2012年11月07日

4位に入賞する フレンズ7-4その5

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「大学生の頃、ロスがタコスを食べ過ぎて、その後、ディズニーランドのスペース・マウンテンでおもらししてしまった」という秘密を、チャンドラーがモニカに話したと知って、ロスは怒っています。
僕の秘密を話すなら、君らの秘密も話してやる、となって、お互い、秘密の暴露合戦になっています。
[Scene: Monica, Chandler, and Phoebe's, Chandler, Monica, and Ross are still giving away all of their secrets.]
モニカ、チャンドラー、フィービーの家。チャンドラー、モニカ、ロスはまだお互いの秘密を暴露し合っている。
チャンドラー: You wanna tell secrets?! Okay! Okay! In college, Ross used to wear leg warmers! (秘密をしゃべりたい? わかった! わかった! 大学でロスはレッグ・ウォーマーをはいてたもんだ!)
ロス: All right! All right! Chandler entered a Vanilla Ice look-alike contest and won! (よし! よし! チャンドラーはヴァニラ・アイスそっくりさんコンテストに応募して、優勝したんだ!)
チャンドラー: Ross came in fourth and cried! (ロスは4位になって、泣いてた!)
モニカ: Oh, my God! (Laughing) (なんてこと! [笑っている])
ロス: Oh, is that funny?! Oh, you-you find that funny?! Well, maybe Chandler should know some of your secrets too! (おぉ、それが面白いか? あぁ、モニカはそれが面白いと思うのか? えーっと、多分、チャンドラーはお前のいくつかの秘密も知るべきだろうね。)
モニカ: I-I already told him everything! (Threateningly) You shush!! (私はすでにチャンドラーにすべてを話したわ! [脅すように] あんた、黙りなさいよ!)
ロス: Once, Monica was sent to her room without dinner, so she ate the macaroni off a jewelry box she'd made. (かつて、モニカは夕食なしで部屋に送られたんだ。そしたらモニカは、自分が作った宝石箱から、マカロニを取って食べたんだよ。)
モニカ: Ross used to stay home every Saturday night to watch Golden Girls! (ロスは毎週土曜日の晩は家にいて、「ゴールデン・ガールズ」を見てたものよ。)

チャンドラーは、「秘密をしゃべりたいか?」と言って、ロスが大学時代にレッグウォーマーを愛用していたことを言います。
それに対してロスは、あるコンテストの話をしていますね。
Vanilla Ice については、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ヴァニラ・アイス

ウィキペディアの説明にあるように、「Ice Ice Baby」のヒット曲で知られる、アメリカのミュージシャン、ラッパーですね。
look alike は「そっくりである」という意味なので、a Vanilla Ice look-alike contest は、「ヴァニラ・アイスのそっくりさんコンテスト」ということになります。
enter は「(場所に)入る」という意味でよく使われますが、この場合は「(コンテストに)参加する、応募する」という意味ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
enter : COMPETITION/EXAM [intransitive, transitive] to arrange to take part in something such as a competition, or to arrange for someone else to take part
例) She entered the drawing competition and won.

つまり、「試合(コンテスト)のような何かに参加するように手配すること、または誰か他の人が参加するように手配すること」。
例文は、「彼女は絵画コンテストに応募して優勝した」。

その当時人気だった、ラッパーのそっくりさんコンテストに出たんだよ、とからかうように言っているわけですが、チャンドラーも負けずに、ロスのことを言っています。
come in は「入ってくる、到着する」という感覚であることから、「come in+序数」で、「(競技で)〜着・〜位になる、〜着で入賞する」という意味になります。
ですから、came in fourth は「4位になった」ということ。
「そんなコンテストに出た、ってバカにしたように言うけど、ロスなんか4位になって泣いてたじゃないか」ということですね。

モニカが大笑いしているのを見て、ロスは怒って、「今のが面白いか?」と言った後、「チャンドラーは、モニカの秘密も知るべきだ」と言っています。
恋人同士は何でも話すべきだと言ったチャンドラーのポリシーに私も従っていると言うように、モニカは「私はチャンドラーにすでに何もかも話したわ」と言うのですが、そう言いながらも、脅すように、You shush! と言っています。

shush は間投詞では「シーッ! 静かに」、動詞では「シーと言って(人)を黙らせる」という意味になります。
日本語でも英語でも、「シー」という音はそういう意味になるのが興味深いですね。

LAAD では、
shush [verb] [transitive] : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例) He stood up and shushed the class.

誰かに、非常に静かにするように言うこと、特に唇に指を当てたり、"shush" と口に出して言うことで。
例文は、「彼は立ち上がり、クラスに黙るように言った[クラスを黙らせた]」。

何もかも話した、と言いながらも、何かしゃべったら承知しないわよ、みたいに脅しているので、やはりモニカはまだ、いくつかの秘密を婚約者チャンドラーに隠していることがわかりますね。
そして、ロスはモニカの秘密を語り始めます。
Monica was sent to her room without dinner は、「モニカは夕食なしで自分の部屋に送られた」ということですね。
当時のモニカは太っていたので食事制限をされたか、もしくは何か悪いことでもして叱られて、夕食抜きよ!と言われたかの、どちらかでしょう。
その空腹のモニカがしたことを、ロスは語っていますね。
she ate the macaroni off a jewelry box she'd made. について。
eat A off B は、「BからAを取って食べる」という感覚。off は分離のニュアンスになります。
she'd made は、she had made という過去完了形ですね。
食べた時制(過去)よりも、宝石箱を作ったのはさらに前になるので、ate よりも過去であることを示すために、過去完了形が使われているわけです。

Google検索ボックスに、macaroni jewe... と途中まで打つと、macaroni jewelry や、macaroni jewelry box、macaroni jewelry crafts などが候補として出てきます。
macaroni jewelry の画像の検索結果では、カラフルなマカロニを繋いでネックレスにしたものなどもあります。
凝った形のものも多いので、それを宝石箱の装飾として使う、というのはなるほどという感じですね。
そうやって、マカロニでデコレーションした宝石箱があって、空腹のモニカは、そのマカロニに手をつけた、と言っていることになります。

ロスが観ていた、という Golden Girls については、以下で。
Wikipedia 英語版: The Golden Girls
IMDb: The Golden Girls (1985–1992)

Wikipedia の Premise (設定)には以下の説明があります。
The series revolves around four older, single women (three widows and one divorcée) sharing a house in Miami, Florida.
つまり、「そのシリーズは、フロリダ・マイアミでハウス・シェアをしている4人の年配の独身女性(未亡人3人と、離婚経験者1人)を中心に話が展開する」。

そんなドラマを観るなんてオバサンみたい、と言いたいのか、熟女好きだと言いたいのかは知りませんが(笑)、そういう年配女性4人組のドラマを、ロスは毎週楽しみに観てたのよ、と、モニカはチクっているのですね。


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posted by Rach at 14:54| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

輪をくぐり抜けてジャンプする フレンズ7-4その4

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ジョーイは以前、ソープオペラ(昼メロ)の「愛の病院日誌」(Days of Our Lives)にドクター・ドレイク・ラモレーとして出演していたのですが、スタッフとトラブルがあって、降板させられてしまいました。
ですが、今度は、ラモレーの双子の弟ストライカー役のオファーがあった、と喜んでいます。
そして、Days of Our Lives のスタッフの事務所を訪れるジョーイ。
ジョーイ: Been a while, huh? Wow, it's funny, these halls look smaller than they used to. (久しぶりだよな? わぁ、面白いよね。この廊下が前より小さく見えるよ。)
テリー: It's a different building. (違うビルだよ。)
ジョーイ: So! Stryker Remoray, huh? When do you want me to start? (それで、と! ストライカー・ラモレーね? 俺にいつ始めてほしい?)
テリー: Why don't we start right now! (今すぐ始めようじゃないか!)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)
テリー: Here are the audition scenes. (Holds out the script.) (これがオーディションのシーンだ。[脚本を差し出す])
ジョーイ: (looking between the pages and him) Audition? I thought you were gonna offer me the part. ([そのページと彼を交互に見て] オーディション? 君は俺にその役をオファーするつもりだと思ってたのに。)
テリー: Why would you think that? (どうしてそんな風に思ったりするんだよ?)
ジョーイ: Well, I was Dr. Drake Remoray, Stryker's twin brother. Who looks more like me than me, right? (うーん、俺はドクター・ドレイク・ラモレーだった。ストライカーの双子の兄のね。俺より俺に似ているのって誰だよ? だろ?)
テリー: Everybody has to audition. (誰でもオーディションを受けないといけないんだよ。)
ジョーイ: Y'know, Terry, I-I don't really need to do this. I got my own cable TV series, (Pause) with a robot. (ほら、テリー、俺はこれをするのを(この役を演じるのを)そんなに必要とはしてないんだ。自分自身のケーブルテレビのシリーズを持ってるから。[間があって] ロボットとね。)
テリー: I'm sorry, Joey. That's... that's the way it is. (ごめんよ、ジョーイ。そういうもんなんだよ。)
ジョーイ: Well, I guess you think you're pretty special, huh? Sittin' up here in your fancy, small-halled building, makin' stars jump through hoops for ya, huh? Well, y'know what? (Throws the script away) This is one star whose hoop-- This is the star that the hoop-- this hoop-- I was Dr. Drake Remoray! (うーん、君は自分をかなり特別だと思ってるみたいだね、だろ? この豪華な、狭い廊下のビルのここに座りながら、自分のために、スターに輪をくぐらせて、ね? ねぇ、[脚本を投げ捨てて] これは一人のスターなんだ、そのスターの輪が… これはスターなんだ、輪が… この輪が…俺はドクター・ドレイク・ラモレーだったんだ!)

Been a while. は「久しぶりだね」という感覚。
文の形にすると、It's been a while since... 「…してから随分長い時が経った」ということですね。
It's been a while since we saw each other. なら「前に会ってから随分経つ」という意味になります。

it's funny, these halls look smaller... は、「この廊下が小さく見えるなんて面白いねぇ」というニュアンス。
smaller than they used to は「かつてそうであったよりも小さい」ということ。
ジョーイとしては、「すごく久しぶりに訪れたから、何だか廊下が前より小さく見えちゃうよ、それって面白いよね」と言っているわけですが、それに対してテリーが、「違うビルなんだけど」みたいに言うのに笑ってしまいますね。
違って見えて当然じゃん、別のビルなんだから、ということで、事務所が移転して、別のビルに移ったことにも気付かないジョーイのオトボケぶりがここでわかるわけですね。
普通は、来る途中で、前の住所と違うな、と気づくやろっ!とツッコミたいところです。

ジョーイは、So! Stryker Remoray, huh? と言っていますが、この So! というのは、「ビルが違うんだけど、気付かなかったのか?」みたいに言われてしまった気まずい空気を変えるために、「さて!」「それで…と!」みたいに、話題を変えようとしている感覚になります。

「いつ始めて欲しい?」「今すぐ始めようじゃないか」となるのですが、テリーは「これがオーディションのシーンだ」と言って、1冊の脚本を差し出します。
ジョーイは「え?」という感じの驚いた顔で、脚本とテリーの顔を交互に見ています。
I thought you were gonna... は「君は…するつもりだと思ってたのに」。
「思ってた」という過去形が使われていることで、実際にはそうじゃなかったのか、役をオファーしてくれたわけじゃなかったのか、と言っていることになります。
「どうしてそんな風に思ったりするんだ?」と聞かれたジョーイは、自分はストライカーの兄ドレイクを演じていた。俺より似てるやつって誰だよ、俺しかいないだろ?みたいに答えます。
今回の役はジョーイが前に演じていたドレイクの双子の弟なので、ドレイクとそっくりなはず、俺より俺にそっくりな人間なんかいないだろ、俺で決まりだろ、と言いたいのですね。

Everybody has to audition. は「誰もがオーディションを受けなければならない」。
「オーディション」という日本語にもなっていますし、-tion という語尾から名詞のイメージが強いですが、audition はこのように自動詞「オーディションを受ける」という意味でも使えます。「オーディションを行なう」という意味にもなります。

俺以外にいるはずないのに、わざわざオーディションをするなんて…と気分を害したジョーイは、「俺は別にこんなことしなくてもいいんだ。自分自身のケーブルテレビの番組を持ってるんだ、それもロボットとのね」と自慢するように言っています。

That's the way it is. は「そういうもんなんだ。それが現実なんだ」というニュアンス。
そう言われて、ジョーイはカチンときてしまい、怒ったようにまくしたてています。
君は自分を何か特別な人間だとでも思ってる? みたいに言って、sittin' up... making... と続けています。
この -ing 形は、分詞構文のニュアンスですね。
豪華なビルの中にあるこの部屋に座りながら、スターを jump through hoops for ya させてちゃってさ…みたいな感覚になります。
fancy は「派手な、しゃれた」「高級な、豪華な」というニュアンスになるでしょう。
fancy と言いながらも、small-halled 「廊下の小さな」みたいな言葉を入れているのが、ジョーイなりの小さな抵抗ですね(笑)。
make stars jump through hoops for ya を直訳すると、「自分のためにスターに輪をくぐってジャンプさせる、ジャンプして輪をくぐり抜けさせる」。
その情景を眼に浮かべるとわかるように、これはサーカスで、猛獣使いが動物に命じて、輪をくぐらせるイメージですね。
猛獣使いがムチなどを使って動物に命令するように、テリーも俳優を動物みたいに自分の思うままに動かしてる、と言いたいわけですね。

英辞郎では、
jump through a hoop
【1】(サーカスなどで動物が)ジャンプして輪をくぐり抜ける
【2】どんな命令にも従う、試練を経る、苦労する、たとえ火の中水の中どんなことでもする


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
jump through hoops : to do a series of things that are difficult or annoying in order to achieve something
例) They'll have to jump through a lot of hoops to prove we can trust them.

つまり、「何かを成し遂げるために、難しかったり、うっとうしかったりする一連のことをすること」。
例文は、「私たちが彼らを信用できると証明するために、彼らはたくさんの試練を経なければならないだろう」。

こんなビルでふんぞりかえって、スターにあれこれ命じて威張ってる、みたいなことを言った後、ジョーイは脚本を投げ捨てて、hoop がどうのこうのと言っています。
hoop のところで言葉に詰まっては、何度も言い換えていますが、これは、hoop という単語を使って、「俺はそんな風に人に命じられて輪をくぐるようなスターじゃないんだ」みたいなことを言い返したいけれど、うまく言葉が作れない、みたいな感じですね。
言葉が出てこなくて結局は、「俺はドクター・ドレイク・ラモレーだったんだ!」と言うしかないところに、hoop を使った上手い言い回しを使って反論できない、ジョーイらしさが出ているなと思いました。


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posted by Rach at 14:27| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月02日

それと引き換えに話を提供する フレンズ7-4その3

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チャンドラーは、大学3年の時の話をモニカに話して聞かせています。
タコスを10個食べて、ディズニーランドのスペース・マウンテンに乗ったら、ロスが少し危うい(iffy)状態になり始めたんだ、と言ったので、
モニカ: Oh, my God. He threw up? (なんてこと。ロスは吐いたの?)
チャンドラー: No, he visited a town a little south of throw up. (Monica laughs hysterically.) So what was Phoebe's secret? (いや、ロスは「吐く」の少し南の町を訪れたんだよ。[モニカはヒステリックに(ひどく興奮して)笑う] それで、フィービーの秘密って何?)
モニカ: Oh, Nancy Thompson, from Phoebe's old massage place, is getting fired. (ああ、ナンシー・トンプソン、フィービーの前のマッサージ店の人がね、クビになるんだって。)
チャンドラー: That's it?! I gave up my Disneyland story for that? (それだけ? 俺はその話のために、ディズニーランド話を提供したのか?)
モニカ: That's right! You lose, sucker!! (Pause) Please still marry me. (その通り! お前の負けだ、バーカ! [間があって] お願い、まだ結婚してくれる?)

タコスを食べて、コースターに乗ったら、怪しい様子になってきて、ということなので、モニカは「ロスは吐いたの?」とダイレクトに尋ねています。
それに対するチャンドラーの返事が何とも回りくどいですね。
He visited a town a little south of throw up. を直訳すると、「ロスは throw up の少し南の町を訪れた」になるでしょう。
南、というのは、上が北の地図だと下の方を指しますから、(ちょっとお下品な話になりますが)口からじゃなくて、下から出ちゃった、みたいなことを言っていることになるでしょう。
DVDの日本語訳も、
字幕:口より下の方面に問題が
音声:いや、口じゃなくて、下の方に問題が起こったんだ

となっていましたが、つまりは、吐く代わりに、大の方をおもらししちゃったんだ、と言っていることになります。

ロスの妹モニカは、兄ロスがおもらしした話を聞いて、大ウケしています。
「こっちの秘密は話したぞ」とばかりに、チャンドラーは、「で、フィービーの持ってる秘密って何?」と聞くのですが、モニカの答えは、「フィービーが前に勤めてた店の同僚がクビになる」という話を伝えます。
名前を聞いたこともない赤の他人の解雇の話を聞かされたチャンドラーは、「それだけ?」と言った後、I gave up my Disneyland story for that? とも言っていますね。

give up は「あきらめる」と訳されることが多いですが、この場合は、「献上する、無償で提供する、引き渡す、明け渡す、犠牲にする」という感覚が近いでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
give up : LET SOMEBODY HAVE give somebody/something ⇔ up
to let someone else have something that is yours

つまり、「誰か他の人に自分のものである何かを持たせること」。

そんなつまらない秘密と引き換えに、俺はずっと隠していた秘密をモニカにしゃべっちまったのか?という、後悔のセリフですね。
モニカは勝ち誇ったように、That's right! You lose, sucker!! と言っています。
この言い方からもわかる通り、わざとフィービーと内緒話をして興味を引かせ、それを教えると条件を出して、先にチャンドラーから秘密を聞き出そうとしたのですね。
モニカたちの作戦勝ち、ということになります。

sucker は suck 「吸う」人、ということで、「乳飲み子」という意味もありますが、ここでは「だまされやすい人」というニュアンス。
英辞郎には、
sucker=【名-5】エサのように見えるものは何でも飲み込んでしまう魚、よく考えずにエサに飛び付く人、だまされやすい人、お人好し、ばか、カモ、考えが甘い人、世間知らず、乳児
と出ていますが、その説明からすると、エサに吸い付く(suck)人、みたいな意味で、sucker という言葉が使われるようですね。
仮に日本語で「吸い付くやつ」と表現した場合、「何にでもホイホイついていくやつ」みたいなニュアンスが感じられる気がしますから、イメージはわかりやすい気がします。

LAAD では、
sucker : (informal) someone who is easily deceived, tricked, or persuaded to do something, especially something that does not give them any advantage
例) You sent them money? Sucker!

つまり、「簡単に騙される、引っかけられる、何か、特にその人に何の利益ももたらさないようなことをするように説得される人」。
例文は、「彼らに金を送ったって? このカモが!」

憎たらしい感じ(笑)でチャンドラーを指差しながら勝利宣言したモニカですが、その後、しばらく間があってから、Please still marry me. とちょっと弱気な感じで言っています。
Please marry me. だと「お願いだから私と結婚して」ですね。
still は「まだ、これまで通り」「今でもなお」のようなニュアンスで、「前にプロポーズしてくれたわよね。こんな風にひどいことを言っちゃったけど、”今でも前と変わらず”私と結婚してね」みたいなことを言っていることになるでしょう。
負けず嫌いな一面が出た後で、「お願いだから、嫌わないで。結婚やめる、とか言わないでね」と付け加えるところが、モニカらしいですね。


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posted by Rach at 13:17| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする