2009年06月14日

シーズン4に突入! フレンズ4-1その1

今日からシーズン4に入ります。


シーズン4 第1話
The One with the Jellyfish (渚でロスとレイチェル…その後)
原題は「クラゲの話」


シーズン3の最後に、"I'm your mother." と言った年長フィービー(Phoebe Sr.)。
これまでは、「年長フィービー」と表記してきましたが、ここからは、フィービー・シニアと書くことにします。
過去記事、フレンズ3-25その3 で、「赤の他人であっても、同じ名前の人は、Sr. と Jr. を使って区別する」ということを書きましたが、そういう使い方に馴染んでいない日本人の感覚だと、「親がシニア、子供がジュニア」みたいなイメージを持ってしまいそうに思います。
ですから 3-25 の時点で「フィービー・シニア」と書いてしまうと、母親であることを何となくイメージさせてしまってネタバレになりそう…と思ったので、わざとシニアという言葉を避けていたのです。
前回の 3-25 の終わりに、母親であることがわかったので、4-1 以降は英語の表記どおりの「フィービー・シニア」と書きたいと思います。

シニアは、「フィービーのママであるリリーと、パパのフランクと、私フィービーはとても親密な(close)関係で、3人でカップルみたいなものだった。」と説明します。
フィービー・シニア.: Well, anyhow, somehow I got pregnant, and, and I was... scared. I was stupid and selfish, and I was 18 years old. I mean, you remember what it was like to be 18 years old, don't you? (そうね、とにかく、どういうわけか、私は妊娠したの。そして、私は…怖かった。私は愚かで自分勝手だったわ。そして私は18歳だった。ほら、18歳ってどういう感じだったか、あなたも覚えてるでしょ?)
フィービー: Yeah. Let's see, my mom had killed herself and my dad had run off. And I was living in a Gremlin with a guy named Cindy who talked to his hand. (えぇ、そうね。私のママはすでに自殺していて、私のパパもすでに家を出ていたわ。そして、私は自分の手と話をするシンディという名前の男性と一緒に、グレムリンという車の中に住んでいたわ。)
フィービー・シニア: Well, I'm so sorry. I thought I was leaving you with the best parents in the world. I didn't even hear about your mom and dad till a couple of years ago. And by then, you were already grown-up. I don't know, you're here, and I would, I would really, I would like to get to know you. (そうね、本当にごめんなさい。私はあなたを世界中で最高の両親に預けたと思っていたの。2、3年前まで、あなたのママとパパに関することは聞かなかったわ。そして、その時までに、あなたはすでに大人になっていた。(自分の気持ちが)よくわからないけど、あなたは今ここにいる。だから、私は本当に、あなたを知りたいと思うわ。)

18歳で妊娠してしまって、私はとても怖かったの、というシニア。
18歳の時ってどんな感じだったかあなたも覚えてるでしょ?と言って、18歳がどんなに不安定な年頃だったか、どれほど世間知らずだったかを思い出させようとします。
それに対してフィービーは、自分が18歳だった頃の境遇を語っていますが、ものすごく過酷な青春時代を送っていたことがわかりますね。

my mom had killed herself and my dad had run off. という文章は、どちらも過去完了形が使われています。
18歳の時点を基準にしている完了形で、18歳の時にはすでにママは自殺し、パパは子供を置いて家を出ていた、ということです。
そして18歳の頃に実際にしていたことは、I was living in a Gremlin... という過去進行形で語られている部分ですね。

Gremlin というと、映画「グレムリン」(原題:Gremlins)が有名ですが、
Wikipedia 日本語版: グレムリン (映画)
元々、グレムリンという想像上の生物がいるのですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gremlin [noun] [countable]: an imaginary evil spirit that is blamed for problems in machinery
つまり、「機械の問題の原因とされる、想像上の悪霊[悪魔]」。

機械がトラブった時にそれはグレムリンの仕業だと言われる話は、以下のウィキペディアに詳しく書いてあります。
Wikipedia 日本語版: グレムリン

そして、フィービーの言っているグレムリンというのは、車の名前のようです。
DVDの日本語字幕で「自分の手と話す男と車に住んでた」と訳されていたので、「Gremlin car」で検索すると、そういう名前の車があることがわかったのです。
Wikipedia 英語版: AMC Gremlin

AMC というのは、American Motors Corporation のことで、Gremlin はその会社が作ったサブコンパクトカー(a subcompact car)だそうです。
ウィキペディアにも写真が載っていますし、「Gremlin car」で Google 画像検索しても、その車の画像がたくさん見つかります。
前のボンネットの部分(?)がやたらと広くて後ろはハッチバックになっているのでしょうか?
何とも特徴的な形をしています。

一緒に住んでいたのは、シンディという名前の男性で、彼は手と話す人だったと言っていますね。
自分の手に向かって独り言を言うようなイメージでしょう。
また、シンディという名前は、一般的に女性名だと思うので、女性的な名前の変わった癖のある男性ということでしょう。

ちなみに、フィービーの境遇については、フレンズ1-1 でフィービーの口から語られていたセリフがあります。
今回のセリフと”同じようでちょっと違う”その時の説明は以下のようになっていました。
フレンズ3-8その3 でも、そのセリフについて触れています。)

レイチェルに自分の境遇を聞かせるフィービー。
フィービー: You're welcome. I remember when I first came to this city. I was fourteen. My mom had just killed herself and my step-dad was back in prison, and I got here, and I didn't know anybody. And I ended up living with this albino guy who was, like, cleaning windows outside port authority, and then he killed himself, and then I found aromatherapy. So believe me, I know exactly how you feel. ([御礼を言われて]どういたしまして。私がこの街に初めて来た時のことを覚えてるわ。私は14歳だった。私のママが自殺した直後で、育ての父[継父・義父]は刑務所に逆戻り。そして私はここに来たのよ。だから誰も知り合いがいなかった。そして私はアルビノの彼と暮らすことになったの。その人は、港湾管理局の外の窓を(?)掃除していたわ(2017.8.25 訂正→ポート・オーソリティ・バスターミナルの外で、自動車の窓(フロントガラス)を拭いていたわ)。それから、彼は自殺した。それから私はアロマセラピーを見つけたのよ[アロマセラピーに出会ったのよ]。だから信じて。私はまさにあなたの気持ちがわかるのよ。)

