9月30日(日)に予定しておりました京都セミナーは、台風の影響により中止させていただくことになりました。
ご参加を予定して下さっていた皆様方には心よりお詫び申し上げます。
お申込み頂いている皆様には、NHK文化センター京都教室さんから随時ご連絡させていただいているとのことです。
なお、この講座の振替日といたしまして、12月2日(日)13:30〜15:30 を予定しております。
9月30日にお申込み下さった皆様には、もし12月2日のご都合がよろしければ、振替日のご受講をご検討いただければ幸いです。
新規にお申込みされる方につきましては、後日改めてお申込みの詳細を告知させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
2018年09月28日
2018年09月25日
例え〜をすすめられても受け取れ フレンズ1-7改その14
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
10:09
[SCENE: Cuts back to Chandler at the bank.]
銀行のチャンドラーに画面がカットバック。
ジル: Would you like some gum? (ガムはいかが?)
チャンドラー: Oh, is it sugarless? (あぁ、それってシュガーレス?)
ジル: Oh, sorry, it's not. (あぁ、ごめんなさい、違うわ。)
チャンドラー: Oh,then, no thanks. (Voice over.) What the hell was that? Mental note: If Jill Goodacre offers you gum, you take it. If she offers you mangled animal carcass, you take it! (あぁ、それならいいや(けっこうだ)。[ボイスオーバー] 今のは何だったんだ? 心の中のメモ[心にメモしとけ]:もしジル・グッドエーカーがお前にガムを勧めてくれたなら(お前は)それを受け取れ。もし彼女がお前に、切り刻んだ動物の死体を勧めたら[勧めても、勧めてくれたとしても]、お前はそれを受け取れ!)
Would you like some gum? は「ガムはいかが(ですか)?」
過去記事 高校の同級生300人に電話したい フレンズ1-7改その5 の ジルのセリフ "Er, would you like to call somebody? "(誰かに電話したいですか?)と同様に、ここでも Do you want ではなく、Would you like を使って丁寧な言葉遣いをしています。
知らない人に気さくに話しかけるのは抵抗があるので、わざと丁寧な言い方をして距離感を出しているという感じですね。
ジルが勧めてくれたガムをチャンドラーは「シュガーレス? シュガーレスじゃないならけっこう」と断ってしまいます。
チューインガムの gum は不可算名詞。
ジルは some gum と言っていて、チャンドラーは offers you gum のように無冠詞で使っているところからも不可算名詞であることがわかりますね。
憧れのジルがせっかくガムを勧めてくれて、お近づきになれるチャンスだったのに、緊張のためか無意味な会話をしてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまったチャンドラー。
What the hell was that? は「今のは一体何だったんだよ?」。
信じられないやり取りであっさり断ってしまった、自分自身の行為に対してあきれている感じのセリフです。
What the hell was that? の that は今さっき自分がやった行為を指しており、the hell という強意語を入れることで、「さっきの俺の言動、なんじゃありゃあ?」みたいな感じが出ます。
このように hell を強意語として使うのは、not polite 「上品ではない、下品な」表現なので、よほど親しい間柄以外は使わないほうが良いですが、今回は、心の声として自分自身に毒づいている感じですね。
mental note は「心の中の[心で覚えておく]メモ」。
mental は「心の、精神の」と訳されるのが一般的ですが、今回の意味は、研究社 新英和中辞典の以下の語義がより近いように思います。
mental=【A】 そら[頭の中]でする
mental arithmetic 暗算
make a mental note of… …を覚えておく
build up a mental image of Paris パリを頭の中で描いてみる
Mental note の後に、: (コロン)を使い、コロン以下の内容を心にしっかりメモしておくこと、頭の中で覚えておくこと、と自分に言い聞かせています。
漫画「宇宙兄弟」で、老教官のデニール・ヤングの名言に「今のは ”心のノート”にメモっとけ」というのがあるのですが、今回のチャンドラーのセリフはそれをほうふつとさせる感じですね。
offer は「オファーする」として日本語化していますが、<offer+人+物>または<offer+物+to+人>の形で「人にもの・援助などを申し出る」という意味になります。
今回のセリフは、SVOO (offer+人+物)の形ですね。
mangle は「(〜を)めった切りにする、切り刻む」、carcass は「死体」。
せっかくのジルからの申し出なのだから、ガムを勧められたら黙って受け取れ、それが例え見るも無残な動物の死骸であっても受け取れ、彼女のオファーは絶対に断るな! と自分に言い聞かせているのですね。
「どんなものでも」の例えとして、ものすごくおどろおどろしいものを挙げているのがポイントと言えるでしょう。
10:32
[SCENE: Time lapse. Cuts back to Monica and Rachel's apartment, Phoebe is singing.]
シーン:時間経過。モニカとレイチェルのアパートメントにカットバック。フィービーが歌っている。
フィービー: ♪ New York City has no power (ニューヨーク市には電力がない)
And the milk is getting sour (そしてミルクは酸っぱくなる)
But to me it is not scary (でも私にとってそれは怖くない)
'Cause I stay away from dairy ♪ (なぜなら私は乳製品を避けてるから)
[Monica comes in from the balcony to her bedroom.]
モニカがバルコニーから自分の寝室に戻る。
停電の中、フィービーはギターを鳴らしながら歌っています。
power / sour と scary / dairy がそれぞれ韻を踏んでいるのがポイントですね。
停電すると冷蔵庫の電気も切れるから、中に入れている牛乳が腐ってきて酸っぱくなっちゃう、ということですが、「牛乳が酸っぱくなっても平気よ、だって私は乳製品を避けてるもん」というのがオチになっているわけです。
その時にはすでに別れていた「過去完了」 フレンズ1-4改その28 に、モニカがフィービーに言うセリフで "Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much?"(私が作った、あなたが大好きだったあのベジタリアン・パテを覚えてる?)というセリフがあり、そこからフィービーがベジタリアンであることがわかりますので、ベジタリアンだから乳製品も取らない、というのがしっくりきますね。
dairy は「酪農の、乳製品の」という意味で、発音は「デアリー」という感じです。
歌った後、la la la... と続けながら、うなずいてコードをメモっているらしいフィービーですが、いい感じの歌が出来ちゃったわ、と思っている様子なのに笑えますね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
10:09
[SCENE: Cuts back to Chandler at the bank.]
銀行のチャンドラーに画面がカットバック。
ジル: Would you like some gum? (ガムはいかが?)
チャンドラー: Oh, is it sugarless? (あぁ、それってシュガーレス?)
ジル: Oh, sorry, it's not. (あぁ、ごめんなさい、違うわ。)
チャンドラー: Oh,then, no thanks. (Voice over.) What the hell was that? Mental note: If Jill Goodacre offers you gum, you take it. If she offers you mangled animal carcass, you take it! (あぁ、それならいいや(けっこうだ)。[ボイスオーバー] 今のは何だったんだ? 心の中のメモ[心にメモしとけ]:もしジル・グッドエーカーがお前にガムを勧めてくれたなら(お前は)それを受け取れ。もし彼女がお前に、切り刻んだ動物の死体を勧めたら[勧めても、勧めてくれたとしても]、お前はそれを受け取れ!)
Would you like some gum? は「ガムはいかが(ですか)?」
過去記事 高校の同級生300人に電話したい フレンズ1-7改その5 の ジルのセリフ "Er, would you like to call somebody? "(誰かに電話したいですか?)と同様に、ここでも Do you want ではなく、Would you like を使って丁寧な言葉遣いをしています。
知らない人に気さくに話しかけるのは抵抗があるので、わざと丁寧な言い方をして距離感を出しているという感じですね。
ジルが勧めてくれたガムをチャンドラーは「シュガーレス? シュガーレスじゃないならけっこう」と断ってしまいます。
チューインガムの gum は不可算名詞。
ジルは some gum と言っていて、チャンドラーは offers you gum のように無冠詞で使っているところからも不可算名詞であることがわかりますね。
憧れのジルがせっかくガムを勧めてくれて、お近づきになれるチャンスだったのに、緊張のためか無意味な会話をしてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまったチャンドラー。
What the hell was that? は「今のは一体何だったんだよ?」。
信じられないやり取りであっさり断ってしまった、自分自身の行為に対してあきれている感じのセリフです。
What the hell was that? の that は今さっき自分がやった行為を指しており、the hell という強意語を入れることで、「さっきの俺の言動、なんじゃありゃあ?」みたいな感じが出ます。
このように hell を強意語として使うのは、not polite 「上品ではない、下品な」表現なので、よほど親しい間柄以外は使わないほうが良いですが、今回は、心の声として自分自身に毒づいている感じですね。
mental note は「心の中の[心で覚えておく]メモ」。
mental は「心の、精神の」と訳されるのが一般的ですが、今回の意味は、研究社 新英和中辞典の以下の語義がより近いように思います。
mental=【A】 そら[頭の中]でする
mental arithmetic 暗算
make a mental note of… …を覚えておく
build up a mental image of Paris パリを頭の中で描いてみる
Mental note の後に、: (コロン)を使い、コロン以下の内容を心にしっかりメモしておくこと、頭の中で覚えておくこと、と自分に言い聞かせています。
漫画「宇宙兄弟」で、老教官のデニール・ヤングの名言に「今のは ”心のノート”にメモっとけ」というのがあるのですが、今回のチャンドラーのセリフはそれをほうふつとさせる感じですね。
offer は「オファーする」として日本語化していますが、<offer+人+物>または<offer+物+to+人>の形で「人にもの・援助などを申し出る」という意味になります。
今回のセリフは、SVOO (offer+人+物)の形ですね。
mangle は「(〜を)めった切りにする、切り刻む」、carcass は「死体」。
せっかくのジルからの申し出なのだから、ガムを勧められたら黙って受け取れ、それが例え見るも無残な動物の死骸であっても受け取れ、彼女のオファーは絶対に断るな! と自分に言い聞かせているのですね。
「どんなものでも」の例えとして、ものすごくおどろおどろしいものを挙げているのがポイントと言えるでしょう。
10:32
[SCENE: Time lapse. Cuts back to Monica and Rachel's apartment, Phoebe is singing.]
シーン:時間経過。モニカとレイチェルのアパートメントにカットバック。フィービーが歌っている。
フィービー: ♪ New York City has no power (ニューヨーク市には電力がない)
And the milk is getting sour (そしてミルクは酸っぱくなる)
But to me it is not scary (でも私にとってそれは怖くない)
'Cause I stay away from dairy ♪ (なぜなら私は乳製品を避けてるから)
[Monica comes in from the balcony to her bedroom.]
モニカがバルコニーから自分の寝室に戻る。
停電の中、フィービーはギターを鳴らしながら歌っています。
power / sour と scary / dairy がそれぞれ韻を踏んでいるのがポイントですね。
停電すると冷蔵庫の電気も切れるから、中に入れている牛乳が腐ってきて酸っぱくなっちゃう、ということですが、「牛乳が酸っぱくなっても平気よ、だって私は乳製品を避けてるもん」というのがオチになっているわけです。
その時にはすでに別れていた「過去完了」 フレンズ1-4改その28 に、モニカがフィービーに言うセリフで "Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much?"(私が作った、あなたが大好きだったあのベジタリアン・パテを覚えてる?)というセリフがあり、そこからフィービーがベジタリアンであることがわかりますので、ベジタリアンだから乳製品も取らない、というのがしっくりきますね。
dairy は「酪農の、乳製品の」という意味で、発音は「デアリー」という感じです。
歌った後、la la la... と続けながら、うなずいてコードをメモっているらしいフィービーですが、いい感じの歌が出来ちゃったわ、と思っている様子なのに笑えますね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月21日
今誘わないと友達から抜け出せないことになる フレンズ1-7改その13
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
9:18
ジョーイ: Look, Ross, I'm telling you, she has no idea what you're thinking. And if you don't ask her out soon, you're gonna end up stuck in the Zone... forever. (なぁ、ロス、言っとくが、レイチェルはお前の想いをまったくわかってない。そしてお前がすぐに彼女をデートに誘わなければ、お前は最後にはそのゾーンから抜け出せない羽目になるんだぞ、永遠にな。)
ロス: I will, I will. I'm just, see, I'm waiting for the, uh, right moment. (Joey looks at Ross, in disbelief.) What? What, now? (誘うよ、誘うよ。僕はただほら、最適な瞬間を待っているだけなんだ。[懐疑的な顔でジョーイはロスを見る] 何? 何、今だって言うのか?)
ジョーイ: Yeaaahhh! What's messing you up? The wine? The candles? The moonlight? Huh? You just gotta go up to her and you gotta say, "Look, Rachel, I think--" (そうだよ! 何が問題だって言うんだ? ワインだろ? キャンドルだろ? ムーンライトだろ? な? ただ彼女のところに行って、こう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」)
[Rachel returns from the bathroom]
レイチェルがトイレから戻ってくる。
ロス: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
ジョー: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
レイチェル: What are we shushing? (みんなで、何、シーって言ってるの?)
ロス: We're shushing, because we're, we're trying to, to hear (quietly) something. (僕たちがシーッて言ってるのは、聞こうとしてるからなんだよ [静かに] 何かをね。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Duh, don't you hear that? (ほら、それ、聞こえない?)
レイチェル: Ahhhhhhohhh. (あ〜あ。)
ロス: See? (ほらね?)
レイチェル: Huh. (Rachel looks blank.) (あぁ。[レイチェルは(わからないという風に)ぽかんとした顔をする])
she has no idea what you're thinking は「お前の考えていることがレイチェルにはわからない」つまり「お前がレイチェルに好意を持っていることをレイチェルは全然気づいてない」ということ。
end up は「最後に〜することになる、結局〜する羽目になる」。
be stuck in は「〜にはまり込んで抜け出せない、〜から逃れられない」ですから、end up stuck in the Zone は「結局ゾーンにはまり込んで動けない状態という羽目になる」ということですね。
end up は end up with や end up doing の形を取ることが多いですが、<end up+補語>の形を取ることもできます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、end up の例文の1番目に
You could end up dead if you're not careful.
が出ています。つまり「気をつけないと最後には死ぬ羽目になる可能性だってあるぞ」ということで、これが end up+補語(形容詞)の形ですね。
「早く誘わないと、そのお友達ゾーンから抜け出せなくなる、永遠に」と言うので、「今は最適な時(瞬間)を待ってるだけだ」と答えるロス。
そう答えたロスの顔をジョーイがじーっと見つめているので「え、今、行動を起こすべきってジョーイは言いたいの?」と返します。
mess up は「〜を散らかす、めちゃめちゃにする」「〜を台無しにする、ダメにする」。
What's messing you up? は「何がお前をダメにするって言うんだ?」ということですから、「別に今、行動を開始するからと言って、何かが邪魔するわけでもないだろ。何も困らない、問題ないだろ」というニュアンスだろうと思います。
ワイン、キャンドル、月明かり、とロマンティックなものを挙げ、彼女のところに行ってただこう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」って、、とアドバイスしようとした時に、レイチェルがトイレから出てきたので、ロスは慌てて「シーッ!」と言って、ジョーイの発言を制します。
「静かに!」と言う時に Shh.「シーッ!」という音を発するのは、日英で似た感覚ですね。
レイチェルは what are we shushing? と言っています。
shush は「シーッと言う、シーッと言って黙らせる」という動詞で、発音は「シュシュ」ではなく「シャシュ」という感じです。
LAAD では、
shush : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例)He stood up and shushed the class.
つまり「すごく静かにするよう人に言うこと、特に指を唇に当てたり、shush と言うことによって」。
例文は「彼は立ち上がり、クラスにシーッと言って黙らせた」。
「シーッ! ね」という場合、日本語でも唇に人差し指を置きますが、英語でも同じ動作をすることが上の語義からもわかります。
そう思ってフレンズのシーンを見ていると、このシーンではジョーイが何度も唇に人差し指を置く「シーッ! のしぐさ」をしています(子供みたいで何だかかわいい♪)
動詞の方も Shh. に通じる sh- の音をそのまま使っているのが興味深いですね。
What are you shushing? なら「あなたたち、何、シーって言ってるの?」になりますが、ここでは主語に we が使われています。
「私たち、何、シーッて言ってるのかしら?」のように自分も含めることで、相手の中に自分も一緒に身を置いて、その状況を共有しているようなニュアンスを出していることになるでしょう。
「みんなで、何、シーッて言ってるのかなぁ?」と自分もその場に加わる感覚でしょうね。
僕らはあるものを聞こうとしてるんだ、と言って、ロスは最後の something をささやき声で言い、みんなは耳を澄まします。
「それ、聞こえない?」と言ったロスにレイチェルは「ははーん、なるほどこれね」という感じで「あーあ」と納得したかのような声を出すのですが、「ほらね?」と言われた後は「え、でもやっぱりわかんない」というようにポカンとした顔をし、ロスやジョーイも気まずい顔をすることになります。
ト書きの blank は「ブランクの、空白の、白紙の」ということで、「空(から)」であることから「うつろな、(顔が)ぽかんとした」という意味にもなります。
ですから look blank は「(状況が呑み込めておらず)ぽかんとした顔をする」ということですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
9:18
ジョーイ: Look, Ross, I'm telling you, she has no idea what you're thinking. And if you don't ask her out soon, you're gonna end up stuck in the Zone... forever. (なぁ、ロス、言っとくが、レイチェルはお前の想いをまったくわかってない。そしてお前がすぐに彼女をデートに誘わなければ、お前は最後にはそのゾーンから抜け出せない羽目になるんだぞ、永遠にな。)
ロス: I will, I will. I'm just, see, I'm waiting for the, uh, right moment. (Joey looks at Ross, in disbelief.) What? What, now? (誘うよ、誘うよ。僕はただほら、最適な瞬間を待っているだけなんだ。[懐疑的な顔でジョーイはロスを見る] 何? 何、今だって言うのか?)
ジョーイ: Yeaaahhh! What's messing you up? The wine? The candles? The moonlight? Huh? You just gotta go up to her and you gotta say, "Look, Rachel, I think--" (そうだよ! 何が問題だって言うんだ? ワインだろ? キャンドルだろ? ムーンライトだろ? な? ただ彼女のところに行って、こう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」)
[Rachel returns from the bathroom]
レイチェルがトイレから戻ってくる。
ロス: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
ジョー: Shh-shh-shh! (シーシーシーッ!)
レイチェル: What are we shushing? (みんなで、何、シーって言ってるの?)
ロス: We're shushing, because we're, we're trying to, to hear (quietly) something. (僕たちがシーッて言ってるのは、聞こうとしてるからなんだよ [静かに] 何かをね。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Duh, don't you hear that? (ほら、それ、聞こえない?)
レイチェル: Ahhhhhhohhh. (あ〜あ。)
ロス: See? (ほらね?)
レイチェル: Huh. (Rachel looks blank.) (あぁ。[レイチェルは(わからないという風に)ぽかんとした顔をする])
she has no idea what you're thinking は「お前の考えていることがレイチェルにはわからない」つまり「お前がレイチェルに好意を持っていることをレイチェルは全然気づいてない」ということ。
end up は「最後に〜することになる、結局〜する羽目になる」。
be stuck in は「〜にはまり込んで抜け出せない、〜から逃れられない」ですから、end up stuck in the Zone は「結局ゾーンにはまり込んで動けない状態という羽目になる」ということですね。
end up は end up with や end up doing の形を取ることが多いですが、<end up+補語>の形を取ることもできます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、end up の例文の1番目に
You could end up dead if you're not careful.
が出ています。つまり「気をつけないと最後には死ぬ羽目になる可能性だってあるぞ」ということで、これが end up+補語(形容詞)の形ですね。
「早く誘わないと、そのお友達ゾーンから抜け出せなくなる、永遠に」と言うので、「今は最適な時(瞬間)を待ってるだけだ」と答えるロス。
そう答えたロスの顔をジョーイがじーっと見つめているので「え、今、行動を起こすべきってジョーイは言いたいの?」と返します。
mess up は「〜を散らかす、めちゃめちゃにする」「〜を台無しにする、ダメにする」。
What's messing you up? は「何がお前をダメにするって言うんだ?」ということですから、「別に今、行動を開始するからと言って、何かが邪魔するわけでもないだろ。何も困らない、問題ないだろ」というニュアンスだろうと思います。
ワイン、キャンドル、月明かり、とロマンティックなものを挙げ、彼女のところに行ってただこう言えばいいんだよ、「ねぇ、レイチェル、僕は…」って、、とアドバイスしようとした時に、レイチェルがトイレから出てきたので、ロスは慌てて「シーッ!」と言って、ジョーイの発言を制します。
「静かに!」と言う時に Shh.「シーッ!」という音を発するのは、日英で似た感覚ですね。
レイチェルは what are we shushing? と言っています。
shush は「シーッと言う、シーッと言って黙らせる」という動詞で、発音は「シュシュ」ではなく「シャシュ」という感じです。
LAAD では、
shush : to tell someone to be very quiet, especially by putting your fingers against your lips or by saying "shush".
例)He stood up and shushed the class.
つまり「すごく静かにするよう人に言うこと、特に指を唇に当てたり、shush と言うことによって」。
例文は「彼は立ち上がり、クラスにシーッと言って黙らせた」。
「シーッ! ね」という場合、日本語でも唇に人差し指を置きますが、英語でも同じ動作をすることが上の語義からもわかります。
そう思ってフレンズのシーンを見ていると、このシーンではジョーイが何度も唇に人差し指を置く「シーッ! のしぐさ」をしています(子供みたいで何だかかわいい♪)
動詞の方も Shh. に通じる sh- の音をそのまま使っているのが興味深いですね。
What are you shushing? なら「あなたたち、何、シーって言ってるの?」になりますが、ここでは主語に we が使われています。
「私たち、何、シーッて言ってるのかしら?」のように自分も含めることで、相手の中に自分も一緒に身を置いて、その状況を共有しているようなニュアンスを出していることになるでしょう。
「みんなで、何、シーッて言ってるのかなぁ?」と自分もその場に加わる感覚でしょうね。
僕らはあるものを聞こうとしてるんだ、と言って、ロスは最後の something をささやき声で言い、みんなは耳を澄まします。
「それ、聞こえない?」と言ったロスにレイチェルは「ははーん、なるほどこれね」という感じで「あーあ」と納得したかのような声を出すのですが、「ほらね?」と言われた後は「え、でもやっぱりわかんない」というようにポカンとした顔をし、ロスやジョーイも気まずい顔をすることになります。
ト書きの blank は「ブランクの、空白の、白紙の」ということで、「空(から)」であることから「うつろな、(顔が)ぽかんとした」という意味にもなります。
ですから look blank は「(状況が呑み込めておらず)ぽかんとした顔をする」ということですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月18日
お前はお友達ゾーンの市長だ フレンズ1-7改その12
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
8:30
ジョーイ: It's never gonna happen. (それは絶対に起こらないな。)
ロス: What? (何?)
ジョーイ: You and Rachel. (お前とレイチェルだよ。)
ロス: Wha... me and Ra... wha..? Why not? ([笑いながら]何、僕とレイ… 何を…? [急に真顔になって] どうして起こらないのさ?)
ジョーイ: Because you waited too long to make your move, and now you're in the "Friend Zone." (それはお前が行動を起こすのにあまりにも長く待ちすぎたからだ。そして今お前は「フレンド(お友達)・ゾーン」にいるんだよ。)
ロス: No no no, I'm not in the Zone. (いやいや、僕はそんなゾーンにはいないよ。)
ジョーイ: No, Ross. You're mayor of the Zone. (いーや、ロス。(いないどころか)お前はそのゾーンの市長(トップ)だ。)
ロス: Look, I'm takin' my time, alright? I'm, I'm, I'm laying the groundwork. Yeah, I mean, every day I get just a little bit closer to, uh... (ねぇ、僕はじっくり時間をかけてるんだ、いいかい? 僕は土台を作ってる[下準備をしてる]ところなんだ。そうさ、ほら、毎日ちょっとずつ近づいているんだよね、ほら〜に…)
ジョーイ: Priesthood! (聖職者の道にね!)
レイチェルに「レイチェルも将来、きっと情熱的なことがあるよ」と言って、レイチェルに「ロスって最高ね」と褒められた後、ロスはご機嫌な様子で歩き始めるのですが、ジョーイがぼそっと「それは絶対に起こらないな」と言っています。
never を強調して言っており、「ぜーったいに無理だな」という感じですね。
唐突にそう言っただけですが、観客からは笑いと拍手が起こっています。
ロスが「レイチェルと僕とが将来、情熱的な恋愛になれば嬉しいな」と思ってご機嫌であることがわかるため、具体的に何のことかを言わずに一言「そりゃ無理だ」と言ったことに観客は喝采していることになります。
ロスが聞き返すとジョーイがはっきりと「お前とレイチェル(の関係)」と言ったので、ロスは「何をバカなことを…」と言うように笑いながら、とぎれとぎれの言葉を発しているのですが、急に真顔になって Why not? と尋ねるのが面白いですね。
make a move は「行動・アクションを起こす」。
you waited too long to make your move は too 〜 to ... 構文で「…するには〜すぎる」「あまりに〜すぎて…できない」などと訳されますね。
この場合も「あまりに長く待ちすぎて行動を起こせない」または「行動を起こすにはお前はあまりにも長く待ちすぎた」となるでしょう。
レイチェルとのことで何も行動しなかった結果、今のお前は「フレンド・ゾーン」にいるんだぞ、と言われたロスは「僕はそんなゾーンにはいない」と反論するのですが、それに対してジョーイが You're mayor of the Zone. と言うのが面白いですね。
mayor は「市長」。「ロスはお友達ゾーンの市長だ」というのは「そのゾーンにいないどころか、ロスはお友達ゾーンのトップに君臨してるよ、完全にそのゾーンに属していてその代表格だよ」みたいな感じですね。
take one's time は「マイペースでやる、急がずにじっくり・ゆっくり時間をかけてやる」。
Take your time. という命令形だと「ゆっくりどうぞ。急がなくていいですよ」という意味になります。
lay the groundwork は「土台・基礎を作る、下準備をする」。groundwork は「基礎工事、土台」。
lay the groundwork は「地面をならす(地ならしする)」ような感覚ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
groundwork : important work that has to take place before another activity, plan etc. can be successful
例)The groundwork for next year's conference has already begun.
つまり「別の活動、計画などが成功することができる前に、起こらなければならない重要な仕事」。例文は「来年の会議への下準備は既に始まっている」。
「じっくりたっぷり時間をかけて、土台をしっかり固めて準備して、少しずつ近づいて行っているんだよ、ほらあれに…」のように言いかけると、ジョーイは間髪入れずに Priesthood! と叫びます。
priesthood は「聖職、司祭職」。priest は「聖職者、司祭」。
基礎をしっかり築いて徐々に近づいて行ってるんだよ、というロスに、好きな人にアプローチをかけるのに、そんなにちんたらやっていたら、聖職にどんどん近づいていくだけだよ、と言っています。
お前はだんだん聖職者のような禁欲の人生に近づいていってるだけなんだよ、禁欲街道まっしぐらって感じだよ、と言っているのですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
8:30
ジョーイ: It's never gonna happen. (それは絶対に起こらないな。)
ロス: What? (何?)
ジョーイ: You and Rachel. (お前とレイチェルだよ。)
ロス: Wha... me and Ra... wha..? Why not? ([笑いながら]何、僕とレイ… 何を…? [急に真顔になって] どうして起こらないのさ?)
ジョーイ: Because you waited too long to make your move, and now you're in the "Friend Zone." (それはお前が行動を起こすのにあまりにも長く待ちすぎたからだ。そして今お前は「フレンド(お友達)・ゾーン」にいるんだよ。)
ロス: No no no, I'm not in the Zone. (いやいや、僕はそんなゾーンにはいないよ。)
ジョーイ: No, Ross. You're mayor of the Zone. (いーや、ロス。(いないどころか)お前はそのゾーンの市長(トップ)だ。)
ロス: Look, I'm takin' my time, alright? I'm, I'm, I'm laying the groundwork. Yeah, I mean, every day I get just a little bit closer to, uh... (ねぇ、僕はじっくり時間をかけてるんだ、いいかい? 僕は土台を作ってる[下準備をしてる]ところなんだ。そうさ、ほら、毎日ちょっとずつ近づいているんだよね、ほら〜に…)
ジョーイ: Priesthood! (聖職者の道にね!)
レイチェルに「レイチェルも将来、きっと情熱的なことがあるよ」と言って、レイチェルに「ロスって最高ね」と褒められた後、ロスはご機嫌な様子で歩き始めるのですが、ジョーイがぼそっと「それは絶対に起こらないな」と言っています。
never を強調して言っており、「ぜーったいに無理だな」という感じですね。
唐突にそう言っただけですが、観客からは笑いと拍手が起こっています。
ロスが「レイチェルと僕とが将来、情熱的な恋愛になれば嬉しいな」と思ってご機嫌であることがわかるため、具体的に何のことかを言わずに一言「そりゃ無理だ」と言ったことに観客は喝采していることになります。
ロスが聞き返すとジョーイがはっきりと「お前とレイチェル(の関係)」と言ったので、ロスは「何をバカなことを…」と言うように笑いながら、とぎれとぎれの言葉を発しているのですが、急に真顔になって Why not? と尋ねるのが面白いですね。
make a move は「行動・アクションを起こす」。
you waited too long to make your move は too 〜 to ... 構文で「…するには〜すぎる」「あまりに〜すぎて…できない」などと訳されますね。
この場合も「あまりに長く待ちすぎて行動を起こせない」または「行動を起こすにはお前はあまりにも長く待ちすぎた」となるでしょう。
レイチェルとのことで何も行動しなかった結果、今のお前は「フレンド・ゾーン」にいるんだぞ、と言われたロスは「僕はそんなゾーンにはいない」と反論するのですが、それに対してジョーイが You're mayor of the Zone. と言うのが面白いですね。
mayor は「市長」。「ロスはお友達ゾーンの市長だ」というのは「そのゾーンにいないどころか、ロスはお友達ゾーンのトップに君臨してるよ、完全にそのゾーンに属していてその代表格だよ」みたいな感じですね。
take one's time は「マイペースでやる、急がずにじっくり・ゆっくり時間をかけてやる」。
Take your time. という命令形だと「ゆっくりどうぞ。急がなくていいですよ」という意味になります。
lay the groundwork は「土台・基礎を作る、下準備をする」。groundwork は「基礎工事、土台」。
lay the groundwork は「地面をならす(地ならしする)」ような感覚ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
groundwork : important work that has to take place before another activity, plan etc. can be successful
例)The groundwork for next year's conference has already begun.
つまり「別の活動、計画などが成功することができる前に、起こらなければならない重要な仕事」。例文は「来年の会議への下準備は既に始まっている」。
「じっくりたっぷり時間をかけて、土台をしっかり固めて準備して、少しずつ近づいて行っているんだよ、ほらあれに…」のように言いかけると、ジョーイは間髪入れずに Priesthood! と叫びます。
priesthood は「聖職、司祭職」。priest は「聖職者、司祭」。
基礎をしっかり築いて徐々に近づいて行ってるんだよ、というロスに、好きな人にアプローチをかけるのに、そんなにちんたらやっていたら、聖職にどんどん近づいていくだけだよ、と言っています。
お前はだんだん聖職者のような禁欲の人生に近づいていってるだけなんだよ、禁欲街道まっしぐらって感じだよ、と言っているのですね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月14日
情熱が燃え尽きて信頼と安心が残る フレンズ1-7改その11
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は10位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
7:41
ロス: Uh, eventually, it kind of burns out. But hopefully what you're left with is trust and security and, uh, in the case of my ex-wife, lesbianism. So you know for all those people who miss out on that, uh, passion thing, there's all that other good stuff. (いずれは情熱は燃え尽きたりすることになる。でもうまく行けば、その人に残されるものは信頼と安心だ[その人には信頼と安心が残る]。そして、ほら僕の元妻の場合は(情熱の後に残ったのは)レズビアニズムだね。だからそういう情熱ってことを経験しそこなう全ての人にとっては、別のいいことが存在するんだよ。)
レイチェル: (Sighs) Ok. ([ため息をついて]わかったわ。)
ロス: But, uh, I don't think that's gonna be you. (でも、あー、君がそうなるとは思わないね。)
レイチェル: You don't ? (思わないの?)
ロス: Hmm. See, I see, uh... Big passion in your future. (君の未来には大きな情熱が見えるよ[あると思うよ]。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Um-hmm. (あぁ。)
レイチェル: You do? (あなたには見えるの[そう思うの]?)
ロス: I do. (あぁ。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great, nuh. (まぁ、ロス。あなたってほんとに最高だわ。もう。)
(Rachel gets up and ruffles Ross's hair and then walks off. Ross now looks very pleased with himself. He gets up and starts to walk passed Joey.)
レイチェルは立ち上がり、ロスの髪の毛をかき乱して(注:実際にはさらっと撫でた感じ)立ち去る。ロスは今、自分自身に満足している様子である。ロスは立ち上がりジョーイのそばを通り過ぎようとしている。
ロスはその後、情熱について語ります。
eventually は「いずれは、最終的には」、burn out は「燃え尽きる」。
what you're left with は「人に残されたもの」という感覚。
You're left with something. 「君(人)は何かと共に残される」というその「何か」を what で前に出した形で「人と共に残されたもの、人に残ったもの」ということ、つまり、情熱が燃え尽きた後に人に残ったものを指します。
security は「セキュリティ、安全」として日本語になっていますが、ここでは「安心(感)」という意味ですね。
lesbianism は「女性の同性愛」ですから、ロスとキャロル夫婦の場合、(テーマパークでエッチするような)情熱が燃え尽きた後、キャロルの方にはレズビアニズムが残ったと言っているわけですね。
「僕ら夫婦から情熱が消えた後、キャロルはレズビアンに目覚めてしまったんだ」と表現することで「情熱がなくなった後、別の種類の恋愛に目覚めちゃうこともあるけど」とその理由によって捨てられてしまった自分を自虐的に語ったことになります。
miss out on は「〜(のチャンス)を逃す」。
情熱を持つチャンスがなかった人も、それ以外のいいことがあるから心配しないで、みたいなことですね。
「情熱がなくても心配いらないよ」と言われたことにレイチェルはあきらめたようにため息をつき、立ち上がろうとしますが、ロスはさらに言葉を続けます。
I don't think that's gonna be you. について。
That's you. だと「それは君だ」ということで、今言ったような内容が君に当てはまるという感覚になるでしょうが、この文を直訳すると「それが君になるだろうとは思わない」ということですから「君はそんな風にはならないよ」と言っていることになります。
「情熱を経験し損ねた人も他にいいことがあるから」というカテゴリーには入らない、ということなので、それはつまり「レイチェルは情熱を経験できるカテゴリーに入る」ということですね。
それでレイチェルは嬉しそうに聞き直し、ロスも言葉ではっきりと「君の未来には大きな情熱が見える(大きな情熱があると僕にはわかる)」と言っています。
それを聞いたレイチェルは嬉しそうな顔をして「ロスって最高ね」と言って、立ち上がりざまにロスの髪の毛を撫でるようにした後で、その場を去ります。
髪の毛を撫でられた時にその動きに任せて首が傾いたのを、しばらく経ってからロスは反対に動かし、その余韻に浸ったような幸せそうな表情を浮かべています。
その様子からも、レイチェルにそうされたことが嬉しいことがよくわかりますね。
学生時代からロスはずっとレイチェルに憧れていたので、「君には将来、きっとすごく情熱的なことが起こるよ」と言ったのも、自分と恋愛関係になってそんな情熱が生まれるといいな、という期待からの言葉だったことが感じられます。
ロスは立ち上がり「なんか元気出てきちゃったな」みたいに自信に満ち溢れた様子で歩き始めることになります。
(フレンズ1-7改 の過去記事への追記について)
2つ前の記事 ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9 の the foot of the bed という表現について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈する方が自然かもしれないと思えました。
その記事のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
7:41
ロス: Uh, eventually, it kind of burns out. But hopefully what you're left with is trust and security and, uh, in the case of my ex-wife, lesbianism. So you know for all those people who miss out on that, uh, passion thing, there's all that other good stuff. (いずれは情熱は燃え尽きたりすることになる。でもうまく行けば、その人に残されるものは信頼と安心だ[その人には信頼と安心が残る]。そして、ほら僕の元妻の場合は(情熱の後に残ったのは)レズビアニズムだね。だからそういう情熱ってことを経験しそこなう全ての人にとっては、別のいいことが存在するんだよ。)
レイチェル: (Sighs) Ok. ([ため息をついて]わかったわ。)
ロス: But, uh, I don't think that's gonna be you. (でも、あー、君がそうなるとは思わないね。)
レイチェル: You don't ? (思わないの?)
ロス: Hmm. See, I see, uh... Big passion in your future. (君の未来には大きな情熱が見えるよ[あると思うよ]。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Um-hmm. (あぁ。)
レイチェル: You do? (あなたには見えるの[そう思うの]?)
ロス: I do. (あぁ。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great, nuh. (まぁ、ロス。あなたってほんとに最高だわ。もう。)
(Rachel gets up and ruffles Ross's hair and then walks off. Ross now looks very pleased with himself. He gets up and starts to walk passed Joey.)
レイチェルは立ち上がり、ロスの髪の毛をかき乱して(注:実際にはさらっと撫でた感じ)立ち去る。ロスは今、自分自身に満足している様子である。ロスは立ち上がりジョーイのそばを通り過ぎようとしている。
ロスはその後、情熱について語ります。
eventually は「いずれは、最終的には」、burn out は「燃え尽きる」。
what you're left with は「人に残されたもの」という感覚。
You're left with something. 「君(人)は何かと共に残される」というその「何か」を what で前に出した形で「人と共に残されたもの、人に残ったもの」ということ、つまり、情熱が燃え尽きた後に人に残ったものを指します。
security は「セキュリティ、安全」として日本語になっていますが、ここでは「安心(感)」という意味ですね。
lesbianism は「女性の同性愛」ですから、ロスとキャロル夫婦の場合、(テーマパークでエッチするような)情熱が燃え尽きた後、キャロルの方にはレズビアニズムが残ったと言っているわけですね。
「僕ら夫婦から情熱が消えた後、キャロルはレズビアンに目覚めてしまったんだ」と表現することで「情熱がなくなった後、別の種類の恋愛に目覚めちゃうこともあるけど」とその理由によって捨てられてしまった自分を自虐的に語ったことになります。
miss out on は「〜(のチャンス)を逃す」。
情熱を持つチャンスがなかった人も、それ以外のいいことがあるから心配しないで、みたいなことですね。
「情熱がなくても心配いらないよ」と言われたことにレイチェルはあきらめたようにため息をつき、立ち上がろうとしますが、ロスはさらに言葉を続けます。
I don't think that's gonna be you. について。
That's you. だと「それは君だ」ということで、今言ったような内容が君に当てはまるという感覚になるでしょうが、この文を直訳すると「それが君になるだろうとは思わない」ということですから「君はそんな風にはならないよ」と言っていることになります。
「情熱を経験し損ねた人も他にいいことがあるから」というカテゴリーには入らない、ということなので、それはつまり「レイチェルは情熱を経験できるカテゴリーに入る」ということですね。
それでレイチェルは嬉しそうに聞き直し、ロスも言葉ではっきりと「君の未来には大きな情熱が見える(大きな情熱があると僕にはわかる)」と言っています。
それを聞いたレイチェルは嬉しそうな顔をして「ロスって最高ね」と言って、立ち上がりざまにロスの髪の毛を撫でるようにした後で、その場を去ります。
髪の毛を撫でられた時にその動きに任せて首が傾いたのを、しばらく経ってからロスは反対に動かし、その余韻に浸ったような幸せそうな表情を浮かべています。
その様子からも、レイチェルにそうされたことが嬉しいことがよくわかりますね。
学生時代からロスはずっとレイチェルに憧れていたので、「君には将来、きっとすごく情熱的なことが起こるよ」と言ったのも、自分と恋愛関係になってそんな情熱が生まれるといいな、という期待からの言葉だったことが感じられます。
ロスは立ち上がり「なんか元気出てきちゃったな」みたいに自信に満ち溢れた様子で歩き始めることになります。
(フレンズ1-7改 の過去記事への追記について)
2つ前の記事 ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9 の the foot of the bed という表現について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈する方が自然かもしれないと思えました。
その記事のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、併せてお読みいただければ幸いです。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月11日
そこでできることで行列していないもの フレンズ1-7改その10
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は11位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:55
[SCENE: Time lapse.Ross and Rachel are talking. Joey is sitting on the chair, while Monica and Phoebe are out on the balcony.]
シーン:時間経過。ロスとレイチェルが話している。ジョーイは椅子に座っている、その間、モニカとフィービーはバルコニーに出ている。
レイチェル: Huh, I've just never... had a relationship with that kind of passion, you know. Where, where you have to have somebody right there in the middle of a theme park. (私はこれまでそういう感じの情熱がある関係を持ったことがないの、ほら、テーマパークのど真ん中で誰かを求めるような(欲しいと思うような)(情熱のある関係を)ね。)
ロス: Well, it was the only thing to do there that didn't have a line. (うーん、それが、そこでできることで行列ができていない唯一のことだったから。)
レイチェル: Alright, well, see, I mean, Barry wouldn't even kiss me on a miniature golf course. (ほら、バリーはミニチュア・ゴルフコースで私にキスしようとすらしなかったわ。)
ロス: Come on. (またまた(嘘だろ)。)
レイチェル: No. He said we were holding up the people behind us. (Rachel sighs) ((本当に)なかったのよ。彼が言ったの、後ろの人を足止めすることになるって。[レイチェルはため息をつく])
ロス: And you didn't marry him because...? (で、君が彼と結婚しなかった理由は…(それ)?)
レイチェル: I mean, do you think... there are people that go through life never having that kind of...? (そういうもの(情熱)を持つことなく人生を送る人はいると思う?)
ロス: Probably. (多分ね。)
レイチェル: Really? (本当に?)
ロス: But, but, you know I'll tell you something. Passion is way overrated. (でも、ほら、こういうことさ。情熱は過大評価され過ぎてるって。)
レイチェル: Yeah, right. (えーぇ、そうよねぇ〜。)
ロス: It is. (ほんとにそうなんだよ。)
その前のシーンで「今までエッチをした中で一番変わった場所」の話題が出ていたので、レイチェルはロスとその話の続きをしています。
ロスが「ディズニーランドのアトラクションでエッチした」と言ったことにレイチェルはいたく感銘を受けた(笑)ようで、そんな情熱のある関係を持ったことがない、と言っています。
テーマパークのど真ん中で you have to have somebody 「誰かを持たないといけない」というのは「この人がいなければならないと相手を求める気持ち」を表現した感覚で、メイクラブする、エッチすることを抽象的に表現したニュアンスになるのかなと思います。
have a line は「行列ができている」。
it was the only thing to do there that didn't have a line. は「それ(アトラクションでのエッチ)は、行列ができていないもので、できる唯一のことだった」ということ。
つまり、「そこでできることで行列ができていないものと言えばエッチしかなかった」というような意味になるでしょう。
どのアトラクションも長い行列に並ばないといけないので、待たないで済むものと言えばそれしかなかったんだよ、ということですね。
レイチェルは「私の婚約者だったバリーは、ミニチュア・ゴルフコースでキスしようともしなかった」と言っています。
ディズニーランドでエッチしたロスと比べて、ゴルフコースでキスすらしない自分たちの情熱のなさを語っているわけですね。
hold up は「〜の進行を妨げる、停滞させる」。キスとかしてたら後ろの人の邪魔になるからということです。
And you didn't marry him because...? というのは「バリーと結婚しなかった(バリーの結婚式から逃げ出した)理由を促す形で尋ねる」ニュアンスになるのかなと思います。
「それじゃあ彼と結婚しなかったのは、そういうのが理由ってこと?」みたいな感じかなぁ、と。
「(テーマパークでエッチするような)情熱を持たずに人生を送る人はいると思う?」とレイチェルは問い、ロスは多分いるだろうね、と返します。
ですがその後、Passion is way overrated. と付け加えています。
overrate は「過大評価する」。
way は「はるかに、ずっと」という副詞で、ここでは overrated を強めています。
「情熱というものは過大評価されすぎだ」→「情熱はみんなが言うほど大事なものじゃない」ということです。
それを聞いたレイチェルは、Yeah, right. と言っていますが、これは皮肉っぽいニュアンスですね。
ロスの発言に完全に同意しているのではなく、「はいはい、おっしゃる通りよねぇ」と言葉では言ってみせて、実は「そんなことないと思う」と示唆するニュアンスになります。
レイチェルはこれまでの自分の恋愛に情熱がなかったことを残念がっている、ロスが「いや、そんなに気にしなくても情熱なんて人が言うほど大したものじゃないんだよ」と言ったのはそういうレイチェルを傷つけないため、とレイチェルは受け止め、「気遣ってそんな風に言ってくれてるんだろうけど、情熱はやっぱり大事でしょ」という意味で「はいはい、情熱なんて大したことじゃないわよねぇ〜」みたいに皮肉っぽく言ってみせた感覚だろうと。
ロスの発言を「気遣いからくる嘘」だと思ったレイチェルに対し、ロスは「いや、本当にそうなんだってば」という意味で、It is. と返すことになります。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:55
[SCENE: Time lapse.Ross and Rachel are talking. Joey is sitting on the chair, while Monica and Phoebe are out on the balcony.]
シーン:時間経過。ロスとレイチェルが話している。ジョーイは椅子に座っている、その間、モニカとフィービーはバルコニーに出ている。
レイチェル: Huh, I've just never... had a relationship with that kind of passion, you know. Where, where you have to have somebody right there in the middle of a theme park. (私はこれまでそういう感じの情熱がある関係を持ったことがないの、ほら、テーマパークのど真ん中で誰かを求めるような(欲しいと思うような)(情熱のある関係を)ね。)
ロス: Well, it was the only thing to do there that didn't have a line. (うーん、それが、そこでできることで行列ができていない唯一のことだったから。)
レイチェル: Alright, well, see, I mean, Barry wouldn't even kiss me on a miniature golf course. (ほら、バリーはミニチュア・ゴルフコースで私にキスしようとすらしなかったわ。)
ロス: Come on. (またまた(嘘だろ)。)
レイチェル: No. He said we were holding up the people behind us. (Rachel sighs) ((本当に)なかったのよ。彼が言ったの、後ろの人を足止めすることになるって。[レイチェルはため息をつく])
ロス: And you didn't marry him because...? (で、君が彼と結婚しなかった理由は…(それ)?)
レイチェル: I mean, do you think... there are people that go through life never having that kind of...? (そういうもの(情熱)を持つことなく人生を送る人はいると思う?)
ロス: Probably. (多分ね。)
レイチェル: Really? (本当に?)
ロス: But, but, you know I'll tell you something. Passion is way overrated. (でも、ほら、こういうことさ。情熱は過大評価され過ぎてるって。)
レイチェル: Yeah, right. (えーぇ、そうよねぇ〜。)
ロス: It is. (ほんとにそうなんだよ。)
その前のシーンで「今までエッチをした中で一番変わった場所」の話題が出ていたので、レイチェルはロスとその話の続きをしています。
ロスが「ディズニーランドのアトラクションでエッチした」と言ったことにレイチェルはいたく感銘を受けた(笑)ようで、そんな情熱のある関係を持ったことがない、と言っています。
テーマパークのど真ん中で you have to have somebody 「誰かを持たないといけない」というのは「この人がいなければならないと相手を求める気持ち」を表現した感覚で、メイクラブする、エッチすることを抽象的に表現したニュアンスになるのかなと思います。
have a line は「行列ができている」。
it was the only thing to do there that didn't have a line. は「それ(アトラクションでのエッチ)は、行列ができていないもので、できる唯一のことだった」ということ。
つまり、「そこでできることで行列ができていないものと言えばエッチしかなかった」というような意味になるでしょう。
どのアトラクションも長い行列に並ばないといけないので、待たないで済むものと言えばそれしかなかったんだよ、ということですね。
レイチェルは「私の婚約者だったバリーは、ミニチュア・ゴルフコースでキスしようともしなかった」と言っています。
ディズニーランドでエッチしたロスと比べて、ゴルフコースでキスすらしない自分たちの情熱のなさを語っているわけですね。
hold up は「〜の進行を妨げる、停滞させる」。キスとかしてたら後ろの人の邪魔になるからということです。
And you didn't marry him because...? というのは「バリーと結婚しなかった(バリーの結婚式から逃げ出した)理由を促す形で尋ねる」ニュアンスになるのかなと思います。
「それじゃあ彼と結婚しなかったのは、そういうのが理由ってこと?」みたいな感じかなぁ、と。
「(テーマパークでエッチするような)情熱を持たずに人生を送る人はいると思う?」とレイチェルは問い、ロスは多分いるだろうね、と返します。
ですがその後、Passion is way overrated. と付け加えています。
overrate は「過大評価する」。
way は「はるかに、ずっと」という副詞で、ここでは overrated を強めています。
「情熱というものは過大評価されすぎだ」→「情熱はみんなが言うほど大事なものじゃない」ということです。
それを聞いたレイチェルは、Yeah, right. と言っていますが、これは皮肉っぽいニュアンスですね。
ロスの発言に完全に同意しているのではなく、「はいはい、おっしゃる通りよねぇ」と言葉では言ってみせて、実は「そんなことないと思う」と示唆するニュアンスになります。
レイチェルはこれまでの自分の恋愛に情熱がなかったことを残念がっている、ロスが「いや、そんなに気にしなくても情熱なんて人が言うほど大したものじゃないんだよ」と言ったのはそういうレイチェルを傷つけないため、とレイチェルは受け止め、「気遣ってそんな風に言ってくれてるんだろうけど、情熱はやっぱり大事でしょ」という意味で「はいはい、情熱なんて大したことじゃないわよねぇ〜」みたいに皮肉っぽく言ってみせた感覚だろうと。
ロスの発言を「気遣いからくる嘘」だと思ったレイチェルに対し、ロスは「いや、本当にそうなんだってば」という意味で、It is. と返すことになります。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月07日
ベッドの足元の方 フレンズ1-7改その9
このたびの北海道地震により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
震度7という大きな地震、その後の大規模な停電、多くの方が不安な時間を過ごされていることと思います。
一刻も早く停電が解消されますように、交通機関が早く復旧しますように、そして皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますように、心よりお祈り申し上げます。
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は13位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:30
フィービー: Ooh, Rachel? (あー、レイチェル?)
レイチェル: Oh, come on, I already went. (あぁ、ねぇ、私はもう言った(行った)わよ。)
モニカ: You did not go, come on. (いいえ、言ってないわ。さあ。)
レイチェル: Yes, I did! (言ったってば!)
みんな(口々に): Come on. (さぁ。)
レイチェル: Alright, uh... the weirdest place would have to be... oh... the foot of the bed. (いいわ。うーんと、一番変わった場所は…ベッドの足元の方(足側、足のある方)ね。)
ロス: Step back! ((みんな)(一歩)下がれ!)
ジョーイ: We have a winner! (勝者が決まった!)
みんなが順番に場所を挙げて、最後がレイチェルとなるのですが「私はもう行った(場所を挙げた・言った)」と言い、答えるのを逃げようとしています。
「もう場所は挙げたわ」「まだ挙げてないでしょ」のような問答の後、みんなにせかされる形で、考えるように the weirdest place would have to be... 「(今までエッチをした場所で)一番変な場所は〜になるでしょうね」と言って挙げたのが the foot of the bed でした。
この the foot of the bed の意味と、その発言が示すものについては、後でじっくり語りたいと思いますので、まずはそれに対するロスとジョーイの反応の方から見てみます。
step は動詞で「一歩歩く」で step forward なら「一歩前へ進む(前進する)」、step back なら「一歩後ろに下がる(後退する)」になります。
ロスは命令形で Step back! と言っていますので「一歩下がれ!」という感覚ですね。
DVD日本語字幕では「頭(ず)が高い」と訳されていましたが、まさにそのようなニュアンスで、水戸黄門のお決まりのセリフの「頭が高い、控えおろう」「ははーっ(とひれ伏す)」のようなイメージなのだろうと私も思いました。
ジョーイは隣のレイチェルを指さしながら We have a winner! と言っています。
「俺たちは勝者を持つ!」→「俺たちの中の勝者決定!」「俺たちの負け、君の勝ち!」というニュアンスになるでしょう。
レイチェルの答えを聞いて、ロス:みんな下がれ! ジョーイ:優勝者決定! と言っているという流れを考えると、ロスとジョーイの言葉をそのままの意味に受け止めた場合、レイチェルの答えが今までの答えの中で圧倒的ダントツにすごかった、ということになりますね。
そう考えて、the foot of the bed というレイチェルの答えを見てみると、(後から詳しく説明しますが)これは「ベッドの下(足元)の方」という意味で、それまでみんなが挙げてきた「図書館の女子トイレ」「ディズニーランドのアトラクション」と比較して一体どこがすごいのか? ベッドの上なら全然すごくないじゃん、一番普通の場所じゃん、とツッコミを入れたくなる気もします。
「ベッドの足元の方」を「全然すごくない場所」だと捉えると、ロスとジョーイは他のフレンズたちほど突飛な場所を挙げられなかったレイチェルに対して「皮肉っぽく大袈裟に”そりゃすごいわ”と絶賛した」という解釈になるかなと思います。
つまり、
レイチェルが言う「ベッドの足元」というのは何を意味・意図しているのか?
ロスとジョーイの発言は、レイチェルの発言を素直に褒めたものか、または皮肉っぽく褒め言葉を言ってみただけか?
という部分がポイントになるでしょう。
その点を踏まえ、今の私が考えた解釈は、、、
「ベッドの足元」と表現することで「ある体位」を示唆している。
その体位をイメージさせることで「他の人とは違う意味で”すごい場所”」になるので、レイチェルが断トツで1位だ、と二人が絶賛した。
というものです。
この後、超長い説明になりますので、興味を持たれた方のみ(笑)読み進めていただければ幸いです。
まずは the foot of the bed が示す場所について。
「ベッドの足」と聞くと、ベッドを支えている棒状のもの(正しくは「脚」になるかと思いますが)を想像してしまいそうですが、the foot of the bed というのは「ベッドの足元の方、下の方」という「枕を頭にして寝た場合に足が来る部分」になります。
これについては、その場所が映像で確認できるシーンが他の海外ドラマに出てきましたのでご紹介します。
例の1つ目。
デス妻 s4-13 で、夫がベッドの上に犬を上がらせていることで、妻が怒っているシーン。そのメス犬をベッドからどけて、という妻に対しての夫のセリフ(時間は 16:26 くらい)。
夫: We can put her at the foot of the bed.
日本語訳は字幕・吹替とも「足のほうなら いいだろ」となっていました。
今、その犬が寝そべっているベッド上の足元の方を手で示して、そこならいいだろ、というようなしぐさをしていましたので、the foot of the bed が「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかります。
例の2つ目。
刑事コロンボ「ビデオテープの証言」で、事件当日の夜に、被害者の家族(女性)が見たものを確認しているシーン(時間は 59:35 くらい)。
コロンボ: And then you said that you saw your bathrobe at the foot of the bed, (以下略)
この部分の日本語訳は
(字幕)足元にガウンがあり/(吹替)それからベッドの上にはナイトガウンが
となっていました。
その後、実際の場所を確認するシーンが続き、
コロンボ: Where was your bathrobe then? Was it right about there? (あなたのバスローブ(ガウン)はその時どこにありましたか? ちょうどその辺でしたか?)
女性: Just in here. (ちょうどこの辺です。)
女性が「この辺」と示した場所は、やはりベッドの足元の方でした。
この2つのセリフ例からも、the foot of the bed は「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかると思います。
位置がわかったところで、その発言の意図を考えてみます。
足元にしてもベッドはベッドなので、他の「変な場所」(図書館のトイレ、ディズニーランドのアトラクション)と比べると、場所として「変」とは言えない気がしますね。
レイチェルには「こんな場所でしちゃった!」みたいな経験がなくて「変な場所と言えば、ベッドの下の方でするくらいかしら」のように「ちょっと位置が変わる程度でやっぱりベッドの上」という「特に珍しくもなく面白みもない場所」を挙げたのだと仮定します。
その場合、あまりにも平凡な答えを出してきたことに対して「そりゃすごい」的なことを言ったことになりますが、ロスとジョーイの表現が褒め過ぎであること、そして二人の様子を見ると、皮肉ではなく本当に「レイチェルの勝ち」と言っているように感じられるのですね。
また、ロスなら、大した答えではない場合でもレイチェルを傷つけまいと「それにはかなわないな」みたいに言うかもしれないとしても、ジョーイがそんな気遣いをするとは思えません。
ジョーイがレイチェルを指さして「俺たちの優勝者決定」みたいに言っているのは、ジョーイが喜ぶようなエッチネタだと考えるのがフレンズ的だろうと。
シーンの流れ的にも、「退屈でありきたりな場所」を最後に挙げたレイチェルをロスとジョーイが皮肉っぽく褒める、ということでは、そこまでそれぞれが変な場所を延々挙げてきたというやりとりの最後の最後(一連のシーンの最後のオチ)として特に面白くもないと思うのです。
これまでみんなが挙げてきたものを抑えてレイチェルの答えが圧倒的1位である、のようにロスとジョーイが言っていることから、やはり the foot of the bed の "foot" に何かしらの意味があると考えたいわけです。
つまり、
1. ロスやジョーイが皮肉で絶賛しているようには見えない。
2. 面白みのない場所を皮肉って絶賛するというのは、一連の「エッチをした変な場所」のオチとして面白みがなくパンチに欠ける。
という理由から、やはりレイチェルの発言は「レイチェルの勝ち」と言える何かがあると思える気がする、そして、その「足元」に何かの示唆を込めたのであれば、体位や行為を連想させる「場所」を挙げたのではないか? ということで、以下でその解釈を説明します。
二人ともベッドの上にいるのであれば、わざわざ下の方で行う必要もないと思うので(下の方なら落っこちてしまいそうですしw)、「下の方」と表現することで「相手はベッドの上にはいない」ということを示唆しているように思ったのです。
特に変わった場所ではしない、いつも決まって平凡なところと言いたいのであれば、On the bed, always. のような言い方で十分だと思うのですね。
そこをあえて「下の方」と特定したのは、図書館とかディズニーランドとかの場所ではなくて、ベッドでの位置という場所、つまりレイチェルがいる場所と相手のいる場所を示唆したことで体位をイメージさせようとしている気がするわけです。
DVDの日本語訳は字幕・音声両方とも「ベッドの端っこ」となっていて(私の勝手な想像ですが)訳者の方も私が上に書いたのと同じイメージからそう訳された可能性もあるのではないかと。
(開き直ってもう少し具体的に説明してみますと)レイチェルはベッドの下(足元)の方に四つん這い、相手の男性はレイチェルの後ろに位置する形で床の上に立っている、というような感じかなぁと。
レイチェルの発言自体は体位を連想させるにはちょっと言葉足らずな感じもして、これが The foot of the bed, (with) him standing on the floor. とでもなっていればイメージしやすいかとも思うのですが、それだとあまりにも露骨すぎるのとそんなにはっきり言ってしまっては想像の余地がなくて面白くない、ので「ベッドの下の方、って言ったらわかるでしょ」的に止めたのかなと思ったのです。
それでしばらくしてからロスとジョーイがレイチェルの込めた示唆に気づいて、場所の話で体位を連想させる「ベッドでの場所」を挙げたレイチェルに対して、なるほどその「場所」ね! と、その着眼点を称賛するように褒めたのかな、と。
それまでレイチェルは「私はもう言ったわよ」と言って答えるのを逃げている様子でした。
つまりは「ディズニーランド」みたいな特殊な場所での経験がない、そういう場所を挙げられないレイチェルが「変わった場所と言えばベッドの下の方(端っこ)かしらね」のように「体位を示唆するようなジョークで逃げた」ということかなと思うのです。
「レイチェルの勝ちだ」みたいに言われて、レイチェルが「てへぺろ」的に舌を出していますが、その様子も「これと言ってすごい場所の経験がないから、別の話にすり替えちゃった」的な様子が感じられる気がしました。
それまではどの場所が珍しいかという話で盛り上がっていましたが、行為についての話にまでは発展していませんでした。
そして最後に答えたレイチェルが、場所は場所でも行為そのものを連想させるような場所を挙げたので、「座布団一枚、君の勝ち」みたいな感じで二人がレイチェルの答えを褒めた、ということになるのかなぁ、と。
一連の「変な場所」の最後のオチとなる発言ですから「今までみんなが言ってきたのと発想や視点が異なる答え」による面白さを出した、というのが私の解釈になります。
そういう体位を示唆したものでなければ、上の私の解釈はただただ恥ずかしいだけなのですが^^ 「ベッドの上」ではなく「足元の方」とわざわざ指定することで必ず何かを示唆しているはずなのは間違いないと思っています。
「ベッドの足元の方」でジョーイが喜ぶと言えばそれくらいしか思いつかずw このような解釈となりました。
長い説明をお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
(2018.9.13 追記)
the foot of the bed について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈するのが自然な気がしました。
下のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
震度7という大きな地震、その後の大規模な停電、多くの方が不安な時間を過ごされていることと思います。
一刻も早く停電が解消されますように、交通機関が早く復旧しますように、そして皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますように、心よりお祈り申し上げます。
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は5位、「にほんブログ村」は13位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:30
フィービー: Ooh, Rachel? (あー、レイチェル?)
レイチェル: Oh, come on, I already went. (あぁ、ねぇ、私はもう言った(行った)わよ。)
モニカ: You did not go, come on. (いいえ、言ってないわ。さあ。)
レイチェル: Yes, I did! (言ったってば!)
みんな(口々に): Come on. (さぁ。)
レイチェル: Alright, uh... the weirdest place would have to be... oh... the foot of the bed. (いいわ。うーんと、一番変わった場所は…ベッドの足元の方(足側、足のある方)ね。)
ロス: Step back! ((みんな)(一歩)下がれ!)
ジョーイ: We have a winner! (勝者が決まった!)
みんなが順番に場所を挙げて、最後がレイチェルとなるのですが「私はもう行った(場所を挙げた・言った)」と言い、答えるのを逃げようとしています。
「もう場所は挙げたわ」「まだ挙げてないでしょ」のような問答の後、みんなにせかされる形で、考えるように the weirdest place would have to be... 「(今までエッチをした場所で)一番変な場所は〜になるでしょうね」と言って挙げたのが the foot of the bed でした。
この the foot of the bed の意味と、その発言が示すものについては、後でじっくり語りたいと思いますので、まずはそれに対するロスとジョーイの反応の方から見てみます。
step は動詞で「一歩歩く」で step forward なら「一歩前へ進む(前進する)」、step back なら「一歩後ろに下がる(後退する)」になります。
ロスは命令形で Step back! と言っていますので「一歩下がれ!」という感覚ですね。
DVD日本語字幕では「頭(ず)が高い」と訳されていましたが、まさにそのようなニュアンスで、水戸黄門のお決まりのセリフの「頭が高い、控えおろう」「ははーっ(とひれ伏す)」のようなイメージなのだろうと私も思いました。
ジョーイは隣のレイチェルを指さしながら We have a winner! と言っています。
「俺たちは勝者を持つ!」→「俺たちの中の勝者決定!」「俺たちの負け、君の勝ち!」というニュアンスになるでしょう。
レイチェルの答えを聞いて、ロス:みんな下がれ! ジョーイ:優勝者決定! と言っているという流れを考えると、ロスとジョーイの言葉をそのままの意味に受け止めた場合、レイチェルの答えが今までの答えの中で圧倒的ダントツにすごかった、ということになりますね。
そう考えて、the foot of the bed というレイチェルの答えを見てみると、(後から詳しく説明しますが)これは「ベッドの下(足元)の方」という意味で、それまでみんなが挙げてきた「図書館の女子トイレ」「ディズニーランドのアトラクション」と比較して一体どこがすごいのか? ベッドの上なら全然すごくないじゃん、一番普通の場所じゃん、とツッコミを入れたくなる気もします。
「ベッドの足元の方」を「全然すごくない場所」だと捉えると、ロスとジョーイは他のフレンズたちほど突飛な場所を挙げられなかったレイチェルに対して「皮肉っぽく大袈裟に”そりゃすごいわ”と絶賛した」という解釈になるかなと思います。
つまり、
レイチェルが言う「ベッドの足元」というのは何を意味・意図しているのか?
ロスとジョーイの発言は、レイチェルの発言を素直に褒めたものか、または皮肉っぽく褒め言葉を言ってみただけか?
という部分がポイントになるでしょう。
その点を踏まえ、今の私が考えた解釈は、、、
「ベッドの足元」と表現することで「ある体位」を示唆している。
その体位をイメージさせることで「他の人とは違う意味で”すごい場所”」になるので、レイチェルが断トツで1位だ、と二人が絶賛した。
というものです。
この後、超長い説明になりますので、興味を持たれた方のみ(笑)読み進めていただければ幸いです。
まずは the foot of the bed が示す場所について。
「ベッドの足」と聞くと、ベッドを支えている棒状のもの(正しくは「脚」になるかと思いますが)を想像してしまいそうですが、the foot of the bed というのは「ベッドの足元の方、下の方」という「枕を頭にして寝た場合に足が来る部分」になります。
これについては、その場所が映像で確認できるシーンが他の海外ドラマに出てきましたのでご紹介します。
例の1つ目。
デス妻 s4-13 で、夫がベッドの上に犬を上がらせていることで、妻が怒っているシーン。そのメス犬をベッドからどけて、という妻に対しての夫のセリフ(時間は 16:26 くらい)。
夫: We can put her at the foot of the bed.
日本語訳は字幕・吹替とも「足のほうなら いいだろ」となっていました。
今、その犬が寝そべっているベッド上の足元の方を手で示して、そこならいいだろ、というようなしぐさをしていましたので、the foot of the bed が「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかります。
例の2つ目。
刑事コロンボ「ビデオテープの証言」で、事件当日の夜に、被害者の家族(女性)が見たものを確認しているシーン(時間は 59:35 くらい)。
コロンボ: And then you said that you saw your bathrobe at the foot of the bed, (以下略)
この部分の日本語訳は
(字幕)足元にガウンがあり/(吹替)それからベッドの上にはナイトガウンが
となっていました。
その後、実際の場所を確認するシーンが続き、
コロンボ: Where was your bathrobe then? Was it right about there? (あなたのバスローブ(ガウン)はその時どこにありましたか? ちょうどその辺でしたか?)
女性: Just in here. (ちょうどこの辺です。)
女性が「この辺」と示した場所は、やはりベッドの足元の方でした。
この2つのセリフ例からも、the foot of the bed は「ベッド上の足元の方(足が位置する場所)」であることがわかると思います。
位置がわかったところで、その発言の意図を考えてみます。
足元にしてもベッドはベッドなので、他の「変な場所」(図書館のトイレ、ディズニーランドのアトラクション)と比べると、場所として「変」とは言えない気がしますね。
レイチェルには「こんな場所でしちゃった!」みたいな経験がなくて「変な場所と言えば、ベッドの下の方でするくらいかしら」のように「ちょっと位置が変わる程度でやっぱりベッドの上」という「特に珍しくもなく面白みもない場所」を挙げたのだと仮定します。
その場合、あまりにも平凡な答えを出してきたことに対して「そりゃすごい」的なことを言ったことになりますが、ロスとジョーイの表現が褒め過ぎであること、そして二人の様子を見ると、皮肉ではなく本当に「レイチェルの勝ち」と言っているように感じられるのですね。
また、ロスなら、大した答えではない場合でもレイチェルを傷つけまいと「それにはかなわないな」みたいに言うかもしれないとしても、ジョーイがそんな気遣いをするとは思えません。
ジョーイがレイチェルを指さして「俺たちの優勝者決定」みたいに言っているのは、ジョーイが喜ぶようなエッチネタだと考えるのがフレンズ的だろうと。
シーンの流れ的にも、「退屈でありきたりな場所」を最後に挙げたレイチェルをロスとジョーイが皮肉っぽく褒める、ということでは、そこまでそれぞれが変な場所を延々挙げてきたというやりとりの最後の最後(一連のシーンの最後のオチ)として特に面白くもないと思うのです。
これまでみんなが挙げてきたものを抑えてレイチェルの答えが圧倒的1位である、のようにロスとジョーイが言っていることから、やはり the foot of the bed の "foot" に何かしらの意味があると考えたいわけです。
つまり、
1. ロスやジョーイが皮肉で絶賛しているようには見えない。
2. 面白みのない場所を皮肉って絶賛するというのは、一連の「エッチをした変な場所」のオチとして面白みがなくパンチに欠ける。
という理由から、やはりレイチェルの発言は「レイチェルの勝ち」と言える何かがあると思える気がする、そして、その「足元」に何かの示唆を込めたのであれば、体位や行為を連想させる「場所」を挙げたのではないか? ということで、以下でその解釈を説明します。
二人ともベッドの上にいるのであれば、わざわざ下の方で行う必要もないと思うので(下の方なら落っこちてしまいそうですしw)、「下の方」と表現することで「相手はベッドの上にはいない」ということを示唆しているように思ったのです。
特に変わった場所ではしない、いつも決まって平凡なところと言いたいのであれば、On the bed, always. のような言い方で十分だと思うのですね。
そこをあえて「下の方」と特定したのは、図書館とかディズニーランドとかの場所ではなくて、ベッドでの位置という場所、つまりレイチェルがいる場所と相手のいる場所を示唆したことで体位をイメージさせようとしている気がするわけです。
DVDの日本語訳は字幕・音声両方とも「ベッドの端っこ」となっていて(私の勝手な想像ですが)訳者の方も私が上に書いたのと同じイメージからそう訳された可能性もあるのではないかと。
(開き直ってもう少し具体的に説明してみますと)レイチェルはベッドの下(足元)の方に四つん這い、相手の男性はレイチェルの後ろに位置する形で床の上に立っている、というような感じかなぁと。
レイチェルの発言自体は体位を連想させるにはちょっと言葉足らずな感じもして、これが The foot of the bed, (with) him standing on the floor. とでもなっていればイメージしやすいかとも思うのですが、それだとあまりにも露骨すぎるのとそんなにはっきり言ってしまっては想像の余地がなくて面白くない、ので「ベッドの下の方、って言ったらわかるでしょ」的に止めたのかなと思ったのです。
それでしばらくしてからロスとジョーイがレイチェルの込めた示唆に気づいて、場所の話で体位を連想させる「ベッドでの場所」を挙げたレイチェルに対して、なるほどその「場所」ね! と、その着眼点を称賛するように褒めたのかな、と。
それまでレイチェルは「私はもう言ったわよ」と言って答えるのを逃げている様子でした。
つまりは「ディズニーランド」みたいな特殊な場所での経験がない、そういう場所を挙げられないレイチェルが「変わった場所と言えばベッドの下の方(端っこ)かしらね」のように「体位を示唆するようなジョークで逃げた」ということかなと思うのです。
「レイチェルの勝ちだ」みたいに言われて、レイチェルが「てへぺろ」的に舌を出していますが、その様子も「これと言ってすごい場所の経験がないから、別の話にすり替えちゃった」的な様子が感じられる気がしました。
それまではどの場所が珍しいかという話で盛り上がっていましたが、行為についての話にまでは発展していませんでした。
そして最後に答えたレイチェルが、場所は場所でも行為そのものを連想させるような場所を挙げたので、「座布団一枚、君の勝ち」みたいな感じで二人がレイチェルの答えを褒めた、ということになるのかなぁ、と。
一連の「変な場所」の最後のオチとなる発言ですから「今までみんなが言ってきたのと発想や視点が異なる答え」による面白さを出した、というのが私の解釈になります。
そういう体位を示唆したものでなければ、上の私の解釈はただただ恥ずかしいだけなのですが^^ 「ベッドの上」ではなく「足元の方」とわざわざ指定することで必ず何かを示唆しているはずなのは間違いないと思っています。
「ベッドの足元の方」でジョーイが喜ぶと言えばそれくらいしか思いつかずw このような解釈となりました。
長い説明をお読みいただきありがとうございました<(_ _)>
(2018.9.13 追記)
the foot of the bed について、非公開コメントにてご意見を頂戴しました。
いただいた情報から再度検討してみた結果、「一番変わった場所はせいぜいベッドの足の方」という意味で解釈するのが自然な気がしました。
下のコメント欄に「非公開コメントを下さった方へのお返事」として追加説明していますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
2018年09月05日
魔法の王国に二度と戻るなと言われた フレンズ1-7改その8
このたびの台風21号により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
私は大阪府在住なのですが、本当にこれまで経験したことのないようなものすごい暴風でした。
ニュースで自分がよく知っている場所の被害の様子を目の当たりにし、自然の脅威というものを感じずにはいられません。
私の方はおかげさまで怪我などなく、また、ありがたいことに停電することもなく、今日はいつもの生活に戻っています。
お家やお車などが被害に遭われた方、最寄りの交通機関が復旧していない方など、皆様大変な思いをされていることと思います。
皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますようにと心から願っています。
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は13位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:06
レイチェル: Um, Ross?
ロス: (Intake of breath and clears his throat.) Er, Disneyland, (Rachel gasps.) 1989. "it's a small world after all." ([息を吸い込んで咳払いをして] あー、ディズニーランドだ。[レイチェルは息を呑む] 1989年。「イッツ・ア・スモール・ワールド(アフター・オール)」だ。)
フィービー: No way! (まさか!)
ジョーイ: No waaay! (まさかー!)
ロス: Yeah, the ride broke down, so Carol and I went behind a couple of those mechanical Dutch children. And they, they fixed the ride, and we were asked never to return to the Magic Kingdom. (そうなんだよ、ライド(乗り物)が壊れて、それでキャロルと僕は、機械仕掛けのオランダの子供たち(オランダの子供の人形)の後ろ(陰)に行ったんだ。そして(園の人が)ライドを修理して、そして僕らはマジック・キングダム(魔法の王国)に二度と戻ってくるなと言われたんだ。)
「自分が今までにエッチした、一番変な(変わった)場所」を挙げているフレンズたち。
ロスはディズニーランドの "it's a small world after all" と言っています。
東京ディズニーランドにもあるアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」は、アメリカでの名前も It's a Small World になります。
ここで、ロスは最後に after all をつけていますが、それはあそこで流れているあの有名な歌(日本語タイトルは「小さな世界」)の一節が、
♪It's a small world after all. It's a small world after all... It's a small, small world♪
であるためで、その歌詞をイメージして、after all まで付けたようです。
ちなみに、日常会話では、It's a small world. は「世間は狭い」という決まり文句で、お互いに共通の知り合いがいるとわかった時などに使います。
「小さな世界」「世間は狭い」、英語と日本語に共通するものがあって興味深いですね。
No way! は「まさか。信じられない」。
その他に、「いやだ、だめだ」という意味になる場合もあります。
今回は「ディズニーランドのアトラクションの中で」というロスの発言が信じられないという驚きで「まさか」のニュアンスになります。
ride は「遊園地、テーマパーク、アミューズメントパークの乗り物。ライド」。
様々な国の子供の姿をした仕掛け人形がいることから、その中の「オランダの子供の人形」のことを mechanical Dutch children 「機械仕掛けのオランダの子供たち」と表現しています。
移動する乗り物が壊れたので、修理をしている間に人形の陰に行った、と説明することで、修理中にその人形の陰に隠れる形でエッチした、と言っているのですね。
世界各地にあるディズニーリゾート(ディズニーランド)のうち、フロリダ州にあるテーマパークの名称が Magic Kingdom (マジック・キングダム)です。
Wikipedia 日本語版:マジック・キングダム
上のウィキペディアによると「世界のディズニーランドの中でも、唯一「ディズニーランドという名を付けない」ディズニーランドである」とのこと。
アメリカのディズニーランドは、カリフォルニアとフロリダにあり、そのフロリダの方の正式名称が「マジック・キングダム」なのですね。
ロスのセリフで大文字表記されていることから固有名詞の「マジック・キングダム」という名前を指していると考えられますので、ロスとキャロルがエッチしたというディズニーランドは、カリフォルニアの方ではなく、フロリダのマジック・キングダムだということになるのかなぁ、と思います。
「ディズニーランド」ではなく、わざわざ「マジック・キングダム」の方にしたのは、人形の陰に隠れてエッチするという子供の夢をぶち壊すような行為をしたために、「魔法の王国」から永久追放された、みたいな「楽園追放」的なイメージも出せるからでしょうね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
私は大阪府在住なのですが、本当にこれまで経験したことのないようなものすごい暴風でした。
ニュースで自分がよく知っている場所の被害の様子を目の当たりにし、自然の脅威というものを感じずにはいられません。
私の方はおかげさまで怪我などなく、また、ありがたいことに停電することもなく、今日はいつもの生活に戻っています。
お家やお車などが被害に遭われた方、最寄りの交通機関が復旧していない方など、皆様大変な思いをされていることと思います。
皆様の穏やかな生活がどうか早く戻りますようにと心から願っています。
皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は6位、「にほんブログ村」は13位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
6:06
レイチェル: Um, Ross?
ロス: (Intake of breath and clears his throat.) Er, Disneyland, (Rachel gasps.) 1989. "it's a small world after all." ([息を吸い込んで咳払いをして] あー、ディズニーランドだ。[レイチェルは息を呑む] 1989年。「イッツ・ア・スモール・ワールド(アフター・オール)」だ。)
フィービー: No way! (まさか!)
ジョーイ: No waaay! (まさかー!)
ロス: Yeah, the ride broke down, so Carol and I went behind a couple of those mechanical Dutch children. And they, they fixed the ride, and we were asked never to return to the Magic Kingdom. (そうなんだよ、ライド(乗り物)が壊れて、それでキャロルと僕は、機械仕掛けのオランダの子供たち(オランダの子供の人形)の後ろ(陰)に行ったんだ。そして(園の人が)ライドを修理して、そして僕らはマジック・キングダム(魔法の王国)に二度と戻ってくるなと言われたんだ。)
「自分が今までにエッチした、一番変な(変わった)場所」を挙げているフレンズたち。
ロスはディズニーランドの "it's a small world after all" と言っています。
東京ディズニーランドにもあるアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」は、アメリカでの名前も It's a Small World になります。
ここで、ロスは最後に after all をつけていますが、それはあそこで流れているあの有名な歌(日本語タイトルは「小さな世界」)の一節が、
♪It's a small world after all. It's a small world after all... It's a small, small world♪
であるためで、その歌詞をイメージして、after all まで付けたようです。
ちなみに、日常会話では、It's a small world. は「世間は狭い」という決まり文句で、お互いに共通の知り合いがいるとわかった時などに使います。
「小さな世界」「世間は狭い」、英語と日本語に共通するものがあって興味深いですね。
No way! は「まさか。信じられない」。
その他に、「いやだ、だめだ」という意味になる場合もあります。
今回は「ディズニーランドのアトラクションの中で」というロスの発言が信じられないという驚きで「まさか」のニュアンスになります。
ride は「遊園地、テーマパーク、アミューズメントパークの乗り物。ライド」。
様々な国の子供の姿をした仕掛け人形がいることから、その中の「オランダの子供の人形」のことを mechanical Dutch children 「機械仕掛けのオランダの子供たち」と表現しています。
移動する乗り物が壊れたので、修理をしている間に人形の陰に行った、と説明することで、修理中にその人形の陰に隠れる形でエッチした、と言っているのですね。
世界各地にあるディズニーリゾート(ディズニーランド)のうち、フロリダ州にあるテーマパークの名称が Magic Kingdom (マジック・キングダム)です。
Wikipedia 日本語版:マジック・キングダム
上のウィキペディアによると「世界のディズニーランドの中でも、唯一「ディズニーランドという名を付けない」ディズニーランドである」とのこと。
アメリカのディズニーランドは、カリフォルニアとフロリダにあり、そのフロリダの方の正式名称が「マジック・キングダム」なのですね。
ロスのセリフで大文字表記されていることから固有名詞の「マジック・キングダム」という名前を指していると考えられますので、ロスとキャロルがエッチしたというディズニーランドは、カリフォルニアの方ではなく、フロリダのマジック・キングダムだということになるのかなぁ、と思います。
「ディズニーランド」ではなく、わざわざ「マジック・キングダム」の方にしたのは、人形の陰に隠れてエッチするという子供の夢をぶち壊すような行為をしたために、「魔法の王国」から永久追放された、みたいな「楽園追放」的なイメージも出せるからでしょうね。
ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。