怯えたように]おぉー。)
モニカ: Yeah, Ginger something. (そう、「ジンジャー・なんとか」って人よ。)
ジョーイ: Nooo. No, no, ah, are you sure it wasn't something that sounded like Ginger, like ah, "Gingeer"? (違う、違うよ。ジンジャーみたいに聞こえる何か(他の名前)、例えば、ジンジアとか、じゃないって自信ある?)
モニカ: No, it was Ginger. I remember because when he told me, I said: (singing) The movie star (いいえ。ジンジャーだったわ。私、覚えてるもの。だって、チャンドラーが私に(彼女のことを/彼女の名前を)話した時、私はこう言ったのよ。[歌いながら] ザ・ムービー・スター♪)
ジンジャーじゃなくて、他のジンジアとかって名前じゃないの?というジョーイ。
「絶対、ジンジャーっていう名前だった、って自信ある? 言い切れる?」みたいに尋ねていますね。
「もしかしてその名前間違ってるんじゃないの?」には、「どうか別の名前であって欲しい」という気持ちが滲み出ています。
でも、モニカは、絶対にジンジャーだった、だってその時に、私は The movie star って歌ったからね、と言っているのですが…。
モニカのセリフの流れで言うと、Ginger という名前と The movie star というそのテーマソングのようなものに密接な関係があるらしいことがわかりますね。
サーチボックスに、
Ginger "the movie star"
または、
Ginger the-movie-star
と入れて検索してみたら、Gilligan's Island という言葉をいくつも見かけました。
Gilligan's Island というのはドラマのタイトルのようです。
そのドラマについて詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Gilligan's Island
IMDb: "Gilligan's Island" (1964) TV series 1964-1967
60年代のアメリカのシットコムのようですね。
(Google での検索方法について)
"the movie star" のように「二重の引用符でくくる」方法を「フレーズ検索」と言います。
日向清人先生のブログ「ビジネス英語雑記帳」 の 語学に役立つGoogle検索テクニック という記事で、フレーズ検索を始め様々な検索方法を詳しく紹介して下さっていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
ちなみに、the-movie-star とハイフンでくくると、「二重の引用符でくくる」のと同じような「フレーズ機能」があるそうです。
(Gilligan's Island の話に戻ります)
上のウィキペディアの Cast の項目の5人目に、
Tina Louise as Ginger Grant, the movie star.
と書いてあります。
the movie star の Ginger Grant を演じているのが、Tina Louise という女優さんだ、ということですね。
上のウィキペディアの In popular culture という項目には、フレンズで Ginger の名前が言及されたことは残念ながら書いてありません。
モニカが「歌っている」ことから、オープニングテーマか何かだろうと当たりをつけて、YouTube で探してみました。
やはり想像通り、オープニングに the movie star というフレーズが出てくるようです。
ここでは、YouTube にリンクははりませんが、そのオープニングの内容だけ触れておきます。
Gilligan's Island のオープニングで、キャストの紹介があります。
船の操舵輪と思われるものの中に、キャストの写真が映ります。
AND ALSO STARRING TINA LOUISE AS GINGER
と文字が出た時に、
♪the movie star♪という歌詞が流れます。
ちょうどモニカが歌ったのと同じ感じの音程で、モニカはそのオープニングの部分を真似したようですね。
ウィキペディアでは、さらにジンジャー個人のページもあります。
Wikipedia 英語版: Ginger Grant
ウィキペディアの説明によると、「ジンジャーは、自分がかつて映画スターであったことを示唆するために、共演したことのある、または面識のある大スターの名前を挙げたりする」人のようです。
だから、「映画スターのジンジャー」みたいなニックネームになっているのですね。
ということで、名前を聞いた時に、Gilligan's Island のジンジャーを思い出して、the movie star って、私、歌ったもの、だから、ジンジャーという名前で間違いないわ、とモニカは言っている、ということです。
ちなみに、DVDの日本語訳では「(確かにジンジャーよ。) ジンジャー・ロジャースと一緒よ。」と訳されていました。
ジンジャー・ロジャースという映画スターが実際にいるんですね(↓)。
Wikipedia 日本語版: ジンジャー・ロジャース
DVDの日本語訳を作るに当たっては、例え字数制限、秒数制限がないとしても、「ギリガンズ・アイランドのジンジャー・グラント」では何のことかわかりませんよね。
「ギリガンズ・アイランドのジンジャー・グラントよ。ほら、あのドラマのオープニングでジンジャーの紹介の時に、♪ザ・ムービースター♪って歌うでしょ、あの歌を私、その時歌ったもの。」という説明だとあまりにも長すぎますし、それを説明したところで、ピンと来る日本人はほとんどいないだろうと。
ですから、今回 DVDの日本語訳で、実際にいる映画女優の名前を使ったのは、自然な流れ、というか、これしか方法がない、のですね。
話の流れとしては、「ジンジャーという名前の有名人を思い出したから、絶対にジンジャーだった。」というモニカの主張がわかればいいわけですから。
ただ今回ここにこだわってみたのは、シットコムであるフレンズが、また「別のシットコムネタ」を持ってきたのが面白かったのと、様々な検索機能や Wikipedia、YouTube などのお陰で、そのドラマを見たことない(そういうドラマがあることすら知らなかった)私が、♪The movie star♪の元ネタに辿り着けたのが嬉しかったからですね。
本当に便利な時代になりました。
ジョーイ: Aww, man! That's the girl I was hiding from. When she finds out he's my roommate, she's gonna tell him what I did. (あぁ、なんてことだ! その子から俺は隠れていたんだ[その子が、僕が隠れようとしていた女の子なんだ]。チャンドラーが俺のルームメートだと彼女にわかった時、彼女は俺がしたことをチャンドラーに言うだろうな。)
モニカ: Well, what did you do? (ねぇ、あなたは何をしたの?)
ジョーイ: What, oh, oh, oh, no, no, I can't, I can't tell you that, it's like the most awful, horrible thing I've ever done my whole life. (何って、あ、だめだめ。俺は、俺は言えないよ。俺が人生で今までしてきたことの中で、一番ひどくて最悪のことって感じなんだ。)
モニカ: Y'know what, don't tell us. We'll just wait until Chandler gets home, (to Phoebe) because it'll be more fun that way. (ねぇ、言わないで。私たちは、チャンドラーが帰ってくるのをただ待つことにするわ。[フィービーに] だってその方がずっと面白いでしょ?)
人生で最悪と言っていいほどひどいことを彼女にした、というジョーイ。
話したがらないジョーイに対して、「じゃあ、ジョーイが言わなくてもいいわ。帰ってきたチャンドラーに聞いた方がもっと面白くなるもんねー」などといじわるを言うモニカです。
この上の部分、英語の解説として特に書くことが見当たりませんので、あっさり流します。(わかりにくい部分などありましたら、質問して下さい。)
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ジョーイ: Is ah, is Chandler around? (チャンドラーはこのあたりにいる?)
モニカ: No, umm, he met some girl at the coffee house. (いいえ、彼はコーヒーハウスで、ある女の子に会ってね。)
ジョーイ: Oooh. ([怯えたように]おぉー。)
モニカ: Yeah, Ginger something. (そう、「ジンジャー・なんとか」って人よ。)
ジョーイ: Nooo. No, no, ah, are you sure it wasn't something that sounded like Ginger, like ah, "Gingeer"? (違う、違うよ。ジンジャーみたいに聞こえる何か(他の名前)、例えば、ジンジアとか、じゃないって自信ある?)
モニカ: No, it was Ginger. I remember because when he told me, I said: (singing) The movie star (いいえ。ジンジャーだったわ。私、覚えてるもの。だって、チャンドラーが私に(彼女のことを/彼女の名前を)話した時、私はこう言ったのよ。[歌いながら] ザ・ムービー・スター♪)
ジンジャーじゃなくて、他のジンジアとかって名前じゃないの?というジョーイ。
「絶対、ジンジャーっていう名前だった、って自信ある? 言い切れる?」みたいに尋ねていますね。
「もしかしてその名前間違ってるんじゃないの?」には、「どうか別の名前であって欲しい」という気持ちが滲み出ています。
でも、モニカは、絶対にジンジャーだった、だってその時に、私は The movie star って歌ったからね、と言っているのですが…。
モニカのセリフの流れで言うと、Ginger という名前と The movie star というそのテーマソングのようなものに密接な関係があるらしいことがわかりますね。
サーチボックスに、
Ginger "the movie star"
または、
Ginger the-movie-star
と入れて検索してみたら、Gilligan's Island という言葉をいくつも見かけました。
Gilligan's Island というのはドラマのタイトルのようです。
そのドラマについて詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Gilligan's Island
IMDb: "Gilligan's Island" (1964) TV series 1964-1967
60年代のアメリカのシットコムのようですね。
(Google での検索方法について)
"the movie star" のように「二重の引用符でくくる」方法を「フレーズ検索」と言います。
日向清人先生のブログ「ビジネス英語雑記帳」 の 語学に役立つGoogle検索テクニック という記事で、フレーズ検索を始め様々な検索方法を詳しく紹介して下さっていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
ちなみに、the-movie-star とハイフンでくくると、「二重の引用符でくくる」のと同じような「フレーズ機能」があるそうです。
(Gilligan's Island の話に戻ります)
上のウィキペディアの Cast の項目の5人目に、
Tina Louise as Ginger Grant, the movie star.
と書いてあります。
the movie star の Ginger Grant を演じているのが、Tina Louise という女優さんだ、ということですね。
上のウィキペディアの In popular culture という項目には、フレンズで Ginger の名前が言及されたことは残念ながら書いてありません。
モニカが「歌っている」ことから、オープニングテーマか何かだろうと当たりをつけて、YouTube で探してみました。
やはり想像通り、オープニングに the movie star というフレーズが出てくるようです。
ここでは、YouTube にリンクははりませんが、そのオープニングの内容だけ触れておきます。
Gilligan's Island のオープニングで、キャストの紹介があります。
船の操舵輪と思われるものの中に、キャストの写真が映ります。
AND ALSO STARRING TINA LOUISE AS GINGER
と文字が出た時に、
♪the movie star♪という歌詞が流れます。
ちょうどモニカが歌ったのと同じ感じの音程で、モニカはそのオープニングの部分を真似したようですね。
ウィキペディアでは、さらにジンジャー個人のページもあります。
Wikipedia 英語版: Ginger Grant
ウィキペディアの説明によると、「ジンジャーは、自分がかつて映画スターであったことを示唆するために、共演したことのある、または面識のある大スターの名前を挙げたりする」人のようです。
だから、「映画スターのジンジャー」みたいなニックネームになっているのですね。
ということで、名前を聞いた時に、Gilligan's Island のジンジャーを思い出して、the movie star って、私、歌ったもの、だから、ジンジャーという名前で間違いないわ、とモニカは言っている、ということです。
ちなみに、DVDの日本語訳では「(確かにジンジャーよ。) ジンジャー・ロジャースと一緒よ。」と訳されていました。
ジンジャー・ロジャースという映画スターが実際にいるんですね(↓)。
Wikipedia 日本語版: ジンジャー・ロジャース
DVDの日本語訳を作るに当たっては、例え字数制限、秒数制限がないとしても、「ギリガンズ・アイランドのジンジャー・グラント」では何のことかわかりませんよね。
「ギリガンズ・アイランドのジンジャー・グラントよ。ほら、あのドラマのオープニングでジンジャーの紹介の時に、♪ザ・ムービースター♪って歌うでしょ、あの歌を私、その時歌ったもの。」という説明だとあまりにも長すぎますし、それを説明したところで、ピンと来る日本人はほとんどいないだろうと。
ですから、今回 DVDの日本語訳で、実際にいる映画女優の名前を使ったのは、自然な流れ、というか、これしか方法がない、のですね。
話の流れとしては、「ジンジャーという名前の有名人を思い出したから、絶対にジンジャーだった。」というモニカの主張がわかればいいわけですから。
ただ今回ここにこだわってみたのは、シットコムであるフレンズが、また「別のシットコムネタ」を持ってきたのが面白かったのと、様々な検索機能や Wikipedia、YouTube などのお陰で、そのドラマを見たことない(そういうドラマがあることすら知らなかった)私が、♪The movie star♪の元ネタに辿り着けたのが嬉しかったからですね。
本当に便利な時代になりました。
ジョーイ: Aww, man! That's the girl I was hiding from. When she finds out he's my roommate, she's gonna tell him what I did. (あぁ、なんてことだ! その子から俺は隠れていたんだ[その子が、僕が隠れようとしていた女の子なんだ]。チャンドラーが俺のルームメートだと彼女にわかった時、彼女は俺がしたことをチャンドラーに言うだろうな。)
モニカ: Well, what did you do? (ねぇ、あなたは何をしたの?)
ジョーイ: What, oh, oh, oh, no, no, I can't, I can't tell you that, it's like the most awful, horrible thing I've ever done my whole life. (何って、あ、だめだめ。俺は、俺は言えないよ。俺が人生で今までしてきたことの中で、一番ひどくて最悪のことって感じなんだ。)
モニカ: Y'know what, don't tell us. We'll just wait until Chandler gets home, (to Phoebe) because it'll be more fun that way. (ねぇ、言わないで。私たちは、チャンドラーが帰ってくるのをただ待つことにするわ。[フィービーに] だってその方がずっと面白いでしょ?)
人生で最悪と言っていいほどひどいことを彼女にした、というジョーイ。
話したがらないジョーイに対して、「じゃあ、ジョーイが言わなくてもいいわ。帰ってきたチャンドラーに聞いた方がもっと面白くなるもんねー」などといじわるを言うモニカです。
この上の部分、英語の解説として特に書くことが見当たりませんので、あっさり流します。(わかりにくい部分などありましたら、質問して下さい。)
(Rach からのお願い)
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