シーズン4 第23話
The One With Ross' Wedding - Part I (ロスの結婚式 ― Part 1)
原題は「ロスの結婚式の話 パート1」
ロスとエミリーの結婚式はイギリスのロンドンで行われます。
妊婦のフィービーと、ロスの元カノのレイチェルは欠席。他の3人はロスの式に出席するため、ロンドンへ旅立つ準備をしています。
[Scene: Chandler and Joey's, Joey and Chandler are getting ready for the flight to London and Monica comes running in.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイとチャンドラーはロンドンへのフライトの準備をしている。すると、モニカが走って入ってくる。
モニカ: You guys, hurry up! The flight leaves in four hours! It could take time to get a taxi! There could be traffic! The plane could leave early! When we get to London, there could be a line at customs! Come on! (She runs back to her apartment.) (ねえ、みんな! 急いで! フライトは4時間で出発よ! タクシーをつかまえるのに時間がかかるかもしれないし! 渋滞するかもしれないし! その飛行機が早く出ちゃうかもしれないし! ロンドンに着いたら、税関に行列ができてるかもしれないし! 早く! [モニカは自分の部屋に走って戻る])
チャンドラー: Six-hour trip to London. That's a lot of Monica. (ロンドンまで6時間の旅。それって、モニカがいっぱい…だな。)
モニカは、どどど…と男子の部屋に駆け込んできて、早口で一気に叫んだ後、また自分の部屋へ戻っていきます。
早口で有名なモニカですが、そのキャラ全開、という感じのオープニングですね。
急いで!と言った後、あんなことやこんなことがあるといけないから、と、時間に遅れる可能性を次々に挙げています。
その文章では全て could が使われていますね。「そういう可能性があるかもしれない、そういうこともありうる」というニュアンスです。
custom は「習慣」ですが、このように複数形 customs だと「税関」の意味になりますね。
言いたいことだけ言って、嵐のように去っていたモニカを見て、チャンドラーはあきれたように、「ロンドンまで6時間。モニカがいっぱいだな」と言っています。
兄の結婚式でロンドンに行く、というこの状況では、モニカの興奮は収まりそうにない。ロンドンに着くまでの6時間、ずっとあの調子で、「モニカ」っぽいあれやこれやにつき合わされないといけないんだな…とちょっとげんなりしているのですね。
チャンドラーとジョーイの部屋。
ジョーイ: It's all London, baby! Here we go. (He takes a picture of a less than enthused Chandler and starts towards the girls' apartment.) (すっかりロンドンだぜ、ベイビー! 行くぞ。 [ジョーイはそれほど熱狂していない[あまり乗り気でない]チャンドラーの写真を撮り、女性陣の部屋に向かおうとする])
チャンドラー: You got your passport? (パスポートはあるか?)
ジョーイ: Yeah, in my third drawer of my dresser. You don't want to lose that! (ああ、ドレッサーの3番目の引き出しの中だよ。それ(そんな大事なもの)をなくしたくないだろ!)
(Chandler glares at him. At first Joey doesn't know why, it takes him a little bit to figure it out.)
チャンドラーはジョーイをにらむ。最初はジョーイはなぜ(チャンドラーがそんな顔をしているの)かわからず、それに気づくのに少し時間がかかる。
ジョーイ: Ohh!! (Runs to his room.) (おおー! [自分の寝室に走る])
チャンドラー: There it is. (ほら、そうだろ。)
ジョーイは「ロンドンだ、ベイビー!」と大はしゃぎ。
チャンドラーも、かなり前にロンドンへの航空券を買ったと言っていましたので、ロンドン行きそのものは喜んでいるはずですが、あまりにジョーイがはしゃぎ過ぎるので、ちょっとヒイている感じです。
部屋にいる間から、ジョーイがフラッシュを焚いて写真を撮ったりするので、チャンドラーは憮然とした顔をしています。
はりきって出かけようとするジョーイにチャンドラーは、「パスポートはあるか?パスポートは持ったか?」と尋ねます。
それに対する返事、「ああ、パスポートは引き出しにあるよ。大事なものだから、失いたくないだろ?」がいかにもジョーイらしいですね。
You don't want to...? は、I don't want to... 「俺はパスポートをなくしたくない(から大事にしまっておいた)」と言いたいわけですが、自分のことを語る場合に、主語を You にすることで相手の共感を得る、という話し方です。
ほら、お前もそうだし、俺を含めてみんなそうだと思うけど、大切なものをなくしたくはないだろ? なくしちゃったら困るもんな?みたいなニュアンスです。
パスポートは何のためにあるのかわかってないのか?みたいな顔でジョーイをじーっと見つめるチャンドラー。ジョーイが大事なことに気づくよう、促しているような顔です。
しばらく経ってから、またいつものように、あっ!という顔をして、やっと自分の間違いに気付いたジョーイは、慌ててパスポートを取りに戻ります。
トンチンカンなことをして、さらにはその間違いに気づくのも人より少し遅い、というのもジョーイらしい部分で、イギリスに行く、という特殊な状況においても、モニカもジョーイもみんないつもと変わらない様子なのが何だか微笑ましいですね。
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2010年05月31日
2010年05月28日
国際色豊かな偽名 フレンズ4-22その6
ストリッパーから指輪を取り戻したいけれど、派遣事務所はストリッパーの連絡先を教えてくれません。そこで、ストリッパーを誘い出すために、チャンドラーは偽名で、自分のオフィスにストリッパーを派遣してくれるよう依頼します。
[Scene: Chandler's office, the guys are there waiting to ambush the stripper.]
チャンドラーのオフィス。男性陣はストリッパーを待ち伏せするために、そこで待っている。
ジョーイ: All right, okay, okay, this is great. Uh, Chandler, you get behind the desk. And, and when she comes in, hopefully, she won't recognize you because-- Well, why would she? Uh, okay, and then you buzz Ross and I. (to Ross) You be Mr. Gonzales, and I'll be Mr. Wong. (よーし、いいぞ、これで最高だ。あー、チャンドラー、お前は机の後ろにいろ。それから、彼女が入ってきた時、うまくいけば、彼女はお前が誰だかわからないだろう、だって、ほら、どうして彼女がわかるって言うんだ[わかる理由なんてないよ]? あぁ、よし、それからお前はブザーでロスと俺を呼んで、[ロスに] お前はミスター・ゴンザレスで、それから俺はミスター・ウォンになる。)
ロス: Diverse. (多種多様だね[国際色豊かだね])
(There's a knock on the door.)
ドアにノックの音。
ストリッパー: Anybody call for security? (誰か警備を要請する人はいますか?)
チャンドラー: (to Ross) You be cool. (He opens the door and lets her in as they all turn their backs on her.) ([ロスに] お前は冷静にしろよ。[チャンドラーはドアを開け、彼女を中に入れる。その時、彼らは全員、彼女に背中を向ける]
ストリッパー: Okay, which one of you guys is Gunther Central Perk? (Sees Joey.) Hey, Joey? (オッケー。あなたたちのうち、どの人が、ガンター・セントラルパークさん? [ジョーイを見る] あら、ジョーイ?)
ロス: Where's my ring? My dead grandmother's wedding ring! Where is it? Where is it? (僕の指輪はどこだ? 僕の死んだおばちゃんの結婚指輪だぞ! どこなんだ? どこにあるんだ?)
ストリッパーが入ってくるまでに、誰がどう行動すべきかを打ち合わせしています。
You get, You buzz, You be のように、「You+動詞の原形」を使って話していますが、これは、動詞の原形で始まる命令文を、さらに強調する形になるように主語の You をつけたものですね。
hopefully は「うまくいけば」。
うまくいけば、多分ストリッパーは、お前の顔を見ても誰だかわからないだろう、とジョーイは言っています。
ジョーイとはベッドインしているので顔は覚えているだろうし、ロスはバチェラーパーティーの主役だったのでやはり顔は覚えているだろう、でも、ただの参加者の一人だったチャンドラーのことは多分忘れてるだろうと思うよ、と言っているのですね。
「なぜ彼女がお前を認識するんだ?」というのは、チャンドラーを認識できる、覚えてると考えられる理由がないよ、という感じです。
お前のことは多分覚えてないだろうから、お前は最初から顔を見せておいても怪しまれないだろう、と言っているわけですが、何とも失礼な発言なのでチャンドラーはむっとした顔をしています。
ジョーイは、自分とロスに偽名をつけようとします。
この状況で、偽名までつける必要はないのですが、そこは俳優の性(さが)でしょうかねぇ?(笑)
その名前も、よくあるアメリカ人の名前ではなく、ロスはゴンザレスで、ジョーイはウォン。
Wikipedia 日本語版: ゴンサレス
上のウィキペディアによると、ゴンザレスは「スペインでは2番目に多い苗字とされる」そうです。
Wikipedia 英語版: Wong (surname)
こちらは中国系の名字ですね。
スペイン系や中国系の名字を聞いて、ロスは、Diverse. と言っています。
diverse は形容詞で「多様な、多様性のある」。
名詞は diversity 「多様性」で、日本語でも「ダイバーシティ」というカタカナで使われることがありますね。
一瞬使うだけの偽名なのに、やたらと国際色が豊かだねぇ、と言っていることになります。
ノックの音がして、ストリッパーの声が聞こえます。
Anybody call for security? というのは、ストリッパーが警備員である、という設定でのセリフのようです(色っぽい声で言っているのにも笑えますね)。
実際、入ってきた彼女は、警備員のような服装をしています。
オフィスでストリッパーの仕事をする時は、まずは警備員の格好で入ってくる、という彼女なりの演出なのでしょう。コスプレみたいなものでしょうね。
入ってきた時、みんなは彼女に背中を向けます。
いきなり顔を見せて誰だかわかってしまうと、彼女が逃げ出すかもしれないからでしょう。
ネットスクリプトのト書きには、as they all turn there backs on her とあるのですが、恐らく、there は their のタイポ(タイプミス)だと思います(there だと意味が取れないので)。
顔を向けない3人に対して、依頼人はどの人?と尋ねていますが、その依頼人の名前は「ガンター・セントラルパーク」!(笑)。
過去記事、ガンターの名字は? フレンズ4-22その2 でも解説しましたが、ガンターにベストマンを頼もうとしたチャンドラーは、ガンターの名字がわからず、「ガンター・セントラルパークだっけ?」と言っていましたね。
このエピソードの終わり近くになって、その名前を偽名に使っている!という面白さです。
忘れた頃に登場するのがミソですね。
今回の記事で取り上げた部分は、ジョーイの使った偽名に笑い、さらにはチャンドラーが使った偽名にも笑えてしまう、という風に、偽名にからむジョークが続くところもポイントかな、と思いました。
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[Scene: Chandler's office, the guys are there waiting to ambush the stripper.]
チャンドラーのオフィス。男性陣はストリッパーを待ち伏せするために、そこで待っている。
ジョーイ: All right, okay, okay, this is great. Uh, Chandler, you get behind the desk. And, and when she comes in, hopefully, she won't recognize you because-- Well, why would she? Uh, okay, and then you buzz Ross and I. (to Ross) You be Mr. Gonzales, and I'll be Mr. Wong. (よーし、いいぞ、これで最高だ。あー、チャンドラー、お前は机の後ろにいろ。それから、彼女が入ってきた時、うまくいけば、彼女はお前が誰だかわからないだろう、だって、ほら、どうして彼女がわかるって言うんだ[わかる理由なんてないよ]? あぁ、よし、それからお前はブザーでロスと俺を呼んで、[ロスに] お前はミスター・ゴンザレスで、それから俺はミスター・ウォンになる。)
ロス: Diverse. (多種多様だね[国際色豊かだね])
(There's a knock on the door.)
ドアにノックの音。
ストリッパー: Anybody call for security? (誰か警備を要請する人はいますか?)
チャンドラー: (to Ross) You be cool. (He opens the door and lets her in as they all turn their backs on her.) ([ロスに] お前は冷静にしろよ。[チャンドラーはドアを開け、彼女を中に入れる。その時、彼らは全員、彼女に背中を向ける]
ストリッパー: Okay, which one of you guys is Gunther Central Perk? (Sees Joey.) Hey, Joey? (オッケー。あなたたちのうち、どの人が、ガンター・セントラルパークさん? [ジョーイを見る] あら、ジョーイ?)
ロス: Where's my ring? My dead grandmother's wedding ring! Where is it? Where is it? (僕の指輪はどこだ? 僕の死んだおばちゃんの結婚指輪だぞ! どこなんだ? どこにあるんだ?)
ストリッパーが入ってくるまでに、誰がどう行動すべきかを打ち合わせしています。
You get, You buzz, You be のように、「You+動詞の原形」を使って話していますが、これは、動詞の原形で始まる命令文を、さらに強調する形になるように主語の You をつけたものですね。
hopefully は「うまくいけば」。
うまくいけば、多分ストリッパーは、お前の顔を見ても誰だかわからないだろう、とジョーイは言っています。
ジョーイとはベッドインしているので顔は覚えているだろうし、ロスはバチェラーパーティーの主役だったのでやはり顔は覚えているだろう、でも、ただの参加者の一人だったチャンドラーのことは多分忘れてるだろうと思うよ、と言っているのですね。
「なぜ彼女がお前を認識するんだ?」というのは、チャンドラーを認識できる、覚えてると考えられる理由がないよ、という感じです。
お前のことは多分覚えてないだろうから、お前は最初から顔を見せておいても怪しまれないだろう、と言っているわけですが、何とも失礼な発言なのでチャンドラーはむっとした顔をしています。
ジョーイは、自分とロスに偽名をつけようとします。
この状況で、偽名までつける必要はないのですが、そこは俳優の性(さが)でしょうかねぇ?(笑)
その名前も、よくあるアメリカ人の名前ではなく、ロスはゴンザレスで、ジョーイはウォン。
Wikipedia 日本語版: ゴンサレス
上のウィキペディアによると、ゴンザレスは「スペインでは2番目に多い苗字とされる」そうです。
Wikipedia 英語版: Wong (surname)
こちらは中国系の名字ですね。
スペイン系や中国系の名字を聞いて、ロスは、Diverse. と言っています。
diverse は形容詞で「多様な、多様性のある」。
名詞は diversity 「多様性」で、日本語でも「ダイバーシティ」というカタカナで使われることがありますね。
一瞬使うだけの偽名なのに、やたらと国際色が豊かだねぇ、と言っていることになります。
ノックの音がして、ストリッパーの声が聞こえます。
Anybody call for security? というのは、ストリッパーが警備員である、という設定でのセリフのようです(色っぽい声で言っているのにも笑えますね)。
実際、入ってきた彼女は、警備員のような服装をしています。
オフィスでストリッパーの仕事をする時は、まずは警備員の格好で入ってくる、という彼女なりの演出なのでしょう。コスプレみたいなものでしょうね。
入ってきた時、みんなは彼女に背中を向けます。
いきなり顔を見せて誰だかわかってしまうと、彼女が逃げ出すかもしれないからでしょう。
ネットスクリプトのト書きには、as they all turn there backs on her とあるのですが、恐らく、there は their のタイポ(タイプミス)だと思います(there だと意味が取れないので)。
顔を向けない3人に対して、依頼人はどの人?と尋ねていますが、その依頼人の名前は「ガンター・セントラルパーク」!(笑)。
過去記事、ガンターの名字は? フレンズ4-22その2 でも解説しましたが、ガンターにベストマンを頼もうとしたチャンドラーは、ガンターの名字がわからず、「ガンター・セントラルパークだっけ?」と言っていましたね。
このエピソードの終わり近くになって、その名前を偽名に使っている!という面白さです。
忘れた頃に登場するのがミソですね。
今回の記事で取り上げた部分は、ジョーイの使った偽名に笑い、さらにはチャンドラーが使った偽名にも笑えてしまう、という風に、偽名にからむジョークが続くところもポイントかな、と思いました。
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2010年05月26日
消毒してないから産んじゃだめ フレンズ4-22その5
モニカとレイチェルの部屋で、妊婦のフィービーは突然、お腹を押さえ、contraction 「子宮の収縮、陣痛」みたい、と言います。
それを聞いて慌てるモニカとレイチェル。
フィービー: Yeah, I thought I felt one a couple of minutes ago, and now I know that definitely was one. (ええ、2、3分前に陣痛を感じたと思ったの。今、それは間違いなく陣痛だってわかるわ。)
モニカ: Oh, wait, wait, wait. You can't have the baby here! I mean, I haven't sterilised the apartment since the guys moved out! (ああ、待って待って待って。ここで赤ちゃんは産めないわ! だって、男子たちが(引っ越して)出て行ってから、アパートを消毒してないんだもん!)
レイチェル: Okay. It's okay. We're gonna be okay. Y'know what? It's okay. I'm gonna, I'm gonna, I'm gonna boil some water and just rip up some sheets! (わかった、大丈夫よ。私たちは大丈夫だわ。ほら、大丈夫。私はお湯を沸かして、シーツを裂くわ!)
フィービー: No. It's all right. It's probably false labor. They said that that can happen near the end. So just somebody get the book. (いいえ、大丈夫よ。多分、偽陣痛[前駆陣痛]ね。妊娠の終わり頃に、そういうのが起こるって言ってたわ。だから、誰か本を取って。)
モニカ: Rachel, get the book! The book! (レイチェル、本を取って! 本を取って!)
レイチェル: Okay! (Runs and grabs a book and hands it to Monica.) Okay! Here! (わかった! [走っていって、ある本を掴み、それをモニカに渡す] オッケー。はいどうぞ!)
モニカ: The Bible? (聖書?)
レイチェル: I don't know! (わかんないのよ!)
少し前に陣痛らしき痛みを感じたけど、今はそれが陣痛だって確信できる、みたいなことをフィービーは言っています。
それを聞いてモニカは、「陣痛が来たとしても、今、ここで産めないわ、産んじゃだめよ!」と叫んでいます。
その理由は、「男子たち(チャンドラーとジョーイ)が引っ越して出て行ってから、この部屋を消毒してないのよ」ということでした。
今は、モニカとレイチェルのものであるこの部屋は、賭けに負けたことで、一時期、チャンドラーとジョーイの部屋になっていました。
結局また、それぞれ元々住んでいた部屋に今は戻っているのですが、彼らが出て行ってから一度もこの部屋を消毒してないから、ここで産んじゃいけないわ、と言っているのですね。
、、、って、チャンドラーとジョーイは病原菌かっ!?と突っ込みたいところです。
どさくさに紛れて、何て失礼なことを…という感じの発言ですね。
同じように慌てているレイチェルですが、大丈夫、大丈夫、と言いながら、「私はお湯を沸かして、シーツを裂く」と言っています。
それも、何だか時代劇に出てくる江戸時代のお産の風景のようですね。
そのうちフィービーは、これは本当の陣痛ではなく、false labor だと言っています。
Wikipedia 日本語版: 分娩 の「正常分娩」の「分娩の前兆」という項目に以下の記述があります。
分娩の3〜4週間前より、不規則で1時間に2〜3回の陣痛が見られるようになり、これを偽陣痛または前駆陣痛という。
Wikipedia 英語版: Pre-labor にも以下の記述があります。
Pre-labor, also called "prodromal labor," consists of the early signs before labor starts. It is the body's preparation for real labor.
Prodromal labor has been misnamed as “false labor."
つまり、「pre-labor は、prodromal labor とも呼ばれ、陣痛が始まる前の初期兆候から成る。本当の陣痛に向けての体の準備である。predromal labor 「前駆陣痛」は false labor という誤った名前で呼ばれてきた。」
false だと「偽物」みたいで聞こえが悪いですが、実際に妊娠の過程で起こるれっきとした一症状だということですね。
それなのにまるで「偽物」みたいに、false labor という名前で呼ばれてきた、ということでしょう。
また、Braxton Hicks contractions 「ブラクストン・ヒックス収縮」も、false labor と呼ばれるようです。
Wikipedia 英語版: Braxton Hicks contractions に以下の記述があります。
Braxton Hicks contractions, also known as false labor or practice contractions are sporadic uterine contractions that usually start around 6 weeks however are not usually felt until the second trimester or third trimester of pregnancy.
つまり、「ブラクストン・ヒックス収縮(false labor や practice contractions としても知られている)は、散発的な子宮の収縮で、たいていは6週目あたりで始まるが、妊娠4-6カ月や、妊娠7-9カ月になるまでは通常感じられない。」
ブラクストン・ヒックス収縮の方は、臨月などの妊娠終期ではなく、もっと前の時期に起こる子宮の収縮を指すようですね。
フィービーは臨月くらいですから、いわゆる「前駆陣痛」を false labor と呼んでいるのでしょう。
(私は前駆陣痛を経験しなかったので、どんなものかよくわかりませんが)
妊娠終期、臨月には、本当の陣痛ではない、そういう陣痛らしきものを感じることがあると言っていたのを聞いたことがあるから、本を取って、とフィービーは言います。
妊娠のガイドブックに書いてあるだろうから、それを見せて、ということですね。
ですが、レイチェルが手渡した本は聖書。
フィービーとモニカは、the book 「その本」と特定することで、the book とは「妊娠のことが書いてある本」だという共通認識があったのですが、レイチェルは、the book と言われても、どの本のことかわかっていなかった、それで、よくわからないのでとりあえず近くに置いてあった聖書を手渡した、ということでしょう。
話し手と聞き手に共通認識があり、「その本」だと特定できる場合に the という定冠詞を使うわけですから、フィービーやモニカは、the book と表現することで、「妊娠の本」であることがレイチェルにも当然伝わると思ったのですね。
でもレイチェルだけ、「the book と言われても、いったいどの本?、そこに置いてるその聖書のこと?」のように、二人の指しているものがわかっていなかった、ということがわかりますね。
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それを聞いて慌てるモニカとレイチェル。
フィービー: Yeah, I thought I felt one a couple of minutes ago, and now I know that definitely was one. (ええ、2、3分前に陣痛を感じたと思ったの。今、それは間違いなく陣痛だってわかるわ。)
モニカ: Oh, wait, wait, wait. You can't have the baby here! I mean, I haven't sterilised the apartment since the guys moved out! (ああ、待って待って待って。ここで赤ちゃんは産めないわ! だって、男子たちが(引っ越して)出て行ってから、アパートを消毒してないんだもん!)
レイチェル: Okay. It's okay. We're gonna be okay. Y'know what? It's okay. I'm gonna, I'm gonna, I'm gonna boil some water and just rip up some sheets! (わかった、大丈夫よ。私たちは大丈夫だわ。ほら、大丈夫。私はお湯を沸かして、シーツを裂くわ!)
フィービー: No. It's all right. It's probably false labor. They said that that can happen near the end. So just somebody get the book. (いいえ、大丈夫よ。多分、偽陣痛[前駆陣痛]ね。妊娠の終わり頃に、そういうのが起こるって言ってたわ。だから、誰か本を取って。)
モニカ: Rachel, get the book! The book! (レイチェル、本を取って! 本を取って!)
レイチェル: Okay! (Runs and grabs a book and hands it to Monica.) Okay! Here! (わかった! [走っていって、ある本を掴み、それをモニカに渡す] オッケー。はいどうぞ!)
モニカ: The Bible? (聖書?)
レイチェル: I don't know! (わかんないのよ!)
少し前に陣痛らしき痛みを感じたけど、今はそれが陣痛だって確信できる、みたいなことをフィービーは言っています。
それを聞いてモニカは、「陣痛が来たとしても、今、ここで産めないわ、産んじゃだめよ!」と叫んでいます。
その理由は、「男子たち(チャンドラーとジョーイ)が引っ越して出て行ってから、この部屋を消毒してないのよ」ということでした。
今は、モニカとレイチェルのものであるこの部屋は、賭けに負けたことで、一時期、チャンドラーとジョーイの部屋になっていました。
結局また、それぞれ元々住んでいた部屋に今は戻っているのですが、彼らが出て行ってから一度もこの部屋を消毒してないから、ここで産んじゃいけないわ、と言っているのですね。
、、、って、チャンドラーとジョーイは病原菌かっ!?と突っ込みたいところです。
どさくさに紛れて、何て失礼なことを…という感じの発言ですね。
同じように慌てているレイチェルですが、大丈夫、大丈夫、と言いながら、「私はお湯を沸かして、シーツを裂く」と言っています。
それも、何だか時代劇に出てくる江戸時代のお産の風景のようですね。
そのうちフィービーは、これは本当の陣痛ではなく、false labor だと言っています。
Wikipedia 日本語版: 分娩 の「正常分娩」の「分娩の前兆」という項目に以下の記述があります。
分娩の3〜4週間前より、不規則で1時間に2〜3回の陣痛が見られるようになり、これを偽陣痛または前駆陣痛という。
Wikipedia 英語版: Pre-labor にも以下の記述があります。
Pre-labor, also called "prodromal labor," consists of the early signs before labor starts. It is the body's preparation for real labor.
Prodromal labor has been misnamed as “false labor."
つまり、「pre-labor は、prodromal labor とも呼ばれ、陣痛が始まる前の初期兆候から成る。本当の陣痛に向けての体の準備である。predromal labor 「前駆陣痛」は false labor という誤った名前で呼ばれてきた。」
false だと「偽物」みたいで聞こえが悪いですが、実際に妊娠の過程で起こるれっきとした一症状だということですね。
それなのにまるで「偽物」みたいに、false labor という名前で呼ばれてきた、ということでしょう。
また、Braxton Hicks contractions 「ブラクストン・ヒックス収縮」も、false labor と呼ばれるようです。
Wikipedia 英語版: Braxton Hicks contractions に以下の記述があります。
Braxton Hicks contractions, also known as false labor or practice contractions are sporadic uterine contractions that usually start around 6 weeks however are not usually felt until the second trimester or third trimester of pregnancy.
つまり、「ブラクストン・ヒックス収縮(false labor や practice contractions としても知られている)は、散発的な子宮の収縮で、たいていは6週目あたりで始まるが、妊娠4-6カ月や、妊娠7-9カ月になるまでは通常感じられない。」
ブラクストン・ヒックス収縮の方は、臨月などの妊娠終期ではなく、もっと前の時期に起こる子宮の収縮を指すようですね。
フィービーは臨月くらいですから、いわゆる「前駆陣痛」を false labor と呼んでいるのでしょう。
(私は前駆陣痛を経験しなかったので、どんなものかよくわかりませんが)
妊娠終期、臨月には、本当の陣痛ではない、そういう陣痛らしきものを感じることがあると言っていたのを聞いたことがあるから、本を取って、とフィービーは言います。
妊娠のガイドブックに書いてあるだろうから、それを見せて、ということですね。
ですが、レイチェルが手渡した本は聖書。
フィービーとモニカは、the book 「その本」と特定することで、the book とは「妊娠のことが書いてある本」だという共通認識があったのですが、レイチェルは、the book と言われても、どの本のことかわかっていなかった、それで、よくわからないのでとりあえず近くに置いてあった聖書を手渡した、ということでしょう。
話し手と聞き手に共通認識があり、「その本」だと特定できる場合に the という定冠詞を使うわけですから、フィービーやモニカは、the book と表現することで、「妊娠の本」であることがレイチェルにも当然伝わると思ったのですね。
でもレイチェルだけ、「the book と言われても、いったいどの本?、そこに置いてるその聖書のこと?」のように、二人の指しているものがわかっていなかった、ということがわかりますね。
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2010年05月24日
警察に突き出すことはないだろ フレンズ4-22その4
ロスがエミリーにあげる予定の指輪は、ロスのおばあちゃんが使っていて、ゲラー家が代々受け継ぐ大事な指輪でした。
その指輪がどれほど大切なものかがわかった後、その指輪が盗まれてしまったことを、ジョーイはロスに小さな声で告げます。
ジョーイ: (laughs, softly) Yeah, the stripper stole it. ([笑いながら、静かにそっと] ああ、あのストリッパーが指輪を盗んだ。)
ロス: My, my ring? My, my wedding ring? The, the stripper stole my wedding ring? H, how?! How, how could this happen? (僕の、僕の指輪を? 僕の結婚指輪を? あの、あのストリッパーが僕の結婚指輪を盗んだ? どうやって、どうやってこんなことが起こったんだよ。)
チャンドラー: Well, I think it all started when you said, "Hey Joey, why don't you be my best man?" (そうだな、お前がこう言った時に、すべては始まったんだと思うよ。「なあ、ジョーイ、俺のベストマンになってくれないか?」)
ロス: (dialling the phone) All right, all right, fine! I'm gonna, I'm gonna call the cops! ([電話をダイヤルしながら] わかった、わかったよ、いいよ! 僕は、僕は警察に電話する!)
ジョーイ: Dude, I, I screwed up. You, you don’t have to turn me in! (なあ、おい、俺は、俺は(確かに)取り返しのつかないことをしちゃったよ。(でも)俺を警察に売ることはないだろ!)
ロス: Not on you, on the stripper! (ジョーイのことじゃないよ、ストリッパーの方(で電話するん)だ。)
その指輪はゲラー家に代々伝わるものだと聞いた後、ジョーイはもごもごとした口調で、「ストリッパーにその指輪を盗まれちゃった」と言います。
あまりの事実にロスは驚いて、「どうしてそんなことが起こったんだ、どういう成り行きでそんなことになったんだ?」と叫んでいます。
それに対するチャンドラーの返事、I think it all started when you said, "Hey Joey, why don't you be my best man?"が面白いですね。
ロスがジョーイに「ベストマンをお願いするよ」と頼んだことがそもそもの発端で原因だ、とチャンドラーは言いたいのです。
ジョーイみたいな人にベストマンを頼んで、そいつに指輪を預けたりするから、こんなことになっちゃたんだ、ということですね。
ロスのセリフ、How could this happen? は、信じられない事実が起こった時に、「どうしてこんなことが…」と反射的に出るセリフでもありますし、また、実際にロスが疑問に思っているのは、「どうしてストリッパーに指輪を盗まれることになってしまったのか?」という詳しい事情ですよね。
それに対する返事としては、これこれこういうことがあって…と指輪をジョーイに預けた後の出来事を順番に説明するのが普通の返答ですが、ベストマンの座を争ってジョーイに負けたチャンドラーは、「だいだい、ロスがジョーイをベストマンに選ぶから、こんなことになっちゃったんだよ」と、ロスの選択が間違っていたことを指摘しているわけです。
フレンズ4-2その6 では、ジョーイが客の応対中、自らすすんで棚の中に入っている間に、家財道具一式が盗まれるという事件がありました。
その時のやり取りで、
モニカ: (entering) Oh my God! What happened? ([入ってきて] なんてこと! 何が起こったの?)
チャンドラー: Oh, umm, Joey was born, and then 28 years later, I was robbed! (あぁ、そうだな。ジョーイが生まれた。そしてそれから 28年後に、俺は(所持品を)盗まれたんだ!)
というのがありましたが、それも、「盗まれることになった事情、経緯」を説明しているのではなく、ジョーイの存在そのものが盗難被害にあった原因だ、みたいなことを言っていますね。
表現は異なりますが、その 4-2 のセリフと、今回の 4-22 のセリフは、同じような感覚だな、と思いました。
いかにもチャンドラーが言いそうなセリフだということです。
警察に電話するというロス。
screw up は「しくじる、大失敗する、へまをする」。
turn someone in は「人を警察に届け出る、通報する」。
turn oneself in だと「警察に自首する」という意味になります。
また、turn in は「(書類・レポートなどを)提出する」という意味でもよく使われますね。
(TOEIC に出そうなのは、「警察に通報する」ではなくて、「レポートを提出する」の方でしょう…笑)
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
turn somebody in / turn in somebody : to tell the police who or where a criminal is
つまり、「犯人は誰か、または犯人がどこにいるかを警察に言うこと」。
ジョーイは、「確かに俺は大ヘマをしちゃったけど、でも、だからって警察に俺を突き出す必要はないだろ? そこまですることはないだろ?」と言っているのですが、ロスは、「電話してるのは、お前のやった件じゃなくて、ストリッパーの方だよ」と答えます。
自分のやった罪の大きさにおののいて、警察に突き出されちゃうの、俺?と不安がっているジョーイに笑ってしまいますね。
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その指輪がどれほど大切なものかがわかった後、その指輪が盗まれてしまったことを、ジョーイはロスに小さな声で告げます。
ジョーイ: (laughs, softly) Yeah, the stripper stole it. ([笑いながら、静かにそっと] ああ、あのストリッパーが指輪を盗んだ。)
ロス: My, my ring? My, my wedding ring? The, the stripper stole my wedding ring? H, how?! How, how could this happen? (僕の、僕の指輪を? 僕の結婚指輪を? あの、あのストリッパーが僕の結婚指輪を盗んだ? どうやって、どうやってこんなことが起こったんだよ。)
チャンドラー: Well, I think it all started when you said, "Hey Joey, why don't you be my best man?" (そうだな、お前がこう言った時に、すべては始まったんだと思うよ。「なあ、ジョーイ、俺のベストマンになってくれないか?」)
ロス: (dialling the phone) All right, all right, fine! I'm gonna, I'm gonna call the cops! ([電話をダイヤルしながら] わかった、わかったよ、いいよ! 僕は、僕は警察に電話する!)
ジョーイ: Dude, I, I screwed up. You, you don’t have to turn me in! (なあ、おい、俺は、俺は(確かに)取り返しのつかないことをしちゃったよ。(でも)俺を警察に売ることはないだろ!)
ロス: Not on you, on the stripper! (ジョーイのことじゃないよ、ストリッパーの方(で電話するん)だ。)
その指輪はゲラー家に代々伝わるものだと聞いた後、ジョーイはもごもごとした口調で、「ストリッパーにその指輪を盗まれちゃった」と言います。
あまりの事実にロスは驚いて、「どうしてそんなことが起こったんだ、どういう成り行きでそんなことになったんだ?」と叫んでいます。
それに対するチャンドラーの返事、I think it all started when you said, "Hey Joey, why don't you be my best man?"が面白いですね。
ロスがジョーイに「ベストマンをお願いするよ」と頼んだことがそもそもの発端で原因だ、とチャンドラーは言いたいのです。
ジョーイみたいな人にベストマンを頼んで、そいつに指輪を預けたりするから、こんなことになっちゃたんだ、ということですね。
ロスのセリフ、How could this happen? は、信じられない事実が起こった時に、「どうしてこんなことが…」と反射的に出るセリフでもありますし、また、実際にロスが疑問に思っているのは、「どうしてストリッパーに指輪を盗まれることになってしまったのか?」という詳しい事情ですよね。
それに対する返事としては、これこれこういうことがあって…と指輪をジョーイに預けた後の出来事を順番に説明するのが普通の返答ですが、ベストマンの座を争ってジョーイに負けたチャンドラーは、「だいだい、ロスがジョーイをベストマンに選ぶから、こんなことになっちゃったんだよ」と、ロスの選択が間違っていたことを指摘しているわけです。
フレンズ4-2その6 では、ジョーイが客の応対中、自らすすんで棚の中に入っている間に、家財道具一式が盗まれるという事件がありました。
その時のやり取りで、
モニカ: (entering) Oh my God! What happened? ([入ってきて] なんてこと! 何が起こったの?)
チャンドラー: Oh, umm, Joey was born, and then 28 years later, I was robbed! (あぁ、そうだな。ジョーイが生まれた。そしてそれから 28年後に、俺は(所持品を)盗まれたんだ!)
というのがありましたが、それも、「盗まれることになった事情、経緯」を説明しているのではなく、ジョーイの存在そのものが盗難被害にあった原因だ、みたいなことを言っていますね。
表現は異なりますが、その 4-2 のセリフと、今回の 4-22 のセリフは、同じような感覚だな、と思いました。
いかにもチャンドラーが言いそうなセリフだということです。
警察に電話するというロス。
screw up は「しくじる、大失敗する、へまをする」。
turn someone in は「人を警察に届け出る、通報する」。
turn oneself in だと「警察に自首する」という意味になります。
また、turn in は「(書類・レポートなどを)提出する」という意味でもよく使われますね。
(TOEIC に出そうなのは、「警察に通報する」ではなくて、「レポートを提出する」の方でしょう…笑)
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
turn somebody in / turn in somebody : to tell the police who or where a criminal is
つまり、「犯人は誰か、または犯人がどこにいるかを警察に言うこと」。
ジョーイは、「確かに俺は大ヘマをしちゃったけど、でも、だからって警察に俺を突き出す必要はないだろ? そこまですることはないだろ?」と言っているのですが、ロスは、「電話してるのは、お前のやった件じゃなくて、ストリッパーの方だよ」と答えます。
自分のやった罪の大きさにおののいて、警察に突き出されちゃうの、俺?と不安がっているジョーイに笑ってしまいますね。
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2010年05月21日
これが緊急事態じゃないなら フレンズ4-22その3
バチェラー・パーティーに来ていたストリッパーとベッドインしたジョーイ。
夜中目が覚めたジョーイは、ストリッパーの姿がなく、また、ロスから預かっていた結婚指輪もなくなっていることに気づきます。
あのストリッパーが盗んだんだ!と大騒ぎしているジョーイ。
ジョーイ: Ugh! I don't know what I'm going to do! I called the company that sent her and th, they don't care! Then I called 911 and they yelled at me. If this isn't an emergency, then what is? (あー! 俺はどうすればいいのかわかんないよ! そのストリッパーを派遣した会社に電話したけど、やつらは気にもかけないんだ! それで俺は911(警察への緊急電話番号)に電話したけど、やつらは俺に怒鳴るんだぜ。もしこれが緊急事態じゃないなら、そしたら何が緊急事態だよ?)
ロス: (entering) Hey, guys! ([入ってきて] やあ、みんな!)
チャンドラー: Hey! (よお!)
ジョーイ: Hey... (よぉ…)
ロス: I just wanted to thank you again for last night. What a great party! And the guys from work had a blast. Y'know, one of them had never been to a bachelor party before. Yeah! And-and another one had never been to a party before, so... (昨晩のことで、ただもう一度ありがとうって言いたくてね。すごいパーティーだったよ! それに仕事の同僚も楽しい時を過ごしてた。ほら、彼らのうちの一人はこれまでバチェラー・パーティーに出席したことがなくてさ。そうなんだよ! それに、別の一人は、これまでパーティー(そのもの)に出席したことがなかったから、だから…。)
ストリッパーと指輪が同時に消えているので、ストリッパーが指輪を盗んだと推理したジョーイは、自分が指輪を取り戻すためにやったことをチャンドラーに説明しています。
911 というのはアメリカの緊急電話番号(警察・救急・消防を呼ぶ番号)ですね。
フレンズ1-22その6 でも、911 という番号について説明しています。
ジョーイは、「ストリッパーに指輪を盗まれた!」と警察に電話したのですが、どうやら電話の相手に怒鳴られたようです。
yell at は「(人)に怒鳴る、(人)を怒鳴りつける」。
「そんなくだらないことで電話してくるな!」みたいに言われて、取り合ってもらえなかったようです。
その後のジョーイのセリフ、If this isn't an emergency, then what is? が面白いですね。
直訳すると、「もしこれが緊急事態じゃないのなら、(そしたら)何が緊急事態なのか?」ということで、よくある日本語に直すと、「これが緊急事態じゃないって言うんなら、一体何が緊急事態だって言うんだよ?」「これが緊急事態じゃなくて、何が緊急事態だ?」というところ。
「まさに緊急事態だから、緊急電話番号に電話したのに、まともに応対してくれないなんてどういうことだ!?」と怒っているわけですね。
何も知らないロスは、昨日のバチェラー・パーティーのお礼を述べています。
ここでの blast は「にぎやかな時、楽しい時」という意味で、have a blast で「にぎやかな時を過ごす」という意味になります。
フレンズ1-10その4 にも、I had a blast with him the other night. というセリフが出てきました。
職場(博物館)の同僚を3人ほど呼んでいたようでしたが、そのうちの一人は、バチェラー・パーティーは初めてだったから、ものすごく楽しめたみたいだ、と言っています。
そして、もう一人についても語るのですが、その人は、バチェラー・パーティーどころか、これまで「パーティー」というもの自体に参加したことがなかった、招かれたことがなかったんだよ、と言っています。
アメリカ人はよくパーティーを開きますので、パーティーが初体験ということはあまり友達もいない人だということでしょう。
自分の同僚はそういうタイプの人たちだったから、すっごく楽しんだみたいだよ、ありがと、と主催者であるジョーイにお礼を言っているのですね。
このエピソードでジョーイは、博物館の同僚はあまりたくさん呼ばないでくれ、とロスに頼んでいました。
その時のセリフは以下。
ジョーイ: Listen, I know it's your party, but I'd really like to limit the number of museum geeks that are gonna be there. (なぁ、ロスのパーティーだってことはわかってるんだけどさ、パーティーに出席する博物館のオタクの人数は制限させて欲しいんだよ。)
ジョーイのイメージ通り、やはりロスの同僚は一風変わった人が多いことが、ロスのセリフで証明されたことになりますね。
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夜中目が覚めたジョーイは、ストリッパーの姿がなく、また、ロスから預かっていた結婚指輪もなくなっていることに気づきます。
あのストリッパーが盗んだんだ!と大騒ぎしているジョーイ。
ジョーイ: Ugh! I don't know what I'm going to do! I called the company that sent her and th, they don't care! Then I called 911 and they yelled at me. If this isn't an emergency, then what is? (あー! 俺はどうすればいいのかわかんないよ! そのストリッパーを派遣した会社に電話したけど、やつらは気にもかけないんだ! それで俺は911(警察への緊急電話番号)に電話したけど、やつらは俺に怒鳴るんだぜ。もしこれが緊急事態じゃないなら、そしたら何が緊急事態だよ?)
ロス: (entering) Hey, guys! ([入ってきて] やあ、みんな!)
チャンドラー: Hey! (よお!)
ジョーイ: Hey... (よぉ…)
ロス: I just wanted to thank you again for last night. What a great party! And the guys from work had a blast. Y'know, one of them had never been to a bachelor party before. Yeah! And-and another one had never been to a party before, so... (昨晩のことで、ただもう一度ありがとうって言いたくてね。すごいパーティーだったよ! それに仕事の同僚も楽しい時を過ごしてた。ほら、彼らのうちの一人はこれまでバチェラー・パーティーに出席したことがなくてさ。そうなんだよ! それに、別の一人は、これまでパーティー(そのもの)に出席したことがなかったから、だから…。)
ストリッパーと指輪が同時に消えているので、ストリッパーが指輪を盗んだと推理したジョーイは、自分が指輪を取り戻すためにやったことをチャンドラーに説明しています。
911 というのはアメリカの緊急電話番号(警察・救急・消防を呼ぶ番号)ですね。
フレンズ1-22その6 でも、911 という番号について説明しています。
ジョーイは、「ストリッパーに指輪を盗まれた!」と警察に電話したのですが、どうやら電話の相手に怒鳴られたようです。
yell at は「(人)に怒鳴る、(人)を怒鳴りつける」。
「そんなくだらないことで電話してくるな!」みたいに言われて、取り合ってもらえなかったようです。
その後のジョーイのセリフ、If this isn't an emergency, then what is? が面白いですね。
直訳すると、「もしこれが緊急事態じゃないのなら、(そしたら)何が緊急事態なのか?」ということで、よくある日本語に直すと、「これが緊急事態じゃないって言うんなら、一体何が緊急事態だって言うんだよ?」「これが緊急事態じゃなくて、何が緊急事態だ?」というところ。
「まさに緊急事態だから、緊急電話番号に電話したのに、まともに応対してくれないなんてどういうことだ!?」と怒っているわけですね。
何も知らないロスは、昨日のバチェラー・パーティーのお礼を述べています。
ここでの blast は「にぎやかな時、楽しい時」という意味で、have a blast で「にぎやかな時を過ごす」という意味になります。
フレンズ1-10その4 にも、I had a blast with him the other night. というセリフが出てきました。
職場(博物館)の同僚を3人ほど呼んでいたようでしたが、そのうちの一人は、バチェラー・パーティーは初めてだったから、ものすごく楽しめたみたいだ、と言っています。
そして、もう一人についても語るのですが、その人は、バチェラー・パーティーどころか、これまで「パーティー」というもの自体に参加したことがなかった、招かれたことがなかったんだよ、と言っています。
アメリカ人はよくパーティーを開きますので、パーティーが初体験ということはあまり友達もいない人だということでしょう。
自分の同僚はそういうタイプの人たちだったから、すっごく楽しんだみたいだよ、ありがと、と主催者であるジョーイにお礼を言っているのですね。
このエピソードでジョーイは、博物館の同僚はあまりたくさん呼ばないでくれ、とロスに頼んでいました。
その時のセリフは以下。
ジョーイ: Listen, I know it's your party, but I'd really like to limit the number of museum geeks that are gonna be there. (なぁ、ロスのパーティーだってことはわかってるんだけどさ、パーティーに出席する博物館のオタクの人数は制限させて欲しいんだよ。)
ジョーイのイメージ通り、やはりロスの同僚は一風変わった人が多いことが、ロスのセリフで証明されたことになりますね。
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2010年05月19日
ガンターの名字は? フレンズ4-22その2
ロスのベストマンを誰にするか?で男性陣3人は口論になります。
ロスは最初はチャンドラーに頼むつもりだったのですが、チャンドラーが自分のベストマンをジョーイに頼むようなことを言ったので、「チャンドラーは僕(ロス)の時に2回もベストマンをしたのに、僕はチャンドラーのベストマンになれないのか?」とロスは機嫌を損ねてしまい、結局ロスはジョーイを選びます。
その後に開かれたロスのバチェラー・パーティー。
ロスの男性の友人たちと、ストリッパーがいます。
チャンドラー: (banging a spoon against his beer bottle) Okay, a little announcement, a little announcement. I've decided that my best man is my best friend Gunther. (ビール瓶をスプーンで叩いて) オッケー。ちょっと聞いてくれ、ちょっと聞いてくれ。俺は(たった今)決めた。俺のベストマンは俺の親友のガンターだ。)
ガンター: What's my last name? (僕の名字は何?)
チャンドラー: Central Perk? (セントラルパーク?)
ガンター: (to Ross) Thanks for not marrying Rachel. (He starts to leave.) ([ロスに] レイチェルと結婚しないでくれてありがとう。[ガンターは去ろうとする])
ジョーイ: Oh, hey, Gunther! Don't, don't forget your shirt. (He gives Gunther his shirt and Gunther leaves.) (ああ、おい、ガンター。シャツを忘れちゃだめだぞ。[ジョーイはガンターにシャツを渡し、ガンターは去る])
ロス: Hey, hey, what are those? (おいおい、それ(そのシャツ)は何だ?)
ジョーイ: Oh, little party favors. Check it out! (It's a shirt that reads, "Ross Geller, Bachelor Bash 1998") (ああ、ちょっとしたパーティーの記念品だよ。見てくれ! [「ロス・ゲラー、バチェラー・バッシュ 1998」と書いてあるTシャツである])
ロス: Wow! Yeah! (わぁ、おお!)
ジョーイ: Oh, oh! (Shows him what's on the back, "Best Man Joey Tribbiani, with a huge picture of him.) Oh! (おー、おー? [ジョーイは、シャツの裏にある、「ベストマン、ジョーイ・トリビアーニ」という文字と彼の巨大な写真を見せる] おー!)
チャンドラー: (banging on the bottle again) Okay, okay, a little announcement. Just want everybody to know the position of my best man is still open! And uh, (to the stripper) you know, so is the position of the bride. ([ボトルをまた叩いて] オッケー、オッケー。ちょっと聞いてくれ。みんなにちょっと知っておいて欲しいんだ、俺のベストマンのポジションはまだ空いてる、って[俺のベストマンはまだ空席だ、って]。それに、[ストリッパーに向かって] ほら、花嫁のポジションもまだ空いてるよ。)
ストリッパー: Great! (最高ね!)
ロスがベストマンをジョーイに選んだことで、チャンドラーは二人に対してのあてつけのように、「俺はベストマンを”親友の”ガンターに頼むことにするよ」とみんなの前で宣言しています。
ガンターを親友と呼ぶことで、「ロスやジョーイなんて、俺にとっては親友じゃない」と言っているわけですね。
ガンターはチャンドラーが自分のことを親友、と呼んだことに対して、「僕のことを親友と言うんなら、当然、僕の名字も知ってるよね?」という意味で、What's my last name? と尋ねます。
改めてそう言われてみると、これまでガンターの名字って出てきたことないんですよね(笑)。
観客も「そういや、ガンターの名字って何だっけ?」ときっと思ったはずで、そういう意味でも笑えるセリフなのですが、それに対するチャンドラーのセリフ、「ガンターの名字は…セントラルパーク、かな?」でさらに笑えてしまいます。
確かに、喫茶店セントラルパークでいつも働いているガンターですから、「ガンターといえばセントラルパーク」という感じなのですが、「僕の名字知ってる?」の問いに、Oh, sorry, I don't know. 「ああ、ごめん、知らないや」などのありきたりの返事ではなく、何とか答えをひねり出そうとする、そのチャンドラーの返しが彼らしいです。
帰ろうとするガンターに、シャツを手渡すジョーイ。
favor は「好意、親切」という意味でよく使われますが、ここでは「記念品、贈り物」という意味です。
つまりは、パーティー参加者へのお土産ですね。
そのシャツを得意気に見せるジョーイ。
bash は動詞で「殴りつける、強く打つ」という意味ですが、名詞で「にぎやかなパーティー、どんちゃん騒ぎ」という意味もあります。
bachelor party のことを、bachelor bash と表現しているわけですね。
ba- という音が続くことでリズム感も出る呼び方です。
それを見て喜ぶロスですが、裏を返すと、デカデカとしたジョーイの顔写真が。
自分の写真入りTシャツを作りたくて、ロスのパーティーをダシに使った、という感じです。
チャンドラーはまた、瓶を鳴らしてみんなの注意を引きます。
最初のセリフにも出てきましたが、A little announcement. と言いながら瓶を鳴らしていますね。
announcement は「アナウンス、お知らせ、告知、発表」ですから、A little announcement. は「ちょっとしたお知らせがある(ので聞いてくれ)」というニュアンスになります。
ガンターにベストマンを頼むと言ったところ、ガンターの名字も知らないで頼んだことがバレてしまったので、今はまだ俺のベストマンのポジションは空いてるよ、とみんなに報告しているのです。
やりたい人がいたら名乗り出てね、ということでもあります。
So is the position of the bride. という、「So+(助)動詞+主語」というのは、I like him. / So do I. 「私は彼が好き」「私もよ」の、So do I. と同じですね。
フレンズ2-15その17 にも、同じような「So+(助)動詞+主語」というパターンのセリフが出てきました。
ここでは、ベストマンのポジションが空いてる、と言ったついでに、「花嫁のポジションもまだ空いてるから、良かったら君、立候補してみない?」みたいに、傍にいるストリッパーを口説いてみているわけです。
ベストマンの話をしておきながら、実は花嫁もまだ決まってない、結婚する相手もまだいないんだけど、という自虐っぽいニュアンスも少し入っている気がします。
意味としては、And the position of the bride is still open, too. ということですが、「ベストマンのポジションは空いてるよ、それに花嫁のポジションもね」と軽く付け足す感じの上のセリフの方が、セリフとしてはしゃれていると思います。
おまけのように付け足しながら、実は本当に言いたいのは後半の方だった、という感じですね。
ストリッパーは言葉では、Great! と言っていますが、その言葉とは裏腹に、「何言ってんの?」みたいなあきれた顔で去っていきます。
こういうセリフは、ト書きに、sarcastically 「皮肉っぽく」と書いてある場合もよくありますね。
文字で Great! と書いてあるからと言って、本当に「最高だわ!」と喜んでいるかどうかは、実際の表情や言い方を確認してみないとわかりません。
そういう皮肉っぽい表現を学べるのも、映像がついたドラマで学ぶ醍醐味ですね。
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その後に開かれたロスのバチェラー・パーティー。
ロスの男性の友人たちと、ストリッパーがいます。
チャンドラー: (banging a spoon against his beer bottle) Okay, a little announcement, a little announcement. I've decided that my best man is my best friend Gunther. (ビール瓶をスプーンで叩いて) オッケー。ちょっと聞いてくれ、ちょっと聞いてくれ。俺は(たった今)決めた。俺のベストマンは俺の親友のガンターだ。)
ガンター: What's my last name? (僕の名字は何?)
チャンドラー: Central Perk? (セントラルパーク?)
ガンター: (to Ross) Thanks for not marrying Rachel. (He starts to leave.) ([ロスに] レイチェルと結婚しないでくれてありがとう。[ガンターは去ろうとする])
ジョーイ: Oh, hey, Gunther! Don't, don't forget your shirt. (He gives Gunther his shirt and Gunther leaves.) (ああ、おい、ガンター。シャツを忘れちゃだめだぞ。[ジョーイはガンターにシャツを渡し、ガンターは去る])
ロス: Hey, hey, what are those? (おいおい、それ(そのシャツ)は何だ?)
ジョーイ: Oh, little party favors. Check it out! (It's a shirt that reads, "Ross Geller, Bachelor Bash 1998") (ああ、ちょっとしたパーティーの記念品だよ。見てくれ! [「ロス・ゲラー、バチェラー・バッシュ 1998」と書いてあるTシャツである])
ロス: Wow! Yeah! (わぁ、おお!)
ジョーイ: Oh, oh! (Shows him what's on the back, "Best Man Joey Tribbiani, with a huge picture of him.) Oh! (おー、おー? [ジョーイは、シャツの裏にある、「ベストマン、ジョーイ・トリビアーニ」という文字と彼の巨大な写真を見せる] おー!)
チャンドラー: (banging on the bottle again) Okay, okay, a little announcement. Just want everybody to know the position of my best man is still open! And uh, (to the stripper) you know, so is the position of the bride. ([ボトルをまた叩いて] オッケー、オッケー。ちょっと聞いてくれ。みんなにちょっと知っておいて欲しいんだ、俺のベストマンのポジションはまだ空いてる、って[俺のベストマンはまだ空席だ、って]。それに、[ストリッパーに向かって] ほら、花嫁のポジションもまだ空いてるよ。)
ストリッパー: Great! (最高ね!)
ロスがベストマンをジョーイに選んだことで、チャンドラーは二人に対してのあてつけのように、「俺はベストマンを”親友の”ガンターに頼むことにするよ」とみんなの前で宣言しています。
ガンターを親友と呼ぶことで、「ロスやジョーイなんて、俺にとっては親友じゃない」と言っているわけですね。
ガンターはチャンドラーが自分のことを親友、と呼んだことに対して、「僕のことを親友と言うんなら、当然、僕の名字も知ってるよね?」という意味で、What's my last name? と尋ねます。
改めてそう言われてみると、これまでガンターの名字って出てきたことないんですよね(笑)。
観客も「そういや、ガンターの名字って何だっけ?」ときっと思ったはずで、そういう意味でも笑えるセリフなのですが、それに対するチャンドラーのセリフ、「ガンターの名字は…セントラルパーク、かな?」でさらに笑えてしまいます。
確かに、喫茶店セントラルパークでいつも働いているガンターですから、「ガンターといえばセントラルパーク」という感じなのですが、「僕の名字知ってる?」の問いに、Oh, sorry, I don't know. 「ああ、ごめん、知らないや」などのありきたりの返事ではなく、何とか答えをひねり出そうとする、そのチャンドラーの返しが彼らしいです。
帰ろうとするガンターに、シャツを手渡すジョーイ。
favor は「好意、親切」という意味でよく使われますが、ここでは「記念品、贈り物」という意味です。
つまりは、パーティー参加者へのお土産ですね。
そのシャツを得意気に見せるジョーイ。
bash は動詞で「殴りつける、強く打つ」という意味ですが、名詞で「にぎやかなパーティー、どんちゃん騒ぎ」という意味もあります。
bachelor party のことを、bachelor bash と表現しているわけですね。
ba- という音が続くことでリズム感も出る呼び方です。
それを見て喜ぶロスですが、裏を返すと、デカデカとしたジョーイの顔写真が。
自分の写真入りTシャツを作りたくて、ロスのパーティーをダシに使った、という感じです。
チャンドラーはまた、瓶を鳴らしてみんなの注意を引きます。
最初のセリフにも出てきましたが、A little announcement. と言いながら瓶を鳴らしていますね。
announcement は「アナウンス、お知らせ、告知、発表」ですから、A little announcement. は「ちょっとしたお知らせがある(ので聞いてくれ)」というニュアンスになります。
ガンターにベストマンを頼むと言ったところ、ガンターの名字も知らないで頼んだことがバレてしまったので、今はまだ俺のベストマンのポジションは空いてるよ、とみんなに報告しているのです。
やりたい人がいたら名乗り出てね、ということでもあります。
So is the position of the bride. という、「So+(助)動詞+主語」というのは、I like him. / So do I. 「私は彼が好き」「私もよ」の、So do I. と同じですね。
フレンズ2-15その17 にも、同じような「So+(助)動詞+主語」というパターンのセリフが出てきました。
ここでは、ベストマンのポジションが空いてる、と言ったついでに、「花嫁のポジションもまだ空いてるから、良かったら君、立候補してみない?」みたいに、傍にいるストリッパーを口説いてみているわけです。
ベストマンの話をしておきながら、実は花嫁もまだ決まってない、結婚する相手もまだいないんだけど、という自虐っぽいニュアンスも少し入っている気がします。
意味としては、And the position of the bride is still open, too. ということですが、「ベストマンのポジションは空いてるよ、それに花嫁のポジションもね」と軽く付け足す感じの上のセリフの方が、セリフとしてはしゃれていると思います。
おまけのように付け足しながら、実は本当に言いたいのは後半の方だった、という感じですね。
ストリッパーは言葉では、Great! と言っていますが、その言葉とは裏腹に、「何言ってんの?」みたいなあきれた顔で去っていきます。
こういうセリフは、ト書きに、sarcastically 「皮肉っぽく」と書いてある場合もよくありますね。
文字で Great! と書いてあるからと言って、本当に「最高だわ!」と喜んでいるかどうかは、実際の表情や言い方を確認してみないとわかりません。
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2010年05月17日
一生ベストマンになれない フレンズ4-22その1
シーズン4 第22話
The One with the Worst Best Man Ever (消えた指輪の行方)
原題は「史上最悪のベストマンの話」
チャンドラーとジョーイの部屋にやってきたロス。
ロス: All right. Here's the ring. (Shows Chandler the wedding ring he plans on giving Emily) (よし、ほら、これが指輪だ。[エミリーにあげる予定にしている結婚指輪をチャンドラーに見せる])
チャンドラー: (shocked) Yes, yes! A thousand times, yes! ([衝撃を受けたように] イエス、イエス! 1000回言う。イエス!って。)
ロス: So uh, any ideas for the bachelor party yet? (バチェラー・パーティーの案は何か決まった?)
ジョーイ: Whoa-whoa-whoa! Before you start handing out wedding rings and planning bachelor parties, don't you have to decide who your best man is gonna be? (おいおいおい! 結婚指輪を配ったり、バチェラー・パーティーを計画したりを始める前に、誰がベストマンになるかを決める必要があるんじゃないのか?)
チャンドラー: Oh, it's awkward. It's awkward. It's awkward. (ああ、気まずい。気まずい。気まずい。)
ロス: I sort of already asked Chandler. (僕は、その、すでにチャンドラーに頼んだんだ。)
ジョーイ: What? He got to do it at your first wedding! (何だって? チャンドラーはロスの最初の結婚式でベストマンをやったじゃないか。)
ロス: Joey, I figured you'd understand. I mean, I-I've known him a lot longer. (ジョーイ、君ならわかってくれると思うけど。ほら、(ジョーイより)チャンドラーの方をよりずっと長く知ってるし[チャンドラーの方が付き合い長いし]。)
ジョーイ: Come on, Ross! Look, I-I don't have any brothers. I'll never get to be a best man! (頼むよ、ロス! なあ、俺には男兄弟が一人もいないんだぞ。俺は一生ベストマンになることができないよ!)
チャンドラー: You can be the best man when I get married. (俺が結婚する時に、ジョーイはベストマンになれるさ。)
ジョーイ: (pause) I'll never get to be a best man! ([少しの間(ま)があって] 俺は一生、ベストマンになることができないよ!)
ロスは指輪のケースをパカッと開けて、中の指輪を見せています。
それを見てチャンドラーが、何度も Yes! と言っていますね。
このちょっと大げさな言い方は、プロポーズされた女性の真似をしているのかな?と思いました。
アメリカではプロポーズする時に、男性が女性の前にひざまずいて、指輪を見せながら、"Will you marry me?" 「僕と結婚してくれる?」と問い、それに対して女性が、"Yes." 「はい」と答える、というお決まりのパターンがありますね。
そのイメージで、結婚指輪を見せたロスに対して、恋人の女性の真似をして、「ええ、もちろんイエスよ。1000回イエスって言っちゃうわ!」みたいなセリフを言ったのかな?と思います。(言い方がちょっと女性っぽい感じもしますし)
実際のところは、ロスはチャンドラーにベストマン(花婿の付き添い役)をやってもらうために、指輪を託しているようです。(後のセリフでそれがはっきりします)
ベストマン(best man)は、複数いる花婿付き添い役(groomsmen)の中で、主要な役割を果たす人物。
ベストマンについては、フレンズ2-24その6 でも説明しています。
そういう意味では、「指輪を渡すこと=ベストマンをやってくれとお願いすること」を意味していて、ベストマンの依頼は喜んで受けるよ、という意味で何度もイエス!と言っているという解釈も可能な気がしますが、後のやり取りを聞いていると、チャンドラーにベストマンを頼むことは、もう暗黙の了解でずっと前から決まっていたような印象があります。
ですからやはり、ここでチャンドラーが何度もイエス!と言っているのは、「よっしゃ!ベストマンなら任せとけ!」という意味ではなく、プロポーズで指輪を見せられてときめく女性の真似をしている、と考えるのが自然かな?と私は思いました。
指輪を渡して、バチェラーパーティーの予定はどうなってる?と尋ねるロス。
「バチェラー・パーティー」(花婿の男性の友人が集まる、独身さよならパーティー)については、バチェラー・パーティーに付き物の… フレンズ3-12その3 でも説明しています。
その二人のやり取りを聞いていたジョーイは、指輪とかバチェラーパーティーとかよりも、ベストマンを決める方が先だろ?と言います。
それを聞いてチャンドラーは、 It's awkward. 「気まずい」と言っていますね。
awkward は「気まずい、きまり悪い」という意味。
ジョーイがベストマンを先に決めなくちゃ、と言ったことから、ジョーイはまだ誰がベストマンになるかを知らない、そして、自分もベストマン候補だと思っていることがわかりますね。
すでにベストマンの依頼を受けているチャンドラーは、そのジョーイの気持ちを知って、「もう俺に決まってるんだ」と言うことになるのが気まずい、と思っているわけです。
チャンドラーが気まずい、気まずい、と言ってつらそうなので、ここはやはり依頼人であるロスが、ジョーイに真実を告げます。
それを告げる場合も、sort of という「ちょっとはぐらかす」表現を使っていますね。
フレンズによく出てくる kind of と同じで、「はっきりと断言するのを避ける」言い方です。
ニュアンスを出して訳すと、「僕は、その、何ていうか、すでにチャンドラーに(ベストマンになってくれと)頼んじゃったんだ」という感じですね。
ジョーイがやりたがっているのがわかるので、ジョーイを傷つけないように、「あのー、そのー、実はもう頼んじゃってて…」みたいに言いにくそうに言っているのです。
それを聞いてジョーイは驚きの声を上げます。
1回目の(キャロルとの)結婚式でもチャンドラーはベストマンをやったのに、2回目もチャンドラーなのか?、チャンドラーが2回もするなんてずるいよ、チャンドラーは1回経験済みだから、今度の結婚式は当然俺だろ?と言いたいのですね。
I figured you'd understand. の you'd は、you would の略で、丁寧に訳すと、「君なら理解してくれるだろうと僕は思う」という感覚。
ベストマンをやりたいって言うジョーイの気持ちはわかるけど、チャンドラーは大学時代からの知り合いで、付き合いもずっと長いから、彼に頼むのが自然な流れなんだよ。その事情を考えたら、今回の僕の決定を受け入れてくれるだろ?という感じです。
それでもジョーイはあきらめません。
俺には男兄弟がいないから、今回のロスの結婚式を逃したら、一生ベストマンにはなれない、と言っています。
ベストマンというのは、「花婿の友人」から選ばれると思っていたのですが、ジョーイのこのセリフから判断すると、男兄弟がいる場合は、その兄弟の付添い人をすることも可能、なんでしょうか??
「一生ベストマンになれないよ!」と嘆くジョーイに、チャンドラーが「俺の時にすればいいじゃないか」と言うのですが、それを聞いて、また同じセリフ、「一生ベストマンになれないよ!」と訴えるジョーイに笑ってしまいます。
ジョーイは、チャンドラーは結婚できないと思っていることがわかります。
チャンドラーの結婚式を待ってたら一生ベストマンになれずに終わってしまう、だから今回が最後のチャンスだから、どうかロスの結婚式でベストマンをやらせてくれよ!という感じですね。
チャンドラーはジョーイを慰め、助け舟を出すつもりで「俺の時にすればいい」と言ったのに、そのセリフには全く意味がないかのようにジョーイは同じセリフを繰り返す、という面白さを感じていただければと思います。
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The One with the Worst Best Man Ever (消えた指輪の行方)
原題は「史上最悪のベストマンの話」
チャンドラーとジョーイの部屋にやってきたロス。
ロス: All right. Here's the ring. (Shows Chandler the wedding ring he plans on giving Emily) (よし、ほら、これが指輪だ。[エミリーにあげる予定にしている結婚指輪をチャンドラーに見せる])
チャンドラー: (shocked) Yes, yes! A thousand times, yes! ([衝撃を受けたように] イエス、イエス! 1000回言う。イエス!って。)
ロス: So uh, any ideas for the bachelor party yet? (バチェラー・パーティーの案は何か決まった?)
ジョーイ: Whoa-whoa-whoa! Before you start handing out wedding rings and planning bachelor parties, don't you have to decide who your best man is gonna be? (おいおいおい! 結婚指輪を配ったり、バチェラー・パーティーを計画したりを始める前に、誰がベストマンになるかを決める必要があるんじゃないのか?)
チャンドラー: Oh, it's awkward. It's awkward. It's awkward. (ああ、気まずい。気まずい。気まずい。)
ロス: I sort of already asked Chandler. (僕は、その、すでにチャンドラーに頼んだんだ。)
ジョーイ: What? He got to do it at your first wedding! (何だって? チャンドラーはロスの最初の結婚式でベストマンをやったじゃないか。)
ロス: Joey, I figured you'd understand. I mean, I-I've known him a lot longer. (ジョーイ、君ならわかってくれると思うけど。ほら、(ジョーイより)チャンドラーの方をよりずっと長く知ってるし[チャンドラーの方が付き合い長いし]。)
ジョーイ: Come on, Ross! Look, I-I don't have any brothers. I'll never get to be a best man! (頼むよ、ロス! なあ、俺には男兄弟が一人もいないんだぞ。俺は一生ベストマンになることができないよ!)
チャンドラー: You can be the best man when I get married. (俺が結婚する時に、ジョーイはベストマンになれるさ。)
ジョーイ: (pause) I'll never get to be a best man! ([少しの間(ま)があって] 俺は一生、ベストマンになることができないよ!)
ロスは指輪のケースをパカッと開けて、中の指輪を見せています。
それを見てチャンドラーが、何度も Yes! と言っていますね。
このちょっと大げさな言い方は、プロポーズされた女性の真似をしているのかな?と思いました。
アメリカではプロポーズする時に、男性が女性の前にひざまずいて、指輪を見せながら、"Will you marry me?" 「僕と結婚してくれる?」と問い、それに対して女性が、"Yes." 「はい」と答える、というお決まりのパターンがありますね。
そのイメージで、結婚指輪を見せたロスに対して、恋人の女性の真似をして、「ええ、もちろんイエスよ。1000回イエスって言っちゃうわ!」みたいなセリフを言ったのかな?と思います。(言い方がちょっと女性っぽい感じもしますし)
実際のところは、ロスはチャンドラーにベストマン(花婿の付き添い役)をやってもらうために、指輪を託しているようです。(後のセリフでそれがはっきりします)
ベストマン(best man)は、複数いる花婿付き添い役(groomsmen)の中で、主要な役割を果たす人物。
ベストマンについては、フレンズ2-24その6 でも説明しています。
そういう意味では、「指輪を渡すこと=ベストマンをやってくれとお願いすること」を意味していて、ベストマンの依頼は喜んで受けるよ、という意味で何度もイエス!と言っているという解釈も可能な気がしますが、後のやり取りを聞いていると、チャンドラーにベストマンを頼むことは、もう暗黙の了解でずっと前から決まっていたような印象があります。
ですからやはり、ここでチャンドラーが何度もイエス!と言っているのは、「よっしゃ!ベストマンなら任せとけ!」という意味ではなく、プロポーズで指輪を見せられてときめく女性の真似をしている、と考えるのが自然かな?と私は思いました。
指輪を渡して、バチェラーパーティーの予定はどうなってる?と尋ねるロス。
「バチェラー・パーティー」(花婿の男性の友人が集まる、独身さよならパーティー)については、バチェラー・パーティーに付き物の… フレンズ3-12その3 でも説明しています。
その二人のやり取りを聞いていたジョーイは、指輪とかバチェラーパーティーとかよりも、ベストマンを決める方が先だろ?と言います。
それを聞いてチャンドラーは、 It's awkward. 「気まずい」と言っていますね。
awkward は「気まずい、きまり悪い」という意味。
ジョーイがベストマンを先に決めなくちゃ、と言ったことから、ジョーイはまだ誰がベストマンになるかを知らない、そして、自分もベストマン候補だと思っていることがわかりますね。
すでにベストマンの依頼を受けているチャンドラーは、そのジョーイの気持ちを知って、「もう俺に決まってるんだ」と言うことになるのが気まずい、と思っているわけです。
チャンドラーが気まずい、気まずい、と言ってつらそうなので、ここはやはり依頼人であるロスが、ジョーイに真実を告げます。
それを告げる場合も、sort of という「ちょっとはぐらかす」表現を使っていますね。
フレンズによく出てくる kind of と同じで、「はっきりと断言するのを避ける」言い方です。
ニュアンスを出して訳すと、「僕は、その、何ていうか、すでにチャンドラーに(ベストマンになってくれと)頼んじゃったんだ」という感じですね。
ジョーイがやりたがっているのがわかるので、ジョーイを傷つけないように、「あのー、そのー、実はもう頼んじゃってて…」みたいに言いにくそうに言っているのです。
それを聞いてジョーイは驚きの声を上げます。
1回目の(キャロルとの)結婚式でもチャンドラーはベストマンをやったのに、2回目もチャンドラーなのか?、チャンドラーが2回もするなんてずるいよ、チャンドラーは1回経験済みだから、今度の結婚式は当然俺だろ?と言いたいのですね。
I figured you'd understand. の you'd は、you would の略で、丁寧に訳すと、「君なら理解してくれるだろうと僕は思う」という感覚。
ベストマンをやりたいって言うジョーイの気持ちはわかるけど、チャンドラーは大学時代からの知り合いで、付き合いもずっと長いから、彼に頼むのが自然な流れなんだよ。その事情を考えたら、今回の僕の決定を受け入れてくれるだろ?という感じです。
それでもジョーイはあきらめません。
俺には男兄弟がいないから、今回のロスの結婚式を逃したら、一生ベストマンにはなれない、と言っています。
ベストマンというのは、「花婿の友人」から選ばれると思っていたのですが、ジョーイのこのセリフから判断すると、男兄弟がいる場合は、その兄弟の付添い人をすることも可能、なんでしょうか??
「一生ベストマンになれないよ!」と嘆くジョーイに、チャンドラーが「俺の時にすればいいじゃないか」と言うのですが、それを聞いて、また同じセリフ、「一生ベストマンになれないよ!」と訴えるジョーイに笑ってしまいます。
ジョーイは、チャンドラーは結婚できないと思っていることがわかります。
チャンドラーの結婚式を待ってたら一生ベストマンになれずに終わってしまう、だから今回が最後のチャンスだから、どうかロスの結婚式でベストマンをやらせてくれよ!という感じですね。
チャンドラーはジョーイを慰め、助け舟を出すつもりで「俺の時にすればいい」と言ったのに、そのセリフには全く意味がないかのようにジョーイは同じセリフを繰り返す、という面白さを感じていただければと思います。
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2010年05月14日
その場所にいるのも同然 フレンズ4-21その6
ロスとエミリーの結婚式でロンドンに行く予定のチャンドラーとジョーイは、ロンドンのガイドブックを読んでいます。
チャンドラー: All right, check it out. Check this out. It says here that there's a place you can go to rent videos of all the museums. (Reading from the book.) "It's almost as good as being there." (よーし、ほら見て、これを見ろよ。全ての美術館[博物館]のビデオを借りに行くことができる場所がある、って、ここに書いてある。[本を読み上げる] 「ほぼ、その場所にいるのも同然です。」)
ジョーイ: It's better! You can't go to a museum in your underwear. (その方がいいよ! 下着のまま美術館には行けないもんな。)
チャンドラー: Well, You could, but... probably just the one time. (そうだな、やれないことはないけど…多分、1回きりだな。)
ジョーイ: I bet we could get videos of all the sights, get a VCR in our hotel room... we'd never even have to go outside! (全ての名所のビデオを借りて、ホテルの部屋にビデオデッキを持ち込むってのができそうだぞ…(そしたら)外に出かける必要さえなくなるんだ!)
チャンドラー: If we do that, we've gotta rent Die Hard. (もしそれをするなら、「ダイ・ハード」を借りなくちゃな。)
ジョーイ: Oh-ho! I bet the British version is gooooood! (ほほーう。きっと、イギリス版は最高だぞ!)
ガイドブックを見ながら、全てのミュージアムのビデオを借りられる場所がある、と喜んでいるチャンドラー。
そこの説明にある、"It's almost as good as being there." の as good as は、「…も同然、…したも同然」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
as good as : almost
と書いてあります。
good という言葉が使われていますが、良いことばかりではなく、悪い状況を表す時にも使います。
He's as good as dead. だと、「彼は死んだも同然だ」になります。
そのガイドブックが言いたいことは、「そのビデオを借りたら、そこにいるのも同然の気分になれる、まるで実際にそこにいるような感覚になれる」ということですね。
それをジョーイも、「実際にミュージアムに足を運ぶより、ビデオで見る方がいいな!」と同意しています。
You can't go to a museum in your underwear. の you は、一般の人を表し、この場合は、自分自身のことも含めている感覚ですね。
俺を含めてみんな、下着姿でミュージアムに行くことはできない、ということです。
つまり、ビデオなら下着姿でくつろぎながら見ることができるし、と言いたいのですね。
それに対するチャンドラーの返事が楽しいです。
You could, but... probably just the one time. の could は「可能性」を表し、「やろうと思えばできる」という感覚。
下着姿でミュージアムに行くことは可能だけど、多分、それをやったら追い出されるし、みんなに注目されて恥ずかしい思いもするし、やっても1回だけだな、ということですね。
「できるかできないか」という可能性の話で言うと、できないことはないけど、一度やったらもう二度とできることじゃないな、というニュアンスです。
ジョーイはミュージアムだけではなく、全ての名所・観光地のビデオを借りて、ホテルの部屋にビデオデッキを用意したら、外に出なくて済むぞ!と騒いでいます。
デッキを持ち込むなら、「ダイ・ハード」も借りようぜ!とチャンドラーもその話に乗っています。
「ダイ・ハード」のビデオを借りるという話は、過去記事、なかなか死なぬダイハード フレンズ4-21その2 に出てきました。
最後の最後にまたそのネタが出てくるのが面白いですね。
さらに、ジョーイのとぼけたセリフにも注目です。
今回 I bet という言葉が何度も登場していますが、「きっと…だと思う」という感覚ですね。
bet は元々「(金などを)賭ける」という意味なので、そこから「(賭けてもいいほど)主張する、断言する」という意味になります。
ジョーイが言っているのは、「きっと、(ダイ・ハードの)イギリス版は、いけてるだろうなぁ」みたいなことですが、それを聞いてチャンドラーは肩をすくめています。
イギリスは英語圏ですから、イギリスで借りても、ダイ・ハードはアメリカ版と同じ内容のはず。イギリス用に別の吹き替えがされている、ということもないですよね。
(小説の世界だと、「ハリー・ポッター」は、オリジナル原稿の「イギリス版」と、それをアメリカ英語に修正した「アメリカ版」があるそうですが…)
外国に行くとはしゃぐジョーイは、別の国のバージョンのダイ・ハードが見られる!と喜んでいるのですが、アメリカ版と何も変わりがない、ということに気づいていない、という面白さです。
でも、ジョーイなら、イギリスで「ダイ・ハード」を見た後でも、「やっぱり、イギリス版は最高だったな!」とか喜びそうな気もしますね(笑)。
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チャンドラー: All right, check it out. Check this out. It says here that there's a place you can go to rent videos of all the museums. (Reading from the book.) "It's almost as good as being there." (よーし、ほら見て、これを見ろよ。全ての美術館[博物館]のビデオを借りに行くことができる場所がある、って、ここに書いてある。[本を読み上げる] 「ほぼ、その場所にいるのも同然です。」)
ジョーイ: It's better! You can't go to a museum in your underwear. (その方がいいよ! 下着のまま美術館には行けないもんな。)
チャンドラー: Well, You could, but... probably just the one time. (そうだな、やれないことはないけど…多分、1回きりだな。)
ジョーイ: I bet we could get videos of all the sights, get a VCR in our hotel room... we'd never even have to go outside! (全ての名所のビデオを借りて、ホテルの部屋にビデオデッキを持ち込むってのができそうだぞ…(そしたら)外に出かける必要さえなくなるんだ!)
チャンドラー: If we do that, we've gotta rent Die Hard. (もしそれをするなら、「ダイ・ハード」を借りなくちゃな。)
ジョーイ: Oh-ho! I bet the British version is gooooood! (ほほーう。きっと、イギリス版は最高だぞ!)
ガイドブックを見ながら、全てのミュージアムのビデオを借りられる場所がある、と喜んでいるチャンドラー。
そこの説明にある、"It's almost as good as being there." の as good as は、「…も同然、…したも同然」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
as good as : almost
と書いてあります。
good という言葉が使われていますが、良いことばかりではなく、悪い状況を表す時にも使います。
He's as good as dead. だと、「彼は死んだも同然だ」になります。
そのガイドブックが言いたいことは、「そのビデオを借りたら、そこにいるのも同然の気分になれる、まるで実際にそこにいるような感覚になれる」ということですね。
それをジョーイも、「実際にミュージアムに足を運ぶより、ビデオで見る方がいいな!」と同意しています。
You can't go to a museum in your underwear. の you は、一般の人を表し、この場合は、自分自身のことも含めている感覚ですね。
俺を含めてみんな、下着姿でミュージアムに行くことはできない、ということです。
つまり、ビデオなら下着姿でくつろぎながら見ることができるし、と言いたいのですね。
それに対するチャンドラーの返事が楽しいです。
You could, but... probably just the one time. の could は「可能性」を表し、「やろうと思えばできる」という感覚。
下着姿でミュージアムに行くことは可能だけど、多分、それをやったら追い出されるし、みんなに注目されて恥ずかしい思いもするし、やっても1回だけだな、ということですね。
「できるかできないか」という可能性の話で言うと、できないことはないけど、一度やったらもう二度とできることじゃないな、というニュアンスです。
ジョーイはミュージアムだけではなく、全ての名所・観光地のビデオを借りて、ホテルの部屋にビデオデッキを用意したら、外に出なくて済むぞ!と騒いでいます。
デッキを持ち込むなら、「ダイ・ハード」も借りようぜ!とチャンドラーもその話に乗っています。
「ダイ・ハード」のビデオを借りるという話は、過去記事、なかなか死なぬダイハード フレンズ4-21その2 に出てきました。
最後の最後にまたそのネタが出てくるのが面白いですね。
さらに、ジョーイのとぼけたセリフにも注目です。
今回 I bet という言葉が何度も登場していますが、「きっと…だと思う」という感覚ですね。
bet は元々「(金などを)賭ける」という意味なので、そこから「(賭けてもいいほど)主張する、断言する」という意味になります。
ジョーイが言っているのは、「きっと、(ダイ・ハードの)イギリス版は、いけてるだろうなぁ」みたいなことですが、それを聞いてチャンドラーは肩をすくめています。
イギリスは英語圏ですから、イギリスで借りても、ダイ・ハードはアメリカ版と同じ内容のはず。イギリス用に別の吹き替えがされている、ということもないですよね。
(小説の世界だと、「ハリー・ポッター」は、オリジナル原稿の「イギリス版」と、それをアメリカ英語に修正した「アメリカ版」があるそうですが…)
外国に行くとはしゃぐジョーイは、別の国のバージョンのダイ・ハードが見られる!と喜んでいるのですが、アメリカ版と何も変わりがない、ということに気づいていない、という面白さです。
でも、ジョーイなら、イギリスで「ダイ・ハード」を見た後でも、「やっぱり、イギリス版は最高だったな!」とか喜びそうな気もしますね(笑)。
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2010年05月13日
「Twitterで英語をつぶやいてみる」を読んで
石原真弓先生の「Twitterで英語をつぶやいてみる」を読みました。
Twitterで英語をつぶやいてみる (生活人新書) (生活人新書 320)
過去記事 「Twitter英語術」を読んで でご紹介した、晴山陽一さんとクリストファー・ベルトンさんのご共著、Twitter英語術 と合わせて、この2冊があれば、Twitter で英語を発信するための準備はバッチリ!だと言えます。
まず、真弓先生の Twitter はこちら。
石原 真弓 (mayumi_ishihara) on Twitter
真弓先生は、#twinglish というハッシュタグ(hashtag)を考案され、多くの英語学習者が、Twitter 上でそのハッシュタグを使い、英語で tweet しています。
私も英語で tweet する場合に、そのハッシュタグを何度も使わせていただきました。
そのハッシュタグを使うことで、また別の方との会話が広がるのです。
(参考までに私の Twitter も…笑)
南谷三世 (m_rach) on Twitter
この本では、本当に全く白紙の状態から、英語での tweet を始め、それをだんだん楽しんでいく過程を、順を追って丁寧に説明されています。
すぐに使える有用なフレーズも満載で、「はじめまして」「フォローありがとう」と言ったような基本的なフレーズから、自分の予定や決意を語ったり、感謝やお詫びの気持ちを表したりと、さまざまな文例が、たくさんのバリエーションと共に載っています。
そういう言葉をどんどん積極的に使っていくことで、「自分の言葉」になっていくのですね。
p.24 に「他の人から見られる可能性がある、という適度な緊張感もちょうどいいと思います」という真弓先生の言葉があるのですが、私もそれには大いに共感します。
やはり、言葉というのは、「相手に自分の考えや気持ちが伝わってナンボ」のものだと思うのですね。
だから、「誰かが読んでくれるかも」と思えることで、その読んでくれた人が理解できるように、その人にわかってもらえるようにと書こうとする…そういう気持ちが自分の英語力を上げてくれるのだと思います。
また、真弓先生は、多くの方に対して、非常に丁寧に返信を返して下さっています。
真弓先生からお返事をもらえると、またそれが英語での tweet を続ける励みにもなりますね。
(いつもありがとうございます、真弓先生!)
私はいつも自分のブログで、人気海外ドラマ「フレンズ」を使って、生きた英語をインプットしています。
「このセリフ、そっくりいただきぃ!」と思えるような洒落たセリフ、面白いセリフにもたくさん出会います。
そういうものは、実際に同じような状況で使えるようになって初めて「自分のもの」となるのですね。
やはりインプットは大事だと思うので、これからも続けていくつもりですが、Twitter を始めたことで、これからはそれを「実際に使ってみる」機会も少しずつ増やしていけたらな、と思っています。
このブログを始めてもうすぐ5年、ブログの投稿件数は、この記事で、1424件目となります。
それに比べて Twitter は、始めたのが9日前の5月4日、ツイート件数は何とまだ 67 (少なっ! しかも、日本語でのツイートもかなりある…笑)
そんな Twitter 初心者の私が、あーだこーだ言ってもいまいち説得力に欠けますが、でも、やっぱりこれだけは言えます。
怖がらずに、気負わずに、気軽に英語を発信しようとする気持ちが、自分の英語力を高める結果に繋がることは間違いない!と。
どうしても日本人は間違いを恐れてしまいがちですが、まずは一言、口からすっと出てくるようになることが大事ですね。
そうしてどんどん tweet していって、そして、Twitter 上で「生きた英語」にどんどん触れていって、「あぁ、英語ではこんな風に表現するんだぁー」ということに「気づき」、自分の英語をもっともっと自然なものに「修正」していく…そういうことの積み重ねが、自然な英語の使い手への道だと思っています。
私はインプットの方法として、海外ドラマを使った英語学習法をお薦めしていますが、いつも私が口癖のように言っていたのは、
Watching your favorite dramas over and over again makes your English better & more natural.
ということでした。
Twitter を始めて約1週間の私は今、こんな風にも言えます。
Tweeting in English and communicating with a lot of people on Twitter makes your English better & more natural.
まずは英語で発信してみること、そして Twitter 上で多くの人と交流することで、「相手にわかってもらえる英語」が使えるようになってくるはずだと信じています。
皆さんも是非、#twinglish のハッシュタグを使って、どんどん英語をつぶやいてみて下さい。
そして、相手の言うことが英語でわかる楽しさ、相手に英語でわかってもらえる喜びを是非感じて下さいね。
最後に真弓先生のお言葉をお借りして。
Keep enjoying #twinglish!
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私も英語で tweet する場合に、そのハッシュタグを何度も使わせていただきました。
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すぐに使える有用なフレーズも満載で、「はじめまして」「フォローありがとう」と言ったような基本的なフレーズから、自分の予定や決意を語ったり、感謝やお詫びの気持ちを表したりと、さまざまな文例が、たくさんのバリエーションと共に載っています。
そういう言葉をどんどん積極的に使っていくことで、「自分の言葉」になっていくのですね。
p.24 に「他の人から見られる可能性がある、という適度な緊張感もちょうどいいと思います」という真弓先生の言葉があるのですが、私もそれには大いに共感します。
やはり、言葉というのは、「相手に自分の考えや気持ちが伝わってナンボ」のものだと思うのですね。
だから、「誰かが読んでくれるかも」と思えることで、その読んでくれた人が理解できるように、その人にわかってもらえるようにと書こうとする…そういう気持ちが自分の英語力を上げてくれるのだと思います。
また、真弓先生は、多くの方に対して、非常に丁寧に返信を返して下さっています。
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(いつもありがとうございます、真弓先生!)
私はいつも自分のブログで、人気海外ドラマ「フレンズ」を使って、生きた英語をインプットしています。
「このセリフ、そっくりいただきぃ!」と思えるような洒落たセリフ、面白いセリフにもたくさん出会います。
そういうものは、実際に同じような状況で使えるようになって初めて「自分のもの」となるのですね。
やはりインプットは大事だと思うので、これからも続けていくつもりですが、Twitter を始めたことで、これからはそれを「実際に使ってみる」機会も少しずつ増やしていけたらな、と思っています。
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それに比べて Twitter は、始めたのが9日前の5月4日、ツイート件数は何とまだ 67 (少なっ! しかも、日本語でのツイートもかなりある…笑)
そんな Twitter 初心者の私が、あーだこーだ言ってもいまいち説得力に欠けますが、でも、やっぱりこれだけは言えます。
怖がらずに、気負わずに、気軽に英語を発信しようとする気持ちが、自分の英語力を高める結果に繋がることは間違いない!と。
どうしても日本人は間違いを恐れてしまいがちですが、まずは一言、口からすっと出てくるようになることが大事ですね。
そうしてどんどん tweet していって、そして、Twitter 上で「生きた英語」にどんどん触れていって、「あぁ、英語ではこんな風に表現するんだぁー」ということに「気づき」、自分の英語をもっともっと自然なものに「修正」していく…そういうことの積み重ねが、自然な英語の使い手への道だと思っています。
私はインプットの方法として、海外ドラマを使った英語学習法をお薦めしていますが、いつも私が口癖のように言っていたのは、
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ということでした。
Twitter を始めて約1週間の私は今、こんな風にも言えます。
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まずは英語で発信してみること、そして Twitter 上で多くの人と交流することで、「相手にわかってもらえる英語」が使えるようになってくるはずだと信じています。
皆さんも是非、#twinglish のハッシュタグを使って、どんどん英語をつぶやいてみて下さい。
そして、相手の言うことが英語でわかる楽しさ、相手に英語でわかってもらえる喜びを是非感じて下さいね。
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2010年05月11日
いつでもずっと君だった フレンズ4-21その5
ロスとエミリーの結婚式の招待状をもらったレイチェルは、出席するか欠席するかを、悩んだ末に決めます。
ちょうど、出欠にチェックを入れた時に、モニカがやってきます。
モニカ: (seeing the decision) Nooooo. You're really not going? ([決めたことを見て] えー? レイチェルは本当に行かないの?)
レイチェル: Yeah. It's just gonna be too hard. Y'know, I mean... it's Ross. How can I watch him get married? Y'know it's just, it's for the best, y'know it is, it's.... Y'know, plus, somebody's got to stay here with Phoebe! Y'know she’s gonna be pretty big by then, and she'll need someone to help her tie her shoes. Drive her to the hospital in case she goes into labor. (ええ。ただものすごくつらくなるから。ほら、だって…ロスよ。彼が結婚するのを私がどうやって見ていられるって言うの? ほら、ただこれが結局は一番いい結果になるのよ。ほら、ほら…。それに、誰かがここでフィービーと一緒にいてあげないといけないでしょ! ほら、フィービーはその時までにはかなり(お腹が)大きくなってるから。それに彼女には、靴紐を結ぶのを手伝ってくれる誰かが必要だし。フィービーが産気づいた場合には、彼女を病院に車で連れていくとか。)
モニカ: You don't have a car. And your license expired. (レイチェルは車を持ってないでしょ。それに、あなたの免許は期限切れだし。)
レイチェル: Yeah. (Starts to cry) Yeah. See, there's so much to do, and I have so little time to do it in. (そうね。[泣き出しながら] そうね、ほら、しなきゃならないことがたくさんあるのに、それをするための時間はほんの少ししかないわ。)
結局、ロスの元カノであるレイチェルは、ロスとエミリーの結婚式を欠席することに決めました。
驚くモニカに、「ものすごくつらいことになるから」と言っていますね。
I mean... it's Ross. 「だって…ロスなのよ」という言い方が非常に英語っぽい表現だと思います。
この it's は日本語に訳さない方がいいですね。
日本語で言うところの、「ロスよ。ロスだもん。ロスなんだもん」みたいな感じですが、ただの Ross. だけでは文として不完全なので、It's Ross. という形にしている、という感覚です。
こういう It's... については、イッツ・ユーのニュアンス フレンズ3-16その18 で引用させていただいた、佐藤良明先生とマーティ・フリードマンさんによるご説明が感覚的に非常にわかりやすいです。
今回のエピソードは過去のシーンがたくさん登場する総集編でもありますが、回想シーンで、ロスがジュリーと別れたことをレイチェルに告白する場面が出てきます。
ジュリーと別れたと聞いて、
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Really. It's always been you, Rach. (ほんとさ。いつでもずっと君だった、レイチェル。)
というセリフがありました。
この It's always been you. というのは、It's you. 「君だ。君なんだ」という言葉の現在完了形バージョンだと言えそうです。
初めて君を好きになった昔から現在に至るまで、「いつでも、いつも、常に」ずっと「君だったんだ」みたいな感じですね。
レイチェルは、「それに誰かが妊婦のフィービーと一緒にいてあげないといけないし」と、何とか自分がここに残る理由を見つけようとしています。
結婚式の頃には、お腹がこんなに大きくなってるわ、と手でお腹がでっかくなっている様子を示しながら、フィービーが靴紐を結ぶのを手伝ってあげる誰かが必要だ、と言っています。
臨月の妊婦さんのために何かしてあげることとして、「靴紐を結ぶ」というささいなことを持ち出すのが面白いですね。
とっさに浮かんだのがそれだった、という感じです。(確かに結びにくいですし、臨月では自分が乗った体重計の針もよく見えなかったりしますが…笑)
その後、「産気づいたら・陣痛が始まったら、彼女を病院に車で送っていく」という、もっともらしい理由も述べています。
ですがモニカに、「あなたは車を持ってないし、免許だって切れてるじゃない」と指摘されてしまっています。
expire は「(免許などの)有効期限が切れる、満了する、失効する」。
TOEIC にも登場する単語ですね。
「あなたの今の状態では、車で病院まで送ることはできないでしょ」と言われてしまったレイチェルは、その結婚式までわずかな時間しかないのに、することが山ほどあるわね、と言いながら泣いています。
この言い方だと、その時までに車を調達して、免許の更新もしなくちゃならない、と言いたいようですね。
There's so much to do, and I have so little time to do it in. は、so much と so little が対になっています。
することはものすごくたくさんあるのに、それをするための時間がほんのわずかしかない、という対比ですね。
(Rach からのお願い)
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ちょうど、出欠にチェックを入れた時に、モニカがやってきます。
モニカ: (seeing the decision) Nooooo. You're really not going? ([決めたことを見て] えー? レイチェルは本当に行かないの?)
レイチェル: Yeah. It's just gonna be too hard. Y'know, I mean... it's Ross. How can I watch him get married? Y'know it's just, it's for the best, y'know it is, it's.... Y'know, plus, somebody's got to stay here with Phoebe! Y'know she’s gonna be pretty big by then, and she'll need someone to help her tie her shoes. Drive her to the hospital in case she goes into labor. (ええ。ただものすごくつらくなるから。ほら、だって…ロスよ。彼が結婚するのを私がどうやって見ていられるって言うの? ほら、ただこれが結局は一番いい結果になるのよ。ほら、ほら…。それに、誰かがここでフィービーと一緒にいてあげないといけないでしょ! ほら、フィービーはその時までにはかなり(お腹が)大きくなってるから。それに彼女には、靴紐を結ぶのを手伝ってくれる誰かが必要だし。フィービーが産気づいた場合には、彼女を病院に車で連れていくとか。)
モニカ: You don't have a car. And your license expired. (レイチェルは車を持ってないでしょ。それに、あなたの免許は期限切れだし。)
レイチェル: Yeah. (Starts to cry) Yeah. See, there's so much to do, and I have so little time to do it in. (そうね。[泣き出しながら] そうね、ほら、しなきゃならないことがたくさんあるのに、それをするための時間はほんの少ししかないわ。)
結局、ロスの元カノであるレイチェルは、ロスとエミリーの結婚式を欠席することに決めました。
驚くモニカに、「ものすごくつらいことになるから」と言っていますね。
I mean... it's Ross. 「だって…ロスなのよ」という言い方が非常に英語っぽい表現だと思います。
この it's は日本語に訳さない方がいいですね。
日本語で言うところの、「ロスよ。ロスだもん。ロスなんだもん」みたいな感じですが、ただの Ross. だけでは文として不完全なので、It's Ross. という形にしている、という感覚です。
こういう It's... については、イッツ・ユーのニュアンス フレンズ3-16その18 で引用させていただいた、佐藤良明先生とマーティ・フリードマンさんによるご説明が感覚的に非常にわかりやすいです。
今回のエピソードは過去のシーンがたくさん登場する総集編でもありますが、回想シーンで、ロスがジュリーと別れたことをレイチェルに告白する場面が出てきます。
ジュリーと別れたと聞いて、
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Really. It's always been you, Rach. (ほんとさ。いつでもずっと君だった、レイチェル。)
というセリフがありました。
この It's always been you. というのは、It's you. 「君だ。君なんだ」という言葉の現在完了形バージョンだと言えそうです。
初めて君を好きになった昔から現在に至るまで、「いつでも、いつも、常に」ずっと「君だったんだ」みたいな感じですね。
レイチェルは、「それに誰かが妊婦のフィービーと一緒にいてあげないといけないし」と、何とか自分がここに残る理由を見つけようとしています。
結婚式の頃には、お腹がこんなに大きくなってるわ、と手でお腹がでっかくなっている様子を示しながら、フィービーが靴紐を結ぶのを手伝ってあげる誰かが必要だ、と言っています。
臨月の妊婦さんのために何かしてあげることとして、「靴紐を結ぶ」というささいなことを持ち出すのが面白いですね。
とっさに浮かんだのがそれだった、という感じです。(確かに結びにくいですし、臨月では自分が乗った体重計の針もよく見えなかったりしますが…笑)
その後、「産気づいたら・陣痛が始まったら、彼女を病院に車で送っていく」という、もっともらしい理由も述べています。
ですがモニカに、「あなたは車を持ってないし、免許だって切れてるじゃない」と指摘されてしまっています。
expire は「(免許などの)有効期限が切れる、満了する、失効する」。
TOEIC にも登場する単語ですね。
「あなたの今の状態では、車で病院まで送ることはできないでしょ」と言われてしまったレイチェルは、その結婚式までわずかな時間しかないのに、することが山ほどあるわね、と言いながら泣いています。
この言い方だと、その時までに車を調達して、免許の更新もしなくちゃならない、と言いたいようですね。
There's so much to do, and I have so little time to do it in. は、so much と so little が対になっています。
することはものすごくたくさんあるのに、それをするための時間がほんのわずかしかない、という対比ですね。
(Rach からのお願い)
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