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「チャンドラーは面白い系で、親としての厳しさに欠けるから、チャンドラーひとりには、エマを預けられない、もし預けるとしたら、あくまでそれはモニカがいてこそ、、」みたいに、ロスとレイチェルに言われてしまったチャンドラー。
「二人の言うことは正しいよ。俺自身もそう思っていて、だから自分が親になれるかどうか心配だったんだから。みんな、それをわかってるんだよ(everybody knows it.)」とチャンドラーが言うので、
モニカ: I don't know it! I want to have a kid with you because I think you're going to be an amazing dad. At the fun parts and at the hard parts. (私にはわからないわ! 私はあなたと子供を持ちたいの、だって、あなたは素晴らしいパパになると私は思うから。面白い部分でも、厳しい部分でも。)
チャンドラー: Oh yeah, well, can you picture me saying, "Go to your room! You're grounded!" (あぁ、そうだね、俺がこんなことを言うの、想像できる? 「自分の部屋に行ってなさい! 外出禁止だ!)
モニカ: Can you hear me say, "You're grounded"? (私が「外出禁止よ!」って言うのを聞くことができるの?[私がそんなこと言ってるの、聞くことないでしょ?])
チャンドラー: You said that to me last week. (君は先週、俺にその言葉を言ったぞ。)
モニカ: How hard is it? "No shoes on the furniture!" (何が厳しいっていうの? 「家具の上には靴は乗せない!」ってことが。)
「俺に親としての適性がないことは、みんなわかってるんだよね」とあきらめたような発言を言うので、モニカは「あなたは”みんなわかってる”っていうけど、私にはわからないわ」と反論しています。
私は「あなたに父親の適性がないなんて思わない」ということですね。
I want to have a kid with you because... は「私はあなたを子供を持ちたい、なぜなら」ということで、その理由として、「私はあなたが(これから)素晴らしいパパになる(だろう)って思うから」と説明しています。
そして、「素晴らしいパパ」ということをさらに説明するために、At the fun parts and at the hard parts. と付け加えていますね。
直訳すると、「面白いパートで、そして厳しいパートで」という感じになるでしょう。
素晴らしいパパになる、っていうのは、「面白いパパ」という面でも素敵なパパになるし、「(子供をしっかりしつける)厳しいパパ」という面でもいいパパになるってことよ、ということですね。
他のみんなは、at the fun parts 「面白い部分」だけを評価しているみたいだけど、私はあなたが「厳しい部分」でもいい父親になるだろうって思ってるんだから、ということです。
「あなたはきっと、厳しさの面でもいい父親になれるわよ」というモニカの発言を、「ただ自分を励ますためにそう言っているだけ」とチャンドラーは思ったのでしょう、「厳しい父親になれる、って言うけどさ、じゃあ、俺がこんなことを言うところを君は想像できるわけ?」と言って、"Go to your room! You're grounded!" というセリフを言っています。
話の流れから、「厳しい父親が言いそうなセリフ」を例に挙げていることは想像できますね。
最初の部分は文字通り、「自分の部屋に行ってなさい!」ということ。
そして後半の You're grounded! の ground は、
研究社 新英和中辞典では、
ground=《口語》〈人を〉(罰して)外出禁止にする
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ground [transitive] (informal) : to punish a child by making them stay home and not allowing them to see their friends for a particular period of time.
例) You'll be grounded for a week if I catch you smoking again.
つまり、「子供を家にいさせて、ある一定期間、友達に会わせないようにすることで、子供を罰すること」。例文は「もし君がまたタバコを吸っているのを見つけたら、一週間、外出禁止だぞ」。
子供が悪いことをした時に、そんな風に子供に厳しく言っている俺の姿なんて想像できる? 想像できないだろ? と言っていることになります。
そういう例を出されたモニカは、Can you hear me say... と言っていますが、直訳すると、「私が”外出禁止よ!”と言うのをあなたは聞くことができる?」になりますね。
聞くことができる? というのは、「私がそんなことを言うのを聞くことはできない」→「(普段の生活で)聞くことなんかない」と言っていることになるでしょう。
モニカとしては、「”外出禁止よ!”なんて言葉、私だって言わないわ、そんな極端な例を出さなくてもいいんじゃないの?」と言いたかったようですが、「私がそんなことを言うの、聞くことある? ないでしょ?」と言ったことに対して、チャンドラーは「君はその言葉を先週俺に言ったじゃないか」と早速ツッコミを入れています。
「聞くことなんかないでしょ?」なんてどの口が言うんだよ、俺はまさに先週そう言われたばっかりなんだけど、、と言いたいわけですね。
そう言われたモニカは開き直ったように、How hard is it? "No shoes on the furniture!" と言っています。
hard は、At the fun parts and at the hard parts の話の続きですね。
直訳すると、「それがどんな風に厳しいの? ”家具の上に靴はナシ”が」になるでしょうか。
"No shoes on the furniture!" は、「家具の上には靴を乗せないこと! 靴を乗せてはいけない!」という言いつけみたいなものですね。
きれい好きのモニカは、夫のチャンドラーに「家具の上(恐らくテーブルなど)に靴(足)を乗せないで」といつも言っているのでしょう。
そんな当たり前の約束をあなたは破ったんだから、You're grounded! くらい言われたって当然でしょ、そんなの厳しい発言でもなんでもないわ、みたいにモニカは言いたいようですね。
そんな簡単で当たり前なことも守れない、あなたに問題があるのよ、それを厳しい発言みたいに言わないでくれる? というところでしょう。
チャンドラーは「外出禁止だ!」なんて子供に言えそうにもない、一方のモニカは大人である夫のチャンドラーにさえ、それを簡単に言えてしまう上に「そんなの厳しいうちに入らないわ」などと思っている、、という落差が、このカップルらしくて面白いですね。
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