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(CUT TO THE HOSPITAL. JOEY IS MIMING HOCKEY PUCKS HITTING FOREHEADS. CHANDLER REALIZES IT'S GETTING TENSE AND GOES TO THE RECEPTIONIST AGAIN)
病院に画面がカット。ジョーイはおでこにホッケーのパックが当たるのを身振り手振りで(パントマイムのように)実演している。
チャンドラーは事態が緊迫しているのを悟り、例の受付係のところに再び行く。
チャンドラー: Excuse me? Look, we've been here for over an hour, and a lot of people less sick than my friend have gone in. I mean, that guy with the toe thing? Who's he sleeping with? (ちょっといいかな? ねぇ、俺たちはもう1時間以上もここにいて、俺の友達よりも症状が軽い人が大勢、既に中に入ったよ。ほら、つま先をケガしてたあの男。彼は誰と寝てるのかな?)
(SHE SLIDES THE GLASS PANEL OVER. CHANDLER TALKS THROUGH IT IN A LOUD VOICE)
受付係の女性はガラスパネルを(スライドして)閉める。チャンドラーは大きな声で話し続ける。
チャンドラー: Oh, come on, Dora. Don't be mad. I know we both said some things... we didn't mean, but that doesn't mean we still don't love each other. (TO THE E.R.) Y'know, I... I feel like I've lost her. (SHE SLIDES THE PANEL BACK. HE TURNS AND IT TAKES HIM BY SURPRISE) Bah! (あぁ、ねぇ、ドーラ、怒らないでよ。俺たち二人は言うつもりがなかったことをあれこれ言ってしまったってこと、俺にはわかってるよ。でもそれって俺たちが愛し合ってないってわけじゃない。[ER に向かって] ほら、俺、彼女を失っちゃったみたいだね。[受付係はパネルを開ける。チャンドラーは振り返り、それに驚く] バァッ!)
ト書きで、JOEY IS MIMING HOCKEY PUCKS HITTING FOREHEADS とありますが、miming は動詞 mime の -ing形です。
パントマイムの「マイム」で、無言で身振り手振りで表現・実演することですね。
「このホッケーのパックが一体どんな風に顔に当たったんだろう」とでも言うように、何度も目の前に持ってきて、当たる様子を実際に再現してみせている感じです。
ずっと待たされているのに全然呼んでもらえないので、しびれを切らしたチャンドラーはまた受付に言いに行きます。
「俺たちもう1時間以上もずっとここにいるんだけど」と言った後の、a lot of people less sick than my friend have gone in. について。
my friend までが長い主語となっており、「俺の友達(ロス)よりもより症状が軽いたくさんの人々がすでに中に入ってしまった」ということですね。
症状の軽い人が先に案内されて、重症のロスがほっとかれてるのはおかしいんじゃない? と抗議していることになります。
that guy with the toe thing は「足の指の問題・症状があったあの男」というニュアンス。
突き指なのかケガなのか具体的な症状は何だか知らないけど、とにかく足の指のことで診察に来ていたあいつ、ということですね。
Who's he sleeping with? は「その彼は誰と寝ているのか?」ということで、「君、彼と寝てるわけ?」みたいに暗に言っていることになるでしょう。
明らかに症状の軽い、つま先をちょっとケガしただけの患者が先に見てもらえるなんて、君は彼を特別扱い、ひいきしてるの? 君はあの男と寝たから優遇してやってるのか? みたいに言っているのですね。
「君、あの男と寝てるの?」みたいに言われたので受付女性は黙って受付のガラス戸を閉めています。
相手の顔が見えなくなった状態で、チャンドラーは独り芝居のようにさらに話を続けます。
Oh, come on, Dora. Don't be mad. は「ねぇ、ドーラ。怒らないで」ということですが、ここで「ドーラ」という名前を出した理由が、正直よくわかりません。
それについては記事の最後に私の見解を書くことにします。
I know we both said some things... we didn't mean は「俺たち(君と俺)は言うつもりがなかったことを(あれこれ)言ってしまったって、俺にはわかってる」ということ。
こんなこと言うつもりはなかったんだけど、売り言葉に買い言葉でつい、、みたいに、意図せず喧嘩になってしまったことを悔いているような表現ですね。
仲の良い人、男女であれば恋人同士で使うようなセリフです。
that doesn't mean we still don't love each other. を直訳すると、「そのこと(言うつもりもないことをお互い言ってしまったこと)が、俺たちがお互いに愛してないってことを意味しない」ですから、「お互い言わなくてもいい余計なことを言ってしまったからって、それで俺たちはもう愛し合ってないっていうことにはならない」ということになります。
口喧嘩しちゃったけど、お互い嫌いになったわけじゃないよね、みたいなことですね。
ガラス越しに話しかけているけれども中の女性からの反応がないのを見て、チャンドラーはロスたちのいる方を振り返り、I feel like I've lost her. 「俺は彼女を失ってしまった、って気がするよ」と言っています。
受付女性がガラス戸をピシャンと閉めたことで、「恋人に拒絶された男」のようなお芝居をして最後には「俺、彼女に振られちゃったみたいだね」と言ってみせたわけですが、そんなことを言っている時、受付女性がガラス戸を開けたので、振り向いたチャンドラーは受付女性が怖い顔をしてこっちをにらんでいるのを見て、バァッ! と驚くことになります。
それでは「ドーラ」という名前について。
この受付の女性の役名は、このエピソードのエンドクレジットでは、
guest starring Mary Pat Gleason as Nurse Sizemore
と表示されています。
実際、映像でも、この女性の名札に SIZEMORE(サイズモア)と書いてあるのが見えます。
なので、この受付女性のファーストネームがドーラだから、という理由ではなさそうです。
演じる女優さん(メアリー・パット・グリーソン)の出演歴を調べてみたところ、1989年の Fat Man and Little Boy という作品(邦題:シャドー・メーカーズ、主演:ポール・ニューマン)で、Dora Welsh という役柄で出演しているようですが、キャストの並び順がさほど上位ではないので、それほど重要な役でもないのかな、という気がします。
英語で Dora という名前で連想される作品としては、Dora the Explorer(邦題:ドーラといっしょに大冒険)というアニメがあります。
ヒスパニック系の少女ドーラが主人公のお話ですが、そのドーラと関係があるのかなぁ、、?
ニコロデオン:ドーラと一緒に大冒険 にドーラの画像もありますが、ドーラは可愛い女の子で、受付の人は迫力満点の怖いおばさんですし、見た目が似てるということもない気がするのですが、、、
ドーラは短いおかっぱで、受付のサイズモアさんはパーマですが、「髪型の短いシルエット」は似てると言えなくもない、、かも。
またその女優さんは「輪郭が横に広い」感じで(すみません)、それがドーラの輪郭に似てるのかもしれない、、とか。
ヒスパニック系に見えるということで、ヒスパニック系のキャラの名前で呼び掛けたのかとも思ったのですが、その女優さんはヒスパニック系でもないようですので、その線は違うかもしれません。
、、、ということで、どうして Dora と呼び掛けたのか結局わからないのですが、「ドーラという名前が似合いそうなキャラクターだった」だけかもしれません(長々と失礼しました)。
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