2008年07月13日

晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました

このブログの過去記事、晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)(その2) で、晴山さんの著書、英語ベストセラー本の研究 (晴山陽一 著) について語らせていただきました。

その晴山氏のホームページ、晴山陽一オフシャルサイト の、私の本棚から のページで、なんと、私の著書、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています!
晴山さん、本当にありがとうございます!!

晴山さんのサイトは「お気に入り」に登録していたのですが、ブログではなくホームページなので、それほど頻繁には更新されないだろう…と毎日チェックしてはいませんでした(すみません)。
今日、ふと、サイトのトップページを見ると、
What's New のコーナーに、
■2008.07.07■ 「私の本棚から」に、久しぶりに1冊を追加しました。
と書かれているのを発見。
「へぇ〜、おすすめの本が1冊増えたんだぁ…どんな本なんだろう?」と思って、私の本棚から のページを見て、ずっと下にスクロールしていくと、自分の本のことが書いてあったので、「うっそ〜!」と叫び、腰を抜かすほど驚きました(本当です)。

晴山さんは7月末に、三笠書房から「使える英語 すごいノウハウ」という本を出版されるそうです。
その本でフレンズをおすすめされているそうで、それに関連して、私の本のことを紹介して下さっているのです。
さらに嬉しいことに、私のこのブログへもリンクをはって下さっています。
紹介文もとても素敵に書いて下さっていて、本当に感謝の言葉もありません。

先日、晴山さんの本についてこのブログで語った時、
日経ビジネスオンラインの、
晴山陽一の「本で変わる、あなたの英語」 ベストセラー英語本から見えてきたもの
というコラムの、
第1回 ベストセラー英語本は語る〜 最初の課題は「学習への抵抗感」なのだ へリンクをはらせていただきました。
その時に、トラックバックさせていただいたので、私のブログの記事を読んで下さったのかなぁ?とも思います。

晴山さんの本を読んだ感想を、晴山さんご本人に読んでいただけるだけでも光栄です。
その上、私がブログの記事で「私の学習法や、拙著に書いたことと通じる部分がある」と書いたのをご覧になって、わざわざ私の本を購入して下さって、読んで下さった…わけですよね?
そしてさらには、こんなに素敵にご自分のサイトで紹介して下さったなんて…。
こんなに誉れなことはありません。

ご本人にどうやってこのお礼の気持ちを伝えたら良いのかわかりません。(この記事を「日経ビジネスオンライン」にトラックバックするのはちょっと筋違いのような気がしますし…)
いつかこの記事を晴山さんに見ていただく日が来るのを信じて、ここでお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!!


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(追記)
この記事のコメント欄に、晴山陽一さんご本人から、コメントをいただきました。
その他にも、以下の記事でコメントを下さっています。
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10

そして、とても嬉しいことに、私にサイン本(!)を送って下さいました。
その本について語った記事はこちら(↓)。
晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)
「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)
「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで

晴山さん、本当にありがとうございます!
posted by Rach at 12:54| Comment(16) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月12日

ウィジャボードという霊感ボードゲーム フレンズ3-14その6

[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe and Monica are playing with a Ouija board, Phoebe's beeper goes off and Monica screams.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーとモニカは、ウィジャボードで遊んでいる。フィービーのポケベルが鳴り出して、モニカは叫ぶ。
フィービー: Oh. (takes her beeper puts in a pot, covers it, and puts the
pot in the oven) (あぁ。[ポケベルを取り出して、鍋に入れてそれにフタをし、その鍋をオーブンに入れる]
モニカ: Y'know those are a delicacy in India. (ねぇ、それはインドの珍味ね。)
フィービー: Yeah, that was Leslie calling again to see if we can get back together. That's the 20th time today! Yeah, good luck, Leslie. (そうね。さっきのは、またレスリーが電話してきたのよ。私たちが元に戻れるかどうかを知るためにね。今ので今日20回目だわ! グッドラック、レスリー。)
モニカ: Wow, she must've hurt you pretty bad, huh? (まぁ。彼女はあなたをずいぶんとひどく傷つけたに違いないわね。)
フィービー: Well, yeah. Y'know, we were best friends, ever since we were little. Our moms worked on the barge together. (えぇ、そうよ。ほら、私たちは親友だったの。小さい頃から。私たちのママがバージ[はしけ、平底の荷船]で一緒に働いていたのよ。)
モニカ: Oh, you two must've been so cute, running around on a barge. (まぁ。あなたたち二人は、バージの上を走り回ったりして、すごく可愛かったに違いないわね。)
フィービー: You never run on a barge! (バージの上を走っちゃいけないのよ!)

Ouija board(ウィジャボード)について。
これは簡単に言うと「こっくりさん」みたいな感じの霊感ゲームのようです。
フィービーは霊感の強い人ですから、こういうゲームもよくするのでしょう。
詳しくはウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ウィジャボード
Wikipedia 英語版: Ouija
上の英語版ウィキペディアの In popular culture のトップバッターに、
On some episodes of Friends, Phoebe and Monica can be seen playing with a Ouija board.
という説明が出ています。
some episodes ですから、フレンズでは今回の 3-14 以外にも出てくるようですね。

英辞郎で、Ouija board を調べると、かなり詳しい説明が書いてあります。
英辞郎の語義説明の最後に、
「ボードゲームではモノポリーに次ぐ売上高を誇る。」
とありますが、それほどまでにメジャーなボードゲームなのですね。
(モノポリー(Monopoly)については、フレンズ2-23その17+Monopolyの話 で触れました。)

そういう霊感ゲームをやっている時に、突然音がすると誰でもビビリますよね(笑)。
ホラー映画を見ている時と同じです。
だからここでは、「モノポリーではなくて、ウィジャボードをやっていたから、必要以上に音に驚いた」のがポイントなのです。

delicacy について。
「デリカシー」は日本語になっていて、「繊細(さ)、敏感」「神経の細かいこと、心づかい、思いやり」という意味ですが、上のセリフでは「珍味、ごちそう」という意味で使われています。
そういう「珍味」という意味の場合だけ、可算名詞(countable)になりますね。
上のセリフでも a が付いているので、「繊細」などと言うような抽象的な意味でないことがわかります。
ロングマン現代英英辞典では、
delicacy [noun]: (plural delicacies)
[countable] something good to eat that is expensive or rare
例) Snails are considered a delicacy in France.

つまり、「食べられる[食用に適する]もので、高価またはレアなもの」。
例文は、「フランスでは、カタツムリは珍味だとみなされている。」
…つまり、エスカルゴのことですね。

うるさく鳴るポケベルを、鍋に入れてさらにはオーブンに入れたので、「ポケベルをオーブンで焼く料理でも作るの?、それはインドかどこかの珍味なのかしら?」とジョークを言っているわけです。

barge は「平底の荷船、はしけ」。
以下のウィキペディアに写真があります。
Wikipedia 日本語版: 艀
Wikipedia 英語版: Barge

モニカは小さな二人が「わーい!」といいながら駆け回っている姿を想像しているのでしょう。
きっと可愛かったんでしょうねぇ…と言っているのですが、フィービーは「バージの上は走っちゃいけないのよ!」ときつい調子でとがめています。
船ですから、下手したら川に落ちてしまいますから、Don't run! といつもきつい調子でママたちに注意されていたのでしょうね。
モニカはただ単にイメージとして話しているだけですから、そんなに怒らなくても、という感じなのですが。
「あなたはバージの怖さってものをわかってないのよ、これだから素人は困るわね」とでも言いたそうなフィービーに笑えます。


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posted by Rach at 08:35| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月10日

今回はアマゾンで168位

先日の記事、日経新聞1面広告(2回目)掲載されました で、7月8日(火)に、日経新聞の1面に広告が掲載されたことをお伝えしました。

その日の夜の 22:45 にネット書店のアマゾン(Amazon.co.jp)を見ると、

Amazon.co.jp ランキング: 本で168位

でした。
本の総合ランキングで 168位、ということです。
これが今回の最高順位のようですね。

4月の広告掲載時の、アマゾンで115位!? には及びませんでしたが、それでも、こんなにランキングが上がってくれて、著者としては本当に嬉しいです。
購入して下さった皆様、本当にありがとうございます!

また、以前にも、アマゾンの「ヒット商品」にランクイン という記事でご説明させていただきましたが、アマゾンには、「ヒット商品」というコーナーがあります。
「過去24時間に最も売上が伸びた商品を紹介」するコーナーです。
上記の「本の総合ランキング 168位」の時、前日からの伸び率も高かったようで、ヒット商品のランキングでは、

5. ↑6,821% 本の売上ランキング: 168 (昨日の売上ランキングは11,628でした)

と表示されていました。
つまり、「アマゾンの中で一日で売上が最も伸びた本の 5位」だった、ということです。

この「ヒット商品」という項目は、広告を出したことでどれだけの効果があったか、というのを確認するのにとても良い指標です。
これを見ても、今回2回目の広告を出させていただけたことは、とてもありがたいことだと思いました。
その本のフォローアップのためにも、これからもこのブログを頑張って続けて行きたいと思います。
これからもどうかよろしくお願いいたします。


いつも、広告を出すと、アマゾンのランキングの話ばかりしてすみません。
今日は、この下(↓)に、フレンズ解説記事を投稿しております。


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posted by Rach at 15:04| Comment(0) | 著書1冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

仕事第一 フレンズ3-14その5

[Scene: Rachel's office, Mark is packing his stuff into a box.]
レイチェルのオフィス。マークは自分の荷物を箱につめているところ。
レイチェル: I've got some bad news. (ちょっと悪いニュースがあるのよ。)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I can get a quick bite to eat, but then I have to come back up here. (ちょっと食事をすることは可能なんだけど、でも、それから、ここに戻ってこないといけないの。)
ロス: Come on, sweetie! You've had to work late every night for the past two weeks. What is it this time? (待ってよ、ハニー! この2週間、ずっと毎晩遅くまで働かないといけなかったじゃないか。今度は何なの?)
マーク: Actually, it's kinda my fault. I-I quit today. (実は、僕のせいなんだ。今日、辞めるんだよ。)
Ross: (to Rachel) But work comes first! (to Mark) Oh hey, but that's sad about you, though. What happened? What happened? Burn out? Burn all out, did ya? ([レイチェルに] でも、仕事が第一だからね! [マークに] ねぇ、でも、それって君には悲しいことだけどね。何があったの? 何が起こったの? 燃え尽きた? 全て燃え尽きたのかな?)
レイチェル: Nooo, he's leaving for a better job. (違うわ。彼はより良い仕事につくために、ここを去るのよ。)
ロス: Oh well, that's great, so I guess this is ah, this is goodbye then. Huh? (picks a pad up off Rachel's desk and tosses it into his box) Goodbye. (あぁ、それは良かったね。それじゃあ、これで、これでさよならなんだね。そうだろ? [レイチェルの机からパッドを取り上げて、彼の箱の中に投げ入れる] さよなら。)
マーク: Okay, then. (わかった、それじゃあ。)
ロス: Okay. (あぁ。)
レイチェル: Well, we're gonna miss you around here. (あぁ、私たち、あなたがここにいなくて寂しくなるわね。)
マーク: Yeah, me too. (そうだね、僕もだよ。)
(Rachel goes to hug him but Ross is holding one of her hands and doesn't let go, so she can only put one arm around him.)
レイチェルはマークをハグしに行くが、ロスはレイチェルの手の一方をつかんで、彼女を行かせない。それでレイチェルは片腕を彼に回すことができるだけである。
マーク: So, see ya on Saturday. (じゃあ、土曜日に会おう。)
レイチェル: Yeah, you bet! (えぇ、もちろん!)
(Ross is shocked, but Rachel drags him out of the office.)
ロスはショックを受けるが、レイチェルが彼をオフィスの外に引っ張り出す。

get a bite to eat は「軽く食べる」。
bite は動詞では「かむ」で、名詞では「かむこと」、そこから「軽食」という意味にもなります。
bite に quick がついているので、すばやく軽食を取る、ということになりますね。

come first を直訳すると「最初に来る」ですから、「何よりも優先である、一番大切である」という意味になります。
フレンズ2-20その17 では、
ロス: You know, a boy and a girl. Hopefully, the girl will come first, so Ben won't feel competitive. (そうだね、男の子と女の子だ。できれば、女の子が先に生まれて欲しいな。そうすれば、ベンが対抗意識を燃やさないだろうから。)
というセリフがありましたが、これはまさに文字通り「最初に来る、最初に生まれてくる」という意味で使われていますね。
その時の解説では、Profits come first. 「利益優先」という言葉についても触れています。

come first で思い出すのが…。
人気ブログランキングではおなじみの、TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生のご著書、
TOEICテスト 新・最強トリプル模試 (中村紳一郎、Susan Anderton、神崎正哉、小林美和 著) (新・最強トリプル模試シリーズ3冊あるうちの1冊目)の第2回 Part 4 のナレーションに、以下の文章が出てきます。(トランスクリプションは 解答と解説の p.144)

飛行機の着陸許可が下りない、という機長のアナウンスの最後、
We're very sorry for the inconvenience, but remember, with Sky Way Air your safety comes first. (ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、スカイウェイエアーは皆様の安全を第一に考えておりますことをご理解ください。)

この your safety comes first というのが、今回のロスの work comes first と全く同じニュアンスですね。
なんとなく top priority 「最優先(事項)」などのような言葉を使いたくなりそうですが、come first の方がずっとシンプルでいいですよね。
また、We're very sorry for the inconvenience というフレーズも、電車・バスが遅れる、飛行機が飛ばない、などのトラブルがあった場合のナレーションの頻出語句ですよね。

すぐに仕事に戻ると聞いて怒っていたロスですが、マークがやめると聞いて手のひらを返したように、「昼食を早く切り上げるのはいやだけど、でも、仕事は何より大事だからね!」と急に理解を示しているのです。

burn out は「バーンアウト」とカタカナで書いても何となく意味は通じるでしょうか。
「燃え尽きる、(エネルギー・活力)を使い果たす」という意味ですね。
「あしたのジョー」での矢吹丈のセリフ、「燃えたよ、燃え尽きた…真っ白にな…」を思い出すのは私だけ?(笑)
leave は「立ち去る」で、for は方向を表す前置詞ですから、「より良い仕事へと去る、より良い仕事につくためにここを去る」ということです。

ここでのロスの言葉や態度、ちょっと大人気(おとなげ)ない気もするのですが…。
ロスにとってマークへのヤキモチはそれほど激しかった、ということでしょう。

I miss you. は「あなたがいないと寂しく思う」で、I love you. や I want you. などと同じように愛のセリフとしてよく登場しますね。
we're gonna miss you around here. の場合は、今は目の前にマークがいるけれど、マークが転職してしまって、この仕事場であなたを見かけなくなったら、きっと同僚の私たちは寂しく思うことになるわね、という感じです。

これでマークとは永遠のさよならだ!と喜んだのもつかの間、マークがレイチェルに、"see ya on Saturday." と言うのでロスはショックを受けています。
この後、またモメそうな予感…(笑)。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


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posted by Rach at 14:33| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月08日

日経新聞1面広告(2回目)掲載されました

本日、2008年7月8日(火)の日本経済新聞の第1面の書籍広告欄に、私の著書、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の広告が掲載されました!

過去記事、日経新聞1面に広告が掲載されました でご報告させていただきましたように、4月19日(土)に一度、1面広告を出させていただいたので、今回は2回目となります。
8個並んでいる広告の左から4番目、ちょうど真ん中部分に位置しています。

広告の内容は前回とはかなり異なっています。
前回は縦書き、今回は横書き、という違いもあるのですが、今回は特に本の内容を詳しく説明することに重点を置きました。
そのため、本のタイトルの文字が小さくなってしまったし、説明の部分も文字が大変細かいのですが、この本のウリはどこか?という部分は、かなり盛り込めたと思っています。

本を出してから、「シットコム(sitcom)」という言葉の認知度が大変低いことに気付きました(笑)。
英単語としては、普通に英和辞典にも載っているような言葉ですが、確かに日本語としてはあまりメジャーではない言葉で、「知っている人は知っている」というレベルの言葉かもしれません。

私なりにインパクトを考えてつけた「シットコムで笑え!」というタイトルが意味不明なままだと、本のポイントがわかってもらえないようなので、今回の広告では「シットコム」について少し説明してみました。
シットコムによく入る「観客の笑い声」、あの笑い声と一緒に笑えたら、そこまで英語を理解できたらどんなに楽しいだろう…と思っていただけたらいいな、と。

今回、シットコムという言葉を説明したことで、シットコムというキーワードに興味を持っていただき、サーチボックスに「シットコム」と入力してネット検索して下さる方が少しでも増えればいいなぁ、と思います。

例えば、Google では、「Google サジェスト(suggest)」という機能があります。
Google サジェスト:よくある質問
検索窓に文字を入力すると、その入力内容から予想された候補を表示する、という機能です。
試しに Google ツールバーの検索窓に「シットコム」と入力してみて下さい。
「履歴」というのはユーザーが過去に検索したものですが、「候補」という項目も表示される場合は、その候補の中に、「シットコムで笑え」も出てきます…よね?
そういう検索で、私のブログや、ネット書店での拙著紹介ページに辿り着いて下さる人が少なからずおられるだろうことを期待しています。

今回の広告では、この本が「ブログの書籍化」であることも明記しました。
「シットコム」というキーワードで検索することで、私のブログを発見して下されば、実際に「フレンズ」という「シットコム」を使って英語を学んでいる様子を見ていただくことができるかな、とも思いました。

また、広告では、
「海外ドラマのDVDを利用した英語学習法」を、具体的、懇切丁寧に解説します。
と書いたのですが、その部分も私が強調したかったところです。
ブログをずっと書いてきて気付いたのは、「実際にはどうやって学習したら良いのか?」という具体的方法を知りたいと思っている英語学習者の方が多い、ということ。
方法を細かく書き過ぎると、そのやり方に縛られてしまいそうなので、「あくまで私はこうやっただけですが」とお断りした上で、拙著では自分のやり方を出来るだけ具体的に書くように心がけました。
そのやり方をそれぞれの方が自分に合うようにカスタマイズして下さればいい、と。

理論・抽象論ではなく、また、著者の苦労話や体験談に終わるのでもなく、私がこれまでやってきた中で、「こういう理由でこの行為は効果的である」という部分を集約したつもりです。

今回の広告はどんな感じか、通勤途中の駅の売店などでチラッとでも見ていただけると嬉しいです(笑)。
私の本が、少しでも多くの方の英語学習のヒントになってくれればいいな、と思っています。

こうしてまた広告を出せたのも、これまで拙著を購入して下さった方々、そしていつもブログを応援して下さる皆様のお陰です。
本当にありがとうございました!


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posted by Rach at 07:08| Comment(2) | メディア掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月07日

黙ってて!と口に指を当てる フレンズ3-14その4

[Scene: Central Perk, the gang's putting their coats on to leave.]
セントラルパーク。フレンズたちは外に出るために、コートを着ているところ。
フィービー: Where's Chandler? (チャンドラーはどこ?)
ジョーイ: Ah, he can't make it. He said he had to go back to his job and... (sees Ginger) Whoa-oh! (hides behind the coat rack.) (あぁ、彼は行けないよ。チャンドラーは、仕事に戻らないといけないって言ってたし… [ジンジャーを見て] わぁっ! [コート掛け[コートラック]の後ろに隠れる])
ジンジャー: Joey? Joey Tribbiani? (ジョーイ? ジョーイ・トリビアーニ?)
(She walks over behind the coat rack, but Joey picks it up and moves it so that he's still behind it, and she can't see him.)
ジンジャーはコート掛けの後ろまで歩いてくる。が、ジョーイはコート掛けを持ち上げて動かす。そのため、ジョーイは依然としてコート掛けの後ろにいて、ジンジャーは彼を見ることができない。)
ジンジャー: Joey, I can see you, okay? You're hiding behind the coats. (ジョーイ。私にはあなたが見えてるわよ、いい? あなたはコートの後ろに隠れてるわね。)
(Joey puts his finger over his mouth to tell Ross to keep quiet. Ginger looks at Monica who looks away and leaves.)
ジョーイはロスに黙っててと言うために、口に指を当てる。ジンジャーは、視線をそらすモニカを見てから、立ち去る。)
ジョーイ: Phew, close one. (ふー、危ないところだった。)

ジョーイはジンジャーを見つけて驚いています。
このシーンでは、なぜジンジャーから逃げているかについての理由は語られないままなのですが、ジョーイはプレイボーイなので、女性から逃げなきゃいけないことはいろいろあるだろう、とフレンズたちも思っているようです(笑)。
ジンジャーから見えないように、コート掛けを持ち上げて、その後ろに隠れながら逃げています。

Joey puts his finger over his mouth to tell Ross to keep quiet. について。
「シーッ、お願い、(俺がここにいること)黙ってて!」という時の表現は、こういうト書きになるんですね。
put his finger on his mouth じゃなくて、over his mouth なのが、なるほどな、という感じです。
口の上、というより、上唇と下唇の上をまたいで、という感じなので、over がふさわしい、ということですね。

ネットスクリプトには、Ginger looks at Monica who looks away and leave. と書いてあるのですが、最後の leave は leaves となるはずですね。(上では訂正してあります。細かい話ですみません。)
このト書きだけでは、leave という行為の主語がジンジャーなのかモニカなのかよくわかりませんが、実際の画面を見ると、立ち去ったのはジンジャーです。
Ginger と Monica の部分、どちらかが複数形であれば、leave の主語はその複数形だとわかるのですが、今回はどちらも単数形(一人の人物名)なので、いずれにしても「3単現」の -s が必要になります。

look away は「横を向く、視線をそらす、目をそらす」という感じ。
子供のかくれんぼのようにバレバレの隠れ方をしているのにあきれて、「全くあなたの友達は…」みたいな感じで、ジンジャーはモニカを見たのですが、「他人のふりしとこう」みたいに、視線をそらしたのですね。

close one の one は何かしらの名詞を指す代名詞ですね。
ですからその名詞のニュアンスを出そうとすると、「きわどい”やつ”だった、あぶない”ところ”だった」みたいな感じでしょうか。
close の発音は「クロウス」で、「近い、接近した」という意味の形容詞です。
そこから「きわどい、かろうじて、やっとの」という意味にもなります。
close shave, close call, close thing などだと「危機一髪」という意味になるそうです。
また、正解などに対して「近い、惜しい」という意味もありますね。

ここでは「ふー、危なかったぁ。もう少しで見つかっちゃうところだった。」という意味の「きわどい」感じになります。
明らかに「見つかってしまった」のに、さも上手く隠れて難を逃れたかのように言っているのがジョーイらしいですね。


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2008年07月05日

「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その2)

前回 に引き続き、英語ベストセラー本の研究 (晴山陽一 著) について語りたいと思います。

この本の中で、「私のやってきたことは間違いではなかった!」と思えるフレーズをいくつか引用させていただきます。
そのフレーズの詳しい意味については、直接、晴山氏の本を読んでいただきたいと思います。

英語学習法のポイントとしては、
p.102 文法書などの規範的な例文ではなく、あるがままの英語こそ最高の「辞書」である。
p.104 文法的な観察眼を働かせつつ多量の英語を読み、かつ聞く。
p.105 文法書は覚えるものではなく、引くものである。
p.195 語順は英語の命である。
p.216 理解するための文法分析は有効である。


英語学習に対する姿勢については、
p.226 あなたは英語学習の何が楽しいのか。楽しくないのはよくない。苦手でも楽しいのは素晴らしい。
p.228 自分だけの学習法を見つけたほうが伸びる。なぜなら、ウキウキ勉強できるからだ。


私は、アメリカの人気ドラマ「フレンズ」の「生きたセリフ」は、英語の表現を学ぶ上で「最高の辞書」だと思っています。
文法嫌いな英語学習者の方は多いですが、私は文法を、「フレンズのセリフを理解するための知識」として使っています。
「理解するための文法分析」は、まさに毎回このブログのフレンズ解説でやっていることですね。

私が「楽しい」と思う「自分(だけ)の学習法」、それを披露しているのが、このブログであり、拙著でもあります。
晴山氏が各人の方法論を尊重して下さることは、いち英語学習者としてとても嬉しいです。

語順の話(p.197)で、晴山氏は、大西泰斗先生の著書「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」と、大西先生の、
「英語は並べることば/日本語は納豆系」
という表現を引用しておられます。

私もブログの記事中で大西先生の「イメージ」をよく引用させていただきますし、拙著でも参考文献として大西先生の「ハートで感じる」シリーズを挙げさせていただきました。
英語初学者に「配置、語順」の重要性を訴えたことは大きい、と私も思っています。
一番最新のシリーズ「ハートで感じる英語塾」でも、その語順に対するこだわりが感じられましたね。
ちょうど「ハートで感じる英語塾」の再放送が、7/3(木)から始まっていますので、興味を持たれた方は是非、番組をご覧になって下さい。
(それをまとめた本は、ハートで感じる英語塾〜英語の5原則編〜 です。)

「英語ベストセラー本の研究」の中で、
p.97 國弘正雄氏の <英語→イメージ→日本語>
p.123 伊藤和夫氏の <英語→事柄→日本語>
という「理解の流れ・順序」も印象的でした。
私も自分の著書の p.59 に以下のように書きました。
「私は自身のブログでは自分なりの訳をつけていますが、それは「日本語で言うとこんな感じだろう」というイメージを語る言葉として書いているだけです。日本語に訳すことが目的ではありません。」
私の場合も、日本語に訳すことがゴールではなく、その英語のニュアンスを理解するための手段として、一番細かくイメージを表現することのできる母国語を使っている、というだけに過ぎないのです。


晴山氏の本の奥付に、晴山氏のホームページのURLが載っていました。
晴山陽一オフシャルサイト
その プロフィールのページ に、また数々の印象的な言葉が並んでいました。

引用させていただきますと、

この良質の素材を集めるコツは、あくまで「自分にとって面白いかどうか」で判断する、ということです。

まず自分が英語を楽しまなければ、絶対に人を楽しませることはできない、ということだと思います。

読者の喜ぶ顔を思い浮かべながら「にやにやしながら書く」のが、いちばん執筆のモチベーション・アップにつながります。


本を執筆することについて、晴山氏は上のように述べておられるのですが、私は自分の本を書く時もそうでしたが、特に「ブログを書いている時の心境」がこれに当てはまるなぁ、と思いました。

フレンズを選んだのは、ただそれを面白いと思ったから。
自分が楽しみながら英語を学んでいる様子を見せれば、英語を学ぶ楽しさに気付いてくれるかも。
チャンドラーのジョークのほんとうの意味がわかって、それを誰かに話したくてたまらない。

私のそういう気持ちと、晴山さんのお話に通じる部分があるような気がして、私は嬉しく思いました。

自分なりの学習法を確立するためのヒントとして、「英語ベストセラー本の研究」は、実に有益な本です。
私もたくさんのことを学ばせていただきました。
著者の晴山陽一氏をはじめ、ベストセラー本を書かれた著者の皆様方に、心から敬意を表したいと思います。
ありがとうございました。


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2008年07月03日

晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)

日経新聞の中面広告を見て、面白そうな本だな、と思い、購入しました。
それが、晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」です。
アマゾンではこちら(↓)。
英語ベストセラー本の研究 晴山陽一 (幻冬舎)

思った通り、実に面白い本でした。
戦後60年のベストセラー英語本を取り上げ、その中の印象的な箇所を取り上げる、という形式になっています。
晴山氏がプロローグで、「先人の労作から英語学習のヒントを拾い集め」と表現しておられますが、まさにそういうヒントが満載の本です。

私の言葉と比較するのもおこがましいのですが、私も過去記事、学習法から何を学ぶか? (私が著書で訴えたかったこと その2) で、「人が語る勉強法・学習法は、自分の学習法の参考にするためのヒントでしかない。」と述べています。
でもそのヒントが、自分の学習法を見つけるのに大いに役立つのです。

晴山氏の本の p.201 に野口悠紀雄氏の言葉が引用されているのですが、

第二に重要なのは、英語勉強本の本など読まず、ただちに英語の勉強そのものを始めるべきことである。

この部分を読んで、声に出して笑ってしまったのですが、本当に「全くその通りです!」と言うしかありません。
この本に紹介されているような、多くの有用な英語ベストセラー本が登場したにも関わらず、日本人全体の英語力が飛躍的に伸びた感じがしないのは、そういう本を読んだ後、「ただちに英語の勉強そのものを始めた人の割合が少ないから」なんでしょう。
そしてそれを「一定期間続けた人」となるとさらに少なくなる、と。

「ある学習本を1冊読めば、英語ができるようになった!」ということはあり得ません。
学習法のやり方を述べているだけで、実際に本人がやってみないことには始まらないのです。

このようなベストセラー英語本を読んで気付くこと、それは、こんな本を出しておられるような英語の大家(たいか)の方々も、皆さん、ものすごい時間と労力をかけて英語を学んで来たのだ、という事実です。
それを思うと「私はこんなにやってきたのに…」と思うことすら恥ずかしい。
そのことに気付くだけでも、大きな意味があるかもしれない、と思います。

p.130 に「日本人の英語」のマーク・ピーターセン氏の言葉が載っています。

"I hate English!" とつい英語で叫んでしまうくらい、英語の「頭脳環境」に入ってみてほしいと思う。

ピーターセン氏は、「日本人の英語」の「はじめに」の部分で、「日本語を書く」ことについて述べておられます。
その部分がまた非常に印象深いので、これは、「日本人の英語」(p.8)から直接引用させていただきます。
(晴山氏が引用しておられる部分の直前の文章になります。)

ところで私自身は、この2年間、日本語を書く仕事が多かったが、まだそれに慣れていない。いまだにフラストレーションばかり感じている。語彙が限られているし、言い方が自然であるかどうかは、自分の判断力だけでは自信が全然ない。いくら時間をかけて書いたとしても、書き上がったところで、「いいものが書けたな」という満足感を得たこともない。

これは、日本人お得意の「謙遜」ではなくて、ピーターセン氏の「実感」なんだと思います。
晴山氏の表現(p.129)をお借りすると、ピーターセン氏は、
日本語で岩波新書が書けるほど日本語に堪能なアメリカ人の著者
なのです。
その人をして、「フラストレーションを感じる、自信がない、満足感を得たことがない」と言わしめるほど、外国語で書く、ということは難しいことなのですね。

だからと言って私自身の英文ライティングの出来が悪いことを開き直るための理由として使うつもりはありません。
ピーターセン氏ですらそうなのだ、だから私はそういうことを感じるのは当然なんだ、そう感じたからって英語を学ぶことをあきらめる必要はないんだ、むしろそこであきらめてはいけないんだ、と思えるのです。


ちょうど「英語ベストセラー本の研究」の発売に合わせて、日経ビジネスオンラインで、
晴山陽一の「本で変わる、あなたの英語」 ベストセラー英語本から見えてきたもの
というコラムが集中連載されています。
それをご覧になると、この本の概要がわかります。

第1回 ベストセラー英語本は語る〜 最初の課題は「学習への抵抗感」なのだ に「英語学習のコツ」が5項目書いてあります。
また、その項目をあえて逆の言い方にして、ポイントをわかりやすく説明しておられます。

その逆の言い方の中では、

1. 英語に抵抗感を持っていたら、学習は続かない。
4. 一朝一夕に英語力がつくというのは幻想に過ぎない。


という部分に激しく同意します。
さらには、その後に書いてある「文法も大事だ!」という部分にも共感します。

自分の学習法と比較するのは、これまたおこがましいのですが、やはり、英語の堪能な方と方向性が同じである、ということは大きな自信となります。
自分のやり方をこのまま続けて行っていいんだ、と信じることができます。

私は私なりの方法を確立し、それを元にこのブログを3年間書いてきました。
そしてその学習法を1冊の本 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 にもまとめました。
いつも言っているように、私は「英語を職業としている英語のプロ」ではないし、私が何を言ったところで「いち英語学習者」としての意見でしかありません。
でもその中にも「英語を学んで来た者」としての真実が必ずある、と思っています。

受験勉強のように勉強することに対しては、どうしても抵抗感が生まれます。
だから、私は「難しい」ことを承知で、海外ドラマ、それも笑い声の入るシットコムを題材に選んでいます。
作品として魅力的なものであることが重要なのです。
英語を学ぶには必ず「続ける」ことが必要、だから、「続けられるような魅力的な題材」を選んでいるのですね。
その部分が、晴山さんの挙げられた 1. と 4. に通じるものがあると自分では思っています。

実際に自分が時間をかけてやらないことには身に付かないものであるからこそ、間違った方向に時間を費やしてはいけません。
その方向を間違えないための、自分に一番合った方法を探すための先人の言葉、それが凝縮された本が、今回ご紹介した晴山氏の本です。
皆さんも、是非読んで下さい。

この本については語りたいことがありすぎるなぁ(笑)。
次回 も、この本について語らせて下さい。


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(追記1)
超有名な書評ブログ、聖幸さんの 俺と100冊の成功本 でも、この本が紹介されています。
「英語ベストセラー本の研究」英語学習法の黄金律とは:俺と100冊の成功本
本の内容を詳しく書いて下さっていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

(追記2)
この記事を書いたことで、著者の晴山陽一さんご本人とコメント欄でお話させていただけるようになりました。
また、大変光栄なことに、晴山さんご自身のサイト 晴山陽一オフィシャルサイト私の本棚から のページで、私が書いた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています。

晴山さんがコメントを入れて下さった記事はこちら(↓)。
晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10

そして、とても嬉しいことに、私にサイン本(!)を送って下さいました。
その本について語った記事はこちら(↓)。
晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)
「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)
「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで

晴山さん、本当にありがとうございます!
posted by Rach at 11:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月01日

最後の瞬間まで我慢するゲーム フレンズ3-14その3

[Scene: Outside the bathroom, Chandler is pacing back and fourth, waiting to use it.]
トイレの外。チャンドラーは行ったり来たりして、トイレを使うのを待っている。
ガンター: (to Chandler) Someone in there? ([チャンドラーに] 誰か中にいるの?)
チャンドラー: No. This is just part of a daredevil game that I play called "Wait Until the Last Moment Before I Burst and Die." (いいや。これはただ、俺がやってる耐久ゲームの一部にすぎないんだよ。名前は「俺が爆発して死ぬ直前の最後の瞬間まで待つ」っていうゲームだ。)

最初のト書きの部分、ネットスクリプトでは、Chandler is pacing back and fourth, waiting is use it. と書いてあるのですが、waiting to use it ということだろうと思います。(ので、上のト書きは訂正してあります。)

back and forth は「前後に、行ったり来たり(して)」。
直訳すると「後ろに、そして、前に」ですから、「前後に」という日本語と順序が逆ですね。

誰かいるのか?と聞かれて、誰もいない、と答えるチャンドラー。
本当は中に人がいるから、その前をうろうろしてまだかな〜と待っているわけで、見れば誰でもわかることなのですが、そんな当たり前のことをわざわざガンターが尋ねるので、いつものジョークで返しているのです。
「そうなんだ、中のやつ、ちっとも出てこないんだよ。」と答えるのではなく、「中に人はいないけど、自分が最後、どこまで我慢できるかっていうゲームをやってるところなんだ。」と答えているわけですね。

daredevil は「向こう見ずの」
「デアデビル」(原題: Daredevil)というアメコミ・ヒーローの映画もありましたね。
Wikipedia 日本語版: デアデビル
Wikipedia 英語版: Daredevil (Marvel Comics)
「向こう見ず」のヒーローだから、その名前が Daredevil となっているようです。

dare は動詞で、dare to do だと「あえて…する、思い切って・恐れずに・大胆にも…する」という意味になります。
dare の後に直接、目的語を取った形だと、「…をものともしない、…に敢然と立ち向かう」という意味になります。
ですから、dare devil 「悪魔に立ち向かう」ことから、daredevil という単語ができたのでしょうね。(意外と辞書には語源が載っていないのですが、語源はこれしか考えられないというか…笑)

ここではそんな大げさな話ではなく、限界に挑戦するゲーム、みたいなニュアンスでしょう。
burst 「爆発する」という単語が、トイレを我慢していて我慢しきれなくなった(笑)時の日本語のイメージと重なるようで、面白いですね。


(The door opens.)
ドアが開く。
チャンドラー: Jeez, man! Did you fall...? (sees it's a beautiful woman coming out of the men's room) Hi! So ah, did ya, did-did-did ya fall high? (おい、お前! お前は落ちてたのか…? [男性トイレからきれいな女性が出てくるのを見る] はーい。それで、君は、君は、高いところから落ちたの?)
女性: Someone was in the lady's room. I couldn't wait. I left the lid up for you, though. (誰かが女性用トイレにいたのよ。私は待てなかったの。フタはあなたのためにあげておいたけどね。)

中から出てきた人に向かって、文句を言おうとしたら、きれいな女性だったので、とっさに言おうとしていたセリフを止めて、Hi! と挨拶しています。
Did you fall...? とは、トイレの便器の中に落ちてたのか、はまってたのか?みたいなことでも言いたかったのでしょうか?
洋式トイレであることを考えると、fall という表現もヘンな気がするのですが…。
とにかく、チャンドラーは「遅いなー」とイライラしていて、その怒りをジョークで表現しようとしたのですが、相手が女性だったので、その続きを言うのをやめたのですね。

なぜ、fall high と言ったかというと、上のセリフでは、間にト書きが入っていてわかりにくいのですが、実際のチャンドラーのセリフは、"Jeez, man! Did you fall... Hi!" のようになっていて、それが fall high と同じ発音になるのですね。
音声を聞いてみるとよりはっきりするのですが、
Did you fall... Hi!
Did you fall high?
が同じ感じに聞こえます。
ですから、俺が言おうとしたのは、Did you fall high? なんだよ、という感じで、言い直しているのです。

fall high というのもよくわからないのですが、恐らく、「高い所から落ちる」という意味だろうと思います。
「fall high したの?」というのもよくわからない質問で、高いところから落ちて、中で気を失ってたの?とでも言いたいのかなぁ?
ここでは慌てたチャンドラーがとっさに、fall... Hi! を、fall high と言い換えただけ、と解釈すればそれでよいのでしょうが。

相手はチャンドラーの言いたいことがわかったようですね。
なぜ男性用トイレに入っていたかの理由を述べています。
「待てなかった」という発言は、えらく正直というか、女性がそこまで言わなくてもいいのに、みたいな感じもしますが、彼女が気取らない性格の人であることを表してもいるのでしょうか?


(Gunther walks up)
ガンターが歩み寄る。
チャンドラー: (to Gunther) Y'know what, Gunther? Go ah, go ahead, I'm-I'm talking to ah, (tries to get her to say her name). (to her) This is the part where you say your name. ([ガンターに] ねぇ、ガンター。ど、どうぞ。僕は話をするから… [彼女が名前を言うように試みる] [彼女に] ここが君が自分の名前を言うところだよ。)
女性: Ginger. (ジンジャーよ。)
チャンドラー: Ginger. I'm talking to Ginger, so.... (ジンジャー。僕はジンジャーと話をするから、だから…)
ジンジャー: Don't you have to use the bathroom? (あなたはトイレを使わなくてもいいの?)
チャンドラー: Nope, nope, I'd just ah, I'd rather talk to you. (pause) Yes, I do. Yes, I do have to go to the bathroom. (knocks on the door) (いや、いや(使わなくてもいいんだ)。 俺はただ、俺は君と話す方がいい。[一呼吸あって] そうだ、やっぱり使わないと。そうだ、俺はトイレに行かないといけない。[ドアをノックする])
ガンター: Someone in here. (入ってますよ。)

ガンターは、さっきチャンドラーが「我慢するゲームをしてるんだ」と言っていたのを素直に受けて、トイレに入ろうとします。
それを止めるわけにもいかず、僕はこの人と話をするから、と、talking to ... と言った後、沈黙しています。
普通は、そこで、彼女が察して、talking to... ○○. I'm ○○. と名乗るはずなのですが、そういうリアクションがないので、チャンドラーは率直に、「ここで君の名前を言うんだよ。今、名前を言う時だよ。」と言っています。

せっかく美女と知り合えたチャンス、と思って、おしゃべりしようとするのですが、やっぱりトイレが我慢できないことに気付くチャンドラー。
さっきは Nope と言ったけど、つまり、
No, I don't have to go to the bathroom.
だと言ったけど、やっぱり、
Yes, I do. Yes, I do have to go to the bathroom.
と言い直しているのが面白いですね。
have to を do で強調しているのもポイントです。

「コンコン」「入ってます」と言いますが、英語ではこのように答えるんでしょうか?
「誰かがここにいますよ。」ということですね。
I'm in here. 「私はここに入ってます。」とは言わないんですね。
「私が」という主語が誰であるかが問題ではなくて、「今、使っている人間がいますよ。」ということがポイントだからでしょうか。
日本語でも、「私が(今)使ってます」とは言わずに「入ってます」と言うので、感覚は同じでしょうか?


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posted by Rach at 17:28| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする