2011年06月09日

試すだけの価値はある フレンズ5-22その5

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チャンドラーと喧嘩したジョーイは、その後、ずっと一人で車を運転して、撮影現場の砂漠に到着したところ。(ドアを開けた途端に、ファストフードの入れ物が一斉にこぼれ落ちるのが、いかにもジョーイらしいです)
ジョーイ: Hey-hey! Stanley! Hey-hey! Your leading man is here! Let's get to work. (やあ、やあ! スタンレー! やあ、やあ! 君の映画の主役がここにやってきたよ! さあ仕事を始めよう。)
スタンレー: Umm, slight change of plans. We've shut down. (あー、ちょっとした計画の変更があってね。中断[停止]したんだ。)
ジョーイ: Wh-what?! Why?! (な、何? 何で?)
スタンレー: It's a money thing. We don't have any. (金のことだよ。我々は金が全くないんだ。)
ジョーイ: (laughs) You're kidding, right? ([笑って] 冗談言ってからかってるんだろ?)
スタンレー: No. (いいや。)
ジョーイ: What?! (え?)
スタンレー: It-it's probably just temporary. We're hoping to get some more money soon, so if you could just uh, hang out. (多分、ちょっと一時的なものだよ。俺たちはすぐにもっと金が入ることを願ってる。だから、ちょっとぶらぶらして時間を過ごしててくれれば。)
ジョーイ: Uh, hang out?! How long? (あ、ぶらぶらする? どのくらい(の期間)?)
スタンレー: I don't know. A week. Maybe two. The money will turn up! People always wanna invest in movies. Hey, you're not rich, are ya? (さあね。1週間。2週間かも。金はやってくるさ! 人は常に映画に投資したがるものだよ。ねえ、君は金持ちじゃないよね?)
ジョーイ: No! (金持ちじゃないよ!)
スタンレー: Eh, worth a shot. (Gets into his car.) Well, Joey. Let me know where you're staying, okay? (The car peels away.) (ま、試してみる価値はあるさ[念のため聞いてみただけだ]。[自分の車に乗り込む] なぁ、ジョーイ。君がどこに滞在するか知らせてくれよ、いいね? [その車は離れて行く])

撮影隊がいるところにやってきたジョーイ。
監督(ディレクター)らしい男性スタンリーに元気よく挨拶しています。
lead が「(映画・演劇の)主役」であることは説明しましたが、ここでは、leading man という表現が使われています。
動詞 lead は「先頭に立つ、首位を占める」という意味なので、leading は「主要な」「主役の、主演の」という意味になります。
play the leading part/role なら、「主役を演じる」「中心的な・主要な役割を務める・果たす」という意味ですね。
「一流・大手企業」という意味の a leading company は「リーディング・カンパニー」という日本語にもなっています。
ここでのジョーイのセリフは、監督に対して、「君がお待ちかねの主役がやってきたよ!」と言っているわけですね。
get to work は「仕事を始める、仕事にとりかかる」。

そんな風に張り切るジョーイに、スタンレーは、slight change of plans があるといいます。
slight は「わずかな、ちょっとした」という意味ですが、彼が言った内容は、We've shut down. でした。
shut down は「閉鎖する、活動・操業を停止する」。
つまり、映画の撮影を停止・中断した、と言っていることになります。
現在完了形が使われていますし、周囲には撮影のためのクルーや機材もありますので、たった今、撮影を取りやめたばかりだ、という感覚なのでしょう。
映画の撮影を取りやめた、というのは「超大ごと」なわけですが、それを、slight change of plan 「ちょっとしたプランの変更」と言っていた、そのギャップがジョークになっているわけです。
「いやぁー、ちょっとしたことがあってね」と言った後に、実はそれは大ごとだった、というオチは、日本でもよく見られるお笑いのお決まりパターンとも言えるでしょう。

驚いて理由を尋ねるジョーイに、スタンレーは、It's a money thing. と答えています。
thing 「こと、もの」という漠然とした単語を使っていますが、これだけで、何かお金に関することで問題があることがわかりますね。
「お金のことで、お金関係のことで」と言いたい場合には、このようにシンプルに、a money thing と表現することで十分意図が伝わる、ということです。

その後、a money thing の具体的な内容について、We don't have any. と語っています。
つまり、We don't have any money. ということで、「お金が全然ない」と言っていることになりますね。
もちろん、「1銭もない」ということはないでしょうが、とにかく映画を撮影するための資金がないんだということを大げさに言っていることになるでしょう。

「またまたぁ、俺をそうやって騙してからかおうとしちゃってぇー」みたいに、笑いながらスタンレーを指さすジョーイですが、スタンレーは真顔で No. と言うので、さすがのジョーイも冗談ではないと気づいたようです。

temporary は「一時的な」。temporary worker なら「臨時雇い(の人)」ですね。
hang out は「ぶらぶらして時を過ごす」。
shut down と言っても一時的なものだから、再開するまでどっかで時間潰しをしといてよ、と言っているわけです。

turn up は「(不意に、ひょっこり、偶然)現れる」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
turn up [phrasal verb]
if an opportunity or situation turns up, it happens, especially when you are not expecting it.
例) I'm ready to take any job that turns up.

「機会や状況が turn up するというのは、それが起こること、特にそれを予期していない時に」。
例文は、「不意に出てくるどんな仕事も受ける準備はできている。」

invest は「投資する」。
スタンレーは、「お金は現れるさ。人間ってのは常に映画に投資したいものだからね」みたいに言っていることになりますね。
映画を作ると言うと、それに投資したがる人が必ずいるから、そのうち、お金も集まるさ、と呑気なことを言っているわけです。
自分から積極的にお金を作ろうとしている感じはなく、誰かが投資してくれるのをただ待っているような「人任せ」な感覚が彼のセリフから感じられます。

スタンリーは、Hey, you're not rich, are ya? 「ねぇ、君はリッチじゃないよね?」と何ともぶしつけな質問をしています。
当然のごとく(笑)、No! と強く否定するジョーイですが、スタンレーは、worth a shot と言っていますね。
この shot は attempt 「試み」の意味ですね。
過去記事、フレンズ1-14その6 で、give it another shot 「もう一度試してみる、もう一度やってみる」というフレーズが登場しましたが、その時の shot と同じニュアンスということになります。
つまり、worth a shot は「試すだけの価値がある」ということで、worth a try と同じ意味になります。

スタンリー自身も、ジョーイが金持ちであるはずはない、とわかっていたようですが、もしかしたら見かけによらず意外と金持ちだったりするかもしれないので(?)一応念のために聞いてみた、という感覚だと思います。
ダメ元で聞いてみただけだけど、聞いてみないことにはわからないので一応試してみた、試す価値はあったよ、というところでしょう。

Let me know where you're staying, okay? は、「君の滞在場所を僕に教えてくれ」。
この周辺に滞在するにあたっての連絡先を教えておいてくれ、ということですね。

ト書きの The car peels away. について。
peel は、「(じゃがいもなどの)皮をむく」。peeler は「ピーラー、皮むき器」ですね。
そのように、「皮がむける、皮・表面がはがれる、はがれ落ちる」という意味があるために、peel off だと、「(飛行機が)編隊から急に離れる、集団から離れる」という意味にもなるようです。
LAAD では、
peel off [phrasal verb]
to leave a moving group of vehicles, aircraft etc. and go in a different direction
例) The last two motorcycles peeled off to the left.

つまり、「車(乗り物)や飛行機などの移動しているグループから離れて、別の方向に行くこと」。
例文は、「最後の2台のオートバイは(他から)左に離れて行った」。

このト書きでは、peel off ではなく、peel away が使われていますが、「離れて」という意味の away には、off の「分離」と同じような感覚が感じられますよね。
このシーンでは、スタンレーの車以外に他のクルーの車(トレーラーなど)も駐車していますので、そのグループから離れてスタンレーの車だけ先に行ってしまった、という感じを出すために、peel away が使われているのかな、と思います。
もしくは、茫然と立ちすくむジョーイを残して、ジョーイから「はがれるように去って行く」感じを出すための peel away かもしれません。
辞書の peel off のニュアンスは、何かの「集団」から離れるイメージがありますから、このト書きの peel away もどちらかと言えば、「ジョーイ」という一人の人間よりも、「他の複数止まっている車」から離れることを指している可能性が高いのかな、とは思います。
辞書の語義を厳密に見てみると、a moving group 「移動している(車、飛行機などの)グループ」とありますから、実際には、車や飛行機が揃って「移動している最中」に、1台、1機だけが群れから「はがれるように離れていく」というニュアンスが基本だとは思うのですが、いずれにしろ、peel に他動詞「皮をむく」、自動詞「皮がむける」という意味があることから、何かから分離する、離れる様子をイメージできるようになれば、自ずと意味は想像できるだろう、ということですね。


