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7:04
モニカ: So you guys don't mind going out with someone else who's going out with someone else? (それじゃああなたたち(男性)は、誰か別の人と付き合っている人と付き合うのは気にならないの?)
ジョーイ: I couldn't do it. (俺ならそんなこと[そんな人間と付き合うこと]はできないな。)
モニカ: Good for you, Joey. (よく言ったわ、ジョーイ。)
ジョーイ: When I'm with a woman, I need to know that I'm going out with more people than she is. (俺が女と付き合う時には、彼女が付き合ってるよりも俺の方が多くの人間と付き合ってるとわかってる必要があるね。)
ロス: Well, y'know, monogamy can be a tricky concept. I mean, anthropologically speaking.... (ほら、一夫一婦制が扱いにくい概念なんだよ。ほら、人類学的に言うとね…)
(THEY ALL PRETEND TO FALL ASLEEP)
みんなは眠ったふりをする。
ロス: Fine, fine, all right. Now you'll never know. (いいさ、いいさ、構わないよ。もう君らはそれを知ることはないね。)
モニカ: We're kidding. Come on, tell us! (冗談よ。ねぇ。話して!)
みんな: Yeah! Come on! (そうだよ。さあ!)
ロス: All right. There's a theory put forth by Richard Leakey-- (よし。リチャード・リーキーが提案した、ある学説があるんだけどね…)
(THEY ALL FALL ASLEEP AGAIN)
みんなはまた眠りに落ちる。
mind doing は「〜を気にする、〜を嫌だと思う」ですから、you guys don't mind doing...? は、「あなたたち男性は〜するのを嫌だと思わないの?」ということ。
嫌だと思うかどうかの内容は「別の人と付き合っている人と付き合うこと」になります。
自分のデート相手が他の男と付き合ってても平気なの? ということですね。
ジョーイの I couldn't do it. は「もし俺がその立場なら、俺にはそんなことはできない(だろう)な」というニュアンス。
Good for you. は「でかした。よくやった。よく言った」と相手を褒める言葉。
モニカは「よく言ったわ、ジョーイ」と褒めたのですが、その後、ジョーイの理由を聞いてみると、「相手が付き合っている人数より、俺の方が多くの人間と付き合ってるとわかることが必要」と言っています。
つまり、「相手の女性が複数の人間と付き合っていてもいいけど、俺の付き合ってる人数の方が上回っていないとダメ」ということで、「俺がたくさんの女の子と付き合ってる状態なら、相手がそれより少ない人数の男と付き合ってるのは構わない」と言ったことになります。
モニカは「男女の付き合いって、1対1であるべきでしょ」という気持ちからその質問をしたのでしょうから、ジョーイの答えはモニカが褒めるような内容ではなかった、とわかるオチですね。
monogamy は「一夫一婦(制)」。
mono- は「単〜、単一の」を表す連結形で、-gamy は「〜結婚」を意味する連結形。
bigamy なら「重婚」、polygamy なら「複婚、一夫多妻(制)」になります。
tricky は「トリッキー」と日本語でも使いますが、ここでは「扱いにくい」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
tricky : a tricky situation or job is difficult to deal with or do because it is very complicated and full of problems
つまり「トリッキーな状況や仕事とは、扱う、または行うことが難しい、非常に複雑で問題がたくさんあるという理由から」。
anthropology は「人類学」なので、anthropologically は「人類学的に」。
strictly speaking 「厳密に言うと」と同じ構成で、anthropologically speaking は「人類学的に言うと」という意味になります。
古生物学者であるロスが「人類学的に言うと…」などと小難しいことを言い始めた瞬間、フレンズたちはいっせいに、いびきをかくような音を出しながら眠ったふりをします。
日本でも「聞きたくない話には眠ったふりをする」というリアクションをすることがありますので、わかりやすいですね。
ロスの「もう君らはこの話を知ることはないね」は、「そんなリアクションをしたら、もう話してやらないぞ」ということですね。
There's a theory put forth by の put forth は「考えを出す、提案する」。
ここでの put は過去分詞形で、There's a theory (that is) put forth by... 「…によって提案・提出された学説がある」ということになります。
put forth は「前方に置く」という感覚ですから「提案する」という行動を連想しやすい動きですね。
LAAD では、
put something forth / put forth something : (formal) to suggest a plan, proposal etc. or support it in discussions
つまり「議論において、計画・提案などを出す、またはサポートする」。
Richard Leakey(リチャード・リーキー)は実在の人物で、「ヒトはいつから人間になったか」(原題:The Origin of Humankind)などの著作がある、ケニアの古人類学者(paleoanthropologist)。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Richard Leakey
古人類学者であるルイス・リーキー&メアリー・リーキー夫妻の2番目の子供だそうです。
ちなみに、「フレンズ」のロスは paleontologist 「古生物学者」という設定で、リチャード・リーキーの paleoanthropologist 「古人類学者」と綴りがよく似ていますね。
-ist という「人」を表す接尾辞を -y に変えると学問名になり、paleontology が「古生物学」、paleoanthropology が「古人類学」になります。
paleo- は「古、旧」を意味する接頭辞、anthropology が「人類学」なので、「古」+「人類学」となる paleo + anthropology が「古人類学」になるという仕組みです。
ロスは専門が恐竜なので「古生物学」、リチャード・リーキーは人類の進化について研究しているので「古人類学」になるわけですね。
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2018年05月29日
2018年05月23日
あなたこそ今の話を聞いてなかったの? フレンズ1-6改その11
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6:27
モニカ: Oh. I'm sorry it didn't work out. (まぁ、うまくいかなかったなんて残念ね。)
チャンドラー: What not work out? I'm seeing her again on Thursday. Didn't you listen to the story? (うまくいかない、って何のこと? 俺は木曜日にまた彼女と会う予定だ。今の話を聞いてなかったの?)
モニカ: Didn't YOU listen to the story? I mean, this is twisted. How could you get involved with a woman like this? (あなたこそ、今の話を聞いてなかったの? こんなの、複雑でややこしいわよ。こんな感じの女性とどうやって関係を持てるって言うの?)
チャンドラー: Well, y'know, I had some trouble with it at first too. But the way I look at it is, I get all the good stuff: All the fun, all the talking, all the sex… and none of the responsibility. I mean, this is every guy's fantasy! (ほら、最初は俺もその件についてはちょっと困ったんだよね。でも見方によれば、俺は全ての良いことをゲットしてるんだよね。(あらゆる)楽しいこと、トーク、エッチ…そして、一切の責任はなし。つまり、これは全ての男の夢なんだよ!)
フィービー: Oh, yeah. That is not true. Ross, is this your fantasy? (ああ、そう。そんなの本当じゃないわ[間違ってるわ]。ロス、これってあなたの夢?)
ロス: No, of course not. (THINKS) Yeah. Yeah, it is. (いや、もちろん違うよ。[考えて] あぁ、あぁ、確かにそうだ[僕の夢だ]。)
work out は「うまくいく、良い結果となる」。
せっかく理想の女性に出会ったのに、既婚者だったなんて残念ね、二人の仲が進展することなくて残念ね、とモニカは言っていることになります。
それに対して、またオーロラと会う予定だよ、モニカは今の俺の話を聞いてなかったのか?とチャンドラーは言っていますね。
be seeing someone は恋愛関係において「(人)と付き合っている」という意味で使われますが、ここでの be seeing は「近い将来の予定、計画」を表す現在進行形です。
on Thursday 「木曜日に」という「近い将来」を表す言葉が出ていることからもそれはわかりますね。
Didn't you listen to the story? という同じフレーズを、チャンドラーとモニカがそれぞれ言っていますが、モニカの方は Didn't YOU listen to the story? と you の部分を強調してしゃべっています。
同じセリフをオウム返しに言っているのですが、そのように you を強調することで、それは私が言いたいセリフよ、「あなたの方こそ」ちゃんと聞いてた?、相手が既婚者だってこと忘れてるの? というニュアンスが出るのですね。
the story はチャンドラー本人が語った話ですから、それをチャンドラーに「聞いてた?」と言うのは、自分で話しておきながら、あなたは自分の状況を自分で理解してないんじゃないの? というモニカの気持ちが込められていることになります。
twisted は「ねじれた、よじれた」で、状況が普通・素直・シンプルではなく、複雑にゆがんでねじれている感じ。
get involved with は「〜と関係する、深くかかわる」という意味で、恋愛関係においては「(人)と付き合う、(人)と性的な関係を持つ」という意味で使われます。
How could you...? は「どのようにして〜ができたりするの?」ということで、「夫がいて恋人もいるのにさらに男性関係を増やそうとしている、こんな複雑な状況の女性と、関係を持つなんてことがどうして可能なのよ? というニュアンスですね。
have trouble with は「〜に問題がある」。
at first は「最初は」で、このセリフのように「過去形+at first」の形で「最初は〜だったけど(その後、こう変わった)」という形で使われることが多いです。
今はこう考えている、ということで、all the fun... 以下を挙げていますね。
楽しいこと、トーク、エッチと、いろいろな良いこと・楽しいことを挙げた後、しかも、none of the responsibility 「責任は全くない」と言っています。
関係を楽しむだけ楽しんで遊びのままでオッケー、相手は他の男とも付き合っているから、真剣な付き合いとか結婚とかを考える責任も発生しない、ということですね。
fantasy は「ファンタジー」で、「幻想、空想」と訳されることが多いですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fantasy : an exciting and unusual experience or situation that you imagine happening, but that will probably never happen
つまり、「起こることを想像するが、恐らく決して起こらないであろう、エキサイティングでいつもと違う経験や状況」。
つまり「こういうことがあればいいな、と思うけれど、多分起こらないんだろうけどな、と心の中ではわかっている」ような経験や状況ということになります。
叶う夢とは違い、「叶わないだろうなと思っている夢」と理解すれば良いでしょう。
「男の夢」と断言したチャンドラーに、フィービーは「そんなの違うわ」と反論し、隣にいるロスに「ねぇ、これはあなたにとっても夢なの?」と尋ねます。
ロスはいったんは「いや、もちろん違うよ」と否定するのですが、隣にいる妹のモニカが「無理しないで正直に言いなさいよ」とでも言うようにロスの太ももを3回叩き、ロスは「(チャンドラーが言うように)これは男の夢だ」と認めることになります。
(2018.5.24 追記)
コメント欄でご指摘があったのですが、モニカがロスの太ももを3回叩いたのは「兄さん、偉いわ。よく言った」という気持ちから出たものでした。
その後、前言撤回して「これは男の夢だ」とロスが言った後、モニカがあきれたような顔をしていることからも、最初の方は「偉いわ」という気持ちであると判断できます。
(追記はここまで)
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6:27
モニカ: Oh. I'm sorry it didn't work out. (まぁ、うまくいかなかったなんて残念ね。)
チャンドラー: What not work out? I'm seeing her again on Thursday. Didn't you listen to the story? (うまくいかない、って何のこと? 俺は木曜日にまた彼女と会う予定だ。今の話を聞いてなかったの?)
モニカ: Didn't YOU listen to the story? I mean, this is twisted. How could you get involved with a woman like this? (あなたこそ、今の話を聞いてなかったの? こんなの、複雑でややこしいわよ。こんな感じの女性とどうやって関係を持てるって言うの?)
チャンドラー: Well, y'know, I had some trouble with it at first too. But the way I look at it is, I get all the good stuff: All the fun, all the talking, all the sex… and none of the responsibility. I mean, this is every guy's fantasy! (ほら、最初は俺もその件についてはちょっと困ったんだよね。でも見方によれば、俺は全ての良いことをゲットしてるんだよね。(あらゆる)楽しいこと、トーク、エッチ…そして、一切の責任はなし。つまり、これは全ての男の夢なんだよ!)
フィービー: Oh, yeah. That is not true. Ross, is this your fantasy? (ああ、そう。そんなの本当じゃないわ[間違ってるわ]。ロス、これってあなたの夢?)
ロス: No, of course not. (THINKS) Yeah. Yeah, it is. (いや、もちろん違うよ。[考えて] あぁ、あぁ、確かにそうだ[僕の夢だ]。)
work out は「うまくいく、良い結果となる」。
せっかく理想の女性に出会ったのに、既婚者だったなんて残念ね、二人の仲が進展することなくて残念ね、とモニカは言っていることになります。
それに対して、またオーロラと会う予定だよ、モニカは今の俺の話を聞いてなかったのか?とチャンドラーは言っていますね。
be seeing someone は恋愛関係において「(人)と付き合っている」という意味で使われますが、ここでの be seeing は「近い将来の予定、計画」を表す現在進行形です。
on Thursday 「木曜日に」という「近い将来」を表す言葉が出ていることからもそれはわかりますね。
Didn't you listen to the story? という同じフレーズを、チャンドラーとモニカがそれぞれ言っていますが、モニカの方は Didn't YOU listen to the story? と you の部分を強調してしゃべっています。
同じセリフをオウム返しに言っているのですが、そのように you を強調することで、それは私が言いたいセリフよ、「あなたの方こそ」ちゃんと聞いてた?、相手が既婚者だってこと忘れてるの? というニュアンスが出るのですね。
the story はチャンドラー本人が語った話ですから、それをチャンドラーに「聞いてた?」と言うのは、自分で話しておきながら、あなたは自分の状況を自分で理解してないんじゃないの? というモニカの気持ちが込められていることになります。
twisted は「ねじれた、よじれた」で、状況が普通・素直・シンプルではなく、複雑にゆがんでねじれている感じ。
get involved with は「〜と関係する、深くかかわる」という意味で、恋愛関係においては「(人)と付き合う、(人)と性的な関係を持つ」という意味で使われます。
How could you...? は「どのようにして〜ができたりするの?」ということで、「夫がいて恋人もいるのにさらに男性関係を増やそうとしている、こんな複雑な状況の女性と、関係を持つなんてことがどうして可能なのよ? というニュアンスですね。
have trouble with は「〜に問題がある」。
at first は「最初は」で、このセリフのように「過去形+at first」の形で「最初は〜だったけど(その後、こう変わった)」という形で使われることが多いです。
今はこう考えている、ということで、all the fun... 以下を挙げていますね。
楽しいこと、トーク、エッチと、いろいろな良いこと・楽しいことを挙げた後、しかも、none of the responsibility 「責任は全くない」と言っています。
関係を楽しむだけ楽しんで遊びのままでオッケー、相手は他の男とも付き合っているから、真剣な付き合いとか結婚とかを考える責任も発生しない、ということですね。
fantasy は「ファンタジー」で、「幻想、空想」と訳されることが多いですね。
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fantasy : an exciting and unusual experience or situation that you imagine happening, but that will probably never happen
つまり、「起こることを想像するが、恐らく決して起こらないであろう、エキサイティングでいつもと違う経験や状況」。
つまり「こういうことがあればいいな、と思うけれど、多分起こらないんだろうけどな、と心の中ではわかっている」ような経験や状況ということになります。
叶う夢とは違い、「叶わないだろうなと思っている夢」と理解すれば良いでしょう。
「男の夢」と断言したチャンドラーに、フィービーは「そんなの違うわ」と反論し、隣にいるロスに「ねぇ、これはあなたにとっても夢なの?」と尋ねます。
ロスはいったんは「いや、もちろん違うよ」と否定するのですが、隣にいる妹のモニカが「無理しないで正直に言いなさいよ」とでも言うようにロスの太ももを3回叩き、ロスは「(チャンドラーが言うように)これは男の夢だ」と認めることになります。
(2018.5.24 追記)
コメント欄でご指摘があったのですが、モニカがロスの太ももを3回叩いたのは「兄さん、偉いわ。よく言った」という気持ちから出たものでした。
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2018年05月18日
守口と京都でセミナー開催します!
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記事タイトルにあります通り、このたび、守口市(大阪府)と京都市でセミナーを開催させていただくことになりました!
守口が 8月26日(日)午後、NHK文化センター守口教室
京都が 9月30日(日)午後、NHK文化センター京都教室
となります。
どちらもNHK文化センターさんでのセミナーとなりますので、講座名と受講料は同じです。
講座名:リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
受講料(税込)
会員 2,808円
一般(入会不要) 3,369円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。
以下に、守口と京都のそれぞれの詳細を書かせていただきます。
**************************************************************
守口教室
日時:2018年8月26日(日) 13:00〜15:00
場所:NHK文化センター守口教室
大阪府守口市河原町8番3号 京阪百貨店守口店8階
(アクセス)京阪電車「守口市駅」すぐ、地下鉄谷町線「守口駅」から徒歩8分
守口教室は、WEB および 電話での受付は既に可能となっております。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター守口教室 8/26 リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
**************************************************************
**************************************************************
京都教室
日時:2018年9月30日(日) 13:00〜15:00
場所:NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入ル
立売中之町99 四条SETビル3F
(アクセス)阪急京都線「烏丸駅」より徒歩4分、地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩7分、京阪「祇園四条駅」より徒歩12分
京都教室は、本日より WEB先行受付を開始しています。
お電話・受付窓口でのお申込みとなる一般受付は、5月23日(水) 朝9:30 より開始いたします。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター京都教室 9/30 リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
**************************************************************
各講座の詳細は以上です。
守口(大阪)と京都での連続開催となりますが、ご参加いただける皆様には、日程のご都合が良い方、そしてアクセスの便利な方をお選びいただければ幸いです。
セミナーの内容は、
・海外ドラマのDVDを使って英語を楽しく効果的に学ぶ方法
・海外ドラマで使われているリアルな英語表現
をわかりやすく解説させていただくというものになります。
セミナーで題材とさせていただくのは、長年このブログで解説させていただいている「フレンズ」になりますが、フレンズのセリフを解説する中で、他の海外ドラマのセリフの英語表現も併せてご紹介させていただくつもりです。
8月の守口が通算14回目、9月の京都が通算15回目のセミナーとなりますが、どちらも過去のセミナーで使用したのとは別のエピソードを使って解説します。
守口から京都まで、1か月、間が空いておりますので、守口と京都もそれぞれ別のエピソードにします。
先月4月22日に西宮(NHK文化センター西宮ガーデンズ教室)でセミナーをさせていただいたばかりなのですが、また関西で連続してセミナーを開催させていただけること、とてもありがたく思っております。
NHK文化センターさんでは、過去に、京都、青山、西宮の各教室で開催させていただいたのですが、守口は今回が初めてとなります。
また、京都は今回で3回目です。
守口という初めての教室でセミナーをさせていただけるのも、また、京都では複数回開催させていただけることも、どちらもとても光栄で嬉しいことと思っております。
このように何度もセミナーをさせていただくことができるのも、過去のセミナーにご参加下さった皆様方のお陰と、心より感謝いたしております。本当にありがとうございます<(_ _)>
8月9月と暑い時期になりますが、暑さを吹っ飛ばすような楽しいセミナーにできるよう精一杯がんばります!
セミナーへのご参加を心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!<(_ _)>
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京都教室
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2018年05月15日
ポケットの小銭を数えることができるほど フレンズ1-6改その10
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5:47
チャンドラー: So, uh, tell me, how do, how do you think your husband feel about you sitting here with me... sliding your foot so far up my pant leg you can count the change in my pocket? (それじゃあ、教えて。君の旦那さんはどう感じると君は思うかな、君が俺と一緒にここに座っていることについて…君が俺のポケットに入っている小銭を数えることができるほど、俺のズボン(パンツ)の脚に届く(ほど遠く)まで(→訂正:俺のズボンの脚の上の方まで 訂正ここまで)君が自分の足をスライドさせている状態で座っていることについてね。)
オーロラ: Don't worry. I imagine he'd be okay with you because really, he's okay with Ethan. (心配しないで。夫はあなたのこと、オッケーだと思うわ。だって、ほんとに、夫はイーサンのこともオッケーなんだから。)
チャンドラー: Ethan? There's, there's an Ethan? (イーサン? いるの? イーサンっていうのがいるの?)
オーロラ: Mmmm... Ethan is my... boyfriend. (んーん… イーサンは私の…恋人なの。)
みんな: What?! (何だって?)
チャンドラー: So explain something to me here, uh, what kind of relationship do you imagine us having if you already have a husband and a boyfriend? (じゃあ、ここで俺に説明して。君は俺たちがどういう(種類の)関係を持つと想像してるの? もし君にすでに(一人の)夫と(一人の)恋人がいるのなら。)
オーロラ: I suppose, mainly sexual. (思うに、主に性的な関係かしら。)
チャンドラー: ...Hm. (ふーん。)
オーロラが既婚者だと知ったチャンドラーは「じゃあ君の旦那さんは〜についてどう感じると君は思うかな?」という質問をしています。
how do you think your husband feel about は、do you think が挿入句的に入っている形。
How does your husband feel about...? 「君の旦那さんはどう感じるか?」というのがメインの問いですが、その質問は当の本人に直接尋ねないとわからない類の質問になってしまうので「君の旦那さんは〜についてどう感じると、妻の君は思うか?」という形の質問になっているのですね。
about 以下で「〜について感じる」の対象が述べられていますが、非常に長い文章になっているので、とにかくこういうものはピリオドで終わるまで待つのではなく、音が聞こえるまとまりごとにイメージしていくようにしたいところ。
you sitting... sliding についてどう感じるか、ということで、you sitting は「君が座っていること」という動名詞で、you は sitting の意味上の主語。
sliding は sitting と同じような動名詞と考えることも可能かとは思いますが、you sitting and sliding のように and で結ばれていないので「slide しながら、slide している状態で」座っている(sit)のような、分詞構文のイメージで捉えた方が良いような気がします。
slide は「そっと動かす、滑らせる、忍び込ませる」というような感覚。
聞こえたままにイメージすると、
about you sitting here with me=君が俺と一緒にここに座っていることについて
sliding your foot so far up my pant leg=君の足を俺のズボンの脚に届くほど遠くまで滑らせながら
you can count the change in my pocket=俺のポケットの小銭を君が数えられる(ほど)
になるでしょう。
you can count の前に that が省略されていると考えて「俺のズボンのポケットの小銭が数えられるところまで君は俺のズボンの脚に君の足を滑らせてる」と考えると良いでしょう。
「ポケットの小銭が数えられるほど」と表現することで、so far がどれくらい遠くまでなのか、伸ばした足の先がどこに届いているかを表現しているわけですね。
(2018.5.21 追記)
コメント欄にてご指摘がありました。
上の記事で「ズボンの脚に届くほど遠くまで」と訳した部分は「ズボンの脚の上の方まで」が正しいです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
ちなみに、このセリフの中で、leg と foot という「脚、足」を意味する単語が出てきましたので、同時にチェックしておきましょう。
ざっと言うと、leg は「太ももの付け根から足首まで」、foot は「足首から下の部分」になります。
arm 「腕」と hand 「手」と同じような関係で、長く伸びた部分が leg / arm で、その先端にあって、指がついていて、歩く、掴むなどの動作をする部分が foot / hand になります。
pant leg は「ズボンの脚部、脚部分」ということで、その脚部にあるポケットの小銭が数えられるほど、君は足先をそこまで伸ばしていると言っていることになります。
you sitting here with me までだと「君の旦那さんは、ここで君が俺と一緒に座ってることをどう感じるかな」ということになり、「夫がいる身で他の男と会ってる、しゃべってることをどう感じるかな」という質問のように聞こえるのですが、さらにセリフを聞いていくと、実はただ一緒に座っているだけではなく、「オーロラの足がチャンドラーのズボンのポケットのところまで届いている状態」であることがわかる、という仕組みですね。
この部分、DVDの日本語訳では、
(字幕)ズボンのポケット周辺に 君の足があるけど
(音声)君の足は現在、俺のズボンのポケットのあたりをまさぐってるわけだけど?
となっていたのですが、まさにそういうニュアンスだろうと私も思いました。
つまりは楽しくおしゃべりしながら、テーブルの下で、オーロラの足がチャンドラーのポケットあたりにちょっかいかけてるみたいな、ちょっとエッチっぽいことをしていた、ということなのでしょう。
確かに「君の旦那さん、どう感じるかな?」と言いたくなるような行為ですね^^
「どう感じると思う?」と言われたオーロラは「夫はあなたのことオッケーだと思うわ。だってイーサンのこともオッケーだから」と言っています。
また新たな男性名が出てきたことから、There's an Ethan? とチャンドラーは尋ね、彼は boyfriend「恋人、彼氏」だとオーロラは答えています。
ここで There's an Ethan? というセリフの an に注目してみましょう。
イーサンの名前が母音で始まっているので a ではなく an になっているのですが、Ethan は固有名詞なので、本来は冠詞などは付かない無冠詞で使われるはずですね。
ここでの an Ethan は、a man named Ethan 「イーサンという名前の(一人の)男」というニュアンスになります。
そういう意味については、ちゃんと英和辞典にも載っていて、研究社 新英和中辞典では以下のように出ています。
a=[固有名詞につけて] …という人
例)a Mr. Smith スミスさんという人
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
a : used before someone's name when you do not know who they are
例)A Mrs. Barnett is waiting for you.
つまり「誰かの名前の前に使われる、その人が誰であるかを自分が知らない時に」。
例文は「ミセス・バーネットという方が、あなたをお待ちです」。
「その人が誰か知らない時に名前の前に a を付ける」というのが、この a のニュアンスをうまく説明してくれていると思います。
知っている人、その人だと認識している人であれば、無冠詞の固有名詞そのままで良いわけですが、その人を知らない場合には、日本語でも「〜という方、〜という人」のように少しワンクッション入れたくなりますよね。
今回のチャンドラーのセリフも「イーサンという名前の(新たな別の)男が存在するの?」ということですから、まさに「その人が誰か知らない」ということで a/an を付けているわけですね。
オーロラには、リックという夫がいて、イーサンという恋人がいると知ったチャンドラーは、「君は俺たちがどういう関係を持つと想像してるの?」と尋ねています。
夫も恋人もいるのに、他の男とどういう関係を持とうと思ってるわけ? ということですね。
us having は us が having の意味上の主語で、チャンドラーは US having のように特にアスを強く発音しています。
夫と恋人がいるのに、それ以外に「君と俺」はどういう関係を持てばいいわけ? という気持ちから us を強調していることになります。
その質問に、オーロラは「主にセクシャルな(関係)」とダイレクトな返事をしています。
チャンドラーが驚くでもなく、普通のトーンで、Hm. と言っているのも何だか面白いです。
まぁ、夫がいて彼氏もいるのに、今はチャンドラーのポケットあたりを足でまさぐっているらしい彼女ですから、想定内の返事とも言える気がしますね。
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5:47
チャンドラー: So, uh, tell me, how do, how do you think your husband feel about you sitting here with me... sliding your foot so far up my pant leg you can count the change in my pocket? (それじゃあ、教えて。君の旦那さんはどう感じると君は思うかな、君が俺と一緒にここに座っていることについて…君が俺のポケットに入っている小銭を数えることができるほど、俺のズボン(パンツ)の脚に届く(ほど遠く)まで(→訂正:俺のズボンの脚の上の方まで 訂正ここまで)君が自分の足をスライドさせている状態で座っていることについてね。)
オーロラ: Don't worry. I imagine he'd be okay with you because really, he's okay with Ethan. (心配しないで。夫はあなたのこと、オッケーだと思うわ。だって、ほんとに、夫はイーサンのこともオッケーなんだから。)
チャンドラー: Ethan? There's, there's an Ethan? (イーサン? いるの? イーサンっていうのがいるの?)
オーロラ: Mmmm... Ethan is my... boyfriend. (んーん… イーサンは私の…恋人なの。)
みんな: What?! (何だって?)
チャンドラー: So explain something to me here, uh, what kind of relationship do you imagine us having if you already have a husband and a boyfriend? (じゃあ、ここで俺に説明して。君は俺たちがどういう(種類の)関係を持つと想像してるの? もし君にすでに(一人の)夫と(一人の)恋人がいるのなら。)
オーロラ: I suppose, mainly sexual. (思うに、主に性的な関係かしら。)
チャンドラー: ...Hm. (ふーん。)
オーロラが既婚者だと知ったチャンドラーは「じゃあ君の旦那さんは〜についてどう感じると君は思うかな?」という質問をしています。
how do you think your husband feel about は、do you think が挿入句的に入っている形。
How does your husband feel about...? 「君の旦那さんはどう感じるか?」というのがメインの問いですが、その質問は当の本人に直接尋ねないとわからない類の質問になってしまうので「君の旦那さんは〜についてどう感じると、妻の君は思うか?」という形の質問になっているのですね。
about 以下で「〜について感じる」の対象が述べられていますが、非常に長い文章になっているので、とにかくこういうものはピリオドで終わるまで待つのではなく、音が聞こえるまとまりごとにイメージしていくようにしたいところ。
you sitting... sliding についてどう感じるか、ということで、you sitting は「君が座っていること」という動名詞で、you は sitting の意味上の主語。
sliding は sitting と同じような動名詞と考えることも可能かとは思いますが、you sitting and sliding のように and で結ばれていないので「slide しながら、slide している状態で」座っている(sit)のような、分詞構文のイメージで捉えた方が良いような気がします。
slide は「そっと動かす、滑らせる、忍び込ませる」というような感覚。
聞こえたままにイメージすると、
about you sitting here with me=君が俺と一緒にここに座っていることについて
sliding your foot so far up my pant leg=君の足を俺のズボンの脚に届くほど遠くまで滑らせながら
you can count the change in my pocket=俺のポケットの小銭を君が数えられる(ほど)
になるでしょう。
you can count の前に that が省略されていると考えて「俺のズボンのポケットの小銭が数えられるところまで君は俺のズボンの脚に君の足を滑らせてる」と考えると良いでしょう。
「ポケットの小銭が数えられるほど」と表現することで、so far がどれくらい遠くまでなのか、伸ばした足の先がどこに届いているかを表現しているわけですね。
(2018.5.21 追記)
コメント欄にてご指摘がありました。
上の記事で「ズボンの脚に届くほど遠くまで」と訳した部分は「ズボンの脚の上の方まで」が正しいです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
ちなみに、このセリフの中で、leg と foot という「脚、足」を意味する単語が出てきましたので、同時にチェックしておきましょう。
ざっと言うと、leg は「太ももの付け根から足首まで」、foot は「足首から下の部分」になります。
arm 「腕」と hand 「手」と同じような関係で、長く伸びた部分が leg / arm で、その先端にあって、指がついていて、歩く、掴むなどの動作をする部分が foot / hand になります。
pant leg は「ズボンの脚部、脚部分」ということで、その脚部にあるポケットの小銭が数えられるほど、君は足先をそこまで伸ばしていると言っていることになります。
you sitting here with me までだと「君の旦那さんは、ここで君が俺と一緒に座ってることをどう感じるかな」ということになり、「夫がいる身で他の男と会ってる、しゃべってることをどう感じるかな」という質問のように聞こえるのですが、さらにセリフを聞いていくと、実はただ一緒に座っているだけではなく、「オーロラの足がチャンドラーのズボンのポケットのところまで届いている状態」であることがわかる、という仕組みですね。
この部分、DVDの日本語訳では、
(字幕)ズボンのポケット周辺に 君の足があるけど
(音声)君の足は現在、俺のズボンのポケットのあたりをまさぐってるわけだけど?
となっていたのですが、まさにそういうニュアンスだろうと私も思いました。
つまりは楽しくおしゃべりしながら、テーブルの下で、オーロラの足がチャンドラーのポケットあたりにちょっかいかけてるみたいな、ちょっとエッチっぽいことをしていた、ということなのでしょう。
確かに「君の旦那さん、どう感じるかな?」と言いたくなるような行為ですね^^
「どう感じると思う?」と言われたオーロラは「夫はあなたのことオッケーだと思うわ。だってイーサンのこともオッケーだから」と言っています。
また新たな男性名が出てきたことから、There's an Ethan? とチャンドラーは尋ね、彼は boyfriend「恋人、彼氏」だとオーロラは答えています。
ここで There's an Ethan? というセリフの an に注目してみましょう。
イーサンの名前が母音で始まっているので a ではなく an になっているのですが、Ethan は固有名詞なので、本来は冠詞などは付かない無冠詞で使われるはずですね。
ここでの an Ethan は、a man named Ethan 「イーサンという名前の(一人の)男」というニュアンスになります。
そういう意味については、ちゃんと英和辞典にも載っていて、研究社 新英和中辞典では以下のように出ています。
a=[固有名詞につけて] …という人
例)a Mr. Smith スミスさんという人
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
a : used before someone's name when you do not know who they are
例)A Mrs. Barnett is waiting for you.
つまり「誰かの名前の前に使われる、その人が誰であるかを自分が知らない時に」。
例文は「ミセス・バーネットという方が、あなたをお待ちです」。
「その人が誰か知らない時に名前の前に a を付ける」というのが、この a のニュアンスをうまく説明してくれていると思います。
知っている人、その人だと認識している人であれば、無冠詞の固有名詞そのままで良いわけですが、その人を知らない場合には、日本語でも「〜という方、〜という人」のように少しワンクッション入れたくなりますよね。
今回のチャンドラーのセリフも「イーサンという名前の(新たな別の)男が存在するの?」ということですから、まさに「その人が誰か知らない」ということで a/an を付けているわけですね。
オーロラには、リックという夫がいて、イーサンという恋人がいると知ったチャンドラーは、「君は俺たちがどういう関係を持つと想像してるの?」と尋ねています。
夫も恋人もいるのに、他の男とどういう関係を持とうと思ってるわけ? ということですね。
us having は us が having の意味上の主語で、チャンドラーは US having のように特にアスを強く発音しています。
夫と恋人がいるのに、それ以外に「君と俺」はどういう関係を持てばいいわけ? という気持ちから us を強調していることになります。
その質問に、オーロラは「主にセクシャルな(関係)」とダイレクトな返事をしています。
チャンドラーが驚くでもなく、普通のトーンで、Hm. と言っているのも何だか面白いです。
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2018年05月11日
旦那さんを亡くした=be widowed フレンズ1-6改その9
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5:17
チャンドラー: We talked till, like, 2. It was this perfect evening. More or less. (俺たちは、そう(夜中の)2時くらいまで話したんだ。完璧な夜だった。だいたいはね。
オーロラ: All of a sudden, we realized we were in Yemen. (突然、私たちはイエメンにいるって気づいたの。)
チャンドラー: Oh, I'm sorry, so "we" is...? (あ、ごめん。で、「私たち」って言うのは…?)
オーロラ: "We" would be me and Rick. (私たちっていうのは、私とリックね。)
ジョーイ: Who's Rick? (リックって誰?)
チャンドラー: Who's Rick? (リックって誰?)
オーロラ: My husband. (私の夫よ。)
みんな: Ooooohhh. (うー。)
チャンドラー: Oh, so you're divorced? (あぁ、それじゃあ君は離婚してるの?)
オーロラ: No. (いいえ。)
チャンドラー: Oh, I'm sorry. So you're widowed? Hopefully? (あぁ、ごめん。じゃあ君は未亡人なの?[旦那さん亡くなってるの? 旦那さんに先立たれたの?] だといいんだけど。)
オーロラ: No, I'm still married. (いいえ、私はまだ結婚してるわ。)
more or less は「大体(だいたい)」。直訳すると「それより多いかそれより少ないか」というところですから、その前後、大体、というニュアンスになるのでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、almost 「ほとんど」または approximately 「約、およそ」という言葉で説明されています。
チャンドラーはオーロラの言った we という言葉に引っかかった様子で、"we" って? のように尋ねています。
実はこれより前のセリフでも、so we made it to the border というセリフがあったのですが、今回の we realized we were in Yemen というセリフで、改めて we という単語が気になったということなのでしょう。
ここでのチャンドラーの質問は、so "we" is...? となっていますね。
本来、「私たちは」を意味する we であれば、主語が複数形であるため、be動詞は are になるわけですが、ここでは「we という単語が指すものが何であるか」を尋ねるようなニュアンスなので、動詞が単数形の is になっているのかなと思います。
we として複数の人間が頭に浮かんでいる場合は、be動詞も自然と are になるのでしょうが、ここではそういう複数の人間がイメージされているわけではなく、言葉として I ではなく we を使った、その we の指すものを問うているのだろうと。
we というのは、私とリックのこと、とオーロラが答えた後、画面にはセントラルパークのジョーイが映り、Who's Rick? と尋ねます。
チャンドラーとオーロラの会話は回想シーンであって、実際には今、チャンドラーがその時の状況をセントラルパークでみんなに話して聞かせているところなので、チャンドラーが「その時、オーロラがこう言ったんだ。私とリックのことだ、って」と説明したことに対して、ジョーイが即座に「リックって誰?」と言ったことを、映像で描写しているわけですね。
その後、また回想シーンに戻り、今度はチャンドラーが Who's Rick? と全く同じセリフを返していますが、それは、この話の流れで唐突に Rick という名前の男性が出てくれば、誰もが「誰?」と尋ねたくなってしまうことを描写していることにもなるでしょう。
ジョーイの "Who's Rick?" がワンクッション入ることで、いいリズムを生んでいるとも思います。
オーロラが「私の夫よ」と答えたので、またもやセントラルパークでチャンドラーの話を聞いているフレンズみんなが「うー」と言っているのが映ります。
オーロラがリックは夫だと説明しても、チャンドラーにしてみたらデートをオッケーしてくれた相手なので、「じゃあ、それは当時の話で、今は離婚してるのかな?」と尋ねたくもなりますね。
オーロラが否定したので、じゃあ離婚じゃないとすると、旦那さんと死に別れた、つまり旦那さんが先に亡くなったということかと考えて、So you're widowed? と質問を変えることになります。
widow は名詞だと「未亡人」。他動詞では「人を未亡人にする」という意味になるので、be widowed は、「未亡人になった、夫を亡くした、夫が死んでいる」という意味になります。
ちなみに私は、widow と言えば、山口百恵さんの「ロックンロール・ウィドウ」を思い出します。
タイトルに未亡人(widow)が入っている通り、歌詞には「夫はとうに亡くなりました」というフレーズもあります。「かっこ かっこ かっこ かっこ」いい歌で、私もこの歌大好きです(^^)
hopefully は「願わくは、うまくいけば」。
LAAD では、
hopefully : [sentence adverb] : (spoken) a word used when you are saying what you hope will happen, which some people consider incorrect
例1)Hopefully, I'll be home by nine tonight.
例2)We're hopefully going to keep practicing once a month.
つまり、「自分が願っていることが起こるだろうと言っている時、そしてそれは正しくないと考える人もいる時に使われる言葉」。
例文1は「願わくば(そうなってるといいなと思うんだけど)今夜は9時までには家に着いてるよ」。例文2は「願わくば月いちで練習を続けるつもりだ」。
ですから、”So you're widowed? Hopefully?” は、「君の旦那さんは死んだ、ってことかな? だといいんだけど」みたいなニュアンスになります。
もしかしたら違ってるかもしれないけど、自分としてはそうあって欲しいという気持ちからの言葉ですね。
相手の夫が死んだという不幸を hopefully と言ってしまうのは良くないことくらいチャンドラーにもわかっているでしょうが、離婚していないとなると、死別した可能性がある、そして、もし死別でなければ夫がまだいることになってしまう、自分がこうしてデートしている相手に夫がいたりすると困る(不倫になってしまう)ので、hopefully という本音が出てしまったわけですね。
どうか夫は死んだって言ってくれよ、というチャンドラーの気持ちが、この付け足しのような hopefully に出ていると思います。
そんなチャンドラーの希望も空しく、オーロラの返事から、彼女は今も既婚者だということがわかることになるのですね。
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5:17
チャンドラー: We talked till, like, 2. It was this perfect evening. More or less. (俺たちは、そう(夜中の)2時くらいまで話したんだ。完璧な夜だった。だいたいはね。
オーロラ: All of a sudden, we realized we were in Yemen. (突然、私たちはイエメンにいるって気づいたの。)
チャンドラー: Oh, I'm sorry, so "we" is...? (あ、ごめん。で、「私たち」って言うのは…?)
オーロラ: "We" would be me and Rick. (私たちっていうのは、私とリックね。)
ジョーイ: Who's Rick? (リックって誰?)
チャンドラー: Who's Rick? (リックって誰?)
オーロラ: My husband. (私の夫よ。)
みんな: Ooooohhh. (うー。)
チャンドラー: Oh, so you're divorced? (あぁ、それじゃあ君は離婚してるの?)
オーロラ: No. (いいえ。)
チャンドラー: Oh, I'm sorry. So you're widowed? Hopefully? (あぁ、ごめん。じゃあ君は未亡人なの?[旦那さん亡くなってるの? 旦那さんに先立たれたの?] だといいんだけど。)
オーロラ: No, I'm still married. (いいえ、私はまだ結婚してるわ。)
more or less は「大体(だいたい)」。直訳すると「それより多いかそれより少ないか」というところですから、その前後、大体、というニュアンスになるのでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、almost 「ほとんど」または approximately 「約、およそ」という言葉で説明されています。
チャンドラーはオーロラの言った we という言葉に引っかかった様子で、"we" って? のように尋ねています。
実はこれより前のセリフでも、so we made it to the border というセリフがあったのですが、今回の we realized we were in Yemen というセリフで、改めて we という単語が気になったということなのでしょう。
ここでのチャンドラーの質問は、so "we" is...? となっていますね。
本来、「私たちは」を意味する we であれば、主語が複数形であるため、be動詞は are になるわけですが、ここでは「we という単語が指すものが何であるか」を尋ねるようなニュアンスなので、動詞が単数形の is になっているのかなと思います。
we として複数の人間が頭に浮かんでいる場合は、be動詞も自然と are になるのでしょうが、ここではそういう複数の人間がイメージされているわけではなく、言葉として I ではなく we を使った、その we の指すものを問うているのだろうと。
we というのは、私とリックのこと、とオーロラが答えた後、画面にはセントラルパークのジョーイが映り、Who's Rick? と尋ねます。
チャンドラーとオーロラの会話は回想シーンであって、実際には今、チャンドラーがその時の状況をセントラルパークでみんなに話して聞かせているところなので、チャンドラーが「その時、オーロラがこう言ったんだ。私とリックのことだ、って」と説明したことに対して、ジョーイが即座に「リックって誰?」と言ったことを、映像で描写しているわけですね。
その後、また回想シーンに戻り、今度はチャンドラーが Who's Rick? と全く同じセリフを返していますが、それは、この話の流れで唐突に Rick という名前の男性が出てくれば、誰もが「誰?」と尋ねたくなってしまうことを描写していることにもなるでしょう。
ジョーイの "Who's Rick?" がワンクッション入ることで、いいリズムを生んでいるとも思います。
オーロラが「私の夫よ」と答えたので、またもやセントラルパークでチャンドラーの話を聞いているフレンズみんなが「うー」と言っているのが映ります。
オーロラがリックは夫だと説明しても、チャンドラーにしてみたらデートをオッケーしてくれた相手なので、「じゃあ、それは当時の話で、今は離婚してるのかな?」と尋ねたくもなりますね。
オーロラが否定したので、じゃあ離婚じゃないとすると、旦那さんと死に別れた、つまり旦那さんが先に亡くなったということかと考えて、So you're widowed? と質問を変えることになります。
widow は名詞だと「未亡人」。他動詞では「人を未亡人にする」という意味になるので、be widowed は、「未亡人になった、夫を亡くした、夫が死んでいる」という意味になります。
ちなみに私は、widow と言えば、山口百恵さんの「ロックンロール・ウィドウ」を思い出します。
タイトルに未亡人(widow)が入っている通り、歌詞には「夫はとうに亡くなりました」というフレーズもあります。「かっこ かっこ かっこ かっこ」いい歌で、私もこの歌大好きです(^^)
hopefully は「願わくは、うまくいけば」。
LAAD では、
hopefully : [sentence adverb] : (spoken) a word used when you are saying what you hope will happen, which some people consider incorrect
例1)Hopefully, I'll be home by nine tonight.
例2)We're hopefully going to keep practicing once a month.
つまり、「自分が願っていることが起こるだろうと言っている時、そしてそれは正しくないと考える人もいる時に使われる言葉」。
例文1は「願わくば(そうなってるといいなと思うんだけど)今夜は9時までには家に着いてるよ」。例文2は「願わくば月いちで練習を続けるつもりだ」。
ですから、”So you're widowed? Hopefully?” は、「君の旦那さんは死んだ、ってことかな? だといいんだけど」みたいなニュアンスになります。
もしかしたら違ってるかもしれないけど、自分としてはそうあって欲しいという気持ちからの言葉ですね。
相手の夫が死んだという不幸を hopefully と言ってしまうのは良くないことくらいチャンドラーにもわかっているでしょうが、離婚していないとなると、死別した可能性がある、そして、もし死別でなければ夫がまだいることになってしまう、自分がこうしてデートしている相手に夫がいたりすると困る(不倫になってしまう)ので、hopefully という本音が出てしまったわけですね。
どうか夫は死んだって言ってくれよ、というチャンドラーの気持ちが、この付け足しのような hopefully に出ていると思います。
そんなチャンドラーの希望も空しく、オーロラの返事から、彼女は今も既婚者だということがわかることになるのですね。
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2018年05月08日
特に理由もなく面白半分に フレンズ1-6改その8
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4:21
SCENE 2: CENTRAL PERK (ENTER CHANDLER; EVERYONE ELSE IS ALREADY THERE)
シーン2: セントラルパーク。チャンドラー登場、他のみんなはすでにそこにいる。
チャンドラー: Hey, kids! (やあ、キッズ!)
みんな: Hey. (やあ。)
フィービー: (READING MONICA'S PALM) No, 'cause this line is passion, and this is just a line. ([モニカの手相を見ながら] いえ、だってこれは感情線だから。そしてこれはただの線よ。)
チャンドラー: Well, I can't believe I've been here almost seven seconds, and you haven't asked me how my date went. (えーっと、信じられないな、俺はここにほぼ7秒もいるのに、デートがどうだったかを君らが尋ねてこないなんて。)
モニカ: Oh, right, right. How was your date, 'Chand-lrr'? (えぇ、そうね、そうね。デートはどうだった? チャンドラ〜。)
チャンドラー: It was unbelievable! I-I've never met anyone like her. She's had the most amazing life! She was in the Israeli army. (信じられないほどだったよ! 彼女みたいな人、俺は今まで会ったことがない。彼女はものすごくびっくりするような人生を送ってきたんだ! 彼女はイスラエルの軍隊にいたんだよ。)
(FLASHBACK OF AURORA AND CHANDLER ON THEIR DATE IN CENTRAL PERK)
オーロラ: ...Luckily none of the bullets hit the engine block, so we made it to the border. But just barely and I... I... I've been talking about myself all night long. I'm sorry. What about you? Tell me one of your stories. (…幸運なことに、弾丸はどれもエンジンブロックには当たらなかったの。それで私たちは国境まで着いたのよ。でもぎりぎりかろうじてで、それで私は… 私、一晩中、自分のことについて話してるわね。ごめんなさい。あなたはどう? あなたのお話の一つを聞かせて。)
チャンドラー: All right. Once... once I got on the subway, right? And it was at night and I rode it all the way to Brooklyn... just for the hell of it. (よし、前に…前に俺は地下鉄に乗ったんだ。夜で、俺は(はるばる)ブルックリンまでずっと地下鉄に乗ってたんだよ…特にこれと言った理由もなく面白半分にね。)
ト書きに READING MONICA'S PALM とありますが、「モニカの手のひらを読んでいる」というのはつまり「手相を見ている」ということ。
フィービーのセリフでも「この線は passion だ」のように、手相の話によく出てくる「〇〇線」という意味の line という単語が出ていますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
read somebody's palm : to look carefully at someone's hand, in order to find out about their future
つまり「人の手を注意深く見ること、その人の未来に関する情報を知るために」。
ちなみに passion=情熱、と訳されることが多いですが、感情を表す単語のニュアンスについて、研究社 新英和中辞典の feeling の項目で、passion との違いが以下のように説明されていました。
feeling は主観的な感覚や感情を表わす最も一般的な語
passion は理性的判断を圧倒してしまうような強烈な感情
つまり、passion は理性と対比する形の感情のニュアンスであるということになります。
「この線は感情(これは感情線)」という説明は手相っぽいですが、その後の「これはただの線よ」というのが、「特に何線でもない」みたいな言い方で面白いですね。
店に入って来たチャンドラーは「もう7秒もここにいるのに、誰もデートのことを尋ねてこないなんて信じられない」と言っています。
フレンズたちのいつもの会話なら、デートから帰ってきた人に対しては、”How was your date?” などと聞くものなのに、今回は誰もそれを聞いてくれないのか? ということですね。
そう言われたので、モニカがそのお決まりのセリフ、”How was your date?” を使って尋ねていることになります。
最後の呼び掛けでは、'Chand-lrr' とオーロラの独特の発音も真似て、あの彼女とのおデイトはどうだったのかしらぁ? とちょっと茶化した感じで尋ねていることになるでしょう。
「彼女みたいな人に会ったことない。すごい人生を送ってて、イスラエルの軍隊にいたんだ」と言った後、二人のデートが回想シーン的に流れます。
make it to... は「…にたどり着く、到着する」。
barely は「かろうじて、わずかに」で、just barely はそれをさらに強調した感覚で「本当にかろうじてで、ギリギリで」というようなニュアンスになるでしょう。
その続きを言いかけた時、自分ばかりが話していたことに気づいたオーロラは、チャンドラーの話を聞かせて、と促しています。
チャンドラーは、ある日、地下鉄に乗った話をしています。
all the way to は「はるばる〜まで、〜までずっと」という意味。
途中で降りることなくブルックリンまでずっと乗っていた、ということですね。
just for the hell of it は「面白半分に、特にこれといった理由もなく」。
Macmillan Dictionary には、just のない for the hell of it として以下のように載っていました。
for the hell of it : (informal) just for fun, and not for any serious reason
例)I kissed him just for the hell of it.
つまり「(インフォーマル)ただ楽しみのために[面白半分に、面白がって]、そして何も深刻・重大な理由もなく」。
例文は「私はただ面白半分に彼にキスした」。
マクミランの見出しは、for the hell of it という just がない形でしたが、例文は、今回のセリフと同様、just がついた just for the hell of it の形になっていますね。
ずっとブルックリンまで乗ったんだ、の後、何か理由があってしたことかと思ったら、ただ、面白半分でやってみただけだった、特にこれといった理由もなしにそうしただけだったんだけど、と言っています。
期待させるような言い回しだったけれど、実は何も意味がなかった、というオチになるのでしょうね。
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4:21
SCENE 2: CENTRAL PERK (ENTER CHANDLER; EVERYONE ELSE IS ALREADY THERE)
シーン2: セントラルパーク。チャンドラー登場、他のみんなはすでにそこにいる。
チャンドラー: Hey, kids! (やあ、キッズ!)
みんな: Hey. (やあ。)
フィービー: (READING MONICA'S PALM) No, 'cause this line is passion, and this is just a line. ([モニカの手相を見ながら] いえ、だってこれは感情線だから。そしてこれはただの線よ。)
チャンドラー: Well, I can't believe I've been here almost seven seconds, and you haven't asked me how my date went. (えーっと、信じられないな、俺はここにほぼ7秒もいるのに、デートがどうだったかを君らが尋ねてこないなんて。)
モニカ: Oh, right, right. How was your date, 'Chand-lrr'? (えぇ、そうね、そうね。デートはどうだった? チャンドラ〜。)
チャンドラー: It was unbelievable! I-I've never met anyone like her. She's had the most amazing life! She was in the Israeli army. (信じられないほどだったよ! 彼女みたいな人、俺は今まで会ったことがない。彼女はものすごくびっくりするような人生を送ってきたんだ! 彼女はイスラエルの軍隊にいたんだよ。)
(FLASHBACK OF AURORA AND CHANDLER ON THEIR DATE IN CENTRAL PERK)
オーロラ: ...Luckily none of the bullets hit the engine block, so we made it to the border. But just barely and I... I... I've been talking about myself all night long. I'm sorry. What about you? Tell me one of your stories. (…幸運なことに、弾丸はどれもエンジンブロックには当たらなかったの。それで私たちは国境まで着いたのよ。でもぎりぎりかろうじてで、それで私は… 私、一晩中、自分のことについて話してるわね。ごめんなさい。あなたはどう? あなたのお話の一つを聞かせて。)
チャンドラー: All right. Once... once I got on the subway, right? And it was at night and I rode it all the way to Brooklyn... just for the hell of it. (よし、前に…前に俺は地下鉄に乗ったんだ。夜で、俺は(はるばる)ブルックリンまでずっと地下鉄に乗ってたんだよ…特にこれと言った理由もなく面白半分にね。)
ト書きに READING MONICA'S PALM とありますが、「モニカの手のひらを読んでいる」というのはつまり「手相を見ている」ということ。
フィービーのセリフでも「この線は passion だ」のように、手相の話によく出てくる「〇〇線」という意味の line という単語が出ていますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
read somebody's palm : to look carefully at someone's hand, in order to find out about their future
つまり「人の手を注意深く見ること、その人の未来に関する情報を知るために」。
ちなみに passion=情熱、と訳されることが多いですが、感情を表す単語のニュアンスについて、研究社 新英和中辞典の feeling の項目で、passion との違いが以下のように説明されていました。
feeling は主観的な感覚や感情を表わす最も一般的な語
passion は理性的判断を圧倒してしまうような強烈な感情
つまり、passion は理性と対比する形の感情のニュアンスであるということになります。
「この線は感情(これは感情線)」という説明は手相っぽいですが、その後の「これはただの線よ」というのが、「特に何線でもない」みたいな言い方で面白いですね。
店に入って来たチャンドラーは「もう7秒もここにいるのに、誰もデートのことを尋ねてこないなんて信じられない」と言っています。
フレンズたちのいつもの会話なら、デートから帰ってきた人に対しては、”How was your date?” などと聞くものなのに、今回は誰もそれを聞いてくれないのか? ということですね。
そう言われたので、モニカがそのお決まりのセリフ、”How was your date?” を使って尋ねていることになります。
最後の呼び掛けでは、'Chand-lrr' とオーロラの独特の発音も真似て、あの彼女とのおデイトはどうだったのかしらぁ? とちょっと茶化した感じで尋ねていることになるでしょう。
「彼女みたいな人に会ったことない。すごい人生を送ってて、イスラエルの軍隊にいたんだ」と言った後、二人のデートが回想シーン的に流れます。
make it to... は「…にたどり着く、到着する」。
barely は「かろうじて、わずかに」で、just barely はそれをさらに強調した感覚で「本当にかろうじてで、ギリギリで」というようなニュアンスになるでしょう。
その続きを言いかけた時、自分ばかりが話していたことに気づいたオーロラは、チャンドラーの話を聞かせて、と促しています。
チャンドラーは、ある日、地下鉄に乗った話をしています。
all the way to は「はるばる〜まで、〜までずっと」という意味。
途中で降りることなくブルックリンまでずっと乗っていた、ということですね。
just for the hell of it は「面白半分に、特にこれといった理由もなく」。
Macmillan Dictionary には、just のない for the hell of it として以下のように載っていました。
for the hell of it : (informal) just for fun, and not for any serious reason
例)I kissed him just for the hell of it.
つまり「(インフォーマル)ただ楽しみのために[面白半分に、面白がって]、そして何も深刻・重大な理由もなく」。
例文は「私はただ面白半分に彼にキスした」。
マクミランの見出しは、for the hell of it という just がない形でしたが、例文は、今回のセリフと同様、just がついた just for the hell of it の形になっていますね。
ずっとブルックリンまで乗ったんだ、の後、何か理由があってしたことかと思ったら、ただ、面白半分でやってみただけだった、特にこれといった理由もなしにそうしただけだったんだけど、と言っています。
期待させるような言い回しだったけれど、実は何も意味がなかった、というオチになるのでしょうね。
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2018年05月02日
俺と契約したいんだな フレンズ1-6改その7
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チャンドラー: (RUNNING BACK) She said yes! She said yes! (TO JOEY) Awful play, man! Whoah. (TO ALL) Her name's Aurora. And she's Italian and she pronounces my name "Chand-lrr." "Chand-lrr." I think I like it better that way. (TO JOEY) Oh, listen, the usher gave me this to give to you. (FISHES A CARD OUT OF HIS POCKET) ([走って戻ってきて] 彼女がイエスって言った! 彼女がイエスって言った! [ジョーイに] ひどい芝居だったな、お前。もう! [みんなに] 彼女の名前はオーロラ(アローラ)。それで彼女はイタリア人で、俺の名前を「チャンドラ〜」「チャンドラ〜」(注:チャンドラーはオーロラの発音を真似ている)って発音するんだ。そんな風に発音される方がいいなって思うよ。[ジョーイに] あぁ、なぁ、お前に渡してくれって、案内係が俺にこれをくれたんだ。[ポケットを探り、1枚のカードを取り出す])
レイチェル: What is it? (それ何?)
ジョーイ: The Estelle Leonard Talent Agency. Wow, an agency left me its card. Maybe they wanna sign me! (エステル・レナード・タレント・エージェンシー。わぉ、エージェンシーが俺にカード(名刺)を置いてった。多分、俺と契約したいんだな!)
フィービー: Based on this play? ...Based on this play! (この芝居で判断したの? …この芝居で判断したのよね!)
美女に声を掛けていたチャンドラーは、フレンズたちのところに走って戻ってきて、She said yes! と繰り返しています。
デートに誘ったら、オッケーしてくれた、ということですね。
その後、ジョーイの方を向いて、Awful play, man! と言っています。
「ひどい芝居だったな、お前」というところですね。
チャンドラー以外のフレンズたちは、ジョーイを傷つけまいとダイレクトな言葉は使わないように気を遣っていたのに、ここに来てチャンドラーが、ズバリ一言で正直な感想を躊躇なく言ってしまった、という流れになります。
ルームメイトかつ親友なので、このメンバーの中で一番遠慮がないというのもあるでしょうが、自分一人が離れていてフレンズたちが言葉を濁していたことを知らなかったこと、デートをオッケーされて有頂天になり、ジョーイを傷つけないようにしようなどと言う気も回らなかった、、などの理由が考えられるように思います。
あまりにもダイレクトに言われてしまったジョーイは淋しそうな顔をしながらも、そう言われてもしょうがないなと思っている表情にも見えますね。
デートをオッケーしてくれたその美人の名前は Aurora だとチャンドラーは説明しています。
Aurora は南極で見えるオーロラ(aurora)と同じ綴りですが、実際の英語の発音は「オーロラ」よりも「アローラ」が近いです。
彼女はイタリア人だから、俺の名前をこんな風に発音するんだと言い、チャンドラーはその真似をしています。
この発音、ネットスクリプトでは、Chand-lrr と表現されていました。
「ラー」の部分の発音が独特で、それを文字化したらこうなる、というところでしょう。
usher は「(劇場などの)案内係」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
usher : someone who guides people to their seats at a theater, wedding etc.
つまり「劇場や結婚式で、人を席まで案内する人」。
案内係という意味から、「人を(〜へ)案内する、先導する」という動詞としても使われ、usher in の形だと「導き入れる」という意味から「(時代)が〜の到来を告げる」という意味にもなります。
「案内係が、これをジョーイに渡してくれって」と言ってチャンドラーがカードを渡すと、ジョーイはそこに書かれたタレント・エージェンシーの名前を読み上げています。
名前の書いているカード、つまり、名刺ですから、「エージェンシーが俺に名刺を置いていった」とジョーイは喜ぶことになります。
sign は日本語で「サイン」となっているように「(契約書に)サインする」などの「サインする、署名する」ですね。
sign a document なら「書類にサインする」ということですが、今回のセリフでは、sign me つまり sign someone のように、サインする書類ではなく、人が目的語になっています。
このように sign+人 の形を取った場合は「人を署名させて雇う、人と雇用契約を交わす」という意味になります。
LAAD では、
sign : if an organization such as a football team or music company signs someone, that person signs a contract agreeing to work for it
つまり「アメフトのチームや音楽会社のような組織がある人に sign する、というのは、その組織のために働くことに合意する契約にその人がサインするということ」。
Macmillan Dictionary では、
sign or sign up : to officially employ someone to work for a particular organization
つまり「ある特定の組織のために働くよう、人を正式に雇うこと」。
sign someone のように someone が目的語になってはいますが、主語が出した雇用契約書にサインするのは、目的語になっている someone の方だということになります。
「俺と契約したいって」ならイメージが湧きますが、「俺にサインしたいって」と直訳してしまうとピンと来にくい部分かと思ったので、詳しめに説明してみました。
base on は「〜に基づく」。
Based on this play? という疑問符「?」のついた文は、あの芝居を見て、その結果に基づいて、あなたと契約しようとしたの?(うそでしょ、信じられない)というニュアンスです。
出演していたジョーイにとっては失礼な発言で、フレンズたちも「そんなこと言う?」みたいな顔でフィービーを見ているので、自分の失言に気付いたフィービーは。「そうよね、あの芝居を見て、契約を決めたのよね!(契約しようと思うようないい演技だったものね!)」と慌てて言い直していることになります。
このフィービーのセリフを聞くと、全く同じ文章でも、表情やイントネーションによって正反対の意味になる、ということがよくわかりますね。
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チャンドラー: (RUNNING BACK) She said yes! She said yes! (TO JOEY) Awful play, man! Whoah. (TO ALL) Her name's Aurora. And she's Italian and she pronounces my name "Chand-lrr." "Chand-lrr." I think I like it better that way. (TO JOEY) Oh, listen, the usher gave me this to give to you. (FISHES A CARD OUT OF HIS POCKET) ([走って戻ってきて] 彼女がイエスって言った! 彼女がイエスって言った! [ジョーイに] ひどい芝居だったな、お前。もう! [みんなに] 彼女の名前はオーロラ(アローラ)。それで彼女はイタリア人で、俺の名前を「チャンドラ〜」「チャンドラ〜」(注:チャンドラーはオーロラの発音を真似ている)って発音するんだ。そんな風に発音される方がいいなって思うよ。[ジョーイに] あぁ、なぁ、お前に渡してくれって、案内係が俺にこれをくれたんだ。[ポケットを探り、1枚のカードを取り出す])
レイチェル: What is it? (それ何?)
ジョーイ: The Estelle Leonard Talent Agency. Wow, an agency left me its card. Maybe they wanna sign me! (エステル・レナード・タレント・エージェンシー。わぉ、エージェンシーが俺にカード(名刺)を置いてった。多分、俺と契約したいんだな!)
フィービー: Based on this play? ...Based on this play! (この芝居で判断したの? …この芝居で判断したのよね!)
美女に声を掛けていたチャンドラーは、フレンズたちのところに走って戻ってきて、She said yes! と繰り返しています。
デートに誘ったら、オッケーしてくれた、ということですね。
その後、ジョーイの方を向いて、Awful play, man! と言っています。
「ひどい芝居だったな、お前」というところですね。
チャンドラー以外のフレンズたちは、ジョーイを傷つけまいとダイレクトな言葉は使わないように気を遣っていたのに、ここに来てチャンドラーが、ズバリ一言で正直な感想を躊躇なく言ってしまった、という流れになります。
ルームメイトかつ親友なので、このメンバーの中で一番遠慮がないというのもあるでしょうが、自分一人が離れていてフレンズたちが言葉を濁していたことを知らなかったこと、デートをオッケーされて有頂天になり、ジョーイを傷つけないようにしようなどと言う気も回らなかった、、などの理由が考えられるように思います。
あまりにもダイレクトに言われてしまったジョーイは淋しそうな顔をしながらも、そう言われてもしょうがないなと思っている表情にも見えますね。
デートをオッケーしてくれたその美人の名前は Aurora だとチャンドラーは説明しています。
Aurora は南極で見えるオーロラ(aurora)と同じ綴りですが、実際の英語の発音は「オーロラ」よりも「アローラ」が近いです。
彼女はイタリア人だから、俺の名前をこんな風に発音するんだと言い、チャンドラーはその真似をしています。
この発音、ネットスクリプトでは、Chand-lrr と表現されていました。
「ラー」の部分の発音が独特で、それを文字化したらこうなる、というところでしょう。
usher は「(劇場などの)案内係」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
usher : someone who guides people to their seats at a theater, wedding etc.
つまり「劇場や結婚式で、人を席まで案内する人」。
案内係という意味から、「人を(〜へ)案内する、先導する」という動詞としても使われ、usher in の形だと「導き入れる」という意味から「(時代)が〜の到来を告げる」という意味にもなります。
「案内係が、これをジョーイに渡してくれって」と言ってチャンドラーがカードを渡すと、ジョーイはそこに書かれたタレント・エージェンシーの名前を読み上げています。
名前の書いているカード、つまり、名刺ですから、「エージェンシーが俺に名刺を置いていった」とジョーイは喜ぶことになります。
sign は日本語で「サイン」となっているように「(契約書に)サインする」などの「サインする、署名する」ですね。
sign a document なら「書類にサインする」ということですが、今回のセリフでは、sign me つまり sign someone のように、サインする書類ではなく、人が目的語になっています。
このように sign+人 の形を取った場合は「人を署名させて雇う、人と雇用契約を交わす」という意味になります。
LAAD では、
sign : if an organization such as a football team or music company signs someone, that person signs a contract agreeing to work for it
つまり「アメフトのチームや音楽会社のような組織がある人に sign する、というのは、その組織のために働くことに合意する契約にその人がサインするということ」。
Macmillan Dictionary では、
sign or sign up : to officially employ someone to work for a particular organization
つまり「ある特定の組織のために働くよう、人を正式に雇うこと」。
sign someone のように someone が目的語になってはいますが、主語が出した雇用契約書にサインするのは、目的語になっている someone の方だということになります。
「俺と契約したいって」ならイメージが湧きますが、「俺にサインしたいって」と直訳してしまうとピンと来にくい部分かと思ったので、詳しめに説明してみました。
base on は「〜に基づく」。
Based on this play? という疑問符「?」のついた文は、あの芝居を見て、その結果に基づいて、あなたと契約しようとしたの?(うそでしょ、信じられない)というニュアンスです。
出演していたジョーイにとっては失礼な発言で、フレンズたちも「そんなこと言う?」みたいな顔でフィービーを見ているので、自分の失言に気付いたフィービーは。「そうよね、あの芝居を見て、契約を決めたのよね!(契約しようと思うようないい演技だったものね!)」と慌てて言い直していることになります。
このフィービーのセリフを聞くと、全く同じ文章でも、表情やイントネーションによって正反対の意味になる、ということがよくわかりますね。
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