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チャンドラーとモニカは、引っ越す予定の郊外の家を見学に来ています。
見学に同行したジョーイは、家にケチをつけて、買うのをあきらめさせようとするのですが、なかなかうまく行きません。
その家の子供部屋に座っている時、小さな女の子が入ってきます。
少女: Who are you? (あなた、誰?)
ジョーイ: Oh, hi. I'm Joey. My stupid friends are buying this house. Who are you? (あぁ、こんにちは。俺はジョーイ。俺のバカな友達がこの家を買おうとしてるんだよ。君は誰?)
少女: I'm Mackenzie. My stupid parents are selling this house. (私はマッケンジーよ。私のバカな親がこの家を売ろうとしてるの。)
ジョーイ: (understanding) Oh. ([理解して] あぁ。)
マッケンジー: (sighs) I hate my parents. ([ため息をついて] 私、両親が嫌いなの。)
ジョーイ: I hate my friends. (They shake on it as if they just made a pact) Alright, look. There's gotta be a way that we can stop this from happening. (俺も友達が嫌いだ。[まるで協定を交わしたかのように、二人は握手する] ねぇ。これが起こるのを止めることができるような方法があるはずだよ。)
マッケンジー: Like what? (例えばどんな?)
ジョーイ: (thinking) Uhm... oh! Okay. You come with me and you tell them that the house is haunted! ([考えながら] うーん… あぁ! よし。君が俺と一緒に来て、君があいつらに言うんだよ、この家は幽霊が出る、って。)
マッケンジー: What are you, 8? (あなたって何? 8歳?)
ジョーイ: Woah, uh! Okay. Let's hear your great idea. (あぁ! よし、君のすごいアイディアを聞こうじゃないか。)
マッケンジー: I don't have any great ideas. I am 8. (私にはすごいアイディアなんかないわ。私は8歳なのよ。)
ジョーイ: (frustrated) Ahh! There's gotta be a way. I mean, you know, if Monica and Chandler move out here, and now Phoebe's married to Mike, that just leaves me and Ross and Rach. You know what I mean? ([いらいらして] あーあ! 何か方法があるはずだ。ほら、もしモニカとチャンドラーがここに引っ越したら、今、フィービーはマイクと結婚してるから、残りは俺とロスとレイチェルになる。俺の言ってる意味、わかる?)
マッケンジー: I really don't. (全く分からないわ。)
ジョーイ: What am I gonna do? I feel like I'm losing my friends. (俺はどうすればいい? 友達がいなくなっちゃいそうだよ。)
マッケンジー: My parents say I'm gonna make new friends. (うちの両親は、私に新しい友達ができる、って言うの。)
ジョーイ: Oh, yeah, sure, easy for you, You're young. Me? I'm set in my ways. (あぁ、そうさ、確かに、君には簡単だよね。君は若いから。で、俺は? 俺は自分のやり方を変えられないんだよ。)
部屋に入ってきた女の子に「あなた、誰?」と聞かれたジョーイは、名前を名乗った後、「俺のバカな友達がこの家を買おうとしてるんだ」と説明して、「君は誰?」と聞き返します。
それに対して、ジョーイのセリフの表現を借りつつ、「友達を両親、買うを売る」に変えて、自分の状況を説明しているのがウィットに富んでいますね。
頭の回転の速い子なんだなぁ、というのがよくわかります。
この少女を演じているのは、ダコタ・ファニング。
映画「アイ・アム・サム」(原題:I Am Sam)で、ショーン・ペンの娘役を演じたことで、天才子役と評判になりました。
その天才子役の彼女が、フレンズにも子役としてゲスト出演しているのは、何だか嬉しいですね。
子役のイメージの強い彼女ももう22歳だそうで、現在の写真を見ると、すっかり「きれいなおねいさん」になられてます(^^)
マッケンジーがため息をつきながら、「親のこと、嫌いなの」と言うと、ジョーイはさっきのお返しのように、「両親を友達」に変えて、「俺も友達のこと、嫌いだ」と言い、「同志よ!」とでもいうような表情としぐさで、マッケンジーに手を差し出し、二人は固く握手します。
There's gotta be a way that は「(that 以下)の方法があるに違いない」、we can stop this from happening は、「これ(このこと)が起こるのを俺たちが止めることができる(方法)」。
this というのは、「この家を、君の親が売り、俺の友達が買う」ことを指します。
Like what? 「例えばどんなこと?」と尋ねられたジョーイは、しばし考えた後、名案を思い付いたような顔をして、「君が俺と一緒に来て、君が彼らに言うんだよ、この家は haunted だ、って」と提案します。
haunt は「幽霊が(ある場所に)出没する」という動詞なので、a haunted house だと「お化け屋敷、幽霊屋敷」。
TDL にも「ホーンテッドマンション」というお化け屋敷のアトラクションがありますので、haunted という言葉になじみのある方も多いでしょう(この mansion は「館(やかた)、大邸宅」という意味)。
「君から、この家は幽霊が出る、って言ってやってよ」みたいに提案されたマッケンジーは、あきれた顔をしながら、What are you, 8? と返します。
エイトは、8歳ということで、「あなたって何? 8歳の子供なの?」みたいに、大人とは思えないようなお子様発言をしたことにあきれた表現になります。
日本語で言うと、「あんた、小学生?」みたいな感じのノリですが、このように言う場合、英語ではよく「8歳」という数字が使われます。
フレンズだけでも、フレンズ1-1, 1-5, 2-5, 5-9、そして今回の 10-14 で「8歳」という表現が登場しています。
過去記事、何故8歳なのか? フレンズ1-1その8、やっぱり8歳だった フレンズ5-9その7 では「8歳」にまつわるセリフについて詳しく解説していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
ちょっとバージョン違いでは、お前は小学2年生かっ! フレンズ6-10その5 で、
背の高い男: God! What, are you in second grade? (なんてこった! 何だよ、お前は小学2年生か?)
というのもありました。「子供っぽい」と表現したい場合には、「8歳」「小2」くらいが一番表現としてぴったりなのでしょうね。
ジョーイなりに一生懸命考えてアイディアを出したのに、「あんた、子供?」みたいに小さな子供にバカにされてしまったので、今度はジョーイが「じゃあ、君の素晴らしいアイディアを聞こうじゃないか」みたいに話を振ります。
そう言われたマッケンジーは、冷静な顔のまま、「私には素晴らしいアイディアなんかないわ」と言った後、I am 8. と続けます。
実際の発音は、I AM eight. のように、アムを強調していますが、これは「大人のあなたに対して、あなた8歳の子供か何か? ってさっき私は言ったけど、私は実際にその”8歳の子供”なの。例えじゃなくて、本当に私は8歳なんだから、そんな子供の私には何も思い浮かぶはずないわ」みたいに言ったことになるのですね。
「お前は8歳の子供かっ!」みたいな表現が、フレンズでも何度も出てきましたが、ファイナルシーズンのこのエピソードで、「あなた、8歳?」と言った子供が、「だって私、本当に8歳の子供だもの、わかるわけない」みたいなジョークを言うのは、「8歳ジョーク」の見事なシメになっている気がして、とても面白いなと思いました。
そういう口達者な返しをするのに、天才子役で有名なダコタ・ファニングなら適役、というところですね。
ジョーイはイライラした様子で、「何が方法があるはずだ!」と言った後、「モニカとチャンドラーが引っ越して、今はフィービーがマイクと結婚してるから、残るのは俺とロスとレイチェルだ」のように言っています。
「俺の言っている意味分かる?」と聞かれたマッケンジーは「全く分からないわ」と返しますが、そりゃあ、初対面の人が次々と友人の名前を挙げても、わかるわけないよね、というところですね。
「友達がいなくなっちゃいそうだ」と嘆くジョーイに、「私の両親は、私には新しい友達ができる、って言うわ」とマッケンジーは言います。
それを聞いたジョーイは、むっとした様子で、「そりゃあ君には簡単だろうね。君は若いからさ」と言った後、「で俺(の方)は?」と言って、I'm set in my ways. と続けます。
この be set in one's way というのは、直訳すると「自分の方法・やり方にセット(固定)されている」というような感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be set in your ways : (disapproving) to be used to doing things in a particular way and not willing to change
例) He's so set in his ways. He'll never try it.
つまり、「(非難的な表現) ある方法で物事をすることに慣れていて、変わろうという気がない」。例文は、「彼は自分のやり方を変えない。彼はやってみようと[(新しいことに)トライしようと]しないんだ」。
今回のジョーイのセリフも、「大人の俺はもう自分のやり方を変えられない。自分はもう固まってしまっていて、新しい友達を作れるほどの柔軟性はないんだ」と言っていることになるでしょうね。
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