皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は10位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
7:37
SCENE 3: MONICA AND RACHEL'S (RACHEL IS THERE; ENTER ALL BUT JOEY)
シーン3: モニカとレイチェルの部屋(レイチェルがそこにいて、ジョーイ以外のみんなが登場)
レイチェル: Ta-da! (じゃじゃーん!)
チャンドラー: Are we greeting each other this way now? Because I like that. (俺たち、今からお互いこんな風に挨拶する? だって俺、今の好きだから[気に入ったから]。)
レイチェル: Look! I cleaned! I did the windows, I did the floors. I even used all the attachments on the vacuum except that little round one with the bristles. I don't know what that's for. (見て! 私は掃除したのよ! 私は窓を掃除して、床も掃除した。私は掃除機の全部の付属部品を使いさえしたのよ。ただし、あのブラシのついた小さな丸いやつは除いてね[小さな丸いやつは使わなかったけどね]。あれは何のためにあるのかわからないわ。)
ロス: Oh yeah, nobody knows, and we're not supposed to ask. (あぁそうだね。誰も知らないんだ。そして(お互いにあれが何に使うものかを)尋ねないことになってる。)
レイチェル: What do you think? (どう思う?)
チャンドラー: Very clean. (すごくきれいだ。)
フィービー: It's great! (素敵!)
モニカ: Really, it looks great. (本当に、素敵ね。)
チャンドラー: Very clean. (すごくきれいだ。)
モニカ: ...Oh! I-I see you moved the green ottoman. (あぁ! あなた、緑の足置きを動かしたのね。)
みんな: Uh-oh... (おっとー。)
モニカ: How, how did that happen? (どうして[どのようにして]そんなことが起こったの?)
レイチェル: I don't know. I-I thought it looked better there. And I- and also, it's an extra seat around the coffee table. (わからないわ。そこだともっと良いように思ったの。そして、コーヒーテーブルの回りのエクストラシート(余分・追加の座席)にもなるし。)
ta-da は「ジャジャーン」のニュアンス。発音は「タダー」で、後ろのダーを強めに発音します。
日本語の「ジャジャーン!」と同じで、何かすごいものを披露する時に使う言葉です。
日本語の「ジャジャーン」も英語も「タダー」も、何となく似た音の言葉であるのが興味深いですね。
Macmillan Dictionary では、
ta-da : mock fanfare said to introduce something exciting
"Ta-da!" I screamed, showing off the new magic trick I learned.
つまり「何かエキサイティングなことを紹介するために言われる[発せられる]まねごとのファンファーレ[ファンファーレのまね]」。
例文は「”タダー![ジャジャーン!]”と私は叫んだ、覚えた新しいマジックのトリックを披露しながら」。
チャンドラーは Ta-da! が何かを自慢気に披露する言葉だとわかっていながら、「今の気に入ったから、これから俺たちお互いあんな風に挨拶しちゃう?」みたいに言っていますね。
今回のエピソードの過去記事、俺と契約したいんだな フレンズ1-6改その7 で、チャンドラーが "And she's Italian and she pronounces my name "Chand-lrr." "Chand-lrr." I think I like it better that way." 「それで彼女(オーロラ)はイタリア人で、俺の名前を「チャンドラ〜」「チャンドラ〜」って発音するんだ。そんな風に発音される方がいいなって思うよ」というセリフがありましたが、「そういう言い方気に入った」みたいなところにちょっと似たものを感じる気がします。
レイチェルが Look! I cleaned! と言っていることから、この部屋を掃除したことを自慢していたことがわかります。
attachment は「付属品、付属物」。ここでは掃除機のアタッチメントなので、掃除機のホースの先を付け替える別の部品のこと。また、attachment には「電子メールの添付ファイル」という意味もあります。
vacuum = vacuum cleaner で、「電気掃除機」。bristle は「剛毛、ブラシの毛」。
「毛のついた小さくて丸いアタッチメント以外の全ての掃除機のアタッチメントを使いさえしたわ」ということで、掃除するのに1つを除く全部のアタッチメントを使ったわ、ということ。
実際の英語のセリフは、前から順番に聞こえてきますので、その流れのままにイメージ化していくことが大切です。
「すべてのアタッチメントを掃除機につけて使ったわ」と言った後、直後に except がくることで、「ただし、これは使わなかったけどね」と、例外を述べている形ですね。
all ... except で「(except 以下のもの)を除いて全部」と、例外を追加で述べている感覚を掴んでいただけたらと思います。
日本語だと、〜以外は全部、と訳す方が自然な流れになりますが、英語では全体的な話を述べた後、「ただし〜は除く」というような追加条件がつく文の構成になることも多いです。
英語の流れのままに理解していくようにして、後からの情報はその前文を詳しく説明する追加情報であると理解するようにしましょう。
I don't know what that's for. は「そのアタッチメントは何のためにあるのかわからないわ」。
we're not supposed to ask の be not supposed to は「〜してはいけないことになっている、〜しないことになっている」。
あれはみんな使い方がわからない謎のアタッチメントなんだよ。みんな知らないから、お互いにあれについては「あれは何に使うもの?」って聞かないでおこう、ってことになってるんだ、みたいなことですね。
レイチェルが掃除した部屋を見て、みんなは口々に「きれいだ、素敵」と褒めるのですが、モニカは the green ottoman が移動していることに気づき、それを口に出します。
それを聞いたみんながそれぞれ「おっとー、あっちゃー」というニュアンスの Uh-oh. を言っていることから「動かしてはいけないものを動かしてしまった」ことが想像できますね。
ちなみに Netflix の字幕では、ロス、チャンドラー、フィービーそれぞれに重なる形で、UH-OH. UH-OH. UH-OH. と3つの字幕がついていました。
Netflix では時々そういう「イレギュラーな位置での字幕表示」があるのですが、みんなが同時に揃って同じ反応をすることがわかりやすい字幕表示になっていると言えるでしょう。
ottoman は「足置き、足乗せ台」。
世界史で習うオスマン帝国は英語では Ottoman Empire となるのですが、そのように ottoman は「オスマン帝国の」という意味があります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ottoman : a soft piece of furniture shaped like a box that you rest your feet on when you are sitting down
つまり「箱のような形をした柔らかい家具で、自分が座っている時にその上で自分の足を休める」。
How did that happen? 「どのようにしてそんなことが起こったの?」というセリフには「どういう経緯で足置きを動かすことになったのか私には理解できない」という気持ちが出ていますね。
レイチェルは足置きを動かした事情を説明しています。
そこ、つまり移動した先の方がより良く見えるから、そして、コーヒーテーブルの周りのおまけの椅子にもなるし、とも言っています。
足置きを本来の機能としての足置きではなく、単独の椅子として置いてみた、というところで、それでモニカは怒っているわけですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。