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ジョーイのルームメイトであるダンサーのジャニーンは、大晦日の番組 「ディック・クラークのニューイヤーズ・ロッキン・イブ」(Dick Clark's New Year's Rockin' Eve)に出演することが決まり、そのパートナーにジョーイを誘います。
小さい頃からその番組の大ファンだったと大騒ぎしているロスとモニカを見たジャニーンは、二人も誘うことにします。
ジャニーンがセントラルパークを出て行った後、大喜びしているジョーイ。
ジョーイ: Did she just ask me out on a date? (ジャニーンは今、俺をデートに誘ったよね?)
チャンドラー: I don't think so. (そうは思わないけど。)
モニカ: What are you talking about? She just invited him to the biggest party of the millennium! (何言ってるの? ジャニーンはミレニアム(新世紀)最大のパーティーにジョーイを誘ったのよ!)
レイチェル: Yeah, but she also invited you and Ross. Yeah, honey, I'm sorry, but I don't think that was a romantic thing. (そうね、でもジャニーンはあなた(モニカ)とロスも誘ったわ。そうよ、ハニー、残念だけど、今のはロマンティックなものじゃなかったと思うの。)
ジョーイ: Oh. Maybe. But, hey, I know how I can find out. We're going to a New Year's Eve party, right? So at midnight, I can kiss her. And if she kisses me back, great! Y'know? But if she says, "Dude, what the hell are you doing?" I can say, "It wasn't me, it was New Year's." (あぁ、多分ね。でも、ほら、それがわかる方法を知ってるんだ。俺とジャニーンは大晦日のパーティーに行くだろ? それで、真夜中に、俺は彼女にキスできる。そして、もし彼女がキスを返してきたら(キスに応えたら)、最高!だろ? でももし彼女が「ちょっとあなた(あんた)、一体何やってんの?」って言えば、俺はこう言えるんだ。「俺のせいじゃないよ、新年だからだよ。」)
ジョーイはジャニーンが番組に誘ってくれた!と大喜びしていますが、チャンドラーは「俺にはそうは思えないけど」と言っています。
一緒に番組に行けることになったモニカは、「ジャニーンはジョーイをミレニアム最大のパーティーに誘ったのよ!」と興奮気味に叫んでいます。
そんなすごいパーティーに誘ったんだから、やはり特別な何かがあるのよ!と言っているようにも聞こえますが、実際のところは、モニカの頭の中は自分がその番組に参加できることで頭がいっぱいで、その番組のすごさをただ言いたかっただけなのかもしれません(笑)。
レイチェルは、「確かにジョーイを誘ったけど、他にロスやモニカも誘ってるから、ロマンティックな感情があって誘ったわけじゃないと思う」と冷静に分析しています。
ジョーイもそういう可能性は重々承知しているようで、「多分そうかもしれないけど、それを確かめる方法がある」みたいなことを言っていますね。
I know how I can find out. を直訳すると、「(今の(誘い)がロマンティックなものかどうかを)どのように解明することができるかを知っている」になるでしょうか。
I know how to find out. と同じような感覚です。
シーズン1の大晦日エピソードである フレンズ1-10 では、テレビ画面にディック・クラークが映っていましたし、そのエピソードでも、新年の瞬間にたくさんの人がキスしているシーンがありました。
そのように、カウントダウンがゼロになり新年を迎えた瞬間、カップルはキスして新年を祝うという習慣(?)みたいなものがあるのですが、ジョーイはその儀式(?)を利用して、ジャニーンの気持ちを確かめることができる、と言っているわけです。
前回の記事でご紹介した、ただいま公開中の映画「ニューイヤーズ・イブ」(New Year's Eve)でも、その「年越しのキス」が大きなテーマとなっていて、それくらい、彼らにとっては重要なイベントだと言うことがわかります。
フレンズ1-10 で、チャンドラーはこの年越しシーズンのことを以下のようなセリフで表現していました。
チャンドラー: It's just that I'm sick of being a victim this Dick Clark holiday. (このディック・クラーク・ホリデーの犠牲者でいるのにうんざりしてるってだけなんだよ。)
新年を迎えた瞬間に、みんながキスするから、自分たちもそういうキスする相手を探さないといけない、というようなプレッシャーにうんざりしてる、それはこのディック・クラークの年越し番組に原因がある、と言いたい感じですね。
また、フレンズ1-10 ではこんなセリフもありました。
チャンドラー: Nothing for you. You have Paolo. You don't have to face the horrible pressures of this holiday. Desperate scramble to find anything with lips just so you can have someone to kiss when the ball drops! Man, I'm talking loud! (そりゃ君にはどうってことないだろうね。君(レイチェル)にはパウロ(という恋人)がいるんだから。君はこのホリデーの悲惨なプレッシャーに向き合う必要がないんだ。唇がついているものを探す必死の争奪戦さ、そうすれば(真夜中に)ボールが落ちる時[ボール・ドロップが行われる時]、キスする相手が誰かいることになるからね。なんてこった、俺は大声でしゃべってる!)
年越しにはタイムズスクエアで「ボール・ドロップ」というイベントがあるのですが(それも、映画「ニューイヤーズ・イブ」のテーマの1つになっているようです)、ボールが落ちた新年の瞬間に年越しのキスをする相手を探さないといけない、と言っているわけですが、それを、"anything with lips" 「唇のついている何か、唇のついたものなら何でもいい」みたいに言っているのが面白いですね。
anyone という「人」じゃなくて、anything のようにもはや「モノ扱い」です。
相手を選んでいられない、キスできるものなら何だっていい、みたいな、まさにデスパレートな感じがよく出ています。
そういうことを大声で叫んだ後、「なんてこった、俺ってこんなみじめなセリフを、周りのみんなに聞こえるような大声でしゃべってるじゃないか!」と気づくのもまた、チャンドラーらしいですね。
今回のエピソードのセリフに戻ります。
新年を迎えた瞬間の真夜中に俺はジャニーンにキスできる、とジョーイは言います。
それで彼女が kiss me back 「俺にキスを返してくれたら」、つまり、キスを嫌がらず拒まずに、そのキスに応じてくれて同じようなキスを返してくれたら、Great! だと言っています。
で、うまくいかなかった場合の例として、もし彼女がこんなことを言ったら…と、あるセリフを例に出していますね。
"Dude, what the hell are you doing?" の dude は、男性に対する呼び掛け語で、「あんた」みたいなニュアンス。
What the hell are you doing? は、普通の What are you doing? に the hell という俗語の強調が入っているので、「一体全体、何やってんの?」と、相手に対する「あきれ」や「驚き」の気持ちがより強く感じられます。
キスした時に、相手が「一体何やってんのよ!」と激怒した場合を例に挙げているわけですね。
もしキスしたことに対して相手がそう言って怒ったら、"It wasn't A, it was B." 「(原因は)Aじゃなくて、Bなんだ。AのせいじゃなくてBのせいだったんだ」みたいに言い訳できる、とジョーイは説明しています。
新年の瞬間にキスするのがお決まりだから、俺はそのお決まり通りに行動しただけさ、というように、「新年のせい」にできると言いたいのですね。
この後に続くセリフも、フレンズっぽくて面白いのですが、それは来年、ということにいたします。
さて、早いもので、今日はもう大晦日ですね。
ちょうど、年越しカウントダウンの話のエピソードを語りながら年を越せることになるのも、楽しい偶然でした。
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