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[Scene: Central Perk. Monica and Rachel are sitting on the sofa]
セントラルパーク。モニカとレイチェルがソファに座っている。
レイチェル: Can I ask you a question? (質問していい?)
モニカ: Yeah. (ええ。)
レイチェル: Have you ever had any... weird, romantic dreams? (奇妙な、ロマンティックな夢って見たことある?)
モニカ: Let me think. Oh, when I was younger, I used to dream that I got married to Mayor McCheese. And on our wedding night, I ate his head. (考えさせて。あぁ、私がもう少し若かった頃、マックチーズ市長と結婚した夢をよく見たものだわ。それで結婚式の夜に、私は彼の頭を食べたの。)
レイチェル: Okay. Well, this is like that... in no way. I had a...I had a dream last night that I wanted to kiss Joey. (わかった。そうね、これはそういう感じ…とは全然違うの。私は昨日の晩、ジョーイにキスしたいと思う夢を見たのよ。)
モニカ: Wow, you mean like "kiss him" kiss him? (まぁ。それって「彼にキスする」って感じで彼にキスするってこと?[冗談のキスじゃなくて、マジのキスってこと?])
レイチェル: Oh, yeah! I mean, that was pretty intense. (えぇ、そうよ! ほら、それってかなり情熱的だったのよ。)
モニカ: What do you think brought than on? (何がそんな夢を見させたと思う?[どうしてそんな夢を見たんだって思う?])
レイチェル: I don't know! I mean, maybe that's something to do with the fact that I saw him do a love scene yesterday. (わからないわ! ほら、多分、あのことと関係あると思うのよ、私が昨日、ジョーイがラブシーンを演じるのを見たって事実とね。)
モニカ: A love scene? With who? (ラブシーン? 誰との?)
レイチェル: Olivia. (オリヴィアよ。)
モニカ: Olivia? I thought she was marrying Connor?! (pause) Oh, right. Real life more important. (オリヴィアですって? 彼女はコナーと結婚するんだって思ってたのに?! [間があって] あぁ、そうよね。実生活の方がもっと重要よね。)
レイチェル: So do you think that my dream means anything? (それで、私の夢は何か意味があると思う?)
モニカ: I don't know. I mean, you saw him do a love scene. So maybe you don't have a thing for Joey. Maybe you have a thing for Drake. (どうかしらね。ほら、あなたは彼がラブシーンを演じるのを見た。だから多分、あなたはジョーイのことが大好きなんじゃない。多分ドレイクのことが大好きなのよ。)
レイチェル: Ah! Well, it was Joey reading Drake's lines in the dream. (あぁ! そうね、(私がキスしたいと思ったのは)夢の中でドレイクのセリフを読んでいるジョーイだったもの。)
モニカ: Of course it was! Trust me, when it comes to psychology I know what I'm talking about. I took two psych classes in college. (もちろんそうだったでしょうよ! ほんとよ、心理学のこととなると、私の言うことに間違いないわ。大学では心理学の授業を2つとった[受けた]んだから。)
レイチェル: You took the same class twice. (あなたは同じ授業を2回とったんでしょ?)
モニカ: It was hard! (難しかったの!)
レイチェル: I know. (そうね。)
レイチェルはモニカに、「奇妙な(変な)ロマンティックな夢って見たことある?」と尋ねています。
「考えさせて」と言ったモニカは、「私が今より若かった時(もう少し若かった時)、Mayor McCheese と結婚した夢を見たものだった」と言っています。
when I was younger というのは、when I was young とは少しニュアンスが異なりますね。
when I was young なら「私が若かった時」、when I was younger なら「私が今より若かった時」となります。
when I was young と表現した場合、I am old. 「今は自分は年である、老いている」ことを示唆してしまうように思います。
日本語で「私が若かった時」と表現した場合でも、(現在もまだ若い)若者が使うと何だか変な感じに聞こえるのと同じ感覚だと思うのですね。
「自分は今でも、young の範疇にいるけれど、その自分が今より年が若かった時」と表現したい場合には、今回のように when I was younger 「私が今よりも若かった時」と比較級 younger を使えば良い、ということになるだろうと思います。
今より年齢が若い頃(数年前)、こんな夢をよく見ていたものだったわ、と言ったその夢の内容は、「私が Mayor McCheese と結婚した夢」。
Mayor McCheese は、日本語では「マックチーズ市長」などと訳されているようで、英語で Mayor McCheese または日本語で「マックチーズ市長」の名前で画像検索すると、そのキャラクターの画像がたくさんヒットします。
名前の通り、頭がチーズバーガーのキャラクターです。
青色のタスキにマクドナルドの M の黄色いマークが入っていて、その M に続ける形で、(M)AYOR (市長)と文字が入っている画像がいくつかあったので(黄色い M だけのものもありましたが)、それがそのキャラクターの特徴の一つだったりするのかな、とも思います。
「マックチーズ市長と結婚する夢を見た」というモニカは、さらに続けて、「結婚式の夜、私は彼の頭を食べた」と言っています。
頭がチーズバーガーなので、その頭を食べてしまった、という夢だったわけで、まるで「僕の顔をお食べ」のアンパンマンの世界ですね^^
レイチェルが「奇妙でロマンティックな夢」のことを尋ねたので、モニカは「ある人と結婚する」というロマンティックな夢の話をしたわけですが、結局、「色気より食い気」みたいなオチになっているところが、モニカの夢らしいところだと思います。
this is like that... in no way. の in no way は「決して〜ない、少しも〜ない」なので、「これ(私が今から話そうとしている夢)は、それ(あなたが今語った夢)のよう…では全然ない」みたいに表現したことになるでしょう。
that の後に、少し間があって、in no way が続いていることから、「これはそんな感じ」と一瞬言ったようにみせておいて、最後に、「ってことはまったくない」と否定語をつけてひっくり返したような感覚になりますね。
その後レイチェルは、自分が見た夢についてモニカに語ります。
I had a dream last night that I wanted to kiss Joey. は、「私は昨晩ある夢を見た、その夢は、私がジョーイにキスしたいと思った夢だった」という感じでしょうか。
that は、「〜という」という意味の同格の that で、a dream that I wanted to kiss Joey 「私がジョーイにキスしたいと思った夢」になるわけですが、last night という時を表す言葉を、文の最後に持ってくると、had a dream の方にかかるのか、wanted to kiss の方にかかるのかがはっきりしないので、「昨晩ある夢を見た」と先に last night を言っておいてから、a dream の同格として、that I wanted... を続けた文章の形になっている、ということですね。
それを聞いたモニカは、Wow と驚いて、you mean like "kiss him" kiss him? と言っています。
直訳すると、「それってつまり、「彼にキスする」って感じで彼にキスする、ってこと?」みたいになりますが、要は、「友達として軽くキス、または冗談としておふざけ的にキス」とかじゃなくて、「好きな相手にキスする、っていう感じの本格的なキス」ってこと? と尋ねた感覚になるでしょう。
リアルなキス? 真剣なキス? みたいなことですね。
そう言われたレイチェルは、「えぇ、そうなの!」と言って、あれ(あの夢の中のキス)は、かなり intense だった、と言っています。
intense は「激しい、強烈な」と訳されることが多いですが、今回のような恋愛の場合は「熱情的な、情熱的な」という訳語の方がぴったり来るように思います。
What do you think brought than on? の bring on は「〜を引き起こす、もたらす」という意味なので、「何がそれを引き起こしたと、あなたは思う?」ということですから、「どうしてそんな夢を見たと思う?」のように、その夢を引き起こすことになった原因を尋ねていることになります。
レイチェルは、「わからないわ」と言いながらも、「多分、私が昨日、ジョーイがラブシーンをするのを(演じるのを)見たって事実と何か関係があると思う」と言っています。
その言葉を聞いて、モニカは、「ラブシーン? それって誰との?」と尋ねます。
レイチェルはスタジオで先に収録を見ているわけですが、モニカはまだテレビでそれを見ていないからそんなシーンやそんな展開を知らない、ということですね。
ラブシーンの相手役はオリヴィアだと聞いて、モニカは、「オリヴィア? 彼女はコナーと結婚するんだと思ってたのに!」と驚きの声を上げます。
が、その後、間があって、「えぇ、そうね。リアルライフ(現実の生活、実生活)の方がより重要よね」と言うことになります。
レイチェルが変な夢を見ちゃって、、とモニカに相談しているのに、ソープオペラの展開の方に興味津々になってちゃだめよね、と自分に言い聞かせている感じですね。
レイチェルが「私の夢には何か意味があると思う?」とモニカに意見を尋ねると、モニカは、have a thing for という表現を使って、「多分あなたは、have a thing for Joey じゃなくて、have a thing for Drake なのね」みたいに言っています。
この have a thing for というのは「〜が大好きである、〜に特別な感情を持っている」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
have a thing for somebody/something : (informal) to like someone or a type of person or thing very much.
例) Claudia has a thing for older men.
つまり、「ある人や、あるタイプの人やものが、非常に好きであること」。例文は、「クラウディアは年上の男性が大好きである」。
ちなみにこの例文で、older men と出ていますが、今日の記事で触れた young/younger の違いと同様に、これも old man 「老人、老けた人」が好きなのではなくて、older man 「自分より年上の人」が好き、という意味になるでしょう。
-er のあるなしの違いだけなので、あまり意識せずにスルーしてしまいがちかもしれませんが、比較級が出てきた場合には「何と比べての比較」なのかをいうことを意識したいところですね。
モニカの意見を聞いたレイチェルは、「確かにそうね!」と同意した様子で、it was Joey reading Drake's lines in the dream. と言っています。
見た目が何となく、It is 〜 that... の強調構文に似た感じがしますが、よく見ると that がないころからもわかるように、これは強調構文ではなく、「(それは)夢の中でドレイクのセリフを読んでいるジョーイだった」という意味になります。
it was の it は、今話題にしているもの、レイチェルが頭の中に描いているものを指している感覚で、「あなたはジョーイが好きなんじゃなくて、ドレイクが好きなのよ」と言われたら、確かに「(夢の中で私がキスしたいと思った相手は)ドレイクのセリフを読んでいるジョーイだった」と言っている感覚になるでしょう。
モニカの推理が当たったような形になったので、モニカは、Of course it was! 「もちろん、そうだったでしょうよ」と得意げに言って、心理学のこととなると[心理学にかけては]、I know what I'm talking about. と続けます。
I know what I'm talking about. を直訳すると、「私が話していることを(私が何を話しているかを)私はわかっている」ということなので、「よくわかった上で話をしている、私の言うことに間違いはない・確信がある」と言っていることになるでしょう。
よく似た表現の、I know what I'm doing. だと、「私は自分のしていることがわかっている」→「わかった上でやっている、自分の判断・行動に自信がある」という意味になりますね。
そんな風に「心理学については自信があるのよ」と言った後、「(だって)私は大学で、心理学の授業を2つとった(受けた)」と言っています。
履修科目として、心理学の授業を2種類とった、と言っている感じですが、レイチェルに、「(2つとったと言ってるけど)それって、同じ授業を2回受けたんでしょ」と指摘されてしまいます。
モニカが、「難しかったの!」と言ったことで、その指摘が図星だったとわかるのですが、「得意だから2つも授業をとった」のではなくて、「一度単位を落としたから、また授業を受けないといけなかった」ということがわかるオチになるわけですね。
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