2009年02月10日

君が非難できる立場か? フレンズ3-17その20

キャロル: (running over and grabbing the phone away from Ross) (on phone) Phoebe, hang on a second. (Hands Ross her keys) Here, take my car, go pick up your friends. ([走ってきて、電話をロスから掴み取る][電話で] フィービー、ちょっと待ってて。[自分のキーをロスに手渡して] はいどうぞ。私の車を使って、あなたの友達を迎えに行って。)
ロス: No, I'm not gonna pick them up. (いいや。僕は彼らを迎えには行かないよ。)
キャロル: Listen, we both know you're gonna do it 'cause you're not a jerk. Okay? So you can either sulk here for half an hour and then go pick them up, or save us both time and sulk in the car. (聞いて。私たち二人とも、あなたがそうするってわかってるわ、だってあなたはひどい人間じゃないんだもの、そうでしょ? だから、ここで30分すねてから彼らを迎えに行くか、それとも、私たち二人がそんな無駄な時間を過ごすことなく、あなたが車の中ですねるか、のどちらかをすることができるのよ。)
ロス: No, Rachel doesn't want me to.... (だめだよ。レイチェルは僕にそんなことをして欲しくないって…)

sulk は「すねる、ふくれる、不機嫌になる」。
キャロルはさすがは元妻、ロスのことがよくわかっているようです。
今は冷たいことを言っているけれど、結局、みんなのことが気になって迎えに行くに決まってる。
どうせ行くのなら、ここですねてないで、迎えに行く途中の車の中ですねてたらいいのよ、そしたら、ここで30分すねる時間を省略できるから、ということですね。
or save us both time and sulk in the car は、or you can save us both time and sulk in the car ということで、both は us にかかっているのだと思います。
あなたと私両方の、無駄な時間を省ける、ということで、あなたがここですねるのは時間の無駄だし、そんな愚痴を聞く私の時間も無駄、あなたが今すぐ出掛けたら、二人ともそんな無駄な時間を過ごす必要がなくなる、という意味だと思います。
私にもそんな無駄な時間を過ごさせないで、迷惑かけないで、ということでしょうね。


キャロル: Look, I-I-I am sorry that Rachel dumped you 'cause she fell in love with that Mark guy, and you are the innocent victim in all of this, but don't punish your friends for what Rachel did to you. (ねぇ、レイチェルがそのマークって男性に恋したことで、あなたをふったことには同情するわ。この件に関してはあなたは無実の犠牲者よね。でも、レイチェルがあなたにしたことで、あなたの友達をひどい目に逢わせるのはやめて。)
ロス: Yeah, you're right. (そうだね。君は正しいよ。)
キャロル: (on phone) Phoebe, hang on a second. Ross wants to say something. (listens) What? (listens) (to Ross) You slept with someone else?! ([電話で] フィービー、ちょっと待って。ロスが何か言いたいことがあるから。[電話を聞いて] 何ですって? [聞いて][ロスに] あなた、他の誰かと寝たの?)
ロス: We were on a break!!! Okay!! (grabs the phone) We were, we were... (calms down) yeah. Where are you? I'll find you. (hangs up) (僕たちはブレイク中だったんだ! いいか? [電話を掴んで] 僕たちは、僕たちは… [静まって] あぁ、君たちはどこにいるの? 僕が探すよ。[電話を切る])
キャロル: You slept with another woman? (あなた、別の女と寝たの?)
ロス: Oh, you-you're-you're one to talk. (あぁ、君が、君がそれを言うのか?[君がそれを言える・非難できる立場か?])

キャロルは、I-I-I am sorry that Rachel dumped you 'cause she fell in love with that Mark guy.... と言っています。
そのセリフで、ロスとレイチェルが別れた理由について、ロスがキャロルに嘘をついている、ということがわかりますね。
電話口で大きな声でそんなことを言ったため、相手のフィービーに筒抜けとなり、フィービーがキャロルに、別れた本当の理由を告げることになります。
それでキャロルは、"You slept with someone else?!!" と言っているのですね。
私の聞いた事情と違うじゃない、あなた、嘘ついてたの?という感じです。
"We were on a break!!!" と、自分の正当性を主張しようとするロスですが、嘘をついていたのがバレたので、これ以上頑張ることもできず、迎えに行くことを決心します。

ロスの最後のセリフ、You're one to talk. について。
英辞郎では以下の説明が尊っています。
You're one to talk.=あなたにもそんなところがありますよ。(相手に反論して)

英英辞典 Merriam-Webster's Learner's Dictionary の talk の 8番目の項目にも、you're one to talk が出ています。
Merriam-Webster's Learner's Dictionary: talk

Merriam-Webster's Learner's Dictionary の説明は、
8. [no obj] : to criticize someone
This sense of talk is often used in phrases like look who's talking, you're one to talk, and you should talk to say that someone should not criticize another person because he or she has the same faults as that other person.
例) "She's way too skinny." "You're one to talk. You need to gain some weight, too."

つまり、「talk には、誰かを批判する、という意味がある。talk のこの意味はしばしば、
Look who's talking.
You're one to talk.
You should talk.
のようなフレーズで使われる。
誰かが他の人と同じ欠点があるという理由から、その人がその別の人を批判すべきではない、と言うために使われる。」
例文は、「彼女はやせすぎよ。」「君がそんなことを言うの? 君も体重を増やす必要があるよ。」

語義の部分、「誰か」「他の人」というと不明瞭なので、Aさん、Bさんとしてみると、「AさんはBさんを批判すべきではない、なぜなら、AさんにはBさんと同じ欠点があるから」ということを言うために使うフレーズ、だということですね。
同じ欠点のある人間が、そのことで他人を非難するのはおかしい、というニュアンスです。

ロングマン現代英英辞典には、なぜか、You're one to talk. が出ていません。
ロングマンでそれに近いものは、以下のものでしょうか。
look who's talking: also you're a fine one to talk, you can talk
(spoken) used to tell someone they should not criticize someone else's behaviour because their own behaviour is just as bad
例) 'Peggy shouldn't smoke so much.' 'Look who's talking!'

つまり、
Look who's talking.
You're a fine one to talk.
You can talk.
の意味として、「自分自身の行動・言動が同じように悪いという理由から、誰かを非難すべきではない、と人に言うために使われる。」
例文は、「ペギーはあんまりタバコを吸うべきじゃないよ。」「そんなこと言ってるのは誰よ。(あなたこそ、どうなのよ。)」

ロングマンの You're a fine one to talk. が、You're one to talk. と同じニュアンスなのでしょうね。

Urban Dictionary には、You're one to talk. の省略形 Y.O.T.T. というのが出ています。
Urban Dictionary: Y.O.T.T.
Y.O.T.T.
: You're One To Talk.
(Meaning) you're being hypocritical, same as saying "look who's talking"
Like the pot calling the kettle black.

つまり、「君は偽善者的である。Look who's talking. と言うのと同じ。the pot calling the kettle black のようなもの。」

The pot calls the kettle black. 「目くそ、鼻くそを笑う」は、フレンズ1-18その4 で説明しました。

実際にネイティブの間で、どのくらいこの Y.O.T.T. という省略形が使われるのかわかりませんが、ASAP (as soon as possible)みたいに、Y.O.T.T. という省略形で使われるということですから、それだけ、You're one to talk. は決まり文句になっている、ということですね。

You're one to talk. の話が長くなってしまいましたが、"You slept with another woman?" "Oh, you-you're-you're one to talk." というやり取りは、「他の女と寝たの?」という言葉を、「君がそれを言うのか? 君がそんなことを言える立場なのか?」と言い返している、ということになります。

妻が他の男性と浮気をしていた場合にも、「自分のことを差し置いて、人の浮気を非難するのか?」という意味でこのセリフは使えると思うのですが、レズのキャロルの場合は本当に「”他の女”と寝た」ので、このセリフが余計に大爆笑なわけです。

そう思って、セリフを振り返ってみると、フィービーから真実を知らされた後、キャロルは、"You slept with someone else?!" 「あなた、他の誰かと寝たの?」と言っています。
ロスは自分が嘘をついていたのがバレたので、"We were on a break!!!" と必死に言い訳しますが、その後、ダメ押しのようにもう一度、"You slept with another woman?" 「あなた、別の女と寝たの?」とキャロルに問い詰められます。

さっきは、ウソがバレて動揺していたけど、「他の女と寝たの?」だなんて、君からはそんなことで非難されたくない、「他の女と寝た」のは他ならぬ君じゃないか!という反論が、You're one to talk. なのですね。
キャロルの最初のセリフが、with someone else、その次に、with another woman と変化しているために、ロスの You're one to talk. というセリフの面白さがより際立つ気がします。
キャロルがレズだからこそ、キャロルがスーザンという女性と寝たためにロスと離婚することになってしまった、という背景があるからこそ、"You slept with another woman?" "You're one to talk." がドンピシャなジョークになるわけですね。


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2009年02月08日

微増ですがご報告 TOEIC結果(第144回)

2009年1月11日実施の第144回TOEIC を受験していました。
その結果が昨日郵送されてきましたので、ブログでご報告します。


144 score



つまり、リスニング 495点(満点)、リーディング 465点、合計 960点。

過去最高点は、ブログタイトルの下に看板として掲げているように、「TOEIC955点(リスニング満点)」、つまり、
リスニング 495点(満点)、リーディング 460点、合計 955点
だったので、リーディングが 5点(だけ!)上がったことになり、”一応”自己最高を更新したことになります。

このブログの内容に少しでも説得力を持たせることができれば…との思いで、ブログタイトル下の紹介文やブログランキングの紹介文で点数を表示していますので、それを書き換えるための今回のご報告です。

「5点アップくらいならわざわざ報告せずに、もうちょっと点数が大幅にアップした時に書こう!」などと言っていると、一生、点数の更新が出来ないような気がするので(笑)、ここはこまめに更新しておきます。
960点が生涯最高点になる可能性も大いにありますしね(爆)。

参考までに、ABILITIES MEASURED (項目別正答率)も画像で表示しておきます。


144 listening


リスニングは、上から、95%, 96%, 100%, 95%

リスニングは満点と言っても、結構間違えてますね。
聞き取れなかった箇所がいくつかあったので、今回はリスニング満点は無理だろうと思っていたのですが、なんとか滑り込めたみたいで良かったです。



144 reading


リーディングは、上から、87%, 100%, 88%, 97%, 92%

この正答率では、満点には程遠い感じ。
いつも必ず何かしら間違いますし、悩んで間違ったものはいいとして、間違いに気付いてないのもあるみたいで、そこがやばいですねぇ…。

でも、伸び悩みつつも、点数アップはやはり嬉しいですから、これからも頑張りたいと思います。
とりあえずは、ご報告まで。

これを励みに、フレンズ解説、頑張ります!


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posted by Rach at 07:23| Comment(5) | TOEIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月07日

ピクルスでも出しとくわ フレンズ3-17その19

[Scene: Carol and Susan's, Ross is eating the dinner Carol made for Susan.]
キャロルとスーザンの家。ロスは、スーザンのために作られたディナーを食べている。
ロス: Right? Right? I mean, it's pretty unbelievable, y'know. I mean, they just took off, took off without even looking back. Y'know, I don't, I don't need them, huh, I've got you guys now as friends, you and Susan. (そうだろ? そうだろ? すごく信じられないよ。みんなはただ出かけたんだ[行っちゃったんだ]。出かけたんだよ、後ろを振り返りもしないで。僕は、僕は彼らを必要としない。今は友達として、君たちが、君とスーザンがいるからね。)
キャロル: Ah, Susan will be so pleased. (あぁ、スーザンがすごく喜ぶわ。)
[Ross's beeper goes off.]
ロスのポケベルが鳴る。
Ross: (looking at the page) Seven-one-seven? (to Carol) Where's 717? (He gets up to return the page, Carol starts to take the last of the food into the kitchen, but Ross grabs the last piece.) Hey, you have more of these for Susan, right? ([ポケベルを見ながら] 717? [キャロルに] 717ってどこ? [彼はポケベルの呼び出しに返事をするために立ち上がる。キャロルは食べ物の最後の残りを台所に持って行こうとする。が、ロスはその最後の一片を掴み取る。] ねぇ、スーザンの分の料理、もっと[まだ]あるんだよね?)
キャロル: No, but that's okay, I'll just put out pickles or something. (いいえ(もうないわ)。でも、いいの。ただピクルスか何かを出しておくわ。)

自分を見捨ててみんながスキーに行ってしまったことを愚痴るロス。
彼らがいなくても、僕には君とスーザンという友達がいるからいいんだ、などと言っています。
スーザンは自分の妻を奪った女性なので、(今は随分と打ち解けていますが)ライバルであり天敵であり、二人は犬猿の仲であるとも言えます。
ですから、スーザンは友達だ、と言ってもそれは本心ではなく、フレンズたちに対する失望感からそんな風に言っているだけですね。
キャロルもそれをわかっていて、「それを聞いたらスーザンも喜ぶわ」と口だけはそのように返事しています。

ポケベルが鳴りますが、ト書きには looking at the page と書いてあります。
ポケベルを表す単語としては、beeper, pager などがあり、ト書きの page は、そういう「ポケベルの呼び出し」ということでしょう。
過去記事、フレンズ2-5その11 にも、
モニカ: It's Monica. I got a page. (モニカです。ポケベルの呼び出しがあったので。)
というセリフがあります。

スーザンのために作った素敵な料理を最後の一片まで食べてしまうロス。
「僕、今の食べちゃったけど、スーザンの分は別にまだとってあるんだろ?」みたいなことを言っています。
それに対してキャロルは、「あなたが全部食べちゃったからスーザンの料理はないの。でも、ピクルスでも出しとくから、いいわよ。」と答えます。
日本語で言うと、「漬物でお茶漬けでもしてもらうから、いいわ。」みたいなことですね。
「せっかくのご馳走、あなたが全部食べちゃって、もうピクルスくらいしか出すものがないんだけど」という意味なのですが、自分のことで頭がいっぱいのロスには、そんな皮肉も通じません。


[Cut to the rest stop, Monica and Phoebe are waiting anxiously by the phone as it rings.]
休憩所に画面がカット。モニカとフィービーが電話の傍で今か今かと待っていると、電話が鳴る。
フィービー: (answering the phone) (whispering) Ross, thank God! ([電話に答えて][ささやき声で] ロス、良かった!)
ロス: Pheebs? What, why are you whispering? (フィービー? 何、どうしてささやき声なの?)
フィービー: I ate a bug. (虫を食べたのよ。)
[Rachel starts to walk up.]
レイチェルが歩いてくる。
モニカ: (running over to stop Rachel) Hey, Rach! The tampons here are only a penny. Let's stock up. (takes her into the bathroom) ([レイチェルを止めるために走って行って] ねぇ、レイチェル! ここではタンポンがたったの1セントよ。買いだめしましょう。[レイチェルをトイレの中に連れて行く])
フィービー: Listen, Ross, we ran out of gas, and we don't know where we are, so we can't get a tow truck. (聞いて、ロス。私たち、ガス欠なの。それで、ここがどこか[私たちがどこにいるか]わからないし、それでレッカー車を呼ぶこともできないの。)
ロス: Oh, now you want a favor? (あぁ、今、君は頼みごとをしたいんだね?)
フィービー: Yes, please. (そうなの。お願いよ。)
ロス: Well, oh, I'm sorry your car broke down, Pheebs, but I'm a little too busy with some of my real friends right now, but please call to let me know you got home safely, okay? (そうだな、あぁ、君の車が故障したことには同情するよ、フィービー。だけど、僕は今、僕の本当の友達と一緒にいて、少々忙しすぎるんだよね。でも、君が家に無事に着いたら、僕に電話して知らせてくれるかな?)

anxiously には、「心配して」という意味と、「切望して」という意味があります。
今回のように何かを待っている場合は、「首を長くして待っている、今か今かと待っている」という感じの「切望して」のニュアンスでしょう。

ロスにどうしてひそひそとささやき声でしゃべってるの?と聞かれて、I ate a bug. と答えますが、どうして虫を食べたらささやき声になるのか、よくわかりません(笑)。
レイチェルに聞かれたくないのでささやき声でしゃべっているわけですが、レイチェルのことを話題に出したくなくて、そう言っているのですね。
わかったようなわからないような理由なのが、フィービーらしい、というところでしょうか。

a penny というのは「アメリカの1セント(cent)銅貨」のこと。
1ペニー(単数)や5ペンス(複数)という貨幣単位はイギリスのものですから、ここで、a penny を1ペニーと書くと、アメリカの貨幣単位にそぐわないことになりますね。
アメリカでは、a penny は「1ペンス」ではなくて「1セント」だということです。
Wikipedia 日本語版: 1セント硬貨 (アメリカ合衆国) にも、
1セント硬貨はよく「ペニー(penny)」と称されるが、アメリカ合衆国造幣局が定めている公式な名称は「セント」である。 との記述があります。

ロスとフィービーの電話をレイチェルに聞かれたくないために、別の場所へと誘うモニカ。
お店も何もない休憩所では、「タンポンが安いから」くらいしか思いつかなかったんでしょうね。
確かに、日本のサービスエリアのトイレでも、そういう生理用品の自販機みたいなものがありますが、アメリカにもあるんですね(笑)。

favor は「親切な行為」。
ロングマン現代英英辞典では、
favor [noun]: HELP
[countable] something that you do for someone in order to help them or be kind to them

つまり「誰かを助けるために、または誰かに親切にするために、誰かのために人がしてあげること」。
ask a favor of a person だと「人にお願いをする」、Would you do me a favor? だと「お願いがあるのですが。」という意味になりますね。
ですから、Now you want a favor? は、今、君は僕に何か頼みごとをしたいんだね、助けを求めてるんだね、というニュアンスになります。

今、some of my real friends と一緒にいる、などと言うロス。
君たちみたいに僕を残してスキーに行っちゃうような人たちは、ほんとの友達とは言えない、と言いたいわけですね。


