2013年04月03日

one thingときたらanother フレンズ1-24その9

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フレンズ1-24その1 のコメント欄 でセリフに関するご質問がありました。
そのセリフに関する私の解釈を書いていたら、長くなってしまったので、今日はそれをブログ記事として投稿することにしました。

まずは1つめのご質問。
1) "Jeez, you say one thing and..." について。

そのセリフは以下のシーンで出てきます。
[Time lapse. Chandler and Joey are making the fire, Monica and Phoebe are inside. Ross enters, carrying luggage.]
時間が経過。チャンドラーとジョーイは(ベランダでバーベキューのために)火を起こしている。モニカとフィービーは家の中にいる。ロスが入ってくる、荷物を持って。
ロス: Hey. [Phoebe sees his bags] (やあ。[フィービーはロスのバッグを見る])
フィービー: How long did you think this barbecue was gonna last? (このバーベキューがどのくらい続くとあなたは思ったの?)
ロス: I'm going to China. (僕は中国に行くんだよ。)
フィービー: Jeez, you say one thing and... (なんてこと。<訳はここでは省略>)
モニカ: You're going to China? (ロスは中国に行くの?)

フィービーのセリフは、you say one thing and... で止まっていますが、フィービーはこの後、どういう言葉を続けようとしていたのか、そしてその意味は何か?というご質問でした。

まず、one thing というフレーズで思い出すのは、one thing and another 「あれやこれやで」、one thing leads/led to another 「あることが別のことにつながって」などでしょうか。
To A is one thing, to B is another. 「A することと、B することは別物だ」という決まり文句もありますね。

この後に何というフレーズが続き、その意味は何であるか?について、私なりに2通りの解釈を考えてみました。以下にそれを書いてみますね。

まず1つ目の解釈は、you say one thing and it leads to another みたいな言葉が続くのでは?という想像。
直訳すると、「あなたが1つのことを言うと、それが別のことにつながって」みたいなことですね。
フィービーは、ロスが「中国に行くんだ」と言ったことを嘘だと思っていて、「そんな風に1つ嘘をつくと、辻褄合わせで嘘に嘘を重ねることになって、後で大変なことになっちゃうわよ」みたいに言いたいのかなぁ、と。
DVD の日本語訳も「(字幕)ウソはダメよ/(音声)うそ1秒、ケガ一生よ」となっていて、特に音声の訳は、私が上に書いた解釈と同じな気がしたわけです。
そのシーンのフィービーの表情を見てみても、目をカッと見開いて、ちょっと身体を震わせてみせているので、「そういう嘘を言うと、その後、大変なことになっちゃうわよ」みたいなニュアンスが感じられる気がしました。

次に、2つ目の解釈。
話の流れからすると、上の解釈が正解かなぁ、と思うのですが、実は、"You say one thing and do another." というお決まりフレーズがあるのですね。
最初の部分 You say one thing and... が全く同じなので、フィービーはわかりきった後半部分を省略した、とも考えられる気がしました。

英辞郎では以下のように出ています。
say one thing and mean another=言ってることと本心が違う
say one thing but do another=言うこととすることが違う


つまり、「ある一つのことを言って、別のことを意味する・別のことをする」ですから、「言うこととすることが違う」というような意味になるわけです。英辞郎では上の2種類が出ていますが、実際にネット検索してみると、"You say one thing and do another." の形もよく使われているようです。

ただ、「言うこととすることが違う」という意味で言っているとすると、ちょっと話の流れ的に、またフィービーの表情の印象と、ずれている気もするのですね。
フィービーは「バーベキューするのにそんな大荷物?」みたいに最初は話しかけ、それに対してロスが「中国に行くんだよ」と答えた時点で、「ロスの言っていることと、やっていることは一致している」ことになると思うからです。中国に何泊も泊りがけで行くから、そんな大荷物なんだー、ということで、誰もが納得できるはずですよね。
ですから、このフィービーのセリフが、you say one thing and... まで偉そうに言って、途中で「言行一致してるじゃん」と自分の間違いに気付いて、言うのを途中でやめた、ということならいいのですが、セリフの言い方やフィービーの表情からは「間違えちゃった」というイメージは受けません。
途中まで言って自分の間違いに気付いた、という場合だと、you say one thing and... uh, whatever. 「あー、何でもいいわ」とか、you say one thing and.... Never mind. 「気にしないで(今の話は忘れて)」みたいな言葉が続きそうにも思うのです。

とすると、いくら、You say one thing and... という決まり文句があったとしても、そのフレーズが続くと考えるのは無理があるのかなぁ、と。
ただ、もう一つの可能性としては、「中国に長期旅行するから大荷物」のように、ロスの説明とロスの装備が一致しているのに、人とはズレた感覚のフィービーが、「言ってることとやってることが違うじゃない」「その大荷物と、中国に行くのと、どういう関係があるのよ」みたいに、全くピント外れな返しを(それもちょっとあきれた感じで)言っている、という面白さなのかもしれない、、とも思ったりもしました。
ただ、そういう「ナンセンスな返し」であれば、ロスが「はぁ? フィービー何言ってんの?」みたいなあきれた顔をするようにも思うのですね。

ということで、"You say one thing and do another." というお決まりフレーズが存在するものの、今回のセリフは、「適当なこと(嘘)を言うと、それが続くことになるわよ」みたいな意味で言ったのかな、と思いました。


次に、2つ目の質問。
2) "Have you been involved with someone where you haven't broken up?" の where の役割と意味について。

そのセリフは以下のシーンで出てきます。
ロスが自分のことをずっと好きだったと知って、急にロスを意識し始めたレイチェル。
他の男性とのデート中にも、ロスの幻影(それも妙にかっこいい幻影…笑)を想像してしまっているレイチェルが、その幻影のロスと会話しているシーン。
レイチェル: Ross, you're, like, my best friend. (ロス、あなたは、ほら、私の親友なのよ。)
ロス: I know. (そうだね。)
レイチェル: If we broke up, and I lost you-- (もし私たちが(付き合って、その後)別れたら、私はあなたを失う…)
ロス: Whoa, whoa, whoa. What makes you think we're gonna break up? (ちょっと、ちょっと、ちょっと。僕らが別れることになるって、どうしてそう思うの?)
レイチェル: Well, have you been involved with someone where you haven't broken up? (訳は省略)
ロス: [pause] No. But it only has to happen once. Look, you and I both know we are perfect for each other. Right? I mean.... So the only question is: Are you attracted to me? ([間があって] いや、そんな経験はないよ。でも、そういうことが起きるのは一度だけじゃないといけない。ねぇ、僕たちはお互いにとって完璧だってことを、僕らは二人ともわかってるんだ。だろ? だから、たった1つの質問はこれだよ。君は僕に惹かれてる?)

have you been involved with someone where you haven't broken up? の where はやはり「関係副詞」だと思います。
場所を表す先行詞がありませんが、こういう場合は、where が出てきた時点で、「その前に語られた内容の場所や状況を指している」と軽く頭にイメージするのがいいように思います。
今回のセリフでは、where が出てくる前の前半部分で言われている内容の状況を、「その状況の中で」 という感覚で where で受けている、と言える気がするのですね。
関係代名詞 which も、Which means... 「それはつまり…(ということである)」のように、前に言った文章全体を受ける場合がありますね。
今回のセリフの where も、直前に語られたこと(この場合は、You have been involved with someone 誰かと付き合ってきた、恋愛関係にあった)を状況としてとらえ、その状況の中で、という意味で where で受けている感覚になるでしょう。

前半の部分で、「あなたはこれまで誰かと付き合ったことある?」みたいに尋ねています。
その後、where you haven't broken up と続いているので、where を「そこで、その場所で、その状況で」みたいに捉えると、「その誰かとの関係の中で、あなたが別れたことがない」と言っていることになります。
someone を先行詞として、who を関係代名詞として使うと、「(人)と別れる」は、break up with (someone) のように with が必要になってきますから、Have you been involved with someone (who) you haven't broken up with? になるでしょうか。
それだと「これまで別れたことのない人と付き合ったことがある?」みたいな訳になりますね。

それと同じようなことを、「人」ではなく「状況」で語っているのが、今回の where を使った方のセリフになると思うわけです。
「(あなたが)別れたことのない誰かと付き合ったことがある?」ではなくて、「誰かとの関係の中であなたが別れたことがない、そういう人と付き合ったことがある?」と尋ねている感覚なのだろうと。

それを全部、英語にしようとすると、Have you been involved with someone, in the relationship with whom, you haven't broken up? みたいになるのかなぁ、と。
無理やり日本語に訳すと、「誰かと付き合ったことがある? その誰かとの関係の中で、あなたが別れを経験しなかったような」になるでしょうか。
関係副詞 where は、直前に述べた場所を示しつつ、文章を繋げるという役目があるので、例えば、and there みたいに訳すと、何となく意味が取れたりもします。
上ではそれを、in the relationship with whom のように無理やり関係代名詞(の目的格)を使って英文化してみましたが、シンプルに、and there (= and in the situation) とイメージすることで、このセリフの where の感覚がわかってくるように思いました。

つまり、この where は「漠然と、その誰かと付き合っているという関係(の状況)を指している」感覚だと思います。
誰かと付き合ったことある?と質問した時点で、その人との関係、というものが双方(話し手、聞き手)の頭にイメージされ、そこで where と出てくると、その「場所、状況」が指すものは、その人との(恋愛)関係のことである、とイメージできるように思うのです。

そんな風にイメージはできると思うものの、やはりこの文章は、口語のセリフっぽく、かなりくだけた言い方で、文法的には適切でない、ということにはなるでしょう。
「厳密に言うと、where の指している場所や状況を指す言葉が where の前にない」という意味で、文法的に正しいとは言い難い文章、だと言われそうだということです。
あえて説明するとすれば、「where より前の文章全体を受けている」と言うことは可能だと思います。
「あなたが別れたことがない」という恋愛関係・状況であったような、そういう相手と付き合ったことある?みたいなニュアンスだということですね。

ロスに「どうして、別れることが前提みたいに言うわけ?」と問われたことに対する返事ですから、「これまでに何人か付き合って来た人がいるってことは、その前の人と別れてきたわけでしょ、今までたった一人の人と付き合ってきたってことじゃなければ、付き合えば別れる可能性がある、っていうのは当然のことじゃない」みたいなことがレイチェルは言いたいわけですよね。

DVD日本語訳では、
「(字幕)別れず続いてる恋がある?/(音声)じゃああなたは、誰ともダメになったことがない、って言うわけ?」
となっていましたが、それを英語のセリフで表現すると、「(その人との関係において)別れたことのない誰かと付き合ったことあるの?」となる、ということです。
「誰かと付き合った関係の中で、その関係において」というのが、ここでの、関係副詞 where のニュアンスだということですね。


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posted by Rach at 14:21| Comment(2) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月01日

出生証明書を逃亡者に売った フレンズ7-14その3

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モニカの30歳のバースデーの回想に続いて、今度はフィービーが30歳になった時の場面がフラッシュバックされます。
フィービーは、仲が悪くて疎遠になっている姉アースラの家に言って、30歳の誕生日おめでとう、と言うのですが、
アースラ: Yeah, we're not thirty, we're 31. (ええ、私たちは30歳じゃない。31歳よ。)
フィービー: Nu-uh! (いいえ〜!)
アースラ: Yea-huh! That's what it says on my birth certificate. (そうなのよ〜! 私の出生証明書にそう書いてあるもの。)
フィービー: You have your birth certificate? (あなた、出生証明書を持ってるの?)
アースラ: Yeah, I got a big box of family stuff when my mom died. (ええ、私のママが死んだ時、家族のものが入った大きな箱をもらったの。)
フィービー: Our mom. (私たちの、ママよ。)
アースラ: (sarcastic) Right! Okay. (Hands Phoebe her births certificate.) ([皮肉っぽく] そうね! いいわ。[フィービーに自分の出生証明書を手渡す])
フィービー: Do you have my birth certificate? (あなた、私の出生証明書、持ってる?)
アースラ: No, I sold it to a Swedish runaway. (いいえ、それはスウェーデン人逃亡者に売ったわ。)

双子の姉であるアースラに、30歳の誕生日おめでとう!と言いに来たのに、「私たちは30歳じゃなくて、31歳よ」と言うので、フィービーは驚いています。
Nu-uh! は「ナッ、アー!」みたいに、後半のアーの語尾を上げる感じで発音しています。
No! を大げさに言ってみせた感覚ですね。
強い調子で否定したフィービーに対して、アースラも Yea-huh! 「ヤッ、ハー!」みたいに強い口調で返しています。
それぞれ、No! と Yes! で反論し合っているわけですが、各自、"No, we're not 31." "Yes, we're 31." だと主張し合っていることになります。

That's what it says on my birth certificate. について。
まず、birth certificate は「出生証明書」ですね。
certificate は「証明書」という意味で広く使われている言葉で、英検の合格証明書の英語版も、タイトルに Certificate と書いてあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
certificate :
1. an official document that states that a fact or facts are true
a birth/marriage/death certificate
例) Send in your birth certificate with your passport application.

つまり、「事実が本当であると述べる、公的な文書」。
例文は、「パスポート申請書と共に、出生証明書を郵送で提出して下さい」。

say は「言う」で、無生物が主語になると、「(主語)に…と書いてある、出ている」という意味にもなりますね。
The notice/sign says なら「掲示・標識に…と書いてある」ということ。
ここでは、My birth certificate says... ではなく、It says... on my birth certificate の形になっています。
その書かれている内容(... の部分)が、what になって前に出て、「それ(私たちが31歳である、ということ)は、出生証明書(の上)に書かれていることよ、書かれている内容よ」と言っていることになります。
it says の it は、漠然とした状況を指している it だと考えればいいでしょうか。
「出生証明書が…と言っている」と主語に持ってくるのではなく、「出生証明書の上で…と言っている、…と出ている」のように、「出生証明書上で、私たちは31歳であると表記されている」という感覚に近いように思います。

birth certificate という言葉を聞いて、フィービーは反応しています。
「あなた、そんなものを持ってるの?」と驚いていることから、フィービーは当然持っていないし、そんなものがちゃんと存在していた、そしてアースラはそれを持っていた、ということを知って驚愕していることがわかるわけです。

アースラは、「ママが死んだ時に、family stuff の大きな箱をゲットした」みたいに言っていますね。
stuff は「もの、持ち物」という感覚ですから、家族のもの、つまり、ママの形見みたいなものをママが死んだ時にもらったの、と言っていることになります。
フィービーはそういう形見のようなものを持っていないのに、姉だということでそれを独り占めしたらしいアースラにムッとしている様子。
「アースラはさっきから、my mom って言ってるけど、our mom 私たち二人のママ、でしょ?」と怒っています。
怒っているフィービーを見て、皮肉っぽく Right! 「ええ、そうねぇ」と笑っているのもアースラらしいですね。
アースラは自分の出生証明書を妹フィービーに見せ、フィービーは「あなたは私の出生証明書を(私の分も)持ってる?」みたいに尋ねています。
家族の持ち物を預かったのなら、私のもあったはずでしょ?ということですね。

それに対するアースラの返事が、これまたアースラらしい、なんとも邪悪な内容になっています。
「それ(フィービーの出生証明書)を、スウェーデン人の runaway に売った」と言っているわけですが、この場合の runaway は「逃亡者」という名詞ですね。
まさに、run away 「走り去る、逃げる」した人、ということです。
このアースラの一言で、身元を隠して逃げている謎のスウェーデン人が、フィービーの出生証明書を手に入れ、今はフィービーになりすましているであろうことが想像されるわけです。
自分の出生証明書はちゃっかり持っていて、双子の妹の分は、本人に渡してやることもなく、外国人逃亡者の身元隠しの材料に売ってしまった、という極悪ぶりが光っています(笑)。
この後のフィービーは、自分の出生証明書が誰かに売られてしまったことは気にもとめず、ただ、アースラの証明書を見て、今が31歳であることにただただ驚く、という展開になっています。
普通の人なら大騒ぎするところですが、フィービーも波瀾万丈の人生を歩んできた人ですから、そういうところには動じない、というのも、フレンズ的お約束と言えそうですね。


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posted by Rach at 16:40| Comment(7) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする