廊下で話をしているロスとレイチェル。
レイチェルは、自分がジョシュアと会いたいがために偽のパーティーを企画したことで、ロスの計画をぶち壊してしまったことを詫びています。
レイチェル: Oh, Ross, I'm sorry. I completely ruined your evening. (あぁ、ロス。ごめんなさい。私はあなたの(大事な)夜を完全にぶち壊しちゃったわね。)
ロス: Yeah. (そうだね。)
レイチェル: Well, if it makes you feel any better, I made a fool of myself. (あの、もし少しは気分がましになるのなら…私はばかなことをして物笑いの種になっちゃったわ。)
ロス: Helps a little. (少しは気分がましになるよ。)
レイチェル: Is there room on that step for a pathetic loser? (その段には、みじめな負け犬のための場所はあるかしら?)
ロス: Yeah, have a seat. (あぁ、座って。)
レイチェル: I'm so sorry. (ほんとうにごめんなさい。)
ロス: It's okay. I mean, it was just a two-week thing anyway. I just didn't want it to end this way, y'know? (いいんだ。だって、どの道、ただ2週間だけのことだったんだから。ただ、こんな風に終わらせたくはなかったけどね。)
レイチェル: Or maybe you didn't want it to end? (それとも、多分、あなたはそれを終わらせたくなかったんじゃないの?)
ロス: What do you mean? (どういう意味?)
レイチェル: You seem to really like her. (あなたは彼女を本当に好きなように見えるもの。)
ロス: Yeah, I really do. Yeah, but what am I gonna do? I mean we-we both agreed it was gonna be a two-week thing, y'know? No commitment. (そうだね。僕は本当に彼女が好きだ。そうだよ。でも、僕はどうすればいい? だって、2週間だけのことだってことで、僕ら二人は同意していたんだからね。深く付き合うことはしないって。)
レイチェル: Ross, that girl just spent the entire evening talking to your friends, asking to hear stories about you, looking through Monica's photo albums. I mean, you don't do that if you're just in it for two weeks. (ロス、あの子は夜の間ずっと、あなたの友達と話をして、あなたについての話を聞きたがって、モニカのアルバムを見ていたわ。ほら、2週間だけの関係なら、(普通は)そんなことはしないでしょ?)
ロス: You think? (そう思う?)
レイチェル: Yeah, you've got like 14 hours until she has to be at the airport. And you're sitting here in the hallway with a 28-year-old cheerleader with a fat lip. (そうよ。彼女が空港に行くまでに、あなたにはまだ14時間くらいあるわ。そして(それなのに)あなたはこの廊下で、唇の腫れた28歳のチアリーダーと一緒に座ってるのよ。)
ロスの計画をだめにしてしまったことを詫びるレイチェル。
ロスは、咳払いのように見せながら、Yeah. と返事しています。
素直に謝る相手に対しては、It's not your fault. 「君のせいじゃないよ」とか、Don't blame yourself. 「自分を責めないで」のような言葉をかける場合もありますが、今回の場合は、レイチェルの自分勝手な計画のためにロスの計画の全てがぶち壊しになったことは明らかなので、「完全にぶち壊してごめん」というレイチェルに対して遠慮することなく、Yeah. 「そうだね、確かに君がぶち壊してくれたよね」と言っているのですね。
咳払いのように見せながら Yeah. と言っているのがロスのユーモアでもありますし、レイチェルが反省しているのもよくわかっている親友のロスだからこそ、Yeah. という正直な返事で返しているのでしょう。
fool は「ばか」ですから、make a fool of は「…を笑い者にする」という意味になり、make a fool of oneself だと「笑い者になる、ばかなことをする」になります。
ジョシュアの気を引きたいがために、あれやこれやとばかなことをやって、すっかりみんなの笑い者になっちゃったわ、ということです。
あなたの計画をぶち壊した張本人が笑い者になったことで、少しはあなたの怒りが収まってくれるといいけれど、ちょっとは気分がましになってくれるといいけれど、ということが言いたいわけです。
私もみっともないことになったから、それで少しは許してくれる?という感じですね。
ロスは、「気分がましになるのに、それは一役かってくれたよ」というように、Helps a little. 「少しは(気分をましにする)助けになる」と言っています。
これも気心の知れた友達だから言える言葉ですね。
a pathetic loser は「みじめな敗者、負け犬」。よくチャンドラーを形容するのに(自他共に)使われる言葉ですが(笑)、必死にジョシュアの気を引こうとしたのに、結局、「心の準備ができていない」と言われ、付き合うことができない自分のことを負け犬と言っているのですね。(でも、I like you. と言われたんだから、a pathetic loser ほどひどくないとも思うのですが…)
step は「段、階段」で、ここでは廊下の段になっている部分を指しています。
ロスがその段に座っているので、その横に私も座ってもいいかしら?ということですね。
何度も謝るレイチェルに、「どうせ最初から2週間だけの付き合いだってわかってたから」と言って納得しようとするロス。
エミリーはアメリカに少しの間滞在するだけだったので、元から一生ものの真剣な付き合いをするつもりはなかった、最初から終わることがわかってた付き合いだったんだよ、と言うことです。
ただ、こんな風なドタバタ的な終わり方じゃなくて、自分が予定していたような素晴らしい思い出深い夜で終わりたかっただけだよ、と言っています。
ロスの発言を聞いて、レイチェルはロスの本音を見透かしたような発言をします。
あなたは「こんな風に終わらせたくなかった」と言ったけど、this way は余計で、「(この関係を)終わらせたくなかった」が本音なんじゃないの?と言っています。
エミリーのことを好きであることはロスも認めますが、ロスは何度も、a two-week thing 「2週間のこと、2週間限りの関係」であることを強調しています。
commitment はフレンズに何度も登場していますが、「男女が深くかかわり合うこと、真剣に付き合うこと」という意味でしたね。
「深くない2週間だけの浅い付き合い」であることを強調するロスですが、レイチェルはエミリーの今夜の行動を挙げて、たった2週間だけのつもりなら、そんなことするかしら?と言っています。
spent the entire evening talking... asking... looking... は、「その今夜の夜全部の時間を、talk して、ask して、look して過ごした」ということ。
you don't do that if you're just... の you は、ロスというよりは、一般の人々を指す感覚で、「人は2週間だけの関係の場合、そんなことはしない」という一般論を述べているのでしょう。
you've got like 14 hours... And you're sitting... というのは、「あなたには14時間ある。そしてそのあなたは今(ここで)座っている」ということで、ニュアンスとしては、「あなたにはまだ14時間も残っているのに、そのあなたは今何をしているかと言うと、ここで座っているのよね」という感覚でしょうね。
14時間あるのに、のんきにこんなところで座って無駄に時間を過ごしていていいの?、今はこんなことしてる場合じゃないでしょ?と気付かそうとしている感じです。
1分1秒が大事なこの時に、あなたは今何をしているか、という説明で、非常にくだらないことに時間を使っていることを表現しようとして、「唇の腫れた28歳のチアリーダーと廊下で座っている」と自虐的に表現しているわけです。
fat は「太った、ふくれた」ですが、この場合はケガのためにふくれているので「腫(は)れた」と表現するのが妥当でしょう。
ジョシュアの気を引こうと、レイチェルの究極の勝負服(笑)チアリーダーの衣装に着替えたのですが、側転をした時に自分の寝室で何かに顔をぶつけて、唇が腫れてしまっているのですね。
チアリーダーの服で落とせなかった男はいない、というのがレイチェルの持論だったのですが、それはやはり高校生の頃の話で、28歳の女性にはかなりイタい格好だったことが今夜はっきりしたようです。
それでわざわざ「28歳の」という形容詞までつけて、高校生でもないのにチアリーダーの格好をしている女性(「勘違い女」みたいな感覚でしょうか)とこんなとこで座ってちゃだめでしょ、早くエミリーとの大切な時間に戻って、と言っているのですね。
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2010年02月26日
2010年02月24日
butとhowever フレンズ4-16その5
ジョシュアはレイチェルを好きだと言います。今夜の君はとんでもない行動ばかりしていたけどね、とも言われたレイチェルですが、
レイチェル: But, but you like me? Oh, my God, I can't believe this. All this time, I liked you and you liked me! (でも、でも、あなたは私が好きなのね? なんてこと。こんなの信じられないわ。今までずっと、私はあなたが好きで、あなたは私が好きだったのね!)
ジョシュア: But.... (でも…)
レイチェル: Oh, no-no-no "but." No-no, "but" is never good. Just let's leave it at "I like you and you like me." (あぁ、なし、なし、but はナシよ。but は良くないわ。ただ、「私はあなたが好きで、あなたは私が好き」にしておきましょ。)
ジョシュア: Okay uh, however-- (わかった。じゃあ、しかしながら…)
レイチェル: No, now see that's a fancy "but." (だめよ。ほら、それは but の上等な形なだけだわ。)
ジョシュア: My marriage, like, just ended. And I'm really not ready to get into anything yet. (僕の結婚は、ほら、ちょうど終わったばかりなんだ。だから、何かの関係に入る準備がまだ全く出来ていないんだよ。)
レイチェル: But...? (でも…?)
ジョシュア: I'm sorry. I, I just need a little time. (ごめんよ。僕にはただ、もう少し時間が必要なんだ。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ジョシュアに I like you. と言われて喜ぶレイチェル。
ですが、ジョシュアは、But.... と逆接で繋げて、何かを言おうとします。
I like you, but.. 「君のことは好きだけど、でも…」と来ると、次にどんなセリフが来るかは、日本語でも想像がつきますよね。
そんなセリフ聞きたくない、とばかりに、but はやめてと言うレイチェルの気持ち、よくわかります。
leave it at は「…のままにしておく、…でやめておく」という感覚。
leave it at that 「そのくらい、その辺にしておく」というフレーズもよく使われますね。
Let's leave it at that. だと「そのくらいにしておきましょう、そういうことにしておきましょう」という意味になります。
レイチェルのセリフは、but とか言わないで、"I like you and you like me." 「私はあなたが好きで、あなたは私が好き」という相思相愛状態のままで置いておきましょ、せっかくのその素敵な状態をぶち壊すようなことは言わないで、という気持ちですね。
but はダメと言われたので、ジョシュアは今度は、however を使っています。
皆さんご存知の通り、これも、逆接ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、however には、S2, W1 という記号がついています。
LAAD の説明によると、
S1 S2 S3 show which are the most frequent 1000/2000/3000 words in spoken English.
W1 W2 W3 show which are the most frequent 1000/2000/3000 words in written English.
ということなので、however は、話し言葉では S2、つまり、「話し言葉の頻出2000語」に入っており、書き言葉では W1、つまり、「書き言葉の頻出1000語」に入っているということになります。
ですから、話し言葉でも使われるけれども、書き言葉で使われることの方が多い、ということになり、but よりもフォーマルな感じがする単語だということになります。
また、LAAD の but の項目に、WORD CHOICE というのがあります。
そこで、but と however の違いについての説明があります。
一部抜粋しますと、
But is very frequent in spoken English, ...
However is used especially in more formal writing, ...
つまり、but は口語で非常に頻繁に使われる、however は特に、よりフォーマルなライティングで使われる、という違いですね。
上に挙げた LAAD の S2, W1 などの記号や WORD CHOICE というコラムについては、
日向清人先生のビジネス英語雑記帳: (4)英英辞典:LAAD の記事で、具体的な単語例を挙げて、さらに詳しく説明して下さっていますので、皆様も是非お読みになって下さい。
今回も、ジョシュアは会話でよく使われる but を使ったのですが、but の使用を拒否されたので、but の代わりにもう少し堅めの表現 however を(ちょっとユーモアも交えて)使ってみせた、というところです。
言葉を変えながらも、同じ逆接の単語を使った(ちょっと)いじわるなジョシュアに対して、レイチェルは、「however は、a fancy "but" にすぎないわ」と言っています。
fancy は「派手な」「上等な」などの意味がありますが、この場合は「上等な」というニュアンスでしょうね。
口語で普通に使う軽い言葉の but ではなく、書き言葉の方でより多く使われる、but よりフォーマルな however のことを、「それは、but にちょっと高級感を出してみただけの単語じゃない。結局それも but と同じじゃない」と言っているのですね。
ジョシュアは、My marriage, like, JUST ended. と just を強調して話しています。
たった今、結婚という関係が終わったばかりなんだよ、ということが言いたいのですね。
終わったばかりで、次の関係に入る心の準備ができていない、と説明しています。
それを聞いて今度はレイチェルが、But...? と続けているのが面白いです。
そうは言うけど、その後に but は続かないの?とうながしている感じ。
さっきは、自分で but を封印したくせに、今度は「心の準備ができていない」と言ったジョシュアに、「でも君を見ていたら、新しい関係に踏み出せそうな気がする」などの、交際に前向きな返事が続くことを期待する but ですね。
でも、レイチェルの期待通りに、今度は but が続くことはなく、「ごめん。僕には時間が必要なんだ」とはっきり言われてしまったので、ここまで言われてしまうと、レイチェルも、Okay. と受け入れざるを得ないところです。
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レイチェル: But, but you like me? Oh, my God, I can't believe this. All this time, I liked you and you liked me! (でも、でも、あなたは私が好きなのね? なんてこと。こんなの信じられないわ。今までずっと、私はあなたが好きで、あなたは私が好きだったのね!)
ジョシュア: But.... (でも…)
レイチェル: Oh, no-no-no "but." No-no, "but" is never good. Just let's leave it at "I like you and you like me." (あぁ、なし、なし、but はナシよ。but は良くないわ。ただ、「私はあなたが好きで、あなたは私が好き」にしておきましょ。)
ジョシュア: Okay uh, however-- (わかった。じゃあ、しかしながら…)
レイチェル: No, now see that's a fancy "but." (だめよ。ほら、それは but の上等な形なだけだわ。)
ジョシュア: My marriage, like, just ended. And I'm really not ready to get into anything yet. (僕の結婚は、ほら、ちょうど終わったばかりなんだ。だから、何かの関係に入る準備がまだ全く出来ていないんだよ。)
レイチェル: But...? (でも…?)
ジョシュア: I'm sorry. I, I just need a little time. (ごめんよ。僕にはただ、もう少し時間が必要なんだ。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ジョシュアに I like you. と言われて喜ぶレイチェル。
ですが、ジョシュアは、But.... と逆接で繋げて、何かを言おうとします。
I like you, but.. 「君のことは好きだけど、でも…」と来ると、次にどんなセリフが来るかは、日本語でも想像がつきますよね。
そんなセリフ聞きたくない、とばかりに、but はやめてと言うレイチェルの気持ち、よくわかります。
leave it at は「…のままにしておく、…でやめておく」という感覚。
leave it at that 「そのくらい、その辺にしておく」というフレーズもよく使われますね。
Let's leave it at that. だと「そのくらいにしておきましょう、そういうことにしておきましょう」という意味になります。
レイチェルのセリフは、but とか言わないで、"I like you and you like me." 「私はあなたが好きで、あなたは私が好き」という相思相愛状態のままで置いておきましょ、せっかくのその素敵な状態をぶち壊すようなことは言わないで、という気持ちですね。
but はダメと言われたので、ジョシュアは今度は、however を使っています。
皆さんご存知の通り、これも、逆接ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、however には、S2, W1 という記号がついています。
LAAD の説明によると、
S1 S2 S3 show which are the most frequent 1000/2000/3000 words in spoken English.
W1 W2 W3 show which are the most frequent 1000/2000/3000 words in written English.
ということなので、however は、話し言葉では S2、つまり、「話し言葉の頻出2000語」に入っており、書き言葉では W1、つまり、「書き言葉の頻出1000語」に入っているということになります。
ですから、話し言葉でも使われるけれども、書き言葉で使われることの方が多い、ということになり、but よりもフォーマルな感じがする単語だということになります。
また、LAAD の but の項目に、WORD CHOICE というのがあります。
そこで、but と however の違いについての説明があります。
一部抜粋しますと、
But is very frequent in spoken English, ...
However is used especially in more formal writing, ...
つまり、but は口語で非常に頻繁に使われる、however は特に、よりフォーマルなライティングで使われる、という違いですね。
上に挙げた LAAD の S2, W1 などの記号や WORD CHOICE というコラムについては、
日向清人先生のビジネス英語雑記帳: (4)英英辞典:LAAD の記事で、具体的な単語例を挙げて、さらに詳しく説明して下さっていますので、皆様も是非お読みになって下さい。
今回も、ジョシュアは会話でよく使われる but を使ったのですが、but の使用を拒否されたので、but の代わりにもう少し堅めの表現 however を(ちょっとユーモアも交えて)使ってみせた、というところです。
言葉を変えながらも、同じ逆接の単語を使った(ちょっと)いじわるなジョシュアに対して、レイチェルは、「however は、a fancy "but" にすぎないわ」と言っています。
fancy は「派手な」「上等な」などの意味がありますが、この場合は「上等な」というニュアンスでしょうね。
口語で普通に使う軽い言葉の but ではなく、書き言葉の方でより多く使われる、but よりフォーマルな however のことを、「それは、but にちょっと高級感を出してみただけの単語じゃない。結局それも but と同じじゃない」と言っているのですね。
ジョシュアは、My marriage, like, JUST ended. と just を強調して話しています。
たった今、結婚という関係が終わったばかりなんだよ、ということが言いたいのですね。
終わったばかりで、次の関係に入る心の準備ができていない、と説明しています。
それを聞いて今度はレイチェルが、But...? と続けているのが面白いです。
そうは言うけど、その後に but は続かないの?とうながしている感じ。
さっきは、自分で but を封印したくせに、今度は「心の準備ができていない」と言ったジョシュアに、「でも君を見ていたら、新しい関係に踏み出せそうな気がする」などの、交際に前向きな返事が続くことを期待する but ですね。
でも、レイチェルの期待通りに、今度は but が続くことはなく、「ごめん。僕には時間が必要なんだ」とはっきり言われてしまったので、ここまで言われてしまうと、レイチェルも、Okay. と受け入れざるを得ないところです。
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2010年02月22日
こんなはずじゃなかったのに フレンズ4-16その4
レイチェルはジュシュアの気をひくため、チアリーダーの衣装に着替えたり、袖からブラを出してセクシーさを強調しようとしたりしますが、どれも失敗ばかり。
レイチェル: God! Forget it! (Sits down heavily on the bed.) This is, this is not how this is supposed to happen. (ああもう! 忘れて! [ベッドの上にどかっと座る] これは、これはこんな風になるはずじゃなかったのよ。)
ジョシュア: Well, what was supposed to happen? (じゃあ、どういうことになるはずだったの?)
レイチェル: Can you not look at me when I say this? (He turns around) I thought that if I could get you here, I could seduce you. (今からこれを言う時に、私を見ないでくれる? [ジョシュアは顔をそむける] 私はもしあなたをここに連れて来ることができれば、あなたを誘惑できると思っていたのよ。)
ジョシュア: Huh. Oh, oh. (Sits down next to her.) Uhh, I-I don't wear suits to work. And I bought six of them from you. (あぁ、そうなのか。 [彼女の隣に座って] あの、僕は仕事ではスーツを着ないんだ。そして(それなのに)僕は君からスーツを6着も買ったんだよ。)
レイチェル: Well, I'm sorry. I thought you needed them. (あぁ、それは申し訳なかったわ。あなたにはスーツが必要なんだと思ったから。)
ジョシュア: No, no-no, no-no, my point is, I kept coming back because I wanted to see you. (違う。違う違う違う違う。僕が言いたいのは、僕が何度も(買い物をしに店に)戻ってきたのは、君に会いたかったからだよ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ジョシュア: Because I-I like you. (それは、僕は、僕は君が好きだから。)
レイチェル: You like me? (あなたが私を好き?)
ジョシュア: Yeah! I mean, you're-you're beautiful and smart and sophisticated. A lot of this isn't based on tonight. (そうだよ! ほら、君は、君はきれいだし、賢いし、洗練されてるし。今言ったことの多くは、今夜のことに基づいてはいないけどね[今夜の様子を見てそう思ったんじゃないけどね]。)
be supposed to はフレンズに何度も出てきましたが、「…することになっている、…するはずである」。
This is not how this is supposed to happen. を直訳すると、「これ(今の状態)は、これがそうなるはずだった状態・様子ではない」という感じで、「計画ではうまく行くはずだったのに、それが思い通りに進まずにこんな結果になってしまった」ということですね。
それでジョシュアは、What was supposed to happen? という質問で、「じゃあ、元々はどうなるはずだったの? 当初の予定ではどうなることになっていたの?」と、レイチェルの一連の行動の目的を尋ねます。
レイチェルはそれを説明するのが恥ずかしいからでしょう、私の方を見ないで聞いてて、と言って、自分の考えを話し始めます。
seduce は「(性的に)誘惑する」。
店員と客としてではなく、店以外で男女としてゆっくり話す機会があれば、あなたを落とせるはずだと思っていた、ということです。
そう思っていたけど実際は、こんな風に私一人が道化を演じちゃったけどね、という感じです。
I don't wear suits to work. について。
don't wear suits という現在形は「習慣」を表しています。
to work は多分、「仕事をするために」だろうと思います。
「仕事では、仕事場ではスーツを着ない」だと、I don't wear suits at work. のように at work を使うことになると思います。
今回の to work は、仕事をするためにはスーツを着ない、仕事をする時にはスーツを着ることはない、というニュアンスでしょう。
スーツを着ないわけではないけれど、仕事で必要なものではないんだ、という感覚でしょうね。
それなのに君から6着ものスーツを買ったんだ、と言っています。
それを聞いてレイチェルは、I'm sorry. と謝っています。
仕事ではスーツを着ないのに君が勧めるから6着も買わされちゃったよ、とボヤいているように聞こえたのでしょう。
「それは悪うございましたね。あなたにはスーツが必要なのかと思っていたのよ、私は」という感じのレイチェルの返事です。
ですが、ジョシュアはそういう意味で言ったのではありませんでした。
My point is... は「僕の言いたいことは」。
必要のないスーツを6着も買ったのは、君に会いたかったから、だと。
それを聞いた後のレイチェルの Why? は何だか可愛らしい言い方ですね。
風向きが良い方向に変わったのを感じ取った様子です。
ジョシュアははっきりと like という言葉を使って、レイチェルが好きだから、と説明します。
その後にレイチェルの魅力を語るのに、beautiful, smart, sophisticated という褒め言葉を使っています。言われたレイチェルには非常に嬉しい言葉だったでしょう。
ただ今夜のレイチェルは、ジュシュアを誘惑しようとあれやこれやと妙なことをやってそれが完全に空回りしていたので、「今言ったこと(beautiful, smart, sophisticated)の多くは、今夜に基づいていない(isn't based on tonight)」と付け足すのも忘れないのが、ジョシュアのユーモアですね。
今日の様子を見て、君のそういう魅力に気づいたわけじゃないけど、今日の君は今の褒め言葉のどれも当てはまらないようなとんでもないものだったけどね、と言いたいのですね。
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レイチェル: God! Forget it! (Sits down heavily on the bed.) This is, this is not how this is supposed to happen. (ああもう! 忘れて! [ベッドの上にどかっと座る] これは、これはこんな風になるはずじゃなかったのよ。)
ジョシュア: Well, what was supposed to happen? (じゃあ、どういうことになるはずだったの?)
レイチェル: Can you not look at me when I say this? (He turns around) I thought that if I could get you here, I could seduce you. (今からこれを言う時に、私を見ないでくれる? [ジョシュアは顔をそむける] 私はもしあなたをここに連れて来ることができれば、あなたを誘惑できると思っていたのよ。)
ジョシュア: Huh. Oh, oh. (Sits down next to her.) Uhh, I-I don't wear suits to work. And I bought six of them from you. (あぁ、そうなのか。 [彼女の隣に座って] あの、僕は仕事ではスーツを着ないんだ。そして(それなのに)僕は君からスーツを6着も買ったんだよ。)
レイチェル: Well, I'm sorry. I thought you needed them. (あぁ、それは申し訳なかったわ。あなたにはスーツが必要なんだと思ったから。)
ジョシュア: No, no-no, no-no, my point is, I kept coming back because I wanted to see you. (違う。違う違う違う違う。僕が言いたいのは、僕が何度も(買い物をしに店に)戻ってきたのは、君に会いたかったからだよ。)
レイチェル: Why? (どうして?)
ジョシュア: Because I-I like you. (それは、僕は、僕は君が好きだから。)
レイチェル: You like me? (あなたが私を好き?)
ジョシュア: Yeah! I mean, you're-you're beautiful and smart and sophisticated. A lot of this isn't based on tonight. (そうだよ! ほら、君は、君はきれいだし、賢いし、洗練されてるし。今言ったことの多くは、今夜のことに基づいてはいないけどね[今夜の様子を見てそう思ったんじゃないけどね]。)
be supposed to はフレンズに何度も出てきましたが、「…することになっている、…するはずである」。
This is not how this is supposed to happen. を直訳すると、「これ(今の状態)は、これがそうなるはずだった状態・様子ではない」という感じで、「計画ではうまく行くはずだったのに、それが思い通りに進まずにこんな結果になってしまった」ということですね。
それでジョシュアは、What was supposed to happen? という質問で、「じゃあ、元々はどうなるはずだったの? 当初の予定ではどうなることになっていたの?」と、レイチェルの一連の行動の目的を尋ねます。
レイチェルはそれを説明するのが恥ずかしいからでしょう、私の方を見ないで聞いてて、と言って、自分の考えを話し始めます。
seduce は「(性的に)誘惑する」。
店員と客としてではなく、店以外で男女としてゆっくり話す機会があれば、あなたを落とせるはずだと思っていた、ということです。
そう思っていたけど実際は、こんな風に私一人が道化を演じちゃったけどね、という感じです。
I don't wear suits to work. について。
don't wear suits という現在形は「習慣」を表しています。
to work は多分、「仕事をするために」だろうと思います。
「仕事では、仕事場ではスーツを着ない」だと、I don't wear suits at work. のように at work を使うことになると思います。
今回の to work は、仕事をするためにはスーツを着ない、仕事をする時にはスーツを着ることはない、というニュアンスでしょう。
スーツを着ないわけではないけれど、仕事で必要なものではないんだ、という感覚でしょうね。
それなのに君から6着ものスーツを買ったんだ、と言っています。
それを聞いてレイチェルは、I'm sorry. と謝っています。
仕事ではスーツを着ないのに君が勧めるから6着も買わされちゃったよ、とボヤいているように聞こえたのでしょう。
「それは悪うございましたね。あなたにはスーツが必要なのかと思っていたのよ、私は」という感じのレイチェルの返事です。
ですが、ジョシュアはそういう意味で言ったのではありませんでした。
My point is... は「僕の言いたいことは」。
必要のないスーツを6着も買ったのは、君に会いたかったから、だと。
それを聞いた後のレイチェルの Why? は何だか可愛らしい言い方ですね。
風向きが良い方向に変わったのを感じ取った様子です。
ジョシュアははっきりと like という言葉を使って、レイチェルが好きだから、と説明します。
その後にレイチェルの魅力を語るのに、beautiful, smart, sophisticated という褒め言葉を使っています。言われたレイチェルには非常に嬉しい言葉だったでしょう。
ただ今夜のレイチェルは、ジュシュアを誘惑しようとあれやこれやと妙なことをやってそれが完全に空回りしていたので、「今言ったこと(beautiful, smart, sophisticated)の多くは、今夜に基づいていない(isn't based on tonight)」と付け足すのも忘れないのが、ジョシュアのユーモアですね。
今日の様子を見て、君のそういう魅力に気づいたわけじゃないけど、今日の君は今の褒め言葉のどれも当てはまらないようなとんでもないものだったけどね、と言いたいのですね。
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2010年02月19日
スピン・ザ・ボトル フレンズ4-16その3
自分の顧客であるジョシュアに一目惚れしてしまったレイチェルですが、離婚したばかりのジョシュアは、今は誰とも付き合う気持ちになれないと言います。
ジョシュアとの仲を進展させたいレイチェルは、もうすぐイギリスに帰る予定のエミリーのためと称して、にせのパーティーを開き、そこにジョシュアを招待します。
ジョシュアのことが好き、ということを知られずに、彼にキスする方法はないかしら?と、レイチェルはフレンズたちに相談しています。
モニカ: Or if you want to kiss him, umm, you could use mistletoe. ((ジョーイが言った方法以外に)彼にキスしたいなら、ヤドリギが使えるんじゃない?[ヤドリギがあればいいんじゃない?])
レイチェル: It's not Christmas. (クリスマスじゃないのよ。)
モニカ: Or spin the bottle. (もしくは、ボトルを回すとか。)
レイチェル: He's not 11. (彼は11歳じゃないのよ。)
エミリー: (with her coat on, she's leaving with Ross) Thank you so much for this. It was really so thoughtful of you. ([コートを着て、ロスと一緒に出ようとしている] 今回のことはほんとにどうもありがとう。(こんなことをしてくれて)あなたは本当にとっても思いやりのある人だわ。)
レイチェル: What? You're leaving? (何? 行っちゃうの?)
ロス: Yes, we have something we have to get to. (そうだよ。僕らには行かなきゃいけないところがあるんでね。)
ジョシュア: Uhh, yeah, I think I'm going to take off too. (あぁ、そうだね、僕もおいとますることにするよ。)
レイチェル: No! You guys can't leave yet. You have to stay. We-we got the whole big thing planned. (だめよ! あなたたちはまだ出て行っちゃだめ。ここにいなくちゃ。私たちは、私たちは、重大なこと[ビッグイベント]をすっかり計画していたのよ。)
ロス: What big thing? (どんな重大なこと?[重大なことって何?])
[Cut to later, the whole group is seated on the floor and Rachel is explaining the rules of Spin the Bottle.]
後のシーンに切り替わる。グループ全員が床に座って、レイチェルは「スピン・ザ・ボトル」のルールを説明している。
レイチェル: (spinning the bottle) So, Spin-The-Bottle works like this: I spin the bottle. Lands on Gunther, so I would have to kiss Gunther. (She crawls over to where Gunther is sitting and sees the look of anticipation on Gunther's face and decides not to kiss him.) All right. Who wants to go first? ([ボトルを回しながら] それで、スピン・ザ・ボトルはこんな風に行われるの。私がそのボトルを回す。ガンターに到着する。そうすると私はガンターにキスしないといけないことになるの。[ガンターが座っているところまで這って進み、ガンターの顔に浮かぶ期待の表情を見て、彼にキスしないことにする] いいかしら。誰が最初にやりたい?)
misletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があるんですよね。
フレンズ2-9その14 でも書きましたが、フレンズ以外に、アリー my Love でもそういうシーンを見たことあります。
ですが、今はクリスマスではないので、そんな手は使えないわ、とレイチェルは却下します。
次にモニカは、「じゃあ、ボトルをスピンしなさいよ」みたいに言っていますが、Spin-The-Bottle というゲームがあるのですね。
そのゲームについて詳しいことは後述しますが、キスをすることになるゲームであることは、話の流れからわかります。
レイチェルは、ジョシュアは11歳じゃないのよ、と言っていますね。
フレンズでは「子供」であることの例えとして、eight 「8歳」という数字がよく登場することを、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 という記事に書きました。
今回はフレンズでよく使われる8歳ではなくて、11歳ですが、それは恐らく「小学校低学年」というイメージではなくて、思春期の入り口でちょっとエッチなことに興味を持ち始める年齢として、小学校高学年、中学校手前の年齢を挙げたという感覚でしょう。
「そんなのは思春期の少年少女がするようなゲームで、大の大人のジョシュアがそんなゲームするわけないでしょ」と言いたいのです。
そんな風に名案も浮かばないうちに、ロスとエミリーはパーティーを去ろうとします。
It was really so thoughtful of you. について。
thoughtful は「思いやりがあって、親切で」という形容詞で、It was thoughtful of you to do... 「…してくれるなんて、あなたは思いやりのある人だ」という形でよく使われます。
ここでは、to do... 以下の部分が省略されていますが、その前に、Thank you so much for this. と言っていることからもわかるように、こんなパーティーを私のために開いてくれるなんて、あなたはとっても親切だったわ、ありがとう、ということです。
このように of が使われる形には、It is kind of you to do... などもありますね。
エミリーたちと一緒に、ジョシュアも帰ると言い出します。
何とか引きとめようとするレイチェルは、the (whole) big thing を計画していたのよ、と言うのですが…それが何かというと、さっき「子供じゃあるまいし」と却下したはずの「スピン・ザ・ボトル」!(笑)。
いかにもありがちな展開ですが、パッと画面が切り替わって、スピン・ザ・ボトルのルールを一生懸命説明しているレイチェルの姿を見ると、やはり笑ってしまいます。背に腹は変えられないというところですね。
スピン・ザ・ボトルの説明はレイチェルの言う通りです。
パーティーに必ずあるボトルを使い、それをくるくる回した人は、ボトルの口が指した相手とキスしなければならない、というゲーム。
確かに思春期のグループだと盛り上がりそうなゲームです。
フレンズ2-19その14 でも、このゲームの話が話題に出てきました。
モニカ: Danny Arshack, ninth grade. You know the bottle was pointing at me. (ダニー・アルシャック、9年生の。あのボトルは私を指していたのに。)
レイチェル: Only because you took up half the circle! (それは、あなたが円の半分を占めていたからよ。)
子供の頃のモニカは太っていたので、人より当たる確率が高かっただけ、というなんとも辛辣なセリフです(笑)。
land on は「上陸する」または「(船などが)…に着く」というニュアンス。
ボトルの先がガンターを指して止まることを、「ガンターに着く」と表現しているようですね。
レイチェルのことを密かに好きなガンターは、口をタコみたいにして、レイチェルのキスを待っているのですが、レイチェルは今のはただの説明よ、とばかり、最初にやりたい人はだあれ?と尋ねているのが面白いですね。
(Rach からのお願い)
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ジョシュアとの仲を進展させたいレイチェルは、もうすぐイギリスに帰る予定のエミリーのためと称して、にせのパーティーを開き、そこにジョシュアを招待します。
ジョシュアのことが好き、ということを知られずに、彼にキスする方法はないかしら?と、レイチェルはフレンズたちに相談しています。
モニカ: Or if you want to kiss him, umm, you could use mistletoe. ((ジョーイが言った方法以外に)彼にキスしたいなら、ヤドリギが使えるんじゃない?[ヤドリギがあればいいんじゃない?])
レイチェル: It's not Christmas. (クリスマスじゃないのよ。)
モニカ: Or spin the bottle. (もしくは、ボトルを回すとか。)
レイチェル: He's not 11. (彼は11歳じゃないのよ。)
エミリー: (with her coat on, she's leaving with Ross) Thank you so much for this. It was really so thoughtful of you. ([コートを着て、ロスと一緒に出ようとしている] 今回のことはほんとにどうもありがとう。(こんなことをしてくれて)あなたは本当にとっても思いやりのある人だわ。)
レイチェル: What? You're leaving? (何? 行っちゃうの?)
ロス: Yes, we have something we have to get to. (そうだよ。僕らには行かなきゃいけないところがあるんでね。)
ジョシュア: Uhh, yeah, I think I'm going to take off too. (あぁ、そうだね、僕もおいとますることにするよ。)
レイチェル: No! You guys can't leave yet. You have to stay. We-we got the whole big thing planned. (だめよ! あなたたちはまだ出て行っちゃだめ。ここにいなくちゃ。私たちは、私たちは、重大なこと[ビッグイベント]をすっかり計画していたのよ。)
ロス: What big thing? (どんな重大なこと?[重大なことって何?])
[Cut to later, the whole group is seated on the floor and Rachel is explaining the rules of Spin the Bottle.]
後のシーンに切り替わる。グループ全員が床に座って、レイチェルは「スピン・ザ・ボトル」のルールを説明している。
レイチェル: (spinning the bottle) So, Spin-The-Bottle works like this: I spin the bottle. Lands on Gunther, so I would have to kiss Gunther. (She crawls over to where Gunther is sitting and sees the look of anticipation on Gunther's face and decides not to kiss him.) All right. Who wants to go first? ([ボトルを回しながら] それで、スピン・ザ・ボトルはこんな風に行われるの。私がそのボトルを回す。ガンターに到着する。そうすると私はガンターにキスしないといけないことになるの。[ガンターが座っているところまで這って進み、ガンターの顔に浮かぶ期待の表情を見て、彼にキスしないことにする] いいかしら。誰が最初にやりたい?)
misletoe は「ヤドリギ」。
クリスマスにはヤドリギの下にいる相手にキスをしても良いという習慣があるんですよね。
フレンズ2-9その14 でも書きましたが、フレンズ以外に、アリー my Love でもそういうシーンを見たことあります。
ですが、今はクリスマスではないので、そんな手は使えないわ、とレイチェルは却下します。
次にモニカは、「じゃあ、ボトルをスピンしなさいよ」みたいに言っていますが、Spin-The-Bottle というゲームがあるのですね。
そのゲームについて詳しいことは後述しますが、キスをすることになるゲームであることは、話の流れからわかります。
レイチェルは、ジョシュアは11歳じゃないのよ、と言っていますね。
フレンズでは「子供」であることの例えとして、eight 「8歳」という数字がよく登場することを、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 という記事に書きました。
今回はフレンズでよく使われる8歳ではなくて、11歳ですが、それは恐らく「小学校低学年」というイメージではなくて、思春期の入り口でちょっとエッチなことに興味を持ち始める年齢として、小学校高学年、中学校手前の年齢を挙げたという感覚でしょう。
「そんなのは思春期の少年少女がするようなゲームで、大の大人のジョシュアがそんなゲームするわけないでしょ」と言いたいのです。
そんな風に名案も浮かばないうちに、ロスとエミリーはパーティーを去ろうとします。
It was really so thoughtful of you. について。
thoughtful は「思いやりがあって、親切で」という形容詞で、It was thoughtful of you to do... 「…してくれるなんて、あなたは思いやりのある人だ」という形でよく使われます。
ここでは、to do... 以下の部分が省略されていますが、その前に、Thank you so much for this. と言っていることからもわかるように、こんなパーティーを私のために開いてくれるなんて、あなたはとっても親切だったわ、ありがとう、ということです。
このように of が使われる形には、It is kind of you to do... などもありますね。
エミリーたちと一緒に、ジョシュアも帰ると言い出します。
何とか引きとめようとするレイチェルは、the (whole) big thing を計画していたのよ、と言うのですが…それが何かというと、さっき「子供じゃあるまいし」と却下したはずの「スピン・ザ・ボトル」!(笑)。
いかにもありがちな展開ですが、パッと画面が切り替わって、スピン・ザ・ボトルのルールを一生懸命説明しているレイチェルの姿を見ると、やはり笑ってしまいます。背に腹は変えられないというところですね。
スピン・ザ・ボトルの説明はレイチェルの言う通りです。
パーティーに必ずあるボトルを使い、それをくるくる回した人は、ボトルの口が指した相手とキスしなければならない、というゲーム。
確かに思春期のグループだと盛り上がりそうなゲームです。
フレンズ2-19その14 でも、このゲームの話が話題に出てきました。
モニカ: Danny Arshack, ninth grade. You know the bottle was pointing at me. (ダニー・アルシャック、9年生の。あのボトルは私を指していたのに。)
レイチェル: Only because you took up half the circle! (それは、あなたが円の半分を占めていたからよ。)
子供の頃のモニカは太っていたので、人より当たる確率が高かっただけ、というなんとも辛辣なセリフです(笑)。
land on は「上陸する」または「(船などが)…に着く」というニュアンス。
ボトルの先がガンターを指して止まることを、「ガンターに着く」と表現しているようですね。
レイチェルのことを密かに好きなガンターは、口をタコみたいにして、レイチェルのキスを待っているのですが、レイチェルは今のはただの説明よ、とばかり、最初にやりたい人はだあれ?と尋ねているのが面白いですね。
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2010年02月17日
イギリスではどうだか知らないけど フレンズ4-16その2
セントラルパーク。ロスとエミリー(ロスが今デートしているイギリス人女性)が、デートから帰ってきました。
ジョーイ: Hey, what have you guys been up to? (ねぇ、君ら二人は何をしてたの?)
ロス: Oh, we went to see a collection of Victorian doorknobs at the Cooper-Hewitt museum. (あぁ、僕たちは、クーパー・ヒューイット美術館でビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきたんだ。)
チャンドラー: Without me? (俺抜きで?)
エミリー: My uncle dragged us there, but actually it turned out to be really interesting. (叔父様にそこに無理やり連れられて行ったんだけど、でも実際には[蓋を開けてみると]、本当に面白かったのよ。)
ロス: Yeah. (そうなんだ。)
エミリー: They were so ornate and beautiful. I mean, look at that! (Shows them a doorknob she has.) (そのドアノブはとっても装飾が凝っていて美しいの。ほら、見て! [エミリーは自分が手に持っているドアノブを見せる])
モニカ: I don't know how museums work in England, but here, you're not supposed to take stuff. (イギリスでは美術館がどんな風に機能しているのか知らないけど、ここアメリカでは、ものを取っちゃいけないことになってるのよ。)
エミリー: I, uh, I got it from the gift shop. They have really lax security there. (Chandler is shocked.) It's a joke. (They all laugh.) (私は、その、それをギフトショップで手に入れたのよ。そのギフトショップでは、本当に警備が手薄なのよ。[チャンドラーは(エミリーの発言に)ショックを受ける・驚く] ジョークよ。[全員が笑う])
ロスはある美術館に行ってきたと言っています。
DVD英語字幕は、doorknobs at the museum と省略されていて名前が出ておらず、ネットスクリプトの綴りは、the Cupert-Hewitt museum になっているのですが、正しい綴りは Cooper-Hewitt になります。
「クーパー・ヒューイット美術館」という、マンハッタンのフィフス・アベニューにある実在の美術館の名前です。
公式サイト: Cooper-Hewitt, National Design Museum
Wikipedia 英語版: Cooper-Hewitt, National Design Museum
上のウィキペディアに以下の記述があります。
the only museum in the U.S. whose collection is solely focused on contemporary and historic design
訳しますと、「コレクションが、現代デザイン、歴史的デザインのみに焦点を合わせているアメリカで唯一の美術館」ということですね。
ですから、ビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきた、という話にぴったり合う美術館で、その美術館なら確かにそういう展示をやっていそうだと思えるということです。
チャンドラーの Without me? は「俺なしで、俺抜きで二人だけで行ってきたのか?」ということ。
「俺も行きたかったのに、行くなら俺にも声を掛けてくれよ」ということですが、これはもちろんジョークで、あまり楽しくなさそうな展示を見てきたんだな、と言う代わりに、「すごく面白そうなのに、どうして俺を誘ってくれなかったんだよ」という皮肉を言っているのですね。
エミリーの言う My uncle は、恐らく、フレンズ4-14その1 に登場した、レイチェルの上司のウォルサムさんでしょう。
drag は「引く、引きずる」。パソコンのマウスのドラッグも drag ですね。
その「引きずる」というニュアンスから、「人を無理に引っ張り出す、無理やり連れて行く」というニュアンスにもなります。
ロスと私は別に行きたくなかったんだけど、叔父様が無理やり私たちをそこに連れて行ったのよ、というニュアンスで、いやいや引きずられていった感じが出ているのですね。
but という逆接の後、actually it turned out to be really interesting となっているのは、「つまらないと思って行ったけど、実際には実に面白いものであることがわかったのよ」という感覚になります。
ornate は「飾り立てた、華美な、装飾の凝った」。
ornament 「オーナメント、飾り、装飾」という単語がありますが、恐らく関連語でしょう。
エミリーがドアノブをみんなに見せた後の、モニカのセリフが面白いです。
but here というのは、その前の in England との対比で、but here in the U.S. 「イギリスではどうだか知らないけど、ここアメリカでは」というニュアンス。
take stuff は「ものを取る」で、暗に「ものを盗む」ことを言っています。
展示されていたドアノブ、きれいだったのよ、ほら見て、と手の中のものを見せたのが、まるで展示物を盗んできたみたいに思えるからですね。
「展示物は勝手に取っちゃいけないことになってるのよ。イギリスの美術館ではどうだか知らないけど」とモニカは言っているわけで、イギリスでは展示物を勝手に取ってもいいわけ?みたいなニュアンスにもなります。
もちろん、エミリーが本当にくすねてきたと思っているわけではないでしょうが、何の説明もなく「ほら、これよ、見て!」みたいに言ったので、ちょっとからかってみたのでしょう。
エミリーは、展示物を盗んできたんじゃなくて、これはギフトショップでゲットしたものよ、と言っています。
They have really lax security there. の they は、その美術館を管理している人、lax は「ゆるい、手ぬるい、だらしがない」で、今回のように security の話だと、「警備が厳しくない、手ぬるい、手薄である」ということです。
「ギフトショップではセキュリティが手薄だ」というセリフはつまり、展示物は厳重に警備されていたけれど、ギフトショップは手薄だったから、そこからいただいてきたのよ、と言っていることになります。
「アメリカでは展示物を盗んじゃいけないのよ」に対して、「これは警備の手薄なギフトショップで手に入れた」とエミリーが答えたので、チャンドラーはびっくりした顔をしています。
それで「今のはウソよ、ジョークよ」とエミリーが言うことで、みんなが笑っているわけです。
真面目そうなエミリーですが、彼女なりのジョークだったということですね。
ギフトショップで品物を買った場合は、bought (buy) ではなく、got (get) を使うことも多いです。
bought と言うと「お金を出して買った」ことが強調されます。
ここでは、got という表現を使うことで、実際には bought 「お金を出して買った」けれど、「買った」のか「(盗んで)手に入れた」のかがわからない表現になっているため、その後の They have really lax security there. が生きてくるのですね。
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ジョーイ: Hey, what have you guys been up to? (ねぇ、君ら二人は何をしてたの?)
ロス: Oh, we went to see a collection of Victorian doorknobs at the Cooper-Hewitt museum. (あぁ、僕たちは、クーパー・ヒューイット美術館でビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきたんだ。)
チャンドラー: Without me? (俺抜きで?)
エミリー: My uncle dragged us there, but actually it turned out to be really interesting. (叔父様にそこに無理やり連れられて行ったんだけど、でも実際には[蓋を開けてみると]、本当に面白かったのよ。)
ロス: Yeah. (そうなんだ。)
エミリー: They were so ornate and beautiful. I mean, look at that! (Shows them a doorknob she has.) (そのドアノブはとっても装飾が凝っていて美しいの。ほら、見て! [エミリーは自分が手に持っているドアノブを見せる])
モニカ: I don't know how museums work in England, but here, you're not supposed to take stuff. (イギリスでは美術館がどんな風に機能しているのか知らないけど、ここアメリカでは、ものを取っちゃいけないことになってるのよ。)
エミリー: I, uh, I got it from the gift shop. They have really lax security there. (Chandler is shocked.) It's a joke. (They all laugh.) (私は、その、それをギフトショップで手に入れたのよ。そのギフトショップでは、本当に警備が手薄なのよ。[チャンドラーは(エミリーの発言に)ショックを受ける・驚く] ジョークよ。[全員が笑う])
ロスはある美術館に行ってきたと言っています。
DVD英語字幕は、doorknobs at the museum と省略されていて名前が出ておらず、ネットスクリプトの綴りは、the Cupert-Hewitt museum になっているのですが、正しい綴りは Cooper-Hewitt になります。
「クーパー・ヒューイット美術館」という、マンハッタンのフィフス・アベニューにある実在の美術館の名前です。
公式サイト: Cooper-Hewitt, National Design Museum
Wikipedia 英語版: Cooper-Hewitt, National Design Museum
上のウィキペディアに以下の記述があります。
the only museum in the U.S. whose collection is solely focused on contemporary and historic design
訳しますと、「コレクションが、現代デザイン、歴史的デザインのみに焦点を合わせているアメリカで唯一の美術館」ということですね。
ですから、ビクトリア朝時代のドアノブコレクションを見てきた、という話にぴったり合う美術館で、その美術館なら確かにそういう展示をやっていそうだと思えるということです。
チャンドラーの Without me? は「俺なしで、俺抜きで二人だけで行ってきたのか?」ということ。
「俺も行きたかったのに、行くなら俺にも声を掛けてくれよ」ということですが、これはもちろんジョークで、あまり楽しくなさそうな展示を見てきたんだな、と言う代わりに、「すごく面白そうなのに、どうして俺を誘ってくれなかったんだよ」という皮肉を言っているのですね。
エミリーの言う My uncle は、恐らく、フレンズ4-14その1 に登場した、レイチェルの上司のウォルサムさんでしょう。
drag は「引く、引きずる」。パソコンのマウスのドラッグも drag ですね。
その「引きずる」というニュアンスから、「人を無理に引っ張り出す、無理やり連れて行く」というニュアンスにもなります。
ロスと私は別に行きたくなかったんだけど、叔父様が無理やり私たちをそこに連れて行ったのよ、というニュアンスで、いやいや引きずられていった感じが出ているのですね。
but という逆接の後、actually it turned out to be really interesting となっているのは、「つまらないと思って行ったけど、実際には実に面白いものであることがわかったのよ」という感覚になります。
ornate は「飾り立てた、華美な、装飾の凝った」。
ornament 「オーナメント、飾り、装飾」という単語がありますが、恐らく関連語でしょう。
エミリーがドアノブをみんなに見せた後の、モニカのセリフが面白いです。
but here というのは、その前の in England との対比で、but here in the U.S. 「イギリスではどうだか知らないけど、ここアメリカでは」というニュアンス。
take stuff は「ものを取る」で、暗に「ものを盗む」ことを言っています。
展示されていたドアノブ、きれいだったのよ、ほら見て、と手の中のものを見せたのが、まるで展示物を盗んできたみたいに思えるからですね。
「展示物は勝手に取っちゃいけないことになってるのよ。イギリスの美術館ではどうだか知らないけど」とモニカは言っているわけで、イギリスでは展示物を勝手に取ってもいいわけ?みたいなニュアンスにもなります。
もちろん、エミリーが本当にくすねてきたと思っているわけではないでしょうが、何の説明もなく「ほら、これよ、見て!」みたいに言ったので、ちょっとからかってみたのでしょう。
エミリーは、展示物を盗んできたんじゃなくて、これはギフトショップでゲットしたものよ、と言っています。
They have really lax security there. の they は、その美術館を管理している人、lax は「ゆるい、手ぬるい、だらしがない」で、今回のように security の話だと、「警備が厳しくない、手ぬるい、手薄である」ということです。
「ギフトショップではセキュリティが手薄だ」というセリフはつまり、展示物は厳重に警備されていたけれど、ギフトショップは手薄だったから、そこからいただいてきたのよ、と言っていることになります。
「アメリカでは展示物を盗んじゃいけないのよ」に対して、「これは警備の手薄なギフトショップで手に入れた」とエミリーが答えたので、チャンドラーはびっくりした顔をしています。
それで「今のはウソよ、ジョークよ」とエミリーが言うことで、みんなが笑っているわけです。
真面目そうなエミリーですが、彼女なりのジョークだったということですね。
ギフトショップで品物を買った場合は、bought (buy) ではなく、got (get) を使うことも多いです。
bought と言うと「お金を出して買った」ことが強調されます。
ここでは、got という表現を使うことで、実際には bought 「お金を出して買った」けれど、「買った」のか「(盗んで)手に入れた」のかがわからない表現になっているため、その後の They have really lax security there. が生きてくるのですね。
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2010年02月15日
浴室ではなくトイレ フレンズ4-16その1
シーズン4 第16話
The One with the Fake Party (レイチェルのラブ・アタック)
原題は「にせのパーティーの話」
弟夫婦の代理母になっているフィービーは何だかイライラしています。
フィービー: I-I can't find anything that I wanna eat. Everything I eat makes me nauseous. I'm telling you, being pregnant is no piece of cake. Ooh, cake! (Chandler shrugs, and Phoebe grimaces.) No. (食べたいものが何も見つからないの。何を食べても吐き気がするのよ。言っとくけど、妊娠するってことは「ピース・オブ・ケイク[ケーキ](簡単なこと)」じゃないわ。あぁ、ケーキ! [チャンドラーは肩をすくめ、フィービーは顔をしかめる] (ケーキも)ダメね。)
モニカ: Aww, honey, I'm sorry. (あー、ハニー。大変ね[同情するわ]。)
フィービー: God! Ooh! What is that smell? It's coming from the bathroom. Ooh! (She goes to the bathroom.) (まあ! おお! あの匂いは何? バスルームから匂いがするわ。ああ! [フィービーはバスルームに行く])
チャンドラー: Wow! Pregnancy does give you some weird cravings. (わお! 妊娠っていうのは奇妙な渇望をもたらす[奇妙なものを食べたがるようになる]んだねぇ。)
妊婦さんになっているフィービーは、妊婦特有の症状を訴えています。
Everything I eat makes me nauseous. を直訳すると、「私が食べるものはすべて、私に吐き気を催させる」ですから、何を食べても吐き気がしちゃうの、ということ。
フレンズ2-22その5 でも説明しましたが、a piece of cake は「簡単でたやすいこと、お茶の子さいさい」という意味でしたね。
自分の言った (no) piece of cake という言葉に反応して、「そう、ケーキなら食べられるかも?」と想像してみたけれど、やはりあれも吐き気が起きそう、と思って No. と言っています。
その後、何かの匂いにフィービーは反応します。
バスルームから匂いがする、と言って、その匂いの原因となるものを捜しに行きます。
何を食べても吐き気がするけど、この匂いは食欲がそそられる、と言いたいのですね。
craving は「切望、渇望」。have a craving for... だと「…が欲しくて・食べたくてしかたない」。
動詞 crave は「…をしきりに欲しがる」ですね。
ですから、チャンドラーのセリフは、「妊娠したら変なものを食べたくなるんだねぇ」とあきれている感じになります。
「バスルーム」から匂いがするものに反応していることを weird だと言っているのですが、このセリフが面白いのは、日本人がイメージする「バスルーム、浴室」ということではなく、「bathroom=トイレ」だからのような気がします。
「トイレに行く」は、go to the bathroom ですよね。
チャンドラーは、「浴室から匂いがするもの、つまり、石鹸やシャンプーなどを食べたがるなんて変わってる」と言いたいのではなくて、「トイレのにおい(臭い)に食欲をそそられるなんて、トイレのにおいの原因となるもの(これ以上は言いません…笑)を食べたいと思うなんて、妊娠による味覚の変化はすごいものがあるんだね」と言っているように思いました。
「食べ物ではないもの」ではなくて、「とても食べられる代物ではないもの」に食欲を示していることを weird だと言っている、ちょっとお下品なジョークだったようですね。
石鹸やシャンプーを食べたがるのもかなり weird ではありますので、これがチャンドラー以外の人のセリフならば「石鹸やシャンプーの匂いに反応した」という風に取ることもできそうですが、ジョークの天才チャンドラーがわざわざこのセリフを言っていることから、やはり「トイレから来る臭いに反応した」と解釈するのが面白い気がするのです。
bathroom と聞いて、「浴室」ではなく「トイレ」を思い浮かべられるかどうか、が、このセリフの面白さを理解する鍵になるような気がします。
チャンドラーは極端なジョークを言っているようですが、話の流れから、フィービーはいい匂いのする石鹸かシャンプーでも食べたくなったのかな?と想像できますね。
ですが、結局、フィービーが反応したのは、ジョーイがシャワー中に浴室に置いていた、bologna sandwich 「ボローニャ・ソーセージを挟んだサンドイッチ」だということが判明します。
サンドイッチを浴室に置いているなんて食いしん坊のジョーイらしい、というオチにもなりますし、フィービーはベジタリアンなのに、妊婦になったらソーセージのような肉を食べたくなってしまった、ということもわかります。
チャンドラーの言うような weird cravings ではなくて、まだ良かったですね。
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The One with the Fake Party (レイチェルのラブ・アタック)
原題は「にせのパーティーの話」
弟夫婦の代理母になっているフィービーは何だかイライラしています。
フィービー: I-I can't find anything that I wanna eat. Everything I eat makes me nauseous. I'm telling you, being pregnant is no piece of cake. Ooh, cake! (Chandler shrugs, and Phoebe grimaces.) No. (食べたいものが何も見つからないの。何を食べても吐き気がするのよ。言っとくけど、妊娠するってことは「ピース・オブ・ケイク[ケーキ](簡単なこと)」じゃないわ。あぁ、ケーキ! [チャンドラーは肩をすくめ、フィービーは顔をしかめる] (ケーキも)ダメね。)
モニカ: Aww, honey, I'm sorry. (あー、ハニー。大変ね[同情するわ]。)
フィービー: God! Ooh! What is that smell? It's coming from the bathroom. Ooh! (She goes to the bathroom.) (まあ! おお! あの匂いは何? バスルームから匂いがするわ。ああ! [フィービーはバスルームに行く])
チャンドラー: Wow! Pregnancy does give you some weird cravings. (わお! 妊娠っていうのは奇妙な渇望をもたらす[奇妙なものを食べたがるようになる]んだねぇ。)
妊婦さんになっているフィービーは、妊婦特有の症状を訴えています。
Everything I eat makes me nauseous. を直訳すると、「私が食べるものはすべて、私に吐き気を催させる」ですから、何を食べても吐き気がしちゃうの、ということ。
フレンズ2-22その5 でも説明しましたが、a piece of cake は「簡単でたやすいこと、お茶の子さいさい」という意味でしたね。
自分の言った (no) piece of cake という言葉に反応して、「そう、ケーキなら食べられるかも?」と想像してみたけれど、やはりあれも吐き気が起きそう、と思って No. と言っています。
その後、何かの匂いにフィービーは反応します。
バスルームから匂いがする、と言って、その匂いの原因となるものを捜しに行きます。
何を食べても吐き気がするけど、この匂いは食欲がそそられる、と言いたいのですね。
craving は「切望、渇望」。have a craving for... だと「…が欲しくて・食べたくてしかたない」。
動詞 crave は「…をしきりに欲しがる」ですね。
ですから、チャンドラーのセリフは、「妊娠したら変なものを食べたくなるんだねぇ」とあきれている感じになります。
「バスルーム」から匂いがするものに反応していることを weird だと言っているのですが、このセリフが面白いのは、日本人がイメージする「バスルーム、浴室」ということではなく、「bathroom=トイレ」だからのような気がします。
「トイレに行く」は、go to the bathroom ですよね。
チャンドラーは、「浴室から匂いがするもの、つまり、石鹸やシャンプーなどを食べたがるなんて変わってる」と言いたいのではなくて、「トイレのにおい(臭い)に食欲をそそられるなんて、トイレのにおいの原因となるもの(これ以上は言いません…笑)を食べたいと思うなんて、妊娠による味覚の変化はすごいものがあるんだね」と言っているように思いました。
「食べ物ではないもの」ではなくて、「とても食べられる代物ではないもの」に食欲を示していることを weird だと言っている、ちょっとお下品なジョークだったようですね。
石鹸やシャンプーを食べたがるのもかなり weird ではありますので、これがチャンドラー以外の人のセリフならば「石鹸やシャンプーの匂いに反応した」という風に取ることもできそうですが、ジョークの天才チャンドラーがわざわざこのセリフを言っていることから、やはり「トイレから来る臭いに反応した」と解釈するのが面白い気がするのです。
bathroom と聞いて、「浴室」ではなく「トイレ」を思い浮かべられるかどうか、が、このセリフの面白さを理解する鍵になるような気がします。
チャンドラーは極端なジョークを言っているようですが、話の流れから、フィービーはいい匂いのする石鹸かシャンプーでも食べたくなったのかな?と想像できますね。
ですが、結局、フィービーが反応したのは、ジョーイがシャワー中に浴室に置いていた、bologna sandwich 「ボローニャ・ソーセージを挟んだサンドイッチ」だということが判明します。
サンドイッチを浴室に置いているなんて食いしん坊のジョーイらしい、というオチにもなりますし、フィービーはベジタリアンなのに、妊婦になったらソーセージのような肉を食べたくなってしまった、ということもわかります。
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2010年02月11日
石で洗車してパパを泣かせた フレンズ4-15その6
エミリーの元彼たちとのラグビーの試合は、エミリーが彼らの弱点をロスに教えてくれたため、ロスの勝利に終わったようです。
ロス: I made a man twice my size cry! I mean, I haven't done that since I was four and I washed my dad's Porsche with rocks. (僕は、僕の2倍のサイズの男を泣かせたんだ! そんなことはあの時以来だ。僕が4歳で、パパのポルシェを石で洗った時以来だよ。)
エミリー: You really enjoyed yourself, didn't you? (あなたは本当に楽しんでいたわよね?)
ロス: Please! Are you kidding? I-I hurt three huge men. I gave a guy a bloody nose! I mean I-I'm not proud of it, but, I really am! And it's all because of you. Yeah, wonderful, amazing you. (よしてよ! 冗談だろ? 僕は3人のでっかい男どもにケガをさせたんだぞ。一人のやつには、鼻血を出させた! 僕はそのことを誇りに思ってはいないけど、でも、本当に僕は誇りに思うよ! そして、すべては君のお陰だ。そうだよ、素敵で素晴らしい君のね。)
エミリー: I think you've got a concussion. (あなたは脳しんとうを起こしたようね。)
ロス: No, no, I'm serious. Thank you. (違う違う、僕は真剣だよ。ありがとう。)
エミリー: You're welcome. (She hugs him tightly and he winces.) I'm sorry. Did that hurt you? (どういたしまして。[エミリーがロスをきつくハグすると、ロスは(痛みで)顔をしかめる] ごめんなさい。今のは痛かった?)
ロス: It's worth the pain. (She goes to hug him again.) Y'know what, you know what? It's not. (その痛みを受けるだけの価値があるよ。[エミリーは再びロスをハグしようとする] ねぇ、わかる? (やっぱり)(その痛みを受けるだけの)価値はないよ。)
twice は「2倍に、2倍で」という意味なので、twice my size は「僕のサイズの2倍の(大きさの)」。
twice my size が、前の a man という名詞を後ろから修飾している形(後置修飾)です。
ロスはサイズが2倍の男を泣かせた!と喜んでいます。そして、こんなことはあの時以来だと言って、前にもそんなことがあったことを語っていますね。
サイズが2倍の男を泣かせたという過去の経験では、自分は4歳で、パパのポルシェを石で洗ったと言っています。
washed ... with rocks というのがポイントですね。
4歳で小さかった頃、パパがスポンジなどで車を洗っているのを見て、ロスは見よう見まねで、地面に落ちていた石を拾って、パパと同じように車を「洗った」のでしょう。
ロスは洗っているつもりでも、こすりつけているのが石なので、パパの大切なポルシェは傷だらけ。
でも小さなロスは、パパを困らせるために傷つけたのではなく、パパの洗車の真似をしただけ。
そのことをわかっているパパは、いたずらをしたわけでもなく良かれと思ってやったロスに対して、怒ることもできず、ただ泣くしかなかった。
つまり、4歳のロスにとっては2倍ほどの大きさのパパを、石で洗車することで泣かした、ということなのですね。
wash という言葉が使われていることで、小さなロスは「洗った」つもりだった、だからパパは怒るに怒れず泣くしかなかったんだよ、ということがわかる仕組みです。
enjoy oneself は「自分自身を楽しませる」ですから、「楽しんでいる、楽しく過ごす」という意味。
「あなたは本当に楽しんでいたわよねぇ」というエミリーに、Please! Are you kidding? と返しているのは、「楽しんでいた、なんて甘っちょろいもんじゃない。超興奮状態だったよ」という感覚でしょう。
bloody nose は「鼻血」。
I-I'm not proud of it, but, I really am! は、相手をこてんぱんにやっつけたことを、そんな誇らしげに自慢そうにいうつもりはないけど、でも…やっぱり自慢かな? みたいに、正直な気持ちを言い直している感覚でしょうね。
concussion は「脳しんとう」。
wonderful で、amazing な君のお陰だよ、とクサいほどのセリフを言っているので、「そんなこと言うなんて、どこかに頭をぶつけて脳しんとうでも起こしてるんじゃないの? 頭がちょっとヘンになっちゃってるんじゃないの?」と、照れ隠しでキツい言葉を言っているのですね。
日本語でもあまりキザなことを言い過ぎると、「どっか頭でも打った?」などとへそ曲がりな返しをしてしまうことがありますが、そういう感覚と同じですね。
It's worth the pain. は「その痛みの価値がある」。
そんな痛い思いをしても構わないと思えるほど、エミリーのハグは意味がある。君がそうやって感謝の気持ちでハグしてくれるのは、その痛さを我慢できるほどの価値があるよ、と言っているのですね。
それを聞いてまたハグしようとするエミリーですが、「やっぱり、この痛みはそんなきれいごとでは耐えられないや」とばかりに、「やっぱり、そんな痛みを受けるだけの価値はない、やっぱり痛いからハグするのはやめて」と言っているのですね。
恋人にかっこいいところを見せようと、キザなことを言ってみたのですが、やはりその激痛には耐えられないので、いいかっこをするのをやめた、ということです。
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ロス: I made a man twice my size cry! I mean, I haven't done that since I was four and I washed my dad's Porsche with rocks. (僕は、僕の2倍のサイズの男を泣かせたんだ! そんなことはあの時以来だ。僕が4歳で、パパのポルシェを石で洗った時以来だよ。)
エミリー: You really enjoyed yourself, didn't you? (あなたは本当に楽しんでいたわよね?)
ロス: Please! Are you kidding? I-I hurt three huge men. I gave a guy a bloody nose! I mean I-I'm not proud of it, but, I really am! And it's all because of you. Yeah, wonderful, amazing you. (よしてよ! 冗談だろ? 僕は3人のでっかい男どもにケガをさせたんだぞ。一人のやつには、鼻血を出させた! 僕はそのことを誇りに思ってはいないけど、でも、本当に僕は誇りに思うよ! そして、すべては君のお陰だ。そうだよ、素敵で素晴らしい君のね。)
エミリー: I think you've got a concussion. (あなたは脳しんとうを起こしたようね。)
ロス: No, no, I'm serious. Thank you. (違う違う、僕は真剣だよ。ありがとう。)
エミリー: You're welcome. (She hugs him tightly and he winces.) I'm sorry. Did that hurt you? (どういたしまして。[エミリーがロスをきつくハグすると、ロスは(痛みで)顔をしかめる] ごめんなさい。今のは痛かった?)
ロス: It's worth the pain. (She goes to hug him again.) Y'know what, you know what? It's not. (その痛みを受けるだけの価値があるよ。[エミリーは再びロスをハグしようとする] ねぇ、わかる? (やっぱり)(その痛みを受けるだけの)価値はないよ。)
twice は「2倍に、2倍で」という意味なので、twice my size は「僕のサイズの2倍の(大きさの)」。
twice my size が、前の a man という名詞を後ろから修飾している形(後置修飾)です。
ロスはサイズが2倍の男を泣かせた!と喜んでいます。そして、こんなことはあの時以来だと言って、前にもそんなことがあったことを語っていますね。
サイズが2倍の男を泣かせたという過去の経験では、自分は4歳で、パパのポルシェを石で洗ったと言っています。
washed ... with rocks というのがポイントですね。
4歳で小さかった頃、パパがスポンジなどで車を洗っているのを見て、ロスは見よう見まねで、地面に落ちていた石を拾って、パパと同じように車を「洗った」のでしょう。
ロスは洗っているつもりでも、こすりつけているのが石なので、パパの大切なポルシェは傷だらけ。
でも小さなロスは、パパを困らせるために傷つけたのではなく、パパの洗車の真似をしただけ。
そのことをわかっているパパは、いたずらをしたわけでもなく良かれと思ってやったロスに対して、怒ることもできず、ただ泣くしかなかった。
つまり、4歳のロスにとっては2倍ほどの大きさのパパを、石で洗車することで泣かした、ということなのですね。
wash という言葉が使われていることで、小さなロスは「洗った」つもりだった、だからパパは怒るに怒れず泣くしかなかったんだよ、ということがわかる仕組みです。
enjoy oneself は「自分自身を楽しませる」ですから、「楽しんでいる、楽しく過ごす」という意味。
「あなたは本当に楽しんでいたわよねぇ」というエミリーに、Please! Are you kidding? と返しているのは、「楽しんでいた、なんて甘っちょろいもんじゃない。超興奮状態だったよ」という感覚でしょう。
bloody nose は「鼻血」。
I-I'm not proud of it, but, I really am! は、相手をこてんぱんにやっつけたことを、そんな誇らしげに自慢そうにいうつもりはないけど、でも…やっぱり自慢かな? みたいに、正直な気持ちを言い直している感覚でしょうね。
concussion は「脳しんとう」。
wonderful で、amazing な君のお陰だよ、とクサいほどのセリフを言っているので、「そんなこと言うなんて、どこかに頭をぶつけて脳しんとうでも起こしてるんじゃないの? 頭がちょっとヘンになっちゃってるんじゃないの?」と、照れ隠しでキツい言葉を言っているのですね。
日本語でもあまりキザなことを言い過ぎると、「どっか頭でも打った?」などとへそ曲がりな返しをしてしまうことがありますが、そういう感覚と同じですね。
It's worth the pain. は「その痛みの価値がある」。
そんな痛い思いをしても構わないと思えるほど、エミリーのハグは意味がある。君がそうやって感謝の気持ちでハグしてくれるのは、その痛さを我慢できるほどの価値があるよ、と言っているのですね。
それを聞いてまたハグしようとするエミリーですが、「やっぱり、この痛みはそんなきれいごとでは耐えられないや」とばかりに、「やっぱり、そんな痛みを受けるだけの価値はない、やっぱり痛いからハグするのはやめて」と言っているのですね。
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2010年02月08日
25ドルで3時間待つだけ フレンズ4-15その5
部屋にあるスイッチが何のスイッチかわからず、ずっとそのことばかり考えているモニカ。
レイチェルが部屋に帰ってくると、モニカはテーブルの上に、大きな図面を広げています。
レイチェル: (refers to the table) What are these? ([テーブルを指して] これは何?)
モニカ: Electrical plans for the building. (この建物の電気の配線図よ。)
レイチェル: Okay, okay, okay, should I be scared? (わかった、わかった、わかった。私は(ここで)怖がるべきかしら?)
モニカ: I know that switch does something, okay? So-so I went down to City Hall and got these. All I had to do was pay $25 and wait in line for three hours. (私にはわかるわ、あのスイッチは何かの役目があるのよ、そうでしょ? 私は市庁舎に行って、これを入手したの。25ドル払って、列に並んで3時間待てばいいだけだったわ。)
レイチェル: Wow! If only more people knew! (まあ! もっと多くの人がそのことを知っているといいのに!)
plan は「計画」ですが、「図面、設計図、平面図」という意味もあります。
electrical plan は「電気の図面」ということですから、「電気の配線図」です。
Should I be scared? は「私は怖がるべき?」ですね。
何のスイッチかわからないことが気になってしょうがないモニカは、とうとう、この建物の配線図まで入手したということです。
それを知ったレイチェルは、そこまでしたモニカにあきれて、「私はこのモニカの行動を見て、ビビるべきよね?」と言っているわけです。
長い付き合いで、何かにこだわり出すと果てしない人だとわかっているレイチェルですが、さすがに配線図まで広げている姿を見ると、「モニカがどんな人かよくわかっているさすがの私も、だってモニカだもん、それくらいのことするわよ、なんて普通に受け止めちゃだめよねぇ? 怖いなーと思うのが普通よねぇ?」という感じでしょう。
「あなた、そこまでするなんて、怖すぎるわよ」という代わりに、「ここは怖がるべき?」と言っているのですね。
that switch does something は「あのスイッチは何かをする」、つまり、スイッチであるからには何かを動かすスイッチなのよ、何かの役目、何かの意味がある、ということ。
文頭に I know がついているのは、何の理由もなしに壁にスイッチが付いてるなんてあり得ない、という考えから、「何か役目があるってことが自分にはわかる」という感覚でしょう。
City Hall は「市庁舎、市役所」。文頭が大文字になっていることから、NY市庁舎ということですね。
All I had to do was... を直訳すると「私がしなければならなかったすべてのことは…だった」で、つまりは、「私は…すればいいだけだった」という意味になります。
つまり、モニカは、この配線図を入手するのに、25ドル払って、列に3時間並べばいい”だけ”だった、と言っているのですね。
事実は、25ドル”もの”お金を払って、列に3時間”も”並ばないと手に入らない、ということなのですが、それをさも大したことないように、「たったそれだけの費用と労力でゲットできたのよ」と言っているのです。
壁のスイッチの意味を知りたいと思ったら、そんな苦労も平気である、というモニカの性格もよくわかりますし、「たったこれだけのことで図面を手に入れられたんだから」みたいに言うところも、負けず嫌いのモニカらしいセリフですね。
If only more people knew! は、If only...! 「…でありさえすれば!」を使ったフレーズです。
この場合、仮定法が使われることが多く、ここでも knew という仮定法過去が使われています。
「もし多くの人が(そのことを)知っているならば(いいのに)!」という感覚で、「実際にはみんなそれを知らないけれど、もし知っていれば(いいのに)」という仮定のニュアンスが入るため、仮定法が使われるのですね。
モニカが「たった25ドル払って、3時間並ぶだけで手に入るわよ」と言ったので、「それだけのことでこんなにすごい図面が手に入るなんて知らなかったわ。もっとたくさんの人がそれを知っていたら、みんなモニカと同じように”簡単に”その図面を手に入れることができるのにねぇ」みたいなことを言っているのです。
「そんなに簡単に手に入るってことを他の人が知ったら、みんなそれを欲しがって市庁舎に殺到するでしょうね。そんなお得な情報をみんなが知らないなんて残念だわ」みたいに言って、「たったこれだけで図面が入手できたんだから」と発言したモニカに皮肉を言ってみた、ということですね。
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レイチェルが部屋に帰ってくると、モニカはテーブルの上に、大きな図面を広げています。
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モニカ: Electrical plans for the building. (この建物の電気の配線図よ。)
レイチェル: Okay, okay, okay, should I be scared? (わかった、わかった、わかった。私は(ここで)怖がるべきかしら?)
モニカ: I know that switch does something, okay? So-so I went down to City Hall and got these. All I had to do was pay $25 and wait in line for three hours. (私にはわかるわ、あのスイッチは何かの役目があるのよ、そうでしょ? 私は市庁舎に行って、これを入手したの。25ドル払って、列に並んで3時間待てばいいだけだったわ。)
レイチェル: Wow! If only more people knew! (まあ! もっと多くの人がそのことを知っているといいのに!)
plan は「計画」ですが、「図面、設計図、平面図」という意味もあります。
electrical plan は「電気の図面」ということですから、「電気の配線図」です。
Should I be scared? は「私は怖がるべき?」ですね。
何のスイッチかわからないことが気になってしょうがないモニカは、とうとう、この建物の配線図まで入手したということです。
それを知ったレイチェルは、そこまでしたモニカにあきれて、「私はこのモニカの行動を見て、ビビるべきよね?」と言っているわけです。
長い付き合いで、何かにこだわり出すと果てしない人だとわかっているレイチェルですが、さすがに配線図まで広げている姿を見ると、「モニカがどんな人かよくわかっているさすがの私も、だってモニカだもん、それくらいのことするわよ、なんて普通に受け止めちゃだめよねぇ? 怖いなーと思うのが普通よねぇ?」という感じでしょう。
「あなた、そこまでするなんて、怖すぎるわよ」という代わりに、「ここは怖がるべき?」と言っているのですね。
that switch does something は「あのスイッチは何かをする」、つまり、スイッチであるからには何かを動かすスイッチなのよ、何かの役目、何かの意味がある、ということ。
文頭に I know がついているのは、何の理由もなしに壁にスイッチが付いてるなんてあり得ない、という考えから、「何か役目があるってことが自分にはわかる」という感覚でしょう。
City Hall は「市庁舎、市役所」。文頭が大文字になっていることから、NY市庁舎ということですね。
All I had to do was... を直訳すると「私がしなければならなかったすべてのことは…だった」で、つまりは、「私は…すればいいだけだった」という意味になります。
つまり、モニカは、この配線図を入手するのに、25ドル払って、列に3時間並べばいい”だけ”だった、と言っているのですね。
事実は、25ドル”もの”お金を払って、列に3時間”も”並ばないと手に入らない、ということなのですが、それをさも大したことないように、「たったそれだけの費用と労力でゲットできたのよ」と言っているのです。
壁のスイッチの意味を知りたいと思ったら、そんな苦労も平気である、というモニカの性格もよくわかりますし、「たったこれだけのことで図面を手に入れられたんだから」みたいに言うところも、負けず嫌いのモニカらしいセリフですね。
If only more people knew! は、If only...! 「…でありさえすれば!」を使ったフレーズです。
この場合、仮定法が使われることが多く、ここでも knew という仮定法過去が使われています。
「もし多くの人が(そのことを)知っているならば(いいのに)!」という感覚で、「実際にはみんなそれを知らないけれど、もし知っていれば(いいのに)」という仮定のニュアンスが入るため、仮定法が使われるのですね。
モニカが「たった25ドル払って、3時間並ぶだけで手に入るわよ」と言ったので、「それだけのことでこんなにすごい図面が手に入るなんて知らなかったわ。もっとたくさんの人がそれを知っていたら、みんなモニカと同じように”簡単に”その図面を手に入れることができるのにねぇ」みたいなことを言っているのです。
「そんなに簡単に手に入るってことを他の人が知ったら、みんなそれを欲しがって市庁舎に殺到するでしょうね。そんなお得な情報をみんなが知らないなんて残念だわ」みたいに言って、「たったこれだけで図面が入手できたんだから」と発言したモニカに皮肉を言ってみた、ということですね。
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2010年02月05日
知ってる古生物学者で最高にタフ フレンズ4-15その4
エミリーの友人であるイギリス人男性たちと公園でラグビーをする約束をしてしまったロス。
二人のうち一人はエミリーの元彼なので、ロスは闘志を燃やしています。
ロス: Well, you should've seen the guy that she used to go out with. I mean, he's like "Joe Rugby."! (そうだな、彼女が以前に付き合っていた男を君らも見るべきだったね。ほら、彼は「ジョー・ラグビー」(みたいな感じ)なんだよ。)
フィービー: You're kidding! And he plays rugby? That's so funny! (Realizes) Oh, I see. You did that. All right. (冗談でしょ! それでその彼はラグビーをやってるの? それってすごく面白い! [気づいて] あぁ、わかった。そういう意味で言ったのね。わかったわ。)
ロス: Anyway, she thought the very idea of me playing rugby with him was like hilarious. So I'm gonna show her how tough I really am. (とにかく、僕が彼とラグビーをするっていう(まさに)その考えが、笑っちゃうようなことだって彼女は思ってたんだ。だから、僕は僕が本当にどれほどタフかってことを彼女に見せるつもりだよ。)
レイチェル: (starts laughing, Ross stares at her) I'm sorry. I'm sorry. You're right, you are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. ([レイチェルは、フフフ…と笑い始める。ロスはレイチェルをじっと見る] ごめんなさい、ごめんなさい。あなたの言う通りよ、あなたはタフな男だわ。あなたは私が知ってる(中で)最もタフな古生物学者よ。)
エミリーの元彼はがっしりした体格だったので、ロスは彼のことを Joe Rugby と表現しています。
典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 でも説明しましたが、Joe というのは「典型的なアメリカ人男性」を表す名前です。
今回の彼はイギリス人ですが、男性によくある名前である Joe を使って、「ミスター・ラグビー」「ラグビー太郎(?)」みたいに、いかにもラグビーやってます!みたいな男なんだよ、と表現しているわけですね。
フィービーがそれを聞いて笑っていますが、フィービーは彼が「ジョー・ラグビー」という名前、つまり名字がラグビーさんだと思って、「ジョー・ラグビーって人が実際にラグビーをやってるの? 面白い!」と喜んでいます。
しばらくしてから、それが本当の名前でないと気づいていますね。
アメリカでは典型的な男性名として Joe を使うことが多いので、それに気づかず本当の名前だと思った、というのは、いくらフィービーがトンチンカンなことを言う人であっても、ボケとしてちょっと無理があるような気もしますが、日本人の場合だと、本当にそれが彼の名前だと思ってしまう可能性は大いにあります。
エミリーに「ロスがラグビーですって?」みたいに笑われたのをロスはずっと気にしているようで、僕がタフなところを見せてやると意気込んでいます。
その後のレイチェルのセリフが面白いですね。
タフだと言ったロスを笑った後、You are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. と言っています。
最初のセリフは、「あなたはタフな男だわ」でいいのですが、その次が、「私の知っている(中で)最もタフな古生物学者」になっています。
You're the toughest guy in the world とか、You're the toughest guy I've ever seen とか、You're the toughest guy I know とかなら、「世界で最もタフな男」「私が今まで出会った最もタフな男」「私の知ってる最もタフな男」となり、彼のタフさを認めたセリフになるのですが、実際にレイチェルが言ったのは、the toughest guy ではなく、the toughest palaeontologist 「最もタフな古生物学者」。
レイチェルの中では、古生物学者とスポーツマンというものが結びついていないでしょうから、そういうあまりスポーツが得意でない職業の人の中で、あなたは最もタフだわ、と言っているのですね。
実際の話としては、古生物学者でなおかつすごいスポーツマンという人もいるでしょうから、そこにせめて in the world がついていれば、「世界で最もタフな古生物学者」となって、それはそれで名誉なことかもしれません(笑)。が、レイチェルは the toughest palaeontologist I know と言っています。
私の知ってる古生物学者の中で最高にタフ、という意味になるのですが、元彼のロスが古生物学者だったからと言って、古生物学者そのものに興味のなさそうなレイチェルが、ロス以外の古生物学者をたくさん知っているとも思えません。
もう少しありふれた職業名ならその職業の人をたくさん知っていることになり、その中で最高というのは褒め言葉になりますが、古生物学者はそんなにあちこちで遭遇する職業ではありませんね。
「私の知ってる中で最高にタフな古生物学者」と言っても、レイチェルは古生物学者をロスしか知らないので、それでは全然褒め言葉になっていない、ということです。
guy ではなく、palaeontologist と限定した上、さらに、I know 「私の知ってる」とさらに範囲を狭めた結果、比較する相手がいない状態で最高にタフだと言っていることになるのですね。
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二人のうち一人はエミリーの元彼なので、ロスは闘志を燃やしています。
ロス: Well, you should've seen the guy that she used to go out with. I mean, he's like "Joe Rugby."! (そうだな、彼女が以前に付き合っていた男を君らも見るべきだったね。ほら、彼は「ジョー・ラグビー」(みたいな感じ)なんだよ。)
フィービー: You're kidding! And he plays rugby? That's so funny! (Realizes) Oh, I see. You did that. All right. (冗談でしょ! それでその彼はラグビーをやってるの? それってすごく面白い! [気づいて] あぁ、わかった。そういう意味で言ったのね。わかったわ。)
ロス: Anyway, she thought the very idea of me playing rugby with him was like hilarious. So I'm gonna show her how tough I really am. (とにかく、僕が彼とラグビーをするっていう(まさに)その考えが、笑っちゃうようなことだって彼女は思ってたんだ。だから、僕は僕が本当にどれほどタフかってことを彼女に見せるつもりだよ。)
レイチェル: (starts laughing, Ross stares at her) I'm sorry. I'm sorry. You're right, you are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. ([レイチェルは、フフフ…と笑い始める。ロスはレイチェルをじっと見る] ごめんなさい、ごめんなさい。あなたの言う通りよ、あなたはタフな男だわ。あなたは私が知ってる(中で)最もタフな古生物学者よ。)
エミリーの元彼はがっしりした体格だったので、ロスは彼のことを Joe Rugby と表現しています。
典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 でも説明しましたが、Joe というのは「典型的なアメリカ人男性」を表す名前です。
今回の彼はイギリス人ですが、男性によくある名前である Joe を使って、「ミスター・ラグビー」「ラグビー太郎(?)」みたいに、いかにもラグビーやってます!みたいな男なんだよ、と表現しているわけですね。
フィービーがそれを聞いて笑っていますが、フィービーは彼が「ジョー・ラグビー」という名前、つまり名字がラグビーさんだと思って、「ジョー・ラグビーって人が実際にラグビーをやってるの? 面白い!」と喜んでいます。
しばらくしてから、それが本当の名前でないと気づいていますね。
アメリカでは典型的な男性名として Joe を使うことが多いので、それに気づかず本当の名前だと思った、というのは、いくらフィービーがトンチンカンなことを言う人であっても、ボケとしてちょっと無理があるような気もしますが、日本人の場合だと、本当にそれが彼の名前だと思ってしまう可能性は大いにあります。
エミリーに「ロスがラグビーですって?」みたいに笑われたのをロスはずっと気にしているようで、僕がタフなところを見せてやると意気込んでいます。
その後のレイチェルのセリフが面白いですね。
タフだと言ったロスを笑った後、You are a tough guy. You're the toughest palaeontologist I know. と言っています。
最初のセリフは、「あなたはタフな男だわ」でいいのですが、その次が、「私の知っている(中で)最もタフな古生物学者」になっています。
You're the toughest guy in the world とか、You're the toughest guy I've ever seen とか、You're the toughest guy I know とかなら、「世界で最もタフな男」「私が今まで出会った最もタフな男」「私の知ってる最もタフな男」となり、彼のタフさを認めたセリフになるのですが、実際にレイチェルが言ったのは、the toughest guy ではなく、the toughest palaeontologist 「最もタフな古生物学者」。
レイチェルの中では、古生物学者とスポーツマンというものが結びついていないでしょうから、そういうあまりスポーツが得意でない職業の人の中で、あなたは最もタフだわ、と言っているのですね。
実際の話としては、古生物学者でなおかつすごいスポーツマンという人もいるでしょうから、そこにせめて in the world がついていれば、「世界で最もタフな古生物学者」となって、それはそれで名誉なことかもしれません(笑)。が、レイチェルは the toughest palaeontologist I know と言っています。
私の知ってる古生物学者の中で最高にタフ、という意味になるのですが、元彼のロスが古生物学者だったからと言って、古生物学者そのものに興味のなさそうなレイチェルが、ロス以外の古生物学者をたくさん知っているとも思えません。
もう少しありふれた職業名ならその職業の人をたくさん知っていることになり、その中で最高というのは褒め言葉になりますが、古生物学者はそんなにあちこちで遭遇する職業ではありませんね。
「私の知ってる中で最高にタフな古生物学者」と言っても、レイチェルは古生物学者をロスしか知らないので、それでは全然褒め言葉になっていない、ということです。
guy ではなく、palaeontologist と限定した上、さらに、I know 「私の知ってる」とさらに範囲を狭めた結果、比較する相手がいない状態で最高にタフだと言っていることになるのですね。
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2010年02月02日
まさにこのこと トークアバウト フレンズ4-15その3
レイチェルと一緒に行ったネイルのお店で、ジャニス(!)と再会してしまったチャンドラー。
またジャニスの勢いに押されてデートしてしまったのですが、帰りに寄ったセントラルパークでジャニスに別れを告げようとします。
チャンドラー: (laughs) Okay, we have to talk. I'm just getting out of a very serious relationship. ([ジャニスの例の笑い声を受けて笑って] よし、俺たちは話をしなきゃ。俺はものすごく真剣な(男女)関係から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなんだよ。)
ジャニス: I know. And I'm just getting out of a marriage. I mean, talk about "meant to be." (わかってるわ。そして私は結婚[婚姻関係]から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなの。つまり、まさに「運命づけられてる」っていうのはこのことね。)
チャンドラー: Right. But I just think that this is happening too soon. (そうだね。でもこんなこと(君との関係を始めること)はあまりにも早すぎると思うんだけど。)
ジャニス: Oh, too soon, too schmoon! Face it, honey, I am not letting you get away this time. (あぁ、トゥー・スーン、トゥー・シュムーンね! 現実を見て[現実から目を背けないで]、ハニー。今度はあなたを逃がしはしないわよ。)
We have to talk. は誰かと込み入った話を落ち着いてしたい時の決まり文句ですね。
「君に聞いて欲しい話がある、じっくり話し合いたいことがある」というようなニュアンスです。
チャンドラーもジャニスも、I'm just getting out of a... という同じフレーズを使って、「自分はちょうどあることから抜け出ようとしているところ」だと言っています。
チャンドラーの a very serious relationship とは、フレンズ4-13 で別れてしまったキャシーとの関係ですね。
ジャニスは、マットレス・キングの社長さんと結婚していて、一時期そのダンナさんと離婚しそうになっていた時期がありました。ちょうどその頃、チャンドラーに再会し、しばらく付き合っていたのですが、ジャニスはやはりそのダンナさんのことが忘れられず、フレンズ3-8 で、ジャニスはその社長さんの方を選ぶことに決めた、という話になっていました。
このエピソードの最初の方で、再会したモニカに「どうしてた?」と聞かれ、ジャニスは "Oh, well, I’m divorced." と答えていましたので、結局、そのダンナさんとも離婚してしまったようですね。
俺は真剣な関係を終えたばかりだから、とても次の関係を始めようという気持ちにはならない、とチャンドラーは言っているのですが、ジャニスはそれを受けて、「私だって結婚という、ある意味、もっと真剣な関係を終えたばかりなのよ」と言っています。
真剣な関係が終わったばかりなのは、何もあなただけじゃないわ、私だってそうなのよ、ということです。
talk about "meant to be." について。
talk about は「…について話す」ということですが、このように、Talk about...(!) として使われると、「まさに・実に・すごい…である」「…とはまさにこのことである」というような意味になります。
強調する言い方なので、語尾に感嘆符がつくことが多いです。
(be) meant to be は「…であるように運命づけられている」。
隠れた主語の神が前面に出てくる フレンズ3-16その13 でも触れたのですが、マーク・ピーターセンさんの 続・日本人の英語 (岩波新書) の、p.8 「小指に結んだ赤い糸」で、You were meant for me. というフレーズについての説明があり、そこに、meant についての興味深い解説があります。
以下、一部引用させていただきますと、
p.10 隠れた主語は「神」
"were meant for" という英語は、受動態である。ということは、能動態の "meant for (mean for の過去形)もあるはずである。それに、その主語もどこかにあるはずである。つまり、
Who meant you for me? という問題になる。
p.11 "mean" の受動態の多くの場合、その「つもり」をもつ、背景にある主語は「運命」、あるいは、もっと厳密に言えば「造物主」である。「神」である。
つまり、mean の主語は「神」である、ということで、ジャニスは、「神様によって運命づけられてる、っていうのはまさにこのことね」と言っているのですね。
二人ともちょうどシリアスな関係が終わったばかりの状態で出会った、二人がこうして出会ったのは神の思し召しなのよ、二人はフリーになって再び出会う運命だったのよ、と言いたいわけです。
ジャニスを拒みたい(笑)チャンドラーは、関係が終わったばかりだから、今はそんな気になれない、という理由に使おうとするのですが、ジャニスにしてみれば、「何のしがらみもなく堂々と付き合えるんだから却って好都合よ、二人が再び恋人に戻れるように、神様が二人の前の関係を終わらせるようにしてくれたのよ」と言っているということです。
このことが起こるのは、つまり、こんな風に別れた直後に誰かとまた関係を始めるのは、too soon 「早すぎる」とチャンドラーは言っています。
その too soon という言葉を聞いて、ジャニスは、too soon, too schmoon と返しています。
フレンズ3-19その5 で、
レイチェル: It's not very fair to you. (あなたにとってはあまりフェアじゃないわよね。)
マーク: Ahh! Fair, shmair. (あー! フェアー・シュメアーだよ。)
というやり取りがありましたが、この schmoon というのは、その shmair と同じような使い方だと思います。
その記事のコメント欄で教えていただいたのですが、イディッシュ語(アメリカなどの国々でユダヤ人が使う言語)は、sh- や sch- で始まる単語が多く、shm- や、schm- をつけた言葉を直後に繰り返すことで、やや否定的なニュアンスを出す、という使い方があるようです。
ここでも、too soon と言ったチャンドラーに、「何が too soon よ、ばかばかしいわ」のような否定的なニュアンスで、too soon, too schmoon と言ったのですね。
一種の言葉遊びのような感覚で、「しかし…」「しかしも、かかしもない!」みたいに返すのと似ている気がします。
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またジャニスの勢いに押されてデートしてしまったのですが、帰りに寄ったセントラルパークでジャニスに別れを告げようとします。
チャンドラー: (laughs) Okay, we have to talk. I'm just getting out of a very serious relationship. ([ジャニスの例の笑い声を受けて笑って] よし、俺たちは話をしなきゃ。俺はものすごく真剣な(男女)関係から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなんだよ。)
ジャニス: I know. And I'm just getting out of a marriage. I mean, talk about "meant to be." (わかってるわ。そして私は結婚[婚姻関係]から抜け出そうとしてる[を忘れようとしてる]ところなの。つまり、まさに「運命づけられてる」っていうのはこのことね。)
チャンドラー: Right. But I just think that this is happening too soon. (そうだね。でもこんなこと(君との関係を始めること)はあまりにも早すぎると思うんだけど。)
ジャニス: Oh, too soon, too schmoon! Face it, honey, I am not letting you get away this time. (あぁ、トゥー・スーン、トゥー・シュムーンね! 現実を見て[現実から目を背けないで]、ハニー。今度はあなたを逃がしはしないわよ。)
We have to talk. は誰かと込み入った話を落ち着いてしたい時の決まり文句ですね。
「君に聞いて欲しい話がある、じっくり話し合いたいことがある」というようなニュアンスです。
チャンドラーもジャニスも、I'm just getting out of a... という同じフレーズを使って、「自分はちょうどあることから抜け出ようとしているところ」だと言っています。
チャンドラーの a very serious relationship とは、フレンズ4-13 で別れてしまったキャシーとの関係ですね。
ジャニスは、マットレス・キングの社長さんと結婚していて、一時期そのダンナさんと離婚しそうになっていた時期がありました。ちょうどその頃、チャンドラーに再会し、しばらく付き合っていたのですが、ジャニスはやはりそのダンナさんのことが忘れられず、フレンズ3-8 で、ジャニスはその社長さんの方を選ぶことに決めた、という話になっていました。
このエピソードの最初の方で、再会したモニカに「どうしてた?」と聞かれ、ジャニスは "Oh, well, I’m divorced." と答えていましたので、結局、そのダンナさんとも離婚してしまったようですね。
俺は真剣な関係を終えたばかりだから、とても次の関係を始めようという気持ちにはならない、とチャンドラーは言っているのですが、ジャニスはそれを受けて、「私だって結婚という、ある意味、もっと真剣な関係を終えたばかりなのよ」と言っています。
真剣な関係が終わったばかりなのは、何もあなただけじゃないわ、私だってそうなのよ、ということです。
talk about "meant to be." について。
talk about は「…について話す」ということですが、このように、Talk about...(!) として使われると、「まさに・実に・すごい…である」「…とはまさにこのことである」というような意味になります。
強調する言い方なので、語尾に感嘆符がつくことが多いです。
(be) meant to be は「…であるように運命づけられている」。
隠れた主語の神が前面に出てくる フレンズ3-16その13 でも触れたのですが、マーク・ピーターセンさんの 続・日本人の英語 (岩波新書) の、p.8 「小指に結んだ赤い糸」で、You were meant for me. というフレーズについての説明があり、そこに、meant についての興味深い解説があります。
以下、一部引用させていただきますと、
p.10 隠れた主語は「神」
"were meant for" という英語は、受動態である。ということは、能動態の "meant for (mean for の過去形)もあるはずである。それに、その主語もどこかにあるはずである。つまり、
Who meant you for me? という問題になる。
p.11 "mean" の受動態の多くの場合、その「つもり」をもつ、背景にある主語は「運命」、あるいは、もっと厳密に言えば「造物主」である。「神」である。
つまり、mean の主語は「神」である、ということで、ジャニスは、「神様によって運命づけられてる、っていうのはまさにこのことね」と言っているのですね。
二人ともちょうどシリアスな関係が終わったばかりの状態で出会った、二人がこうして出会ったのは神の思し召しなのよ、二人はフリーになって再び出会う運命だったのよ、と言いたいわけです。
ジャニスを拒みたい(笑)チャンドラーは、関係が終わったばかりだから、今はそんな気になれない、という理由に使おうとするのですが、ジャニスにしてみれば、「何のしがらみもなく堂々と付き合えるんだから却って好都合よ、二人が再び恋人に戻れるように、神様が二人の前の関係を終わらせるようにしてくれたのよ」と言っているということです。
このことが起こるのは、つまり、こんな風に別れた直後に誰かとまた関係を始めるのは、too soon 「早すぎる」とチャンドラーは言っています。
その too soon という言葉を聞いて、ジャニスは、too soon, too schmoon と返しています。
フレンズ3-19その5 で、
レイチェル: It's not very fair to you. (あなたにとってはあまりフェアじゃないわよね。)
マーク: Ahh! Fair, shmair. (あー! フェアー・シュメアーだよ。)
というやり取りがありましたが、この schmoon というのは、その shmair と同じような使い方だと思います。
その記事のコメント欄で教えていただいたのですが、イディッシュ語(アメリカなどの国々でユダヤ人が使う言語)は、sh- や sch- で始まる単語が多く、shm- や、schm- をつけた言葉を直後に繰り返すことで、やや否定的なニュアンスを出す、という使い方があるようです。
ここでも、too soon と言ったチャンドラーに、「何が too soon よ、ばかばかしいわ」のような否定的なニュアンスで、too soon, too schmoon と言ったのですね。
一種の言葉遊びのような感覚で、「しかし…」「しかしも、かかしもない!」みたいに返すのと似ている気がします。
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