2014年02月28日

殿堂入りする フレンズ8-8その2

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モニカが結婚前に、男性ストリッパーを呼んで独身パーティー(バチェロレット・パーティー)をしていたことを知ったチャンドラーは、「そういうバカなことはお互いにしない、って約束したのに」と怒っていました。それからしばらく後のシーン。
モニカ: (entering) Oh, my God! You are gonna love me so much! I felt really bad about the whole bachelorette party thing, so tonight you're gonna have a bachelor party. ([セントラルパークに入ってきて] なんてこと! 私のこと大好きになるわよ! 例のバチェロレット・パーティーのこと、本当に申し訳ないと思ったの。だから今夜、あなたはバチェラー・パーティーができるわ!)
チャンドラー: What? (何だって?)
モニカ: Yeah, I got this number from this guy at work and I hired a stripper to come dance for you. Am I going in the wife hall of fame or what?! (ええ、職場のある男性から、ある電話番号をゲットしたの。それで私はあなたのためにダンスをしに来るように、ストリッパーを雇ったのよ。私って妻の殿堂入りしそうよね?)
チャンドラー: Honey! That's crazy! I don't want you to get me a stripper.... (ハニー! そんなのクレイジーだよ! 君には俺にストリッパーを用意するとかしてほしくない…)
ジョーイ: Will you let the lady talk?! (そのレディー(ご婦人)に話をさせてやれよ!)
モニカ: Come on! Come on, it'll be fun! It'll make me feel so much better. (ねえ! いいでしょ、楽しいわ! 私の気持ちがずっと楽になるのよ。)
チャンドラー: Look, I appreciate it, but uh, it's a little creepy. Y'know? I'm not a bachelor anymore. (ねぇ、その気持ちはありがたいけど、でもちょっと気味が悪いよ。だろ? 俺はもう独身じゃないんだから。)
モニカ: So don't think of it as a bachelor party, think of it as a... a two-month anniversary present. (じゃあ、バチェラー・パーティーだと思わないで、それを…結婚2か月記念のプレゼントだと思って。)
ロス: Sure. One year is paper, but two months is lap dance! (Joey nods his agreement.) (そうだね。1年目は紙婚式だけど、2か月はラップ・ダンス婚式だ! [ジョーイは同意してうなずく])

You are gonna love me so much! を直訳すると、「あなたは私をものすごく愛することになるわ!」というところですね。
この後の話を聞いたら、きっと私が大好きになるわよ、という感覚で、聞いた人が喜ぶニュースを持ってきた、と言っていることになります。
I felt really bad about the whole bachelorette party thing の felt really bad about は、「〜についてものすごく申し訳ないと思った」ですね。
the whole bachelorette party thing は、「バチェロレット・パーティーのこと全体」というニュアンスで、このような、the whole ... thing 「〜のこと全部」という表現は、フレンズでもよく登場します。
つまり、女性の自分だけ、そういう独身パーティーを開いちゃったことについて、悪かったと思ったから、今夜あなたは、同じような独身パーティーが持てる、開くことができる、と言っているわけです。
ちなみに、bachelorette というのは「独身女性」のことで、bachelor 「独身男性」の女性形ですね。
ですから、「結婚前の独身さよならパーティー」のことを、男性の場合は、bachelor party、女性の場合は、bachelorette party と呼んでいることになります。

I got this number from this guy at work では、2回も this が登場していますが、これは「この」ではなく、「ある」という意味、つまり、不定冠詞 a のニュアンスの this ですね。
こういう this も、フレンズ頻出で、非常に口語英語っぽい、英会話っぽい表現になります。

I hired a stripper to come dance for you. の hire someone to do は「人を雇って〜させる、〜させるために人を雇う」という感覚。
この場合は、「あなたのために踊りに来るようにと、あるストリッパーを雇った」ということになるでしょう。

Am I going in the wife hall of fame or what?! について。
まず、hall of fame は「名声のホール」ということで、「栄誉の殿堂」のことですね。
「ロックの殿堂」は、英語では、The Rock and Roll Hall of Fame and Museum です。
2014年には、ニルヴァーナ(Nirvana)やキッス(KISS)が受賞したのも記憶に新しいところですね。
ですから、モニカのセリフの go in the wife hall of fame は、「ロックの殿堂入りする」のような表現をもじって、「妻の殿堂入りする」と言った感覚になるでしょう。

Am I going... or what?! は直訳すると、「私は妻の殿堂入りするかしら、それとも何?」というところですね。
or what? は直訳すると「…か、それとも何?」になりますが、この場合の「それとも何?」というのは、純粋な疑問ではなく反語の感覚で、「それとも何だって言うの? それじゃないとしたら一体何なの?」→「まさにそれよね」みたいなニュアンスになるようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
... or what?
b) used after a description of someone or something to emphasize it

つまり、「誰かや何かの描写の後に、それを強調するために使われる」。

「妻の殿堂」入りしそうなくらい、私って妻の鑑(かがみ)よね、そうでしょ?みたいに自分で言っている感覚なのでしょう。
「夫のために、ストリッパーを手配してあげるなんて、私って何ていい奥さんなのかしら(^^)」みたいに自分で言っているわけですね。

あなたのためにストリッパーを雇ったの、とやけに誇らしげ(笑)なモニカに、チャンドラーは、「ハニー、そんなことクレイジーだよ。君が俺のためにストリッパーをゲットする(用意する)なんてこと、俺はして欲しくない」と言いかけるのですが、ジョーイがさえぎるように、Will you let the lady talk?! と言うのが面白いですね。
lady は「レディー」で、「女性、婦人」のことですが、一般的に「女性」という場合は、woman を使うことが多いですね。
研究社 新英和中辞典では、
lady 【名】【C】
1. 貴婦人 《身分の高い婦人》
2. 淑女 (類語:lady は礼儀をわきまえたしとやかな婦人のことであるが、最近ではこの意味としてはあまり用いられなくなっている。通例女性を表わす一般的語としては woman のほうが用いられる)


ここで、the woman ではなく、the lady と表現しているのは、woman よりも、「貴婦人、淑女」のイメージで使っているのでしょう。
話をしているのは、ジョーイの友達でもあるモニカなので、通常なら、Will you let her talk? でいいわけですよね。
それを her ではなくて、the lady 「そのご婦人」みたいに表現することで、まずは距離感を出しているのだと思います。
そしてそのモニカの話している内容が、「夫のためにストリッパーを用意する」という話で、とても「貴婦人がなさること」w とは思えないところも面白いわけですね。
貴婦人の行ないとは程遠い内容をしゃべっているのに、それを遮ろうとした夫に対して、「このご婦人に話をさせろ」と言うのが面白さになっている、ということです。

乗り気でなさそうなチャンドラーに、モニカは「そうすることで、私の気持ちがもっとずっと良くなるから」と言っています。
自分だけそんなパーティーをした罪悪感がましになるから、ということですね。
creepy は「気味悪い、ぞっとする」ということで、俺はもう a bachelor (独身)じゃないし、と言っています。
それに対してモニカは、「それじゃあ、バチェラー・パーティーだとは思わないで、2か月のアニバーサリー、つまり、結婚2か月記念のプレゼントだと思ってよ」みたいに言います。
独身パーティーじゃなくて、結婚2か月記念だと思えば、違和感ないでしょ、みたいなことですね。
その話を聞いていたロスは、One year is paper... 以下のセリフを言っています。
この paper というのは、「紙婚式」のことですね。
Wikipedia 日本語版: 結婚記念日 に、何周年が何婚式か、という一覧が載っていて、わかりやすいです(英語表記も載っています)。
その説明にあるように、1周年:紙婚式 (アメリカ、イギリスでは Paper)なのですが、日本でも既に有名な銀婚式(25周年)、金婚式(50周年)の「銀」「金」という重厚感に比べて、1周年の「紙」というペラペラ感(笑)がどうにも気になってしまいますね。
これについては、そのウィキペディアの説明にあるように、
「最初のうちは廉価で柔らかく日常的な物から始まり、徐々に高価で硬い貴重品へと変わる。」
とのこと。確かに紙は「廉価で柔らかく日常的な物」の典型だなぁ、と^^

lap dance の lap は「ひざ」。a laptop computer は「ラップトップ・コンピューター」で、「ひざの上に載る程度の小型のコンピューター」という意味ですよね。
lap dance というのは、「ストリッパーなどが、客のひざの上に乗って踊るダンス」のことです。
アカデミックな辞書 LAAD には(やっぱり)載っていませんでしたが、マクミランには載っていました。
Macmillan Dictionary では、
lapdance : a dance with sexual movements close to someone or in someone's lap, usually by a dancer at a nightclub
つまり、「誰かに接近して、または誰かのひざの上での、セクシャルな動きのダンス、たいていはナイトクラブのダンサーによる(ダンス)」。

「ストリッパーのダンスを結婚2か月記念だと思って」と言ったモニカのセリフを受けて、「そうそう! 1周年記念は紙(婚式)だけど、2か月記念はラップ・ダンス婚式だもんね」と言ってみせて、モニカの発言に悪乗りした感じですね。


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posted by Rach at 17:33| Comment(3) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月26日

キレるってわかるし怒ると嫌だし フレンズ8-8その1

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シーズン8 第8話
The One With the Stripper (お騒がせバチェラー・パーティ)
原題は「ストリッパーの話」


[Scene: Central Perk, Joey, Monica, and Chandler are sitting on the couch and chair as Phoebe is getting coffee.]
セントラルパーク。ジョーイ、モニカ、チャンドラーがカウチや椅子に座っていて、フィービーがコーヒーを取りに行く。
レイチェル: (coming from the bathroom) Hey, Pheebs? ([トイレから戻ってきて] ねぇ、フィービー?)
フィービー: Huh? (ん?)
レイチェル: I'm having dinner with my dad tomorrow night, do you wanna come? (明日の夜、パパと一緒にディナーするのよ。あなたも来たい?)
フィービー: Sure. Yeah, he's kinda sexy. (もちろん。えぇ、あなたのパパはセクシーって感じだから。)
レイチェル: Oh no, no, I'll be there too. (違う違う違う。私もそこに行くのよ。)
フィービー: Okay so, we'll just come up with some kind of signal. If it's going well, you can take off. (わかった、じゃあ、何か合図を考えよう。もしいい雰囲気になったら[うまく行ったら]、あなたは行っていいわ。)
レイチェル: No, Phoebe! I just need you there for support. I haven't told him I'm pregnant yet. (違うのよ、フィービー! 私はサポートのためにあなたにそこにいてもらいたいの。私が妊娠してるってこと、まだパパに言ってないのよ。)
フィービー: Oh. Why not? (まぁ。どうして言ってないの?)
レイチェル: ‘Cause I know he's gonna flip out and I hate it when he's angry. (だってパパがキレるってわかるし、パパが怒ると嫌なのよ。)
フィービー: Oh, Rachel, this is all so "Papa Don't Preach." (まぁ、レイチェル、これってすっかり、すごく「パパ・ドント・プリーチ」(の世界)ね。)

レイチェルはフィービーに、「明日の夜、パパとディナーするから、フィービーも来たい?」みたいに言っています。
それに対してフィービーが、「えぇ、あなたのパパってちょっとセクシーだもんね」みたいに言うので、レイチェルは慌てて、「パパとフィービーが二人で食事するんじゃなくて、私も一緒に行くのよ」と説明します。
それなのにまだ、そっち系(笑)の方面で話を進めようと頑張るフィービーが面白いですね。
come up with は「(アイデア・答えなどを)見つける、思いつく、考えつく」という感覚なので、come up with some kind of signal は、「ある種の合図を考える」という感じ。
If it's going well は、「状況がうまく行ったら」。
take off は「テイクオフ、離陸」のイメージからも想像できるように、「立ち去る」というニュアンス。
ですから、いい感じになって、いい雰囲気になったら、あなたは行ってよし!みたいに言っていることになります。
とりあえず最初は3人で食事するとして、合図をあらかじめ考えておくから、いいムードになったらあなたは帰ってね、と言っているわけです。

何だか勘違いしているフィービーに、レイチェルは会食の目的を説明します。
「サポートのために、あなたにそこにいてほしいの。パパにまだ、妊娠したことを話してないから」というのが会食の理由ですね。
ここでの Why not? は言葉通りの意味で、「どうして not なの?、どうしてまだ話してないの?」ということ。
レイチェルは、‘Cause (=Because) を使って、その理由を説明します。
flip out は「正気を失う、かっとなる、キレる」というニュアンス。
flip は元々、「(指先で)はじく、ぴょんと動く」という動詞で、flip a coin だと「硬貨を投げて表か裏かで決める」ということですね。
その「はじく」感じ、「ぴょん」という動きの感じは、日本語の「ブチ切れ」「ブチっと切れる」「プッツンする」のような音の感覚と通じるものがある気がします。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
flip out [phrasal verb] (informal) :
to suddenly become very angry or upset, or start behaving in a crazy way
例) The guy just flipped out and started shooting.

つまり、「突然、非常に怒る、取り乱すこと、またはクレイジーな風に行動し始めること」。
例文は、「その男はキレて、発砲し始めた。」

LAAD のようなアカデミックな辞書には似合わない(笑)なんとも過激な例文ですが、いきなり銃を発砲するぐらいのキレ方にも使われる、ということですね。

改めて、flip という動詞の語義も確認しておくと、
LAAD では、
flip : to turn something over or put into a different position with a quick, sudden movement, or to turn over in this way.
つまり、「何かをひっくり返す、または別の方向に向ける、素早く突然の動きで。または、このようにひっくり返ること」。
語義の中の、with a quick, sudden movement 「突然の素早い動き」がポイントだと言えそうですね。

「(妊娠のことを告白したら)パパがブチ切れるってわかってるし」と言った後、I hate it when he's angry. とも言っています。
直訳すると、「パパが怒る時、it がいや・嫌い」みたいな感じになりますが、「誰かが〜するのがいや」みたいに言いたい場合には、このように、I hate it when SV の形を取ることも多いですね。

過去記事、発言の後にドラムの音 フレンズ6-7その6 で、
ロス: Oh y'know what, girls don't like it when I start talking about science. (あぁ、それからさ、女の子は科学の話を始めるといやがるよ。)
というセリフが出てきましたが、これも、they don't like it when... のように、今回と同じパターンになっています。

その過去記事で、when の前に it が入る感覚を説明したのですが、今回のセリフについてもここで簡単に説明しておきますね。
I hate it when he's angry. は、「パパが怒る時、私はそういう状況を嫌だと思う」のような感じになるでしょうか。
「(人)が〜するのが嫌だ」と言いたい場合には、hate という動詞だと、I hate him to be angry. / I hate him being angry. のように、目的語の後に、to 不定詞、動名詞、の両方を取ることが可能です。
ですが、今回はその形ではなく、I hate it when he's angry. となっているので、「彼が怒るのが嫌、彼が怒ることが嫌」→「彼に怒って欲しくない」というよりも、「彼が怒ると嫌、彼が怒った時のその場の雰囲気や状況が嫌」みたいに言っている感覚になるように思うわけです。
hate の後には hate する対象となる目的語が必要ですが、when he's angry は「彼が怒っている時」という副詞節だから、直接、hate の目的語にはなり得ない、、だから、it をいう目的語を置いてから、when... 以下を続ける、という構造になっているのでしょう。
フレンズ1-22その1 にも、
ロス: I love it when we share. (そういう話をみんなに披露してくれるのは楽しいよね。)
というセリフがありましたが、これも、love it when SV の形ですね。

「パパがキレるってわかってるし、パパが怒ると嫌だし」というレイチェルに、フィービーは、
this is all so "Papa Don't Preach." だと言っています。
これは、すっかり(all)、so(とても、すごく)「パパ・ドント・プリーチ」ね、と言っている感覚で、もう少しわかりやすく言うと、「これって完全に”パパ・ドント・プリーチ”の世界よね」というニュアンスになるでしょう。
Papa Don't Preach は、マドンナの1986年のヒット曲。
Wikipedia 日本語版: パパ・ドント・プリーチ の「プロモーション・ビデオ」の説明にあるように、
「"未婚、未成年での出産"という、アメリカ社会が抱える問題がクローズアップされている。」
作品なのですね。
以下の歌詞も、そういう内容を象徴していると言えるでしょう。
Papa I know you're going to be upset
Papa don't preach, I'm in trouble deep
But I made up my mind, I'm keeping my baby

今回のレイチェルは未成年ではなく、結構いいオトナ(笑)ですが、「パパは妊娠のことを聞いたら怒るでしょう。でもお説教しないで。私は赤ちゃんを産むわ!」という状況はそっくりなので、まるでマドンナの歌みたいね!とフィービーは笑いごとのように言ったことになります。

ちなみにこの曲は、私が高校生の時に流行った歌です(ふ、古い!w)
フレンズのメンバーたちもだいたい私と同世代の設定ですから、自分が高校生くらいの時に流行った「未成年の妊娠をテーマにした曲」ということで、フレンズたちにとっても印象深い曲だったはずです。
そういう意味でもここでフィービーが例えに出したのは、世代的にもドンピシャな感じがして面白いなぁ、と思いました^^


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posted by Rach at 15:44| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

私も私にここにいてほしい フレンズ8-7その6

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ジョーイは、生まれてくるレイチェルの赤ちゃんのために、ベビーベッドやら、ベビーグッズやらを用意していることを見せ、赤ちゃんが生まれてきても、レイチェルはこの家に住み続けることができるよ、ということをアピールします。
そんなジョーイに、
レイチェル: But, Joey, the baby is gonna be crying. It's gonna be loud. (でもジョーイ、赤ちゃんは泣くわよ。すごくうるさいわよ[大きな声になるわよ]。)
ジョーイ: I'm loud! (俺もうるさいよ。)
レイチェル: It's gonna be up all night! (一晩中ずっと起きてるわよ!)
ジョーイ: I'm up all night! (俺だって一晩中ずっと起きてるよ!)
レイチェル: It's gonna poop! (うんちもするわよ!)
ジョーイ: Hello! (おいおい[もしもし]?!)
レイチェル: What about all the women you want to bring home? (あなたが家に連れ帰りたい(と思う)女の子のことはどうなの?)
ジョーイ: Look, if I'm bringing home a woman who can't stand being around a baby, then maybe I don't want to be with that woman! Or maybe we'll just do it in the bathroom of the club! (ねぇ、もし俺が女を家に連れてきて、その子が赤ちゃんのそばにいるのが耐えられないなら、その時は多分、そんな女と一緒にいたくないと思うね! もしくは多分、クラブのトイレでやっちゃうか、だな。)
レイチェル: Joey, are you sure? (ジョーイ、本当なの[本気なの]?)
ジョーイ: Yeah! All right-Look, I know sometimes it'll be hard, okay? But, it'll also be really... really great. Please, Rachel! I-I-I really want you to stay. (ああ! ねぇ、時々は大変だろうってわかってるよ、だろ? でも同時にほんとにほんとに最高だよ。お願いだよ、レイチェル! 俺は、俺は、ほんとに君に(ここに)いて[とどまって]ほしいんだ。)
レイチェル: I want me to stay too. (私も、私に(ここに)いてほしいわ。)

the baby is gonna be crying は、be going to be crying という形で、「泣いていることになる」という感覚ですね。
be gonna cry なら「泣くことになる」ですが、その cry が be crying という進行形になっていることで、「泣いている状態」を示すことになるでしょう。
まさにピーピー泣いている状態を頭にイメージしている感じですね。
loud は「大声の、うるさい、やかましい」ですから、赤ちゃんは泣くし、しかも声を上げて泣くからうるさいわよ、と念押ししているニュアンスでしょう。
それを聞いたジョーイは、I'm loud! 「俺は(俺も)うるさい]と返します。
俺だってぎゃあぎゃあ騒ぐから、うるささは似たようなもんだ、と言いたいのですね。

その後もレイチェルは、It's gonna (be/do) の形を使って、「赤ちゃんはこうなる、こうする」という話を続けます。
2番目に挙げたのは、It's gonna be up all night! つまり、一晩中 up している、起きている、ということですね。
夜泣きとかで夜寝ないで起きていることをそう表現しているわけですが、ジョーイも、I'm up all night! 「俺だって一晩中起きてるよ」と言って、それも別に問題ないかのように言います。

次の "It's gonna poop!" "Hello!" というのが、非常にフレンズっぽくて面白いですね。
poop は「うんちをする」という動詞ですから、「赤ちゃんはうんちをするわよ」ということ。
しょっちゅう、うんちするから、くさかったり、何度もおしめ替えをしないといけない、みたいなことを想定してレイチェルはそう言ったのでしょうが、それに対するジョーイの返事が、"Hello!" なのに思わず吹き出してしまいました。
それまでの2文と同様に、"I poop." 「俺もうんちする」と答えても良かったし、それでも十分面白いのですが、そう答える代わりに、"Hello!" 「もしもし? おいおい?」みたいに返したのがジョーイっぽい気がするのですね。
この Hello! というのは、相手があまりにもボケたことを言った場合に、「もしもし? わかってる? ちゃんと起きてる?」みたいな感じで返す時のフレーズです。
今回も、「赤ちゃんはうんちするわよ」と言ったことに対して、「じゃあレイチェルは、俺がうんちをしない人間だとでも思ってるのか? 俺もうんちするに決まってるじゃないか」という感じで、「もしもし? なにボケたこと言ってんの?」みたいに Hello! と返したことになります。

日本の吉本新喜劇でも、「3回目で落とす」みたいな鉄則(?)がありますが、フレンズもそんな風に「3回目でオチが来る」というパターンは多いです。
今回のやりとりもその典型ですね。
赤ちゃんはうるさい、赤ちゃんは夜通し起きてる、赤ちゃんはうんちする、という、育児をするママとして真っ先に浮かぶであろう「大変なこと」をレイチェルは普通に挙げただけと言えるのですが、それに対して、「俺もうるさいよ。俺も起きてるよ」はいいとして、「俺がうんちしないとでも思ってるの?」みたいに「おいおい!」(Hello!)と返したのが、きれいなオチ(いや、「汚い」オチかも、、w)になっているという面白さなのですね。

What about all the women you want to bring home? はちょっと長めの文章なので、聞こえたままに前から順番にイメージすると、「その全部の女性についてはどうなの? あなたが家に連れて来たい・連れ帰りたいと思う(女性)」という感覚。
「女性のことはどうなのよ? ほら、あなたが家に連れて来たいと思う女性がたくさんいるでしょう? そういう子たちについてはどうなの?」みたいに尋ねている感覚です。

それに対してのジョーイの返事、if I'm bringing home a woman who... も、ちょっとセリフが長めなので、前から順番に訳して、関係代名詞以下を「後から情報を付け加えたもの」としてイメージしていくのが良いでしょう。
前半部分は、「もし俺が家にある女性を連れてきて」。その後、a woman の説明として、who 以下をイメージすると、「その女性が赤ちゃんのそばにいることが耐えられない」になります。
自然な日本語で言うと、女性の説明を a woman の前に修飾語として乗っける形になるので、「赤ちゃんのそばにいるのが耐えられない女性を俺が家に連れ帰ったとしたら」みたいになるでしょうが、そのセリフを話しているジョーイの感覚、つまり、英語ネイティブの感覚で言うと、言葉を発した順番でイメージしているわけなので、「もし俺がある女性を連れ帰ったとして、その子が赤ちゃんのそばにいるのが耐えられないとしたら」みたいに仮定していることになるでしょう。
聞いている方のレイチェルもそんな風に頭の中で順番にイメージしているので、セリフを聞いている我々日本人英語学習者も、その順番のまま、頭にイメージすべきだということですね。

「連れ込んだ子が赤ちゃんの近くにいるのが耐えられないような女なら」、「その時は多分、そんな女と俺は一緒にいたくない!」とまで言うジョーイ。
赤ちゃんをいやがるような女なら、こっちから願い下げだよ、みたいなことですね。
ジョーイはイタリア系で、普段から家族をとても大事にしていて、実際に、妹たちがたくさんいる大家族の一員であることもフレンズでは描かれてきました。
ただの女好きのプレイボーイ(笑)なら、「赤ちゃんをいやがる女は俺はいやだ」みたいなセリフもきれいごとのように聞こえてしまいそうですが、歳の離れた自分の妹たちを可愛がってきたであろう家族愛の強いジョーイなら、このセリフもジョーイっぽい真実のセリフとして聞こえる気がするわけですね。
ですからレイチェルも感動したような嬉しい顔でそのセリフを聞いているわけですが、そこで終わらないのがフレンズっぽいところで、後半はプレイボーイのジョーイが前面に出たオチのセリフになっています。
Or maybe we'll just do it in the bathroom of the club! の do it は「エッチする」という意味で、日本語でいうと「やる」みたいな感じ。
「赤ちゃんを嫌がるような女は家に連れてきたくないよ」みたいに言った後で、「もしくは多分、その子とクラブのトイレでやっちゃうかだな」みたいに言ってみせたわけですね。
さきほど嬉しそうな顔をしていたレイチェルも、そのセリフには呆れ顔を見せていますが、「赤ちゃんが苦手って子だったら、この部屋じゃなくて、外で済ませてきちゃうから」(笑)みたいに言ったところが、ジョーイっぽい、そしてフレンズっぽいオチになっているということですね。

Are you sure? は「あなた、確かなの?」という感じで、本当にそう思ってるの? 本気でそう言ってるの?という感覚。
その後のジョーイのセリフ I know sometimes it'll be hard, okay? But, it'll also be really... really great. もちょっと感動的です。
「(赤ちゃんが同居することは)時々、大変だろうってわかってるよ、でも同時に、すごくすごく素敵な・素晴らしいことなんだ」みたいなことですね。
大変になるだろうことは承知してるけど、それを上回るような素敵なことだって俺は思ってるんだよ、と言ってくれたことになります。
その後、お願いだよ、レイチェル、と言って、I really want you to stay. 「俺はほんとに、君にここにいてほしい(ここにとどまってほしい)んだ」と言います。
それを聞いたレイチェルのセリフ、I want me to stay too. がなかなかしゃれていて、素敵だなと思いました。
直訳すると、「私も、私がここにいてほしいと思う」ということで、
ジョーイ:君にここにいてほしい(と俺は思ってる)
レイチェル:私にここにいてほしい(と私も思ってる)
と、同じように返した感覚ですね。
「君にここにいてほしいんだ、君に残ってほしいんだ」と言われて、「えぇ、私もここにいたい。ここに残りたい」と返すなら、I want to stay (too). のようになるでしょうか。
それだと「私が今後どうしたいかという希望、願望」を述べたことになりますが、実際のレイチェルのセリフは「自分がどういう行動をしたいか」と述べたのではなくて、客観的に「レイチェルという人間が、この場所にいることを私も望む」と言った感覚になるわけですね。
ジョーイが「レイチェルにこの家にいてほしい」と思ったのと同じように、レイチェル自身も「レイチェルにこの家にいてほしい」と思った、ということになるでしょう。
「私もこの家に残りたい」ではなくて、「私もレイチェルにこの家に残ってほしい」、、ジョーイが言うように、きっとそれはすごく素敵なことだろうと思うから、、みたいに表現したところが、しゃれてるな、と思ったということですね。

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2014年02月21日

紛らわしくないように俺が預かっとく フレンズ8-7その5

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[Scene: Joey and Rachel's, Rachel enters and notices that Joey has set up a space for the baby where the couch was, complete with a crib.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルが入ってきて、ジョーイが赤ちゃんのためのスペースを準備しているのに気づく。カウチがあった場所には、ベビーベッドが備え付けられている。
レイチェル: What is this? (これは何?)
ジョーイ: Hey! Uh, this is just to give you an idea. Okay well, we can put screens here, (In front of the crib.) so that the baby has privacy, and-and-and maybe a mobile over the crib. And uh-Oh look! Here's a baby monitor (Holds it up), which until the baby comes we can use as walkie-talkies. Huh? (やあ! これはただ、レイチェルにある案を示そうと思ってね。よし、ここに仕切り(スクリーン)を設置できる[ベビーベッドの前に]、そうすれば赤ちゃんにもプライバシーができるよ。それから、多分、ベビーベッドの上にはモビール[ベッドメリー]だね。それから、ああ、見てよ! これはベビー・モニターで[それを上に掲げる]、赤ちゃんが生まれるまでは、ウォーキー・トーキー(無線機)として使えるんだ。どう?)
レイチェル: You're so sweet! (Notices something in the crib.) Oh, my God! And you gave the baby Hugsy! (A stuffed penguin wearing a ski jacket, goggles, and hat.) (ジョーイってなんて優しいの! [ベビーベッドの中にあるものに気づく] まぁ、なんてこと! それにジョーイは赤ちゃんにハグジーをくれたのね! [スキージャケット、ゴーグル、帽子をつけたぬいぐるみのペンギン])
ジョーイ: Ahhhhhhhhhhhh…. That-that-that's really just to show where the baby would go. Y'know why don't I hold on to him so there's no confusion? (Takes him back, sets him on the chair, and apologizes to him.) (あああぁぁぁ、、、。それは、それはただ、赤ちゃんがどこに行くかを示すためだけのものなんだ。ほら、俺が彼(ハグジー)を預かっておこうかな、混同しないように[紛らわしくないように]。[ハグジーを取り戻して、椅子の上に置く、そしてハグジーに謝る])

レイチェルが家に戻ると、部屋ではジョーイがベビーベッドをセッティングしているところでした。
this is just to give you an idea. は、「これはただ、君にあるアイディアを与えようと思って」みたいなことですね。
あくまで an idea 「一つの案」だと言うことで、これが決定事項ではないから、気楽に考えてよ、みたいなニュアンスも込められているのでしょう。
そう言いながらジョーイは、ベビーベッドの前にスクリーン(仕切り)をつけることができる、と言います。
so that the baby has privacy は、「そうすれば赤ちゃんがプライバシーを持てるから」ということで、仕切りを作ることで、赤ちゃんもプライバシーが持てるよ、他人から見えないようにできるよ、ということになります。

maybe a mobile over the crib. の mobile は「モビール」と訳すと、とりあえずイメージは浮かぶでしょうか。
一般的には「糸で吊るして動く彫刻」をそう呼びますが、今回の場合は、赤ちゃんのベッドの上に吊るして、かわいい音を立てながらくるくる回るあの玩具を指します。
DVDの日本語訳では「ベッドメリー」と訳されていたように、日本語では「ベッドメリー」「メリー」「オルゴールメリー」「メリー・モビール」のような名前で呼ばれているようですね。
今では、mobile というと「モビール」よりも「モバイル」で、a mobile phone なら「携帯電話」であるように、「移動できる、携帯できる」みたいな意味でよく使われますよね。
元々、「可動性の」という意味なので、今回の「ベッドメリー」のような、くるくる回るおもちゃのこともその名称で呼ぶ、ということになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mobile [noun] : a decoration made of small objects tied to wires or string and hung up so that the objects move when air blows around them
つまり、「風が吹いた時に、その物体が動くように、ワイヤーや糸に結ばれた小さな物体で作られて、吊り下げられた装飾」。

私が PC にインストールしている LAAD のソフトでは、語義と一緒に画像が掲載されていることがあるのですが、この mobile [noun] は、まさに、crib の上に mobile が吊るされている写真が載っていました。(ベッドの端っこには、teddy bear もいました。必須アイテムなんですかね^^)
ですからやはり英語では、ベッドの上でくるくる回るメリーのことは、mobile と呼ぶのが標準的だと言えるでしょう。

その後、ジョーイは baby monitor を見せています。
赤ちゃんが泣いた時に、離れた場所にいても赤ちゃんの泣き声が聞こえてすぐに飛んで来られる、というものですね。
私は使ったことなかったですが、最近のものは映像も見られたりするらしいです。
離れた場所で音声が聞こえる、ということで、ジョーイは、赤ちゃんが生まれるまでの間は、俺たちが walkie-talkies 「トランシーバー、無線機」として使えるよ、と言っているのですね。

赤ちゃんのために、ベッドだけではなく、便利グッズまで揃えてくれているジョーイを見て、レイチェルは「なんて優しいの!」と感動した様子。
その後、ベッドの中にあるものを見つけて、「それにジョーイは、赤ちゃんにハグジーまでくれたのね!」と嬉しそうに言っています。
ト書きにあるように、「スキージャケットを着て、ゴーグルをつけて、帽子をかぶったペンギンちゃんのぬいぐるみ」で、ものすごく可愛い!(^^)
(ちなみに、ト書きにあるように、英語では、「着る、つける、かぶる」は全部、wear という1つの動詞で言える、ということにも改めて注目しておきたいところ)
Google 画像検索で「friends hugsy」で検索すると、そのハグジーちゃんの写真がたくさんヒットします。

このハグジーが初登場したのは、フレンズ5-14 でした。
フレンズ5-14 のタイトルは、The One Where Everyone Finds Out で、「チャンドラーとモニカが付き合っていることをみんなが知ってしまう話」だったので、そちらにばかり気を取られてしまったようで^^ 自分のブログ解説では、ハグジーについて触れていませんでした。
なので、ここで改めて、フレンズ5-14 の時にどんな風に登場したかについて説明しておきますね。

フレンズ5-14 では、2箇所で言及されるのですが、まず1箇所目。
レイチェル: You don't have any secrets! (あなたには何も秘密なんかないじゃない!)
ジョーイ: Oh yeah? Well, you don't know about Hugsy, my bedtime penguin pal. (Joey shies away.) (あぁ、そうかい? ふーん、レイチェルはハグジーのことを知らないだろ、俺のベッドタイムのペンギンの友達だよ。[ジョーイは照れる])

2箇所目は、アドブレイクの直後のシーン。
[Scene: Chandler, Joey, and Ross's, Joey is snoozing with Hugsy, his bedtime penguin pal and Chandler and Monica come storming in.]
チャンドラーとジョーイとロスの部屋。ジョーイはハグジー(ジョーイのベッドタイムのペンギンの友達)と、うたた寝中。そこにチャンドラーとモニカが勢いよく入ってくる。
チャンドラー: (entering) Joey! ([部屋に入りながら] ジョーイ!)
(Joey quickly tries to hide Hugsy by throwing it over his head.)
ジョーイは頭の後ろに投げることで、急いでハグジーを隠そうとする。

my bedtime penguin pal だと秘密を告白した後に、実際にハグジーと寝ている様子を映像で見せているのが、とても面白いわけです。
なお、これから先のエピソード、フレンズ9-17、フレンズ10-6 にも、ハグジーは登場することになっています。

そんな風に、ジョーイのベッドのお供(笑)であるハグジーを見つけたレイチェルが、「まぁ、ベッドの上にハグジーが置いてあるってことは、生まれてくる赤ちゃんにハグジーをくれるつもりなのね!」と喜ぶのを見て、ジョーイが、「あああぁぁぁ、、、」と言うのが面白いですね。
その後、ベッドにそれが置いてあった理由を説明することになります。
ちなみに、さきほどご紹介した、LAAD の mobile の写真では、crib の中に teddy bear もいると説明しましたが、そんな風にベッドの中にぬいぐるみが置いてあれば、誰でも「赤ちゃんのためのもの」だと理解するのは当然で、このレイチェルの反応も、LAAD のイメージ通りのものだと言えそうですね。

That's really just to show where the baby would go. は「それ(ハグジー)は、本当にただ、赤ちゃんがどこに行くかを示すためのものだ」のような感覚。
赤ちゃんがいることになる場所の目安のために置いているだけだ、と言いたいようです。

why don't I hold on to him so there's no confusion? の why don't I...? は、「なぜ俺は〜しないのか?」ということで、つまりは、「俺が〜したらどうかな?」のような感覚でしょう。
hold on to は「〜を手放さないでおく、〜を預かる」。
there's no confusion の confusion は「混乱、混同」ですから、「混乱がないように」、つまり、「ただ赤ちゃんの場所を示すために置いたものだけど、赤ちゃんの持ち物だと混同されることがないように」という意味になります。
ベッドの上に置いておくと、勘違いされそうだから、俺が預かっとくね、と言っているわけですね。
その後、ジョーイは慌ててハグジーを取り戻し(笑)、「ふぅ〜、危ないところだったなぁ〜」みたいな顔でハグジーを見つめています。
椅子にハグジーを置いた後、「ごめんよ、ハグジー」みたいに、ちょんと黄色いくちばしを触るジョーイも可愛いですね(^^)


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posted by Rach at 15:03| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

簡単になってるから試練が欲しい フレンズ8-7その4

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前回の続きです。前回の最後のセリフから始めます。
レイチェル: Honey, it's not just a matter of where you put it. I mean a baby changes everything. They cry all the time. I mean, imagine bringing home some girl and trying to score when there's a screaming baby around. (ハニー、どこに赤ちゃんを置くかの問題じゃないの。(たった一人の)赤ちゃんがすべてを変えるわ。赤ちゃんはずっと泣くものよ。想像してみて、ある女の子を家に連れてきて、モノにしてやろうとしている時に、泣き叫ぶ赤ちゃんが近くにいるのよ。)
ジョーイ: I could use a challenge! It's getting pretty easy. (そういう挑戦[試練]はぜひとも欲しいね! かなり簡単になってきてるからさ。)
レイチェル: Honey, it's so sweet that you want me to stay, but I-I can't do that to you. I mean it would disrupt your entire life. (ハニー、あなたが私にとどまって欲しいと思ってくれることはとっても素敵だわ。でもあなたに対してそんなことはできない。あなたの人生全体をめちゃくちゃにしちゃうもの。)
ジョーイ: It's just-- I love living with you so much. I just wish things didn't have to change. (ただ、俺は君と暮らすことがものすごく気に入ってるんだよ。物事が変わる必要がなかったら良かったのに、って思うよ。)
レイチェル: I know. (そうよね。)
ジョーイ: Y'know, I blame Ross for this. (この件では、ロスを非難するね。)
レイチェル: I do too, a little bit. (私も同じ気持ちよ、ちょっとだけね。)
ジョーイ: I'm gonna miss you. You're the hottest roommate I ever had. (レイチェルがいなくなって寂しくなるだろうと思うよ。君は今までで最高にホットな(セクシーな)ルームメイトだ。)

レイチェルに赤ちゃんが生まれると知っていても、ジョーイは今まで通り、レイチェルにはこの部屋にとどまって欲しい、引っ越ししないで欲しいと言います。
レイチェルは、「赤ちゃんが生まれたら何もかも変わってしまう。女の子を連れ込んで、モノにしよう、っていう時に、近くに泣き叫ぶ赤ちゃんがいる様子を想像してみて」と言って、赤ちゃんがいるとどんなに大変かに気づかせようとするのですが、それに対するジョーイの返事は、I could use a challenge! It's getting pretty easy. でした。

まず、could use というのは、「〜があるとありがたい、〜がぜひとも欲しい、〜が必要だ」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
somebody/something could use something:
(spoken) used to say that someone or something needs or really wants something
例) You look like you could use some sleep.

つまり、「何かや誰かが、何かを必要とする、または本当に欲しいと思う、ということを言うために使われる」。
例文は、「君は睡眠が必要なように見える[睡眠をとった方がいいように見える]。」

Macmillan Dictionary では、
could use something (SPOKEN) : used for saying that someone or something needs a particular thing very much
例) You both look as if you could use a drink.

つまり、「誰かや何かが、ある特別なものを非常に必要としていることを言うために用いられる」。
例文は、「君たちは二人とも、是非一杯やりたい、って顔をしてる」。

そして、challenge の方は「挑戦」ですね。「手ごたえ、やりがい」などと訳されることもあります。
過去記事、フレンズ2-17その2 でも、challenge という言葉のニュアンスについて詳しく説明しました。
フレンズ2-17 でのやりとりは以下のようなものでした。
ガラスに水が流れるオブジェを見て
フィービー: Hey, excellent, excellent water, table thing. (まぁ、素敵な、素敵な、水の「テーブルみたいなやつ」ね。)
ジョーイ: Thanks. I love this. But you know what? It makes me want to pee. (ありがと。これ気に入ってるんだ。でもさぁ。これを見てると、オシッコしたくなるんだよ。)
フィービー: Yeah, me too. I think that's the challenge. (えぇ、私もよ。それって、challenge よね。)

want to pee がどうのこうの、、と、非常にジョーイっぽいセリフ^^ になっているのも楽しいところです。
日本語の「チャレンジ」は「トライ」と同義のイメージがありますが、「トライ」よりは「試練」「挑戦」が近いですね。

LAAD では、
challenge : SOMETHING DIFFICULT
something that tests your strength, skill, or ability, especially in a way that you find interesting
例) My new job is quite a challenge.

