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バルコニーで、職場でのアシスタントであるタグと話していたレイチェルは、成り行きから、タグのことが好きだと告白してしまいます。
その時、道路に置いてあるタグの車が盗まれようとしているのがバルコニーから見えて、タグは慌てて強盗を捕まえに行ったため、タグからの返事が聞けないままでいました。その後のシーン。
[Rachel and Tag go into the hall.]
レイチェルとタグは廊下に行く。
レイチェル: Look, um, I think we should talk about what happened on the terrace. (ねぇ、テラス(バルコニー)で起こったことについて、私たちは話すべきだと思うの。)
タグ: Okay. (ええ。)
レイチェル: Ah, I-I never should've said what I said. It-y'know what? It just doesn't matter how I feel. I mean we work together, so nothing could really ever happen between us, and what I would love is just to go to work on Monday, and-and never talk about this again, okay? Big day, Monday. Lots to do. So we okay? (あー、私が(あの時あそこで)言ったことを私は言うべきじゃなかったのに。私の気持ちなんか関係ないの。つまり、私たちは一緒に働いてるし、だから、私たちの間には何も起こらないのよ。そして私が望むことは、ただ月曜日に仕事に行って、このことを二度と話さない、ってこと、いい? 月曜日は重要な日よ。するべきことがたくさんある。だから、私たち、大丈夫よね?[これで問題ないわよね?])
タグ: Um, I'm not. (あー、僕は大丈夫じゃありません。)
レイチェル: Oh, god, I know it, that I freaked you out. (まぁ、なんてこと。やっぱり、私はあなたをパニクらせちゃったのね。)
タグ: No, you didn't. The only thing that freaked me out was you saying that nothing could ever happen between us. (いえ、そうじゃありません。僕をパニクらせたのはこのことだけです。僕たちの間に何も起こらないって、あなたが言ったこと。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
タグ: Yeah. So please don't fire me for doing this. (He kisses her) (ええ。だから、こういうことしても、僕を首にしないで下さいね。[タグはレイチェルにキスをする])
レイチェル: Okay, well, that's one less thing we have to do on Monday. (いいわ、それじゃあ、今ので、私たちが月曜日にしなければならないことが1つ減ったわね。)
廊下に出たレイチェルは、自分のアシスタント、タグに対して、「バルコニーで起こったことについて話すべきだと思う」と言っています。
タグのことを好きだと告白することになってしまい、その後、車の盗難騒ぎで話が尻切れトンボになってたけど…という感じですね。
I never should've said what I said. は直訳通り、「私が言ったことを、私は決して言うべきじゃなかったのに」という感覚。
shouldn't have said で「(あの時)言うべきではなかったのに(言ってしまった)」という後悔のニュアンスが出ますね。
その shouldn't have が、強い否定語の never を使って、never should've の形になっているわけです。
It just doesn't matter how I feel. は「私がどう感じるかは重要ではない」。
私の気持ちなんかどうだっていいのよ、大事なことじゃないのよ、ということですね。
その後、I mean 「つまり、こういうことよ」と言って、「私たちは一緒に働いているから、私たちの間に何も起こりえない」とも言っています。
what I would love is just to... は、「私が望むことは、ただ…することだけ」という感覚。
would love は、want の丁寧な形です。
私はただ、月曜日に出社して、この「バルコニーでの告白の件」については二度と話さない、っていうのを望んでるの、ということですね。
big day は「重要な日」という感覚でしょう。週始めの月曜日はするべき仕事がたんとあるんだから、忙しくなるわよ、という感じです。
So we okay? は、So are we okay? で、「そんなわけだから、私たち、オッケーよね、何も問題ないわよね?」と確認していることになります。
レイチェルは「この件はここで話すのを最後にして、もう会社では二度と話題に出さないように忘れちゃいましょう。月曜日からはいつも通り仕事を頑張るわよ!」と上司っぽくいうことで、この気まずさから解放されようとしたわけですが、タグの返事は意外にも、I'm not. つまり、I'm not okay. 「僕はオッケーじゃありません」でした。
「あのバルコニーの件は、なかったということで…」と済まそうとしたレイチェルは、そのタグの返事を聞いて慌てています。
I know it, that I freaked you out. は「私はそのことをわかってる、私があなたをパニクらせちゃった、ってことを」みたいな感覚ですね。
I know it 「それを知ってる、わかってる、やっぱりね」みたいに先に言っておいて、it が何であるかを、その後に that 節を続けることで詳しく説明していることになります。
タグの返事の No, you didn't. は、No, you didn't freak me out. 「いいえ、あなた(レイチェル)が僕をパニクらせたんじゃありません」。
The only thing that freaked me out was you saying that... を直訳すると、「僕をパニクらせた唯一のことは、あなたが…と言ったことだけだった」。
僕がパニクったのは、僕が大丈夫じゃないと思うのは、あなたがあんなことを言ったからですよ、ということですね。
「私たちの間には何も起こらないわ」と言ったレイチェルの発言が、僕はオッケーじゃないんです、と言っていることになります。
その発言はつまり、「僕たちの間に何も起こらないっていうのはいやだ。何か起こって欲しい」と言っていることになるので、レイチェルは追い風になったことを察して(笑)、Really? と問うことで、さらにその先を聞きたそうな顔をしていますね。
タグはその後、「こんなことをしても僕を首にしないで下さい」と言いながら、レイチェルにキスをしています。
同じ職場だから何も起こりっこない、と言ったレイチェルに対して、社内的には問題かも知れないけど、僕の気持ちはこうですよ、と態度で示した感じですね。
そんなセリフを言われてキスされたら、女子としてはときめかないはずはないだろう的な(笑)何ともロマンティックなキスですが、うっとりしたような顔のレイチェルは、照れ隠しのように、一言セリフを言っています。
that's one less thing we have to do on Monday. を無理やり直訳すると、「今のが、私たちが月曜日にしなければならない、一つのより少ないこと」みたいになるでしょうか?
それだとかなり意味不明になってしまいますが、要は「今ので、月曜日にやるべきことが1つ減ったわね」みたいに言っていることになるのでしょうね。
less の反対語の more に置き換えれば、one more thing we have to do on Monday となり、「月曜日にやらなければならない、もう一つのこと」となってイメージがわきやすいでしょう。
やらなければならないことがもう一つ追加になったのではなくて、「一つ減った」と言っているのが、one less thing なのだと思います。
タグが「こんなことしても首にしないで」のように、仕事に絡めての発言をしたので、レイチェルもそれを受ける形で、「今、こんなに大きな仕事をしちゃったから、月曜日の仕事が1つ減ったわね」と言ってみせたわけでしょう。
フレンズのメンバーの一人が、好きな人と両想いになった、というシーンですが、そういう場合でも、ちょっと照れ隠しのようなセリフが入るところが、フレンズらしくて微笑ましいなと思いました。
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