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(A KNOCK AT THE DOOR. IT IS ROSS)
ドアにノック。ロスである。
ロス: Hi. (はーい。)
モニカ: Wow. That is not a happy "hi." (まぁ。それってハッピーな「はーい」じゃないわね。)
ロス: Carol's pregnant. (キャロルが妊娠してる。)
フィービー: (WHILE EVERYONE ELSE IS STUNNED) Ooh! I found it! ([他のみんなが唖然としている間に] あぁ〜! (指輪を)見つけたわ!)
モニカ: W-w-wh-... wha-... w-w-w-... (うー、わー、うー…)
ロス: Yeah. Do that for another two hours, you might be where I am right about now. (HE COMES IN) (そうだね。あと2時間それをやれば[そうすれば、そうしてれば]、モニカも今現在の僕の状態になるかもね。)
チャンドラー: Kinda puts that whole pillow thing in perspective, huh, Mon? (クッションのこと全体を、バランスの取れた見方で見られるようになったろ、モニカ?)
レイチェル: Now, how-how do you fit into this whole thing? (で、あなたはこの件(全体)にどう順応(対応)するの?)
ロス: Well, Carol says she and Susan want me to be involved. But if I'm not comfortable with it, I don't have to be involved. Basically, it's totally up to me. (そうだね、キャロルとスーザンは僕に(この件に)関(かか)わってほしいと思ってるって、キャロルは言うんだ。でももし僕がそのことで居心地が悪い気持ちがするなら、関わる必要はない、って。基本的に、僕に任せるってさ。)
フィービー: She is so great. I miss her. (キャロルってとっても素敵ね。彼女が恋しいわ[彼女がいなくて寂しいわ]。)
ロスの、どよーんと暗い「ハ〜イ」は、フレンズ1-1 に続いて2回目ですね。
またあの時と同じように、何かしら良くないニュースに落ち込んでいる様子がわかります。
フレンズたちは、お互いに、Hi. と挨拶することが多いですが、そういう明るい「ハーイ!」ではないようね、とモニカも言っています。
「(元妻の)キャロルが妊娠してる」と聞いて、ロスの妹のモニカも驚きで言葉になりません。
他のみんなもびっくりしている中、ラザニアの中に入っていた指輪を発見したフィービーは、ロスやモニカの状態に気づかない様子で、嬉しそうに「指輪を見つけたわ!」と叫んでいます。
where I am は「僕が今いるところ」なので、「現在の状態」を表します。
最初にそのニュースを聞いた時は誰でもアワアワしちゃうさ、僕だって言葉が出なくて今のモニカと同じような状態だったよ、ということで、でも2時間くらいそうしていると、少し落ち着いて、今の僕のように、冷静に事実を語れるようになるかもね、ということですね。
ロス自身が2時間前、今のモニカみたいな状態だった、と言っていることにもなります。
another はもともと、an+other なので、基本的にはその後に単数名詞が続きますが、今回のような「another+複数名詞」は、その複数名詞分をもう1回する、という感覚になります。
「2時間分をあともう1回」という感じですね。
perspective は「物の見方、観点」で、「バランスの取れた見方、大局的な見方」という意味もあります。
Kinda puts that whole pillow thing のセリフは、主語の That が省略されていると考えればよいでしょう。
その that は、今ロスが言ったニュース、「キャロルが妊娠している」ですね。
主語+put+目的語+in perspective は直訳すると、「主語が目的語をバランスの取れた見方に置く」という感覚でしょうか。
つまり、主語のおかげで、目的語をバランスよく見られるようになる、ということになります。
チャンドラーの言っているのは、「ロスの元妻が妊娠した!」というビッグニュースを聞くと、クッションのふくらみ具合で大騒ぎしていたことが小さなことだったと気付くだろ? 本来、クッションの件は大したことじゃないのに、それがやっと、本来のささいなことだと見られるようになっただろ、というニュアンスです。
fit into は「〜にフィットする」ということですから、「〜に適合する、順応する、〜と折り合う」というところ。
this whole thing は「この件全体」で、元妻キャロルが妊娠していること、それに伴い生じるであろうその他もろもろのことひっくるめた全体を語っている感覚になるでしょう。
簡単に言うと、「この件に関するあれこれに対して、あなたはどうするの?」という感じですね。
ロスは、Carol says she and Susan want me to... と説明しています。
私が フレンズ1-1 を解説した際、「キャロルの相手」と説明するより名前を出した方がわかりやすかったので、先に「スーザン」という名前を使ってしまいましたが、「フレンズ」の話の中ではここで初めて、キャロルのレズビアン・パートナーの名前がスーザンだとわかることになります。
involved は「かかわる、関係する」。
not comfortable with it は「その件で快適ではない、居心地が良くない」ですから、「その件にあまり乗り気ではない、気が進まない」のような感覚になるでしょう。
it's totally up to me は「(キャロルの妊娠に僕が関わるかどうかは)全く僕次第なんだ」。
up to は「…次第で」。It's up to you. 「あなた次第です。あなたにお任せします」は決まり文句。
ロスの話を聞いてフィービーは、「キャロルは素敵ね。彼女が恋しい」と言っています。
「ロスにも関わって欲しいけど、無理にとは言わない。あなたに任せるわ」という発言自体は、ロスに対して無理強いしない、ロスの気持ちを優先させた内容と言えるでしょう。
ですが元妻キャロルその人は、レズビアン・パートナーのスーザンを選び、ロスを捨てた人ですから、捨てられたロスの目の前でロスを捨てた元妻キャロルのことを「彼女って素敵ね。彼女がいなくなって寂しいわ」などというのは、ロスの気持ちを考えるとあまりにもKYな発言だといえるでしょうね。
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