ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。


ミンスクからNYに一時的に戻ってきたデビッドは、元恋人のフィービーのアパートメントを訪れました。
デビッドがフィービーに嬉しい言葉をいくつも言ってくれるので、フィービーは、「今、マイクという男性と付き合っている」ことをデビッドに言えずにいました。
翌日、ワイン持参でフィービーのアパートにやってきたデビッドを中に入れるフィービー。
キスしようとするデビッドを止めたフィービーは、
フィービー: Uhm... Remember when you asked me if I was seeing someone and I said no? Well, uhm... I am. His ... his name's Mike. (あの… あなたが私に、誰か付き合っている人はいる? って聞いて、私がいいえって言ったのを覚えてる? あの… 私、付き合ってるの。彼の、彼の名前はマイクよ。)
デビッド: Oh... oh... (おぉ… おぉ…)
フィービー: Yeah, I should've told you. (そうよね、私はあなたに(そのことを)言うべきだったのに。)
デビッド: No. Well, yeah. (いや。まぁ、そうだね。)
フィービー: I'm sorry, I'm sorry. (ごめんなさい。ごめんなさい。)
デビッド: Well, i-it's okay. I-I-I understand. Well, s... well, are you happy with this guy? (あぁ、いいんだよ。わかった。えーっと、君はこの男性といて幸せかい?)
フィービー: I am happy. (幸せよ。)
デビッド: Damn it! I-I'm sorry. I-I don't mean that. I-I want you to be happy. But only with me. No, uhm... that's not fair. Uh, who cares. Leave him! Oh, I don't mean that. Yes, I do. I'm sorry Uhm, I... I think I should probably uhm... go. (ちくしょう! ごめん。そういうつもりじゃないんだ。僕は君に幸せでいてほしい。でも、僕だけと。違う、えーっと、それってフェアじゃないよね。いや、構うもんか。彼を捨てて! あぁ、そういうつもりじゃない。いや、そういうつもりで言ったんだ。ごめん。えーっと、僕は多分、出ていくべきだよね。)
Remember when you asked me if... は、「あなたが私に「付き合ってる人はいるの?」と尋ねて、私が「いいえ」と言った時のことを覚えてる?」ということですね。
その後、言いにくそうに、Well, uhm... I am. と言っていますが、I am. = I am seeing someone. ということで、「あの時はいいえって否定したけど、(実は、本当は)私はある人と付き合っているの」と告白したことになります。
「その彼の名前はマイクっていうの」と説明されたデビッドは、「フィービーには今、恋人がいない」と思っていたので、かなり動揺しています。
その様子を見て、フィービーは、I should've told you. という反省・後悔の言葉を述べることになります。
I should've told you. = I should have told you. のような「I should have+過去分詞」は、「私は(あの時)〜すべきだったのに(実際にはしなかった)」というお決まりフレーズですね。
今になって恋人がいると告げて、あなたによりショックを与えるくらいなら、最初に聞かれた時に正直にそう言っていれば良かった、、と後悔しているニュアンスになります。
デビッドは反射的に、「いや、そんなことないよ」というように No. と言いますが、やはり、後から「実は恋人がいるの」と言われたことはかなりショックだったらしく、「最初に聞いた時に、そう言ってくれていれば良かったのに」的に、yeah という正直な気持ちも述べています。
謝るしかないフィービーに、デビッドは「いいんだ。わかった」と言った後、「君はこの(付き合っている)男性と一緒で幸せかい?」と尋ねます。
フィービーが、「私は幸せよ」と即答するので、デビッドはつい、Damn it! 「ちくしょう!」と本音を口にしてしまっています。
「いいんだよ。わかったから」と言ったのに、その恋人と幸せだと言うのを聞いて、くそっ! と言ってしまったのはマズいと思い、デビッドは、I don't mean that. と訂正しています。
この場合の mean は「〜のつもりで言う」「〜の意味・意図で言う」という感覚ですね。
ですから、I don't mean that. は「僕はそんなつもりで言っていない」「今、口から出たその言葉は僕の意図とは異なる、今のは僕の本音じゃない」みたいなことになります。
そして、「僕は君に幸せでいてほしい」と言うのですが、その後に、But ony with me. 「でも、僕と(一緒に)だけ」「僕だけと」みたいに、余計なひと言を付け加えてしまいます。
つまり、「君には幸せでいてほしいけど、君が他の男と一緒に幸せになるのはいやだ。君に幸せでいてほしいのは、僕と一緒の時だけだ」みたいなことで、「僕と一緒に幸せになってくれることを僕は願ってて、他の人と幸せになることを望んでなんかいない」と言っていることになります。
「君が僕以外の人と幸せになることを、僕は願ったりしない」などと言ってしまった自分に気付き、慌てて No. と否定した後、「そんなの、フェアじゃないよね」と言っています。
「他のやつとの幸せなんか望まない」という自分の言葉は、アンフェア発言だったと反省していることになります。
その後の、Who cares? は「誰がかまうと・気にすると言うんだ?」→「そんなこと誰も気にしない」。
Leave him. は「彼を捨てて。見捨てて」というニュアンス。
「僕の発言、(自分勝手で)フェアじゃないよね」と反省した直後に、「かまうもんか。彼を捨てて」みたいに言うなど、デビッドの心の中では、天使と悪魔が戦っている(笑)らしいことが、二転三転する彼の発言からよくわかります。
つい、「彼を捨てて。彼と別れて」と言ってしまい、また、I don't mean that. 「そんな(ことを言う)つもりじゃないんだ」と言い訳するデビッド。
しかしまた(笑)、その後に、Yes, I do. と言っていますね。
それは、直前のセリフ、I don't mean that. という否定文を、肯定し直すニュアンスで、Yes, I mean that. 「(そんなつもりじゃない、って言ったけど)そういうつもりで言った。言葉通りの意味で言った。その言葉は僕の本音だ」という意味になります。
その後、I'm sorry. と謝ったデビッドは、混乱した発言ばかりを繰り返す自分を反省し、I think I should probably uhm... go. 「僕は多分、(この部屋を)出ていくべきだよね」と言うことになります。
デビッドのころころ変わる発言に、彼の動揺が現れている様子を、英語のセリフから感じ取っていただけるといいなと思います。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。

