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19:26
モニカ: I'm sorry, Joey. I'm gonna go to bed, guys. (ごめんね、ジョーイ。私はベッドに行くわね、みんな。)
みんな: Night. (おやすみ。)
レイチェル: Uh, Mon, you-you're gonna leave your shoes out here? (あー、モン(モニカ)、こんなところに靴を置いておくつもり?)
モニカ: (DETERMINED) Uh-huh! ([決意した様子で] ええ!)
レイチェル: Really? Just casually strewn about in that reckless, haphazard manner?(ほんとに? ただ何気なく(無頓着な感じで)散らばらせておくの? そんな向こう見ずで、でたらめな感じで?)
モニカ: Doesn't matter. I'll get them tomorrow. Or not! Whenever. (GOES TO HER ROOM) (気にしないわ。明日、それを片付けるわ。もしくは片づけないか! いつでもいいわ。)
ロス: She is a kook. (彼女は本当に変人だ。)
モニカは「もう寝るわ」と言って部屋を去ろうとします。
レイチェルは、モニカの靴が出しっぱなしであることに気づき、それを指摘していますね。
靴が置きっぱなし、出しっぱなしであることについて、大袈裟に表現している感じの単語がいくつも出てきますので、一つずつ意味を確認していきましょう。
casually は「何気なく、不用意に、ふと、無頓着に」。
これは「カジュアルに」と訳してもニュアンスはわかりますね。
strewn about について。
strew は「(砂・花などを)(〜に)まき散らす、ばらまく」という意味で、strewn はその過去分詞形なので「ばらまかれている、ごろごろしている、散らばっている」という感覚。
about は動詞と共に使うと「あちこちに、方々に」「そこいら中に、ぞんざいに」のような意味になります。
reckless は「向こう見ずな、無謀な、(危険などを)意に介さないで、気に掛けないで」。
haphazard は「でたらめの、偶然の」。
LAAD では、
haphazard : happening or done in a way that is not planned or organized
例)a haphazard way of doing business
つまり「計画されていない、または系統立っていないやり方で起こる、またはなされる」。例は「でたらめなビジネスのやり方」。
manner は、日本語になっている「マナー、礼儀」という意味ではなくて、「方法、様子」という意味で、つまりは manner = way ということ。
几帳面なモニカが言われたら気にするに違いないと思われる言葉を、レイチェルはわざとたくさん使うことで、「そんないい加減な状態でほったらかしておいていいの?、モニカならそんな状態許せないんじゃないの?」と挑発しているのですね。
本当は気になってしょうがないのに、みんなに「やっぱりモニカは几帳面だ」と言われたくないモニカは、明日それを片づけるから、と言った後、明日も片づけないかもね、別にいつでもいいわ、とまで言っています。
人に何か言われた場合に、Whatever. 「なんでもいい。どうでもいい」みたいに投げやりな返事をすることがありますが、Whenever. は Whatever の when バージョンと言えるでしょう。
譲歩節を導く「いつ〜しようとも」から、「いつ片づけても構わないわ」と、そのことを気にしていないニュアンスが出るのですね。
そう言って自分の部屋に行ったモニカを見て、兄のロスは kook という言葉を使っています。
過去記事、コースターがなく水滴が木のテーブルの表面に近づく フレンズ1-6改その15 で、ロスが「電話の請求書をすぐには払わない、だってお前は変人だから」と挑発され、「私だってそれくらいできるわ」と言っていましたが、今回、本当に無頓着を気にしない感じで去っていたので、これぞまさに a kook だね、と言ったわけですね。
She IS a kook. と be動詞の is を強く言うことで、「まさにそうである」ことを強調していることになります。
20:03
(CLOSING CREDITS)
クロージング・クレジット
CREDITS SCENE: MONICA IN BED (SHE IS WIDE AWAKE)
クレジット・シーン:モニカはベットにいる(モニカは完全に目を覚ましている(目がさえている))
モニカ: (HUMS FOR A WHILE, THEN GIVES UP.) (VOICEOVER) If it bothers you that much, just go out and get the shoes. No, don't do this! This is stupid! I don't have to prove anything. I'm gonna go get them. But then everyone will know. Unless I get them, and then wake up really early and put them back. I need help! (BURIES HER HEAD IN HER PILLOW) ([しばらくハミングしているが、それからそれをやめて][ボイス・オーバー(セリフではなく)語りで] そんなに気になるんなら、出て行って、靴を取って来なさいよ。いいえ、こんなことしちゃだめよ! こんなのバカだわ! 私は何も証明する必要なんかない。靴を取りに行こう。でもそしたら、みんなが知ることになるわ。もしくは、今靴を取って、それから朝すっごく早起きして、その靴を元の場所に戻せば話は別だけど。助けて! [枕に頭を埋める])
bother は「悩ませる、困らせる」。
「靴を出しっぱなしにしているという今の状況があなたをそんなに困らせるなら」ということですね。
このモニカの独り言は、自分自身に対しての語りかけで、「もしあなたがそんなに悩んでいるのなら、ただ出て行って靴を取ってきなさい」という命令形が使われています。
その後も、「気になるのなら靴を取りに行けばいい、でもそんなことしたらみんなにばれちゃう」とモニカの葛藤は続いています。
unless は「もし〜でなければ」(if...not)の意味で使われますが、このように後から付け足しのような形で登場した場合は、「もし〜なら話は別だけど」と訳すとしっくり来ます。
「もし unless 以下のことをしなければ、みんなは知ることになる」ということはつまり、「みんなは知ることになるけれど、今から言う unless 以下の方法なら話は別、unless 以下のことをすればみんなは知らなくて済む」という感覚になります。
後ろから訳し上げるのではなく、英語の語順のままで理解するためには、この unless を「情報を付け足す」感覚でイメージすべきですね。
全般的な話(靴を取りにいったらみんなに知られてしまう)を言っておいて、特殊な例としてこういう場合は話が別だけど、こういうやり方なら今言ったような結果にはならないけど、と言っていることになります。
ほったらかしているのが気になるから靴をしまいたい、でもみんなにバレたらまた几帳面だって言われるからみんなが見る前の朝早くに元に戻しておけばいったんしまったことはバレない、と考えたわけですが、自分でも、私一体何やってるんだろう、と思ったのでしょうね、「助けて」と言って枕に顔を埋めることになります。
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