つまり、「自分の強さ、技能、能力をテスト(吟味)する何か。特に、自分が興味深いと思える方法で」。例文は、「私の新しい仕事は、実にやりがいがある」。

2文目の It's getting pretty easy. は、「かなり easy になっている、なりつつある」という感覚。
その前にレイチェルが、bringing home some girl and trying to score 「女の子を家に連れ込んで、モノにしようとする」という話をしていたので、それ系(笑)のこと、もしくはそれ系のことをしている時の状況が、随分簡単になってきてるから、みたいに言っていることになります。

つまり、I could use a challenge! It's getting pretty easy. は、「やりがいのある試練なら、ぜひとも欲しいね! (女の子との)エッチがかなり簡単になってきてるから」というニュアンスになるでしょう。
普通にエッチに持ち込むw ことは、最近は簡単になっちゃって面白みもないから、「近くに泣き叫ぶ赤ちゃんがいる」などの困った状況にでもなってくれた方が、やりがい、達成しがいがあっていいよ、みたいなことです。

このセリフを聞いていると、上でご紹介した LAAD の語義の、something that tests your strength, skill, or ability, especially in a way that you find interesting という意味が非常に納得できる気がしますね。
まさに、ジョーイのプレイボーイとしての「強さ、技能、能力」(笑)をテスト(吟味)する試練のようなものであり、その試練のことをジョーイ自身が「面白いじゃないか。やりがいあるよね」と思っていることも、you find interesting という語義説明に一致すると言えるでしょう。
「赤ちゃんが泣き叫ぼうがどってことない。それくらいで女をモノにできないような俺じゃないよ。最近簡単になり過ぎてるから、むしろそういう試練なら大歓迎だよ」みたいに、プレイボーイとして自信満々なセリフを言ったことになります。

ジョーイはそんな風に、「四六時中泣く赤ちゃんが一緒にいても、全然困らない」と言うのですが、やはりレイチェルはジョーイの生活が一変してしまうことに躊躇があるようです。
「私にここにとどまって欲しい、とジョーイが望んでくれていることは、とっても素敵だけど、あなたに対してそんなことはできない。あなたの人生全体・全部を disrupt してしまうもの」とレイチェルは言います。
disrupt は「崩壊させる、混乱させる」ですね。
ジョーイの気持ちは本当に嬉しいけど、ジョーイの生活・人生を乱したくない、だからやはり引っ越す気持ちは変わらない、ということが、このセリフからわかります。

ジョーイもそれ以上、レイチェルを説得することはあきらめたようで、その後は、今の気持ちを正直に語っています。
「(この部屋で)君と一緒に住むこと・暮らすことがものすごく気に入ってる・大好きなんだ」と言った後、I just wish things didn't have to change. と続けています。
これは、「I (just) wish+仮定法過去」の形ですね。
「物事が変わる必要がないなら良かったのに」ということで、レイチェルが妊娠したことで、レイチェルが引っ越す、この同居が解消される、という変化が起きてしまう、実際に起こるそういう変化が起こらなければ良かったのに、、、という現実とは反対の願望、実現不可能な願望を表しているわけです。

I blame Ross for this. の blame A for B は、「B のことで A (人)をとがめる、非難する」。
こんな風に君との同居が終わってしまうのは、レイチェルを妊娠させたロスのせいだ、とジョーイは言いたいのですね。
レイチェルも、a little bit 「ちょっとだけ」と付け加えながらも、「私もロスのせいだと非難したい気持ちだわ」と言っています。
多分、レイチェル本人も、友人であるジョーイも、今回の妊娠そのものに対して非難の気持ちを持っているわけではなく、それはおめでたいことだ、幸せなことだ、と思っている、、ただ、そのせいで楽しかった同居生活が解消されてしまうのなら、「こんなことになったのは、ロスのせいだ!」と非難したい気持ちになるよね、と言いたいということなのでしょう。
全面的にロスが悪い!と非難しているのではなく、for this 「この件のことでは、この件に関しては」というような「限定」感が、I blame Ross for this. に込められているような気がしました。

ジョーイは、I'm gonna miss you. You're the hottest roommate I ever had. と言い、レイチェルはとても嬉しそうな顔をして、二人はハグすることになります。
I miss you. は「あなたがいなくて寂しく思う」ということで、普通の恋人同士なら「あなたが恋しい、あなたが愛しい」みたいな気持ちの時に使いますね。
今回のように親しい人と離れる時のセリフだと、「君がいなくなったらきっと寂しくなるだろう(と思うよ)」というニュアンスになります。
hot はここでは「セクシー」という意味で、今まで同居したルームメイトの中で、君が最高にホットだった、セクシーだった、ということ。
レイチェルの表情を見ていると、友人であり、かつ女性経験の豊富な(笑)プレイボーイのジョーイがそう言ってくれたことが女性として素直に嬉しかったんだろうな、と思えます。
ここで改めて、miss の語義を英英辞典で見ておくと、LAAD では、
miss : FEEL SAD ABOUT SOMEBODY
to feel sad because someone you love is not with you

つまり、「愛する人が自分と一緒にいないために、悲しく感じること」。
この語義を考えると、別れ際に、I'm gonna miss you. と言われることがどれほど嬉しいかよくわかりますよね。


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posted by Rach at 15:22| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

どこに置くかの問題じゃない フレンズ8-7その3

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ジョーイとレイチェルの家。レイチェルがいるところにジョーイが帰ってきます。
ジョーイ: So umm, I was talkin' to Ross and he said you were looking for a new place. (で、俺はロスと話してたんだけど、レイチェルが新しい場所を探しているって、ロスは言ってた。)
レイチェル: Oh, yeah! Hopefully across the street. If certain Dutch people would just let go. (ええ! うまくいけば、通りの向こう側なの。あるオランダ人がただ逝ってくれたらね。)
ジョーイ: I was kinda hoping you'd stay. (俺は君がここにいてくれること[とどまってくれること]を希望してたりしたんだけど[希望してたりしたのに]。)
レイチェル: Oh, but Joey, I have to go. There's no room for a baby here. (あぁ、でもジョーイ、私は行かなくちゃ。ここには赤ちゃんのための場所(スペース)はないわ。)
ジョーイ: No room? It's a baby. It's, like, this big. (Holds his hands about a foot apart.) Y'know, I mean you-you could, you could put it over here. (A desk.) Or-or-or we could put it right here. (The chair.) Aw, it's cute, right? Or-or we could put it over here. (By the bathroom door.) You wouldn't even notice it. "Where's the baby?" "Oh, it's right over...." (Mumbles that it's over in the corner.) (場所がない? 赤ちゃんだぞ。ほら、これくらいの大きさだよ。[1フィートくらい自分の手を広げる] ほら、こっち側に赤ちゃんを置くことだってできる。[机] もしくは、ちょうどここに置くこともできる。[椅子] 可愛いだろ? もしくは、こっちに置くこともできるよ。[トイレのドアのそば] 赤ちゃんに気づくことすらないよ。「赤ちゃんはどこ?」 あぁ、ちょうどここに… [コーナーにいる…と、もごもご言う])
レイチェル: Honey, it's not just a matter of where you put it. I mean a baby changes everything. They cry all the time. I mean, imagine bringing home some girl and trying to score when there's a screaming baby around. (ハニー、どこに赤ちゃんを置くかの問題じゃないの。(たった一人の)赤ちゃんがすべてを変えるわ。赤ちゃんはずっと泣くものよ。想像してみて、ある女の子を家に連れてきて、モノにしてやろうとしている時に、泣き叫ぶ赤ちゃんが近くにいるのよ。)

家に帰って来たジョーイは、さっきロスと話してたんだけど、レイチェルが新しい場所(新しく住む場所)を探してるって言ってたけど、と言います。
hopefully は「うまくいけば、願わくは(〜だといいんだけど)」というニュアンス。
certain Dutch people は「あるオランダ人」。
(解説では飛ばしてしまったのですが)通りの向かいのアパートメントには、ロスが住んでいて、そのアパートの住人の一人であるオランダ人のおばあさんが亡くなりそうな状態であることが、今回のエピソードのプロットの1つになっています。
レイチェルは「その人が亡くなってその部屋が空けば、そこに住めるんだけどね」みたいなことを言っていることになります。

引っ越す件を当たり前のように話しているレイチェルですが、ジョーイは、I was kinda hoping you'd stay. と言っています。
hope は「願う、望む、希望する」で、I was kinda hoping というのは、「俺は希望してたりしたんだけど」みたいな感じ。
kinda = kind of は「みたいな」という感覚で、言葉をはっきり言わずにはぐらかす、ボカす感じの挿入句ですね。
I hope だと「〜を希望する、願う」となり、今もそう願っている感じが出ますが、I was hoping 「俺は希望してた、願ってた」という過去進行形には、「そう願っていたんだけど、今はそれを願うわけにはいかない(かも)」というような、「俺は〜って希望してたりしてたんだけど、実際の現実では、その俺の希望は叶わないの?」的な感じが出ているように思います。
そういうニュアンスを出すには、日本語訳に「俺は希望してたのに、、」「俺はそう願ってたんだけど、、」のような逆接のニュアンスで言葉を終えるとわかりやすい気がしますね。

「ここにいてくれたらって俺は思ってたのに」というジョーイに、レイチェルは「でも私は行かなきゃいけない、この家から出なくちゃいけない」と言い、「ここには赤ちゃんのための場所・スペースがない」とも言っています。
それを聞いたジョーイは、No room? 「場所がない、だって?」のように言った後、「赤ちゃんだろ、このくらいの大きさじゃないか」と、その大きさを手を広げた幅で示します。
その後、部屋のあちこちに行っては、ここにも置けるし、そこにも置ける、と言い、最後には、You wouldn't even notice it. 「赤ちゃんに気づくことすらないだろう」のようにも言っていますね。
「赤ちゃんはどこ?」と探し回っていたら、「あぁ、こんなところにいたわ、小さ過ぎて気づかなかった、、」みたいになるよ、「そんなに小さな赤ちゃんのためのスペースがない」なんてこと、ありえないよ、と言いたいのですね。
ちなみに、このジョーイのセリフではずっと、the baby = it で表現されていますが、まだ性別が分かっていないので、it と表現していることになります。
性別が分かった後は、きちんと、he/him, she/her などの代名詞を使うことになるでしょうね。

赤ちゃんなんてこんなにちっちゃいんだから、部屋のどこにだって置けるよ、と言うジョーイに、レイチェルは、it's not just a matter of where you put it. と言います。
a matter of (something) は「〜の問題」というニュアンスで、It's a matter of time. なら「時間の問題だ」ですね。
今回のセリフでは、「赤ちゃんをどこに置くかの問題じゃない」「赤ちゃんを置く場所の問題じゃない」と言っていることになります。
その後、「場所の問題じゃなくて、問題の本質はこっち」のように、I mean 「私が言いたいのはこういうことよ」を使って、説明しています。

a baby changes everything. を直訳すると、「一人の赤ちゃんはすべてを変える」。
その次の They cry all the time. の they は、babies 「赤ちゃんたち(複数形)」のことですね。
この a baby changes と、They cry という「現在形」は、どちらも主語の「習性」のようなものを表していると考えられます。
この2文を対比して見た時に、1文目は単数形(a baby)、2文目は複数形(they = babies)になっている部分に注目してみるのも面白いかなと思いました。

1文目の「一人の赤ちゃんはすべてを変える」という文章は、「赤ちゃんというものは、それが”たった一人”存在するだけで、すべてを変えてしまうものだ」というニュアンスがよく出ているように思います。
今もレイチェルは、自分の子供が生まれた後のことを想定して話しているわけですが、その子がこの世に生まれ出て、この部屋に住むとなったら、それはもう、ありとあらゆることが変化してしまうのよ、変わってしまうのよ、と言いたいわけですね。

2文目は、「赤ちゃんたちはいつも(四六時中、ひっきりなしに)泣く」という感覚。
ここでは、主語が複数形になっていますが、赤ちゃんというものはどんな赤ちゃんでもそうである、という感じの、「どんな赤ちゃんにも該当する、赤ちゃんというものの普遍的な習性」が、主語を複数形にすることで出ている気がします。
通常、主語の普遍的な習性を述べる場合には、このように主語を複数形にするのが一般的で、2文目はそれに則った標準的な表現だと言えるでしょう。
習性を表す場合に、主語を複数形にしたものは、女はしゃべる フレンズ3-3その33 に、"Women talk." 「女たちってのは、おしゃべりだ、何でもかんでもしゃべるもんだ。」というセリフで出てきました。
「女とは(みんな、概して)そういう習性、性質を持っている」と言っている感じですね。

主語を複数形にした2文目に対して、その前の1文目の方は、「赤ちゃんというものは(どの子もこの子も)全てを変えるのだ」というよりも、「たった一人の赤ちゃんが、(環境)すべてを変える」という、「一人の赤ちゃんの持つ影響力のすごさ」を述べた文だと言える気がするわけです。
ここは、a baby となっているからこそ、その存在の影響力の強さが表現されるわけでしょう。

imagine bringing home some girl and... について。
imagine doing は、「〜することを・〜するのを想像する」で、ここでは命令形になっているので、「(あなたが)〜するのを想像してみて」と言っていることになります。
これが、imagine me/my bringing home... のように、bringing の前に me (目的格)や my (所有格)がついていたなら、その me/my は bringing という動名詞の意味上の主語となるので、「私が(誰かを)家に連れてくるのを想像してみて」と言っていることになりますね。
imagine doing の doing の行為者(主語)が、imagine する当人であれば、doing の前に、意味上の主語は不要である、ということで、つまりは、imagine doing の形になっていることから、doing の意味上の主語は、imagine の主語と同じものであるとわかる、ということです。

imagine 「想像して」と言っている内容が、その後の、bringing... and trying... when の部分ですね。
それを前から順番にイメージすると、「(あなたが)ある(どこかの)女の子を家に連れてきて、score しようとしている、泣き叫ぶ赤ちゃんが近くにいる時に」になります。
when は直訳風に、「a screaming baby が近くに存在する時に」と訳しても意味はわかりますが、前から順番に意味を取っていく感覚で、「score しようとしているその時に、泣き叫ぶ赤ちゃんが近くにいるのよ」みたいに理解した方が自然な感じはします。
when SV を「S が V する時に」と訳すのが日本人の癖みたいになっていますが、when が来た時点で、「その時に、when 以下の状態になっているんだな」と想定しながら、when 以下を読み進める方が、すんなり理解できる気がする、と言いますか。

そして、ここでの score のニュアンスは「女をモノにする」。
これについては、score の意味 フレンズ8-1その5 で、
ロス: I am so gonna score. (間違いなく、ヤレるな。)
というセリフが出てきた時に解説しましたが、英英辞典でも、ダイレクトにはっきりと、to have sex with someone だと説明してあります。

レイチェルは、「赤ちゃんがいたら、困るのはジョーイよ」と説明するのに、「女の子を連れ込んで、さあヤるぞ、って時に、そばにピーピー泣き叫ぶ赤ちゃんがいたら、、、って想像してみてよ」みたいに、わざとそういう「俗語」的言い回しを使ってみせたのでしょうね。
抽象的に、きれいに表現し過ぎることはやめて、ダイレクトにエッチをイメージする言葉を使うことで、「実際に、エッチの時のことをリアルに想像してみたら、赤ちゃんいたら迷惑だな、って正直思うでしょ?」という風に、話を持って行こうとしている感じが出ているように思いました。

そこまで言ったレイチェルですが、その後の返事がとてもジョーイらしくて面白いです。
長くなりそうなので、それは次回にしますね(^^)


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posted by Rach at 15:55| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月14日

Seesaaブログに引っ越しました!

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先週に事前告知させていただきましたように、予定通り、今日、2014年2月14日(金)に、seesaaブログへの引っ越しをさせていただきました。
これまでは、au が提供する「LOVELOG」を使っていたのですが、その「LOVELOG」がサービスの提供を終了することになったので、同じブログシステムを使っている seesaa ブログへの移行を決め、今日それを実行させていただいた、ということです。

LOVELOG 時代の 旧 URL: http://blogs.dion.ne.jp/friends_english/ を訪問すると、こちらの Seesaa ブログの 新 URL : http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/ にリダイレクトされる(自動的に転送される)仕組みになっているのですが、ブログ移行時に LOVELOG から来た連絡メールによると、「移行完了から一定期間は LOVELOG の URL は新しい Seesaa ブログへ自動転送(リダイレクト)しますが、お早めにお気に入りの登録を変更していただくようお願いします。」とのことでした。
その「一定期間」というのが、どれくらいの期間かわからないので^^、拙ブログを読んで下さっている皆様にはお手数をおかけして大変申し訳ないのですが、ブックマークなどをして下さっている場合には、新 URL への変更をどうかよろしくお願いいたします。

とりあえず、サイドバーからの過去記事へのリンクは、新 Seesaa の URL に変更しました。
次に、目次として使って下さっている方が多い、「フレンズINDEX」のリンク修正をし始めたところですが、そちらはまだ、全部の修正が済んでおりません。
こちらも、できるだけ早く修正を完了させたいと思いますので、もうしばらくお待ち下さいませ。
その次に、「英語学習INDEX」を修正し、残りは、「各記事から貼っている、別の記事へのリンク」を修正して行くつもりです。
修正が終わるまでの間は、サイドバーの「ブログ内検索」などの機能をお使いいただけるとありがたいです。

ブログを移行したことによる、デザインの崩れや、使い勝手の悪さ、などにお気づきの点がございましたら、コメント欄などでご指摘いただけると助かります。
また、使い方がわからない、探したい記事が見つからない、という場合には、どうかお気軽にご連絡下さいませ。

今、使ってみた感覚では、前よりも動作は軽くなったような気がしています。
これを機に、気持ちを新たにして、より一層、ブログ更新を頑張りたいと思っています。

引き続き、どうかよろしくお願いいたします!(^^)


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posted by Rach at 17:25| Comment(7) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月12日

思っていたより良い日になりそう フレンズ8-7その2

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双子の姉アースラの元婚約者だったエリックに好意を抱いているフィービーは、そのエリックが電話をかけてきてくれて、さらにはデートできることになったことを大喜びしています。
フィービー: Oh, my God! I'm going out with Eric! Ooh, this day is really gonna be so much better than I thought it was gonna be. Oh, Ross, I can't make lunch. (Exits.) (なんてこと! エリックとデートよ! あぁ、(今日の)この日は、私が思っていたよりもずっと良くなるわ! あぁ、ロス、私、ランチは無理だわ。[出て行く])
ロス: So apparently I'm available for lunch. (で、どうやら、僕は(誰かと一緒に)ランチできるよ。)
レイチェル: I can't. I'm busy. I'm apartment hunting. (私は無理だわ。忙しいの。アパートメントを探してるところなのよ。)
ロス: You're moving? (君は引っ越すの?)
レイチェル: Yeah, I can't live with Joey once the baby comes. I don't want my child's first words to be, (in a baby's voice) "How you doin'?" (ええ、(いったん)子供が生まれたら、ジョーイとは一緒に暮らせないもの。自分の子供の最初の言葉がこうなるのはいやだわ。[赤ちゃんの声で] 「元気か〜い?」)
ロス: So does-does Joey know you're moving? (それで、ジョーイは君が引っ越す予定だと知ってるの?)
レイチェル: Well, I haven't discussed it with him yet, but I know he's gonna be relieved. Last week, he brought this girl over, and I started talking to her about morning sickness and then I showed her pictures from my pregnancy book. (うーん、ジョーイとはまだ話し合ってないけど、でも、彼は安心すると思うわ。先週、彼が女の子を連れてきて、私は彼女に、つわりの話をし始めたの。それから彼女に、妊娠の本の写真を見せたわ。)
ロス: That's not really porn. (それって、ポルノってわけじゃないよね。)
レイチェル: Not so much. (そんなにはね。)

this day is really gonna be so much better than I thought it was gonna be. は、文章が長いので、とにかく前から順番にイメージしていくと、「この日(今日という日)は本当にずっと良くなる」(→何よりも良くなるかと言うと)「今日がこうなるだろうと私が思っていたよりも」になります。
つまり、エリックとのデートが決まったことで、当初の予定よりもずーっと今日がいい日になりそうだわ!と喜んでいるわけですね。
このセリフがそこで終わっていると、「今日は元々、特に素敵な予定もなかった、ってことなんだろうな」で済むのですが、その直後に、Oh, Ross, I can't make lunch. と言っているのが、このセリフのオチになっています。
ロスに向かって、「私はランチをすることができない」と言っていることから、エリックとのデートが入ったために、当初の予定だった「ロスとランチをすること」ができなくなったと言っていることが想像されます。
つまり、「今日はこんな風になるだろうと思っていた」という元々の予定が「ロスとのランチ」で、エリックとのデートが決まったことで、「ロスとのランチ”なんかよりも”w、もっと素敵な時間が過ごせるわ」と言いながら去って行ったことがわかる仕組みですね。

ちなみに、この is really gonna be so much better than I thought it was gonna be のように「(こうなるだろうと)思っていたよりもずっと良くなるだろう」というフレーズは、いろいろと応用がききますね。
フィービーのセリフは、「自分が思っていたよりも」ですが、これを「君が思っているよりも」にすることもできます。
例えば、I love you so much more than you think (I do). なら、「君が思うよりずっと・君が思っている以上に、僕は君を愛している」というロマンティックな愛の言葉(ぽっ^^)になります。
オフコースの「YES-YES-YES」という曲の歌詞に、♪君が思うよりきっと 僕は君が好きで♪ というのがありますが、それを英語にすると、上のような英文になるわけですね。

「元々の予定よりずーっと素敵な日になりそう。あ、その元々の予定はキャンセルね、ロス」と言われた感じで、ロスとしては、「いくらエリックとのデートが楽しみと言っても、自分とのランチをそんなにくだらないものみたいに言わなくても、、」みたいな気持ちだったでしょう。

そう言われたロスは、隣にいるレイチェルに、So apparently I'm available for lunch. と言っています。
apparently は「どうも・どうやら〜らしい」。
available は日本語にズバリ訳しにくい単語ですが、基本的な意味は「利用できる」ですね。
ビジネス英語では「手があいている」という感覚で、「(手があいているので)人に会える、電話に出られる、仕事ができる」のような意味でよく使われます。
今回の場合は、「ランチのためにあいている」という感覚で、「誰かとランチをすることができる」ということですね。
フィービーがデートを選んで、一方的にランチの約束をキャンセルしたことを受けて、「今のフィービーの話じゃ、どうやら、僕はランチの時間、フリーになったみたいだな」と言ってみせたことになります。

日本語でズバリ訳しにくい単語は、英英辞典で、その意味を改めて確認してみるといいですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
available : someone who is available is not busy and has enough time to talk to you
つまり、「available な人というのは、忙しくなくて、人と話す時間が充分にある」。

レイチェルに対して、I'm available for lunch. と言ったということは、「僕はランチの時間、あいてるよ」と言ったことになり、要は「レイチェル、一緒にランチどう?」と聞いたことになるので、レイチェルは、「無理だわ、忙しいの。アパート・ハンティング(アパートを見つけること)をしてるのよ」と返事したわけです。

「引っ越すの? 引っ越す予定なの?」と尋ねたロスに、レイチェルは、I can't live with Joey once the baby comes. と答えます。
once は「いったん〜すると、ひとたび〜すれば」という接続詞なので、「ひとたび、その赤ちゃん(私の子供)が来たら(この世に生まれたら)、私はジョーイと一緒に生活することはできない」と言っていることになります。
その理由を次に説明していますが、それは「私の子供の最初の言葉(first words)が、"How you doin'?" になって欲しくないから」。
"How you doin'?" は、ジョーイが女の子に声を掛ける時のナンパのセリフ(pick-up line)ですが、赤ちゃんが最初に覚えた言葉がそれになると困るでしょ、と言っているわけですね。
レイチェルが赤ちゃんの声真似をした高い声で、"How you doin'?" と言うのも可愛いです。

「ジョーイはそのことを知ってるの?」というロスに、レイチェルは、「まだそのことを話し合ってはいないけど、彼は安心すると思う」と言っています。
日本語訳は無難に「安心すると思う」にしてみましたが、厳密に言うと、I think ではなく、I know を使っているので、実際のニュアンスは、「彼は安心するだろうって、私、わかってるの」みたいな感じになるでしょうか。
そう思う、というよりもさらに確信している感じというか、「相談するまでもない、聞いたら絶対ホッとするってわかってるもの」のように、ジョーイがレイチェルの引っ越しに反対するはずないとレイチェルが思っているのが、この I know に出ている気がしました。

そして、先週、ジョーイとレイチェルの家で起こったことを話していますね。
he brought this girl over の brought over (原形は bring over)は、「(人を)(遠くからこちらまで)連れてくる」という感覚。
「女の子を連れ込む」のニュアンスをダイレクトに訳すと、bring someone into の方が近いかもしれませんが、この bring someone over もその「連れ込む」に似た感覚があるように思います。
this girl の this は、「この」ではなくて、「ある」という感覚で、this girl = a girl と考えると良いでしょう。
過去の出来事を物語風に語る時に、こういう this はよく登場しますよね。

morning sickness は「(妊娠時の)つわり」。pregnancy book は「妊娠の本」なので、妊婦さんが妊娠についての知識を学ぶような本を指すでしょう。
「ジョーイが連れてきた女の子に、つわりの話をして、妊娠の本の写真まで見せちゃった」と言うのですが、ロスは「それって、すごくポルノっぽいやつじゃないよね」みたいに言っています。
妊娠の本の写真と聞いて、すごい写真(笑)を見せたってことないよね?と尋ねたことになりますね。
レイチェルの返事、Not so much. は「そんなに、ってわけじゃない」ということになるので、「そんなに、超エッチな写真ってこともないけど、まぁ、エッチじゃないとも言えない」みたいな返事をしたことになるでしょうか。
まぁ、妊娠の本の写真だから、見方によっては、porn っぽいとも言えないこともない、みたいに答えたのでしょう。
Not at all. 「全然、porn っぽいものじゃない」と完全否定したわけではないところが、このセリフの面白さなのかな、と思ったりもしました^^


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posted by Rach at 15:59| Comment(3) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

14日にブログを引っ越します(URLが変わります)

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今日は、来週 2月14日(金)に、「ブログを引っ越します」「ブログのURLが変わります」というお知らせです。

私が使っているブログは、au が提供している「LOVELOG」なのですが、その「LOVELOG」がサービスの提供を終了することになりました。
「LOVELOG」は、「Seesaaブログ」への移行を推奨しているので、私もこのブログを「Seesaaブログ」に移行することを決めました。
LOVELOG は元々、Seesaaブログのシステムを使っていることもあり、記事、コメント、画像、ブログ設定などは、ほとんどそのまま移行することが可能なようです。

移行後に、この LOVELOG の URL (http://blogs.dion.ne.jp/friends_english/)をご訪問された場合には、
「移行した(新)Seesaaブログのトップページにリダイレクト(自動的に転送)される」
とのことです。

LOVELOG から、Seesaaブログへの移行(引っ越し)は、来週の 2月14日(金)に行なう予定にしています。
ご訪問された方が、リダイレクトされて驚かれてもいけないと思い、こうして 1週間前の事前告知とさせていただきました。
来週の金曜日に引っ越すまでは、通常通り、今の URL でブログの投稿を行ないますので、もう少し、この URL でのお付き合いをお願いいたします。

ブログ移行後は、ブログサービス変更に伴い、ブログのデザインやレイアウトが崩れたりなどの弊害が生じて、ご不便、ご迷惑をおかけするかもしれません。
その点につきましては、できるだけ早く正常な状態に戻すように努めます。
移行後は、「ここが変になってるよ」など、お気づきの点がありましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。

Seesaaブログへの移行そのものは、おそらくスムーズに行くと思うのですが、今からわかっている不便な点が一つあります。
それは、「ブログの記事内にはった、自分のブログの過去記事へのリンク」が、blogs.dion.ne.jp という LOVELOG の URL のままで残ってしまうことです。
私は、「前にもこれと同じ表現が出てきた、同じようなジョークが出てきた」ということを示すために、やたらめったらと(笑)、自分の過去記事にリンクをはる癖があるので、その数はかなりのものになると思うんですよねぇ、、、。

ブログが無事移行できた後は、そういう「過去記事へのリンク」を一つ一つ手修正していくつもりにしています。
全部直すのにかなりの時間がかかってしまうかと思うので、ブログ移行後しばらくの間は、そういう「過去記事へのリンク」は使いものにならない、、ということを心に留めておいていただけると助かります。
仮に、ある特定の過去記事をブックマークして下さっている場合でも、Seesaaブログ移行後は「LOVELOG のどの記事も、全てリダイレクトで Seesaaブログのトップページに転送されてしまう」点にどうかご注意下さいませ。

私のブログを読んでいただくのに、「フレンズINDEX」を目次代わりにして下さっている方が多いようなのですが、その「フレンズINDEX」というのは、各エピソード解説の「その1」にリンクをはっている記事で、いわば「過去記事リンクへの巣窟(笑)」みたいなものです。
各エピソードにジャンプしようとしたら、全部、新Seesaaブログのトップページに飛んでしまう、、という、ある種、いやがらせのような事態になってしまうので、移行後は、とにかくまずはその「フレンズINDEX」のリンク修正を最優先に行なうように努めます!

いつもお願いしている「ブログランキングのクリック」は、URL ではなく、ランキングサイトに登録してある ID で管理しているようなので、ブログの引っ越し前も引っ越し後も、問題なく機能すると思います。
ブログを引っ越すことになってしまいましたが、これまで同様、引き続き、ランキングクリックで応援していただけると嬉しいです。


「ブログ5周年」の時に、ブログを続けようかどうかで迷っている、ということをお話させていただいた時、本当にたくさんの方からの励ましのお言葉、そしてランキングクリックでの応援をいただきました。
本当に本当に嬉しかったです。
そのランキングクリックでの応援を、それ以降もずっと続けて下さっていることに感謝しない日はありません。
「5周年」の時以来、ランキングが「下がった」と感じたことは一度もなく、もったいないほどの高順位を今もキープさせていただけること、感謝の気持ちでいっぱいです。

今でもそのように高順位でいさせていただけているのは、読者の皆様がこのブログの「データベースとしての存在意義」を評価して下さっているからだと私自身は思っています。
ブログ開始当初のシーズン1の記事、2005年の記事にコメントをいただくこともよくありますが、2005年に書いたものに反応していただけるなんていうことは、SNS の Twitter や Facebook では考えられないことですよね。
今書いている記事が、何年後に誰かの目に留まる可能性がある、、と思うことで、一つ一つの記事を大切に書こうという気持ちにもなれます。無責任なことを書いちゃいけない、という戒めにもなります。
今日のこの記事が、投稿件数 1,965件目ですが、そういう一つ一つの記事の蓄積がこのブログを成り立たせているわけですね。
ブログというのは、トップページの下に、各記事が同等に並列に並んでいる感覚で、そこが英語学習ツールとして便利なところだと思うのです。
Twitter や Facebook のようなフローではなく、ストックとしての機能がブログの長所で、だから私は英語学習者としてずっとブログを使っていたい、ブロガーでいたいと思うのです。

ブログの各記事が、「利用しやすいデータベースとして機能すること」が何より大切だと思っていて、だからこそ、今回の引っ越しでは、そのデータベースとしての意味を損ねることなく、新ブログへの移行を無事完了させ、引き続き、そのデータベースを大いに活用していただけるよう、新ブログの体裁を早急に整えていくつもりです。

皆様には、ブックマークの変更など、いろいろとご不便をおかけすることになりますが、今後ともどうかよろしくお願いいたします!!


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posted by Rach at 15:16| Comment(5) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月06日

いい人だと思ってほしくてそう言った フレンズ8-7その1

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シーズン8 第7話
The One With the Stain (ロスは”エーゼル”?)
原題は「しみの話」


コーヒーハウスのセントラルパーク。フィービーの携帯電話にコールがあったので、フィービーが電話に出ると、
エリック: Hi, it's Eric. From the Halloween party, Ursula's fiancée. (やあ、エリックだ。ハロウィーン・パーティーの。アースラの婚約者。)
フィービー: Oh, my God, Eric, hi! Wait, how'd you get this number? (なんてこと、エリック。はーい! 待って、どうやって私の番号を知ったの[手に入れたの?])
エリック: Oh, I have a friend who's a cop and he got it for me. (あぁ、僕には警官の友達がいて、彼が僕のために手に入れてくれたんだ。)
フィービー: Wow! What an incredible violation-and wonderful surprise. (まあ! 信じられない違反行為、、そして素敵なびっくりだわ。)
エリック: Uh listen, I just-I thought you should know I broke up with Ursula. (ねぇ、聞いてよ、僕はただ、僕は思ったんだ、僕とアースラが別れたことを君は知っとくべきだろうな、って。)
フィービー: Oh, you did? (To Rachel) He did it! He did it! (まぁ、あなた、そうしたの[別れたの]? [レイチェルに] 彼、そうしたんだって! そうしたんだって!)
レイチェル: Wow! What did he do? (まぁ、彼は何をしたの?)
フィービー: Shhh! I'm talking. (シーッ! 私、今、しゃべってるとこ[電話中]。)
エリック: Anyway, I was wondering if, you were the sort of person who... eats lunch. (とにかく、どうかなって思ったんだ、君はその、ランチを食べるようなタイプの人かな、って。)
フィービー: Are you asking me out? Because it would be kinda weird since you just broke up with my sister. (あなた、私をデートに誘ってるの? だって、ちょっと変かな、って思うわ、あなたは私の姉と別れたばかりなんだから。)
エリック: Yeah uh... okay. I'm-I'm sorry. Bye. (そうだよね、あぁ、わかった。ごめんね。じゃあね。)
フィービー: No! Wait! I was just saying that so you'd think I was a good person! Fight for me! (いいえ! 待って! 私が今みたいなことを言ったのは、そうすればあなたにいい人だと思ってもらえるから。私のために戦って[頑張って]!)
エリック: Uhh, I won't take "no" for an answer. (あー、僕は「ノー」の答えは受け取らないぞ。)
フィービー: Not great, but we can work on it at lunch. Okay, I can be at your apartment in two hours. (あんまり良くない(イマイチ)だけど、それについてはランチで検討しましょ。それじゃあ、2時間後にあなたのアパートメントに行けるわ。)
エリック: Great! But wh-wh-How do you know where I live? (最高だね! でも、僕の住所を君はどうやって知るの?)
フィービー: I've got friends too. Okay, bye. (私にも友達がいるのよ。じゃあね、バーイ。)
エリック: Bye. (バーイ。)
(She hangs up.)
フィービーは電話を切る。

フィービーの携帯に、エリック(前回のエピソードにも出てきた、フィービーの双子の姉アースラの婚約者)から電話がかかってきたので、フィービーは驚いています。
how'd you get this number? は、How did you get this number? ということですね。
直訳すると、「この(私の携帯)番号を、あなたはどのようにしてゲットしたか・手に入れたか?」ということになります。
知ってるはずがないのに、どういう経緯で、どういう手段でその番号を入手したの? 番号を知ったの?と尋ねていることになりますね。

I have a friend who's a cop and he got it for me. の who は関係代名詞。
僕には、警官である・警官をやっている友達がいて、彼が僕のために、君の携帯番号を手に入れた、になります。
それはつまり、警官が職権乱用で、個人情報を手に入れた、ということなので、フィービーは「信じられない違反行為ね」と言います。
でもその後、嬉しそうに、「そして素晴らしいサプライズね」とも言っていますね。
「友人の警官が君の個人情報を手に入れた」ということに対しては、「それってちょっと問題なんじゃないの?」と言っておいて、でもそこまでして私に連絡を取ろうとしてくれたことは嬉しかった、思いがけないびっくりだった、と言ってみせたわけです。

エリックは、「僕がアースラと別れたことを君が知っておくべきだろうと思った(それで電話したんだ)」と言っています。
それに対するフィービーの、Oh, you did? は、Oh, you broke up with Ursula? 「まぁ、あなた、アースラと別れたの?」ということですね。
相手の言った言葉を繰り返しているので、broke という動詞の代わりに、did を使っていることになります。
エリックに惹かれているフィービーは、邪悪な姉と別れてくれた!と大喜びで、隣にいるレイチェルに、He did it! He did it! 「エリックはアースラと別れたの! 別れたの」と言っているのですが、電話の会話のフィービーの部分だけを聞いているレイチェルは、He did it! の did it が何を指すかがわかりません。
「彼が何かをした!ってフィービーが喜んでるのはわかるけど、その did it ってなんのこと?」みたいに、レイチェルは、What did he do? 「did it って、彼は何をしたの?」と聞き返すのですが、フィービーは、自分から話を振っておいたくせに、「シーッ! 私は今、話しているところ(電話中)なのよ」みたいに言うのも面白いですね。
「彼がそうしてくれたの!」と喜ぶから、「へぇ、彼は何をしてくれたの?」と話に乗ってあげたのに、「電話中なんだから静かにして!」と言われたレイチェルの立場って、、という面白さですね。

アースラと別れたことを告げた後、エリックは、I was wondering if you... 「君は…かな、って僕は思ってたんだけど」のような遠回しな言い方をしています。
どうかな、と思っていた内容は、「君はランチを食べるようなタイプの人かどうか」だと言っていますね。
フィービーが自分に好意を持ってくれているのを知っていて、アースラとは別れたんだ、とわざわざ電話してきたエリックですから、このセリフで、エリックがフィービーをランチに誘おうとしていることがわかりますね。
ただ、ダイレクトに「お昼でも一緒にどう?」と軽く言えないので、「君ってほら、ランチとか食べたりするよね、お昼は食べるタイプの人だよね」みたいな言い方をしたわけですね。
たいていの人は、お昼は食べるでしょうから、遠慮がちに遠回しに言ってみたにしても、あまりにも遠回し過ぎる表現ということになるでしょう。

「君ってランチ食べたりするよね?」という言い方で、ランチに誘っているのがわかったフィービーは、「あなた、(今)私をデートに誘ってるの?」とダイレクトに問い返しています。
「あなたは私の姉と別れたばっかりなんだから、そんな風にデートに誘うのって、ちょっと変かなって思うけど」のようにフィービーが言うと、エリックは、「あぁ、そうだね。ごめん。バイバイ」みたいにすぐに電話を切ろうとします。

フィービーはそれを慌てて制して、I was just saying that so you'd think I was a good person! と言っていますね。
直訳すると、「私はただそう言っただけよ、そうすればあなたが私を良い人(善人)だと思うだろうから」みたいになるでしょうか。
エリックが誘ってくれるのをすぐにオーケーしてしまうと、姉と別れることを待ち望んでいたように思われるかも、姉と別れた直後の男性とすぐにデートするなんてひどい女だと思われるかも、、というような意識が働いて、「姉と別れたばかりなのに、私をデートに誘うとかって、それってちょっとよくないことなんじゃないかしら」と言ってみた、ということですね。
「あなたに、いい人だと思ってもらいたくてそう言っただけで、それは本心じゃないのよ」と言っていることになります。

Fight for me! を直訳すると、「私のために戦って!」ですね。
その直訳でも何となくニュアンスはわかりますが、つまりは、「そんなに簡単に引き下がらないで。簡単にあきらめないでもう少し頑張って」みたいに言っていることになるでしょう。
「私とデートしたいと思ってるなら、もっと頑張ってくれなくちゃ!」みたいなゲキですね。
このようなニュアンスは、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の以下の語義が近いように思います。
fight : TRY TO DO SOMETHING
to try hard to get, change, or prevent something

つまり、「何かを得る、変える、防ぐために、一生懸命努力する・頑張る」。
今回のセリフは、to try hard to get が近いですね。

そう言われたエリックは、もう少し強気で強引な感じの発言をと思ったのでしょう、I won't take "no" for an answer. と言っています。
これもまた直訳すると、「僕は、答えとして”ノー”は受け取らないよ」みたいになるでしょう。
僕の誘い、僕の言うことに対して、ノーと拒絶しようとしても、僕はそれを受け入れないぞ、ということで、もう少し日本語でありがちなセリフっぽく言うと、「いやだとは言わせない」みたいな感じの、相手に有無を言わせない強気な男のセリフになるでしょう。

エリック的には男らしく決めたつもりだったのでしょうが、フィービーに、Not great. 「(あんまり)良くない」と一蹴(笑)されてしまい、その後、but we can work on it at lunch. とフィービーは言っていますね。
work on は「〜に取り組む、励む、従事する」という感覚で、この場合は、「エリックが今言った誘いの言葉がイマイチだった件(笑)について、ランチの時に二人で検討することができるわ」というところ。
「そのセリフ、もひとつだけど、それについてはランチの時に話しましょうよ」と言ってみせることで、さらっと自然に「一緒にランチを食べる」話に持ち込んだ、、、という点で、フィービーの方がデート巧者であることがわかるやりとりだと思います。

ランチの話をさらっと出して、さらに、「2時間後にあなたのアパートメントに行けるわ」みたいにも言っています。
会えるとわかって嬉しいエリックは Great! と喜んでいますが、その後、How do you know where I live? と尋ねていますね。
直訳すると、「でも、僕が住んでいる場所(つまりは住所)をどのようにして君は知るの?」ということで、「君には僕の住所を伝えてないのに、どうやって住所がわかるの?」と尋ねていることになります。
この How do you know の形は、今回のやりとりの最初に出てきた、how'd you get this number? の How did you get...? の形によく似ていますね。
How did you の場合は、実際にエリックが電話をかけてきた後なので、エリックがフィービーの携帯電話の番号を知っているということがわかっている、だから、「あなたがかけてきたこの番号を、あなたはどのようにして”知った”の?」と「過去形」で問う形になります。
一方、最後の How do you know の方は「現在形」ですね。
これは、フィービーが「2時間後にエリックの家に行くわね」と言ったけれど、住所がどこであるかをフィービーが既に知っているとは思えないし、今の話では既に知っているかどうかもわからない、だから、「どうやって知ったの?」という過去形を使うことにはならず、「僕の住所がわかるみたいに言うけど、どうやってそれを知るわけ?」のような現在形を使ったということになるでしょう。

日本語の「どうしてそれを知ってるの?」という問いは、相手が「すでにそのことを知っている」ことを確認した後、つまり、「相手が知った後」に使われる言葉です。
ですから英語では、How did you know...? のように「過去形」が使われるわけですね。
でもそれはあくまで「相手が既にそれを知っている」ことが確認できる場合に使われるのであって、今回のエリックのように、フィービーが既に自分の住所を知っているかどうかわからない場合には、How did you... という過去形は使われないのだ、ということを、改めてここで確認できたように思います。

I've got friends too. の have got は、have 「持っている」の意味。
私にも友達がいるのよ、ということで、この言葉そのものは漠然とした言い方ですが、それは今回のやりとりの最初にエリックが言っていた、I have a friend who's a cop and he got it for me. を踏まえてのシンプルな表現だと言えるでしょう。
「友達に警官がいて、そいつが君の情報をゲットしてくれたんだ」と言ったエリックと同じように、「私にも(頼めば情報を教えてくれるような)友達がいるのよ」と言ってみせたわけですね。

エリックからその話を聞いた時には、「職権乱用の違反行為ね」みたいに言っていたのに、自分も同じことをするつもりだということですね。
その時に言った、What an incredible violation という言葉も、「あなたにいい人だと、常識のある人だと思って欲しかった」プランの一環だった、というところでしょう。
この一連のシーンでは、何かにつけて、エリックの上手(うわて)を行くような形でリードしているフィービーを、セリフから感じ取ってもらえたらいい感じ♪かなと思います。


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posted by Rach at 14:33| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする