昨日の記事 に引き続き、今日も、勝間和代さんの 読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1) について語ります。
第四章 「売る」仕組みを進化させる
出版業界は「プレイス」と「プロモーション」が弱い では、マーケティングの4P「プロダクト(商品)、プライス(価格)、プレイス(流通チャネル)、プロモーション(広告宣伝)」という基本的なフレームワークを使って、「売る仕組み」について説明されています。
p.169 出版社のプロモーションはどうしても新聞広告や書評が中心なのですが、それ以外の方法もいろいろ、複層的に使うことが効果的だと思います。
拙著でも、「新聞広告」や「書評」などのプロモーションがありました。
伝統的な手法とは言え、やはりこれはそれなりの効果が見込めるものです。
特に、最初に日経新聞に広告を出した時は、アマゾンの順位が115位まで上昇しました。(関連記事 アマゾンで115位!?)
この頃、ちょうど、紀伊國屋書店のキノビジョンで紹介され、本来の本籍地である「語学・英語コーナー」以外に、全国の紀伊國屋さんにある「キノビジョンコーナー」というところにも何冊も置いてもらいました。(関連記事 紀伊國屋書店キノビジョンで紹介されます!)
私の行きつけの紀伊國屋書店梅田本店でも、それぞれのコーナーにたくさん並べてもらっているのをこの目で見ました。本当に感動しました。
日経の広告1回目と、キノビジョンでの紹介時期が重なった時は、アマゾンでも、リアル書店でも(紀伊國屋さん以外にもジュンク堂さんなどでも)たくさん売れた、という話を、週明けに編集者さんから聞きました。
ですから私は、数少ない私の体験談(笑)から、プロモーションが大事だ、ということはいやというほどわかっていますし、そのようにいろいろなプロモーションをさせていただけたことを、とてもありがたいと思っています。
また、書評に載る、というのもとても嬉しいことです。
私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないけれども、その私の本が、ジャパンタイムズ発行の英語学習紙「週刊ST」の書評に載った、ということは、素人の私にとって大きな自信となりました。(関連記事 週刊STの書評で取り上げていただきました!)
決して、おちゃらけた本でも、うさんくさい本でもないんですよ!(笑)というのを訴えるのに、英語専門紙での書評、これほど効果的なプロモーションはありません。
(最近の週刊STの書評では、ベストセラーとなっている村上憲郎さんの 村上式シンプル英語勉強法 (ダイヤモンド社)も載っていました。そういう本と同じように扱ってもらえた、ということがとても嬉しいのです。)
p.171 本は、「いかに人に知ってもらうか」ということに、実は読者の方々が思っているよりも、ずっとコストがかかります。
(中略) ネットのほうで本に誘導するような動線を設計し、ネットユーザーの本へのタッチングポイントを増やしていけばいいのです。
本当にその通りなんですよね。
出版不況にも関わらず、出版点数が増えている、というこの現状では、本の存在を知ってもらうのが至難のわざなのです。
私の基本はブロガーなので、私もご覧のように、ブログのサイドバーなどに、アマゾンの拙著へのリンクをはっています。
本を出しているブロガーなら誰でもやっていることとは言え、これもネットから本に誘導する動線の一つですね。
勝間さんは、「ネット書店のアマゾンは、ネットユーザーにとって、共通カタログとして機能している」「データベースの役割を果たしている」と表現しておられますが、全くその通りで、私もできるだけそのアマゾンが「カタログ、データベース」として充実したものになるように、できる限りたくさんの情報を表示するように努めています。
p.204 ウェブには、コンテンツは無料という文化がありますので、今、ウェブ上で1500円のものを買わせるのは至難の業です。
(中略) それに対して、書籍の形を取っただけで、プライスがつくのは面白い現象です。
情報を得る側の立場から見ると、お金を払うことは「面白くない」かもしれませんが(笑)、やはりその現象は「興味深い」という意味で「面白い」ですね。
私の場合もブログの書籍化ということで、無料で見ることのできるブログを本にするにあたっては、当然、プライスをつけるだけのプラスアルファがないといけないと思いました。
ですから、メインのDVD学習法については、ブログの記事を元に書いたのですが、編集者の方と相談しながら、「読者がもっと深く知りたいと思う部分」を掘り下げ、それ以外の、ポリシーとか哲学、学習に対する考え方のようなものについては、ブログでは話題にしたこともないことを含め、新たに書き下ろしました。
ウェブとの棲み分けについては、「本でやった方が良いこと」と「ウェブでやった方が良いこと」というのがありますので、それを上手に使い分けていくべきなのでしょう。
私の学習法は、パソコンを使う方法ですので、実際に私が学習する様子を追体験するには、私がブログでやっている様子を、パソコン上で直接見てもらうのが早いのです。
理屈も説明しながら、きちんと順序立てて、方法論を語るものが本で、具体的な例に当たって、実際にやっているのをお見せするのがブログ、という使い分けですね。
勝間さんも本のことをブログでフォローされていますが、本を読んだ方がブログで質問して下さったり、ブログをいつも読んでいる方が本を購入して下さったりと、相互に良い方向に働く、というのが、今後のウェブと紙媒体の本との望ましい関係なんだろうと思います。
終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
すべての人にフェア(公平)な可能性を秘めている「読書」の世界
ここでは、「出版のようなコンテンツビジネスでは、マイノリティに対する差別は限りなくゼロに近い」という内容の話が書いてあります。
そういう意味で、すべての人にフェアである、と。
確かにそうだと私も思いました。
今のようにブログという形で素人でも自分の意見を発信できる時代になったことで、フェアであることがより鮮明になった気がします。
私は出版社などに何のコネもない人間で、自分が本を出版することになるなんて、以前は想像もしていませんでした。
もう、「私がノーベル賞をとる」のと同じくらい、あり得ない話だと思っていました。(←ちょっとタイムリーなネタ…笑)
それが、ブログを書くようになり、読者の方が増えてきて、ブログランキングで上がってくると、本という可能性が少しずつ見え始めてくる…。
p.130 に「知り合い以外の人にも面白い、と思ってもらえるようになれば、商業用にも通じる可能性が出てきます。」という勝間さんの言葉がありますが、私もブログを続けることで、自分でその可能性を感じられるようになってきた、ということです。
私は英語を職業としていないけれど、私の言っていることは私の書いた文字で多くの人に伝わっている、それを読んで何かを感じて下さった方がいて、それがコンテンツビジネスとして成り立つと判断してくれる…。
私にとっては、英語で何か仕事をしたというキャリアがなくても、この3年間で書いてきたことすべてが「私の履歴書」なわけですね。
何かの課題や問題にぶつかった時に、私がどう対処してそれを切り抜けていくか、という様子が、ブログ上で読者の方々とコメントのやり取りをすることで、はっきりと見えるということなのでしょう。
勝間さんがこの本の中で、読書を通じて、著者も読者もみんなが一緒に進化していくのを望んでおられる、というのがよくわかりました。
そのためにウェブ版の専用サイトを設け、読者とのさまざまなコミュニケーションができることを望んでもおられます。
私も今回、この書評を、勝間さんのブログ Book Lovers にトラックバックすることで、私の考えが、著者の勝間さんに伝わることをとても嬉しく思います。
また、私も、ブログで意見を発信する者として、そして英語学習法の本の著者として、英語学習者の方々と活発に意見交換をし、みんなが一緒に英語学習を楽しく続けられるように、みんなが一緒に英語の使い手として進化するように、意見を発信し続けたいと思っています。
「読書進化論」は、ブロガーとして、著者として、これから私はどうあるべきか?ということをじっくり考えさせてくれた本でした。
勝間さん、素晴らしいご本をありがとうございました。
今後ますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げております。
(Rach からのお願い)
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2008年10月09日
2008年10月08日
勝間和代さんの「読書進化論」を読んで(その1)
ブロガーから本の著者になることができた人間の一人として、発売前に発表された目次を見た時から注目していました。
それが、勝間和代さんの「読書進化論−人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」です。
アマゾンではこちら(↓)。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
このサブタイトルにもあるように、この本は、「新しいウェブ時代の読書論」です。
「はじめに」でその読書論の「3つの新しい基軸」について説明されています。
それは、
1.ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化
2.ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化
3.ウェブによる本の売り方と書店の進化
です。
キーワードは「進化」。
ウェブというテクノロジーの登場で、本の立ち位置が難しくなってきている、ということはよく指摘されますが、勝間さんは、ウェブとの関係で本を語るにおいて、「変化」ではなく、「進化」という言葉を使っておられます。
ウェブの登場で本の存在が脅かされるのではなく、ウェブの発達と共に、読書も読者も著者も進化していくのだ、進化していくべきだ、という論調ですね。
私はその考え方に共感を覚えました。
共感を覚えると言えば…。
個人的な話になりますが、勝間さんは私と同い年(厳密に言うと同学年)のようです。(私は1969年の早生まれ)
同世代の女性が活躍されている姿を見るのは嬉しいものですね。
本とウェブとの関係を考えるという本なので、それに連動して、勝間さんはウェブ上で、いろいろな先進的な企画を立ち上げておられます。
ウェブ版『読書進化論』
『読書進化論』ブログ 【勝間和代のBook Lovers】
「読者のみなさんと、一緒に進化していきたい」という勝間さんのメッセージが、このような新しい試みにも表れているなと思いました。
以下、特に印象に残った部分について、私自身の経験や考えと絡めながら、語っていきたいと思います。
私が考える「書評」というものは、本の宣伝でもなければ、本の要約でもありません。
3年間ブログをやってきたブロガーとしての私、そのブログの書籍化として本を出すことができた著者としての私、その私というものを背負いながら、「読書進化論」を読んで何を思い、何を感じたかを語らないと、私が自分のブログで書評を書いている意味がないと思うのですね。
勝間さんは、「本は他者の人生の疑似体験」だと表現されています。
「読書進化論」を読んで、勝間さんの人生を疑似体験しながら、私はブロガー、著者としての自分のこれまでの経緯を振り返り、それと比較しながら、今後の「進化」を期待したいと思うのです。
勝間さんも、「書く技術」の一つとして、「自分の事例を利用して、親しみを持たせる」ことを挙げておられます。
p.137 ブログを読む目的は著者の体験の疑似体験ですから、一般論ではなく、読者は「あなたの体験をしっかり話してください」ということを望んでいるのです。
ですから、今回の書評でも、私の経験談が多くなってしまうことをお許し下さいませ。
また、私という別の人間の経験を語ることで、「読書進化論」で語られている内容が、勝間さんというユニークな人材だからこそできたことなのか、それとも、他の人にも一般的に通用する話なのか、というのがわかるのではないか、とも思いました。
「読書論」というと、これまでは「本の読み方」について語るものが多かったように思いますが、上の2.と3.の部分についてここまで詳しく語られた本はあまりなかったように思いました。
今回、私が特に興味を抱いたのは、2.の「ウェブによる著者と読者の関係性」の部分です。
「はじめに」の p.5 でその部分についての説明があります。
ウェブの発展により、メルマガ・ブログなどの新しいテクノロジーが出てきて、読者と著者の距離がどんどん近づいています。具体的には、読者が著者に対して、書評やブログのコメントという形で直接メッセージを発したり、あるいは読者がブログなどの発展段階を通じて、著者になるケースも増えてきました。
私は自分のこととして体験しているだけに、その「著者と読者の関係性の進化」の部分は、よくわかります。
私は2005年6月にこのブログを始めましたので、もう3年以上ブログを続けていることになります。
このブログを書いていたことで、2008年3月に、私がおすすめしている「海外ドラマのDVDを利用した英語学習法」をまとめた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 (NTT出版)を出版することができました。
私も「著者」の仲間入りをすることができたわけですね。
ウェブというテクノロジーがなければ、ブログというツールがなければ、私が著者になることは決してありませんでした。
(拙著については、過去記事、学習法の本を出版しました! で詳しく触れており、拙著に関係する記事のリンク一覧もそこにあります。)
また、「読者が著者に対して、直接メッセージを発する」という部分についても、経験があります。
拙著を出版した後の話になるのですが、2008年7月に、私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
すると、晴山さんがネット検索でその記事を発見して下さり、そこから交流が始まったのです。
このブログにコメントを下さり、晴山さんのサイトで拙著を紹介していただき、サイン本まで送っていただける間柄になりました。
お互いの近況をメールで報告し合うなど、今でも、頻繁にメールのやり取りをさせていただいています。(詳しくは、過去記事、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました をご覧下さい。)
私はそれまであまり書評を書いたことがなかったのですが、このことをきっかけに、ブログで書評を書けば、著者ご本人がそれを読んで下さるチャンスがある、ということを知りました。
それも、書名や著者名で検索すれば、その本について書いてある記事が簡単に見つかる、という、検索機能が発達した現代だからできることですよね。
また、こんな風に晴山さんとお近づきになれたのも、私が本を出していた、というのが大きな理由の一つだろうと思います。
ブログの記事というのは膨大で(現時点で、1149件あります)、サイドバーのプロフィールなどで、ある程度のことはわかるけれど、その人の考え方の全体像をパッと知りたい場合には、どこを見たらいいのか困ってしまう、ということもあるように思います。
その点、私のように、つい最近、それも「初めての本」を出したばかりの人間の場合は、その本を一通り読めば、その著者の言いたいこと、ポリシー、普段のものの考え方、がすっとわかるだろうと思うのですね。
晴山さんが「気になる本は、どんどんアマゾンカートに入れる」というフットワークの軽い方だったことが幸いして、私の本もすぐに読んでいただけて、私のことをすっかり理解していただけた、ということはとてもラッキーだったと思います。
これが逆に、私が何十冊も本を書いている人間だったら、どの本を読めばいいのか迷われたかもしれませんし、そういう意味でも、絶妙のタイミングで、素晴らしい出会いだったなぁ、と思っています。
勝間さんも「本」について、こう述べておられます。
p.28 本は、自分を表現し、流通させるメディアとして、ウェブよりもはるかにフォーマットが安定している
p.29 私は、本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い、と思っています。
勝間さんも私も、流通している本の部数に大幅な違いはあれども(笑)、どちらも自分を表現するメディアとして使っていることは同じだということですね。
第二章 進化している「読む」技術
この章で面白いな、と思ったのは、以下の部分。(印象的な部分を抜粋してあります。)
p.120 私は基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、もう少しいいことばで言うと、著者たちの経験談だと思っています。
「与太話」ですから、その信憑性をきちんと調べるのは自分の責任になります。
とりあえず、やってみて信憑性を調べてみようと思ったのです。
やらないうちからインチキだと断言してしまってもいけませんし、逆に鵜呑みにして魔法の杖のように考えて行うのも危険だと思っています。著者の与太話に対しては、すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ、調べたり、体感することが、著者との体験談の共有です。
私も拙著で、
まずは「人の意見」に耳を傾けてみる、次に「自分で」やってみる、ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
ということを書いています。
世の中には「極論」好きの人がいて、崇拝するか、徹底的に糾弾するかの二派に分かれることがよくあるけれども、まずは「ある人の意見として」先入観を持たずに素直に聞いてみて、それから自分でやってみよう、ということを書いたのですが、私が言う「人の意見」というのも数多くの本から得た情報のことですね。
勝間さんの「すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ」という姿勢は、人の意見を聞く上で、本を読む上で、最も大切だと思います。
第三章 「書く」人も進化する
本の発売前から、私が一番注目していた部分です。
想像通り、興味深い内容がたくさん書いてありました。
勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術 の技術3に以下の記述があります。
p.143 思想は大事なことなのでしっかりと伝えますが、このような思想を伝えた後に、行動を常にセットで説明し、実行してもらう必要があります。
この点は、私も拙著を書く際に、意識していました。
拙著でも、第1章で、ドラマを使って学ぶのはこれほど効果的ですよ、という私の「思想」を伝え、その次の第2章で、Rach流DVD学習法について、具体的な方法を細かく説明する、という方法をとっています。
学習法はその方向性の正しさについて理解してもらうことがまずは先決で、それを頭に入れた上で、実際の行動を起こしてもらわないといけない、と私も思ったからですね。
ウェブで発見されて著者に進化するには では、勝間さんが実際に進化してこられた様子が、具体的に細かく書かれています。
ここは、是非、実際に本を手にとっていただいて、勝間さんご自身の言葉で語られるのを直接読んでいただきたいです。
その部分の冒頭に、私にとって印象的なことが書いてありました。
p.152 ブログを書いている人は何百万人もいます。しかし、その中で出版社が見つけて声をかけ、商業出版デビューできるのは、年間に数十人か、せいぜい100人単位でしょう。
その人数から考えると、私が商業出版デビューできた、ということは本当に「幸運」だったとしかいいようがありません。
勝間さんは「運」という言葉に、もしかしたら違和感をお感じになるかもしれませんが、「時代の流れ」とか、「人との巡り合わせ」とか、そういうものも無視できないような気が、私自身はしています。
勝間さんの本では、ディスカヴァー21社の干場弓子社長との出会いについて語られていますが、そういう方に出会えたことはやはり幸運だったといえるのでしょう。
そういう方に発見してもらえるほど書き手として進化していたことが、その幸運を引き寄せた、ということは言うまでもありませんが。
勝間さんの本は、現代の人々が求めるものにマッチしていた、だから、こんなに数々のベストセラーを生み出しておられるのだと思います。
普段から、インプットとアウトプットで自分を磨いていて、自分の中に引き出しをたくさん持っていた、それが、最大の理解者との出会いで、その持っているものが花開いた、という考え方もできるのかな、と思います。
ずっと蓄積されていたものがあるからこそ、その中から「時代にマッチするもの」を探し、それを提供することができるのだと思うのですね。
今の時代はこれを求めているだろうから、今からそれについて学び、それについて本を書いてみよう…ではきっと遅すぎるのです。
日頃から問題意識を持ち、大いに考えているからこそ、運やチャンスが到来した時に、スッとそれに乗ることのできる準備ができていた、と言えるのではないでしょうか。
一方、私の話になりますが、私が商業出版デビューできたのは、今の「勉強法・学習法ブーム」のお陰だろうと思っています。
おこがましいですが、私も、勉強法ブームが起こる前から、自分のブログで、Rach流DVD学習法、という言葉を使い、それを実際にブログ上でやってみせていました。
勉強法ブームが来た時に、私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないながらも、ブログの中で読者と共にDVD学習法で学び合ってきた、という実績があったからこそ、それを本にすることができたのだろうと思います。
ちなみに、私も商業出版デビューし、本の著者となった人間ではありますが、私の場合は「ウェブで発見されて」というのとは少し違います。
私は「本にしませんか?」と出版社から直接依頼を受けたのではなく、「企画のたまご屋さん」という出版エージェント会社に企画書を提出、それをたくさんの出版社に配信してもらいました。
その企画書を読んで手を挙げて下さった出版社が複数あり、その中で一番熱心にアプローチして下さったのが、NTT出版さんだった、ということです。
「企画のたまご屋さん」について、詳しくはこちら(↓)
企画のたまご屋さん トップページ
その時の詳しい経緯については、書き出すと長くなるので今回は割愛しますが、私の場合も、企画書を読んで編集者の方が気に入って下さった後も、社内での企画会議に通らないといけないなど、いくつものハードルがありました。
出版社が本を出版することを決めて下さった!と聞いた時は、それはもう本当に嬉しかったですね。
私の書いたものが「価格のついた商品」として通用すると認めて下さったわけですから。
「読書進化論」の p.39-40 に、「本を出すと人生のステージが変わる」という話があります。
人生のステージが変わる、というのは、そういう出版のプロがゴーサインを出してくれた、というお墨付きが、自分の自信となるし、それで、自分の作品に対価が発生するからなんだろうと思います。
世俗的な言い方になってしまいますが、「世間の見る目が変わる」というのもあります。
ブログを書いていて、たくさんの人が読んでくれているとか、ブログの人気ランキングで高順位だとか言っても、あまりブログに詳しくない人は「へぇ、そうなんだ」で終わってしまうのですが、本を出すとなると、そしてそれが有名書店で実際に何冊も並んでいたりすると、やはり誰でも驚いて下さるものです。
(私の場合は、夫や私の両親などの身内が一番驚いていた、というのが面白い…笑)
そこが本を出すことによる、劇的な変化の一つですね。
やはり今でも「本」というメディアの威力はすごい、それが本を出せた私の実感です。
長くなりましたので、続きは、次回 にします。
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それが、勝間和代さんの「読書進化論−人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」です。
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このサブタイトルにもあるように、この本は、「新しいウェブ時代の読書論」です。
「はじめに」でその読書論の「3つの新しい基軸」について説明されています。
それは、
1.ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化
2.ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化
3.ウェブによる本の売り方と書店の進化
です。
キーワードは「進化」。
ウェブというテクノロジーの登場で、本の立ち位置が難しくなってきている、ということはよく指摘されますが、勝間さんは、ウェブとの関係で本を語るにおいて、「変化」ではなく、「進化」という言葉を使っておられます。
ウェブの登場で本の存在が脅かされるのではなく、ウェブの発達と共に、読書も読者も著者も進化していくのだ、進化していくべきだ、という論調ですね。
私はその考え方に共感を覚えました。
共感を覚えると言えば…。
個人的な話になりますが、勝間さんは私と同い年(厳密に言うと同学年)のようです。(私は1969年の早生まれ)
同世代の女性が活躍されている姿を見るのは嬉しいものですね。
本とウェブとの関係を考えるという本なので、それに連動して、勝間さんはウェブ上で、いろいろな先進的な企画を立ち上げておられます。
ウェブ版『読書進化論』
『読書進化論』ブログ 【勝間和代のBook Lovers】
「読者のみなさんと、一緒に進化していきたい」という勝間さんのメッセージが、このような新しい試みにも表れているなと思いました。
以下、特に印象に残った部分について、私自身の経験や考えと絡めながら、語っていきたいと思います。
私が考える「書評」というものは、本の宣伝でもなければ、本の要約でもありません。
3年間ブログをやってきたブロガーとしての私、そのブログの書籍化として本を出すことができた著者としての私、その私というものを背負いながら、「読書進化論」を読んで何を思い、何を感じたかを語らないと、私が自分のブログで書評を書いている意味がないと思うのですね。
勝間さんは、「本は他者の人生の疑似体験」だと表現されています。
「読書進化論」を読んで、勝間さんの人生を疑似体験しながら、私はブロガー、著者としての自分のこれまでの経緯を振り返り、それと比較しながら、今後の「進化」を期待したいと思うのです。
勝間さんも、「書く技術」の一つとして、「自分の事例を利用して、親しみを持たせる」ことを挙げておられます。
p.137 ブログを読む目的は著者の体験の疑似体験ですから、一般論ではなく、読者は「あなたの体験をしっかり話してください」ということを望んでいるのです。
ですから、今回の書評でも、私の経験談が多くなってしまうことをお許し下さいませ。
また、私という別の人間の経験を語ることで、「読書進化論」で語られている内容が、勝間さんというユニークな人材だからこそできたことなのか、それとも、他の人にも一般的に通用する話なのか、というのがわかるのではないか、とも思いました。
「読書論」というと、これまでは「本の読み方」について語るものが多かったように思いますが、上の2.と3.の部分についてここまで詳しく語られた本はあまりなかったように思いました。
今回、私が特に興味を抱いたのは、2.の「ウェブによる著者と読者の関係性」の部分です。
「はじめに」の p.5 でその部分についての説明があります。
ウェブの発展により、メルマガ・ブログなどの新しいテクノロジーが出てきて、読者と著者の距離がどんどん近づいています。具体的には、読者が著者に対して、書評やブログのコメントという形で直接メッセージを発したり、あるいは読者がブログなどの発展段階を通じて、著者になるケースも増えてきました。
私は自分のこととして体験しているだけに、その「著者と読者の関係性の進化」の部分は、よくわかります。
私は2005年6月にこのブログを始めましたので、もう3年以上ブログを続けていることになります。
このブログを書いていたことで、2008年3月に、私がおすすめしている「海外ドラマのDVDを利用した英語学習法」をまとめた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 (NTT出版)を出版することができました。
私も「著者」の仲間入りをすることができたわけですね。
ウェブというテクノロジーがなければ、ブログというツールがなければ、私が著者になることは決してありませんでした。
(拙著については、過去記事、学習法の本を出版しました! で詳しく触れており、拙著に関係する記事のリンク一覧もそこにあります。)
また、「読者が著者に対して、直接メッセージを発する」という部分についても、経験があります。
拙著を出版した後の話になるのですが、2008年7月に、私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
すると、晴山さんがネット検索でその記事を発見して下さり、そこから交流が始まったのです。
このブログにコメントを下さり、晴山さんのサイトで拙著を紹介していただき、サイン本まで送っていただける間柄になりました。
お互いの近況をメールで報告し合うなど、今でも、頻繁にメールのやり取りをさせていただいています。(詳しくは、過去記事、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました をご覧下さい。)
私はそれまであまり書評を書いたことがなかったのですが、このことをきっかけに、ブログで書評を書けば、著者ご本人がそれを読んで下さるチャンスがある、ということを知りました。
それも、書名や著者名で検索すれば、その本について書いてある記事が簡単に見つかる、という、検索機能が発達した現代だからできることですよね。
また、こんな風に晴山さんとお近づきになれたのも、私が本を出していた、というのが大きな理由の一つだろうと思います。
ブログの記事というのは膨大で(現時点で、1149件あります)、サイドバーのプロフィールなどで、ある程度のことはわかるけれど、その人の考え方の全体像をパッと知りたい場合には、どこを見たらいいのか困ってしまう、ということもあるように思います。
その点、私のように、つい最近、それも「初めての本」を出したばかりの人間の場合は、その本を一通り読めば、その著者の言いたいこと、ポリシー、普段のものの考え方、がすっとわかるだろうと思うのですね。
晴山さんが「気になる本は、どんどんアマゾンカートに入れる」というフットワークの軽い方だったことが幸いして、私の本もすぐに読んでいただけて、私のことをすっかり理解していただけた、ということはとてもラッキーだったと思います。
これが逆に、私が何十冊も本を書いている人間だったら、どの本を読めばいいのか迷われたかもしれませんし、そういう意味でも、絶妙のタイミングで、素晴らしい出会いだったなぁ、と思っています。
勝間さんも「本」について、こう述べておられます。
p.28 本は、自分を表現し、流通させるメディアとして、ウェブよりもはるかにフォーマットが安定している
p.29 私は、本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い、と思っています。
勝間さんも私も、流通している本の部数に大幅な違いはあれども(笑)、どちらも自分を表現するメディアとして使っていることは同じだということですね。
第二章 進化している「読む」技術
この章で面白いな、と思ったのは、以下の部分。(印象的な部分を抜粋してあります。)
p.120 私は基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、もう少しいいことばで言うと、著者たちの経験談だと思っています。
「与太話」ですから、その信憑性をきちんと調べるのは自分の責任になります。
とりあえず、やってみて信憑性を調べてみようと思ったのです。
やらないうちからインチキだと断言してしまってもいけませんし、逆に鵜呑みにして魔法の杖のように考えて行うのも危険だと思っています。著者の与太話に対しては、すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ、調べたり、体感することが、著者との体験談の共有です。
私も拙著で、
まずは「人の意見」に耳を傾けてみる、次に「自分で」やってみる、ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
ということを書いています。
世の中には「極論」好きの人がいて、崇拝するか、徹底的に糾弾するかの二派に分かれることがよくあるけれども、まずは「ある人の意見として」先入観を持たずに素直に聞いてみて、それから自分でやってみよう、ということを書いたのですが、私が言う「人の意見」というのも数多くの本から得た情報のことですね。
勝間さんの「すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ」という姿勢は、人の意見を聞く上で、本を読む上で、最も大切だと思います。
第三章 「書く」人も進化する
本の発売前から、私が一番注目していた部分です。
想像通り、興味深い内容がたくさん書いてありました。
勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術 の技術3に以下の記述があります。
p.143 思想は大事なことなのでしっかりと伝えますが、このような思想を伝えた後に、行動を常にセットで説明し、実行してもらう必要があります。
この点は、私も拙著を書く際に、意識していました。
拙著でも、第1章で、ドラマを使って学ぶのはこれほど効果的ですよ、という私の「思想」を伝え、その次の第2章で、Rach流DVD学習法について、具体的な方法を細かく説明する、という方法をとっています。
学習法はその方向性の正しさについて理解してもらうことがまずは先決で、それを頭に入れた上で、実際の行動を起こしてもらわないといけない、と私も思ったからですね。
ウェブで発見されて著者に進化するには では、勝間さんが実際に進化してこられた様子が、具体的に細かく書かれています。
ここは、是非、実際に本を手にとっていただいて、勝間さんご自身の言葉で語られるのを直接読んでいただきたいです。
その部分の冒頭に、私にとって印象的なことが書いてありました。
p.152 ブログを書いている人は何百万人もいます。しかし、その中で出版社が見つけて声をかけ、商業出版デビューできるのは、年間に数十人か、せいぜい100人単位でしょう。
その人数から考えると、私が商業出版デビューできた、ということは本当に「幸運」だったとしかいいようがありません。
勝間さんは「運」という言葉に、もしかしたら違和感をお感じになるかもしれませんが、「時代の流れ」とか、「人との巡り合わせ」とか、そういうものも無視できないような気が、私自身はしています。
勝間さんの本では、ディスカヴァー21社の干場弓子社長との出会いについて語られていますが、そういう方に出会えたことはやはり幸運だったといえるのでしょう。
そういう方に発見してもらえるほど書き手として進化していたことが、その幸運を引き寄せた、ということは言うまでもありませんが。
勝間さんの本は、現代の人々が求めるものにマッチしていた、だから、こんなに数々のベストセラーを生み出しておられるのだと思います。
普段から、インプットとアウトプットで自分を磨いていて、自分の中に引き出しをたくさん持っていた、それが、最大の理解者との出会いで、その持っているものが花開いた、という考え方もできるのかな、と思います。
ずっと蓄積されていたものがあるからこそ、その中から「時代にマッチするもの」を探し、それを提供することができるのだと思うのですね。
今の時代はこれを求めているだろうから、今からそれについて学び、それについて本を書いてみよう…ではきっと遅すぎるのです。
日頃から問題意識を持ち、大いに考えているからこそ、運やチャンスが到来した時に、スッとそれに乗ることのできる準備ができていた、と言えるのではないでしょうか。
一方、私の話になりますが、私が商業出版デビューできたのは、今の「勉強法・学習法ブーム」のお陰だろうと思っています。
おこがましいですが、私も、勉強法ブームが起こる前から、自分のブログで、Rach流DVD学習法、という言葉を使い、それを実際にブログ上でやってみせていました。
勉強法ブームが来た時に、私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないながらも、ブログの中で読者と共にDVD学習法で学び合ってきた、という実績があったからこそ、それを本にすることができたのだろうと思います。
ちなみに、私も商業出版デビューし、本の著者となった人間ではありますが、私の場合は「ウェブで発見されて」というのとは少し違います。
私は「本にしませんか?」と出版社から直接依頼を受けたのではなく、「企画のたまご屋さん」という出版エージェント会社に企画書を提出、それをたくさんの出版社に配信してもらいました。
その企画書を読んで手を挙げて下さった出版社が複数あり、その中で一番熱心にアプローチして下さったのが、NTT出版さんだった、ということです。
「企画のたまご屋さん」について、詳しくはこちら(↓)
企画のたまご屋さん トップページ
その時の詳しい経緯については、書き出すと長くなるので今回は割愛しますが、私の場合も、企画書を読んで編集者の方が気に入って下さった後も、社内での企画会議に通らないといけないなど、いくつものハードルがありました。
出版社が本を出版することを決めて下さった!と聞いた時は、それはもう本当に嬉しかったですね。
私の書いたものが「価格のついた商品」として通用すると認めて下さったわけですから。
「読書進化論」の p.39-40 に、「本を出すと人生のステージが変わる」という話があります。
人生のステージが変わる、というのは、そういう出版のプロがゴーサインを出してくれた、というお墨付きが、自分の自信となるし、それで、自分の作品に対価が発生するからなんだろうと思います。
世俗的な言い方になってしまいますが、「世間の見る目が変わる」というのもあります。
ブログを書いていて、たくさんの人が読んでくれているとか、ブログの人気ランキングで高順位だとか言っても、あまりブログに詳しくない人は「へぇ、そうなんだ」で終わってしまうのですが、本を出すとなると、そしてそれが有名書店で実際に何冊も並んでいたりすると、やはり誰でも驚いて下さるものです。
(私の場合は、夫や私の両親などの身内が一番驚いていた、というのが面白い…笑)
そこが本を出すことによる、劇的な変化の一つですね。
やはり今でも「本」というメディアの威力はすごい、それが本を出せた私の実感です。
長くなりましたので、続きは、次回 にします。
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2008年10月06日
食後すぐに泳ぐ フレンズ3-15その17
[Scene: Monica and Rachel's, Rachel is lying in front of the bay window, and the phone rings.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェルは出窓の前に横たわっている。すると電話が鳴る。
レイチェル: (jumping up to answer the phone) Hello! ([電話に出るために飛び起きる] ハロー!)
マーク: Oh, hi. It's Mark. (あぁ、はーい。マークだ。)
レイチェル: (disappointed) Oh. ([がっかりして] あぁ。)
マーク: What? Is it my breath? (何? 僕の息が原因?)
レイチェル: No! Sorry, I just thought you were somebody else. Hi! (いいえ! ごめんなさい。ただ、あなたが他の誰かだと思ったものだから。[改めて挨拶をする] ハーイ!)
マーク: Hi. Well, look, I was just gonna leave a message. Isn't tonight your, your big anniversary dinner? (ハーイ。ねぇ、僕はただメッセージを残そうとしていただけなんだ。今夜は君の盛大な記念日ディナーじゃなかったの?)
レイチェル: Yeah. Well, umm.... (そうね。えぇ…)
マーク: Rach, are you okay? (レイチェル、大丈夫?)
レイチェル: (on the verge of tears) Yeah, I'm fine. ([泣き出しそうになって] えぇ、私は大丈夫。)
マーク: You wanna talk, I mean I can come over? (話したいんだろ。つまり、僕がそっちに行くこともできるけど?)
レイチェル: No! Really, no, please, please, that's, that's okay. (いいえ! 本当に、いいえ。お願い、お願いだから。大丈夫よ。)
マーク: All right, all right, I'm coming over, and I'm bringing Chinese food. (いいよ、いいよ。僕がそっちに行くよ。それで、中華料理を持っていくね。)
レイチェル: Oh, yeah, I'm not, I'm not hungry. (あぁ、そうなの。私はお腹はすいてないわ。)
マーク: It's for me. (僕の分だよ。)
レイチェル: Oh. Okay, bye. (あぁ、わかったわ。じゃあ。)
ト書きにある bay window は「出窓、張り出し窓」。
Wikipedia 英語版: Bay window には写真もあります。
マークの "What? Is it my breath?" について。
breath というのは「息、呼吸」ですが、have bad breath だと「息がくさい、口臭がある」という意味になります。
フレンズ2-20その5 では、"who has breath issues" 「その人は口臭があって」という表現もありました。
ここは私の受けたイメージに過ぎませんが、It is my breath? というのは、電話で名前を言っただけなのに、がっかりしたような返事をされたので、「何にため息をついてるの?、僕の口臭がいやだった?」みたいに言っているのかな、と思います。
もしその解釈が正しいとすれば、このセリフの面白さは、直接面と向かって話しているわけではなく電話越しなので、臭いが伝わることはないのですが、それを「あれれ、口が臭かったかなぁ?」みたいに言っているのが、彼なりのユーモアなのかな、と思いました。
ただ、そのセリフの時に観客の笑い声がないんですよねぇ…でも他の意味はあまり思いつかないし…。
電話の呼び出し音があまり鳴らないうちに相手が出て、マークだ!と言った途端にがっかりされると、「あ、別の人を待ってたんだな」と思うものだし、マークもピンと来たとは思うのですが、それに気付かないふりをして、わざとそんな風にジョークにしているところが、彼のスマートなところかなと思います。
その後も、言いよどむレイチェルの気持ちを察して、そっちに言って話を聞くから、とテキパキ決めてしまうマークです。
[Scene: The Philly.]
フィリーにて。
ジョーイ: So what are you gonna do? (それで、お前はどうするつもりなんだ?)
ロス: What can I do? One person wants to break up, you break up. (僕に何ができる? 一人の人間が別れたいと思ってるなら、別れるしかない。)
チャンドラー: Hey, no way! Come on, this is you guys. Call her and work it out. (おい、とんでもないぞ! いいか、これはお前たち(の問題)だ[お前たちのことなんだぞ]。レイチェルに電話して、何とかうまく解決しろよ。)
ロス: Oh, come on, we just had this huge fight, all right, don't I have to wait awhile? (あぁ、やめてよ。僕たちはたった今、大喧嘩をしたんだ。しばらく待つ必要があるんじゃないか?)
チャンドラー: Hey, this isn't like swimming after you eat. Pick up the phone!! (なぁ。これは「食べた後に泳ぐ」っていうのとは違うんだぞ。受話器を取れよ!)
(Ross goes to call her.)
ロスはレイチェルに電話をしに行く。
チャンドラー: Y'know that whole swimming thing is a myth. (泳ぎの話は迷信だって知ってるよな。)
ジョーイ: Yeah, tell that to my Uncle Lenny. (あぁ、それをレニーおじさんに言えよ。)
チャンドラー: Why? What happened to him? (どうして? 彼に何か起こったのか?)
ジョーイ: Nothing, he just really believes in that. (何も。ただ、おじさんはそれを本当に信じてるんだよ。)
One person wants to break up, you break up. という文章、聞いた感じでイメージはよくわかりますね。
前の文章が原因で、後ろが結果みたいな感じでしょうか。
コンマを→に変えると、わかりやすいかもしれません。
this is you guys. という言い回しも意味はわかるのですが、日本語に訳しにくいですよね。
ロスは「恋人の一方が別れたいといえば、別れるしかない。」と言いたいのですが、チャンドラーは、一般では世間ではどうだろうと関係ない、「これはお前たちの問題だ、自分と彼女のことなんだぞ。そんなひとごとみたいにあっさり言うな!」と言いたいのでしょうね。
当事者はお前たちなんだ。お前たちがお互いに努力したり解決策を見つけたりすれば、そんな単純な結論にはならないよ、と言いたいのかなぁ、と。
work out は「問題などを解く」という意味がありますので、電話して、その問題を解決しろ、今の状況を打開しろ、ということでしょう。
さっき大喧嘩したばっかりだから、電話するにしても、もう少し時間が経ってからの方がいい、と言うロスに対して、this isn't like swimming after you eat. と返すのが面白いですね。
「食べた後にはすぐには泳ぐな。少しお腹がこなれてから、いっぱいになったお腹が少し収まってからにしろ」というアドバイスがあるらしく、そういうのじゃないんだから、時間の経過なんか気にせず、さっさと行動しろよ、と言いたいようです。
ニュアンスはよくわかりますが、日本ではそのまんまの言葉はありませんね。
日本語だと、「食べて(すぐ)寝ると、牛になる」というのはありますが。(そのため、DVDの日本語音声(吹替)では、食べた後水泳、ではなくて、食べて寝ると牛になる、という話に意訳されていました。)
そういう格言や言い伝えのようなものが、英語圏にはあるのかな?と思って、"swim after you eat" とぐぐってみると、「食べた後、泳ぐまで何分待つべきか?」とか、親や祖母に「食後すぐに泳いじゃダメだと言われた」とか、そういう話がヒットします。
やはり一般的によく言われる話だ、ということですね。
myth は「神話、伝説、俗説、作り事」。
whole というのは、「食べた後にすぐに泳ぐと身体に悪い」という一連の話、その話全体のことを言っているのですね。
Tell that to my Uncle Lenny. について。
それが迷信だってことを、レニーおじさんに tell しろ、ということですが、この話の流れだと、「そんなこと言ったら、それは迷信じゃないって反論されるぞ、だっておじさんは実際に食べた後にすぐに泳いで身体を壊したんだから」みたいな話の流れになりそうな気がします。
そんな話の流れを察したチャンドラーは、「それが迷信でないと証明できる出来事が彼に起こったのか?」と尋ねるのですが、ジョーイの答えは、「ただそれを信じてるから、あれはウソだと教えてやってくれ。」ということだった、というオチのようです。
ちょっとピントのずれたところのあるジョーイなので、おじさんもそういう人なのね…という面白さもあるのでしょうが、大爆笑、というほどのオチではないですね。
ですから、Tell that... という命令文を、「…って言え、…って言ってみろ」みたいなニュアンスに捉えるか、「…って言ってやってくれ」みたいに、「教えてやってくれ」的ニュアンスに捉えるかの違い、ということかな、と思いました。
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レイチェル: (jumping up to answer the phone) Hello! ([電話に出るために飛び起きる] ハロー!)
マーク: Oh, hi. It's Mark. (あぁ、はーい。マークだ。)
レイチェル: (disappointed) Oh. ([がっかりして] あぁ。)
マーク: What? Is it my breath? (何? 僕の息が原因?)
レイチェル: No! Sorry, I just thought you were somebody else. Hi! (いいえ! ごめんなさい。ただ、あなたが他の誰かだと思ったものだから。[改めて挨拶をする] ハーイ!)
マーク: Hi. Well, look, I was just gonna leave a message. Isn't tonight your, your big anniversary dinner? (ハーイ。ねぇ、僕はただメッセージを残そうとしていただけなんだ。今夜は君の盛大な記念日ディナーじゃなかったの?)
レイチェル: Yeah. Well, umm.... (そうね。えぇ…)
マーク: Rach, are you okay? (レイチェル、大丈夫?)
レイチェル: (on the verge of tears) Yeah, I'm fine. ([泣き出しそうになって] えぇ、私は大丈夫。)
マーク: You wanna talk, I mean I can come over? (話したいんだろ。つまり、僕がそっちに行くこともできるけど?)
レイチェル: No! Really, no, please, please, that's, that's okay. (いいえ! 本当に、いいえ。お願い、お願いだから。大丈夫よ。)
マーク: All right, all right, I'm coming over, and I'm bringing Chinese food. (いいよ、いいよ。僕がそっちに行くよ。それで、中華料理を持っていくね。)
レイチェル: Oh, yeah, I'm not, I'm not hungry. (あぁ、そうなの。私はお腹はすいてないわ。)
マーク: It's for me. (僕の分だよ。)
レイチェル: Oh. Okay, bye. (あぁ、わかったわ。じゃあ。)
ト書きにある bay window は「出窓、張り出し窓」。
Wikipedia 英語版: Bay window には写真もあります。
マークの "What? Is it my breath?" について。
breath というのは「息、呼吸」ですが、have bad breath だと「息がくさい、口臭がある」という意味になります。
フレンズ2-20その5 では、"who has breath issues" 「その人は口臭があって」という表現もありました。
ここは私の受けたイメージに過ぎませんが、It is my breath? というのは、電話で名前を言っただけなのに、がっかりしたような返事をされたので、「何にため息をついてるの?、僕の口臭がいやだった?」みたいに言っているのかな、と思います。
もしその解釈が正しいとすれば、このセリフの面白さは、直接面と向かって話しているわけではなく電話越しなので、臭いが伝わることはないのですが、それを「あれれ、口が臭かったかなぁ?」みたいに言っているのが、彼なりのユーモアなのかな、と思いました。
ただ、そのセリフの時に観客の笑い声がないんですよねぇ…でも他の意味はあまり思いつかないし…。
電話の呼び出し音があまり鳴らないうちに相手が出て、マークだ!と言った途端にがっかりされると、「あ、別の人を待ってたんだな」と思うものだし、マークもピンと来たとは思うのですが、それに気付かないふりをして、わざとそんな風にジョークにしているところが、彼のスマートなところかなと思います。
その後も、言いよどむレイチェルの気持ちを察して、そっちに言って話を聞くから、とテキパキ決めてしまうマークです。
[Scene: The Philly.]
フィリーにて。
ジョーイ: So what are you gonna do? (それで、お前はどうするつもりなんだ?)
ロス: What can I do? One person wants to break up, you break up. (僕に何ができる? 一人の人間が別れたいと思ってるなら、別れるしかない。)
チャンドラー: Hey, no way! Come on, this is you guys. Call her and work it out. (おい、とんでもないぞ! いいか、これはお前たち(の問題)だ[お前たちのことなんだぞ]。レイチェルに電話して、何とかうまく解決しろよ。)
ロス: Oh, come on, we just had this huge fight, all right, don't I have to wait awhile? (あぁ、やめてよ。僕たちはたった今、大喧嘩をしたんだ。しばらく待つ必要があるんじゃないか?)
チャンドラー: Hey, this isn't like swimming after you eat. Pick up the phone!! (なぁ。これは「食べた後に泳ぐ」っていうのとは違うんだぞ。受話器を取れよ!)
(Ross goes to call her.)
ロスはレイチェルに電話をしに行く。
チャンドラー: Y'know that whole swimming thing is a myth. (泳ぎの話は迷信だって知ってるよな。)
ジョーイ: Yeah, tell that to my Uncle Lenny. (あぁ、それをレニーおじさんに言えよ。)
チャンドラー: Why? What happened to him? (どうして? 彼に何か起こったのか?)
ジョーイ: Nothing, he just really believes in that. (何も。ただ、おじさんはそれを本当に信じてるんだよ。)
One person wants to break up, you break up. という文章、聞いた感じでイメージはよくわかりますね。
前の文章が原因で、後ろが結果みたいな感じでしょうか。
コンマを→に変えると、わかりやすいかもしれません。
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ロスは「恋人の一方が別れたいといえば、別れるしかない。」と言いたいのですが、チャンドラーは、一般では世間ではどうだろうと関係ない、「これはお前たちの問題だ、自分と彼女のことなんだぞ。そんなひとごとみたいにあっさり言うな!」と言いたいのでしょうね。
当事者はお前たちなんだ。お前たちがお互いに努力したり解決策を見つけたりすれば、そんな単純な結論にはならないよ、と言いたいのかなぁ、と。
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さっき大喧嘩したばっかりだから、電話するにしても、もう少し時間が経ってからの方がいい、と言うロスに対して、this isn't like swimming after you eat. と返すのが面白いですね。
「食べた後にはすぐには泳ぐな。少しお腹がこなれてから、いっぱいになったお腹が少し収まってからにしろ」というアドバイスがあるらしく、そういうのじゃないんだから、時間の経過なんか気にせず、さっさと行動しろよ、と言いたいようです。
ニュアンスはよくわかりますが、日本ではそのまんまの言葉はありませんね。
日本語だと、「食べて(すぐ)寝ると、牛になる」というのはありますが。(そのため、DVDの日本語音声(吹替)では、食べた後水泳、ではなくて、食べて寝ると牛になる、という話に意訳されていました。)
そういう格言や言い伝えのようなものが、英語圏にはあるのかな?と思って、"swim after you eat" とぐぐってみると、「食べた後、泳ぐまで何分待つべきか?」とか、親や祖母に「食後すぐに泳いじゃダメだと言われた」とか、そういう話がヒットします。
やはり一般的によく言われる話だ、ということですね。
myth は「神話、伝説、俗説、作り事」。
whole というのは、「食べた後にすぐに泳ぐと身体に悪い」という一連の話、その話全体のことを言っているのですね。
Tell that to my Uncle Lenny. について。
それが迷信だってことを、レニーおじさんに tell しろ、ということですが、この話の流れだと、「そんなこと言ったら、それは迷信じゃないって反論されるぞ、だっておじさんは実際に食べた後にすぐに泳いで身体を壊したんだから」みたいな話の流れになりそうな気がします。
そんな話の流れを察したチャンドラーは、「それが迷信でないと証明できる出来事が彼に起こったのか?」と尋ねるのですが、ジョーイの答えは、「ただそれを信じてるから、あれはウソだと教えてやってくれ。」ということだった、というオチのようです。
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2008年10月04日
ウルトラ語彙力主義(ウーゴ)、おすすめです
人気ブログランキングでおなじみの神崎正哉先生のブログ、TOEIC Blitz Blog で、
ウーゴ宣伝キャンペーン という記事が掲載されました。
神崎先生の自信作、「ウルトラ語彙力主義(通称:ウーゴ)」をもっと多くの人に知ってもらいたい!という企画です。
私もウーゴを持っていて、活用させていただいておりますので、そのキャンペーンに参加させていただきます!
アマゾンではこちら(↓)
新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 [CD付]
著者の神崎先生による、この本のセールスポイントはふたつで、
ひとつめは、
「この本の単語、TOEICによく出る」
ということ、
ふたつめは、
「無料音声レッスンがある」
ということです。
ひとつめの、「この本の単語、TOEICによく出る」 について。
神崎先生のブログの記事、ウーゴ宣伝キャンペーン にも書いてありますように、本当にこの本から出た語句は多いですね。
私も過去記事で due という単語が登場した時に、フレンズ3-15その1 のコメント欄 で、Unit 24 (p.75-76) の文章を引用させていただいたことがあります。
W: Isn't the quarterly report due soon? (四半期の報告書はもうすぐ締め切りではなかったですか?)
M: Yes, the deadline is the day after tomorrow. (はい、締め切りはあさってです。)
こういう問答は TOEIC によくあるパターンです。
「同じ意味を別の単語で言い換えていく」という英語の感覚を身に付けることにもなりますし、due 「期限である、締め切りである」という形容詞を覚える時に、deadline 「締め切り」という名詞も同時に覚えてしまえるわけですね。
単語は関連づけて覚えた方が覚えやすいし忘れにくいですから。
TOEIC では、リスニングでもリーディングでも、本文中に出てきた言葉がそのまま正解になることは少なく、答えの選択肢では、同じ意味を言い換えた別の言葉で表現されていることも多いですよね。
ウーゴはそういう語彙の幅を広げるのにも役立つ構成になっています。
ウーゴには巻末に INDEX がありますので、それをざっと見て、「知らないなぁ」「見慣れないなぁ」「どんなシチュエーションで登場する単語かわからないなぁ」という単語があれば、その単語が登場する Unit をじっくり読んでみる、というのもいいですね。
どういう「状況」の話で登場する単語か、というのがわかっていると、リスニングなどで内容を掴むのに有利になります。
ウーゴでは、空欄に入る正解の語彙を解説するだけではなく、その派生語についても触れられています。
また、ここが大事な部分だと思うのですが、「間違いの選択肢」として登場したものも TOEIC の頻出語句であり、この問題では間違いである選択肢の語句が、本来はどういう文章の中で使われるものなのか、という説明が書いてある、というのも丁寧で親切だと思います。
その例文も、わかりやすくシンプルで、なおかつ、どういう状況で使われるかがイメージしやすい内容になっているのも学習者にとってはありがたいです。
何度も TOEIC で満点を取っておられる神崎先生がまとめられた本ですから、やはり説得力があります。満点を何度も取った人だからわかること、というのがあるんですね。
ふたつめの、「無料音声レッスンがある」について。
神崎先生のブログのサポートページから、音声ファイルが無料でダウンロードできます。
(ダウンロードの方法については、神崎先生のブログをご覧になって下さい。)
ウーゴには元々 CD がついているのですが、ブログのサポート音声ファイルでは、その CD のナレーションを使いながら、神崎先生が優しい語り口で、その語彙についての詳しい説明をして下さっています。
先生に促されるままに(笑)、Listen & Repeat の練習を10回繰り返しましょう。
レッスンを繰り返す目的について、神崎先生がブログの過去記事に書いておられたお言葉を引用させていただくと、
1.英語の音になれる。
2.TOEIC 的な文のパターンになれる。
3.TOEIC 頻出語句を音と一緒に覚える。
とのことです。
そうですね、「TOEIC 的な文章に乗せて、TOEIC 頻出語句を音で覚える」ということ、とても大切ですよね。
試験中に、「あ、これこれ!」と思えたらしめたもの。
「TOEIC って、本当にこういう表現がよく出るよなぁ、こういうパターンの問題が好きだよなぁ…」と楽しめるようになれば、点数もそれに合わせて上がっていくのではないでしょうか。
私は自分で自分を追い詰めるのは苦手なので(笑)、いつまでに何点取る!という宣言は出来ないタイプなのですが、私もいつか満点を取れるように頑張ります。
TOEIC で高得点を目指すだけではなく、英語力を着実につけるためにも、ウーゴ(ウルトラ語彙力主義)は「いい本」ですよ。おすすめです!
(Rach からのお願い)
神崎先生の本をおすすめする記事で、自分のランキングのお願いをするのもなんですが…(笑)
神崎先生も参加されている
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ひとつめは、
「この本の単語、TOEICによく出る」
ということ、
ふたつめは、
「無料音声レッスンがある」
ということです。
ひとつめの、「この本の単語、TOEICによく出る」 について。
神崎先生のブログの記事、ウーゴ宣伝キャンペーン にも書いてありますように、本当にこの本から出た語句は多いですね。
私も過去記事で due という単語が登場した時に、フレンズ3-15その1 のコメント欄 で、Unit 24 (p.75-76) の文章を引用させていただいたことがあります。
W: Isn't the quarterly report due soon? (四半期の報告書はもうすぐ締め切りではなかったですか?)
M: Yes, the deadline is the day after tomorrow. (はい、締め切りはあさってです。)
こういう問答は TOEIC によくあるパターンです。
「同じ意味を別の単語で言い換えていく」という英語の感覚を身に付けることにもなりますし、due 「期限である、締め切りである」という形容詞を覚える時に、deadline 「締め切り」という名詞も同時に覚えてしまえるわけですね。
単語は関連づけて覚えた方が覚えやすいし忘れにくいですから。
TOEIC では、リスニングでもリーディングでも、本文中に出てきた言葉がそのまま正解になることは少なく、答えの選択肢では、同じ意味を言い換えた別の言葉で表現されていることも多いですよね。
ウーゴはそういう語彙の幅を広げるのにも役立つ構成になっています。
ウーゴには巻末に INDEX がありますので、それをざっと見て、「知らないなぁ」「見慣れないなぁ」「どんなシチュエーションで登場する単語かわからないなぁ」という単語があれば、その単語が登場する Unit をじっくり読んでみる、というのもいいですね。
どういう「状況」の話で登場する単語か、というのがわかっていると、リスニングなどで内容を掴むのに有利になります。
ウーゴでは、空欄に入る正解の語彙を解説するだけではなく、その派生語についても触れられています。
また、ここが大事な部分だと思うのですが、「間違いの選択肢」として登場したものも TOEIC の頻出語句であり、この問題では間違いである選択肢の語句が、本来はどういう文章の中で使われるものなのか、という説明が書いてある、というのも丁寧で親切だと思います。
その例文も、わかりやすくシンプルで、なおかつ、どういう状況で使われるかがイメージしやすい内容になっているのも学習者にとってはありがたいです。
何度も TOEIC で満点を取っておられる神崎先生がまとめられた本ですから、やはり説得力があります。満点を何度も取った人だからわかること、というのがあるんですね。
ふたつめの、「無料音声レッスンがある」について。
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(ダウンロードの方法については、神崎先生のブログをご覧になって下さい。)
ウーゴには元々 CD がついているのですが、ブログのサポート音声ファイルでは、その CD のナレーションを使いながら、神崎先生が優しい語り口で、その語彙についての詳しい説明をして下さっています。
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レッスンを繰り返す目的について、神崎先生がブログの過去記事に書いておられたお言葉を引用させていただくと、
1.英語の音になれる。
2.TOEIC 的な文のパターンになれる。
3.TOEIC 頻出語句を音と一緒に覚える。
とのことです。
そうですね、「TOEIC 的な文章に乗せて、TOEIC 頻出語句を音で覚える」ということ、とても大切ですよね。
試験中に、「あ、これこれ!」と思えたらしめたもの。
「TOEIC って、本当にこういう表現がよく出るよなぁ、こういうパターンの問題が好きだよなぁ…」と楽しめるようになれば、点数もそれに合わせて上がっていくのではないでしょうか。
私は自分で自分を追い詰めるのは苦手なので(笑)、いつまでに何点取る!という宣言は出来ないタイプなのですが、私もいつか満点を取れるように頑張ります。
TOEIC で高得点を目指すだけではなく、英語力を着実につけるためにも、ウーゴ(ウルトラ語彙力主義)は「いい本」ですよ。おすすめです!
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2008年10月02日
めんどくさそうに訳す通訳 フレンズ3-15その16
[Scene: A Restaurant, Monica and Phoebe are on their dates with Sergei and Mischa.]
レストラン。モニカ&フィービーは、セルゲイ&ミーシャとデート中。
モニカ: Oh, and I can also speak a little French. Voulez vous couchet avec moi, saiz soi. (Mischa laughs) Why? What did I say? (まぁ、それで私も少しはフランス語が話せるのよ。[フランス語をしゃべる] [ミーシャが笑う] どうして(笑うの)? 私は何て言ったの?)(フランス語部分について、下に追記あり)
ミーシャ: Well, you just asked if I wanted to go to bed with you tonight. (そうだね。君は、僕が今夜君とベッドインしたい[君と寝たい]と思っているかどうかを尋ねたんだ。)
モニカ: Oh, my God! No wonder I get such great service at Cafe Maurice. (なんてこと! カフェ・マリースであんなに素晴らしいサービスを受けたのも不思議じゃないわね。)
フィービー: (laughing and banging her spoon on the table) Knock, knock, knock, knock, hi. Um, could you please tell Sergei that um, I was fascinated by what Boutros Boutros-Ghali said in the New York Times. ([笑いながら、そしてスプーンをテーブルにたたきつけながら] ノック、ノック、ノック、ノック。はーい。お願いだからセルゲイに伝えてくれるかしら、ブトロス・ブトロス・ガリがニューヨークタイムズで言ったことに私は興味を抱いた[魅了された]、ってことをね。)
(Mischa does so.)
ミーシャはそうする。
フィービー: You didn't say "Boutros Boutros-Ghali." (あなたは、ブトロス・ブトロス・ガリって言ってなかったわ。)
ミーシャ: (to Sergei) Boutros Boutros-Ghali. ([セルゲイに] ブトロス・ブトロス・ガリ。)
(Sergei responds.)
セルゲイが答える。
ミーシャ: He says he was too. (彼も魅了されたと言っています。)
フィービー: Interesting. (興味深いわ。)
ミーシャ: (to Monica) So I was wondering.... ([モニカに] それで僕は思ったんだけど…)
フィービー: Okay, ah, before you get all talky again, umm, could you also please tell Sergei that... I really like his suit. (いいわ。あなたがまたすっかりおしゃべりになっちゃう前に、お願いだから、これも言ってくれるかしら…彼のスーツ素敵だわ、って。)
(Mischa does so, and Sergei compliments Phoebe, and says it slowly)
ミーシャはそうする。そしてセルゲイはフィービーを褒めて、それをゆっくり言う。
ミーシャ: (to Phoebe, very quickly) Eh, he said thank you very much, he thinks you look very pretty tonight, your hair, golden like the sun. (to Monica) So you're a chef? ([フィービーにとても早口で] とてもありがとう、とセルゲイは言いました。セルゲイはこう思っています、君は今夜とっても可愛く見える、君の髪は金色で太陽のようだ、と。[モニカに] それで君はシェフなの?)
モニカ: I'm also thinking about opening up my own restaurant. (私も自分のレストランを開こうかなって考えているの。)
ミーシャ: Oh, really. (あぁ、そうなんだ。)
フィービー: Monica, could I talk to you behind my menu, please. (Behind the menu) What are you doing? (モニカ。メニューの後ろであなたと話せるかしら? [メニューの後ろで] あなた何をやってるの?)
モニカ: Well, I was having a conversation. (そうね。私は会話をしていたんだけど。)
フィービー: Yeah but, Mischa's so interested in you that Sergei and I haven't been able to say two words to each other. (そうね。でも、ミーシャはあなたにものすごく興味があるから、セルゲイと私はお互いに2語を言うことも出来なかったわ。)
モニカ: What do you want me to do? Just sit here silently while you three have a conversation? (あなたは私にどうして欲しいの? あなたたち3人が会話をしている間、ただここで黙って座っていて欲しいの?)
フィービー: That would be great. Thank you. (それだといいわね。ありがとう。)
誰かに外国語の文章を習ったけど、その内容はトンデモナイものだった、ということ、ありますよね。
モニカが言ったのは、「あなた、今夜、私と寝たい?」という意味のフランス語だったそうです。
モニカはその意味を知らず、フランス(もしくはフレンチのお店?)のカフェ・マリースでその言葉を言ったので、えらくサービスが良かった、と言っているようです。(逆にヒカれてしまう恐れもありそうなセリフですが。)
(2008.10.4 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが、上でモニカが言ったフランス語は、正しくは、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
のようです。
Lady Marmalade という曲に出てくるコーラス部分のフレーズで、その曲は後に映画「ムーラン・ルージュ」の中でも使われました。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)
Boutros Boutros-Ghali というのはこの方(↓)。
Wikipedia 日本語版: ブトロス・ブトロス=ガーリ
国連の事務総長をされていた方ですね。
ウィキペディアにも書いてあるように、当時は、「ガリ事務総長」と新聞では表記されていたように思いますが、正しい発音は、ガーリなのでしょうか?
(フィービーの発音は、「ガーリ」と伸ばしているように聞こえなくもないけど(微妙)、ミーシャの発音は、「ガリ」にしか聞こえません。)
ブトロス・ブトロスと同じ音が続く珍しい名前ですね。
フィービーは、「ブーチョロス」という感じで発音し、ミーシャは「ブートロス」と発音しています。
ブートがブーチョみたいになるのは、ブルックリン・アクセントでしょうかね。(street がシュチュリートみたいな発音になっているのをたまに聞きますので。)
他の言葉はちゃんと訳されているかどうかはわからないけど、人名は基本的に万国共通だから、フルネームを言わずに済ましたことがバレてしまったのですね。
「あなた、適当に訳してるでしょ?」とでもいいたげです。
きちんと丁寧に訳しているかを知るために、その名前をあえて選んだのだとしたら、フィービーはなかなかのやり手ですね(笑)。
通訳の役割が済むやいなや、またモニカとの会話に戻ろうとするミーシャに、また通訳を依頼するフィービー。
特に話すことも思い浮かばないようで、 I really like his suit. というありきたりの言葉しか出てきません。
どうしても今すぐ訳さなければならないような内容でもないのですが、とにかく二人を無視して話に夢中になっているミーシャを通訳のポジションに戻したい、という意図が感じられますね。
セルゲイはフィービーに対する褒め言葉を、ムードを込めてゆっくり話しているのに、いかにも訳すのが面倒くさいという感じで、ちゃっちゃとしゃべっているミーシャに笑えます。
その辺りはト書きにも、slowly と quickly で違いを表現してありますね。
Could I talk to you behind my menu, please? について。
席をわざわざ立つのは面倒くさいのか、メニューの陰でこそこそしゃべるのが面白いです。
普通なら、相手に気取られないようにと思うものですが、カチンと来ているフィービーは、別にミーシャに内容がバレても構わないと思っていて、一応、見た目だけは二人だけで内緒で話している風を装っているような感じがします。
フレンズ3-15その6 で、could you come and be the translator's date? 「(ダブルデートに)一緒に来て、通訳のデート相手になってくれる?」と頼んだのはフィービーです。
それが、思いがけずミーシャとモニカだけで盛り上がってしまい、ミーシャが本来の通訳の仕事を忘れてしまうことになるなんて…これはフィービーにとっては誤算でしたね。
フィービーは不服そうに、"What are you doing?" 「(全く)モニカは一体何やってるのよ!」と言うのですが、モニカは、"Well, I was having a conversation." と返事しています。
実際の発音では、was の部分をはっきりと発音して、I WAS having a conversation. となっています。
何をしてるの?って聞かれても、”フィービーに言われた通りに”私はミーシャの話し相手になっていた、ミーシャと会話をしていたのよ、ということですね。
それはあなたが私に頼んだことでしょ、と言いたいのです。
「私は黙ってればいいの?」と言ったモニカに、自分が頼んだことも忘れて、「そうしていてくれると嬉しいわ。」と勝手なことを言うフィービーです。
(Rach からのお願い)
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レストラン。モニカ&フィービーは、セルゲイ&ミーシャとデート中。
モニカ: Oh, and I can also speak a little French. Voulez vous couchet avec moi, saiz soi. (Mischa laughs) Why? What did I say? (まぁ、それで私も少しはフランス語が話せるのよ。[フランス語をしゃべる] [ミーシャが笑う] どうして(笑うの)? 私は何て言ったの?)(フランス語部分について、下に追記あり)
ミーシャ: Well, you just asked if I wanted to go to bed with you tonight. (そうだね。君は、僕が今夜君とベッドインしたい[君と寝たい]と思っているかどうかを尋ねたんだ。)
モニカ: Oh, my God! No wonder I get such great service at Cafe Maurice. (なんてこと! カフェ・マリースであんなに素晴らしいサービスを受けたのも不思議じゃないわね。)
フィービー: (laughing and banging her spoon on the table) Knock, knock, knock, knock, hi. Um, could you please tell Sergei that um, I was fascinated by what Boutros Boutros-Ghali said in the New York Times. ([笑いながら、そしてスプーンをテーブルにたたきつけながら] ノック、ノック、ノック、ノック。はーい。お願いだからセルゲイに伝えてくれるかしら、ブトロス・ブトロス・ガリがニューヨークタイムズで言ったことに私は興味を抱いた[魅了された]、ってことをね。)
(Mischa does so.)
ミーシャはそうする。
フィービー: You didn't say "Boutros Boutros-Ghali." (あなたは、ブトロス・ブトロス・ガリって言ってなかったわ。)
ミーシャ: (to Sergei) Boutros Boutros-Ghali. ([セルゲイに] ブトロス・ブトロス・ガリ。)
(Sergei responds.)
セルゲイが答える。
ミーシャ: He says he was too. (彼も魅了されたと言っています。)
フィービー: Interesting. (興味深いわ。)
ミーシャ: (to Monica) So I was wondering.... ([モニカに] それで僕は思ったんだけど…)
フィービー: Okay, ah, before you get all talky again, umm, could you also please tell Sergei that... I really like his suit. (いいわ。あなたがまたすっかりおしゃべりになっちゃう前に、お願いだから、これも言ってくれるかしら…彼のスーツ素敵だわ、って。)
(Mischa does so, and Sergei compliments Phoebe, and says it slowly)
ミーシャはそうする。そしてセルゲイはフィービーを褒めて、それをゆっくり言う。
ミーシャ: (to Phoebe, very quickly) Eh, he said thank you very much, he thinks you look very pretty tonight, your hair, golden like the sun. (to Monica) So you're a chef? ([フィービーにとても早口で] とてもありがとう、とセルゲイは言いました。セルゲイはこう思っています、君は今夜とっても可愛く見える、君の髪は金色で太陽のようだ、と。[モニカに] それで君はシェフなの?)
モニカ: I'm also thinking about opening up my own restaurant. (私も自分のレストランを開こうかなって考えているの。)
ミーシャ: Oh, really. (あぁ、そうなんだ。)
フィービー: Monica, could I talk to you behind my menu, please. (Behind the menu) What are you doing? (モニカ。メニューの後ろであなたと話せるかしら? [メニューの後ろで] あなた何をやってるの?)
モニカ: Well, I was having a conversation. (そうね。私は会話をしていたんだけど。)
フィービー: Yeah but, Mischa's so interested in you that Sergei and I haven't been able to say two words to each other. (そうね。でも、ミーシャはあなたにものすごく興味があるから、セルゲイと私はお互いに2語を言うことも出来なかったわ。)
モニカ: What do you want me to do? Just sit here silently while you three have a conversation? (あなたは私にどうして欲しいの? あなたたち3人が会話をしている間、ただここで黙って座っていて欲しいの?)
フィービー: That would be great. Thank you. (それだといいわね。ありがとう。)
誰かに外国語の文章を習ったけど、その内容はトンデモナイものだった、ということ、ありますよね。
モニカが言ったのは、「あなた、今夜、私と寝たい?」という意味のフランス語だったそうです。
モニカはその意味を知らず、フランス(もしくはフレンチのお店?)のカフェ・マリースでその言葉を言ったので、えらくサービスが良かった、と言っているようです。(逆にヒカれてしまう恐れもありそうなセリフですが。)
(2008.10.4 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが、上でモニカが言ったフランス語は、正しくは、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
のようです。
Lady Marmalade という曲に出てくるコーラス部分のフレーズで、その曲は後に映画「ムーラン・ルージュ」の中でも使われました。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)
Boutros Boutros-Ghali というのはこの方(↓)。
Wikipedia 日本語版: ブトロス・ブトロス=ガーリ
国連の事務総長をされていた方ですね。
ウィキペディアにも書いてあるように、当時は、「ガリ事務総長」と新聞では表記されていたように思いますが、正しい発音は、ガーリなのでしょうか?
(フィービーの発音は、「ガーリ」と伸ばしているように聞こえなくもないけど(微妙)、ミーシャの発音は、「ガリ」にしか聞こえません。)
ブトロス・ブトロスと同じ音が続く珍しい名前ですね。
フィービーは、「ブーチョロス」という感じで発音し、ミーシャは「ブートロス」と発音しています。
ブートがブーチョみたいになるのは、ブルックリン・アクセントでしょうかね。(street がシュチュリートみたいな発音になっているのをたまに聞きますので。)
他の言葉はちゃんと訳されているかどうかはわからないけど、人名は基本的に万国共通だから、フルネームを言わずに済ましたことがバレてしまったのですね。
「あなた、適当に訳してるでしょ?」とでもいいたげです。
きちんと丁寧に訳しているかを知るために、その名前をあえて選んだのだとしたら、フィービーはなかなかのやり手ですね(笑)。
通訳の役割が済むやいなや、またモニカとの会話に戻ろうとするミーシャに、また通訳を依頼するフィービー。
特に話すことも思い浮かばないようで、 I really like his suit. というありきたりの言葉しか出てきません。
どうしても今すぐ訳さなければならないような内容でもないのですが、とにかく二人を無視して話に夢中になっているミーシャを通訳のポジションに戻したい、という意図が感じられますね。
セルゲイはフィービーに対する褒め言葉を、ムードを込めてゆっくり話しているのに、いかにも訳すのが面倒くさいという感じで、ちゃっちゃとしゃべっているミーシャに笑えます。
その辺りはト書きにも、slowly と quickly で違いを表現してありますね。
Could I talk to you behind my menu, please? について。
席をわざわざ立つのは面倒くさいのか、メニューの陰でこそこそしゃべるのが面白いです。
普通なら、相手に気取られないようにと思うものですが、カチンと来ているフィービーは、別にミーシャに内容がバレても構わないと思っていて、一応、見た目だけは二人だけで内緒で話している風を装っているような感じがします。
フレンズ3-15その6 で、could you come and be the translator's date? 「(ダブルデートに)一緒に来て、通訳のデート相手になってくれる?」と頼んだのはフィービーです。
それが、思いがけずミーシャとモニカだけで盛り上がってしまい、ミーシャが本来の通訳の仕事を忘れてしまうことになるなんて…これはフィービーにとっては誤算でしたね。
フィービーは不服そうに、"What are you doing?" 「(全く)モニカは一体何やってるのよ!」と言うのですが、モニカは、"Well, I was having a conversation." と返事しています。
実際の発音では、was の部分をはっきりと発音して、I WAS having a conversation. となっています。
何をしてるの?って聞かれても、”フィービーに言われた通りに”私はミーシャの話し相手になっていた、ミーシャと会話をしていたのよ、ということですね。
それはあなたが私に頼んだことでしょ、と言いたいのです。
「私は黙ってればいいの?」と言ったモニカに、自分が頼んだことも忘れて、「そうしていてくれると嬉しいわ。」と勝手なことを言うフィービーです。
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