2015年05月04日

Star Wars Day+フレンズ9-11その1

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今日5月4日は「スター・ウォーズの日」(Star Wars Day)!
その話はブログの最後に書かせていただいております。
まずは、いつも通りのフレンズ解説から。


シーズン9 第11話
The One Where Rachel Goes Back To Work (レイチェルの復帰バトル)
原題は「レイチェルが仕事に戻る話」


前回のエピソードで、タルサに単身赴任してモニカと離れ離れになるのはもう耐えられない! とチャンドラーは仕事を辞めました。
失業中のチャンドラーの仕事探しに妻モニカは協力することを決め、「あなたのしたい仕事のリストを作る」「職業をグループ別に分ける」など、モニカお得意の整理術でバックアップすると約束しました。
その少し後のシーン。
[Scene: Chandler and Monica's]
チャンドラーとモニカの家。
モニカ: (Flipping through a bunch of folders as Chandler enters from bathroom) Okay. I have looked through a bunch of career guides, photocopied and highlighted key passages and put them into alphabetical folders, so you can make an informed decision. ([たくさんのフォルダーをパラパラめくっている(注:実際には、「大量のフォルダーを目の前に置いて、そのうちの1つを手に持っている」という感じ)、そこにチャンドラーが、トイレから(リビングに)入ってくる] オッケー。私は大量の職業ガイドに目を通して、コピーを取って、キーとなるところ(大事なところ)にハイライトを塗って、それをアルファベット順のフォルダーに入れたの。そうしたらあなたは情報に基づいた決断ができるでしょ。)
チャンドラー: How long was I in there? (俺、あそこにどのくらいいた? [トイレを指さす])
モニカ: Okay. Let us start with the A's. Advertising. (よし。Aから始めましょう。アドバタイジング(広告)。)
チャンドラー: Wait. Advertising! That's a great idea! (待って。アドバタイジング! それはいい考えだ!)
モニカ: Don't you wanna look through the rest? (残りは見たくないの?)
チャンドラー: I don't think I have to hear the rest. Advertising makes perfect sense. Sorry you had to waste all this time, though. (残りは聞かなくてもいいと思うよ。広告なら完璧だよ[完全に道理にかなってるよ]。この全部の時間を君が無駄に使ってしまったことは申し訳ないんだけど。)
モニカ: You call eight hours alone with my label maker wasted time? Ooh, now I get to use my shredder! (8時間、ラベルメーカーと二人きりだったことが無駄な時間ですって? あぁ、今は私のシュレッダーが使えるのね!)

チャンドラーがトイレから出てくると、テーブルの上にカラフルなフォルダーを並べたモニカが、自分が行なった整理術を述べています。
photocopy を直訳すると「写真複写」ということで、いわゆる「コピー」ですね。
highlighted key passages は、「キーとなる(キーポイントとなる、主要な、重要な)一節をハイライトする(強調表示する)」ということですから、DVDで訳されていたように「大事なところはマーカーで塗った」ということになるでしょう。
そうしたものを、アルファベット順のフォルダーに入れた、と言った後、「それであなたは make an informed decision ができるわ」と続けていますね。
make a decision は「決断する、決心する、決意する」で、imformed は「情報・知識を与えられた」ということですから、make an informed decision は「情報に基づいた決断をする」ことができると言っていることになります。
あなたが決めやすいように、私が情報を整理しといてあげたわよ、ということですね。

そのような話を得意気に語るモニカを見て、チャンドラーは自分が出てきたトイレを指さしながら、「俺はあそこにどのくらい(の時間)いた?」と尋ねています。
自分がトイレに行って席を外している間に、情報がここまで整理されてしまっていることに対する驚きを、「俺のトイレ、そんなに長かった?」みたいに言っている感覚ですね。
トイレに行っている間に、ゼロからここまでを成し遂げたわけでもないでしょうが、トイレに入る前からあっという間に作業が進んでいたことに驚くセリフになるでしょう。

このチャンドラーの "How long was I in there?" というセリフですが、全く同じセリフが、フレンズ1-2 に出てきたことがあります。
レイチェルがセントラルパークでウェイトレスをしていた頃、ロスがトイレに行っている間に、レイチェルを残して他のフレンズたちは帰ってしまい、電気を消した店の中をレイチェルが掃除しているシーンがありました。
トイレから出てきたロスが、「店が真っ暗になっていて、レイチェル一人だけが残っている」状態を見て、まさにこのセリフ、"How long was I in there?" と言っていたのですね。
「トイレから出てきたら、入る前とえらく状況が変わっていた」時に冗談っぽく使えるセリフだと言えそうですが、全く同じ文だったのが嬉しくて、併せてご紹介してみました。

モニカは早速、「Aから始めましょう」と言って、Aで始まる業種の Advertising 「広告」の名前を挙げるのですが、チャンドラーはいきなり、「広告! それって素晴らしいアイデアだね!」と言っています。
チャンドラーがとても嬉しそうにそう言ったので、モニカは「それってもしかして、、、」みたいな顔をしながら、「残りのそれ以外を見たくないの?」と尋ねます。

I don't think I have to hear the rest. は「残りを聞かなければならないとは思わない」ですから、自然な日本語にすると、「残りを聞く必要はないと思うよ」ですね。
Advertising makes perfect sense. の make sense は「道理にかなう、筋が通っている、もっともである、なるほどと思える」という意味。
その sense が、perfect sense になっているわけですから、「完璧に道理にかなっている」のように、「それで完璧。全てうまくつながる。何にも問題なし」と言っていることになるでしょう。

Sorry you had to waste all this time, though. は、「君がこのすべての時間を無駄にしなければならなかったのは、申し訳ないんだけど」という感覚。
「広告」で完璧だと思うから、他のは聞かなくてもいいと思うんだけど、こんなにたくさん整理してくれたのに聞くこともなく無駄になっちゃったのは申し訳ない、と謝っているわけですね。

「君の時間を無駄にしてごめん」と言われたモニカは、You call eight hours alone with my label maker wasted time? と嬉しそうな顔で言っています。
この文の構造は、eight hours alone with my label maker 「ラベルメーカーと二人きりの8時間」を、wasted time 「無駄にした時間、浪費した時間」だとあなたは呼ぶの? ということですね。
alone は「一人で」と訳されることも多いですが、主語が we などの複数の場合は「私たちだけ」、主語が二人ならば「二人だけ、二人きり」というニュアンスになります。
ですから alone with も、「〜と二人だけ、二人きり」という意味になるわけですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
alone [adjective, adverb] [not before noun] :
NO OTHER PEOPLE without any other people
例) Get a babysitter - you need some time alone with your husband (=with only him and no other people)!

つまり、「他の人がいない状態で」。例文は「ベビーシッターを雇いなさい! あなたは夫と二人だけの[彼とだけで他の人がいない]時間が必要よ!」

label maker は文字通り「ラベル・レーベルを作る物」ということで、フォルダーに付ける・貼るためのタイトルラベルを印刷する機械になるでしょう。
ちなみに、英語の発音はラベルよりもレーベルの方が近いですね。

モニカのこのセリフから、ラベルメーカーを8時間使っていたことがわかるのですが、それを「私のラベルメーカーと二人きりの8時間」のように表現しているところに、モニカのラベルメーカーへの愛を感じるわけですね^^
他の人がいない状態で、ずっと8時間ラベルメーカーと向き合って、それを操作し、いじっていた、、その8時間は私にとって至福の時間で、その時間を無駄な時間だってあなたは表現するわけ? と言っていることになるでしょう。
Ooh, now I get to use my shredder! の get to は「〜するようになる、〜できるようになる」という感覚ですから、「あぁ、今(今度)は、私のシュレッダーを使えるようになるのね!」という意味。
Advertising がいいとチャンドラーが決めてしまったので、残りの書類は全部無駄になってしまったわけですが、今度はその大量の書類を「シュレッダーにかける」という仕事ができちゃうのね! と喜んでいるわけです。
ラベルメーカーやシュレッダーの話をする時に、それぞれ my label maker, my shredder と所有格 my が使われていますが、the ではなくわざわざ my と付けているところに、「うちにある、その機械」ではなく、「私の所有物」という感覚が強く出ているように思います。
整理整頓したり、リスト化したり、というのが大好きなモニカらしいセリフで、楽しいなぁ、と思いました。


今日は「スター・ウォーズ」の日!
いろんなところで話題になっているようですが、今日5月4日は「スター・ウォーズの日」(Star Wars Day)なんですねぇ〜。
スター・ウォーズの名セリフ、"May the Force be with you." 「フォースと共にあらんことを」の May the Force が、5月4日、つまり、May 4th (May the fourth) を連想させるから、、というのが理由です。
今年12月に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(原題 Star Wars: The Force Awakens)』が公開予定なこともありますし、今日は盛り上がりそうですね♪

「フレンズ」の登場人物は、「スター・ウォーズ世代」で(私も同世代だからよくわかる^^)、特に、フレンズ3-1 の The One With the Princess Leia Fantasy (訳:レイア姫の幻想の話)は、タイトル通り、スター・ウォーズネタてんこ盛りのエピソードになっていました。
私がこのブログでそのエピソードを解説していたのは 2007年2月頃だったのですが(もう8年も前ぢゃないか、、)今、読み返してみると、スター・ウォーズを元ネタにしたフレンズのセリフの数々を、何だかとっても幸せそうに^^ 解説しておりますので、その記事へのリンクを下にはっておきます。(フレンズ3-1 は「その30」まで解説記事がありますが、特に、スター・ウォーズネタが濃いものだけを選んでみました)
スター・ウォーズにご興味のある方にお読みいただけると嬉しいです(^^)

ジェダイの帰還の話 フレンズ3-1その7
レイア姫の金のビキニの話 フレンズ3-1その8
レイア姫の髪型の話 フレンズ3-1その10
スター・ウォーズのパロディの話 フレンズ3-1その11
遥か彼方の銀河系の話 フレンズ3-1その21

Remember, the Force will be with you always. ;)


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posted by Rach at 10:12| Comment(5) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする