2010年03月30日

あなたの愚痴にはうんざり フレンズ4-19その1

シーズン4 第19話
The One with All the Haste (ロスのプロポーズ)
原題は「全く急ぎの話」

賭けに負けたため、男性陣と女性陣は部屋を交換しました。(フレンズ4-12)
土曜日の朝早くから、隣のアパートの男性が大声で歌を歌っているのが聞こえて、レイチェルはすっかりキレてしまいます。
レイチェル: I hate this apartment! I hate the color of these walls! I hate the fact that this place still smells like bird! I hate that singing guy! (このアパート(の部屋)、大嫌い! この壁の色も大嫌い! この場所はまだ鳥みたいな臭いがするってことも大嫌い! あの歌う男も大嫌い!)
ジョーイ: Are you kidding? I love that guy! (Starts singing) Morning's here! Morning is here.... (冗談だろ? あの人大好き! [歌い始める] ♪朝が来たー 朝が来たー♪)
レイチェル: Stop it! I will kill you. I hate the fact that my room is so small. (やめて! 殺すわよ。私の部屋がとても狭いってのも大嫌いよ。)
モニカ: Hey, I have all the space I need. Just do what I did. (ねぇ、私には必要なスペースが十分あるわ。私がしたことをただあなたもしなさいよ。)
レイチェル: Monica, you don't even have a bed. You sleep in a ball on the floor! (モニカ、あなたはベッドさえないじゃない。あなたは床で丸まって寝てるのよ!)
モニカ: Y'know what? I am really tired of your bellyaching, okay? I've worked really hard at making this a nice place for us to live. (ねえ。私はほんとにあなたの愚痴にはうんざりよ、いい? この場所を、私たちが住むのに快適な場所にするのに、私は本当に一生懸命働いたのに。)
レイチェル: I know. I'm so sorry. I'm sorry, okay? (そうよね。本当にごめんなさい。ごめんなさい。ね?)
ジョーイ: See, this is a great apartment! (なあ、ここは素敵な部屋だよ!)
モニカ: Shut up! This place is a hole! (黙れ! この場所は(穴みたいに)ひどい場所よ!)

隣の男性の歌声にキレたレイチェルは、男性陣と交換した今のこの部屋がどんなに嫌いかということを次々と挙げていきます。
「まだ鳥の臭いがする」というのは、ジョーイたちがこの部屋でニワトリとアヒルを飼っていたからですね。

「あの歌う男も嫌い!」と叫ぶレイチェルに、「うそだろ? 俺はあの人大好きだよ」と言って、彼が歌っている歌をジョーイも真似して歌ってみせます。
この Morning's here という歌ですが、どうやらチャック・マンジョーネの Feel So Good のメロディーに乗せて歌っているようですね。
Feel So Good はボーカルなしの楽器演奏のみの曲なので、そのメロディーに適当な歌詞を付けているということでしょう。

フィール・ソー・グッド (チャック・マンジョーネ)
フィール・ソー・グッド

Amazon では、「試聴用サンプル」で曲を視聴することができます。
興味のある方は、あの男性が高らかに歌う ♪ Morning's here ♪ のメロディーと同じであることを確認してみて下さい。

チャック・マンジョーネは、フレンズ3-25その6 のセリフに登場しました。
フィービーがパパだと思った写真の人は、チャック・マンジョーネだった、というセリフでしたね。

部屋も狭いと文句を言うレイチェルに、モニカは「レイチェルも私の真似をしなさい」と言っています。
You sleep in a ball on the floor! ですが、「床のボール(球)の中で眠る」というのは意味不明なので、これは恐らく、「床の上で、球のような形になって丸まって眠る」ということだろうと思います。
女の子なのでたくさんの服を入れるための衣装ダンスなどを入れてしまうと、ベッドも入らないのでしょうね。
だから床に寝ているのでしょうが、ベッドを入れなくてもまだ狭くて、床の上でも丸まって寝ないといけないほどの状態じゃない!とレイチェルは言いたいのだろうと思います。
「床の上で寝ている」だけではなく「床の上で丸くなって寝ている」と表現することで、さらにその場所の狭さを強調しているのだろうと思います。

文句ばかり言うレイチェルに、今度はモニカがキレます。
bellyache は belly 「腹」 ache 「痛み」で、元々は「腹痛」という意味。
このように動詞として使うと、「くどくど・しつこく・しきりに愚痴・不平・不満を言う」という意味になります。
あなたはそうやって文句ばかり言ってるけど、この部屋を住みやすくするために掃除したりして頑張ったのは私なのよ、とモニカは怒っているのですね。
確かにそうだったと気づいたレイチェルは素直に謝ります。
仲直りした二人を見て、「そうだろ、この部屋はそんなに悪くないよ、いい部屋だよな!」みたいに言うジョーイですが、モニカは、この部屋は a hole だと返します。
hole はご存知「穴」ですが、「(穴のように)小さくて狭くてひどい場所」という意味もあります。
hole には「小動物の住まいである巣穴」という意味がありますので、そこからの連想なのでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hole :
7. UNPLEASANT PLACE (informal) a place for living in, working in etc. that is dirty, small, or in bad condition.

つまり、「不快な場所。そこに住んだりそこで働いたりする場所が、汚い、小さい、または悪い状態である」

やはりモニカも不満だらけらしく、「あんたにそんなこと言われたくないわ! やっぱりこの部屋は最低よ!」と言いたいのですね。


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posted by Rach at 07:36| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

名無しの男クリント フレンズ4-18その6

ジョーイとチャンドラーは、フィービーのお腹の子供に自分の名前をつけてもらおうと、フィービーにアピールしますが、その際に、ジョーイは「チャンドラーなんてばかげた名前だ」と言ってしまい、チャンドラーはまだそのことを気にしています。
ジョーイ: Dude, I am sorry about what I said. (なあ、あんなこと言ってごめんよ[俺が言ったことについては、悪かったと思ってる]。)
チャンドラー: Nope, nope, you're right. It is a ridiculous name! (いや、いや、お前は正しいよ。ばかげた名前だよ!)
ジョーイ: It's not that bad. (そんなに(お前が言うほど)ひどくないよ。)
チャンドラー: Yes, it is! From now on, I have no first name. (いや、ひどいよ! 今から、俺は名前(ファーストネーム)のない人間になる。)
ジョーイ: So, you're just Bing? (それじゃあ、お前はただのビング?)
チャンドラー: I have no name. (姓名[名字も名前も]なしだ。)
フィービー: All right, so, what are we supposed to call you? (いいわ。それじゃあ、私たちはあなたを何て呼ぶことになるのかしら?)
チャンドラー: Okay uh, for now, temporarily, you can call me... Clint. (よし、うーんと、今から、一時的に、俺をこう呼んでくれたらいいよ… クリントだ。)
ジョーイ: No way are you cool enough to pull off "Clint." (お前は全然、クリントって柄(がら)じゃないよ[クリントって名前にふさわしいほどにかっこ良くないよ]。)
チャンドラー: Okay, so what name am I cool enough to pull off? (よし。それじゃあ、俺がそれに十分ふさわしい名前は何だ?)
フィービー: Umm, Gene. (うーんと、ジーン。)
チャンドラー: It's Clint. It's Clint! (He heads for his bedroom.) (クリントだ。クリントだ! [チャンドラーは自分の寝室に向かう])
ジョーイ: See you later, Gene. (また後で、ジーン。)
フィービー: Bye, Gene. (じゃあね、ジーン。)
チャンドラー: It's Clint! Clint! (クリントだ! クリント!)
ジョーイ: What's up with Gene? (ジーンは(一体)どうしたんだ?)

チャンドラーという名前をジョーイにバカにされたチャンドラーは、もう俺はファーストネーム無しになる!と言っています。
それじゃあ、ただのビングになるのか?と言われて、それもいやだと思ったチャンドラーは、姓名共に無しの、全くの名無しになる!と宣言しています。
日本語では、ファミリーネームは、「名字・苗字(みょうじ)」と言いますが、ファーストネームの方は「名前」と言うので、「名前」という日本語だと、ファーストネームだけなのか、姓名両方なのかがわかりにくいですね。
今回のように、first name と name の違いを出すことが必要な場合は、特にややこしいです。

「名前無し、名無し」になる!と言われても、何かしらの呼び名がないとフレンズたちも困ってしまうので、何て呼んだらいいのかしら、何て呼ぶことになるかしら?とフィービーは尋ねています。
チャンドラーはしばらく考えた後、クリント(Clint)という名前を挙げていますね。

クリントという名前の響きがかっこいいからその名前を出した、という感じもするのですが、実は、「名無しの男」→「クリント」という流れは、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)の映画での役柄から来たもののようです。

Wikipedia 英語版: Clint Eastwood
ウィキペディアの最初の部分に以下の説明があります。
he went on to star as the Man With No Name in the Dollars trilogy of Spaghetti Westerns
つまり、「マカロニ・ウエスタン(イタリアで作られた西部劇)の「ダラーズ[ドル]三部作」での「名前のない男[名無しの男]」としてクリントはスターになった」

Dollars trilogy とは、The Man with No Name Trilogy とも呼ばれている映画三部作のことで、以下の3作品を指します。

A Fistful of Dollars (邦題:荒野の用心棒)
For a Few Dollars More (邦題:夕陽のガンマン)
The Good, the Bad and the Ugly (邦題:続・夕陽のガンマン/地獄の決斗)

イタリア人のセルジオ・レオーネ(Sergio Leone)監督により作られた、クリント・イーストウッド主演の西部劇です。
この映画をきっかけに、マカロニ・ウエスタンというジャンルが人気になるのですね。
このようにイタリアで作られた西部劇を日本語では「マカロニ・ウエスタン」と呼んでいますが、英語ではそれを Spaghetti Westerns (スパゲティ・ウエスタンズ)と呼んでいるのも興味深いところです。

はっきりと「三部作」として作られたものではないようですが、その三作では、クリント・イーストウッドが名無しの寡黙なキャラとして登場しているので、シリーズものとして捉えられているようです。
3つのうち、2つのタイトルに、Dollars という単語が入っているので、Dollars trilogy と呼ばれているようですね。

その「名無しの男」については、詳しくは以下で。
Wikipedia 英語版: Man with No Name
そのウィキペディアの Name という項目に詳しく書いてあるのですが、クリント演じる「名無しの男」は、三部作それぞれの映画の中で、それぞれ別のニックネームで呼ばれています。
(1作目は Joe (ジョー)、2作目は Manco (モンコ)、 3作目は Blondie (ブロンディー)。)
でもそれはあくまでも「あだ名、呼び名」であって、彼の本当の名前ではない、という設定だそうです。

Wikipedia 日本語版: 続・夕陽のガンマン
の「概要」という項目にも、「「名無し」役は三つの仇名で呼ばれる」「三作とも単なる仇名である」という記述があります。

ですから、チャンドラーが、「俺は名無しの男になる」→「クリントと呼んでくれ」と言ったのは、この有名な映画三部作で、クリント・イーストウッドが、the Man With No Name という役柄を演じていたことが出典であるのは恐らく間違いないでしょう。

「俺をクリントと呼んでくれ」と言うチャンドラーに、ジョーイは、No way are you cool enough to pull off "Clint." と言っています。
no way は「決して…ない」という強い否定です。No way! と単独で使うと、「とんでもない! 絶対だめだ! いやだ!」という意味になりますよね。
No way are you cool enough... という文章で、are you と倒置になっているのは、「否定語が文頭に来た場合は倒置(否定語+V+S)になる」という文法事項に則ったもの。

pull off は、「(難しいこと・困難なことを)見事に・うまく・首尾よくやってのける、成功させる」という意味があります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pull off (phrasal verb)
1. pull something off / pull off something (informal) to succeed in doing something difficult
例) The Huskies pulled off a win in Saturday's game.

つまり、「何か難しいことに成功すること」。例文は、「ザ・ハスキーズは、土曜日の試合に見事に勝利した。」

ですから、you are cool enough to pull off "Clint" は「クリントという名前を見事にこなすのに十分なほどかっこいい」となるので、それを no way で完全否定したジョーイのセリフは、「お前はクリントって名前にふさわしいほどかっこよくない、クリントって柄(がら)じゃないよ」と言っているのですね。

じゃあ、どんな名前ならふさわしいんだ?と返すチャンドラーに、フィービーは Gene という名前を出します。
Gene と言えば、「雨に唄えば」(1952)の Gene Kelly (ジーン・ケリー)や、「フレンチ・コネクション」「ポセイドン・アドベンチャー」などの Gene Hackman (ジーン・ハックマン)などがいますよね。

名前の持つイメージ(どういう名前がかっこ良くて、どういう名前がダサいか)は、ノンネイティブにとってはわかりにくいところです。
この場合も、クリント・イーストウッドのようなかっこいいイメージの「クリント」に比べて、それよりはかっこよくない感じの名前として「ジーン」という名前を挙げた、という可能性もありますが(全世界のジーンさま、お許しを)、いろいろ調べてみて、これも、クリントつながりの名前なのかなぁ?という気もしてきました。

英語の解釈から離れて、ただの趣味の世界に入ってしまいますが、「クリント」から「ジーン」という名前に繋がった経緯を、私なりに考えてみましたので、それを以下に説明しておきます。(自信はありませんが、一つの仮説として。)

上に名前が出たジーン・ハックマンですが、1992年のクリント・イーストウッド監督の映画「許されざる者」(原題:Unforgiven)で、主演のクリントと共演しています。
Wikipedia 日本語版: 許されざる者 (1992年の映画)

この映画はアカデミー賞の作品賞、監督賞を受賞し、ジーン・ハックマンは助演男優賞を受賞しています。

この映画で、ジーン・ハックマンは、悪役の保安官ビル・ダゲットを演じています。
その設定を考えると、「あなたはクリントっていうよりジーンよ」と言ったフィービーの頭の中には、この「許されざる者」の映画の配役のイメージがあったのでは?と思うのですね。
今回の フレンズ4-18 は、1998年4月に放映されたもので、1992年の「許されざる者」の後になりますから、その映画からの出典も十分考えられると思います。
つまりフィービーは、「あなたは主役のかっこいいクリント(・イーストウッド)じゃなくて、どっちかって言うと悪役のジーン(・ハックマン)の方が合ってるわ」と言いたかったのかなぁ、と。

ジーンと言われたのが気に入らないチャンドラーは、「クリントだ!」と頑張るのですが、ジョーイとフィービーは、もうジーンで決まりだ、とでも言うように、「じゃあね、ジーン」などと声を掛けているのが面白いです。
怒って寝室に入ってしまったチャンドラーを見て、「ジーンのやつ、一体どうしたんだ? 何怒ってんだ?」みたいに、まだ「ジーンねた」をしつこく引っ張っているのも楽しいですね。


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2010年03月26日

食事はその後で フレンズ4-18その5

ジョシュアのパパ(Mr. Burgin): So, have you kids eaten yet? (それで、君たちはもう食事をした?)
レイチェル: Well, we were going to do that after. I mean umm, next. (えーっと、私たちは後でそうする[食事する]つもりだったんです。つまり、その、次に。)
ジョシュアのパパ: Well, we're starving. Why don't we all go get something to eat? (そうか、私たちも腹ペコなんだよ。みんなで何か食べに行かないか?)
レイチェル: Oh, yeah, well.... Yeah, no use wasting this baby just lyin' around the house. (あぁ、そうですね、ええ、そうですわ。ただ家で寝転がっていて、このベイビーを無駄にするなんて、もったいないですよね。)
ジョシュアのパパ: So.... We'll go eat. (それじゃあ…食事に行こう。)
レイチェル: Yes. (はい。)
ジョシュアのパパ: You'll wear that. We'll be eating and, of course, you'll be wearing that. (君はそれを着るんだよ。私たちは食事をしている間、もちろん、君はそれを着ているんだ。)

ジョシュアを誘うために着ていたセクシーな服(下着 or ネグリジェ)を、ミラノで流行っている最先端のドレスだと説明したレイチェル。
ジョシュアのパパに、「君たち二人はもう食事は済ませたのか?」と尋ねられた時の、レイチェルの返事が面白いです。
We were going to do that after. と言って、慌てて next と訂正していますね。
after は「後で」ということで、つまりは「何かをした後で食べる予定だった」ということ。
実際に、両親が帰ってくるまでは、食事は後にして先にエッチをしようという予定だったので、ついそのことをポロッと言ってしまったのですね。
「(何かの)後で食べる予定だった」という意味で after という言葉を使ってしまうと、食事の前にすべきことがあった、食べる前に何か別のことをしようとしていたことがわかります。
そして何しろレイチェルがそういうセクシーな格好をしているわけですから、何をしようとしていたかもおのずと想像されてしまいますね。
それで、やばっ!と思ったレイチェルは、after を慌てて訂正し、next 「次に」、つまり、「今から、これから」食べようとしていたところなんです、と言い直したのですね。

実際に「エッチをする」というような言葉は一切使っていないけれど、その after の一語だけで観客は笑えてしまうわけです。
その面白さを英語のセリフから直接感じ取っていただければと思います。

We're starving. は「お腹が減った、腹ぺこだ」という意味。
starve は「餓死する、飢え死にする」「飢える」という自動詞で、このように現在進行形で「ものすごくお腹が減っている、腹ぺこである」という意味でよく使われます。
Why don't we...? は「…しないか? …しませんか?」と人を誘う、勧誘する時のお決まりフレーズですね。
go get something to eat は go (and/to) get something to eat で、「食べ物をゲットしに行く」。
文脈によっては、外で何か食べるものを買ってくる、という意味にもなりそうですが、この場合は、「外で食事しよう」という意味のようですね。eat out と同じニュアンスだと思います。

そう提案されて、レイチェルは言いよどみながらもそれに賛成しています。
this baby がどれを指すのかははっきりと仕草では示されていませんが、恐らくレイチェルの着ているセクシーな服のことでしょう。

no use doing は「…しても何もならない、役に立たない、無駄だ」。
waste は「浪費する、無駄にする」
lie around the house は「家でごろごろする、寝転がる」というようなニュアンス。
ですから、レイチェルのセリフは、「家でゴロゴロして、このベイビー(服)を浪費するなんて無駄ですものね」という感じになるでしょう。

lie around the house という表現は、「(エッチができずに)ただ家でぼーっと過ごす」というニュアンスに、「この下着を着て、ジョシュアと一緒に寝転がる」というニュアンスも含ませたものであるようにも思えます。
「家でゴロゴロするなんて、この服を浪費するだけで無駄なことだ」と言っているのですが、実際は彼とゴロゴロイチャイチャするために使おうと思っていた服がこの状況では使えないので、「どの道、この服は効果的には使えない」→「服を浪費するだけ」と表現したように思うのです。
「どうせ家で何をするでもなく時を過ごすだけですから外で食事もいいですわね」と返事しているように見えて、「このままじゃどうせジョシュアと寝転んでイチャつけないんだから、別に外出しても構わないわ」みたいなあきらめのセリフにもなっているように思えるということです。

ジョシュアのパパは終始ニコニコしていて、レイチェルのその姿がいたく気に入ったご様子。
外で食事する時も、君はその服を着るんだよ、と念押ししているのが面白いです。
will be eating は未来進行形で、その未来の時(この場合は外食している時)に、その動作が進行していることを示します。
外食中に、そこで私たちは食事をしていて、そしてもちろん君は、その服を着ているんだよ、という感じです。

ちなみに、ジョシュアのパパ役のジョン・ベネット・ペリーは、チャンドラー役マシュー・ペリーの実のお父さんだということを、フレンズ4-18その4 で解説しましたが、この最後のセリフ、You'll be wearing that. と言う時に、手を前に出す仕草とその表情が、何となくマシュー・ペリーに似ているような気がしました。(私だけ…?)


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2010年03月24日

「捨てる英語勉強法<リスニング編>」を読んで

井上大輔さんの「捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう」(三修社)を読みました。
そのご本で私の著書や私のこのブログのことをご紹介下さっている、ということで、三修社のご担当者の方が、私に本を送って下さいました。ありがとうございます!

アマゾンではこちら(↓)。
捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう
捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう

井上さんのご本の中で、拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 については、「英語字幕を出す順番」の話の中で、3人の著者のうちの1人として、例に挙げて下さっています。
また、アメリカンジョークのお話の中で、「『フレンズ』のアメリカンジョークを解説したブログ」として、拙ブログの URL を紹介していただきました。
大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

私個人の本やサイトを紹介して下さった以外にも、『フレンズ』というドラマのことが何度も何度も登場します。
そこも、『フレンズ』のセリフを解説したこういうブログを書いているブロガーとしては、とっても嬉しいところです。
井上さんのご本の p.115 に「海外ドラマリストアップ」としてドラマがいくつか紹介されていますが、その”1番目”に挙げられているのも『フレンズ』(!!)
井上さんによる解説には、「英語もわかりやすく、ドラマで英語を勉強したいと思っている人が最初に使うのにぴったり」とあります。
Totally! 「まったくその通り!」
そんな風に言っていただけると、フレンズに特化したブログを5年近く続けてきた甲斐もある、というものです。

p.95 にも、「海外ドラマを使って英語を勉強している人に人気の『フレンズ』の場合」という記述があります。
p.128 でも、『フレンズ』や『フルハウス』などのホームドラマをオススメされていて、
特殊な状況が舞台になっているドラマに比べ専門用語やスラングが少ない
日常用語が多いので、覚えた英語をそのまま普段の生活で使えるという利点
などがオススメの理由として挙げられています。

また、「知ってドラマを10倍楽しむ英語フレーズ」というコラムが各章の間に挿入されているのですが、そこに出てくるフレーズは、フレンズを使って学習している方にはお馴染みのものばかり。
受験英語時代には全く知らなかったフレーズ、でもフレンズで英語学習をするようになってからは何度も耳にしたフレーズが満載で、「あぁ、井上さんも、私と同じように海外ドラマで英語を学ばれたんだなぁ」ということがよく実感できます。

また、井上さんのご本を読んでいて共感できるなぁ、と思うのは、
p. 22 「資格試験の英語と話し言葉の英語は質的に異なります」という部分。
p. 23 資格試験で高得点も取って、かつネイティブの英語がわかるようになるためには、資格試験の英語とは別に、ナチュラルな英語を勉強する必要があるのです。

これについては全くその通りですね。
私も「TOEIC の点数を伸ばすにはどうすれば良いか?」と尋ねられたら、TOEIC という試験に特化した勉強をすべきだ、と答えます。

拙ブログでも、「TOEIC などの試験で高得点を取ることと、海外ドラマのセリフを理解することとは、ベクトルが違う」ということを自分でよく言っています。
シットコムを字幕なしで見てネイティブと同じように笑えるようになったのは、TOEIC で900点超えをしたからでも、満点を取れるようになったからでもないのです。
「海外ドラマを教材にして英語を学んできたから、海外ドラマの英語で笑えるようになった」というごく自然な流れなのですね。

p.86 では、「効率の良さを追求していると、詰め込み学習、単なる暗記になり、勉強がつまらなくなる」という話が書いてあります。
ではどうすればいいか? その答えとして井上さんは、

p.87 勉強を面白くするためには、意図的に寄り道をするムダの多い「詰まる」勉強法を行えばいいのです。そうすることで、英語学習が単なる暗記ではなく、ドラマを楽しみながら自然と身につけた英語を自分なりに整理していく知的冒険のプロセスに変わります。

「知的冒険」、いい言葉ですね。
私も、井上さんのおっしゃる「知的冒険のプロセス」を楽しんでいるつもりです。
私は元々、「いつまでに、TOEIC で何点取らないといけない!」というようなプレッシャーから英語を始めたわけではなく、ただ、「英語を理解したい、映画や海外ドラマを英語で普通に楽しめるようになりたい」という気持ちから始めただけでした。
ですから誰かに強制されなくても、「どうしてこの英語がこういう日本語になるんだろ?」と思っていろいろ調べたくなってしまうのですね。
私にとっては答えを見つける過程そのものが楽しい。だから、最終的に答えが見つからなくてもそれはあまり気にならないのです。
調べる過程で出会ったさまざまなことが自分の英語力を少しずつ高めてくれているのを身をもって感じているから、最終的に答えに到達できなくても、そこで不安になることはありません。

必要な知識だけを素早く身に付けることや、存在する答えに早く行きつくことだけを目標にするような風潮は日本ではいつまで経ってもなくならないようですが、私の中ではそういう考え方は、いつまでも「受験生の時のノリ」を引きずっているようで、あまりいい気持ちがしません。
大人になってから何かを学ぶ場合は、もっと学ぶプロセスを楽しめる気持ちを持って学んでいきたいと思うのですね。
私は本を読む時も、「本を読む」という行為そのものを楽しみたいので、速読などには全く興味がありません。
知識を素早く仕入れることが目標なのではなく、読書というひとときを楽しみながら、著者とじっくり対話したいと思うのです。
英語学習もそれと同じで、「使えるフレーズを短期間でできるだけたくさん覚える」という「暗記」には全く興味がありません。
ですから、私の英語学習には、「何かを暗記するための時間」というものがそもそも存在しません。
全く同じことを何度も繰り返すのは、私にとっては苦行なので、そういう行為は性に合わないのです。
私が提唱する「Rach流DVD学習法」では、「はしょる3段階」という、字幕や音声を切り換えながら3回見るという行為はありますが、それぞれの段階で得る情報が違うので、「全く同じ行為を繰り返す」のとは別物だ、という認識です。
必要だと思える段階をこなし、フレンズをシーズン1じっくり見てきたら、その中での頻出表現は自然に記憶に残っていくだろう、という学び方なのですね。

昨今のように、「就職・昇進のために英語の資格が必要」という風潮が強まれば強まるほど、それは受験生に与えられるプレッシャーと同じものになってしまい、プロセスを楽しむ余裕がなくなってしまう、英語という語学を学ぶ喜びそのものが失われてしまうようで、とても寂しい気がします。
自分の母国語以外の言葉で、他言語の人とコミュニケーションできるなんてとても素晴らしいことなのに、いつまでも「資格としての英語」という、受験英語のベクトルの延長上で英語が語られているようで、こんなことでは英語嫌いの日本人を増やすだけなのではないか、とも思えます。
現状では、「英語なんて話せなくてもいい、ただ、TOEIC の点数さえ上がれば」みたいなことを考えている人もたくさんいるのでは?と思えるほど、多くの人がその資格試験に翻弄されているような気がしますね。
「自分は英語学習を”楽しんでいる”余裕なんかない。ただ TOEIC の点数さえ上がってくれれば」と願っている方は、海外ドラマを使った英語学習は間違いなく「回り道」でしょう。

井上さんも、冒頭で以下のように書かれています。

p.12 「この本で紹介している方法は、短期間で結果が出るものではありません。
ドラマを使った勉強法は、楽しみながら勉強しているうちにだんだんと効果が現れるという、漢方的な勉強法です。
短期間での効率的な英語学習を目指す人にも、この本はお薦めできません。英語力を伸ばすプロセスを楽しみたいと考える人がこの本を読むようにしてください。

「漢方的」という表現は当たっているなぁ、と思います。

ずっと続く日本の「英語学習ブーム」のような流れの中で、いろいろな宣伝文句に踊らされずに学んで行こうとするならば、まずは、「どういう英語力をつけたいのか?」をはっきりさせておく必要があるでしょう。
「短期間で英語の資格を取りたい」のか、「海外ドラマや映画の英語が理解できるようになりたい」のかで、学習法は変わってきます。
受験勉強と同じで、資格試験が目標ならば、それに合った勉強をすべきです。
受験生の時も、マークシート試験しか受けない科目の場合は、記述問題の勉強をする必要などありませんでした。
それと同じことで、TOEIC なら、公式問題集や、TOEIC の傾向をよく研究してある問題集にたくさん取り組んで、問題を TOEIC のスピードに合わせてテンポ良く解いていくスキルを磨くのが、一番手っ取り早く確実な方法ですね。
そして、海外ドラマなどを理解したいというのであれば、実際に海外ドラマを見てみるしか方法はありません。
生きた英語であるセリフをたくさん浴びないことには、それを理解する感覚は身につかないからです。

自分が目指す英語力は何か?をまずはよく考えてから、人が示す学習法というものに取り組むようにしたいですね。
求めるものと違う方向性の学習法を選んでしまっては、時間とお金の無駄になってしまう恐れがあります。

井上さんは御著書で、入門編、初級編、中級編、上級編に分けて、海外ドラマを使って英語を学ぶ段階を説明して下さっています。
それは実際に、井上さんの本を読んでいただければ、と思います。

井上さんの本の帯にあるように、
映画やドラマの英語がちょっとわかったら、かっこよさそう!と思いつつも勉強には手をつけていない
というような方が、井上さんの「捨てる英語勉強法」を読んで、実際に海外ドラマを使った英語学習を始めて下されば嬉しいな、と思います。
そして、その中の何パーセントかの方が、私がイチオシしている「フレンズ」を選んで下されば、さらに嬉しいことだと思います。
少しでも多くの方が、「いやいや英語を学ばされている」のではなく、「自分から進んで英語を学ぶ」という楽しみに気づいて下さればいいな、と願っています。


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2010年03月23日

あのお金は食費だったのに フレンズ4-18その4

ジョシュアはレイチェルを自分の実家に連れてきます。
その実家が大邸宅だったのでレイチェルはびっくり。
ジョシュアの両親は旅行中のため不在のはずだったのですが、その両親が旅行を早く切り上げて帰ってきてしまいました。
それを知らないレイチェルは、セクシーなレースのネグリジェ(or 下着)で、ジョシュアを誘惑しようとソファに座っていたところを、ジョシュアの両親に目撃されてしまいます。
ジョシュア: Uhh, Rachel, my parents. (あー、レイチェル。僕の両親だ。)
レイチェル: Ohh! So nice to meet you. (She goes over and shakes their hands.) Hello. (まあ! お会いできて光栄です。[両親のところに行って、握手する] こんにちは。)
ジョシュアのパパ(Mr. Burgin): Hi. (やあ。)
レイチェル: Hello. (こんにちは。)
ジョシュアのママ(Mrs. Burgin): Hello. Well, Joshua, that $500 was for groceries. (こんにちは。ねぇ、ジョシュア、あの 500ドルは、食料品(や日用品)のためだったのに[食料品・日用品を買うために渡した 500ドルだったのに]。)
レイチェル: What? This, this? Oh, no, oh no, no-no-no, this is not... that's not, that's not what it is. See, see, okay, I work in fashion. See and, and, this is a real dress, actually. It's, it's, they're, they're wearing it in Milan. So part of my job is to wear the clothes and then I see how people respond. And then I report back to my superiors at Bloomingdale's. So.... And obviously, in uh, in-in this case, (She grabs a pen and paper) I am going to report back: "U.S.A. not ready." (何ですか? これ、これ[この服]ですか? あぁ、違う、違う違う違う違うんです。これは違う、そういうものじゃないんです。あの、私はファッション業界で働いているんです。それで、これは本物のドレスなんです、実際に。それは… ミラノの人はそれを着ているんです。それで、私の仕事は、その服を着て、それから人々がどのように反応するかを見ることなんです。その後、ブルーミングデールズの私の上司に報告するんです。それで… 明らかに、今回の場合は、[レイチェルは(そばの台に置いてあった)ペンと紙を掴んで] 私はこのように結果を報告します。「アメリカはまだ(このドレスを受け入れる)準備ができていない。」)

セクシーにジョシュアを誘おうとしていたところを両親に見られ、気まずい空気が流れます。
レイチェルが着ているのは、紫と黒のレースのランジェリー(下着)のように見えるのですが、ト書きには、a lace nightie 「レースのネグリジェ」と書いてあります。
ネグリジェなのか下着なのかはともかく、いずれにしろ、露出度の高い、限りなく下着に近い衣装です。

気まずいながらも、レイチェルは、ジョシュアの両親と挨拶を交わします。
ジョシュアのママのセリフ、That $500 was for groceries. は、短い文章ながら、なかなか辛辣ですね。
groceries は「食料品や日用品」。このように複数形で使います。
直訳すると、「あの 500ドルは、食料品(や日用品)のため[を買うため]だった」ということ。
自分たち両親が旅行で不在になるため、事前に渡しておいたあの 500ドルは食費だったのに、という感じです。
つまり、「食費に渡したはずの 500ドルをジョシュアは別のことに使ったのね」と言っているのですが、それは暗に、目の前で露出の多いセクシーな格好をしているレイチェルを指して、「ジョシュアはその 500ドルで、この女性を買ったのね」と言っていることになりますね。
ジョシュアのママはレイチェルのことを、売春婦(a hooker, a whore)だと思っているわけです。

そのママのセリフから、自分がそういう「お金で買われた女性」であると誤解されたことに気づいたレイチェルは、「この服からそう判断されたのかもしれませんが、これはそういう服ではなくて、これは本物のドレスなんですよ・・・」と必死に弁解する流れになります。

ママは「あの 500ドルは食費だったのに」としか言っていないのですが、それだけで、「食費に渡しておいた 500ドルなのに、あなたはそれをこの女性を買うのに使ってしまったのね」と言いたいことがわかる、そこがこのセリフのポイントですね。
「あなたはお金で女性を買ったのね」とダイレクトには言わないところがセリフとしてしゃれていると思うし、そういう遠回しなニュアンスを英語のまま理解することが、「英語のセリフを楽しむ」ということだと思うのです。
ママはそのセリフで、ジョシュアが女性をお金で買ったことを示唆し、それを聞いたレイチェルも瞬時にそのセリフの意味を理解して、なんとか誤解を解こうとしている、そのやり取りを楽しんでいただけたらと思います。

また、レイチェルの必死の言い訳も面白いですね。
this というのは自分の着ている下着のような服のことで、この衣装を見てママが誤解したことがわかったので、どうして自分はこういうものを着ているのかを説明します。
a real dress というのは、「本物のドレス」ということで、とてもドレスには見えないと思いますけど、これは立派なドレスなんです、と主張しているのですね。
Milan はイタリアのミラノですね。英語では「ミラーン」という感じの発音になります。
本当はジョシュアを誘惑するための服なのですが、自分は本当にファッション業界の人間であることを利用して、これは最先端のドレスで、ミラノでは実際にこのドレスを人々は着ているんです、などと嘘をでっちあげています。

そして、ファッション業界で働く人間として、私はこの服を着て人々の反応を見て、その結果を上司に報告するという仕事をしているんです、と説明しています。
今、その結果が出た、という感じで、レイチェルは近くにあったペンとメモを取り、上司にはこのように報告することにします、と言った後、声に出しながらメモを書きます。

"U.S.A. not ready." は、U.S.A. is not ready. ということで、「アメリカはまだ準備ができていない」。
ミラノでは受け入れられているけれど、アメリカではこれをまだドレスとしては認識してもらえず、売春婦か何かかと誤解されてしまう。だから、このドレスをアメリカに持ち込むのはまだ早い、という感じですね。
実際に、アメリカの人の前で着てみたところ、まだ受け入れられる段階ではない、という貴重な結果が出ましたわ、このことを上司に報告しますわね、と言って、その場をごまかした、ということです。

ちなみに、ジョシュアのパパである、Mr. Burgin を演じているジョン・ベネット・ペリー(John Bennett Perry)は、チャンドラー役マシュー・ペリーの実のお父さんです。
Wikipedia 英語版: John Bennett Perry
IMDb: John Bennett Perry

ウィキペディアによると、何度か息子のマシュー・ペリーと共演したことがあるようですね。
今回のフレンズのことも書いてあります。(同じシーンでご対面することがなかったのは残念でしたが…)

ジョシュアのママは露骨にいやな顔はしないまでも、上のセリフのようにレイチェルのことをよく思っていないことがわかりますが、ジョシュアのパパの方は、レイチェルのセクシーな姿を見て嬉しそうな顔をしています。
資産家のご主人という設定ながらも、レイチェルにニヤニヤしてしまうところが何だか可愛くて、チャンドラー役のマシュー・ペリーの実のお父さんだと言われればそうかもなと思えるような共通点も感じられる気がしました。


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2010年03月19日

三面記事の有名人と同名 フレンズ4-18その3

フィービーは今、弟フランク夫婦の代理母になっています。
代理母として、みごもっている三つ子ちゃんの一人の名前を考えて欲しいと言われ、どんな名前にしようか考えているところ。
フィービー: So, I decided I'm definitely going to go with either Joey or Chandler. (それで、絶対にジョーイかチャンドラーかのどちらかでいこうって決めたわ。)
ジョーイ: Oh! Oh-oh, you gotta pick Joey! I mean, name one famous person named Chandler. (ああ! あぁ、ジョーイを選ばなくちゃだめだよ! だって、チャンドラーって名前の有名人の名前を一人、挙げてみてよ。)
チャンドラー: Raymond Chandler. (レイモンド・チャンドラー。)
ジョーイ: Someone you didn't make up. (でっちあげじゃない誰かだよ。)
チャンドラー: Okay, there are no famous Joeys. Except for, huh, Joey Buttafucco. (それじゃあ、有名なジョーイって名前の人間もいないぞ。あー、ジョーイ・バタフッコを除いてはね。)
ジョーイ: Yeah, that guy really hurt us. (ああ、あいつのせいで、俺たちは本当に傷ついたんだ。)
フィービー: Well, how about a compromise then, okay? What if it's like y’know, Chan-no-ey? (そうねぇ、それなら、歩み寄るのはどう? 例えばこういうのだとどうかしら? チャン・ノウ・イーとか。)

フィービーは、お腹の子供の名前について、ジョーイかチャンドラーかのどちらかにする、と言っています。
go with を直訳すると「…と一緒に行く」ということで、ここでは「…(の線)で行く」という感覚ですね。
それを聞いたジョーイとチャンドラーの二人は、やはり自分の名前をつけてもらいたくて、お互いに相手の名前より自分の名前の方が良いことをアピールしようとします。

Name one famous person named Chandler. は、最初の name も、後ろの named も、どちらも動詞として使われていますね。
最初の name の方は「名前を挙げる」という意味。
後ろの named は「人に…という名前をつける、人を…と名づける」という他動詞の過去分詞形で、person named Chandler は「チャンドラーという名前をつけられた人」という意味になります。
つまり、「チャンドラーという名前をつけられた一人の有名な人の名前を挙げてみろ」→「チャンドラーという名前の有名人を一人挙げてみろ」ということです。
ジョーイは、「チャンドラーなんてつまらない名前だよ。有名人でそんな名前のやついるか?」と言いたいのですね。

そこですかさずチャンドラーは、得意気な顔で「レイモンド・チャンドラー」と答えます。
レイモンド・チャンドラーは有名なアメリカのハードボイルド作家ですね。
Wikipedia 日本語版: レイモンド・チャンドラー
レイモンド・チャンドラーの作品 The Long Goodbye は、清水俊二さんが翻訳された「長いお別れ」の他に、あの村上春樹さんが「ロング・グッドバイ」というタイトルで翻訳されたものもあります。
ですから、レイモンド・チャンドラーは、日本人の間でも有名な作家だと言えるでしょう。
ちなみに、1973年に The Long Goodbye (邦題:ロング・グッドバイ)のタイトルで映画化もされています。
主人公の探偵フィリップ・マーロウ役はエリオット・グールド。フレンズで、ロス&モニカのパパであるジャック・ゲラーを演じている俳優さんですよね。

チャンドラーという有名人を挙げろと言われて、その通り、超有名人を挙げたチャンドラーですが、その後のジョーイの返しが面白いです。
make up は「作り上げる」ですから、この場合は「(ないものを)でっち上げる」という感覚。
Someone you didn't make up. を直訳すると、「お前がでっちあげたのではない誰か(だよ)」ということで、つまり、「レイモンド・チャンドラーだなんて、適当な名前をでっちあげないで、ちゃんとした実在の人物の名前を挙げろよ」とジョーイは言いたいのですね。
このセリフから、ジョーイは、超有名作家である、レイモンド・チャンドラーの名前を知らないことがわかります。

レイモンドを知らないと話にならないので、今度はチャンドラーが、「じゃあ、お前のジョーイって名前の方はどうなんだよ? ジョーイって名前の有名人もいないじゃないか。…を除いてはね」と言って反撃しています。
Joeys は、「ジョーイという名前の人」を複数形にしたもの。

ジョーイなんて有名人は、ジョーイ・バタフッコしかいない、というチャンドラーに対して、ジョーイは、Yeah, that guy really hurt us. と残念そうな言い方をしています。
これも直訳すると、「そうだな、あの男は本当に俺たちを傷つけた」ということで、us は自分と同じジョーイという名前の人々を指しています。
hurt は自動詞だと「痛む」で、他動詞だと「…痛める、けがをさせる」「(評判・感情などを)傷つける」「損害を与える、害する」という意味になります。
今回の hurt us は、物理的、肉体的に傷つけるのではなくて、ジョーイという名前の人たちを精神的に傷つける、という感覚ですね。

チャンドラーの挙げたバタフッコという人物がどんな人が知らなくても、チャンドラーが「ジョーイって名前の有名人はバタフッコくらいしかいないじゃないか」「ああ、そいつのせいで、俺たちジョーイって名前の人間は心を痛めてるんだよ、迷惑をこうむってるんだよ、いやな思いをしてるんだよ」というやり取りから、同名であることが名誉であるような人物ではない、ということがわかります。

英語の解釈としては、「同じ名前であることを名誉なこととして自慢できないような、そういう名前の有名人がいる」ということがわかればそれで良いわけですが、せっかくなので、その人物がどういう人かをここで紹介しておきましょう。
フレンズのセリフで名前が出てきて、観客が「ああ、あの人」とピンと来るぐらいの有名人ですから、やはり、ウィキペディアにありました。
Wikipedia 英語版: Joey Buttafuoco

ウィキペディアの最初の説明部分を以下に引用させていただきます。

Joseph A. "Joey" Buttafuoco (born March 11, 1956) is an American auto mechanic who made headlines in 1992 for his affair with then-underage Amy Fisher (born August 21, 1974), who subsequently shot Joey's wife, Mary Jo Buttafuoco (born May 15, 1955), in the face.

生年月日は省略した上で訳しますと、
「ジョセフ・A (ジョーイ)・バタフッコは、アメリカ人自動車整備士で、1992年に、当時未成年だったエミリー・フィッシャーとの情事で新聞をにぎわせた人物。エイミーはジョーイと関係を持った後、ジョーイの妻であるメアリー・ジョー・バタフッコの顔を銃で撃った。」

つまり、そのジョーイ・バタフッコという人物は、エイミーという未成年と関係を持っていて、そのエイミーがジョーイの妻を拳銃で撃ったために新聞に大きく取り上げられ、有名人になってしまった、ということのようです。
ウィキペディアでは、Incident として、その衝撃的な事件の内容が書かれています。
まとめさせていただくと、
「妻のメアリーは顔を撃たれたにもかかわらず、自分を撃った人物が着ていたTシャツがどんなものであったかを証言した。そのシャツは、バタフッコが情事の相手であるエイミーにあげたプレゼントだったので、妻を撃った狙撃者はエイミーであることがわかった」
ということだそうです。

そういうセンセーショナルな事件のため、夫であったジョーイの名前は一躍有名になり、その事件の後も、テレビショウなどのメディアに何度も登場しているようです。
そういう事件の中心人物である人と同名、ということは、自分たちジョーイという名前の人間にとっては、あまり嬉しいことじゃないよ、同名の人として彼の名前が出るせいで、俺たちは傷つくんだよ、とジョーイは言いたいようですね。

上のウィキペディアの下にある、Categories というところには、American people of Italian descent 「イタリア系アメリカ人」という記載があります。
Joe という名前は、典型的なアメリカ人男性Joe フレンズ3-12その21 でも触れたようにアメリカでよくある名前ですが、これが、イタリア系の Joey になると人数が少なくなってしまい、有名人を探すのが難しくなってしまう、という感じなのでしょうか?
Joey という名前の有名人は他にもいそうな気がしますが、今回のセリフではジョーイが聞いたら嬉しくない名前を、チャンドラーがわざと挙げた、ということなのでしょうね。
日本でも人気のアメリカのシットコム「フルハウス」(Full House)では、男性メインキャラ3人のうちの1人のコメディアンは、Joey という名前で呼ばれていますよね。(彼の正式な名前は、ジョゼフ・アルヴィン・グラッドストーン(Joseph Alvin "Joey" Gladstone)。)

ジョーイとチャンドラーがお互いの名前をけなし合うので、それなら a compromise 「妥協、歩み寄り」をしたらどう?とフィービーは提案しています。
そこで出した案が、Chan-no-ey。
文字を見てわかるとおり、Chandler と、Joey の名前を半分ずつくっつけた名前です。
二つの名前のどちらか決められなくて、二つを合体させた名前を考える、というのは日本語のコメディーでもありそうな発想ですが、発音が、「チャン・ノウ・イー」みたいな感じで、なんだか中国系の人にありそうな名前に聞こえるのも楽しいところです。


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2010年03月17日

私は何の料理を作ってる? フレンズ4-18その2

今夜はジョシュアと初めて過ごす夜、ということで興奮気味のレイチェル。
レイチェル: I'm so exited! I've been waiting for this for months. I got my hair colored. I got new sheets. I'm making him a very fancy meal. (私、とってもワクワクしてるのよ! この時を何か月もずっと待っていたのよ。髪の毛も染めたし、シーツも新しくしたわ。彼のために豪華な食事も作ってるし。)
モニカ: Um-hmm. (ふーん。)
レイチェル: What am I making him by the way? (ところで、私は彼に何(の料理)を作っているのかしら?)
モニカ: Well, you're making him a frisee salad with goat cheese and pine nuts, wild rice, roasted asparagus and salmon en croute. (そうね、あなたは彼に、ゴートチーズ(ヤギ乳で作ったチーズ)と松の実を添えたフリゼイ(カーリー・エンダイブ)サラダ、ワイルドライス、ローストしたアスパラガスに、サーモンのパイ包み(パイ皮に包んで焼いたサーモン)を作っているところよ。)
レイチェル: I thought I was making him filet mignon. (私は彼にフィレミニヨン(フィレ肉のミニステーキ)を作るんだと思ってたのに。)
モニカ: Yeah, you were, but you decided to make salmon because you had some left over at the restaurant. And then you realized if you (Points at Rachel) bitched about it, then you (Points to herself) would stop cooking, and you (Points at Rachel) would have to make your famous baked potato and Diet Coke. (そうね。そのつもりだったわ。でもあなたはサーモンを作ることにしたのよ。レストランで(いくつか)残り物(のサーモン)があったからね。それでその時、思ったんだけど、もしあなたが [レイチェルを指差す] そのことで(料理をフィレからサーモンに変えたことで)文句を言うのなら、その時はあなたが [自分自身を指差す] 料理を作るのをやめるでしょうね。そしてあなたが [レイチェルを指差す] あなたのお得意の[ご自慢の]ベイクトポテトとダイエットコークを作らないといけないでしょうね。)
レイチェル: Wow, I really get crabby when I cook. (まあ。私は料理する時、随分、気難しくなるのねぇ。)

レイチェルはジョシュアとの初めての夜ということで、とても嬉しそう。
I've been waiting for this for months. は、現在完了進行形の「継続」で、何ヶ月もずーっと待っていた、待ち続けていた感が出ています。
I'm making him a very fancy meal. 「私は彼のために豪華な食事も作っている」と言うレイチェルですが、その後、キッチンで料理を作っているモニカに向かって、What am I making him by the way? 「ところで、私は彼に何を作っているのかしら?」と尋ねています。
このやり取りで、レイチェルの代わりにシェフであるモニカが、その a very fancy meal を作っていることがわかりますね。
手料理などほとんどしないレイチェルが、彼のために料理を作ってるなんておかしいなぁ、と思ったら、やっぱりこういうことだった、ということです。

「この料理は私が作ったのよ」とジョシュアに言うつもりのレイチェルは、私(レイチェル)が料理を作っている、という前提で話をするために、「私は何を作っているところかしら?」と言っているわけですね。
自分はレイチェルの代わりに作っていることを了承済み、納得済みのモニカは、「私はこういうものを作ってる」と説明するのではなく、you're making him 「あなた(レイチェル)は彼に、こういうものを作ってる」と、主語を you にして話しています。
あくまでも「ジョシュアのために今料理を作っているのは、”レイチェル”である」という前提で、ここでの一連の会話は進んでいるのです。
料理を作っているモニカが、料理人である主語のことを you と表現し、ただ見ているだけのレイチェルが、料理人である主語のことを I と表現している、という面白さがここのやり取りのポイントですね。

メニューを説明するモニカに、レイチェルは「”私”は、フィレ肉の料理だと思っていたのに、どうしてサーモン料理を作っているのかしら?」という疑問をぶつけます。
「確かに、”あなた”はフィレ肉にするつもりだったわ。でも…」と言って、モニカは、レストランでサーモンの残り物があったから、それを使うことにしたのよ、と説明します。

レイチェルが作ったということにして、豪華な料理をせっせと作ってあげているというのに、レイチェルはメニューにケチをつけたので、モニカは、もし文句を言うならどういうことになるか、ということを脅しのように言っています。

Yeah, you were 以降の文章は全て主語が you ですが、ト書きでモニカがレイチェルと自分を交互に指差していることからもわかるように、実際は、「もしあなた(レイチェル)がそんな風にメニューに文句を言うのなら、私(モニカ)は料理をやめるわよ。そしてあなた(レイチェル)は、あなたお得意のベイクトポテトとダイエットコークを出したらいいわ。」と言っていることになります。
それをすべて、you と表現しているところに、このセリフの面白さがあるわけです。
セリフとト書きだけを文字で追っている分にはわかりにくいところもありますが、実際に、映像としてこの場面を見ると、モニカの指差しが助けとなって、モニカのセリフの指している主語が明確に理解できます。
こういうセリフを楽しめるのも、映像付きのドラマでセリフを学ぶことの醍醐味ですね。

シェフとして凝った料理を作ってあげているのに文句を言うなら私はやめる。私が作らなければ、料理のできないあなたは、ベイクトポテトとコーラを出すしかないだろうけどね、と皮肉を言っているのです。

レイチェルが文句を言うのに怒ってそういう意地悪な返事を返したモニカに対して、レイチェルはまだ、主語に I を使って、「私は料理の時、えらく気難しいわね」と言っています。
もちろんそれはモニカのことを言っているのですが、料理を作っているのはレイチェル、という前提はまだ続いていて、「私ったら、いつもはご機嫌なのに、料理を作っているとなんだかイライラして、機嫌が悪くなって、友達にひどいこと言ったりするようになっちゃうのね」と感心しているかのようなセリフになっているわけですね。

英語では、自分の体験を人に話す時に、主語を you にすることがよくあります。
一例を挙げると、
フレンズ4-4その1 でのチャンドラーのセリフ、
Then they use all of these phrases and peppiness to try and confuse you. 「するとジムのやつらはあらゆるフレーズと元気いっぱいさを使って、俺を混乱させようとするんだよ」
などの you が 「自分、俺」を表す you ですね。

その you は「一般の人」を指し、回り回って「自分自身(私)」をも指す、という you ですが、上に挙げた今回のレイチェルとモニカの一連のセリフは、その you ではありません。
今回の場合はあくまでも、「レイチェルがジュシュアのために料理を作っている」という前提で話をしているために、実際に料理をしているのがモニカであっても、それをわざとレイチェルであるかのように表現している、ということですね。

上のセリフが通常通り、「あなた(モニカ)は何を作ってるの?」「私(モニカは)こういうものを作ってるのよ」のような事実を示す正しい主語で表現されていたら、ここのセリフはごく普通の事実を伝えるだけのやり取りになってしまいます。
さも自分が作っているように話を続けるレイチェルに、「あなたが怒らせるようなことを言ったら、”あなた(レイチェルとして料理を作っているモニカ)”はあなた自身(レイチェル)に反旗を翻(ひるがえ)すわよ」と脅しているのが面白いということですね。
ですから、今回のセリフでは、you と I はきっちりと「あなた」「私」と訳出した方が、セリフの面白さがより伝わるはずだと思います。


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2010年03月15日

初対面で意気投合する会話 フレンズ4-18その1

シーズン4 第18話
The One with Rachel's New Dress (レイチェルのセクシードレス)
原題は「レイチェルの新しいドレスの話」


ロスがイギリス人女性エミリーと自分の部屋で過ごしている時、キャロルとスーザンがやってきます。
キャロルとスーザンは、エミリーと初対面なので、挨拶を交わした後、
キャロル: Ohh, y'know, Susan's gonna be shooting a commercial in London next week. (ああ、ほら、スーザンは来週、ロンドンでコマーシャルを撮影する予定なのよ。)
スーザン: Oh yeah, I'm so excited, I've never been there. (ええ、そうなの。とってもワクワクしてるわ。イギリスには一度も行ったことがないから。)
エミリー: Oh, well, I'll show you around. (まあ、そうなの。私がその辺りを案内するわ。)
スーザン: That would be great! Also, uh, I was hoping to catch a show so if you can make any suggestions.... (そうしてもらえると最高だわ! それに、あの、舞台も見たいなと思っていたのよ。だから、もしお勧めがあるのなら…)
エミリー: Oh, there's tons of terrific stuff. I'll go with you. (ああ、すばらしいものがゴマンとあるわよ。私があなたにご一緒するわ。)
スーザン: Ahh! (まあ!)
(Ross accidentally, on purpose, bumps into Susan.)
ロスは、偶然を装って故意に、スーザンにぶつかる。
ロス: Look at you two bonding. Making us late for the airport so.... (君ら二人の仲良くなる様子と言ったら。僕らが空港に行くのが遅くなるから(だからそろそろ)…)
エミリー: Are you all right? ([ロスの様子が妙なのに気づいて] あなた、大丈夫?)
スーザン: Oh, he's fine. He's fine. It's just that us getting along is difficult for him, because he doesn't like me. (あぁ、彼は大丈夫。大丈夫よ。ただ、私たちが仲良くなることが彼にとってはつらいだけよ。だってロスは私のことが好きじゃないから。)
ロス: Oh, come on! That's.... It's true. (ああ、よしてくれよ! そんなの…事実だ。)


shoot は「撮影する」なので、shoot a commercial は「コマーシャルを撮影する」。
shoot a film なら「映画を撮影する」ですね。
I've never been there. は「そこ(ロンドン)に(これまで)一度も行ったことがない」。
have never been は「be 動詞の現在完了形(have been)を never で完全否定した形」です。
be 動詞のニュアンスを出して訳すと、「(そこに)いたことがない」ということですね。

イギリスは初めて、というスーザンの話を聞いて、エミリーは、I'll show you around. と申し出ています。
ロンドンのその辺りを私が案内してあげるわ、ということですね。
それを聞いてスーザンは、That would be great! と答えています。
この would は、「もしあなたが私を案内してくれるのなら[案内してくれるとしたら]、それはとても素晴らしい」という「仮定」の意味が入っています。
直接的な That's great! 「それって最高だわ!」ではなく、That would be great! (That'd be great!) と would を挟み込むことで、「もしそうしてもらえたら嬉しい、ありがたい」という気持ちが込められるのですね。

英語の助動詞は、そういう細かいニュアンスを出すために英語で頻繁に使われますが、ノンネイティブの日本人には使いにくい部分でもあります。
自分で英語を発信する場合、would や could などを自然に使いこなせるようになれば、ある意味、一人前とも言えますね。
まずはこういう決まり文句である、That would be great! などから使ってみるように心がけ、そういう気持ちを表す助動詞 would などのニュアンスを掴んでいくようにすべきかな、と思います。


エミリーが好意的な提案をしてくれたので、スーザンはさらに、自分が思っていたことを口にします。
ここでも、I was hoping to... のような「過去進行形」を使い、「私はこう願っていたんだけど」という「距離感」を出して、自分の希望を遠回しに述べています。
こういう過去進行形のニュアンスは、I was wondering if you could... などと同じですね。
今回初対面で、まだ親しくない間柄のスーザンとエミリーなので、スーザンはエミリーに対して失礼にならないように、そのような表現を使っているということです。

そういうスーザンの希望を聞いて、「それじゃあ私が…するわ」という場合に、エミリーは、I'll show you around. I'll go with you. のように will を使っていることにも注目しましょう。
これは、スーザンの話を聞いて、今、そうしようと思った、ということですね。
will と be going to は、日本人英語学習者の間では同じような意味として認識されることも多いですが、ここで、be going to を使ってしまうと、元々そうするつもりであったニュアンスになってしまいます。
電話やドアホンが鳴って、I'll get it. 「私が出るわ」と言うのと同じで、今、聞いたことに対して、自分がそうしようと思う意思を示す場合は、必ず will でなければいけないのですね。

ト書きの、accidentally, on purpose は「偶然を装って(その実、)故意に」。
うっかり壊してしまう フレンズ1-1その5 でも説明しました。
スーザンがエミリーと意気投合しているのを見て面白くないロスは、何かのはずみでぶつかったように装いながら、二人の会話を止めようとしたのです。

Look at you two bonding. を直訳すると、「君ら二人が結びついている[絆(きずな)を深めている]のを見てよ」ということで、「君らがそんな風に、絆を深め合っている様子と言ったら(すごいよね)。君らは今すっかり、意気投合中だよね」のように、二人が bond している様子に感心しているニュアンスです。
エミリーを空港に送っていかないといけない、という理由を使って、「そんな風に長々とおしゃべりしてたら、僕とエミリーが空港に遅刻することになるから」と言って、二人の話を切り上げさせようとしています。
スーザンたちが来る前は、「まだ17分あるから2回は(エッチが)できるよ」(笑)などとエミリーに言っていたのに、今は空港に行くのを急き立てるので、エミリーは何か変だなと思ったようです。
それで、Are you all right? 「ロス、あなた様子が変よ。大丈夫?」と言っているのですね。

スーザンはロスの気持ちをわかっていて、「ロスは別に変じゃなくていつも通り。私たちが仲良くなるのが気に入らないだけなのよ」と説明しています。
It's just that... は「ただ…なだけである」。
us getting along is difficult for him は、「私たちが仲良くなることは、彼にとって困難である[難しい、つらい]」。
us は、動名詞 getting (along) の意味上の主語ですね。
書き言葉では動名詞の主語は所有格(our)になることが多いですが、口語の話し言葉では、このように目的格(us)を使うことが多いです。
フレンズのセリフでも、動名詞の主語はたいてい目的格ですね。

スーザンとエミリーが仲良くなるのが面白くないのは、ロスが私(スーザン)を嫌いだからよ、とスーザンは自分で説明しています。
ロスの元妻キャロルの現在の(レズビアン)パートナーであるスーザンは、ロスにとっては天敵で、自分の妻を奪った女性(!)が、現在の恋人であるエミリーと意気投合しているのは面白くない、ということです。
ロスは、「なんてこと言うんだよ、そんなこと言うのよしてくれよ!」みたいに、Come on! と言っていますが、結局、It's true. 「それはほんとだ。ほんとのことだ」とあっさり認めているのもロスらしいですね。


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2010年03月12日

空港免税店のトブラローネ フレンズ4-17その6

ロスはエミリーに会うためにイギリスに行ったのですが、エミリーはアパートにいませんでした。
ロスの電話でそのことを知った後、モニカの部屋にそのエミリーが現れます。
エミリーもロスに会うために、またアメリカに戻ってきたのですね。
ロスが自分のアパートのそばにいると知って、エミリーは自分の電話(留守電になっている)に電話をかけ、その音声がロスに聞こえることを祈りながら、ロスへのメッセージを話しています。
エミリー: Ross, are you there? Ross, I don't know if you can hear this, but.... (Ross has moved to the window, apparently so that he can hear better.) I'm gonna talk anyway, uh, I'm in the States with your sister and your friends. And it's all over with Colin. I came here to tell you that and to tell you-- what. Yes, Joey, you can have all the chocolate you want, just take it! Uh, I came here to tell you that I love you. (ロス、そこにいるの? ロス、あなたがこれを聞くことができるのかどうかわからないけど… [ロスは(エミリーの部屋の)窓のところに移動する。どうやら(電話から聞こえるエミリーの声を)もっとよく聞こえるようにするためらしい] とにかく話すわね。あの、私はアメリカにいるの、あなたの妹さんや友達のところにね。それから、コリンとは完全に終わったわ[別れたわ]。私はそのことを言うためにここ(アメリカ)に来たの。そしてあなたにこのことを言うために… 何? いいわ、ジョーイ。あなたが欲しいだけそのチョコレートをあげるわ。いいから持って行って! あの、私はここに来たのはあなたにこう言うためなの、あなたを愛してる、って。)

留守電へのメッセージが音声として聞こえることを利用して、エミリーは、そこにいるかもしれないロスに向かって話しています。
今、アメリカのモニカの部屋に来ていること、コリンという彼と別れたことなどを話します。

そういう大事な話をしている時に、...what. Yes, Joey, you can have all the chocolate you want, just take it! という関係のないセリフが入っています。
チョコレートとは、アメリカの空港で売っていた大きなチョコレート菓子 Toblerone 「トブラローネ」のこと。(英語の発音は、「トウブラローン」という感じ。)

Wikipedia 日本語版: トブラローネ
Wikipedia 英語版: Toblerone

日本語版ウィキペディアの説明では、「スイスのチョコレート菓子」で、「免税店などでよく見かける」「日本国内では見かけないが巨大なサイズのものも存在する」とあります。
その「巨大なサイズのもの」が今回フレンズで登場しているものです。
英語版にも、It is well-known for... (中略) ...its ubiquity in airport duty-free shops.
つまり、「空港の免税店でよく見かけることで有名である」と書いてあります。
今回のエピソードは、アメリカとイギリスを何度も行き来し、空港を使う機会が多かったので、「いかにも空港で買いました」的お土産として、トブラローネが使われているわけですね。

今回のエピソードでは(解説では省略しましたが)、トブラローネが何度も登場します。
1つ目。イギリスに帰ろうとするエミリーが空港でロスに別れを告げる時、そのトブラローネの長い箱を持っていました。機内に持ち込める手荷物は1つだけだから、と言って(それくらいこの箱が大きいというジョークでもある)、最終的にその箱をロスに渡していました。
2つ目。エミリーを驚かせるためにイギリスに行くことに決めたロスに、ジョーイが "If you're going to the airport, can you pick me up another one of those Toblerone bars?" 「もしロスが空港に行くのなら、あのトブラローネ(バー)をもう1つ俺に買ってきてくれる?」と言っていました。
3つ目。イギリスからアメリカに戻ってきたエミリーがモニカの部屋に入ってきた時、彼女のバッグからトブラローネが突き出ているのを見て、ジョーイが「おお、これは! 俺が食べたいと思っていた、あのトブラローネ!」みたいな顔で目を大きくしていましたが、その時はエミリーには欲しいと言えませんでした。

そういう一連の流れがあって、エミリーが電話でロスにメッセージを伝えているという大事な時に、ジョーイが「このチョコ、もらっていい?」と尋ね、「欲しかったらどうぞ」とエミリーが言っているこのセリフになるのですね。

エミリーもジョーイもこのチョコが大好きらしく、何度もアイテムとして登場するのが、いろんな伏線の張ってあるフレンズの脚本の面白さでもあります。


電話のメッセージで、ロスに I love you. と伝えたエミリー。
ロスはそれを聞くことができたので、公衆電話からモニカの部屋に電話をかけてきます。
ロスへのメッセージを話している時に、キャッチホンが入ったので、そのキャッチホンに出てみたエミリーが聞いたのは…
ロス: Hi. (はーい。)
エミリー: Ross, I love you! (ロス、愛してるわ!)
ロス: Ohh! Thank you. (ああ! ありがとう。)

やっと直接、電話で話すことができた二人。
エミリーは、あの時、空港で言えなかったメッセージを、直接言うことができました。
雨の降る中、イギリスの公衆電話から電話をかけているロスはそれを聞いて、本当に嬉しそうに Ohh! Thank you. と言っています。
フレンズ4-17その2 で解説したように、「僕が I love you. と言ったのに、エミリーは Thank you. と答えただけだった」と絶望していたロスでしたが、今度はロスが同じ返事を返すことになった、という面白さですね。
もちろん、この場合は、エミリーに対するお返しのつもりで、軽くイヤミなセリフを言ったのではなく、一人寂しくイギリスに残されたロスにとっては、そのエミリーの言葉が本当に嬉しくありがたいものだった、ということでしょう。
「I love you. と言ってくれて、ありがとう」としか言えない、エミリーの一言でとても救われたロスの気持ちがよく表れているし、それが同時にオチにもなっているという、面白いエンディングだと思います。


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posted by Rach at 11:39| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月10日

リラクシーキャブ フレンズ4-17その5

フィービーは新しい仕事を考えています。
バンの後部にテーブルを据え付けるのよ、と説明した後、
フィービー: It's a taxi that people take when they need to relax. (人がリラックスする必要がある時に乗るタクシーなの。)
レイチェル: (interrupting) It's a Relaxi-Taxi! ([フィービーが言おうとするのをさえぎって] リラクシー・タクシーよ!)
フィービー: The name was my favorite part! (その名前が私のお気に入りの部分だったのに!)
レイチェル: What, what, I came up with it. (何、何よ? その名前は私が思いついた[考え出した]のよ。)
フィービー: You did not! Oh! No! You came up with Relaxi-Cab! That's not good. (あなたが思いついたんじゃないわ! あぁ、もう! あなたが考えたのは、リラクシー・キャブよ! そんな名前、良くないわ。)
レイチェル: Well, I.... (えぇ、私は…)
(The phone rings and Monica answers it.)
電話が鳴り、モニカがそれに出る。
モニカ: Hello. (もしもし。)
ロス: (on phone) Hey. ([電話で] やあ。)
モニカ: Oh, my God! Ross, are you in England? Was Emily surprised? (まあ! ロス、あなたはイギリスにいるの? エミリーはびっくりした?)
[Cut to Ross in one of those British phone booths.]
イギリスの公衆電話ボックスにいるロスに画面がカットする。
ロス: No, because she hasn't come home yet. And she hasn't been home all night. She's obviously staying with that other guy. I'm the stupid moron who spent the whole night outside her apartment. (いいや。だって彼女はまだ家に帰ってきていないんだ。それに彼女は一晩中家に戻ってないんだよ。彼女は明らかに、その別の男のところにいるんだよ。僕は彼女のアパートの外で一晩を過ごした愚かなバカ者さ。)
モニカ: All right. When is, when is the next flight out? (わかったわ。いつ、次のフライトはいつ出るの?)
ロス: About four hours. (4時間(後)くらいだな。)
モニカ: Okay, just stay there a couple more hours and if she doesn't show up by then, then just come on home. (わかった。そこにあと2、3時間いて、もしその時までに彼女が現れなかったら、その時は家に帰って来なさいね。)
フィービー: Hey, tell him about Relaxi-Taxi. And-and ask him if he thinks that's better than Relaxi-Cab. (ねぇ、ロスに、リラクシー・タクシーのことを話して。それから彼に、リラクシー・タクシーは、リラクシー・キャブよりも良いと思うかどうかを尋ねて。)
レイチェル: Okay, it's not Relaxi-Cab. It's Relaxicab. Like taxicab. (いいわ、ねぇ、リラクシー・キャブじゃないのよ。リ・ラクシーキャブなの。タクシーキャブみたいに。)
フィービー: Oh, that is better. (ああ、その方が良いわね。)

車にテーブルを取り付けてマッサージの仕事をするというフィービー。
その名もなんと…と説明しようとした時に、レイチェルが先に Relaxi-Taxi という名前を言ってしまいます。
The name was my favorite part! 「その名前が私のお気に入りの部分だった(のに)」というのは、その名前を皆に披露するのを楽しみにしていたのに、どうしてあなたが先に言っちゃったのよ!という感じです。
みんなが「わあ!それステキ!」と言ってくれるおいしいところを、レイチェルが持って行ってしまった、ということですね。
Relaxi-Taxi は、「マッサージでリラックスできるタクシー」という意味で、laxi と taxi が韻を踏んでいます。

come up with は「(アイデアなどを)思いつく、考え出す」。
だってその名前を考えたのは私なんだから、私が言っても構わないでしょ、というのがレイチェルの言い分。
それを聞いてフィービーは、You did not! 「あなたがその名前を考えたんじゃない!」と叫んでいます。
レイチェルが考えたのは、Relaxi-Cab で、Relaxi-Taxi は私が考えたのよ、私が考えた Relaxi-Taxi は -axi の部分が韻を踏んでいて良いネーミングだけど、あなたが思いついた Relaxi-Cab は韻も踏んでないし、ダメダメじゃん、と言いたいようです。

何か言おうとするレイチェルですが、その時電話が鳴ります。
ロスは実際にイギリスに行って、イギリスの公衆電話から電話してきたことが画面からわかります。
エミリーを驚かそうとイギリスまで行ったロスでしたが、エミリーは一晩中アパートに帰って来ませんでした。
どう見ても、明らかに、そのもう一人の男コリンのところに泊まってるに違いないよ、とロスは言っています。
アパートの外で一晩を過ごした、僕は大バカ者だよ、とも言っていますね。
そんな悲惨な話をしているのに、フィービーはまだ、名前の話の続きを言っています。
ロスにその名前の話をしてやって。リラクシー・キャブよりも、リラクシー・タクシーの方が良いと思うかどうか聞いてみて、と言っています。

Relaxi-Cab という名前はダメだわ、と言われたレイチェルは、そのネーミングの意味を説明します。
フィービーは、リクシー・キャーブ と2つにアクセントを置いて発音しているけれど、正しくは、リクシーキャブ よ、という感じ。
ラクシーの la の音にアクセントが来て、「ラクシーキャブ」と一気に言う感じです。
フィービーは、ラクシーとキャブじゃあ、韻を踏んでないとか言うけど、韻を踏ませるネーミングじゃなくて、taxicab に re- を付け、t を l に変えることで、taxicab を relaxicab にした名前なのよ、という説明になります。

DVD字幕では、
It's not Relaxi-Cab. It's Relaxi-Cab. Like Taxi-Cab. と表記されていたのですが、これだと、2つの発音の違いがわかりにくいですね。
ネットスクリプトでは、
Okay, it's not Relaxi Cab. It's Relaxicab, like taxicab.
となっていて、このハイフンの入らない、Relaxicab, taxicab の方が、キャブにはアクセントを置かず、「クシーキャブ」のように「リクシーキャブ」と一気に発音したレイチェルの言い方をよく表しているように思います。
ですから、上に書いた英語セリフは、ネットスクリプトの方を参考にしてみました。

taxicab 「タクシーキャブ」は taxi のことですね。フレンズの映像でもよく映っているアメリカのタクシーは、Yellow Cab 「イエローキャブ」と言いますね。

フィービーはちっとも韻を踏んでない名前、とバカにしていたのですが、taxicab に re- をつけて、relax と taxicab をかけた名前が Relaxicab なのだ、とわかって、「そっちの方が、(自分が考えた) Relaxi-Taxi よりもいいわ」とあっさり負けを認めているのが面白いですね。


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posted by Rach at 07:31| Comment(0) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする