2012年12月05日

膨らんでも縮んでも君を愛してる フレンズ7-6その5

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チャンドラーが、サマーキャンプで付き合っていた彼女ジュリーを「太ったから」という理由で振ったと知って、若い頃かなり太っていたモニカはショックを受けています。
チャンドラー: Look, I know it was a stupid reason to break up with somebody, but I was 15! (ねぇ、それが誰かを振るのにバカな理由だった、ってことはわかってる。でも俺は15歳だったんだ!)
モニカ: Yeah, well.... That's not the only time this was an issue. You remember when umm, you spent Thanksgiving with us? You called me fat. (えぇ、そうね…このことが問題だったのは、今回だけじゃないのよ。あなた、覚えてる? 私たち(の家族)と一緒に感謝祭を過ごした時のことを。あなたは私を「太ってる」って言ったのよ。)
チャンドラー: Okay. Okay, now wait a minute. That was totally different. (わかった、わかった。ちょっと待ってよ。あれは(ジュリーの件とは)全く別なんだ。)
モニカ: How? (どんな風に(違うの)?)
チャンドラー: You were not supposed to hear that! I said that behind your back! (君はあの(モニカは太ってる、という)発言を聞くはずじゃなかったんだ! 君のいないところでこっそりと言ったんだよ。)
モニカ: What if I have babies, okay? I mean I'm gonna look different. I'm okay with that, but I'm not sure that you are! (私が子供を産んだらどうなるの? つまり、私のルックスは変わっちゃうわ。私はそれでも構わないけど、でも、あなたがそれでも構わないかは私にはわからないもの!)
チャンドラー: Look, you have to realize I don't think of you as a thin, beautiful woman. (Monica glares at him.) See, this is one of things that I can apologize for later! Look, what I mean is, you're Monica! Okay? And I am in love with Monica. (ねぇ、モニカは自覚しないと[悟らないと]いけないよ、俺は君のことを、細くて美しい女性だと思ってるわけじゃないんだ。[モニカはチャンドラーをにらむ] このことは、後で謝罪しないといけないことの一つだな。ねぇ、俺が言いたいのは、君はモニカだ、ってことだ。いいかい? そして俺はモニカを愛してるんだ。)
モニカ: Keep going. (続けて。)
チャンドラー: So you can balloon up or you can shrink down and I will still love you. (だから君は膨らんでもいいし、縮んでもいい、それでも君を愛してる。)

it was a stupid reason to break up with somebody は、「誰かを振るのには、バカな理由だった」。
「彼女が太ったから振る、なんてバカな理由だってことはわかってるさ、でも俺はその時15歳(の子供)だったんだよ!」ということですね。
That's not the only time this was an issue. を直訳すると、「これが問題になるのは、そのことが一度きりではない」という感じですね。
「この件が問題になるのは、何もジュリーを振る話に限ったことじゃないのよ」というところです。
「ジュリーのことだけじゃないわ」と言って、モニカは「私たちと一緒に過ごした感謝祭のこと、覚えてる? あなたは私を fat と言った・呼んだのよ」とも言っています。

チャンドラーがモニカを fat と言った、というのは、フレンズ5-8その3 の以下のシーン。

1987年の感謝祭を回想するエピソードで、
ロス: All right, it's cool, you can stay here. My parents won't mind. (大丈夫だよ、問題ないさ。チャンドラーはここに泊まればいい。僕の両親もそれで構わないって思うさ。)
チャンドラー: No, it's not that. I just don't want to be stuck here all night with your fat sister. (いや、そういうことじゃないんだ。俺はただ、一晩中ずっとここにとどまっていたくない、ってだけなんだ、お前の太った妹と一緒にね。)
という会話が交わされたのですが、それをこっそりモニカが聞いていた、というシーンでした。

そういう過去の失敗(笑)を指摘されたチャンドラーは、「それとこれとは違うんだ」という感じで、弁解しようとしています。
その後のセリフが、あまりにもストレート過ぎて笑ってしまいますね。
You were not supposed to hear that! I said that behind your back! は、「君はそれ(モニカを fat と呼んだ発言)を聞くことにはなっていなかった。俺は君のいないところで(君に隠れて)それを言ったんだ」。
フレンズ5-8 のやり取りでもわかる通り、チャンドラーはモニカがそこにいるとは知らずに fat という言葉を使ったわけで、ジュリーに対して太ったから捨てた、というのとはわけが違う、別に君に面と向かってそう言ったわけじゃないんだ、ということです。

もちろん、そんな理由では言い訳にもなりませんが、自分が言ってしまった、モニカが聞いてしまった言葉を今更言わなかったことにもできないので、「あれは君に聞かせるつもりで言ったんじゃない。君のいないところでの”陰口”だったんだよ」と言って、ジョークで済まそうとしているわけですね。

そんなジョークを聞いても、モニカの不信感はなくならないようで、「もし私が子供を産んだらどうなるの?」と聞いています。
子供を産むと、look different つまり、見た目・ルックスが違っちゃうことになるわ、とも言っていますね。
I'm not sure that you are! は、I'm not sure that you are okay. ということで、その前の「私は産後に太っちゃうことについては構わない・しょうがないと思ってるけど」と対比する形で、「でも、あなたがそのことについて構わない・しょうがない、と思うかどうかは確信が持てない」と言っているわけですね。
私は母親になって自分のプロポーションが崩れるのは覚悟の上だけど、あなたはどうかしら? 私の体型がすっかり変わっちゃったら、心変わりしちゃうんじゃないかしら、と言っていることになります。

それを聞いたチャンドラーは、you have to realize I don't think of you as a thin, beautiful woman. と言っています。
you have to realize は「…を悟らないといけない、自覚しないといけない」。
「俺はモニカのことを、”痩せてて(細くて)美しい女性”だとは思ってない、って君は悟らないといけないよ」と言っていることになります。
その後、観客の笑い声(ラフトラック)があり、モニカは「一体それはどーゆー意味よっ!」みたいな顔をして、不満そうにチャンドラーをにらんでいます。
「太るかも、って気にしてるけど、俺は君のことを”痩せてて美しい人”だと思ってるわけじゃないから、太ることを心配しなくてもいい」みたいな意味で言ったわけですが、「君は”痩せててきれいな人”じゃない、なんて、それが恋人に対して言うセリフ?」みたいにモニカは怒っているわけですね。
自分の不用意な発言で、モニカの気分を害してしまったことを悟ったチャンドラーは、「これは後で謝らなきゃいけないことの一つだね」と言っています。
「まぁ、その件については後でゆっくり謝るけど、まずは俺の言いたかったことを先に言わせて」というニュアンスになります。

Look, what I mean is, you're Monica! Okay? And I am in love with Monica. というセリフには、きゅんとしてしまいますね。
「俺が言いたいことは、君はモニカだ、ってことだ。そして俺はモニカに恋してる・モニカを愛してるんだ」と言っていることになります。
昔は劇太りをしていたモニカですが、今は痩せているので、そういう意味では「モニカは痩せてる美人」と表現しても問題ないはずですが、チャンドラーが言いたいのは、「俺は別に、痩せてる美人だからモニカを好きなわけじゃない。痩せてるとか、美人とかには関係なく、モニカはモニカだから好きなんだ」と言っているわけですね。
痩せてるから、美人だから、という条件やスペックで君を好きになったんじゃない、俺はモニカという人を愛してるんだ、と言っていることになります。

さっきまで怒っていたモニカも、そんなロマンティックなことを言われたので、笑顔になって、「そのまま続けて」と言っています。
balloon up は、バルーンという言葉からもわかるように、「(風船のように)膨らむ」。
それの対義語として、shrink down は「縮む」。
「君が風船みたいに、ぷくぅ〜と膨らもうが、ちっちゃく縮もうが、俺はそれまでの君と変わらず、これからも君を愛するよ」と言っているのですね。
ラブラブの恋人らしい、素敵なセリフだと思いますので、みなさんも何かの折に(?)是非使ってみて下さい(^^)


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posted by Rach at 15:43| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月03日

辞書ではこのように定義している フレンズ7-6その4

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モニカの結婚式の付き添い役(maid of honor)を、どちらがするかでまだモメている、レイチェルとフィービーの二人。
ジョーイは、「付き添い役のオーディションをして決めよう」と提案し、今、そのオーディションをしているところ。
ロス: It is time for you to give your maid-of-honor speech. (付き添い役のスピーチをする時間だ。)
レイチェル: Ohh, wait a minute, we haven't prepared-- (あぁ、ちょっと待って。私たちはまだ準備が…)
ロス: Go! (始め!)
レイチェル: Okay! Okay! Umm, Webster's Dictionary defines marriage as.... (Ross and Joey start writing.) Okay!! Forget that! That sucks!! Okay, never mind! Forget it! Umm, umm, okay, uh.... I met, I-I met, I met Monica when we were just a couple of 6-year-olds and I became friends with Chandler when he was 25, although he seemed like a 6-year-old. (わかった、わかった! うーんと、ウェブスター辞典では、結婚をこのように定義しています… [ロスとジョーイは(評価を)書き始める] わかった! 今のは忘れて! 今のは最悪よ! いい、気にしないで! 忘れて! うーんと、うーんと、わかった、あの…私がモニカに会ったのは、私たちがお互い6歳の頃でした。私がチャンドラーと友達になったのは彼が25歳の頃でした。彼はその時、6歳児みたいに見えたけどね。)
ロス&ジョーイ: Oh! That's nice. (おぉ! 今のはいいねぇ。)
レイチェル: Thank you. Thank you very much. Umm, I've known them separately and I've known them together and-and to know them as a couple is to know that you are truly in the presence of love. So I would like to raise my glass (Grabs a glass and holds it up) to Monica and Chandler and the beautiful adventure they are about to embark upon together. I can think of no two people better prepared for the journey. (ありがとう。ほんとにありがとう。私は二人をそれぞれ知っているし、つき合ってる二人も知ってる。そして、カップルとしての二人を知ることは、愛の存在の中にいると知ることです。だから私はグラスを掲げたい [グラスを掴み、それを掲げる] モニカとチャンドラーに、そして、二人が一緒に乗り出そうとしている美しい冒険に。二人以上に、その旅路に向けた準備ができている人を私は知りません。)
ジョーイ: Wow. (To Ross) Good speech. (わーお。[ロスに] いいスピーチだ。)

It is time for you to do. は、「君が〜する時間だ」。
どちらがより良い付き添い役となるかを確かめるオーディションで、ロスはレイチェルに、「付き添い役としてのスピーチをする時間だよ、そのスピーチを早速始めて」みたいに言ったのですね。
まだ準備ができてない…と言うレイチェルですが、ロスは容赦なく、Go! と言うので、とにかく何かを話さなきゃ、と話し始めます。

いきなり振られたので、Webster's Dictionary defines marriage as... と言うのが面白いですね。
「結婚とは、ウェブスター辞典では、…として定義されている」という感じで、まずは結婚の概念を先に言ってみたわけですね。
ですが、おじさんのお堅い演説みたいに聞こえたのでしょうか(笑)、ロスとジョーイはそれを聞いた途端に下を向き、評価を書く紙に結果を書き込もうとします。
「こりゃダメダメだ。最後まで聞くまでもない。0点だな」みたいな感じが、その行動からわかるわけですね。
これで終わってしまいそうだとわかったレイチェルは、慌てて「今のは忘れて!」と叫んでいます。
Forget that/it. も、Never mind. も、自分が言ったことなどについて、「今のは・さっきのは忘れて」と言っている感覚。

I met Monica when we were just a couple of 6-year-olds. について。
「私たちが…だった時に、私はモニカに出会った」ということですから、自然な日本語にすると、「私がモニカに出会ったのは、私たちが6歳の頃だった」ということですね。
6-year-olds の olds の -s は複数形で、6-year-old 「6歳の子供」が複数いる、という感覚。
ですから、a couple of 6-year-olds は、「1組の6歳児」みたいなことですが、「その時、二人とも(同い年の)6歳児だった」と訳せば良いでしょう。

モニカとは6歳の頃からの知り合いで、チャンドラーとは彼が25歳の時に知り合って、と説明した後、「その時の(25歳の)彼は、6歳児(名詞なので a がついていますね)みたいに見えたけどね」と付け加えています。
「モニカと知り合った時、彼女は6歳だった。チャンドラーと知り合った時、彼は25歳だったが、6歳(のガキんちょ)みたいに見えた」と、ちょっとチャンドラーを落とすジョークを掴みとして入れたわけですね。

審査員二人に褒められたレイチェルは気を良くしたのか、その後は、順調にスピーチを続けています。
I've known them separately and I've known them together はどちらも現在完了形が使われていて、「知り合ってから今まで二人を知っている」と言っていることになります。
「別々に」と「一緒に」というのは、それぞれ単独で二人のことを知っているし、二人が付き合うようになってからのカップルとしての二人も知っているし、という感覚ですね。

to know them as a couple is to know that you are truly in the presence of love はちょっと長いですが、基本構造は、to know... is to know 〜 で、「…を知ることは(すなわち)〜を知ることである」という感覚。
presence は「存在(すること)」なので、「カップルとしての二人を知ることは、自分が本当に愛という存在の中にいると知ることである」という意味になるでしょう。
チャンドラーとモニカという、愛し合うカップルを見ていると、自分も今、真実の愛の中に存在していると思える、みたいなことですね。

グラスを掲げたい、と言って、グラスを持ち上げたレイチェルは、乾杯の対象として、モニカ&チャンドラー、そして、the beautiful adventure... という言葉を言っています。
モニカ&チャンドラーと、美しい冒険に乾杯!という乾杯の挨拶になるわけですが、そのアドベンチャーの説明がちょっと長めの文章になっていますね。

the beautiful adventure they are about to embark upon together は、「二人が一緒に embark upon しようとしている美しい冒険」。
embark は「(船・飛行機に)乗り込む、船出する」「(新しいことに)乗り出す」という意味なので、「二人が乗り出そうとしている美しい冒険に乾杯」と言っているわけですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
embark on/upon something [phrasal verb] : to start something, especially something new, difficult, or exciting
例) Hal is embarking on a new career.

つまり、「何かを始めること、特に何か新しい、難しい、またはわくわくするようなこと」。
例文は、「ハルは新しいキャリアを始めようとしている」。

I can think of no two people better prepared for the journey. について。
no の位置が通常の場合とちょっと異なる感覚なので、瞬時にわかりにくいかもしれませんが、「(彼らより)もっと、その旅への準備ができている2人の人間を私は誰も思いつかない」みたいなことですね。
チャンドラー&モニカ以上に、その旅への準備ができている人間は他にはいない、ということですから、チャンドラーたちは、その旅への準備が最もできている、旅に出るにふさわしい二人である、という門出を祝う言葉になるわけです。

ジョーイが褒めているように、確かに良いスピーチですね。
日本語でもそうですが、式などでの挨拶の言葉は、普通の会話口語よりは、もう少しもったいつけた感じの、抽象的な言葉をちりばめた文になることが多いです。
うまい挨拶ができるようになるには、とにかく人の挨拶を数多く聞いてそれを真似ること、に尽きますから、今回の乾杯のセリフも、何かの参考にしていただけると嬉しいなと思います。


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posted by Rach at 15:41| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする