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ハロウィーン・パーティーで、恥ずかしいコスプレをしているロスとチャンドラーが、お互いの姿をけなしあっているのを見て、
ジョーイ: (To Monica) Hey-hey-hey, I think we might find out the answer to our question. ([モニカに] ねぇねぇ、俺たちの疑問への答えが見つかるかも、って思うんだけど。)
チャンドラー: What question? (疑問って何?)
ジョーイ: Monica and I were talking about who could kick whose ass in a fight, you or Ross? (モニカと俺は話してたんだよ。喧嘩で、どっちがどっちの尻を蹴ることができるか、って。お前かロスか。)
チャンドラー: There's no question. (疑問の余地はないよ[問題にもならないよ、答えはわかりきってるよ]。)
ジョーイ: So you think Ross too? (じゃあ、お前もロスだと思うのか?)
(Monica turns around slowly.)
モニカはゆっくりと顔をそむける。
チャンドラー: (To Monica) You picked Ross?! ([モニカに] モニカはロスを選んだのか?)
モニカ: Ross is really strong! Okay, he's the strongest out of all three of you! (Joey looks at her.) Except for Joey. (ロスはほんとに強いのよ! そうよ、ロスはあなたたち3人全員の中で一番強いのよ! [ジョーイがモニカを見る] ジョーイを除いてね。)
チャンドラー: I cannot believe you didn't pick me. (君が俺を選ばなかったなんて信じられないよ。)
ロス: Uh, in her defense, she's right. I am stronger. I would destroy you. (モニカを弁護させてもらうと、モニカは正しいよ。僕の方が(チャンドラーよりも)強い。僕は君を叩きのめすだろうね。)
チャンドラー: Oh, really?! You think you're stronger? Why don't you prove it? (He pushes Ross who starts to fall backwards until Mona catches him.) (へぇ、ほんとに? お前は自分の方が強いと思ってんの? 証明してみたらどうだ? [チャンドラーはロスを押し、ロスはモニカがつかむまで後ろに倒れそうになる[ロスが後ろに倒れそうになって、モニカが彼をつかむ]])
ロス: Oh, I'll prove it! I'll prove it like a theorem!! (あぁ、僕が証明してやるよ! 定理のように証明してやるよ!)
ロスとチャンドラーの二人が喧嘩しているのを見て、ジョーイは、「俺たちの疑問・質問への答えが見つかるかもしれないと俺は思う」と言っています。
その後、ジョーイ自身が説明していますが、このシーンより前に、「ロスとチャンドラーが喧嘩したらどっちが強いか?」というのを、ジョーイとモニカが話していたことがあったのですね。
その時のやり取りは以下のようになっていました。
ジョーイ: Okay, here's a good one for ya. Who do think would win in a fight between Ross and Chandler? (よし、モニカにいいのが[いい質問が]ある。ロスとチャンドラーの喧嘩では、誰が勝つだろうと思う?)
モニカ: I can't answer that! Chandler's my husband. (そんなの答えられないわ! チャンドラーは私の夫よ。)
ジョーイ: So Ross? (じゃあ、ロス?)
モニカ: Yeah. (ええ。)
「チャンドラーは私の夫なんだから、そんな質問には答えられないわ」という言い方も面白いですね。
「チャンドラーが負ける」とダイレクトに答えているわけではないものの、そう即答するということは、考えるまでもない、迷うこともない、ということで、妻のモニカは、夫チャンドラーが強いとは全く思っていないことがよくわかるセリフです。
そのやりとりをジョーイが思い出して、ここで話題として持ち出したことになります。
ちなみに、「質問への答え」という場合には、the answer to our question のように、前置詞は to が使われます。
(日本人の感覚だと、the answer of our question のように、「の」と聞くとすぐに "of" が浮かんでしまいがちな気がするので、注意喚起のため、説明してみました)
who could kick whose ass in a fight 「喧嘩で誰が誰の尻を蹴ることができるか」というのは、蹴った方が勝ち、蹴られた方が負け、という感覚ですね。
Who would win in a fight を別の表現で言い換えたことになります。
ロスとチャンドラーのどっちが喧嘩で勝つと思う?と聞かれたチャンドラー本人は、There's no question. 「疑問・質問はない」、つまり、「疑問・質問にもならない、問われるまでもない、疑問の余地がない」と答えます。
そんなの質問するまでもなく、答えはわかりきってるよ、という感覚ですね。
それで話が終われば良かったのですが、ジョーイはわざわざ(笑)、「それじゃあ、お前もロスだと思うの?」みたいに返します。
それを聞いて、モニカが気まずそうな顔をして、顔をそむけています。
今のジョーイの発言で、「モニカと話した時に、モニカ”も”、ロスだと思った」ことがわかってしまったからですね。
So you think Ross? 「それじゃあ、お前はロスだと思う?」だけでも、So 「それじゃあ、そういうことなら」という流れで、ジョーイとモニカの間で「ロスが勝つ」という話題になったらしいことは想像できますが、So you think Ross too? 「それじゃあ、お前”も”ロスだと思うのか?」のように、too が入ってしまっては、もうごまかしようもありません。
その too で、「モニカも」ロスだと思ったことに気づいたチャンドラーは、はっきりと、「君は(俺の妻なのに)ロスを選んだのか?」みたいに叫んでいます。
もうごまかせないと思ったモニカは、「だってロスはとっても強いのよ。あなたたち(男性)3人の中で一番強いわ」と言っています。
「ロスはとにかく絶対的に強いんだから、誰とも比べられないのよ」みたいに言うことで、「ロスが強いだけで、チャンドラーが弱い、って意味じゃない」と必死に言い訳していることになります。
「あなたたち男性3人の中で一番ロスが強い」みたいに言うのを聞いて、ジョーイはムっとした顔でモニカをにらんでいます。
モニカはジョーイの方を見ずに話しているものの、その視線を感じたのでしょう、それで慌てて、Except for Joey. 「男性3人と言っても、ジョーイを除いてね」と付け加えたわけですね。
ジョーイはそれを聞いて、「そうそう、それでよろしい」みたいににっこりすることになります。
「あなたたち3人全員で一番強い」と言った後、「ただしジョーイは除く」という条件がついたので、つまりは、「ジョーイを除いた2人のうち、ロスが一番強い」→「チャンドラーが一番弱い」と認める発言を、モニカがしたことになります。
「俺の奥さんなのに、俺を選ばばなかったなんて信じられないよ」と怒った様子のチャンドラー。
ロスのセリフの、in someone's defense は「(人)を守る・弁護するために」ということで、ここでは「彼女を弁護させてもらうと」という感覚になります。
I would destroy you. の would は「もし僕がその気になれば、そうなるだろう」という「仮定」の感覚でしょうね。
destroy は「破壊する」で、ここでは「やっつける、叩きのめす」という感じですね。
それを聞いたチャンドラーは、「お前の方が俺より強いだって? それなら証明してみたらどうだ?」と言います。
ロスの I'll prove it like a theorem!! の theorem は「(数学の)定理」。
「証明してみせろ」と言われたので、「あぁ、数学の定理のように証明してみせてやるさ」と返したことになります。
特に面白い返しだとも思わないのですが(笑)、科学者であることを誇りにしているロスっぽい返しであることは間違いないですね。
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