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モニカ: So you guys don't mind going out with someone else who's going out with someone else? (それじゃああなたたち(男性)は、誰か別の人と付き合っている人と付き合うのは気にならないの?)
ジョーイ: I couldn't do it. (俺ならそんなこと[そんな人間と付き合うこと]はできないな。)
モニカ: Good for you, Joey. (よく言ったわ、ジョーイ。)
ジョーイ: When I'm with a woman, I need to know that I'm going out with more people than she is. (俺が女と付き合う時には、彼女が付き合ってるよりも俺の方が多くの人間と付き合ってるとわかってる必要があるね。)
ロス: Well, y'know, monogamy can be a tricky concept. I mean, anthropologically speaking.... (ほら、一夫一婦制が扱いにくい概念なんだよ。ほら、人類学的に言うとね…)
(THEY ALL PRETEND TO FALL ASLEEP)
みんなは眠ったふりをする。
ロス: Fine, fine, all right. Now you'll never know. (いいさ、いいさ、構わないよ。もう君らはそれを知ることはないね。)
モニカ: We're kidding. Come on, tell us! (冗談よ。ねぇ。話して!)
みんな: Yeah! Come on! (そうだよ。さあ!)
ロス: All right. There's a theory put forth by Richard Leakey-- (よし。リチャード・リーキーが提案した、ある学説があるんだけどね…)
(THEY ALL FALL ASLEEP AGAIN)
みんなはまた眠りに落ちる。
mind doing は「〜を気にする、〜を嫌だと思う」ですから、you guys don't mind doing...? は、「あなたたち男性は〜するのを嫌だと思わないの?」ということ。
嫌だと思うかどうかの内容は「別の人と付き合っている人と付き合うこと」になります。
自分のデート相手が他の男と付き合ってても平気なの? ということですね。
ジョーイの I couldn't do it. は「もし俺がその立場なら、俺にはそんなことはできない(だろう)な」というニュアンス。
Good for you. は「でかした。よくやった。よく言った」と相手を褒める言葉。
モニカは「よく言ったわ、ジョーイ」と褒めたのですが、その後、ジョーイの理由を聞いてみると、「相手が付き合っている人数より、俺の方が多くの人間と付き合ってるとわかることが必要」と言っています。
つまり、「相手の女性が複数の人間と付き合っていてもいいけど、俺の付き合ってる人数の方が上回っていないとダメ」ということで、「俺がたくさんの女の子と付き合ってる状態なら、相手がそれより少ない人数の男と付き合ってるのは構わない」と言ったことになります。
モニカは「男女の付き合いって、1対1であるべきでしょ」という気持ちからその質問をしたのでしょうから、ジョーイの答えはモニカが褒めるような内容ではなかった、とわかるオチですね。
monogamy は「一夫一婦(制)」。
mono- は「単〜、単一の」を表す連結形で、-gamy は「〜結婚」を意味する連結形。
bigamy なら「重婚」、polygamy なら「複婚、一夫多妻(制)」になります。
tricky は「トリッキー」と日本語でも使いますが、ここでは「扱いにくい」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
tricky : a tricky situation or job is difficult to deal with or do because it is very complicated and full of problems
つまり「トリッキーな状況や仕事とは、扱う、または行うことが難しい、非常に複雑で問題がたくさんあるという理由から」。
anthropology は「人類学」なので、anthropologically は「人類学的に」。
strictly speaking 「厳密に言うと」と同じ構成で、anthropologically speaking は「人類学的に言うと」という意味になります。
古生物学者であるロスが「人類学的に言うと…」などと小難しいことを言い始めた瞬間、フレンズたちはいっせいに、いびきをかくような音を出しながら眠ったふりをします。
日本でも「聞きたくない話には眠ったふりをする」というリアクションをすることがありますので、わかりやすいですね。
ロスの「もう君らはこの話を知ることはないね」は、「そんなリアクションをしたら、もう話してやらないぞ」ということですね。
There's a theory put forth by の put forth は「考えを出す、提案する」。
ここでの put は過去分詞形で、There's a theory (that is) put forth by... 「…によって提案・提出された学説がある」ということになります。
put forth は「前方に置く」という感覚ですから「提案する」という行動を連想しやすい動きですね。
LAAD では、
put something forth / put forth something : (formal) to suggest a plan, proposal etc. or support it in discussions
つまり「議論において、計画・提案などを出す、またはサポートする」。
Richard Leakey(リチャード・リーキー)は実在の人物で、「ヒトはいつから人間になったか」(原題:The Origin of Humankind)などの著作がある、ケニアの古人類学者(paleoanthropologist)。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Richard Leakey
古人類学者であるルイス・リーキー&メアリー・リーキー夫妻の2番目の子供だそうです。
ちなみに、「フレンズ」のロスは paleontologist 「古生物学者」という設定で、リチャード・リーキーの paleoanthropologist 「古人類学者」と綴りがよく似ていますね。
-ist という「人」を表す接尾辞を -y に変えると学問名になり、paleontology が「古生物学」、paleoanthropology が「古人類学」になります。
paleo- は「古、旧」を意味する接頭辞、anthropology が「人類学」なので、「古」+「人類学」となる paleo + anthropology が「古人類学」になるという仕組みです。
ロスは専門が恐竜なので「古生物学」、リチャード・リーキーは人類の進化について研究しているので「古人類学」になるわけですね。
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