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13:11
ロス: Well, you may wanna steer clear of the word "dumped." Chances are he's gonna be this, this broken shell of a man, y'know. So you should try not to look too terrific. I know it'll be hard. Or, y'know, uh, hey!, I'll go down there, and I'll give Barry back his ring, and you can go with Carol and Susan to the OB/GYN. (そうだな、「捨てられた」って言葉は避けた方がいいだろうね。彼が、心破れた、抜け殻のような男になってるかもしれないし。だから君は自分が素敵に見えすぎないように頑張るべきだよ。それは大変だろうけどね。もしくは、ほら! 僕がそこに行って、僕がバリーに彼の指輪を返す。そして君はキャロルとスーザンと一緒に産婦人科に行くんだよ。)
レイチェル: Oh, you've got Carol tomorrow. Oh, when did it get so complicated? (あぁ、あなたは明日キャロル(の件)があるのよね[キャロルと一緒なのよね]。あぁ、いつ(状況は)そんなに複雑になったの?)
ロス: Got me. (わからないな。)
レイチェル: Remember when we were in high school together? (私たちが一緒に高校に行ってた時のこと覚えてる?)
ロス: Yeah. (あぁ。)
レイチェル: I mean, didn't you think you were just gonna meet someone, fall in love, and that'd be it? (ROSS GAZES AT HER) ...Ross? (ほら、自分が将来、ただ誰かに会って、恋に落ちて、それで終わり、って思ってなかった? [ロスはレイチェルをじっと見つめている] …ロス(聞いてる)?)
ロス: Yes, yes! (あぁ、あぁ!)
レイチェル: Oh! Man! I never thought I'd be here. (SHE LEANS BACK ONTO HIS HAND) (あぁ、なんてこと! こんなところにいるなんて考えもしなかった。 [レイチェルはロスの手にもたれかかる])
ロス: Me neither. (HE PULLS UP A STOOL AND SITS DOWN SO AS NOT TO HAVE TO PULL HIS HAND AWAY) (僕も考えもしなかったよ。[ロスは椅子を引っ張って座る、自分の手を(レイチェルの頭の下から)引っ張り出さなくて済むように])
you may wanna steer clear of the word "dumped." について。
You may wanna は、You might wanna と同じ感覚で、直訳すると、「あなたは〜したいかもしれない」になりますが、相手に対して「〜したほうがいいかもしれない」と助言・アドバイスする感覚になります。
このセリフの前にレイチェルが、"So, got any advice?" 「それで、何かアドバイスある?」と尋ねていますので、それに対して、「〜したほうがいいかもしれない」と実際にアドバイスしているという流れです。
You wanna も「〜したほうがいい」という助言のニュアンスとして使われるのですが、そこに may/might が加わると、少し表現が柔らかくなります。
steer clear of は「〜を避ける」。
steer は「(船・自動車などを)(舵(かじ)・ハンドルで)操舵(そうだ)する」という動詞で、steering wheel は「操舵する輪」ということから「自動車のハンドル」。
日本語でも自動車の用語で「パワーステアリング」(英語でも power steering)という、運転者の操舵の負担を軽減するシステムがありますので、steer という単語はすでになじんでいるともいえるでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
steer clear (of somebody/something) : (informal) to try to avoid someone or something bad or difficult
例)I steered clear of the subject of her divorce.
つまり、「悪い、または難しい、人やものを避けるようにすること」。例文は、「私は彼女の離婚の件を避けようとした」。
clear of は「〜がない」という意味で、「〜がない状態に操舵する」ということから、「〜(の話題など)に触れないように避ける」という感覚になるのでしょう。
dumped は前回の記事で説明したように、恋愛の話では「(誰かに)捨てられた」という意味ですから、ロスのセリフは「君は”捨てられた”という言葉は避けたほうがいいね」と言っていることになります。
このように表現することで、レイチェルが今、「捨てられた」という言葉を使ったことを遠回しに注意している感じです。
ロスは妻キャロルに逃げられ、レイチェルのセリフ通り、「最近、捨てられたばかりの人」なわけですが、dump された(捨てられた)人間としての忠告は、捨てられた側の人に対して、dumped という言葉をそんなに簡単に使わないことだね、dump という言葉は避けるべきだと思うよ、と言いたいわけですね。
僕もそんな風にダイレクトに言われて、ちょっとショックだったし、というような気持ちも込めているでしょう。
Chances are SV は「たぶん・おそらく SV だろう」。
shell は「貝殻、殻(から)」「硬い外皮」という意味ですが、まず shell にはその「殻」という言葉から連想されるような「抜け殻」という意味があります。
a cicada's shell なら「セミの抜け殻」ですね。
研究社 新英和中辞典では、
shell=(人間の)抜け殻
例) a mere shell of a man (やる気をなくした)抜け殻みたいな男
「抜け殻のようになる」という意味では、be/become a (mere) shadow of oneself という表現もあります。
また、日本語で「自分の殻に閉じこもる」「自分の殻を破る」と言いますが、英語でも同じように表現します。
Macmillan Dictionary では、
come out of your shell : to stop being shy and begin to confidently show your real character and feelings
つまり、「内気になることをやめ、自信を持って自分の本当の性格と感情を出し始めること」。
withdraw/retreat into your shell : to become shy and stop talking to people
つまり、「内気になって、人と話すのをやめること」。
それぞれのフレーズを直訳すると、come out of your shell は「自分の殻から出る」で、withdraw/retreat into your shell は「自分の殻の中に退く・撤退する」ですから、イメージもわきやすいですね。
それでは、this broken shell of a man が「抜け殻のような人」なのか、「自分の殻に閉じこもる人」なのかについて。
this は a のようなニュアンスで使われていて、言葉通りに直訳すると、「一人の男の壊れた殻」のような感じになるでしょうか。
「殻に閉じこもる」という意味だと、withdraw/retreat into your shell のように「自分の殻の中に引きこもる」、つまり、主語が自分の殻の中に入る、というような形になりますね。
今回の (broken) shell of a man は「人の殻」という形なので、ここは「抜け殻」のような意味が近いように思います。
「殻に閉じこもる」と言いたければ、まさにその表現を使って、he's gonna retreat into his shell のように表現するんじゃないかなぁ、と。
broken は「その殻が(一部)壊れている」というよりも、a broken heart 「失恋、失意」のニュアンスの broken で「心が破れた、打ちひしがれた」のようなニュアンスだろうと思います。
terrific は「素敵な、素晴らしい」なので、So you should try not to look too terrific.を直訳すると、「だから、君はあまりに素敵に見えないようにすべきだ」になります。
相手は捨てられて抜け殻みたいになっているわけだから、捨てた方が「別れてせいせいした、すっきりした」とでもいうように生き生きした様子で現れたら、相手にとっては余計にショックだからね、みたいな感じでしょうね。
過去記事、直立する人は誰でも フレンズ1-2改その4 で、ロスの職場を訪ねてきた元妻キャロルを見て、
ロス: You look great. I, uh... I hate that. (素敵に見えるね。あぁ、それは憎らしいけど[嫌だけど]。)
と言っていました。
自分と別れたキャロルが変わらず魅力的で、別れに打ちひしがれている自分とは違って、相手は充実した生活を送っているらしいことがわかって悔しく寂しいという気持ちがあったのでしょう。
それで振った側のレイチェルの方に、そのようなアドバイスをしたことになるでしょうね。
まさに「最近捨てられたばかりの人ならではの」アドバイスと言えるでしょう。
I know it'll be hard. と言った後、レイチェルは微笑んでいます。
このセリフは、I know it'll be hard for you to try not to look too terrific. 「君が素敵に見えないようにする、ってことは難しいだろうってわかるけど」という感覚だろうと思います。
それはつまり「君は特に何もしなくても素敵だから、”素敵に見えないようにする”っていうのは難しいだろうけどね」と、レイチェルが常に look terrific であると言った感覚、レイチェルを褒めた感覚となり、褒められたレイチェルが微笑んでいるのだろうと。
「素敵に見え過ぎないように気をつけてね。それは君には難しいかもしれないけどさ」と、一言、誉め言葉を付け加えた感じでしょう。
その後、hey! と何か思いついた様子で、「僕が行ってバリーに指輪を返す、君がキャロルとスーザンと一緒に産婦人科に行く、ってことも可能だよね」みたいに言っています。
二人とも、心の負担になるような予定を抱えてるから、予定を取り換えっこしちゃおうか、みたいに提案している感じですね。
OB/GYN は「産婦人科」。
発音はそのままローマ字読みで「オービージーワイエヌ」。
OB は、obstetrics 「産科(学)」、gyn は、gynecology 「婦人科(学)」の略。
ロスは、OB/GYN という言葉を、OB/GY... Nnnnn みたいに言って、ちょっと嫌そうな顔をしています。
そこに行かなければいけないのが気が重い、、という感じで、その名前を出すのが嫌というような雰囲気を出している感じでしょう。
お互い、気が重い用事を抱えていることについて、「いつから(状況・事情は)こんなに複雑になったのかしら?」のようにレイチェルは尋ねます。
ロスの Got me. という返事について。
You got me. 「わからない」という表現がありますので、Got me. も同じ意味になると思われます。
LAAD では、
you('ve) got me : used to say you do not know the answer to something
例)"Why did he attack him?" "You got me."
つまり「自分は何かに対する答えを知らないと言うために使われる」。例文は「どうして彼は彼を攻撃したの?」「わからないよ」
when 「いつそうなったのか?」と尋ねたレイチェルに対して、僕にもわからないよ、と返したことになります。
「一緒に高校行ってた時のこと覚えてる?」と言って、レイチェルは「ただ誰かに出会って、恋に落ちて、それで終わり、ってなるように思ってなかった?」と続けます。
「誰かと会って恋に落ちる、結婚して幸せに暮らす」というシンプルなイメージを抱いていたのに、結婚式が嫌になって逃げ出すとか、結婚していた妻が自分を捨ててレズビアンパートナーと暮らし始めるとか、そんな complicated (複雑な)ことになるなんて、高校時代には思ってなかったわよね、と言っているわけですね。
フレンズ1-1 で言っていたように、ロスは高校の頃、レイチェルのことが好きだったので、「誰かと出会って、恋に落ちて、、」みたいなことをレイチェルが言うのを聞いて、「僕にとってそれがレイチェルだったなら」と想像したのでしょう。
レイチェルを見つめていて、返事がおろそかになっているので、レイチェルは「ねぇ、ロス、私の話聞いてる?」みたいに Ross? と言ったわけですね。
「こんなところにいるなんて思いもしなかった」というのは、「結婚式から逃げ出して、コーヒーハウスで働いている今の自分」など、当時の自分は想像もしなかった、ということになるでしょう。
Me neither. は、レイチェルの否定文を受けて、「僕もそんなことを考えもしなかった」と言っていることになりますが、ロスがそう言ったのは、高校時代に好きだったレイチェルの頭が、今、自分の手の上に乗っている、レイチェルが自分の手に頭をもたせかけている、という状況について、「こんなところでこうすることになるなんて、昔は思ってもみなかった」と言ったことになるでしょう。
ソファの背に置いていた自分の手の上に、レイチェルの頭が乗った形になっているので、レイチェルの頭に手が触れた状態をキープしたいロスは、手を動かさないようにして、そろーっと後ろの椅子を引っ張って座るのも面白いですね。
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2017年02月27日
2017年02月24日
捨てられた人としてアドバイスある? フレンズ1-2改その21
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12:27
レイチェル: Hit the lights, please. (お願い、ライト(灯り・電気)を消して。)
(JOEY TURNS OFF THE LIGHT. EXIT ALL BUT RACHEL AND ROSS. RACHEL STARTS TO SWEEP, THEN ROSS COMES BACK FROM THE TOILET)
ジョーイは(店の)ライトを消す。レイチェルとロスを除く全員が退場。レイチェルは箒(ほうき)で掃除し始める。その後、ロスがトイレから戻ってくる。
ロス: How long was I in there? (僕はあそこ(トイレ)に、どのくらい(長く)いたの?)
レイチェル: I'm just cleaning up. (私は今、掃除してるとこ。)
ロス: Oh, you, uh, do you need any help? (手伝ってほしい?)
レイチェル: Uh.. okay, sure. Thanks. (SHE HANDS HIM THE BROOM AND THEN SITS DOWN) (あぁ、いいわ、もちろん。ありがと。[レイチェルはロスにほうきを渡してから座る])
ロス: Anyway... um... (STARTS TO SWEEP) So, you- uh- you nervous about Barry tomorrow? (ま、とにかく…その… [ほうきで掃き始める] それで、君は明日のバリーのことでナーバスになってる?)
レイチェル: Oh.. a little... (あぁ、ちょっとね…)
ロス: Mm-hmm... (そうか…)
レイチェル: A lot. ((いえ)かなり。)
ロス: Mm. (そうか。)
レイチェル: So, got any advice? Y'know, as someone who's recently been dumped?(それで、何かアドバイスある? ほら、最近、捨てられた[ふられた]ばかりの人として。)
Hit the light の hit の基本語義は「たたく、打つ」ということですが、ここでは「(ボタンや機械の一部分を)押す」という意味で使われています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hit : PRESS SOMETHING [transitive] (informal) to press a part in a machine, car etc. to make it work
つまり、「(インフォーマル) 機械や車などの中のある部分を押すこと、それが作動するように」。
今回は、このセリフを言われたジョーイが、ライトのスイッチを押して灯りが消えたので「ライトのスイッチを押して(消して)」と言っていることになるわけですね。
トイレに行って戻ってきたロスは、店が真っ暗になっているのを見て、驚いたように立ち尽くしています。
How long was I in there? は、「僕はあそこ(トイレ)にどのくらい長く[どのくらいの時間]いたの?」ということで、トイレに入る前と出た後で、店内の様子ががらっと変わっていることを「僕、長時間トイレにこもってたっけ?」みたいに言ってみせたことになるでしょう。
レイチェルが「私、今、掃除してるの」と言うので、ロスは「手助けが必要? 手伝ってほしい?」と尋ねています。
そう言われたレイチェルは、「そうね、ありがと」と言って、ロスにほうきを手渡し、ため息をついてソファに座って、疲れた〜という様子で脚を上げたりしています。
これでは手伝いではなくて、ロスに完全に仕事を任せちゃった感じですね。
ロスに仕事を任せて休もうとしているレイチェルにロスも少しあきれた様子ですが、まぁいいか、という感じで、Anyway... 「とにかく」と話を変えて、「明日のバリーのことでナーバスになってる?」みたいに尋ねています。
「ちょっとね」とまずは答えるのですが、その後、「(いえ、ちょっとじゃなくて)たくさん、かなり」と言い換えているところに、レイチェルが明日のことを心配しているらしいことが見てとれます。
got any advice? は、You got any advice? ということで、この got は have と同じニュアンスで使われています。
「(私が明日バリーと会うことで)あなた、何かアドバイスある?」ということですね。
その後、「最近、dump されたばかりの人として」のように付け加えています。
dump は「ダンプカー」の dump で、「(ゴミなど)を捨てる、投げ捨てる」という意味。
「捨てる」という意味であることから、恋愛がらみの話では「人を捨てる、人をふる(振る)」という意味で使われます。
LAAD では、
dump : END RELATIONSHIP [transitive] to end a romantic relationship, especially in a sudden way that shows you do not care about that person.
例) He just dumped her without any warning.
つまり、「恋愛関係を終えること、特に、自分がその人のことを全く気にかけていないことを示す突然のやり方で」。例文は「彼は何の警告もなしに、ただ彼女をふった」。
「その相手のことを気にかけない様子で突然に」というところに、「捨てる、ふる」というニュアンスが出ていると思います。
また、who's recently been dumped は、who has (recently) been dumped という has been p.p. の形で、受動態(受け身)の現在完了形になります。
最近、dump されたばかりである、つまり「最近、捨てられたばかりである」というニュアンスになるわけですね。
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12:27
レイチェル: Hit the lights, please. (お願い、ライト(灯り・電気)を消して。)
(JOEY TURNS OFF THE LIGHT. EXIT ALL BUT RACHEL AND ROSS. RACHEL STARTS TO SWEEP, THEN ROSS COMES BACK FROM THE TOILET)
ジョーイは(店の)ライトを消す。レイチェルとロスを除く全員が退場。レイチェルは箒(ほうき)で掃除し始める。その後、ロスがトイレから戻ってくる。
ロス: How long was I in there? (僕はあそこ(トイレ)に、どのくらい(長く)いたの?)
レイチェル: I'm just cleaning up. (私は今、掃除してるとこ。)
ロス: Oh, you, uh, do you need any help? (手伝ってほしい?)
レイチェル: Uh.. okay, sure. Thanks. (SHE HANDS HIM THE BROOM AND THEN SITS DOWN) (あぁ、いいわ、もちろん。ありがと。[レイチェルはロスにほうきを渡してから座る])
ロス: Anyway... um... (STARTS TO SWEEP) So, you- uh- you nervous about Barry tomorrow? (ま、とにかく…その… [ほうきで掃き始める] それで、君は明日のバリーのことでナーバスになってる?)
レイチェル: Oh.. a little... (あぁ、ちょっとね…)
ロス: Mm-hmm... (そうか…)
レイチェル: A lot. ((いえ)かなり。)
ロス: Mm. (そうか。)
レイチェル: So, got any advice? Y'know, as someone who's recently been dumped?(それで、何かアドバイスある? ほら、最近、捨てられた[ふられた]ばかりの人として。)
Hit the light の hit の基本語義は「たたく、打つ」ということですが、ここでは「(ボタンや機械の一部分を)押す」という意味で使われています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hit : PRESS SOMETHING [transitive] (informal) to press a part in a machine, car etc. to make it work
つまり、「(インフォーマル) 機械や車などの中のある部分を押すこと、それが作動するように」。
今回は、このセリフを言われたジョーイが、ライトのスイッチを押して灯りが消えたので「ライトのスイッチを押して(消して)」と言っていることになるわけですね。
トイレに行って戻ってきたロスは、店が真っ暗になっているのを見て、驚いたように立ち尽くしています。
How long was I in there? は、「僕はあそこ(トイレ)にどのくらい長く[どのくらいの時間]いたの?」ということで、トイレに入る前と出た後で、店内の様子ががらっと変わっていることを「僕、長時間トイレにこもってたっけ?」みたいに言ってみせたことになるでしょう。
レイチェルが「私、今、掃除してるの」と言うので、ロスは「手助けが必要? 手伝ってほしい?」と尋ねています。
そう言われたレイチェルは、「そうね、ありがと」と言って、ロスにほうきを手渡し、ため息をついてソファに座って、疲れた〜という様子で脚を上げたりしています。
これでは手伝いではなくて、ロスに完全に仕事を任せちゃった感じですね。
ロスに仕事を任せて休もうとしているレイチェルにロスも少しあきれた様子ですが、まぁいいか、という感じで、Anyway... 「とにかく」と話を変えて、「明日のバリーのことでナーバスになってる?」みたいに尋ねています。
「ちょっとね」とまずは答えるのですが、その後、「(いえ、ちょっとじゃなくて)たくさん、かなり」と言い換えているところに、レイチェルが明日のことを心配しているらしいことが見てとれます。
got any advice? は、You got any advice? ということで、この got は have と同じニュアンスで使われています。
「(私が明日バリーと会うことで)あなた、何かアドバイスある?」ということですね。
その後、「最近、dump されたばかりの人として」のように付け加えています。
dump は「ダンプカー」の dump で、「(ゴミなど)を捨てる、投げ捨てる」という意味。
「捨てる」という意味であることから、恋愛がらみの話では「人を捨てる、人をふる(振る)」という意味で使われます。
LAAD では、
dump : END RELATIONSHIP [transitive] to end a romantic relationship, especially in a sudden way that shows you do not care about that person.
例) He just dumped her without any warning.
つまり、「恋愛関係を終えること、特に、自分がその人のことを全く気にかけていないことを示す突然のやり方で」。例文は「彼は何の警告もなしに、ただ彼女をふった」。
「その相手のことを気にかけない様子で突然に」というところに、「捨てる、ふる」というニュアンスが出ていると思います。
また、who's recently been dumped は、who has (recently) been dumped という has been p.p. の形で、受動態(受け身)の現在完了形になります。
最近、dump されたばかりである、つまり「最近、捨てられたばかりである」というニュアンスになるわけですね。
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2017年02月22日
親は空想の友達の方を気に入ってた フレンズ1-2改その20
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12:01
フィービー: Y'know, it's even worse when you're twins. (ねぇ、自分が双子の時には、状況はさらにもっとひどいわよ。)
レイチェル: You're a twin? (あなたは双子(のうちの一人)なの?)
フィービー: Yeah. We don't speak. She's like this high-powered, driven, career-type. (ええ。(双子の)私たちは話さないの。彼女(私の姉妹)は有能で、目標に向かって頑張る、キャリアタイプなのよ。)
チャンドラー: What does she do? (彼女の仕事は何?)
フィービー: She's a waitress. (彼女はウェイトレスよ。)
レイチェル: All right, you guys, I kinda gotta clean up now. (THEY START TO LEAVE) (いいわ、みんな。私は今、掃除しなくちゃいけないの。[みんなはその場を去ろうとする])
モニカ: Chandler, you're an only child, right? You don't have any of this. (チャンドラー、あなたは一人っ子でしょ? あなたにはこういう問題は何もないわけね。)
チャンドラー: Well, no, although I did have an imaginary friend, who... my parents actually preferred. (あぁ、ないね、でも、俺にはイマジナリーフレンド(空想の友達)がいてね… 俺の両親は実際、そいつの方を気に入ってた。)
twin という名詞は可算名詞で、単数形では「双子の一人」を指します。
「双子だったら、もっと大変よ」みたいに言っていることから、フィービーには双子の姉妹がいるらしいことがわかるわけです。
We don't speak. は「私たち(私と、私の双子の姉妹)は、普段話をしない。話をすることがない」という感覚。
「習慣を表す現在形」で、普通は・普段は、口をきかない、というニュアンスになります。
high-powered は文字通り「ハイパワーの、高出力の」ということから、「非常に有能な、バリバリ仕事をこなす」というようなニュアンス。
driven は drive の過去分詞形「駆り立てられた」という感覚から、「やる気に満ちた、やる気満々の」という意味で使われる形容詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
driven [adjective] : trying extremely hard to achieve what you want
例) John is a very driven young man.
つまり、「自分の望むことを達成するためにものすごく一生懸命頑張っている」。例文は「ジョンは非常にやる気に満ちた若い男性だ」。
Macmillan Dictionary では、
driven [adjective] : always trying very hard to achieve things and be successful
つまり、「何かを達成し、成功するために、常に一生懸命頑張っている」。
ロングマンもマクミランも、「achieve するために try very hard している」という語義はほぼ同じですね。
「何かに駆り立てられるように、目標に向かって頑張っている」様子が driven ということになるでしょう。
career は日本語で「キャリア」と訳されている「経歴、職業」のことですね。
ただ英語の発音は「キャリア」ではなく「カリア」に近く、リの部分にアクセントがあります。
カタカナ風に「キャリア」と発音してしまうと、「carry する者、運ぶ者」という意味の carrier という単語が連想される可能性があり、その場合には「配達人、運送者、(ウイルスの)保菌者」という意味になるので注意しましょう。
ですから、high-powered, driven, career-type というのは「バリキャリ(バリバリ働くキャリアウーマン)」みたいなイメージを言っているようですね。
What does she do? を直訳すると、「彼女は(普段・日頃)何をするの? 何をしているの?」という感覚になりますが、これは「彼女は何をして働いてるの? 彼女の職業は何?」と尋ねる表現になります。
What does she do for a living? 「彼女は生計のために(生きていく・暮らしていくために)何をしているの?」という表現もありますが、そのようにわざわざ for a living をつけない形の What does she do? だけで「仕事は何?」という意味になります。
「バリキャリっていう彼女の、その仕事は何?」と尋ねたチャンドラーに、フィービーは「ウェイトレス」と答え、観客からは笑い声(ラフトラック)があがっていますが、一般的にみんなが「バリキャリ」から連想するような職業とは違うものであったというオチですね。
an only child は「一人っ子」。
ロスとモニカのような兄妹、フィービーのような双子ではない、一人っ子のあなたには、今みんなが言っていた兄弟姉妹間の問題みたいなものは何もないんでしょ? ということですね。
チャンドラーは、no 「ないよ」とまずは認めて、その後、でも俺には an imaginary friend がいたんだ、と言っています。
imaginary friend は「空想の友達、想像上の友人」。
Macmillan Dictionary で、imaginary の語義を見てみると、
imaginary : not real but only created in your mind
例)A lonely child sometimes creates an imaginary friend to play with.
つまり、「本物(実在するもの)ではなく、心の中に創造されただけの」。例文は「孤独な子供は時々、一緒に遊ぶためのイマジナリーフレンドを作り出す」。
LAAD の例文にも、
Many young children have imaginary playmates. 「多くの幼い子供には、空想の遊び友達がいる」。
というものが出ていますので、子供が imaginary friend を創り出すのはよくあることだと認識されていることになるでしょう。
an imaginary friend, who... my parents actually preferred は「俺の両親は、実際、その空想の友達の方を(俺よりも)気に入っていた」ということ。
prefer は、prefer A to B 「B よりも A を好む」の形でよく出てきますが、その表現を用いると、My parents actually preferred my imaginary friend to me. 「両親は(本当の子供である)俺よりも、(俺が心の中に造り出した)俺のイマジナリーフレンドの方を実際のところ気に入っていた」ということになります。
先に an imaginary friend という言葉が出たので、その後に、関係代名詞 who を続ける形で、「そのフレンドを、うちの親は俺よりも気に入ってたんだけどね」と情報を追加した形ですね。
一人っ子だから比べられなくていいよね、みたいに言われたことに対して、「実際に比べられる兄弟はいなかったけど、俺の心に住んでる空想の友達の方を親は気に入ってたんだ」と言っていることになります。
「一人っ子にはイマジナリーフレンドがいることが多い」という一般的なイメージを使って、「俺には兄弟はいなかったけど、空想の友達がいた」、さらには「俺自身よりもその子の方が気に入られてた」のような自虐話に持ってきた、チャンドラーらしいジョークだと言えるでしょう。
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12:01
フィービー: Y'know, it's even worse when you're twins. (ねぇ、自分が双子の時には、状況はさらにもっとひどいわよ。)
レイチェル: You're a twin? (あなたは双子(のうちの一人)なの?)
フィービー: Yeah. We don't speak. She's like this high-powered, driven, career-type. (ええ。(双子の)私たちは話さないの。彼女(私の姉妹)は有能で、目標に向かって頑張る、キャリアタイプなのよ。)
チャンドラー: What does she do? (彼女の仕事は何?)
フィービー: She's a waitress. (彼女はウェイトレスよ。)
レイチェル: All right, you guys, I kinda gotta clean up now. (THEY START TO LEAVE) (いいわ、みんな。私は今、掃除しなくちゃいけないの。[みんなはその場を去ろうとする])
モニカ: Chandler, you're an only child, right? You don't have any of this. (チャンドラー、あなたは一人っ子でしょ? あなたにはこういう問題は何もないわけね。)
チャンドラー: Well, no, although I did have an imaginary friend, who... my parents actually preferred. (あぁ、ないね、でも、俺にはイマジナリーフレンド(空想の友達)がいてね… 俺の両親は実際、そいつの方を気に入ってた。)
twin という名詞は可算名詞で、単数形では「双子の一人」を指します。
「双子だったら、もっと大変よ」みたいに言っていることから、フィービーには双子の姉妹がいるらしいことがわかるわけです。
We don't speak. は「私たち(私と、私の双子の姉妹)は、普段話をしない。話をすることがない」という感覚。
「習慣を表す現在形」で、普通は・普段は、口をきかない、というニュアンスになります。
high-powered は文字通り「ハイパワーの、高出力の」ということから、「非常に有能な、バリバリ仕事をこなす」というようなニュアンス。
driven は drive の過去分詞形「駆り立てられた」という感覚から、「やる気に満ちた、やる気満々の」という意味で使われる形容詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
driven [adjective] : trying extremely hard to achieve what you want
例) John is a very driven young man.
つまり、「自分の望むことを達成するためにものすごく一生懸命頑張っている」。例文は「ジョンは非常にやる気に満ちた若い男性だ」。
Macmillan Dictionary では、
driven [adjective] : always trying very hard to achieve things and be successful
つまり、「何かを達成し、成功するために、常に一生懸命頑張っている」。
ロングマンもマクミランも、「achieve するために try very hard している」という語義はほぼ同じですね。
「何かに駆り立てられるように、目標に向かって頑張っている」様子が driven ということになるでしょう。
career は日本語で「キャリア」と訳されている「経歴、職業」のことですね。
ただ英語の発音は「キャリア」ではなく「カリア」に近く、リの部分にアクセントがあります。
カタカナ風に「キャリア」と発音してしまうと、「carry する者、運ぶ者」という意味の carrier という単語が連想される可能性があり、その場合には「配達人、運送者、(ウイルスの)保菌者」という意味になるので注意しましょう。
ですから、high-powered, driven, career-type というのは「バリキャリ(バリバリ働くキャリアウーマン)」みたいなイメージを言っているようですね。
What does she do? を直訳すると、「彼女は(普段・日頃)何をするの? 何をしているの?」という感覚になりますが、これは「彼女は何をして働いてるの? 彼女の職業は何?」と尋ねる表現になります。
What does she do for a living? 「彼女は生計のために(生きていく・暮らしていくために)何をしているの?」という表現もありますが、そのようにわざわざ for a living をつけない形の What does she do? だけで「仕事は何?」という意味になります。
「バリキャリっていう彼女の、その仕事は何?」と尋ねたチャンドラーに、フィービーは「ウェイトレス」と答え、観客からは笑い声(ラフトラック)があがっていますが、一般的にみんなが「バリキャリ」から連想するような職業とは違うものであったというオチですね。
an only child は「一人っ子」。
ロスとモニカのような兄妹、フィービーのような双子ではない、一人っ子のあなたには、今みんなが言っていた兄弟姉妹間の問題みたいなものは何もないんでしょ? ということですね。
チャンドラーは、no 「ないよ」とまずは認めて、その後、でも俺には an imaginary friend がいたんだ、と言っています。
imaginary friend は「空想の友達、想像上の友人」。
Macmillan Dictionary で、imaginary の語義を見てみると、
imaginary : not real but only created in your mind
例)A lonely child sometimes creates an imaginary friend to play with.
つまり、「本物(実在するもの)ではなく、心の中に創造されただけの」。例文は「孤独な子供は時々、一緒に遊ぶためのイマジナリーフレンドを作り出す」。
LAAD の例文にも、
Many young children have imaginary playmates. 「多くの幼い子供には、空想の遊び友達がいる」。
というものが出ていますので、子供が imaginary friend を創り出すのはよくあることだと認識されていることになるでしょう。
an imaginary friend, who... my parents actually preferred は「俺の両親は、実際、その空想の友達の方を(俺よりも)気に入っていた」ということ。
prefer は、prefer A to B 「B よりも A を好む」の形でよく出てきますが、その表現を用いると、My parents actually preferred my imaginary friend to me. 「両親は(本当の子供である)俺よりも、(俺が心の中に造り出した)俺のイマジナリーフレンドの方を実際のところ気に入っていた」ということになります。
先に an imaginary friend という言葉が出たので、その後に、関係代名詞 who を続ける形で、「そのフレンドを、うちの親は俺よりも気に入ってたんだけどね」と情報を追加した形ですね。
一人っ子だから比べられなくていいよね、みたいに言われたことに対して、「実際に比べられる兄弟はいなかったけど、俺の心に住んでる空想の友達の方を親は気に入ってたんだ」と言っていることになります。
「一人っ子にはイマジナリーフレンドがいることが多い」という一般的なイメージを使って、「俺には兄弟はいなかったけど、空想の友達がいた」、さらには「俺自身よりもその子の方が気に入られてた」のような自虐話に持ってきた、チャンドラーらしいジョークだと言えるでしょう。
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2017年02月20日
可能なら兄さんの両親が欲しい フレンズ1-2改その19
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11:29
SCENE 3: CENTRAL PERK (ALL PRESENT)
シーン3: セントラルパーク(全員がいる)
ジョーイ: Your folks are really that bad, huh? (お前ら[ロスとモニカ]の両親は本当にそんなにひどいのか?)
ロス: Well, y'know, these people are pros. They know what they're doing. They take their time. They get the job done! (そうだな、ほら、この人たちはプロなんだよ。自分たちが何をしているかわかっている。彼らは時間をじっくりかける。彼らは仕事を成し遂げるんだよ!)
モニカ: Boy, I know they say that you can't change your parents. Boy, if you could, (TO ROSS) I'd want yours. (あーあ。両親は変えられないって言うものね。あぁ、もしそれが可能なら [ロスに向かって] 私はロスの両親が欲しいわ。)
モニカはロスを指さし、ロスは「うまいこと言うねぇ」という顔でお返しのようにモニカを指さす。
妹モニカのおでこに、んーまっ! という感じでキスをしてから、
ロス: Must pee! (GOES TO PEE) (おしっこしなくちゃ。[おしっこをしに行く])
前回の記事で説明したように「人々」という意味の folks は、ここでは「両親」の意味で使われています。
「二人の親はそんなにひどいのか?」と言われ、ロスは「この人たち(僕の両親)はプロなんだ」と言っています。
pros の英語の発音は「プロゥズ」という感じ。
o が [ou](オゥ)という二重母音の発音なので「プロズ」ではなく「プロゥズ」になるわけです。
know what they're doing は「自分たちがしている・やっていることをわかっている」、つまり、「考えて、わかってやっている」。
無目的に行動しているのではなく、自分たちの行為の意味を承知してやっている、というニュアンス。
take one's time は「急がずにゆっくりやる、注意深くゆっくりやる」。
両親たちは、親のプロとして、自分のペースできっちりと仕事をこなしているんだ、と言っていることになります。
boy というのは間投詞。興奮、歓喜の時にも使いますし、失望した時にも使います。
この場合は、失望で、自分の身の上を嘆いている、というところ。
they say は、「世間の人々がそう言う」という感覚。
世間でよく言われているように、人は自分の両親を変えられないのだ、ということです。
you can't change your parent. if you could の you は、「あなた」ではなくて、「一般の人々」を指しています。
「人というものは、自分の両親を変えることは不可能だ」とよく世間では言われている、ということですね。
I'd want の 'd は、would です。
if you could は、両親を取り替えることは不可能だけど、もし取り替えることができるなら、というニュアンスで、仮定法過去の could が使われています。
I'd want yours は、ロスの両親と私の両親を交換したいと思う、「私は(自分の両親じゃなくて)ロスの両親が欲しい!」ということですね。
if you could, I'd want のように、if節と帰結節で主語が異なっていますが、if節の方は、「人がもし自分の両親を変えることができるとしたら」のように、一般的な人を主語にして語っていて、もし人・人間がそういうことをするのが可能な場合には「私は」と、自分の望むことを言っているのが、帰結節の I'd になります。
ロスとモニカは実の兄妹なので、両親は同じです。
ですから、両親を交換しても、結局同じ両親になるのですが、ロスに対する態度とモニカに対する態度がぜんぜん違う、ロスにとっては素敵な親で、モニカにとってはいやな親、だから、ロスに対するように私にも優しく接してくれる親が欲しいわ、と言っているのですね。
兄妹だから同じであるはずの両親を取り替えっこしたい、と言うことで、二人の子供に対する扱いが違うことをモニカは言っていることになります。
Must pee! は I have to pee. ということで「おしっこしなくちゃ」。
「トイレに行かなくちゃ、トイレに行ってくる」という意味ですが、フレンズたちはよく pee という単語を使います。
元々、piss 「おしっこをする」という単語があって、その言葉は卑語なので、最初の文字 p を取って、pee という単語が出来たとのこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の語源(Etymology, Word Origin)にも、From the first letter of piss と説明されています。
アカデミックな辞書である LAAD には、piss という単語の項目がありませんので、それを考えてもやはり piss は卑語であると判断できるでしょう。
Macmillan Dictionary では、
piss (impolite) : to get rid of waste liquid from your body. A more polite word is pee or wee. The formal word is urinate.
つまり、「(不作法な・失礼な言葉) 体から液体の排泄物を出すこと。より丁寧な言い方は pee または wee で、改まった(正式な)言葉では、urinate(小便をする、排尿する)」。
この語義説明を見ると、pee は piss ほどお下品ではないことがわかりますね。
ただ、piss の頭文字を取った「ピー」なわけですから、やはり「おしっこをする」という直接的な表現であるとは言えるでしょう。
フレンズたちは友達同士なので、そういう直接的で子供っぽい言い方をしている、ということでしょうから、通常は「トイレに行く(go to the bathroom/restroom)」のような表現を使う方が無難だということになるでしょうね。
(2017.2.22 追記)
Must pee! の must と have to の違いについて、非公開コメント欄にてご意見とご質問を頂戴しました。
いただいたご意見では、プログレッシブ英和中辞典の説明が引用されていて、その説明は以下のようなものでした。
must が話者が課する義務を示して話者の主観や信念を含むのに対し、have to は周囲の事情が課する義務[外的強制]を示すところにニュアンスの差がある。
しかし、have to は must より柔らかい感じを伴うので、口語では must より好まれる傾向がある。
このような must と have to の違いについて、私がどのように感じるか? というお尋ねでした。
ちょうど must と have to の違いを考える良い機会だと思いますので、以下に違いについての私の見解を書かせていただきますね。
私の手持ちの英和では、研究社 新英和中辞典に、以下の説明がありました。
(1) must は過去形としてまたは他の助動詞の後などでは用法に制約があるので have to が代わりに用いられる
(2) have to は must よりも客観的な事情による必要を表わすのに適するし、響きが柔かい
両方の英和の説明を総合すると、
・用法に制約がある場合には、have to が用いられる(例えば、will must ではなく、will have to を使う、など)。
・「響きが柔らかい」のを求める場合には、have to が用いられる。
と言えますね。
「代わりに使える」ということは、「置き換え可能な程度の違い」と言えることになるでしょう。
また、ニュアンスの違いについては、have to は「周囲の事情が課する義務・外的強制」「客観的な事情による必要」と説明されていますね。
今回の「おしっこしなくちゃ」というものは、誰かにしろと強制されるものではなく、内的欲求(笑)ですから、どちらかと言うと、must の方がニュアンス的には近いのかな、と思います。
ただ、(エピソードとしては先になりますが)このブログの過去記事で、pee がらみのセリフを調べてみると、ほぼすべてが have to pee の形になっていました。
(例)I really have to pee. / I have to pee so bad! / What if we have to pee?
表現としてはむしろ、今回のような Must pee. (I must pee.) のような言い方の方が珍しい感じで、フレンズたちはトイレに行きたい時には、もっぱら I have to pee. のように have to を使うことが多いように感じます。
これは深読みかもしれませんが、柔らかい have to よりも、よりフォーマルな感じの must を使うことで、また、「話者が課する義務」=「内なる欲求」ということなら must を使うのが厳密には正しい、という言葉の選択をすることで、ロスという人物が真面目でお堅い感じのキャラであることを示した、という効果があるのかもしれないなぁ、と思いました。
(追記はここまで)
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SCENE 3: CENTRAL PERK (ALL PRESENT)
シーン3: セントラルパーク(全員がいる)
ジョーイ: Your folks are really that bad, huh? (お前ら[ロスとモニカ]の両親は本当にそんなにひどいのか?)
ロス: Well, y'know, these people are pros. They know what they're doing. They take their time. They get the job done! (そうだな、ほら、この人たちはプロなんだよ。自分たちが何をしているかわかっている。彼らは時間をじっくりかける。彼らは仕事を成し遂げるんだよ!)
モニカ: Boy, I know they say that you can't change your parents. Boy, if you could, (TO ROSS) I'd want yours. (あーあ。両親は変えられないって言うものね。あぁ、もしそれが可能なら [ロスに向かって] 私はロスの両親が欲しいわ。)
モニカはロスを指さし、ロスは「うまいこと言うねぇ」という顔でお返しのようにモニカを指さす。
妹モニカのおでこに、んーまっ! という感じでキスをしてから、
ロス: Must pee! (GOES TO PEE) (おしっこしなくちゃ。[おしっこをしに行く])
前回の記事で説明したように「人々」という意味の folks は、ここでは「両親」の意味で使われています。
「二人の親はそんなにひどいのか?」と言われ、ロスは「この人たち(僕の両親)はプロなんだ」と言っています。
pros の英語の発音は「プロゥズ」という感じ。
o が [ou](オゥ)という二重母音の発音なので「プロズ」ではなく「プロゥズ」になるわけです。
know what they're doing は「自分たちがしている・やっていることをわかっている」、つまり、「考えて、わかってやっている」。
無目的に行動しているのではなく、自分たちの行為の意味を承知してやっている、というニュアンス。
take one's time は「急がずにゆっくりやる、注意深くゆっくりやる」。
両親たちは、親のプロとして、自分のペースできっちりと仕事をこなしているんだ、と言っていることになります。
boy というのは間投詞。興奮、歓喜の時にも使いますし、失望した時にも使います。
この場合は、失望で、自分の身の上を嘆いている、というところ。
they say は、「世間の人々がそう言う」という感覚。
世間でよく言われているように、人は自分の両親を変えられないのだ、ということです。
you can't change your parent. if you could の you は、「あなた」ではなくて、「一般の人々」を指しています。
「人というものは、自分の両親を変えることは不可能だ」とよく世間では言われている、ということですね。
I'd want の 'd は、would です。
if you could は、両親を取り替えることは不可能だけど、もし取り替えることができるなら、というニュアンスで、仮定法過去の could が使われています。
I'd want yours は、ロスの両親と私の両親を交換したいと思う、「私は(自分の両親じゃなくて)ロスの両親が欲しい!」ということですね。
if you could, I'd want のように、if節と帰結節で主語が異なっていますが、if節の方は、「人がもし自分の両親を変えることができるとしたら」のように、一般的な人を主語にして語っていて、もし人・人間がそういうことをするのが可能な場合には「私は」と、自分の望むことを言っているのが、帰結節の I'd になります。
ロスとモニカは実の兄妹なので、両親は同じです。
ですから、両親を交換しても、結局同じ両親になるのですが、ロスに対する態度とモニカに対する態度がぜんぜん違う、ロスにとっては素敵な親で、モニカにとってはいやな親、だから、ロスに対するように私にも優しく接してくれる親が欲しいわ、と言っているのですね。
兄妹だから同じであるはずの両親を取り替えっこしたい、と言うことで、二人の子供に対する扱いが違うことをモニカは言っていることになります。
Must pee! は I have to pee. ということで「おしっこしなくちゃ」。
「トイレに行かなくちゃ、トイレに行ってくる」という意味ですが、フレンズたちはよく pee という単語を使います。
元々、piss 「おしっこをする」という単語があって、その言葉は卑語なので、最初の文字 p を取って、pee という単語が出来たとのこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) の語源(Etymology, Word Origin)にも、From the first letter of piss と説明されています。
アカデミックな辞書である LAAD には、piss という単語の項目がありませんので、それを考えてもやはり piss は卑語であると判断できるでしょう。
Macmillan Dictionary では、
piss (impolite) : to get rid of waste liquid from your body. A more polite word is pee or wee. The formal word is urinate.
つまり、「(不作法な・失礼な言葉) 体から液体の排泄物を出すこと。より丁寧な言い方は pee または wee で、改まった(正式な)言葉では、urinate(小便をする、排尿する)」。
この語義説明を見ると、pee は piss ほどお下品ではないことがわかりますね。
ただ、piss の頭文字を取った「ピー」なわけですから、やはり「おしっこをする」という直接的な表現であるとは言えるでしょう。
フレンズたちは友達同士なので、そういう直接的で子供っぽい言い方をしている、ということでしょうから、通常は「トイレに行く(go to the bathroom/restroom)」のような表現を使う方が無難だということになるでしょうね。
(2017.2.22 追記)
Must pee! の must と have to の違いについて、非公開コメント欄にてご意見とご質問を頂戴しました。
いただいたご意見では、プログレッシブ英和中辞典の説明が引用されていて、その説明は以下のようなものでした。
must が話者が課する義務を示して話者の主観や信念を含むのに対し、have to は周囲の事情が課する義務[外的強制]を示すところにニュアンスの差がある。
しかし、have to は must より柔らかい感じを伴うので、口語では must より好まれる傾向がある。
このような must と have to の違いについて、私がどのように感じるか? というお尋ねでした。
ちょうど must と have to の違いを考える良い機会だと思いますので、以下に違いについての私の見解を書かせていただきますね。
私の手持ちの英和では、研究社 新英和中辞典に、以下の説明がありました。
(1) must は過去形としてまたは他の助動詞の後などでは用法に制約があるので have to が代わりに用いられる
(2) have to は must よりも客観的な事情による必要を表わすのに適するし、響きが柔かい
両方の英和の説明を総合すると、
・用法に制約がある場合には、have to が用いられる(例えば、will must ではなく、will have to を使う、など)。
・「響きが柔らかい」のを求める場合には、have to が用いられる。
と言えますね。
「代わりに使える」ということは、「置き換え可能な程度の違い」と言えることになるでしょう。
また、ニュアンスの違いについては、have to は「周囲の事情が課する義務・外的強制」「客観的な事情による必要」と説明されていますね。
今回の「おしっこしなくちゃ」というものは、誰かにしろと強制されるものではなく、内的欲求(笑)ですから、どちらかと言うと、must の方がニュアンス的には近いのかな、と思います。
ただ、(エピソードとしては先になりますが)このブログの過去記事で、pee がらみのセリフを調べてみると、ほぼすべてが have to pee の形になっていました。
(例)I really have to pee. / I have to pee so bad! / What if we have to pee?
表現としてはむしろ、今回のような Must pee. (I must pee.) のような言い方の方が珍しい感じで、フレンズたちはトイレに行きたい時には、もっぱら I have to pee. のように have to を使うことが多いように感じます。
これは深読みかもしれませんが、柔らかい have to よりも、よりフォーマルな感じの must を使うことで、また、「話者が課する義務」=「内なる欲求」ということなら must を使うのが厳密には正しい、という言葉の選択をすることで、ロスという人物が真面目でお堅い感じのキャラであることを示した、という効果があるのかもしれないなぁ、と思いました。
(追記はここまで)
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2017年02月17日
であなたはそれを知ってたの? フレンズ1-2改その18
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10:37
モニカ: (TRYING TO CHANGE THE SUBJECT) So, Ross, what's going on with you? Any stories? (DIGS HER ELBOW INTO HIS HAND) No news, no little anecdotes to share with the folks? ([話題を変えようとして] それで、ロス、あなたの方はどうなってるの? 何か話はないの? [ロスの手に自分の肘を(掘るようにぐりぐりと)押しつける] ニュースはないの? 両親に伝えるようなちょっとした逸話はないの?)
ロス: (PULLS HIS HAND AWAY) Okay! Okay. (TO MR.+MRS. GELLER) Look, I, uh, I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me, and, so, well, here's the deal. Carol's a lesbian. She's living with a woman named Susan. She's pregnant with my child. And she and Susan are going to raise the baby. ([自分の手を(モニカの肘の下から)引っ張って] わかった! わかった。[ゲラーパパとママに] ねぇ、キャロルと僕の間に正確には何が起こったのかを、二人がずっと疑問に思っていたってこと、僕にはわかってる。それで、こういうことなんだ。キャロルはレズビアンだ。彼女はスーザンって名前の女性と一緒に住んでる。彼女は僕の子供を妊娠してる。そしてキャロルとスーザンはその赤ちゃんを(二人で)育てるつもりなんだ。)
(STUNNED SILENCE)
固まった沈黙。
ゲラーママ: (TURNS TO MONICA) And you knew about this?! ([モニカの方を向いて] それであなたはそのことを知ってたの?!)
(AD BREAK)
ロスとモニカに対する両親の態度の違いがあまりにも露骨なので、モニカはうつむき、ロスの方も困った顔をしています。
その後、モニカはニコッと微笑み、ロスに顔を近づけて、「それでロス、あなたの方はどうなの?」とロスの話題に変えようと試みます。
folks は「人々」という意味がありますが、ここでは、両親という意味で使われています。
anecdote は「逸話、秘話」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
anecdote : a short story based on your personal experience
つまり、「自分の個人的な経験に基づく短い話」。
share with は「〜と分け合う」ということですが、この場合は「情報を共有する」という意味で「〜に伝える・教える(逸話)」と言っていることになります。
モニカは微笑みながらそう言っていますが、ト書きにあるように、自分の肘をロスの手の甲に乗せて、甲が痛くなるようにグリグリ押し付けている様子が画面に映っています。
「言わないなら、もっと痛い目に合わせるわよ」みたいに「私がいじめられてるのを黙って見てないで、自分の都合の悪い話をさっさと両親に言いなさいよ!」と脅している感じになるでしょう。
そのモニカの強いプレッシャーに負け、ロスは下敷きになっていた手を引っ込めながら、「わかった、わかった」と言って、両親に自分の近況を語り始めます。
I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me は、文章として長いですが、とにかく前から順番にイメージしていくと、「僕にはわかってる、あなたたち(パパとママ)がずっと wonder してたってことを、キャロルと僕の間に正確には何が起こったか、について」になるでしょう。
「(僕がこれまではっきりとは説明してこなかったから)キャロルと僕の間に、正確には(実際には具体的には)何が起こったんだろう、ってパパとママがずっと疑問に思って、知りたいと思っていたの、僕にはわかってるよ」という感じですね。
Here's the deal. は「こういうことなんだ」という感覚で、大事な話の前置きに使います。
She's pregnant with my child. のように「彼女は僕の子を妊娠してる」と言う場合には、前置詞 with が使われます。
LAAD の例文にも、My wife was pregnant with our son. 「僕の妻は僕たちの息子を妊娠してる。妻のお腹(おなか)には僕たちの息子がいる」という英文が出ています。
raise は「物を高く持ち上げる」「上昇させる」という意味で使われ、名詞では「昇給」という意味もありますが、ここでは「(子供を)育てる、養う」という意味ですね。
I was born and raised in NY. なら「私はニューヨークで生まれ育った」という意味になります。
ロスの立て続けの衝撃の告白に、パパとママは驚愕の表情で顔を見合わせていますが、その後、ママはモニカの方を向き、"And you knew about this?!"「そしてモニカはこのことを知っていたのね?」と非難するような口調で言っています。
この状況においても、大量の問題を抱えているロス本人を怒らないで、この件については無関係のモニカを責めているのがポイントですね。
「あなたはそれを知っていながら、私たちに黙っていたのね?」と、親である自分たちに知らせなかったことを怒っていることになります。
決死の覚悟で告白したロスまでもが「モニカを責める、って、、どうしてそうなるの?」というように、がくっとしたしぐさをしています。
ロスをかわいがり、モニカにつらく当たるのも、ここに極まれり、というところですね。
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10:37
モニカ: (TRYING TO CHANGE THE SUBJECT) So, Ross, what's going on with you? Any stories? (DIGS HER ELBOW INTO HIS HAND) No news, no little anecdotes to share with the folks? ([話題を変えようとして] それで、ロス、あなたの方はどうなってるの? 何か話はないの? [ロスの手に自分の肘を(掘るようにぐりぐりと)押しつける] ニュースはないの? 両親に伝えるようなちょっとした逸話はないの?)
ロス: (PULLS HIS HAND AWAY) Okay! Okay. (TO MR.+MRS. GELLER) Look, I, uh, I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me, and, so, well, here's the deal. Carol's a lesbian. She's living with a woman named Susan. She's pregnant with my child. And she and Susan are going to raise the baby. ([自分の手を(モニカの肘の下から)引っ張って] わかった! わかった。[ゲラーパパとママに] ねぇ、キャロルと僕の間に正確には何が起こったのかを、二人がずっと疑問に思っていたってこと、僕にはわかってる。それで、こういうことなんだ。キャロルはレズビアンだ。彼女はスーザンって名前の女性と一緒に住んでる。彼女は僕の子供を妊娠してる。そしてキャロルとスーザンはその赤ちゃんを(二人で)育てるつもりなんだ。)
(STUNNED SILENCE)
固まった沈黙。
ゲラーママ: (TURNS TO MONICA) And you knew about this?! ([モニカの方を向いて] それであなたはそのことを知ってたの?!)
(AD BREAK)
ロスとモニカに対する両親の態度の違いがあまりにも露骨なので、モニカはうつむき、ロスの方も困った顔をしています。
その後、モニカはニコッと微笑み、ロスに顔を近づけて、「それでロス、あなたの方はどうなの?」とロスの話題に変えようと試みます。
folks は「人々」という意味がありますが、ここでは、両親という意味で使われています。
anecdote は「逸話、秘話」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
anecdote : a short story based on your personal experience
つまり、「自分の個人的な経験に基づく短い話」。
share with は「〜と分け合う」ということですが、この場合は「情報を共有する」という意味で「〜に伝える・教える(逸話)」と言っていることになります。
モニカは微笑みながらそう言っていますが、ト書きにあるように、自分の肘をロスの手の甲に乗せて、甲が痛くなるようにグリグリ押し付けている様子が画面に映っています。
「言わないなら、もっと痛い目に合わせるわよ」みたいに「私がいじめられてるのを黙って見てないで、自分の都合の悪い話をさっさと両親に言いなさいよ!」と脅している感じになるでしょう。
そのモニカの強いプレッシャーに負け、ロスは下敷きになっていた手を引っ込めながら、「わかった、わかった」と言って、両親に自分の近況を語り始めます。
I realize you guys have been wondering what exactly happened between Carol and me は、文章として長いですが、とにかく前から順番にイメージしていくと、「僕にはわかってる、あなたたち(パパとママ)がずっと wonder してたってことを、キャロルと僕の間に正確には何が起こったか、について」になるでしょう。
「(僕がこれまではっきりとは説明してこなかったから)キャロルと僕の間に、正確には(実際には具体的には)何が起こったんだろう、ってパパとママがずっと疑問に思って、知りたいと思っていたの、僕にはわかってるよ」という感じですね。
Here's the deal. は「こういうことなんだ」という感覚で、大事な話の前置きに使います。
She's pregnant with my child. のように「彼女は僕の子を妊娠してる」と言う場合には、前置詞 with が使われます。
LAAD の例文にも、My wife was pregnant with our son. 「僕の妻は僕たちの息子を妊娠してる。妻のお腹(おなか)には僕たちの息子がいる」という英文が出ています。
raise は「物を高く持ち上げる」「上昇させる」という意味で使われ、名詞では「昇給」という意味もありますが、ここでは「(子供を)育てる、養う」という意味ですね。
I was born and raised in NY. なら「私はニューヨークで生まれ育った」という意味になります。
ロスの立て続けの衝撃の告白に、パパとママは驚愕の表情で顔を見合わせていますが、その後、ママはモニカの方を向き、"And you knew about this?!"「そしてモニカはこのことを知っていたのね?」と非難するような口調で言っています。
この状況においても、大量の問題を抱えているロス本人を怒らないで、この件については無関係のモニカを責めているのがポイントですね。
「あなたはそれを知っていながら、私たちに黙っていたのね?」と、親である自分たちに知らせなかったことを怒っていることになります。
決死の覚悟で告白したロスまでもが「モニカを責める、って、、どうしてそうなるの?」というように、がくっとしたしぐさをしています。
ロスをかわいがり、モニカにつらく当たるのも、ここに極まれり、というところですね。
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2017年02月15日
高みを目指す、現状に満足する フレンズ1-2改その17
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10:10
(CUT TO SAME SCENE)
同じシーンに画面がカット。
ゲラーパパ: Look, there are people, like Ross, who need to shoot for the stars. With his museum and his papers getting published. Other people are satisfied with staying where they are. I'm telling you, these are the people who never get cancer. (いいかい、ロスみたいな人間がいるんだよ、高みを目指す必要がある人間がね。博物館や出版される論文を武器にして(高みを目指すんだ)。他の人間は自分がいる場所に満足している。言っとくが、こういうのは癌(がん)にもならないような人間だよ。)
(AGAIN, CUT TO SAME SCENE)
再び、同じシーンに画面がカット。
ゲラーパパ: And I read about these women trying to have it all, and I thank God, our little Harmonica doesn't seem to have that problem. (すべてを持とう[手に入れよう]とするような女性についての記事を読んだ。そしてありがたいことに、我が小さなハーモニカはそういう問題を持っているようには見えないよ。)
画面が切り替わると、同じシーンではありますが、少しスパゲティが減っています。
スパゲティを食べながら、パパが同じような話を延々と続けていることがわかる描写ですね。
there are people, like Ross, who need to... は「ロスのように〜することが必要な人間が(世の中には、世間には)いる」という感覚。
shoot for the stars は「高みを目指(めざ)す」。
shoot は「撃つ、射撃する」という動詞で、shoot for だと「〜を目指す、目標にする」という意味になるため、「(天高くにある)星々を目指す」→「高みを目指す」という意味になるのですね。
shoot for the stars というフレーズそのものは、英英辞典のロングマン、マクミランなどには載っていませんでしたが、よく似たフレーズの reach for the stars の方は両方に出ていました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
reach for the stars : to aim something that is very difficult to achieve
つまり、「達成するのが非常に難しいことを目指すこと・目的とすること」。
reach for は「〜を取ろうと手を伸ばす」という意味なので、「星を取ろうと手を伸ばす」から「勝ち取ることが難しいものを目指す」という意味になるわけですね。
With his museum and his papers getting published. について。
この with は「(勤務している)博物館や出版される論文(という実績)で(高みを目指す)」のような感じかなと思います。
もう少し雰囲気を出そうとすると「それらの実績を武器にして高みを目指す」のようなニュアンスにもなるかなぁ、と。
Other people 「他の人」というのは、「ロスみたいに高みを目指す人がいる」との対比で、世間にはそれ以外にもこういう人がいるよねぇ、という話の流れ。
be satisfied with は「〜に満足する」、stay where they are は「自分たちがいる場所にとどまる」ですから、「自分がいる場所にとどまることに満足している人たち」→「現状に満足して、上を目指そうとはしない人たち」のことを言っているわけですね。
get cancer は「(病気の)癌(がん)になる、癌にかかる」ということですから、never get cancer は「決して癌にかからない」ということ。
本来、「癌にかからない」のは本人にとって良いことのはずですが、「高みを目指さないこういう人たちは、癌に決してかからない人々である」のような言い回しから、「向上心のない人は、何もゲットできない、病気の癌すらゲットできない」みたいな軽蔑表現として使っていることが想像されます。
DVDの日本語訳でも「そういうやつらには病気も寄りつかないんだぞ」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスで、「来て困るようなものすら寄ってこない、そういうものすらゲットできない」のような感覚で言っていることになるでしょう。
I read about these women trying to have it all は、「すべてを持とうとするような女性について(の記事を)(何かで)読んだ」という感覚。
欲しいものをすべて、なんでも手に入れようとする女性のことを、本か新聞かで読んだ、という感じですね。
Thank God! は「(〜して)ありがたい! 助かった!」という意味。
Macmillan Dictionary では、
thank God/goodness/heaven(s) : used for saying that you are happy that something unpleasant has stopped or has not happened
つまり、「嫌な(不愉快な)ことがちょうどやめになった、または起こらなかったのが幸せだ、と言うために使われる」。
語義の中の「嫌なこと」というのがポイントで、「嫌なことがなくなって助かった!」というニュアンスだということですね。
今回は独立した Thank God! ではなく、文章中に and I thank God の形で使われていますが、これは、Thank you! が、I thank you. の形になるのと同じ構造ですね。
「ありがとう」の Thank you. は、「人に感謝する」という他動詞 thank を使った文、I thank you. 「私はあなたに感謝する」が慣用的に主語の I を省いて使われているもので、本来の文の形は、I thank you. になるわけです。
それと同じく、神に対して感謝を述べる「ありがたい」は通常 Thank God! の形で使われるわけですが、今回は文章として主語の I が入った形になっているのですね。
our little Harmonica は「ハーモニカ」という音からも想像できるように、娘の名前「モニカ」に少し音を加えて「ハーモニカ」という愛称で呼んでいる感覚ですね。
「私たちの(小さな、幼い)ハーモニカことモニカ(ちゃん)は」のような感じでしょう。
doesn't seem to have that problem は「そんな問題を抱えているようには見えない・思えない」。
「すべてを欲しがる女性がいるという記事を読んだが、ありがたいことに(助かったよ)」のような話の流れの後、「うちのハーモニカちゃんは、「すべてを欲しがる病」にはかかってないみたいだな」と言っていることになるでしょう。
「すべてを手に入れようとする女性」は野心・向上心が強いイメージでしょうが、うちの子はそういう問題はなさそうだね、と言うことで、「モニカには向上心のかけらもない」と言っていることになります。
その前に「ロスは高みを目指すべきだ」と兄のロスの方を向上心がある人として持ち上げておいてからの、「モニカにはそんな向上心は全くないみたいで、父さんありがたいよ」という発言ですから、パパがモニカに何も期待していないことが見てとれる発言だと言えますね。
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10:10
(CUT TO SAME SCENE)
同じシーンに画面がカット。
ゲラーパパ: Look, there are people, like Ross, who need to shoot for the stars. With his museum and his papers getting published. Other people are satisfied with staying where they are. I'm telling you, these are the people who never get cancer. (いいかい、ロスみたいな人間がいるんだよ、高みを目指す必要がある人間がね。博物館や出版される論文を武器にして(高みを目指すんだ)。他の人間は自分がいる場所に満足している。言っとくが、こういうのは癌(がん)にもならないような人間だよ。)
(AGAIN, CUT TO SAME SCENE)
再び、同じシーンに画面がカット。
ゲラーパパ: And I read about these women trying to have it all, and I thank God, our little Harmonica doesn't seem to have that problem. (すべてを持とう[手に入れよう]とするような女性についての記事を読んだ。そしてありがたいことに、我が小さなハーモニカはそういう問題を持っているようには見えないよ。)
画面が切り替わると、同じシーンではありますが、少しスパゲティが減っています。
スパゲティを食べながら、パパが同じような話を延々と続けていることがわかる描写ですね。
there are people, like Ross, who need to... は「ロスのように〜することが必要な人間が(世の中には、世間には)いる」という感覚。
shoot for the stars は「高みを目指(めざ)す」。
shoot は「撃つ、射撃する」という動詞で、shoot for だと「〜を目指す、目標にする」という意味になるため、「(天高くにある)星々を目指す」→「高みを目指す」という意味になるのですね。
shoot for the stars というフレーズそのものは、英英辞典のロングマン、マクミランなどには載っていませんでしたが、よく似たフレーズの reach for the stars の方は両方に出ていました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
reach for the stars : to aim something that is very difficult to achieve
つまり、「達成するのが非常に難しいことを目指すこと・目的とすること」。
reach for は「〜を取ろうと手を伸ばす」という意味なので、「星を取ろうと手を伸ばす」から「勝ち取ることが難しいものを目指す」という意味になるわけですね。
With his museum and his papers getting published. について。
この with は「(勤務している)博物館や出版される論文(という実績)で(高みを目指す)」のような感じかなと思います。
もう少し雰囲気を出そうとすると「それらの実績を武器にして高みを目指す」のようなニュアンスにもなるかなぁ、と。
Other people 「他の人」というのは、「ロスみたいに高みを目指す人がいる」との対比で、世間にはそれ以外にもこういう人がいるよねぇ、という話の流れ。
be satisfied with は「〜に満足する」、stay where they are は「自分たちがいる場所にとどまる」ですから、「自分がいる場所にとどまることに満足している人たち」→「現状に満足して、上を目指そうとはしない人たち」のことを言っているわけですね。
get cancer は「(病気の)癌(がん)になる、癌にかかる」ということですから、never get cancer は「決して癌にかからない」ということ。
本来、「癌にかからない」のは本人にとって良いことのはずですが、「高みを目指さないこういう人たちは、癌に決してかからない人々である」のような言い回しから、「向上心のない人は、何もゲットできない、病気の癌すらゲットできない」みたいな軽蔑表現として使っていることが想像されます。
DVDの日本語訳でも「そういうやつらには病気も寄りつかないんだぞ」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスで、「来て困るようなものすら寄ってこない、そういうものすらゲットできない」のような感覚で言っていることになるでしょう。
I read about these women trying to have it all は、「すべてを持とうとするような女性について(の記事を)(何かで)読んだ」という感覚。
欲しいものをすべて、なんでも手に入れようとする女性のことを、本か新聞かで読んだ、という感じですね。
Thank God! は「(〜して)ありがたい! 助かった!」という意味。
Macmillan Dictionary では、
thank God/goodness/heaven(s) : used for saying that you are happy that something unpleasant has stopped or has not happened
つまり、「嫌な(不愉快な)ことがちょうどやめになった、または起こらなかったのが幸せだ、と言うために使われる」。
語義の中の「嫌なこと」というのがポイントで、「嫌なことがなくなって助かった!」というニュアンスだということですね。
今回は独立した Thank God! ではなく、文章中に and I thank God の形で使われていますが、これは、Thank you! が、I thank you. の形になるのと同じ構造ですね。
「ありがとう」の Thank you. は、「人に感謝する」という他動詞 thank を使った文、I thank you. 「私はあなたに感謝する」が慣用的に主語の I を省いて使われているもので、本来の文の形は、I thank you. になるわけです。
それと同じく、神に対して感謝を述べる「ありがたい」は通常 Thank God! の形で使われるわけですが、今回は文章として主語の I が入った形になっているのですね。
our little Harmonica は「ハーモニカ」という音からも想像できるように、娘の名前「モニカ」に少し音を加えて「ハーモニカ」という愛称で呼んでいる感覚ですね。
「私たちの(小さな、幼い)ハーモニカことモニカ(ちゃん)は」のような感じでしょう。
doesn't seem to have that problem は「そんな問題を抱えているようには見えない・思えない」。
「すべてを欲しがる女性がいるという記事を読んだが、ありがたいことに(助かったよ)」のような話の流れの後、「うちのハーモニカちゃんは、「すべてを欲しがる病」にはかかってないみたいだな」と言っていることになるでしょう。
「すべてを手に入れようとする女性」は野心・向上心が強いイメージでしょうが、うちの子はそういう問題はなさそうだね、と言うことで、「モニカには向上心のかけらもない」と言っていることになります。
その前に「ロスは高みを目指すべきだ」と兄のロスの方を向上心がある人として持ち上げておいてからの、「モニカにはそんな向上心は全くないみたいで、父さんありがたいよ」という発言ですから、パパがモニカに何も期待していないことが見てとれる発言だと言えますね。
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2017年02月13日
男性を置き去りにするチャンスはあった フレンズ1-2改その16
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9:39
ゲラーママ: Well, at least she had the chance to leave a man at the altar. (まぁ、レイチェルは、少なくとも男性を教会の祭壇に置き去りにするチャンスはあったんだから。)
モニカ: What's that supposed to mean? (それはどういう意味なの?)
ゲラーママ: Nothing. It's an expression. ((別に)何もないわ。一つの表現よ。)
モニカ: No it's not. (いいえ、そんなんじゃないわ。)
ゲラーパパ: Don't listen to your mother. You're independent, and you always have been. Even when you were a kid... and you were chubby, and you had no friends, you were just fine. And you would read alone in your room, and your puzzles.... (ママの言うことは聞くな。モニカは(今)自立してるし、そして今までもずっとそうだった[自立してた]。お前が子供だった時でさえ… お前がぽっちゃりしてて、友達がいなかった時でさえ、お前は大丈夫(平気)だった。そしてお前は自分の部屋で一人ぼっちで読書してたもんだ、パズルとか…)
「レイチェルの結婚式にかかった金額は4万ドルだった」という話をパパがした後のママのセリフ、at least she had the chance to... について。
altar は「教会の祭壇」。at the altar は「祭壇のところに、祭壇のある場所に」という感覚で、at は場所を表す前置詞。
ですからママのセリフは「少なくともレイチェルには、男性を教会の祭壇に置き去りにするチャンスはあった」ということになります。
その言い方には、「4万ドルもかけた結婚式を逃げ出して、かけたお金を無駄にしてしまったけれど、男性が祭壇で待っているという状態までは到達したわけよね」みたいなニュアンスが感じられます。
それを聞いたモニカは、What's that supposed to mean? と返します。
be supposed to は、フレンズ1-1 にも出てきましたが「〜することになっている」。
直訳すると「ママが言った今のセリフは、何を意味することになっているのかしら?」ということで、その今のセリフで、ママは何が言いたいの? ということですね。
あくまでママは she(彼女、レイチェル)のことを言っているだけでモニカのことは何も言及していませんが、「少なくとも彼女にはチャンスがあった」と言ったら、自分の娘モニカにはそのチャンスすらなかった、と言いたいのが嫌でも伝わりますよね。
真意を追及されたママは、単なる一つの表現よ、とあっさり流しています。
ただ、そう言ってみただけで、深い意味なんてないのよ、というところです。
「ママの話・ママの言うことなんか聞くな、聞かなくていい」みたいにパパは言った後、モニカは independent だと言っています。
independent は「独立した、自立した」。
You're independent, and you always have been. は、been の後に independent が省略されていて、「モニカは自立している(現在形)、そしてこれまでもずっとそうであった(現在完了形)」の2つの時制を使って、「今もそうだし、これまでもずっとそうだった。モニカは昔から常に自立していた」ということを言っていることになります。
Even when は、kid, chubby, no friends の3つの文章全体にかかっており、「お前が子供で、ぽっちゃりしてて、友達がいなかった時ですら、お前はただ大丈夫だった」と表現していることになります。
chubby は「ぽっちゃりした、まるまる太った」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
chubby : fat in a pleasant healthy-looking way
例1)He was this cute, chubby baby. 例2)chubby cheeks
つまり、「好ましく健康に見えるような風で太っている」。例文は「彼はかわいくてぽっちゃりした赤ちゃんだった」「ぽっちゃりした頬」。
you would read alone の would は「よく〜したものだった」。
研究社 新英和中辞典によると、
would=【助動】[過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして] …したものだった、よく…した
同じように過去の習慣を表す表現として、used to というものもありますが、would と used to の違いについては、同じく 研究社 新英和中辞典で、以下のように説明されています。
used to (語法)used to は現在と対照的に過去の動作や状態を述べる時に用いるのに対して、would は特定の人の特性の現われとして過去の習慣的または反復的な行為を述べる時に用い、used to のように客観的な過去の事実や状態を表わすことがない。
「人の特性の現れとしての過去の習慣的行為」という言葉が、今回のセリフのニュアンスをうまく説明しているように思います。
「モニカは自立した性格の子だったから、部屋で一人で本を読んでたもんだった」のように independent という特性の現れとして、「部屋で一人で読書」という習慣的行為を語っている感覚が would になるということですね。
would と used to の違いを英英辞典でも確認してみると、
LAAD では、
would : used to describe what someone used to do a lot or what used to happen a lot
つまり、「ある人がよくしていたものだったこと、またはよく起こったことを描写するために使われる」。
used to : used to say that something happened regularly or all the time in the past, or was true in the past, but does not happen or is not true now.
つまり、「あることが過去に定期的にまたはいつも起こった、または過去にそれが真実だったが、今は起こらない、または今は正しくない、ということを言うために使われる」。
確かに英英辞典でも、used to の方は「昔はそうしていた、そうだったけれど、今はそうではない」という現在との対比が語義の説明の中にありますね。
「お前はずっと自立してた」みたいに言い始めた時は、誉め言葉のようにも聞こえる感じでしたが、お前が子供だった時、の後は、「ぽっちゃり」で「友達がいない」時でもお前は大丈夫だったし、部屋で一人読書したり、パズルとか、、などという話になって行き、「独立、自立」というより「友達がいなくて、ぼっちだったから一人遊びをするしかなかった」みたいなことを言われてしまっているだけというオチになっているわけです。
それを聞いているモニカは、視線を上に泳がせて、ハハ、、と、から笑いするしかないですね。
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9:39
ゲラーママ: Well, at least she had the chance to leave a man at the altar. (まぁ、レイチェルは、少なくとも男性を教会の祭壇に置き去りにするチャンスはあったんだから。)
モニカ: What's that supposed to mean? (それはどういう意味なの?)
ゲラーママ: Nothing. It's an expression. ((別に)何もないわ。一つの表現よ。)
モニカ: No it's not. (いいえ、そんなんじゃないわ。)
ゲラーパパ: Don't listen to your mother. You're independent, and you always have been. Even when you were a kid... and you were chubby, and you had no friends, you were just fine. And you would read alone in your room, and your puzzles.... (ママの言うことは聞くな。モニカは(今)自立してるし、そして今までもずっとそうだった[自立してた]。お前が子供だった時でさえ… お前がぽっちゃりしてて、友達がいなかった時でさえ、お前は大丈夫(平気)だった。そしてお前は自分の部屋で一人ぼっちで読書してたもんだ、パズルとか…)
「レイチェルの結婚式にかかった金額は4万ドルだった」という話をパパがした後のママのセリフ、at least she had the chance to... について。
altar は「教会の祭壇」。at the altar は「祭壇のところに、祭壇のある場所に」という感覚で、at は場所を表す前置詞。
ですからママのセリフは「少なくともレイチェルには、男性を教会の祭壇に置き去りにするチャンスはあった」ということになります。
その言い方には、「4万ドルもかけた結婚式を逃げ出して、かけたお金を無駄にしてしまったけれど、男性が祭壇で待っているという状態までは到達したわけよね」みたいなニュアンスが感じられます。
それを聞いたモニカは、What's that supposed to mean? と返します。
be supposed to は、フレンズ1-1 にも出てきましたが「〜することになっている」。
直訳すると「ママが言った今のセリフは、何を意味することになっているのかしら?」ということで、その今のセリフで、ママは何が言いたいの? ということですね。
あくまでママは she(彼女、レイチェル)のことを言っているだけでモニカのことは何も言及していませんが、「少なくとも彼女にはチャンスがあった」と言ったら、自分の娘モニカにはそのチャンスすらなかった、と言いたいのが嫌でも伝わりますよね。
真意を追及されたママは、単なる一つの表現よ、とあっさり流しています。
ただ、そう言ってみただけで、深い意味なんてないのよ、というところです。
「ママの話・ママの言うことなんか聞くな、聞かなくていい」みたいにパパは言った後、モニカは independent だと言っています。
independent は「独立した、自立した」。
You're independent, and you always have been. は、been の後に independent が省略されていて、「モニカは自立している(現在形)、そしてこれまでもずっとそうであった(現在完了形)」の2つの時制を使って、「今もそうだし、これまでもずっとそうだった。モニカは昔から常に自立していた」ということを言っていることになります。
Even when は、kid, chubby, no friends の3つの文章全体にかかっており、「お前が子供で、ぽっちゃりしてて、友達がいなかった時ですら、お前はただ大丈夫だった」と表現していることになります。
chubby は「ぽっちゃりした、まるまる太った」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
chubby : fat in a pleasant healthy-looking way
例1)He was this cute, chubby baby. 例2)chubby cheeks
つまり、「好ましく健康に見えるような風で太っている」。例文は「彼はかわいくてぽっちゃりした赤ちゃんだった」「ぽっちゃりした頬」。
you would read alone の would は「よく〜したものだった」。
研究社 新英和中辞典によると、
would=【助動】[過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして] …したものだった、よく…した
同じように過去の習慣を表す表現として、used to というものもありますが、would と used to の違いについては、同じく 研究社 新英和中辞典で、以下のように説明されています。
used to (語法)used to は現在と対照的に過去の動作や状態を述べる時に用いるのに対して、would は特定の人の特性の現われとして過去の習慣的または反復的な行為を述べる時に用い、used to のように客観的な過去の事実や状態を表わすことがない。
「人の特性の現れとしての過去の習慣的行為」という言葉が、今回のセリフのニュアンスをうまく説明しているように思います。
「モニカは自立した性格の子だったから、部屋で一人で本を読んでたもんだった」のように independent という特性の現れとして、「部屋で一人で読書」という習慣的行為を語っている感覚が would になるということですね。
would と used to の違いを英英辞典でも確認してみると、
LAAD では、
would : used to describe what someone used to do a lot or what used to happen a lot
つまり、「ある人がよくしていたものだったこと、またはよく起こったことを描写するために使われる」。
used to : used to say that something happened regularly or all the time in the past, or was true in the past, but does not happen or is not true now.
つまり、「あることが過去に定期的にまたはいつも起こった、または過去にそれが真実だったが、今は起こらない、または今は正しくない、ということを言うために使われる」。
確かに英英辞典でも、used to の方は「昔はそうしていた、そうだったけれど、今はそうではない」という現在との対比が語義の説明の中にありますね。
「お前はずっと自立してた」みたいに言い始めた時は、誉め言葉のようにも聞こえる感じでしたが、お前が子供だった時、の後は、「ぽっちゃり」で「友達がいない」時でもお前は大丈夫だったし、部屋で一人読書したり、パズルとか、、などという話になって行き、「独立、自立」というより「友達がいなくて、ぼっちだったから一人遊びをするしかなかった」みたいなことを言われてしまっているだけというオチになっているわけです。
それを聞いているモニカは、視線を上に泳がせて、ハハ、、と、から笑いするしかないですね。
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2017年02月10日
いくらかかったかは言わないが4万ドルは大金だ フレンズ1-2改その15
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9:03
モニカ: Ross, could you come and help me with the spaghetti, please? (ロス、こっちに来て、スパゲティを手伝ってくれる?)
ロス: Yes. (THEY GO TO THE KITCHEN) (あぁ。[二人は台所に行く])
ゲラーママ: Oh, we're having spaghetti. That's... easy. (まぁ、(私たちはこれから)スパゲティを食べるのね。それって…簡単(な料理)よね。)
モニカ: I know this is going to sound unbelievably selfish on my part, but were you planning on bringing up the whole baby/lesbian thing? Because I think it might take some of the heat off me. (このことが、信じられないほど私のほうの自分勝手に聞こえるってわかってるけど、でもロスはその赤ちゃんとレズビアンの件を話題に出すつもりはあったの? なんでこんなこと言うかっていうと、そのことで私からいくらかの圧力(批判)が取り除かれるかもしれない、って思うから。)
(CUT TO THE FAMILY EATING)
家族が食べているところに画面がカット。
ゲラーママ: What that Rachel did to her life! We ran into her parents at the club, they were not playing very well. (あのレイチェルが自分の人生にしたことと言ったら! 私たちはクラブでレイチェルの両親にばったり会ったの。二人はあまりうまくプレーできていなかったわ。)
ゲラーパパ: I'm not gonna tell you what they spent on that wedding... but $40,000 is a lot of money. (レイチェルの両親がレイチェルの結婚式にいくら費用を使ったかは言わないが、4万ドルは大金だよ。)
モニカはロスに「スパゲティ(を作るの・を準備するの)を手伝って」と声を掛けています。
料理を手伝ってもらうふりをして、両親に聞こえないところで話をするためであることがその後の会話からわかりますね。
スパゲティという料理名を聞いて、ママは「私たちはスパゲティを食べるのね。それって…簡単よね」と言っていますが、「そんな簡単な料理で私たちをもてなすの?」みたいにモニカの料理をけなしていることになるでしょう。
モニカは元々はラザニアを出すつもりだったのに、レイチェルの婚約指輪を取り出すためにグチャグチャになり客人に出せない状態になってしまったわけですから、踏んだり蹴ったりというところですね。
on my part は「私のパートでは」ということなので「私のほう(で)は」というところ。
unbelievably selfish on my part は「私のほうの[私側の]信じられないくらいの自分勝手」のような感覚になるでしょう。
bring up は「話題・議題を持ち出す、言い出す」。
the whole baby/lesbian thing は「赤ちゃん/レズビアンのこと全部」という感覚ですから、元妻キャロルがロスの赤ちゃんを妊娠していること、キャロルはレズビアンであること、そういうことを全部、親が来ているこの場所で話題に出すつもりにしてた? と尋ねているわけですね。
Because は「なぜならば(〜だから)」という理由を説明する接続詞ですが、ここでは「なぜそんなことを私が言うか、っていうと」のような感覚になるでしょう。
take some of the heat off me の take off は「私から(分離するように)いくらかの the heat を取る・取り去る・取り除く」という感覚。
heat は「熱、熱さ、暑さ」ですが、ここでは研究社 新英和中辞典での、以下の語義が当てはまるように思います。
heat=【名】【U】《俗》1(警察による)追跡[尋問]、2 圧力、威圧、3 非難
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
heat : PRESSURE [uncountable] strong pressure or attention on someone
例) His problems with the landlord have taken the heat off the rest of us.
つまり、「ある人に対する強い圧力や注意・注目」。例文は「彼の大家さんとの問題が、他の私たちへの圧力を取り除いてきた。彼が大家さんとモメていることで、私たちへの圧力はなくなった」。
What that Rachel did to her life! は、What で始まり、最後に感嘆符がついているので、一見、感嘆文のように見えますが、もし感嘆文であれば、What a thing she did to her life! のような形になるだろうと思います。
今回の what は先行詞を含む関係代名詞の「〜すること・もの」ですね。
ですから、「あのレイチェルが、自分の人生に対して、した・やったこと!」という感覚になります。
自然な日本語にすると「あの子、レイチェルが、自分の人生に対してやったことと言ったら!」というところで、「あの子は自分の人生にとって、とんでもないことをやらかしたのよ」と言っている感覚になるでしょう。
run into は「人に偶然会う、ばったり会う」。bump into も同じ意味。
run は「走る」、bump は「衝突する」で、それなりのスピードを出している時に誰かに出くわす、という感じが出て、「偶然、ばったり」という感覚に繋がるようですね。
レイチェルの両親にクラブで会ったけど、あまりうまくプレーできていなかった、とママは言っていますが、娘のレイチェルが結婚式を逃げ出したことで、親がショックを受けている様子を語っていることになるでしょう。
その後のパパのセリフが面白いですね。
spend A on B は「B に A (お金など)を使う、費やす」ですから、セリフの前半は「レイチェルの両親がその(レイチェルの)結婚式に何を(どれだけのお金を)使ったかを私は君らに話すつもりはないが」。
そう言った後の but 以下のセリフは、「でも4万ドルは大金だ」。
結婚式に使った費用がいくらだったかを言うつもりはないが、、と言いながら、でも4万ドルは大金だよ、と続けて言ってしまっていることで、「結婚式にかかった費用は4万ドルだった」と金額をバラしてしまったことになります(4万ドルは、現在のレートだと 455万円くらい)。
「お金がいくらかかったかは言えないが〜」と情報を伏せるかのように話をし始めておきながら、結局自ら金額そのものを口にしてしまっている、という「言うてしもてるやん!」的面白さになるわけですね。
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9:03
モニカ: Ross, could you come and help me with the spaghetti, please? (ロス、こっちに来て、スパゲティを手伝ってくれる?)
ロス: Yes. (THEY GO TO THE KITCHEN) (あぁ。[二人は台所に行く])
ゲラーママ: Oh, we're having spaghetti. That's... easy. (まぁ、(私たちはこれから)スパゲティを食べるのね。それって…簡単(な料理)よね。)
モニカ: I know this is going to sound unbelievably selfish on my part, but were you planning on bringing up the whole baby/lesbian thing? Because I think it might take some of the heat off me. (このことが、信じられないほど私のほうの自分勝手に聞こえるってわかってるけど、でもロスはその赤ちゃんとレズビアンの件を話題に出すつもりはあったの? なんでこんなこと言うかっていうと、そのことで私からいくらかの圧力(批判)が取り除かれるかもしれない、って思うから。)
(CUT TO THE FAMILY EATING)
家族が食べているところに画面がカット。
ゲラーママ: What that Rachel did to her life! We ran into her parents at the club, they were not playing very well. (あのレイチェルが自分の人生にしたことと言ったら! 私たちはクラブでレイチェルの両親にばったり会ったの。二人はあまりうまくプレーできていなかったわ。)
ゲラーパパ: I'm not gonna tell you what they spent on that wedding... but $40,000 is a lot of money. (レイチェルの両親がレイチェルの結婚式にいくら費用を使ったかは言わないが、4万ドルは大金だよ。)
モニカはロスに「スパゲティ(を作るの・を準備するの)を手伝って」と声を掛けています。
料理を手伝ってもらうふりをして、両親に聞こえないところで話をするためであることがその後の会話からわかりますね。
スパゲティという料理名を聞いて、ママは「私たちはスパゲティを食べるのね。それって…簡単よね」と言っていますが、「そんな簡単な料理で私たちをもてなすの?」みたいにモニカの料理をけなしていることになるでしょう。
モニカは元々はラザニアを出すつもりだったのに、レイチェルの婚約指輪を取り出すためにグチャグチャになり客人に出せない状態になってしまったわけですから、踏んだり蹴ったりというところですね。
on my part は「私のパートでは」ということなので「私のほう(で)は」というところ。
unbelievably selfish on my part は「私のほうの[私側の]信じられないくらいの自分勝手」のような感覚になるでしょう。
bring up は「話題・議題を持ち出す、言い出す」。
the whole baby/lesbian thing は「赤ちゃん/レズビアンのこと全部」という感覚ですから、元妻キャロルがロスの赤ちゃんを妊娠していること、キャロルはレズビアンであること、そういうことを全部、親が来ているこの場所で話題に出すつもりにしてた? と尋ねているわけですね。
Because は「なぜならば(〜だから)」という理由を説明する接続詞ですが、ここでは「なぜそんなことを私が言うか、っていうと」のような感覚になるでしょう。
take some of the heat off me の take off は「私から(分離するように)いくらかの the heat を取る・取り去る・取り除く」という感覚。
heat は「熱、熱さ、暑さ」ですが、ここでは研究社 新英和中辞典での、以下の語義が当てはまるように思います。
heat=【名】【U】《俗》1(警察による)追跡[尋問]、2 圧力、威圧、3 非難
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
heat : PRESSURE [uncountable] strong pressure or attention on someone
例) His problems with the landlord have taken the heat off the rest of us.
つまり、「ある人に対する強い圧力や注意・注目」。例文は「彼の大家さんとの問題が、他の私たちへの圧力を取り除いてきた。彼が大家さんとモメていることで、私たちへの圧力はなくなった」。
What that Rachel did to her life! は、What で始まり、最後に感嘆符がついているので、一見、感嘆文のように見えますが、もし感嘆文であれば、What a thing she did to her life! のような形になるだろうと思います。
今回の what は先行詞を含む関係代名詞の「〜すること・もの」ですね。
ですから、「あのレイチェルが、自分の人生に対して、した・やったこと!」という感覚になります。
自然な日本語にすると「あの子、レイチェルが、自分の人生に対してやったことと言ったら!」というところで、「あの子は自分の人生にとって、とんでもないことをやらかしたのよ」と言っている感覚になるでしょう。
run into は「人に偶然会う、ばったり会う」。bump into も同じ意味。
run は「走る」、bump は「衝突する」で、それなりのスピードを出している時に誰かに出くわす、という感じが出て、「偶然、ばったり」という感覚に繋がるようですね。
レイチェルの両親にクラブで会ったけど、あまりうまくプレーできていなかった、とママは言っていますが、娘のレイチェルが結婚式を逃げ出したことで、親がショックを受けている様子を語っていることになるでしょう。
その後のパパのセリフが面白いですね。
spend A on B は「B に A (お金など)を使う、費やす」ですから、セリフの前半は「レイチェルの両親がその(レイチェルの)結婚式に何を(どれだけのお金を)使ったかを私は君らに話すつもりはないが」。
そう言った後の but 以下のセリフは、「でも4万ドルは大金だ」。
結婚式に使った費用がいくらだったかを言うつもりはないが、、と言いながら、でも4万ドルは大金だよ、と続けて言ってしまっていることで、「結婚式にかかった費用は4万ドルだった」と金額をバラしてしまったことになります(4万ドルは、現在のレートだと 455万円くらい)。
「お金がいくらかかったかは言えないが〜」と情報を伏せるかのように話をし始めておきながら、結局自ら金額そのものを口にしてしまっている、という「言うてしもてるやん!」的面白さになるわけですね。
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2017年02月08日
持ってるんじゃなくて働いてるだけ フレンズ1-2改その14
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8:14
SCENE 2: MONICA AND RACHEL'S. (MONICA AND ROSS ARE POURING WINE FOR MR. AND MRS. GELLER)
モニカとレイチェルの家。(モニカとロスはゲラー夫妻(ロスとモニカの両親)にワインを注いでいる。)
ミセス・ゲラー(ゲラーママ): Oh, Martha Lugwin's daughter is gonna call you. (TASTING A SNACK) Mmm! What's that curry taste? (あぁ、マーサ・ラグウィンの娘があなたに電話してくるわよ。[スナック(軽食)を味見して] んーん! そのカレー味は何?)
モニカ: Curry. (カレーよ。)
ゲラーママ: Mmmm! (んーん!)
ロス: I- I think they're great. I, I really do. (僕はそれおいしいと思うよ。ほんとにそう思うんだ。)
ミスター・ゲラー(ゲラーパパ): (TO ROSS) You remember the Lugwins? The big one had a thing for you, didn't she? ([ロスに] ラグウィン姉妹を覚えてるだろ? 上の子はお前に気があったよな?)
ゲラーママ: They all had a thing for him. (あの子たちはみんな、ロスに気があったわよ。)
ロス: Oh, Mom! (もう、ママ!)
モニカ: I'm sorry, why is this girl going to call me? (で、もう一度言って、どうしてこの子が私に電話してくるの?)
ゲラーママ: Oh, she just graduated, and she wants to be something in cooking, food, or.... I don't know. Anyway, I told her you had a restaurant. (あぁ、彼女はちょうど卒業したばかりで、クッキングとか、食べ物とか、よくわからないけど、そういうものの何かになりたいと思ってるのよ。とにかく、私は彼女に話したの、あなたがレストランを持ってる、って。)
モニカ: No, Mom. I don't have a restaurant. I work in a restaurant. (いいえ、ママ。私はレストランを”持って”なんかないわ。私はレストランで”働いて”るのよ。)
ゲラーママ: Well, they don't have to know that. (SHE STARTS TO FLUFF THE PILLOWS) (そう、あの人たちはそんなこと知らなくていいわ[知る必要ないわ]。[ママはクッションを(ふんわりするように)叩き始める])
モニカが出したおつまみのような軽食を食べているママは「そのカレー味は何?」と尋ね、モニカは「カレーよ」と答えています。
カレー味のものは当然カレーだ、というところでしょうが、カレーらしきものについて「このカレー味のものは一体何?」と尋ねたり、「カレーよ」と言われ、「あーら、そうなのぉ〜」のように大げさに Mmmm! と言うところに、ママとモニカの関係があまりしっくり行っていない感じが出ていますね。
「ただのカレーなの?」とでも言わんばかりのママに、ロスは大げさな手振りで、そういう空気を打ち消そうと必死な様子で、「僕はその料理、いいと思うよ。ほんとにそう思う」と言っています。
You remember the Lugwins? について。
the Lugwins は「ラグウィン家の娘たち」のようなニュアンス。
その前に、Martha Lugwin's daughter という名前が登場しているので、Lugwin が名字であることはわかりますね。
「the+名字の複数形」にすると、その名字の人複数を指し、通常は「ラグウィン一家」を指します。
The big one は「その複数のうちの大きい方」という感覚ですから、「その年上の方」。
ラグウィン家にロスと同年代の姉妹がいて、その姉さんの方を指していることになりますから、ここでは「ラグウィン一家」というよりも、「ラグウィン家の姉妹」と訳す方が良いでしょう。
have a thing for は「〜が好きである、気がある」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
have a thing for somebody/something : (informal) to like someone or a type of person or thing very much
例) Claudia has a thing for older men.
つまり、「ある人、またはあるタイプの人または物が非常に好きであること」。例文は「クラウディアは年上の男性が好きである」。
パパ「姉さんの方はロスに気があったよな」、ママ「いいえ、姉さんだけじゃなくラグウィン姉妹みんな、ロスに気があったわよ」、、のような話で両親たちは盛り上がっていて、モニカへの態度と違い、ロスには甘々な感じがよく出ています。
どうしてその子が電話してくるの? と尋ねる前に、モニカは I'm sorry と言っていますが、これは「ごめんなさい」のような明確な謝罪ではなく、もう一度、問い返す場合に使われるニュアンス。
LAAD では、
(I'm) sorry? : used to ask someone to repeat something that you have not heard correctly (SYN: pardon)
例) Sorry? What did you say?
つまり、「正しく聞き取れなかったことを繰り返すように、人に頼むために使われる」。例文は「(ごめん)もう一度言ってくれる?、なんて言ったの?」
日本語に訳す場合は、軽く「ごめん」と訳しても意味は通じる感じがしますが、何かのことで謝罪しているということではなくて、「ちょっと聞き取れなかったんで、悪いけど・申し訳ないんだけど、もう一度言ってくれない?」というようなニュアンスになるでしょう。
モニカの場合は今回理由を尋ねているので、「同じことをもう一度言ってくれる?」というニュアンスとはまた少し異なりますが、唐突に「ラグウィンの娘が電話してくるから」と言ったきり、理由も説明してくれないので、「さっきの話をもう一度聞きたいんだけど、どうして電話してくるわけ?」のように、先ほどの話題に戻るために使った感覚でしょうね。
「どうしてその子が電話してくるわけ?」のようにモニカが尋ねたので、ママは理由を説明しています。
彼女は卒業したばかりで、と言った後の文章について。
she wants to be something in cooking, food, or.... I don't know. Anyway, というセリフを語順のイメージを残しつつ前から訳すと、
「彼女は何かになりたいと思ってる。クッキングの(何か)とか、食べ物の(何か)とか… (よく)わからないけどね。とにかく…」
ママはそのラグウィン家の娘が、料理関係、食べ物関係の職業に就きたいと思っているらしい、というようなことを言っているのですが、実はよくわかってない、ということがそのセリフからわかります。
I told her you had a restaurant. は「私はその子に話したの、あなた(モニカ)がレストランを持ってる、って。私はモニカがレストランを持ってるとその子に話した」。
had は、主節の動詞が「話した」という過去形になっているために、従属節の動詞 have が過去形になったもので「時制の一致」ですね。
ママの話だと、「その子は料理関係の仕事を希望してるから、あなたがレストランを持ってるって話した」ということで、それを聞いたモニカは、「いいえ、ママ。私はレストランは持ってない。私はレストランで働いてるの」と返します。
それぞれ、have と work が強く発音されていて、モニカにすれば、「持ってる」と「働いてる」じゃ大違いでしょ、というところ。
間違いを指摘した娘に対し、ママは「彼ら(ラグウィン家の人たち)は、そんなことを知る必要はないわ」と言っています。
間違って伝えたところで大した問題じゃない、「モニカはただ働いてるだけだった」とかそんな情報、別に伝える必要ないわ、わざわざ言わなくてもいいでしょ、というところですね。
そんな中、ポンポンと何かを叩く音がして、モニカがあきれたように口を開けています。
カメラがママを映すと、ママがクッションをふっくらさせるためにポンポン叩いている(fluff している)のが見えます。
過去記事、これ以上攻撃材料を与えたくない フレンズ1-2改その7 では、この両親を迎える準備中に、モニカがいらいらした感じでクッションを叩いていて、「クッションがぺちゃんこくらいで、キャンキャン言う親なんかいないだろ」みたいにチャンドラーに呆れられていましたが、モニカのママはそういう「普通の親」とは違って、本当にクッションがぺちゃんこになっているのにうるさい人だった、ということがここでわかって笑えてしまうわけです。
「ほんとに、こんなことまで気にする人だったんだ。そんな親がマジでいるんだ!」という驚きの笑いですね。
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8:14
SCENE 2: MONICA AND RACHEL'S. (MONICA AND ROSS ARE POURING WINE FOR MR. AND MRS. GELLER)
モニカとレイチェルの家。(モニカとロスはゲラー夫妻(ロスとモニカの両親)にワインを注いでいる。)
ミセス・ゲラー(ゲラーママ): Oh, Martha Lugwin's daughter is gonna call you. (TASTING A SNACK) Mmm! What's that curry taste? (あぁ、マーサ・ラグウィンの娘があなたに電話してくるわよ。[スナック(軽食)を味見して] んーん! そのカレー味は何?)
モニカ: Curry. (カレーよ。)
ゲラーママ: Mmmm! (んーん!)
ロス: I- I think they're great. I, I really do. (僕はそれおいしいと思うよ。ほんとにそう思うんだ。)
ミスター・ゲラー(ゲラーパパ): (TO ROSS) You remember the Lugwins? The big one had a thing for you, didn't she? ([ロスに] ラグウィン姉妹を覚えてるだろ? 上の子はお前に気があったよな?)
ゲラーママ: They all had a thing for him. (あの子たちはみんな、ロスに気があったわよ。)
ロス: Oh, Mom! (もう、ママ!)
モニカ: I'm sorry, why is this girl going to call me? (で、もう一度言って、どうしてこの子が私に電話してくるの?)
ゲラーママ: Oh, she just graduated, and she wants to be something in cooking, food, or.... I don't know. Anyway, I told her you had a restaurant. (あぁ、彼女はちょうど卒業したばかりで、クッキングとか、食べ物とか、よくわからないけど、そういうものの何かになりたいと思ってるのよ。とにかく、私は彼女に話したの、あなたがレストランを持ってる、って。)
モニカ: No, Mom. I don't have a restaurant. I work in a restaurant. (いいえ、ママ。私はレストランを”持って”なんかないわ。私はレストランで”働いて”るのよ。)
ゲラーママ: Well, they don't have to know that. (SHE STARTS TO FLUFF THE PILLOWS) (そう、あの人たちはそんなこと知らなくていいわ[知る必要ないわ]。[ママはクッションを(ふんわりするように)叩き始める])
モニカが出したおつまみのような軽食を食べているママは「そのカレー味は何?」と尋ね、モニカは「カレーよ」と答えています。
カレー味のものは当然カレーだ、というところでしょうが、カレーらしきものについて「このカレー味のものは一体何?」と尋ねたり、「カレーよ」と言われ、「あーら、そうなのぉ〜」のように大げさに Mmmm! と言うところに、ママとモニカの関係があまりしっくり行っていない感じが出ていますね。
「ただのカレーなの?」とでも言わんばかりのママに、ロスは大げさな手振りで、そういう空気を打ち消そうと必死な様子で、「僕はその料理、いいと思うよ。ほんとにそう思う」と言っています。
You remember the Lugwins? について。
the Lugwins は「ラグウィン家の娘たち」のようなニュアンス。
その前に、Martha Lugwin's daughter という名前が登場しているので、Lugwin が名字であることはわかりますね。
「the+名字の複数形」にすると、その名字の人複数を指し、通常は「ラグウィン一家」を指します。
The big one は「その複数のうちの大きい方」という感覚ですから、「その年上の方」。
ラグウィン家にロスと同年代の姉妹がいて、その姉さんの方を指していることになりますから、ここでは「ラグウィン一家」というよりも、「ラグウィン家の姉妹」と訳す方が良いでしょう。
have a thing for は「〜が好きである、気がある」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
have a thing for somebody/something : (informal) to like someone or a type of person or thing very much
例) Claudia has a thing for older men.
つまり、「ある人、またはあるタイプの人または物が非常に好きであること」。例文は「クラウディアは年上の男性が好きである」。
パパ「姉さんの方はロスに気があったよな」、ママ「いいえ、姉さんだけじゃなくラグウィン姉妹みんな、ロスに気があったわよ」、、のような話で両親たちは盛り上がっていて、モニカへの態度と違い、ロスには甘々な感じがよく出ています。
どうしてその子が電話してくるの? と尋ねる前に、モニカは I'm sorry と言っていますが、これは「ごめんなさい」のような明確な謝罪ではなく、もう一度、問い返す場合に使われるニュアンス。
LAAD では、
(I'm) sorry? : used to ask someone to repeat something that you have not heard correctly (SYN: pardon)
例) Sorry? What did you say?
つまり、「正しく聞き取れなかったことを繰り返すように、人に頼むために使われる」。例文は「(ごめん)もう一度言ってくれる?、なんて言ったの?」
日本語に訳す場合は、軽く「ごめん」と訳しても意味は通じる感じがしますが、何かのことで謝罪しているということではなくて、「ちょっと聞き取れなかったんで、悪いけど・申し訳ないんだけど、もう一度言ってくれない?」というようなニュアンスになるでしょう。
モニカの場合は今回理由を尋ねているので、「同じことをもう一度言ってくれる?」というニュアンスとはまた少し異なりますが、唐突に「ラグウィンの娘が電話してくるから」と言ったきり、理由も説明してくれないので、「さっきの話をもう一度聞きたいんだけど、どうして電話してくるわけ?」のように、先ほどの話題に戻るために使った感覚でしょうね。
「どうしてその子が電話してくるわけ?」のようにモニカが尋ねたので、ママは理由を説明しています。
彼女は卒業したばかりで、と言った後の文章について。
she wants to be something in cooking, food, or.... I don't know. Anyway, というセリフを語順のイメージを残しつつ前から訳すと、
「彼女は何かになりたいと思ってる。クッキングの(何か)とか、食べ物の(何か)とか… (よく)わからないけどね。とにかく…」
ママはそのラグウィン家の娘が、料理関係、食べ物関係の職業に就きたいと思っているらしい、というようなことを言っているのですが、実はよくわかってない、ということがそのセリフからわかります。
I told her you had a restaurant. は「私はその子に話したの、あなた(モニカ)がレストランを持ってる、って。私はモニカがレストランを持ってるとその子に話した」。
had は、主節の動詞が「話した」という過去形になっているために、従属節の動詞 have が過去形になったもので「時制の一致」ですね。
ママの話だと、「その子は料理関係の仕事を希望してるから、あなたがレストランを持ってるって話した」ということで、それを聞いたモニカは、「いいえ、ママ。私はレストランは持ってない。私はレストランで働いてるの」と返します。
それぞれ、have と work が強く発音されていて、モニカにすれば、「持ってる」と「働いてる」じゃ大違いでしょ、というところ。
間違いを指摘した娘に対し、ママは「彼ら(ラグウィン家の人たち)は、そんなことを知る必要はないわ」と言っています。
間違って伝えたところで大した問題じゃない、「モニカはただ働いてるだけだった」とかそんな情報、別に伝える必要ないわ、わざわざ言わなくてもいいでしょ、というところですね。
そんな中、ポンポンと何かを叩く音がして、モニカがあきれたように口を開けています。
カメラがママを映すと、ママがクッションをふっくらさせるためにポンポン叩いている(fluff している)のが見えます。
過去記事、これ以上攻撃材料を与えたくない フレンズ1-2改その7 では、この両親を迎える準備中に、モニカがいらいらした感じでクッションを叩いていて、「クッションがぺちゃんこくらいで、キャンキャン言う親なんかいないだろ」みたいにチャンドラーに呆れられていましたが、モニカのママはそういう「普通の親」とは違って、本当にクッションがぺちゃんこになっているのにうるさい人だった、ということがここでわかって笑えてしまうわけです。
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2017年02月06日
京都セミナー終了しました!
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京都・四条の NHK文化センター京都教室でのセミナー「海外ドラマDVD英語学習法」が、昨日、2月5日(日)に無事、終了いたしました。
NHK文化センター京都教室 2/5 海外ドラマDVD英語学習法
おかげさまで満席となり、大勢の皆様にご参加いただけたこと、本当に光栄で嬉しく思っております。
寒い中、そして雨の中、お越し下さった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>
デモを始める前に、「フレンズを全くご存じない方、見たことない方」をお尋ねしたのですが、フレンズをご存じない方の人数は、過去のセミナーよりも少し多いように感じました。
と同時に、やはり「フレンズ大好き!」という方もたくさんおられました。
「フレンズ」で DVD英語学習法の実演(デモ)を行うのがセミナーのメインとなっていますが、フレンズ大好きな方には、フレンズの楽しさと面白さを大勢の皆さんと共有できる喜びを感じていただけたら、そしてフレンズを全くご存じなかった方には、「フレンズで英語を学んでみたい!」というきっかけにしていただけたら、本当に嬉しく思います。
はしょる3段階を使ってデモをする際に、いつも感じていただきたいと思っているのは、「英語のどの部分を理解することで、ネイティブと同じタイミングで笑えるか」というところです。
この単語が聞き取れれば、この単語の意味がそうだとわかれば笑えた、という笑いのキーワードとなる言葉があって、ネイティブもそれを聞いたタイミングで笑っている、、ということを実際に体感していただくことで、聞き取りのコツを掴んだり、英語の構造を理解するヒントにしていただけたりしたらと思っています。
セミナーの最後にご質問をお受けしたのですが、終了時間をオーバーしてしまうほど、たくさんの方が熱心にご質問下さって、本当に嬉しく思いました。
皆さんが私の話をきちんと聞いて下さったこと、英語力を伸ばしたい! と強く思っておられることがひしひしと感じられ、これから私ももっともっと頑張って行こう、という元気をいただくことができました。
セミナー終了後に、私のところにご挨拶に来て下さり、多くの方と直接お話させていただくことができましたのも、とても楽しく幸せな時間でした。
今回のセミナーを大きな原動力として、これからも「海外ドラマDVD英語学習法」の楽しさと素晴らしさを頑張って伝えて行きたいと思います。
お忙しい中、ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました!<(_ _)>
↓セミナーのチラシです。画像をクリックしていただくと、チラシが別ウィンドウで拡大表示されます。
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京都・四条の NHK文化センター京都教室でのセミナー「海外ドラマDVD英語学習法」が、昨日、2月5日(日)に無事、終了いたしました。
NHK文化センター京都教室 2/5 海外ドラマDVD英語学習法
おかげさまで満席となり、大勢の皆様にご参加いただけたこと、本当に光栄で嬉しく思っております。
寒い中、そして雨の中、お越し下さった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>
デモを始める前に、「フレンズを全くご存じない方、見たことない方」をお尋ねしたのですが、フレンズをご存じない方の人数は、過去のセミナーよりも少し多いように感じました。
と同時に、やはり「フレンズ大好き!」という方もたくさんおられました。
「フレンズ」で DVD英語学習法の実演(デモ)を行うのがセミナーのメインとなっていますが、フレンズ大好きな方には、フレンズの楽しさと面白さを大勢の皆さんと共有できる喜びを感じていただけたら、そしてフレンズを全くご存じなかった方には、「フレンズで英語を学んでみたい!」というきっかけにしていただけたら、本当に嬉しく思います。
はしょる3段階を使ってデモをする際に、いつも感じていただきたいと思っているのは、「英語のどの部分を理解することで、ネイティブと同じタイミングで笑えるか」というところです。
この単語が聞き取れれば、この単語の意味がそうだとわかれば笑えた、という笑いのキーワードとなる言葉があって、ネイティブもそれを聞いたタイミングで笑っている、、ということを実際に体感していただくことで、聞き取りのコツを掴んだり、英語の構造を理解するヒントにしていただけたりしたらと思っています。
セミナーの最後にご質問をお受けしたのですが、終了時間をオーバーしてしまうほど、たくさんの方が熱心にご質問下さって、本当に嬉しく思いました。
皆さんが私の話をきちんと聞いて下さったこと、英語力を伸ばしたい! と強く思っておられることがひしひしと感じられ、これから私ももっともっと頑張って行こう、という元気をいただくことができました。
セミナー終了後に、私のところにご挨拶に来て下さり、多くの方と直接お話させていただくことができましたのも、とても楽しく幸せな時間でした。
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