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ジョーイは、レイチェルと付き合うに当たり、元彼のロスの気持ちを気遣っていますが、ロスは「僕たちはもう、”ロスとレイチェル”っていうカップルじゃないんだ。別れてからもう6年も経つんだよ」と言います。
自分で6年と言った後、別れたのはそんなに前だとわかって、改めてロスは驚いています。
ロス: This is crazy. I mean, six years? And because of me, you guys aren't gonna be together? Can I ask you something? Really, what is this thing with you and Rachel? (こんなのバカげてるよ。だって、6年だぞ? そして僕のせいで、君らが一緒になれない?(なんておかしいよ)。質問してもいい? ジョーイとレイチェルのこの関係は、本当にはどんなものなんだ?)
ジョーイ: Come on, you know me, you know.... (おいおい、俺のことはわかってるだろ、ほら…)
ロス: Joey. (ジョーイ。)
ジョーイ: I'm crazy about her. (彼女に夢中だ。)
ロス: And she feels the same way? (それで、レイチェルも同じように感じてるの?)
ジョーイ: I think so. (そう思う。)
ロス: Well, then, maybe it's time we all moved on. (それじゃあ、多分、僕たちみんなが前に進む時だよ。)
ジョーイ: Yeah, but, Ross, I mean, you're not okay with it, so-- (そうだな、でも、ロス。お前が大丈夫じゃないのなら、そしたら…)
ロス: No, but I wanna be. Hey, I will be. Besides, I'm with Charlie, right? Oh. my God, I'm still with Charlie, aren't I? She didn't see the dance, did she? (大丈夫じゃない、けど、大丈夫になりたいんだ。ほら、大丈夫になるよ。その上、僕はチャーリーといる、だろ? あぁ、僕はまだチャーリーと付き合ってるよね? そのダンス、チャーリーは見なかったよね?)
ジョーイ: No, no, no. No, that was-- That was just for me. Hey, you, uh.... You sure about this? (いや見てないよ。あれ(あのダンス)は…あれはただ、俺のためだけだったんだ。なぁ、この件については、それでいいのか?)
ロス: Yeah, I'm sure. (あぁ、それでいい。)
ジョーイ: And... we're okay? (そしたら…俺たちは大丈夫?)
(Ross smiles and holds up his hand for a high-five, but he has forgotten about his burnt hands. He gasps in pain as Joey grabs his hand.)
ロスは微笑んで、ハイファイブのために手を掲げる、が、彼はやけどした手のことを忘れていた。ジョーイが彼の手を掴んだ時、ロスは痛みで息を呑む。
ロスは、「こんなの、おかしいよ(ばかげてるよ)。だって6年だぞ?」と言っています。
その後、「僕のせいで、君たち二人が一緒になれないって?」と言っています。
6年も前に別れた彼氏に気を遣って、二人が付き合えないなんてこと、おかしいよ、変だよ、と言っていることになります。
その後、「お前に質問していい?」と言った後、Really, what is this thing with you and Rachel? と尋ねていますね。
直訳すると、「本当に、お前とレイチェルのこのことは何?」みたいになりますが、要は、「お前とレイチェルのこの関係は、実際にはどんな感じなんだ?」と尋ねていることになるでしょう。
そう問われたジョーイは、ちょっとはぐらかすような感じで、「おいおい、お前は俺のことを知ってる[わかってる]だろ」みたいに言って、はっきり答えようとはしません。
ロスに遠慮して、「そんな深刻なものじゃないよ」みたいに誤魔化そうとしているのがわかったロスは、今度は真剣な口調で、「冗談めかさなくてもいいから、正直なことを言ってくれ」というように、Joey. と呼び掛けています。
「彼女に夢中だ。彼女のことが大好きだ」とジョーイが言うのを聞いて、ロスは「で、レイチェルの方も(お前と)同じように感じてる(と思う)?」と尋ねます。
ジョーイがそれを肯定すると、ロスは、Well, then, maybe it's time we all moved on. 「それじゃあ多分、僕たちはみんな、前に進む時だよ」と言うことになります。
過去記事、どんなに素敵かわからないでしょう フレンズ3-10その33 では、コーヒーハウスのセントラルパークでウェイトレスとして働く最後の日の挨拶で、レイチェルが、"it's just time to move on." というセリフを言っていました。
また、つらいことを忘れて前に進む フレンズ3-25その7 では、レイチェルとボニーのどちらを選んだらいいか悩んでいるロスが、
ロス: And she-she's really fun, and she's cool, and-and I'm finally moving on. Y'know? I mean, getting over Rachel was so-- (それにボニーはとても楽しいし、彼女はクールだし、それにそれに、僕はついに前に進み始めているんだ、そうだろ? だって、レイチェルを忘れることはとても…)
と言っているセリフもありました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
move on [phrasal verb] : to forget the unpleasant events of the past and start to consider or plan the future
例) The breakup was two years ago - it's time to move on.
つまり、「過去の不愉快な(嫌な)出来事を忘れて、未来を考えたり、計画を立てたりすることを始めること」。例文は、「あの別れは2年前だった。もう前に進むべき時だ」。
この例文も、「別れたのは随分前だから、もう前に進まないと」というニュアンスですね。
男女の別れという辛い出来事を忘れて、前に進む、という場合に使われるフレーズであることが、この例文からもよくわかると言えるでしょう。
ロスは、it's time we all moved on. のように、we all 「僕たちみんなが」前に進むべき時だ、と言っていますね。
レイチェルと別れたロス自身のことだけではなく、ロスが別れた相手であるレイチェルも、そのレイチェルと今、恋愛関係を築きつつあるジョーイも、それぞれみんなが前に進むべきだ、と言っているわけですね。
we all と表現することで、「ロスは元カノのレイチェルにこだわるのをやめる」だけではなく、「レイチェルとジョーイも、今の恋愛関係を先に進める」ということも含んでいるということになるでしょう。
そんな風に前向きな発言をするロスですが、ジョーイはまだロスのことを気遣って、「でもお前がまだオッケーじゃないのなら」と言うのですが、それに対してロスは、No, but I wanna be. Hey, I will be. と言っています。
言葉が省略された形になっていますが、全ての要素を付け足して完全な文にするならば、
No, I'm not okay with it, but I wanna be okay (with it). Hey, I' will be okay (with it). ということになるでしょうか。
「お前が(まだ)大丈夫じゃないなら」と言われたことを受けて、「(ジョーイが言うように確かに)僕は(まだ今は)大丈夫じゃない。だけど、大丈夫に(オッケーに)なりたいんだ。ねぇ、僕は大丈夫になるよ」と言っていることになります。
今の状態が大丈夫な状態かと言えば、とても大丈夫とは言えないって自分でもわかってる。でも、「レイチェルとジョーイが付き合うこと」について大丈夫って言えるようになりたいんだ。そしてきっと(将来的に)大丈夫って言えるようになると僕は思ってる・信じてる、みたいなことですね。
元彼のレイチェルが自分の友達であるジョーイと付き合うことについて、大丈夫って言えるようになりたいし、きっとそうなれると思うんだ、と言った後、「それに、僕はチャーリーと一緒だし」→「僕にはチャーリーがいるし」と言うのですが、言った直後に何かに気づいた様子で、「僕はまだチャーリーと一緒だよね?(僕、チャーリーと別れてないよね?)」と心配そうに言っています。
「チャーリーはそのダンスを見なかったよね?」と言っている、the dance は、このシーンの最初にジョーイが言っていた「シカゴのサントラに合わせて服を脱いでいた」ことを指します。
ジョーイは、No. と言うことで、「チャーリーはそのダンスは見なかった」と言った後、That was just for me. とも言っています。
「あれはただ、俺のためだけだった」ということで、「あのダンスは、俺にだけ見せたもの。俺だけに見せるために踊ってたもの」と言っていることになります。
酔っ払ったロスは、ジョーイ一人を観客に見立てた感じで、ジョーイにアピールするような形で(笑)、踊りながら服を脱いだ、ということでしょうね。
You sure about this? は「この件については確かか、間違いないか」みたいなことですから、ロスが先ほど言ったこと、「みんな前に進むべき時が来た。レイチェルとジョーイが付き合うことについて、今はまだ大丈夫とは言えないけど、大丈夫になりたいし、きっとなれると思う」という内容について、「それで間違いないんだな。それでロスの気持ちは固まってると思っていいんだな?」と念押していることになるでしょう。
「じゃあ、俺たちは(何も問題なく)大丈夫ってことだよな?」と尋ねたジョーイに、ロスは自分から手を出して、パシッといい音を立てながら、堅く握手するのですが、手が痛くて、ハーッ! と息を呑むことになります。
これは、これより前のシーンでロスが手をやけどしていたから、なのですが、ロスが手をやけどした時のやりとりは、以下のようになっていました。
(Ross enters carrying a frying pan with fajitas - without any oven mitts.)
ロスはファヒータ(メキシコ料理)の入ったフライパンを持って入ってくる。オーブン用鍋つかみなしで。
ロス: Fajitas! Be careful! Very hot plate! Very hot!! (ファヒータだよ! 気をつけて! とっても皿が熱い! ものすごく熱いんだ!)
レイチェル: Ross, you don't even have oven mitts on! (ロス、あなた、鍋つかみをはめてさえいないわよ!)
(Ross laughs.)
ロスは笑う。
ロス: That is gonna hurt tomorrow! (それは明日、痛くなるだろうね!)
そんな風にやけどをしたシーンがあったので、最後のエンドクレジット前のオチとして、忘れた頃に(笑)そのネタを使った、ということですね。
★Rach からの年末の挨拶★
今日は大晦日ですね。
今年の6月には、このブログも10周年を迎えることができました。
めでたく10周年を迎えることができましたのも、拙ブログをお読み下さり、ランキングクリックで応援して下さった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました!
10周年を迎えることになった節目の2015年も、私にとって、とても充実した1年となりました。
フレンズ解説も、ファイナルシーズンのシーズン10に入っています。
来年もフレンズの楽しさを伝えられるように、精一杯頑張ります♪
今年一年、皆様本当にありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。
皆様も、どうか良いお年をお迎え下さいませ(^^)
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