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ジョーイ: (entering wearing nothing but Porsche clothes) So that Porsche guy took his car back. ([ポルシェ(のロゴが入った)服だけを着ている状態で入ってくる] それで、あのポルシェ男は自分の車を取り戻したよ。)
チャンドラー: But you found the keys to his clothes? (でもお前は、彼の服の鍵を見つけたんだな?)
ジョーイ: No, I just uh, I just love the way it feels when everybody thinks I own a Porsche. (いいや、俺はただ、その、俺がポルシェを持ってる、って[俺がポルシェの持ち主だ、って]みんなが思う時の感じがただ大好きなだけなんだ。)
モニカ: And people will think you own a Porsche because you're wearing the clothes? (それで、あなたがその服を着ているから、人はあなたがポルシェを持ってると思うだろうって?)
ジョーイ: Of course! Only an idiot would wear this stuff if he didn't have the car! Right? (もちろん! その車を持ってないのにこんな服を着るのは、おバカだけだよ。だろ?)
チャンドラーはジョーイをじーっと見て、しばらく沈黙の後、
チャンドラー: That is true. (その通りだね。)
フィービー: Yeah, but only a genius would swallow a sonic blaster gun. (そうね、でも(フィギュアについてる)ソニックブラスターガンを飲み込んだりするのは、天才だけよね。)
ジョーイ: Oh, I've been there. Yeah, I am gonna go drive my Porsche. (Starts to leave.) (あぁ、俺も経験あるよ。よし、俺はこれから俺のポルシェを運転しに行ってくる。[立ち去ろうとする])
モニカ: Joey, you know you don't actually have one. (ジョーイ、あなたは実際にはポルシェを持ってないってわかってるわよね。)
ジョーイ: Come on! What are you doing? I'm in character! Will you talk to her! (Storms out.) (おい! 何なんだよ。俺はキャラクター[役]を演じてるんだ! 彼女に言ってやってくれよ! [(怒って)勢いよく出て行く])
モニカとレイチェルの部屋にジョーイが入ってくるのですが、ポルシェのロゴマークの入った服や帽子を着ています。
nothing but は「…以外には、…の他には何もない」、すなわち「…だけ」という感覚になります。
ポルシェの服以外は着ていない状態、着ているのはポルシェの服だけ状態、みたいなことですね。
ポルシェの持ち主がポルシェを取り戻した、つまり、ポルシェは持ち主の手に戻った、と説明するジョーイですが、チャンドラーは、「ポルシェは彼の元に戻ったけど、今度はポルシェの服の鍵を見つけたんだな」みたいに言っているのに笑えます。
たまたまジョーイがポルシェの鍵を見つけたおかげで、ポルシェのオーナーのふりができて、いろいろと楽しい経験をしたわけですが、そのことを踏まえて、「もしかして今度はポルシェ服の鍵を見つけたのか? だからそんな風にポルシェの服を着放題なんだろ」みたいに、ジョーイをからかっているということです。
全身ポルシェ服状態をからかわれているのも気にせず、ジョーイは、I just love the way... と理由を説明しています。
I just love the way it feels when everybody thinks I own a Porsche. の love the way it feels when は、「…する時の感じが大好き」という感覚。
俺がポルシェの持ち主だとみんなが思う時の、あの感じ・感覚がただ好きなだけなんだよ、ということです。
「ポルシェの持ち主だと思われると気持ちいいから、この服を着てるんだ」と言っていることになるので、モニカは、「あなたがその服を着てるという理由で、人はあなたがポルシェのオーナーだと思う、って(あなたは考えてるの)?」と問い返しています。
もっちろん!と強い調子で肯定したジョーイは、Only an idiot would wear this stuff if he didn't have the car! と言っていますね。
Only an idiot would wear this stuff を直訳すると、「おバカなやつだけが、こんなもの(服)を着るだろう」、つまり、「こんな服を着るのはおバカだけだろう」。
そこには if 以下で「もしそいつがその車(ポルシェ)を持っていない場合に」のような条件づけもされていますね。
ポルシェを持っていなくてこんな服を着る、ポルシェを持ってないのにこんな服を着てる、そういうことをするのはおバカだけだよ、と言っていることになります。
その発言を聞いた後、チャンドラーはジョーイをじっと見つめて、しばらく沈黙した後、しみじみとした口調で、That is true. と言っています。
「それは本当だ」、つまり、「お前の言う通りだね、全くだね」みたいなことですね。
「そんな服着てたら、ポルシェのオーナーだと人は思ってくれる?」「当たり前さ、ポルシェも持ってないのにこんな服着てたとしたら、そいつはバカだよ、そんな間抜けなことをするのはよほどのバカくらいだよ」というやり取りが交わされたわけですが、ジョーイ自身が「ポルシェのオーナーでもないのにポルシェ服を着ているやつ」なので、ジョーイがバカだと表現している人間が自分自身であることに気づいてない様子であることがわかります。
それでチャンドラーはわざとゆっくり噛みしめるように、「あー、まったくその通りだよね」と言って、「そんなことをするのはほんとにおバカだけだよな、お前がそのいい例だ」みたいに言っているわけです。
ジョーイが得意げに言っていることが、自分自身をバカだと認めた発言になっている、でもそのことに全く気付いていない彼に、チャンドラーはあきれているのですね。
ジョーイをバカにしていることに気づいたフィービーは、ソニックブラスターガンを飲み込んだ人の話を持ち出しています。
これは、少し前のシーンで、三つ子ちゃんたちのおもちゃにしようと、アクションフィギュアを持ってきたチャンドラーが、誤ってそのブラスターガンを飲み込んでしまったことを言っています。
Only an idiot would wear this stuff 「こんなものを着るのは、おバカだけだ」と言ったことに対して、
only a genius would swallow 「…を飲み込むのは、天才だけよね」と皮肉を言っているのですね。
ジョーイに対して否定的な意見が出た場合に、フィービーはよくこのように、彼をかばうような意見を述べることが多いですが、今回もそのパターンで、「こんな服を着てるジョーイはおバカだと言いたいようだけど、じゃあ、ブラスターガンを飲み込んだ自分は天才だとでも言いたいの?」みたいな感じでしょうか。
「ブラスターガンを飲み込むなんてこと、天才にしかできないものねぇ…天才さん?」みたいに、自分だってフィギュアの部品を飲み込むようなおバカなことをしたくせに、ジョーイのしたことをバカにする資格なんてないんじゃない?みたいなことを言いたいわけでしょう。
ブラスターガンを飲み込む、という話を聞いて、ジョーイは、Oh, I've been there. と言っています。
直訳すると、「あぁ、俺もそこ(そういう状況)にいたことがある」みたいな感じで、つまりは、「俺にも(ブラスターガンを飲み込んだ)経験あるよ」みたいなことを言っているわけです。
この現在完了形が、過去形になった形の、I was there. というのは、ドラマや映画のセリフによく出てきます。
例えば、フレンズ5-24その2 では、チャンドラーとモニカが、モニカの元彼リチャードのことで喧嘩になった時、
モニカ: He means nothing to me. (リチャードは、私にとっては何の意味もないもの。)
チャンドラー: Oh, come on. I was there. I know he's the love of your life. (あぁ、よせよ。俺はその場にいたんだぞ。リチャードは君の運命の恋人だって、俺は知ってるんだぞ。)
というやり取りがありました。
「俺はその場にいた」というのは、実際にその様子を間近で見ていたから、事情や状況をよく知ってる、と言っていることになります。
「そこにいた」=「よく知っている」という感覚ですね。
今回のジョーイのセリフは、いつとは特定しない、過去から現在に至るまでのある時期に、ブラスターガンを飲み込むという経験をしたことがあるという感覚なので、現在完了形が使われている、ということになるでしょう。
チャンドラーが今、体験している状況、状態を、there と表現し、俺もそれと同じところにいたことがある、と言っている感覚です。
「俺にも経験ある」という言葉には、「俺も経験者だから、飲み込んで苦しい感じもよくわかるよ」みたいなことも含めているのでしょうね。
ジョーイの、I've been there. は「俺もそういう状況になったことあるわ」という感覚だということです。
これから、my Porsche を運転してくる、運転しに行く、みたいに言ったジョーイに、「実際には、ポルシェを持ってないってこと、あなた、わかってるわよね?」とモニカは念押ししています。
I'm in character! はまさに「今、役に入ってるんだ、入り込んでるんだ」みたいな感覚でしょうか。
今、俺は、ポルシェのオーナーという役になりきってるんだぜ、みたいなことでしょう。
自分はポルシェの服を着てるだけで、ポルシェを持ってないってことぐらい、自分でもよくわかってる。せっかく、オーナーになった気分でご機嫌なのに、水を差すなよな、という感じでしょう。
自分の職業が俳優であることを利用して、「俺は俳優として役になりきってるんだから」と言っているわけですね。
そして、「ほんとはポルシェを持ってないってわかってる?」みたいに、無粋(不粋、ぶすい)で野暮なことを言うモニカについて、恋人であるチャンドラーに「お前の恋人モニカに、彼氏であるお前から、ちゃんと言ってやってくれ」と注意している感覚が、Will you talk to her! になるでしょう。
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