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16:39
[SCENE: Cuts back to the bank. Chandler is trying to think of something to do to impress Jill.]
シーン:銀行に画面がカット。チャンドラーはジルに印象づけるためにすべきことを考えようとしている。
チャンドラー: (Voice over.) All right. Okay. What next? Blow a bubble. A bubble's good. It's got a boyish charm. It's impish. (He goes to blow a bubble.) Here we go. (But he ends up spitting the gum on to the counter.) Nice going, imp! Okay, okay. It's, It's okay. All I need to do is reach over and put it back in my mouth. (Chandler reaches over the counter, to retrieve the gum, but in order not to attract Jill's attention to what he is doing, he doesn't look at what his hand is doing. He picks up some gum off the counter, and puts it discreetly into his mouth.) Good save! We're back on track and I'm.... [He chews the gum a bit.] chewing someone else's gum. This is not my gum! Oh, my God! Oh, my God! And now you're choking. Caac. (Chandler starts to choke.) Caac. ([ボイスオーバー]よし、オッケー。次は何だ? (ガムの)バブルを膨らませろ。バブルはいいぞ。少年っぽい魅力がある。いたずらっ子っぽいぞ。[チャンドラーはガムのバブルを膨らませる]。よしいいぞ。[しかし彼は結局、ガムをカウンターの上に(ペッと)吐き出してしまう]うまいぞ、このいたずら小僧! よし、大丈夫だ。手を伸ばしてそのガムを口に戻せばいいだけだ。[チャンドラーはカウンターに手を伸ばす、ガムを回収するために、しかし自分がやっていることがジルの興味を引かないように、自分の手がやっていることを彼は見ない。彼はカウンターからあるガムを拾い上げ、慎重に自分の口に戻す。] いいセーブだ[うまくセーブした]! 彼女と俺は元に戻って、そして俺は… [彼はそのガムを少し噛む] 誰か他の人のガムを噛んでる。これは俺のガムじゃない! なんてこった! なんてこった! そして今、お前は窒息しかかってるぞ。カーッ(のどを詰まらせた音)。[チャンドラーは窒息しそうになり始める]カーッ。)
ジル: Are you alright? (大丈夫?)
[Chandler makes a OK gesture with his hands and smiles, while choking.]
チャンドラーは窒息している間も、自分の手でOKのジェスチャーをして微笑む。
ジル: Oh my God, you're choking! (Jill gets up quickly and goes over to Chandler. She then performs the Heimlich manoeuvre and the gum shoots out of his mouth.) (なんてこと、あなた、窒息しかかってるわよ! [ジルは素早く立ち上がりチャンドラーのところに行く。それからジルがハイムリック法を行うと、ガムはチャンドラーの口から飛び出る。]
チャンドラー: Err...Hurr. (あー、はーぁ。)
ジル: Better? (気分ましになった?)
チャンドラー: Eh hur, yes, (Chandler clears his throat.) Thank you, that was, that was.... (あぁ、そうだね。[チャンドラーは咳ばらいをする] ありがとう、今のは、今のは…)
ジル: Perfection? (完璧だった?)
blow a bubble は「バブルガム・風船ガムをふくらませる」。blow は「息を吹く」「息を吹いて(ものを)作る」という感覚。
boyish charm は「少年ぽい・少年のような魅力」。
impish は「いたずらっ子のような、いたずらっぽい、わんぱくな、お茶目な」。
少し後のセリフで出てきますが、imp は名詞で「いたずらっ子、いたずら小僧、わんぱく小僧」そして「鬼の子、小鬼」という意味もあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、imp と impish は以下のように説明されています。
imp : [old-fashioned]
1. a child who behaves badly, but in a way that is funny
2. a small creature in stories, who has magic powers and behaves very badly
impish : tending to behave badly and showing a lack of respect or seriousness, but in a way that is amusing rather than annoying (SYN: mischievous)
つまり、imp の方は、1.は「(行儀が)悪い、だがある意味面白い振る舞いをする子供」。2. は「物語の生き物で、魔力を持ち、非常に悪い振る舞いをするもの」。
impish は、「悪い振る舞いをする傾向にあり、敬意や真面目さがないことを示す、しかし、うっとうしいよりも楽しいやり方で」。
ただただ悪いのではなく、悪い中にも面白さ、楽しさがあるということで、「困ったちゃんだけど、思わず笑ってしまう」的な「いたずらっ子のような」という訳語がふさわしいわけですね。
ちなみに imp という単語ですが、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のメインキャラクターの一人、ピーター・ディンクレイジ演じるティリオン・ラニスターのあだ名が Imp です。背の低いティリオンのことを「小鬼」という意味で imp と呼んでいることになります。
ガムを膨らまそうとして、そのガムが口から飛んで行き、カウンターに落ちてしまいます。
Nice going. は「いいぞ、うまいぞ」という感覚ですが、これは自分自身に対する皮肉ですね。
ガムを膨らませて少年っぽい可愛さを見せようとしたのに失敗してしまったことを、「ダメじゃん、俺」ではなく、「やるじゃないか、この小僧」と自分で言った感じですね。
先に自分で impish 「imp っぽい」という形容詞を使っていたことから、呼びかけ語で imp を使ったことになります。
All I need to do is (do) を直訳すると「俺がする必要があることの全ては〜することである」ということなので、つまりは「〜すればいいだけだ」という意味になります。
reach over は「手を伸ばす」、put it back in my mouth は「そのガムを口に戻す」。
be back on track は「(元の)軌道に戻る、復活する」で、ジルにガムを噛んでいるところを見せようとして、間違ってガムを飛ばしてしまったけれど、ジルが見ていない間に口に戻してしまえば何事もなかったかのようにまた最初の状態に戻ることができる、ということを言っているのですね。
chew は「チューインガム(チューイング・ガム)」のチューで「噛む(かむ)」という意味。
過去記事、それがなくても生きられる フレンズ1-3改その29 で、フレンズたちの癖の話になった時に、
ジョーイ: Well, is it, like, a little annoying? Or is it like when Phoebe chews her hair? (ふーん、それってちょっとうっとうしいの? それともフィービーが自分の髪の毛を噛む時みたいな感じ(のうっとうしさ)なの?)
というセリフがありましたが、そのように「髪の毛を噛む」という時にも chew という単語が使われていました。
口に戻したのが別人のガムだったとわかり(ひぇ〜)、それでパニックになったチャンドラーはそのガムが喉に詰まったらしく、窒息しかかって「カーッ」という声を出しています。
choke は「窒息する、息が詰まる」。
And now you're choking. と主語が I ではなく you になっているのは、「今、お前、窒息しかかってるぞ」と客観的な視線で自分に言っているような感覚でしょうね。
それまでは一定の心理的距離を取って接していたジルも、窒息しかかっているチャンドラーを見て、さすがに心配した様子で「大丈夫?」と言うのですが、それに対して窒息で苦しそうな顔をしながらも両手の指で丸を作って微笑もうとしているチャンドラーに笑ってしまいます。
ジルもチャンドラーが窒息しかかっているとわかり、すばやくチャンドラーのところに行き、背後からチャンドラーの腹部を両手でぐっと押すような動作をしています。
この動きについては、ネットスクリプトのト書きでは、the Hiemlich manoeuvre と書かれていたのですが、この名前で検索すると、「ハイムリック法」という言葉が表示され、このやり方を教える動画もヒットしました。
正しい綴りは Heimlich maneuver/manoeuvre になるようです(上の会話では正しい綴りに訂正してあります)。
manoeuvre は maneuver のことで「処置、工作、操縦」などの意味がありますが、ここでは「技術を必要とする巧みな処置」のような感覚が近いでしょうか。
詳しい内容は以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ハイムリック法
上のウィキペディアの説明を一部引用させていただきますと、
外因性異物によって窒息しかけた患者を救命する応急処置
救助者は、患者の後ろに立って手を腹部に当て、突き上げるようにし横隔膜を圧迫する。
とのことです。
今回、窒息したチャンドラーを救うためにジルは上に書かれた通りの動きをしていましたから、ハイムリック法を実施した、という表現は的確ですね。
ガムは無事にチャンドラーの口から飛び出て、彼は窒息から救われることになります。
ジルが「大丈夫?」と聞くと、「ありがとう、今のは、今のは…」とチャンドラーが言おうとするのですが、そこでジルが Perfection? と聞き返すのは面白くてしゃれていますね。
過去記事、こんな風にも言えたのに…自己嫌悪 フレンズ1-7改その18 で、いったん断ったガムを再度もらおうかな、と言う時に、Gum would be perfection. と妙に大袈裟な言い方をしてしまい、自己嫌悪に陥っていたチャンドラーでしたが、ジルはちゃんとその時のセリフを覚えていて、「今のガムは完璧だった?」みたいに返したことになります。
そんな風に言われてしまったら立つ瀬がないよ、みたいな顔をしているチャンドラーも微笑ましいですね。
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2018年10月30日
2018年10月26日
誰も教えてくれないから私から言うけど フレンズ1-7改その21
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16:11
[Rachel rubs Paolo arms some more. Phoebe enters the apartment.]
レイチェルはパウロの腕をさらにさする。フィービーがアパートメントに入ってくる。
フィービー: Alright, I looked all over the building and I couldn't find the kitty anywhere. (いいわ。私はビル中を見て回ったけど、ネコちゃんはどこにも見つけられなかった。)
レイチェル: Oh, I found him. It was Paolo's cat. (あぁ、私がその猫を見つけたの。パウロの猫だったのよ。)
フィービー: Ah, well, there you go. Last to know again. And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? (あぁ、ほら、またそれよ。また、最後に知る(のは私)だわ。そして、思うに、っていうのは誰も私に教えてくれないからなんだけど、この人がパウロね。)
レイチェル: Oh, Paolo, this is Phoebe. (あぁ、パウロ、こちらがフィービーよ。)
パウロ: Oh. (あぁ。)
フィービー: Hi. (はーい。)
パウロ: Phoebe an ca tu belissimo ser setta tuti caus a wella mitros veri at la proc -crete. (イタリア語)
フィービー: You betcha! (もちろん!)
レイチェルと一緒に猫を捜していたフィービーが戻ってきます。
「どこにも見つけられなかった」と報告すると「私が見つけたの。パウロの猫だったの」とレイチェルが言い、フィービーは There you go. と返します。
There you go. は「ほら、またそれよ」という感覚。
フィービーは頑張ってネコの飼い主を探していたのに、自分が知らない間にとっくに飼い主は見つかっていた。そのことを、自分がまた何かを知る最後に人間になってしまったという意味で、Last to know again. とボヤくことになります。
And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? について。
since は完了形と共に「〜以来」の意味でよく使われますが、今回の since は理由を表す since となります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
since : used to give the reason for something
例1)I'll be 40 next month, since you ask.
例2)Since nobody's replied yet, I guess they're not interested.
つまり「何かに対する理由を与える時に使われる」。例文1は「あなたが尋ねたので答えると、私は来月40歳になる」。例文2は「誰もまだ答えないので言うけど、彼らは興味がないと私は思う」。
例文2の「誰も答えないので言うけど、〜だと思う」と、今回のフィービーのセリフとでは、 since nobody, I guess という同じ単語が使われていて、ニュアンスに共通するものを感じますね。
ですから、And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? は「誰も教えてくれないから言うけど、私が思うにこの人がパウロね」という意味になり、英語の語順に忠実に訳してみると、「で、私が思うに、っていうのは誰も私に言ってくれないからなんだけど、この人がパウロね?」みたいな感じになるでしょう。
「今の話の流れだと、この人がその猫の飼い主のパウロなのね」と表現したことになり、自分は一人で捜し回っていたのに「このパウロの猫だったのよー」と嬉しそうに話すレイチェルに対して、「私がパウロって名前を当然知ってるみたいに言ってるけど、私、まだ紹介されてないんだけど?」という気持ちが入っているわけですね。
それで慌ててレイチェルはパウロを紹介し、パウロはまだイタリア語で何か挨拶をしています。
You betcha! は You bet! で「もちろん」「その通り」「いいとも」「(お礼に対して)どういたしまして」などの意味があります。
LAAD では、
you betcha : said when what someone has just said is correct.
例)"So you're going to be there tonight." "You betcha."
つまり「誰かがたった今言ったことが正しい時に言われる」。例文は「それじゃあ君は今夜そこに行くんだね」「その通り」。
このシーンでは、イタリア語はわからないはずのフィービーが、パウロのイタリア語をさも理解したかのように「もちろん! その通り!」のように返事している、という面白さになるでしょう。
実はずっと後のエピソードで「フィービーはイタリア語が話せる」というシーンが出てくることもあるのですが、それは今回のような 1-7 という初期のエピソードの時点で既に決まっていた設定ではないように思います。
実際、本当にイタリア語がわかる人であれば、相手がイタリア語で話しかけてきたらイタリア語で返すでしょうし、「フィービーはイタリア語に堪能だったのか!」というよりも「わかってないのにさもわかったように返事している」という方がコメディ的にも面白いだろうと思うので、「意味がわからないのに、その通り! と返事した」という解釈の方が自然だろうと思いました。
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16:11
[Rachel rubs Paolo arms some more. Phoebe enters the apartment.]
レイチェルはパウロの腕をさらにさする。フィービーがアパートメントに入ってくる。
フィービー: Alright, I looked all over the building and I couldn't find the kitty anywhere. (いいわ。私はビル中を見て回ったけど、ネコちゃんはどこにも見つけられなかった。)
レイチェル: Oh, I found him. It was Paolo's cat. (あぁ、私がその猫を見つけたの。パウロの猫だったのよ。)
フィービー: Ah, well, there you go. Last to know again. And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? (あぁ、ほら、またそれよ。また、最後に知る(のは私)だわ。そして、思うに、っていうのは誰も私に教えてくれないからなんだけど、この人がパウロね。)
レイチェル: Oh, Paolo, this is Phoebe. (あぁ、パウロ、こちらがフィービーよ。)
パウロ: Oh. (あぁ。)
フィービー: Hi. (はーい。)
パウロ: Phoebe an ca tu belissimo ser setta tuti caus a wella mitros veri at la proc -crete. (イタリア語)
フィービー: You betcha! (もちろん!)
レイチェルと一緒に猫を捜していたフィービーが戻ってきます。
「どこにも見つけられなかった」と報告すると「私が見つけたの。パウロの猫だったの」とレイチェルが言い、フィービーは There you go. と返します。
There you go. は「ほら、またそれよ」という感覚。
フィービーは頑張ってネコの飼い主を探していたのに、自分が知らない間にとっくに飼い主は見つかっていた。そのことを、自分がまた何かを知る最後に人間になってしまったという意味で、Last to know again. とボヤくことになります。
And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? について。
since は完了形と共に「〜以来」の意味でよく使われますが、今回の since は理由を表す since となります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
since : used to give the reason for something
例1)I'll be 40 next month, since you ask.
例2)Since nobody's replied yet, I guess they're not interested.
つまり「何かに対する理由を与える時に使われる」。例文1は「あなたが尋ねたので答えると、私は来月40歳になる」。例文2は「誰もまだ答えないので言うけど、彼らは興味がないと私は思う」。
例文2の「誰も答えないので言うけど、〜だと思う」と、今回のフィービーのセリフとでは、 since nobody, I guess という同じ単語が使われていて、ニュアンスに共通するものを感じますね。
ですから、And I'm guessing, since nobody told me, this is Paolo? は「誰も教えてくれないから言うけど、私が思うにこの人がパウロね」という意味になり、英語の語順に忠実に訳してみると、「で、私が思うに、っていうのは誰も私に言ってくれないからなんだけど、この人がパウロね?」みたいな感じになるでしょう。
「今の話の流れだと、この人がその猫の飼い主のパウロなのね」と表現したことになり、自分は一人で捜し回っていたのに「このパウロの猫だったのよー」と嬉しそうに話すレイチェルに対して、「私がパウロって名前を当然知ってるみたいに言ってるけど、私、まだ紹介されてないんだけど?」という気持ちが入っているわけですね。
それで慌ててレイチェルはパウロを紹介し、パウロはまだイタリア語で何か挨拶をしています。
You betcha! は You bet! で「もちろん」「その通り」「いいとも」「(お礼に対して)どういたしまして」などの意味があります。
LAAD では、
you betcha : said when what someone has just said is correct.
例)"So you're going to be there tonight." "You betcha."
つまり「誰かがたった今言ったことが正しい時に言われる」。例文は「それじゃあ君は今夜そこに行くんだね」「その通り」。
このシーンでは、イタリア語はわからないはずのフィービーが、パウロのイタリア語をさも理解したかのように「もちろん! その通り!」のように返事している、という面白さになるでしょう。
実はずっと後のエピソードで「フィービーはイタリア語が話せる」というシーンが出てくることもあるのですが、それは今回のような 1-7 という初期のエピソードの時点で既に決まっていた設定ではないように思います。
実際、本当にイタリア語がわかる人であれば、相手がイタリア語で話しかけてきたらイタリア語で返すでしょうし、「フィービーはイタリア語に堪能だったのか!」というよりも「わかってないのにさもわかったように返事している」という方がコメディ的にも面白いだろうと思うので、「意味がわからないのに、その通り! と返事した」という解釈の方が自然だろうと思いました。
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2018年10月23日
彼はあまり英語を話さない フレンズ1-7改その20
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15:12
[SCENE: Cuts back to the apartment, where Ross, Monica and Joey are playing monopoly.]
アパートメントに画面がカット、そこではロス、モニカ、ジョーイがモノポリー(というゲーム)をしているところ。
ロス: Come on, lucky sixes! (来い、ラッキーな6が2つ来い!)
[Rachel enters the apartment with the man she met in the hallway by her side.]
廊下で出会った男性と並んで、レイチェルがアパートメントに入ってくる。
レイチェル: Everybody, this is Paolo. (Ross is stunned.) Paolo, I want you to meet my friends. This is Monica. (They walk over to where they are playing.) (みんな、こちらはパウロよ。[ロスは愕然とする] パウロ、私の友達に会ってほしいの[友達を紹介するわ]。こちらがモニカ。[二人はフレンズたちがゲームをしているところに歩いてくる])
モニカ: (Shaking Paolo by his hand.) Hi. ([パウロと握手しながら]はーい。)
レイチェル: And Joey. (They shake hands.) (そしてジョーイ。[二人は握手する])
モニカ: Hi. (Trying to get Paolo's attention.) (はーい。[パウロの注意を引こうとしている])
レイチェル: And Ross. (そしてロス。)
モニカ: Hi. (Still trying to get Paolo's attention.) (はーい。[まだパウロの注意を引こうとしている])
パウロ: (He speaks Italian.) Regat se son a pina viv vanta to be pino so va vinchi so ramon tu pase tu. ([パウロはイタリア語を話す])
レイチェル: Hur, hur hur, he doesn't speak much English. (Rachel is rubbing her hands up and down his arm.) (ははは。彼はあまり英語を話さないの。[レイチェルは彼の腕を自分の手で上下にさする])
[Paolo looks down at the table.]
パウロはテーブルに視線を落とす。
パウロ: Monopoly! (モノポリー!)
レイチェル: Ohhhh, look at that! (あぁ、そうね!)
ロス: (Ross tuts.) So, uh, where did, uh, Paolo come from? ([ロスは舌打ちをする] それで、その、彼はどこから来たの?)
レイチェル: Uh, Italy, I think? Hur hur hur. (あぁ、イタリアだと思うわ。あはは。)
ロス: No, I mean, tonight, in the building... suddenly into our lives. (いや、僕が言いたいのは、今夜このビルに(どこから現れたの?)だよ。突然僕らの生活に(どこから現れたの?)だよ。)
レイチェル: Well, that cat. The cat turned out to be Paolo's cat. Isn't that funny? (えーっと、あの猫、あの猫がパウロの猫だってわかったの。それって面白くない?)
ロス: Ha! That-- that is funny and Rachel keeps touching him. (あぁ! それって面白いよね、そしてレイチェルは彼にタッチし続けてるし。)
ト書きにあるように、フレンズたちはモノポリーというボードゲームをしています。
ゲームについては後ほど詳しく説明しますが、lucky sixes というのは「ラッキーな6の複数」ということですから、サイコロを2つ振って、どちらも6が出て合計12が出てくれ! という感覚でしょう。
12が出るといいコマに進めるということでしょうね。
そこにレイチェルが男性と連れ立って入ってくるので、ロスはショックを受けた様子。
レイチェルはこの人はパウロだと言って、フレンズ一人ひとりを紹介しています。
最初に挨拶したモニカが、他の人への挨拶時にもうっとりした顔でハーイと言い続けているのが面白いですね。
パウロがイタリア語を話した後、レイチェルは、He doesn't speak much English. と言っています。
「彼は(あまり)英語を話せないの」→「彼は(もっぱら)イタリア語しか話せないの」というところですね。
日本語では「英語を話せない」のように「話すことができない」というニュアンスが入りますが、英語では今回のセリフのように can't ではなく don't/ doesn't を使うことになります。
日本語では「英語を話せない」と訳される内容であっても、英語では He doesn't speak English. と表現される件については、拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.20 で解説しています。
シーン冒頭のト書きにあった Monopoly というゲームですが、パウロはそのゲームが置いてあるのを見て、その名前を叫んでいます。
「モノポリー」は不動産取引により資産を増やしていくボードゲームで、富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、日本のおもちゃ屋さんでも見かけます。
英語を話せないイタリア人のパウロもこのゲームの名前を知っていたことから、どれほど有名かがわかりますし、英語がほとんど話せないようだけど、このゲームの名前は知ってんのかーい! という面白さでもあるでしょう。
ロスが「パウロはどこから来たの?」と言うと、レイチェルは「イタリアだと思うわ」と言っています。
Where are you from? が相手の出身地・出身国を尋ねるフレーズであることから、レイチェルはそれと同じ感覚で「イタリア出身だと思うわ」と答えたわけですが、その後のセリフでロスが言いたかったのは「パウロが今夜どこからここに現れたのか、唐突に自分たちの生活に入り込んできたのか」という意味だったことがわかります。
「こいつ、いったいどっから湧いて出てきたんだよ」みたいな敵意のニュアンスが感じられますね。
turn out は「(結局)〜ということがわかる」。
あの猫の飼い主が彼だったの、面白いでしょう? みたいにレイチェルが言うのを受けて、ロスは That IS funny 「それは本当に(実に)面白いねぇ」のように be動詞のイズを強調しつつ、レイチェルがパウロの腕をさすり続けていることを言っています。
バルコニーで告白しようとしていたのを猫に邪魔された上、その猫の飼い主であるパウロにレイチェルが夢中な様子なので、ロスとしては不満でしょうがないわけですね。
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15:12
[SCENE: Cuts back to the apartment, where Ross, Monica and Joey are playing monopoly.]
アパートメントに画面がカット、そこではロス、モニカ、ジョーイがモノポリー(というゲーム)をしているところ。
ロス: Come on, lucky sixes! (来い、ラッキーな6が2つ来い!)
[Rachel enters the apartment with the man she met in the hallway by her side.]
廊下で出会った男性と並んで、レイチェルがアパートメントに入ってくる。
レイチェル: Everybody, this is Paolo. (Ross is stunned.) Paolo, I want you to meet my friends. This is Monica. (They walk over to where they are playing.) (みんな、こちらはパウロよ。[ロスは愕然とする] パウロ、私の友達に会ってほしいの[友達を紹介するわ]。こちらがモニカ。[二人はフレンズたちがゲームをしているところに歩いてくる])
モニカ: (Shaking Paolo by his hand.) Hi. ([パウロと握手しながら]はーい。)
レイチェル: And Joey. (They shake hands.) (そしてジョーイ。[二人は握手する])
モニカ: Hi. (Trying to get Paolo's attention.) (はーい。[パウロの注意を引こうとしている])
レイチェル: And Ross. (そしてロス。)
モニカ: Hi. (Still trying to get Paolo's attention.) (はーい。[まだパウロの注意を引こうとしている])
パウロ: (He speaks Italian.) Regat se son a pina viv vanta to be pino so va vinchi so ramon tu pase tu. ([パウロはイタリア語を話す])
レイチェル: Hur, hur hur, he doesn't speak much English. (Rachel is rubbing her hands up and down his arm.) (ははは。彼はあまり英語を話さないの。[レイチェルは彼の腕を自分の手で上下にさする])
[Paolo looks down at the table.]
パウロはテーブルに視線を落とす。
パウロ: Monopoly! (モノポリー!)
レイチェル: Ohhhh, look at that! (あぁ、そうね!)
ロス: (Ross tuts.) So, uh, where did, uh, Paolo come from? ([ロスは舌打ちをする] それで、その、彼はどこから来たの?)
レイチェル: Uh, Italy, I think? Hur hur hur. (あぁ、イタリアだと思うわ。あはは。)
ロス: No, I mean, tonight, in the building... suddenly into our lives. (いや、僕が言いたいのは、今夜このビルに(どこから現れたの?)だよ。突然僕らの生活に(どこから現れたの?)だよ。)
レイチェル: Well, that cat. The cat turned out to be Paolo's cat. Isn't that funny? (えーっと、あの猫、あの猫がパウロの猫だってわかったの。それって面白くない?)
ロス: Ha! That-- that is funny and Rachel keeps touching him. (あぁ! それって面白いよね、そしてレイチェルは彼にタッチし続けてるし。)
ト書きにあるように、フレンズたちはモノポリーというボードゲームをしています。
ゲームについては後ほど詳しく説明しますが、lucky sixes というのは「ラッキーな6の複数」ということですから、サイコロを2つ振って、どちらも6が出て合計12が出てくれ! という感覚でしょう。
12が出るといいコマに進めるということでしょうね。
そこにレイチェルが男性と連れ立って入ってくるので、ロスはショックを受けた様子。
レイチェルはこの人はパウロだと言って、フレンズ一人ひとりを紹介しています。
最初に挨拶したモニカが、他の人への挨拶時にもうっとりした顔でハーイと言い続けているのが面白いですね。
パウロがイタリア語を話した後、レイチェルは、He doesn't speak much English. と言っています。
「彼は(あまり)英語を話せないの」→「彼は(もっぱら)イタリア語しか話せないの」というところですね。
日本語では「英語を話せない」のように「話すことができない」というニュアンスが入りますが、英語では今回のセリフのように can't ではなく don't/ doesn't を使うことになります。
日本語では「英語を話せない」と訳される内容であっても、英語では He doesn't speak English. と表現される件については、拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.20 で解説しています。
シーン冒頭のト書きにあった Monopoly というゲームですが、パウロはそのゲームが置いてあるのを見て、その名前を叫んでいます。
「モノポリー」は不動産取引により資産を増やしていくボードゲームで、富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、日本のおもちゃ屋さんでも見かけます。
英語を話せないイタリア人のパウロもこのゲームの名前を知っていたことから、どれほど有名かがわかりますし、英語がほとんど話せないようだけど、このゲームの名前は知ってんのかーい! という面白さでもあるでしょう。
ロスが「パウロはどこから来たの?」と言うと、レイチェルは「イタリアだと思うわ」と言っています。
Where are you from? が相手の出身地・出身国を尋ねるフレーズであることから、レイチェルはそれと同じ感覚で「イタリア出身だと思うわ」と答えたわけですが、その後のセリフでロスが言いたかったのは「パウロが今夜どこからここに現れたのか、唐突に自分たちの生活に入り込んできたのか」という意味だったことがわかります。
「こいつ、いったいどっから湧いて出てきたんだよ」みたいな敵意のニュアンスが感じられますね。
turn out は「(結局)〜ということがわかる」。
あの猫の飼い主が彼だったの、面白いでしょう? みたいにレイチェルが言うのを受けて、ロスは That IS funny 「それは本当に(実に)面白いねぇ」のように be動詞のイズを強調しつつ、レイチェルがパウロの腕をさすり続けていることを言っています。
バルコニーで告白しようとしていたのを猫に邪魔された上、その猫の飼い主であるパウロにレイチェルが夢中な様子なので、ロスとしては不満でしょうがないわけですね。
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2018年10月19日
猫は貸しにしておく フレンズ1-7改その19
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14:03
[SCENE: Cuts back to Rachel and Phoebe searching out in the halls of their building, knocking on various doors.]
シーン:レイチェルとフィービーが、いろんなドアをノックしながら、アパートメントビルの廊下で捜している画面にカット。
レイチェル: (About to knock on a door) Oh, no, the Mellmans. They hate all living things, right? ([ドアをノックしようとして] あぁ、だめ、メルマンさんの家だわ。この一家はみんな生き物を嫌ってるの、でしょ?)
フィービー: Oh. (まぁ。)
[They move on to the next door, and knock. A strange man answers.]
隣のドアに移動してノックする。変わった男が応対する。
レイチェル: Hi, we just found this cat and we're looking for the owner. (こんにちは、私たちはただこの猫を見つけて、その…飼い主を探してるの。)
男: Um, yeah. It's, uh, it's mine. (あぁ、そうかい、それは…それは私の(猫)だ。)
フィービー: Well, he seems to hate you. Are you sure? (彼はあなたを嫌がっているように見えるわ。ほんとなの?)
男: Yeah. It's my cat. Give me my cat. (あぁ、私の猫だ。私の猫を渡せ。)
フィービー: Well, wait a minute. What's his name? (あのー、ちょっと待って。彼(猫)の名前は?)
男: Um, Bob-- Buttons. (あー、ボブ・ボタンズ。)
レイチェル: Bob Buttons? (ボブ・ボタンズ?)
男: Ah huh, Bob Buttons. Here, Bob Buttons. (あぁ、ボブ・ボタンズだ。こっちへ来い、ボブ・ボタンズ。)
フィービー: (The cat jumps out of Phoebe's arms, and disappears down the hall.) Ooo, ..ahh, you are a very bad man! ([その猫はフィービーの腕から飛び出して、廊下の奥の方に消える] あぁ…あなたってほんとにひどい人ね!)
[Rachel and Phoebe walk off to try and catch the cat.]
レイチェルとフィービーは歩き去り、(逃げた)猫を捕まえるようとする。
男: (Leaning out of his door.) You owe me a cat. (He shuts his door.) ([ドアから身を乗り出して] 猫は貸しだ[貸しにしておく]。[彼はドアを閉める])
部屋番号6の部屋の前に来たレイチェルとフィービー。
ここの住人の名前を言っていますが、DVD では the Mellons、Netflix では the Mellmans と表記されています。
音声を聞くと、私には「メルマンズ」と言っているように聞こえました。
the Mellmans だと「メルマン(さん)一家」で、the Mellons だと「メロン(さん)一家」という意味になります。
同じ名字の人が複数集まったものが一家・家族であることから、the+名字の複数形で「〇〇一家」を意味します。
メルマン家は生き物嫌いだからということで、ノックもせずに通り過ぎ、隣の部屋をノックすると、白髪の変わった感じの男性が応対します。
「猫を見つけて、飼い主を探してるの」と説明すると、「それは私の猫だ」と主張するのですが、猫はモゾモゾと落ち着きない様子で、とても飼い主の家に戻ったようには見えません。
He seems to hate you. は「そのネコは、あなたを嫌っているように見える」。だからとても飼い主とは思えない、ということですね。
自分の飼い猫なら名前あるでしょ、と言いたげに、フィービーが猫の名前を尋ねると、Bob Buttons だと答えます。
button の発音は「バトゥン」という感じですが、いわゆる「服のボタン」の「ボタン」です。
フィービーの反応が「ボブ・ボタンズですって?(何それ?)」みたいな感じなので、妙な名前っぽい響きがあるのだと思いますが、どういう風に妙なのかは正直よくわかりません。
Bob にさらに B- で始まる名前が続いていて、音的に B が多すぎる感じがリズムとして面白いのかなぁ??
この男性がその猫を渡せ、などと言っている間に、猫は抱っこしていたフィービーの腕から逃げてしまい、この男性は飼い主でなかったことがわかります。
逃げた猫を追って、レイチェルとフィービーは去りますが、その後、この男性が "You owe me a cat." と言うのが面白いですね。
owe someone something は「人に義務・恩義などを負っている、人に対して借りがある、〜を帰す義務がある」。
You owe me a cat. は「君らは、私に対して、ネコの借りがある」→「ネコのことは貸しにしておく、後でまた返してもらう」。
そのネコは自分のものだと主張するこの男性は、私がそう主張しているのに私に返さず君らが持っていってしまったから、その猫は貸しにしておいてやる、また後で返せよ、的な捨て台詞を言っていることになるでしょう。
今回のエピソードでは、the Weird Man とクレジットされているこの男性は、この後、何度か登場し、その時には Mr. Heckles という名前で出てきます。
彼が今回の捨て台詞 You owe me 〜. を後のエピソードで使うシーンも出てきます。
自分のものでもないのに「それを貸しにしといてやる、後で返してもらうぞ」みたいに言っているのが面白いわけですね。
14:48
[SCENE: Cuts to Rachel on her own in the dark hallway, with only one candle, searching for the cat.]
シーン:暗い廊下で、1つのろうそくだけを持って、猫を探している、一人のレイチェルに画面がカット。
レイチェル: Here, kitty kitty kitty, here, kitty kitty. Where did you go, little kitty, kitty kitty. (Rachel tries calling the cat by making a kind of kissing sound.) Kitty, kitty, kitty, come here kitty kitty kitty kitty kitty kitty kitty.. kitty (Rachel comes across a pair of legs in the dark, she moves slowly upwards.) kitty..hi? (Rachel is now face to face with a man in the corridor.) こっちよ、ネコちゃん、こっちよ、ネコちゃん。どこに行ったの、小さなネコちゃん。[レイチェルはキスのような音を立てながら、猫を呼ぼうとしている] ネコちゃん、ネコちゃん、こっちに来て、ネコちゃん、、、 [レイチェルは暗闇で二本の脚に遭遇し、ゆっくりと上向きに動く] ネコちゃん、、、はーい(こんにちは)。[レイチェルは今は廊下にいる男性と向かい合った状態である])
男性: Buona sera. (ボナセーラ。)
レイチェル: Oh wow! (She blows out her candle, with her sigh.) (あぁ、まあ! [レイチェルはろうそくを吹き消す、自分のため息で])
猫を探しているレイチェルは、「チュ、チュ、チュー」みたいな音を出しています。
ト書きには by making a kind of kissing sound 「キスのようなものを出しながら」とありますが、Netflix のト書きでも making kissing noises 「キスの音を立てながら」と表記されています。
チュチュチュという声を出しながら、猫を呼んでいるわけですが、猫を追っているうちに、猫を腕に抱いている男性とご対面します。
「ボナセーラ」はイタリア語で「こんばんは」という意味で、その一言で彼がイタリア人であることがわかるわけですね。
彼を見て驚いたようにため息が漏れたレイチェルの様子から、彼のことを素敵だと思ったことが見て取れます。
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14:03
[SCENE: Cuts back to Rachel and Phoebe searching out in the halls of their building, knocking on various doors.]
シーン:レイチェルとフィービーが、いろんなドアをノックしながら、アパートメントビルの廊下で捜している画面にカット。
レイチェル: (About to knock on a door) Oh, no, the Mellmans. They hate all living things, right? ([ドアをノックしようとして] あぁ、だめ、メルマンさんの家だわ。この一家はみんな生き物を嫌ってるの、でしょ?)
フィービー: Oh. (まぁ。)
[They move on to the next door, and knock. A strange man answers.]
隣のドアに移動してノックする。変わった男が応対する。
レイチェル: Hi, we just found this cat and we're looking for the owner. (こんにちは、私たちはただこの猫を見つけて、その…飼い主を探してるの。)
男: Um, yeah. It's, uh, it's mine. (あぁ、そうかい、それは…それは私の(猫)だ。)
フィービー: Well, he seems to hate you. Are you sure? (彼はあなたを嫌がっているように見えるわ。ほんとなの?)
男: Yeah. It's my cat. Give me my cat. (あぁ、私の猫だ。私の猫を渡せ。)
フィービー: Well, wait a minute. What's his name? (あのー、ちょっと待って。彼(猫)の名前は?)
男: Um, Bob-- Buttons. (あー、ボブ・ボタンズ。)
レイチェル: Bob Buttons? (ボブ・ボタンズ?)
男: Ah huh, Bob Buttons. Here, Bob Buttons. (あぁ、ボブ・ボタンズだ。こっちへ来い、ボブ・ボタンズ。)
フィービー: (The cat jumps out of Phoebe's arms, and disappears down the hall.) Ooo, ..ahh, you are a very bad man! ([その猫はフィービーの腕から飛び出して、廊下の奥の方に消える] あぁ…あなたってほんとにひどい人ね!)
[Rachel and Phoebe walk off to try and catch the cat.]
レイチェルとフィービーは歩き去り、(逃げた)猫を捕まえるようとする。
男: (Leaning out of his door.) You owe me a cat. (He shuts his door.) ([ドアから身を乗り出して] 猫は貸しだ[貸しにしておく]。[彼はドアを閉める])
部屋番号6の部屋の前に来たレイチェルとフィービー。
ここの住人の名前を言っていますが、DVD では the Mellons、Netflix では the Mellmans と表記されています。
音声を聞くと、私には「メルマンズ」と言っているように聞こえました。
the Mellmans だと「メルマン(さん)一家」で、the Mellons だと「メロン(さん)一家」という意味になります。
同じ名字の人が複数集まったものが一家・家族であることから、the+名字の複数形で「〇〇一家」を意味します。
メルマン家は生き物嫌いだからということで、ノックもせずに通り過ぎ、隣の部屋をノックすると、白髪の変わった感じの男性が応対します。
「猫を見つけて、飼い主を探してるの」と説明すると、「それは私の猫だ」と主張するのですが、猫はモゾモゾと落ち着きない様子で、とても飼い主の家に戻ったようには見えません。
He seems to hate you. は「そのネコは、あなたを嫌っているように見える」。だからとても飼い主とは思えない、ということですね。
自分の飼い猫なら名前あるでしょ、と言いたげに、フィービーが猫の名前を尋ねると、Bob Buttons だと答えます。
button の発音は「バトゥン」という感じですが、いわゆる「服のボタン」の「ボタン」です。
フィービーの反応が「ボブ・ボタンズですって?(何それ?)」みたいな感じなので、妙な名前っぽい響きがあるのだと思いますが、どういう風に妙なのかは正直よくわかりません。
Bob にさらに B- で始まる名前が続いていて、音的に B が多すぎる感じがリズムとして面白いのかなぁ??
この男性がその猫を渡せ、などと言っている間に、猫は抱っこしていたフィービーの腕から逃げてしまい、この男性は飼い主でなかったことがわかります。
逃げた猫を追って、レイチェルとフィービーは去りますが、その後、この男性が "You owe me a cat." と言うのが面白いですね。
owe someone something は「人に義務・恩義などを負っている、人に対して借りがある、〜を帰す義務がある」。
You owe me a cat. は「君らは、私に対して、ネコの借りがある」→「ネコのことは貸しにしておく、後でまた返してもらう」。
そのネコは自分のものだと主張するこの男性は、私がそう主張しているのに私に返さず君らが持っていってしまったから、その猫は貸しにしておいてやる、また後で返せよ、的な捨て台詞を言っていることになるでしょう。
今回のエピソードでは、the Weird Man とクレジットされているこの男性は、この後、何度か登場し、その時には Mr. Heckles という名前で出てきます。
彼が今回の捨て台詞 You owe me 〜. を後のエピソードで使うシーンも出てきます。
自分のものでもないのに「それを貸しにしといてやる、後で返してもらうぞ」みたいに言っているのが面白いわけですね。
14:48
[SCENE: Cuts to Rachel on her own in the dark hallway, with only one candle, searching for the cat.]
シーン:暗い廊下で、1つのろうそくだけを持って、猫を探している、一人のレイチェルに画面がカット。
レイチェル: Here, kitty kitty kitty, here, kitty kitty. Where did you go, little kitty, kitty kitty. (Rachel tries calling the cat by making a kind of kissing sound.) Kitty, kitty, kitty, come here kitty kitty kitty kitty kitty kitty kitty.. kitty (Rachel comes across a pair of legs in the dark, she moves slowly upwards.) kitty..hi? (Rachel is now face to face with a man in the corridor.) こっちよ、ネコちゃん、こっちよ、ネコちゃん。どこに行ったの、小さなネコちゃん。[レイチェルはキスのような音を立てながら、猫を呼ぼうとしている] ネコちゃん、ネコちゃん、こっちに来て、ネコちゃん、、、 [レイチェルは暗闇で二本の脚に遭遇し、ゆっくりと上向きに動く] ネコちゃん、、、はーい(こんにちは)。[レイチェルは今は廊下にいる男性と向かい合った状態である])
男性: Buona sera. (ボナセーラ。)
レイチェル: Oh wow! (She blows out her candle, with her sigh.) (あぁ、まあ! [レイチェルはろうそくを吹き消す、自分のため息で])
猫を探しているレイチェルは、「チュ、チュ、チュー」みたいな音を出しています。
ト書きには by making a kind of kissing sound 「キスのようなものを出しながら」とありますが、Netflix のト書きでも making kissing noises 「キスの音を立てながら」と表記されています。
チュチュチュという声を出しながら、猫を呼んでいるわけですが、猫を追っているうちに、猫を腕に抱いている男性とご対面します。
「ボナセーラ」はイタリア語で「こんばんは」という意味で、その一言で彼がイタリア人であることがわかるわけですね。
彼を見て驚いたようにため息が漏れたレイチェルの様子から、彼のことを素敵だと思ったことが見て取れます。
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2018年10月17日
こんな風にも言えたのに…自己嫌悪 フレンズ1-7改その18
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13:16
[SCENE: Time lapse. Everyone is stood round the kitchen table and Ross is receiving medical attention from Monica. Chandler is still at the bank.]
シーン:時間が経過。みんなはキッチンテーブルの周りに立っていて、ロスはモニカから治療を受けているところ。チャンドラーはまだ銀行にいる。
モニカ: Right, this is just Bactine. It won't hurt. (いいわ、これはただのバクシーンよ。痛くないわ。)
[Joey, who is leaning over Ross with a candle, accidently lets a drip of wax fall on to Ross's neck.]
ジョーイはろうそくを持ってロスの方に身を乗り出していて、偶然、ロウの1滴をロスの首に落としてしまう。
ロス: Ou! Ou! (痛い! 痛い!)
ジョーイ: Ooo, sorry, that was wax. (うー、ごめん、今のはロウだ。)
フィービー: Ooh, poor little Tootie's scared to death. We should find his owner. (まぁ、かわいそうな子猫ちゃんは死ぬほど怖がってるわ。持ち主を探すべきね。)
ロス: Why don't we just put the "poor little Tootie" out in the hall? (その”かわいそうな子猫ちゃん”はただ廊下に放り出しておいたらどう?)
レイチェル: During a blackout? She'll get trampled. (停電の最中に? ネコちゃんが踏みつけられちゃうわ。)
ロス: Yeah? (そうだけど?[それがどうかした?])
Bactine は応急処置に使う、痛み止めの消毒液。
Bactine で画像検索すると、白いボトルに緑のキャップという容器の写真がヒットします。
wax はジョーイが持っている蝋燭(ろうそく)のロウ。
「いたっ」と言ったのは、バクシーンではなく、落ちたロウの方だった、ということです。
poor little トゥーティ と発音されている部分、DVDでは Tootie、Netflix では tooty という綴りになっていました。
toot という単語は英和辞典で「(らっぱや笛など)をピューと吹く、がピューと鳴る」という意味が出ているのですが、らっぱや笛だとネコの鳴き声とはイメージが異なるので、それとは違うような気がしました。
そこで、"tootie cat" で検索してみたところ、
次の検索結果を表示しています: tortie cat
と表示され、「錆び猫」や Tortoiseshell cat がヒットしました。
tortoiseshell は tortoise-shell 「トータス・シェル」、つまり「カメの甲羅(こうら)、べっこう」ということで、べっこうの色合いに似ていることから、a tortoiseshell または a tortoiseshell cat で「三毛猫(みけねこ)」という意味になります。
tortoiseshell だと長いので、その略称として tortie が使われるようですね。
今回のセリフは、トーティではなくトゥーティと発音されていますが、このネコは見たところ三毛猫っぽい感じなので、tortie を tootie / tooty と発音したということかな、と思いました。
be scared to death は「死ぬほど怖がっている、死ぬほどおびえている」。
owner は「持ち主」。日本語で「車のオーナー」などと言いますが、own 「所有する、所持する」+人を表す接尾辞 -er で、「オウナー」となるわけですね。
trample は「踏みつける」。停電で暗い中に置いておいたら、間違って誰かに踏まれちゃうわ、とレイチェルは心配しているわけですが、そのネコにレイチェルへの告白を邪魔された上に引っ掻かれたロスは「そうだけど、別に踏まれても構わないじゃないか」のように「そうだけど?(それでもいいじゃないか)」のように返したことになります。
ちなみに、フィービーは「そのネコの飼い主」の意味で his owner と言っていて、レイチェルは She'll get trampled. のように主語に she を使っています。
特にネコの性別を確認することなく、それぞれのイメージで彼(オス猫)、彼女(メス猫)と呼んでいるようですね。
13:42
[SCENE: Back at the bank.]
シーン:銀行のシーンに戻る。
チャンドラー: You know, on second thought, gum would be perfection. (Takes a stick of gum from Jill. Chandler hardly believing what he just said goes into voice over mode.) Gum would be perfection? Gum would be perfection. Could've said, "Gum would be nice." Could've said, "I'll have a stick." But no no no no. For me, gum is perfection. I loathe myself! (At this point Chandler goes over to a counter and covers his head in shame.) (ねぇ、考え直したんだけど、ガムって最高だろうね。[ジルから1枚のガムを受け取る。自分が今言ったことがほとんど信じられないチャンドラーは、ボイスオーバーモードに入る] ガムって最高だろうね、だって? ガムって最高なんだ。こう言うこともできたのに、「ガムっていいよね」。こうも言えただろうに、「1枚もらうよ」。でも、違う違う。俺にとっては、ガムは最高なんだ。自己嫌悪しちゃうよ! [この時、チャンドラーはカウンターに行き、恥ずかしくて自分の頭を抱える])
on second thought は「2番目の考えで」ということですから、「やっぱり、考え直した結果、思い直して」。
perfection は perfect の名詞形で「完璧」ですね。
Could've said = I could have said は「〜と言うこともできたのに(そう言わなかった)」。
could+have+過去分詞は、「過去の事実とは反対の仮定」を述べ、「〜できただろうのに(そうしなかった)」という意味になります。。
a stick = a stick of gum で「ガム1枚」。
フレンズ1-3 でも説明しましたが、gum は不可算名詞なので、「ガムを1枚」という場合は、a stick of gum と表現することになります。
loathe は「ひどく嫌う、ひどく憎む」。loathe oneself は「ひどく自己嫌悪する」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
loathe [transitive not in progressive] (formal) to hate someone or something very much (SYN : detest)
例)Judy loathes her ex-husband.
つまり、「(他動詞で、進行形は取らない)(フォーマル)誰かや何かを非常に憎むこと」。例文は「ジュディは元夫をひどく憎んでいる」。
一度は断ったガムをやっぱり欲しいと申し出た時、「ガム、いいかもね」とか「1枚もらうよ」とか自然な会話が出来たはずなのに、たかがガムに perfection 「完璧」という大げさな表現をしてしまったことを悔いているということでしょう。
何気ない会話にしようと思ったのに、明らかに不自然なことを言ってしまったので恥ずかしいと感じ、自己嫌悪しているわけですね。
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13:16
[SCENE: Time lapse. Everyone is stood round the kitchen table and Ross is receiving medical attention from Monica. Chandler is still at the bank.]
シーン:時間が経過。みんなはキッチンテーブルの周りに立っていて、ロスはモニカから治療を受けているところ。チャンドラーはまだ銀行にいる。
モニカ: Right, this is just Bactine. It won't hurt. (いいわ、これはただのバクシーンよ。痛くないわ。)
[Joey, who is leaning over Ross with a candle, accidently lets a drip of wax fall on to Ross's neck.]
ジョーイはろうそくを持ってロスの方に身を乗り出していて、偶然、ロウの1滴をロスの首に落としてしまう。
ロス: Ou! Ou! (痛い! 痛い!)
ジョーイ: Ooo, sorry, that was wax. (うー、ごめん、今のはロウだ。)
フィービー: Ooh, poor little Tootie's scared to death. We should find his owner. (まぁ、かわいそうな子猫ちゃんは死ぬほど怖がってるわ。持ち主を探すべきね。)
ロス: Why don't we just put the "poor little Tootie" out in the hall? (その”かわいそうな子猫ちゃん”はただ廊下に放り出しておいたらどう?)
レイチェル: During a blackout? She'll get trampled. (停電の最中に? ネコちゃんが踏みつけられちゃうわ。)
ロス: Yeah? (そうだけど?[それがどうかした?])
Bactine は応急処置に使う、痛み止めの消毒液。
Bactine で画像検索すると、白いボトルに緑のキャップという容器の写真がヒットします。
wax はジョーイが持っている蝋燭(ろうそく)のロウ。
「いたっ」と言ったのは、バクシーンではなく、落ちたロウの方だった、ということです。
poor little トゥーティ と発音されている部分、DVDでは Tootie、Netflix では tooty という綴りになっていました。
toot という単語は英和辞典で「(らっぱや笛など)をピューと吹く、がピューと鳴る」という意味が出ているのですが、らっぱや笛だとネコの鳴き声とはイメージが異なるので、それとは違うような気がしました。
そこで、"tootie cat" で検索してみたところ、
次の検索結果を表示しています: tortie cat
と表示され、「錆び猫」や Tortoiseshell cat がヒットしました。
tortoiseshell は tortoise-shell 「トータス・シェル」、つまり「カメの甲羅(こうら)、べっこう」ということで、べっこうの色合いに似ていることから、a tortoiseshell または a tortoiseshell cat で「三毛猫(みけねこ)」という意味になります。
tortoiseshell だと長いので、その略称として tortie が使われるようですね。
今回のセリフは、トーティではなくトゥーティと発音されていますが、このネコは見たところ三毛猫っぽい感じなので、tortie を tootie / tooty と発音したということかな、と思いました。
be scared to death は「死ぬほど怖がっている、死ぬほどおびえている」。
owner は「持ち主」。日本語で「車のオーナー」などと言いますが、own 「所有する、所持する」+人を表す接尾辞 -er で、「オウナー」となるわけですね。
trample は「踏みつける」。停電で暗い中に置いておいたら、間違って誰かに踏まれちゃうわ、とレイチェルは心配しているわけですが、そのネコにレイチェルへの告白を邪魔された上に引っ掻かれたロスは「そうだけど、別に踏まれても構わないじゃないか」のように「そうだけど?(それでもいいじゃないか)」のように返したことになります。
ちなみに、フィービーは「そのネコの飼い主」の意味で his owner と言っていて、レイチェルは She'll get trampled. のように主語に she を使っています。
特にネコの性別を確認することなく、それぞれのイメージで彼(オス猫)、彼女(メス猫)と呼んでいるようですね。
13:42
[SCENE: Back at the bank.]
シーン:銀行のシーンに戻る。
チャンドラー: You know, on second thought, gum would be perfection. (Takes a stick of gum from Jill. Chandler hardly believing what he just said goes into voice over mode.) Gum would be perfection? Gum would be perfection. Could've said, "Gum would be nice." Could've said, "I'll have a stick." But no no no no. For me, gum is perfection. I loathe myself! (At this point Chandler goes over to a counter and covers his head in shame.) (ねぇ、考え直したんだけど、ガムって最高だろうね。[ジルから1枚のガムを受け取る。自分が今言ったことがほとんど信じられないチャンドラーは、ボイスオーバーモードに入る] ガムって最高だろうね、だって? ガムって最高なんだ。こう言うこともできたのに、「ガムっていいよね」。こうも言えただろうに、「1枚もらうよ」。でも、違う違う。俺にとっては、ガムは最高なんだ。自己嫌悪しちゃうよ! [この時、チャンドラーはカウンターに行き、恥ずかしくて自分の頭を抱える])
on second thought は「2番目の考えで」ということですから、「やっぱり、考え直した結果、思い直して」。
perfection は perfect の名詞形で「完璧」ですね。
Could've said = I could have said は「〜と言うこともできたのに(そう言わなかった)」。
could+have+過去分詞は、「過去の事実とは反対の仮定」を述べ、「〜できただろうのに(そうしなかった)」という意味になります。。
a stick = a stick of gum で「ガム1枚」。
フレンズ1-3 でも説明しましたが、gum は不可算名詞なので、「ガムを1枚」という場合は、a stick of gum と表現することになります。
loathe は「ひどく嫌う、ひどく憎む」。loathe oneself は「ひどく自己嫌悪する」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
loathe [transitive not in progressive] (formal) to hate someone or something very much (SYN : detest)
例)Judy loathes her ex-husband.
つまり、「(他動詞で、進行形は取らない)(フォーマル)誰かや何かを非常に憎むこと」。例文は「ジュディは元夫をひどく憎んでいる」。
一度は断ったガムをやっぱり欲しいと申し出た時、「ガム、いいかもね」とか「1枚もらうよ」とか自然な会話が出来たはずなのに、たかがガムに perfection 「完璧」という大げさな表現をしてしまったことを悔いているということでしょう。
何気ない会話にしようと思ったのに、明らかに不自然なことを言ってしまったので恥ずかしいと感じ、自己嫌悪しているわけですね。
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2018年10月11日
質問というよりは一般的な疑問 フレンズ1-7改その17
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12:21
[SCENE: Cuts to Ross and Rachel on the balcony.]
シーン:バルコニーのロスとレイチェルに画面がカット。
ロス: (sighs) [ため息をつく]
レイチェル: Mmm, so nice. (あぁ、すごく素敵ね。)
ロス: I have a question. Well, actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. (質問があるんだ。えーっと、実は質問ってほどでもなくて、質問というよりは一般的な疑問…だね。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ロス: Okay, huh. Here goes. Um, for a while now, I've been wanting to, um.... (よし、言うよ。その、ここのところしばらくの間、僕はずっと望んでいたんだ…)
レイチェル: Ohhhhh. (まぁ。)
ロス: Yes, yes, that's, that's right. (そう、そうなんだ。その通りなんだよ。)
[Rachel notices a cat on a ledge behind Ross]
レイチェルはロスの後ろの壁棚の上のネコを見つける。
レイチェル: Ohhh, look at that little kitty, ohhh. (まぁ、あの小さなネコちゃん。まぁ…)
ロス: What? (何?)
[The cat jumps from the ledge on to Ross's shoulder]
そのネコは壁棚からロスの肩にジャンプする。
ロス: Ohhhhhaahhhhhhh!!!!!!! (あー!!)
[SCENE: Cuts back to inside the apartment, where Phoebe is leading Joey and Monica in a rendition of "Top of the World"]
シーン:アパートメントの中に画面がカット、そこでは「トップ・オブ・ザ・ワールド」の演奏で、フィービーがジョーイとモニカをリードしている。
ジョーイ、フィービー&モニカ:
♪ I'm on the top of the world
Looking down on creation
And the only explanation I can find
Is the love that I found
Ever since you've been around ♪
(♪ (私は)世界の頂点にいる、(神の)創造物(森羅万象)を見下ろしながら
そして私が見つけることができる唯一の説明は
あなたがそばにいてくれるようになってから私が見つけた愛なの ♪)
バルコニーにいる二人は、街中が停電になっている夜景を眺めています。
レイチェルの so nice は、その夜景がきれいだと言っているのですね。
ロスは「質問(question)があるんだ」と言った後、actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. と言っています。
not so much A は「そんなにAだということはない」、more of B は「いっそうB」というニュアンスなので、それを合体させた not so much A as more of B は「AというよりはむしろB」という感覚になります。
wonder は「〜かどうかなぁ、と思う」ということですから、「質問がある、と言ったけど、質問というよりは、どうなのかなぁ、と疑問に思ってる感じかな」と言ったニュアンスになるでしょうね。
wondering という動名詞でも「wonder すること」という名詞の意味になりますが、question という名詞との対比をはっきりさせるために、名詞を作る語尾 -ment をつけて wonderingment のような「名詞っぽい言葉」を作った感じでしょう。
ロスが意を決したように「このところずっと僕は〜することを望んでいたんだよね」と、レイチェルに気持ちを伝えるような流れの言葉を言い始めた時、レイチェルが、まぁ! という感じで両手で鼻から口部分を覆ったので、ロスが自分に告白しようとしていることを察して、感動したようにそういうしぐさをしたようにロスには見えたのでしょうね。
それで「僕が何を言おうとしてるかわかってくれたんだね」というように「そうそう、そうなんだよ」と言うのですが、その後のレイチェルのセリフと画面に映ったネコの姿から、レイチェルが感動したような声を出していたのはネコちゃんを発見したからだということがわかる仕組みです。
レイチェルのセリフは Look at that little kitty. 「あの小さなネコちゃんを見て」ということですが、Netflix の字幕では、Oh, wook at the widdle kitty. と表記されています。
「もう、なんてきゃわゆぃのぉ〜?」のような口調で、ちょっと口をとがらせて言う感じから、口をすぼめる w の音に似た響きになっているという記述でしょうね。
そのネコはロスの肩に飛び乗り、その後、室内に画面がカットすると、中にいる3人が「トップ・オブ・ザ・ワールド」(Top of the World)を楽しく歌っている映像が映ります。
この歌は兄リチャードと妹カレンの兄妹デュオ「カーペンターズ」(Carpenters)の大ヒット曲ですね。
carpenter は「大工」という意味の名詞ですが、彼らのグループ名については二人の名字がカーペンター(Richard Carpenter と Karen Carpenter)であることから来ています。カーペンターさんが二人いるから複数形になっているということですね。
歌詞については直訳に近い形でとりあえず訳してみましたが、歌詞の内容は「あなたがそばにいてくれるおかげで、私は世界の頂点にいる気分なの」という、恋の幸せを歌った歌になります。
仮に「バルコニーの外でロスがレイチェルに気持ちを告白し、レイチェルがそれを受け入れ二人がハグしている」という状態であればぴったりの曲だったのですが、その歌の背景に見えている実際の様子は「離れないネコを振りほどこうとジタバタしているロス」という姿で、幸せな歌とは似ても似つかない状態であるということが笑いのポイントになっているわけですね。
ちなみに、レイチェルのミドルネームは Karen なのですが、それがエピソードで明らかになるのはこれより先の 1-11 なので、ヴォーカルがカレンの曲を選んだのは単なる偶然かもしれません。
また、カーペンターズは兄妹デュオですが、ロスとモニカも兄妹の関係ですよね。
「兄妹で幸せな歌を歌っている」というカーペンターズとは違って、フレンズの方は「兄が外で大変なことになっているとも知らず、妹は中で楽しそうに歌を歌っている」という「同じ兄妹でも大違いの状態」というギャップも面白さのポイントの一つになっているかもしれない、とも思いました。
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12:21
[SCENE: Cuts to Ross and Rachel on the balcony.]
シーン:バルコニーのロスとレイチェルに画面がカット。
ロス: (sighs) [ため息をつく]
レイチェル: Mmm, so nice. (あぁ、すごく素敵ね。)
ロス: I have a question. Well, actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. (質問があるんだ。えーっと、実は質問ってほどでもなくて、質問というよりは一般的な疑問…だね。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)
ロス: Okay, huh. Here goes. Um, for a while now, I've been wanting to, um.... (よし、言うよ。その、ここのところしばらくの間、僕はずっと望んでいたんだ…)
レイチェル: Ohhhhh. (まぁ。)
ロス: Yes, yes, that's, that's right. (そう、そうなんだ。その通りなんだよ。)
[Rachel notices a cat on a ledge behind Ross]
レイチェルはロスの後ろの壁棚の上のネコを見つける。
レイチェル: Ohhh, look at that little kitty, ohhh. (まぁ、あの小さなネコちゃん。まぁ…)
ロス: What? (何?)
[The cat jumps from the ledge on to Ross's shoulder]
そのネコは壁棚からロスの肩にジャンプする。
ロス: Ohhhhhaahhhhhhh!!!!!!! (あー!!)
[SCENE: Cuts back to inside the apartment, where Phoebe is leading Joey and Monica in a rendition of "Top of the World"]
シーン:アパートメントの中に画面がカット、そこでは「トップ・オブ・ザ・ワールド」の演奏で、フィービーがジョーイとモニカをリードしている。
ジョーイ、フィービー&モニカ:
♪ I'm on the top of the world
Looking down on creation
And the only explanation I can find
Is the love that I found
Ever since you've been around ♪
(♪ (私は)世界の頂点にいる、(神の)創造物(森羅万象)を見下ろしながら
そして私が見つけることができる唯一の説明は
あなたがそばにいてくれるようになってから私が見つけた愛なの ♪)
バルコニーにいる二人は、街中が停電になっている夜景を眺めています。
レイチェルの so nice は、その夜景がきれいだと言っているのですね。
ロスは「質問(question)があるんだ」と言った後、actually, it's not so much a question as more of a general wondering... -ment. と言っています。
not so much A は「そんなにAだということはない」、more of B は「いっそうB」というニュアンスなので、それを合体させた not so much A as more of B は「AというよりはむしろB」という感覚になります。
wonder は「〜かどうかなぁ、と思う」ということですから、「質問がある、と言ったけど、質問というよりは、どうなのかなぁ、と疑問に思ってる感じかな」と言ったニュアンスになるでしょうね。
wondering という動名詞でも「wonder すること」という名詞の意味になりますが、question という名詞との対比をはっきりさせるために、名詞を作る語尾 -ment をつけて wonderingment のような「名詞っぽい言葉」を作った感じでしょう。
ロスが意を決したように「このところずっと僕は〜することを望んでいたんだよね」と、レイチェルに気持ちを伝えるような流れの言葉を言い始めた時、レイチェルが、まぁ! という感じで両手で鼻から口部分を覆ったので、ロスが自分に告白しようとしていることを察して、感動したようにそういうしぐさをしたようにロスには見えたのでしょうね。
それで「僕が何を言おうとしてるかわかってくれたんだね」というように「そうそう、そうなんだよ」と言うのですが、その後のレイチェルのセリフと画面に映ったネコの姿から、レイチェルが感動したような声を出していたのはネコちゃんを発見したからだということがわかる仕組みです。
レイチェルのセリフは Look at that little kitty. 「あの小さなネコちゃんを見て」ということですが、Netflix の字幕では、Oh, wook at the widdle kitty. と表記されています。
「もう、なんてきゃわゆぃのぉ〜?」のような口調で、ちょっと口をとがらせて言う感じから、口をすぼめる w の音に似た響きになっているという記述でしょうね。
そのネコはロスの肩に飛び乗り、その後、室内に画面がカットすると、中にいる3人が「トップ・オブ・ザ・ワールド」(Top of the World)を楽しく歌っている映像が映ります。
この歌は兄リチャードと妹カレンの兄妹デュオ「カーペンターズ」(Carpenters)の大ヒット曲ですね。
carpenter は「大工」という意味の名詞ですが、彼らのグループ名については二人の名字がカーペンター(Richard Carpenter と Karen Carpenter)であることから来ています。カーペンターさんが二人いるから複数形になっているということですね。
歌詞については直訳に近い形でとりあえず訳してみましたが、歌詞の内容は「あなたがそばにいてくれるおかげで、私は世界の頂点にいる気分なの」という、恋の幸せを歌った歌になります。
仮に「バルコニーの外でロスがレイチェルに気持ちを告白し、レイチェルがそれを受け入れ二人がハグしている」という状態であればぴったりの曲だったのですが、その歌の背景に見えている実際の様子は「離れないネコを振りほどこうとジタバタしているロス」という姿で、幸せな歌とは似ても似つかない状態であるということが笑いのポイントになっているわけですね。
ちなみに、レイチェルのミドルネームは Karen なのですが、それがエピソードで明らかになるのはこれより先の 1-11 なので、ヴォーカルがカレンの曲を選んだのは単なる偶然かもしれません。
また、カーペンターズは兄妹デュオですが、ロスとモニカも兄妹の関係ですよね。
「兄妹で幸せな歌を歌っている」というカーペンターズとは違って、フレンズの方は「兄が外で大変なことになっているとも知らず、妹は中で楽しそうに歌を歌っている」という「同じ兄妹でも大違いの状態」というギャップも面白さのポイントの一つになっているかもしれない、とも思いました。
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2018年10月05日
私は最後から2番目だったみたいね フレンズ1-7改その16
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11:54
ジョーイ: Hey, don't look at me. This is Ross' thing. (なぁ、俺を見るなよ。これはロスのこと[ロスがやろうとしてること]なんだから。)
フィービー: This is so typical. I'm always the last one to know everything. (これってすっごく典型的ね。私はいつも、どんなことでもそれを知る最後の人間なのよ。)
モニカ: Oh, you are not. We tell you stuff. (まぁ、そんなことないわ。私たちあなたに(物事を)(あれこれ)(いつも)話してるわ[話すわ]。)
フィービー: Yuh-huh! I was the last one to know when Chandler got bit by the peacock at the zoo. I was the last to know when you had a crush on Joey when he was moving in. (えぇ、そうよねぇ〜! チャンドラーがあの動物園でクジャクに噛まれた時、それを最後に知ったのは私だった。ジョーイが引っ越してきた時、モニカがジョーイに気があったのを知ったのも私が最後だった。)
[Monica stares at Phoebe and waves frantically behind Joey.]
ジョーイの後ろで(言っちゃだめ!というように)必死に手を振る。
ジョーイ: What? (何?)
フィービー: Oh, oh, looks like I was second to last. (あらまあ。私は最後から2番目だったみたいね。)
[Joey starts to laugh, Monica takes off her coat.]
ジョーイは笑い出し、モニカは(熱くなった様子で)コートを脱ぐ。
「なんでジョーイは私に言ってくれないの?」みたいにフィービーに責められた感じになっているので、ジョーイは「俺を(そんな目で)見るなよ。これはロスのこと(ロスが計画してること)なんだから」と言います。
typical は「典型的な、よくある(ことだ)」。
I'm always the last one to know everything. を直訳すると「私はいつも、どんなことでもそれを知る最後の人である」→「どんなことでも、それを知るのはいつも私が一番最後」ということですね。
We tell you stuff. は「私たちはあなたにものごとを話す」という感覚で、tell という現在形は「(いつも)話してる」という習慣を表すことになります。
「あなたにいつも話してるでしょ」みたいに言われたフィービーは、強い口調で Yuh-huh! と返します。
言葉としては「ええ、全くその通りね!」という意味ですが、それをわざと大袈裟に発音することで「そんなわけないでしょ!」と皮肉っぽく使っているニュアンスになるでしょう。
I was the last (one) to know... は「私は…を知る最後の人間だった」。
少し前に I'm always the last one to know everything.「すべてのことを知るのはいつも私が一番最後である」のように、現在形を使って「いつもそうだ」というニュアンスを出していましたが、ここでは過去形を使って、「実際、過去の〜の時もそうだった」と具体的な例を挙げて、いろんな情報を知るのが自分はいつも最後だったと説明しているわけですね。
「いつも最後」「いつも話してるわ」「いいえ、過去にこんなことがあった、実際にその時、私が最後だった」という時制の流れを意識するようにしましょう。
bit (ビット)は、bite(バイト)「噛む、かみつく」の過去分詞形で、got bit by the peacock で「クジャクに噛まれた」という意味になります。
どういういきさつかは詳しく説明されていませんが、この「クジャクに噛まれた」という話は後のエピソードのセリフでまたちらっと出てきます。
have a crush on は「〜に惚れている」。フレンズ1-1 にも出てきました。
move in は「引越してくる、引越して入居する」、引越しで出て行くのは move out になります。
ジョーイが越してきた時、モニカはジョーイに気があった、、という話をしている時、モニカは「ジョーイの前でそんなこと言っちゃダメ!」という仕草をし、当のジョーイも「何のこと?」みたいに言っています。
この様子から、他のみんなは知っていたけれど、当のジョーイはそのことを知らなかったということがわかります。
the second to (the) last は、「最後から2番目の」という意味なので、「どうやら私は最後から2番目みたいね」と言うことで、「この件に関しては、私より後に知った人がいるようね」という意味になり、ジョーイが the last one to know であることを示唆することになります。
the second to last に似た second to none という表現もあり、その場合は「何者に対しても2番目にならない」ということなので、「誰にも負けない」という意味になります。つまり、second to none = the best ということですね。
モニカは最初、ジョーイに気があった、という話は、後のエピソードのフラッシュバック(回想)エピソードで出てきます。
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ジョーイ: Hey, don't look at me. This is Ross' thing. (なぁ、俺を見るなよ。これはロスのこと[ロスがやろうとしてること]なんだから。)
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モニカ: Oh, you are not. We tell you stuff. (まぁ、そんなことないわ。私たちあなたに(物事を)(あれこれ)(いつも)話してるわ[話すわ]。)
フィービー: Yuh-huh! I was the last one to know when Chandler got bit by the peacock at the zoo. I was the last to know when you had a crush on Joey when he was moving in. (えぇ、そうよねぇ〜! チャンドラーがあの動物園でクジャクに噛まれた時、それを最後に知ったのは私だった。ジョーイが引っ越してきた時、モニカがジョーイに気があったのを知ったのも私が最後だった。)
[Monica stares at Phoebe and waves frantically behind Joey.]
ジョーイの後ろで(言っちゃだめ!というように)必死に手を振る。
ジョーイ: What? (何?)
フィービー: Oh, oh, looks like I was second to last. (あらまあ。私は最後から2番目だったみたいね。)
[Joey starts to laugh, Monica takes off her coat.]
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typical は「典型的な、よくある(ことだ)」。
I'm always the last one to know everything. を直訳すると「私はいつも、どんなことでもそれを知る最後の人である」→「どんなことでも、それを知るのはいつも私が一番最後」ということですね。
We tell you stuff. は「私たちはあなたにものごとを話す」という感覚で、tell という現在形は「(いつも)話してる」という習慣を表すことになります。
「あなたにいつも話してるでしょ」みたいに言われたフィービーは、強い口調で Yuh-huh! と返します。
言葉としては「ええ、全くその通りね!」という意味ですが、それをわざと大袈裟に発音することで「そんなわけないでしょ!」と皮肉っぽく使っているニュアンスになるでしょう。
I was the last (one) to know... は「私は…を知る最後の人間だった」。
少し前に I'm always the last one to know everything.「すべてのことを知るのはいつも私が一番最後である」のように、現在形を使って「いつもそうだ」というニュアンスを出していましたが、ここでは過去形を使って、「実際、過去の〜の時もそうだった」と具体的な例を挙げて、いろんな情報を知るのが自分はいつも最後だったと説明しているわけですね。
「いつも最後」「いつも話してるわ」「いいえ、過去にこんなことがあった、実際にその時、私が最後だった」という時制の流れを意識するようにしましょう。
bit (ビット)は、bite(バイト)「噛む、かみつく」の過去分詞形で、got bit by the peacock で「クジャクに噛まれた」という意味になります。
どういういきさつかは詳しく説明されていませんが、この「クジャクに噛まれた」という話は後のエピソードのセリフでまたちらっと出てきます。
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2018年10月03日
12月京都セミナー お申込みの詳細です
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(追記)【満員御礼】
おかげさまで満席となりました♪
満席となりました後も、キャンセル待ち登録は可能となっておりますので、キャンセル待ちをご希望の方は、以下の本文記事内の申込サイトからご登録下さい。
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先日お伝えしましたが、9月30日に開催予定だった京都セミナーは、台風の影響により12月2日に延期となりました。
急な日程変更にもかかわらず、引き続き振替日でのご受講をご承諾下さった皆様、本当にありがとうございます<(_ _)>
12月のセミナーは、9月30日からの振替の方以外にも、新規にお申込みいただくことも可能となっております。
以下にお申込みの詳細を書かせていただきますので、ご検討いただければ幸いです。
講座名:リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
日時:2018年12月2日(日) 13:30〜15:30
場所:NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入ル
立売中之町99 四条SETビル3F
(アクセス)阪急京都線「烏丸駅」より徒歩4分、地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩7分、京阪「祇園四条駅」より徒歩12分
受講料(税込)
会員 2,808円
一般(入会不要) 3,369円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター京都教室 12/2 リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
お申込みの詳細は以上です。
12月の京都セミナーは、セミナーとしては通算15回目、京都教室さんでは3回目のセミナーとなります。
過去のセミナーで使用したのとは別のエピソードを使って解説しますので、以前のセミナーにご参加いただいた方にも、新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。
多くの方と、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさを分かち合えるのを楽しみにしています♪
セミナーへのご参加を心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!
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2018年10月02日
驚いたふりをした方がいい フレンズ1-7改その15
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10:56
ロス: Okay, here goes. (よし、いくぞ。)
ジョーイ: You're gonna do it? (やるんだな?)
ロス: I'm gonna do it. (僕はやるよ。)
ジョーイ: You want me to help? (俺に手伝ってほしい?)
ロス: You come out there, you're a dead man. (そこ(外のバルコニー)に出てきたら、君は終わりだよ[承知しないよ]。)
ジョーイ: Ross, Ross. Good luck, man. (ロス、ロス。幸運を祈る。)
ロス: Thanks. (Joey shakes Ross's hand and then hugs him.) Okay? (ありがと。[ジョーイはロスと握手し、それからロスをハグする])オッケー?)
ジョーイ: Okay. (オッケーだ。)
[Ross goes out on to the balcony, to where Rachel is. Joey goes over to sit by the window. Monica comes out of her bedroom wearing a coat.]
ロスはバルコニーに出る、レイチェルがいるところに。ジョーイは窓のそばに座りに行く。モニカがコートを着ながら寝室から出てくる。
ジョーイ: Hey, where you going? (ちょっと、どこ行くの?)
モニカ: Outside. (外よ。)
ジョーイ: No, no, you can't go out there. (だめだめ、モニカは外に出ちゃだめだ。)
モニカ: Why not? (どうしてだめなの?)
ジョーイ: Because of, uh... the reason. (理由のせいだ。)
モニカ: And that would be...? (で、その理由っていうのは…?)
ジョーイ: I, uh... I can't tell you. (その…俺には言えない。)
モニカ: Joey, what's going on? (ジョーイ、どういうことなの?)
ジョーイ: Okay, listen. You gotta promise you'll never, ever tell Ross that I told you. (わかった、いいか。俺が君に話したってことを絶対に絶対にロスに話さないって約束しなきゃだめだぞ。)
モニカ: About what? (何について?[何のこと?])
ジョーイ: He's planning your birthday party. (ロスがモニカの誕生日パーティーを計画してるんだよ。)
モニカ: Oh my God! I love him! (なんてこと! ロス大好き!)
ジョーイ: And you better act surprised. (だからモニカは驚いたふりをした方がいい。)
フィービー: (Overhearing.) About what? ([今の話をふと耳にして] 何のこと?)
モニカ: My surprise party. (私のサプライズパーティーよ。)
フィービー: What surprise party? (何のサプライズパーティー?[サプライズパーティーって何のこと?])
モニカ: Oh, stop it. Joey already told me. (あぁ、よしてよ。ジョーイがすでに(もう)私に話してくれたわ。)
フィービー: Well, he didn't tell me. (あら、ジョーイは私には話してくれてないわ。)
ジョーイとロスは「お前やるんだな」「僕はやるよ」のように言っていますが、少し前の二人の会話で「停電中の今がレイチェルに気持ちを伝えるチャンスだ」というジョーイのアドバイス通りにロスが行動しようとしていることがわかります。
「ロスは俺に手伝ってほしい?」とジョーイが尋ねると、You come out there, you're a dead man. と返します。
「僕を助けようと僕ら2人がいるバルコニーに君が出てきたら、君は死人になる(君は死ぬ、あの世行きだよ)」と言っているので、「僕ら2人きりのところにのこのこ顔を出したら承知しない。絶対に出てくるな」と言っていることになります。
ジョーイは Good luck, man. と言いながら握手の手を差し出し、その後、ロスをハグまでしています。
まるで戦場にでも送り出すかのような大げさな様子に笑えますね。
ロスがレイチェルのいるバルコニーに出た後で、モニカもバルコニーに行こうとしているので、ジョーイは「モニカは外に出ちゃだめだ」と止めています。
「どうしてダメなの?」と理由を聞かれたジョーイは、Because of the reason. と答えていますね。
because of は「〜のせいで、〜のために」という意味で、ジョーイは「理由のせいだ」と答えたことになりますが、「なぜなら理由のせいだ、理由があるからだ」では理由の説明になっていないので、モニカは that would be...? 「その理由っていうのは何になるのかしら?」のように「それって…?」と促すことになります。
さらに問い詰められたジョーイは「ロスがレイチェルに告白しようとしてるから」とも言えず、You gotta promise... のセリフを言っています。
gotta は、gotta = got to = have got to = have to で「〜しなければならない」。got to を発音通りに文字にした言葉(発音綴り)です。
never ever は「絶対に・決して〜ない」。never を使うだけよりもさらに強調した表現になります。
ロスがモニカの誕生日パーティーを企画してるんだよ、だからモニカには内緒だったんだ、と説明され、モニカは喜んでいます。
You better act surprised の You better は、You better = You'd better = You had better ということ。
had better do は「〜した方がよい」という日本語訳で覚えている人も多いですが、should よりも強い忠告・命令のニュアンスが出るので、(フレンズたちのように)よほど親しい間柄か、目下の人に使います。目上の人に使う言葉ではありませんので注意しましょう。
act surprised は「驚いたふりをする、驚いたように振舞う」。
アメリカでは誕生日会(birthday party)を開く場合、本人に内緒で企画し、当日びっくりさせる、というサプライズ・パーティー(surprise party)の形式で行われることが多いです。
これはお約束みたいなもので、本人はそれに気づいていたとしても、知らなかったふりをしてびっくりしてみせるのが、パーティーを準備し開いてくれた人に対する礼儀である、という感じです。
今回も、ジョーイから聞いたとか言わずに、当日は知らなくて驚いたふりをして見せろよ、と言っていることになります。
ジョーイが「驚いたふりしろよ」と言っているのが聞こえたフィービーは About what?「何の話?」と会話に加わります。
先ほど「俺から聞いたってロスに言っちゃダメだぞ」とジョーイから言われた時、モニカも About what? と言っていました。
「何のことを言っているの? 何について話しているの?」ということですが、いちいち What are you talking about? のような長い文章にしなくても、About what? だけで十分だということがこのセリフからよくわかりますね。
生きた英語っぽいセリフだと言えるでしょう。
「私の(誕生日の)サプライズパーティーのことよ」とモニカは答えるのですが、ジョーイがとっさについた嘘なのでフィービーはそんな話は初耳ですから「何のサプライズパーティー?(サプライズパーティーって何のこと?)」と聞き返します。
本人には内緒にしなきゃとフィービーがすっとぼけたと思ったのでしょう、それでモニカは stop it 「(しらばっくれるのは)やめてよ、よしてよ」と言い、「ジョーイがすでに私に話してくれた(から私はもう知ってるのよ)」と返します。
それに対してフィービーは、he didn't tell me と言っていますが、he didn't tell ME のように me の部分が強く発音されています。
me を強めることで、あなたには話したかもしれないけど「私には」話してない。あなたは聞いたかもしれないけど「私は」聞いてない、というニュアンスが出ます。
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ロス: Okay, here goes. (よし、いくぞ。)
ジョーイ: You're gonna do it? (やるんだな?)
ロス: I'm gonna do it. (僕はやるよ。)
ジョーイ: You want me to help? (俺に手伝ってほしい?)
ロス: You come out there, you're a dead man. (そこ(外のバルコニー)に出てきたら、君は終わりだよ[承知しないよ]。)
ジョーイ: Ross, Ross. Good luck, man. (ロス、ロス。幸運を祈る。)
ロス: Thanks. (Joey shakes Ross's hand and then hugs him.) Okay? (ありがと。[ジョーイはロスと握手し、それからロスをハグする])オッケー?)
ジョーイ: Okay. (オッケーだ。)
[Ross goes out on to the balcony, to where Rachel is. Joey goes over to sit by the window. Monica comes out of her bedroom wearing a coat.]
ロスはバルコニーに出る、レイチェルがいるところに。ジョーイは窓のそばに座りに行く。モニカがコートを着ながら寝室から出てくる。
ジョーイ: Hey, where you going? (ちょっと、どこ行くの?)
モニカ: Outside. (外よ。)
ジョーイ: No, no, you can't go out there. (だめだめ、モニカは外に出ちゃだめだ。)
モニカ: Why not? (どうしてだめなの?)
ジョーイ: Because of, uh... the reason. (理由のせいだ。)
モニカ: And that would be...? (で、その理由っていうのは…?)
ジョーイ: I, uh... I can't tell you. (その…俺には言えない。)
モニカ: Joey, what's going on? (ジョーイ、どういうことなの?)
ジョーイ: Okay, listen. You gotta promise you'll never, ever tell Ross that I told you. (わかった、いいか。俺が君に話したってことを絶対に絶対にロスに話さないって約束しなきゃだめだぞ。)
モニカ: About what? (何について?[何のこと?])
ジョーイ: He's planning your birthday party. (ロスがモニカの誕生日パーティーを計画してるんだよ。)
モニカ: Oh my God! I love him! (なんてこと! ロス大好き!)
ジョーイ: And you better act surprised. (だからモニカは驚いたふりをした方がいい。)
フィービー: (Overhearing.) About what? ([今の話をふと耳にして] 何のこと?)
モニカ: My surprise party. (私のサプライズパーティーよ。)
フィービー: What surprise party? (何のサプライズパーティー?[サプライズパーティーって何のこと?])
モニカ: Oh, stop it. Joey already told me. (あぁ、よしてよ。ジョーイがすでに(もう)私に話してくれたわ。)
フィービー: Well, he didn't tell me. (あら、ジョーイは私には話してくれてないわ。)
ジョーイとロスは「お前やるんだな」「僕はやるよ」のように言っていますが、少し前の二人の会話で「停電中の今がレイチェルに気持ちを伝えるチャンスだ」というジョーイのアドバイス通りにロスが行動しようとしていることがわかります。
「ロスは俺に手伝ってほしい?」とジョーイが尋ねると、You come out there, you're a dead man. と返します。
「僕を助けようと僕ら2人がいるバルコニーに君が出てきたら、君は死人になる(君は死ぬ、あの世行きだよ)」と言っているので、「僕ら2人きりのところにのこのこ顔を出したら承知しない。絶対に出てくるな」と言っていることになります。
ジョーイは Good luck, man. と言いながら握手の手を差し出し、その後、ロスをハグまでしています。
まるで戦場にでも送り出すかのような大げさな様子に笑えますね。
ロスがレイチェルのいるバルコニーに出た後で、モニカもバルコニーに行こうとしているので、ジョーイは「モニカは外に出ちゃだめだ」と止めています。
「どうしてダメなの?」と理由を聞かれたジョーイは、Because of the reason. と答えていますね。
because of は「〜のせいで、〜のために」という意味で、ジョーイは「理由のせいだ」と答えたことになりますが、「なぜなら理由のせいだ、理由があるからだ」では理由の説明になっていないので、モニカは that would be...? 「その理由っていうのは何になるのかしら?」のように「それって…?」と促すことになります。
さらに問い詰められたジョーイは「ロスがレイチェルに告白しようとしてるから」とも言えず、You gotta promise... のセリフを言っています。
gotta は、gotta = got to = have got to = have to で「〜しなければならない」。got to を発音通りに文字にした言葉(発音綴り)です。
never ever は「絶対に・決して〜ない」。never を使うだけよりもさらに強調した表現になります。
ロスがモニカの誕生日パーティーを企画してるんだよ、だからモニカには内緒だったんだ、と説明され、モニカは喜んでいます。
You better act surprised の You better は、You better = You'd better = You had better ということ。
had better do は「〜した方がよい」という日本語訳で覚えている人も多いですが、should よりも強い忠告・命令のニュアンスが出るので、(フレンズたちのように)よほど親しい間柄か、目下の人に使います。目上の人に使う言葉ではありませんので注意しましょう。
act surprised は「驚いたふりをする、驚いたように振舞う」。
アメリカでは誕生日会(birthday party)を開く場合、本人に内緒で企画し、当日びっくりさせる、というサプライズ・パーティー(surprise party)の形式で行われることが多いです。
これはお約束みたいなもので、本人はそれに気づいていたとしても、知らなかったふりをしてびっくりしてみせるのが、パーティーを準備し開いてくれた人に対する礼儀である、という感じです。
今回も、ジョーイから聞いたとか言わずに、当日は知らなくて驚いたふりをして見せろよ、と言っていることになります。
ジョーイが「驚いたふりしろよ」と言っているのが聞こえたフィービーは About what?「何の話?」と会話に加わります。
先ほど「俺から聞いたってロスに言っちゃダメだぞ」とジョーイから言われた時、モニカも About what? と言っていました。
「何のことを言っているの? 何について話しているの?」ということですが、いちいち What are you talking about? のような長い文章にしなくても、About what? だけで十分だということがこのセリフからよくわかりますね。
生きた英語っぽいセリフだと言えるでしょう。
「私の(誕生日の)サプライズパーティーのことよ」とモニカは答えるのですが、ジョーイがとっさについた嘘なのでフィービーはそんな話は初耳ですから「何のサプライズパーティー?(サプライズパーティーって何のこと?)」と聞き返します。
本人には内緒にしなきゃとフィービーがすっとぼけたと思ったのでしょう、それでモニカは stop it 「(しらばっくれるのは)やめてよ、よしてよ」と言い、「ジョーイがすでに私に話してくれた(から私はもう知ってるのよ)」と返します。
それに対してフィービーは、he didn't tell me と言っていますが、he didn't tell ME のように me の部分が強く発音されています。
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