2010年05月06日

彼女が行かないなら私達も フレンズ4-21その4

ロスとエミリーの結婚式の招待状をみんなが見ているところに、レイチェルが帰ってきます。
レイチェル: (entering) Hi, guys! What's up? ([入ってきて] はーい、みんな! 何してる?)
ジョーイ: Heyyy. (They all try and hide their invitations.) (よーお。[フレンズたちは全員、自分たちに来た招待状を隠そうとする])
モニカ: We're hanging out. (私たちは、(ただ)時を過ごしてるだけよ。)
(Rachel starts going through her mail, and come across her invitation.)
レイチェルは自分宛のメールをチェックし始め、自分への招待状を発見する。
レイチェル: What's this? Is this Ross' wedding invitation? (これは何? これは、ロスの結婚式の招待状?)
チャンドラー: See, maybe that's the one we should've actually hidden. (ほら、多分、俺たちが本当に隠すべきだったのは、あっちだよ。)
レイチェル: Oh, no! No, you guys, come on. You don't have to do that! I'm happy for him. I am. I really-- I'm, I'm happ-- I'll work on it. (ああ、いいえ! 違うわ、みんな、よしてよ。みんなはそんなことする必要はないわ! 私は彼のことを喜んでるわ。そうよ。私は本当に… 私は、私は喜んで…。(そうなるよう)努力するわ。)
モニカ: I'm sorry, honey. (同情するわ[気持ち、わかるわ]、ハニー。)
レイチェル: Umm. (うん…。)
モニカ: Rach, you're gonna come, though, aren't you? (レイチェル、でも、あなたは行く[出席する]わよね?)
レイチェル: Oh, honey, I don't know. I.... (あぁ、ハニー、わからないわ、私は…)
チャンドラー: This isn't one of those uh, y'know "If she doesn't come, we, we don't, we don't come?" Right? Because I already bought my ticket. (これって、よくあるあれじゃないよな。ほら、「もし彼女が行かないなら、私たちは行かない」っていう。な? だって、俺はすでに自分のチケット(航空券)を買っちゃったんだ。)

ロスとエミリーの結婚式の招待状を見ていたところ、ロスの元カノであるレイチェルが入ってきたので、みんなは慌ててその招待状を隠しています。
What's up? は「どうしたの?」または「元気?」という感じの軽い挨拶なのですが、自分たちがさっきまで招待状を見ていたことを悟られまいと、モニカは、We're hanging out. と答えています。
hang out は「ぶらぶらして時を過ごす」という意味。
今回のエピソードの最初の方、フレンズ4-21その2 でも、
フィービー: So you guys'll stay here and hang out with me? (それじゃあ、あなたたちはここにいて、私と時間を過ごす?)
というセリフの中で hang out が使われていました。
「私たちは別になーんにもしてないわ、ただ、時間を過ごしてるだけ」みたいにモニカは答えているのですが、それがかえって不自然な返事になっているわけですね。
自分たちが直前までやっていたことを隠そうとする感じが出ています。

ですが、自分宛に来た手紙をチェックしている時に、レイチェルは自分宛の招待状を発見します。
それを見てチャンドラーは、「隠すべきだったのは、あっちのレイチェル宛の招待状だった」と言っています。
いくら自分たちのを隠しても、レイチェルへの招待状を隠さなかったら何にもならないじゃん、ということですね。
we should've actually hidden は「should+have+過去分詞」で、「…すべきだったのに(そうしなかった)」という意味になります。

みんなが元カノの自分に気を遣っていることに気づいて、「そんなことしなくていいわ。私はロスのことを喜んでるもの…」と言うのですが、ちょっと涙声になって、I'll work on it. と言っています。
work on it は「努力する」。
I'm happy for him. と言ったものの、やはりまだそこまでの気持ちにはなれていないので、そんな気持ちになるように頑張る、努力する、と言っているのですね。

You're gonna come, aren't you? は「あなたはロスの結婚式に出席するわよね?」という付加疑問文。
「レイチェルももちろん行くわよね?」「いいえ、わからないわ」というやり取りを聞いていたチャンドラーは、This isn't one of those... 「これって、例の(よくある)あれ(のひとつ)じゃないよね…?」と尋ねています。
その「よくあるあれ」とは、"If she doesn't come, we don't come." つまり「もし彼女が行かないなら、私たちは(私たちも)行かない」ということ。
こういうセリフは、女子の会話でよく聞きますよね。
今回のエピソードは、過去の回想シーンがたくさん登場します。
そこで使われている フレンズ2-14 のセリフの中にも、
レイチェル: I can't go to my own prom without a date. I can't. It's too late. (プロム(卒業パーティー)に、彼氏なしでは行けないわ。無理よ。遅すぎるわ。)
モニカ: If you're not going, then I don't want to go either. (もしあなたが行かないなら、それなら私も行きたくないわ。)
というセリフが出てきました。
女子高生を始めとして女子の間でよく聞かれるセリフ、今回のロスの結婚式の話も、そんな風に「レイチェルが行かないなら、私たちも行かない」とかいう話にならないよな?、だって俺はもう、イギリス行きの飛行機のチケットを買っちゃったから…とチャンドラーは言っているわけです。
俺はチケット購入済みなんで、「レイチェルが行かないなら、みんなで行くのをやめましょ」てな話にならないよね?と心配しているのですね。


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posted by Rach at 05:22| Comment(4) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月04日

「Twitter英語術」を読んで

晴山陽一さんとクリストファー・ベルトンさんのご共著、「Twitter英語術」を読みました。

Twitter英語術 (じっぴコンパクト新書)
Twitter英語術 (じっぴコンパクト新書)

お二人のオフィシャルサイトはこちら。
晴山陽一さん オフィシャルサイト
クリストファー・ベルトンさん オフィシャルサイト

そしてお二人の Twitter はこちら。
晴山陽一 (Y. Hareyama) (y_hareyama) on Twitter
Christopher Belton (beltonwriter) on Twitter

今回は、晴山さん、ベルトンさん、ご両人のサインと手書きメッセージの入ったご本を送っていただきました! とっても光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

さて、この本はタイトルの通り、今、話題の Twitter で英語を発信することについて書かれた本です。
これだけ話題になっているので、私も以前からかなり気にはなっていました。
が、なかなか始めるきっかけがなかったんですよね。
半年くらい後にでも、おもむろに始めよっかなー?とぼんやり考えていたのですが、せっかく晴山さんとベルトンさんがこのような興味深い本を書かれたので、私もこのタイミングで始めちゃおう!と決心しました。
…ってことで、私の Twitter はこちら。
南谷三世 (m_rach) on Twitter

まだ tweets は少ないですが、まぁこれからぼちぼちと(笑)、あせらずマイペースでやってみたいなと思っています。

「Twitter英語術」の p.8 の説明にあるように、「本書に登場する5人のキャラクターのアドレスは Twitter 上に現実に存在し、読者は各キャラクターのタイムラインを実際に読むことができる」という「仕掛け」があります。
中心人物は、山下啓太さんアンジェラ・クローフォードさん
ベルトンさんの Twitter には、@beltonwriter/list というリストがあります。
このリストでは「Twitter英語術」の5人のキャラクター全ての tweets をまとめて読むことができるようになっています。
「リストをフォロー」すれば、ご自分の Twitter のリストに加えることもできます。
興味のある方は是非、そのリストもご覧になって下さい。

この本の魅力は、そういう面白い仕掛けがある、ということはもちろん、本に載っているそれぞれの tweets が、自分が英語で tweet する際の、素晴らしい例文集にもなっている、ということです。
英語の tweets を書かれたのはベルトンさん。作家としても活躍されているベルトンさんですから、安心して参考にできますよね。(「安心して参考にできる」お手本があるかないか、は英文ライティングにとって、とても重要なことです。)
晴山さんがつけておられる翻訳と語句注もわかりやすいです。
また、Twitter で使われている英語の表現、用語、略語などの説明も豊富で、まずこの本を読んでみることで、実際に Twitter に英語で参加するための準備も整う、という感じですね。
英語をアウトプットする機会がないから、Twitter で英語で発信することに興味がある、という方も多いでしょう。
そういう方は是非、まずこの本を読んでいただいて、「Twitter でやり取りされている英語の雰囲気」を掴んでいただきたいと思います。

また、この本では、
「英語 Twitter のコツ」 (MINORI さんに聞く)
という column があります。
そこでは、MINORI さん がどのように Twitter で英語を発信してきたか、それによってどれほど世界が広がったか、ということについて丁寧に説明されています。
これから英語 Twitter を始めたいけど一抹の不安を感じている方にとっては、大変参考になるコラムだと思います。

最後になりますが、この本の中で、「フレンズ」についての言及が2箇所あります。
(前にも書きましたが、ベルトンさんも「フレンズ」のファンなのです。)
とても嬉しかったので紹介させて下さい。

p.59 If she is, "Hi, baby! How yoooooo doin'?" :-)
もし読んでいたら、「やあ、彼女! 元〜気?」 <連続ホームコメディ『フレンズ』のジョーイの物まねで>


p.160 I used to love sit-coms when I lived in America. My favorites were Seinfeld and Friends.
アメリカに住んでいた頃、僕はシットコムが好きだった。お気に入りは『となりのサインフェルド』と『フレンズ』だった。


"How you doin'?" は、フレンズ4-13その5 でも取り上げた、Joey's pick-up line 「ジョーイのナンパのセリフ」ですよね。
フレンズファンにはお馴染みのこのフレーズが登場しているのも嬉しいですし、そういう有名なフレーズをお遊びで気軽に使えたりするところも、Twitter の魅力だと言えそうです。

英語が上達するコツは、自分がいいな、面白いなと思ったフレーズをどんどん使ってみることでしょう。
140文字という文字数制限があるわけですから、1つの tweet は短くても構わない。その中で、自分が覚えたちょっとしたフレーズを混ぜてみることで、どんどん英語の使い方を覚えていける気がします。


So don't hesitate to make the first move!
Why don't you tweet in English with me?
I'm really looking forward to seeing you guys in Twitterland!
When I find you, you know what I'm going to say to you? Yes, "How you doin'?", of course!


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posted by Rach at 06:18| Comment(2) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする