シーズン4 第13話
The One with Rachel's Crush (レイチェルの恋愛白書)
原題は「レイチェルのベタ惚れ(べたぼれ)の話」
賭けに負けてしまったモニカとレイチェルは、チャンドラーとジョーイが以前住んでいた部屋で暮らすことになります。
その部屋に入ってきたジョーイ。
ジョーイ: (entering) Hey! (Goes to the fridge.) ([入ってきて] やあ! [冷蔵庫のところに行く])
モニカ: Umm, excuse me? We switched apartments. You can't eat our food anymore. That- that gravy train has ended. (あの、もしもし? 私たちはアパートを交換したのよ。あなたは私たちの食べ物をもう食べることはできないわ。あの、あのグレイビー・トレイン(うまい汁が吸えること)は終わってしまったのよ。)
ジョーイ: (Holding a turkey leg) There's gravy? ([七面鳥の脚を持ちながら] グレイビー(肉汁)があるの?)
モニカ: If you have the big apartment, you have to deal with people coming over all the time. That fridge has got to be stocked, okay? That's your apartment now. (She takes back the turkey leg) (もしあなたが大きな(アパートの)部屋を持ってるんなら、いつも来る人たちをあなたが扱わないといけないわ。あの冷蔵庫はいつもものを詰めて(いっぱいにして)おかなければだめよ、いい? あそこはもうあなたのアパートなんだから。[モニカはジョーイから七面鳥の脚を取り返す])
(Joey climbs up on the counter and starts looking at the top of the cabinets.)
ジョーイはカウンターに上り、キャビネットの上を探し始める。
モニカ: What are you doing? (何やってるの?)
ジョーイ: I think I left a donut up here. (この上にドーナツを1個置いたなぁと思って。)
賭けに勝ったことで、大きな部屋を手に入れたはずなのに、まだ前のようにモニカの冷蔵庫をあさりにくるジョーイ。
それについてモニカは文句を言っています。
gravy train は、辞書では以下のように説明されています。
英辞郎では、
gravy train=(努力しないで利得を得られる)うまい立場[地位]
研究社 新英和中辞典では、
gravy train=(名詞) [the 〜] (俗語) ぼろもうけできる[うまい汁が吸える]仕事
gravy は元々「肉汁」ですね。
少し前のエピソード、フレンズ4-11その1 でも、gravy boat 「グレイビーボート」という結婚のお祝い品が登場しました。
「gravy=肉汁」から派生した意味として、研究社 新英和中辞典には、
gravy=(俗語) ぼろいもうけ、思いがけない収入、「うまい汁」
という訳語が出ています。
日本語の「うまい汁(を吸う)」という表現は、イメージぴったりですね。
「おいしい話」みたいな言葉とも通じるところがある気がします。
「人の家にやって来て、そこの冷蔵庫のものを勝手に食べること、そしてモニカがそれを許していたこと」を、モニカは gravy train と表現しているわけですね。
ですが、ジョーイはその表現を知らないらしく、gravy という単語が出たので、今 gravy って言ったよね、どこかに肉汁が置いてあるの?みたいに質問しています。
肉汁や肉があるなら、そっちを食べたいな、とでも言いたいようです。
モニカはどうして今までのように冷蔵庫あさりを許さないかを説明します。
今までは私の方が大きな部屋に住んでいたから、大勢の人が来て、その人たちが冷蔵庫を勝手に開けるのを許可していたけど、今はもうその部屋はあなたたちのものになったんだから、あなたたちがそういう客のもてなしをする番よ、ということですね。
男子たちの冷蔵庫はだいたい空っぽだけど、あの部屋に移ったのなら、お客さん用に冷蔵庫ももっと食品を詰め込んでいないとだめよ、という忠告です。
それを聞いたジョーイは、カウンターに上って、キャビネットの上を覗きます。
ドーナツを1個、確かここに置いたはずだと思って…みたいに言っていますね。
モニカの冷蔵庫で見つけたターキーを取り上げられたので、空腹を満たすためにそのドーナツを探しているのか、あるいは「お客さん用に食料を蓄えておく」のに使うつもりなのかはわかりませんが、そんないつ置いたかわからないようなドーナツを探しているので、モニカはいやーな顔をしています。
まるで「モズのはやにえ」のように、この部屋のあちらこちらに後で食べるための食品が置かれているのを想像するだけでも、きれい好きのモニカにしたら、うぇ〜という感じでしょうね。
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2009年11月30日
2009年11月28日
仮定法過去完了で相手を責める フレンズ4-12その6
男性陣がゲームに勝ったので、モニカたちの部屋は男性陣のものとなりました。
早速、自分の持ち物をモニカたちの部屋に持ち込むチャンドラーたち。
また、この時、フランクとアリスが妊娠検査薬を持って訪ねてきており、フィービーはその検査薬で妊娠しているかどうか(フランクとアリスの受精卵が代理母の自分の子宮に着床しているかどうか)を調べるため、トイレに入っています。
レイチェル: Y'know what, you are mean boys who are just being mean! (ねぇ、あなたたちはただ意地の悪いことをする、意地の悪い少年たちだわ!)
ジョーイ: Hey, don't get mad at us! No one forced you to raise the stakes. (おい、俺たちに怒るなよ! 誰も君に賭け金を上げるように強制したりしてないぞ。)
レイチェル: That is not true! She did! She forced me! (それは違うわ! モニカがしたのよ! モニカが私に賭け金を上げることを強制したのよ!)
モニカ: Hey, we would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. (ねぇ、あなたがあの問題の答えを間違えなかったら、私たちは今でもここに住んでいるところなのよ。)
レイチェル: Well. it was a stupid, unfair question! (ええ、バカで不公平な問題だったわ!)
ロス: Don't blame the questions! (問題を非難するなよ!)
チャンドラー: Would you all stop yelling in our apartment! You are ruining moving day for us. (みんな、俺たちのアパートで叫ぶのをやめてくれないか! 君らは俺たちの引っ越しの日を台無しにしてるんだぞ。)
レイチェル: Will you stop calling it your apartment! (ここをあなたのアパートって呼ぶのをやめてくれない?)
ジョーイ: But it is our apartment! (でも俺たちのアパートだ!)
レイチェル: No, it's not! (いいえ、違うわ!)
(They all decay into massive bickering as Phoebe returns from the bathroom.)
大きな言い争いになる、その時、フィービーがトイレから戻ってくる。
フィービー: You guys! You guys! You're gonna have a baby. They're gonna have a baby! ([フランクとアリスに]あなたたち! あなたたち! あなたたちに赤ちゃんができるわ。[フレンズたちに]彼らに赤ちゃんができるのよ!)
フランク: My sister's gonna have my baby! (俺の姉さんが俺の子供を産むぞ!)
(They all go over and hug Phoebe.)
全員が集まってフィービーをハグする。
フィービー: Okay, but this can't be good for the baby. (いいわ。でもこれって、赤ちゃんにとって良いはずはないわね。)
全員: Oh! (They stop hugging her to let her out and resume the hug without her.) (ああ! [みんなはフィービーを抜けさせるためにハグするのをやめ、彼女なしでハグを再開する])
この部屋は俺たちのもの!と言わんばかりに嬉しそうに荷物を持ち込む男性陣に、何て意地悪な男たちなの!と怒るレイチェル。
ジョーイは、「俺たちが賭け金を上げた、つまりアパートの交換を持ち出したわけじゃない、俺たちが無理やり強制したんじゃなくて、アパートを賭けると言ったのはそっちなのに、俺たちを責めるのはおかしいだろ?」と言っています。
レイチェルは「誰も君に強制していない」というジョーイの発言は間違いだと言います。
私はそんなこと望んでなかったのに、モニカが勝手にそんな条件を提示したのよ、私にその賭けを強制した人は確かに存在するわ、それはモニカなんだから、ということですね。
非難されたモニカは、負けたのはレイチェルの誤答のせいだと責めます。
We would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. は、条件節が仮定法過去完了で、「過去の事実に反対の仮定」をしていますね。
帰結節は would be living で、仮定法過去になっており、こちらは「今ごろは…だろうに」と現在の状態を推量しています。
つまり、「あの時(過去に)…していたら、今は(現在は)〜だろう」という風に、条件節と帰結節で時制のずれがある、ということです。
実際にはあなたが問題の答えを間違えたけれど、もしあの時(その事実に反して)あなたが間違えなければ、私たちはまだ・今でも(still)、ここに住んでいることでしょうに、という感覚です。
「あなたが間違えなければ、私たちは以前と変わらずここに住んでいる状態だろう」ということはつまり、「あなたが間違えたせいで、私たちはここに住めなくなっちゃった」ということで、ここに住めない原因はあなたにあるのよ、と責めているわけですね。
レイチェルは問題が悪い、と問題を責めます。
問題を作ったロスは、問題のせいにされたので、「問題のせいみたいに言わないでくれよ」と言っていますね。
だいたい喧嘩というものは、誰かがふともらした一言に「そんなこと言う?」みたいにつっかかっていくことで、どんどんエスカレートしていきますよね。
今回も「あなたたちは意地悪」→「アパートを賭けたのは俺たちじゃなく君らだ」→「私を巻き込んだのはモニカよ」→「間違えたのはレイチェルよ」→「あれは問題が悪いのよ」→「自分が間違えたことを棚に上げて、僕の問題を非難するな」と、非難の矛先がどんどん別の人に向かっていくことで、喧嘩が大きくなっていきます。
自分が非難されたら、「それは自分のせいじゃなくて、誰々が悪い」と次々に別の人の行為を非難していくという喧嘩の「流れ」みたいなものを今回のやり取りで感じていただけたらな、と思います。
チャンドラーやジョーイがこの部屋を our apartment と呼ぶのも気に入らず、喧嘩はどんどん激しくなります。
その時、フィービーが妊娠検査薬での検査を終えてトイレから出てきます。
フランクとアリスに向かって、You're gonna have a baby. 「あなたたちには赤ちゃんができることになる、あなたたちは赤ちゃんを持つことになる」と言っていますね。
その後、They're gonna と主語が変わっているのは、今度はその事実をフレンズたちに向かって話しているので、「この人たち(フランクとアリス)には赤ちゃんができるのよ」という感覚です。
その後のフランクのセリフに笑ってしまいますね。
フィービーはフランクとアリスの赤ちゃんの代理母なので、My sister's gonna have my baby! 「俺たちの赤ちゃんの代理母である姉さんが、俺の赤ちゃんを産むぞ!」というのはまさにその通りなのですが、そのややこしい状況を知らない人が聞いたら、「俺の姉さんが俺の子を産む!」と、まるで近親相姦の結果、姉が自分の子供を産む、と言っているように聞こえてしまいます。
普通に聞いたら、倫理的に問題があるような内容を、ガッツポーズをして嬉しそうに叫んでいるのが面白いわけですね。
ビッグニュースに、喧嘩をしていたみんなも、フィービーたちに駆け寄ってきて、ギューっとハグします。
ハグしてくれるのは嬉しいけど、そんなにギューッと締め付けたら、胎内の赤ちゃんに悪い影響を与えちゃうわ、とフィービーは言っています。
まだ着床したばかりなので、圧迫感を与えても赤ちゃんに影響があるわけでもないでしょうが、まぁ、お腹を押したり、体をきつく締めたりするのは妊婦さんには良くない、というのは何となくわかる気もします。
そこでフィービーを外に出した後、残りのみんなでスクラムを組むようにハグをして、フィービーの妊娠を喜ぶみんなの姿が微笑ましいですね。
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早速、自分の持ち物をモニカたちの部屋に持ち込むチャンドラーたち。
また、この時、フランクとアリスが妊娠検査薬を持って訪ねてきており、フィービーはその検査薬で妊娠しているかどうか(フランクとアリスの受精卵が代理母の自分の子宮に着床しているかどうか)を調べるため、トイレに入っています。
レイチェル: Y'know what, you are mean boys who are just being mean! (ねぇ、あなたたちはただ意地の悪いことをする、意地の悪い少年たちだわ!)
ジョーイ: Hey, don't get mad at us! No one forced you to raise the stakes. (おい、俺たちに怒るなよ! 誰も君に賭け金を上げるように強制したりしてないぞ。)
レイチェル: That is not true! She did! She forced me! (それは違うわ! モニカがしたのよ! モニカが私に賭け金を上げることを強制したのよ!)
モニカ: Hey, we would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. (ねぇ、あなたがあの問題の答えを間違えなかったら、私たちは今でもここに住んでいるところなのよ。)
レイチェル: Well. it was a stupid, unfair question! (ええ、バカで不公平な問題だったわ!)
ロス: Don't blame the questions! (問題を非難するなよ!)
チャンドラー: Would you all stop yelling in our apartment! You are ruining moving day for us. (みんな、俺たちのアパートで叫ぶのをやめてくれないか! 君らは俺たちの引っ越しの日を台無しにしてるんだぞ。)
レイチェル: Will you stop calling it your apartment! (ここをあなたのアパートって呼ぶのをやめてくれない?)
ジョーイ: But it is our apartment! (でも俺たちのアパートだ!)
レイチェル: No, it's not! (いいえ、違うわ!)
(They all decay into massive bickering as Phoebe returns from the bathroom.)
大きな言い争いになる、その時、フィービーがトイレから戻ってくる。
フィービー: You guys! You guys! You're gonna have a baby. They're gonna have a baby! ([フランクとアリスに]あなたたち! あなたたち! あなたたちに赤ちゃんができるわ。[フレンズたちに]彼らに赤ちゃんができるのよ!)
フランク: My sister's gonna have my baby! (俺の姉さんが俺の子供を産むぞ!)
(They all go over and hug Phoebe.)
全員が集まってフィービーをハグする。
フィービー: Okay, but this can't be good for the baby. (いいわ。でもこれって、赤ちゃんにとって良いはずはないわね。)
全員: Oh! (They stop hugging her to let her out and resume the hug without her.) (ああ! [みんなはフィービーを抜けさせるためにハグするのをやめ、彼女なしでハグを再開する])
この部屋は俺たちのもの!と言わんばかりに嬉しそうに荷物を持ち込む男性陣に、何て意地悪な男たちなの!と怒るレイチェル。
ジョーイは、「俺たちが賭け金を上げた、つまりアパートの交換を持ち出したわけじゃない、俺たちが無理やり強制したんじゃなくて、アパートを賭けると言ったのはそっちなのに、俺たちを責めるのはおかしいだろ?」と言っています。
レイチェルは「誰も君に強制していない」というジョーイの発言は間違いだと言います。
私はそんなこと望んでなかったのに、モニカが勝手にそんな条件を提示したのよ、私にその賭けを強制した人は確かに存在するわ、それはモニカなんだから、ということですね。
非難されたモニカは、負けたのはレイチェルの誤答のせいだと責めます。
We would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. は、条件節が仮定法過去完了で、「過去の事実に反対の仮定」をしていますね。
帰結節は would be living で、仮定法過去になっており、こちらは「今ごろは…だろうに」と現在の状態を推量しています。
つまり、「あの時(過去に)…していたら、今は(現在は)〜だろう」という風に、条件節と帰結節で時制のずれがある、ということです。
実際にはあなたが問題の答えを間違えたけれど、もしあの時(その事実に反して)あなたが間違えなければ、私たちはまだ・今でも(still)、ここに住んでいることでしょうに、という感覚です。
「あなたが間違えなければ、私たちは以前と変わらずここに住んでいる状態だろう」ということはつまり、「あなたが間違えたせいで、私たちはここに住めなくなっちゃった」ということで、ここに住めない原因はあなたにあるのよ、と責めているわけですね。
レイチェルは問題が悪い、と問題を責めます。
問題を作ったロスは、問題のせいにされたので、「問題のせいみたいに言わないでくれよ」と言っていますね。
だいたい喧嘩というものは、誰かがふともらした一言に「そんなこと言う?」みたいにつっかかっていくことで、どんどんエスカレートしていきますよね。
今回も「あなたたちは意地悪」→「アパートを賭けたのは俺たちじゃなく君らだ」→「私を巻き込んだのはモニカよ」→「間違えたのはレイチェルよ」→「あれは問題が悪いのよ」→「自分が間違えたことを棚に上げて、僕の問題を非難するな」と、非難の矛先がどんどん別の人に向かっていくことで、喧嘩が大きくなっていきます。
自分が非難されたら、「それは自分のせいじゃなくて、誰々が悪い」と次々に別の人の行為を非難していくという喧嘩の「流れ」みたいなものを今回のやり取りで感じていただけたらな、と思います。
チャンドラーやジョーイがこの部屋を our apartment と呼ぶのも気に入らず、喧嘩はどんどん激しくなります。
その時、フィービーが妊娠検査薬での検査を終えてトイレから出てきます。
フランクとアリスに向かって、You're gonna have a baby. 「あなたたちには赤ちゃんができることになる、あなたたちは赤ちゃんを持つことになる」と言っていますね。
その後、They're gonna と主語が変わっているのは、今度はその事実をフレンズたちに向かって話しているので、「この人たち(フランクとアリス)には赤ちゃんができるのよ」という感覚です。
その後のフランクのセリフに笑ってしまいますね。
フィービーはフランクとアリスの赤ちゃんの代理母なので、My sister's gonna have my baby! 「俺たちの赤ちゃんの代理母である姉さんが、俺の赤ちゃんを産むぞ!」というのはまさにその通りなのですが、そのややこしい状況を知らない人が聞いたら、「俺の姉さんが俺の子を産む!」と、まるで近親相姦の結果、姉が自分の子供を産む、と言っているように聞こえてしまいます。
普通に聞いたら、倫理的に問題があるような内容を、ガッツポーズをして嬉しそうに叫んでいるのが面白いわけですね。
ビッグニュースに、喧嘩をしていたみんなも、フィービーたちに駆け寄ってきて、ギューっとハグします。
ハグしてくれるのは嬉しいけど、そんなにギューッと締め付けたら、胎内の赤ちゃんに悪い影響を与えちゃうわ、とフィービーは言っています。
まだ着床したばかりなので、圧迫感を与えても赤ちゃんに影響があるわけでもないでしょうが、まぁ、お腹を押したり、体をきつく締めたりするのは妊婦さんには良くない、というのは何となくわかる気もします。
そこでフィービーを外に出した後、残りのみんなでスクラムを組むようにハグをして、フィービーの妊娠を喜ぶみんなの姿が微笑ましいですね。
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2009年11月26日
チャンドラーの職業は謎 フレンズ4-12その5
クイズ合戦はまだ続いています。
掛け金をつり上げるのがエスカレートしてきて、モニカとレイチェルが勝ったら、男性陣は2匹のペットを手放す、ジョーイとチャンドラーが勝ったら、二人はモニカたちの部屋(男性陣の部屋よりも広い)をもらえる、ということになりました。
ロス: "Joey had an imaginary childhood friend. His name was..." (「ジョーイは子供の頃、イマジナリィ・フレンド(想像上の友達)を持っていました。彼の名前は…」)
モニカ: Maurice! (モーリス!)
ロス: Correct. "His profession was...?" (正解。「彼の職業は…?」)
レイチェル: Space cowboy! (スペースカウボーイ!)
ロス: Correct! "What is Chandler Bing's job?" (正解! 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」)
(The girls are stumped)
女性陣は言葉に詰まる。
レイチェル: Oh gosh, it has something to do with numbers! (あぁ、なんてこと。数字に関係することなのよ!)
モニカ: And processing! (それにプロセシング[処理]にも関係してる!)
レイチェル: He carries a briefcase. (チャンドラーはブリーフケースを持ってるわ。)
ロス: Ten seconds. You need this or you lose the game. ((あと)10秒。この問題を正解しないと、ゲームに負けるぞ。)
モニカ: It's umm, it has something to do with transponding. (あの、トランスポンディング[中継]に関係してる。)
レイチェル: Oh-oh-oh, he's a transponce—transponster! (あぁ、あぁ、彼はトランスポンス…トランスポンスター[中継者]よ!)
モニカ: That's not even a word! I can get this! I can get this! (そんなの言葉ですらないわ[そんな言葉存在しないわ]! 私はわかるのよ! 私はわかるのよ!)
(Ross stops the clock, signifying the end of the lightning round.)
ロスは時計を止める、ライトニング・ラウンドの終了を示しながら。
モニカ: NOOOOOOOOO!!!!! (ノーーーー!!)
レイチェル: Oh, my God. (なんてこと。)
チャンドラー&ジョーイ: YEAH!!! YES!!! (イェーイ! やった!)
imaginary friend は「想像上の友達」のことで、実在する友達ではなくて、子供が想像力を働かせて自分の心の中に作る架空の友達のことですね。
その友達には名前も職業もあるという話ですが、ただ何となく名前と職業を出したのではなく、出典がありそうな気がしたので、Maurice space-cowboy でぐぐってみますと、以下のウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: The Joker (song)
Steve Miller Band の The Joker という歌があるようです。
ウィキペディアの説明に、
The song is sometimes misidentified by the title "Space Cowboy" because of the first line of the lyrics....
とあります。
つまり、「この The Joker という曲は、1行目の歌詞のせいで、Space Cowboy というタイトルとして間違って認識されることがある」ということですから、歌詞に Space Cowboy という言葉が出てくることがわかります。
実際にこの曲の歌詞(lyrics)を調べてみると、歌詞の最初の部分は以下のようになっています。
Some people call me the space cowboy, yeah
Some call me the gangster of love
Some people call me Maurice
Cause I speak of the pompitus of love
「俺をスペースカウボーイと呼ぶやつらがいる」
「俺をモーリスと呼ぶやつらがいる」
という感じですね。
この歌のキャラクターから、ジョーイのイマジナリィ・フレンドは、「スペースカウボーイのモーリス」になったようです。
今回のフレンズでこの歌詞に関するジョークが出てきたことは、ウィキペディアの Appearances in other media, etc. にも書いてあります。
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
この「カウボーイビバップ」というアニメはアメリカでも大変人気があり、同じく Appearances in other media, etc. に、Cowboy Bebop のことも書いてあります。
カウボーイビバップは、キアヌ・リーブス主演でハリウッドで実写映画化されるという噂ですが、Wikipedia 英語版: Cowboy Bebop によると、2011年公開予定のようですね。
(アニメ話の脱線、すみません。)
次の問題は「チャンドラーの仕事は何?」というものでした。
長年付き合っている友達なのですから、こんな超簡単な質問…と思うところですが、どういうわけか女性陣はここで絶句してしまいます。
チャンドラーが何の仕事をしている人か?、彼の職業は何か?というのを、実はフレンズたちは知らないのです(笑)。
超高層ビルにある大企業で、パソコンに数字を入力したりデータ処理したりする仕事だ、というのはみんなも知っているのですが、いざ「彼の職業は?」と聞かれると、はっきりした職業名を言えないんですねぇ。
過去記事、それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2 でも、
ジョーイ: それでもお前は会計士か?
チャンドラー: 俺は会計士じゃないよ。
ジョーイ: …じゃあ、お前の仕事は何?
という会話が交わされていました。
その時も、フレンズたちが口々に「私も知らない」と言っていて、結局そのエピソードでもチャンドラーの仕事が何か?について、はっきりした答えは得られませんでした。
「チャンドラーの仕事は何か、フレンズたちは誰も知らない」という設定が面白かったのでしょうね、それがついにエピソードクイズとして今回使われることになったのです。
かなりトリビアなクイズにも順調に答えていたにもかかわらず、こんなストレートすぎる問題で二人が悩むというギャップが面白いわけですね。
numbers, processing, briefcase とイメージだけはいろいろ出てくるのですが、肝心の職業名が出てきません。
transponding という単語は辞書に見当たらないのですが、英辞郎には、
transponder=【名】トランスポンダ、中継器◆【略】XPDR
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
transponder: [noun] [countable] (technical) a piece of radio or RADAR equipment that sends out a particular signal when it receives a signal telling it to do this.
つまり、「ラジオやレーダー装置の部品で、指示を受けると、ある信号を送る」
どこからか信号を受けるとそれを別のところに送る、ということで、「信号を中継する機器」のようですね。
モニカたちのイメージは、どこからか数字を集めてきて、それを集約して別の部署へ送る、というようなものなのでしょう。
職業名がわからないレイチェルは、transpond(ing) する人だから、transponster だと勝手に造語を作っています。
「勝手に職業名を作らないでよ、私にはわかるのよ!」と必死に名前を思い出そうとするモニカですが、あえなく時間切れ。
負けたということは、この広い部屋を男性陣にあけ渡すことになるわけで、女性陣の絶望の表情と男性陣の歓喜の表情が対照的ですね。
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掛け金をつり上げるのがエスカレートしてきて、モニカとレイチェルが勝ったら、男性陣は2匹のペットを手放す、ジョーイとチャンドラーが勝ったら、二人はモニカたちの部屋(男性陣の部屋よりも広い)をもらえる、ということになりました。
ロス: "Joey had an imaginary childhood friend. His name was..." (「ジョーイは子供の頃、イマジナリィ・フレンド(想像上の友達)を持っていました。彼の名前は…」)
モニカ: Maurice! (モーリス!)
ロス: Correct. "His profession was...?" (正解。「彼の職業は…?」)
レイチェル: Space cowboy! (スペースカウボーイ!)
ロス: Correct! "What is Chandler Bing's job?" (正解! 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」)
(The girls are stumped)
女性陣は言葉に詰まる。
レイチェル: Oh gosh, it has something to do with numbers! (あぁ、なんてこと。数字に関係することなのよ!)
モニカ: And processing! (それにプロセシング[処理]にも関係してる!)
レイチェル: He carries a briefcase. (チャンドラーはブリーフケースを持ってるわ。)
ロス: Ten seconds. You need this or you lose the game. ((あと)10秒。この問題を正解しないと、ゲームに負けるぞ。)
モニカ: It's umm, it has something to do with transponding. (あの、トランスポンディング[中継]に関係してる。)
レイチェル: Oh-oh-oh, he's a transponce—transponster! (あぁ、あぁ、彼はトランスポンス…トランスポンスター[中継者]よ!)
モニカ: That's not even a word! I can get this! I can get this! (そんなの言葉ですらないわ[そんな言葉存在しないわ]! 私はわかるのよ! 私はわかるのよ!)
(Ross stops the clock, signifying the end of the lightning round.)
ロスは時計を止める、ライトニング・ラウンドの終了を示しながら。
モニカ: NOOOOOOOOO!!!!! (ノーーーー!!)
レイチェル: Oh, my God. (なんてこと。)
チャンドラー&ジョーイ: YEAH!!! YES!!! (イェーイ! やった!)
imaginary friend は「想像上の友達」のことで、実在する友達ではなくて、子供が想像力を働かせて自分の心の中に作る架空の友達のことですね。
その友達には名前も職業もあるという話ですが、ただ何となく名前と職業を出したのではなく、出典がありそうな気がしたので、Maurice space-cowboy でぐぐってみますと、以下のウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: The Joker (song)
Steve Miller Band の The Joker という歌があるようです。
ウィキペディアの説明に、
The song is sometimes misidentified by the title "Space Cowboy" because of the first line of the lyrics....
とあります。
つまり、「この The Joker という曲は、1行目の歌詞のせいで、Space Cowboy というタイトルとして間違って認識されることがある」ということですから、歌詞に Space Cowboy という言葉が出てくることがわかります。
実際にこの曲の歌詞(lyrics)を調べてみると、歌詞の最初の部分は以下のようになっています。
Some people call me the space cowboy, yeah
Some call me the gangster of love
Some people call me Maurice
Cause I speak of the pompitus of love
「俺をスペースカウボーイと呼ぶやつらがいる」
「俺をモーリスと呼ぶやつらがいる」
という感じですね。
この歌のキャラクターから、ジョーイのイマジナリィ・フレンドは、「スペースカウボーイのモーリス」になったようです。
今回のフレンズでこの歌詞に関するジョークが出てきたことは、ウィキペディアの Appearances in other media, etc. にも書いてあります。
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
この「カウボーイビバップ」というアニメはアメリカでも大変人気があり、同じく Appearances in other media, etc. に、Cowboy Bebop のことも書いてあります。
カウボーイビバップは、キアヌ・リーブス主演でハリウッドで実写映画化されるという噂ですが、Wikipedia 英語版: Cowboy Bebop によると、2011年公開予定のようですね。
(アニメ話の脱線、すみません。)
次の問題は「チャンドラーの仕事は何?」というものでした。
長年付き合っている友達なのですから、こんな超簡単な質問…と思うところですが、どういうわけか女性陣はここで絶句してしまいます。
チャンドラーが何の仕事をしている人か?、彼の職業は何か?というのを、実はフレンズたちは知らないのです(笑)。
超高層ビルにある大企業で、パソコンに数字を入力したりデータ処理したりする仕事だ、というのはみんなも知っているのですが、いざ「彼の職業は?」と聞かれると、はっきりした職業名を言えないんですねぇ。
過去記事、それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2 でも、
ジョーイ: それでもお前は会計士か?
チャンドラー: 俺は会計士じゃないよ。
ジョーイ: …じゃあ、お前の仕事は何?
という会話が交わされていました。
その時も、フレンズたちが口々に「私も知らない」と言っていて、結局そのエピソードでもチャンドラーの仕事が何か?について、はっきりした答えは得られませんでした。
「チャンドラーの仕事は何か、フレンズたちは誰も知らない」という設定が面白かったのでしょうね、それがついにエピソードクイズとして今回使われることになったのです。
かなりトリビアなクイズにも順調に答えていたにもかかわらず、こんなストレートすぎる問題で二人が悩むというギャップが面白いわけですね。
numbers, processing, briefcase とイメージだけはいろいろ出てくるのですが、肝心の職業名が出てきません。
transponding という単語は辞書に見当たらないのですが、英辞郎には、
transponder=【名】トランスポンダ、中継器◆【略】XPDR
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
transponder: [noun] [countable] (technical) a piece of radio or RADAR equipment that sends out a particular signal when it receives a signal telling it to do this.
つまり、「ラジオやレーダー装置の部品で、指示を受けると、ある信号を送る」
どこからか信号を受けるとそれを別のところに送る、ということで、「信号を中継する機器」のようですね。
モニカたちのイメージは、どこからか数字を集めてきて、それを集約して別の部署へ送る、というようなものなのでしょう。
職業名がわからないレイチェルは、transpond(ing) する人だから、transponster だと勝手に造語を作っています。
「勝手に職業名を作らないでよ、私にはわかるのよ!」と必死に名前を思い出そうとするモニカですが、あえなく時間切れ。
負けたということは、この広い部屋を男性陣にあけ渡すことになるわけで、女性陣の絶望の表情と男性陣の歓喜の表情が対照的ですね。
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2009年11月24日
得意どころか専攻してた フレンズ4-12その4
ジョーイ&チャンドラー対モニカ&レイチェルのクイズ合戦はまだ続いています。
ロス: Ooh. "What is the name of Chandler's father's Las Vegas all-male burlesque?" (おぉ。「チャンドラーのパパが出演している、ラスベガスの全員男性のバーレスク[ストリップショー]の名前は何?」)
モニカ: Viva Las Gaygas! (ビバ・ラス・ゲイガス!)
チャンドラー: Unfortunately, that is correct. (残念ながら、正解だ。)
女性陣: Yes!! (やったー!)
ロス: All right. We have a tie. Luckily, I've prepared for such an event. (He opens up an envelope and holds up some note cards.) The Lightning Round! (よし。同点になった。幸運にも、こういう場合のために僕はすでに用意していたんだ。[ロスはある封筒を開け、メモのカードを掲げる] ザ・ライトニング・ラウンドだ!)
全員: Ohhhh. (おぉ。)
ロス: Thirty seconds. All the questions you can answer. (30秒。君たちが答えられる問題全部の数で決まる[全部でいくつの質問に答えられるかだ]。)
モニカ: You guys are dead! I am so good at Lighting Rounds! (あなたたちはもうおしまいね! 私はライトニング・ラウンドが超得意なのよ!)
チャンドラー: I majored in Lightning Rounds, all right? We're gonna destroy you. (俺はライトニング・ラウンドを(大学で)専攻したんだよ、いいか? 俺たちがお前らをたたきのめしてやるよ。)
モニカ: Huh, wanna bet? (そう、じゃ賭ける?)
チャンドラー: Well, I'm so confused as to what we've been doing so far. (えーっと、俺たちがこれまでずーっと何をしてたかについて、よくわからなくなったよ[頭が混乱してるよ]。)
burlesque は「パロディー、茶番劇」という意味ですが、研究社 新英和中辞典には、
burlesque=バーレスク(ストリップショーなどを呼び物にする演芸)
という語義が載っています。
今回のセリフでは、ベガスでのショーを指しているので、その「ストリップショー」的なものでしょう。
チャンドラーのパパがゲイである、という話は、フレンズでこれまで何度も示唆されていましたが、今回のモニカの答えでそれがはっきりしましたね。
Viva...! は「…万歳!」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
viva=(間投詞)…万歳!(Long live...!)
語源 イタリア語・スペイン語から
と出ています。
ですから、ビバ・ラスベガス!(Viva Las Vegas!)だと「ラスベガス万歳!」というラスベガスを盛り上げるショーになるわけですが、gay の男性たちがやっているショーなので、ve- の部分を gay- に変えて、「ラス・ゲイガス」とネーミングしているわけです。
それを聞いたチャンドラーは、Unfortunately, that IS correct. と is を強調しています。
残念ながら、というのは、対戦相手の女性陣が正解したということと、自分の父親のショーの名前がそんな恥ずかしい名前であることの両方でしょうね。
「本当に、実際に、確かに」そういう名前なんだよ、という意味で、is が強調されています。
ここで同点になったので、ロスは新たなことを始めようとします。
I've prepared for such an event. は現在完了形で、「こういうこと(同点になって決着が付かないこと)のために、すでに・あらかじめ僕は準備・用意していた」ということですね。
宇宙戦艦ヤマトの技師長真田さんの「こんなこともあろうかと」みたいな用意周到さですねぇ。
lightning は「稲妻、電光」で、形容詞だと「電光石火の、非常に速い」という意味ですね。
ピクサーアニメ「カーズ(Cars)」の主人公レースカーの名前も、ライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)でしたよね。
レースカーなので、速さをイメージする名前がついている、ということです。
ロスの説明だと、30秒間にどれだけたくさんの問題に正解できるかで勝敗が決まる、というルールのようですね。
ライトニング・ラウンドだと聞いて、モニカは「私はそれが得意なのよ。あなたたちは終わりね」と言っていますが、チャンドラーも負けていません。
major in は「(大学で)…を専攻する」。
モニカはそれが「得意」だって言うけど、俺なんかそれを科目として専攻していたんだぜ、と言ってみせているわけです。
もちろん、そんな科目は大学の専攻科目にありませんが(笑)、「得意」なんてレベルじゃなくて、こっちは単位も取ってる専門家だよ、だから負けやしないと言って、モニカよりもそれが得意であるとアピールしているのですね。
「俺の方が専門家さ。だから俺たちが君らを倒す」と言ったので、モニカは wanna bet? と言っています。
相手が絶対に負けるもんか、と強気なことを言うので、「あらそう。じゃ賭ける?」と反射的に出た言葉でしょう。
が、そもそもこのクイズ大会自体、賭けをして始めたので、ここで今更のように「賭ける?」と言ったモニカの言葉に、チャンドラーがツッコミを入れたわけですね。
「モニカは今「賭ける?」って言ったけど、あっれぇ〜? じゃあ今まで俺たちがやってたのは賭けじゃなかったっけ? 俺たち今まで何のためにこんなクイズ合戦やってたんだっけ?」という意味で、「俺たちが今までしてきたことは何だったのか、混乱してきたな」と言っているのです。
賭けるも何も、俺たちは今まさに賭けをしてこんなことをやってるんじゃないか、ということですね。
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モニカ: Viva Las Gaygas! (ビバ・ラス・ゲイガス!)
チャンドラー: Unfortunately, that is correct. (残念ながら、正解だ。)
女性陣: Yes!! (やったー!)
ロス: All right. We have a tie. Luckily, I've prepared for such an event. (He opens up an envelope and holds up some note cards.) The Lightning Round! (よし。同点になった。幸運にも、こういう場合のために僕はすでに用意していたんだ。[ロスはある封筒を開け、メモのカードを掲げる] ザ・ライトニング・ラウンドだ!)
全員: Ohhhh. (おぉ。)
ロス: Thirty seconds. All the questions you can answer. (30秒。君たちが答えられる問題全部の数で決まる[全部でいくつの質問に答えられるかだ]。)
モニカ: You guys are dead! I am so good at Lighting Rounds! (あなたたちはもうおしまいね! 私はライトニング・ラウンドが超得意なのよ!)
チャンドラー: I majored in Lightning Rounds, all right? We're gonna destroy you. (俺はライトニング・ラウンドを(大学で)専攻したんだよ、いいか? 俺たちがお前らをたたきのめしてやるよ。)
モニカ: Huh, wanna bet? (そう、じゃ賭ける?)
チャンドラー: Well, I'm so confused as to what we've been doing so far. (えーっと、俺たちがこれまでずーっと何をしてたかについて、よくわからなくなったよ[頭が混乱してるよ]。)
burlesque は「パロディー、茶番劇」という意味ですが、研究社 新英和中辞典には、
burlesque=バーレスク(ストリップショーなどを呼び物にする演芸)
という語義が載っています。
今回のセリフでは、ベガスでのショーを指しているので、その「ストリップショー」的なものでしょう。
チャンドラーのパパがゲイである、という話は、フレンズでこれまで何度も示唆されていましたが、今回のモニカの答えでそれがはっきりしましたね。
Viva...! は「…万歳!」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
viva=(間投詞)…万歳!(Long live...!)
語源 イタリア語・スペイン語から
と出ています。
ですから、ビバ・ラスベガス!(Viva Las Vegas!)だと「ラスベガス万歳!」というラスベガスを盛り上げるショーになるわけですが、gay の男性たちがやっているショーなので、ve- の部分を gay- に変えて、「ラス・ゲイガス」とネーミングしているわけです。
それを聞いたチャンドラーは、Unfortunately, that IS correct. と is を強調しています。
残念ながら、というのは、対戦相手の女性陣が正解したということと、自分の父親のショーの名前がそんな恥ずかしい名前であることの両方でしょうね。
「本当に、実際に、確かに」そういう名前なんだよ、という意味で、is が強調されています。
ここで同点になったので、ロスは新たなことを始めようとします。
I've prepared for such an event. は現在完了形で、「こういうこと(同点になって決着が付かないこと)のために、すでに・あらかじめ僕は準備・用意していた」ということですね。
宇宙戦艦ヤマトの技師長真田さんの「こんなこともあろうかと」みたいな用意周到さですねぇ。
lightning は「稲妻、電光」で、形容詞だと「電光石火の、非常に速い」という意味ですね。
ピクサーアニメ「カーズ(Cars)」の主人公レースカーの名前も、ライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)でしたよね。
レースカーなので、速さをイメージする名前がついている、ということです。
ロスの説明だと、30秒間にどれだけたくさんの問題に正解できるかで勝敗が決まる、というルールのようですね。
ライトニング・ラウンドだと聞いて、モニカは「私はそれが得意なのよ。あなたたちは終わりね」と言っていますが、チャンドラーも負けていません。
major in は「(大学で)…を専攻する」。
モニカはそれが「得意」だって言うけど、俺なんかそれを科目として専攻していたんだぜ、と言ってみせているわけです。
もちろん、そんな科目は大学の専攻科目にありませんが(笑)、「得意」なんてレベルじゃなくて、こっちは単位も取ってる専門家だよ、だから負けやしないと言って、モニカよりもそれが得意であるとアピールしているのですね。
「俺の方が専門家さ。だから俺たちが君らを倒す」と言ったので、モニカは wanna bet? と言っています。
相手が絶対に負けるもんか、と強気なことを言うので、「あらそう。じゃ賭ける?」と反射的に出た言葉でしょう。
が、そもそもこのクイズ大会自体、賭けをして始めたので、ここで今更のように「賭ける?」と言ったモニカの言葉に、チャンドラーがツッコミを入れたわけですね。
「モニカは今「賭ける?」って言ったけど、あっれぇ〜? じゃあ今まで俺たちがやってたのは賭けじゃなかったっけ? 俺たち今まで何のためにこんなクイズ合戦やってたんだっけ?」という意味で、「俺たちが今までしてきたことは何だったのか、混乱してきたな」と言っているのです。
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2009年11月21日
体から脚が独立して動く フレンズ4-12その3
ジョーイとチャンドラーが、モニカとレイチェルのことを何でも知っているかのように言うので、それじゃあどっちが相手のことをよく知ってるか、クイズで決めましょう!ということになります。
ロスがクイズ番組のように、ジャンルに分けたクイズ用ボードを作り上げ、とうとうそのクイズが始まります。
ロス: Gentlemen, pick your category. (男性陣、カテゴリーを選んで。)
チャンドラー: "Fears And Pet Peeves." (怖い物と大嫌いなもの。)
ロス: "What is Monica's biggest pet peeve?" (「モニカが一番大嫌いなものは何?」)
ジョーイ: Animals dressed as humans. (人間のように服を着た動物。)
ロス: That's correct. Ladies? (正解。女性陣は?)
モニカ: Same category. (同じカテゴリーを。)
ロス: "According to Chandler, what phenomenon scares the bejesus out of him?" (「チャンドラーによると、彼を非常に怖がらせる現象は何?」)
モニカ: Michael Flatley, Lord of the Dance! (マイケル・フラットリー、ロード・オブ・ザ・ダンスの!)
ロス: That is correct. (正解。)
ジョーイ: (to Chandler) The Irish jig guy? ([チャンドラーに] 例のアイリッシュのジグ[ダンス]男か?)
チャンドラー: His legs flail about as if independent from his body! (彼の脚は、まるで彼の体から独立しているかのように、バタバタ動くんだぞ!)
pet peeve は「イライラさせる不満、一番嫌なこと」。
peevish 「怒りっぽい、いらいらした」という形容詞があり、そこから、peeve という単語ができたようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
peeve: [noun] [countable] (informal) something that annoys you
例) One of my pet peeves (= things that annoys me most) is pointless meetings that go on forever.
つまり、「人をいらいらさせるもの」。
例文は、「私を最もいらいらさせるものの一つは、永遠に続くポイントのない会議だ。」
peeve の前についている pet の意味について、研究社 新英和中辞典の以下の意味が当てはまるでしょうか。
pet (形容詞)=得意の、おはこの
a pet subject 得意の題目、おはこ
It's his pet theory. それは彼の持論だ。
LAAD にも、
a pet project/theory/subject etc. : a plan, idea, or subject that you particularly like or are interested in
という語義が載っています。
ちなみに、研究社 新英和中辞典には、上に挙げた「得意の、おはこの」の pet とは別の項目で、
pet (名詞)=(子供っぽい)不機嫌、すねること
be in a pet about... …のことですねる
という語義も載っていました。
それだと、「不満、嫌なこと」という peeve と似た意味の言葉を重ねた、という可能性もあるのですが、LAAD で、pet peeves = things that annoys me most と最上級を使って説明されていたことから、やはり「おはこの」という意味が近いのだろうと思います。
「おはこの」というと、好きなもののベストみたいなニュアンスですが、peeve というネガティブな単語と結びつくことで、「最高に嫌なもの」という意味を表しているのだろうと。
bejesus という言葉は、他の辞書にあまり載っていないのですが、英辞郎には載っていました。
英辞郎によると、
bejesus out of=大いに、非常に
「ビジーザス」のように発音していますが、これは恐らく、Jesus (ジーザス、イエス・キリスト)から来た言葉でしょうね。
驚きや怒りの表現として、Jesus! と言うことがありますが、その流れから来た強意表現なのでしょう。
チャンドラーを最もビビらせるもの、それは、マイケル・フラットリーだそうです。
彼は脚の動きがすごいダンサーであることが、その後のやり取りからもわかります。
flail は元々、麦などの穀物を打つための「からざお」という道具を指すようです。
そこから、「腕を振り回す、脚をバタバタする」という動詞になったようですね。
jig は「ジグ、テンポの速いダンス」。
さて、そのマイケル・フラットリーですが、彼は有名なアイリッシュ・ダンスのダンサーです。
そのアイリッシュ・ダンス、日本では「リバーダンス(Riverdance)」が有名でしょうか。
Wikipedia 日本語版: リバーダンス
上のウィキペディアにも、「アイリッシュ・ダンスの中でも特に体幹や腕を使わずに足の動きだけで踊るアイリッシュ・ステップダンスと呼ばれる舞踊を元にしている。」とあります。
この「足の動きだけ」のダンスがあまりにすごくて、体から足(脚)が独立しているみたいで怖いよー!とチャンドラーは言っているのですね(笑)。
そのウィキペディアの「歴史」の項目にも書いてありますが、マイケル・フラットレーはリバーダンスのリードダンサーだったのですが、1995年にリバーダンスを離脱したそうです。
その後、Lord of the Dance という舞台をやっているようですね。
彼についての詳しい情報は、英語版ウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Michael Flatley
In pop culture では、フレンズを始め、彼に言及したドラマや映画の名前が書いてありますね。
それくらい有名なダンサーだ、ということです。
彼の公式サイトなどでは彼のダンスの動きを見ることはできませんが、動画サイトなどでは探すことができるようです。
リンクははりませんが、興味のある方は探してみて下さい。
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チャンドラー: "Fears And Pet Peeves." (怖い物と大嫌いなもの。)
ロス: "What is Monica's biggest pet peeve?" (「モニカが一番大嫌いなものは何?」)
ジョーイ: Animals dressed as humans. (人間のように服を着た動物。)
ロス: That's correct. Ladies? (正解。女性陣は?)
モニカ: Same category. (同じカテゴリーを。)
ロス: "According to Chandler, what phenomenon scares the bejesus out of him?" (「チャンドラーによると、彼を非常に怖がらせる現象は何?」)
モニカ: Michael Flatley, Lord of the Dance! (マイケル・フラットリー、ロード・オブ・ザ・ダンスの!)
ロス: That is correct. (正解。)
ジョーイ: (to Chandler) The Irish jig guy? ([チャンドラーに] 例のアイリッシュのジグ[ダンス]男か?)
チャンドラー: His legs flail about as if independent from his body! (彼の脚は、まるで彼の体から独立しているかのように、バタバタ動くんだぞ!)
pet peeve は「イライラさせる不満、一番嫌なこと」。
peevish 「怒りっぽい、いらいらした」という形容詞があり、そこから、peeve という単語ができたようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
peeve: [noun] [countable] (informal) something that annoys you
例) One of my pet peeves (= things that annoys me most) is pointless meetings that go on forever.
つまり、「人をいらいらさせるもの」。
例文は、「私を最もいらいらさせるものの一つは、永遠に続くポイントのない会議だ。」
peeve の前についている pet の意味について、研究社 新英和中辞典の以下の意味が当てはまるでしょうか。
pet (形容詞)=得意の、おはこの
a pet subject 得意の題目、おはこ
It's his pet theory. それは彼の持論だ。
LAAD にも、
a pet project/theory/subject etc. : a plan, idea, or subject that you particularly like or are interested in
という語義が載っています。
ちなみに、研究社 新英和中辞典には、上に挙げた「得意の、おはこの」の pet とは別の項目で、
pet (名詞)=(子供っぽい)不機嫌、すねること
be in a pet about... …のことですねる
という語義も載っていました。
それだと、「不満、嫌なこと」という peeve と似た意味の言葉を重ねた、という可能性もあるのですが、LAAD で、pet peeves = things that annoys me most と最上級を使って説明されていたことから、やはり「おはこの」という意味が近いのだろうと思います。
「おはこの」というと、好きなもののベストみたいなニュアンスですが、peeve というネガティブな単語と結びつくことで、「最高に嫌なもの」という意味を表しているのだろうと。
bejesus という言葉は、他の辞書にあまり載っていないのですが、英辞郎には載っていました。
英辞郎によると、
bejesus out of=大いに、非常に
「ビジーザス」のように発音していますが、これは恐らく、Jesus (ジーザス、イエス・キリスト)から来た言葉でしょうね。
驚きや怒りの表現として、Jesus! と言うことがありますが、その流れから来た強意表現なのでしょう。
チャンドラーを最もビビらせるもの、それは、マイケル・フラットリーだそうです。
彼は脚の動きがすごいダンサーであることが、その後のやり取りからもわかります。
flail は元々、麦などの穀物を打つための「からざお」という道具を指すようです。
そこから、「腕を振り回す、脚をバタバタする」という動詞になったようですね。
jig は「ジグ、テンポの速いダンス」。
さて、そのマイケル・フラットリーですが、彼は有名なアイリッシュ・ダンスのダンサーです。
そのアイリッシュ・ダンス、日本では「リバーダンス(Riverdance)」が有名でしょうか。
Wikipedia 日本語版: リバーダンス
上のウィキペディアにも、「アイリッシュ・ダンスの中でも特に体幹や腕を使わずに足の動きだけで踊るアイリッシュ・ステップダンスと呼ばれる舞踊を元にしている。」とあります。
この「足の動きだけ」のダンスがあまりにすごくて、体から足(脚)が独立しているみたいで怖いよー!とチャンドラーは言っているのですね(笑)。
そのウィキペディアの「歴史」の項目にも書いてありますが、マイケル・フラットレーはリバーダンスのリードダンサーだったのですが、1995年にリバーダンスを離脱したそうです。
その後、Lord of the Dance という舞台をやっているようですね。
彼についての詳しい情報は、英語版ウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Michael Flatley
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それくらい有名なダンサーだ、ということです。
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2009年11月19日
彼女はガムボールマシンじゃない フレンズ4-12その2
産婦人科。フィービーの子宮の様子をチェックしたお医者さんは、フランクとアリスの受精卵をフィービーに注入する準備は整っていると言います。
フランク: Well, okay, so what's now? Go get, go get the eggs. Put 'em in there. (そうだな、よし。それで今からどうするの? 卵を取りに行って、その中に入れてよ。)
産婦人科医(Dr. Zane): Okay, it'll take just a little while to prepare the embryos. (そうねぇ、胚(たち)を準備するのに、あともう少し時間がかかるわ。)
フィービー: Embryos? As in more than one? (胚たち? それって1つ以上ってこと?)
産婦人科医: Um-hmm, five, actually. (えぇ、5個よ、実際には。)
フィービー: Five? Okay, where am I giving birth in a hospital or a big box under the stairs? (5個? それじゃあ、私は病院で出産することになるのかしら、それとも階段の下の大きな箱で出産することになるのかしら?)
産婦人科医: We do five because that gives you a 25% chance that at least one will attach. (私たちは5個で行うわ。なぜなら、そうすることで、少なくとも1個が着床するチャンスが25%になるのよ。)
フィービー: That's it? 25 %? That means that's it's, like, 75% chance of no baby at all? ((たった)それだけ? 25%? それって、その、赤ちゃんが全くできないって可能性が75%あるってことなの?)
フランク: Hey, y'know I was thinking, what are the odds like if-if, if you stuff like 200 of them in there? (ねぇ、俺、考えたんだけどさ、もし、もし、そこに200個の胚を詰め込んだら、確率はどうなるの?)
アリス: Sweetie, now, she's a woman, not a gumball machine. (スウィーティ[ハニー]、ねぇ、フィービーは人間の女性なのよ。ガムボール・マシンじゃないわ。)
子宮の内膜が厚くなっているので、準備オッケーだとわかります。
早速、受精卵を注入しようと焦るフランクですが、医者は the embryos を準備するのに少し時間がかかると言っています。
as in は「…にあるような、例えば…のような」。
embryos と複数形の -s が付いているのを聞いて、フィービーは、「1個より多いって意味の複数形なの?」と尋ねているわけですね。
embryo は「胚、胎芽」で、受精卵が細胞分裂(卵割)して成長する初期のもの(受精・受胎後8週間以内のもの)を指します。
もっと大きく成長したものは、fetus 「胎児」と呼ばれますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
embryo: BIOLOGY an animal or human that has not yet been born, and has just begun to develop. In humans, an embryo becomes a FETUS after eight weeks of development.
つまり、「(生物学) まだ生まれていない動物または人間で、発育が始まったばかりのもの。人間では、8週間の発育の後、embryo は fetus になる」
胚と胎児の生物学的な違いについては、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: 胚
Wikipedia 日本語版: 胎児
5個の胚(受精卵)を注入すると聞いたフィービーは、「私が出産するのは病院?それとも、階段の下の大きな箱?」と尋ねています。
階段の下の大きな箱で出産、というのは、犬や猫のイメージですね。
子供を一人病院で産むんだと思ってたけど、犬や猫が一度に5匹くらい赤ちゃんを産むみたいに、私もたくさん産まないといけないわけ?ということです。
医者は5個の胚を注入することで、attach、つまり「子宮に付着する」、妊娠で言うと「着床する」可能性が25%になるのよ、と説明しています。
5人の赤ちゃんを産むためではなく、5個注入することで、1人の赤ちゃんを産める確率が25%に上がるということですね。
それを聞いて、「5個入れてやっと25%? じゃあ、できない可能性も75%あるってこと?」とフィービーは驚きます。
5個入れて25%になるんだったら、思い切ってたくさん、そう、200個くらい詰め込んだら、もっと確率が跳ね上がるんじゃない?とフランクは言っています。
ここでの stuff は動詞で「・・・を詰め込む」。
フレンズ3-9その31 には、stuffing 「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」という単語も出てきました。
アリスは、「フィービーはガムボール・マシンじゃないんだから」と言って、焦るフランクをたしなめています。
ガムボール・マシンというのは、日本でも見かけますが、カラフルな丸いガムがたくさん入ったガムの自動販売機のことですね。
Wikipedia 英語版: Gumball machine には写真も載っています。
受精卵を200個子宮に入れるというイメージが、透明なケースにたくさんの球形のガムが入っているイメージと重なるため、フィービーはガムの自販機じゃなくて、生身の人間なんだから、そんな無茶なことを簡単そうに言わないで、ということですね。
(Rach からのお詫びと訂正)
前回の記事、フレンズ4-12その1 で触れた「ヒヨコがオンドリになった」という話、これは「チャンドラーとジョーイがメスだと思っていたヒヨコは、実はオスだったというオチ」であることが、今回のエピソードの冒頭のセリフでわかる仕組みになっています。
前回の記事のその部分に、訂正と追記を入れましたので、合わせてお読みいただければ幸いです。
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フランク: Well, okay, so what's now? Go get, go get the eggs. Put 'em in there. (そうだな、よし。それで今からどうするの? 卵を取りに行って、その中に入れてよ。)
産婦人科医(Dr. Zane): Okay, it'll take just a little while to prepare the embryos. (そうねぇ、胚(たち)を準備するのに、あともう少し時間がかかるわ。)
フィービー: Embryos? As in more than one? (胚たち? それって1つ以上ってこと?)
産婦人科医: Um-hmm, five, actually. (えぇ、5個よ、実際には。)
フィービー: Five? Okay, where am I giving birth in a hospital or a big box under the stairs? (5個? それじゃあ、私は病院で出産することになるのかしら、それとも階段の下の大きな箱で出産することになるのかしら?)
産婦人科医: We do five because that gives you a 25% chance that at least one will attach. (私たちは5個で行うわ。なぜなら、そうすることで、少なくとも1個が着床するチャンスが25%になるのよ。)
フィービー: That's it? 25 %? That means that's it's, like, 75% chance of no baby at all? ((たった)それだけ? 25%? それって、その、赤ちゃんが全くできないって可能性が75%あるってことなの?)
フランク: Hey, y'know I was thinking, what are the odds like if-if, if you stuff like 200 of them in there? (ねぇ、俺、考えたんだけどさ、もし、もし、そこに200個の胚を詰め込んだら、確率はどうなるの?)
アリス: Sweetie, now, she's a woman, not a gumball machine. (スウィーティ[ハニー]、ねぇ、フィービーは人間の女性なのよ。ガムボール・マシンじゃないわ。)
子宮の内膜が厚くなっているので、準備オッケーだとわかります。
早速、受精卵を注入しようと焦るフランクですが、医者は the embryos を準備するのに少し時間がかかると言っています。
as in は「…にあるような、例えば…のような」。
embryos と複数形の -s が付いているのを聞いて、フィービーは、「1個より多いって意味の複数形なの?」と尋ねているわけですね。
embryo は「胚、胎芽」で、受精卵が細胞分裂(卵割)して成長する初期のもの(受精・受胎後8週間以内のもの)を指します。
もっと大きく成長したものは、fetus 「胎児」と呼ばれますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
embryo: BIOLOGY an animal or human that has not yet been born, and has just begun to develop. In humans, an embryo becomes a FETUS after eight weeks of development.
つまり、「(生物学) まだ生まれていない動物または人間で、発育が始まったばかりのもの。人間では、8週間の発育の後、embryo は fetus になる」
胚と胎児の生物学的な違いについては、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: 胚
Wikipedia 日本語版: 胎児
5個の胚(受精卵)を注入すると聞いたフィービーは、「私が出産するのは病院?それとも、階段の下の大きな箱?」と尋ねています。
階段の下の大きな箱で出産、というのは、犬や猫のイメージですね。
子供を一人病院で産むんだと思ってたけど、犬や猫が一度に5匹くらい赤ちゃんを産むみたいに、私もたくさん産まないといけないわけ?ということです。
医者は5個の胚を注入することで、attach、つまり「子宮に付着する」、妊娠で言うと「着床する」可能性が25%になるのよ、と説明しています。
5人の赤ちゃんを産むためではなく、5個注入することで、1人の赤ちゃんを産める確率が25%に上がるということですね。
それを聞いて、「5個入れてやっと25%? じゃあ、できない可能性も75%あるってこと?」とフィービーは驚きます。
5個入れて25%になるんだったら、思い切ってたくさん、そう、200個くらい詰め込んだら、もっと確率が跳ね上がるんじゃない?とフランクは言っています。
ここでの stuff は動詞で「・・・を詰め込む」。
フレンズ3-9その31 には、stuffing 「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」という単語も出てきました。
アリスは、「フィービーはガムボール・マシンじゃないんだから」と言って、焦るフランクをたしなめています。
ガムボール・マシンというのは、日本でも見かけますが、カラフルな丸いガムがたくさん入ったガムの自動販売機のことですね。
Wikipedia 英語版: Gumball machine には写真も載っています。
受精卵を200個子宮に入れるというイメージが、透明なケースにたくさんの球形のガムが入っているイメージと重なるため、フィービーはガムの自販機じゃなくて、生身の人間なんだから、そんな無茶なことを簡単そうに言わないで、ということですね。
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前回の記事、フレンズ4-12その1 で触れた「ヒヨコがオンドリになった」という話、これは「チャンドラーとジョーイがメスだと思っていたヒヨコは、実はオスだったというオチ」であることが、今回のエピソードの冒頭のセリフでわかる仕組みになっています。
前回の記事のその部分に、訂正と追記を入れましたので、合わせてお読みいただければ幸いです。
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2009年11月17日
包丁と料理本がそばにある状況 フレンズ4-12その1
シーズン4 第12話
The One with the Embryos (チャンドラーの仕事は何?)
原題は「胚の話」
[Scene: Monica and Rachel's, it's later that morning, everybody has gotten up and Ross and Phoebe has joined them for breakfast. Rachel is returning from shopping.]
モニカとレイチェルの部屋。その前の朝のシーンの後、みんなはすでに起きていて、ロスとフィービーは朝食を彼らと一緒に食べている。レイチェルは買い物から帰ってきたところ。
フィービー: Hey! (はーい。)
ロス: Hey, what are you doing shopping at eight in the morning? (はーい。朝の8時に買い物したりして何やってんの?)
レイチェル: Well, I've been up since six, thanks to somebody's dumb-ass rooster. (そうねぇ、私は6時からずっと起きてるのよ。誰かさんのバカな雄鶏(おんどり)のお陰でね。)
フィービー: You guys, you really should get rid of those animals. They shouldn't be living in an apartment. (ねぇ、あなたたちは本当にその動物たちを自由にすべきよ。彼らはアパートメントで暮らすべきじゃないわ。)
レイチェル: Yeah! Especially not with all of these knives and cookbooks around. (そうよ! 特に、まわりに包丁[ナイフ]とか料理本とかがある状態では暮らすべきじゃないわ。)
レイチェルは朝早く買い物して帰ってきた様子。
what are you doing shopping at eight in the morning? という文では、What are you doing ...ing? 「…したりして何やってんの?、なぜ…してるの?」という構文が使われています。
その構文については、フレンズ3-12その8 でも解説しています。
「朝の8時から買い物したりするなんて、一体君は何をやってるんだ? どうして朝の8時に買い物なんかしてるんだ?」という「驚き」「なぜ?」のニュアンスですね。
レイチェルは、I've been up since six という現在完了形の継続を使って、朝の6時からずっと起きていると言っています。
thanks to は「…のおかげで」ですが、この場合は皮肉っぽい使い方ですね。
日本語でも「誰かさんの…のおかげで、えらい目にあっちゃったわ」みたいな言い方をすることがありますが、英語でもこのように thanks to somebody's... と同じような言い回しをするのが興味深いです。
dumb は「ばかな」ですが、今回は卑語の ass までついて、dumb-ass 「大ばかの」とまで言っています。
オープニング前のシーンでは、朝暗いうちから「コケコッコー!」というニワトリの鳴き声がうるさくて、モニカとレイチェルがチャンドラーとジョーイの部屋を怒って訪ねるというシーンがありました。
そのバカなニワトリの鳴き声のせいで目が覚めちゃって寝られないから、買い物に行ってきたのよ、ということですね。
dumb-ass は下品な卑語なので英語学習者の我々は使わないように気をつけるべきですが、ここでは、朝早く起こされて非常に腹が立っているので、rooster にこういう形容詞をつけているということです。
ちなみに、最初は黄色だったヒヨコが、白くてフワフワになり、今ではすっかりニワトリになってしまった、という展開なわけですが、あのヒヨコはメスだったのでは?(笑)
フレンズ3-21その6 でも触れましたが、chick には「ヒヨコ」という意味と、「若い女性」という意味があるために、チャンドラーは常にそのヒヨコに対して、女の子に対するような態度で接して言葉をかけていました。
そのエピソードでも、ヒヨコを her と表現していますし、ベイ・ウォッチのヤスミン・ブリースにちなんで、リトル・ヤスミンとも呼んでいました。
ですから、少なくともチャンドラーとジョーイはヒヨコをメスだと思っていたはずです。
それなのに「本当はオスだった!」というオチなのか、もしくは「オンドリになって朝鳴くようになって、みんなが迷惑をこうむる」という展開にするために強引にオスという設定に変えたのか、のどちらかでしょうね。
(2009.11.19 追記)
上であれこれ考察していますが、「ジョーイとチャンドラーはあのヒヨコをメスだと思っていたのに、本当はオスだった!」というオチのようです。
この記事を書いた時は見逃していたのですが、今回のエピソードの冒頭シーンで、以下のセリフがありました。
「コケコッコー!」っていうあの声は何?と激怒するレイチェルに、
ジョーイ: It's the chick. She's... going through some changes. (ヒヨコだよ。彼女は…変化を経験しているところなんだ。)
モニカ: What kind of changes? (どういう変化なの?)
チャンドラー: Well, the vet seems to think that she's becoming a rooster. (The rooster crows.) We're getting a second opinion. (そうだな。獣医は、彼女がオンドリになりつつあると考えているみたいだな。[そのオンドリが鳴く] 俺たちはセカンド・オピニオン(別の獣医の意見)をもらうつもりだよ。)
このやり取りで、ジョーイとチャンドラーははっきり she と言っています。
「どうやら彼女はオンドリへ変化中みたいなんだ」と説明しているわけですが、she であるメスが rooster というオンドリになるわけがないので、二人が she だと信じていたヒヨコは、実はオスであったことが、二人のセリフでわかるわけです。
成鳥になって、見た目もオンドリのようなトサカがついているのでしょうが、それは画面では見せていません。
コケコッコー!とオンドリの鳴き声を何度も聞かせて、「例のヒヨコの彼女がオンドリになったみたいでね。何かの間違いかもしれないから、別の医者にも意見を聞くつもり」というセリフで、ジョーイとチャンドラーがメスだと勘違いしていただけだ、ということがわかるのですね。
メスがオスに変化したのではなくて、元々オスだったものがオンドリになっただけですから、セカンド・オピニオンを求めても同じだってば!ということです。
chick には「若い女の子」という意味もあることから、「リトル・ヤスミン」と名づけたりして、メスのように可愛がっていたのに、大人になったらオンドリになってしまった!、実はオスだった!ということで笑えるわけですね。
(追記はここまで)
フィービーは動物たち、つまりニワトリやアヒルを get rid of すべきだと言っています。
get rid of は「取り除く、追い払う、処分する」という意味ですが、ここで「処分する」と言ってしまうと、「殺してしまう」という風にも聞こえますね。
フィービーは動物愛護の精神の持ち主ですから、もちろん殺せと言っているのではなく、動物をアパートのような密閉された部屋で飼うべきではない、というニュアンスで言っているはずですから、「あなたたちが飼うのをやめて手放す、解放する」みたいなニュアンスでしょう。
アパートで飼うべきじゃない、というフィービーに、続けてレイチェルも一言言っていますが、そのセリフは非常に辛辣ですね。
not は、they shouldn't be living in an apartment を省略した形です。
「そうそう!」とフィービーの意見に賛成し、Especially not with... を使って、「特に…という状況では暮らすべきじゃないわ」と言葉を付け足しています。
その状況とは、「包丁や料理本がすぐそばにあるという状況」。
アパートの部屋には、包丁や料理本があるんだから、そんなところで飼ってると、包丁でさばかれて、料理にされちゃうわよ、ということです。
それはつまり、いつまでも部屋の中で飼って、今朝みたいにまた私に迷惑をかけるなら、私は怒ってあのニワトリたちを料理して食べちゃうわよ!という脅しですね。
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[Scene: Monica and Rachel's, it's later that morning, everybody has gotten up and Ross and Phoebe has joined them for breakfast. Rachel is returning from shopping.]
モニカとレイチェルの部屋。その前の朝のシーンの後、みんなはすでに起きていて、ロスとフィービーは朝食を彼らと一緒に食べている。レイチェルは買い物から帰ってきたところ。
フィービー: Hey! (はーい。)
ロス: Hey, what are you doing shopping at eight in the morning? (はーい。朝の8時に買い物したりして何やってんの?)
レイチェル: Well, I've been up since six, thanks to somebody's dumb-ass rooster. (そうねぇ、私は6時からずっと起きてるのよ。誰かさんのバカな雄鶏(おんどり)のお陰でね。)
フィービー: You guys, you really should get rid of those animals. They shouldn't be living in an apartment. (ねぇ、あなたたちは本当にその動物たちを自由にすべきよ。彼らはアパートメントで暮らすべきじゃないわ。)
レイチェル: Yeah! Especially not with all of these knives and cookbooks around. (そうよ! 特に、まわりに包丁[ナイフ]とか料理本とかがある状態では暮らすべきじゃないわ。)
レイチェルは朝早く買い物して帰ってきた様子。
what are you doing shopping at eight in the morning? という文では、What are you doing ...ing? 「…したりして何やってんの?、なぜ…してるの?」という構文が使われています。
その構文については、フレンズ3-12その8 でも解説しています。
「朝の8時から買い物したりするなんて、一体君は何をやってるんだ? どうして朝の8時に買い物なんかしてるんだ?」という「驚き」「なぜ?」のニュアンスですね。
レイチェルは、I've been up since six という現在完了形の継続を使って、朝の6時からずっと起きていると言っています。
thanks to は「…のおかげで」ですが、この場合は皮肉っぽい使い方ですね。
日本語でも「誰かさんの…のおかげで、えらい目にあっちゃったわ」みたいな言い方をすることがありますが、英語でもこのように thanks to somebody's... と同じような言い回しをするのが興味深いです。
dumb は「ばかな」ですが、今回は卑語の ass までついて、dumb-ass 「大ばかの」とまで言っています。
オープニング前のシーンでは、朝暗いうちから「コケコッコー!」というニワトリの鳴き声がうるさくて、モニカとレイチェルがチャンドラーとジョーイの部屋を怒って訪ねるというシーンがありました。
そのバカなニワトリの鳴き声のせいで目が覚めちゃって寝られないから、買い物に行ってきたのよ、ということですね。
dumb-ass は下品な卑語なので英語学習者の我々は使わないように気をつけるべきですが、ここでは、朝早く起こされて非常に腹が立っているので、rooster にこういう形容詞をつけているということです。
ちなみに、最初は黄色だったヒヨコが、白くてフワフワになり、今ではすっかりニワトリになってしまった、という展開なわけですが、あのヒヨコはメスだったのでは?(笑)
フレンズ3-21その6 でも触れましたが、chick には「ヒヨコ」という意味と、「若い女性」という意味があるために、チャンドラーは常にそのヒヨコに対して、女の子に対するような態度で接して言葉をかけていました。
そのエピソードでも、ヒヨコを her と表現していますし、ベイ・ウォッチのヤスミン・ブリースにちなんで、リトル・ヤスミンとも呼んでいました。
ですから、少なくともチャンドラーとジョーイはヒヨコをメスだと思っていたはずです。
それなのに「本当はオスだった!」というオチなのか、もしくは「オンドリになって朝鳴くようになって、みんなが迷惑をこうむる」という展開にするために強引にオスという設定に変えたのか、のどちらかでしょうね。
(2009.11.19 追記)
上であれこれ考察していますが、「ジョーイとチャンドラーはあのヒヨコをメスだと思っていたのに、本当はオスだった!」というオチのようです。
この記事を書いた時は見逃していたのですが、今回のエピソードの冒頭シーンで、以下のセリフがありました。
「コケコッコー!」っていうあの声は何?と激怒するレイチェルに、
ジョーイ: It's the chick. She's... going through some changes. (ヒヨコだよ。彼女は…変化を経験しているところなんだ。)
モニカ: What kind of changes? (どういう変化なの?)
チャンドラー: Well, the vet seems to think that she's becoming a rooster. (The rooster crows.) We're getting a second opinion. (そうだな。獣医は、彼女がオンドリになりつつあると考えているみたいだな。[そのオンドリが鳴く] 俺たちはセカンド・オピニオン(別の獣医の意見)をもらうつもりだよ。)
このやり取りで、ジョーイとチャンドラーははっきり she と言っています。
「どうやら彼女はオンドリへ変化中みたいなんだ」と説明しているわけですが、she であるメスが rooster というオンドリになるわけがないので、二人が she だと信じていたヒヨコは、実はオスであったことが、二人のセリフでわかるわけです。
成鳥になって、見た目もオンドリのようなトサカがついているのでしょうが、それは画面では見せていません。
コケコッコー!とオンドリの鳴き声を何度も聞かせて、「例のヒヨコの彼女がオンドリになったみたいでね。何かの間違いかもしれないから、別の医者にも意見を聞くつもり」というセリフで、ジョーイとチャンドラーがメスだと勘違いしていただけだ、ということがわかるのですね。
メスがオスに変化したのではなくて、元々オスだったものがオンドリになっただけですから、セカンド・オピニオンを求めても同じだってば!ということです。
chick には「若い女の子」という意味もあることから、「リトル・ヤスミン」と名づけたりして、メスのように可愛がっていたのに、大人になったらオンドリになってしまった!、実はオスだった!ということで笑えるわけですね。
(追記はここまで)
フィービーは動物たち、つまりニワトリやアヒルを get rid of すべきだと言っています。
get rid of は「取り除く、追い払う、処分する」という意味ですが、ここで「処分する」と言ってしまうと、「殺してしまう」という風にも聞こえますね。
フィービーは動物愛護の精神の持ち主ですから、もちろん殺せと言っているのではなく、動物をアパートのような密閉された部屋で飼うべきではない、というニュアンスで言っているはずですから、「あなたたちが飼うのをやめて手放す、解放する」みたいなニュアンスでしょう。
アパートで飼うべきじゃない、というフィービーに、続けてレイチェルも一言言っていますが、そのセリフは非常に辛辣ですね。
not は、they shouldn't be living in an apartment を省略した形です。
「そうそう!」とフィービーの意見に賛成し、Especially not with... を使って、「特に…という状況では暮らすべきじゃないわ」と言葉を付け足しています。
その状況とは、「包丁や料理本がすぐそばにあるという状況」。
アパートの部屋には、包丁や料理本があるんだから、そんなところで飼ってると、包丁でさばかれて、料理にされちゃうわよ、ということです。
それはつまり、いつまでも部屋の中で飼って、今朝みたいにまた私に迷惑をかけるなら、私は怒ってあのニワトリたちを料理して食べちゃうわよ!という脅しですね。
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2009年11月13日
自然史の博物館 フレンズ4-11その6
ジョーイはロスの紹介で、ロスの職場である博物館でツアーガイドのバイトを始めます。
が、ランチの時、ジョーイがロスに「ここで一緒に食べよう」と誘うと、「僕はこっちの科学者たちのテーブルで食べるから」と断られてしまいます。
白衣を着ている科学者[博士]たちと、青いブレザーを着ているツアーガイドたちは、別々のテーブルで食事をとることが暗黙の了解で決まっているようです。
ジョーイは、「わかったよ、仕事場では俺たちは友達じゃないんだよな」と言って、渋々そのルールに従おうとするのですが、友達であるジョーイを傷つけてしまったロスは、ある行動に出ます。
博物館のカフェテリア。
相変わらず、科学者たちのテーブルと、ツアーガイドのテーブルにそれぞれ分かれて食べているところに、トレイを持ったロスが入ってきます。
科学者1: Dr. Geller? There's a seat over here. [gesturing across from him] (ゲラー博士? こっちに席がありますよ。[ロスの向こう側でジェスチャーをしている])
ロス: Thank you Dr. Phillips. But I'm having my lunch at this table. [puts tray down on middle table] Here in the middle. I'm having my lunch right here with my good friend, Joey. If he'll sit with me. (ありがとう、フィリップス博士。でも僕はランチをこのテーブルで食べます。[トレイを真ん中の(誰もまだ食べていない)]テーブルに置く] 真ん中のここで。僕はランチをここで食べます、僕の親友のジョーイと。もし彼が僕と一緒に座ってくれるつもりがあるのなら。)
ジョーイ: [gets up, tray in hand, and walks to the middle table] I will sit with you, Dr. Geller. [he puts his tray down on the table and Ross and Joey shake hands.] ([立ち上がり、手にトレイを持ち、真ん中のテーブルに歩いてくる] 俺は君と一緒に座るよ、ゲラー博士。[彼はテーブルにトレイを置き、ロスとジョーイは握手する])
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch. Now, I look around this cafeteria, and you know what I see? I see, I see division. Division between people with white coats and people in blue blazers. And I ask myself, "My God, why?" Now, I say we shed these coats that separate us. And we get to know the people underneath. [He whips off his lab coat and throws it on the floor.] I'm Ross! I'm divorced and I have a kid! (ほら、僕たちは自然史の博物館で働いている。それにもかかわらず、何か…不自然なことがある、僕たちがランチを食べるやり方に。今、僕がこのカフェテリアを見回すと、何が見えるかわかる? 僕には見える、分裂が。白衣を着た人々と青いブレザーの人々との間の分裂だ。そして僕は自分に問う、「なんてこった、なぜだ?」 今、我々は我々を分けているこんな白衣を脱ぐことを宣言する。そしてその(服の)下にある人間を知ることができるように。[ロスは自分の研究室の白衣をさっと脱いでそれを床に投げる] 僕はロスだ! 僕は離婚していて子供が一人いる!)
いつものように科学者仲間に一緒に食べるように誘われたロスはそれを断り、科学者のテーブルでもツアーガイドのテーブルでもない、真ん中にあるまだ誰も食べていないテーブルで食べると言います。
If he'll sit with me の he'll は、he will で、ジョーイの「意志」を表していますね。
「ジョーイが僕と食べるとしたら」という仮定であれば if he sits with me になりますが、この場合は will があるので「ジョーイに僕と一緒に食べるという意志(つもり)があるのなら」という感じです。
それを聞いたジョーイは、I WILL sit with you と will を強く発音しています。
「もちろんそのつもりがあるよ」という強調ですね。
それまでの慣習を打ち破り、ロスがみんなの前で「僕は親友のジョーイと食べる!」と宣言したので、その件で怒っていたジョーイも素直にロスの意見に従ったのですね。
親友が仲直りした瞬間です。
その後、ロスはみんなが行っていた「職種ごとにまとまってランチを食べる」という行為についての意見を述べます。
we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch というセリフがとても面白いです。
僕たちは natural history つまり「自然史」の博物館に勤務しているはずなのに、ランチを食べる時の流儀が unnatural 「不自然」なことになっているじゃないか!ということですね。
「自然」を扱っているはずの僕たちの間でこんな「不自然な」ことがまかり通っていいんだろうか?という訴えです。
このカフェテリアを見回すと、不自然な division が見えると言っていますね。
"My God, why?" の言い方がお芝居口調なので笑えます。
shed は見た目、過去形に見えますが、これが原形で「(衣服を)脱ぎ捨てる」という意味。
よく使われるのは、shed tears 「涙を流す」、shed blood 「血を流す」というフレーズの、「(血や涙を)流す」という意味ですね。
お互いの職種を示すこんな制服を脱ぎ捨てて、その下にある生身の真実の人間を知らないといけないんだ、と言っています。
科学者で博士という肩書きを取った僕は、バツイチの子持ちなんだ!と叫んでいますね。
これが本当の僕なんだ!という感じ。
さてここで、a museum of natural history という言葉に注目してみたいと思います。
この部分、ネットスクリプトでは、the Museum of Natural History となっていましたが、DVD英語字幕では、a museum of natural history と書いてあります。
実際のロスの発音も、the ではなくて、a と発音しているようです。
the+大文字表記だと固有名詞扱いになるので、「自然史博物館」という名前を指すことになりますが、a+小文字表記だと一般名詞扱いになるので、「自然史”の”博物館」という感じになるでしょうか。
「自然史に関する・自然史を扱う博物館のうちの一つ」という感覚ですね。
ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3 で、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という話を延々書いて、そこで今回の フレンズ4-11 のセリフについても以下のように考察しています。
(a がついて小文字になっているという)この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。
今回改めてロスのセリフを見直してみましたが、やはり私の結論はそれと同じです。
ロスの勤務先の名前が「自然史博物館」なのではなくて、「自然史を扱う博物館なのに、何か不自然なことが起こってる」と言いたいセリフなのだろうと。
the Museum of Natural History という大文字表記だと、the 「その、ご存知の」と付けば当然「アメリカの」ということになりますね。
フレンズ3-2その3 でも書きましたが、American Museum of Natural History とは「アメリカ自然史博物館」のことで、ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」(原題:Night at the Museum)の舞台になった有名な博物館ですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館
私はアメリカに行ったことがないので、当然、自然史博物館を見学したこともないのですが、今回のエピソードで映る博物館の様子を見ると、その有名な自然史博物館に比べるとスケールがずーっと小さい感じがあります。
また、そんな有名な博物館のツアーガイドとして、恐竜のことを全く知らないジョーイが雇われた、という設定も、いくらコメディーであったとしてもちょっと考えにくいですね。
セリフを音として聞いた場合は、大文字が小文字かはわかりませんので、判断の基準は a か the かの違いだけですが、その a と the の違いで、あの有名な「アメリカ自然史博物館」を指しているのか、単にいくつかある「自然史の博物館」の中の一つということを述べているに過ぎないのか、という違いが出てくる、ということです。
実際、10シーズンあるフレンズのエピソードの中で設定の混乱みたいなものも見られるので断言はできませんが、ロスが a と発音していて、DVD字幕も a museum of natural history と書いてあることから、今回の設定では、ロスが勤務しているのは「アメリカ自然史博物館」ではなく、「自然史を扱う博物館の一つ」(恐らく正式名称は、(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」)であると言えるのではないかと思います。
(Rach からのお詫び)
これまで、1つのエピソードにつき「その7」まで、つまり記事を7つ書いてきたのですが、今回は「その6」までとなってしまいました。
私からのお願いとして、今回以降、「その6」までの6つの記事で1エピソードを終える、というふうに方針変更させていただきたいと思います。
自分なりに投稿ペースを考えた上での勝手な変更になりますが、どうかご了承下さいませ。
(Rach からのお願い)
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皆様の応援クリックが、とても励みになり、ブログを続ける大きな原動力となっています。心より感謝いたします。
が、ランチの時、ジョーイがロスに「ここで一緒に食べよう」と誘うと、「僕はこっちの科学者たちのテーブルで食べるから」と断られてしまいます。
白衣を着ている科学者[博士]たちと、青いブレザーを着ているツアーガイドたちは、別々のテーブルで食事をとることが暗黙の了解で決まっているようです。
ジョーイは、「わかったよ、仕事場では俺たちは友達じゃないんだよな」と言って、渋々そのルールに従おうとするのですが、友達であるジョーイを傷つけてしまったロスは、ある行動に出ます。
博物館のカフェテリア。
相変わらず、科学者たちのテーブルと、ツアーガイドのテーブルにそれぞれ分かれて食べているところに、トレイを持ったロスが入ってきます。
科学者1: Dr. Geller? There's a seat over here. [gesturing across from him] (ゲラー博士? こっちに席がありますよ。[ロスの向こう側でジェスチャーをしている])
ロス: Thank you Dr. Phillips. But I'm having my lunch at this table. [puts tray down on middle table] Here in the middle. I'm having my lunch right here with my good friend, Joey. If he'll sit with me. (ありがとう、フィリップス博士。でも僕はランチをこのテーブルで食べます。[トレイを真ん中の(誰もまだ食べていない)]テーブルに置く] 真ん中のここで。僕はランチをここで食べます、僕の親友のジョーイと。もし彼が僕と一緒に座ってくれるつもりがあるのなら。)
ジョーイ: [gets up, tray in hand, and walks to the middle table] I will sit with you, Dr. Geller. [he puts his tray down on the table and Ross and Joey shake hands.] ([立ち上がり、手にトレイを持ち、真ん中のテーブルに歩いてくる] 俺は君と一緒に座るよ、ゲラー博士。[彼はテーブルにトレイを置き、ロスとジョーイは握手する])
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch. Now, I look around this cafeteria, and you know what I see? I see, I see division. Division between people with white coats and people in blue blazers. And I ask myself, "My God, why?" Now, I say we shed these coats that separate us. And we get to know the people underneath. [He whips off his lab coat and throws it on the floor.] I'm Ross! I'm divorced and I have a kid! (ほら、僕たちは自然史の博物館で働いている。それにもかかわらず、何か…不自然なことがある、僕たちがランチを食べるやり方に。今、僕がこのカフェテリアを見回すと、何が見えるかわかる? 僕には見える、分裂が。白衣を着た人々と青いブレザーの人々との間の分裂だ。そして僕は自分に問う、「なんてこった、なぜだ?」 今、我々は我々を分けているこんな白衣を脱ぐことを宣言する。そしてその(服の)下にある人間を知ることができるように。[ロスは自分の研究室の白衣をさっと脱いでそれを床に投げる] 僕はロスだ! 僕は離婚していて子供が一人いる!)
いつものように科学者仲間に一緒に食べるように誘われたロスはそれを断り、科学者のテーブルでもツアーガイドのテーブルでもない、真ん中にあるまだ誰も食べていないテーブルで食べると言います。
If he'll sit with me の he'll は、he will で、ジョーイの「意志」を表していますね。
「ジョーイが僕と食べるとしたら」という仮定であれば if he sits with me になりますが、この場合は will があるので「ジョーイに僕と一緒に食べるという意志(つもり)があるのなら」という感じです。
それを聞いたジョーイは、I WILL sit with you と will を強く発音しています。
「もちろんそのつもりがあるよ」という強調ですね。
それまでの慣習を打ち破り、ロスがみんなの前で「僕は親友のジョーイと食べる!」と宣言したので、その件で怒っていたジョーイも素直にロスの意見に従ったのですね。
親友が仲直りした瞬間です。
その後、ロスはみんなが行っていた「職種ごとにまとまってランチを食べる」という行為についての意見を述べます。
we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch というセリフがとても面白いです。
僕たちは natural history つまり「自然史」の博物館に勤務しているはずなのに、ランチを食べる時の流儀が unnatural 「不自然」なことになっているじゃないか!ということですね。
「自然」を扱っているはずの僕たちの間でこんな「不自然な」ことがまかり通っていいんだろうか?という訴えです。
このカフェテリアを見回すと、不自然な division が見えると言っていますね。
"My God, why?" の言い方がお芝居口調なので笑えます。
shed は見た目、過去形に見えますが、これが原形で「(衣服を)脱ぎ捨てる」という意味。
よく使われるのは、shed tears 「涙を流す」、shed blood 「血を流す」というフレーズの、「(血や涙を)流す」という意味ですね。
お互いの職種を示すこんな制服を脱ぎ捨てて、その下にある生身の真実の人間を知らないといけないんだ、と言っています。
科学者で博士という肩書きを取った僕は、バツイチの子持ちなんだ!と叫んでいますね。
これが本当の僕なんだ!という感じ。
さてここで、a museum of natural history という言葉に注目してみたいと思います。
この部分、ネットスクリプトでは、the Museum of Natural History となっていましたが、DVD英語字幕では、a museum of natural history と書いてあります。
実際のロスの発音も、the ではなくて、a と発音しているようです。
the+大文字表記だと固有名詞扱いになるので、「自然史博物館」という名前を指すことになりますが、a+小文字表記だと一般名詞扱いになるので、「自然史”の”博物館」という感じになるでしょうか。
「自然史に関する・自然史を扱う博物館のうちの一つ」という感覚ですね。
ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3 で、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という話を延々書いて、そこで今回の フレンズ4-11 のセリフについても以下のように考察しています。
(a がついて小文字になっているという)この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。
今回改めてロスのセリフを見直してみましたが、やはり私の結論はそれと同じです。
ロスの勤務先の名前が「自然史博物館」なのではなくて、「自然史を扱う博物館なのに、何か不自然なことが起こってる」と言いたいセリフなのだろうと。
the Museum of Natural History という大文字表記だと、the 「その、ご存知の」と付けば当然「アメリカの」ということになりますね。
フレンズ3-2その3 でも書きましたが、American Museum of Natural History とは「アメリカ自然史博物館」のことで、ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」(原題:Night at the Museum)の舞台になった有名な博物館ですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館
私はアメリカに行ったことがないので、当然、自然史博物館を見学したこともないのですが、今回のエピソードで映る博物館の様子を見ると、その有名な自然史博物館に比べるとスケールがずーっと小さい感じがあります。
また、そんな有名な博物館のツアーガイドとして、恐竜のことを全く知らないジョーイが雇われた、という設定も、いくらコメディーであったとしてもちょっと考えにくいですね。
セリフを音として聞いた場合は、大文字が小文字かはわかりませんので、判断の基準は a か the かの違いだけですが、その a と the の違いで、あの有名な「アメリカ自然史博物館」を指しているのか、単にいくつかある「自然史の博物館」の中の一つということを述べているに過ぎないのか、という違いが出てくる、ということです。
実際、10シーズンあるフレンズのエピソードの中で設定の混乱みたいなものも見られるので断言はできませんが、ロスが a と発音していて、DVD字幕も a museum of natural history と書いてあることから、今回の設定では、ロスが勤務しているのは「アメリカ自然史博物館」ではなく、「自然史を扱う博物館の一つ」(恐らく正式名称は、(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」)であると言えるのではないかと思います。
(Rach からのお詫び)
これまで、1つのエピソードにつき「その7」まで、つまり記事を7つ書いてきたのですが、今回は「その6」までとなってしまいました。
私からのお願いとして、今回以降、「その6」までの6つの記事で1エピソードを終える、というふうに方針変更させていただきたいと思います。
自分なりに投稿ペースを考えた上での勝手な変更になりますが、どうかご了承下さいませ。
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2009年11月11日
わかるわ、それでオッケーよ、というレベル フレンズ4-11その5
[SCENE: Later, in Monica's apartment. Monica, Rachel and Phoebe are sitting on the couch. Phoebe is holding the dog and is humming "Rock a Bye Babie."]
前のシーンの続き(その後)。モニカのアパート。モニカ、レイチェル、フィービーはカウチに座っている。フィービーは犬を抱っこしていて、Rock-a-bye Baby という子守歌を歌っている。
チャンドラー: [enters] Hi. Why's Phoebe singing to Karl Malden? (はーい。どうしてフィービーは、カール・マルデンに(子守歌を)歌ってあげてるの?)
フィービー: Oh, you know what? I think it's time for puppy to go out again. Come on, let's go to the balcony. [gets up with puppy] (あぁ、ねぇ。子犬がまたお外に行く時間だわ。いらっしゃい。バルコニーに行きましょ。)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Uh, the street. Come on, let's go to the street. [to everyone] Oh, listen, don't go on the balcony until after I get back. [leaves] (あぁ、ストリートよ。いらっしゃい、ストリートに行きましょ。[みんなに] ねぇ、私が戻ってくるまで、バルコニーには出ないでね。[部屋を出て行く])
モニカ: [to Chandler] So, did you do it? ([チャンドラーに] それで、(エッチを)したの?)
チャンドラー: [dejectedly] Yes, yes, we had the sex. ([しょげた様子で] はい、はい、俺たちはエッチしたよ。)
モニカ: Uh-oh, it was bad? (あらまぁ。ひどかったの?)
チャンドラー: It was fine, you know, but she didn't agree with me as strongly as she agreed with Joey. She was more like, uh, "Oh, I see your point. I'm all right with it." (良かったよ、ほら、でも、キャシーはジョーイに同意するような強さでは俺に同意しなかったんだ。むしろ彼女はこんな感じだったね、「あぁ、あなたのポイントはわかったわ。それで私はオッケーよ。」)
モニカ: Well, it was the first time. You know, there's not always a lot of agreement the first time. (そうねぇ、初めてだもんね。ほら、最初はいつもたくさん同意されるわけじゃないからね。)
レイチェル: Yeah. Not for girls, anyway. Guys agree [snaps her fingers] like that. (そうよ。とにかく女にとってはね(いつも同意ばかりじゃないわ)。男はそんな風に[指をパチンと鳴らす](簡単に)同意するけど。)
フィービーの生みのママは、代理母になって赤ちゃんを手放す寂しさをフィービーに実感させるために、フィービーに子犬を数日間預けます。
フィービーはその子犬を赤ちゃんのように抱いて子守歌を歌っていますね。
ト書きには、Rock a Bye Babie と書いてありますが、通常は Rock-a-bye Baby と表記されることが多い、英語の有名な子守歌(lullaby)ですね。
歌詞などの詳しい情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Rock-a-bye Baby
チャンドラーはその様子を見て、「どうしてフィービーはカール・マルデンに歌を歌ってるの?」と尋ねています。
カール・マルデンというのは、アメリカの俳優さんですね。
Wikipedia 日本語版: カール・マルデン
Wikipedia 英語版: Karl Malden
チャンドラーのセリフを文字通りに解釈すると、フィービーの抱いている犬のことを、カール・マルデンだと言っていることになりますね。
何となくウィキペディアの写真を見ていると、カールさんの鼻が丸くて、ちょっと犬顔っぽいような気がしたので(私だけ?)、「その犬、カール・マルデンみたいな顔してるね」と言った、そしてそのように言うことで「カール・マルデンって犬に似てると思わない?」とチャンドラーは言いたかったのかな?と思いました。
吉本新喜劇風に言うと、「なんでそこにカール・マルデンがいるんだ?…あぁ、それは犬か!」みたいなボケなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう??
フィービーは、子犬がお外に行く時間だと言います。
それはつまり用を足す、ということのようですね。
バルコニーに出ようと言ったのをモニカが聞いて、What? 「今、バルコニーって言った?」と強い口調で問い返したので、フィービーは慌ててバルコニーからストリートに場所を変更します。
ストリートの散歩から戻ってくるまではバルコニーに出ないで、というのは、その前にすでにバルコニーで用を足してしまったので、その後始末は戻ったら私がするから、それまではバルコニーがどうなってるか見ないで、ということでしょうね。
見たらきれい好きのモニカが大激怒するからでしょう。
結局、フレンズたちに励まされて、キャシーと初エッチできたらしいチャンドラーですが、いかにもがっかりした感じでそれを報告しています。
それを聞いて、bad だったの?とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、bad ってほどではなくて、fine だったと言っています。
この fine は「素晴らしい」と言うよりも「けっこうな」みたいなニュアンスですね。
まぁ悪くなかったけど、まぁ良かったよ、という程度で、It was great. 「最高だった」とまでは言い切れない感じがします。
bad じゃないけれど、agree の程度で言うと、ジョーイに対する時ほど agree の程度は強くなかった、と説明しています。
ここで、agree という言葉を使っているのは、同意するのが好き フレンズ4-11その4 で出てきたセリフ、
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
を再び持ち出しているようです。
agree という言葉を使うことで、「agree する=エッチに満足する」という意味を示唆しているのですね。
ジョーイとの時には、キャシーはやたらと agree していたけど、俺との時はそれほどでもなかった、「いいわ!」「そうよ、それよ!」という激しい同意ではなくて、「あなたのポイント(言いたいこと、意図していること)はわかるわ。私はそれにオッケーよ」という程度の、「私はそれに反対はしないわ、それでまぁいいと思うわ」という程度の同意しか得られなかったという感じ。
全面的に同意しているようなジョーイとの場合と違い、まぁ受け入れられるレベルで悪くないものだわ、とキャシーは受け止めていたようだ、ということです。
それを聞いて、「女は最初っからそんなにホイホイと完全に同意したり納得したりはしないものよ」と女性陣は言っています。
女を完全に満足させるのは難しいんだから気にすることないわよ、最初は誰でもそんなものよ、という感じですね。
レイチェルに至っては、「女はなかなか納得しないけど、男はこんな感じで簡単に agree するものね」と指をパチンと鳴らしています。
男の人はエッチした!という事実で簡単に満足しちゃうけどね、と言いたいようですね。
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前のシーンの続き(その後)。モニカのアパート。モニカ、レイチェル、フィービーはカウチに座っている。フィービーは犬を抱っこしていて、Rock-a-bye Baby という子守歌を歌っている。
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フィービー: Oh, you know what? I think it's time for puppy to go out again. Come on, let's go to the balcony. [gets up with puppy] (あぁ、ねぇ。子犬がまたお外に行く時間だわ。いらっしゃい。バルコニーに行きましょ。)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Uh, the street. Come on, let's go to the street. [to everyone] Oh, listen, don't go on the balcony until after I get back. [leaves] (あぁ、ストリートよ。いらっしゃい、ストリートに行きましょ。[みんなに] ねぇ、私が戻ってくるまで、バルコニーには出ないでね。[部屋を出て行く])
モニカ: [to Chandler] So, did you do it? ([チャンドラーに] それで、(エッチを)したの?)
チャンドラー: [dejectedly] Yes, yes, we had the sex. ([しょげた様子で] はい、はい、俺たちはエッチしたよ。)
モニカ: Uh-oh, it was bad? (あらまぁ。ひどかったの?)
チャンドラー: It was fine, you know, but she didn't agree with me as strongly as she agreed with Joey. She was more like, uh, "Oh, I see your point. I'm all right with it." (良かったよ、ほら、でも、キャシーはジョーイに同意するような強さでは俺に同意しなかったんだ。むしろ彼女はこんな感じだったね、「あぁ、あなたのポイントはわかったわ。それで私はオッケーよ。」)
モニカ: Well, it was the first time. You know, there's not always a lot of agreement the first time. (そうねぇ、初めてだもんね。ほら、最初はいつもたくさん同意されるわけじゃないからね。)
レイチェル: Yeah. Not for girls, anyway. Guys agree [snaps her fingers] like that. (そうよ。とにかく女にとってはね(いつも同意ばかりじゃないわ)。男はそんな風に[指をパチンと鳴らす](簡単に)同意するけど。)
フィービーの生みのママは、代理母になって赤ちゃんを手放す寂しさをフィービーに実感させるために、フィービーに子犬を数日間預けます。
フィービーはその子犬を赤ちゃんのように抱いて子守歌を歌っていますね。
ト書きには、Rock a Bye Babie と書いてありますが、通常は Rock-a-bye Baby と表記されることが多い、英語の有名な子守歌(lullaby)ですね。
歌詞などの詳しい情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Rock-a-bye Baby
チャンドラーはその様子を見て、「どうしてフィービーはカール・マルデンに歌を歌ってるの?」と尋ねています。
カール・マルデンというのは、アメリカの俳優さんですね。
Wikipedia 日本語版: カール・マルデン
Wikipedia 英語版: Karl Malden
チャンドラーのセリフを文字通りに解釈すると、フィービーの抱いている犬のことを、カール・マルデンだと言っていることになりますね。
何となくウィキペディアの写真を見ていると、カールさんの鼻が丸くて、ちょっと犬顔っぽいような気がしたので(私だけ?)、「その犬、カール・マルデンみたいな顔してるね」と言った、そしてそのように言うことで「カール・マルデンって犬に似てると思わない?」とチャンドラーは言いたかったのかな?と思いました。
吉本新喜劇風に言うと、「なんでそこにカール・マルデンがいるんだ?…あぁ、それは犬か!」みたいなボケなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう??
フィービーは、子犬がお外に行く時間だと言います。
それはつまり用を足す、ということのようですね。
バルコニーに出ようと言ったのをモニカが聞いて、What? 「今、バルコニーって言った?」と強い口調で問い返したので、フィービーは慌ててバルコニーからストリートに場所を変更します。
ストリートの散歩から戻ってくるまではバルコニーに出ないで、というのは、その前にすでにバルコニーで用を足してしまったので、その後始末は戻ったら私がするから、それまではバルコニーがどうなってるか見ないで、ということでしょうね。
見たらきれい好きのモニカが大激怒するからでしょう。
結局、フレンズたちに励まされて、キャシーと初エッチできたらしいチャンドラーですが、いかにもがっかりした感じでそれを報告しています。
それを聞いて、bad だったの?とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、bad ってほどではなくて、fine だったと言っています。
この fine は「素晴らしい」と言うよりも「けっこうな」みたいなニュアンスですね。
まぁ悪くなかったけど、まぁ良かったよ、という程度で、It was great. 「最高だった」とまでは言い切れない感じがします。
bad じゃないけれど、agree の程度で言うと、ジョーイに対する時ほど agree の程度は強くなかった、と説明しています。
ここで、agree という言葉を使っているのは、同意するのが好き フレンズ4-11その4 で出てきたセリフ、
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
を再び持ち出しているようです。
agree という言葉を使うことで、「agree する=エッチに満足する」という意味を示唆しているのですね。
ジョーイとの時には、キャシーはやたらと agree していたけど、俺との時はそれほどでもなかった、「いいわ!」「そうよ、それよ!」という激しい同意ではなくて、「あなたのポイント(言いたいこと、意図していること)はわかるわ。私はそれにオッケーよ」という程度の、「私はそれに反対はしないわ、それでまぁいいと思うわ」という程度の同意しか得られなかったという感じ。
全面的に同意しているようなジョーイとの場合と違い、まぁ受け入れられるレベルで悪くないものだわ、とキャシーは受け止めていたようだ、ということです。
それを聞いて、「女は最初っからそんなにホイホイと完全に同意したり納得したりはしないものよ」と女性陣は言っています。
女を完全に満足させるのは難しいんだから気にすることないわよ、最初は誰でもそんなものよ、という感じですね。
レイチェルに至っては、「女はなかなか納得しないけど、男はこんな感じで簡単に agree するものね」と指をパチンと鳴らしています。
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2009年11月09日
同意するのが好き フレンズ4-11その4
ジョーイはエッチが上手いから、彼と同じようにできるかどうかを心配するチャンドラーに、
モニカ: Big deal. So Joey's had a lot of girlfriends. That doesn't mean he's great in bed. (大したことじゃないわ。確かにジョーイにはたくさんの恋人がいたわよ。(でも)それは彼がベッドですごいってことを意味するわけじゃないわ。)
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
モニカは「プレイボーイだからって、エッチが上手いとは限らない」と言います。
でもチャンドラーは即座に反論していますね。
確かに、「プレイボーイ=エッチが上手い男」とは限らないかもしれないけど、ジョーイの場合はルームメートで、俺は彼と壁をシェアしてる、つまり、お互いの寝室は薄い壁1枚で隔てられているだけで、向こうの声は筒抜けなんだよ、ということです。
その壁を通した声から判断するに、AかもしくはBかだよ、と2つの結論を導き出すチャンドラー。
最初の方は「彼がベッドですごい」、つまり「エッチが上手である」ことを言っています。
or 「それとも、エッチが上手じゃないって言うんなら」と挙げた2つ目の結論は、「キャシーがジョーイに同意するのが好き」。
a lot は、agree with him a lot 「彼にたくさん同意する」なのか、like...a lot 「大いに好き、すごく好き」なのかよくわからないのですが、いずれにしても、キャシーがやたらと同意するような言葉を繰り返しているとか、同意するのがものすごく好きであるかを意味しているように思います。
私はベッドシーンでの英語の決まり文句にはあまり詳しくないのですが(爆)、これは恐らく、"Oh, yes!" "Okay!" "Good!" のような、日本語で言うと「いいわ」「そうよ」「それよ」みたいな感じの言葉ばかり聞こえてくる、というイメージなのでしょう。
エッチが上手いんじゃないのなら、キャシーはジョーイに同意するのが好きってことになるよね、と言っているわけです。
キャシーがやたらと同意するのが好きなわけはないですから、このチャンドラーのセリフから、やはりジョーイはエッチが上手い、ということがわかるということですね。
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チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
モニカは「プレイボーイだからって、エッチが上手いとは限らない」と言います。
でもチャンドラーは即座に反論していますね。
確かに、「プレイボーイ=エッチが上手い男」とは限らないかもしれないけど、ジョーイの場合はルームメートで、俺は彼と壁をシェアしてる、つまり、お互いの寝室は薄い壁1枚で隔てられているだけで、向こうの声は筒抜けなんだよ、ということです。
その壁を通した声から判断するに、AかもしくはBかだよ、と2つの結論を導き出すチャンドラー。
最初の方は「彼がベッドですごい」、つまり「エッチが上手である」ことを言っています。
or 「それとも、エッチが上手じゃないって言うんなら」と挙げた2つ目の結論は、「キャシーがジョーイに同意するのが好き」。
a lot は、agree with him a lot 「彼にたくさん同意する」なのか、like...a lot 「大いに好き、すごく好き」なのかよくわからないのですが、いずれにしても、キャシーがやたらと同意するような言葉を繰り返しているとか、同意するのがものすごく好きであるかを意味しているように思います。
私はベッドシーンでの英語の決まり文句にはあまり詳しくないのですが(爆)、これは恐らく、"Oh, yes!" "Okay!" "Good!" のような、日本語で言うと「いいわ」「そうよ」「それよ」みたいな感じの言葉ばかり聞こえてくる、というイメージなのでしょう。
エッチが上手いんじゃないのなら、キャシーはジョーイに同意するのが好きってことになるよね、と言っているわけです。
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