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posted by Rach at 11:31| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月07日

橋から突き落とされても良かった フレンズ5-22その4

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ジョーイとチャンドラーは、フィービーから借りたイエローキャブでラスベガスへのロードトリップに出発します。
その車中で、フィービーに教えてもらった「質問に考えずに即答する」というゲームをやっているうちに、チャンドラーはジョーイの映画は成功しないと思っていたことがバレてしまい、二人は大ゲンカ。チャンドラーは橋の上で車から降ろされてしまい、ふてくされた様子でセントラルパークに帰ってきます。
チャンドラー: (entering) Hey! ([セントラルパークに入ってきて] やあ!)
モニカ: Chandler! What are you doing here? (チャンドラー? ここで何してるの?[どうして今ここにいるの?)]
ロス: Hey! (やあ!)
チャンドラー: Joey kicked me out of the car on the George Washington bridge! (ジョーイが俺を車から放り出したんだ、ジョージ・ワシントン・ブリッジの上で!)
みんな: Why? (どうして?)
チャンドラー: I don't know! He went crazy! Y'know, we were playing that game where you, you ask a question and you answer it really fast. (わかんないよ! ジョーイがおかしくなったんだ! ほら、俺たちはゲームをやってたんだ、質問してそれに素早く答える、ってゲームだよ。)
フィービー: That game should not be played without my supervision. (そのゲームは、私の監視下にないところですべきではないのよ。)
チャンドラー: Well, I don't know what made him so mad, y'know? All I said was that uh, I didn't think this was gonna be his big break, that this movie wasn't going to do anything for him, and that uh, y'know it didn't sound like a real movie.... Okay, he should've pushed me off the bridge. (うーん、何が彼をそんなに怒らせたのかわからないよ、だろ? 俺が言ったことはこれだけだったんだ、ほら、これ[今回のこと]はジョーイの大ブレイクにはならないと思うって。それから、この映画は彼にとっては何にもならない、って。それから、うーん、ほら、本物の映画のようには聞こえない、って…わかった、彼は俺を橋から押し出しても[突き落としても]良かったのに。)

セントラルパークに入ってきたチャンドラーを見て、モニカは驚いたように What are you doing here? と言っています。
これは文字通り、「あなたは今ここで何をしているの?」と、している内容を問うているのではなく、ジョーイと一緒に出掛けたはずのあなたがどうしてここに戻ってきたの?、ジョーイと一緒にいるはずのあなたがどうしてここにいるの?というニュアンスですね。
kick someone out of... は「人を…から追い出す」。
直訳すると、「人を(ある場所など)から蹴り出す」ということですから、乱暴にそこから追い出された感じが出ています。

ジョージ・ワシントン・ブリッジについては以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ジョージ・ワシントン・ブリッジ

そのブリッジに関するセリフを前から意味をとっていくと、「ジョーイが俺を車から放り出した、ジョージ・ワシントン・ブリッジの上で」になるでしょう。
英語では on the... bridge のような場所を表す副詞句は、上のセリフのように文の最後に来るのが常でそれが普通の語順ですから、特にその場所を強調しているわけではないでしょう。
ただ、普通に前から意味をとっていくと、降ろされた場所が最後に登場することになり、その場所を具体的な固有名詞を使って言うことで、「あんな大きな橋のど真ん中(?)で俺は降ろされちまったんだぞ」というチャンドラーの怒りが出ているような気はします。
降ろすにしたって、普通はそんな危険な場所で降ろさないよな、と言いたいわけでしょう。

嬉しそうに出掛けたはずなのにそんなことになったと聞いて、みんなは口々に理由を尋ねています。
どうして?って聞かれても、俺にもわかんないよ、ジョーイが(急に)おかしくなっちゃったんだ、と言いながら、車の中で二人でゲームを始めたことを説明します。
そのゲームは元々、今回のエピソードで、ベガスに行くのに北ルート、南ルートのどちらにすればいいかを決められないジョーイのために、フィービーがジョーイに教えたゲームでした。
考える間を与えないほどのスピードで質問するおかげで、答える本人さえ自覚していない答えを引き出せる効果がある、というようなものです。

そのゲームをやっていて、こんなことになってしまった、という話らしいので、フィービーは、That game should not be played without my supervision. と得意げな顔で言っています。
supervision は「監督、管理、監視」。
under someone's supervision なら「(人)の監督下に、監視下に」。
今回は、without で否定されていますので、「(人)の監視下にない状態で」という意味になります。
動詞 supervise は「監督する、管理する」で、supervisor は「監督者」。これは「スーパーバイザー」と日本語になってもいますよね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
supervision [noun] [uncountable] : the act of supervising someone or something
例) The medicine should only be taken under a doctor's supervision.

つまり、「誰かや何かを監督する行為」。
例文は、「その薬は、医師の監視下でのみ服用されるべきである」。

フィービーは、should NOT のように否定語を強調してしゃべっており、私の監視下、監督下にない状態でそのゲームは行なわれるべきではない、という意味ですね。
私の見ていないところで、そのゲームを勝手にやっちゃいけないのよ、危険なのよ、と言いたいわけです。

確かにそのゲームをやったんだけど、何が彼を怒らせることになったのかわからない、どうして彼が怒ることになったのかわからない、とチャンドラーは言っています。
All I said was that... は、「俺が言ったことのすべては(that以下)である」ということなので、「俺が言ったのは(that以下)だけだ」ということですね。
その後、長い文章が続いていて、that this movie..., and that... のように that が合計3回登場していますが、その that に続くものがすべて、チャンドラーが言った内容になります。
All I said was that A, that B, and that C. という構造で、A, B, C 全てが彼の発言であることを示すために、それぞれの前に that が必要になってくるわけです。

not do anything for は「…のために何もしない」ということですから、「ジョーイのために何もしない、ジョーイのためにならない、ジョーイに何か(良いこと)をもたらすものにはならない」という感じですね。
didn't sound like a real movie のように sound が使われているのは、ジョーイがその映画について語るのを聞く限り、とても本物の映画のようには感じられない、聞こえない、という感覚です。
映画の様子を見たわけではない、つまり、映画に関する情報は視覚情報ではなく、ジョーイから聞いた話だけなので、「その話は…のように聞こえる、思われる」というニュアンスの sound like が使われているということになるでしょう。

今回、映画で主役を演じられることは、俺にとっての大ブレイクだ!とジョーイは大喜びしていたわけですが、そのジョーイに対して、「これはジョーイの大ブレイクではないと思う」「この映画はお前のためにならない」「本物の映画のように思えない」と言っただけだ…と自分の言ったことを回想しているチャンドラーですが、自分で言った言葉を口に出して改めて繰り返したことで、自分が何ともひどいことを言ってしまった事実にようやく気付いたようです。

he should've pushed me off the bridge を直訳すると、「ジョーイは俺をその橋から突き落とすべきだったのに(そうしなかった)」という感じになるでしょうか。
push someone で「人を押す」、off the bridge で「橋から離れて」という感覚ですから、push someone off the bridge は「橋から離れるように人を押す」→「橋から押し出す、突き落とす」感じが出ていると思います。

should have+過去分詞は、「…すべきであった(のにそうしなかった)」「…すればよかったのに」というニュアンスですね。
橋の上で追い出された!と怒っていたチャンドラーでしたが、自分があまりにもひどいことを言ってしまったことに気付き、「実際は車から追い出されただけだけど、ジョーイは俺をあの橋から突き落としても良かったぐらいだよね(それくらい俺はひどいことを言っちゃったんだね)」と自分のひどすぎる発言を反省するセリフ、ということになります。

最初はとにかく車から降ろされたことに怒っていて、「だって俺が言ったのはこれだけだぜ、それのどこが悪いんだ」みたいに強気の姿勢だったのに、みんなの前でその発言を披露しているうちにだんだん自分のひどさが明るみになり、最後には「俺は橋から落とされても良かったくらいだった」と弱気な発言になってしまう、その尻つぼみ具合を、英語のセリフから感じていただけたらと思います。


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posted by Rach at 13:37| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月04日

眼圧測定で目に空気を当てる フレンズ5-22その3

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片目がかゆいレイチェルですが、レイチェルは目に何かが触れそうになるとパニクってしまうタイプなので、眼科医に行くのをいやがります。
そんなことじゃ、目がかゆいのはいつまで経っても治らないわよ、とモニカは半強制的にレイチェルを眼科医に連れて来ました。
[Scene: Monica's eye doctor's office, Monica and Rachel are waiting in an exam room and looking at this big white thing used to check eyes.]
モニカの(主治医の)眼科医のオフィス。モニカとレイチェルは診察室で待っていて、目の検査に使われる大きな白いもの(機械)を見ている。
レイチェル: Oh, my God! What does that thing do? (まぁ! あれは何をするもの(機械)なの?)
モニカ: (looks at it more closely) Oh that's an eye removal machine. ([機械をより接近して[より念入りに]見て] あぁ、それは眼球除去装置ね。)
レイチェル: All right, I'm outta here! (わかった、ここを出る!)
モニカ: I'm kidding! I'm kidding! (冗談よ、冗談よ!)
(Rachel heads for the door but is intercepted by the doctor.)
レイチェルはドアに向かうが、医者が入ってきたのでさえぎられる。
眼科医: Hi, Rachel! (はーい、レイチェル!)
レイチェル: Hey! (はーい!)
眼科医: I'm Dr. Miller. Monica told me you were a little nervous, but don't worry, everything's gonna be just fine. (私はドクター・ミラーだ。君が少し神経質になっているってモニカが言ってたけど、でも、心配ないよ。何もかも大丈夫になるからね。)
レイチェル: So we're done then. (それじゃあ、済んだ、ってことで。)
ドクター・ミラー(眼科医): Almost, but first we gotta start. (ほとんどね、でもまずは始めなきゃ。)
レイチェル: Okay. (わかりました。)
ドクター・ミラー: This is a glaucoma test. (これは緑内障のテストだ。)
レイチェル: Uh-huh. (は、はい。)
ドクター・ミラー: Sit down. (座って。)
レイチェル: Okay. (わかりました。)
ドクター・ミラー: Put your chin here. (She does so.) Now, you'll feel a small puff of air in each eye. (あごをここに乗せて。[レイチェルはそうする] さて、それぞれの目に、少しのひと吹きの空気を[空気をちょっとひと吹き]感じるからね。)
レイチェル: (jerks back from the tester) What? ([検査装置から飛びのいて] 何ですって?)
モニカ: A small puff of air. Now, come on! (少しのひと吹きの空気よ。さあ、ぐずぐずしないで!)

眼科医のオフィスに、大きな白い機械が置いてあります。
これは何をする、何のための機械かしら?と尋ねるレイチェルに、モニカは、an eye removal machine 「目を取り除く機械」だと答えています。

What does that thing do? という「現在形」は、that thing 「目の前にある、そのもの、その機械」の習性、というか、「機能」を尋ねている感覚です。
今、その機械が稼働中であれば、「今、何をしているのか、何をしているところか?」というように現在進行形で尋ねることも可能でしょうが、現在はその機械は停止している状態なので、その機械は普段は何をするものなのか、何をするための機械なのか?と尋ねる場合には、このように「現在形」を使うことになります。

remove は「(もの)を取り除く、取り去る」で、removal は「除去」という名詞ですね。
目に触れられそうになるだけでもダメなのに、目を取り除く、目をくり抜く機械ですって?とすっかりびびってしまったレイチェルは逃げようとしますが、モニカは「冗談よ」と言って笑っています。
びびり過ぎのレイチェルをからかっているわけです。

ドアを出ようとしたところに、たまたま眼科医が入ってきて、レイチェルは逃げることもできなくなります。
don't worry, everything's gonna be just fine を直訳すると、「心配しないで、何もかも大丈夫な状態になるから」というところでしょう。
不安を感じている患者の心を落ち着かせるための定番のセリフですね。
それを聞いたレイチェルは、So we're done then. と言っています。
done は「済んだ、終わった、完了した」みたいなニュアンスで、「そういうことなら、それじゃあ、もう済んだ、ってことね」のような感じです。
医者は、be gonna (= be going to) を使って、「このまま順調に検査を進めて行けば、fine な状態になる」と言っているにもかかわらず、「大丈夫って言うんなら、もうこれで問題ないですよね、おしまいですよね」と、検査をせずに早々に立ち去ろうとしているレイチェルの気持ちがこのセリフには出ています。

医者はそのセリフを軽く受け止めて、Almost, but first we gotta start. と返します。
almost は「ほとんど、だいたい」ですから、「まぁ、だいたい済んだ、って言ってもいいけど、でもまずは、検査とかを始めないとね」と言っていることになります。
「もう済んだから帰ります」みたいに言う患者に対して、「まだ何も始めてない、何も済んでないじゃないか」などと怒って全否定したりせず、「あぁ、だいたいは済んだよね」と相手の発言をとりあえず受け止めているところに、お医者さんっぽさが出ている気がします。
検査をいやがる患者をたくさん診てきている医者は、相手のこういう物言いに慣れているということでしょう。
軽くなだめる感じで、「完全に済んだって言えるためには、まずは検査を始めないとね」と、検査をすることを促しているわけです。

逃げられないと観念したレイチェルは、医師の指示に従います。
Put your chin here. は「あごをここに乗せて」。
目を検査するための装置は、顔を固定するためのあごの台がありますから、そこに乗せて、という意味です。

Now, you'll feel a small puff of air in each eye. について。
これは、パフ・オブ・エアーという単語から、日本人にも何となく想像できる感じですが、「目に空気が当たる」感覚ですね。
コンタクトを作りに行った時などに、私もこういう機械で検査を受けますが、この機械は眼圧を測るための「空気眼圧計」で、空気を当てることで角膜の圧力を測る「非接触測定法」に当たる検査だそうです。
「目に空気を当てて眼圧を測りますので、目は閉じないで下さいね」とか言われるんですが、時々、反射的に目を閉じてしまい、「ではもう一回」などと言われてしまうこともあったりして…(笑)。
ですから、目にモノが近づくとパニくるレイチェルにとっては、拷問に近い(?)検査だと言えるかもしれません。

日本の眼医者さんでは「目に空気が当たります」という表現を使うことが多いような気が(自分の経験から)するのですが、英語では今回のセリフのように、you'll feel a small puff of air in each eye が定番表現…だと考えて良いのでしょうね。
片方ずつ検査するので、「それぞれの目に、a small puff of air を感じますよ」と言っていることになります。
puff は「プッと吹くこと」「ひと吹き、ひと吹きの量」なので、a small puff of air は、「少しのひと吹きの空気」という感覚でしょう。
実際、空気の小さな塊がポンッ!と飛んでくる感じなので、a small puff of air と表現されると、なるほどなぁ、と納得できちゃう気がします。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
puff [noun] [countable] :
2. a sudden small movement of wind, air, or smoke
of
a puff of smoke

つまり、「風、空気、煙の突然の小さな動き」。例は、「ひと吹きの煙」。

また、take a puff at/on one's cigar/cigarette だと「たばこを吹かす」になりますね。

眼科での検査でよく聞かれるような定番表現を英語では何と言うのか?を知るには、実際に英語でそういう検査が行われている様子を見るのが一番手っ取り早くて確実ですよね。
日本語で言われている表現をそのまま無理やり英語に直訳しようとするのではなく、「実際に英語が使われている現場」ではどう表現しているのかを知り、それを自分の中に蓄積していくのが、「自然な英語」を学ぶ、一番スタンダードな方法だと思えます。
今回のような「眼科での定番フレーズ」を、今後の人生で自分の実体験として聞く機会があるかどうかは別にして(笑)、実際に自分が体験したのと同じようにそういうセリフを状況と共に学べる、というのが、映像付きのDVDで学ぶ利点なのだと、今回改めて思いました。


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posted by Rach at 08:29| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月02日

問題解決!のbe動詞省略 フレンズ5-22その2

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映画の主役に決まったと大喜びのジョーイ。
ラスベガス郊外の砂漠で撮影が行われるため、フィービーの車(イエローキャブ)を借りて、チャンドラーと二人でベガスまで road trip (車の旅)をすることにします。
[Scene: Central Perk, Joey is reading a map as Phoebe enters.]
セントラルパーク。ジョーイは地図を見ている、そこにフィービーが入ってくる。
フィービー: Oh, hey, Joey! What's up? (ああ、ジョーイ。どうしたの?)
ジョーイ: I can't decide which route to take to Vegas. Hey, you've traveled a lot, right? (ベガスに行くのにどっちのルート(道)を行けばいいか決められないんだ。ねぇ、フィービーはよく旅行するだろ?)
フィービー: Yeah, I've been around. (そうね、あちこちに行ったわ。)
ジョーイ: Okay, so, so which route should I take? The northern route or the southern route? (わかった。それで、俺はどっちのルートをとるべき? 北ルート(北回り)、それとも南ルート(南回り)?)
フィービー: Ooh, if you take the northern route, there's a man in Illinois with a beard of bees. (うー、もし北ルートをとれば、イリノイ州にミツバチの(ミツバチでできた)あごひげの男がいるわ。)
ジョーイ: Great! Problem solved! (やったね! 問題解決!)
フィービー: But on the southern route, there's a chicken that plays tic-tac-toe. (でも、南ルートには、三目並べをするニワトリがいるわ。)
ジョーイ: Well, back to square one. (ああ、振り出しに戻った。)

ジョーイは地図を見ながら、ベガスに行くのにどっちのルートを通ればいいか悩んでて決められないんだ、と言っています。
ルートをとる、道を進む・行く、という場合には、セリフのように、動詞は take が使われます。
Hey, you've traveled a lot, right? は、フィービーの経験を尋ねる現在完了形ですね。
これまで、今まで、君はたくさん旅行してきただろ?みたいなニュアンスです。
それに対する I've been around. も同じように経験を表し、around で「あちこちに、方々に(いた、行った)」というニュアンスが出ています。

そういう経験豊富なフィービーに、ジョーイは、北ルートか南ルートかどっちをとるべき?と尋ねます。
北ルートだったら、イリノイ州に、a man with a beard of bees がいるわと言っていますね。
beard は「あごひげ」で、a がついていることからわかるように可算名詞です。
あの「あごひげのエリアひとかたまり」(?)を a beard と言うようですね。
grow/wear a beard で「あごひげを生やす、たくわえる」という意味になります。
ちなみに、モニカの元カレの眼科医リチャードがはやしていた口ひげは、mustache です。

bee は「ハチ、ミツバチ」のことですから、a beard of bees は「ミツバチでできたあごひげ」のようなニュアンスですね。
単数と複数に注目すると、「複数のミツバチでできた1つのあごひげ」みたいになるでしょう。
黒っぽいミツバチがあごのあたりに密集することで、まるであごひげみたいに見える…ということで、確かにそんな「びっくり映像」みたいなのをかつてどこかで見たことあるような気はします。
ひげかと思ってよく見たらそれはミツバチだった!という見た目的なすごさに加え、「顔にミツバチが張り付いて刺されたりしないの?」という驚きもありますよね。

そのミツバチひげの男の話を聞いて、ジョーイは北ルートをとることを即決したようです(笑)。
Problem solved! は「問題解決!」というニュアンスですね。
solve は「(問題)を解決する、解く」という他動詞で、solve a problem で「問題を解決する」という意味になります。
その目的語を主語にする形の「問題が解決される」であれば、A problem is solved. のように受動態の形になるわけですが、わかりきった冠詞や be動詞を省いたものが、Problem solved! という決まり文句になったと言えそうですね。
Problem solved. を冠詞、be動詞などを補って正しい文の形にしようとすると(正直よくわからないのですが)、The problem has (just) been solved. 「その(悩んでいた)問題は、たった今、解決された」みたいになるのかなぁ、と思います。
厳密に言うとやはり「現在完了形の完了」のニュアンスが必要になってくると思うのですね。
完了形を使うことで、これで解決されたから、もう悩まなくていい、みたいな感じも出ると思うからです。
そういう「厳密に言うと現在完了形」という時制を表現するのが面倒なので、冠詞も含めた細かいニュアンスを全部取っ払って、Problem solved. 「主語+過去分詞」の形でシンプルに表現しているのかな、と私は思ったのですが…実際のところはどうなんでしょう??

このように、solved は solve の過去形でもあり、過去分詞形でもありますが、Problem solved. の場合は受け身を表す過去分詞形であるということです。
problem が solved 「解決される」状態である、状態になった、と考えると良いでしょう。
今回のエピソードでは、これより後のシーンで、Apology accepted. という表現も出てきますが、それも同様に be動詞が省略された受動態の形ですね。
誰かが自分に対して謝罪した場合に、「あなたのその謝罪は受け入れられた」と言っていることになり、つまりは「あなたのその謝罪を受け入れます」と言って、相手を罪を許す場合の決まり文句になります。

日本人は、solved や accepted のような -ed 形の動詞を見ると、過去形か過去分詞形かで迷う人が多いように思います。
もしくは、過去分詞形である可能性に思いが及ばず、過去形だと思い込んでしまうということもある気がします。
過去形と過去分詞形が同じ形である場合には特に注意が必要ですが、英語には、「過去分詞形=受動態、受け身のニュアンスがある」というイメージが強いので、過去分詞形を見たらまずは受動態のニュアンスを頭に浮かべるべきだということです。
今回の2つの例も、「問題が”何かを”解決した」わけでも、「謝罪が”何かを”受け入れた」わけでもなく、「問題が解決された」「謝罪が受け入れられた」という、主語が受け身の状態を表現している、ということに注目していただけたらと思います。

ちなみに、新聞記事の見出しなどで be動詞が省略された過去分詞形が使われている場合も、それは受動態を表します。
少々脱線になりますが、映画「ゴッドファーザー」で、ドンであるビト・コルレオーネが襲撃された後、息子マイケルが見た新聞記事の見出しには、VITO CORLEONE FEARED MURDERED と書いてありました。
この見出しも、新聞見出しの法則に則って、be動詞が省略されていると考えるとわかりやすいです。

be動詞を補うと、Vito Corleone is feared murdered. になるでしょう。
動詞 fear は、「fear+目的語+(to be)補語」の形で、「(目的語)を…だと思う」 という意味があります。
ですから、be feared dead なら「死んだと思われている、死亡したとみられる」という意味になり、be feared murdered なら「殺されたと思われる、殺害されたとみられる」という意味になります。
つまりこの見出しは、Vito Corleone is feared murdered. 「ビト・コルレオーネは殺害されたとみられる」という意味となり、DVDの日本語字幕も「コルレオーネ 暗殺か」となっていました。
feared のニュアンスが「か」という一文字で表現されているわけですね。
これが、feared のない murdered だけなら「暗殺」と言い切ることになります。
日本語ではたかが一字の「か」のあるなしで、「暗殺」と断言するか、「暗殺か」のように暗殺された可能性があることを示唆しているのかを区別しているわけですが、日英とも「新聞の見出し」という限られた文字数の中で正確に情報を伝えるための省略法が存在する、ということにもなるでしょう。
実際、この映画では、ドンは襲撃されたものの、病院で一命を取り留めることとなりました。
情報が少なく、かなりの重症のようだが死亡は確認されていなかったために、feared が見出しに使われた、ということですね。
もしこの feared がなければ、「暗殺された」と断言することになり、最終的には誤報ということになったでしょう。
この見出しも、「ビトが誰かを殺した」という「過去形」ではなく、「ビトが(誰かに)殺された」可能性を告げている「過去分詞形」の murdered だということに注目して下さい。

(フレンズのセリフに戻ります)
問題解決!と喜ぶジョーイですが、フィービーは「南ルートには、tic-tac-toe をする(tic-tac-toe というゲームをプレイする)ニワトリがいる、と余計な情報(笑)も提供してくれます。

英辞郎では、
tic-tac-toe=【名】三目並べ
と出ています。
英辞郎の和英の機能を使って逆に「三目並べ」を調べてみると、
三目並べ=noughts and crosses●tic-tac-toe●tick-tack-toe / tick-tac-toe〈米〉〔3×3の升目に○と×を並べるゲーム〕●ticktacktoe
とあります。

研究社 新英和中辞典では、
ticktacktoe=【名】【U】 《米》 三目並べ (《英》 noughts and crosses) 《○×を五目並べのように三つ続くように並べ合う子供のゲーム》
と説明されています。

詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Tic-tac-toe
上のウィキペディアには、ゲームの絵ややり方も載っています。
枠の中に○と×を書き込むゲームですから、上のウィキペディアの説明にあるように、基本的には、a pencil-and-paper game for two players 「2人のプレーヤーの鉛筆と紙を使うゲーム」になりますね。
そういうゲームをニワトリがどうやって行うの?という疑問も浮かんできそうですが、おそらく土の上に線を書いて、くちばしを使って石でも置いていく…とかそんな感じなのかなぁ、と。
「ニワトリが三目並べをするって、一体どうやってやるんだよ?!」という疑問も込みで、その話に興味津々になってしまうわけですね。

back to square one は「振り出し(出発点、初め)に戻って、一からやり直しで」。
square は「正方形、四角」で、チェスなどのボードゲームの「四角の目、マス目」も表します。
1のマス目に戻って、ということから、「振り出しに戻って」というニュアンスになるのですね。
日本語の「振り出し(ふりだし)」という言葉も、すごろくの出発点を指しますから、日英どちらも、ゲームが語源となった言葉であるところが何とも興味深いです。

せっかく、ミツバチひげ男で決まり!と思ったのに、ニワトリにも興味を持ってしまったジョーイは、どちらか決められずに、「また振り出しに戻っちゃったよ、一からやり直しだ」とボヤいていることになるのですね。


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posted by Rach at 11:30| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする