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セントラルパークに、化粧をしたジョーイが入ってくる。
ジョーイ: Hey, hey. (やあ、やあ。)
チャンドラー: Hey. (やあ。)
フィービー: Hey. (はーい。)
チャンドラー: And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup? (それで、こちらは「助けを求める人(向け)の課(ご相談窓口)」ですが…あなた、化粧してます?)
ジョーイ: Yes, I am. As of today, I am officially "Joey Tribbiani: actor/model." (あぁ、(化粧)してるよ。本日をもって、俺は公式に”ジョーイ・トリビアーニ:俳優兼モデル」なんだ。)
チャンドラー: That's so funny, 'cause I was thinking you look more like "Joey Tribbiani… man/woman." (それってすごく面白いな。だって、”ジョーイ・トリビアーニ…男兼女”に見えるって俺は思ってたから。)
フィービー: What were you modeling for? (何のモデルをしてたの?)
ジョーイ: You know those posters for the City Free Clinic? (市の無料診療所のためのああいうポスター知ってるだろ?)
モニカ: Oh, wow, so you're gonna be one of those healthy, healthy, healthy guys? (あぁ、わぉ、それじゃあジョーイはあの健康な健康な健康な男たちの一人になるのね?)
フィービー: You know, the asthma guy's really cute. (ほら、あの喘息(ぜんそく)の人、すっごくかっこいい。)
チャンドラー: Do you know which one you're gonna be? (どの病気(のモデル)になりそうか知ってるのか?)
ジョーイ: No. But I hear Lyme disease is open, so.... (いいや。でもライム病(のモデル)は空いてる[空きがある]って聞いてる、だから…)
チャンドラー: Good luck, man. I hope you get it. (幸運を祈ってるよ。お前がそれをゲットするといいな。)
ジョーイ: Thanks. (ありがと。)
セントラルパークに入ってきたジョーイが、明らかに化粧をしている様子なのを見て、チャンドラーが以下のように言っています。
And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup?
先に後半から見てみると、wear makeup は「化粧をしている」。
「化粧をする」という行動・行為は put on makeup で、「化粧をしている」という状態はこのように wear を使います。
服や帽子などを身に着ける時に、「着る」という行為は put on で、「着ている」という状態は wear で表しますが、化粧(メイクアップ、メーキャップ)も「身に着けるもの」と捉えているということですね。
メークと似たところでは香水なども同じ形になります。
And this from the Cry for Help Department. というのは「(それで)こちらは、クライ・フォー・ヘルプ課です」というような感覚だろうと思います。
department は「担当部署、部、課」という意味で、cry for help は「助けを求めて叫ぶ」ということから、the Cry for Help Department は「お客さんが助けを求めてやってくる部署、窓口」→「ご相談窓口」のようなことだろうと。
化粧していることを「何か問題を抱えている人」のように捉えて、そんな姿でやって来たあなたは何か悩みや相談があるに違いない、と、「はい、こちらは相談窓口ですよ」のように言ったのでしょう。
会社などにかかってきた電話へ応対する際、This is 名前 from 〇〇 department. 「こちらは〇〇課の誰それです」のように言いますので、今回はその名前がないバージョンの「こちらは〜課(の者)です」という表現になっているということでしょうね。
よって、「化粧してるの?」というのも、お客様窓口の人間が言ったような感じで「あなた、化粧してます?」と訳してみました。
as of today は「本日をもって、本日付けで」、officially は「公式に、公に」。
actor/model の真ん中の記号はスラッシュ(slash)で、ジョーイは、actor slash model と発音しています。
「俳優でありモデルでもある」「俳優兼モデル」というニュアンスですね。
得意そうにそう説明するジョーイに、その化粧を見ていると、どっちかって言うと、man/woman 「男女(おとこおんな)」みたいだなと言っています。
What were you modeling for? は「何のためのモデルをしていたの?」。
ここでは model は自動詞「モデルをする」として使われています。
ジョーイは、市の無料診療所(無料健康診断)のポスターのモデルだと説明しています。
asthma は「喘息(ぜんそく)」、Lyme disease は「ライム病」。マダニが媒介する感染症で、コネチカット州の Lyme で流行したので、この名前がついたとのこと。
ジョーイはどの病気のモデルになるかは知らないようです。
でもライム病はまだ空きがあるって聞いたから…と言いながら、指をクロスしていますね。これは、cross one's fingers という仕草(しぐさ)で、中指を人差し指の上に重ねて十字架の形を作り、幸運を神に祈る、というものです。
「ライム病が空いてるって言うから」と言いながらお願いしているわけですから、そのライム病の担当になったらいいなと願ってるんだよ、ということですね。
それを聞いたチャンドラーは、お前が願っているようにその担当がゲットできるといいな、と励ましの言葉を言っていることになるのですが、ゲットする対象を it と表現することで「お前がライム病にかかるといいな」「ありがと」という会話にも聞こえるので、「病気貰ったらラッキーみたいに言ってるこの会話は何???」となってしまうのが笑いのポイントと言えるでしょう。
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