1-1 の時の話だと、ママが自殺したのは、14歳くらいのことのようですね。
ですから、18歳の時にママはすでに自殺していた、という過去完了形とつじつまが合います。
また 1-1 の時は、step-dad の話になっていて、実のパパ、フランクの話は出てきません。
一緒に住んでいた人も、今回のシンディとは別人のようですね。

長期に渡るシリーズで、話のつじつまが合わないことはよくあります。
また、1-1 のセリフのことも、今回の 4-1 のセリフのことも、全てフィービーが経験したことだとすると、本当に彼女の人生は波乱万丈だった、ということですね。

シニアは、18歳で妊娠してしまってパニクった自分の気持ちをわかってもらおうと、フィービーの18歳の時のことを思い出させたわけですが、シニアが彼女を二人に預けたことで、フィービーはこんなにつらい人生を歩むことになった、ということを改めて知ることになってしまった、ということです。
どう考えても、フィービーの18歳の時の境遇の方が大変よね、ということがわかるセリフですね。
シニアの方は、私は良かれと思って二人に預けたのよ、と言い訳するしかありません。


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posted by Rach at 08:27| Comment(8) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

つらいことを忘れて前に進む フレンズ3-25その7

ロスは、ジョーイとチャンドラーに、レイチェルとボニーのどちらを選んだらいいかについて相談しています。
ロスに挨拶をして、ボニーが去っていた後、
チャンドラー: There is not one hair on that head. (あの頭には髪の毛が一本もないな。)
ロス: Hey, it'll grow back, right? And she-she's really fun, and she's cool, and-and I'm finally moving on. Y'know? I mean, getting over Rachel was so-- (makes an incoherent nasal sound), y'know? Y'know, and I'm finally feeling sane again. And now if I go up there and-and I kiss her, and, God, I wanna kiss her! And-and-and it doesn't work out, right? Do I really wanna put myself through that again? (おい、髪の毛はまた生えてくるよ、そうだろ? それにボニーはとても楽しいし、彼女はクールだし、それにそれに、僕はついに前に進み始めているんだ、そうだろ? だって、レイチェルを忘れることはとても… [支離滅裂な鼻声を出す] …だろ? 僕はやっと正気に戻れたんだ。そして今、もし(レイチェルのいる)2階の部屋に上がって彼女にキスをしたら、あぁ、レイチェルにキスしたいよ! そんなことをしてもいい結果にはならないよ。僕はほんとに、もう一度あんな(つらい)状況に自分自身を置きたいのか?)
ジョーイ: So let me get this straight. If you go with Bonnie tonight, you're doing the smart, healthy thing and moving on. (じゃあ、このことを整理させてくれ。今夜、もしお前がボニーを選んだら、お前は賢明で健康的なことをすることになり、前に進める。)
ロス: Yeah. (そうだ。)
ジョーイ: Right? And if you go with Rachel, Bonnie's free tonight? (だろ? そして、もしレイチェルを選んだら、ボニーは今夜フリーってこと?)

ボニーの頭を見て、見事にツルツルだな、と感心しているチャンドラーですが、髪の毛はまた伸びてくるから、それは問題じゃない、とロスは言っています。
ボニーという女性は楽しいし、クールだし、と言った後、僕はレイチェルとのつらい別れから立ち直って、今やっと前に進もうとしているところなんだよ、と言っていますね。

move on は「前に・先に進む」。
フレンズ3-10その33 では、
レイチェル: Ah, this is my last night working here, and I ah, just wanted say that I made some really good friends here, and ah, it's just time to move on. (あ、これが私がここで働く最後の夜です。ちょっと言いたいことがあります。ここで本当に素敵な友達が出来ました。そして、今まさに前に進むべき時なんです。)
というセリフがありました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
move on [phrasal verb]: to forget the unpleasant events of the past and start to consider or plan the future
例) The breakup was two years ago - it's time to move on.

つまり、「過去の不愉快な出来事を忘れて、未来を考え始めること、または未来を計画し始めること」。
例文は、「別れたのは2年前だった。そろそろ(つらいことは忘れて)前に進むべき時だ。」

get over は「…を忘れる、あきらめる」。
フレンズ2-7その6 では、
レイチェル: I just want to get over him. Why can't I do that? (私はただ、ロスのことを忘れたいだけなのよ。どうしてそれが出来ないの?)
というセリフもありました。

LAAD では、get の項目と、over の項目に、それぞれ少し違った言葉で、get over の語義が説明されています。

get の項目では、
get over somebody: to stop feeling upset about a romantic relationship with someone that has just ended.
つまり、「たった今終わってしまった誰かとの恋愛関係について、動揺を感じるのをやめること」。

over の項目では、
be/get over somebody: to no longer love someone after a period of being upset about the end of your relationship with them
つまり、「ある人との関係が終わってしまったことで動揺する期間の後に、その人をもはや愛さなくなること」。

つまり、別れた人との関係をいつまでも引きずらないで、相手のことを忘れてしまう、という感じですね。
このように、get over して move on するというのは、恋愛関係の別れの後によく登場する言葉です。

レイチェルとのことを忘れるのがどんなに大変だったか、と、ロスは「うああああ」と声にならないようなうめき声を上げています。
何らかの形容詞では形容できないほどのつらさだった、ということですね。
sane は「正気の、気の確かな」で、反対語は insane です。
常識では考えられないようなことを形容するのに、insane という言葉はよく使われます。
フレンズでも何度も出てきました。
最近では、UFC への参戦をやめない恋人ピートに向かって、
モニカ: You are insane! (あなたは正気じゃないわ!)
と言うセリフがありましたね。

レイチェルと別れた後、僕はパニックで、insane な状態だった。それがやっと、sane な状態になってきているんだよ、ということです。
せっかく、彼女のことを忘れて、まともな僕に戻れたのに、またレイチェルとキスしたりしたら…と言いながら、あぁ、でもキスしたいよぉ〜!と言っています。
自分が言った kiss という言葉で、さっきのレイチェルとのキスを思い出してしまったのですね。

レイチェルにキスしても、またきっとうまくいかない、自分をまたそんな状況に追い込みたいのか僕は?と自分に対して疑問をぶつけています。

混乱するロスに対して、ちょっと整理させてくれ、というジョーイ。
ロスの言うように、ボニーを選んだ方が、賢明で健康的で、move on することにもなる、と言います。
そして、レイチェルを選んだ場合は…と、何かロスへのアドバイスになるようなことを言うのかと思いきや、ボニーは今夜、一人になる、お前がいなくなって彼女はフリーになるってことだよね?と尋ねています。

ボニーは性的に積極的な人なので、あわよくばボニーと…とよからぬことを考えているようですね。
ロスは、こんなやつに相談した僕がバカだったよ、と思っていることでしょう。

この後、ロスは2階に行き、二つある部屋の一つに入っていきます。
ロスが中にいる相手に向かって、Hi. と挨拶するところで、Closing Credits になります。
ロスは一体、どちらの部屋に入ったのか?を謎のままにして、シーズン4につなげるというクリフハンガーです。

クリフハンガーについては、これまでに何度か説明しましたが、今回は、英英辞典の語義を紹介させていただきます。
LAAD では、
cliffhanger [noun, countable] (informal)
: a situation in a story of film that is very exciting because you do not know what will happen in the next part, and you will have to wait to find out
例) the episode's cliffhanger ending

つまり、「話や映画の非常にエキサイティングな状況。なぜエキサイティングかと言うと、次のパートで何が起こるかわからない、または、それを知るのに待たなければならないから。」
例文は、「そのエピソードのクリフハンガーのエンディング」。
まさに今回のフレンズのエンディングがそれです。


(Rach からのお詫びとお礼)
今日で、シーズン3が終了しました。
シーズン3がこんなに長くなってしまって、本当に申し訳ありませんでした。
忍耐強く読んで下さった方々には、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!
サイドバーのカテゴリー別アーカイブでは、シーズン1が146件、シーズン2が419件、そしてこのシーズン3が581件となっています。
まさに、"Are you insane?" と自問したくなるような記事の多さですね(笑)。

自分の中でいろいろと試行錯誤した結果、今は、「2週間で1エピソード」のこのペースに落ち着きました。
賛否両論いろいろあると思いますが、シーズン4以降も、今のペースで続けていくつもりです。
日曜日には、フレンズ4-1 を始めます。
シーズン4に突入できるのも、読んで下さり、応援して下さる読者の皆様のお陰です。
いつもありがとうございます。
いつまで続けられるかわかりませんが、どうか、シーズン4以降も、よろしくお願いいたします。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 13:33| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

自分がどこから来たのかを知る権利 フレンズ3-25その6

ママの昔の友人の年長フィービーが、パパの居場所を知っているとにらんだフィービーは、彼女の家に忍び込み、パパに関する情報を見つけようとします。
ところが彼女の手帳を読んでいる時、寝室から出てきた年長フィービーに見つかってしまいます。
フィービー: No! Oh, it's me! It's me! I-I didn't wanna make any noise! (違うのよ! あぁ、私よ! 私よ! 私は音を立てたくなかった(のに音を立ててしまった)のよ。)
年長フィービー: Then don't break in! (それなら、(不法)侵入しないで!)
フィービー: I'm sorry! (ごめんなさい!)
年長フィービー: What are you doing here? (ここで何をしているの?)
フィービー: I-I, came to fill your ice cube tray. (私は製氷皿の水を入れに来たのよ。)
年長フィービー: What? (何ですって?)
フィービー: Umm, okay, okay, look. I took this picture from your fridge. Okay, because I know that this is my father. Yeah, this is Frank Buffay, and you were standing right there next to him! Now, look, I deserve to know where I came from. All right? So if you can help me find my father, then you should. Otherwise, you're just mean. (pause) So just tell me the truth! (あぁ、わかった、わかったわ。ねぇ、私はこの写真をあなたの冷蔵庫(の扉)から取ったの。だって、これは私のお父さんだってわかってるもの。そうよ、これはフランク・ブッフェよ。そしてあなたは写真の中で彼の隣に立ってるわ! ねぇ、私は私がどこから来たのかを知る権利があるの。そうでしょ? だから、私がお父さんを探すのをあなたが助けることができるなら、それならあなたは助けるべきだわ。さもないと、あなたはただの意地悪よ。[沈黙] だから、私に真実を話して!)
年長フィービー: All right. The man in that picture is Chuck Mangione. (わかったわ。その写真の男性は、チャック・マンジョーネよ。)
フィービー: My father is Chuck Mangione? (私のお父さんはチャック・マンジョーネなの?)
年長フィービー: No, no, that's just Chuck Mangione. I-I sold him a house last year. And I'm very sorry, but I really don't know where your father is. And that's the truth. (違う違う。それはただのチャック・マンジョーネよ。去年、私は彼に家を売ったの。とても申し訳ないけれど、私は本当にあなたのお父さんがどこにいるのか知らないわ。それが真実よ。)
フィービー: Oh. (あぁ。)
年長フィービー: But umm, you're right. I think that a person should know where they come from. Wh-which is why I ah, (pause) ahh, (pause) okay. I'm your mother. (でも、そうね、あなたは正しいわ。人は自分がどこから来たのかを知るべきだと思う。だから私は… [沈黙] よし[と意を決して] 私があなたの母親よ。)
フィービー: Heh? (えっ?)

年長フィービーの家にこっそり忍び込んでいるのを本人に見つかり、慌てて弁解するフィービー。
I didn't wanna make any noise. 「私は少しの音も立てたくなかったのに。」と言っています。
音を立てるつもりはなかったのに、立ててしまったのよ、というニュアンスですね。
それに対して、「音を立てるつもりがないのなら、そもそも、他人の家に不法侵入しないでよ。」と年長フィービーは言っています。
音で彼女を起こしてしまって悪い、みたいなフィービーの発言に、そんなことよりも、人の家に押し入ったことの方が問題でしょ、ということです。

ここで何をしていたかと聞かれて、冷蔵庫の製氷皿に水を入れに来たの、とフィービーは答えています。
これは、少し前のシーンでフレンズたちに説明していた言い訳と同じです。

その時のセリフは以下のようになっていました。
年長フィービーの家に行ってパパの手がかりを捜すと言うフィービー。
それは不法侵入じゃないの?と言うロスに対して、
フィービー: Okay, look, I-I-I'll do something nice, okay? I'll-I'll fill her ice trays. Good? (いいわ。ねぇ、私は良いことをするのよ、いい? 私は、私は彼女の製氷皿に水を入れるつもりなの。それでいいでしょ?)

その同じ理由をここで年長フィービーにも言っているのが、フィービーらしいですね。
年長フィービーはもちろん何のことかわからず、ちんぷんかんぷんなのですが。

その後、フィービーは自分が何故こんなことをしたのかを、彼女に正直に話します。
I deserve to know where I came from. という言葉が重いですね。
deserve は「…の[…する]価値がある、…を受けるに値する」。
このセリフでは、「私は私がどこから来たかを知るに値する人間だ。」みたいな感覚です。
私も一人の人間として生きているんだから、自分がどこから来たのかを知る権利がある、それを知ってもいいじゃない、それを知りたいと思うのは当然よね、というニュアンスでしょう。
「どこから来たのかを知る」は「自分を生んでくれた両親がどんな人かを知る」という意味ですね。

「だからパパの居場所を知っているのなら教えて、さもないとあなたは」と言った後、mean という言葉を使っています。
mean は「意地悪な」。
知ってるはずなのにしらばっくれているのなら、それはひどすぎるわ、という感じですが、相手は年長でもあるし、この人が最後の頼みの綱でもあるので、あまりひどい言葉も使えなかったのでしょうね。
ここでフィービーが言えた精一杯の悪口が mean だった、という感じで、ここでちょっとそれまでの勢いがすぼんでしまっています。

そこまで言われたので、年長フィービーは写真について語ります。
その写真の人は、チャック・マンジョーネだと。
それを聞いてフィービーは、「パパ=チャック・マンジョーネ」なの?と聞き返しますが、年長フィービーは、それはあなたのパパじゃなくて、ただのチャック・マンジョーネよ、と説明していますね。
あなたがパパと思っていた人は、パパとは全く関係のない別人なの、ということです。

チャック・マンジョーネというのはこの人(↓)。
Wikipedia 日本語版: チャック・マンジョーネ
flugelhorn (フリューゲル・ホーン[ホルン])という楽器を演奏する、ジャズ・プレイヤーのようです。

特に、Feel So Good という曲が有名みたいですね。
Amazon の画像のジャケット写真では、顔がはっきり写っているので、今回は画像も表示しておきます。
フィール・ソー・グッド
フィール・ソー・グッド

フィービーは、この人の顔を見てパパだと思った、ということです。

写真の男性はパパではない、という残念な話を告げた後、年長フィービーは衝撃的な発言をしています。
I'm your mother. というセリフも、これまた重いですね。
スター・ウォーズのダース・ベイダーがルークに言ったセリフ、"I am your father." 並みの衝撃度です。
フィービーのママはフィービーが小さい頃に自殺したはず…一体どういうこと??となった状態で、この件は、シーズン4に引き継がれます。
これが、フレンズ1-24その6 でも説明した、クリフハンガーという手法ですね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


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posted by Rach at 13:08| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

愛するのをやめたわけじゃない フレンズ3-25その5

ロスの今の彼女ボニーに、頭を剃ることを勧めたレイチェル。
頭がつるつる(bald)になったボニーを見て、ロスはレイチェルを責めるのですが…。
レイチェル: Come on, see? She doesn't look that bad. (ねぇ、見てよ。ボニーはそれほど[あなたが言うほど]ひどくないわよ。)
ロス: You can see the moonlight bouncing off her head! What the hell were you thinking? (月光が彼女の頭で反射してるのが見えるぞ。一体、君は何を考えていたんだよ?)
レイチェル: I don't know. (わからないわ。)
ロス: You don't know? Rach, you balded my girlfriend! (わからないだって? レイチェル、君は僕の恋人をハゲにしたんだぞ。)
レイチェル: All right. Ross, do you think it's easy for me to see you with somebody else? (いいわ、ロス。あなたが他の誰かと付き合うのを見ることが私にとって簡単なことだと思う?)
ロス: Y'know, hey! You're the one who ended it, remember? (おい! 僕らの関係を終わらせたのは君だよ、覚えてる?)
レイチェル: Yeah, because I was mad at you! Not because I stopped loving you! (えぇ。でもそれは私があなたに対して怒っていたからよ! あなたを愛するのをやめたからじゃないわ!)
ロス: You still love me? (君はまだ僕を愛してるの?)
レイチェル: Noo. ([ためらいがちに] い、いいえ。)
ロス: You still love me. (君はまだ僕を愛してるんだね。)
レイチェル: Oh, y-yeah, so? You-you love me! (えぇ、そうよ。そしたら? あなたも私を愛してるくせに!)
ロス: Noo, nnnnn. What does this mean? What do you, I mean, do you wanna, get back together? (いや。いや…。これはどういう意味なの? 君は、その、君はよりを戻したいの?)
レイチェル: Noo! Maybe! I, I don't know. Ross, I still can't forgive you for what you did. I can't, I just, but sometimes when I'm with you, I just, I feel so.... (いいえ! 多分! わからないわ、ロス。私はまだ、あなたがしたことであなたを許すことはできない。許すことはできないのよ。ただ私は、時々、あなたと一緒にいると、ただ、とても…)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I just, I feel, I-I just-- (私はただ…)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I feel-- (私の気持ちは…)
(Ross leans in and kisses her. They both look at each other for a moment, and then embrace in a more passionate kiss, only to be
interrupted by Joey and Chandler coming outside.)
ロスはレイチェルの方にかがんでキスをする。二人はお互いしばらく見つめ合い、それからもっと情熱的なキスをして抱き合う。ところが、ジョーイとチャンドラーが外に出てきて、それは中断されてしまう。
チャンドラー: (to Joey) Noo!! I don't care! I'm not, I'm not playing one-on-one strip poker with you for practice! ([ジョーイに] いやだよ! 俺にはどうでもいいよ! 俺は、お前の練習のために、お前と一緒に1対1のストリップポーカーをするつもりはないよ!)
(Rachel and Ross both stop kissing, and quickly step back from each other.)
レイチェルとロスは二人ともキスをやめて、素早くお互いから離れる。
ジョーイ: But I made cards! (でも、カード[トランプ]を作ったんだぞ!)

頭がつるつるになったボニーを見て、ロスは狼狽していますが、それを勧めたレイチェルは、She doesn't look that bad. と言っています。
not that bad という風に that が入っていることで、「それほど悪くない」、つまり、「ロスが気にするほど、ロスがそんな風にいやがるほど」悪くないじゃないの、というニュアンスになります。

bounce off は「…に当たって跳ね返る、…で反射する」。
off は「…から離れて」という意味があるので、彼女の頭にいったん当たって、そこから離れて跳ね返る、というニュアンスが出るように思います。
あまりにきれいに剃ってあるので、月光が頭に反射して、光が跳ね返っているじゃないか、月光で頭がピカピカ輝いているじゃないか、ということです。

ロスがそのことを責めるので、レイチェルはついに本音を口にしてしまいます。
Do you think it's easy for me to see... は、あなたがボニーと仲良くしているのを見て、私が平気でいられると思ってるの?という意味ですね。
それを聞いたロスは、二人の関係を終わらせたのは、別れようと言ったのは君なのに、それを忘れたのか?と言っています。
You ended it. ではなく、You're the one who ended it. という文の方が、「関係を終わらせたのは、他の誰でもない君なんだぞ。君が別れを告げた張本人じゃないか。」という感じが強調されますね。
別れようと言った君が、僕が他の女性と付き合うのを見るのは辛い、って言うなんて、勝手すぎるじゃないか、ということです。

そんな風に言われて、レイチェルはさらに爆弾発言をしてしまいます。
Yeah, because I was mad at you! Not because I stopped loving you! は、Not because... but because〜 の変形ですね。
Not because A but because B の形だと、「Aという理由ではなく、Bという理由で」という意味になります。
今回のレイチェルのセリフは、「…という理由ではない」という方がポイントになるので、そちらが後回しになっているのですね。
あなたのしたこと(浮気)に怒って別れただけで、嫌いになったから別れたわけじゃない、ということです。

売り言葉に買い言葉、みたいな流れで、そういう本音が出てしまったレイチェルに、ロスは驚き、それはつまり、まだ僕を愛してるってことなの?と聞き返しています。
その後も、レイチェルは自分の複雑な心境を少しずつ語ります。
あなたのしたことはまだ許せないけど、あなたといると、何か強い気持ちを感じる、と言いながら、その気持ちがどんなものであるかはなかなか言うことができません。

混乱しているレイチェルを見て、この後、ロスの方からレイチェルにキスをします。
それが情熱的なキスになり、盛り上がりかけたところで、チャンドラーとジョーイが出てきてしまい、キスは中断されてしまいます。
チャンドラーとジョーイの話がまた何ともくだらない話で(笑)、そんなことで、ロスとレイチェルはこれからどうなるの?という運命のキスが中断されてしまうところが、いかにもフレンズらしい展開ですね。

Strip Happy Days Game で負けてしまったジョーイは、雪辱戦をするつもりのようです。
元々、トランプが見つからなかったので、ハッピー・デイズのすごろくを使うことになったわけですが、このゲームでは勝てないと思ったジョーイは、トランプを手作り(!)したようです。
手作りのトランプでのポーカーにもかなり無理がありますが、それよりも、ポーカーの練習をするのに、チャンドラーと1対1で、”ストリップ”ポーカーをする必要はないですよね。
ジョーイにしてみれば、練習に臨場感を出すために、実際のルールと同じ形式でやらないと意味がないと思っているのかもしれませんが、チャンドラーは、お前と二人で脱ぎ合いっこするポーカーなんてごめんだよ、と怒っています。


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posted by Rach at 10:01| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

みんなでよってたかって フレンズ3-25その4

ビーチハウスで退屈しているフレンズたち。ジョーイが strip poker(ストリップ・ポーカー)をしたいと言い出し、チャンドラーもそれに賛成します。
ところが、トランプのカードが見つかりません。代わりに見つけた、人気ドラマ Happy Days のすごろく(みたいなもの?)を使って、Strip Happy Days Game をすることになります。
ロス: Okay, (reading the card) "Fonzie gives you two thumbs up. Collect two cool points." Yeah. (よし。[カードを読む] ”フォンジーは君に2回サムアップをする[親指を立てる]。クールポイント2点を獲得。” やった。)
フィービー: Monica, if you get five cool points, you get to make someone take off one item of clothing. It hasn't happened yet, but we're all very excited. (モニカ、もしあなたがクールポイントを5点ゲットすれば、誰かの服を1点脱がせることができることになるわ。まだ起こっていないけど[まだ誰も服を脱いでいないけど]、でも私たちはみんな、ほんとにワクワクしちゃうわね。)

Happy Days というのは、アメリカの有名シットコムです。
Wikipedia 英語版: Happy Days
過去記事、ハッピー・デイズ フレンズ3-7その2 でそのシットコムについて詳しく説明しています。
フレンズでは、ハッピー・デイズにまつわる話がよく登場するんですよね。

ロスのセリフにある Fonzie (フォンジー)は、ハッピー・デイズの登場人物。
Wikipedia 英語版: Fonzie
フォンジーについては、フレンズ3-6その26 で解説しました。
上でリンクしたウィキペディアにも、親指を立てた(サムアップした)写真が載っていますし、ウィキペディアの説明文にも、thumbs up という単語が何度も登場していますので、彼の特徴的な仕草だということです。
ウィキペディアの References in popular culture の Statue の説明によると、ミルウォーキーにある彼の銅像も、ジャケットを着てサムアップしているそうです(笑)。

すごろくのポイントを、cool points と言っていますが、ポイントに cool という言葉がついているのも、フォンジーのイメージみたいですね。
ウィキペディアの References in popular culture の Television の項目に、
Originally, Fonzie wasn't supposed to be the "cool character" which he became.
「フォンジーは元々クールなキャラクターではなかったが、次第にそういうキャラクターになった。」という説明もあります。

フィービーのセリフで、Strip Happy Days Game のルールが説明されています。
最初は、strip poker の予定で、ポーカーで負けた人が服を1枚ずつ脱いでいくというものだったのですが、それがすごろくに変わって、5点集めた人は、誰かの服を1枚脱がせることができる、というルールだそうです。
参考までに、この後、ロスがサイコロを振ってカードを読む時に、Pinky Tuscadero という名前が出てきますが、この人は、フォンジーの元恋人(Former girlfriend of Fonzie)です。


[cut to later in the game]
ゲームのしばらく後の画面にカット。
レイチェル: (reading a card) Okay. "Your band is playing at Arnold's. Collect three cool points." Which means I have five and that means I get Joey's boxers. ([カードを読む] よし。”君のバンドはアーノルズ[アーノルドの店]で演奏する。クールポイント3点獲得。” それで私は5点になるから、私はジョーイのボクサーパンツ[ボクサーショーツ]をもらうわ。)
ジョーイ: Fine. Gang up on me. I got you all, right where I want you. (いいさ。(そうやって)よってたかって俺を攻撃しなよ。俺もみんなをやっつけてやるさ、俺が望むところでね。)
フィービー: Come on! Take 'em off! (さあさあ! パンツを脱いでよ!)
ジョーイ: Actually, y'know, it's kinda cold. So how about I keep my boxers on and give you all a peek at the good stuff? (実際のところ、ほら、ちょっと寒いんだよ。それで、俺がパンツをはいたままで、君ら全員に、いいものをチラッと覗かせてあげるってのはどう?)

ゲームは進行します。
レイチェルが5点を獲得し、ジョーイのボクサーパンツを脱がせるわ、と言った時にカメラがジョーイを映し出しますね。
上半身裸で、もうパンツ一丁の状態なのに笑えます。
Arnold's というのは、「アーノルドの店」という意味で、ウィキペディアによると、アーノルドはドラマの中で、ドライブインやレストランを経営していたようです。
そのアーノルドを演じているのは、パット・モリタ。
映画「ベスト・キッド」(原題:The Karate Kid)シリーズで、ミヤギを演じていた俳優さんですね。

ストリップ・ポーカーの言い出しっぺだから、ということで、ジョーイがみんなのターゲットになってしまっています。
gang up on は「…を集団で襲う、よってたかって…を攻撃する」。
gang は日本語の「ギャング」からわかるように、名詞では「一団、一群、一味」、動詞では「一団となる、団結する」という意味になります。
gang up 「一団を結成して」 on 「…に対して圧力をかける、…の上にのしかかる」ニュアンスが出ていると思います。
まさに日本語の「みんなでよってたかって攻撃する」という感覚ですね。

2つ前の記事、フレンズ3-25その2 では、
フィービー: And this time, they've ganged up to form one giant, super-hat. (そして、今回は、帽子が団結して、一つの巨大なスーパーハットを形作ったのね。)
というセリフもありました。
そこでも、gang up 「団結する」という言葉が使われていますね。

ジョーイのセリフ、Gang up on me. は命令形になっていて、「みんなで俺一人をターゲットにして、そうやって俺一人をいじめてればいいさ。」という感覚でしょう。
脱げ脱げと言われたジョーイの、返しのセリフが面白いです。
真っ裸になってしまうと寒いから、パンツをつけたままで、the good stuff を peek させてあげるよ、と言っています。
みんなは俺の服を脱がせて裸を見たいんだろうから、別にこれを脱がなくても、中身を見たらそれで納得するだろ?みたいなことですね。
自分のモノを、the good stuff と言っているのにも笑えます。
プレイボーイのジョーイらしいですね。
チャンドラーなら自虐的に the poor stuff などと言うかもしれません。


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2009年06月04日

巨大な猫のトイレ フレンズ3-25その3

[Scene: At the Beach, it's raining cats and dogs as the gang arrives. Chandler and Monica are taking shelter under Rachel's hat.]
ビーチで。フレンズたちが到着した時、土砂降りの雨が降っている。チャンドラーとモニカはレイチェルの(つばの広い)帽子の下に避難している。
ロス: Go, go, go! (急いで、急いで!)
レイチェル: Oh yeah, now everybody wants to be under the hat! (えぇ、そうね。今みんなは私の帽子の下にいたいと思うでしょ。)
(They get inside and notice on small problem.)
フィービーのお客さんが貸してくれたビーチハウスに到着。中に入って小さな問題を見つける。
フィービー: Oy!! (まぁ。)
モニカ: What's with all this sand? (picking a handful of sand off of the floor, which is covered in sand) (この一面の砂は何? [床から手で砂をすくい上げる。ビーチハウスの床は、砂で覆われている。])
フィービー: Oh, yeah, Bob said there might be flood damage. (あぁ、そうだわ。洪水の被害があるかもしれない、ってボブが言ってたわ。)
ロス: Yeah, either that or he has a really big cat. (あぁ、洪水の被害か、もしくは、ボブがとても大きな猫を飼っているかのどちらかだね。)

レイチェルの巨大な帽子をフレンズたちはバカにしていましたが、大雨の時に威力を発揮するようです(笑)。
チャンドラーとモニカが、レイチェルの帽子の下で雨をしのいでいる姿に笑えます。
「みんなバカにしてたけど、こういう時は私の帽子の下にいられてありがたいと思うでしょ?」みたいなことをレイチェルも言っていますね。

ト書きにある、rain cats and dogs は、「雨が土砂降りに降る」です。
研究社 新英和中辞典によると、
rain [come down] cats and dogs=[しばしば進行形で] (口語) (雨が)どしゃ降りに降る (由来: cats が大雨、dogs が強風を招くという迷信から)
だそうです。

フィービーのマッサージのお客さんが貸してくれたというビーチハウスに到着し、室内の電気をつけてみると、床は一面砂だらけ。
それを見て、「そういえば、flood damage があるかもしれない、ってボブが言ってた」とフィービーは言います。
それを受けてロスは、either that or... と言い、「フィービーの言ったとおりのことか、もしくはこういうことかもしれないよ」と別の選択肢を挙げています。
フレンズ3-12その35 のコメント欄 で、「"either A or B" という言い方は、フレンズではジョークとして使われる」という内容のコメントをいただいたことがありますが、今回のセリフはまさに、"or B" で落とす形のジョークです。

もう一つの可能性、それは、「ボブがこのビーチハウスで巨大な猫を飼っている」ということ。
一面の砂を見て、「これは巨大な猫のトイレじゃないの?」と言っているのですね。
猫のトイレの砂は litter、猫のトイレ(用の箱)は、a litter box と言います。
フレンズ3-14その20 で、フィービーの名曲 Smelly Cat がCMソングに使われた時に、猫のトイレの表現が出てきました。


フィービーはママが残した写真から、ママの高校時代の友人にフィービーという名前の女性がいることを知ります。
ビーチにある、その「年上の・年長のフィービー」(Phoebe Sr.)の家を訪ねるフィービー。
彼女は電話中。
年長フィービー: Well, yes, it's kind of an unusual house. It has umm, three beautiful bedrooms and ah, no baths. But, y'know, the ocean is right there. (えぇ、そうですね。ちょっと変わった家なんです。3つの美しい寝室があって、お風呂はありません。でも、ほら、海はすぐそこですから。)
フィービー: (at the door) Knock, knock, knock. ([ドアのところで] ノック、ノック、ノック。)
年長フィービー: (on phone) Ah, oh, hang on a second. (to Phoebe) Come in, come in. (on phone) All right, so think about it and call me back. (hangs up) ([電話で] あぁ、ちょっと待って。[フィービーに] 入って、入って。[電話で] わかりました。それじゃあ、その件について考えてもらって、また電話を下さい。[電話を切る])

フィービーのママの友人であるフィービーについて、ト書きでは、Phoebe Sr. (フィービー・シニア)と表記されています。
Senior や Junior という表現は、同姓同名の親子の区別をつける時に使われることが多いですね。
フレンズだと、フィービーのパパと弟はどちらもフランクという名前なので、パパをフランク・シニア、弟をフランク・ジュニアと呼んでいました。
senior は「年上の、年長の」という意味なので、親子以外にも、同じ名前の二人の人(他人)を区別するために、年上の方をシニアと呼ぶこともあります。
今回のエピソードでは、フィービーが二人いてややこしいので、ト書きでは、ママの友達の方を Phoebe Sr.、我らがフィービーはいつも通りの Phoebe という表記で区別してあります。

その年上のフィービーは、ビーチで不動産業を営んでいるようです。
彼女が電話で話している後ろに、宣伝用看板みたいなものが置いてあって、そこには、海、月、砂の絵に、Beach Side REALTY と書いてあります。
realty は「不動産」ですね。

彼女は顧客と電話中のようで、家について説明しています。
寝室が3つもあるのに、お風呂がない、という変わった家を説明しているのですが、But, y'know, the ocean is right there. と言っているのが面白いです。
お風呂はないけど、でも、ここはビーチで海はすぐそこにありますから、という感じです。
つまり、海に入って体を洗えるから、それをお風呂の代わりにして下さいね、と言っているのですが、普通は海で体がベトつくからこそ、ちゃんとしたシャワー設備が必要なのに…とツッコミを入れたいところ。

ビーチで潮風が気持ちいいからか、開放的な人だからか、客商売をしているからか、年長フィービーの玄関のドアは開けっ放しになっています。

ドアが開いているので、そこに透明なドアでもあるかのように、フィービーは手でノックする真似をして、Knock, knock, knock. と口で言っています。
日本語で言うと、「コンコン」と口に出して言う感じですね。
いくらドアが開いていても、勝手に入るのは失礼なので、戸口に立って、入ってもいいですか?と合図するのが最低限の礼儀だ、ということでしょう。
このように、手でドアをノックするのではなく、口で Knock, knock. というシーンはフレンズでも時折見かけます。
フレンズ1-2 では、
オーバーマン先生(産婦人科医): Knock knock! How are we today? Any nausea? (コンコン! 今日の調子はどう? 吐き気(むかつく感じ)がする?)
というセリフもありました。
口で Knock, knock! と言うと声がわかるので、すでに声を知られている人であれば、私が来ましたよ、と相手に伝えることもでき、一石二鳥なのかもしれません。


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2009年06月02日

UFOに乗せられて実験された フレンズ3-25その2

フレンズたちはフィービーのキャブに乗ってこれからビーチに向かうところ。
レイチェルがでっかい麦わら帽子(a giant straw hat)をかぶっているのを見て、
チャンドラー: Wait a minute, I know that hat. I was taken aboard that hat. They did experiments on me. I can't have children! (ちょっと待って。俺、あの帽子知ってる。あの帽子に乗せられたんだ。あいつらは俺に実験したんだよ。俺は子供ができないんだ!)
モニカ: Seriously, where did you get the hat? (真面目な話、その帽子はどこで買ったの?)
レイチェル: Ross gave it to me. (ロスが私にくれたのよ[ロスからのプレゼントよ]。)
ロス: Yeah, I think she looks good. (そうだね。似合ってると思うよ。)
レイチェル: Ohh, thank you. (まぁ、ありがとう。)
と何だかベタベタしているロスとレイチェル。
チャンドラー: Buy it for ya, or win it for ya? (彼女のためにお金を出して買ったのか? それとも(景品で)当てたのか?)
レイチェル: Well, excuse me, my fashion-impaired friends, I'm here to tell you that hats are back. (そうねぇ、いいかしら、ファッションに疎い(うとい)友人の皆さん、帽子の流行がまた戻ってきている、って言わせていただくわ。)
フィービー: And this time, they've ganged up to form one giant, super-hat. (そして、今回は、帽子が団結して、一つの巨大なスーパーハットを形作ったのね。)

チャンドラーが帽子を見て「俺はそれに乗せられて、実験された」と言っています。
これは、その帽子が UFO に見える、ということですね。
UFO は、unidentified flying object 「未確認飛行物体」のことですが、That hat looks like a UFO! 「その帽子、UFO みたい!」などと言わずに、つまり UFO という単語を使わずに、UFO であることを示唆しているのがチャンドラーらしいと思います。
UFO に乗せられて、宇宙人に人体実験をされた、というのは、よく聞く話ですよね。
I can't have children! は、「俺の大事な部分にまで変な実験をされたので、子供ができない体になってしまった」という意味です。

映画「インデペンデンス・デイ」でも、酔っ払いの父親ラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)は、自分は UFO に連れ去られて実験されたことがある、といつも言っていました。
周りの人にはそれを信じてもらえず、飲み屋では以下のようにからかわれたりもしていましたね。

飲み屋にいた男: Years back he was kidnapped by aliens. Did all kind of experiments on him and such. (中略) Russ, when they took you up in their spaceship, did they do any... sexual things? (何年も前に、ラッセルはエイリアンに誘拐されたんだ。やつらは彼にあらゆる種類の実験とかをしたんだよ。(中略) ラス、エイリアンがお前を宇宙船に乗せた時、やつらはエッチなこと(実験)もしたのか?)

そんな風に、UFO と言えば、「そこに乗せられて変な人体実験をされる」という連想がすぐに働くために、チャンドラーのセリフを聞いて、UFO のことを言ってるんだな、ということがわかる仕組みです。

モニカの、Seriously は、「チャンドラーのそういう冗談はともかくとして、冗談は置いといて、そんな大きな帽子、いったいどこで入手したの?」ということですね。
UFO みたいだとかは言わないけど、確かに気になる帽子よね、というところです。
「ロスからのプレゼントなの」「あぁ、似合うよ」と、なぜかいちゃいちゃムードの二人。
ロスの浮気が原因で二人は別れたはずですが、今回は何かありそう、と思わせる伏線ですね。

チャンドラーの Buy it for ya, or win it for ya? について。
buy は「お金を出して買う、購入する」ことで、win は「(賞品・景品など)を勝ち取る」というニュアンスです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
win: PRIZE [transitive] to earn a prize in a competition or game
つまり、「競争やゲームで賞品を得ること」。
win a lottery なら「くじ・福引・抽選で当たる」ですね。
こんなヘンな帽子をわざわざ金を出して買ったとは思えないから、抽選の景品として当たったのか?と言いたいのです。

それを聞いてのレイチェルの excuse me, my fashion-impaired friends というのは、フレンズたちへの呼びかけです。
「失礼ですけど、ちょっといいですか、皆さん」という感じで、聞いているフレンズたちのことを、my fashion-impaired friends と呼んでいます。

impair は「機能を損ねる」という他動詞で、その過去分詞形 impaired は「正常な機能が損なわれた、正常に機能しない」という形容詞になります。
ですから、fashion-impaired は「ファッションの感覚が損なわれた、ファッション感覚に問題がある」というニュアンスで、「流行に疎い(うとい)」という感じですね。
hearing impaired (hearing-impaired) という形容詞だと、「聴覚障害の、耳の不自由な」という意味になります。
そのように impaired は身体的な機能障害を指す時にも使われる言葉なので、my fashion-impaired friends という表現は、多少差別用語的なニュアンスが感じられる気もします。
フレンズたちは親しい友人同士だからこんな言い方をしているけれど、あまり好ましい表現とは言えない気がしますね。

フレンズ2-21その14 では、株でどうやって儲けたの?というレイチェルの問いに、
モニカ: Well, my financially challenged friends, I split my money and.... (そうね、財政的に不自由な私の友達(に教えてあげるわ)、私は所持金を分けて…)
というセリフも出てきました。
〜 challenged friends と、〜 impaired friends という表現は、「…に不自由な」という言葉を使った、同じニュアンスの表現のように思います。

そのように、「ファッションのことをよく知らない友人の皆さん」と呼び掛けた上で、I'm here to tell you that... と言っています。
直訳すると、「私は that 以下のことを言うためにここにいるのよ」ということですが、「ここで一言、that 以下のことを言わせてもらうわね」みたいなニュアンスでしょう。

hats are back の back は「戻って」という副詞で、ファッションや流行の話だと「また流行して、リバイバルして」という意味になりますね。
流行に敏感ではないみんなは知らないと思うけど、hat がまた今、はやってるのよ、ちっとも流行遅れじゃないのよ、ということですね。
帽子が戻ってきた、というレイチェルに対して、フィービーは、「今回戻ってきた時は、普通の大きさの帽子たちが団結して(合体して)、一つの巨大なスーパー帽子を form した(形作った)ってわけね」と言っています。
ただ戻ってきたんじゃなくて、今度は戻ってきた帽子が合体したから、そんなに大きい帽子になっているわけね、とからかっているのですね。


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