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2009年02月05日

状況が不安にさせる フレンズ3-17その18

[Scene: The rest stop, Phoebe is on the phone to the motor club.]
休憩所。フィービーはモータークラブへ電話中。
フィービー: Okay, yeah. (to Monica and Rachel) Triple A can pick us up. (わかった、ええ。[モニカとレイチェルに] AAA(アメリカ自動車協会)が私たちを拾いに来るって。)
レイチェル: Great! (やった!)
フィービー: Yeah, what town are we near? (ええ。私たちはどの町の近くにいる?)
モニカ: Freemont. West, Westmont, ah, Westberg? (フリーモント、ウエスト…ウエストモント。あ、ウエストバーグ?)
フィービー: (to Monica) Why are you answering? Do you know at least what route we're on? (あなたはどうして答えてるの? 少なくとも私たちがどのルート[ルート何号]にいるか知ってる?)
レイチェル: Yeah, we are definitely on Route 27. (えぇ。私たちは間違いなくルート27にいるわ。)
フィービー: Okay. (on phone) We are at a rest stop on Route 27.... Okay. (to Rachel) There is no Route 27. (listens) (to Rachel) Okay, either 93 or 76? (わかった。[電話で] 私たちはルート27の休憩所にいます…わかりました。[レイチェルに] ルート27は存在しない、って。[電話を聞いて][レイチェルに] ねぇ、ルート93か76のどっち?)
レイチェル: I don't know, I'm sorry, I always slept in the back when we drove up here. (わからないわ。ごめんなさい。家族でここに車で来た時、私はいつも後ろで寝てたの。)
フィービー: Okay. (on phone) Hey, can you just send someone up and down 76 and check every rest stop? And, and also 93? (listens) Okay! (hangs up) Yeah. No, they don't do that. (わかったわ。[電話で] ねぇ、ルート76に人を送って、すべての休憩所をチェックしてくれる? それから、それから、ルート93も。[電話を聞いて] オッケー![電話を切って] そうね。だめよ、彼らはそんなこと[今頼んだようなこと]はしない、って。)

motor club は辞書に載っていないのですが、車のロードサービスを請け負うところ、でしょうね。
フィービーのセリフにある Triple A ですが、トリプルA とはつまり、AAA のことで、American Automobile Association (アメリカ自動車協会)を指すようです。
AAA という略称については、辞書にも載っていましたので、有名な組織のようですね。
Wikipedia 英語版: American Automobile Association
上のウィキペディアにも pronounced "triple-A" と書いてあるように、AAA は「エーエーエー」ではなく、「トリプルエー」と読むのが普通のようです。
だから、セリフも、Triple A になっているのですね。
日本で言うところの、JAF (Japan Automobile Federation、日本自動車連盟)みたいなものだと思います。

救助に向かう場所を聞かれて、モニカは町の名前を3つ出します。
フィービーの Why are you answering? は、「そんな風に確信がないのなら、どうしてあなたが率先して答えるの?、知らないのに、どうしてあなたはえらそうに答えてるの?」みたいな感じ。
知らないなら黙ってたら?ということでしょう。

町がわからないのなら、とルートの番号を尋ねると、レイチェルは、definitely (確かに、間違いなく)ルート27 だと答えます。
でも、電話の相手にそれを告げると、ルート27という道路自体、存在しない、と言われたようです。
ルート27は全然方向違いだよ、よりももっとひどいです。

相手が2つに絞ってくれても、レイチェルは結局、わからないと答えます。
さっきの自信ありげな definitely が口から出まかせだったこと、ルートの番号なんか全然知らないことがよくわかりますね。

場所を聞かれてもよくわからないから、ルート76と93の全ての休憩所一つ一つをしらみつぶしに捜してくれ、みたいな無茶なことを頼むフィービー。
フィービーは明るい声で、Okay! と電話を切るので、相手がそれを了解してくれたのかと思いきや、やっぱりそんなことはできない、と断られたようです。
フレンズのパターン、というか、フィービーのパターンとして、ここの明るい Okay! を聞いたら、きっと実はダメだった、というオチなんだろうな、という想像はつきますが。


レイチェル: Ugh, okay, well, somebody will come and save us. (あー、わかったわ。そうね、誰かが来て私たちを助けてくれるわよ。)
モニカ: Who? I mean, have you seen a car come by here in the last hour and a half? I think we should call Ross. Maybe he can get a car and pick us up. (誰が? だって、この1時間半の間に、車がここのそばを通るのを見た? 私たちはロスに電話すべきだと思うわ。多分、ロスは車を手に入れて私たちを迎えに来てくれるわ。)
レイチェル: No! No, I am not getting in a car with Ross! We will just have to... live here! (だめよ! だめ、私は車にロスと一緒には乗らないわ! 私たちはただ、ここに住めばいいのよ!)
フィービー: But it's so cold. (でも、すごく寒いわ。)
レイチェル: No, you guys. I am not getting in a car with him. You'll have to think of something else. (だめよ、みんな。私は彼と一緒に車に乗らない。何か別のことを考えてくれなきゃ。)
フィービー: Oh, good. Oh, Joey and Chandler are back! (あぁ、しょうがないわね。ジョーイとチャンドラーが帰ってきた!)
[Joey walks up helping Chandler.]
チャンドラーを助けながら、ジョーイが歩いてくる。
モニカ: So the "going for help" went well? (それで、「助けを求めに行く」のはうまくいった?)
ジョーイ: Oh, yeah, Smokey Joe here got halfway to the highway and collapsed. (あぁ。ここのスモーキー・ジョー[スモーカーくん]が、ハイウェイに行く途中で、へばった[倒れた]んだよ。)
チャンドラー: I have the lung capacity of a 2-year-old. (starts to light another cigarette.) (俺は2歳児の肺活量しかないんだよ[俺の肺活量は2歳児と同じなんだよ]。[別のタバコに火をつける])
モニカ: Then why are you smoking? (それなら、どうしてあなたはタバコを吸ってるの?)
チャンドラー: Well, it's very unsettling. (そうだな、ものすごく不安で落ち着かないんだ。)

he can get a car は、ロスは自分の車を持っていないので、知り合いに借りるか、レンタカーするかで、とにかく車を入手する、というニュアンスですね。
ロスが車を持っている人なら、get a car ではなくて、drive his car などと表現すると思います。

ヘロヘロに疲れきったチャンドラーをかかえたジョーイが戻ってきます。
それを見て、モニカが、So the "going for help" went well? と尋ねるのが面白いですね。
go well は「うまくいく」。
誰も連れてきてないし、二人とも疲れきった顔をしてるし、明らかに went well でないのがわかるので、go for help 「助けを求めるために(ちょっと離れた場所まで)行ってくる」の結果はどうだった?とわざわざ尋ねているのですね。

Smokey Joe とは、チャンドラーのこと。
Joe には、「(…を代表する)典型的な米国人男性」という意味があります。
典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 では、Mr. Joe Sensitive という呼び方が登場しました。
また、G.I. Joe (G.I.ジョー)という兵隊さんの人形もありますね。
日本語だと「〜太郎」と名付けるとそれが男性だとわかる、みたいな感じでしょうか。
ですから、Smokey Joe は、「スモーキー太郎、スモーカー太郎」みたいなニュアンスでしょうね。
Joey のことを、チャンドラーはよく Joe と呼んでいますので、その Joe にチャンドラーが Smokey Joe と呼ばれているのが面白いと「私は」思ったのですが、こんな風に、男を示す名前として Joe を使うことは一般的なので、言っている当人の Joey は何の気なく普通に口に出しただけ…なんでしょうね、多分。

It's very unsettling. について。
settle は「…を安定させる、沈める、安静にする」なので、その反意語の unsettle は「…を乱す、落ち着きを失わせる、不安にする」。
他動詞の場合、「何かを不安にする」という意味になるので、It's very unsettling. は、「(状況が)とても(俺を)不安にさせるんだ。」というニュアンスになります。
つまりこの状況のために「俺は不安な気持ちになってるんだ」ということですね。

「不安だ」という場合は、I feel uneasy などを使うことが多いと思いますが、チャンドラー(俺)を主語にして、あえて unsettle という単語を使うとすると、I'm very unsettled. や、I feel very unsettled. のように、過去分詞形にしなければなりません。

ロングマン現代英英辞典にも、
unsettled [adjective]: FEELING
slightly worried, upset, or nervous
例) Children often feel unsettled if their parents divorce.

と出ています。
このロングマンの例文は、チャンドラーの経験に通じるものがありますね。

I'm very unsettling. と I を主語にして現在分詞を使ってしまうと、俺が何かを不安にさせる、俺が何かに不安を引き起こす原因になっている、という意味になってしまいますので、ご注意を。
それだと「俺を見るとみんなが不安がる、俺はみんなを不安がらせる人間だ。」みたいなニュアンスになるでしょうか。

He's annoyed. 「彼は悩んでいる、いらいらしている」と He's annoying. 「彼はうっとうしい人だ」で、意味が全く違ってしまうように、「何かにいらいらさせられる」(過去分詞)なのか、「何かをいらいらさせる」(現在分詞)なのかの違いは、英語においては非常に大きいものですね。


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2009年02月03日

銀行に預けたお金 フレンズ3-17その17

ロス: Ahh. (notices the table) Ooh, is this a ah, is this a bad time? (あぁ。[テーブルに気付いて] あぁ、これは、これは悪い時に来ちゃったかな?)
キャロル: Umm, yeah, actually. Susan's gonna be home any minute, it's kinda an anniversary. (あぁ、そうね。実はそうなのよ。スーザンがもうすぐ家に帰ってくるの。記念日みたいなものなの。)
ロス: Oh! I thought you guys got married in uh, January? (あぁ! 君らは1月に結婚したと思っていたけど?)
キャロル: A different kind of anniversary. (別の種類の記念日なの。)
ロス: Ah! (realises) Oh. (あぁ! [気付いて] あぁ、そうか…。)
キャロル: Sooo!! Anyway.... (それで! とにかく…)
ロス: Umm, candles, champagne, yeah, anniversaries are great. 'Cause you know love lasts forever, y'know. Nothing like it in this lifetime, money in the bank, so Rachel and I broke up. (あぁ、キャンドルにシャンペンか。そう、記念日ってのは素敵だよね。だって、ほら、愛は永遠に続く、この人生において、それに似たものは[それに匹敵するものは]何もない。銀行に預けたお金のように保証されているんだ。それで…レイチェルと僕は別れたんだ。)
キャロル: Oh God, Ross, I am so sorry! (まぁ。ロス、お気の毒に!)
ロス: Yeah, well. (あぁ、そうだね。)
キャロル: Y'know what, I wanna talk to you about this so much, but we should probably do it when we could really get into it. You free for dinner tomorrow night? (ねぇ、この件についてあなたとものすごく話をしたいわ。でも、それにとことん集中できる時に、その話をすべきだろうと思うの。あなたは、明日の夜の夕食は空いてる?)
ロス: Oh yeah, I'd love that. (あぁ、もちろん。それだと嬉しいよ。)
キャロル: Oh, great! Me too. (まぁ、良かった! 私もよ。)
ロス: I guess it all started when Rachel got this new job. (he sits down at the table.) (レイチェルが新しい仕事に就いた時が、すべての始まりだったと思うんだ。)

bad time は、英辞郎によると、
bad time=都合の悪い時間
例) A bad time? 「今忙しい?」


何か今からお祝いごとをしそうな、華やかなテーブルであることに気付いたので、お邪魔だったかな?、大事な時に訪問しちゃったかな、ということですね。

今日は結婚記念日だったっけ?と尋ねるロス。
それに対して、結婚した日ではない別の記念日だと答えるキャロル。
結婚記念日じゃないとしたら、「二人が初めて結ばれた日」(笑)ということで、それはロスとまだ結婚していた時期だったから、そうだと知って一瞬いろんなことが彼の頭をよぎったのでしょうね。
数年前のこの寒い冬の日に、二人は結ばれていたのか、あの頃、僕は何も知らなかったんだ…という感じでしょうか。
あまりねちっこくこだわっている様子でもないですが。

money in the bank について。
英辞郎では、
money in the bank=(be 〜)(銀行預金のように)安全だ、絶対確実だ、保証付きだ
例) Hiring Jim Smith is simply money in the bank. 「ジム・スミスに入社してもらうのは、絶対安全な投資だ。」


直訳の「銀行のお金」で、「銀行に預けているお金」であるイメージは湧きますので、そのニュアンスはわかりやすいですね。

二人の愛は、銀行に預けた預金のように、安全な未来が約束されている、生涯安心なんだ、銀行に預けたも同然なほど保証されている、という意味のようです。

…と、「愛は永遠」であることをさんざん謳(うた)った後、突然、「それで、僕とレイチェルは別れたんだよ」と言っているのに笑えます。
記念日、永遠に続く愛…でも、こんなこともあるんだよね、という人生の悲哀でしょうか。
そのギャップに笑ってしまうのですね。

get into は「…に熱中する、夢中になる、のめり込む」。
into に「入り込む」感じが出ています。
この件をとことんじっくり話し込むことの出来る時に、そういう話をした方がいいわ、ということですね。

明日の晩に、と言って、ロスもそれに同意し、キャロルはほっとしたと思うのですが、そのまま帰ることなく、席に座って話し始めるロス。
キャロルは元妻ですから、ロスの延々長い話が始まりそうなことに気付いていたのでしょうね。
それを察して、「明日に」とはっきり約束を取り付けたはずなのに、ロスはレイチェルとの別れのことで頭がいっぱいで、キャロルの言うことが頭に入っていない、という感じです。


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posted by Rach at 10:37| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月01日

マッシュの最終回の視聴率 フレンズ3-17その16

[Scene: Carol and Susan's, Carol is setting a romantic dinner for Susan as there is a knock on the door.]
キャロルとスーザンの家。キャロルはスーザンのためにロマンティックなディナーのセッティング中。その時、ドアにノックの音が。
キャロル: (answering the door) Hi! ([ドアに応対して] はーい。)
ロス: (entering) Hey. ([入ってきて] やあ。)
キャロル: Hey, what are you doing here? (まぁ、ここで何をしてるの? [今日はどんな用事で来たの?])
ロス: Well, oh just ah, I was just wondering, when you and I split up, did you get the tape that was half the last episode of M.A.S.H... and half the hostages coming home? (そうだね、あぁ、ただ、ちょっとどうかなって思ったんだけど、君と僕が別れた時、君は(ビデオ)テープを持って行ったよね。半分がマッシュの最終回で、半分が人質が家に帰る、っていうテープだよ。)
キャロル: Ah yeah, but now it's Susan and me in Mexico and the hostages coming home. (あぁ、そうね。でも今は、メキシコにいるスーザンと私と、人質が家に帰る、っていうテープになってるわ。)
ロス: Where's Ben? (ベンはどこ?)
キャロル: He's sleeping. (ベンは寝てるわ。)

What are you doing here? は「ここで何してるの?」と訳してしまうと、何だか失礼な感じがしますね。
フレンズ3-11その39 で、面接の終わったレイチェルをロビーで待っていたロスに対して、
レイチェル: What are you doing here? (ここで何をしてるの?)
と言っていました。
その記事で、そのセリフには「びっくり、驚き」のニュアンスがあると説明しましたが、今回のキャロルのセリフも同じニュアンスですね。
DVDでは、「あら、突然どうしたの?」という日本語訳になっていましたが、要はそういうことで、思いがけない訪問にびっくりしている感じです。

M.A.S.H について。
これはアメリカの人気ドラマのことですね。
ウィキペディアに内容が詳しく書いてあります。
Wikipedia 日本語版: マッシュ (TVシリーズ)
Wikipedia 英語版: M*A*S*H (TV series)
"M*A*S*H" (1972) TV series 1972-1983

DVD英語字幕では、M.A.S.H と表記されていますが、ネットスクリプトでは、M*A*S*H と書いてあります。
上の英語版ウィキペディアや IMDb に、タイトルロゴの画像がありますが、実際のタイトルで、*(アスタリスク)が使われているので、ネット上では、M*A*S*H と表記されることが多いようです。
MASH とは、Mobile Army Surgical Hospital (陸軍移動外科病院)のことで、辞書にも載っている言葉です。

ロスのセリフにマッシュの最終回(the last episode of M.A.S.H)の話が出てきますが、ウィキペディアにも書いてあるように、「(マッシュの)最終回は、米国史上最も視聴率が高いテレビのエピソードとして有名」です。
ウィキペディアの「エピソード」の項目にも書いてありますが、1983年に放送されたその最終回の視聴率は 77% (!)、1億600万人近くの人が見たそうです。(それはすごい)
同じく視聴率の高い人気ドラマであるフレンズのセリフで、視聴率最高記録を持つマッシュの最終回の話が出るのが面白い、ということでしょうね。

フレンズ3-7その1 で、ロスを見ながら、
レイチェル: If I squint, I can pretend he's Alan Alda. (もし、目を細くして見たら、彼がアラン・アルダだと思えるわ。)
というセリフがありましたが、そのアラン・アルダが、マッシュの主役です。

過去記事、フレンズ2-13その2 のコメント欄でも、M*A*S*H の話が出ています。
そこでも話題になっているように、M*A*S*H には映画版もあります。
IMDb: MASH (1970)
その映画には、ドナルド・サザーランド(24のジャック・バウアー役のキーファー・サザーランドのお父さん)や、エリオット・グールド(ジャック・ゲラー=フレンズのロス&モニカのパパ役の俳優さん)が出演しています。

マッシュの話が長くなりましたが、ロスのセリフは、半分にマッシュの最終回が入っていて、半分は人質解放が入っているというビデオを君は離婚の時に持って行ったよねぇ?と尋ねているようです。

人質が come home する、というのは、誘拐された人質が「家に帰る」か、外国で拉致された人質が「祖国に帰る」かのどちらかでしょう。
マッシュの最終回放映(1983年2月28日)の頃に、人質解放のニュースがあった、ということかなぁ?

ちょうどマッシュの最終回と近い時期にそういうニュースがあったかどうか、私にはわかりません。
ちょっと深読みかもしれませんが、一つ仮説を書いておくとすると…。

人質が帰国、というと、以下のニュースくらいしか私は思い浮かびません。
Wikipedia 日本語版: イランアメリカ大使館人質事件
これは、1979年11月に始まった人質事件で、1981年1月に人質が解放された、というもの。
1981年1月の人質解放と、1983年2月のマッシュ最終回ではあまりにも時期が空いてしまうので、この人質のことではないかもしれませんが、このビッグニュースをビデオに録っていたけれど、その後2年経ったので、そろそろ別のもので上書きしてしまってもいいかなということで(?)、ビデオの前半部分にマッシュの最終回を録画した、という可能性もあるかな、と思いました。
the hostages coming home の件について、どなたかお心当たりのある方は教えて下さい。
1983年前後の時事ネタ、という気がするんですよねぇ…。

そのロスの質問に対して、キャロルは「メキシコでの私たち二人と、人質帰国」のビデオになってるわ、と返事します。
それはつまり、マッシュの最終回の部分に上書きして、そこには二人のラブラブのメキシコ旅行が録画されていて、残りは前と同じ人質のニュースが入ったまま、という感じですね。

マッシュは戦争物ですから、きっとロスが好きな作品だったのでしょう。
ロスはそれを見たくてテープを借りに来たと思うのですが、キャロルは興味がなくて(?)、それを消して自分たちのビデオを録画しちゃった、というオチですね。


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posted by Rach at 08:22| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする