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「大学生の頃、ロスがタコスを食べ過ぎて、その後、ディズニーランドのスペース・マウンテンでおもらししてしまった」という秘密を、チャンドラーがモニカに話したと知って、ロスは怒っています。
僕の秘密を話すなら、君らの秘密も話してやる、となって、お互い、秘密の暴露合戦になっています。
[Scene: Monica, Chandler, and Phoebe's, Chandler, Monica, and Ross are still giving away all of their secrets.]
モニカ、チャンドラー、フィービーの家。チャンドラー、モニカ、ロスはまだお互いの秘密を暴露し合っている。
チャンドラー: You wanna tell secrets?! Okay! Okay! In college, Ross used to wear leg warmers! (秘密をしゃべりたい? わかった! わかった! 大学でロスはレッグ・ウォーマーをはいてたもんだ!)
ロス: All right! All right! Chandler entered a Vanilla Ice look-alike contest and won! (よし! よし! チャンドラーはヴァニラ・アイスそっくりさんコンテストに応募して、優勝したんだ!)
チャンドラー: Ross came in fourth and cried! (ロスは4位になって、泣いてた!)
モニカ: Oh, my God! (Laughing) (なんてこと! [笑っている])
ロス: Oh, is that funny?! Oh, you-you find that funny?! Well, maybe Chandler should know some of your secrets too! (おぉ、それが面白いか? あぁ、モニカはそれが面白いと思うのか? えーっと、多分、チャンドラーはお前のいくつかの秘密も知るべきだろうね。)
モニカ: I-I already told him everything! (Threateningly) You shush!! (私はすでにチャンドラーにすべてを話したわ! [脅すように] あんた、黙りなさいよ!)
ロス: Once, Monica was sent to her room without dinner, so she ate the macaroni off a jewelry box she'd made. (かつて、モニカは夕食なしで部屋に送られたんだ。そしたらモニカは、自分が作った宝石箱から、マカロニを取って食べたんだよ。)
モニカ: Ross used to stay home every Saturday night to watch Golden Girls! (ロスは毎週土曜日の晩は家にいて、「ゴールデン・ガールズ」を見てたものよ。)
チャンドラーは、「秘密をしゃべりたいか?」と言って、ロスが大学時代にレッグウォーマーを愛用していたことを言います。
それに対してロスは、あるコンテストの話をしていますね。
Vanilla Ice については、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ヴァニラ・アイス
ウィキペディアの説明にあるように、「Ice Ice Baby」のヒット曲で知られる、アメリカのミュージシャン、ラッパーですね。
look alike は「そっくりである」という意味なので、a Vanilla Ice look-alike contest は、「ヴァニラ・アイスのそっくりさんコンテスト」ということになります。
enter は「(場所に)入る」という意味でよく使われますが、この場合は「(コンテストに)参加する、応募する」という意味ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
enter : COMPETITION/EXAM [intransitive, transitive] to arrange to take part in something such as a competition, or to arrange for someone else to take part
例) She entered the drawing competition and won.
つまり、「試合(コンテスト)のような何かに参加するように手配すること、または誰か他の人が参加するように手配すること」。
例文は、「彼女は絵画コンテストに応募して優勝した」。
その当時人気だった、ラッパーのそっくりさんコンテストに出たんだよ、とからかうように言っているわけですが、チャンドラーも負けずに、ロスのことを言っています。
come in は「入ってくる、到着する」という感覚であることから、「come in+序数」で、「(競技で)〜着・〜位になる、〜着で入賞する」という意味になります。
ですから、came in fourth は「4位になった」ということ。
「そんなコンテストに出た、ってバカにしたように言うけど、ロスなんか4位になって泣いてたじゃないか」ということですね。
モニカが大笑いしているのを見て、ロスは怒って、「今のが面白いか?」と言った後、「チャンドラーは、モニカの秘密も知るべきだ」と言っています。
恋人同士は何でも話すべきだと言ったチャンドラーのポリシーに私も従っていると言うように、モニカは「私はチャンドラーにすでに何もかも話したわ」と言うのですが、そう言いながらも、脅すように、You shush! と言っています。
shush は間投詞では「シーッ! 静かに」、動詞では「シーと言って(人)を黙らせる」という意味になります。
日本語でも英語でも、「シー」という音はそういう意味になるのが興味深いですね。
LAAD では、
shush [verb] [transitive] : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例) He stood up and shushed the class.
誰かに、非常に静かにするように言うこと、特に唇に指を当てたり、"shush" と口に出して言うことで。
例文は、「彼は立ち上がり、クラスに黙るように言った[クラスを黙らせた]」。
何もかも話した、と言いながらも、何かしゃべったら承知しないわよ、みたいに脅しているので、やはりモニカはまだ、いくつかの秘密を婚約者チャンドラーに隠していることがわかりますね。
そして、ロスはモニカの秘密を語り始めます。
Monica was sent to her room without dinner は、「モニカは夕食なしで自分の部屋に送られた」ということですね。
当時のモニカは太っていたので食事制限をされたか、もしくは何か悪いことでもして叱られて、夕食抜きよ!と言われたかの、どちらかでしょう。
その空腹のモニカがしたことを、ロスは語っていますね。
she ate the macaroni off a jewelry box she'd made. について。
eat A off B は、「BからAを取って食べる」という感覚。off は分離のニュアンスになります。
she'd made は、she had made という過去完了形ですね。
食べた時制(過去)よりも、宝石箱を作ったのはさらに前になるので、ate よりも過去であることを示すために、過去完了形が使われているわけです。
Google検索ボックスに、macaroni jewe... と途中まで打つと、macaroni jewelry や、macaroni jewelry box、macaroni jewelry crafts などが候補として出てきます。
macaroni jewelry の画像の検索結果では、カラフルなマカロニを繋いでネックレスにしたものなどもあります。
凝った形のものも多いので、それを宝石箱の装飾として使う、というのはなるほどという感じですね。
そうやって、マカロニでデコレーションした宝石箱があって、空腹のモニカは、そのマカロニに手をつけた、と言っていることになります。
ロスが観ていた、という Golden Girls については、以下で。
Wikipedia 英語版: The Golden Girls
IMDb: The Golden Girls (1985–1992)
Wikipedia の Premise (設定)には以下の説明があります。
The series revolves around four older, single women (three widows and one divorcée) sharing a house in Miami, Florida.
つまり、「そのシリーズは、フロリダ・マイアミでハウス・シェアをしている4人の年配の独身女性(未亡人3人と、離婚経験者1人)を中心に話が展開する」。
そんなドラマを観るなんてオバサンみたい、と言いたいのか、熟女好きだと言いたいのかは知りませんが(笑)、そういう年配女性4人組のドラマを、ロスは毎週楽しみに観てたのよ、と、モニカはチクっているのですね。
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